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第
回日本消化器がん検診学会近畿地方会
43
第43回日本消化器がん検診学会
近畿地方会
プログラム・抄録集
テーマ
「消化器がん検診の新たなる展開を巡って」
医師研修会同時開催
第29回超音波研修会同時開催
2014(平成26)年7月5日㈯
和歌山県民文化会館
〒640-8269 和歌山市小松原通1丁目1番地
TEL 073−436−1331
FAX 073−436−1335
主 催:日本消化器がん検診学会近畿支部
平成
年
26
月 和歌山
7
後 援 名:和歌山県 和歌山市 和歌山県医師会 和歌山市医師会 学会事務局:和歌山県立医科大学 第二内科
第43回日本消化器がん検診学会近畿地方会および医師研修会開催にあたって
─消化器がん検診の新たなる展開を巡って─
このたび,第43回日本消化器がん検診学会近畿地方会を2014年
月
日(土)に和歌山県
民文化会館にて開催させていただく運びとなりました。本学会の会長を拝命しましたことは
まことに光栄であり,諸先生方のご協力を得て鋭意準備を進めて参りました。
本学会のテーマは「消化器がん検診の新たなる展開を巡って」とさせていただきました。
少子高齢社会に突入した本邦において,がん検診・診療の重要性はますます高まっています。
一方,ヘリコバクターピロリ感染者の減少やメタボリック症候群の増加など,発癌に関与す
る因子が変化してきていることで,がん検診を巡る新たな問題が出てきているように思われ
ます。これからの時代に即したより有効な検診活動を模索することを本会の目的としており
ます。
特別講演に,斎藤博先生と西田博先生をお招きするとともに,さらにランチョンセミナー
も設けております。シンポジウムは
つ設定させていただき,
「近畿圏の消化器がん検診の
現状,課題,今後の展望」「胃がん検診の更なる発展のために」としました。新たな時代の
消化器がん検診の礎になるような議論が行われることを期待しております。なお,今回も,
検診に携わる医師にも多数参加していただくために,
「医師研修会」を同時開催することと
致しました。会場の和歌山県民文化会館は和歌山市の中心部に位置し,最近耐震化に伴う改
修も終了したことも相俟って,近畿の新たながん検診について活発に討論するにふさわしい
場をご用意できたと考えております。
本会の主旨にご賛同をいただき,和歌山県,和歌山市,和歌山県医師会,和歌山市医師会
からのご後援もいただいております他、実に多数の力強いご支援をいただきました。
これら関係諸団体の皆さまに,この場を借りて篤く御礼申し上げます。また,運営の準備
段階から多くのご尽力をいただいた,和歌山県立医科大学第二内科の医局員,医局秘書のみ
なさんに,深く感謝の意を表させていただきます。
本会が有益かつ盛会となって,近畿のがん検診活動の今後の発展の一助となりますよう,
学会員および関係各位の皆様におかれましては,何卒ご支援,ご指導,ご協力を賜りますよ
うお願い申し上げます。
第43回日本消化器がん検診学会近畿地方会会長
和歌山県立医科大学 第二内科
加藤
順
第43回日本消化器がん検診学会
近畿地方会
日
場
時:2014(平成26)年 7 月 5 日(土)
受付開始
9 時00分
開
会
9 時55分
閉
会
17時00分
所:和歌山県民文化会館
〒640-8269
会
和歌山市小松原通 1 丁目 1 番地
TEL
073−436−1331
FAX
073−436−1335
長:加藤
順(和歌山県立医科大学 第二内科)
連絡先:和歌山県立医科大学 第二内科
〒641-0012
和歌山市紀三井寺 811-1
TEL
073−447−2300(代表)
FAX
073−445−3616
本会への参加資格は、学会員・部会員・後援団体および協賛企業関係者・がん検診に関心
のある医療従事者の方とします。
本学会は日本医師会生涯教育講座に該当する研修として認定を受けています。ご希望の先
生は当日別途受付をお願いします。また受講証を、必要とされる先生にお渡し致しますの
でお申し出ください。
認定の内容
(単位:4.5単位)
(CC:1・3・8・10・11・12・13・14・82)
―1―
ご案内
参加受付:和歌山県民文化会館小ホールロビー
PC受付:各会場内オペレータ席
会
費:2,000円です。当日参加申込書にご記入の上、受付にて会費と引き換えに参加証
をお受け取りください。
抄 録 集:御希望の方は一冊当たり1,000円を頂戴いたします。
発表と討論
一般演題は発表 5 分・討論 2 分、シンポジウム 1 は発表12分・討論 3 分、シンポジウ
ム 2 は発表15分です。次演者は前演者の発表開始後、直ちに次演者席に着席してくだ
さい。
座長、司会の方々は、担当セッションの開始時刻15分前までに次座長席にご着席くだ
さい。
演者の方は時間厳守でお願いします。
本学会でのご発表はすべて PC によるプレゼンテーションとなります。
基本的にお持込できるメディアは USB メモリーのみとします。
ただし、動画をお使いになる場合につきましてはご自身の PC をお持込ください。スラ
イドはご使用になれませんので、ご注意ください。
発表データの受付
ご発表予定時刻の30分前までに口演会場内オペレータ席にて受付をお済ませください。
メディアのお持込について
Windows7/PowerPoint 2010の PC をご用意しております。(Macintosh PC はご
用意しておりません。
)各自事前に動作のご確認をお願いします。
Macintosh 及び上記以外の OS やバージョンの PowerPoint で作成されたデータは
お持込みできませんのでご注意ください。
(ご自身の PC をお持込み下さい。)
使用可能メディアは USB メモリーに限定いたします。
ご発表でお使いになりますファイル名には「演題番号」と「発表者氏名」を入力してく
ださい。
例)一般演題
1−1 和歌山太郎の場合
「1−1
静止画は JPEG 形式を推奨します。
―2―
和歌山太郎」
フォントは文字化けおよびレイアウトが変わってしまうトラブルを避けるため、標準的
な MS ゴシック・MS 明朝などをお使いになることをおすすめします。
必ずご自身の PC 以外でも文字化けやレイアウトの崩れがなくデータが読み込めるか、
あらかじめご確認ください。
動画をお使いになる場合は、必ずご自身の動作確認済み PC をお持込みください。
動画および音声をお使いになる場合は、受付の際にお知らせください。
発表は演台上にセットされている PC とマウスをご使用ください。
PC のお持ち込みについて
液晶プロジェクターの解像度は XGA(1024×768)に設定されております。画面の
設定を合わせてください。
液晶プロジェクターへの接続は D-sub 15pin のコネクターとなります。
PC によっては(Macintosh)本体付属の変換コネクター等が必要な場合がありますの
で、必ずお持ち込みください。
動画をご利用の場合、ご自身の PC の画面上で表示できていても外部出力した画面では
表示されないことがありますので、外部モニターに接続してあらかじめご確認をお願い
します。
スクリーンセーバーや省電力設定はあらかじめ解除しておいてください。
電源ケーブル(AC アダプター)は必ずお持ちください。
㊟
お持ち込みのパソコンのトラブルにより映像投影が不可能になった場合、事務局では
一切責任を負いかねますので、バックアップデータを必ずお持ちください。
㊟
お預かり致しましたデータは、本学会プレゼンテーション以外の目的で使用すること
はございません。事務局で責任をもって消去致します。
その他
受付時にランチョンセミナーの引換券を先着400名の方にお渡し致します。ランチョ
ンセミナー開始前に各会場前にてお弁当をお受け取りください。
協賛企業の機器展示は和歌山県民文化会館小ホールロビーで行います。
幹事会は12時10分∼13時30分に和歌山県民文化会館 4 階第中会議室で開催いたしま
す。
―3―
和歌山県民文化会館
【和歌山県民文化会館へのアクセス】
【和歌山市までのアクセス】
南海電鉄
交通のご案内
南海線「和歌山市駅」下車
○南海電鉄「和歌山市駅」より
JR 阪和線(きのくに線)
「和歌山駅」
徒歩
下車
タクシー
バス
○関西国際空港より
南海電鉄
約20分
約
分
約10分(
・10番のりば)
「県庁前」バス停下車(バス停より約
300m・徒歩約
「泉佐野駅」乗換、南海線「和歌山市
分)
○JR「和歌山駅」より
駅」下車
徒歩
JR
「日根野駅」乗換、阪和線「和歌山駅」
約35分
タクシー
下車
バス
空港リムジンバス
約10分
約10分(
番のりば)
「県庁前」バス停下車(バス停より約
300m・徒歩約
「JR 和歌山駅〈東口着〉
」下車
分)
○阪和自動車道「和歌山 I・C」より
お車で 約15分・約
km
有料立体駐車場完備)
―4―
(会館南側
会場案内図
2階
企業展示
受付
第1会場
第1会場PC受付
3階
第2会場
4階
幹事会会場
中会議室
5階
第3会場
―5―
プログラム表
第 1 会場(2 階
小ホール)
9:00∼
会場・受付
9:55∼
開会挨拶
第 2 会場(3 階 特設会議室)
第 3 会場(5 階
大会議室)
第29回超音波研修会会場
10:00∼12:00
シンポジウム 1 10:00∼11:00 一般演題 1∼5
10:00∼12:00
超音波実技講習会
ランチョンセミナー 2
(12:15∼12:25)
ランチョンセミナー 1
話題提供
12:15∼13:15
伊藤 高広 12:15∼13:15
松浦 英夫
安田
貢
(12:25∼13:15)
特別講演
濱島ちさと
医師研修会会場
超音波研修会:一般講演
医師研修会
13:30∼14:15
14:15∼15:00
特別講演 1
西田
特別講演 2
斎藤
博
博
13:30∼14:10
14:10∼14:50
講演 1
中田
講演 2
水間
13:30∼13:50
講演 1
喜舎場智之
13:50∼14:10
講演 2
川端
聡
14:10∼14:30
講演 3
長尾
顕一
博也
美宏
超音波研修会:教育講演
講演 3
15:00∼17:00 シンポジウム 2 14:50∼15:30
寺田
17:00∼17:05
閉会の辞
15:30∼16:10
講演 4
加藤
―6―
正樹 14:40∼15:30 講演 1
綿貫
順
15:40∼16:30
裕
講演 2
平井都始子
第 1 会場(2 階
小ホール)
9:00∼
会場・受付
9:55∼
開会挨拶
会長:加藤
シンポジウム 1
司会:松浦
英夫(和歌山市健康局健康推進部総務
一瀬
雅夫(和歌山県立医科大学第二内科)
司会:中島
滋美(地域医療機能推進機構滋賀病院
順
10:00∼12:00
企画課)
ランチョンセミナー 1
12:15∼13:15
総合診療科)
共催:カイゲンファーマ株式会社
13:30∼14:15
14:15∼15:00
15:00∼17:00
17:00∼17:05
特別講演 1
司会:加藤
順(和歌山県立医科大学第二内科)
特別講演 2
司会:渡邊
能行(京都府立医科大学大学院地域保健
医療免疫学)
シンポジウム 2
司会:山崎
小林
閉会の辞
会長:加藤
秀男(大阪がん循環器予防センター)
正夫(京都第二赤十字病院健診部)
順
第 2 会場(3 階特設会議室)
10:00∼11:00
一般演題 1∼5
座長:井上
ランチョンセミナー 2
話題提供(12:15∼12:25)
泉(和歌山県立医科大学第二内科)
特別講演(12:25∼13:15)
12:15∼13:15
司会:永井
尚子(和歌山市健康局保健所)
共催:オリンパスメディカルシステムズ株式会社
医師研修会
(13:30∼14:10)
講演 1
司会:辰巳
嘉英(パナソニック健康保険組合
演者:中田
博也(なかた消化器・内科クリニック)
司会:玉井
秀幸(和歌山県立医科大学第二内科)
演者:水間
美宏(神戸アドベンチスト病院消化器
健康管理センター)
(14:10∼14:50)
講演 2
13:30∼16:10
内科)
(14:50∼15:30)
講演 3
司会:渡
二郎(兵庫医科大学消化器内科)
演者:寺田
正樹(和歌山南放射線クリニック
和歌山画像診断センター)
(15:30∼16:10)
講演 4
司会:趙
演者:加藤
―7―
栄済(洛和会丸太町病院消化器内科)
順(和歌山県立医科大学第二内科)
第 3 会場(5 階
大会議室)
第29回超音波研修会
【超音波研修会:実技講習会】
(10:00∼12:00)
【超音波研修会:一般講演】
座長:羽生大記(大阪市立大学
10:00∼16:30
生活科学研究科)
(13:30∼13:50)講演 1
講師:喜舎場智之(阪南中央病院
臨床検査科)
(13:50∼14:10)講演 2
講師:川端
(14:10∼14:30)講演 3
講師:長尾顕一(住友生命総合健診システム)
聡(住友病院 診療技術部超音波技術科)
【超音波研修会:教育講演】
座長:西村重彦(住友病院
(14:40∼15:30)講演 1
外科)
司会:西村重彦(住友病院
講師:綿貫
(15:40∼16:30)講演 2
外科)
裕(姫路赤十字病院
司会:西村重彦(住友病院
検査技術部)
外科)
講師:平井都始子(奈良県立医科大学中央内視鏡・
超音波部)
※幹事会
12:15∼13:30(
階中会議室)
―8―
第43回日本消化器がん検診学会近畿地方会
【日時】平成26年
月
日(土)13時00分∼16時10分
【会場】和歌山県民文化会館
講演 1
講演 2
医師研修会
F 特設会議室
「細径内視鏡による胃がん検診の現況」
(13:30-14:10)
演者:中田
博也(なかた消化器・内科クリニック)
司会:辰巳
嘉英(パナソニック健康保険組合健康管理センター)
「腹部超音波検診判定マニュアル概論」
(14:10-14:50)
演者:水間
美宏(神戸アドベンチスト病院消化器科内科)
司会:玉井
秀幸(和歌山県立医科大学第二内科)
講演 3「がん診断における FDG-PET 検査の現況」
(14:50-15:30)
演者:寺田
正樹(和歌山南放射線クリニック、和歌山画像診断センター)
司会:渡
二郎(兵庫医科大学消化器内科)
講演 4「大腸癌発生の新たなる理解のために−SERRATED PATHWAY を考える−」(15:30-16:10)
演者:加藤
司会:趙
順(和歌山県立医科大学第二内科)
栄済(洛和会丸太町病院消化器内科)
―9―
第43日本消化器がん検診学会近畿地方会 第29回超音波研修会
【テ ー マ】「腹部超音波スクリーニングのポイント」
【日
時】平成26年
【会
場】和歌山県民文化会館
【主
催】日本消化器がん検診学会近畿支部
【当番会長】住友病院
月
【会
日(土)
外科
10:00開演
F 大会議室
西村重彦
費】2000円(第43回消化器がん検診学会近畿地方会参加料)
※本会は日本超音波医学会認定超音波検査士と専門医の資格更新
単位が取得できます.
プログラム
開会(10:00)
1.超音波実技講習会(10:00∼12:00)
2.一般講演(13:30∼14:30)
『超音波検査スクリーニング検査のポイント』
座長:羽生大記(大阪市立大学
生活科学研究科)
①『肝臓』
(13:30∼13:50)
演者:喜舎場
智之(阪南中央病院
臨床検査科)
②『膵臓』
(13:50∼14:10)
演者:川端聡(住友病院
診療技術部超音波技術科)
③『腎臓』
(14:10∼14:30)
演者:長尾顕一(住友生命総合健診システム)
3.教育講演(14:40∼16:30)
①『消化管の系統的走査法(病気になると見える消化管)』
(14:40∼15:30)
座長:西村重彦(住友病院
講師:綿貫
外科)
裕(姫路赤十字病院 検査技術部)
②『腹部超音波検診判定マニュアルのポイント』15:40∼16:30
座長:西村重彦(住友病院
外科)
講師:平井都始子(奈良県立医科大学中央内視鏡・超音波部)
16:30
閉会
― 10 ―
第43回消化器がん検診学会近畿地方会
−消化器がん検診の新たなる展開を巡って−
第 1 会場
午前の部(和歌山県民文化会館 2 階
開会挨拶(9:55)
小ホール)
第43回会長
加藤
順
シンポジウム 1(10:00-12:00)
近畿圏の消化器がん検診の現状、課題、今後の展望
司会
S1-1
S1-2
S1-3
S1-4
松浦
英夫(和歌山市健康局健康推進部総務企画課)
一瀬
雅夫(和歌山県立医科大学 第二内科)
和歌山県の胃がん検診の現状と課題について
和歌山県福祉保健部健康局
野尻
孝子
みなべ町住民福祉課
花光
淑子
滋賀県立成人病センター疾病・介護予防推進室
宮下
久美
和歌山県みなべ町の胃がん検診の取り組み
「滋賀県の消化器がん検診の現状」
胃がんリスク検診(胃の健康度検査)の導入と今後の課題について
大津市健康保険部保健所健康推進課
S1-5
胃 ABC 検診を導入して∼現状と課題∼
福知山市福祉保健部健康推進室
S1-6
藤本亜由美
森岡
景子
中川
瑞枝
奈良県の消化器がん検診の現状と課題について
奈良県健康福祉部
― 11 ―
健康づくり推進課
ランチヨンセミナー 1(12:15-13:15)
“胃X線検査による
感染診断”
L1-1 “ピロリ胃炎のX線診断”
放射線科
伊藤
高広
人間ドックセンター
安田
貢
奈良県立医科大学
L1-2 “人間ドックにおけるピロリ感染状態の判定”
KKR 高松病院
司会
中島
滋美(地域医療機能推進機構滋賀病院 総合診療科)
共催:カイゲンファーマ株式会社
第 1 会場
午後の部(和歌山県民文化会館 2 階
小ホール)
特別講演 1(13:30-14:15)
大腸がん検診
−新たな modality の可能性−
パナソニック健康保険組合
司会
加藤
産業保健センター
西田
博
順(和歌山県立医科大学第二内科)
特別講演 2(14:15-15:00)
新しい検診技術の評価方法―その原則と道筋
国立がん研究センター
司会
渡邊
斎藤
博
能行(京都府立医科大学大学院地域保健医療免疫学)
シンポジウム 2(15:00-17:00)
胃がん検診の更なる発展のために
司会
― 12 ―
山崎
秀男(大阪がん循環器予防センター)
小林
正夫(京都第二赤十字病院健診部)
S2-1
ABC 法と背景胃粘膜診断を駆使したテーラーメイド胃がん予防&検診の提案
地域医療機能推進機構滋賀病院
S2-2
総合診療科
放射線科
伊藤
高広
人間ドックセンター
安田
貢
対策型胃X線検診における新判定区分の導入
KKR 高松病院
S2-4
滋美
奈良県胃がんX線検診におけるリスクを考慮した読影基準・指示区分の試み
奈良県立医科大学
S2-3
中島
吹田市ペプシノゲン胃検診12年の歴史:対策型検診としてのリスク健診運営の
問題点
吹田市医師会
相馬
孝
和歌山県立医科大学第二内科
一瀬
雅夫
一般社団法人
S2-5
胃癌リスク評価の現状と検診導入への問題点
閉会の挨拶(17:00-17:05)
第43回会長
― 13 ―
加藤
順
第 2 会場
午前の部(和歌山県民文化会館 3 階
特設会議室)
一般演題(10:00-11:00)
座長
1
井上
泉(和歌山県立医科大学第二内科)
胃X線検査における被ばく線量の比較評価
蓮尾
智之
一橋
晃央
細見
聡
水間
美宏
奥新
浩晃
松浦
英夫
公益財団法人大阪府保健医療財団大阪がん循環器病予防センター
2
胃X線検査による背景胃粘膜評価の現状と課題
姫路市医師会事業推進部
3
対策型検診の読影レポート使用感についてのアンケート分析
日本消化管画像研究会レポート班、京都工場保健会
4
腹部超音波検診判定マニュアル(案)の使用経験
神戸アドベンチスト病院消化器科内科
5
肝炎ウイルス受診率・精密検査受診率向上に向けて
姫路市医師会がん検診検討(肝)部会
ランチョンセミナー 2(12:15-13:15)
話題提供(12:15-12:25)
「和歌山市における胃がん検診での内視鏡導入への取組み」
和歌山市健康局健康推進部総務企画
特別講演(12:25∼13:15)
司会
和歌山市健康局保健所
永井
尚子所長
「胃がん内視鏡検査のエビデンス」
国立がん研究センターがん予防・検診研究センター
濱島ちさと
共催:オリンパスメディカルシステムズ株式会社
― 14 ―
第 2 会場
午後の部(和歌山県民文化会館 3 階
特設会議室)
医師研修会(13:30-16:10)
医師研修会
講演 1(13:30-14:10)
細径内視鏡による胃がん検診の現況
なかた消化器・内科クリニック
司会
医師研修会
辰巳
中田
博也
嘉英(パナソニック健康保険組合健康管理センター)
講演 2(14:10-14:50)
腹部超音波検診判定マニュアル概論
神戸アドベンチスト病院消化器科内科
司会
医師研修会
玉井
水間
美宏
秀幸(和歌山県立医科大学第二内科)
講演 3(14:50-15:30)
がん診断における FDG-PET 検査の現況
和歌山南放射線クリニック、和歌山画像診断センター
司会
医師研修会
渡
寺田
正樹
二郎(兵庫医科大学消化器内科)
講演 4(15:30-16:10)
大腸癌発生の新たなる理解のために−SERRATED PATHWAY を考える−
和歌山県立医科大学第二内科
司会
― 15 ―
趙
加藤
順
栄済(洛和会丸太町病院消化器内科)
第三会場 午前∼午後の部(和歌山県民文化会館 5 階 大会議室)
第29回超音波研修会
テ ー マ】:「腹部超音波スクリーニングのポイント」
期
日】
:平成26年
会
場】
:和歌山県民文化会館
主
催】
:日本消化器がん検診学会近畿支部
当番会長】:住友病院
会
月
外科
日(土)
10:00開演
西村重彦
e-mail;[email protected]
費】
:2000円(第43回消化器がん検診学会近畿地方会参加料)
※本会は日本超音波医学会認定超音波検査士と専門医の資格更新
単位が取得できます.
