Date 講演タイトル 講演者 所属 等 セミナーの感想(GY生)

Da t e
2016/11/4
2016/10/28
講演タ イトル
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:NICE(国際ボラ ン ティア)
カ ン ボジア
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:JICAイ ン ド事務所
講演者
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
杉原 睦子さん
杉原さんはカ ン ボジアで2週間現地での英語教育に携わる ボラ ン ティア活動に参加されました。教師になりたいという夢と留学で
培った英語力を 生かしたいという理由からイ ン ターン シップ よ りかはボラ ン ティアの方が適している と考えボラ ン ティアを 選んだそ
うです。CYA learning centerという夏休み期間に開かれる フリースクールで、ほかの日本人ボラ ン ティアスタッフと共に英語の授業
を 担当しました。CYA learning centerはCambodian Youth Actionという団体の運営する 施設で、地域住民が英語を 自由に学べる
場、また文化やバックグラ ウン ドの異なる 人との交流の場として設立されました。現地の子ど もたち のレベルについて情報共有が
うまくなされていなかったこともあり、最初の数日はうまく授業ができなかったそうです。しかし、子ど もたち を 飽きさせないよ うな授業
を 意識し、福笑いや折り紙、カ ルタなど を 英語で行ったところ楽しい授業を 展開できました。実際に授業を してみて子ど もたち の学
ぶ意欲に圧倒された一方で、本当に英語教育はカ ン ボジアに必要とされている のか疑問に感じたそうです。ボラ ン ティア活動の内
容として子ど もたち への授業の他に、地域散策、地域住民へのイ ン タビ ュー、教室の修復作業、スポーツ 大会など があります。地
域散策では水不足やごみの放棄など の問題を 目の当たりにしました。地域住民へのイ ン タビ ューでは、教育意識は低いものの親
埼玉大学 教育学部 3年
たち は子ど もにはいい教育を 受けさせたいと考えている 、と言うことがわかりました。また、教室の復旧作業ではドラ イ バーなど の
(GY6期生)
道具不足やボラ ン ティア側の技術力不足など の問題点が見えてきました。全体の感想として、他のボラ ン ティアスタッフとの協調性
が求められる 点、ボラ ン ティアとしてできる ことに限界がある 点に困難さを 感じたそうです。また、ボラ ン ティア中に思った「英語教
育はカ ン ボジアに必要な教育である か。」という疑問に対して、必要か否かは別として英語教育を 受ける といったよ うな選択肢を
広げる ことが大切でありボラ ン ティアにできる ことである 、という考えに至ったとのことです。報告を 聞いて、海外ボラ ン ティアに興
味がある 私にとって杉原さんの報告は、ボラ ン ティアのプ ラ ス面とマイ ナス面がわかる 、大変為になる お話でした。現地で直接
人々と関われる という長所がある ボラ ン ティアですが、イ ン ターン シップ とは違い自分主導での活動がしにくいという短所があり
ます。自分は何に興味があってど んなことを 実際に行いたいのかを 熟考し、イ ン ターン シップ とボラ ン ディアのど ち らが自分に適
している のか決めていきたいと思います。また、ボラ ン ティアができる ことには限界がある というお話から、自分はボラ ン ティア先
にど んな良い影響を 与える ことができる のかも考えていきたいです。
(GY8期生 内田 涼子)
塚田 咲子さん
今回のセミナーでは、3週間のイ ン ターン シップ として、JICAイ ン ド事務所へ行かれた、教育学部の塚田咲子さんのお話を 伺いま
した。イ ン ターン シップ と聞くと、現地の職員の方のお手伝いを する というイ メージでしたが、そうではなく、お手伝いもさる ことなが
ら、自分で決めて行動する という場面が多岐にわたりあったそうです。また、私はイ ン ドが、イ ン フラ 整備や公共設備が整っていな
いイ メージがありましたが、実際にはデリーメトロ やDTCといったものが充実していました。そこでは、イ ン ドの近年のジェ ン ダー問
題に対応して、女性専用車両、監視カ メラ (CCTV)など 、安全に気を 配った対策がとられていたそうですが、まだまだ女性が十分満
足してそれを 利用できない問題がある そうです。次に、イ ン ドでは貧富の差がある ことで有名ですが、塚田さんは、ハイ クラ スの子
供が通う学校と、そうではない子供が通う学校の両方へ行き、実際に授業を 行ったそうです。そこでは子供たち の貧富の差に関係
埼玉大学 教育学部 3年 ない学習意欲、先生方のイ レギュラ ーなことに対応できる 指導力が目覚ましかったよ うです。しかし、公立学校の人数の関係で私
(GY6期生)
立学校へ通わなければいけない子供もたくさんいる よ うで、そのことから、世界の“安くて質の良い学校を ”という声がますます高
