日本機械学会論文集 執筆要綱−論文の書き方及び投稿の手引−

日本機械学会論文集執筆要綱
2010 年 7 月 30 日改訂
日本機械学会論文集
(略:論文集,英文名称:Transactions of the Japan Society of Mechanical Engineers)
執筆要綱−論文の書き方及び投稿の手引−
目次
3・15 図(写真)及び表の作成要領
3・16 引用文献の書き方
3・17 投稿前の最終確認
A. 論文の在り方
1.論文作成の目的
2.論文作成上の基本事項
2・1 文章をまとめる要領
2・2 論文の書き方の具体的事項
2・3 文献・データ等の引用に際しての注意
2・4 論文を書き終えてからの注意
2・5 論文執筆上の問題
3.論文投稿上の基本事項
3・1 投稿の際に留意すべき点
3・2 投稿する原著論文の内容
3・3 論文を掲載する本会の出版物
3・4 投稿の条件
3・5 投稿の手続き
D. 投稿後のプロセス
1.原稿の受付日,照会に対する回答の期限
2.回答提出期限の延期申立て
3.論文集への掲載可否
4.著者校正
5.掲載料
6.原稿の取下げ
7.原稿提出後の訂正
8.正誤
B. 投稿規定
1.投稿の条件
2.原著及び未投稿
3.記事の種類と内容
4.誌上討論
5.ノート
6.再録論文
C. 執筆要綱
1.原稿を書く前に確認すべきこと
1・1 投稿者の資格
1・2 原著及び未投稿
1・3 プライオリティと責任
2.執筆の心得・目安
2・1 構成について
2・2 用いる国語・文字など
2・3 読みやすく書くために
2・4 標準とする用語
3.原稿作成要領
3・1 長さについて
3・2 割付け(レイアウト)
3・3 著者名・著者連絡先の記載について
3・4 表題及び副題の付け方
3・5 英文抄録の書き方
3・6 キーワードの付け方
3・7 脚注の書き方
3・8 見出しの付け方及び書き方
3・9 本文の書き方
3・10 文字の大きさ及びフォント
3・11 量記号・単位記号の書き方
3・12 用いる単位
3・13 用いる記号
3・14 数式の書き方
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日本機械学会論文集執筆要綱
2010 年 7 月 30 日改訂
A.論文の在り方
1.論文作成の目的
論文の作成は,著者が独自の着想の下に,研究・調査した経過,結果を整理し,まとめたものを公表す
る目的で行う.その際,論文の正当性を十分裏づけ,多数の人に有益な情報を提供できるものであること
が望ましい.当然,著者の研究が他に先駆けたものであることが公的に認知されるよう(それに関して著者
が保有する権利をプライオリティと言う),論文を作成し,しかるべき機関誌上に掲載されることも目的の一
つではあるが,上記の学問・研究の公共性という見地から,情報伝達の手段とみることに重要な意義があ
ると思われる.このように考えると,著者の主張を読者に読んで理解してもらうためにどのようなことに
留意すべきかを,論文を作成するに際してよく理解しておく必要があろう.
2.論文作成上の基本事項
2・1 文章をまとめる要領
第一に読者の立場にたって論文を作成することが大事であろう.すなわち,著者の考えや情報を明確に,
しかもできるだけ簡潔に文章上で整理し,論文の要点がはっきり伝えられるように書く必要がある.また,
著者は自分の主張を一方的に述べさえすれば良いという姿勢は避けた方が良く,謙虚な気持ちで読者に十
分理解してもらいたいという立場で作成することが望ましい.これが論文に示された諸結果を多くの場で
広く利用してもらうことに結びつく訳である.著者自身は,解析,実験などの過程を十分知りつくしてい
るから,それらを文章として表現する際,省略したり,論旨に飛躍があったりしがちである.しかし,こ
れでは局外者にとっては極めて不親切であり,誤解を招きやすい.したがって,論文組立の過程は,下か
ら上に順を追って一つ一つ積み上げていくよう配慮するのが好ましい.もちろん,冗長となり,まわりく
どい説明はかえって情報の正確な伝達の妨げになろうから,できるだけ簡潔な構成内容となることが前提
である.
2・2 論文の書き方の具体的事項
まず,文章の流れにきちんとした筋道をとおすことである.前述のように不用意に説明を省略したり,
それに飛躍があるときはもちろん,論文の要点を明らかにしていく過程で枝葉にわたる説明が過度になる
と肝心の筋道を見失ってしまったり,読者の思考を中断させたりする恐れがある.このようなことのない
ように文章全体の構成を考えなければならない.これに関連して,章・節の配列や付録の利用などもよく
検討することである.
次に結果中,諸因子間の関係を定量的に示したり,全体としての傾向を把握する場合に図が有効であり,
結果の整理に表が活用される.したがって,文章で内容をくどくどと説明するより図,表を随所に取り入
れ,説明の簡潔化をはかるよう心掛けるとよい.また,本文に関連することでわざわざ本文中に書く程で
はないが,読者に断っておいた方が良い点は脚注を利用する.
次に論文を構成する主要部を簡単に述べると以下のとおりになるであろう.
まず,論文の表題は,論文の内容を的確に表して,しかもあまり長くならないように配慮すべきである.
したがって,非常に一般的で具体性を欠くものでは上記の条件を満たしているとはいえない.
本文の主な構成は,緒言,主部,結論からなっているとみられるが,その各々についての心にとめてお
いた方が良い点を挙げると大要次のようになるであろう.
まず,緒言は著者が取り上げた研究対象とその目的,それに関連した研究の歴史的背景と著者が取り上
げた研究の位置づけなどを述べ,場合によっては結果の要点も加え簡明にまとめる.
次に,主部は研究の方法,結果と検討・考察などの順で構成を考える訳であるが,それらは節に区分さ
れ,必要に応じてさらに細かく項にわけ記述される.その際,研究の方法・手段と得られた結果との間の
関連を明確にする必要があるし,さらに結果だけの羅列に終わらず,その現象と結果との相関につき著者
の見解を示すことが大切である.
