出 思い - 大地宅配|有機野菜や自然食品など安心できる食材・食品の

お い し い オ ー ガ ニ ッ ク 革 命
2013 年
1 1 月号
vol. 330
発行:株式会社大地を守る会
TEL03 3402 8841
c s r @ m e m b e r. d a i c h i . o r. j p
東京都港区六本木6-8-15 第2五月ビル2階
FAX03 3402 5590
h t t p : // w w w . d a i c h i . o r. j p /
11
〜大地を守る会の活動レポート〜『ブログ大地を守る』 http://www.daichi.or.jp/blog/report/
南相馬
~つながる福島・伊東ツアー~
思い出 たくさん
伊東
できたよっ!
海だ!
遊ぶぞ!
大地を守る会では、消費者や生産者の皆さんに
ご協力いただいている「大地を守る第一次産業支援基金」によって、
福島の子どもたちへの支援を続けています。
今回は、支援活動の一つである
「つながる福島・伊東ツアー」の様子をご紹介します。
ません!
。
まりはあり られて、のびのび
遊びに決
見守
に
ー
バ
メン
ンシップの
アースマ
スイカを食
べたら? 一
列に並んで
、お約束の種
飛ばし!
(NEWS大地を守る編集部)
ツアーをサポートした
アースマンシップ
ツアーの企画から準備、当日の引率を担当するほか、
ツアー費用の一部は「アースマンシップ福島こども
サポートプロジェクト基金」で賄われています。
大地を守る会の会員としても22 年になります。
「さか
な、こわ
~い」子
どもたち
も、すぐ
にへっち
ゃらに。
PTAのお父さん、お母さんを中心に構成する「南相馬こどものつばさ」は、
ツアーを提供する団体と南相馬の子どもたちをつなぐ役割を担っています。
福島県内で呼びかけた
南相馬こどものつばさ
人類にとって未来である子どもたちには、
のびのびと生きる権利があります。その
権利が脅かされている福島の子どもたち
に、自分のいのちを喜べる時間をもって
ほしいと心から願って活動しています。で
も、実のところ、福島と向き合うことが、
自分自身と向き合う大事な時間にもなっ
ています。持ちつ持たれつ、お互いさまの
このつながりを、一人でも多くの方にもっ
ていただきたい
と思います。
現在の南相馬市は、子どもたちはだいぶ落ち着いてきています
が、環境はまだまだふつうからはほど遠い状況です。小高区の
小中学校5校は今も仮設校舎で、原町区の学校は帰還率60パー
セント。避難している子どもたちが帰ってくるための町作りをど
のようにしていくか試行錯誤しています。学校・公共施設以外
は除染率が 1 割にも達しておらず、未来が視界不良という現状
です。そしてなんといっても子どもたちが見ている親の背中が不
安定過ぎる。東電や国への不満が多くなり、後ろ向きの人も出
てきています。
そのような状況のなか、皆様の協力を得て、
「ナナメの関係」で
かかわってくださる方々との出会いを大切に、自分の足で一歩
前に踏み出せる子どもたちに成長してほしいと考えています。
今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。
アースマンシップ
自然環境教育センター
代表
岡田淳さん
岡田直子さん
副代表
www.earthmanship.com
南相馬こどものつばさ 代表
島源商店
静岡県伊東市の「島源商店」は、干ものなどで
おなじみの契約生産者。つながる福島・伊東ツ
アーでは、
「うちへおいでよ」といち早く申し出て
くれました。
子どもたちは限界まで遊んでくれ、ス
タッフも限界を超えて動いてくれました。
限 界+限 界 = 感 動。
消費者・生産者・社員
が一体となり、久しぶ
りに血が騒ぎました。
有限会社島源商店
社長
島田静夫さん
日、 日間にわ
5
8
南相馬から
真夏の伊東の海へ、
のびのび、
たっぷり遊ぼう!
日~
7
夏 真っ盛 りの 月 上 旬のこと。キラ
キラ光る伊 東の海には、波とたわむれ
月
3
る子どもたちの元気な声が響きわたっ
見 物……
8
ていました。海遊び、干もの作り、花火
伊東ツアー)
」は、盛りだくさんの内容
たる「つながる福島・伊東ツアー(以下、
ながら、きっちりとしたスケジュールは
ありません。それは、
「子どもたちに自
を凝らしても、それで評価されるとは限らないと
分自身でやりたいことを見つけてほし
い」というアースマンシップの想いから。
子どもたちは時間やプログラムにしば
ができます。
たとえば、
海で遊ぶ日は、
プ
られることなく、
のびのびと過ごすこと
辺で生き物 を探したり、砂 山を作った
カプカと波に身をゆだねてみたり、海
りと遊 び 方はそれぞれ。海 遊 びの合間
にみんなでスイカを食べれば、
誰からと
競争が始まるといった調子です。
子どものころ、私の家にはいろんな職人が出入
もなく一列に並んで、スイカの種飛ばし
24
子どもたちを受け入れた
西道典さん www.kodomonotsubasa.com
「子どもたちを支えたい」
強い気持ちが
実現させたツアー。
南相馬市から伊東へとやってきた子
どもたちは 名。ツアーで初 めて顔 を
合わせた子どもたちも多く、福島から
年 生から中
年生まで、幅広い年代が集まった
2
伊東へ移動するあいだにすっかり仲良
学
3
く なっていました。小 学
みたりと、あっという間に大家 族のよ
こともあり、中学生が小学生の面倒を
うな雰囲気ができあがりました。
伊 東ツアーの実現は、多くの人々の
協力によって支えられました。
なかでも
ツアーを全面的にサポートしてくれた
のがアースマンシップ自然環境教育セ
ンター。資 金 集 めやツアー 場 所の下 調
一粒
万倍
べ、南 相馬 市へ足を運んでの参 加 者 集
ません。それでも実現できたのは、福島
めなど、骨の折れる役 割が少なくあり
持 ち が あるからこそ。子 ども たちと 顔
の子どもたちを支えたいという強い気
と顔を合わせて直接つながることが、
真
の復興支援につながると信じています。
大地を守る会
社長 藤田和芳
干もの作りに
流しそうめんも
詩、
夏の風物
うめん。
い流しそ
~
が
な
なが~い
えば、名人左甚五郎と長屋の熊さんとは、手間に
りしていました。大工、畳職人、ザル職人、研ぎ師、
聞きました。評価ではなく、評判が大事。評判は、
違いはない。技量がすぐれているから多くのお金