ぶっていくのではないかと感じました。他にも塚田さんは公衆トイ レなど にウェ イ トを 置いた調査を なさっていて、その発展の過程
を 知る のも興味深かったですし、衛生教育など を して、個々人の意識改革を 図る 必要がある など 、まだまだ課題はありそうでした。
最後に、塚田さんは文化に触れる 、異なる 人々とのふれあいが大切である とおしゃっていましたが、確かに、そうする ことで自身の
知見を 広められますし、文化に対する 相互理解が育まれ、ち ょっとした争いごともなくなる のではないかと思います。今回のセミ
ナーでは、現在のリアルなイ ン ドの状況、ひいては今後の参考となる よ うな、イ ン ターン シップ の醍醐味を も知る ことができまし
た。
(GY8期生 末廣 珠季)
Da t e
講演タ イトル
講演者
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回のBBセミナーでは、昨年の9月から今年の2月まで国際エネルギー機関(IEA)でイ ン ターン シップ を 経験しパリで生活を なさっ
た川嶋さんにお話を 伺いました。まずは、IEAがど のよ うな組織でど のよ うな役割を 果たしている のかについて聞きました。イ ン
ターン シップ の内容として、COP21のIEAブ ースでの訪問者への質疑応答や情報提供、中国デスクでのアシスタン トなど が挙げられ
ます。川嶋さんはイ ン ターン シップ を 通して、言語はコミュニケーショ ン 手段に過ぎず、何を 相手に伝える か中身が重要だというこ
と、組織と同じベクトルを 向いて行動する ことを 学んだそうです。また、昨年の11月に起きたパリ同時多発テロ 事件を 通して社会や
一般の人々の様子として、テロ に屈しない姿勢を 感じたそうです。テロ に効果がある とテロ リストに思わせない、通常通りの生活を
「国際エネルギー期間(IEA)におけ
送る といった事に現地の人々は努めています。川嶋さんはテロ に対して、たとえテロ で命を 落としてもそれが敗北を 意味する わけ
る
川嶋 久美子さん 埼玉大学 教養学部 4年
2016/7/15
ではなく、テロ リストの敗北を 示すという考えに至ったそうです。この危険は、私たち が日本いても起こりうる ことである ので、世界の
国際協力と危機管理 ~イ ン ターン
(GY4期生)
ど こにいても冷静に対応する ことが必要だと思いました。その他にも、ヨーロ ッパ旅行を 通じて、市民の犯罪に対する 危機感や日
シップ 報告
本は世界からの強い信頼がある ことを 感じ取ったそうだ。最後に、留学やイ ン ターン シップ を する ことで、この先なりたい社会人像
を 具体的に想像する ことが可能になります。進路を 決める 際は、自分の軸は何かを しっかり見つめる ことが重要である と教えてい
ただきました。この先、社会に出ていくためには、他社との差別化を 図り、能動的に行動していきたいと思いました。
(GY7期生 立川友菜)
2016/4/15
「青年海外協力隊が見た中東、イ ス
ラ ムの今」
廣瀬 勝弘氏
JICA埼玉デスク
国際協力推進員
青年海外協力隊として二年間ヨルダン でご活躍された廣瀬さんのお話を 伺いました。ヨルダン は、場所も分からないほど 自分にとっ
てはあまり馴染みのない国であったのですが、ヨルダン の文化や暮らしのお話を 伺って、予想に反して就学率の高いことや、観光
業が盛んである ということに気がつきました。また、中東を とりまく問題についてもお話ししていただき、難民や紛争被害、高い失業
率といった日本とは異なる 問題を 抱えている ということを 知りました。難民に関しては、ヨルダン に住む6割近くは避難民であり、難
民キャン プ は街として成立していて、経済がまわせる ほど の状態である そうです。また、パレスチナの難民キャン プ には、文房具
は一人一人にいきわたってはないものの、立派な学校がある など 、設備も整っている とのことでした。私は、難民の数が増加してい
る ために、受け入れが困難になり、彼らは肩身の狭い暮らしを している のではないかと勝手なイ メージを 抱いていたため、そのよ
うな現状にとても驚いたとともに経済を 圧迫する 難民問題を ど う解決していくかが今後の課題である と感じました。さらに、廣瀬さ
んの環境教育に関わる 活動内容とヨルダン の教育の現状についても聞かせていただきました。廣瀬さんは協力隊として現地の学
校に赴き、子ど もたち の自然への関心を 引き出して、リサイ クルの促進やコン ポストの提案など の環境教育を 行われたそうです。
道端にパン を 山積みにしておいている 子ど もは、宗教の考えに基づく行動であったという体験談を 聞き、環境を 保護する ために
ごみを 道に捨ててはいけないという考えとど う折り合いを つける かが非常に難しかったのではないかと思いました。学校教育の内
容に関しては、算数など の主要な科目から掃除の仕方といった実務的なものまであったよ うです。教員を 目指す者として、改めて世