さらに全体にわたって論旨が一貫しており,前述したように読者の思考の流れが途中で途切れないよう
に配慮するよう心掛けたい.
結論において当該研究で得られた確実な主要事項で,とくに従来明らかにされていなかった諸点を要約
し,列挙する.この際,途中の導出過程などはすでに主部で述べられているので,再び繰返して述べるこ
とは可能な限り避けたいものである.
本項では論文の書き方における基本事項の要点を述べたが,詳しくは「C.執筆要綱」を参照されたい.
2・3 文献・データ等の引用に際しての注意
文献は,研究の背景,研究の価値・意義,研究の状況がわかるように,できるだけ多くの関連するもの
を引用するのが望ましい.しかし,その場合には,著者として次の点に留意しなければならない.
(1)他者の論文や研究成果を引用する場合には,それが読者にも入手可能なことを確認するとともに,その
著者のもつ著作権の存在に留意する.
(2)他者の論文や研究成果に対して学術的根拠をもって批判的に引用・記述することは許されるが,誹謗・
中傷はもちろんとして根拠不明のままに批判することは許されない.
(3)他者の発表結果や未発表データ,あるいは,アイデアを適切なプロセスを踏まず,かつ引用もせずに記
述することは,暗黙に自らのオリジナルであるかのように盗用することになるので避けなければならな
い.
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(4)他者の著作物を引用(転載)する場合は,著作権者から著作物利用について許諾を得る必要がある.
1)他者の著作物の引用できる限度(許諾を要しない場合)
法律では「正当な範囲内」において引用してよろしいとだけ規定されているので,具体的な引用が,公
正な慣行に合致した正当な範囲内のものかどうかは,社会通念にしたがって判断される.また引用とは,
自分の著作物の中に他者の著作物を利用することであり,引用する自分の著作物が主で,引用される他者
の著作物が従であるという関係にあるものでなければならない.
2)引用にあたっての注意
他者の著作物の図・表・データ等を引用する際には,必ず文書によって著作権者に許諾申請を行うもの
とする.また引用にあたっては著作権に留意し(著者に失礼にならない形で引用すること),出典を明記す
ることが必要である.
2・4 論文を書き終えてからの注意
論文を書き終えて再度目を通すのは当然であるが,この際,上記の文章の構成,その流れが適切である
か,研究の内容が的確に表現されているかをもう一度確認する必要がある.このためには,原稿を書き終
えた直後ではなく,数日から数週間,間隔をおいて改めて冷静,客観的に読み直すことは効果的であろう.
また,当事者以外で当該研究に直接関わりのない第三者に目を通してもらえればいっそう好ましい.
2・5 論文執筆上の問題
a. 著者名 連名で執筆する場合,どのようなことを心掛けたらよいであろうか.論文作成にあたり,文
字どおり共同で研究を完遂し,成果をまとめた関係者が連名者となるのは当然である.しかし,組織上,
形式的に連名にしたり,単なる補助者まで連名に加えたりするのは本来の姿ではないであろう.要はその
論文内容を完全に説明でき,それに関する質問に責任をもって応ぜられること,すなわち,その内容すべ
てに責任を負える立場の人々が連名者となるのが本来であろう.また,連名者の順序は,最近は共同研究
者の中でも最も貢献度の高い者を第一著者とする例が多くなっている.単に組織上の地位を重視して配列
するのは望ましくない.
b. 謝辞 論文にまとめようとしている研究を遂行する途中の段階で,実質的に何かと適切な助言及び協
力をしてくれた人々に,著者が感謝の意を表することは大切なことである.上記のように連名者には入ら
ないが,何らかの形での指導者,協力補助者に対しても謝意を表するのが好ましい.しかし,単に形式的
に名前を挙げるのはかえってその人に責任を負わせることもありうるので慎重に配慮することが必要であ
る.
なお,公的機関からの研究補助金などを受けた場合で,発表の際に明記することになっているものは必
ず忘れないようにする.
c. 表題
「C.執筆要綱」3・4 節参照.
3.論文投稿上の基本事項
3・1 投稿の際に留意すべき点
前章までに述べた論文作成の目的及び基本にしたがって書き上げられた論文を投稿する際に,次のよう
な点を改めて確認することが望ましい.
(1)日本機械学会論文集(以下,論文集という)に投稿する場合,原則として,投稿者に会員が含まれてい
なければならない.
(2)他誌にすでに投稿してある論文等と同一内容のものを重ねて投稿することは認められていないので十
分注意を要する.
(3)投稿した原稿及びそれにもとづく討論の内容については,著者が一切の責任をもたなければならない.
3・2 投稿する原著論文の内容
「B.投稿規定」参照.
3・3 論文を掲載する本会の出版物
論文を掲載する本会の出版物は,論文集と英文ジャーナルである.前者は主に国内で研究成果の交流や
活用をはかるためのもので,後者はその成果を海外に紹介することを主眼としている.したがって,投稿
者は両者の目的を考えた上でいずれかに投稿するのが望ましい.なお,論文集掲載の論文で,著者が望め
ば自ら英訳し,英文ジャーナルに投稿することができる(本会は,論文集に掲載された論文を,著者自ら
の責任において日本語以外の言語に翻訳して出版することを妨げることはしない)
.また,英文ジャーナル
掲載論文で著者が望めば自ら和訳し,論文集に掲載することができる.
(
「B.投稿規定」2・1 節「例外規定」
及び 6 章参照)
論文集は編別に(「B.投稿規定」3 章参照)3 分冊になっており,投稿時に掲載希望編を申し出ることに
なっているが,論文の内容をよく吟味し,いずれに掲載するのが最適か事前によく考慮することが大切で
ある.