壁塗り職人、屋根葺き職人など。どの職人も親方
周りが決めて、本人にはかかわりがない。ただ、
を払うのではなく、手間がかかるから多くのお金
がいて、手伝いの小僧さんがついてきました。親
評判がよければ仕事が増えて忙しくなる。そして、
を払うという考えでした。
方は、口は悪いけど仕事はきちんとする。私は、
収入が多くなる。それが職人というものだったと
ていねいな仕事に高いお金が支払われた。職
子ども心にすごい人たちだなあと思っていました。
いいます。給料は「手間」といって、技量にかかわ
人が大事にされる社会というのは、なんとなく住
そういえば、昔から職人は、知恵を出し、工夫
らず「同一労働同一賃金」だったそうですね。たと
みよい社会のような気がしますね。
01
イベント情報はP.08からご覧ください。
NOVEMBER 2013
生産者、消費者ボランティア、
食材……
より「大地を守る会らしく」
。
今、そして未来へ
―
私たちに「できること」。
「子どもたちを、長崎へ!」
きっかけは、
長有研の強い想い。
「こころと身体を開放する
場所と時間」を、これからも。
る「つながる福 島・長 崎ツアー(以下、長 崎ツ
く」
、そして「継続していく」ことでした。
ちを支援するツアーを、より「大地を守る会らし
ンシップが、福島の子どもたちへ届けたいのは、
日々が続いています。大 地を守る会とアースマ
も、海や山などで思う存分遊ぶことのできない
美しい自然に囲まれて生まれ育った福島の子
どもたちですが、震災から 年半以上経った今
アー)
」が開催されました。そもそものきっかけ
まずは、ツアーの受け入れ地探しから。大地を
守る会の呼びかけに「うちでやろう」と即答して
長崎ツアーの後、大地を守る会とアースマン
シップが考えたこと……それは福島の子どもた
は、長崎有機農業研究会(以下、長有研)の「福島
復 興 は 数 年 で 終 わ る も の で は あ り ま せ ん。
きっと長い年月 が必要になるでしょう。大 地を
伊東ツアーからさかのぼること約 カ月。福
島の子どもたちを支援するツアー第 回目とな
の 子 ど も た ち を 支 援 す る た め に 何 か や り たい 」
たっぷり遊べる、島源直伝の干もの作り体験が
く れ た 島 源 商 店 に 決 定 し ま し た。伊 東 の 海 で
大地を守る会を通じて、アースマンシップなど
有 研 に 福 島 とのつな が り が な かったことから、
たちは、用意された900尾ものアジをさばい
できるなど、企画もふくらみます。実際に子ども
社会人になって、小さな子どもたちを引率して
した子どもたちが、高校生になり、大学生になり、
とを考えています。そして、いつかツアーに参加
守る会は、期限を決めることなく毎年続けるこ
支援活動を継続していくためには、ツアーを受
く れ る よ う に 育ってく れ たら と 願ってい ま す。
くりするほどの包丁さばきを披露して、島源の
ました。
と連携ができ、ツアーを実現させることができ
をうけた子どもも。このアジの
干ものは、子どもたちのおみやげになりました。
け入れる側と、支える会員の皆さんの協力が欠
月 日~ 月 日の 日間にわたった長崎
ツアーでは、子どもたちは、生産者のお宅での農
また、消費者会員や料理家の井上穹子さんも
駆けつけて、おいしい食事が用意されました。子
かせません。みんなで心を一つにして、福島の子
の中で凧揚げをしたり、ツアーを記念した桜の
どもたちの未来を支えていきましょう。
業体験を通して交流をしただけでなく、大自然
後 継 者の 指 名
て、
干ものを作る体験をしました。
なかには、
びっ
心も身体も開放してもらえる場所と時間です。
年ものお付き合いがある生産者団体です。長
という申し出でした。長有研は、大地を守る会と
2
どもたちのごはんの食材は、調味料から大地を
▲
▲
▲
● 大地を守る会と関係する国内外の第一次産業を
守り育てるための支援活動など
1 4
木の苗木を植えたりといった体験をし、笑顔が
「大地を守る第一次産業支援基金」活動報告
http://www.daichi.or.jp/info/news/2011/0418_2802.html
最新情報はこちら
食べることで応援していただく、おまかせセット
です。ご登録いただくと冷蔵品 1 ~ 2 品目を自
動的にお届けし、売上の 5%が募金されます。
3,994,803 円
② 大地を守る未来募金・毎月応援登録
④ 福島の子どもたちを
支援するための資金
お好きなときに500 円単位で募金できます。
41,000,000 円
① 大地を守る未来募金
129,411,243 円
基金総額
「大地を守る第一次産業支援基金」は、大地を守る会の理念である
「日本の第一次産業を守り育てること」
「人々の生命と健康を守ること」
「持続可能な社会を創造すること」の目的のため基金を活用しています。
③ 放射能汚染問題に
取り組むための資金
「大地を守る第一次産業支援基金」へは
3つの募金でご支援いただけます。
募金報告
「大地を守る第一次産業支援基金」
総額:119,898,876 円
③ 未来募金・食べて応援隊(登録用)
● 原子力発電に依存しない社会を構築するための、
自然・再生エネルギー発展の支援活動
守る会のもの。各地の生産者が丹精込めた素材
開いた魚を並べて、子どもたち、そしておとなも
大満喫でした。みんなそろって記念写真!
で、井上さんたちの手作り料理なんて、ちょっと
料理家の井上穹子さん(右)
が駆けつけて、手料理を。
あふれるツアーになりました。
子 どもたち の た め に、900 尾
ものアジを用意。包丁も研ぎに
研がれた、職人が普段から使っ
ているもの。島源商店ならでは
の、貴重な体験です。
◆ 現在までの「大地を守る第一次産業支援基金」支出
(2013 年 10 月4日現在)
ご登録いただくと、宅配のご利用があった月に
100 円ずつ自動引き落としで募金されます。
● 今後新たに震災や自然災害が発生した場合の、
迅速な緊急支援や復興支援 6
( 上 )島 原の乱で有
名な原城跡の特設
会場で、熱い歓迎を
受ける。
(左)漁船に
便乗して海へ、イル
カに遭遇するなど貴
重な体験も!
46,213,213 円
● 放射能汚染の除染対策
2
②被
災生産者への支援物資の購入、
炊き出しボランティア資金などの資金
● 放射能汚染被害者への支援活動
4
28,690,860 円
● 東日本大震災の継続的な復興支援
!?
