家屋調査の電子納品試行要領

1
試行の背景について
家屋調査成果物の電子納品試行は下記により実施する。
(1) 平成20年9月に水道局デジタル写真管理情報基準が策定されたこと
から、成果物の電子化に一定のルールが確立した。
(2) 近年のデジタルカメラの普及により、銀塩カメラの市場性が将来無く
なることが予想されることから、電子納品の要望がある。
(3) 近年のデジタルカメラには、
「画像の加工が検知できる機能」を備えた
ものが数機種あることから、この機能と撮影方法を工夫すれば、画像デ
ータも銀塩写真のネガと同等の信頼性が確保できると判断した。
2
試行の概要について
調査・設計委託標準仕様書
ページ
4-4
名
称
2.2.3写真撮影
主
な
試
行
内
容
当局デジタル写真管理情報基準(平成20年9月30日)が
策定されたことから、写真撮影にデジタルカメラも使用するこ
とができることとした。
4-6
2.3.2写真集
写真をカラープリンターで印刷する際の品質を規定した。ま
た、電子データは、当局デジタル写真管理情報基準(平成20
年9月30日)のとおり納品することとした。
3
試行の内容について
(1)写真の撮影手段
通常の写真機(銀塩カメラ)又はデジタルカメラ(画像の加工を検知
する機能付)を使用して撮影する。
(2)写真集の写真の印刷
カラープリンターを使用する場合は、フルカラー600dpi以上、
インク・用紙等は、通常の使用条件のもとで3年間程度、顕著な劣化が
生じないこと。用紙は、カラー印刷専用紙又は同等以上を使用する。
(3)電子データの整理(デジタルカメラの場合)
東京都水道局 デジタル写真管理情報基準による。
家屋調査の電子納品試行要領
1
デジタルカメラの画像データは編集加工が可能なので、一般的に信頼性が低い
ことから、使用する際には、家屋所有者本人の了承を得る。
なお、事前調査が銀塩写真の場合は、事後調査も銀塩カメラを使用する。
2
画像データの記録形式は JPEG(Exif2.1 以上)とする。有効画素数は 100 万画
素以上とし、撮影対象物が鮮明に識別できる容量とする。
また、画像の回転、明るさの調整等を含む一切の写真編集(改ざん)を認めな
い。
3
画像データの信頼性を向上させるため、使用するデジタルカメラは、「画像の
加工が検知できる機能」(撮影時に画像データをRSA暗号方式やハッシュ関数
方式等により暗号化して保存し、後で加工や編集が行われていない場合、カメラ
本体やパソコンでの再生時にこれを判定して表示する機能)を有する機種とす
る。
4
画像データの信頼性を向上させるため、黒板に撮影日時を明記して撮影し、画
像データの撮影日及び更新日時と整合させる。(WindowsVista 機能使用)
5
調査箇所等は、撮影方法を工夫して複数の方向から複数枚撮影する。
6
家屋被害等が発生した場合は、事前写真及び事後写真を所有者に確認してもら
い確認書に署名捺印を受領する。なお、使用する写真は「銀塩方式超高画質デジ
カメプリント」か同等以上の耐久性と品質を有するものとする。
7
家屋調査の成果物及び資料については、水道局の各種電子納品基準類に準拠し
て電子納品する。
8
請負者は6の電子データを10年間保存する。
9
請負者は、別紙3の確認書を事前に工事監督員へ提出する
以上
平成○○年○○月○○日
東京都水道局長殿
東京都○○区○○丁目○○番地
○○建設株式会社
代表取締役社長 ○○ ○○ 印
家屋調査の電子納品に関する確認書
契約番号○○号○○区○○丁目地先配水本管布設替工事に伴う家屋調査の成果物
及び資料の電子納品について、下記事項を確認しました。
記
確認事項
1 デジタルカメラを使用する際は、事前に家屋所有者本人の了承を得てから調査
する。
なお、事前調査が銀塩写真の場合は、事後調査も銀塩カメラを使用する。
2 画像データの記録形式は JPEG(Exif2.1 以上)とする。有効画素数は 100