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3・4 投稿の条件
3・1 節に述べた三つの点は,いずれも論文を投稿する際に必要となる条件である.すなわち,原則とし
て投稿者に会員が含まれていること,投稿論文が未発表論文であること,及び内容については著者が責任
をもつことが投稿に際しての条件である.
3・5 投稿の手続き
上記の条件が満たされた上で投稿する際には,本会論文編修委員会に対し定められた手続きをとる.
(「投
稿マニュアル」参照)
B.投稿規定
1.投稿の条件
[原著及び未投稿]
1・1 「B.投稿規定」2 章参照.
[投稿者の資格]
1・2 論文集に原稿を投稿する者(代表者,連絡者)は,本会会員(正員,学生員)でなければならない.
ただし,本会において認めた場合はこの限りではない.
連名者も会員であることが望ましい.連名者の数の制限はしないが,連名者は,論文の完成に意義ある
貢献を果たし,論文内容に共同の責任を負える者全員であり,その範囲に限られる.単なる儀礼上の連名
者や,原稿の内容についての質問に回答できない者は避ける.筆頭者は,論文への貢献がもっとも高いと
認められる者が望ましい.(
「A.論文の在り方」2・5 節参照)
[著作権]
1・3 論文集に掲載された記事の著作権は原則として本会に帰属する.
(1)本会論文編修委員会で審査の結果,掲載可となった場合,正原稿を提出する際に,代表著者(本会会員)
から本会へ著作権を譲渡する.なお,他の共著者は,日本機械学会への著作権譲渡を代表著者に委任し
ておくことが必要である.
(2)著者自身が,自分の記事・論文等の全文または一部を複製,翻訳・翻案などの形で利用する場合に,本
会ではこれに対して原則的に異議申し立てをしたり妨げたりすることはしない.ただし,著者自身でも,
全文を複製の形で他の著作物に利用する場合には,事前に本会へ文書で申し出を行い,許諾を求めなけ
ればならない.(「出版物の転載許諾についての覚書」参照)
(3)著者自身の所属機関(大学,会社,研究機関等)で,著者自身の論文や発表資料等を,電子書庫での保
存やインターネットでの公開を行う場合に限り,本会への許諾申請は免除する.
(4)第三者から,記事の複製あるいは転載に関する許諾の要請があり,本会において必要と認めた場合は許
諾することがある.
(5)著作権に関して紛議が生じた場合,すべての責任は著者にあるものとする.
[使用言語]
1・4 論文集の原稿は,原則として日本語とする.
[単位]
1・5 論文原稿で用いる単位は SI 単位とする.(
「C.執筆要綱」3・12 節参照)
[原稿受付日]
1・6 原稿の受付日は,本会の投稿システムに既定の手続きを行って,受付した日とする(「投稿マニュア
ル」参照).ただし,内容の加筆・修正などを依頼した原稿については,本会論文編修委員会からの照会発
信日から 2 か月以内に著者から回答とともに原稿が提出(本会へ着信)されなければ,最初の受付日は無
効となる.
(「D.投稿後のプロセス」1・4 節参照)
[原稿受付番号]
1・7 論文集に掲載する原著論文(一般論文・技術論文)
,ノート,再録論文には,原稿毎に個別の原稿受
付番号を付与する.
[原稿の採否]
1・8 原稿の採否は,本会校閲基準にのっとって論文編修委員会が決定する.
[原稿の責任]
1・9 論文集に掲載された記事の内容についての責任は,すべて著者が負うものとする.
[プライオリティ]
1・10 校閲を経て論文集に掲載可となった原稿のプライオリティの発効日は,原稿受付日とし,これを原
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稿の脚注に明記する.
[掲載料]
1・11 論文集に原著論文・研究展望・ノート・再録論文が掲載された場合,著者は掲載料を支払う.掲載
料は別に定める.(記事の種類については,
「B.投稿規定」3 章参照)
2.原著及び未投稿
2・1 再録論文以外は著者の原著であり,一般に公表(配布または販売)されている刊行物に未投稿のも
のに限る.未投稿の確認は原稿の受付日による.
(注)
「例外規定」(「A.論文の在り方」3・3 節及び「B.投稿規定」6 章参照)
(1)論文集に掲載された和文原著論文は,著者の希望により英文ジャーナルに再録することができる.
(2)英文ジャーナルに掲載された原著論文は,著者の希望により論文集に再録することができる.なお,原
稿1編当たりの規定ページ数は,編修委員長が必要と認めた場合は,超過を認める.
2・2 刊行物とは,正規の校閲または査読を経て論文が掲載される学協会の定期刊行物ならびに市販の刊
行物であって,和文・欧文を問わない.ただし,大学,公的研究機関,企業などの発行する紀要,所報,
技報などの出版物は含まない.
2・3 講演会,シンポジウム,ワークショップ,研究会,講習会などの講演論文集,プロシーディングス,
教材などは原則として刊行物とはみなさない.これらの場合も,本会以外の他団体などに著作権が譲渡さ
れている場合は未投稿とはならない.ただし,本会主催・共催の国際会議,国際シンポジウムで共催学協
会と特別な協定が締結された場合は当該協定に従う.
2・4
他誌に未投稿の確認は著者(会員の代表者のみで可)が行う.
(「投稿マニュアル」参照)
2・5 本会において「未投稿の確認」に違反することが確認された場合は,原稿の校閲判定を「掲載否」
とする.
3.記事の種類と内容
[発行・内容]
3・1 論文集は,原則として,毎月 1 回発行する.
3・2 論文集は,機械工学・工業に関する会員の研究成果の公表の場として,会員の研究報告及び討論を
収録し,もって会員の研究成果の交流・活用をはかることを主要な目的とする.
[投稿する記事の種類]
3・3 論文集に投稿する記事の種類には,原著論文(一般論文・技術論文),研究展望,研究随想,誌上討
論,ノート及び再録論文がある.