うらやましくなるほどです。
伊東ツアー
2013.8月
【募金方法】
28
長崎ツアー
2013.3月
① 被災生産者への一時的な
お見舞い金や支援金
【主な活動内容】
30
3
ご協力を
お願いします
02
放射能連続講座Ⅱの第 回目は、福島
の生 産 者 名に加 え、一貫して福 島の生
産者を応援し続けてきた出版社「コモン
ズ」代表の大江正章さんをコーディネー
ターとして迎え、現場でたたかってきた人
たちの生の声を聞きました。
伊藤俊彦 (いとうとしひこ)さん
再起こそ支援の恩返し
東北地方太平洋岸を襲った巨大津波。大地
を 守る会の水 産 生 産 者も 大きな被 害を 受
けました。 年半を経過した今、苦悩しな
がらも、おいしい海産物を再び届けたいと
がんばる生産者たちをご紹介します。
奥松島水産振興会 (宮城県東松島市)
太平洋岸の津波被害の
生産者は今
高橋徳治商店 (宮城県石巻市)
400 年 続く農 家で、私が十七 代 目になります。震
災後、出荷制限によって葉物野菜などを廃棄したこと
イリの知 見を集め、自 分たちでもデータをとりながら
米の生 産 団 体であるジェイラップの代 表を務めてい
ます。大地を守る会などのサポートを得て、チェルノブ
場内の約 割の電気を自然エネルギーでまかないます。
1280 枚のソーラーパネルや自家発電装置を設置。
工
失ったカキの生 産 者・二宮 義 秋さん。海は急 速に生 産
の品質も上々です」と話すのは、津波で家や加工施設を
困難な状況は続くも、
大地を守る会向けの出荷まであと一歩
もあります。農家としては、ものづくりができないいら
除染対策に取り組んでいます。
震災から 年半。ここまで険しい道のりでした。工場
建設は予定より大幅に遅れ、環境省の補助事業を受け
新工場完成。
いよいよ本格的生産を開始
だちを、目に見えない放射能よりも怖く感じました。
米への放射能移行を防ぐため、
さらに作業をする農家や
周辺に住んでいる人たちの健康を守るため、
現在、
田んぼの
実現したソーラー施設も、東北電力の売電申請が遅々
月から 新工場での操 業 が始まりました。新工場には
6
力を回 復しつつあるようですが、大 地を守る会 向けの
かったからです。
この取り組みを地域全体に広げています。
に空間線量も下がり、
作物への移行も抑えられることがわ
返ししたい。責任の重さを感じています」と総務部の高
皆さんに、震災以前よりもおいしいものをお届けしてお
ざるをえませんでした。
「ご支援をいただいた消費者の
多く、原 料 魚の産 地を変 更。製 造工程も大 幅に見 直さ
「 私たちのカキを
それでも、二宮さんは前 向きです。
待ってくれている方には、本当に申し訳ない。それでも、
とは異なる大きなサイズしか選べませんでした。
つにしても、全生産者が同じ包装材を使うので、震災前
で、なかなか思うようにはいきません。たとえば包材一
いました。同地区の生産者と共同加工場を使っているの
い生活が続いています。加工施設もすべて流されてしま
九死に一生を得た二宮さん一家でしたが、自宅は地盤
沈下や津波危険地帯にあるため居住禁止。今も仮住ま
出荷にはもう少し時間がかかりそうです。
ゼロを目指して、共同・協働しながら全力で取り組ん
のカギになると思っています。里山の除染を続け、原発
橋利彰さんは話します。
お 届 けする 準 備 はでき
福島県いわき市。福島有機倶楽部代表。
阿部拓 (あべひらく)さん
▲
でいきたいと思っています。
これからも、化 学 的 根 拠に基づいたデータを着々と
積み上げていきたいと考えています。
今週同時配付の商品カタログ『ツチオーネ』には、再
スタート第一弾の商品「おとうふ揚げ」のほか、震災前
つつあります。そのとき
「安全な作物」へのご理解を
私の所属している福島有機倶楽部は、 年前に結成
した 軒の農 家からなる組 織でした。震 災でそのうち
軒の農 家が避 難 対 象になり、福 島を去りました。震
災後を振り返ると、力強く立ち向かったというよりも、
逃げたり避難したり挫折する心をどう持ちこたえるか
大江正章 (おおえただあき)さん
出版社「コモンズ」代表。アジア太平洋資
料センター 代 表 理 事、日 本 有 機 農 業 学 会
理事、全国有機農業推進協議会理事。
福島にかかわり続けます
私は大地を守る会の消費者会員であるとともに生産者
会員です。生産しているのは書籍で、
『放射能に克つ農の
営み ふくしまから希望の復興へ』
などを出版しています。
心を打たれて思い直しました。
震災直後は、正直「もう、福島の農業はこれで終わり
だ」と絶望していましたが、東和の生産者の強い意志に
性を見つめ直すときがきています。福島の復興なくして
「安心」は関係性です。 ・
「安全」は数値ですが、
をきっかけに、近年、薄れていた生産者と消費者の関係
に苦心する日々でした。
りました。これが無力感につながっています。汗を流し
私は場所を変えてなんとか農業を続けていますが、セ
シウムが未 検 出でも野 菜がまったく売れないこともあ
は、ぜひおいしく召し上
がってください」。
治商店にご期待ください。
7月5日にとり行われた工
場落成記念祝賀会の壇上
に立つスタッフの皆さん。
15
日 本の未 来はあり 得ません。これからも福 島にかかわ
カキの養殖場を案内してくれた二宮
義秋さん。
6
ながら、しっかり安全を保障できる作物を作っているこ
約 200キロワットの発電能力を持つソーラー発電
を備えた新工場。
し ます。ぜひ、復 活 し た 高 橋 徳
7
の定番商品「ソフトはんぺん」もリニューアルして登場
2
「海底のがれき処理もひと段落して、カキの養殖いか
だの数も震災前と変わらないくらいになりました。カキ
私のいる東和地区では、 年代から循環型の地域づ
くりをしてきました。震 災 前に立てていた里 山 再 生 計
反転耕を進めています。
これは、
調査の結果、
表面に堆積して
としてすすみませんでした。被災した東北の水産業者も
津 波と地 盤 沈下で工場が被 災した高 橋 徳 治 商 店は、
画は、震災を受けて災害復興プログラムに変更しまし
いる土壌を地表から ㎝よりも深いところに沈めると、
確実
反転耕で健康被害をおさえます
佐藤佐市 (さとうさいち)さん
▲
▲
放射能連続講座 Ⅱ 第 6 回
福島と語ろう!