プログラム
開
会(10:00)
1.超音波実技講習会(10:00∼12:00)
2.一般講演(13:30∼14:30)
座長:羽生大記(大阪市立大学
生活科学研究科)
『超音波検査スクリーニング検査のポイント』
①『肝
臓』
(13:30∼13:50)
演者:喜舎場智之(阪南中央病院
②『膵
臓』
(13:50∼14:10)
演者:川端
③『腎
臨床検査科)
聡(住友病院
診療技術部超音波技術科)
臓』
(14:10∼14:30)
演者:長尾
顕一(住友生命総合健診システム)
3.教育講演(14:40∼16:30)
①『消化管の系統的走査法(病気になると見える消化管)』
(14:40∼15:30)
座長:西村
重彦(住友病院
外科)
講師:綿貫
裕(姫路赤十字病院検査技術部)
②『腹部超音波検診判定マニュアルのポイント』(15:40∼16:30)
座長:西村
重彦(住友病院
外科)
講師:平井都始子(奈良県立医科大学中央内視鏡・超音波部)
閉
会(16:30)
中会議室(和歌山県民文化会館
12:15-13:30
階)
日本消化器がん検診学会近畿支部幹事会
― 16 ―
特別講演 1∼2
(抄録)
司
会
講演 1:加藤
順
(和歌山県立医科大学第二内科)
講演 2:渡邊
能行
(京都府立医科大学大学院地域保健医療疫学)
特別講演 1
大腸がん検診―新たな modality の可能性―
パナソニック健康保険組合産業保健センター
○西田
博
医療を取り巻く科学技術の進歩は著しく、特に IT 技術の長足な進歩に伴って医療情報の
みならず検体検査、画像検査などの分野で新たな診断技術が創出されている。一方、医療の
世界では、患者−医療者間の information divide を埋めるべく情報公開が進み、がん検診の
分野でも真に受診者の利益となるサービスが求められている。
がん検診での受診者の利益は、言うまでもなく検診受診による死亡率の減少あるいは死亡
リスクの低減である。また、その効果の評価手法として無作為化比較対照試験(RCT)が
最も信頼できる方法であることも事実である。しかし、RCT は結果を得るのに長期にわた
る介入と観察、莫大な費用と労力を要する試験で、実施に際して研究者のハードシップは高
くなってしまう。
消化器がん検診の分野、特に大腸がん検診の分野では便潜血検査化学法を用いた RCT が
欧米で実施され、その死亡率低下が証明されたが、大腸内視鏡を用いた検診では現在 RCT
が進行中であり、死亡リスクの低減を示唆するいくつかの観察研究が存在する状況にある。
しかし、海外では内視鏡を用いた検診を推奨する国も存在する。つまり、エビデンスの検証
が科学技術の進歩に追い付けない状況が生じている。今後、このような状況はいろいろな分
野で観察されるであろうことは想像に難くない。
そのような状況のなかで、今後提案される新たな検診法に対するエビデンスをいかに構築
するか、評価手法の確立が望まれる。また、すべての検診法で RCT が適切とも言えず、既
存のエビデンスをもとに新検査法にどの程度の質のエビデンスを求めるかも議論していく必
要がある。
これらの課題に対する回答は、未だ存在しないが、その可能性について大腸がん検診を例
に、便潜血検査が理想的な検査法となり得た理由を振り返り、S状結腸鏡や全大腸内視鏡の
現状のエビデンスのレベル、エビデンスの評価と simulation 技術の関係、CTC など最近現
れた技術の評価に関わる問題点など将来にむけたアセスメント方法のあり方を考察したい。
― 19 ―
特別講演 2
新しい検診技術の評価方法―その原則と道筋
国立がん研究センター ○斎藤
博
がんの早期発見のために、新しいバイオマーカーや新規、あるいは既存の診断技術は新し
い検診法として常に注目される。そのような方法が科学的根拠もないままに検診に用いられ
るものの、結局は検診法として成立せず、大半は消え去る。そのような「検診法」は本来は
有効であったかもしれない一方で、有効性はなく、それを用いた検診で受診者に大きな不利
益をもたらしていた可能性がある。甚大な不利益を生んだ悲惨な実例として神経芽腫スク
リーニングが有名であり、多くの乳児が無駄な化学療法や放射線治療などのために死亡した。
いずれにせよ、このようなことが起こる理由は、有効性に対する認識とその評価方法が間
違っていたことにある。検診法の評価のプロセスについて正しく知る必要がある。
「新検診法の候補」はその時点では検診法としての有効性の科学的根拠はありえない。検
診法としての評価のためには、まずがんの効率的な拾い上げに有用か(感度・特異度が高
い)、そして最終的に有効かどうか(死亡リスクを低下させるか)を評価しなければならな
い。
前段の精度評価には、まずがん患者と対照を用いて感度・特異度が比較される。ここで新
検診法に求められるのは感度・特異度の一方が既存の方法と同等かそれ以上で、他方が優れ
ていることである。健常者を対象とする検診では診断とは異なり、偽陽性等による不利益の
最小化が必須であり、一般に感度と同等以上に特異度が重要なことを銘記する必要がある。
これら条件を満たさなければ検診法としての見込みはない。この検討は通常、数十例かせい
ぜい100-200例のがん症例があれば可能で容易であるが、得られるデータは既存の標準法と
の感度・特異度の大雑把な比較に過ぎず、検診における感度ではない。
精度評価に必要ながん検診法としての感度・特異度の評価には健常者集団での測定が必要
である。がん患者を集積して検討した場合、前臨床期がんを主体とする健常者の中に存在す
るがんとはがんの病期の分布が異なる(進行がんが主体)のでとくに感度の過大評価となる。
我が国ではこのことが理解されておらず、それが、「新しい検診法」として多くの検査法が
出現し、一過性には話題になるものの最終的に検診法として成立するものがない主たる理由
の一つである。健常者集団での感度・特異度の評価は数千人規模の多数の対象者とそれら全
例に対する精密検査(同時法)、あるいは精度の高いがん登録による追跡調査(追跡法)を
要し、多大な労力が必要である。しかしこういった研究を経ずして検診法としての正しい感
度は算出することは出来ない。
このようにして検診における感度・特異度が上記の条件を満足した場合、最終的にはがん
― 20 ―
検診の目的である死亡率を指標としていわゆる有効性評価試験が行われ、ランダム化比較対
照試験(RCT)がその最善の方法となる。
がん検診の原則を踏まえて、検診法の評価方法について述べる。
― 21 ―
シンポジウム 1-1∼6
シンポジウム 2-1∼5
(抄録)
司
会
シンポジウム 1:松浦
英夫
(和歌山市健康局健康推進部総務企画課)
:一瀬
雅夫
(和歌山県立医科大学第二内科)
シンポジウム 2:山崎
秀男
(大阪がん循環器予防センター)
:小林
正夫
(京都第二赤十字病院健診部)
シンポジウム 1-1
和歌山県の胃がん検診の現状と課題について
和歌山県福祉保健部健康局長
○野尻
孝子
【はじめに】
和歌山県の胃がん死亡数は471人で全がん死亡数3,394人の約14%を占め、肺がんに次いで
多く、年齢調整死亡率は全国第3位と高い状況です(平成24年)。このような中、議員提案
による和歌山県がん対策推進条例を制定し、また第
次和歌山県がん対策推進計画を策定し
てがんの罹患率・死亡率減少を図るため、がんの予防、早期発見、医療対策等に取り組んで
います。今回、胃がん検診の現状と課題および今後の対応策について報告します。
【胃がん検診の現状と課題】
健康増進法の努力義務に位置付けられている胃がん検診は、40歳以上の住民を対象に県内
全市町村で胃X線検査が集団または個別検診として実施されています。胃がん検診の目的は、
胃がんを早期に発見し、適切な治療を行うことで胃がんによる死亡を減少させることであり、
そのためには、科学的根拠により有効とされている胃X線検査の受診者対策と検診の精度管
理が重要です。しかし、胃がん検診の受診率(40∼69歳)は当面の目標の40%を大きく下回り
11.1%(24年度)となっています。また、精検受診率においても78.6%(24年度)で目標の
90%を下回っています。検診・精検の受診についても受診率向上と未受診者の把握が不十分
な状況です。要精検率については11.7%(平成21年度)で許容値を超えています。また、個別
検診では二重読影実施市町村がわずか
市と少ない状況です。がん検診システムが適正に運
用されているかを確認するチェックリストの利用については、市町村65.4%であり、検診実施
機関については把握できていない状況です。また、高齢化が進む中で、胃X線検査による腸
孔等の偶発症の発生があり、市町村では受診勧奨の年齢上限について課題と考えています。
さらに、がんの早期発見を図るため胃内視鏡検査を実施する市町村が増加しています。
【今後の対応策】
胃がん検診おける受診者対策として、25年度から県内全市町村のがん検診対象者への個別
受診勧奨を実施しています。さらに、胃がん予防と検診受診者の増加を図ることを目的に26
年度からピロリ菌検査を導入しています。また、市町村の胃がん検診実施状況を調査し、25
年度に和歌山県生活習慣病検診管理指導協議会胃がん部会を開催して、精度管理の向上に取
り組んでいます。
― 25 ―
シンポジウム 1-2
和歌山県みなべ町の胃がん検診の取り組み
みなべ町住民福祉課1)、みなべ町うめ課2)
○花光
淑子1)、林
秀行2)
【はじめに】みなべ町は、一般診療所が町内に10施設、うち
施設が入院病床19床であるも
のの、一般病院がなく、みなべ町を取り巻く医療情勢は必ずしもめぐまれているとは言えな
い。また65歳以上の割合が28.4%(平成26年
月末)とすでに高齢化がすすみ、今後がんの
発生リスクが高まることが予想され、検診の占める役割は大きいものとなっている。
【胃がん検診受診率向上の試み】
胃がん検診は40歳以上の全町民を対象とし、無料で実施している。毎年
月、対象者に
「ミニドック健診等受診希望調査票」を健診案内とともに郵送個別通知し、町広報誌におい
ても繰り返し広報し、
月に集団検診を実施している。このような取り組みにより、胃がん
検診受診率は、平成22年度23.5%(1191/5066)
、平成23年度21.2%(1160/5466)
、平成24年
度22.1%(1207/5466)と県平均7.4%、全国平均9.0%(県・国とも24年度)よりも受診率
は高くなっている。しかし、二次検診受診率は、平成22年度88%(73/83)
、平成23年度
76.1%(67/88)、平成24年度77.5%(69/89)となっており、平成23年度県平均78.6%、全
国平均80.5%よりも低く、精密検査受診勧奨を行ってはいるものの更なる受診勧奨が必要と
されている。
【胃がん検診の新たな試み】
平成22年度胃がん検診に ABC(D)法を並行して実施した。1902名の町民に実施し、現
在追跡調査中である。特に胃がんのハイリスク群であるD群[HP(−)&PG(+)]に分類さ
れた49名には、病状に対する不安や質問に医師が答えるような個別説明会を開催した。説明
会において精度の高い内視鏡による精検を促した結果、翌年には
名の早期胃がんが検出さ
れ内視鏡的切除にて根治に至っており、成果がではじめている。
又、今年度から県補助事業の後押しもあり、40、45、50歳を対象に胃がん検診に加えピロリ
菌検査や町単独事業として PG 検査を行い ABC(D)法として実施する予定となっている。
【付随検討】
みなべ町は「南高梅」国内生産量
割以上を占め、梅の産地として有名となっている。み
なべ町の国保医療費の低い事と関連づけ、胃がんのリスク検診とあわせて胃や大腸に及ぼす
梅の効能調査を行っている。今回、ABC(D)法と同時に問診で梅や梅関連製品の摂取状
況についても調査を行った。梅の HP 活動性胃炎、慢性萎縮性胃炎の進展抑制や梅の実摂
取習慣による逆流性食道炎の改善についても検討した。
― 26 ―
シンポジウム 1-3
「滋賀県の消化器がん検診の現状」
滋賀県立成人病センター疾病・介護予防推進室1)、滋賀県健康医療課がん・疾
病対策室2)
○宮下
久美1)、田中
一史1)、水田
和彦1)、野中
梓2)、奥井
貴子2)
【はじめに】
滋賀県がん対策推進計画(第
期)が、平成25年
月に策定され、「がんの早期発見」の
分野で、がん検診受診率・精検受診率の向上が目標に掲げられている。しかし、受診率の向
上、特に消化器がん検診の受診率は伸び悩んでいる。
【消化器がん検診の現状】
市町実施がん検診受診率(推計値)は、胃がん検診5.9%(全国10.3%)大腸がん検診
17.8%(全国20.5%)と全国に比べかなり低い。一方、精検受診率は胃がん検診91.2%(全
国80.5%)大腸がん検診79.7%(全国63.0%)であり、全国に比べ高い。(県は平成24年度
データ
全国は平成23年度データ)
滋賀県におけるがん検診受診率、精検受診率の推移は下記のとおりである。
受診率では、平成23年度からがん検診推進事業(大腸がん検診のクーポン事業)がはじま
り、大腸がん検診は上昇したが、胃がん検診は徐々に下がっている。精検受診率は、大腸が
ん検診が低いが徐々に上がってきている。今後もがん検診検討会(がん部会)で対策を検討
しながら、より精検受診率の向上を図っていきたい。
その他のプロセス指標の値として、胃がん検診では、要精検率8.9%(全国9.2%)
、陽性
反応的中度1.9%(全国1.8%)
、がん発見率0.17%(全国0.16%)だった。大腸がん検診で
は、要精検率6.7%(全国7.1%)、陽性反応的中度4.6%(全国3.1%)、がん発見率0.31%
(全国0.22%)と、大腸がん検診が良好な成績だった。
― 27 ―
【課題と方向性】
胃がん検診は、受診率の向上が課題である。滋賀県では、ほとんどの市町が集団検診を実
施していたが、受診率向上をめざし
市が個別検診を導入した。また
市は ABC リスク評
価を補助的に実施するなど、受診率向上をめざし模索をしている。
大腸がん検診では、精検受診率のさらなる向上をめざし、平成24年度から精密検査未受診
者調査を実施している。大腸がん部会等で調査結果を検討し、対策に活かしていきたい。
― 28 ―
シンポジウム 1-4
胃がんリスク検診(胃の健康度検査)の導入と
今後の課題について
大津市健康保険部保健所健康推進課
○藤本亜由美
【導入の背景】
本市における胃がん検診(胃部X線検査)は、検診委託業者の検診車が市内を巡回し、市
民センター等で実施している。平成17年度までは、総合保健センターにおいて、集団の胃が
ん検診を実施していたが、総合保健センターの移転後新たな施設での検診が困難となり、平
成18年度以降は検診車による巡回検診のみとなった。これまで、胃がん検診の受診率は約
%だったが、平成18年度以降は
%に届かない受診率となっている。
そこで、受診率の向上を図る様々な啓発を試みたが効果がなく、受診率の低迷が長年の課
題となっていた。市消化器がん検診検討会(現協議会、以下「協議会」とする。)において
も、委員よりバリウム検診のみに頼っていては受診率の向上は難しく、ペプシノゲン検査等
の導入など提案があった。
【導入の経過】
平成23年度から消化器がん検診協議会において、ペプシノゲン検査及びピロリ菌検査の導
入について検討する。先駆的に取り組んでいる自治体の情報も得ながら、胃がんリスク検診
(胃の健康度検査(以下「リスク検診」とする。)
)の実施を目指し、医師会との調整を図り
つつ議会への説明を行い、財政担当部局との協議を行った。幸い市内の医療機関に、リスク
検診の導入にあたり指導、助言をいただける医師の存在もあり、平成24年度の予算獲得につ
ながった。リスク検診の実施は医師会、医療機関に委託し、実施までの間に検診方法の説明
会を行った。
【検診の目的】
国が推奨する胃がん検査はこれまで通り実施するが、胃がん検診の受診率が低い世代を対
象に、胃がん検診の啓発及び受診率の向上を図るためリスク検診を実施する。またリスク検
診の結果に応じて胃部X線検査あるいは精密検査として胃内視鏡検査等を勧めることで、胃
がんの早期発見に努める。
【対象と方法】
対象は
月
日現在で、40歳から60歳までの
歳刻みの節目年齢の市民とする。血清ペプ
シノゲン検査、血清ピロリ菌抗体価検査の結果により、ABC 群に分類し判定する。D群は
C群に含む。検診の除外規定を設けている。A群には本市胃がん検診を、またB・C群には
精密検査として胃内視鏡検査等の受診を勧める。
― 29 ―
【検診結果】
平成24年度は10月から翌
月末の実施で対象者23,000人の内2,902人が受診した。A群の
市の胃がん検診受診率は約
%だった。B・C群の精密検査受診率は約70%だった。問診か
ら受診者の約50%は胃がん検診未受診者であり、
人のがん発見(がん疑い
人含む)につ
ながった。平成25年度は対象者23,602人の内3,166人が受診した。
【当面の課題】
リスク検診は、現段階では検診としての精度が不安定なことから、受診者には胃がんを
発見するための検診ではないことや画像検査が必要であることを周知し、画像検査の受
診率の向上を図ることが重要である。
A群に過去の除菌者等が紛れ込むおそれがあり未感染者のみとは限らないことから、A
群の判定を受けた者が安易に胃がん検診を不要と自己判断しないよう啓発が必要である。
― 30 ―
シンポジウム 1-5
胃 ABC 検診を導入して∼現状と課題∼
京都府福知山市福祉保健部健康推進室
○森岡
景子、永田安寿砂、長沢
恭子、高橋奈央子、小牧紗奈江、
福井沙緒里
【導入の背景】
本市では、胃がん検診として(胃X線検査)を実施しているが、受診者数の伸び悩みが課
題であった。そこで、①「胃がん」のハイリスク群を絞り込み「早期がん」を効果的に発見
できる②効率よく「早期がん」を発見することで医療経済面への効果を期待できる。という
点で定評があるといわれている血液検査法について、福知山医師会がん検診担当理事よりご
助言いただき協議を重ねながら、
(胃X線検査)に加えて、平成19年度から年齢を限定し
【胃血液検査法(胃 ABC 検診)
】を導入した。
【検診方法】対象者:年度末40・45・50・55・60・65歳の人(胃X線検査とどちらか選択)
実施方法:問診と血液検査(ペプシノゲン法、ヘリコバクターピロリ検査併用)による結
果判定(集団検診にて実施)
【
年間の検診結果】
平成19年度から平成25年度までで総受診者数1,525人、要精密検査者数
ん確定者
569人のうち、が
人あり。
【追跡検診とその見直し】
平成19年から21年度に要精密検査となった人へ、継続して医療機関に受診勧奨、経過を把
握する《追跡検診》を実施(医療機関への協力依頼を個人通知勧奨)した。しかし、受診率
は低く、また年々受診者が減っていく現状で、結果変化を見ていくことが十分できる数に至
らなかった。そのため、受診率の低さと膨大な事務量を勘案し、
年間で追跡検診は終了し
た。その代わりに要精密検査となった時に、今後の定期的な検査受診勧奨を促すため、通知
文と
年間の内視鏡検査結果を記入できる《あなたの胃・お守り手帳》を作成送付すること
とした。医療機関へは、手帳を持っている人に対する胃内視鏡検査の勧奨と継続的な健康管
理の支援をお願いした。
【評価】
過去にX線検診歴のない受診者が目立ち、新規層の受診拡大につながっている。また、胃
がんと関係の深い「萎縮性胃炎」の有無を判断することができ、ハイリスク者を絞り込み、
必要な人の医療機関フォローにつながっている。
― 31 ―
【課題と対策】
対象数に対しての受診者数は少なく、今後も検診啓発活動や、ターゲットを絞りながらの
受診勧奨を積極的に行っていきたい。胃 ABC 検診で要精密検査となった人の精密検査受診
率がX線検査の場合よりも低い現状なので、タイムリーに未受診勧奨していく必要がある。
また、精密検査を受診した全ての人が、その後の継続的な医療機関受診につながっていない
現状があることも課題である。
この検診の医療経済面の費用対効果については、まだ検証できていないので、今後も経年
的にまとめをしながら把握していく必要がある。
― 32 ―
シンポジウム 1-6
奈良県の消化器がん検診の現状と課題について
奈良県健康づくり推進課1)、奈良県がん予防対策推進委員会(奈良県立医科大
学 放射線科2) 中央内視鏡・超音波部3) 消化器・総合外科4) 奈良県健康
づくりセンター5))
○中川
瑞枝1)、谷垣
大石
孝彦1)、伊藤
高広2)、藤井
久男3)、中島
祥介4)、
元5)
【はじめに】
本県において、1979年以降今日に至るまで一貫して県民の死亡原因の第
位はがんであり、
現在も年間約4,000人のがん死亡がある。今後、高齢化が進行する中でがんの発生リスクも
高まることが予測され、がん検診を定期的に受診することが重要となるが、本県のがん検診
受診率は、
大がんのすべてで全国平均を下回っている。県民の多くは、「心配な時は医療
機関にかかる」、
「忙しくて時間がない」
、「お金がかかる」などの理由により、受診行動につ
なげられていない。
精度管理においては、基準値よりも要精検率が非常に高い地域や、精検受診率が非常に低
い地域が存在し、市町村格差が極めて大きいのが現状である。
【受診率向上の取り組み】
1)がん検診の受診行動につながる気運づくり、正しい知識の普及・理解の促進に取り組
む「がん検診を受けよう!」奈良県民会議の設置、2)国立がん研究センターのアドバイス
に基づく受診勧奨再勧奨事業、等、官民一体となった取り組みを進めている。
【精度管理の取り組み】
平成23年度より市町村及び集団検診機関を対象にがん検診精度管理調査を実施し、奈良県
がん予防対策推進委員会(以後、
「委員会」)において事業評価を行い、各市町村及び集団検
診機関に指導を実施している。特に胃がんに関しては、平成24年度より「奈良県胃がん検診
実施要領」に胃がんリスクの考え方を基にした新たな診断基準を導入し、新基準の普及及び
従事者の質の向上を図るため、がん検診従事者研修会を定期的に実施している。
【課題と対策】
胃がん検診は、X線テレビ装置の老朽化や二重読影医のペア不足の問題から個別検診の
キャパシティ不足が受診率に影響を与えていると考えられる。
大腸がん検診は、要精検率や精検受診率が国の基準値より大きく乖離している市町村があ
り、採用されている便潜血キットの精度や精検施設の内視鏡検査のキャパシティについて調
査予定である。
― 33 ―
今後、がん検診の実施方法や精度管理の在り方について、委員会において専門的な見地か
ら検討することにより、検診体制及び質の向上を図る必要がある。
― 34 ―
シンポジウム 2-1
除菌療法̶胃癌死亡を減少させるための
戦略を巡って
ABC法と背景胃粘膜診断を駆使したテーラーメイ
ド胃がん予防&検診の提案
地域医療機能推進機構滋賀病院
総合診療科
【目的と方法】胃がん死亡を減少させるためには
○中島
滋美
(Hp)除菌療法を行うだけでは
不十分で、検診と組み合わせたシステムの構築が必要である。我々は、個人のリスクに応じ
たテーラーメイド胃がん予防と検診のシステムを提案する。
【結果と考察】胃がん検診の受診率は胃がん死亡を減らす50%を大きく下回っている。この
ため、内視鏡検査を含む胃がん検診に対象者を効率よく向けさせるために ABC 法を導入す
ることを提案する(図)
。以下、システムを説明する。BCD 群には内視鏡検査を実施し、感
染者は除菌し胃がんの一次予防を図る。除菌後の人は医療機関で定期的画像診断を行うのを
原則とするが、それを受けない人のために除菌後の人も対象に含めた胃がん検診を継続する。
A群の中に約20%混入する Hp の現在または過去の感染者(偽A群)を除外するために一度
は画像による背景胃粘膜診断を実施する。将来エビデンスが
えば、A群で背景胃粘膜正常
者(真のA群)を検診対象者から除外し、検診の効率化を図る。A群で胃がんリスクのある
人たち(偽A群)は BCD 群と同様に扱う。
【結論】ABC 法と検診を組み合わせ、感染者には除菌で胃がんの一次予防を行い、除菌後
は定期的胃がん検診により二次予防を行うことを提案する。これは個人のリスクに応じた
テーラーメイド胃がん予防と検診のシステムである。
― 35 ―
シンポジウム 2-2
奈良県胃がんX線検診におけるリスクを考慮した
読影基準・指示区分の試み
奈良県立医科大学
祉部
放射線科1)、奈良県健康づくりセンター2)、奈良県健康福
健康つくり推進課3)
○伊藤
高広1)、吉川
公彦1)、田畑
昌子2)、中川
大石
元2)、中川
瑞枝3)、谷垣
孝彦3)
泰二2)、福居
健一2)、
【はじめに】胃がんX線検診において、ヘリコバクター・ピロリ(以下 Hp)感染を考慮し
た読影基準と管理区分を住民検診に導入した奈良県の試みについて述べる。
【診断カテゴリーと指示区分】
『1:正常範囲』
『2:良性⇒2a:精査不要 2b:要経過観察』
『3:良性、悪性を否定できず⇒内視鏡検査』
『4:悪性疑い 5:ほぼ悪性⇒至急受診』と分類、
具体的な疾患は Hp 胃炎と診断できる場合を 2b とし、前年度 2b の未受診者に対しては積