万画素以上とし、撮影対象物が鮮明に識別できる容量とする。
また、画像の回転、明るさの調整等を含む一切の写真編集(改ざん)をしない。
3 デジタルカメラは、「画像の加工が検知できる機能」(撮影時に画像をRSA暗
号方式やハッシュ関数方式等で暗号化して保存し、後で加工や編集が行われてい
ない場合、カメラ本体やパソコンでの再生時にこれを判定して表示する機能)を
有する機種を使用する。
4 写真撮影の開始時と終了時には、黒板に撮影日時を明示して撮影する。
5 調査箇所等は、撮影方法を工夫して複数の方向から複数枚撮影する。
6 家屋被害等が発生した場合は、事前写真及び事後写真を所有者に確認してもら
い、確認書に署名捺印を受領し、確認書原本を水道局に提出する。なお、写真は
「銀塩方式超高画質デジカメプリント」か同等以上の耐久性と品質を有するもの
を使用する。
7 家屋調査の成果物及び資料については、水道局の各種電子納品基準類に準拠し
て電子納品する。
8 請負者は6の電子データを責任をもって10年間保存する。
9 この確認事項につき、定めのない事項及び変更すべき特段の事由のあるときは
別途確認する。
以上
試行内容と「調査・設計委託標準仕様書」
(平成19年4月版)との比較表
工事に伴う環境調査編 第2章 家屋調査
現
2.2.3 写真撮影
行
試
行
後
2.2.3 写真撮影
1 撮影項目
1 撮影項目
撮影対象物は、2.2.1(調査項目)の項目とし、その損傷の有無に
撮影対象物は、2.2.1(調査項目)の項目とし、その損傷の有無にか
かかわらず、必ず撮影する。
かわらず、必ず撮影する。
2 撮影枚数
2 撮影枚数
写真撮影の枚数は、原則として1軒あたり40枚程度とするが、
写真撮影の枚数は、原則として1軒あたり40枚程度とするが、
必要に応じて枚数を増減する。
必要に応じて枚数を増減する。
3 撮影方法
3 撮影方法
写真撮影は、原則として撮影対象を測量用ポール等にて指示し、
写真撮影は、原則として撮影対象を測量用ポール等にて指示し、
黒板に次の項目を明示して撮影する。
黒板に次の項目を明示して撮影する。
(1)撮影年月日
(1)撮影年月日
(2)撮影家屋番号及び家屋所有者名
(2)撮影家屋番号及び家屋所有者名
(3)撮影対象名
(3)撮影対象名
(4)測定値
(4)測定値
(5)その他
(5)その他
4 撮影手段
通常の写真機(銀塩カメラ)又はデジタルカメラ(画像の加工が検
知できる機能付)を使用して撮影する。
試行内容と「調査・設計委託標準仕様書」
(平成19年4月版)との比較表
工事に伴う環境調査編 第2章 家屋調査
現
行
2.3.2 写真集
1 写真集の大きさ
写真集の大きさは、A4判とし、原則として1冊にまとめる。
2 写真の大きさ
写真の大きさは、サービス判(カラー)とする。
3 写真集の整理
写真は、1ページ3枚づつ台紙に整理し、各々に説明をつける。
4 ネガ
写真のネガは、密着焼付け版(カラー)を添付し、分類整理してア
ルバムにまとめる。
5 納入成果物
写真集………………………2部
試
行
後
2.3.2 写真集
1 写真集の大きさ
写真集の大きさは、A4判とし、原則として1冊にまとめる。
2 写真の大きさ
写真の大きさは、サービス判(カラー)とする。
3 写真の印刷
カラープリンターを使用する場合は、フルカラー600dpi以
上、インク・用紙等は、通常の使用条件のもとで3年間程度、顕著な
劣化が生じないこと。用紙は、カラー印刷専用紙又は同等以上を使用
する。
4 写真集の整理
写真は、1ページ3枚づつ台紙に整理し、各々に説明をつける。
5 ネガ(銀塩写真の場合)
写真のネガは、密着焼付け版(カラー)を添付し、分類整理してア
ルバムにまとめる。
6 電子データの整理(デジタルカメラの場合)
東京都水道局 デジタル写真管理情報基準による。
7 納入成果物
写真集………………………2部
電子媒体……………………2部(デジタルカメラの場合)