~ ・ を乗り越えて~
6
た。里山には持続可能なエネルギーが眠っていて、復興
復興のカギは里山再生計画
2
3
福島県須賀川市。稲田稲作研究会、
(株)ジェイラップ代表。
11
福 島 県二本 松 市。NPO 法 人 ゆうきの里
東和ふるさとづくり協議会理事。
3
80
り続けて復興を支えていきます。
03
11
7
とを、皆さんに理解してほしいと思います。
今 年も種 付け1 年
目がすくすくと育っ
ています。
3
5
▲
NOVEMBER 2013
NOVEMBER 2013
イベントレポート
「大地を守る映画祭/
顔の見えるエネルギープランコンペ報告会」
9 月 28 日に、日比谷図書文化館にて自然エネルギーをテーマとする映画上映と、
「大地を守る会 顔の見えるエネルギープランコンペ」の支援先について紹介をしました。
自然エネルギーの可能性を感じた 2 本の映画上映
充電ステーションに
取り付けられている
太陽光発電パネル。
藤野の地域エネルギー自給事例などを紹介
映画祭では、チェルノブイリ原発事故後、ドイツ南西部の小さな町シェーナウの市
報告会では、7 月号でもご紹介したコンペ受賞・支援先の取り組みについて紹介
民が、自然エネルギーの電力会社を立ち上げた姿を追った『シェーナウの想い
しました。その一つ、
「スタジオikb+/藤野電力」
では、太陽光発電パネルを地域に
(2008年ドイツ)』
と、デンマーク・サムソ島の100%クリーンエネルギー化を実現し
複数設置し、地域内で移動する電動バイクや電動アシスト自転車など、地域の方が
たソーレン・ハーマンセンの取り組みを紹介した『パワー・トゥー・ザ・ピープル
電気を自由に使える「藤野電力 自然エネルギー充電ステーション事業」に取り組
(2012 年オランダ)』の 2 本を上映。参加者からは「小さな単位での変化がこれから
んでいます。地域内で化石燃料に頼らない持続可能な交通手段を確保し、災害非
の社会に必要と感じた」
常時の電力供給として地域の防災施設となることも目
「日本でもやらなければ
指しています。コンペ事務局では、11 月30 日(土)に
と思います」
「希望を持
は、藤野電力のある旧藤野町(神奈川県相模原市)に
てた。自分ができること
て、
「ミニ太陽光発電システム・組立てワークショッ
を始めていきたい」など
プ」を共催します。設置された充電ステーションも見
たくさんの好評のお声を
学予定。詳しくは、本紙のイベント欄をご覧ください。
いただきました。
多くの方のご参加をお待ちしています。
(顔の見えるエネルギープランコンペ事務局・鈴井孝史)
9月28日、
「大地を守る映画祭」
の様子。
「ミニ太陽光発電システム・組立てワークショップ」
の様子。
い
ちサーク
ル
だ
大地を守る会スタッフのおすすめ本をご紹介
報告
大地を守る書店
港北大地サークル主催
とうふの食べ比べ
お気に入りを見つけよう
港北大地サークルは過去
豆料理きほんのき
開催日:2013 年 9 月 13 日(金)
会 場:川崎市中原市民館 料理室
にも「食パン」の食べ比べな
「北海道在来豆お楽しみセット」の
生産者による素敵レシピ本
どの企画を実施しています
が、今回は「とうふ」。製造元
いろい
豆って できる
ろ調理 ね~。
んです
農産担当
海老原 康弘
著者は「北海道在来豆お楽しみセッ
が異なる5種類の木綿どうふ
ト」の生産者・べにや長谷川商店の長谷
をそろえ、最もシビアなブラ
川清美さん。かつて北海道開拓民たちが
インドテスト(どれがどの銘
代々つないできた在来豆の調理方法の
柄かはわからない)を実施し
数々がこの本でリメイクされ、存在感の
ました。いずれもふだんの宅
あるレシピとなって登場しています。豆は
配で扱っているものなのです
個性にあふれ、美しく、輝いてかわいいで
食べ比べることで、確かに違いが
あることを実感できました。
が、こうして食べ比べてみる
すね。下処理に多少時間がかかりますが、
と、歯ごたえ、甘さ、香り、
この本を読めば、料理の楽しみやお友だ
けっこう違いがあることに気がつきました。お気に入りはどれ?という問い
ちとの会話にも幅ができるのではないか
に対しては「好み」で分かれましたが、いずれも大豆の味がしっかりとして
と思います。豆は栄養面でもすぐれてい
いることは確認できました。
ます。現代人も再注目すべき素材です。
このような「食べ比べ」企画は、事務局側からもっと提供していくべき課
題だと思います。今後もだいちサークルの皆さんとも相談しながら、さま
ざまな品目で実施していきたいですね。
■長谷川清美 ■主婦と生活社 ■15×21×0.8cm ■128P ■2013年9月
(CSR事務局 中井徹)
宅配会員の方は注文書No.147
(11月11日週提出)でご注文いただけます。
16 〜 17 日
自然住宅講座「木工教室 無垢材で
スツールづくり」開催。
19 〜 20 日 からだも心も温まる、冬のおもてなし
レシピ講座開催。
9日
酒井さんの畑でおいも掘り開催。
ecocolo×大 地 を 守 る 会 フェアト
レードコーヒー講座開催。
28 日
30 日
「東京有機クラブ・川里さんの畑に
行こう!」開催。
映画『天のしずく』上映会開催。
ミニ太陽光発電システム組立てワー
クショップ開催。
自然住宅講座「バリアフリーの家 構
造見学会」開催。
▲
「土と平和の祭典 2013 ~大地に感
謝する収穫祭~」にブース出展。
21 日
▲ ▲
20 日
第21回秋田・ブナを植えるつどい開催。
震災からの復興を後押しするみやぎ
応援ツアー開催。
▲
3日
▲ ▲ ▲
『がら紡』と考える「衣」の地産地消、
開催。
▲
▲
11 月
11 日
自然住宅講座「おうちの素材とお値
段と」&「教えて! 資金計画」開催。
▲
27 日
マゴメの精米工場見学会開催。
▲
田 舎 暮 らしノウハウ 講 座 入 門 編
(NPO法 人 ふ る さと 回 帰 支 援 セ ン
ター共催)開催。
自然住宅講座「ゆとりの間取り 完成
見学会」開催。
16 日
▲
自然住宅講座「自然住宅でリフォー
ムしましょ」&「家は土地から地盤か
ら」開催。
「三里塚の畑でおいも掘り」開催。
福島わかば会と芋煮会開催。
▲ ▲ ▲
放射能連続講座Ⅱ・第 7 回(最終回)
開催。鎌田實氏講演。
▲
の動き
5日
10 日
備蓄米「大地恵穂」収穫祭、開催。
自然住宅講座「森の木の伐採バスツ
アー in 栃木」開催。
▲
10月
11月
4日
ナチュラルメイクレッスン、開催。
▲ ▲
2日
26 日
▲
10 月
▲ ▲ ▲
大 地を守る会
4383 本・豆料理きほんのき
1 冊 1,365 円(本体 1,300 円)
04
NOVEMBER 2013
田んぼでは、