(1) 原著論文(Original Paper)
・一般論文(Regular Paper):独創性,信頼性,有用性に優れ,機械工学・工業の発展に寄与するも
の.ただし,技術史,技術哲学,工業・工学教育,工業法制など新分類に属するものや境界領域研究
など機械工学の新分野を開拓するものを含む.
・技術論文(Technical Paper)
:研究,開発,設計,生産など技術に関するもので,信頼性,有用性,
技術的新規性に優れ,機械工学・工業への寄与が期待されるもの.
(2)研究展望(Review):各専門分野の最近の研究・開発動向及び将来の展望などを,文献をできるだけ多
く引用して,偏ることなくわかりやすく解説し,その分野の研究テーマの選定,研究計画推進などに資
する内容のもの.
(3)研究随想(Essay)
:専門分野の研究に携わった動機,研究の進め方及び後進への助言など.
(4)誌上討論(Discussion)
:論文が掲載された後に生じる討論(質問,回答)
.
(5)ノート(Note):技術的エッセンスまたは学術的エッセンスを短くまとめたもの,及び,短期間で掲載
することを目的とした学術速報.
(6)再録論文(Translated Paper)
:英文ジャーナル掲載論文の和訳.
[記事の編別分類]
3・4 記事は,次の各編に分類し掲載する.
A 編 材料力学,機械材料など.
B 編 流体工学,流体機械,熱工学,内燃機関,動力・エネルギーシステムなど.
C 編 機械力学,計測,自動制御,機械要素,潤滑,設計,生産加工,生産システムなど.
その他,交通機械工学,荷役工学,化学機械,環境工学,ロボット,メカトロニクス,システム,生産技
術などに関する論文は,その内容によって上記の各編のいずれかに掲載する.
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編別分類は,著者の希望を参考にして,論文編修委員会が決定する.
[規定ページ数]
3・6 論文集に掲載される原稿 1 編当たりのページ数は,原則として下表のとおりとする.
原稿の種類
原著論文*1
研究展望*1
研究随想*2
ノート
再録論文*3
規定ページ数
10ページ以下
10ページ以下
5ページ以下
5ページ以下
10ページ以下
1
* 最大 6 ページまで超過を認める.校閲の結果により,編修委員が特に必要と認めた原稿については,更
に超過を認めることがある.
*2 校閲の結果により,編修委員が特に必要と認めた原稿については超過を認めることがある.
*3 最大 6 ページまで超過を認める.なお,編修委員長が特に必要と認めた原稿については,更に超過を認
めることがある.(「B.投稿規程」2・1 節「例外規定」参照)
4.誌上討論
[討論の目的]
4・1 論文集に掲載する討論は,読者に論文の持つ論点や異なる見解の存在についての情報を提供するこ
とを目的とする.
[討論として許容される形式]
4・2 討論は一般に,質問者からの意見,質問などの提出と,それに対する著者からの回答とをもって構
成される.ただし,客観的に妥当な内容であるならば,質問者の意見開陳のみで成立する(著者の回答を
必ずしも必要としない)討論形式も許されるものとする.
[討論の方法]
4・3 論文集に掲載された論文に対して誌上討論を希望する場合は,文書(400 字以内)で質問を本会論
文編修委員会へ提出する.(
「投稿マニュアル」参照)
(1)討論受付期限は,論文公開日より 6 か月以内とする.
(2)質問は本会より著者に回送し,回答を依頼する.
(3)著者は,おそくとも質問の発信日より 2 週間以内に回答しなければならない.回答提出のない場合は
質問のみを掲載することがある.
(4)討論は 1 回で終結することを原則とする.再質問が提出された場合の取り扱いは論文編修委員会が判
断する.
5.ノート
[ノートの目的]
5・1 論文集に掲載するノートは,技術的エッセンスや学術速報など短期間で掲載することに意義のある
研究の発表の場を提供することを目的とする.
[ノート原稿作成要領]
5・2 ノートは技術的エッセンスまたは学術的エッセンスを短くまとめたもので,必ずしも緒言・主部・
結論の順にすべてを記す必要はなく,要点をわかりやすく記述することが重要である.
5・3
英文抄録の長さは,150 語程度とする.
5・4
上記以外の原稿作成要領については,論文に準じる.別に定めた「ノート投稿要領」も参照する.
6.再録論文
[再録の目的]
6・1 英文ジャーナルに掲載された原著論文の日本語による積極的な公開を目的とする.
(「A.論文の在り方」3・3 節及び「B.投稿規定」2・1 節「例外規定」参照)
[再録論文の作成要領]
6・2 英文ジャーナルに掲載された原著論文の和訳であり,論文の作成要領に準じる.なお,投稿に際し
ては,実際に掲載された論文を同時に提出する.
(「投稿マニュアル」参照)
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C.執筆要綱
1.原稿を書く前に確認すべきこと
1・1 投稿者の資格
「B.投稿規定」1・2 節参照.
1・2 原著及び未投稿
「B.投稿規定」2 章参照.
1・3 プライオリティと責任
「B.投稿規程」1・9 節及び1・10 節参照.
2.執筆の心得・目安
この章は,原著論文を作成するときの心得及び執筆上の目安について書いてあるが,他の記事について
も,指定がない限り本章に準じるものとする.
2・1 構成について
(1)原稿は,左横書きとし,表題・著者名などは本会指定の様式(「見本例」参照)に従って作成する.
(2)本文の構成は,次の順序に従うとよい.
緒言(まえがき)(研究の目的,文献サーベイによる論文の位置付け,内容の概略説明,など)
主部
(理論解析,実験装置・方法及びその結果,結果の解釈及び考察,など)
結論(むすび) (全体として得られた結論,など)
謝辞
付録
文献
ただし,以上は一つの例であって,著者は内容に適した最も効果的な形式を選ぶことが望ましい.
2・2 用いる国語・文字など
本文は,日本語を用い,やさしい口語体で書く.
(1)英文または片仮名書きを必要とする部分以外は,漢字まじり平仮名書きとする.