極的に受診勧奨する。鳥肌胃炎は除菌療法への誘導を念頭に
と判定する(
の定義に良性
でも治療を要するものを含む)
。Hp 陰性と診断できる胃底腺ポリープは 2a とする。
【Hp 除菌の問診】問診票を改訂し、読影時に Hp 除菌に関する情報の参照を可能とした。
【新基準導入結果】平成24年度胃がん検診受診者は全市町村で29029名、発見胃がんは56名
(0.19%、前年度0.14%)であった。同24年度より奈良県として新基準を公表し、39市町村
中32市町村で採用された。カテゴリー別頻度(%)は 1(66.0)、2a(14.6)、2b(14.0)、3
(5.1)、4/5(2.2)であり、2b に関しては我々の関連施設での判定例が
た。奈 良 県 全 体 の カ テ ゴ リー
割以上を占めてい
以 上 に 対 す る 陽 性 反 応 適 中 度(PPV)は 3.27(前 年 度
2.33)と上昇していたが、新基準採用32市町村では 3.89 とさらに高い値であった。
【まとめ・考察】新基準導入初年度は Hp 胃炎をリスクとする概念の浸透は不十分であった
と言わざるを得ないが、PPV の上昇は背景粘膜に着目する読影が偽陽性の減少につながっ
たものと考察している。奈良県では平成23年度に本基準を公表し、24年度より大半の市町村
が新基準を採用しており、県内各所での研修会を通じて新基準の普及をはかってきたが、今
後さらに啓蒙活動により胃がんリスクの概念を浸透させたい。今後は 2b 判定者への Hp 除
菌に関する正しい知識の啓蒙、2b 判定者の前向き追跡調査を通じた新基準の妥当性検証に
取り組む予定である。
― 36 ―
シンポジウム 2-3
対策型胃X線検診における新判定区分の導入
KKR 高松病院
○安田
人間ドックセンター1)、消化器内科2)
貢1)、小林
三善2)、前田
現在の対策型胃がん検診対象者には
剛2)
(Hp)感染率が比較的高い胃がんハイリス
ク群と感染率が低いローリスク群が混在している。これは一律の検診方法が対象集約の観点
からみてかなり非効率であることを示すものである。対策として,比較的若い世代(例えば
50歳未満)には検体による Hp スクリーニング(あるいは ABC 分類)を実施し,陽性該当
者のみ画像検査を行う方法が一つ考えられる。さらにX線検診を受診する人に対しては,そ
の背景胃粘膜所見の読影によって Hp 未感染の同定が可能であるから,当該受診者に対する
適切な事後指導(胃がん超低リスク群であること等の説明)が同様の対象集約効果に繋がる
可能性があるだろう。香川県総合健診協会において平成24年より採用している胃がん検診の
新判定区分はその試みに将来資するものとして期待され,現在も運用されている。すなわち
同協会では,管理区分で精検不要となる部分を,
点の「異常なし(Hp 未感染)」と,
点の「萎縮あり(Hp 現感染または既感染)
」に分類しており,後者には積極的な逐年検診
を推奨している。また,この新区分では従来の
的に
点(主に不確実所見相当)を,精度管理目
a の「悪性所見はないが精査が必要」と,
b の「悪性病変か否か疑わしい」に分類
していることも特徴的と思われる。対策型胃がん検診における胃X線検査の役割はまだまだ
残されている。撮影の標準化と読影医の育成が急務であるとともに,新判定区分の導入によ
る精度管理システムの進歩と胃がん一次予防への貢献が今後ますます期待される。
― 37 ―
シンポジウム 2-4
吹田市ペプシノゲン胃検診12年の歴史:対策型検診
としてのリスク健診運営の問題点
一般社団法人
吹田市医師会 ○相馬
孝
平成11年当時、吹田市のX線胃がん検診は受診率が低迷し、受診者が固定化してしまって
いた。そこで、その対策として、ペプシノゲン胃検診(以下 PG 法)を、X線検診を補うも
のとして平成12年度より導入している。吹田市 PG 検診は、受診初年の癌発見率はX線法と
ほぼ差がなく、かつ早期癌の割合が多く、精検受診率も80%前後と高く、良く管理された検
診にみえる。しかし、我々が管理精検と定義している、受診初年の精検に対して、PG 法陽
性者に
年間連続して行う胃内視鏡精密検査は、予算と人手不足により受診者管理が十分に
できず、受診率が非常に低かった。12年間の成績を管理精検分も含めて算出した癌発見率は
同時期のX線法より高く、市民に十分貢献したと考えられるが、振り返ってみれば、管理精
検マネージメントは失敗し、「やりっ放し検診」と批判されても反論できない状況にある。
PG 法のようなリスク健診は、少ない費用と労力で運営できる反面、その後に必要な管理と
維持には相当な予算と人手が必要であり、その管理に失敗すれば胃癌高リスク者の放置とい
う大問題を引き起こす別の意味でのリスクのある検診である。新規導入し検診として成立さ
せるにはかなりの覚悟が必要であると進言する。
― 38 ―
シンポジウム 2-5
胃癌リスク評価の現状と検診導入への問題点
和歌山県立医科大学 第二内科
○一瀬
雅夫
今日までの病理学的、臨床疫学的検討結果は、Helicobacterpylori(Hp)関連胃炎に伴う
萎縮性胃炎・腸上皮化生進展が胃癌発生の主要なリスク要因である事を明確に示している。
この知見を基に、Hp 抗体とペプシノゲンの二つの血液検査を組み合わせる事により Hp 関
連胃炎の病期を診断し、各個人の胃癌発生リスクを評価する事が可能であることが、長期観
察研究の結果から明らかとなっている。この血液による胃癌発生リスク評価法を胃がん検診
に応用しようとするものが胃がんハイリスク検診であり、いわゆる“ABC 検診”と呼ばれ
ているものである。しかし、本リスク評価法は理論的には明快であるが、本リスク評価法自
体が完成されたものとは言い難い状況にある事に加え、検診への応用に必須の科学的検討が
不十分である事などを含め、多くの課題を抱えている。本シンポジウムでは、多くの課題に
も関わらず、性急に実際の検診導入へと進みつつある本法の現状と問題点について明らかに
したい。
― 39 ―
一般演題 1∼5
(抄録)
座
井上
長
泉
(和歌山県立医科大学第二内科)
一般演題 1
胃X線検査における被ばく線量の比較評価
公益財団法人
大阪府保健医療財団
大阪がん循環器病予防センター
○蓮尾
智之、山本
兼右、三浦
久保
文裕、藤田
陽蔵、池宮城
光成、稲葉
有美江、楠本
房永
佳那、
百合恵、末廣
彬人、桑野
忠雄、山崎
田中
幸子
本
一利、岡
薫、山口
健人、
美千代、
秀男、
【はじめに】
胃X線検査の受診者における被ばく線量についての報告は多くない。丸山ら(1995年と
1996年に実効線量)、小山ら(1997年に表面吸収線量)、加藤ら(1999年に入射表面線量)、
山本ら(2009年に実効線量)の報告があるが、新X線撮影法ガイドラインの対策型検診撮影
法(基準撮影法Ⅰ)と任意型検診撮影法(基準撮影法Ⅱ)については、まだ実効線量が明ら
かにされていない。
【目
的】
本研究の目的は、基準撮影法ⅠとⅡの実効線量と入射表面線量を明らかにすること、およ
び過去の被ばく線量についての報告と比較検討することである。
【対象と方法】
対象は、平成25年
月
日から平成25年11月30日までの11ヶ月間に大阪がん循環器病予防
センターの胃X線検査を受診した40,456名から、無作為に男女別に抽出した240名(男性120
名、女性120名)である。平均年齢は、男性46.8歳、女性49.2歳である。撮影した診療放射線
技師は13名(撮影経験15年以上の専門技師
名と撮影経験
年未満の専門技師未取得の技師
名)である。方法は、検診において基準撮影法で撮影をした受診者毎に、Dose Area Product(DAP)
(Gycm2)と入射表面線量(mGy)を測定し、このデータを基に、モンテカルロ
シュミレーションソフト PCXMC dose calculations を用いて実効線量(mSv)を算出した。
平均撮影曝射数と検査時間は、基準撮影法Ⅰが10.1曝射、
が18.0曝射、
分55秒であり、基準撮影法Ⅱ
分25分である。両撮影法それぞれ、性別と技師の撮影経験別(専門技師取得
別)で実効線量(mSv)を評価した。また、過去に被ばく線量を報告した研究と比較評価し
分析する。
【結
果】
基 準 撮 影 法 Ⅰ の 実 効 線 量 と 入 射 表 面 線 量 は、4.41mSv、33.97mGy、基 準 撮 影 法 Ⅱ は
5.15mSv、46.92mGy であった。両撮影法は、性別と技師別で比較すると、男性と
の(未取得)技師の実効線量が有意に多い結果となった(p<0.05)
。
― 43 ―
年未満
一般演題 2
胃X線検査による背景胃粘膜評価の現状と課題
姫路市医師会事業推進部1)、姫路市医師会集検(胃)委員会2)、
姫路市医師会会長3)
○一橋
晃央1)、門田
梢子1)、後藤
安積
宏明2)、江尻
一成2)、奥山
白枝
親司2)、白井
正人2)、坂本
綱島
武彦2)、空地
顕一3)
健太郎1)、唐土
誠2)、
善郎2)、
林
勇2)、西川
真司2)、
一夫2)、清水
一太2)、空地
啓一2)、
【背景】
姫路市は平成26年度から20・30・40歳を対象に無料クーポンを配布し、胃がんリスク判定事
業を行なっている。検査はピロリ菌除菌歴の有無を含む問診と、20歳は HP(ヘリコバク
ター・ピロリ)検査、30・40歳はHP+PG(血清ペプシノゲン)検査を実施し、ABCD の
段階で判定している。今回、我々は胃がんリスク検診の重要性を考慮しつつ、胃X線像を用
いて胃粘膜萎縮の程度を形態的、客観的に評価して現状を検討することとした。【目的】胃
X線像の胃粘膜萎縮の程度を評価して現状と課題を検討する。
【対象】平成24年度に姫路市
医師会のドック検診を受診した17,928名のうち胃X線検査と PG 検査を同時受診した614名
を対象とした。
【方法】
1.
「胃X線検査による H.pylori 感染診断アトラス」を参考にして、以下の評価を行った。
⑴
ひだの分布(ひだ萎縮)を萎縮なし、軽度、中等度(要精検)、高度(要精検)
⑵
ひだの形状を正常型、中間型、異常型(要精検)、消失型(要精検)
⑶
胃粘膜表面像(胃小区像)を平滑型、中間型(要精検)、粗造型(要精検)
2.⑴∼⑶のうち要精検者を対象に胃X線検査と PG 検査の要精検数(率)を比較した。
※PG 陽性基準:PG 値70ng/ml 以下かつ PGⅠ/Ⅱ比
以下
3.胃X線検査と PG 検査の乖離症例を検証した。
【結果】
1.⑴ひだの分布は萎縮なし306名(49.8%)
、軽度154名(25.1%)
、中等度103名(16.8%)、
高度51名(8.3%) ⑵ひだの形状は正常型369名(60.1%)、中間型132名(21.5%)
、異
常型66名(10.7%)、消失型47名(7.7%) ⑶胃粘膜表面像は平滑型449名(73.1%)、中
間型93名(15.1%)、粗造型72名(11.7%)であった。
2.胃X線検査と PG 検査の要精検数(率)は各々312名(50.8%)
、78名(12.7%)であっ
た。
― 44 ―
3.PG 検査の要精検数78例のうち胃X線評価での要精検数は76例であり、乖離した
例は
胃炎の治療歴があった。
【考察】
胃X線評価では、高度な萎縮傾向を示す症例が約50%存在し、HP 既・現感染や胃粘膜萎
縮を示唆する症例の現状が伺えた。また、胃X線検査と PG 検査の乖離した
例については、
過去に HP 除菌歴があると推測される。今後は検査前の問診強化と精検結果等を検証して
いき、より最良な検診システムを構築する必要があると思われた。
― 45 ―
一般演題 3
対策型検診の読影レポート使用感についてのアン
ケート分析
日本消化管画像研究会
レポート班1)、京都工場保健会2)、
大阪がん循環器病予防センター3)、大阪物療大学4)、新泉南病院5)、
中井記念病院6)、みどり健康管理センター7)
○細見
聡1)、2)、山本
高井
正史1)、5)、松岡
兼右1)、3)、小川
孝明1)、6)、白波瀬
利政1)、4)、
茜1)、7)
(はじめに)
平成22年
月に厚生労働省医政局長から医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推
進についての通達が出され、各医療スタッフが実施することができる業務の具体例として、
診療放射線技師について次の
点を挙げている。①画像診断における読影補助を行うこと。
②放射線検査等に関する説明・相談を行うこと。
これらの点を踏まえ、日本消化管画像研究会レポート班では、対策型検診および任意型検
診の一次読影精度向上を目的に、胃がん検診における読影補助の一環として、診療放射線技
師による読影レポート記載法に取り組んできた。本研究の目的は、対策型検診について作成
した読影レポートを使用し、その使用感についてアンケートを取り分析を行うことである。
(対象と方法)
対象は、京都工場保健会の技師24名および大阪がん循環器病予防センターの技師12名と医
師
名の合計37名である。方法は、37名に対し、日本消化管画像研究会レポート班が作成し
た対策型検診用読影レポートの使用感についてアンケート調査を行った。
(結果)
全体の73.0%が読影レポートを普通もしくは使いやすいと回答した。カテゴリー分類は
75.7%が理解できるとし、73.0%がカテゴリー分類の使用感を普通もしくは使いやすいと回
答したのに対し、判定の根拠は理解できるとしたのは59.5%にとどまり、判定の根拠の使用
感については使いやすいもしくは普通と回答したのは35.1%であった。病変の数、存在部位、
壁在、所見や、シェーマの書きやすさは概ね良い評価であったが、83.3%が読影レポート記
載に時間がかかるとし、レポートを使用したいと回答したのは21.6%にとどまった。
(考察)
読影レポートの記載を統一していく事は重要であるが、現状では多くの問題点がある。読
影レポートを使用しない理由として、記載項目が多い、受診人数が多いと読影レポート枚数
も増えるといった時間的理由と、現在使用しているシステム及び結果データベースと合致し
― 46 ―
ないといったシステム的理由が挙げられた。
(結語)
読影する環境は施設によって様々で、単一様式に統一する事は難しい。今後は様式にこだ
わらず、あらゆる条件でも使用できるようなものを作成していきたいと考える。
― 47 ―
一般演題 4
腹部超音波検診判定マニュアル(案)の使用経験
神戸アドベンチスト病院
○水間
王
美宏1)、福島
消化器科内科1)、総合内科2)、外科3)
豊実1)、安藤
稔1)、久木田
和夫2)、
孔志3)
【はじめに】2013年10月に、日本消化器がん検診学会超音波検診委員会から、腹部超音波検
診判定マニュアル(案)が発表され、パブリックコメントが募集された。我々もマニュアル
(案)にもとづき腹部超音波検査を行ったので報告する。
【方法】2013年12月15日から2014年
月
日までに、当院で腹部超音波検査を実施した188例
を対象とした。超音波画像所見に基づいて、検者(主に技師)がカテゴリー判定を行ない、
医師はカテゴリー判定をもとに診断し、判定区分を決定した。カテゴリーは、
:異常なし、
:良性、
:良悪性の判定困難、
:悪性疑い、
:判定不能、
:悪性であり、判定区
分は、A:異常なし、B:軽度異常あるも日常生活に支障なし、C:軽度異常あり生活習慣
改善または経過観察を要す、D1:要医療、D2:要精密検査である。
【成績】カテゴリー
、判定区分 D1 とされたのは
例で、肝のモザイクパターンを示す充
実性病変と膵の主膵管途絶をきたした充実性病変の
例が、それぞれ肝細胞がんと膵がんで
あった。カテゴリー
例で、がんは存在しなかった。カテゴ
リー
、判定区分 D2 とされたのは
、判定区分 D2 とされたのは34例で、肝縁鈍化・粗造な実質エコーパターン・表面結
節状凹凸を示す例と腹腔内液貯留を認めた例の
炎が発見された。カテゴリー
カテゴリー
例から、肝細胞がんと原発不明の癌性腹膜
、判定区分Cとされたのは
例で、がんは発見されなかった。
、判定区分 D2 とされた例はなかった。カテゴリー
例と、カテゴリー
、判定区分Cとされた66
、判定区分Bとされた97例からは、がんは発見されなかった。
【おわりに】腹部超音波検診判定マニュアルは、技師が所見によってカテゴリー分類できる。
その分、技師に確かな技術と知識が必要であり、関係学会には技師教育の責任が求められる。
また、カテゴリー分類を見て診断、判定区分を決める医師には、技師との十分な連携が求め
られる。
― 48 ―
一般演題 5
肝炎ウイルス受診率・精密検査受診率向上に向けて
姫路市医師会がん検診検討(肝)部会
○奥新
浩晃、笠原
明宣、森本
真輔、坂本
空地
顕一、寺井
雅也、西田
豊喜
一夫、清水
一太、
【背景と目的】
姫路市肝炎ウイルス検診は、平成25年度まで任意型検診として個別医療機関のみで実施し
ていた。個々の医療機関で受診できるため利便性はあるものの、受診数は減少していた。そ
こで更なる受診に関する利便性を考案するため、行政の協力のもと検討を行なってきた。
精密検査受診率も共に低下傾向にあったため、平成23年度より精密検査依頼書を作成、肝
炎ウイルスにおける精密検査実施医療機関の登録をすることで末永いフォロー体制の構築に
努めている。この現状の中で、受診率向上と精密検査の受診率100%を目標に、早期に適切
な治療をするための取り組みである精密検査受診の重要性と効果を調査した。
【結果】
姫路市肝炎ウイルス受診率は、平成20年度は6,896名、平成21年度は2,885名、平成22年度
は1,779名、平成23年度1,308名、平成24年度987名、平成25年度811名であった。
姫路市肝炎ウイルス精検率は、平成23年度は1,308名中20名で精検受診率(60%)、平成24年
度は987名中19名精検受診率(53%)
、平成25年度は811名中13名精検受診率(39%)であった。
平成24年度肝炎ウイルス精検検査データでは、血小板15万/ml 以下が19件中
ロン酸50ng/ml 以上が19件中
件、AFP20ng/ml 以上が19件中
件、ヒアル
件、PIVKAⅡ28mAU/ml
以上が19件中
件であった。平成25年度肝炎ウイルス精検検査データでは、血小板15万/ml
以下が
件、ヒアルロン酸50ng/ml 以上が
件中
件、PIVKAⅡ28mAU/ml 以上が
件中
件中
件、AFP20ng/ml 以上が
件であった。
肝炎ウイルス検査における精密検査結果では、平成24年度肝がん
症候性キャリア
件中
件、平成25年度無症候性キャリア
件、慢性肝炎7件、無
件であった。
【まとめ】
受診率向上の対策として、平成26年度より個別検診でしかできなかった肝炎ウイルス検診
を集団検診にも取り入れること、前年度40歳から70歳の
歳刻みの方へ肝炎ウイルス受診勧
奨券を個別通知することを進めている。近隣市町においては、特定健診とがん検診を同時に
受診されており、より受診しやすい環境づくりに取り組まれている。
また、精密検査受診率の向上を図るために、精密検査を受診する機会や受診すべき医療機
関情報を受診者へ提供することで受診しやすい環境を整える必要がある。
― 49 ―
医師研修会1∼4
(抄録)
司
会
講演 1:辰巳
嘉英
(パナソニック健康保険組合健康管理センター)
講演 2:玉井
秀幸
(和歌山県立医科大学第二内科)
講演 3:渡
二郎
(兵庫医科大学消化器内科)
講演 4:趙
栄済
(洛和会丸太町病院消化器内科)
医師研修会 1
細径内視鏡による胃がん検診の現況
なかた消化器・内科クリニック
○中田
博也
はじめに
胃がん検診における
つのアプローチとして主に任意型検診としては高危険群のの囲い込
み(ペプシノーゲン法と
感染診断による ABC 分類)と、主に対策型検
診として早期発見を目的とした胃X線検診、内視鏡検診がある。検診を含め胃癌スクリーニ
ングを目的に内視鏡検査を施行する場合、安全性確保が第一要件であり、加えて苦痛のない
検査として広く対象者から受け入れられることが望まれる。しかし、従来の内視鏡検査に伴
う苦痛や心肺系への負荷は決して無視できない問題点となっている1)2)。近年、細径内視鏡
を用いた経鼻内視鏡検査が開発され3)4)、本邦でも既にかなり普及している。
この背景には、経口的挿入と比較して咽頭反射誘発が画期的に軽度である経鼻内視鏡検査
は、苦痛の少ない受容性の高いスクリーニングの目的により適していると考えられる事に加
えて、呼吸・循環器系に対する影響もより軽度であり5)-8)、安全性の観点からも優れている
など経鼻内視鏡検査の利点が挙げられる。しかし、経鼻内視鏡検査にも、留意すべきいくつ
かの問題点が存在する。そのひとつは通常内視鏡との間に明らかな画質の差を認めるため、
早期胃がん等の見落としが危惧される。
しかし最新(第四世代―第五世代)の経鼻内視鏡は飛躍的に画像が改善されて、ほぼ通常
内視鏡と同等の画質が得られるにまで進歩してきている。我々は最新の経鼻内視鏡および通
常内視鏡別に、胃腫瘍(腺腫+癌腫)の発見率を比較検討し、また患者の背景胃炎(
-
/胃粘膜萎縮の有無)の進展度による検出率などを検討したので、以前(第二―三世代)
の経鼻内視鏡のデータと比較し、使用する経鼻内視鏡の世代別によるピットフォールについ
て解説する。
Ⅰ.経鼻内視鏡のメリット
まず、セミナーということ性格上、一般的な経鼻内視鏡の長所である安全性について解説す
る。
1.対象と方法
インフォームドコンセントを取得した100例の外来患者を対象に検討を行った。消化管出
血例、および妊娠症例は除外した。これらの対象を経口的挿入群と経鼻的挿入群の
作為に割付して検討した。内視鏡挿入前(Baseline)
、挿入
― 53 ―
−
群に無
分後、及び抜去後に血圧、
脈拍、経皮的酸素飽和度を測定(DS-7001 ; Fukuda-denshi, Tokyo, Japan)した。血圧、脈
拍は右上腕で測定、経皮的酸素飽和度は左手指で測定した。また心酸素需要量の指標として
Rate pressure product(RPP)9)10)を(収縮期血圧×心拍数)/100 により算出した。
2.結
果
両群間に年齢、性、過去の内視鏡検査受診歴の有無について有意差は認めなかった。経鼻
的挿入群で、挿入不能例を
例認めた(経鼻挿入率96%)
。経口及び経鼻的挿入の比較のた
めに経皮的酸素飽和度(呼吸機能に対する指標)及び RPP(循環器機能に対する指標)を
両群間の変化を検討した。血圧、脈拍、経皮的酸素飽和度については両群間に有意差を認め
なかった。内視鏡検査中の血圧は、経鼻的挿入で低下する傾向が認められた。脈拍、経皮的
酸素飽和度には、挿入方法による差異は認められなかった。しかし RPP は、経口挿入例で
は増加したが、経鼻挿入では有意な変動は認めず、循環系に対する影響は経鼻挿入の法が優
れていた。
3.結
論
経鼻的挿入による上部消化管内視鏡検査は、安全にかつ苦痛なく施行できる理想的な検査
であることが強く示唆された。
Ⅱ.経鼻内視鏡のデメリット
次に、世代別に見た経鼻内視鏡の弱点と、その対策について解説する。
まず経鼻内視鏡も使用する機器の改良により、現在利用できる最新の第四世代の経鼻内視
鏡ではスクリーニングの検査としては、一世代前の通常内視鏡とほぼ
色のない診断能があ
るといえる。発売当初の第一世代の経鼻内視鏡は明るさも解像度も、まったく不足しており、
非常に画質が悪いものであった。これが、普及のきっかけとなった第二世代になると、明る
さも、解像度も改善されるが、やはり暗いといわざるを得なかった。しかしながら第三世代
になると、明るさは通常内視鏡並みまで改善された。最新の第四世代では、今まで画角が
120度であったものが、通常内視鏡と同じ140度まで広がり、ほぼ一世代前の通常内視鏡と同
等になった11)12)。今回は、現在市場に最も存在すると思われる第二―三世代の経鼻内視鏡、
および現時点でスクリーニング機種として最新の第四世代の経鼻内視鏡を通常内視鏡と比較
検討した。
1.対
象
A:第二―三世代の経鼻内視鏡 VS 通常内視鏡
2006年
月から2010年
月までに当院で上部内視鏡検査を行った患者3324例を対象とした。
― 54 ―
経鼻、通常検査の選択は基本的には患者の自由選択とした。経鼻群1382例、通常群1942例で
あっ た。各 群 の 患 者 背 景 に は 大 き な 差 異 を 認 め な かっ た。通 常 群 は OLYMPUS 社 製
GIF-Q260、GIF-Y0004(プロトタイプ:現在 PQ-260)を用い、経鼻群では OLYMPUS 社
製
GIF-N260、GIF-Y0022(プ ロ ト タ イ プ : 現 在 XP-260NS)
、FUJIFILM 社 製
EG-530N2 を使用した。
B:第四世代の経鼻内視鏡 VS 通常内視鏡
2010年10月から2012年12月まで、当院にて上部消化管内視鏡検査を行った症例中を経鼻・
通常内視鏡の選択希望のない2000例を対象とした。通常内視鏡検査は OLYMPUS 社製
GIF-PQ260 を用い、経鼻群は HOYA(PENTAX)社製
EG-16K10)を使用した。選択は