界の教育の現状を 知りたいと感じました。
(GY7期生 若山真子)
Da t e
2015/12/2
2015/11/20
講演タ イトル
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:JICAワシン トン 事務所、
v-shesh(社会企業)イ ン ド
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:ICネット(ラ オス)
講演者
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回のセミナーではJICAアメリカ 事務所と、イ ン ドのV-sheshに行かれた加藤みつきさんのお話を 伺いました。
まず、JICAアメリカ 事務所は途上国のJICA事務所とは異なり現場での活動はなく、最新の支援についての議論や情報収集を 行う
ことで各事務所との連携を スムーズに行うための役割を 果たしています。加藤さんはこの期間にLet Girls Learnというミシェ ル夫人
が主催している 活動の調査まとめや、新聞から援助関係のニュースを まとめて記事作成、世界銀行に勤めている 方へのイ ン タ
ビ ューを 行ったそうです。これらの活動を 通して、何か情報を 伝達する 際に受け手にわかりやすくする ことの重要性を 学ぶと同時
に自身の英語力と作業効率を 測る ことができ、今後の進路にむけて課題を 明らかにする ことができたそうです。次にイ ン ドのV埼玉大学 経済学部 3年 sheshでは、身体障害者の雇用を 改善し彼らが自分たち で収入を 得られる よ うな機会を 支援する 活動を 行いました。V-sheshの活
加藤 みつきさん
(GY5期生)
動はイ ン ドの貧困問題の一端を 解決する ことにもつながります。活動内容は、日本語能力試験のトレーニン グのレポート作成や、
日本語の歌の指導、学習障害を 持つ人への指導補助など でした。特に、就労支援の活動では雇用する 会社にも有益になる よ う
に、英語や事務業の指導を 行っていました。これらの経験を 通して、相手を 理解する 姿勢や、協力者を 見つける ことの大切さを 学
んだそうです。これらのイ ン ターン シップ を 通して、特にイ ン ドでは現地語に親しみを 持とうとする ことの大切さを 実感し、また実態
を 把握し物事を 難しくしている 原因を 考える ことの大切さも学んだそうです。加藤さんは、事務的な作業を する イ ン ターン シップ と
現場での活動を する イ ン ターン シップ との2つの経験を 通して、人と関わる 活動が好きだということを 実感したそうです。
(GY7期生 斉藤紅葉)
白澤 佑起さん
白澤さんの発表は、ラ オスでのイ ン ターン シップ の話と、ラ オスの情報の二つに分かれていました。まず前半のイ ン ターン シップ
の内容は、一村一品プ ロ ジェ クトについてでした。ラ オスの村々には、豊かな自然があり、伝統的手法を 用いた工芸品が存在する
にもかかわらず、市場へのアクセスの悪さであったり、消費者のニーズに合っていないデザイ ン であったりといくつかの理由から、
商品が売れない状態が続いていました。その改善のために、ラ オス南部5県にある 村々へ、タイ や日本から専門家を 呼び、商品開
発、技術支援やマーケティン グデザイ ン 支援といった活動を 行ったものが一品一村プ ロ ジェ クトでした。このとき、商品は現地の文
化を 尊重し、かつ村人の生活水準を 向上する ことを 目標としていました。そして実際に白澤さんが行った業務は、各村のプ ロ フィー
ルや商品の説明や写真など のカ タロ グ作り、商品の情報など の掲示物作り、商品を 製造した村が載っている 南部の地図製作、ブ
埼玉大学 経済学部 3年
ラ ン ドのロ ゴのデザイ ン と作成など の商品タグ製作でした。また、白澤さんはラ オスの現状の問題もいくつか挙げていました。例え
(GY5期生)
ば、ラ オスの特産品として販売している ラ タン など の
市場に出回る ためには外国の企業と提携を 結ぶことが必要である 一方、そのよ うな企業がラ オスの製品を 知る 機会が少なく、こ
の一品一村プ ロ ジェ クトも今回が最後だったとも言っていました。後半は人口、宗教、人々の生活など ラ オスについての話でした。
いくつか問題を 挙げていてのですが、その一つにタイ への出稼ぎ、不法労働など 隣国タイ とのつながりを とりあげていました。タイ
とラ オスは言語がほぼ一緒ということもあり、タイ プ ラ スワン といった産業的な動きもある そうです。
(GY7期生 加藤功大)
Da t e
2015/11/16
2015/11/11
講演タ イトル
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:Cuddles Foundation
子供支援NGO(イ ン ド)
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:JICAタン ザニア事務所
講演者
岡部 優さん
金城 花蓮さん
奥野 優人さん
