【戦略経営計画】 FUSION20 英知と情熱を結集し、空気と環境の新たな価値を協創する 2016年6月3日 ダイキン工業株式会社 目次 Ⅰ. FUSION15 総括 Ⅱ. めざす姿と中期実行計画 Ⅲ. 全社重点戦略 Ⅳ. 社会に貢献できる企業をめざして 2 FUSION15の主な成果 • 厳しい事業環境の中、F15後半3ヶ年計画の2015年度定量目標(営業利益) を1年前倒しで達成。 • 販売力・営業力の抜本的強化による拡販、全社を挙げたトータルコストダウンの 推進により、営業利益率を大幅に向上。 • 地球温暖化など社会課題の解決にも事業で積極的に貢献。温暖化係数の低い 次世代冷媒R32を世界初で実用化。インバータ空調機の普及拡大と合わせ、 グローバルに展開することで事業を拡大。 (単位:億円) 2010年度実績 2015年度実績 F15定量目標 売上高 11,603 20,437 20,500 営業利益 755 2,179 1,900 営業利益率 6.5% 10.7% 9.3% ROA 1.7% 6.3% 6.0% ROE 4.0% 13.4% 13.0% FCF +1,123 +2,173 +1,800 (3年累計) (’08~’10年累計) (’13~’15年累計) (’13~’15年累計) 2,610 2,500 投資(3年累計) 3 空調事業の地域別売上高推移 高付加価値商品の投入、販売店開発の強化により、グローバル各地域で売上高を拡大 (単位:億円) 欧州 2,138 10年 2,513 不動産市況の悪化影響を 受ける中、街売・小売に特 化し、住宅用市場で高付加 価値商品を投入し、売上利 益を拡大。 4,169 米州 中国 3,136 1,621 中近東・アフリカ 10年 10年 3,646 グッドマン社買収(12年)を契機 に住宅用ダクト市場に参入。 インバータ商品の投入で差別 化を推進。新工場建設に着手 し、事業基盤を強化。 15年 市況の回復が遅れる中、 販売網の再強化および 固定費構造の改革によ り、収益を確保。 250 日本 652 15年 エアフェル社買収(11年)によりトルコ および中央アジア市場で事業拡大。 サウジアラビア販社を設立。 15年 10年 15年 業界トップレベルの省エネ 商品を投入。顧客ニーズに 応える節電ソリューション事 業の展開により、成熟市場 で売上を拡大。 アジア・オセアニア 2,847 1,494 10年 15年 4,963 897 10年 15年 販売店開発を推進、各国の市場 ニーズに合ったルームエアコンの開 発により売上を大きく拡大。 インド(15年度)、ベトナム(14年度)で 売上高NO.1を達成。 インドネシアで販売会社2社を設立。 4 空調事業の地域別売上高推移 中国の売上利益拡大に加え、米国での大型買収、アジアでの販売店網の拡充 などにより事業基盤を確立。主要地域ごとにバランスよく稼ぐ力を高めた。 <空調事業売上高(構成比)> アジア・ オセアニア 2,847 (16%) 中近東・ アジア・ アフリカ オセアニア 250 (3%) 1,494 (15%) 欧州 2,138 (21%) 2010年度 10,046億円 中国 1,621 (16%) 日本 3,646 (36%) 米州 897 (9%) 欧州 2,513 (14%) 中近東・ アフリカ 652 (3%) 日本 4,169 (23%) 2015年度 18,280億円 中国 3,136 (17%) 米州 4,963 (27%) 5 (参考)業績推移 経済環境が激変する中、大きな成長と発展を成し遂げた10年 リーマンショック後、V字回復を遂げ、2010年から6期連続増収・増益 2013年から3期連続で過去最高業績(売上高・営業利益)を更新 FUSION 05 FUSION 10 人・資本・情報をひきつける魅 力ある企業へ 主力事業でのグローバルNo.2の 地位を確立するとともに、時価 総額1兆円の達成など、将来の 成長発展に向けた事業基盤を構 築 売上高 (億円) 25,000 FUSION 15 空調グローバルNo.1の実現 真のグローバルエクセレント企業へ ■環境関連事業の拡大 ・インバータ戦略の推進 ・ヒートポンプ暖房事業 ■提携連携、M&Aの成果 ・OYLインダストリーズ買収(06年) ・ロテックス社買収(08年) ・格力との提携(08年) ・日本無機買収(09年) ■新興国・ボリュームゾーンへの本格参入 ■ソリューション事業/環境イノベーション事業 ■提携・連携、M&Aによる成長の加速 営業利益 ・グッドマン社買収(12年) (億円) ・ソルベイ欧州ガス事業買収(15年) ■TIC開設(15年) 20,000 15,000 12,911 1,281 売上高 08年9月 リーマンショック 5,000 5,319 398 1,500 1,000 7,928 665 10,000 20,500 1,900 19,150 1,906 17,877 1,565 11,603 755 営業利益 2,000 20,437 2,179 3期連続で 過去最高売上高・ 営業利益を更新 500 10年から6期連続増収増益 94年から14期連続増益 0 0 '00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 '15 F15 目標 6 目次 Ⅰ. FUSION15 総括 Ⅱ. めざす姿と中期実行計画 Ⅲ. 全社重点戦略 Ⅳ. 社会に貢献できる企業をめざして 7 FUSION20 めざす姿と中期実行計画 めざす姿 (20年度) ○売上高3兆円、営業利益率12%の実現を視野に、 ・既存事業(空調、化学、フィルタ)の強化 ・新分野(暖房・給湯、エネルギーソリューション、商業用冷設 次世代冷媒・ガス、空気・空間エンジニアリング)の事業拡大 (単位:億円) 15年度実績 16年度計画 18年度目標 売上高 20,437 20,800 25,000 営業利益 2,179 2,200 2,700 営業利益率 10.7% 10.6% 10.8% FCF(3年累計) +2,173 +2,700 ROE 13.4% 13.5% 18年度中期実行計画 為替レート 投資計画 1ドル=120円 1ユーロ=133円 1元=18.9円 • 北米、アジアを中心に 優先順位をつけて積極投資を実行 1ドル=110円 1ユーロ=125円 1元=17.0円 投資計画 (3年累計) 1ドル=110円 1ユーロ=125円 1元=17.0円 16-18年度 3,250 8 目次 Ⅰ. FUSION15 総括 Ⅱ. めざす姿と中期実行計画 Ⅲ. 全社重点戦略 Ⅳ. 社会に貢献できる企業をめざして 9 全社重点戦略12テーマ 基本的な枠組み 既存事業の強化 (空調、化学、フィルタ 3本柱) 事業領域拡大/ 事業構造転換 (環境・エネルギー、 空気・空間) 全社重点戦略12テーマ 1) 北米空調事業 3) 化学事業 2)アジア空調事業 4)フィルタ事業 5) 成果創出を急ぐ新事業 暖房・給湯事業、 エネルギーソリューション事業 6) 将来を見据えた挑戦事業 商業用冷設事業、 次世代冷媒・ガス事業 空気・空間エンジニアリング事業 技術・モノづくり の高度化 7) TICを核とした切れ目ない差別化技術・商品の創出 8) 空調事業を支えるモノづくり力の強化 経営管理の高度化 9) 身軽で強靭な固定費構造の実現 10)キャッシュフロー極大化を狙いとした在庫の徹底圧縮 11)グローバルでの経理業務の標準化とIT統合 当社独自の企業 理念の実践 12)「人を基軸におく経営」を基盤とした人材力強化 10 1)北米空調事業 当社の環境コア技術の活用、地域独自商品開発・最寄生産の強化、 販売網の強化を通じて、最大規模の北米でトップグループ入りをめざす <市場別の方針> 住宅市場 ライトコマーシャル 市場 アプライド市場 ○ 住宅用ユニタリーの更なる拡販と収益力の向上 ○ プレミアムユニタリー市場への本格参入 ○ ダクトレス商品や制御技術を活用した新たな空調文化の浸透 ○ デザインビルド物件の獲得などにより、VRV市場でシェアNo.1 ○ ルーフトップ商品の品揃えを強化し、本格参入 ○ VRVとアプライドの統合制御など差別化商品投入による、 中規模市場での拡販 ○ オーナーダイレクトセール強化などによる、更新市場への展開 <共通の取組み> ○ ヒューストン新工場、メキシコ工場を核とした北米地域での生産最寄化 ○ 地域独自商品の開発を強化するための、北米R&Dセンターを設立 ○ ネット接続などを利用した、高品質なサービス・ソリューションを提供 11 