ベンチャー起業応用研究(10/28改訂版

社会人MBA
ベンチャー起業応用研究
神戸大学大学院経営学研究科 教授
忽那憲治
Email: [email protected]
URL: http://www.b.kobe-u.ac.jp/kutsuna/index.htm
1
講義出席前の課題(重要)
{
{
{
{
新興企業向け3市場(ジャスダック、マザーズ、ヘラ
クレス)の上場企業の中から、興味のある会社(会
社設立10年以内)を1社選び、その企業の新規公
開時の発行目論見書と有価証券報告書を入手し、
持参する。できれば、そのほかの資料をできるだけ
集めておくことが望ましい。
株式公開を目指すベンチャー企業の設立を想定し、
成長可能な新規事業のアイデアを2つ考えておくこ
と。
シミュレーション用ソフトウェアCrystal Ballのイン
ストールを行うので、1回目の講義にノートパソコン
を持参すること(持っていれば)。
テキストの購入(①パレプ、ヒーリー、バーナード、
②大江、北原)
2
イントロダクション
{
{
{
{
{
{
{
{
{
{
{
担当教官とTAの自己紹介
講義の目的
成績評価
進行チャート(日程)
受講生の自己紹介
メーリング・リスト管理者の決定とメーリング・リストの作成
課題(ビジネスプラン)のためのグループ分け(3人1組)
ソフトウェア(Crystal Ball)のインストールとアンインストー
ル作業(構造計画研究所の安田氏が担当。)
DesusionShareケーススタディ(アカデミックパック)の共同
購入について
『ビジネスリスク分析』の共同購入について
テキスト・参考文献の購入について
3
担当教官・TA
{
{
担当教官 忽那憲治
ティーチング・アシスタント
z
z
z
{
高橋陽二(前期博士課程2年)
浜田和也(学部ゼミ生)
宇野、吉川、田辺、堀(学部ゼミ生)
「ベンチャー起業応用研究」受講者のメーリ
ングリスト(管理担当者の決定)
z
z
管理担当者のメールアドレスに、登録を希望す
るアドレスを送付
連絡、資料の配付、質問等に使用
4
講義の目的
{
{
新興企業向け3市場(ジャスダック、マザー
ズ、ヘラクレス)の上場企業の企業分析を通
じて、ベンチャー企業の競争戦略やファイナ
ンスについての知識を習得する。
ビジネスプランの作成を通じて、競争戦略、
資金計画、リスク分析についての知識を習
得する。また、リスク分析を行うために、
DDP、DecisonShare、Crystal Ballの3
つのシミュレーションソフトウェアをマスター
する。
5
成績評価
{
2つのレポートによる評価
z
z
{
{
ベンチャー企業の企業分析(1人1企業を分析)
ビジネスプランの作成(3人1組で1つのプランを作成)
2つのレポートを提出することが合格(60点)の最
低条件
各レポートについて○△×の3段階で評価する。
z
z
z
z
80点以上
70点
60点
60点未満
○が2個
○が1個
○が0個
×が1つでもあれば
6
進行チャート(日程)
{
2005年11月26日(土) 1限−4限
z
z
{
1限−2限 イントロダクション、企業分析(1)
{ 経営戦略分析
3限−4限 ビジネスプラン(1)
{ 新規事業のコンセプト
2005年12月3日(土) 1限−4限
z
z
1限−2限 企業分析(2)
{ 会計分析と財務分析
3限−4限 ビジネスプラン(2)
{ DDPの考え方、プロフィットモデルの作成とシミュレー
ション
7
{
2005年12月10日(土) 1限−4限
z
z
{
1限 企業分析(3)
{ 将来性分析
2限−4限 ビジネスプラン(3)
{ DesisionShare(ハイテク製品新規事業計画のケース
スタディ)