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回のセミナーでは、イ ン ドのCuddles FoundationというNGO団体でイ ン ターン シップ を 行った岡部優さんのお話を 伺いました。
Cuddles Foundationは、がんの子ど もたち に対して栄養剤・サプ リメン ト・教育を 提供する 団体だそうです。この活動の社会背景に
は深刻な問題があり、小児がんにおかされたイ ン ドの子ど もの生存率は10人に2人という世界平均と比べる と非常に低い数字だ
そうです。私にとってこの半数にも満たない数字はとても衝撃的で、治療や栄養が行き届いていないという世界の現状を 実感しまし
た。がんにおかされた子ど もの中にはお金がかかる ために治療を 放棄してしまう人が多いそうですが、栄養を 取る ことの重要性を
伝える Cuddlesの活動によ り、治療放棄率は大きく減っている よ うです。そんなCuddlesで岡部さんが行った主な仕事は、チャリ
ティーイ ベン トの企画運営、寄付活動のお手伝いだそうです。イ ベン トでは、この団体の活動内容と小児がんの現状を 知ってもらう
埼玉大学 経済学部 3年 のが目的でしたが、残念ながら人が十分に集まらず、満足のいく結果で終わる ことができなかったよ うです。しかし、イ ベン トを メン
(GY5期生)
バーの一員として一から企画する ことで、社会人としての責任を 感じる ことができたそうです。このことを 聞いて、働く国や内容は
違っても、働く姿勢や責任感は世界共通なのだと思いました。また、イ ン ターン シップ は、異文化理解・国際問題といった大きなもの
を 学ぶだけでなく、自分にとって身近なものを 改めて問い直す機会なのだと感じました。Cuddles Foundationはイ ン ターン 生の受け
入れが初めてだったそうですが、フレッシュなアイ デアを プ ロ ジェ クトに合わせる ことができ、イ ン ターン 生を 受け入れてよ かったと
いう意見を もらえたそうです。というのも、Cuddles Foundationは一人一人のスキルを 生かした活動を 行っている ので、外国人として
の意見は貴重である みたいです。私もイ ン ターン 先では、受け身の姿勢でいる のではなく、メン バーの一員として自分の考えを 共
有し、イ ン ターン 生だからこそできる 行動で充実した活動にしたいと思います。
(GY7期生 若山 真子)
今回2人が選んだイ ン ターン シップ の受け入れ先は、タン ザニアで最も発展した町ダル・エス・サラ ームにある JICAタン ザニア事
務所である 。東アフリカ に位置する タン ザニアを イ ン ターン シップ 先にした動機は ・発展途上国で働くとはど ういうことか ・アフリ
カ の環境や生態系 ・中国の進出の現状 の3点について理解を 深めたい、ということが挙げられた。2人が参加した地方道路開発
技術プ ロ ジェ クトとO&ODについて、以下で詳しく紹介する 。
タン ザニアにある 比較的人口の多いイ リン ガという県では国内のモデル県として、道路整備に関わる 技術支援を 受けている 。こ
のプ ロ ジェ クトで特徴的なのはLabor Based Technologyに基づいて全て人力で作業を 行っている 点である 。具体的には、コン ク
リート等を 一切使わずに更地の土を ならし、盛り上げる ことで道路を 造っている 。これによ って現地の人々の雇用を 生み、彼らと専
門家との繋がりを 強くする ことができる 、といったよ うなメリットがある 。また習得した技術を 自分たち で他県に広げていくので自助
的な開発が可能である 。一方で、モニタリン グ・プ ロ セスの会議が約3ヶ月に1回程度しか行われていないこと、雨季になる とせっか
く整備した道路が必ず壊れてしまうことなど から、このプ ロ グラ ムに対する 疑問もある 。
埼玉大学 経済学部 3年 もう1つのプ ロ グラ ムO&OD(Opportunities and Obstacles to Development)は、地方分権を 推進する ためにUNICEFが前身となっ
埼玉大学 理学部 3年 て戦後日本のスタイ ルを 導入したものである 。各群に置かれた公務員のワードファ シリテーターを 県や村との仲介役とし、彼らを ト
(GY5期生)
レーニン グする ことで地方の声が上部組織の決定に反映する よ うにしよ う、というものである 。実際の会議では、訓練を 受けた
ワードファ シリテーターが決まった方法で要望を 整理しており、その水準は極めて高い。この制度によ って地域に新しいテナン ト・
橋を 造る に至った事例もある 。その村ではテナン トの屋根までは金銭的な問題で完成させられない見込みであったのだが、上に支
援を 要望したことで交付金を 受ける ことができたのである 。完成したテナン トでの売り上げの半分は村の資金となり、村にとって不
可欠となっている 。一方で橋の建設では、暴走車も通る よ うになり砂煙が巻き上がってしまう、というよ うな問題や、それを 取り締ま
る 制度の緩さといった課題も新たに見つかった。