2)アジア空調事業 成長市場であるアジア地域において、事業の発展段階に応じて3地域体制で 戦略を実行し、アジア各国でトップシェアを維持・拡大する <地域別の方針> 市場深耕 市場拡大 アセオセ既存国 アセアン新興国 オーストラリア、シンガポール、タイ、ベトナム など マレーシア、インドネシア、フィリピンなど インド ○ 堅調に拡大する中間層を捉 え、業務用を中心に既存事 業を強化 ○マレーシア工場の低コスト、 ○ルームエアコン100万台、 かつスピーディーな開発・ VRVの更なる市場創造、 生産による、 アプライド事業の強化 ボリュームゾーンの攻略 ○ 機器・部材のワンストップ販 ○粗利率の高い保守サー 売、ソリューション事業など、 ○ 中国空調の店舗開発 ビスの拡大 新たな事業分野に挑戦 ノウハウの横展開 <共通の取組み> ○ 冷房専用インバータ搭載商品の拡充 (住宅用マルチ、VRV) ○ マレーシア工場を核に、アジアでのアプライド事業の拡大 ○ 販売・開発一体のマーケティングで、中間層ニーズに合ったローカル商品の開発 ○ 事業拡大に備えたアセオセ、インドにおける生産能力の増強 12 その他地域:中国空調事業 常に新たな市場を創造し、独自の商品戦略・販売戦略を展開、事業拡大を加速 VRV(業務用市場)、住宅用マルチ(住宅市場)、アプライド(ビル市場)を戦略商品 とし、全市場で圧倒的な影響力を維持、外資系トップブランドとして成長を続ける <市場別の方針> 住宅市場 ○空調に新たな機能を加えた「ニューライフスタイルマルチ」で 中国13億人の新しい生活スタイルを提案、マルチ市場を拡大 ○中国全土で「プロショップ」戦略を展開、街売・小売を主体とした 独自のユーザーダイレクト・提案型販売の専売網を構築 ○住宅用マルチとRAを加えた戦略で売上・利益を拡大 業務用市場 ○新型VRVの投入で、大型ビルから店舗まで全ての市場を攻略 ○環境問題を機にヒートポンプ暖房の技術を進化、寒冷地を攻略 ○需要が安定している更新・店舗・事務所を重点に販売を拡大 アプライド市場 ○ 大型熱源・冷凍冷蔵分野を強化、アプライド№1メーカーを実現 ○ サービス事業を主体とする循環型ビジネスを構築 <共通の取り組み> ○ IoTの高度化による、高品質なサービス・ソリューションを提供 ○ 上海R&Dセンターを中国向け商品開発に加え、グローバル開発拠点として強化 ○ 上海・蘇州工場を核とした基幹部品の内作拡大、中国から全世界へデバイス供給 13 3)化学事業 自動車、ICT、新エネルギーなどの伸び筋市場を重点分野とし、 用途開発の推進、複合・非フッ素の事業化など、収益基盤の強化を図る <売上高:15年度:1,623億円 → 18年度:2,000億円> 用途開発 成長市場の開拓にリソースを重点投下し、 各業界リーダーへの採用を広げ、デファクトスタンダード化を推進 重点エンドユーザー各社へのマーケティングの実行 注目用途・トレンド 電池(EV、PEHV、 FCV)、低燃費化、 軽量化、自動運転 IoTデバイス、情報端 末、ディスプレイ、電線、 センサー 太陽電池、新火力 風力発電、 シェールガス 将来テーマの探索 再生医療、細胞治療、 アンメットニーズ、医薬中 間体・ガス医薬 重点分野 自動車 ICT 新エネルギー メディカル 注目材料 金属代替、 ガラス代替、 耐熱性材料 など 表面機能材、 封止材、 低誘電材料 など 耐候性材料、高強度 材料、耐酸材料、 耐熱性材料 など 非粘着材料、 耐薬品性材料 など 複合・非フッ素 重点分野に対し、成長余地の大きい素材をターゲットに新規参入 また、フッ素コア技術を核とした川中事業化を推進 14 4)フィルタ事業 米フランダース社の買収を梃子に、製薬などのハイエンド市場の攻略や コスト競争力の強化を図り、空調、化学に次ぐ第3の収益の柱として成長を加速 <売上高:15年度:800億円 → 18年度:1,400億円> <主要3事業と親和性> 空調 IAQ 冷媒 収益の 3本柱 化学 (室内空気質) <エアフィルタ事業> ○ 米フランダース社とのシナジー創出 ・ 強みのPTFE(化学事業)と製薬向け機器で 米国ハイエンド市場を強化 ・ 米国でのノウハウを、AAF社の販売網とブランド力を 活用し、グローバルに展開 ・ 圧倒的な品揃えと量産効果により、コスト競争力を確立 フィルタ ろ材 (PTFE) <参考:エアフィルタの機器など> <パワー&インダストリアル事業> ○ PM2.5などのIAQニーズの高まりを背景に、 大気汚染の抑制などの環境問題の解決に貢献。 