無作為に1000例ずつに割付を行った。
両群ともに希望者には鎮静剤を併用し、適時 Narrow Band Image(NBI), Flexible Inteligent Color Enhancement(FICE)
,インジゴカルミン散布を行った。
2.方
法
背景胃粘膜は木村・竹本分類の Open type の萎縮の有無を内視鏡的に判定し、
感染は胃体部、前庭部より組織を採取し、Giemsa 染色にて判定した。さらに既報に準じて、
胃 炎 の 進 展 形 式 に 従 い5)、背 景 胃 炎 を A(Hp− /Atrophy−),B(Hp+ /Atrophy−),C
(Hp+/Atrophy+)
,D(Hp−/Atrophy+)の
3.結
群に分け検討した。
果
A:第二―三世代の経鼻内視鏡 VS 通常内視鏡
胃癌は43例に認められ、腺腫を12例に認め、今回の検討として胃腺腫+胃癌症例の55例を
胃腫瘍として検討対象とした。経鼻群で23/1382例(1.66%)
、経口群で32/1942例(1.65%)
で両群間には有意差を認めなかった。胃癌は分化型胃癌33例、未分化型10例であり、経口群
で未分化癌が多い傾向があった(p<0.08)
。
1)
感染の有無による検討
感染の有無では経鼻内視鏡群と通常内視鏡群の間には、有意差を認めなかった。
2)胃粘膜萎縮の有無による検討
胃粘膜萎縮の有無では萎縮のない群では、経鼻内視鏡群0.12%に対して通常内視鏡群は
0.70%と有意に高かった。萎縮のある群では有意差を認めなかった。
3)胃炎の進展度による検討(表
)
胃炎の進展形式別に比較するとA群(Hp− /Atrophy−)では腫瘍を認めず、B群(Hp+
/Atrophy−)では経鼻内視鏡群0.53%に対して通常内視鏡群3.11%と有意に高く、C(Hp+
/Atrophy+)
,D(Hp−/Atrophy+)群では有意差はなかった。B群より発生した胃癌の大
― 55 ―
部分(
例/
例)は未分化型で、約半数(
例/
例)に鳥肌状胃炎を合併していた。
B:第四世代の経鼻内視鏡 VS 通常内視鏡
胃癌は12例に認められ、腺腫
例に認め、今回の検討として胃腺腫+胃癌症例の20例を胃
腫瘍として検討対象とした。経鼻群で9/1000例(0.9%)
、経口群11/1000例(1.1%)で両群
間には有意差を認めなかった。
1)
感染の有無による検討
感染の有無では経鼻内視鏡群と通常内視鏡群の間には、有意差を認めなかった。
2)胃粘膜萎縮の有無による検討
胃粘膜萎縮の有無では経鼻内視鏡群と通常内視鏡群の間には、有意差を認めなかった。
3)胃炎の進展度による検討(表
)
胃炎の進展形式別に比較すると、すべての群において経鼻内視鏡群と通常内視鏡群の間に
は、有意差を認めなかった。
4.結
論
経鼻内視鏡に胃癌の発見率は、全対象者においては、通常内視鏡に劣ることはなく、スク
リーニング検査としては有用である。ただし第二-三世代の経鼻内視鏡では胃粘膜萎縮のな
い群(主にB群)では診断能が劣り、注意が必要であるが、第四世代の経鼻内視鏡では問題
ない。
― 56 ―
5.対
策
B群から発生することが多い未分化型の胃癌に対しては、なるべく性能のよい経鼻内視鏡
(第四世代以降)または通常内視鏡を使用し、熟練した内視鏡医がわずかな所見をも、見落
とさないようにすることが肝要である。C, D 群については通常または経鼻内視鏡にてスク
リーニングし、患者の希望に応じて、なるべくコンプライアンスのよい方法で、逐年検診受
診率を向上させることが重要である。
文
献
1)
Fujita R, Kumura F. Arrhythmia and ischemic changes of the heart induced by gastruic endoscopic procedure. Am J Gastroenterol 1975 ; 64 : 44-8
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― 57 ―
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16: 162-170
― 58 ―
医師研修会 2
腹部超音波検診判定マニュアル概論
神戸アドベンチスト病院
消化器内科
○水間
美宏
【はじめに】
腹部超音波検診は、人間ドック・健診において広く行われているが、がん検診としての精
度や有効性の評価は不十分であった。そこで、日本消化器がん検診学会超音波検診委員会
ワーキンググループ(田中幸子委員長、オブザーバー竹原靖明先生)において、実施基準と
判定基準からなる「腹部超音波がん検診基準」が作成され、その後、現在の「腹部超音波検
診判定マニュアル」へと発展した。
まず、実施基準について説明する。
【実施基準】
実施基準は、超音波スクリーニングの標準化、精度管理、技師の教育の
本柱からなる。
超音波スクリーニングの標準化は、対象臓器、診断装置、検査担当者、診断技術、判定・
事後管理について行われた。
対象臓器は、肝臓、胆道、膵臓、腎臓、脾臓、腹部大動脈とし、腹部大動脈は周囲リンパ
節の転移による腫大や、がんではないが時に致命的となる大動脈瘤を発見するために対象と
した。副腎や下腹部(膀胱、子宮、卵巣、前立腺、等)を検診の対象臓器としている施設も
あるが、基準では正式な対象臓器とはせず、所見が認められた場合には記録することとにし
た。また、観察困難な例や部位があることを受診者に事前に説明し、事後にも報告すること
の必要性を述べた。
診断装置は、スクリーニングには、3.5∼5.5MHz コンベックス型プローブを使用するこ
ととし、無症状者からのがん発見を目的とするが故に、可能な限り高性能の装置を使用する
ことを求めた。カラードプラ、ティッシュハーモニックイメージが使用できる機器が望まし
く、高周波プローブ(7.5MHz リニア型など)やセクタプローブの併用も有用であること
を述べた。また、時に、古い装置をそのまま用いているという話を聞くため、機器の適切な
保守・管理を定期的に行う必要があること、耐用年数を超える装置の使用は望ましくないこ
と、プローブやモニタは消耗品であることを強調した。
検査担当者は、検診の精度を保証するため、医師では、日本消化器がん検診学会認定医
(肝胆膵)または日本超音波医学会超音波専門医、技師では、日本超音波医学会が認定する
健診領域もしくは消化器領域の超音波検査士が望ましいとした。
診断技術のうち、走査法については、標準化をはかるため、各施設で記録すべき断面を定
― 59 ―
め、一定の基準で行なうこととした。記録画面は16画面以上とし走査順については特に規定
しなかったが、適宜、体位変換(左側臥位走査など)を活用すること、限局性病変は必ず
方向の画像を記録すること、カテゴリー
た。検査そのものに要する時間は
行われているという
以上の病変は最大径と部位を記載することを求め
人あたり
∼
分が標準であり、効率を優先して一部で
分以下の検査では、精度に問題があることを指摘した。一方で、
件
平均10分以内に済ませるだけの技術が必要であることも述べた。読影・超音波診断について
は、精度の高い検診をおこなうため、日本消化器がん検診学会認定医(肝胆膵)または日本
超音波医学会超音波専門医が読影、診断することが望ましいとした。
判定・事後管理についても、検診の精度を考えて、判定は日本消化器がん検診学会認定医
(肝胆膵)、日本超音波医学会超音波専門医、日本人間ドック学会認定医・専門医が担当する
ことが望ましいとした。精検施設の選定も重要で、一部で報告されているような検診で発見
したがんを精検施設が異常なしとするような事態を避けるため、精検項目に応じた適切な医
療機関を指示・紹介することの重要性を述べた。一方で、検診施設としては、精検結果の
フィードバックを要請できるよう精検機関との連携をはかることが重要であり、紹介の際に
は病変の部位、大きさ、性状を明記すると共に、画像も添付することが望ましいとした。
精度管理では、予後調査も重要であり、精検受診者,精検未受診者の把握と追跡に努める
こととした。偽陰性がん症例を把握し、検診の感度,特異度を知るには、地域がん登録の利
用なども有効である。将来はがん検診としての有効性を評価するための取り組みが必要であ
り、任意型検診では対象者(個人)の死亡の危険の低下、対策型検診では対象集団の死亡率
の低下を証明することが期待される。
技師の教育は精度の高い検診を行うために不可欠であり、日本超音波医学会認定超音波検
査士の資格取得に向けた支援、研修会や講習会の開催など、検査担当技師の技能向上のため
の積極的な取り組みが必要であることを述べた。
日本消化器がん検診学会が定めた実施基準は、現在の腹部超音波検診判定マニュアルの実
施基準として、ほぼ継承されている。
その他、紙数の関係で述べられなかった事項については、日本消化器がん検診学会ホーム
ページ「機関誌・報告書・刊行物」に掲載されているマニュアルをご覧いただきたい。
【カテゴリーおよび判定区分作成の経緯】
日本消化器がん検診学会の定めた「腹部超音波がん検診基準」の判定基準は、超音波画像
所見に応じて、がんに関してのカテゴリーを決めるものであった。カテゴリー
、
、
、
、
、
は、それぞれ、悪性、悪性疑い、良悪性の判定困難、良性、異常なし、判定不能
となっており、これは現在のマニュアルでも同様である。その後、日本超音波医学会 用
― 60 ―
語・診断基準委員会 腹部超音波がん検診のカテゴリーに関する小委員会(熊田卓委員長)
がカテゴリーの妥当性について検証をおこなった。
判定基準は、検診の実質的な担い手である技師自身が、診断でなくカテゴリーを決めるこ
とができるようになった点で画期的であった。しかし、実際に検診の行われている人間ドッ
ク・健診の場で、受診者に結果を通知するには、カテゴリーだけでは対処できないという問
題があった。
この頃、日本人間ドック学会では、画像検査判定ガイドライン作成委員会を立ち上げて、
胸部エックス線、上部消化管エックス線、上部消化管内視鏡、心電図とともに、腹部超音波
についても判定区分を改訂する作業に入っていた。そして画像検査判定ガイドライン作成委
員会 腹部超音波部門(田中幸子主席委員)がその任に当たることになった。それまでの日
本人間ドック学会の判定区分は、超音波画像所見に応じて、判定区分を定めるものであった。
区分 D2、D1、C、B、A はそれぞれ、要精検、要治療、要経過観察・生活指導、軽度異常、
異常なしで、これは現在のマニュアルでも同様である。従来の区分はよく工夫され、受診者
への通知にも有用であったが、一方で、超音波画像所見に所見と診断が混在していたり、診
断の根拠が記されていないなどの問題点も有していた。そこで、日本消化器がん検診学会、
日本超音波医学会、日本人間ドック学会のそれぞれの委員会は共同して、新しい判定マニュ
アルを制定することになったのである。それは、まず、超音波画像所見に応じて、技師がカ
テゴリーを決定し、医師はカテゴリーを見た上で、受診者に通知する超音波所見と判定区分
を決定するというものである。
【カテゴリーおよび判定区分の特徴】
新しい腹部超音波検診判定マニュアルのカテゴリーおよび判定区分の特徴は、以下の通り
と考えている。
.技師が、所見によって、診断でなく、カテゴリーをつけることができる
腹部超音波検診で主に検査を担っているのは技師である。技師が診断ではなく、カテゴ
リーによって、診断を担当する医師に正確に情報を伝えることができるようになったことは、
このマニュアルの最大の特徴である。
.医師はカテゴリーを見て診断し、判定区分を決定し、受診者に通知する。
医師は技師のカテゴリーが妥当か検討し、診断し、判定区分をつける。そのためには医師
と技師の連携が、今以上に求められることを強調したい。
.技師に確かな技術と知識が求められる
例えば、肝の充実性病変を見つけたときに、充実性病変、カテゴリー
カメレオンサインを見いだして、カテゴリー
にするか、さらに
にするか、技師に、確かな技術と知識が求め
られることになった。逆に、肝の充実性病変があった時に、末梢の胆管拡張をとらえてカテ
― 61 ―
ゴリー
にしたり、モザイクパターンをとらえてカテゴリー
波検診判定マニュアルを定めた
にすることもある。腹部超音
学会には、技師教育の責任が今以上に求められることを強
調したい。
.人間ドックや健診での生活習慣病の指導にも用いられる
もともと、腹部超音波がん検診基準として出発したマニュアルであるが、当初から、脂肪
肝に相当する所見なども含まれており、がん検診だけでなく、人間ドック・健診での生活習
慣病の指導にも用いることができるものとなっている。
.カテゴリー
カテゴリー
の所見は、腫瘍と診断、判定は D1:要治療
は悪性の所見につけられるもので、腫瘍と診断、要治療と判定する。
.カテゴリー
カテゴリー
の所見は腫瘍(疑い)と診断、判定は D2:要精検
は悪性疑いであり、腫瘍(疑い)と診断し、要精検と判定する。
.カテゴリー
カテゴリー
は所見ごとに判定区分を決定
をすべて要精検とすると要精検率が高くなり、がん検診としての特異度が低
下する。たとえば肝の充実性病変で、15mm 未満、マージナルストロングエコー等を認めず、
慢性肝障害の合併ないものは、肝血管腫であることも多く、C:経過観察としてよい。胆嚢
の隆起あるいは腫瘤像(ポリープ)で、5mm 以上、10mm 未満のものは、点状高エコーや
桑実状エコーを認めなくてもコレステロールポリープのことも多く、C:経過観察としてよ
い。
逆に慢性肝障害を示す所見や、5mm 以上の膵嚢胞、主膵管拡張など、がんの高危険群や
がんの間接所見については、D2:要精検とすべきである。
.カテゴリー
でも、判定区分が D2 となるものがある
カテゴリーはがんに関するものなので、胆管結石や腹部大動脈瘤など良性疾患ではカテゴ
リーは
であるが、胆管結石や径 5cm 以上の大動脈瘤では生命予後に関わることもあるの
で、判定区分は D2:要精検となる。
.カテゴリー
は、臓器ごとに判定区分を決める
臓器の一部が描出できない場合には、描出可能な部位の所見を採用し、描出不能部位を記
載し、カテゴリー
とはしない。臓器すべてが描出できない時は、カテゴリー
となる。肝
外胆管や脾では全く描出できないこともあるが、肝、胆嚢、膵、腎が全く見えない時は、が
んが隠れていることを考えて、D2:要精検とする。
10.カテゴリー 3’
、4’は、良性と判定済みの病変につける
カテゴリー
以上に相当する所見を認めるが、精査の結果良性と判断されている病変につ
いては、カテゴリーにダッシュを付けて表示し、カテゴリー
の病変については、過去
回
以上の結果で経時変化がなければ判定をC:経過観察としてもよいことにした。たとえば
5mm 以上の膵嚢胞で精査によって良性と診断されており、その後も変化がない場合は、
― 62 ―
C:経過観察としてよい。ただ経過観察の間隔についてはまだ定められておらず、今後の課
題である。
その他、マニュアルには、血液検査など超音波検査以外の検査所見の考慮、過去の所見と
の比較なども記されているので、詳細はマニュアルを見ていただきたい。
【おわりに】
腹部超音波判定マニュアルが今後広く用いられることによって、がん検診としての精度、
さらには有効性が明らかになっていくことを期待したい。
― 63 ―
医師研修会 3
がん診断における FDG-PET 検査の現況
和歌山南放射線科クリニック、和歌山画像診断センター
○寺田
正樹
PET 検査とは positron emission tomography(陽電子放射断層撮影法)の略称で、ポジ
トロン(陽電子)を放出する放射性同位元素を体内に投与し、その体内分布を画像化して診
断を行う核医学検査の一つである。CT や MRI は主に組織の形を捉えて診断する形態画像
であるのに対し、PET は臓器の生理的・生化学的機能情報が得られる機能画像である。
PET 検査はポジトロン放出放射性同位元素を作成するために大規模なサイクロトロン施
設を必要としたため、長年、限られた施設での研究的な検査法であり、開発当初の撮像機器
は撮影範囲も狭く脳や心臓などに限定した機能検査がなされてきた。しかし、脳の機能診断
のために開発されたフッ素-18標識フルオロデオキシグルコース(FDG)が悪性腫瘍に集積
することが見出され、がん診断にとって形態画像にはない特色が注目されるようになった。
その後のサイクロトロンの改良・小型化、FDG 自動合成装置の開発、撮影機器の性能向
上・全身撮影が可能となったことなどと相まって1990年代後半には欧米で FDG を用いた
PET 検査(FDG-PET)ががん診療に浸透し普及するようになった。日本では2002年に保
険適用になり、その前後から急速に臨床現場に普及、現在では全国に FDG-PET 施設が開
設され身近に受診できるようになっている。ここではがん診断における FDG-PET 検査の
現況を概説する。
PET 検査の原理
ポジトロン放出放射性同位元素を標識した物質を体内に注入、そのポジトロンが周囲の電
子と結合して消滅するときに放出されるガンマ線を検出することにより、注入された物質の
体内での分布状態を画像化する検査法である。従来からのテクネチウムやヨード、ガリウム
などの単一光子放射線核種を用いる核医学検査(SPECT)との主な違いは以下の点である。
ポジトロンから生じる消滅ガンマ線はエネルギーが 511keV と高く、ひとつのポジトロン
から二本のガンマ線が180度正反対の方向に放出されるため同時計数することで SPECT よ
り鮮明な画像を得ることができる。
ポジトロン放出核種は炭素、窒素、酸素、フッ素などであるため、容易に生体物質に標識
可能であり、体内の代謝そのものを見ることができる。
ポジトロンの半減期は短く、検査施設内にポジトロン放出核種作成のためのサイクロトロ
ン、合成装置が必要となる。(ただし、FDG は半減期110分とポジトロン放出核種の中では
比較的長く、2005年から配達可能地域ならば製造工場からのデリバリー製剤を使用すること
― 64 ―
もできるようになった。
)
FDG の代謝と集積の特徴
FDG はブドウ糖の一つの水酸基を放射性同位元素のフッ素-18に置換したブドウ糖のアナ
ログであり、静脈内に投与された FDG はブドウ糖とほぼ同様に細胞表面に存在する Glucose transporter により細胞内に摂取され、FDG-6-リン酸に変換される。しかし、その後
はブドウ糖と異なり解糖系には進まず、細胞内で代謝、分解されることなく蓄積される。こ
の結果、糖代謝を反映する画像が得られることとなる。悪性腫瘍は正常な細胞と比べて数倍
のブドウ糖を消費する性質があり、その生理的作用を利用して FDG-PET ががん診断に用
いられている。ただし、すべての悪性腫瘍で FDG 集積が亢進するわけではなく、一般的に
腫瘍の増殖能の高い程 FDG 集積が高く、増殖の遅いものは低いという特徴があり、組織の
悪性度および分化度は FDG 集積と深い関係があると考えられている。特に高分化な肺腺癌、
肝細胞癌、腎細胞癌、前立腺癌などは FDG 集積が乏しい癌としてよく知られている。細胞
密度も FDG 集積と関連しており、悪性度は高くとも粘液産生腫瘍のように細胞密度の低い
腫瘍では FDG 集積が低い。その他、悪性度が高くとも注意が必要な腫瘍の代表として胃癌
がある。浸潤性に発育することが多い分化度の低い胃癌(non-intestinal type)は FDG を
細胞内にとりこむ Glucose transporter の発現の違いにより分化型胃癌(intestinal type)よ
り集積が低い。印鑑細胞癌や粘液癌は進行癌でも FDG-PET ではみえないことが多い点は
忘れてはならない。また、空間分解能の問題から腫瘍サイズが 2㎝ 程度より小さいものは部
分容積効果により集積が過小評価されることになる。
一方、FDG はあくまでも糖代謝を見ているのであり、FDG の集積は悪性腫瘍に特異的で
はないことにも注意が必要である。活動性炎症や肉芽腫性病変は高集積となり、良性腫瘍の
中にも高度の集積を認めることがあり、集積の程度のみからは良悪性の鑑別は難しいことが
多い。また、糖代謝の盛んな脳、心臓、肝臓などの正常臓器、FDG の排泄される尿路系も
常に描出される。これら生理的集積臓器やその周辺では病的集積の検出が困難となることが
多い。
検査手順と注意点
検査前
時間以上は絶食、糖代謝に関連するためインスリンや経口血糖降下薬も中止する。
入院患者などでは中心静脈栄養やグルコースを含む点滴なども中止しておく必要がある。
投与後
時間程度の安静を保った後に、約15∼20分間で全身の撮像を行う。撮像自体は呼
吸停止の必要もなく、安静に検査ベッドに寝ているだけで撮像できる。病変と腸管や尿など
の生理的集積との鑑別が困難な場合や病変検出・鑑別の精度を高める必要がある場合などに
はさらに時間をおいて後期相を撮像することがある。
― 65 ―
糖尿病自体は検査の制限事項にはならない。検査直前の血糖値は 150-200mg/dl 以下が望
ましいが、絶食が守られておれば 300mg/dl 前後でも診断は可能なことが多く、コントロー
ル不良糖尿病例でも検査の必要性に応じ PET 検査施設との事前の相談が勧められる。
検査による被曝について
FDG の投与量により異なるが被曝線量は概ね 3-7mSv である。最近の FDG-PET 検査で
は CT を同時に撮影する PET/CT が一般的あるが、その場合約 6∼20mSv の CT での被曝
量が加わることになる。
FDG-PET 検査の特徴
最近の multi-detector CT(MDCT)などの形態画像は空間分解能が高まり、細かな解剖
学的構造を描出できるようになってきたが、病変のコントラストが低い場合にはあまりに多
くの細かな解剖学的情報の中に埋もれてしまい決して小さくはない病変も検出できていない
ことがある。FDG-PET は一部の生理的集積臓器を除くとバックグラウンドと病変のコン
トラストが高いため病変の認識が容易であり、CT など形態画像と対比すると思いもかけぬ
ところに病変を検出できることがある。また、CT や MRI ではがんおよびその転移の可能
性が高い領域のみ検査が行われることが多いが、全身を一度に検索できるため予想外の部位
に病変が発見されることがある。このような FDG-PET の利点はがんの診療にとって転移
病変の検出や原発不明癌の検索、あるいは術後など局所の解剖学的構造が変化した部位での
局所再発の検索などに有用である。
もう一つの特徴は、形態画像と異なり糖代謝、すなわち細胞の活動性を見る機能画像とい
うことである。形態画像で捉えた異常所見に意味づけを行いより正確な診断に至れることが
ある。この点では病変の活動性や悪性度診断、あるいは化学療法や放射線療法後の治療効果
判定に期待がもたれている。
FDG-PET の特徴として以前にメディアなどで時折見かけた「数 mm のがんも発見でき
る」「微小がん、早期がんが発見できるがんの万能検査」といった表現は正しいものではな
い。PET の空間分解能は time-of-flight 技術を搭載した最新の機器でも 4mm 程度なので、
それほど小さな病変の検出は困難である。また、前述したように FDG 集積はがんに特異的
ではなく、偽陽性、偽陰性の問題もある。これら問題点を少なくし診断精度を高めるために、
FDG-PET と CT を併用する PET/CT が一般的であり、両者を比較し融合画像を参照しな
がら診断を行うと、各々を単独で診断するよりもより精度の高い診断が可能となる(Antoch G. J Clin Oncol 2004;22:4357)
。最近では造影 CT や MRI 等とも組み合わせられること
も多くなってきている。これらの画像診断を、精度高く行うためには核医学と形態画像診断
の両者に習熟した読影医が読影する必要がある。
― 66 ―
FDG-PET 検査を用いたがん検診
FDG-PET 検査を用いたがん検診は、世界に先駆けて1994年に山梨県の私立の検診セン
ターで始められ、その後我が国を中心に同様の施設が増加した。しかし、この PET 検診は
有効性のエビデンスが未だ確立しておらず、欧米ではほとんど行われていないのが現状であ
る。
日本核医学会 PET 核医学分科会の PET 臨床推進協議会がまとめた2009年度の多施設
PET 検診調査結果報告では、59施設、33,599件(男性20,142件
女性13,457件)の検査中、
発 見 さ れ た が ん は 合 計 405 件 で、受 診 者 の 1.21%(FDG-PET 所 見 陽 性 0.98%、陰 性
0.23%)であり、FDG-PET 陽性率は81.0%(ただし、この検診は PET 検査だけではなく
施設ごとに数種類の他のがん検診手法も組み合わされており、PET 陽性率は併用検査によ
り大きく変動する可能性がある)
、FDG-PET の陽性的中率は31.9%、また、PET 陽性率が
高かったものとしては、甲状腺癌(発見数85件、PET 陽性率88%)