まとめとして途上国で働くとはど ういうことかについて、現地職員の方の話が紹介された。曰く、苦労に見合った成果が出ないこと
もあれば情報と現実の間の大きなギャップ から葛藤する こともある 、という。しかしその中で努力する 楽しさや、流れる 時間のゆっ
たりしている ことも魅力である そうだ。
(GY7期生 井出森洋)
Da t e
2015/11/4
2015/10/30
講演タ イトル
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:ECOSS:シッキム州
環境保全NGO(イ ン ド)
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:ICネット
講演者
小嶋 早智さん
金子 万次郎さん
遠藤 紗織さん
所属 等
埼玉大学 教養学部
(GY5期生)
埼玉大学 経済学部
【GY5期生)
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回のイ ン ターン シップ 報告会ではイ ン ドのシッキム州でイ ン ターン シップ を 行った小嶋早智さんと金子万次郎さんのお話を 伺
うことができました。お二人はEco-Tourism & Conservation Society of Sikkim(ECOSS)という、イ ン ドの環境・文化保全やエコツ ー
リズムを 推進する NGOで、4週間イ ン ターン シップ を 行ったそうです。お二人が活動の1つとして行った公立学校訪問では授業とし
て観光という科目があり他の授業と同じよ うに中間テストや期末テストもある ことに驚きました。子ど もに観光について知ってもらう
ことでその親やさまざ まな人たち に広めていくことができる のでとても大事なことだと思いました。またこの報告会で私はゼロ ウェ イ
ストプ ロ ジェ クトについて初めて知りました。ゼロ ウェ イ ストプ ロ ジェ クトとはある 観光地の入り口にチェ ックポストを 設け観光客
の所持品を 確認して(例えばペットボトル何本など )、出口のチェ ックポストでその数が入ったときと同じかど うかを 確認し一致して
いなかったら罰金を 科し環境への負荷を 軽減しよ うというものだそうです。また出口でごみを 回収しそのごみを 利用して新しい商品
を 作る ということも行われている そうです。マスツ ーリズムの問題の1つとして環境への負荷があげられる 中で、このプ ロ ジェ クトに
よ り観光によ る 環境への負荷が減る のではないかと思いました。しかし、プ ラ イ バシーの考え方の違い、道路未整備、バスルーム
の清潔さや観光用のパン フレットや地図がないことなど 改善すべき課題は少なくないということでした。お二人のお話を 聞いていて
一番難しいと思ったことは観光によ りすべての人が利益を 得る ことができる わけではないということです。特に貧困層の方たち は
利益を 受けにくいとのことでした。観光業を 促進していく中で貧困層の人たち に雇用の機会を 与える ことのできる 政策が必要にな
る のではないかと感じました。小嶋さんと金子さんは4週間という短い期間で多くの経験を していてすごいと思いました。自分もイ ン
ターン シップ の際には多くを 学べる よ うに自ら行動を していきたいと思います。
(GY7期生 田中 雅美)
今回のセミナーではラ オスの首都ビ エン チャン にある J-MARTにイ ン ターン シップ を 行った遠藤紗綾さんの体験を 伺いました。
今期3人の先輩からイ ン ターン シップ での体験を 伺いましたが紗綾さんは今までの先輩方とは違っていて、自らJ-MARTのプ ロ グ
ラ ムを 見つけ参加されました。J-MARTとは日系企業で主に南ラ オスに展開している 、いわばスーパーマーケットで他にもコン サ
ルタン ト・ホテルなど 幅広く活動を している そうです。紗綾さんは実際に広告のチラ シ作り(本物を 拝見しました)・ポップ 作りそして
お店の改善点を イ ン ターン シップ 生が提案する ということです。具体的には段ボールに入った商品の中身が分かる よ うに段ボー
ル箱に中身の写真を はって賞味期限を 書くことで、今までの無駄を 省くことができたそうです。そこで紗綾さんたち イ ン ターン シップ
生が帰国してからそれら改善点が伝承される のかという問題が上がり、4か国語話すことができる タイ 人の社員がいる とのことでし
た。これは他の国・地域でも同じですが改善点を 考案しても伝承していくことの難しさを 感じました。またラ オスにおいて物乞いが比
較的少なかったというお話がありましたが、バン ビ エン に行かれた際に販売されていた川魚が計画経済の名残でど の店も同価格、
同じディスプ レイ で差別化がされていないとおっしゃっている のを 聞いてラ オスという国は発展してきている が田舎部など まだまだ
課題はたくさんある ことを 痛感しました。最後に、明確な目的を 持つべきだったという紗綾さんの言葉がとても胸に響きました。理想