地域の農民が集まっ
て田植えをします。
(2010年7月)
ここでは1 年に2 回 植える二 期
作。
このような共同体は守るべき
大切な財産です。
DAFDAF基金支援先
ミャンマー農場長の
ドナルド氏が来日
大地を守る会では、2006 年以来会員の皆さんから支援金を募り、顔の見える海外支援を行ってきました。
名付けてDAFDAF基金。The Development Assistance Fund of Daichi for Asian Familiesの略称です。
支援先の一つであるミャンマーの農場から農場長ドナルド氏が先日来日。現状を報告していただきました。
2012年12月のセミナーの様
子。このときの内容は鶏と豚の
飼い方講座。薬品を使わずに飼
育する方法に関心も高まりまし
た。参加者は近隣の村々からの
熱心な農家たち。
(広報国際課 豊島洋)
東部のシャン州で農場を始める
農場長ドナルド氏がミャンマー東部のシャン州に2
対 象となったこの 国では 大きな 変 化です。ワーク
ショップの内容は、主に化学薬品に頼らない家畜や魚
の飼育方法です。昨年末には 80 名以上を対象にした
これからの農場の役割
セミナーを開催することができました。農場では、在
このような状況のなかで、いかに農民たちがグロー
ヘクタールの農地を購入したのが 2005 年、以来大地
来種の豚や鶏を飼い、その糞尿を畑の肥料や魚の餌
バル化の波に飲み込まれず、野菜や家畜のタネや品種
を守る会などの支援を得て、農場は大きく発展してき
にして、畑から出る野菜くずなどを豚や鶏の餌にして
を守り自立して生きていくかを教え続けることは、容
ました。少数民族アカ族の血をひくドナルドさんは、
います。しかしこのような農法は珍しく、安全な農法と
易なことではありません。農民側だけでなく消費者の
日本で数年間有機農業を学んだ後、故郷のこの地で
いうよりは、お金のかからない農法といったほうが農
理解もとても大切だからです。農場の役割は、
「在来
循環型農場を始めました。ミャンマーでは農薬の使い
民には伝わりやすいそうです。また女性や子どものた
方を知らず健康被害にあう農民、飼育方法を知らず
めのセミナーも開かれて、活動の幅は大きく広がりま
多くの家畜を失う農民がたくさんいます。また伝統的
した。土地の所有制度も再度見直され、政府による没
な焼畑農法も厳しく制限されてきました。そこで、環
収の危機にあった農場も守られることになりました。
境にやさしく経済的にも持続可能な農業を学べる農
種を守りながら、広報活動を続けていくこと」であり、
「農場でその方法を学んでほしい」とドナルドさんは語
りました。
「人が頻繁に出入りする監視すべき農場」は、リゾート
農場長のドナルド
さん 。数 年 ぶりの
日本にミャンマー
との違いを実 感 。
「発展途上のミャン
マーにも、
まだまだ
よいところがたく
さんあると思う。
た
とえば人と人のつ
ながり。グロ ーバ
ル化に対抗するに
はこれしかない」。
開発の危機にあったそうです。
場を作ることにしたのです。
進む民主化のなか農場では
2011 年以降民主化がすすんで以来、ドナルド氏の
グローバル化の波の中で
2015年にASEAN
(アセアン)
経済共同体が始まりま
農場では次々と農民を対象にしたワークショップを開
す。アセアンとは東南アジア諸国連合のことで、東南ア
催してきました。以前は数人が集まれば取り締まりの
ジア10カ国の経済・社会・政治・安全保障・文化に関す
る地域協力をする集まりです。アセアン経済共同体は
市場の片隅で、細々
と在来種の野菜のタ
ネが売られています。
もともと山から集ま
る少数民族がタネを
持ち寄り交換したの
が始まりとか。
さらにその参加国が一つにまとまり、
人、
モノ、
お金の行
き来を自由にしようとする取り決めで、欧州のEUのよう
なもの。ミャンマーもその参加国ですが、
他の国に比べ
て準備が遅れているそうです。農業分野では、
家畜や
野菜の在来種が駆逐され絶滅するのではと心配されて
います。そもそもアセアン自体を知らない国民が多いの
DAFDAF基金は、2006年11月から12月にかけて
ミャンマーの農場支援を呼びかけ、1,813名の方々
から1,580,500円をお預かりしました。
この支援金
は2007年から2011年にかけてすべて農場施設の
購入や整備に使用されました。
で、
その勉強会が各地で開催されているそうです。
大地を守る社会貢献活動(CSR)をすすめる会・運営委員会報告
9月度 CSR運営委員会(2013年9月27日開催)
■新規商品ベスト5は次の通り。①3倍のびーる 魔法のホース、
②昔ながらのもっちりナポリタン、③朝摘み ばら水、④ユーカ
リプタススプレー 天使の露、⑤かぼちゃのふんわりプチパン
■宅配部関連では、
「大地を守るはじめてbook」の制作をすすめている。
■フルーツバスケットでは、猛暑の影響もあり、
「かき氷シロッ
プ」など夏季商品の注文数が増加。
■運動局関連では、ふるさと回帰支援センターとの共催で、10/5
に「田舎暮らしノウハウ講座入門編」の準備をすすめている。
■総合農舎山形村関連では、ミュージックセキュリティーズ
(株)による「総合農舎山形村短角牛ハンバーグファンド」
の募集を終了。
■会員活動関連では、9/13に「とうふの食べ比べ~お気に入
りを見つけよう~」
(港北大地サークル)を開催。参加者数
17 名。
■農産チーム関連では、
「日本むかし野菜シリーズ」で、
「日本む
かし野菜なす」
「日本むかし野菜きゅうり」を販売。
■専門委員会・原発とめよう会では、8/18に第 79 回くらし
から原発を考える講座「夏休み自然エネルギー教室」を開
催。参加者数 40 名。
■生産者会議関連では、8/29 ~ 30に「第 10 回全国農業後
継者会議」を開催。
■専門委員会・森と木の住まいづくりフォーラムでは、8/3に「長
野修平さんの親子 de 流しそうめん」
を開催。参加者数24名。
05
議事録お送りします
詳細を希望される会員の方には議事録をお送りします。
「9月27日の議事録希望」
と明記の上、編集部までお申し
込みください。
近況・所感より
9/27 ~ 10/15ま で、第 6 回 目 と な る「EDO ART
EXPO」が日本橋エリアを中心に開催される。遠忠食品
(生産者運営委員・宮島一晃)
も参加する予定。
NOVEMBER 2013
お申し込み:大地を守る会ホームページ http://www.daichi.or.jp/info/event/
または8ページの参加申し込み書をご提出ください。
お 問 合 せ:Tel.03-3402-8841 Fax.03-3402-5590
No.