、大腸癌(79件、91%)、
肺癌(57件、86%)、乳癌(31件、77%)が、PET 陽性率の低いものとしては前立腺癌(38
件、61%)、胃癌(28件、50%)であったと報告されている。全身を一度に、従来のがん検
診の対象臓器や疾患以外も検索できる利点があり、ある一定の発見率を示してはいるが、が
ん検診としての有用性のエビデンスは未だ得られておらず、日本核医学会 PET 核医学分科
会が編集した2012年度版 FDG-PET がん検診ガイドラインでは PET を行う場合には他の
検査に併用する「総合がん検診」が勧められている。
FDG-PET 検査を用いたがん診療
我が国では2002年に10種類のがんに FDG-PET 検査が保険適用となり、2006年に
種の
がん追加、さらに2010年からは早期胃癌を除くすべての悪性腫瘍の病期診断、再発・転移診
断に適用が拡大、2012年には悪性リンパ腫の治療効果判定にも適用さるようになった。前述
したように FDG-PET 検査は転移、再発病変の検出に優れており、また、全身を一度に検
索することから重複癌も見つかることがあり、がん診療方針決定に役立つことが多い。米国
から報告された多数例の検討(34,356例、40,863検査:J Nucl Med vol.12, 2008)では病期
診断や再発・転移診断において PET 検査を追加することによりがん種にかかわらず13%以
上の症例で診療方針が変更されたと報告されている。また、化学療法などの効果判定につい
ても期待されている。CT などの形態画像ではは治療により壊死した後に壊死細胞が吸収さ
れて腫瘍の大きさが減少することによりなされるが、FDG-PET では細胞活動の停止の時
点で集積が低下するため、より早期に判定できるとされている。現在は悪性リンパ腫の化学
療法後の治療効果判定が保険適用されているが、今後他のがん種にも適用拡大が望まれてい
る。
― 67 ―
FDG-PET 検査の保険適用条件
適用疾患は「すべての悪性腫瘍(早期胃癌を除き、悪性リンパ腫を含む)」とされている。
従って早期胃癌を除いた肉腫を含むすべての悪性腫瘍に適用可能である。ただし、病理組織
学的に悪性と確認されていること、もしくは病理診断により確定診断が得られない場合には、
臨床病歴、身体所見、PET 以外の画像診断所見、腫瘍マーカー、臨床的経過観察などから、
臨床的に高い蓋然性をもって悪性腫瘍と診断されている必要がある。
一方、適用要件は「他の検査、画像診断により病期診断、転移・再発の診断が確定できな
い患者に使用する」とされ、PET 検査前に他の臨床検査や画像診断が実地されていること
が必要であるとされている。具体的な検査目的については核医学会編集の「FDG PET 診療
ガイドライン H24年」から下記に抜粋しておく。
悪性腫瘍の保険適用
検査目的
治療前の病期診断
二段階治療を施行中の患者において、第一段階治療完了後の第二段階治療方針決定のため
の、病期診断 たとえば、術前化学療法後、または、術前化学放射線治療後における、術前
の病期診断、等
転移・再発を疑う臨床的徴候、検査所見がある場合の診断
手術、放射線治療などによる変形や瘢痕などのため他の方法では再発の有無が確認困難な
場合
経過観察などから治療が有効と思われるにも拘わらず他の画像診断等で腫瘤が残存してお
り、腫瘍が残存しているのか、肉芽・線維などの非腫瘍組織による残存腫瘤なのか、を鑑別
する必要がある場合
悪性リンパ腫の治療効果判定
がん診断における PET 検査の今後
FDG-PET のがん診断は臨床のがん診療方針決定のために欠かせない検査となってきて
いる。今後、PET 検査は診断精度をさらに高めるために、検査機器の空間分解能、感度を
向上させて微細病変の検出能を高めること、FDG 以外の細胞増殖そのものを捉えるトレー
サーの開発などが行われており、近い将来にさらなる発展が期待されている。
― 68 ―
医師研修会 4
大腸癌発生の新たなる理解のために
―SERRATED PATHWAY を考える―
和歌山県立医科大学
第二内科
○加藤
順
消化器がん検診において、大腸がん検診の重要性がますます高まっている。効率的な大腸
がん検診を考えるうえで、大腸がんがどのように発生してくるのか?ということは基礎知識
として知っておく必要がある。講演では、大腸がん発癌機構について、近年注目されている
serrated pathway を中心に概説し、その発癌経路を踏まえた大腸がん検診のあり方につい
て述べてみたい。
従来、大腸がん発生では形態学的観察およびそれに伴う遺伝子変化の観点から、adenoma-carcinoma sequence という考え方が提唱されてきた。これは、大腸発癌の際に
-
などの遺伝子変異が段階的に蓄積していき、その結果として正常粘膜から ade-
noma(いわゆるポリープ)そして癌へと段階的に進行する、という考え方である。この考
え方は、小さな adenoma の段階で
られない
の変異がみられ、adenoma の段階ではほとんどみ
の変異が癌では高率にみられることや、大腸に無数の adenoma が発生し大腸
発癌を起こす遺伝性疾患である家族性大腸腺腫症(familial adenomatous polyposis; FAP)
患者で先天的に
遺伝子が変異していることなどの知見により、ほぼ確立された概念と
いえる。なお、adenoma-carcinoma sequence に相対する考え方として、
発癌とい
うのがあるが、これは、進行するスピードの速い adenoma-carcinoma sequence の一亜型
と考えられる。
一方で、FAP とは異なるもう
つの遺伝性大腸癌の存在が以前より知られており、
Lynch 症候群(または遺伝性非ポリポーシス大腸癌 hereditary nonpolyposis colorectal cancer;HNPCC)と呼ばれている。この遺伝性疾患患者では、ミスマッチ修復遺伝子と呼ばれ
る、細胞分裂の際の DNA 複製においてときどきおこる複製エラーを認識し修復する遺伝子
群の
つに生まれつきの変異があることが知られている。この疾患では、細胞分裂の際に
DNA 複製エラーを修復できず、遺伝子変異が蓄積していくことが発癌のメカニズムと考え
られている。複製エラーはマイクロサテライト領域とよばれる繰り返し塩基配列の部分に高
頻度に起こることから、このような仕組みで発癌するものはマイクロサテライト不安定性
(microsatellite instability: MSI)陽性癌と呼ばれている。すなわち、Lynch 症候群は遺伝性
に MSI 陽性癌を発症する症候群であるといえる。MSI 陽性癌は遺伝性でない患者にも起こ
り、全大腸癌のうち15%ほどを占めると考えられている。一方、残りの約85%の多くは前述
の adenoma-carcinoma sequence からの発癌と考えられ、MSI に対し MSS(microsatellite
― 69 ―
stable: マイクロサテライト安定性)癌と呼ばれる。MSS 癌の前がん病変が通常の adenoma
(ポリープ)であることは明らかであったが、MSI 陽性癌の前がん病変については、かつて
は一定の見解がなかった。
一方、近年の分子生物学的研究の進歩のひとつに、エピジェネティクスがあげられる。エ
ピジェネティクスとは、DNA 塩基配列自体には変異や欠損がないにもかかわらず、遺伝子
発現が変化する事象をいう。エピジェネティクスの主なものの
つとして DNA メチル化が
挙げられる。DNA メチル化とは、DNA の塩基にメチル基が結合することであるが、この
現象は、CG という塩基配列の部分に起こることが知られている。一般的に、遺伝子発現に
かかわるプロモーター領域に CG 配列が集積していることが多く(CpG アイランドと呼ば
れる)
、この部分がメチル化されることにより、当該領域の DNA 転写が抑えられることが
知られている。遺伝性でない MSI 陽性癌でマイクロサテライト不安定性を呈する遺伝子的
原因の多くは、ミスマッチ修復遺伝子の
化されることにより、
ような MSI 陽性癌では、
つである
のプロモーター領域がメチル
蛋白発現が消失することであることが解明され、また、その
領域だけでなく、いろいろな遺伝子プロモーター領域で
メチル化を受けていることがわかってきた(このような癌を CpG island methylator phenotype, CIMP という)
。MSI 陽性癌の多くは CIMP 形質を呈し、さらに高率に BRAF 遺伝子
の変異を伴うことも知られるようになった。
serrated polyp は日本語で鋸歯状病変と呼ばれ、組織学的に鋸の歯様の腺管を呈する隆起
性病変である。一部のあきらかに腫瘍性変化を伴うもの(古典的(traditional)serrated adenoma, TSA と呼ばれる)以外は、過形成性病変として悪性のポテンシャルはないものと考
えられていた。しかし、その serrated polyp のなかに、おもに右側結腸に発生し、Is∼IIa
型の進展をきたす(無茎性(sessile)であるという)ものの一群に、
の変異を伴い、
様々な遺伝子のプロモーター領域のメチル化を伴うものがあることがわかってきた。そのよ
うな serrated polyp(sessile serrated adenoma/polyp: SSA/P と称される)から MSI 陽性
癌へ進展する例があることがわかり、現在では、そのような SSA/P が MSI 陽性癌の前が
ん病変であると考えられるようになった。そして、その発癌経路が serrated pathway と呼
ばれている。現在では SSA/P は内視鏡診療医、病理医においても前がん病変として認識さ
れ、内視鏡的切除の対象と考えられている。なお、SSA/P や MSI 陽性癌の好発患者や局在
などの検討で、serrated pathyway からの発癌は、比較的高齢者、女性、そして右側結腸に
多いことが知られている。
この serrated pathway からの発癌と、大腸がん検診の関連について考えてみると、現状
の大腸がん検診ではかなり問題があることがわかる。まず、SSA/P では自然出血がみられ
ることはほとんどなく、発赤所見ですらほとんどみられない。さらに、肛門から離れた右側
結腸に存在することが多い。すなわち、前がん病変の状態では便潜血検査で陽性になる確率
― 70 ―
はあきらかに低いといえる。また、高齢者、女性という、とくに本邦では検診受診率の低い
population でよく見られる、というのも問題である。また、平坦病変であることから、CT
colonography による検出も劣ることが予想される。また、大腸内視鏡検査でさえ、その
Quality をきちんとしないとうまく発見されない恐れもある。今後、さらなる高齢化の進行
に伴い、高齢者の大腸がんスクリーニングが問題になるのは必至であり、その際にこの
SSA/P, MSI 陽性癌をいかに早期で捉えるか?ということが大きな問題となってくる可能性
がある。それには、これまでの大腸がん検診の手法では不十分であることは明らかであり、
このような SSA/P, MSI 陽性癌の早期発見、そのための最適な検診法について今後ますま
す検討される必要がある。
― 71 ―
第29回超音波研修会
一般講演①∼③
教育講演①∼②
(抄録)
座
長
一般講演①∼③:羽生
大記
(大阪市立大学生活科学研究科)
教育講演①∼②:西村
(住友病院外科)
重彦
第29回超音波研修会
教育講演②
腹部超音波検診判定 マニュアルのポイント
奈良県立医科大学
中央内視鏡・超音波部
○平井都始子
日本消化器がん検診学会 超音波検診委員会(前、超音波部会委員会)が中心となり、腹
部超音波がん検診の質の向上を目指した実施基準、ならびにがん検診としての精度評価を可
能とするための判定基準からなる腹部超音波がん検診
基準が2011年に発行された。その後、
日本超音波医学会、日本人間ドック学会と連携し、判定区分を含めた共通のマニュアルが作
成され、2014年
月には日本消化器がん検診学会のホームページに掲載され、
月号の学会
誌に掲載予定である。
以下はカテゴリーおよび判定区分の一部抜粋である。超音波像を示しながらカテゴリー
、
の超音波所見を中心にカテゴリー判定のポイントを解説する。
カテゴリーおよび判定区分
選択された超音波画像所見に応じて、がんに関してのカテゴリー、超音波所見(結果通知
表記載)ならびに判定区分が決まる。
カテゴリー
各臓器につき最高位のカテゴリーをその臓器のカテゴリーとして記載する。
前回との比較が可能な病変については経時的変化についてのコメントを記載する。
超音波画像上カテゴリー
以上に相当する所見を認めるが精査の結果良性と判断されてい
る病変については、当該カテゴリーにダッシュを付けて表示し[例:
’、
’など]、判定
区分はCとする。
カテゴリー
判定不能
装置の不良、被検者、検者の要因などにより判断でき
ない
カテゴリー
異常なし
異常所見はない。正常のバリエーションを含む
カテゴリー
良性
明らかな良性病変を認める
カテゴリー
良悪性の判定困難
良悪性の判定困難な病変あるいは悪性病変の存在を疑
う間接所見を認める。高危険群を含む
カテゴリー
悪性疑い
悪性の可能性の高い病変を認める
カテゴリー
悪性
明らかな悪性病変を認める
― 75 ―
超音波所見(結果通知表記載)
超音波画像所見の内容を受診者に知らせるための簡略化した表示名である。通知表には超
音波所見名を記載する。カテゴリー
、
の場合には”腫瘍”、カテゴリー
の限局性病変
は”腫瘤”と記載し、疑いを含む。
判定区分
A
異常なし
B
軽度異常
C
要経過観察・要再検査・生活指導
D(要医療)
E
D1
要治療
D2
要精検
治療中
判定区分は、原則的には超音波画像上の異常所見に応じて決められるが、血液検査など超
音波検査以外の検査所見や前回所見との比較などを考慮し判定医が最終決定する。
肝
超音波画像所見
カテゴリー
充実性病変
超音波所見
(結果通知表記載)
判定区分
肝腫瘤
C
最大径15mm以上
肝腫瘍
D2
カテゴリー
のびまん性病変の合併
肝腫瘍
D2
辺縁低エコー帯・後方エコー増強・
多発のいずれかを認める
肝腫瘍
D2
末梢の胆管の拡張
肝腫瘍
D2
モザイクパターン
肝腫瘍
D1
クラスターサイン
肝腫瘍
D1
肝内胆管・血管いずれかの断裂を伴
う
肝腫瘍
D1
※ 但 し、マー ジ ナ ル ス ト ロ ン グ エ
コー・カメレオンサイン・ワックスア
ンドウエインサインのいずれかを認め
る
肝血管腫
C
嚢胞性病変
肝嚢胞
B
― 76 ―
充実部分(嚢胞内結節・壁肥厚・隔
壁肥厚など)を認める
肝嚢胞性腫瘍
D2
肝内石灰化
B
肝内胆管結石または気腫
D2
高輝度肝・肝腎コントラスト・脈管
不明瞭化・深部減衰のいずれかを認
める 注 2)
脂肪肝
C
肝縁鈍化、粗造な実質エコーパター
ンおよび表面結節状凹凸を認める
慢性肝障害
D2
肝内胆管拡張
肝内胆管拡張
D2
肝血管異常
D2
石灰化像(気腫像を含む)
注 1)
肝内胆管拡張を伴う
びまん性病変
血管異常
異常所見なし
A
描出不能
描出不能
D2
注 1)
石灰化像は音響陰影を伴う高エコー像をさす。
転移性肝がんなど石灰化を伴う充実性腫瘤の一部でないことを確認する。
多発する場合には日本住血吸虫、エキノコックスなど寄生虫由来の病変を念頭に置きその
配置や肝実質のエコーパターンに注意する。
注 2) 限局性低脂肪化域の好発部位に認められる不整形の低エコー域でスペックルパターンに乱れ
がなくカラードプラにて血流走行に偏位を認めない場合には充実性病変としない(図. 肝-1)
図. 肝-1
脂肪肝における限局性低脂肪化域の好発部位
①胆嚢周囲:胆嚢静脈の還流領域、
②S4 および S2 背側:右胃静脈の異所性還流
領域
③S4 前面肝表直下:Sappey の静脈還流領域
胆嚢・肝外胆管
超音波画像所見
カテゴリー
胆嚢
隆起あるいは腫瘤像(ポリープ)
有茎性
― 77 ―
超音波所見
(結果通知表記載)
判定区分
5㎜未満
胆嚢ポリープ
B
5㎜以上、10㎜未満
胆嚢腫瘤
C
胆嚢ポリープ
B
胆嚢腫瘍
D2
胆嚢腫瘍
D2
但し、小嚢胞構造あるいはコメッ
ト様エコーを伴う
胆嚢腺筋腫症
C
付着部の層構造の不整あるいは断
裂を伴う
胆嚢腫瘍
D1
びまん性胆嚢壁肥厚
D2
但 し、層 構 造・小 嚢 胞 構 造・コ
メット様エコーのいずれかを認め
る
胆嚢腺筋腫症
C
壁の層構造の不整あるいは断裂を
伴う
胆嚢腫瘍
D2
限局性肥厚(壁の一部に内側低エ
コーあり)
胆嚢腫瘍
D2
胆嚢腺筋腫症
C
胆嚢腫大
D2
胆嚢腫大
C
胆嚢結石または胆嚢気腫
C
胆嚢結石
良
D2
但し、点状高エコーあるいは桑
実状エコーあり
10㎜以上
広基性(無茎性)
壁肥厚
注 1)
びまん性肥厚(体部肝床側にて壁厚
4㎜以上)
但し、小嚢胞構造あるいはコメッ
ト様エコーを伴う
腫大(短径36㎜以上)
但し、乳頭部近傍までの下部胆管に
異常所見なし
結石像(石灰化像や気腫像を含む)
壁評価不能
胆嚢壁評価不
デブリ(結石像と分けて記載)
胆泥
D2
異常所見なし
胆嚢異常なし
A
描出不能
胆嚢描出不能
D2
胆嚢摘出後
胆嚢摘出後
B
胆管腫瘍
D2
胆管腫瘍
D1
肝外胆管
隆起/腫瘤像(ポリープ)
付着部の層構造の不整あるいは断裂
を伴う
― 78 ―
壁肥厚(壁厚 3㎜以上あるいは内側低
エコーあり)
胆管壁肥厚
D2
粘膜面不整
胆管腫瘍
D2
層構造不整
胆管腫瘍
D1
胆 管 拡 張(8㎜ 以 上、胆 嚢 摘 出 後 は
11㎜以上)
胆管拡張
D2
但し、乳頭部近傍までの下部胆管に
異常所見なし
胆管拡張
C
結石像(石灰化像や気腫像を含む)
胆管結石または胆管気腫
D2
但し、胆道系手術の既往があり、体
位変換で移動
胆管気腫
B
デブリ
胆泥
D2
異常所見なし
異常なし
A
描出不能
描出不能
C
注 1)
注 2)
注 2)
小嚢胞構造やコメット様エコーを伴う壁肥厚では隆起性病変の並存に注意する。
胆嚢や肝内胆管に異常所見がある場合は判定を D2 とする。
膵
超音波画像所見
充実性病変
カテゴリー
超音波所見
(結果通知表記載)
判定区分
注 1)
高エコー腫瘤像
膵腫瘤
C
低(等)エコー腫瘤像
膵腫瘍
D2
主膵管・肝外胆管・膵周囲血管のい
ずれかの途絶を伴う
膵腫瘍
D1
膵嚢胞
B
径 5㎜以上
膵嚢胞
D2
充実部分(嚢胞内結節・壁肥厚・隔
壁肥厚など)を認める
膵嚢胞性腫瘍
D2
石灰化像
膵石
C
主膵管拡張(体部にて 3㎜以上) 注 2)
膵管拡張
D2
主膵管内結節
膵腫瘍
D2
下流側の狭窄
膵腫瘍
D2
膵腫大
D2
嚢胞性病変
形態異常
最大短軸径30mm以上
― 79 ―
最大短軸径10mm未満
膵萎縮
D2
変形
B
膵腫瘍
D2
異常所見なし
異常なし
A
描出不能
描出不能
D2
限局腫大
注 3)
腫大部分について、エコーレベルの
低下・エコーパターン不整・主膵管
などの内部構造の不明瞭化のいずれ
かを伴う
注 1)
注 2)
混合エコー腫瘤像は適宜充実性ないし嚢胞性病変に含める
拡大画像で、主膵管の前壁エコーの立ち上がりから後壁エコーの立ち上がりまでを計測する
(図. -膵-1)
注 3) “限局腫大“は膵の輪郭が平滑で厚みが限局的に増加している場合に用いる
図. 膵-1
管腔の径の測定法(小数点以下を四捨五入して mm 表示する)
腎
超音波画像所見
カテゴリー
充実性病変
超音波所見
(結果通知表記載)
判定区分
腎腫瘤
D2
輪郭明瞭平滑な円形病変
腎腫瘍
D2
内部無エコー域・辺縁低エコー帯・
側方陰影のいずれかを伴う
腎腫瘍
D2
中心部エコーの解離および変形を伴
う
腎腫瘍
D2
輪郭明瞭平滑な円形病変で内部無エ
コー域を伴う
腎腫瘍
D1
内部無エコー域があり、辺縁低エ
コー帯・側方陰影のいずれかを伴う
腎腫瘍
D1
― 80 ―
但し、中心部エコーと同等以上の高
輝度で輪郭不整あるいは尾引き像を
伴う
腎血管筋脂肪腫
C
腎嚢胞
B
大小の嚢胞が両側性に集簇し腎実質
が不明瞭
多発性嚢胞腎
C
肥厚の無い隔壁あるいは石灰化像を
伴う
腎嚢胞性腫瘤
C
充実部分(嚢胞内結節・壁肥厚・隔
壁肥厚など)を認める
腎嚢胞性腫瘍
D2
腎石灰化または腎結石
B
腎石灰化または腎結石
C
腎盂拡張・水腎症
D2
軽度腎盂拡張(腎杯拡張をともなわ
ない)
腎盂拡張
B
拡張部あるいは閉塞部に石灰化像
腎結石
D2
閉塞部に充実性病変
腎腫瘍
D2
腎の変形
B
輪郭の凹凸あるいは中心部エコーの
変形
腎腫瘤
D2
最大径が両側とも12cm以上
腎腫大
D2
最大径が両側とも 8cm未満
腎萎縮
D2
異常なし
A
描出不能
描出不能
D2
摘出後
腎摘出後
B
嚢胞性病変
石灰化像
径10mm以上
腎盂拡張(閉塞原因不詳)
形態異常(左右の大小不同・奇形な
ど)
異常所見なし
注 1)
1
注 1) 腎皮質と同様のエコーレベル、エコーパターンを呈する腎輪郭の凹凸・変形や中心への限局
性膨隆は カテゴリー1(正常変異)とする。カラードプラ法で正常腎実質と同様の血管構築を確認す
ることが望ましい。
脾・腹部大動脈・その他
超音波画像所見
カテゴリー
超音波所見
(結果通知表記載)
判定区分
脾臓
充実性病変
高エコー腫瘤像
脾腫瘤
― 81 ―
D2
低エコー腫瘤像
脾腫瘍
D2
中心部高エコー
脾腫瘍
D1
高・低エコー混在腫瘤像
脾腫瘍
D2
脾嚢胞
B
脾嚢胞性腫瘍
D2
石灰化像
石灰化
B
脾門部異常血管
脾門部異常血管
D2
最大径が10cm以上、15cm未満
脾腫
B
最大径が15cm以上
脾腫
D2
脾門部腫瘤
D2
副脾
B
異常所見なし
異常なし
A
描出不能
描出不能
B
脾摘出後
B
最大径 3cm以上 5cm未満
腹部大動脈瘤
C
最大径 5cm以上
腹部大動脈瘤
D2
リンパ節腫大
C
リンパ節腫大
D2
腹水
D2
腹水
D2
胸水
D2
胸水
D2
心腔内液貯留
心嚢水
D2
腹腔、後腹膜腔、骨盤腔の腫瘤像
腹部腫瘍
D2
嚢胞性病変
充実部分(嚢胞内結節・壁肥厚・隔
壁肥厚など)を伴う
腫大
注 1)
脾門部充実性病変
内部エコー均一で脾臓と同等のエ
コーレベルの類円形腫瘤像
注 2)
摘出後
腹部大動脈
大動脈の限局拡張
その他
リンパ節腫大(短径 7㎜以上)
短径10㎜以上・短径長径比0.5以上
のいずれか
腹腔内液貯留
充実エコーを伴う
胸腔内液貯留
充実エコーを伴う
注 1)
脾臓の最大径の計測(図. 脾他-1)
― 82 ―
注 2)
摘出の有無を確認
― 83 ―
ランチョンセミナー 1-1∼2
(抄録)
司
会
ランチョンセミナー 1:中島
滋美
(地域医療機能推進機構滋賀病院総合診療科)
共
催
ランチョンセミナー 1:カイゲンファーマ
株式会社
ランチョンセミナー 1-1
ピロリ胃炎のX線診断
奈良県立医科大学
放射線科
○伊藤
高広
1.はじめに
X線検診に Hp 菌(Helicobacter pylori;以下 Hp)感染診断を導入することは精度向上
に直結する。Hp 胃炎のX線診断にあたり注目すべき所見について述べる。
2.撮影法・画像評価について
新・胃X線撮影法ガイドライン2011年版が基本であり、皺襞・胃小区の形状が評価可能な
二重造影像を得ることが前提である。
3.Hp 胃炎のX線所見
典型例の皺襞は太く、屈曲・蛇行を示し、その分布範囲は狭い。胃小区像は粗大∼微細顆
粒状を呈し、不均一な造影剤付着を示す。
皺襞幅 3-5mmで様々なカットオフ値が報告されており、発泡剤量の違いに留意したい。
自験例で皺襞幅4.5mm以上(発泡剤 5g)の陽性適中度は95.7%である。皺襞性状は、辺縁
に鋸歯状の凹凸を伴い、急峻な角度で屈曲・蛇行を示す場合が多い。皺襞分布は背臥位正面
像における胃体部の二重造影描出範囲を
分割する簡便な評価法において自験例で 0-1 区域
を陽性とした適中度は93.3%である。
胃小区の粗糙化は診断基準のうち最も感度が高いが、網状の胃小区像は Hp 陰性であるこ
とに注意する。
4.Hp 未感染胃のX線所見
皺襞が細く、滑らかに走行し、小弯側まで広く分布し、粘膜像は均一で良好な造影剤付着
を認める。
自験例で皺襞幅は 3mm未満の陰性適中度は95.6%である。皺襞性状は、辺縁が整であり、
径の不同が目立たず、屈曲する角度もゆるやかで直線に近い走行を示す場合も多い。皺襞分
布は広いことが特徴である。胃体部
分割法では自験例で
区域分布の陰性適中度は95.3%
である。但し、過伸展による皺襞の不鮮明化に留意する必要がある。
胃小区は通常描出されず、滑らかな粘膜像を示す。但し、皺襞分布がよく保たれた胃の前
庭部にみられる網状胃小区像に留意する。
― 87 ―
5.Hp 除菌後・既感染のX線所見
粘膜面が平滑で皺襞分布が縮小している場合は除菌後・既感染の可能性を念頭においた方
がよい。また、胃小区粗糙化を認めるが、輪郭(胃小区間溝)が不明瞭な場合は除菌後の可
能性がある。萎縮性変化に乏しい十二指腸潰瘍瘢痕の除菌後では球部変形が Hp 感染歴の手
掛かりとなる。