や目標はいくらでも語る ことができますが大切なのは自分の目的、中身の詰まった思いなのだと感じました。密度の濃いイ ン ターン
シップ にする ために、中身を 詰める ための知識を 身に着ける こと、そして明確な目的を みつけていきたいです。
(GY7期生 内田 綾香)
Da t e
2015/10/21
2015/10/16
講演タ イトル
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:JICAイ ン ド事務所
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:JICAベトナム事務所
講演者
斉藤 綾のさん
片島 なつみさん
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回は、イ ン ドのデリーにある JICA事務所でイ ン ターン シップ を 行った齋藤綾のさんのお話を 伺いました。齋藤さんは主に、女性
を とりまく現状、公共交通機関の実態、イ ン ドの貧困の3つについてお話を してくださいました。女性を とりまく現状として問題となっ
ている のは、主に男の子を 好む風習によ る 子ど もの産み分け、ダウリー、卑劣な強姦事件です。中には女性に硫酸を かけて失明
させる といった残虐なものもあります。このよ うに未だ男女の格差が残る デリーで、女性が最も危険を 感じる 場所は公共交通機関
だそうです。そのため、近年公共交通機関では、女性の保護に関する 対策が進んでいます。メトロ やバスでは女性専用車両、カ メ
ラ や緊急ボタン など が導入されています。齋藤さんが現地で行ったイ ン タビ ューによ る と、メトロ は本数も多く、女性が安心できる
環境が整備されてきていますが、一方バスは運賃が安いために教育水準の低い乗客も多く、まだ課題は多く残っている とのことで
埼玉大学 経済学部3年
した。さらに、デリーには物乞いする 子ど もが多く、トイ レも未整備なところがあり、貧困の根深さも痛感したそうです。現在、これらの
(GY5期生)
問題を 改善する ためにNGOやUN WOMENが協力して取り組んでいますが、このよ うな活動が行われている ことを 多くの国民は知
りません。また、メトロ やバスで女性が痴漢の被害にあっても通報しないケースが多いそうです。そのため、学生団体との連携強化
や、企業からだけではなく、市民の中から変わる 必要がある と齋藤さんはおっしゃっていました。人の意識を 変える のは難しいこと
ですが、女性がよ り住みやすい環境を 作る ためには勇気を 出して声を 上げる ことが大切だと実感しました。私がイ ン ターン シップ
に参加した際は、自らイ ン タビ ューを 行った齋藤さんの積極性を 見習い、あらゆる 視点から現地の実態を 学んでよ り多くのことを
得られる よ うにしたいと思います。
(GY7期生 大谷 琴恵)
JICAのベトナム事務所でイ ン ターン シップ を 行った片島なつみさんが、素敵なピ ン ク色のアオザイ (ベトナムの民族衣装)を 着
て、プ レゼン テーショ ン を 行って下さいました。片島さんの今回のイ ン ターン シップ の目的は、支援する 側と支援される 側の相互
の目的を ど う達成している か、また特に興味のある 人材育成に関してはど のよ うな取り組みを している かということを 調べてくる
ことでした。主な活動は、ガイ ドブ ックづくりの手伝いなど の観光関係、汚染状況を 確認する 環境調査、部品調達が行われる 商談
会に出席する など の産業関係に分かれていたそうです。観光関係では、交通手段や食事の施設など 細かいことを 気にする 日本
人のニーズに合わせてガイ ドを 作成する ということでした。環境調査の一環として行った模擬授業の見学では、環境モラ ルや将来
を 見据えた行動を 子供たち に促しており人材育成が行われている と実感されたそうです。また日本人学生も環境のプ ロ ジェ クトに
携わっている ことから支援する 側も経験を 積める というメリットがあり、相互にとってプ ラ スである と感じられたよ うです。イ ン ター
埼玉大学 教養学部3年
ン シップ を 通して支援の必要性と果てしなさや支援がニーズに合っていないことを 改めて感じられたということでしたが、私もお話を
(GY5期生)
聞いていてガイ ドブ ックづくりにしても支援にしてもニーズを よ く見極めなければいけないなと痛感しました。また片島さんは、明確
な目的を もってイ ン ターン シップ に行き、現地での課題、自分自身のキャリアプ ラ ン やど のよ うに国際協力を していくかという課
題など も見出していました。私はイ ン ターン シップ というものについてまだ曖昧にしか考えていなかったので、このことはとても刺激
になりました。同時に、ただ行くだけではなく机上での知識を しっかり積んでから目標を 定めて行かなければならないなと思いまし
た。
(GY7期生 佐藤 望)
Da t e
2015/10/12
2015/6/24
講演タ イトル
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:v-shesh(社会企業)