(2)漢字は,常用漢字を用い,仮名は「現代仮名遣い」による.
(3)外国語の固有名詞は,原語または片仮名書きとする.ただし,周知のものは片仮名書きだけとする.
例えば,クーロンの法則
(4)外国語を片仮名書きとする場合に「 」あるいは( )などを付けない.
(5)国語の表記の具体的な例については文化庁の公式ホームページまたは JIS Z8301 規格票の様式及び作成
方法を参照するとよい.
(6)用字については,常用漢字表に準拠した信頼できる国語辞典または用字辞典などを手元に置き,疑わし
い場合はいちいち調べるように心掛けるとよい.
2・3 読みやすく書くために
論文の内容を読者によく理解してもらうためには,できるだけやさしい文章で適切に表現することが重
要である.
文章を書くときの心構えとして,次の五つの C が大切である.
Courteous(親切に)
Clear(分かりやすい)
Complete(意を尽くしている)
Correct(正確である)
Concise(簡潔である)
読みやすく分かりやすい文章を書くための要点または目安を,以下に列挙する.
(1)かたい漢語や,いかめしい直訳調の文を避け,口語体で書く.
(2)文はなるべく短く書く.長い修飾句や修飾節はできるだけ避ける.文の長さは 60 字を超えない程度に
するとよい.
(3)文の中で何が主語なのかを常に意識して書く.主語が一貫しない文や主語が二つあるような文は絶対に
避ける.
(4)違った意味にとられたり,複数の意味に解釈されたりするような,まぎらわしい表現は避ける.
(5)句読点は,適当に付ける.文末にはピリオドを付ける.意味をはっきりさせるために,語句の切れめに
は,カンマをおく.同格の単語を並べるときや,判読しやすくするときには「なかてん」
(・)を用いる
とよい.
(6)段落は,適当に付ける.段落の長さは 200 字を超えない程度にするとよい.
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2・4 標準とする用語
意味のあいまいな用語を定義なしに使ったり,新造語を不用意に使ったりすることは,避けなければな
らない.
(1)機械工学関係の用語は,文部科学省制定の「学術用語集・機械工学編」
(昭和 60 年)及び JIS(日本工
業規格)に規定する標準用語を用いる.疑わしい用語は,これらで調べる.
(2)機械工学関係以外の用語についても文部科学省制定の用語があるものは,それを用いる.制定のないも
のは,適当と思われる慣用語を用いる.
(3)外来語は,片仮名書きとし,外来語以外で仮名書きするときは平仮名書きを原則とする.本文と読み誤
るおそれのある仮名は分かち書き(前後を 1 文字ずつあけること)する.
3.原稿作成要領
本会が発行する論文集に掲載する投稿原稿は,著者の責任において本会の指定する様式に基づいて作成
するために,本会指定のテンプレートファイルを利用する.
なお,本会指定の様式に基づいて電子原稿の作成ができない場合は,本会にて別途有料で作成するので,
申し出ること.
なお,提出書類および投稿システムの利用に関する詳細は,
「投稿マニュアル」を参照すること.
3・1 長さについて
論文集に掲載される原稿の長さは,規定ページ数(「B.投稿規定」3・6 節参照)を超えてはならない.
本文の記述はできるだけ簡潔・的確に整理することが望ましい.第 1 ページめの算定には「見本例」を
参照する.
3・2 割付け(レイアウト)
原稿は,それぞれ使用するワープロソフト(Microsoft Word,TeX, LaTeX)に対応したテンプレートに
したがって執筆する.
著者の作成した原稿をそのまま論文集に掲載するので,出来上がりの体裁・レイアウトなどに十分配慮
する.
(1)本文,図,表及び式は,原則として 1 列に書き,全体として読者が読みやすいようにレイアウトする.
図,表及び式の横に空白ができても,その空白部には本文を記入してはならない.
(2)表題等の本文以外のレイアウトについては見本例にしたがって 1)∼7)の項目を指定書式にあわせて記
入する.
和文(10 行以内)
1)表題・副題
2)著者名
英文(原則として 15 行以内)
3)表題・副題
4)著者名 (3・3 節参照)
5)著者連絡先所属機関(3・3 節参照)
6)抄録(3・5 節参照)
7)キーワード(3・6 節参照)
3・3 著者名・著者連絡先の記載について
(1)著者名の記載順は,投稿システムと同じ著者順位とする.(
「投稿マニュアル」参照)
(2)投稿後の著者の追加,削除,表示変更及び順番変更等は原則認められない.したがって校閲審査中に上
記に関わる変更が必要となった場合には,原稿は取下げのうえ,変更した原稿を新原稿として投稿する.
(3)英文の著者連絡先には,代表著者の所属機関名・部署名等を記載する.
3・4 表題及び副題の付け方
原稿の表題は内容を明確に表現するもので,しかも簡潔なものが望まれる.また,必要に応じて副題を
付けてもよいが,第 1 報,第 2 報という表現は極力避けるようにする.やむをえず第 1 報,第 2 報とする
場合でもすべて独立した原稿として取り扱われるので(校閲など)
,続報論文でも内容が理解できるように
記述する必要がある.すなわち単に前報を前提とする記述は避け,基本となる式,図などは再録するのが
望ましい.なお,副題をつける場合には括弧( )でくくる.
3・5 英文抄録の書き方
原稿には必ず,本文の前に英文抄録を載せる.英文抄録は,本文を執筆した後に書くのが望ましい.
Title and abstract are the key to your work (論文が読まれるかどうかは,表題と抄録の善し悪し
によって決まる).
(1)英文抄録の長さは,150∼250 語とする.
(2)英文抄録は,表題・著者名・著者連絡先の直下に掲載されるから(
「見本例」参照),表題を読めば分か
ることを重複して述べる必要はない.