2005年12月17日(土) 1限−4限
z
z
1限−2限 企業分析(4)
{ 8報告のプレゼンテーション
3限−4限 ビジネスプラン(4)
{ 8報告のプレゼンテーション
8
企業分析(1)
{
本講義の3つのテーマ
{
1.経営戦略分析(産業分析、競争戦略分
析、企業戦略分析)の基礎を理解する。
2.経営チームおよびインセンティブシステ
ム分析の基礎を理解する。
3.ベンチャー企業の分析を実践する。
{
{
9
テーマ1
{
{
{
{
経営戦略分析(産業分析、競争戦略分析、
企業戦略分析)の基礎
Five Forces Analysis
セグメンテーション、ポジショニング
(テキスト・参考資料)
z
z
z
パレプ、ヒーリー、バーナード『企業分析入門(第
2版)』東京大学出版会、2001年。
ポーター『競争戦略論Ⅰ』ダイヤモンド社、1999
年。
三枝匡『戦略プロフェッショナル』日経ビジネス文
庫、2002年。
10
テーマ2
{
{
{
{
{
{
経営チームの分析→ベンチャー企業の企業
分析では重要
報酬とインセンティブ
金銭的報酬と非金銭的報酬
株式所有構造(コーポレートガバナンス)
ストックオプション
(テキスト・参考資料)
z
ジェフリー・ティモンズ『ベンチャー創造の理論と
戦略』ダイヤモンド社、1997年、第7章。
11
テーマ3
{
{
{
企業分析の実践
産業分析、競争戦略分析、企業戦略分析、経
営チーム、インセンティブシステムの分析を進
める。
(テキスト・参考資料)
z
z
z
z
z
各社のホームページ
有価証券報告書
発行目論見書等
創業者(経営者)の著書
アナリストレポート 等。
12
企業分析(2)
{
本講義の3つのテーマ
{
1.会計分析と財務分析(比率分析)の基礎
を理解する。
2.財務分析(キャッシュフロー分析)の基礎
を理解する。
3.ベンチャー企業の分析を実践する。
{
{
13
テーマ1
{
会計分析
z
z
z
{
財務分析(比率分析)
z
z
z
z
{
会計数値の連続性のチェック
貸借対照表の分析
損益計算書の分析
比率分析の基礎(ROEの分解:デュポン方式)
収益性、効率性、安全性の分析
時系列分析
クロスセクション分析(競合企業との比較)
(テキスト・参考資料)
z
パレプ、ヒーリー、バーナード『企業分析入門(第2版)』東
京大学出版会、2001年。
14
テーマ2
{
財務分析(キャッシュフロー分析)
z
z
z
営業キャッシュフロー
投資キャッシュフロー
財務キャッシュフローの推移を分析。
{
NOPLATの算出
フリーキャッシュフローの算出
{
(テキスト・参考資料)
{
z
z
パレプ、ヒーリー、バーナード『企業分析入門(第2版)』東
京大学出版会、2001年。
コープランド、ミュリン、コラー『企業価値評価−バリュエー
ション;価値創造の理論と実践』 ダイヤモンド社、2002
年。
15
テーマ3
{
{
企業分析の実践
会計分析と財務分析(比率分析とキャッシュ
フロー分析)を進める。
16
企業分析(3)
{
本講義の3つのテーマ
{
1.将来性分析の基礎を理解する。
2.経営戦略分析、会計分析、財務分析、将
来性分析の統合。
3.ベンチャー企業の分析を実践する。
{
{
17
テーマ1
{
{
{
{
{
将来性分析とは何か
将来予測
DCF法(Discounted Cash Flow法)
マルチプル法による株価算定
(テキスト・参考資料)
z
z
パレプ、ヒーリー、バーナード『企業分析入門(第2版)』東
京大学出版会、2001年。
コープランド、ミュリン、コラー『企業価値評価−バリュエー
ション;価値創造の理論と実践』 ダイヤモンド社、2002
年。
18
テーマ2
{
経営戦略分析、会計分析、財務分析、将来