10
会員宅で☆わくわく復興支援カフェ
だいちサークル・までい
10:30 -15:00
●会 場�� までいスタッフ自宅
アクセス:JR藤沢駅よりバス10
分。
または、
JR大船駅よりバス10
分
(バス停より徒歩5分)
●駐車場�� な
し
●参加費�� 大人 500円
子ども無料(お菓子、
お茶付)
※参加費および手作り品の売り
上げは全額、
大地を守る第一次
産業支援基金に寄付します。
●定 員�� 20名
●受付締切� 11月15日
(金)
●お問合せ� CSR推進部・中井
※持ちもの:マイカップ、
お皿、
フォーク、可能な方
は手作り品(食品不可)
ハンナ・アーレント
10 月26 日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー
何百万ものユダヤ人を収容所へ移送し
たナチスの戦 犯アドルフ・アイヒマンの、
1961 年にイスラエルで行われた歴史的裁
判。裁判を傍聴したドイツ系ユダヤ人の哲
学者ハンナ・アーレントは、
「考えることで、
強くなれる」という信念のもと、世間から厳
しい非難を浴びて思い悩みながらも、アイ
ヒマンの<悪の凡庸さ>を主張し続けた。
その波乱に満ちた人生を、実話に基づいて
映画化。半世紀を超えて、アーレントが本
当に伝えたかった“真実”が、今明かされる。
監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ/出演:バルバラ・ス
コヴァ、アクセル・ミルベルク他/ドイツ・ルクセンブルク・
フランス/ 114 分
2012 Heimatfilm GmbH+Co KG, Amour Fou
Luxembourg sarl,MACT Productions SA ,Metro
Communicationsltd. 配 給・宣 伝:セテラ・インターナ
ショナル
©
■公式サイト
http://www.cetera.co.jp/h_arendt
『ハンナ・アーレント』特別割引
クーポン券
チケット販売窓口で本クーポンをご提示
いただくと、当日一般料金より200 円割
引になります。
(1,800 円→ 1,600 円)
※岩波ホールのみ有効。
1枚で2 名様までお使いいただけます。
※ほかの割引券との併用はできません。
お話をする島 田 恵 監 督。
報告
2013.12.3(火)
大地を守る会の
オススメ映画
「福島 六ヶ所 未来への伝言」上映会&監督トーク
第 78 回 くらしから原発を考える講座
“福島、六ヶ所の現実”が
私たちに問いかけるもの
2011.3.11 ―取り返しのつかない原発事故が起きた福島、そして、
使用済み核燃料の再処理、核燃料サイクル事業計画が進行中の青森県六ヶ所村。
「原子力の問題」が重くのしかかる2つの地域に住む人々の暮らし、思いとは……
少しでも伝えたいと、原発とめよう会主催で、
映画上映と島田恵監督のトークを行いました。 (NEWS大地を守る編集部) (映画のワンシーン)
戻れないわが家、代々の農地。
災禍で奪われた人々のくらし。
六ヶ所―海と山の村に、
核燃料サイクル基地ができて。
映画は、不気味に鳴り続ける放射能測定器の警
後半は一転して、国内唯一の核燃料サイクル基地
報音で始まります。無人の街並み、運び出された
がある青森県六ヶ所村が舞台に。核燃に職を得る
ベッドが放置される病院、道を横切るダチョウ、野生
人もいれば、獲ったマダラをそのまま海へ廃棄させ
化した牛の群れ、やせ衰えた犬……原発事故によっ
られる漁師もいる……議会や村役場での取材、生
て荒廃した風景を映し、やがてカメラは、福島第一
活のためには核燃のない時代に戻れないという声
原発の正門前にたどり着きます。
を拾い、そして「俺たち漁師も人間だ」
「百姓を殺す
そしてカメラは、福島県内、東京と、一時避難で
な」悲痛な叫びで反対運動に立ち上がった人々の姿
転々とする田邊さん一家の住まいへ。新築まもな
が、古い映像を交えて綴られます。漁師として暮ら
かった自宅は福島第一原発から約 5km、もう戻るこ
す滝口さんの「海と山があれば生きていけるのに」
と
とは叶いません。テレビに映し出された映像に「悲し
いう言葉が深く刺さりました。
いですね……すごく変わっちゃいましたね」
、懐かし
いはずの故郷の姿に、ぽつり。
次にカメラが向かったのは、福島県郡山市で十四
全国の少しでも多くの人に、
この映画で「現実」を見てほしい。
代にわたって農業を営む中村さん。有機農業に取り
六ヶ所村は、1986 年夏、写真家として訪れた島
組む中村さんは、取引先の生協の集会に出て「俺、安
田監督が「反対のために座り込んだお母ちゃんたち
全っていう言葉を使っていいのか、迷いながらここへ
を見て、とんでもないことが起こるのでは」と居を移
来たんです」と問いかけます。作らなくなったら農民
し、12 年にわたり見つめ続けた土地です。映画は
じゃない、どうやっても作り続けていく、と強く決意し
2011年2月クランクイン、直後に福島の事故が起こ
ながらも、現実的には、放射能対策で表土を5 ~
りました。2 つの場所をつないだ映画を完成させた
6cmほど剥ぐ作業をすれば、それは「土づくり」の成
島田監督は、トークで「私にできることは、この映画
果を持っていかれることにもなる、と苦悩もします。
を全国で見ていただくこと」
と話されました。その言
あの原発事故が、市井の暮らしをどんな風に奪っ
葉通り、少しでも多くの人に、見て、現実を知ってほ
たか―辛く悲しい現実が、映し出されていきます。
しい―そう思わせられる映画でした。
キリトリ
5月に行った復 興 支 援 市では、
大地を守る復興支援金へ
303,634円の寄付をすることがで
きました。でも、復興支援は1 回
で終わるものではないと思います。
無理なく支援を続けるためにはど
うすればいいのか。わくわくしなが
ら楽しくできないのか。みんなで
おしゃべりしながら考えたいと思
います。また、当日は復興支援市
のミニ版として、手作り品をお持
ちいただき、売ることもできます。
会員同士で情報交換、おしゃべり
がしたい! という方の参加も大歓
迎。途中参加、途中退室可能です
ので、お気軽にお茶を飲みにいら
してください。
だいち
サークル
イベント
主 催:原発とめよう会
開催日:2013 年 7 月 28 日(日)
会 場:江東区総合区民センター サブ・レクホール
~本作品をご覧になりたい方へ、
おすすめのイベントご案内~
「阻止ネットフォーラム
六ヶ所再処理工場と核のゴミ問題を考える」
福島原発の事故後の今、あらためて六ヶ所再処理工
場の稼働について考えるイベントです。
●日時……… 2013年12月1日(日)11時~16時30分
午前の部 (11時~12時45分)
映画「福島 六ヶ所 未来への伝言」
(参加費500円)
午後の部 (13時30分~16時30分)
講演
●会 場…… YMCAアジア青少年センター
スペースYホール
(JR水道橋駅徒歩5分)
●主 催……「六ヶ所再処理工場」
に反対し
放射能汚染を阻止する全国ネットワーク
(略称:阻止ネット)
※大地を守る会ホームページの
「お知らせ」
欄で詳細をご案
内しています。
http://www.daichi.or.jp/info/news/
島田恵さんプロフィール
写真雑誌社、スタジオ写真などを経てフリーの写真家に。
1986 年のチェルノブイリ原発事故後初めて六ヶ所村を訪
れ、核燃問題で揺れる村
に衝撃を受け取材を始め
る。1990 年 から2002 年
までは六ヶ所村に在住。あ
らたに映像分野で核燃問
題を伝えようと、2011 年
から映画制作に乗り出す。
第7回平和・共同ジャーナ
リスト基金賞受賞。
06
イベント情報はP.08からご覧ください。
NOVEMBER 2013
おいしい
オーガニック
革命
No.
04
福井さんの畑のお手伝いに行こう!
この時期の定番、越冬白菜の頭しばり
冬の畑のお手伝い企画として
すっかり定着した、白菜の頭しば
り。甘みのある越冬白菜を作るた
め、霜で傷まないように一つずつ
外 葉でくるんであげる作 業です。
せっせ、せっせと作業に没頭して
いるうちに気持ちもリフレッシュ。
忙しい師走にこそ、気持ちの切り
替えにいらっしゃいませんか?