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日本機械学会論文集執筆要綱
2010 年 7 月 30 日改訂
(3)英文抄録は,本文と切り離してそれだけを読んでも,原稿の内容が具体的に分かるように書く.
また抄録雑誌にそのまま転載されることもあるので,そのつもりで十分注意して書く.
(4)英文抄録では,研究対象,研究方法・装置,結果について述べる.
(5)本文中の図・表・文献は,引用しない.式を書く必要がある場合は,式の番号を引用せずに,式をその
まま書く.
(6)英文抄録は,途中改行しないで書く.
3・6 キーワードの付け方
キーワードは,論文の内容を代表する重要な用語である.これによって論文の分類,検索が迅速になる.
キーワードは,本文を執筆した後に書くのが望ましい.
(1)キーワードは,5∼10 語句とする.
(2)キーワードは,英文抄録の直下に英語で記載する(
「見本例」参照)
.
(3)キーワードは,全体の内容が推測できるように選ぶ.表題及び英文抄録の中から選ぶのが望ましい.た
だし,基準キーワード集から必ず 3∼5 語句を選定する.
(4)キーワードの選定に当たっては,基準キーワード集に示した選定要領に従う.
3・7 脚注の書き方
(1)本文1ページめ下部分に本文との間に線を入れ,原稿受付年月日,著者全員の会員資格,著者の所属機
関,所属機関所在地,代表著者の E-mail アドレスを書く.
著者の所属については,当該研究が行われた時点での所属機関名・部署名等を記載する.なお,研究を
行った後に所属機関に変更が生じた場合は,以下の例のように必要に応じて記載することもできる.
〔例〕
(現○○)
(2)本文中で脚注を利用する場合は,最下段に,本文との間に線を入れて記載する.
3・8 見出しの付け方及び書き方
本文は適当に区分して,見出し(章,節,項)を付ける.
(1)章,節,項などの番号は,次のポイントシステムに従う.
章は 2 行分をとって,行の中ほどに書く(または、左端より書く)
.
節・項は行の左端より 1 文字あけて書き,改行して本文を記載する.
章
1.
2.
節
1・1
1・2
項
1・1・1
1・1・2
(2)項より下の小見出し(細項)は,必要があれば次のようにする.
a.
b.
c.
なお,書き方は上記の項と同じとする.また,同じ項の中では,a,b のみとし,他で引用するときは 3・1・
1・a のようにする.
3・9 本文の書き方
(1)本文 A4 判 1 ページあたりの文字数は,50 字×46 行×1 段=2300 字とする.
(2)文章の区切りには全角の読点(,)
,句点(.)を用い,1文字分とする.句読点は行の先頭にこないよ
うに注意する.
(3)本文に図・表を引用するときは,図1・表1のように日本語で書く.また,式を文中で引用する場合は
式(1)のように書く.
(4)数学記号,単位記号及び量記号は,半角英数字を使用する.
(5)本文中は,明朝体・Serif 系(Century,Times Roman など)を利用し,章節項については,ゴシック体
を使用する.文字のフォントの大きさの詳細は,3・10 節及び見本参照.
(6)漢字・仮名(半角仮名文字は使用不可)などの和文字,英数字,記号類(括弧,その他)のポイントは,変
えない.添字など小さな文字で書くと判読できなくなるので注意する.
(7)本文と式,本文と図や表の間は,1行以上の空白を空けて,見やすくする.
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2010 年 7 月 30 日改訂
3・10 文字の大きさ及びフォント
和文
英文
表題
著者名
本文(章節見出し)
本文
表題
著者名
連絡先
抄録
Microsoft Word
ゴシック体 14ポイント
明朝体
12ポイント
ゴシック体 10ポイント
明朝体
10ポイント
Serif系
12ポイント
Serif系
12ポイント
Serif系
10ポイント
Serif系
10ポイント
TeX, LaTeX
¥Large
¥large
¥normalsize
¥normalsize
¥large
¥large
¥normalsize
キーワード
Serif系
10ポイント
¥normalsize
図表タイトル
Serif系
9.5ポイント
¥normalsize
図表中文字
Serif系
9.5ポイント
¥normalsize
引用文献
Serif系
9.5ポイント
¥normalsize
¥normalsize
3・11 量記号・単位記号の書き方
量記号はイタリック体,単位記号,その他は立体とする.
3・12 用いる単位
単位は,SI 単位を使用する.
〔例〕 4MPa
SI 単位については,本会発行の「機械工学 SI マニュアル」及び「JIS Z8203 国際単位系(SI)及びその
使い方」を参照する.
〔参考〕JIS の検索
日本工業標準調査会→データベース検索「JIS 検索」を選択し,
「JIS 規格番号」を入力し閲覧可能.
3・13 用いる記号
(1)数学記号は,JIS Z8201 に従う.
(2)量を表す文字記号(量記号)は,JIS Z8202 に従う.
(3)数字の書き方は,次の例に従う(小数点は中央より下にうち,けた数の多い数は 3 けたごとに区切る).
可
不可
0.357
.357
3.141 6
3.141,6
21 935
21,935
3.141 6×2.5 3.141 6・2.5
3.14×10
3.14・10
ただし,年度の表し方は,本年または昨年などとせず,かならず 2010 年のように西暦ではっきり記述す
る.
(4)数量を表す場合及び序数的表現の場合には,アラビア数字を使う.ただし,漢字などと結合して名称を
表す用語及び概数を表す場合は,漢字とする.
〔例〕
アラビア数字の場合:10 m,図 1,表 3,2010 年 9 月 1 日
漢字の場合:三角形,三条ねじ,二サイクル機関,数百例
そのほか,文中における数字の使い分けは,次の例に従う.
可
不可
一つの
1つの
二,三の例
2,3の例
一例をあげれば 1例をあげれば
3・14 数式の書き方
(1)文章と同じ行中にある式の書き方は,次の例に従う.ただし,別行に示す式の場合はこの限りでない.
