社会人MBA ベンチャー起業応用研究 神戸大学大学院経営学研究科 教授 忽那憲治 Email: [email protected] URL: http://www.b.kobe-u.ac.jp/kutsuna/index.htm 1 講義出席前の課題(重要) { { { { 新興企業向け3市場(ジャスダック、マザーズ、ヘラ クレス)の上場企業の中から、興味のある会社(会 社設立10年以内)を1社選び、その企業の新規公 開時の発行目論見書と有価証券報告書を入手し、 持参する。できれば、そのほかの資料をできるだけ 集めておくことが望ましい。 株式公開を目指すベンチャー企業の設立を想定し、 成長可能な新規事業のアイデアを2つ考えておくこ と。 シミュレーション用ソフトウェアCrystal Ballのイン ストールを行うので、1回目の講義にノートパソコン を持参すること(持っていれば)。 テキストの購入(①パレプ、ヒーリー、バーナード、 ②大江、北原) 2 イントロダクション { { { { { { { { { { { 担当教官とTAの自己紹介 講義の目的 成績評価 進行チャート(日程) 受講生の自己紹介 メーリング・リスト管理者の決定とメーリング・リストの作成 課題(ビジネスプラン)のためのグループ分け(3人1組) ソフトウェア(Crystal Ball)のインストールとアンインストー ル作業(構造計画研究所の安田氏が担当。) DesusionShareケーススタディ(アカデミックパック)の共同 購入について 『ビジネスリスク分析』の共同購入について テキスト・参考文献の購入について 3 担当教官・TA { { 担当教官 忽那憲治 ティーチング・アシスタント z z z { 高橋陽二(前期博士課程2年) 浜田和也(学部ゼミ生) 宇野、吉川、田辺、堀(学部ゼミ生) 「ベンチャー起業応用研究」受講者のメーリ ングリスト(管理担当者の決定) z z 管理担当者のメールアドレスに、登録を希望す るアドレスを送付 連絡、資料の配付、質問等に使用 4 講義の目的 { { 新興企業向け3市場(ジャスダック、マザー ズ、ヘラクレス)の上場企業の企業分析を通 じて、ベンチャー企業の競争戦略やファイナ ンスについての知識を習得する。 ビジネスプランの作成を通じて、競争戦略、 資金計画、リスク分析についての知識を習 得する。また、リスク分析を行うために、 DDP、DecisonShare、Crystal Ballの3 つのシミュレーションソフトウェアをマスター する。 5 成績評価 { 2つのレポートによる評価 z z { { ベンチャー企業の企業分析(1人1企業を分析) ビジネスプランの作成(3人1組で1つのプランを作成) 2つのレポートを提出することが合格(60点)の最 低条件 各レポートについて○△×の3段階で評価する。 z z z z 80点以上 70点 60点 60点未満 ○が2個 ○が1個 ○が0個 ×が1つでもあれば 6 進行チャート(日程) { 2005年11月26日(土) 1限−4限 z z { 1限−2限 イントロダクション、企業分析(1) { 経営戦略分析 3限−4限 ビジネスプラン(1) { 新規事業のコンセプト 2005年12月3日(土) 1限−4限 z z 1限−2限 企業分析(2) { 会計分析と財務分析 3限−4限 ビジネスプラン(2) { DDPの考え方、プロフィットモデルの作成とシミュレー ション 7 { 2005年12月10日(土) 1限−4限 z z { 1限 企業分析(3) { 将来性分析 2限−4限 ビジネスプラン(3) { DesisionShare(ハイテク製品新規事業計画のケース スタディ) 2005年12月17日(土) 1限−4限 z z 1限−2限 企業分析(4) { 8報告のプレゼンテーション 3限−4限 ビジネスプラン(4) { 8報告のプレゼンテーション 8 企業分析(1) { 本講義の3つのテーマ { 1.経営戦略分析(産業分析、競争戦略分 析、企業戦略分析)の基礎を理解する。 2.経営チームおよびインセンティブシステ ム分析の基礎を理解する。 3.ベンチャー企業の分析を実践する。 { { 9 テーマ1 { { { { 経営戦略分析(産業分析、競争戦略分析、 企業戦略分析)の基礎 Five Forces Analysis セグメンテーション、ポジショニング (テキスト・参考資料) z z z パレプ、ヒーリー、バーナード『企業分析入門(第 2版)』東京大学出版会、2001年。 ポーター『競争戦略論Ⅰ』ダイヤモンド社、1999 年。 三枝匡『戦略プロフェッショナル』日経ビジネス文 庫、2002年。 10 テーマ2 { { { { { { 経営チームの分析→ベンチャー企業の企業 分析では重要 報酬とインセンティブ 金銭的報酬と非金銭的報酬 株式所有構造(コーポレートガバナンス) ストックオプション (テキスト・参考資料) z ジェフリー・ティモンズ『ベンチャー創造の理論と 戦略』ダイヤモンド社、1997年、第7章。 