インド
「Pray for Nepal:
ネパール大地震被災地報告」
講演者
土屋 健太さん
伊藤 ゆき氏
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回のBBセミナーではイ ン ドのチェ ン ナイ で3週間のイ ン ターン シップ を 行った土屋健太さんのお話しを 伺いました。土屋さんは
主にV-sheshというソーシャルビ ジネスを している 企業で障害を もった人の高等教育ドロ ップ アウトのデータの解析等に従事してい
たそうです。21,906,796(2001年)という数字はイ ン ドの障害者人口を 表しており、全人口の約2%だとおっしゃっていました。全人口の
2%と聞くとさほど 多くないという印象を 受けますが、人口世界2位で12.52億人(2013年 世界銀行)を 有する イ ン ドではその2%は決し
て無視してはいけない数になる と感じました。V-sheshでは障害者の方々のために教育の場を 設けている ということでしたが、その
教育は有料であり裕福な人しか教育を 受けられていない現状が課題だとおっしゃっていました。私は、教育は平等である べきだと
思う一方で、企業にとっては経営していくことも重要である のでこの課題は難しい課題だと思いました。国や州はV-sheshの事業に
埼玉大学 教養学部3年
関与していないということだったので、国家や州がこのよ うな問題に積極的に関わる よ うになる と状況は変わってくる のではないか
(GY5期生)
と思いました。土屋さんは今回のイ ン ターン シップ を 通してイ ン ドの障害者教育の現状、ソーシャルビ ジネスの意義、Excel統計の
重要性など を 学んだそうです。私も有意義で得る ものの多いイ ン ターン シップ を 計画していきたいと思います。また、土屋さんは貧
困に陥っている 人たち にご飯を 提供する Food Driveというボラ ン ティアにも参加したそうです。このボラ ン ティアは地元の大学生が
主体となって行っていたものだそうです。土屋さんが見た駅でホームレスとなっている 人たち の話や提供されたものを 残しておいて
あとから食べよ うとする 子供の現状を 聞いて、援助活動の重要性を 改めて感じました。私もイ ン ターン シップ の際には自ら積極的
に動くことでイ ン ターン シップ を 密度の濃いものにしていきたいと思います。
(GY 7期生 香田 祥真)
2015年4月25日ネパールのゴルカ という町を 襲ったマグニチュード7.8の大地震。ある 所ではマグニチュード9とも言われてい
る そうで、こんなにも大きな地震が起きたのは80年ぶりだと先生は言う。震災後の現地や人々の様子を 見に行くために先生は5月
の12日にネパールを 訪れた際にち ょうど 余震が起き、車の中にいた先生はとても大きな揺れを 感じ、5階建ての建物が目の前で
倒れる のを 見たそうだ。私にはとても想像できない発言であった。実際にはネパールの中央北区が震源地で世界遺産や世界で一
番美しい谷と言われたラ ン タン 、13世紀頃の建物カ トマン ズ旧王宮はとても古く土やレン ガでできており、建てる 際のつなぎという
ものが無く、これら全ていとも簡単に破壊された。世界遺産だという理由もあり、軍はとても丁寧に片付けていたという。ほりおこしも
無理だと言われており、立て直しなど の計画はなくそのまま放置されている そうだ。この災害によ る 死者約8500人で、地震後もパ
ニック死してしまう人も多々いる 。日本からは200人の援助隊がかけつけ、一日10万円の賃金と五つ星ホテルの宿泊がもうけられ
ている 。まず、被災者の食料、水、テン トなど の寝床確保が必要である 。災害によ り骨折など の怪我、不眠症など の精神病など の
処置や対応も必要だ。被災者とのコミュニケーショ ン のために通訳も雇用されていたが、間違った通訳も多々あったそうだ。便秘で
バルクマリ大学日本セン
はないのに便秘薬を 与えていたり、逆にストレスを 与えていたりと通訳がとても大事である こと、そしてなんといっても被災者の話を
ター長
聞いてあげる ことの大切さを 覚えたという。ネパールの人々は小さいころから避難訓練等の準備を していないため、心構えもなく大
きな恐怖心に襲われていた。ネパールの学校では美術、音楽、体育の教科がないため、自分の意思を 思うよ うに表現できないとい
う部分もあり、また、女は赤やピ ン クと決まっている 文化も存在している 。こういった大変な時期に悲しみや苦しみを 分かち 合い、聞
いてあげる だけでもど れだけの負担が減る だろうか。今この状況で現地の人々が何を する べきなのか、そして、私たち がしてあげ
られる ことは何か、この震災から学んだこともたくさんある と思う。ダーディン 村という先生が昔住んでいた場所では家畜小屋が崩
れ、山羊や牛等も死んでしまったが、現地の人々は同じ被害にあった者として食べずに葬ったそうだ。また、村人から5000円ほど 集
め、寝床もあり、電気も通り、3件に一つの共同炊飯所のある 仮設住宅を 建てた。この震災時のスロ ーガン は、「後ろを 向くな、前