アフタービジネスを強化し、収益性を向上 半導体・液晶用の 製薬・医療用クリーン機器 クリーンルームフィルタ ファンフィルタユニットなど <参考:パワー&インダストリアルの機器など> ガスタービン用集塵 大型プラント用集塵 15 5)-1 暖房・給湯事業 ヒートポンプ暖房市場における当社の優位を保ちつつ、燃焼暖房市場でも 事業拡大 市場規模と事業機会の大きい欧州を最優先に、暖房・給湯事業を展開 <売上高:15年度:1,200億円 → 18年度:1,600億円> <欧州事業> 【グローバル暖房・給湯需要】 ○ ヒートポンプ+燃焼の暖房・給湯事業を拡大 最優先国:仏、英、独、伊、トルコ 20 (千億円) ○ 提携・M&Aで燃焼の商品・技術、 暖房の販路・サービス網を獲得 10 ○ハイブリッド式の暖房・給湯機により、 市場に変化を仕掛ける グローバル暖房給湯需要 2015年 15 2018年 2020年 5 0 <その他地域> 中東 欧州 中国 北米 日本 アセオセ アフリカ 中南米 インド 出典:当社推計(地域暖房含まず) ○北米: 欧州開発のタンクレス(ガス)給湯機を横展開 ○中国: ヒートポンプ暖房・給湯市場の創出 (環境問題の解決) 16 5)-2 エネルギーソリューション事業 省エネ機器の「単品売り切り」に加え、 さらなる省エネを実現する「周辺商材を含めたシステム売り」、 サービス事業を中心とした「ライフサイクル全体」で事業を拡大 <売上高:15年度:700億円 → 18年度:1,800億円> ○ 「空調+周辺機器を連動させた省エネシステム」の拡販 省エネシステム ・省エネ寄与度の高い換気+空調+計装で、 機器単品では達成できない省エネルギーを実現 ○提携・連携、M&Aを活用し、ビルの躯体や電気設備などの熱量に 関わる総合的なシステムを提供する エネルギー・ サービス事業 ○ 機器のライフサイクル全体で収益を得るビジネスを拡大 ・エアネットを活用したエネルギーの 最適提案、故障の未然防止など、 顧客を囲い込むサービス商材を拡充 ・デマンドレスポンスやESCO、 電力 平準化 電力アグリゲーション等 創エネ事業 ○ マイクロ水力発電等の実証実験を通じ、事業化に挑戦 17 6)-1 商業用冷設事業 業務用の冷凍・冷蔵機市場で世界2番目の規模があり、環境規制が強化される 欧州において当社空調の環境・省エネ技術を活かして、事業を拡大 <売上高:15年度:50億円 → 18年度:350 億円> 欧州商業用 冷設事業 事業基盤強化と グローバル展開 ○大手食品チェーン・小売店舗に対して、 省エネ性に優れた空調機+低温機器の高付加価値商品を提案 ○商品、販売・サービス網、事業ノウハウの獲得 ※イタリアの業務用冷凍・冷蔵機 メーカー(16年4月 買収発表) ・ザノッティ社※とのシナジー創出 幅広い商品レンジと欧州各国での販売・サービス網の活用 ○冷設技術基盤の強化 インバータによる省エネ、鮮度コントロール技術 など ○欧州で蓄積した経験・ノウハウを他地域(中国、アジア等)に横展開 【参考】グローバルの業務用冷凍・冷蔵機市場 輸送用 海上コンテナ 冷凍トラック 産業用 食品工場、 大型冷蔵・ 冷凍倉庫 (出典:当社調べ) 地域別構成比(15年) 商業用 小型冷蔵冷凍倉庫 スーパーマーケット レストラン など 北米 (24%) 欧州 (19%) 中国 (17%) その他 ○グローバルで約4兆円規模(2015年) ・うち、商業用の市場が約6割 ○欧州における環境規制の強化 ・省エネ規制(2016年~) ・Fガス規制強化(2020年~) 18 6)-2 次世代冷媒・ガス事業 地球温暖化抑制に貢献する低GWP冷媒の開発および それらを用いた機器の普及などにより、環境貢献と事業の両立を図る <売上高:15年度:160億円 → 18年度:200億円> ○機器の用途に合わせた最適冷媒の選択と普及促進 一般空調用(スプリット型空調機など)におけるR32化の普及促進 冷媒の研究・開発~選択時の総合的な評価項目 ○次世代冷媒・機器の研究・開発 ○化学ガス事業のグローバル拡大 (自動車用、空調、冷凍・冷蔵用 など) 6)-3 空気・空間エンジニアリング事業 「空気調和」から「空間創造」まで事業領域を広げ、顧客の求める様々な 空気ニーズに対応した空間を創造し、機器単品売りから「機器+システム+ サービス、エンジニアリング」で稼ぐ空気・空間エンジニアリング事業に挑戦 <売上高:15年度:50億円 → 18年度:200億円> ○顕在化している空気質ニーズに対応した機器(空調・換気・フィルタ等)の組合せ販売 ○「安心・安全」な空気環境を実現するエンジニアリング事業 ・最先端バイオ医薬市場に必要な高度な無菌環境の実現 など ○「健康・快適」などの空間価値の創出 19 7)TICを核とした切れ目ない差別化技術・商品の創出 社内外との連携を強化し、既存事業・新たな事業拡大を牽引する技術・差別化商 品を創出。TICで生み出した技術をグローバルに展開し、顧客に近い現地拠点で、 地域ニーズに合った差別化商品をスピーディーに創出する ○次世代VRVなど差別化商品の開発、省エネ・信頼性・低コストの基盤技術の追求 ○ 「環境・エネルギー」「空気・空間」「複合・非フッ素」分野において、 当社に不足している技術・リソースを社外より獲得 ・ZEB(ゼロ・エナジー・ビル)向け空調システム ・IoTやAI(人工知能)を活用した次世代エアネットによるエネルギーマネジメント・故障予知 ・空気環境と人体生理の相関関係を測るセンシング技術・ 評価手法の確立 ○グローバル空調開発体制の強化 ・技術人材が豊富な中国・北米の開発拠点を重点的に強化 ・各拠点でマーケティング・商品開発力を強化 中国 アジア TIC 日本 北米 北米R&Dセンター設立 8) 空調事業を支えるモノづくりの強化 欧州 IoTやビッグデータ解析など先進技術を取り込み生産性を向上 ○多様なニーズに応えて、小規模生産でも採算が取れる高効率なモノづくりの確立 ○最寄り化生産をベースに、グローバル全体最適を図る生産分業体制を構築 20 目次 Ⅰ. FUSION15 総括 Ⅱ. めざす姿と中期実行計画 Ⅲ. 全社重点戦略 Ⅳ. 社会に貢献できる企業をめざして 21 社会に貢献できる企業をめざして 世界の動き ○世界で増加する社会課題の解決と事業の成長・発展を両立する ○事業活動を通じて社会的価値を創造し、社会と当社の持続可能な成長をめざす ○社会との双方向コミュニケーションにより、真摯な企業活動を行う 世界の動き 気候変動への 世界の協調 当社の事業活動 ●環境・エネルギー分野 ・エネルギーソリューション事業 ・次世代冷媒・ガス事業 パリ協定 気候変動抑制に向け 取り組むことを すべての国が合意 ●空気・空間分野 ・フィルタ事業 ・空気・空間エンジニアリング事業 持続可能な 開発目標の設定 国連SDGs 全ての人々の 健康的な生活の確保 持続可能な都市・住居 の実現をめざす ●価値創造を支える基盤的取組み ・グループガバナンス、リスクマネ ジメントの強化 ・透明性・健全性の一層の向上 ・人材力の強化 ・地域との共生 社会への価値創造 ●地球温暖化抑制に貢献 ・新興国の発展に伴い増加する、 エアコン使用によるCO2排出量抑制 ・冷媒による温室効果の抑制 抑制貢献量 6,000万トン-CO2/年(2020年目標) ●持続可能な都市開発に貢献 ・ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)を実現する 空調システム・創エネシステム ●人々の健康・快適に貢献 ・有害化学物質、大気汚染の軽減に よる健康な生活環境の提供 22 予測に関する注意事項 本資料は情報提供を目的としており、本資料による何らかの行動を勧誘するものではありません。 本資料(業績計画を含む)は、現時点で入手可能な信頼できる情報に基づいて当社が作成したもので ありますが、リスクや不確実性を含んでおり、当社はその確実性・完全性に関する責任を負いません。 ご利用に際しては、ご自身の判断にてお願い致します。本資料の見通しや目標数値等に全面的に依 存して投資判断により生じ得るいかなる損失に関しても、当社は責任を負いません。
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