可
不可
x
y あるいは ( x
y )1 / 2
(x
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y)
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a b
,a b/c d
c d
(a b) /(c d )
(2)括弧の使い方は,次の例に従う.
1
mk
2
d
dx i
dt
2
dy i
dt
2
dz i
dt
2
X i dxi
Yi dy i
Zdz i
(3)必要行数分を必ず使うようにして書く(3 行必要とする式をつめて書いたり,2 行に分かれる式を 1 行に
収めたりすることは絶対にしないようにする).また,本文と式,式相互の間は,1行以上の空白を空けて,
見やすくする.
(4) x, S などのように量記号はイタリック体,Pa, kg/m3 などの単位記号,その他は立体とする.
(5)式の番号は,以下のように,式と同じ行に右寄せして( )の中に書く.
S
F d2
(1)
(6)式の本文中の引用は,式(1)のように書く.
(7)数式は,結論を導くのに必要な最少限の記述に留める.
3・15 図(写真)及び表の作成要領
原稿の内容を分かりやすく的確に伝えるために,図・写真及び表を適当に用いるとよい.一般に,図は
全般的な傾向を示すのに便利であり,表は具体的な数値・データを簡明に示すのに適している.設備・装
置の外観,顕微鏡組織,モアレ模様などは写真で示すとよいが,その場合には鮮明な写真を用いなければ
ならない.
(1)写真は,図として扱う.なお,カラーの図及び写真を掲載することができる.
(2)図・表などは類似のものが重複しないよう,十分検討して,本文を理解するために必要な代表的なもの
に限るとともに,本文中で図・表などの内容を簡潔に説明する.
(3)図・写真には Fig. 1,Fig. 2,表には Table 1,Table 2 のように通し番号を付け,文中で引用する場
合は日本語で,図 1,表 1 のように書く.また,本文と図や表,図表相互の間は,1行以上の空白を空
けて,見やすくする.
(4)番号・説明などは,図・写真についてはその下に,表についてはその上に書く.
(5)図・表の説明及び題目はすべて英文で書く.また,最初の文字は大文字とし,フォントは,Serif 系
(Century,Times Roman など)を基準とする.ただし,本文中で説明する場合には,日本語に直す.
(6)他者の図をそのまま転載する場合は,著作権法に抵触するので,原著者の許諾を得る.
(7)図・表の中の文字及び表題(タイトル)の大きさは,Serif 系 9.5 ポイントを目安とする.記号類は,小
さすぎて判別不能にならないようにする.また,複雑な記号類は,大きめに描くようにする.
(8)図及び表のわきには余白ができても本文の文章を記入しない.
3・16 引用文献の書き方
他者の報告・データなどを引用するときには,必ずその出所を明示しなければならない.また,研究の
背景を説明する際には,必ず必要な文献を引用する.できるだけ最近発行された文献を引用するとよい.
できれば,日本機械学会の発行する論文集に掲載された論文を引用するのが望ましい.
「A.論文の在り方」2・3 節も参照すること.
(1)一般に公表されていない文献(投稿予定及び投稿中で未発表の論文も含む)は,できるだけ引用しない.
また,Web サイトの引用については止むを得ない場合を除き,できるだけ引用しない.引用せざるを得
ない場合は,記載例に示すように必ず参照日付を明記する.
(2)本文中の引用箇所には,右肩に小括弧を付け,通し番号を付ける.
〔例〕
渋谷(1)によれば,
新宿・渋谷(1)∼(3)によれば
(3)引用文献は,本文末尾に番号順にまとめて書く.
(4)引用文献の誌名は,略記せずにすべてを記載する.
(5)引用文献の書き方は,次の形式に従う.
(著者名)
a)日本語文献の場合,著者全員の姓名を記載例に従って書く.
b)英語文献の場合,著者全員の姓,及び名のイニシャルを記載例に従って書く.
(論文の表題)
a)引用論文の表題は,著者名の後に
(ダブルクォーテーション)で囲んで記載する.
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2010 年 7 月 30 日改訂
(誌名・書名)
a)誌名・書名は略記せず,そのままの誌名・書名を記入する.
b)引用文献が英語の場合は,誌名・書名は斜体で書く.
(巻,号,発行年)
a)巻,号は,Vol.○,No.○とする.
b) 発行年は,(西暦)とする.
(ページ数)
a) ページ数は,雑誌・講演論文集などで論文を引用した場合は,始まりのページと終わりのページを pp.
○-○と明示する.単行本などで引用したページが単ページの場合は,p.○と明示する.
b)雑誌などで,通しページ(例えば通年)のある場合は,原則として通しページを記入する.
c) CD-ROM の引用においては,ページのある場合は,講演論文集と同様とする.ページのない場合は,論
文を特定できる番号,ファイル名等を明示する.
引用文献の記載例
〔雑誌の場合〕
記載順:著者名(連名者), 論文の表題 ,雑誌名,Vol. 巻数, No. 号数(発行年・西暦), pp. 最初のペ
ージ−終わりのページ.
〔例〕
(1) 新宿太郎,渋谷二郎, 論文の書き方 ,日本機械学会論文集 A 編,Vol. 52,No. 485 (1987), pp.111-116.
(2) Keer, L.M., Knapp, W., and Hocken, R., “Resonance Effects for a Crack Near a Free Surface”, Transactions of
the ASME, Journal of Applied Mechanics, Vol. 51, No. 1 (1986), pp. 65-69.
〔単行本の場合〕
記載順:著〔編〕者名,単行本名,巻〔1 巻のみの場合は不要〕(発行年・西暦),ページ,発行所.
〔例〕
(1) 日本機械学会編,伝熱工学資料,改訂第 5 版(2009),p.123,日本機械学会.
(2) Ahrendt, W.R. and Taplin, J.F., Automatic Feedback Control (1984), p. 12, McGraw-Hill.
〔特許の引用例〕
〔例〕
(1) 新宿太郎,結晶の識別方法,日本国特許第 3637394 号 (2003).
