2015ふれあい通信(西浦

タイトル:ルート66をたどる
シカゴからロサンゼルスへ
ナット・キング・コールの大ヒット曲
「ルート66」をお聞きになったこと
があると思います。このルート66は、
アメリカのイリノイ州シカゴから、カ
ルフォルニア州ロサンゼルスに通じ
る全長3755kmの国道として、州
後半はほぼ旧ルート66と同じでし
た。
「いざロサンゼルスへ往かん」と、シ
カゴを出て約2時間後、車の整備不良
かパワー不足か、突然オーバヒートの
警告ランプが点灯し、やむなく速度を
間高速道路網が整備される以前、中西
30マイル前後に落としながら、運転
部と西海岸を結ぶ基幹道路として用
いられ、多くの映画、小説に登城し、
現在は「ヒストリック・ルート66」
として1部が残されています。
いささか古い話ですが、1987年6
月、私はある事情で、長く厳しい冬を
過ごすシカゴにある会社をやめ、温暖
なロサンゼルスへ行くことを決めま
した。ロサンゼルスでは未だ勤め先が
をつづけました。しかしながら、この
ような超低速運転では高速道路の最
低速度(時速35マイル)も守れず、
また後ろから追突される恐れもあり、
急ぐ旅ではないとはいえ、何日後にロ
サンゼルスに着くか見通せません。や
むなく、ネブラスカ州のオマハで、リ
アカーを借りた全米規模のレンタル
会社へ行き、リアカーを返し、小型ト
定まっていなかったため、人生で2度
とこのような自由な機会はないもの
と思い、レンタル会社でリアカーを借
り、それになけなしの家財を積み込み、
手持ちの車でけん引し、自分で引っ越
しをすることにしました。足の向くま
ま気の向くまま、予定を定めずロサン
ゼルスまで行くこととしました。その
ときとった州間高速道路ルートは、前
ラックに借り換え、家財を移し、小型
トラックを私が運転し、自分の車をか
みさんが運転して、8日目にやっとロ
サンゼルスまでたどり着きました。そ
の間、高速道路沿いのモニュメントバ
レーやグランドキャニオンというよ
うな有名な観光地をたっぷり時間を
かけて回りました。宿泊先はよく映画
にでてくる「空き室あり」の看板がで
半は、旧ルート66より少し北よりを、 ている、1泊15ドル前後のモーテル
タイトル:ルート66をたどる
シカゴからロサンゼルスへ
の貧乏旅行でしたが、気持ちとしては
「いづれ西部では一旗」という高揚感
めいたものがあったことを懐かしく
思い出します。