性分析の統合
{
(テキスト・参考資料)
z
パレプ、ヒーリー、バーナード『企業分析入門(第
2版)』東京大学出版会、2001年。
19
テーマ3
{
企業分析の実践
{
将来性分析を進める。
4つの分析(経営戦略分析、会計分析、財
務分析、将来性分析)の統合を試みる。
分析企業について評価する。
{
{
20
企業分析(4)
{
{
{
{
{
受講生全員、企業分析レポートとプレゼン
テーション用のパワーポイント資料を準備す
る。
当日、8報告をランダムに指名
1報告(報告10分、質疑10分)
講義終了後、レポートとスライド資料を提出。
後日、レポートの内容について評価(成績判
定)
21
ビジネスプラン(1)
{
本講義の3つのテーマ
{
1.新規事業のコンセプトを固めるための基礎を理
解する。
2.3つの戦略(参入戦略、儲けの戦略、反撃戦略)
についての基礎を理解する。企業分析における産
業分析、競争戦略分析、企業戦略分析、経営チー
ム分析の逆の視点からの分析=ビジネスプランニ
ング
3.ビジネスプランの作成(グループ分けし、各グ
ループで議論)
{
{
22
テーマ1
{
{
新規事業のフレームワーク
製品サービスの差別化と再構築
z
z
z
{
{
Q&A法
消費チェーン分析
アトリビュート分析
市場セグメントの見直し
(テキスト・参考資料)
z
z
リタ・マグレイス、イアン・マクミラン『アントレプレナーの戦
略思考技術』ダイヤモンド社、2002年。
大江建、北原康富『儲けの戦略』東洋経済新報社、2002
年。
23
テーマ2
{
{
{
{
参入戦略
儲けの戦略
反撃戦略
(テキスト・参考資料)
z
z
リタ・マグレイス、イアン・マクミラン『アントレプレ
ナーの戦略思考技術』ダイヤモンド社、2002年。
大江建、北原康富『儲けの戦略』東洋経済新報
社、2002年。
24
テーマ3
{
{
{
各自考えたビジネスアイデアを出し合う。
グループで、最も魅力的なプラン1つを決定
する。
ビジネスアイデアの実現可能性について評
価する。
25
ビジネスプラン(2)
{
本講義の3つのテーマ
{
1.DDP(Discovery Driven Planning)の基礎
について理解する。
2.逆損益計算法の基礎について理解する。
3.利益構造図(プロフィットモデル)の作成
とリスク分析の基礎について理解する。シ
ミュレーション(モンテカルロ・シミュレーショ
ン)の基礎について理解する。
{
{
26
テーマ1
{
DDP(Discovery Driven Planning)の基礎
z
z
z
z
{
目標設定(ROSとROA)
プロフィットモデルの作成
仮説の抽出
事業の評価と分析
(テキスト・参考資料)
z
z
リタ・マグレイス、イアン・マクミラン『アントレプレナーの戦
略思考技術』ダイヤモンド社、2002年。
大江建、北原康富『儲けの戦略』東洋経済新報社、2002
年。
27
テーマ2
{
逆損益計算法の実践
z
z
{
ケースの紹介(大江・北原を参照)
各グループで各自の新規事業プランを検討
(テキスト・参考資料)
z
z
リタ・マグレイス、イアン・マクミラン『アントレプレ
ナーの戦略思考技術』ダイヤモンド社、2002年。
大江建、北原康富『儲けの戦略』東洋経済新報
社、2002年。
28
テーマ3
{
{
{
{
プロフィットモデルの作成
新規事業のリスク分析の基礎
モンテカルロ・シミュレーションの基礎
Crystal Ballを使った実践
z
z
z
z
{
①コストの見積もり
②事業計画(複数プロジェクト)の中での選択
③売上予測
等々
(テキスト・参考資料)
z
橋詰匠監修、早稲田大学経営リスク研究会編『ビジネス