11 テーマ3 { { { 企業分析の実践 産業分析、競争戦略分析、企業戦略分析、経 営チーム、インセンティブシステムの分析を進 める。 (テキスト・参考資料) z z z z z 各社のホームページ 有価証券報告書 発行目論見書等 創業者(経営者)の著書 アナリストレポート 等。 12 企業分析(2) { 本講義の3つのテーマ { 1.会計分析と財務分析(比率分析)の基礎 を理解する。 2.財務分析(キャッシュフロー分析)の基礎 を理解する。 3.ベンチャー企業の分析を実践する。 { { 13 テーマ1 { 会計分析 z z z { 財務分析(比率分析) z z z z { 会計数値の連続性のチェック 貸借対照表の分析 損益計算書の分析 比率分析の基礎(ROEの分解:デュポン方式) 収益性、効率性、安全性の分析 時系列分析 クロスセクション分析(競合企業との比較) (テキスト・参考資料) z パレプ、ヒーリー、バーナード『企業分析入門(第2版)』東 京大学出版会、2001年。 14 テーマ2 { 財務分析(キャッシュフロー分析) z z z 営業キャッシュフロー 投資キャッシュフロー 財務キャッシュフローの推移を分析。 { NOPLATの算出 フリーキャッシュフローの算出 { (テキスト・参考資料) { z z パレプ、ヒーリー、バーナード『企業分析入門(第2版)』東 京大学出版会、2001年。 コープランド、ミュリン、コラー『企業価値評価−バリュエー ション;価値創造の理論と実践』 ダイヤモンド社、2002 年。 15 テーマ3 { { 企業分析の実践 会計分析と財務分析(比率分析とキャッシュ フロー分析)を進める。 16 企業分析(3) { 本講義の3つのテーマ { 1.将来性分析の基礎を理解する。 2.経営戦略分析、会計分析、財務分析、将 来性分析の統合。 3.ベンチャー企業の分析を実践する。 { { 17 テーマ1 { { { { { 将来性分析とは何か 将来予測 DCF法(Discounted Cash Flow法) マルチプル法による株価算定 (テキスト・参考資料) z z パレプ、ヒーリー、バーナード『企業分析入門(第2版)』東 京大学出版会、2001年。 コープランド、ミュリン、コラー『企業価値評価−バリュエー ション;価値創造の理論と実践』 ダイヤモンド社、2002 年。 18 テーマ2 { 経営戦略分析、会計分析、財務分析、将来 性分析の統合 { (テキスト・参考資料) z パレプ、ヒーリー、バーナード『企業分析入門(第 2版)』東京大学出版会、2001年。 19 テーマ3 { 企業分析の実践 { 将来性分析を進める。 4つの分析(経営戦略分析、会計分析、財 務分析、将来性分析)の統合を試みる。 分析企業について評価する。 { { 20 企業分析(4) { { { { { 受講生全員、企業分析レポートとプレゼン テーション用のパワーポイント資料を準備す る。 当日、8報告をランダムに指名 1報告(報告10分、質疑10分) 講義終了後、レポートとスライド資料を提出。 後日、レポートの内容について評価(成績判 定) 21 ビジネスプラン(1) { 本講義の3つのテーマ { 1.新規事業のコンセプトを固めるための基礎を理 解する。 2.3つの戦略(参入戦略、儲けの戦略、反撃戦略) についての基礎を理解する。企業分析における産 業分析、競争戦略分析、企業戦略分析、経営チー ム分析の逆の視点からの分析=ビジネスプランニ ング 3.ビジネスプランの作成(グループ分けし、各グ ループで議論) { { 22 テーマ1 { { 新規事業のフレームワーク 製品サービスの差別化と再構築 z z z { { Q&A法 消費チェーン分析 アトリビュート分析 市場セグメントの見直し (テキスト・参考資料) z z リタ・マグレイス、イアン・マクミラン『アントレプレナーの戦 略思考技術』ダイヤモンド社、2002年。 大江建、北原康富『儲けの戦略』東洋経済新報社、2002 年。 23 テーマ2 { { { { 参入戦略 儲けの戦略 反撃戦略 (テキスト・参考資料) z z リタ・マグレイス、イアン・マクミラン『アントレプレ ナーの戦略思考技術』ダイヤモンド社、2002年。 大江建、北原康富『儲けの戦略』東洋経済新報 社、2002年。 24 テーマ3 { { { 各自考えたビジネスアイデアを出し合う。 グループで、最も魅力的なプラン1つを決定 する。 ビジネスアイデアの実現可能性について評 価する。 25 ビジネスプラン(2) { 本講義の3つのテーマ { 1.DDP(Discovery Driven Planning)の基礎 について理解する。 2.逆損益計算法の基礎について理解する。 3.利益構造図(プロフィットモデル)の作成 とリスク分析の基礎について理解する。シ ミュレーション(モンテカルロ・シミュレーショ ン)の基礎について理解する。 { { 26 テーマ1 { DDP(Discovery Driven Planning)の基礎 z z z z { 目標設定(ROSとROA) プロフィットモデルの作成 仮説の抽出 事業の評価と分析 (テキスト・参考資料) z z リタ・マグレイス、イアン・マクミラン『アントレプレナーの戦 略思考技術』ダイヤモンド社、2002年。 大江建、北原康富『儲けの戦略』東洋経済新報社、2002 年。 27 テーマ2 { 逆損益計算法の実践 z z { ケースの紹介(大江・北原を参照) 各グループで各自の新規事業プランを検討 (テキスト・参考資料) z z リタ・マグレイス、イアン・マクミラン『アントレプレ ナーの戦略思考技術』ダイヤモンド社、2002年。 大江建、北原康富『儲けの戦略』東洋経済新報 社、2002年。 28 テーマ3 { { { { プロフィットモデルの作成 新規事業のリスク分析の基礎 モンテカルロ・シミュレーションの基礎 Crystal Ballを使った実践 z z z z { ①コストの見積もり ②事業計画(複数プロジェクト)の中での選択 ③売上予測 等々 (テキスト・参考資料) z 橋詰匠監修、早稲田大学経営リスク研究会編『ビジネス リスク分析入門』早稲田大学理工総研シリーズ22、 2005年。 29 ビジネスプラン(3) { 本講義の3つのテーマ { { 1.戦略的ビジネスプランの作成プロセスを理解す る。 2.DesisionShareを使ったケーススタディ 3.DesisionShareを使った実践 { (テキスト・参考資料) { z DesisionShareケーススタディ(アカデミックパック4725円)、 日本インテグラート社。受講生確定後に注文予定。 30 テーマ1 { { { { { { ステップ1:事業評価シミュレーションのフ レーミング ステップ2:シナリオプランニング ステップ3:ビジネスモデリング ステップ4:データアセスメント ステップ5:シミュレーションと評価 (テキスト・参考資料) z 日本インテグラート社 ケース資料。 31 テーマ2 { { { 大企業のコーポレートベンチャリング 分析対象ケース:ハイテク製品新規事業計画(バイ オメトリクス技術応用したセキュリティ事業拡大の 戦略) ケース企業のプロファイル z z z H14年売上高2300億円、経常利益120億円、従業員数約 3万人。 セキュリティ・ソリューション事業部における新技術を応用 した事業拡大を計画。 危機管理に関する意識の高まりを受け、A社では情報セ キュリティおよびビルセキュリティに関するソリューション 提供の事業に力を入れている。 32 テーマ3 { DesisionShareを使った実践 { 上記の5つのステップを踏み、各ステップの 演習問題に答えながら、分析を進める。 最終的に、事業を進めるべきか、最もリスク の少ない戦略は何か、最もリスクの高い戦 略は何か、どの戦略を採用すべきかについ て判断する。 { 33 ビジネスプラン(4) { { { { { { 受講生全員、ビジネスプランのレポートとプ レゼンテーション用のパワーポイント資料を 準備する。 当日、8報告をランダムに指名 1報告(報告10分、質疑10分) 講義終了後、レポートとスライド資料を提出。 後日、レポートの内容について評価(成績判 定) Crystal Ballのアンインストールを行うので、 ノートパソコンを持参 34 テキスト・参考文献(企業分析) { { { { { { K・G・パレプ、P・M・ヒーリー、V・L・バーナード『企 業分析入門』東京大学出版会、2001年。 マイケル・ポーター『競争戦略論Ⅰ』ダイヤモンド社、 1999年。 三枝匡『戦略プロフェッショナル』日経ビジネス文庫、 2002年。 ジェフリー・ティモンズ『ベンチャー創造の理論と戦 略』ダイヤモンド社、1997年、第7章。 トム・コープランド、ティム・ミュリン、ジャック・コラー 『企業価値評価−バリュエーション;価値創造の理 論と実践』 ダイヤモンド社、2002年。 西山茂『企業分析シナリオ』東洋経済新報社、 2001年。 35 テキスト・参考文献(ビジネスプラン) { { { { { { 大江建、北原康富『儲けの戦略:新規事業の計画・評価・検 証』東洋経済新報社、2002年。 リタ・マグレイス、イアン・マクミラン(大江建監訳 社内企業研 究会訳)『アントレプレナーの戦略思考技術:不確実性をビジ ネスチャンスに変える』ダイヤモンド社、2002年。 橋詰匠監修、早稲田大学経営リスク研究会編『ビジネスリス ク分析入門』早稲田大学理工総研シリーズ22、2005年。 DesisionShareケーススタディ(アカデミックパック4725円)、日 本インテグラート社。 株式会社グロービス『MBAビジネスプラン』ダイヤモンド社、 1998年。 リチャード・スミス、ジャネット・スミス(山本一彦総監訳、岸本 光永、忽那憲治監訳)『アントレプレナーファイナンス』中央経 済社、2004年。 36
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