〔Web サイト,Web ページの場合〕
著者名, Web ページの題目 ,Web サイトの名称,入手先(参照日付).
〔例〕
(1) International Federation of Library Associations and Institutions, “Digital Libraries: Resources and Project”,
IFLANET, http://www.ifla.org/II/index.html (参照日 1999 年 11 月 30 日).
3・17 投稿前の最終確認
投稿前に,特につぎのことに注意をする.
a)式の番号,式の切りかた.
b)図・表の位置と説明文(特に似た図の順序入れ違えに注意)
.
c)論文末尾の文献の書き方は正しいかどうか.
d)文字記号や添字のイタリックと立体の区別.
e)行末の単語のシラブルの分けかたが正しいかどうか.
f)図・表・式・文献の番号が通し番号になっているかどうか.
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日本機械学会論文集執筆要綱
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D.投稿後のプロセス
1.原稿の受付日,照会に対する回答の期限
1・1 原稿受理通知
原稿受理通知(E-mail)に,本会論文編修委員会において,原稿受付番号,表題,原稿受付年月日,及び
その他の著者への連絡事項を記入した上で通知する.
1・2 原稿受付日
「B.投稿規定」1・6 節参照.
1・3 投稿条件が不備な原稿の取扱い
本会の指定に従っていない投稿の条件にはずれた原稿,不鮮明な図(写真)
・表が利用されている場合及
びレイアウトの不備な原稿は,事務的に返却または不備な条件を完備するように著者に再作成を依頼する.
受付日は投稿の条件が満たされた日とする.
1・4 照会に対する回答の到着日について
照会発信日から2か月以降に返送された原稿については,回答到着日を改訂原稿受付日とし新原稿相当
(校閲は継続する)として取扱う.但し,回答提出期限の延期申立て(
「D.投稿後のプロセス」2 章参照)
が認められた場合はその限りではない.なお,照会発信日から6か月を経過しても回答のない場合は,投
稿の意志がないものと判断して,原稿の校閲判定を「掲載否」とする(校閲は継続しない)
.
1・5 正原稿の提出
掲載可となった場合には,本会論文編修委員会より正原稿提出のお願いをするのですみやかに提出する.
あわせて,代表著者が署名・捺印をした著作権委譲書を提出する.
1・6 著者からの連絡について
著者に通知した受付番号は,原稿受付番号として利用する.照会の回答その他著者から本会論文編修委
員会への連絡にはこの原稿受付番号を用いる.
1・7 原稿提出後の連絡先の変更について
原稿が提出されて受け付けられた後は,投稿システムの情報によって結果の通知が行われるので,連絡
先が変更になった場合は,投稿システムの登録情報を変更する.
(「投稿マニュアル」参照)
2.回答提出期限の延期申立て
2・1 延期理由届けの提出
不可抗力(たとえば,病気,急な海外出張)により期限までに回答不可能の場合には,原稿受付日が無
効(
「B.投稿規定」1・6 節参照)となる以前に,回答提出延期理由を本会論文編修委員会へ提出しなけれ
ばならない.
(「投稿マニュアル」参照)
2・2 延期理由の取扱い
(1)提出された延期理由は本会論文編修委員会において審議し,
「不可抗力」と認められた場合に限って,
回答提出日の延期を認めることができる.
(2)延期が承認された場合は,1・4 節にかかわらず最初の受付日を有効とする.
(3)認められた延期期限までに原稿または回答が提出されない場合は,投稿の意志がないものと判断して,
原稿の校閲判定を「掲載否」とする(校閲は継続しない)
.
3.論文集への掲載可否
3・1 掲載可否の通知
論文集への掲載の可否は本会論文編修委員会が決定し,その結果を著者に通知する.掲載否と決定され
た原稿は,理由を付して速やかに著者にその結果を通知する.
3・2 反論
著者は,論文集に掲載否とされた場合,特に意見があれば申し出ることができる(
「投稿マニュアル」参
照)
.なお,掲載否の理由によって訂正された原稿は反論とはならない.
反論に対してはつぎのような処置が行われる.
(1)返却理由に対して,著者より意見が提出された場合は,本会論文編修委員会に諮りその取扱いを決定す
る.
(2)再校閲の場合は次のいずれかによる.
a)否と判定した校閲委員に,返却理由及び著者の反論を添えて再校閲を依頼する.
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b)見解の相違と考えられる場合は,新たに 2 名の校閲委員を選出する.
(3)同一論文に対しての反論は,原則として 1 回限りとする.
4.著者校正
著者校正は 1 回とし,原稿の誤記(ケアレスミス)の修正のみとする.(「投稿マニュアル」参照)
特に「C.執筆要綱」3・17 節に関する点について,最終確認をするとよい.
5.掲載料
論文集掲載決定後,請求書を送付するので,速やかに掲載料を支払うこと.掲載料は別に定める.
6.原稿の取下げ
原稿を取下げたい場合は,著者全員が署名・捺印をした理由書を,原稿受付番号を併記して,速やかに
本会論文編修委員会([email protected])に書面にて提出するとともに投稿システムで原稿取り下げ処
理をする.
(「投稿マニュアル」参照)
本会論文編修委員会より可決通知後に原稿を取下げるときは,著者は掲載料を負担する.
一度取下げた原稿の再投稿は,すべて新原稿としての投稿である.
7.原稿提出後の訂正
原稿提出後の訂正は原則として認めない.ただし,誤記(ケアレスミス)は著者校正の際,修正するこ
とができる.
(「D.投稿後のプロセス」4 章参照)
8.正誤
論文公開後の誤植については,著者から正誤表の申し出があった場合,J-STAGE の公開システムに準じ
て対応する.
(2010 年 7 月 30 日 編修理事会改訂)
【付則】
本改訂版の内容は,2010 年 9 月 1 日以降,投稿システムを利用する原稿について,適用するものとする.
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