6.おわりに
胃X線検査による Hp 感染診断は陰性・陽性ともに典型例では比較的容易であり、検診の
場に応用可能である。但し、判定に迷う場合の多くに除菌後・既感染が含まれ、そのX線診
断は今後の課題である。さらに検討を重ね、有意義な知見を見出さなければならない。
― 88 ―
ランチョンセミナー 1-2
人間ドックにおけるピロリ感染状態の判定
KKR 高松病院
平成25年
月、
人間ドックセンター
○安田
貢
(Hp)感染胃炎の診断・治療に対する保険適用が認められた。
従来の胃がん検診の役割は胃がんの早期発見であるが、今後は Hp 感染状態の判定(現感染
または既感染、未感染)の判定も重要になる。この判定に最も貢献するのは、言うまでもな
くX線あるいは内視鏡等による背景胃粘膜の画像所見である。
胃X線検査における背景胃粘膜読影方法であるが、高濃度低粘性バリウムを使用し、
NPO 法人日本消化器がん検診精度管理評価機構の直接胃X線検査基準撮影法に準じて撮影
したものを、専用の高精細 viewer にて判定する。判定体位は、原則として背臥位二重造影
正面像で、体中部後壁の胃小区の状態と皺襞の状態、主に背臥位第一斜位で前庭部後壁の胃
小区の状態を観察している。胃小区は、明らかな胃小区が認められない滑らかな粘膜を未感
染疑い、皺襞は、細く、軟らかく、立ち上がりがなだらかであれば未感染疑いとし、これに
明らかに当てはまらない所見を感染疑い(現感染あるいは既感染)所見とする。以上の所見
でいずれか一つでも感染疑い所見があれば「Hp 現感染」または「Hp 既感染」としている。
この方法で当院ドック受診者における Hp 感染状態を検討した結果、現 or 既感染と未感染
に分けた場合の正診率は96.5%(1,482/1,535)で、感度・特異度は91.6%・99.4%であっ
た。
以上の方法を利用した対策型検診も可能であろう。以前は精検不要であった群を「胃炎あ
り」と「胃炎なし」あるいは「Hp 感染疑い」と「Hp 感染なし」に分け、各々に診断と除
菌も含めた適切な事後指導が求められる。すなわち、今後は、胃に関するあらゆる既存の医
療行為と予防事業システムは、
「Hp 感染胃炎」という新基軸をもとに再構築される必要が
ある。胃X線検査の背景胃粘膜所見を用いた Hp 感染状態の判定はこれに大いに資するもの
と思われる。昨今、胃X線の読影能力劣化による胃がん発見率の低下や、自治体あるいは企
業の財政難の影響もあり、胃がんリスク評価としての ABC 分類等が普及しつつある。しか
し、よく知られる同分類の問題点として、無罪放免となるはずのA群の中に無視できない程
度の割合で胃がんハイリスク者が混在するということがある。ABC 分類は簡便な血清検査
であり、胃がん検診を忌避する未受診者対策としては極めて有用と考えられるが、基本的に
画像検査を組み合わせて実施するようにしないと、進行胃がんを見逃す恐れがあるのみなら
ず、胃がんハイリスク者に誤ったラベルを貼ることになる。安易な導入は禁物である。
― 89 ―
資料
平成23・24年度
胃がん検診市町村別実施状況
大 阪 府
京 都 府
滋 賀 県
奈 良 県
和歌山県
兵 庫 県
大阪府
市町村名
H22年
国調人口
(40歳以上)
対象者
平成23年度市町村別
受診者数
胃がん検診実施状況
精検
受診率 要精検 要精検率 精検受
受診率 胃がん
(%) 診者数
(%)
者数
(%)
がん疑い
陽性反応
粘膜内
または
がん
適中度
未確定数
早期
がん
池
田
市
57,144
30,848
798
2.6
40
5.0
27
67.5
4
0
0
0
10.0
豊
能
町
14,640
8,138
918
11.3
83
9.0
79
95.2
9
5
5
0
10.8
能
勢
町
7,725
4,181
737
17.6
76
10.3
70
92.1
0
0
0
0
0.0
箕
面
市
71,244
37,615
9,814
26.1
251
2.6
194
77.3
14
3
0
0
5.6
豊
中
市
217,943
111,843
6,670
6.0
619
9.3
446
72.1
16
11
7
0
2.6
吹
田
市
190,708
96,426
4,864
5.0
613
12.6
522
85.2
8
3
1
3
1.3
摂
津
市
43,921
21,928
2,568
11.7
200
7.8
160
80.0
7
5
3
1
3.5
木
市
144,113
74,726
3,813
5.1
196
5.1
177
90.3
3
2
1
0
1.5
高
槻
市
199,780
111,192
6,727
6.0
846
12.6
737
87.1
11
9
6
0
1.3
島
本
町
16,334
8,386
755
9.0
31
4.1
24
77.4
1
0
0
0
3.2
枚
方
市
224,486
122,108
6,767
5.5
779
11.5
572
73.4
17
8
6
0
2.2
寝屋川市
135,875
72,288
3,457
4.8
292
8.4
265
90.8
4
1
0
0
1.4
守
口
市
84,746
46,386
3,406
7.3
198
5.8
177
89.4
6
3
3
0
3.0
門
真
市
73,483
40,200
2,495
6.2
176
7.1
150
85.2
9
4
2
3
5.1
四條畷市
29,809
15,873
592
3.7
71
12.0
70
98.6
4
2
1
0
5.6
交
野
市
42,776
22,995
1,502
6.5
234
15.6
211
90.2
4
0
0
0
1.7
大
東
市
68,602
35,786
903
2.5
85
9.4
71
83.5
3
0
0
0
3.5
八
尾
市
150,774
80,939
2,383
2.9
242
10.2
223
92.1
7
5
3
0
2.9
柏
原
市
41,137
21,383
886
4.1
90
10.2
78
86.7
3
3
2
0
3.3
松
原
市
71,473
39,440
2,771
7.0
257
9.3
228
88.7
5
3
1
0
1.9
羽曳野市
66,785
36,516
2,340
6.4
194
8.3
179
92.3
3
0
0
0
1.5
藤井寺市
36,982
20,159
2,260
11.2
217
9.6
200
92.2
3
3
3
0
1.4
大阪狭山市
32,302
17,609
894
5.1
45
5.0
38
84.4
4
2
1
0
8.9
富田林市
67,799
36,727
2,355
6.4
151
6.4
135
89.4
2
2
1
0
1.3
26
89.7
3
2
2
0
10.3
太
子
町
7,868
4,126
381
9.2
29
7.6
河
南
町
9,858
5,508
1,018
18.5
106
10.4
88
83.0
0
0
0
0
0.0
千早赤阪村
4,022
2,445
289
11.8
22
7.6
22
100.0
1
1
0
1
4.5
河内長野市
67,726
38,830
6,458
16.6
710
11.0
566
79.7
18
10
3
0
2.5
和
市
96,039
50,313
1,710
3.4
136
8.0
122
89.7
3
3
2
0
2.2
泉大津市
泉
40,942
21,374
1,380
6.5
134
9.7
123
91.8
6
5
4
0
4.5
忠
岡
町
9,691
5,530
224
4.1
32
14.3
32
100.0
0
0
0
0
0.0
高
石
市
33,224
18,201
1,177
6.5
111
9.4
98
88.3
2
1
1
0
1.8
岸和田市
109,559
59,314
3,282
5.5
403
12.3
368
91.3
7
3
1
0
1.7
市
49,559
26,355
1,269
4.8
143
11.3
121
84.6
3
2
1
0
2.1
泉佐野市
54,685
29,729
1,508
5.1
158
10.5
155
98.1
3
3
2
0
1.9
熊
取
町
24,544
12,973
981
7.6
85
8.7
79
92.9
3
3
0
0
3.5
田
尻
町
4,134
2,221
251
11.3
30
12.0
28
93.3
1
1
0
0
3.3
泉
南
市
35,362
20,582
829
4.0
69
8.3
61
88.4
1
0
0
0
1.4
阪
南
市
32,542
18,604
1,099
5.9
107
9.7
95
88.8
4
4
1
0
3.7
岬
町
11,328
7,015
248
3.5
25
10.1
24
96.0
1
1
0
1
4.0
堺
市
468,207
254,219
9,108
3.6
1,400
15.4
1,029
73.5
13
4
2
4
0.9
東大阪市
279,001
144,613
14,955
10.3
1,215
8.1
1,060
87.2
37
15
9
1
3.0
1,470,684
796,117
33,821
4.2
2,954
8.7
2,208
74.7
58
34
19
6
2.0
4,899,556 2,631,761
150,663
5.7
13,855
9.2
11,338
81.8
311
166
93
20
2.2
貝
大
塚
阪
市
大阪府総計
― 93 ―
京都府
平成24年度市町村別
胃がん検診実施状況(確定数)
H24年度
H23年度
精検受診者内訳
市町村名
対象者数 受診者数
A
B
受診率
B/A
対象数
a
受診者数
b
受診率
b/a
要精検
者数
精検受
診者数
c
d
異常
認めず
精検
精検
要精検率
未受診者 未把握者
がんのう
原発性が
ち原発性
んのうち 早期がん
がん
早期がん のうち粘
膜内がん
c/b
胃がん
e
精検
受診率
がん
発見率
陽性反応
的中度
d/c
e/b
e/c
京 都 府 753,527 41,269
5.5 727,028 40,388
5.6
6,283
5,073
780
84
61
31
5
951
259
15.6
80.7
0.21
1.34
京 都 市 394,796
8,928
2.3 375,148
9,032
2.4
1765
1,423
88
23
23
0
0
342
0
19.5
80.6
0.25
1.30
福知山市
23,603
765
3.2 23,591
693
2.9
85
78
12
1
1
1
0
7
0
12.3
91.8
0.14
1.18
舞 鶴 市
27,123
2,238
8.3 29,005
2,242
7.7
383
349
70
4
0
0
0
34
0
17.1
91.1
0.18
1.04
綾 部 市
23,346
1,071
4.6 23,354
1,013
4.3
198
178
90
3
1
1
1
0
20
19.5
89.9
0.30
1.52
宇 治 市
52,581
1,981
3.8 52,620
1,867
3.5
230
205
15
9
0
0
0
0
25
12.3
89.1
0.48
3.91
宮 津 市
7,011
1,265
18.0
7,803
1,178
15.1
241
155
34
1
1
1
0
86
0
20.5
64.3
0.08
0.41
亀 岡 市
25,741
1,848
7.2 26,636
1,766
6.6
289
227
25
2
2
1
1
0
62
16.4
78.5
0.11
0.69
城 陽 市
24,892
906
3.6 22,795
957
4.2
144
132
8
1
0
0
0
0
12
15.0
91.7
0.10
0.69
向 日 市
15,067
816
5.4 13,774
819
5.9
112
104
11
0
0
0
0
8
0
13.7
92.9
0.00
0.00
長岡京市
22,560
1,285
5.7 20,267
1,072
5.3
112
107
17
1
1
1
0
5
0
10.4
95.5
0.09
0.89
八 幡 市
22,945
721
3.1 20,962
696
3.3
114
100
20
1
0
0
0
1
13
16.4
87.7
0.14
0.88
京田辺市
19,628
1,978
10.1 18,630
2,143
11.5
214
196
29
1
0
0
0
5
13
10.0
91.6
0.05
0.47
京丹後市
19,635
5,003
25.5 18,963
4,966
26.2
747
522
54
15
15
11
0
221
4
15.0
69.9
0.30
2.01
南 丹 市
11,409
2,002
17.5 11,430
1,983
17.3
381
264
18
7
7
6
1
117
0
19.2
69.3
0.35
1.84
木津川市
21,017
4,595
21.9 21,075
4,378
20.8
636
512
198
7
7
6
2
69
55
14.5
80.5
0.16
1.10
大山崎町
4,432
334
7.5
4,190
280
6.7
44
34
4
1
0
0
0
4
6
15.7
77.3
0.36
2.27
久御山町
4,427
14
0.3
4,145
9
0.2
5
5
2
0
0
0
0
0
0
55.6
100.0
0.00
0.00
井 手 町
2,883
117
4.1
2,824
127
4.5
19
16
2
0
0
0
0
3
0
15.0
84.2
0.00
0.00
宇治田原町
2,659
225
8.5
2,528
192
7.6
27
24
0
0
0
0
0
3
0
14.1
88.9
0.00
0.00
笠 置 町
690
64
9.3
690
63
9.1
14
13
0
0
0
0
0
1
0
22.2
92.9
0.00
0.00
和 束 町
2,030
81
4.0
2,209
91
4.1
8
8
2
0
0
0
0
0
0
8.8
100.0
0.00
0.00
精 華 町
9,236
1,376
14.9
9,021
1,108
12.3
38
32
3
0
0
0
0
1
5
3.4
84.2
0.00
0.00
南山城村
1,570
113
7.2
1,583
109
6.9
22
22
9
0
0
0
0
0
0
20.2
100.0
0.00
0.00
京丹波町
6,239
1,393
22.3
6,239
1,347
21.6
260
222
48
3
3
3
0
37
1
19.3
85.4
0.22
1.15
伊 根 町
1,166
310
26.6
1,418
328
23.1
34
29
5
3
0
0
0
5
0
10.4
85.3
0.91
8.82
与謝野町
6,841
1,840
26.9
6,128
1,929
31.5
161
116
16
1
0
0
0
2
43
8.3
72.0
0.05
0.62
― 94 ―
滋賀県
市町村名
平成24年度市町村別
胃がん検診実施状況(概数)
検診内訳
要 精 検
精検受診
発見胃がん
陽性反応
対象者数 受診者数
受診率
要精検者数 要精検率 精検受診者数 精検受診率 発見数
がん発見率 的中度
A
B
B/A
集団検診 個別検診
うち早期
E/C
C
C/B
D
D/C
E
E/B
大 津 市 118,889
1,993
1,993
220
1.7
271
13.6
238
87.8
2
2
0.10
0.74
2.2
90
12.8
75
83.3
1
1
0.14
1.11
2
0.27
5.88
0.00
0.00
草 津 市
32,249
701
481
守 山 市
40,166
739
739
1.8
34
4.6
31
91.2
2
栗 東 市
12,872
464
464
3.6
35
7.5
34
97.1
0
野 洲 市
13,567
544
544
4.0
79
14.5
76
96.2
1
1
0.18
1.27
湖 南 市
12,309
830
830
6.7
53
6.4
52
98.1
2
1
0.24
3.77
甲 賀 市
26,323
2,104
2,104
8.0
204
9.7
190
93.1
2
2
0.10
0.98
近江八幡市
22,471
1,047
1,047
4.7
29
2.8
28
96.6
0
0.00
0.00
東近江市
59,403
3,965
3,965
6.7
218
5.5
209
95.9
9
6
0.23
4.13
日 野 町
6,450
814
814
12.6
53
6.5
51
96.2
1
0
0.12
1.89
竜 王 町
2,422
474
474
19.6
57
12.0
54
94.7
2
2
0.42
3.51
彦 根 市
28,182
1,393
1,393
4.9
149
10.7
137
91.9
1
1
0.07
0.67
愛 荘 町
4,706
709
709
15.1
80
11.3
69
86.3
2
2
0.28
2.50
豊 郷 町
4,055
127
127
3.1
15
11.8
15
100.0
0
0.00
0.00
甲 良 町
2,567
234
234
9.1
14
6.0
14
100.0
0
0.00
0.00
多 賀 町
2,671
371
371
13.9
34
9.2
33
97.1
0
0.00
0.00
長 浜 市
68,731
2,849
2,849
4.1
358
12.6
304
84.9
3
2
0.11
0.84
米 原 市
23,447
1,409
1,409
6.0
83
5.9
78
94.0
2
1
0.14
2.41
高 島 市
17,231
976
976
5.7
85
8.7
83
97.6
3
2
0.31
3.53
滋賀県総計 498,711
21,743
21,523
4.4
1,941
8.9
1,771
91.2
33
25
0.15
1.70
220
*地域保健・健康増進事業報告(がん検診県分)より←滋賀県独自調査
*発見胃がんの数は、がん検診事後調査(追跡調査)結果より←滋賀県独自調査
― 95 ―
奈良県
市町村名
平成24年度市町村別
胃がん検診実施状況
検診内訳
要 精 検
精検受診
発見胃がん
陽性反応
対象者数 受診者数
受診率
要精検者数 要精検率 精検受診者数 精検受診率 発見数
がん発見率 適中度
A
B
B/A
集団検診 個別検診
うち早期
E/C
C
C/B
D
D/C
E
E/B
奈 良 市 114,606
2,894
2,894
0
2.5
213
7.4
190
89.2
10
9
0.35
4.69
大和郡山市
29,346
1,922
745
1,177
6.5
224
11.7
183
81.7
6
0
0.31
2.68
天 理 市
19,052
743
743
0
3.9
60
8.1
48
80.0
1
1
0.13
1.67
生 駒 市
34,862
3,104
1,249
1,855
8.9
108
3.5
79
73.1
8
3
0.26
7.41
山 添 村
1,763
442
442
0
25.1
27
6.1
25
92.6
0
0
0.00
0.00
平 群 町
7,574
431
431
0
5.7
13
3.0
11
84.6
0
0
0.00
0.00
三 郷 町
8,250
405
386
19
4.9
12
3.0
12
100.0
1
0
0.25
8.33
斑 鳩 町
8,906
950
950
0
10.7
39
4.1
36
92.3
2
2
0.21
5.13
安
町
2,846
538
538
0
18.9
30
5.6
25
83.3
1
1
0.19
3.33
橿 原 市
37,868
5,421
0
5,421
14.3
327
6.0
263
80.4
9
5
0.17
2.75
桜 井 市
19,866
803
803
0
4.0
28
3.5
22
78.6
1
1
0.12
3.57
宇 陀 市
13,192
1,817
1,817
0
13.8
61
3.4
51
83.6
6
2
0.33
9.84
川 西 町
2,981
263
263
0
8.8
12
4.6
11
91.7
0
0
0.00
0.00
三 宅 町
2,635
346
346
0
13.1
8
2.3
7
87.5
0
0
0.00
0.00
田原本町
10,330
465
465
0
4.5
32
6.9
26
81.3
2
1
0.43
6.25
曽 爾 村
850
214
214
0
25.2
14
6.5
11
78.6
0
0
0.00
0.00
御 杖 村
1,082
179
179
0
16.5
17
9.5
11
64.7
0
0
0.00
0.00
高 取 町
2,996
83
83
0
2.8
1
1.2
1
100.0
0
0
0.00
0.00
明日香村
2,330
280
260
20
12.0
8
2.9
7
87.5
0
0
0.00
0.00
大和高田市
21,991
1,963
1,963
0
8.9
139
7.1
118
84.9
2
0
0.10
1.44
御 所 市
12,840
374
342
32
2.9
11
2.9
8
72.7
0
0
0.00
0.00
香 芝 市
20,296
481
271
210
2.4
37
7.7
29
78.4
2
2
0.42
5.41
城 市
10,836
769
633
136
7.1
42
5.5
32
76.2
1
0
0.13
2.38
上 牧 町
8,033
355
355
0
4.4
49
13.8
37
75.5
1
1
0.28
2.04
王 寺 町
7,081
564
366
198
8.0
8
1.4
6
75.0
0
0
0.00
0.00
広 陵 町
8,961
661
418
243
7.4
48
7.3
16
33.3
1
0
0.15
2.08
河 合 町
7,065
121
121
0
1.7
3
2.5
3
100.0
0
0
0.00
0.00
五 條 市
13,554
823
817
6
6.1
26
3.2
26
100.0
0
0
0.00
0.00
吉 野 町
3,746
334
334
0
8.9
27
8.1
14
51.9
0
0
0.00
0.00
大 淀 町
6,428
200
200
0
3.1
13
6.5
11
84.6
1
0
0.50
7.69
下 市 町
3,026
159
159
0
5.3
11
6.9
3
27.3
0
0.00
0.00
黒 滝 村
401
86
86
0
21.4
7
8.1
6
85.7
1
1.16
14.29
天 川 村
713
93
93
0
13.0
0
0.0
0
0
0
0.00
野迫川村
230
60
60
0
26.1
5
8.3
3
60.0
0
0
0.00
0.00
十津川村
1,767
317
317
0
17.9
26
8.2
16
61.5
0
0
0.00
0.00
下北山村
493
134
134
0
27.2
7
5.2
6
85.7
0
0
0.00
0.00
上北山村
293
27
27
0
9.2
1
3.7
1
100.0
0
0
0.00
0.00
川 上 村
913
80
80
0
8.8
7
8.8
5
71.4
0
0
0.00
0.00
東吉野村
1,149
115
115
0
10.0
10
8.7
4
40.0
0
0
0.00
0.00
奈良県総計 451,151
29,016
19,699
9,317
6.4
1,711
5.9
1,363
79.7
56
28
0.19
3.27
― 96 ―
和歌山県
市町村名
全
平成23年度市町村別
受診率
対象者数 受診者数
集団検診 医療機関 B/A
A
B
国 41,317,408 3,789,998 2,720,159 1,069,839
胃がん検診実施状況
要精検
精検
精検 胃がん
胃がん 陽性反応
要精検率
者数
受診者数 受診率 発見数 原発性 発見率 的中度
C/B
早期がん E/B
C
D
D/C
E
E/C
9.2
346,719
9.1
278,835
80.4
6,178
2,429
0.16
1.78
和歌山県
280,705
29,836
19,119
10,717
10.6
2,761
9.3
2,170
78.6
47
34
0.16
1.70
和歌山市
83,716
3,276
719
2,557
3.9
230
7.0
115
50.0
3
1
0.09
1.30
海
南
市
15,645
878
257
621
5.6
69
7.9
30
43.5
1
1
0.11
1.45
橋
本
市
20,866
1,975
866
1,109
9.5
246
12.5
190
77.2
6
5
0.30
2.44
有
田
市
10,998
620
598
22
5.6
58
9.4
50
86.2
1
-
0.16
1.72
御
坊
市
6,292