2013.12.8(日)
10:00 -15:30
●訪問先�� 福
井忠雄さんの畑
(埼玉県日高市)
アクセス:JR川越線、
武蔵高萩駅
よりタクシー利用約15分、
関越
自動車道・鶴ヶ島ICより約15分
※自家用車での参加も可能です。
●駐車場�� あ
り
●講 師�� 福井忠雄さん・一洋さん親子
●参加費�� 大人
(中学生以上)500円
子ども 無料
●定 員�� 30名
●受付締切� 11月15日
(金)
●お問合せ� CSR推進部・中井
※農作業体験企画です。
作業できる服装を準備して
ください。
みんなで援農に励みます。
No.
06
みのり醤油のお話
05
07
日本食品工業・中西和夫さん(写真右)。
2013.12.18(水)
13:30 -15:15
●会 場�� 大
地を守る会 六本木事務所
3階会議室
(港区六本木)
アクセス:地下鉄日比谷線・
大江戸線六本木駅3番出口より
徒歩5分
※エレベーターはありません。
●駐車場�� な
し
●講 師�� 日本食品工業・中西和夫さん
●参加費�� 無料
●定 員�� 25名
●受付締切� 11月15日
(金)
お ぎ そ
●お問合せ� CSR推進部・小木曽
アジア農民元気大学 年末特別講演&公開教授会
アジア農民元気大学は「田畑が
教室で、農民が教授」という概念
のもと、アジアの米作地帯の国々
から有機農業を学びたい青年を
大地を守る会で受け入れるため、
1993 年に立ち上げた架空の「大
学」です。かつては、今は亡き立松
和平さんに総長講話として、毎年
年末にお話していただいていまし
た。今年は特別講演として、文化
人類学者、環境運動家、明治学院
大学国際学部教員の辻信一さん
にお話していただきます。演題は
未定ですが、農業と食べものに関
するお話の予定です。講演後、大
地を守る会の生産者教授たちと
公開教授会を行います。
No.
大地を守る会の調味料講座
大地を守る会のしょうゆと市販
のしょうゆとの違いを知ってみま
せんか? 大地を守る会の歴史とと
もに歩んできた「みのり醤油」を通
して、丸大豆を原料に昔ながらの
製法で造られたしょうゆについて
学びます。鳥取県境港市より「み
のり醤油」の生産者・日本食品工
業の社長・中西和夫さんをお招き
し、
「みのり醤油」の歴史から製造
方法まで幅広くお話いただきます。
テイスティングもあります。
「みの
り醤油」ファンの方はもちろん、大
地を守る会のしょうゆに興味のあ
る方、ご参加をお待ちしています。
No.
2013.12.14(土)
15:00 -19:00
●会 場�� 大
地を守る会 六本木事務所
3階会議室(港区六本木)
アクセス:地下鉄日比谷線・
大江戸線六本木駅3番出口より
徒歩5分
※エレベーターはありません。
●駐車場�� な
し
●講 師�� 辻信一さん
●参加費�� 無料
●定 員�� 20名
●受付締切� 11月15日
(金)
●お問合せ� CSR推進部・石田
※託児はありません。
大田花市場~東京湾野鳥公園を歩く
人気企画! 都会の自然観察会
森と木の住まいづくりフォーラ
ムの人気企画、樹木医・石井誠治
さんを講師に迎えて開催する自然
観察会。今回は大田花市場から
東京湾野鳥公園を歩きます。大田
花市場は国内最大の花市場。流
通の現場を見ながら解説します。
東京湾野鳥公園は埋め立て地に
雨水が溜まり、できた池にカモ類
が渡って来たので公園にしたとこ
ろです。現在は汐入りの池にはシ
ギやチドリが、淡水の池にはカモ
類が見られます。ふだん訪ねる機
会の少ない場所で、どんな話を聞
けるでしょうか? ご期待ください。
2013.11.30(土)
10:30 -15:00
●会 場�� 大田花市場、東京湾野鳥公園
(大田区)
アクセス:東京モノレール
流通センター駅より徒歩約10分
●駐車場�� な
し
●講 師�� 樹木医・石井誠治さん
●参加費�� 一人 500円
(中学生以上)
※入園料別途
●定 員�� 30名
●受付締切� 11月15日
(金)
●お問合せ……
森と木の住まいづくりフォーラム・秋山
TEL:043-213-5538
(自然住宅チーム内)
※少雨決行。
※託児はありません。
No.
08
マグロから見える養殖魚の可能性
おさかな喰楽部新年勉強会
天然資源の漁獲規制や養殖の
是非など話題になることが多く、
私たち日本人の食卓に欠かせない
マグロ。世界的な魚食人気と乱獲
で水産資源が枯渇するなか、私た
ちはマグロとどのように付き合っ
ていけばよいのでしょうか。マグ
ロをはじめとした水産資源と養殖
魚の可能性を、東京海洋大学准
教授である中原尚知さんにお話し
いただきます。
私たちの身近にあふれる養殖魚。
07
2014.1.11(土)
13:30 -16:30
●訪問先……… 築地市場厚生会館
アクセス:都営地下鉄大江戸線
勝どき駅・築地市場駅より
徒歩約5分、
地下鉄日比谷線
築地駅より徒歩5分
●駐車場……… な
し
●講 師……… 中原尚知さん
(東京海洋大学准教授)
●参加費……… 会員 無料
一般 500円
●定 員……… 50名
●受付締切…… 11月29日
(金)
●お問合せ…… おさかな喰楽部・目黒
TEL:043-213-2662
E-mail:[email protected]
※託児はありません。
No.
09
演奏と映像で語る~作っているのはコメと野菜と曲とまち
だいちサークル・トリオデ+有志
松本愼一郎さん(32 歳)は、農
家&音楽家&3 児のパパ。おつれ
あいはDJ! 地元消防団にも駆り
出される日々の様子を語ってくれ
たのは6 年 前の東 京 集 会・車 座
トーク。その後、1,000 人規模の
音楽イベント「野良音」を開催した
り、野菜をリヤカーで引き売りし
たり……。一体どうなってるの? 教
えて、松本さんのアグリとアート!
2013.12.7(土)
14:00 -16:00
●会 場�� w
acocoro(会員が経営する
静かなカフェ)
(東京都大田区)
アクセス:東急池上線雪谷大塚駅
より徒歩4分
●駐車場�� なし
●出 演�� Gt&Vo・松本愼一郎さん
(宮崎アグリアート 宮崎県
宮崎市)
●参加費�� 1,000円
(1ドリンク付)
●定 員�� 30名
●受付締切� 11月15日
(金)
●お問合せ� CSR推進部・中井
松本愼一郎さん
だいち
サークル
イベント
※託児はありません。
※終了後、
同会場で懇親会があります
(希望者のみ、有料)。
野良音 http://nora.asia/oto/2/
おいしい
オーガニック
革命
大地を守る会では、大地を守る会の理念に沿って、食と暮らしに関する多様なテーマによる企画を行い、ご紹介しています。
No.