リスク分析入門』早稲田大学理工総研シリーズ22、
2005年。
29
ビジネスプラン(3)
{
本講義の3つのテーマ
{
{
1.戦略的ビジネスプランの作成プロセスを理解す
る。
2.DesisionShareを使ったケーススタディ
3.DesisionShareを使った実践
{
(テキスト・参考資料)
{
z
DesisionShareケーススタディ(アカデミックパック4725円)、
日本インテグラート社。受講生確定後に注文予定。
30
テーマ1
{
{
{
{
{
{
ステップ1:事業評価シミュレーションのフ
レーミング
ステップ2:シナリオプランニング
ステップ3:ビジネスモデリング
ステップ4:データアセスメント
ステップ5:シミュレーションと評価
(テキスト・参考資料)
z
日本インテグラート社 ケース資料。
31
テーマ2
{
{
{
大企業のコーポレートベンチャリング
分析対象ケース:ハイテク製品新規事業計画(バイ
オメトリクス技術応用したセキュリティ事業拡大の
戦略)
ケース企業のプロファイル
z
z
z
H14年売上高2300億円、経常利益120億円、従業員数約
3万人。
セキュリティ・ソリューション事業部における新技術を応用
した事業拡大を計画。
危機管理に関する意識の高まりを受け、A社では情報セ
キュリティおよびビルセキュリティに関するソリューション
提供の事業に力を入れている。
32
テーマ3
{
DesisionShareを使った実践
{
上記の5つのステップを踏み、各ステップの
演習問題に答えながら、分析を進める。
最終的に、事業を進めるべきか、最もリスク
の少ない戦略は何か、最もリスクの高い戦
略は何か、どの戦略を採用すべきかについ
て判断する。
{
33
ビジネスプラン(4)
{
{
{
{
{
{
受講生全員、ビジネスプランのレポートとプ
レゼンテーション用のパワーポイント資料を
準備する。
当日、8報告をランダムに指名
1報告(報告10分、質疑10分)
講義終了後、レポートとスライド資料を提出。
後日、レポートの内容について評価(成績判
定)
Crystal Ballのアンインストールを行うので、
ノートパソコンを持参
34
テキスト・参考文献(企業分析)
{
{
{
{
{
{
K・G・パレプ、P・M・ヒーリー、V・L・バーナード『企
業分析入門』東京大学出版会、2001年。
マイケル・ポーター『競争戦略論Ⅰ』ダイヤモンド社、
1999年。
三枝匡『戦略プロフェッショナル』日経ビジネス文庫、
2002年。
ジェフリー・ティモンズ『ベンチャー創造の理論と戦
略』ダイヤモンド社、1997年、第7章。
トム・コープランド、ティム・ミュリン、ジャック・コラー
『企業価値評価−バリュエーション;価値創造の理
論と実践』 ダイヤモンド社、2002年。
西山茂『企業分析シナリオ』東洋経済新報社、
2001年。
35
テキスト・参考文献(ビジネスプラン)
{
{
{
{
{
{
大江建、北原康富『儲けの戦略:新規事業の計画・評価・検
証』東洋経済新報社、2002年。
リタ・マグレイス、イアン・マクミラン(大江建監訳 社内企業研
究会訳)『アントレプレナーの戦略思考技術:不確実性をビジ
ネスチャンスに変える』ダイヤモンド社、2002年。
橋詰匠監修、早稲田大学経営リスク研究会編『ビジネスリス
ク分析入門』早稲田大学理工総研シリーズ22、2005年。
DesisionShareケーススタディ(アカデミックパック4725円)、日
本インテグラート社。
株式会社グロービス『MBAビジネスプラン』ダイヤモンド社、
1998年。
リチャード・スミス、ジャネット・スミス(山本一彦総監訳、岸本
光永、忽那憲治監訳)『アントレプレナーファイナンス』中央経
済社、2004年。
36