1,248
676
572
19.8
119
9.5
101
84.9
4
4
0.32
3.36
田
辺
市
28,191
2,571
1,620
951
9.1
220
8.6
178
80.9
2
1
0.08
0.91
新
宮
市
11,096
1,318
484
834
11.9
159
12.1
130
81.8
2
2
0.15
1.26
紀の川市
20,905
2,545
2,351
194
12.2
208
8.2
169
81.3
1
1
0.04
0.48
岩
市
12,411
3,279
1,377
1,902
26.4
529
16.1
473
89.4
8
7
0.24
1.51
紀美野町
4,362
170
156
14
3.9
9
5.3
5
55.6
-
-
-
-
かつらぎ町
5,741
641
376
265
11.2
47
7.3
38
80.9
-
-
-
-
九度山町
2,381
292
137
155
12.3
14
4.8
14
100.0
2
-
0.68
14.29
出
高
野
町
350
184
158
26
52.6
17
9.2
17
100.0
-
-
-
-
湯
浅
町
4,057
662
662
-
16.3
73
11.0
57
78.1
1
-
0.15
1.37
広
川
町
3,113
485
485
-
15.6
42
8.7
35
83.3
-
-
-
-
有田川町
7,964
939
939
-
11.8
97
10.3
90
92.8
2
-
0.21
2.06
美
浜
町
2,657
330
288
42
12.4
17
5.2
13
76.5
-
-
-
-
日
高
町
3,369
444
444
-
13.2
13
2.9
11
84.6
-
-
-
-
由
良
町
2,233
553
553
-
24.8
29
5.2
24
82.8
-
-
-
-
印
南
町
2,737
793
793
-
29.0
44
5.5
27
61.4
-
-
-
-
みなべ町
3,149
1,160
1,160
-
36.8
88
7.6
67
76.1
3
3
0.26
3.41
日高川町
4,538
1,037
1,037
-
22.9
70
6.8
48
68.6
2
2
0.19
2.86
白
町
5,383
492
468
24
9.1
47
9.6
36
76.6
2
2
0.41
4.26
上富田町
4,838
898
874
24
18.6
68
7.6
53
77.9
1
-
0.11
1.47
すさみ町
1,434
398
398
-
27.8
37
9.3
32
86.5
3
3
0.75
8.11
那智勝浦町
5,644
997
143
854
17.7
57
5.7
48
84.2
1
-
0.10
1.75
町
902
230
230
-
25.5
10
4.3
8
80.0
-
-
-
-
古座川町
1,732
229
228
1
13.2
18
7.9
14
77.8
-
-
-
-
太
浜
地
北
山
村
262
61
61
-
23.3
6
9.8
4
66.7
-
-
-
-
串
本
町
3,739
1,131
581
550
30.2
120
10.6
93
77.5
2
2
0.18
1.67
出典:平成24年度地域保健・健康増進事業報告
― 97 ―
兵庫県
対象者数
A
市町村名
受診者数
B
平成23年度市町村別
検診内訳
胃がん検診実施状況
要精検
受診率
B/A
精検受診
要精検者数
C
要精検率
C/B
発見胃がん
うち早期
がん発見率
E/B
戸
路
崎
市
市
市
476,708
151,900
137,594
20,371
9,821
3,747
20,371
8,947
1,341
874
2,406
4.3
6.5
2.7
1,530
1,164
211
7.5
11.9
5.6
1,365
1,004
125
89.2
86.3
59.2
29
16
6
19
7
2
0.14
0.16
0.16
明
西
洲
石
宮
本
市
市
市
87,064
126,450
17,146
5,825
4,745
2,757
363
4,745
2,180
5,462
577
6.7
3.8
16.1
824
306
106
14.1
6.4
3.8
726
264
68
88.1
86.3
64.2
15
7
4
3
5
0
0.26
0.15
0.15
伊
相
屋
丹
生
市
市
市
28,663
52,828
11,461
724
2,321
1,607
724
2,321
1,607
-
2.5
4.4
14.0
47
124
207
6.5
5.3
12.9
34
106
166
72.3
85.5
80.2
2
5
1
1
1
0
0.28
0.22
0.06
豊
加
赤
岡
古 川
穂
市
市
市
27,407
77,411
16,686
5,465
6,902
2,400
5,465
6,902
2,400
-
19.9
8.9
14.4
279
334
336
5.1
4.8
14.0
218
315
277
78.1
94.3
82.4
10
14
6
4
0
0
0.18
0.20
0.25
西
宝
三
脇
塚
木
市
市
市
12,810
70,348
25,783
1,441
3,675
2,859
1,439
3,675
2,461
2
398
11.2
5.2
11.1
189
215
217
13.1
5.9
7.6
150
188
75
79.4
87.4
34.6
1
13
1
0
0
0
0.07
0.35
0.03
高
川
小
砂
西
野
市
市
市
28,183
53,100
13,353
810
1,569
943
710
1,569
943
100
-
2.9
3.0
7.1
47
288
120
5.8
18.4
12.7
46
140
107
97.9
48.6
89.2
1
8
5
0
8
0
0.12
0.51
0.53
三
加
篠
田
西
山
市
市
市
28,892
14,933
14,604
2,195
1,670
1,973
2,195
1,471
1,973
199
-
7.6
11.2
13.5
109
183
96
5.0
11.0
4.9
77
155
72
70.6
84.7
75.0
5
2
0
4
0
0
0.23
0.12
0.00
養
父
市
丹
波
市
南 あ わ じ 市
10,332
22,355
19,040
2,184
3,506
3,194
2,184
3,247
3,194
259
-
21.1
15.7
16.8
108
179
142
4.9
5.1
4.4
82
141
123
75.9
78.8
86.6
3
3
4
2
1
3
0.14
0.09
0.13
朝
淡
宍
来
路
粟
市
市
市
11,731
18,895
12,687
1,481
2,053
1,908
1,384
2,053
1,908
97
-
12.6
10.9
15.0
86
98
249
5.8
4.8
13.1
63
69
215
73.3
70.4
86.3
1
2
5
0
1
0
0.07
0.10
0.26
加
た
猪
東
つ の
名 川
市
市
町
10,923
25,373
9,205
1,535
3,871
1,920
1,535
2,267
1,920
1,604
-
14.1
15.3
20.9
222
373
81
14.5
9.6
4.2
191
253
74
86.0
67.8
91.4
1
4
3
0
0
0
0.07
0.10
0.16
多
稲
播
可
美
磨
町
町
町
7,323
9,829
9,504
950
1,036
1,133
934
1,036
1,133
16
-
13.0
10.5
11.9
126
60
51
13.3
5.8
4.5
110
50
45
87.3
83.3
88.2
2
2
2
0
0
0
0.21
0.19
0.18
市
福
神
川
崎
河
町
町
町
4,588
5,815
4,314
702
764
565
702
764
515
50
15.3
13.1
13.1
101
105
83
14.4
13.7
14.7
89
80
67
88.1
76.2
80.7
1
0
0
1
0
0
0.14
0.00
0.00
太
上
佐
子
郡
用
町
町
町
9,180
6,008
7,633
1,087
903
904
1,023
903
885
64
19
11.8
15.0
11.8
143
107
115
13.2
11.8
12.7
116
92
95
81.1
86.0
82.6
4
4
0
0
0
0
0.37
0.44
0.00
香
美
町
新 温 泉 町
兵 庫 県 総 計
7,506
6,451
1,692,016
1,564
925
116,005
1,526
925
103,840
38
12,165
20.8
14.3
6.9
85
69
9,515
5.4
7.5
8.2
70
49
7,752
82.4
71.0
81.5
2
2
196
1
2
65
0.13
0.22
0.17
兵庫県
対象者数
A
市町村名
神
姫
尼
明
西
洲
受診者数
B
集団検診
個別検診
平成24年度市町村別
検診内訳
検診内訳
集団検診
個別検診
869
2,159
5,305
73
-
精検受診者数 精検受診率
D
D/C
発見数
E
神
姫
尼
検診内訳
胃がん検診実施状況(概数)
受診率
B/A
伊
相
豊
加
赤
戸
路
崎
石
宮
本
屋
丹
生
岡
古 川
穂
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
476,708
151,900
137,594
87,064
126,450
17,146
28,663
52,828
11,461
27,407
77,411
16,686
20,956
10,374
3,940
5,865
5,135
2,260
939
2,142
1,536
5,456
7,015
2,285
20,956
9,505
1,781
560
5,135
2,187
939
2,142
1,536
5,456
7,015
2,285
西
宝
脇
塚
市
市
12,810
70,348
1,348
3,859
1,342
3,859
6
-
10.5
5.5
三
高
川
小
木
砂
西
野
市
市
市
市
25,783
28,183
53,100
13,353
2,991
1,018
2,456
932
2,679
899
2,456
932
312
119
-
11.6
3.6
4.6
7.0
三
加
田
西
市
市
28,892
14,933
2,285
1,612
2,285
1,410
202
7.9
10.8
篠
養
丹
南 あ
山
父
波
わ じ
市
市
市
市
14,604
10,332
22,355
19,040
1,878
2,059
3,292
3,078
1,878
2,059
2,650
3,078
642
-
12.9
19.9
14.7
16.2
朝
淡
宍
来
路
粟
市
市
市
11,731
18,895
12,687
1,534
2,116
1,720
1,452
2,116
1,720
82
-
13.1
11.2
13.6
加
た
猪
東
つ の
名 川
市
市
町
10,923
25,373
9,205
1,413
3,982
2,020
1,413
2,220
2,020
1,762
-
12.9
15.7
21.9
多
稲
播
可
美
磨
町
町
町
7,323
9,829
9,504
910
1,041
1,095
895
1,041
1,095
15
-
12.4
10.6
11.5
市
福
神
川
崎
河
町
町
町
4,588
5,815
4,314
684
789
611
684
789
551
60
14.9
13.6
14.2
太
上
佐
子
郡
用
町
町
町
9,180
6,008
7,633
1,090
872
845
1,010
872
835
80
10
11.9
14.5
11.1
香
美
町
新 温 泉 町
兵 庫 県 総 計
7,506
6,451
1,692,016
1,504
925
117,862
1,452
925
106,114
52
11,748
20.0
14.3
7.0
要精検
要精検者数
C
精検受診
要精検率
C/B
4.4
6.8
2.9
6.7
4.1
13.2
3.3
4.1
13.4
19.9
9.1
13.7
― 98 ―
0.0
精検受診者数 精検受診率
D
D/C
発見胃がん
発見数
E
うち早期
がん発見率
E/B
資料
平成23・24年度
大腸がん検診市町村別実施状況
大 阪 府
京 都 府
滋 賀 県
奈 良 県
和歌山県
兵 庫 県
大阪府
市町村名
H22年
国調人口
(40歳以上)
対象者
平成23年度市町村別
受診者数
大腸がん検診実施状況
精検
受診率 要精検 要精検率 精検受
受診率
(%) 診者数
(%)
者数
(%)
大腸
がん
がん疑い
粘膜内
陽性反応
または ポリープ
がん
適中度
未確定数
早期
がん
池
田
市
57,144
30,848
4,525
14.7
401
8.9
222
55.4
20
4
0
1
68
5.0
豊
能
町
14,640
8,138
1,088
13.4
69
6.3
58
84.1
3
3
1
0
22
4.3
能
勢
町
7,725
4,181
889
21.3
56
6.3
50
89.3
1
1
1
0
13
1.8
箕
面
市
71,244
37,615
13,919
37.0
1,192
8.6
777
65.2
24
14
8
0
289
2.0
豊
中
市
217,943
111,843
26,668
23.8
1,850
6.9
916
49.5
95
48
27
1
426
5.1
吹
田
市
190,708
96,426
22,644
23.5
1,624
7.2
1,200
73.9
77
60
43
0
651
4.7
摂
津
市
43,921
21,928
2,954
13.5
213
7.2
169
79.3
11
7
5
3
69
5.2
木
市
144,113
74,726
19,912
26.6
1,747
8.8
1,170
67.0
55
32
14
0
599
3.1
高
槻
市
199,780
111,192
23,379
21.0
1,926
8.2
1,361
70.7
101
62
42
0
654
5.2
島
本
町
16,334
8,386
2,067
24.6
158
7.6
116
73.4
11
6
2
0
63
7.0
枚
方
市
224,486
122,108
20,251
16.6
1,535
7.6
1,000
65.1
81
48
35
0
579
5.3
寝屋川市
135,875
72,288
8,509
11.8
619
7.3
475
76.7
44
33
22
0
230
7.1
守
口
市
84,746
46,386
4,580
9.9
301
6.6
243
80.7
21
16
13
0
118
7.0
門
真
市
73,483
40,200
5,707
14.2
364
6.4
196
53.8
28
11
8
1
94
7.7
四條畷市
29,809
15,873
1,233
7.8
101
8.2
61
60.4
5
3
1
0
28
5.0
交
野
市
42,776
22,995
3,781
16.4
271
7.2
137
50.6
7
4
3
0
63
2.6
大
東
市
68,602
35,786
4,102
11.5
401
9.8
278
69.3
13
9
7
0
141
3.2
八
尾
市
150,774
80,939
11,008
13.6
768
7.0
597
77.7
51
30
21
0
218
6.6
柏
原
市
41,137
21,383
1,550
7.2
112
7.2
65
58.0
6
4
3
0
18
5.4
松
原
市
71,473
39,440
7,241
18.4
595
8.2
401
67.4
27
15
11
0
192
4.5
羽曳野市
66,785
36,516
3,193
8.7
215
6.7
177
82.3
7
6
5
0
82
3.3
藤井寺市
36,982
20,159
2,922
14.5
152
5.2
127
83.6
7
3
2
0
49
4.6
大阪狭山市
32,302
17,609
2,616
14.9
212
8.1
171
80.7
12
7
4
0
88
5.7
富田林市
67,799
36,727
3,197
8.7
208
6.5
166
79.8
12
10
9
0
73
5.8
0.0
太
子
町
7,868
4,126
484
11.7
26
5.4
16
61.5
0
0
0
0
5
河
南
町
9,858
5,508
1,422
25.8
51
3.6
41
80.4
1
0
0
0
17
2.0
千早赤阪村
4,022
2,445
334
13.7
18
5.4
17
94.4
2
1
0
0
7
11.1
河内長野市
67,726
38,830
9,536
24.6
802
8.4
463
57.7
43
29
18
1
280
5.4
和
市
96,039
50,313
8,948
17.8
699
7.8
452
64.7
58
38
28
3
225
8.3
泉大津市
40,942
21,374
2,768
13.0
199
7.2
147
73.9
10
7
6
0
61
5.0
9,691
5,530
519
9.4
30
5.8
29
96.7
1
1
0
0
9
3.3
泉
忠
岡
町
高
石
市
33,224
18,201
2,011
11.0
118
5.9
98
83.1
8
7
4
0
8
6.8
岸和田市
109,559
59,314
11,945
20.1
788
6.6
529
67.1
45
33
26
0
206
5.7
市
49,559
26,355
5,962
22.6
380
6.4
243
63.9
19
11
8
2
101
5.0
泉佐野市
54,685
29,729
2,727
9.2
140
5.1
114
81.4
4
3
3
0
55
2.9
熊
取
町
24,544
12,973
1,217
9.4
94
7.7
72
76.6
7
4
3
0
21
7.4
田
尻
町
4,134
2,221
328
14.8
16
4.9
14
87.5
1
1
1
0
5
6.3
泉
南
市
35,362
20,582
2,688
13.1
207
7.7
129
62.3
12
7
5
0
49
5.8
阪
南
市
32,542
18,604
1,886
10.1
127
6.7
103
81.1
5
5
3
0
39
3.9
岬
町
11,328
7,015
513
7.3
23
4.5
22
95.7
0
0
0
0
14
0.0
堺
市
468,207
254,219
34,448
13.6
2,696
7.8
748
27.7
57
14
5
4
350
2.1
東大阪市
279,001
144,613
20,548
14.2
1,680
8.2
1,184
70.5
99
43
31
1
557
5.9
1,470,684
796,117
70,353
8.8
5,264
7.5
3,069
58.3
223
120
77
19
1,512
4.2
4,899,556 2,631,761
376,572
7.6 17,623
61.9
1,314
760
505
36
8,348
4.6
貝
大
塚
阪
市
大阪府総計
14.3 28,448
― 101 ―
京都府
平成24年度市町村別
大腸がん検診実施状況(確定数)
H24年度
H23年度
精検受診者内訳
市町村名
対象者数 受診者数
A
B
受診率
対象数
受診者数
受診率
要精検
者数
精検受
診者数
B/A
a
b
b/a
c
d
精検
精検
要精検率
未受診者 未把握者
大腸がん がんのう 原発性が
ち原発性
んのうち 早期がん
がん
早期がん のうち粘
膜内がん
e
c/b
異常
認めず
精検
受診率
がん
発見率
陽性反応
的中度
d/c
e/b
e/c
京 都 府 753,527 104,210
13.8 727,028 100,125
13.8
7,592
5,247
1,564
251
149
51
20
1,475
870
7.6
69.1
0.25
3.31
京 都 市 394,796 28,138
7.1 375,148 26,961
7.2
1,852
1,341
328
64
64
6
0
511
0
6.9
72.4
0.24
3.46
福知山市
23,603
3,076
13.0 23,591
2,933
12.4
232
194
65
8
6
2
0
38
0
7.9
83.6
0.27
3.45
舞 鶴 市
27,123
4,230
15.6 29,005
3,573
12.3
306
231
55
17
0
0
0
0
75
8.6
75.5
0.48
5.56
綾 部 市
23,346
2,436
10.4 23,354
2,485
10.6
193
134
74
11
7
3
3
0
59
7.8
69.4
0.44
5.70
宇 治 市
52,581
9,400
17.9 52,620
9,367
17.8
771
440
106
22
0
0
0
0
331
8.2
57.1
0.23
2.85
宮 津 市
7,011
1,924
27.4
7,803
1,759
22.5
158
99
43
5
1
1
0
59
0
9.0
62.7
0.28
3.16
亀 岡 市
25,741
3,432
13.3 26,636
3,210
12.1
189
144
41
4
4
0
0
0
45
5.9
76.2
0.12
2.12
城 陽 市
24,892
6,114
24.6 22,795
6,070
26.6
512
380
92
19
0
0
0
0
132
8.4
74.2
0.31
3.71
向 日 市
15,067
4,364
29.0 13,774
4,219
30.6
314
204
64
11
4
3
0
103
7
7.4
65.0
0.26
3.50
長岡京市
22,560
5,254
23.3 20,267
5,076
25
425
262
95
22
12
8
4
163
0
8.4
61.6
0.43
5.18
八 幡 市
22,945
2,214
9.6 20,962
1,574
7.5
115
78
13
6
4
4
2
37
0
7.3
67.8
0.38
5.22
京田辺市
19,628
3,368
17.2 18,630
3,192
17.1
212
176
50
8
5
2
1
35
1
6.6
83.0
0.25
3.77
京丹後市
19,635
7,777
39.6 18,963
7,748
40.9
629
430
148
10
8
7
4
195
4
8.1
68.4
0.13
1.59
南 丹 市
11,409
3,332
29.2 11,430
3,470
30.4
240
134
39
5
5
1
0
106
0
6.9
55.8
0.14
2.08
木津川市
21,017
6,560
31.2 21,075
6,211
29.5
469
338
158
8
7
5
5
102
29
7.6
72.1
0.13
1.71
大山崎町
4,432
1,304
29.4
4,190
1,228
29.3
132
104
36
8
6
2
0
28
0
10.7
78.8
0.65
6.06
久御山町
4,427
859
19.4
4,145
854
20.6
72
54
9
4
0
0
0
15
3
8.4
75.0
0.47
5.56
井 手 町
2,883
311
10.8
2,824
335
11.9
22
15
4
1
1
1
1
0
7
6.6
68.2
0.30
4.55
宇治田原町
2,659
439
16.5
2,528
377
14.9
37
24
9
2
2
0
0
13
0
9.8
64.9
0.53
5.41
笠 置 町
690
152
22.0
690
154
22.3
15
8
0
2
2
2
0
7
0
9.7
53.3
1.30
13.33
和 束 町
2,030
392
19.3
2,209
402
18.2
36
6
1
0
0
0
0
1
29
9.0
16.7
0.00
0.00
精 華 町
9,236
2,512
27.2
9,021
2,349
26
184
118
36
2
2
1
0
0
66
7.8
64.1
0.09
1.09
南山城村
1,570
286
18.2
1,583
307
19.4
53
49
23
0
0
0
0
3
1
17.3
92.5
0.00
0.00
京丹波町
6,239
2,737
43.9
6,239
2,708
43.4
176
134
39
7
5
0
