人は何のために働くのだろうか ~職業の授業から~

保護者各位
平成25年11月27日【
高2・第4号 】
東京都立南大沢学園
校長 馬籠 裕二
発行 進路指導部
落ち葉が風に舞う季節となりました。
発行 進路指導部
早いもので、2 年生は高校生活の半分が過ぎました。この間、生徒たちは、進路の行事や学校生活を通して、会社
や自分を知り、課題に向き合い、自分の適性を見つめる学習を続けてきました。この時期、3 年生は卒業まで半年を
きり、本格的に社会に出る準備に入りました。進路を決める実習において、最高学年ならではの自覚が見られ、これ
までの学習の積み重ねと成長を感じています。
今後、2年生保護者の方には、社会に出るための準備として、御家庭でもお子さんに働きかけていくことをお願い
したいと思います。例えば、会社へ出向く時の身だしなみ(持ち物)や挨拶、言葉遣い、食事の作法や話題、行事(イ
ンターンシップ等)にあわせた前日の過ごし方、健康面の自己管理など、就労生活に向けて具体的に取り組んでいた
だきたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
今号では、
「職業」の授業の様子をお伝えいたします。
人は何のために働くのだろうか
~職業の授業から~
「人は何のために働くのだろうか」ということをテーマに「職業」の授業を行いました。このテーマを選んだ理由は、働
くためには本人の気持ちや動機付けが何より大切だからです。教育テレビで放送されました「仕事ハッケン伝~引越業~」
のビデオを鑑賞し、①働く上で大変なことは何か ②働くと何か良いことがあるか ③何のために働きたいか等を考えま
した。授業の中で出ました「生徒達の意見や考え」の一部を紹介します。お時間がありましたら、ぜひ御家庭でも話題に
してみてください。
◆ 働く上で大変なこと ◆
~生徒からの声~
・仕事は最後までやり遂げなければいけない。
・立ち仕事は足が疲れる。
・職場の方とのコミュニケーション。
・朝早く起きなくてはいけない。
・職場の上下関係。人間関係。
・体調管理。休まずに出勤すること。
・身だしなみを整えること。
・衛生面に気をつける。
・常に敬語で話さなくてはいけない。
・上司のアドバイスをうまく取り入れられるか
不安である。
・仕事の手順を覚えること。
・作業効率を考えて行動すること。
・集中力が必要。 ・気持ちを持続すること。
・任された仕事は責任がある。最後まであきら
めてはいけない。
◆ 働くと良いこと ◆
~生徒からの声~
・お給料がもらえる。
・好きなものが買える。
・やり遂げた達成感が感じられる。
・お客様に感謝されると嬉しい。
・人との関わりが増える。世界が広がる。
・自分が成長できる。
・仕事のやりがいや楽しさなど色々学べる。
・人から信頼される。
・仕事が楽しくなる。
・お客様の笑顔が見られる。
・出世できる。
・自分にプラスになる。
・社会のためになる。
◆ 何のために働きたいと思いますか ◆
~生徒からの声~
・自分の生活のため。
・生きていくため。
・社会を尐しでも良くするため。 ・お金をかせぐため。
・一人暮らしをするため。
・色々な資格を取るために。
・家族(親、兄弟、姉妹、おじいちゃん、おばあちゃん)のため。
あなたが会社の社長だったら…
~職業の授業から~
会社には、それぞれ経営理念や社訓、スローガン等があります。なぜ、そういうものがあるのかを学習した上で、
「あなたが会社の社長だったら…どのような会社を作りたいか」というテーマを人一人が考え、そして、その会社の
「社訓」や「スローガン」を作りました。難しい課題でしたが、職種を踏まえてスローガンを考えることができました。
職種:物流
職種:飲食・厨房
職種:サービス(清掃)
職種:小売販売
職種:物流
職種:製造
職種:サービス(介護)
スローガン:我々は世界中の人々に荷物と笑顔を届けたい!
スローガン:どんな時でもスマイル!おもてなしを大切に!
スローガン:美しく誰にでも喜ばれる場所を作ります。
スローガン:本とあなたの縁を結びます。
スローガン:重い荷物に「想い」をのせて…。
スローガン:日本一美味しい食べ物を作るべし!
スローガン:たくさんの「ありがとう」と「笑顔」を集める会社を目指します。
進路講演会のお知らせ
先日もプリントでお知らせいたしましたが、下記の内容で実施されます。就労に向けて貴重なお話を聴くことが
できる機会です。申し込みは終わっておりますが、不参加で提出された方も当日の参加は可能ですので、ぜひ御参
加ください。
◆期 日:平成25年12月5日(木) 10時30分~12時00分
◆場 所:本校 多目的室
◆講演内容:①東京障害者職業センター多摩支所の概要、サービス内容の説明
②就労に向けての準備と身に付けておきたいこと
◆講 師:東京障害者職業センター 多摩支所
職業カウンセラー
藤 本 真 美 氏