01
ミニ太陽光発電システム組立てワークショップ
同時開催/藤野電力・自然エネルギー充電ステーション見学会
ソーラーパネルやバッテリーなどの機器を配線でつなげば、
ミニ太陽光発電システムができあがり。電気のことはちょっと苦
手という方でも、2 ~ 3 時間ほどでできるワークショップです。
パソコンや携帯電話の充電など、生活で使う電気の一部を自給
してみませんか?
ワークショップ終了後には、
「大地を守る会 顔の見えるエネル
ギープランコンペ」の支援先として選ばれた、
「藤野電力」の充電
ステーションを見学します。自立分散型の自然エネルギーに地
域で取り組む意欲的な活動にふれ、楽しく豊かな地域の未来に
ついても一緒に考えましょう。
大地を守る会 顔の見えるエネルギープランコンペ
http://www.daichi.or.jp/cp/d-energy/
藤野電力
神奈川県相模原市緑区に位置する、
森と湖と芸術の町、
藤野。
「藤野電力」
は、
藤野の市民が自発的に地域の暮らしを考え、
持続可能な社会に変えていこう
とする運動、
「トランジション藤野」
の活動の一つとして始まる。
自然や里山の資
源を見直しながら、
自立分散型の自然エネルギーに取り組んでいる。
No.
No.
02 03
2013.11.30(土)
10:00-16:30
使用するソーラーパネルなど。
●会 場�� 牧郷ラボ
(神奈川県相模原市緑区牧野)
※電車でお越しの方は、
JR中央本線藤野駅改札集合となります。
●駐車場�� なし
事務局メンバーで制作した際の様子。
●講 師�� 藤野電力・小田嶋電哲さん
●参加費�� 42,800円(組立キット料込)、
同伴者(見学のみ)1,000円
※見学のみのお申し込みはご遠慮ください。
●定 員�� 20名
●受付締切� 11月15日
(金)
●お問合せ� 「大地を守る会 顔の見えるエネルギープランコンペ」事務局 栗本、星川
Tel:043-213-5860
(広報・国際課内) E-Mail:[email protected]
※組立キット:ソーラーパネル50W、
バッテリー 12V32Ah/20Hr(変更の場合あり)、
チャージコントローラー、
インバー
ター 300W、
シガーソケット分配器、
接続ケーブル一式
※自家製野菜がおいしいカフェ
「Shu」
(http://cafe-shu.com/)
で昼食をとります
(実費)。
お弁当持参で飲みもののみの
注文も可能です。
※現地の移動は貸切マイクロバスを利用する予定です。
※組み立てたミニ太陽光発電システムは、
当日、
発送手配が可能
(着払い)
です。
映画「天のしずく」上映会
お友だちもご一緒にどうぞ 辰巳芳子さん“いのちのスープ”の物語
「愛することは生きること」
。日本の食に提言を続ける料理
家・辰巳芳子さん。辰巳さんが病床のお父さんのために工夫を
凝らして作り続けたスープは、やがて人々を癒す「いのちのスー
プ」と呼ばれるようになり多くの人々が深い関心を寄せています。
いのちの始まりに母乳があり、終わりに唇をしめらす末期の
水がある……。人のいのちは絶えることのない水の流れに寄り
添って健やかに流れます。
映画では、旬の作物を育てる繊細で美しい日本の自然風土、
そしてそれぞれの素材の性質を生かし、喜ぶようにていねいに
調理する辰巳さんの姿が描かれます。辰巳芳子さんが唱える、
食を通して見えてくる「いのちと愛」への道筋を映画スクリーン
でご覧ください。
辰巳芳子さん
1924年生まれ。
神奈川県出身。
料理家・作家。
料理研究家の草分けだった母、
浜子さんのかたわらで家庭料理を学ぶ。
自然風土の恵みである食材への深い
愛情を込め、
本物の食を追及している。
人の生きる力を支える食への根源的な
提言を続けている。
著書多数。
No.
02
No.
03
2013.11.28( 木 )
10:30 -12:30
2013.11.28( 木 )
13:30 -15:30
●会 場�� 千
代田区立日比谷図書文化館
コンベンションホール
(千代田区日比谷公園)
アクセス:地下鉄三田線内幸町駅より徒歩3分、
地下鉄千代田線・日比谷線・丸ノ内線霞ヶ関駅より
徒歩5分、
JR新橋駅より徒歩10分
●駐車場�� なし
●参加費�� 通常、
一般 1,800円のところ
大人
(中学生以上)500円
●定 員�� 各回200名
●受付締切� 11月15日
(金)
●お問合せ� CSR推進部・牛島
監督・脚本:河邑厚徳/朗読:草笛光子/ナ
レーション:谷原章介/音楽:吉田潔
企画制作:天のしずく製作委員会/ 2012 年
/カラー/ 16:9 /デジタル/ 113 分
2012 天のしずく製作委員会
©
作品中にも登場する、さん
ぶ野菜ネットワーク(千葉県
山武市)の富谷亜喜博さん。
※託児はありません。
キリトリ線
11 月号 参加申し込み書
イベントのお申し込み方法
参加申し込み書を切り取り、注文書ケースに入れて、ご提出いただく
(締切日当日提出分
まで)
か、大地を守る会・ホームページにて必要事項をご明記の上、お申し込みください。
大地を守る会・ホームページ: www.daichi.or.jp/info/event/
【抽選について】
ご応募多数の場合は抽選とさせていただきます。
抽選の結果は、開催日の1週間前ぐらいまでに郵送にてお送りいたします。
お電話
03-3402-8841
FAX
03-3402-5590
交通手段(○をつけてください)
車 電車(バス)
名 前
会員番号
TEL ( )
参加人数
【写真撮影について】
イベントの様子は、写真で記録をとらせていただきます。撮影した写真は、大地を守る会のホー
ムページやカタログ、
グループ会社の広報媒体に掲載させていただく可能性があります。
予めご
了承ください。
イベント情報に関する
お問合せはCSR推進部へ
イベント名
参加者全員の名前(お子さんは年齢・学年も)
名
※託児のある企画のみ記入
託児希望
託児希望のお子さんの名前(ふりがな)と年月齢
はい / いいえ
だいち
サークル
について
● だいちサークルには、
イベント運営時に大地を守る会の予算支援が可能になります。
備 考
● 大地を守る会の会員3名以上を募って、
サークル登録をしてください。
● サークルの
「くくり」は地域でも、テーマでもOK。明日からあなたが企画の担い手です。
● 活動内容は大地を守る会の理念に沿ったものとします。
● ご興味のある方は、連絡便またはメールでCSR推進部までご連絡ください。
※複数の企画にお申し込みの場合は、
「別紙」や「連絡便」などに必要事項をご明記いただき、ご提出ください。
キリトリ線
【お申し込み時の個人情報の取り扱い】
お申し込みの際の個人情報は、
イベントなどの実施のために利用します。ご同意の上、お申し込
みください。個人情報に関する詳細は「大地を守る会・ホームページ(www.daichi.or.jp/
privacy_policy)
」をご覧ください。
イベント No
→六本木行