0
40
2
6.5
76.1
0.26
3.98
伊 根 町
1,166
442
37.9
1,418
472
33.3
48
40
9
0
0
0
0
8
0
10.2
83.3
0.00
0.00
与謝野町
6,841
3,157
46.1
6,128
3,091
50.4
200
110
27
5
4
3
0
11
79
6.5
55.0
0.16
2.50
― 102 ―
滋賀県
市町村名
平成24年度市町村別
大腸がん検診実施状況(概数)
検診内訳
要 精 検
精検受診
発見大腸がん
陽性反
対象者数 受診者数
受診率
要精検者数 要精検率 精検受診者数 精検受診率 発見数
がん発見率 応的中
A
B
B/A
集団検診 個別検診
うち早期
度
C
C/B
D
D/C
E
E/B
大 津 市 118,889
20,163
20,163
17.0
1,309
6.5
1,063
81.2
94
72
0.47
7.18
草 津 市
32,249
6,031
6,031
18.7
446
7.4
309
69.3
21
14
0.35
4.71
守 山 市
40,166
4,060
4,060
10.1
292
7.2
190
65.1
10
7
0.25
3.42
栗 東 市
12,872
2,939
2,939
22.8
215
7.3
170
79.1
18
10
0.61
8.37
野 洲 市
13,567
1,185
1,185
8.7
77
6.5
71
92.2
2
1
0.17
2.60
湖 南 市
12,309
1,877
1,877
15.2
120
6.4
105
87.5
5
4
0.27
4.17
甲 賀 市
26,323
3,032
3,032
11.5
194
6.4
164
84.5
5
2
0.16
2.58
近江八幡市
22,471
3,924
1,205
2,719
17.5
274
7.0
207
75.5
16
12
0.41
5.84
東近江市
59,403
6,208
4,645
1,563
10.5
473
7.6
383
81.0
23
12
0.37
4.86
日 野 町
6,450
1,244
1,244
19.3
87
7.0
83
95.4
3
2
0.24
3.45
竜 王 町
2,422
584
584
24.1
26
4.5
24
92.3
0
0.00
0.00
彦 根 市
28,182
2,538
2,538
9.0
131
5.2
106
80.9
6
2
0.24
4.58
愛 荘 町
4,706
1,407
1,406
29.9
86
6.1
60
69.8
2
0
0.14
2.33
豊 郷 町
4,055
225
225
5.5
13
5.8
13
100.0
2
2
0.89
15.38
甲 良 町
2,567
308
308
12.0
22
7.1
21
95.5
1
1
0.32
4.55
多 賀 町
2,671
491
491
18.4
28
5.7
26
92.9
1
1
0.20
3.57
長 浜 市
68,731
4,318
4,318
6.3
270
6.3
219
81.1
12
7
0.28
4.44
米 原 市
23,447
2,198
2,198
9.4
121
5.5
109
90.1
2
1
0.09
1.65
高 島 市
17,231
2,506
1,478
1,028
14.5
159
6.3
138
86.8
9
3
0.36
5.66
滋賀県総計 498,711
65,238
26,734
38,504
13.1
4,343
6.7
3,461
79.7
232
153
0.36
5.34
1
*地域保健・健康増進事業報告(がん検診県分)より←滋賀県独自調査
*発見大腸がんの数は、がん検診事後調査(追跡調査)結果より←滋賀県独自調査
― 103 ―
奈良県
市町村名
平成24年度市町村別
大腸がん検診実施状況
検診内訳
要 精 検
精検受診
発見大腸がん
陽性反応
対象者数 受診者数
受診率
要精検者数 要精検率 精検受診者数 精検受診率 発見数
がん発見率 適中度
A
B
B/A
集団検診 個別検診
うち早期
E/C
C
C/B
D
D/C
E
E/B
奈 良 市 114,606
32,317
341
31,976
28.2
2,065
6.4
1,273
61.6
115
57
0.36
5.57
大和郡山市
29,346
4,707
0
4,707
16.0
317
6.7
257
81.1
12
7
0.25
3.79
天 理 市
19,052
2,242
0
2,242
11.8
229
10.2
162
70.7
6
5
0.27
2.62
生 駒 市
34,862
6,805
1,110
5,695
19.5
483
7.1
333
68.9
20
10
0.29
4.14
山 添 村
1,763
749
749
0
42.5
28
3.7
22
78.6
0
0
0.00
0.00
平 群 町
7,574
1,114
635
479
14.7
94
8.4
84
89.4
5
0
0.45
5.32
三 郷 町
8,250
813
813
0
9.9
66
8.1
57
86.4
0
0
0.00
0.00
斑 鳩 町
8,906
1,213
1,213
0
13.6
84
6.9
77
91.7
2
0
0.16
2.38
安
町
2,846
754
754
0
26.5
26
3.4
23
88.5
3
2
0.40
11.54
橿 原 市
37,868
8,696
0
8,696
23.0
674
7.8
489
72.6
29
14
0.33
4.30
桜 井 市
19,866
2,003
0
2,003
10.1
201
10.0
115
57.2
24
15
1.20
11.94
宇 陀 市
13,192
2,623
2,177
446
19.9
252
9.6
157
62.3
9
4
0.34
3.57
川 西 町
2,981
355
355
0
11.9
31
8.7
28
90.3
2
0
0.56
6.45
三 宅 町
2,635
521
411
110
19.8
61
11.7
38
62.3
2
2
0.38
3.28
田原本町
10,330
711
711
0
6.9
40
5.6
34
85.0
4
3
0.56
10.00
曽 爾 村
850
316
310
6
37.2
24
7.6
19
79.2
2
1
0.63
8.33
御 杖 村
1,082
273
273
0
25.2
40
14.7
30
75.0
1
1
0.37
2.50
高 取 町
2,996
181
139
42
6.0
24
13.3
19
79.2
0
0
0.00
0.00
明日香村
2,330
409
319
90
17.6
42
10.3
37
88.1
2
2
0.49
4.76
大和高田市
21,991
2,370
2,370
0
10.8
85
3.6
79
92.9
3
0
0.13
3.53
御 所 市
12,840
590
285
305
4.6
69
11.7
53
76.8
1
1
0.17
1.45
香 芝 市
20,296
2,683
867
1,815
13.2
405
15.1
214
52.8
8
7
0.30
1.98
城 市
10,836
1,737
844
893
16.0
94
5.4
84
89.4
6
3
0.35
6.38
上 牧 町
8,033
584
422
162
7.3
61
10.4
53
86.9
1
1
0.17
1.64
王 寺 町
7,081
1,392
675
717
19.7
111
8.0
62
55.9
3
3
0.22
2.70
広 陵 町
8,961
1,223
593
630
13.6
86
7.0
30
34.9
1
1
0.08
1.16
河 合 町
7,065
788
237
551
11.2
70
8.9
60
85.7
3
0
0.38
4.29
五 條 市
13,554
2,026
1,947
79
14.9
101
5.0
83
82.2
9
6
0.44
8.91
吉 野 町
3,746
537
537
0
14.3
52
9.7
29
55.8
2
1
0.37
3.85
大 淀 町
6,428
467
467
0
7.3
16
3.4
14
87.5
1
0
0.21
6.25
下 市 町
3,026
337
337
0
11.1
50
14.8
30
60.0
1
0
0.30
2.00
黒 滝 村
401
110
108
2
27.4
9
8.2
3
33.3
0
0
0.00
0.00
天 川 村
713
230
230
0
32.3
25
10.9
13
52.0
1
1
0.43
4.00
野迫川村
230
105
105
0
45.7
12
11.4
8
66.7
0
0
0.00
0.00
十津川村
1,767
690
607
83
39.0
66
9.6
34
51.5
1
1
0.14
1.52
下北山村
493
211
211
0
42.8
13
6.2
10
76.9
0
0
0.00
0.00
上北山村
293
122
122
0
41.6
5
4.1
4
80.0
0
0
0.00
0.00
川 上 村
913
244
244
0
26.7
16
6.6
12
75.0
0
0
0.00
0.00
東吉野村
1,149
186
186
0
16.2
21
11.3
10
47.6
1
1
0.54
4.76
奈良県総計 451,151
83,434
21,704
61,729
18.5
6,148
7.4
4,139
67.3
280
149
0.34
4.55
― 104 ―
和歌山県
市町村名
全
平成23年度市町村別
受診率
対象者数 受診者数
集団検診 医療機関 B/A
A
B
国 42,446,412 7,674,030 3,500,745 4,173,285
大腸がん検診実施状況
要精検
精検
精検 大腸がん
大腸がん 陽性反応
要精検率
者数
受診者数 受診率 発見数 原発性 発見率 的中度
C/B
早期がん E/B
C
D
D/C
E
E/C
18.1
543,330
7.1
342,148
63.0
16,736
5,624
0.22
3.08
和歌山県
281,587
57,624
26,943
30,681
20.5
4,986
8.7
2,657
53.3
154
82
0.27
3.09
和歌山市
83,716
11,591
1,024
10,567
13.8
1,397
12.1
482
34.5
35
15
0.30
2.51
海
南
市
15,645
4,959
284
4,675
31.7
454
9.2
183
40.3
6
4
0.12
1.32
橋
本
市
20,866
4,332
974
3,358
20.8
383
8.8
262
68.4
18
9
0.42
4.70
有
田
市
10,998
1,119
924
195
10.2
92
8.2
68
73.9
3
-
0.27
3.26
御
坊
市
6,292
1,250
794
456
19.9
104
8.3
64
61.5
5
1
0.40
4.81
田
辺
市
28,191
3,955
1,908
2,047
14.0
369
9.3
259
70.2
19
15
0.48
5.15
新
宮
市
11,096
1,451
604
847
13.1
109
7.5
56
51.4
8
3
0.55
7.34
紀の川市
20,905
7,277
4,418
2,859
34.8
496
6.8
325
65.5
9
9
0.12
1.81
岩
市
12,411
4,337
2,113
2,224
34.9
319
7.4
113
35.4
5
2
0.12
1.57
紀美野町
4,362
976
228
748
22.4
89
9.1
75
84.3
5
-
0.51
5.62
かつらぎ町
5,741
1,688
434
1,254
29.4
107
6.3
58
54.2
2
2
0.12
1.87
九度山町
2,381
336
166
170
14.1
18
5.4
14
77.8
2
-
0.60
11.11
出
高
野
町
350
175
150
25
50.0
8
4.6
8
100.0
-
-
-
-
湯
浅
町
4,057
820
820
-
20.2
63
7.7
47
74.6
4
3
0.49
6.35
広
川
町
3,113
608
608
-
19.5
49
8.1
34
69.4
-
-
-
-
有田川町
7,964
1,209
1,209
-
15.2
95
7.9
87
91.6
4
3
0.33
4.21
美
浜
町
2,657
377
377
-
14.2
28
7.4
17
60.7
3
1
0.80
10.71
日
高
町
3,369
502
502
-
14.9
44
8.8
33
75.0
1
-
0.20
2.27
由
良
町
2,233
653
653
-
29.2
37
5.7
20
54.1
-
-
-
-
印
南
町
2,737
994
994
-
36.3
87
8.8
41
47.1
2
-
0.20
2.30
みなべ町
3,313
1,516
1,516
-
45.8
90
5.9
68
75.6
1
1
0.07
1.11
日高川町
4,538
1,179
1,179
-
26.0
91
7.7
60
65.9
-
-
-
-
白
町
5,346
703
542
161
13.2
62
8.8
33
53.2
2
2
0.28
3.23
上富田町
4,838
1,327
1,327
-
27.4
79
6.0
51
64.6
3
-
0.23
3.80
すさみ町
1,434
545
514
31
38.0
48
8.8
32
66.7
1
-
0.18
2.08
那智勝浦町
5,644
1,157
162
995
20.5
91
7.9
52
57.1
4
1
0.35
4.40
町
875
314
314
-
35.9
18
5.7
13
72.2
3
2
0.96
16.67
古座川町
1,834
440
436
4
24.0
23
5.2
11
47.8
-
-
-
-
太
浜
地
北
山
村
262
76
76
-
29.0
7
9.2
2
28.6
-
-
-
-
串
本
町
4,419
1,758
1,693
65
39.8
129
7.3
89
69.0
9
9
0.51
6.98
出典:平成24年度地域保健・健康増進事業報告
― 105 ―
兵庫県
対象者数
A
市町村名
受診者数
B
平成23年度市町村別
検診内訳
受診率
B/A
大腸がん検診実施状況
要精検
精検受診
要精検者数
C
要精検率
C/B
発見大腸がん
うち早期
がん発見率
E/B
戸
路
崎
市
市
市
476,708
151,900
137,594
71,927
14,232
15,442
71,927
14,232
2,518
12,924
15.1
9.4
11.2
3,868
723
1,172
5.4
5.1
7.6
2,716
506
484
70.2
70.0
41.3
185
21
29
116
19
0
0.26
0.15
0.19
明
西
洲
石
宮
本
市
市
市
87,064
126,450
17,146
14,026
13,180
4,013
899
9,269
3,391
13,127
3,911
622
16.1
10.4
23.4
1,070
996
255
7.6
7.6
6.4
708
730
101
66.2
73.3
39.6
46
48
7
1
22
0
0.33
0.36
0.17
伊
相
屋
丹
生
市
市
市
28,663
52,828
11,461
8,487
8,031
2,454
2,953
432
2,454
5,534
7,599
-
29.6
15.2
21.4
667
679
174
7.9
8.5
7.1
352
140
118
52.8
20.6
67.8
24
10
5
8
2
4
0.28
0.12
0.20
豊
加
赤
岡
古 川
穂
市
市
市
27,407
77,411
16,686
7,108
12,950
4,126
7,108
12,950
3,637
489
25.9
16.7
24.7
323
909
310
4.5
7.0
7.5
211
733
177
65.3
80.6
57.1
10
26
7
6
0
2
0.14
0.20
0.17
西
宝
三
脇
塚
木
市
市
市
12,810
70,348
25,783
3,110
17,261
4,882
2,927
4,307
4,882
183
12,954
-
24.3
24.5
18.9
216
1,035
262
6.9
6.0
5.4
133
491
133
61.6
47.4
50.8
4
31
3
0
4
1
0.13
0.18
0.06
高
川
小
砂
西
野
市
市
市
28,183
53,100
13,353
2,264
8,622
2,088
1,619
1,807
2,088
645
6,815
-
8.0
16.2
15.6
141
543
104
6.2
6.3
5.0
107
106
65
75.9
19.5
62.5
9
7
2
3
0
0
0.40
0.08
0.10
三
加
篠
田
西
山
市
市
市
28,892
14,933
14,604
3,598
3,703
3,006
3,598
2,420
3,006
1,283
-
12.5
24.8
20.6
194
227
189
5.4
6.1
6.3
90
132
113
46.4
58.1
59.8
5
10
2
2
0
1
0.14
0.27
0.07
養
父
市
丹
波
市
南 あ わ じ 市
10,332
22,355
19,040
3,009
6,839
5,690
3,009
6,200
5,690
639
-
29.1
30.6
29.9
140
374
274
4.7
5.5
4.8
79
239
182
56.4
63.9
66.4
8
7
4
6
3
0
0.27
0.10
0.07
朝
淡
宍
来
路
粟
市
市
市
11,731
18,895
12,687
2,833
3,598
3,592
2,734
3,598
3,592
99
-
24.1
19.0
28.3
157
214
193
5.5
5.9
5.4
83
118
131
52.9
55.1
67.9
7
7
5
3
0
1
0.25
0.19
0.14
加
た
猪
東
つ の
名 川
市
市
町
10,923
25,373
9,205
2,643
5,492
3,362
2,318
3,440
2,367
325
2,052
995
24.2
21.6
36.5
144
348
174
5.4
6.3
5.2
91
166
128
63.2
47.7
73.6
4
4
10
0
3
4
0.15
0.07
0.30
多
稲
播
可
美
磨
町
町
町
7,323
9,829
9,504
1,713
1,758
1,869
1,697
1,758
1,869
16
-
23.4
17.9
19.7
84
129
127
4.9
7.3
6.8
56
86
90
66.7
66.7
70.9
4
1
5
0
0
0
0.23
0.06
0.27
市
福
神
川
崎
河
町
町
町
4,588
5,815
4,314
1,199
1,325
1,177
1,199
1,325
1,127
50
26.1
22.8
27.3
47
71
59
3.9
5.4
5.0
42
44
22
89.4
62.0
37.3
1
1
1
1
1
0
0.08
0.08
0.08
太
上
佐
子
郡
用
町
町
町
9,180
6,008
7,633
1,766
1,915
1,413
1,545
1,915
1,413
221
-
19.2
31.9
18.5
88
80
72
5.0
4.2
5.1
49
51
50
55.7
63.8
69.4
7
0
1
0
0
0
0.40
0.00
0.07
香
美
町
新 温 泉 町
兵 庫 県 総 計
7,506
6,451
1,692,016
2,332
1,236
279,271
2,294
1,227
208,741
38
9
70,530
31.1
19.2
16.5
140
54
17,026
6.0
4.4
6.1
85
39
10,177
60.7
72.2
59.8
3
0
571
0
0
213
0.13
0.00
0.20
兵庫県
対象者数
A
市町村名
神
姫
尼
明
西
洲
個別検診
平成24年度市町村別
受診者数
B
検診内訳
集団検診
個別検診
受診率
B/A
伊
相
豊
加
赤
戸
路
崎
石
宮
本
屋
丹
生
岡
古 川
穂
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
476,708
151,900
137,594
87,064
126,450
17,146
28,663
52,828
11,461
27,407
77,411
16,686
79,875
14,253
16,697
13,949
13,774
4,138
8,127
8,374
2,322
7,697
13,165
4,004
79,875
14,253
3,040
1,436
9,009
3,486
2,747
512
2,322
7,697
13,165
3,907
13,657
12,513
4,765
652
5,380
7,862
97
西
宝
脇
塚
市
市
12,810
70,348
3,061
18,142
2,851
4,561
210
13,581
23.9
25.8
三
高
川
小
木
砂
西
野
市
市
市
市
25,783
28,183
53,100
13,353
5,384
2,656
10,431
1,913
5,384
2,014
2,420
1,913
642
8,011
-
20.9
9.4
19.6
14.3
三
加
田
西
市
市
28,892
14,933
3,678
3,546
3,678
2,325
1,221
12.7
23.7
篠
養
丹
南 あ
山
父
波
わ じ
市
市
市
市
14,604
10,332
22,355
19,040
3,005
3,122
5,925
5,555
3,005
3,122
5,322
5,555
603
-
20.6
30.2
26.5
29.2
朝
淡
宍
来
路
粟
市
市
市
11,731
18,895
12,687
3,001
3,675
3,551
2,918
3,675
3,551
83
-
25.6
19.4
28.0
加
た
猪
東
つ の
名 川
市
市
町
10,923
25,373
9,205
2,561
6,332
3,511
2,336
3,606
2,561
225
2,726
950
23.4
25.0
38.1
多
稲
播
可
美
磨
町
町
町
7,323
9,829
9,504
1,733
1,916
1,937
1,718
1,916
1,937
15
-
23.7
19.5
20.4
市
福
神
川
崎
河
町
町
町
4,588
5,815
4,314
1,172
1,428
1,186
1,172
1,428
1,126
60
25.5
24.6
27.5
太
上
佐
子
郡
用
町
町
町
9,180
6,008
7,633
1,851
1,830
1,360
1,600
1,830
1,360
251
-
20.2
30.5
17.8
香
美
町
新 温 泉 町
兵 庫 県 総 計
7,506
6,451
1,692,016
2,351
1,335
293,523
2,290
1,314
219,937
61
21
73,586
31.3
20.7
17.3
精検受診者数 精検受診率
D
D/C
発見数
E
神
姫
尼
集団検診
大腸がん検診実施状況(概数)
要精検
要精検者数
C
精検受診
要精検率
C/B
16.8
9.4
12.1
16.0
10.9
24.1
28.4
15.9
20.3
28.1
17.0
24.0
― 106 ―
0.0
精検受診者数 精検受診率
D
D/C
発見大腸がん
発見数
E
うち早期
がん発見率
E/B
協賛・広告・展示企業
(平成26年 6 月30日現在)
(50音順)
味の素製薬株式会社
アステラス製薬株式会社
アストラゼネカ株式会社
アッヴィ合同会社
アボットジャパン株式会社
栄研化学株式会社
エーザイ株式会社
MSD 株式会社
大塚製薬株式会社
小野薬品工業株式会社
カイゲンファーマ株式会社
杏林製薬株式会社
グラクソ・スミスクライン株式会社
株式会社 JIMRO
ゼリア新薬工業株式会社
第一三共株式会社
株式会社大黒
大正富山医薬品株式会社
武田薬品工業株式会社
田辺三菱製薬株式会社
株式会社ツムラ
日本イーライリリー株式会社
日立アロカメディカル株式会社
富士フィルムメディカル株式会社
伏見製薬株式会社
ブリストル・マイヤーズ株式会社
堀井薬品工業株式会社