を 向こう」そして「女性も稼げる よ うに」と男女平等を 示した。人々の絆は今まで以上に深まったであろう。
(GY6期生 長妻 美智子)
Da t e
講演タ イトル
「Learning and Life Experience
in Malaysia」
2015/4/9
イ ン ドネシアからマレーシアに留学
して
2015/1/14
講演者
Mr. Fitrian
Imaduddin
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:東ティモール国立大学工学 長谷部 和彦さん
部支援事業
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回のBBセミナーでは、初めて海外の方のお話を 伺いました。今回お話を してくださったのは、Mr. Fitrian Imaduddin (フィトリアン
さん) です。彼はイ ン ドネシア出身でマレーシアに渡り、マレーシア日本国際工科院(MJIIT)に在学している そうです。そのため、今
回はイ ン ドネシアについて少々、主にマレーシア日本国際工科院(MJIIT)に関して話を してくださいました。イ ン ドネシアでは多くの
人種、宗教、言語があり、プ ラ ン バナン 寺院など の古くからある 建造物の紹介やイ ン ドネシアからマレーシアに渡った時の心境の
変化や苦労した事など 、これからアメリカ に留学する 身として非常にためになる 話を 聞くことができました。MJIITについて、ど のよ
うな授業、研究が行われている のか、写真や図など を 多く用いて分かりやすく説明していただきました。MJIITが日本とマレーシア
埼玉大学理工学研究科
を つなぐ 架け橋のよ うに重要な役割を 果たしていくことや、周辺の国々からの留学生がこの工科院に学びに来ている こと、山口大
人間支援・生産科学コー
学や東海大学と共同研究を 行い、
ス
例えば電気自動車の研究を している ことなど を 知る ことが出来ました。日本の教授を 派遣し、日本の高水準の教育を 行っていこう
特別研究生
としている ことも知りました。実際に日本がマレーシアに学校を 設立し、交流を 深めていっている 事例を 聞き、国際協力の分野を
もっと深く勉強したいと思いました。貴重なお話を 聞くことができ、改めて教育の重要性と日本とのつながりを 学び、考える 良い機会
になりました。これからの留学とその後のイ ン ターン シップ に向け、日本の国際協力についてさらに勉強し、知識を 養っていきたい
と思います。
(GY6期生 野本香織)
埼玉大学 工学部4年
(GY3期生)
今回は、東ティモールの首都・ディリにて東ティモール国立大学工学部拡充計画「CADEFEST」というJICAのプ ロ グラ ムに参加し
た、長谷部さんからお話を 伺いました。東ティモールはテトゥン 語、ポルトガル語など が話されており、人口の過半数が貧困層で、石
油がGDPのほとんど を 占めている 国です。長谷部さんは現地で、秘書の方がポルトガル語から英語に翻訳したシラ バスを さらに正
しい英語に修正する など の仕事を しました。秘書の方の英語訳は間違った文が多く、修正する のに苦労したそうです。学内には、
内戦のときに焼かれ今もなお骨組みだけ残っている 建物もあれば、JICAが建てた建物など もあり、あまり整った環境とは言えない
のではないかと思いました。使っていない機械が多くあったとのことで、使い方が分からないのか必要がないのか定かではありませ
んが、ど ち らにしろ支給された意味がなく勿体無いと感じました。為になる お話ばかりでしたが、私がお話の中で一番興味を 持った
のは、長谷部さんが現地の学生に行ったアン ケートです。工学部の学生100人のうち 、62人がパソコン を 持っており、家にイ ン ター
ネットを 接続している のは7人でした。イ ン ターネット利用時に使用する 言語は、英語が42人、イ ン ドネシア語が31人、ポルトガル語
が22人、テトゥン 語が5人という結果でした。工学部でもパソコン を 持っていない学生やイ ン ターネット接続を していない学生が多く
驚きました。また、公用語がポルトガル語である のに、あまり利用されていないというのも興味深かったです。100人にアン ケートを
取る というのは簡単なことではないと思います。私も来年か再来年にイ ン ターン に行きますが、長谷部さんを 見習って頑張りたい
です。
(GY6期生 杉原 睦子)
Da t e
2014/12/3
2014/11/28
講演タ イトル
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:JICAスリラ ン カ 事務所
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:ECOSS:シッキム州
環境保全NGO(イ ン ド)
講演者
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
山形 和史さん
今回は、JICAスリラ ン カ 事務所にてイ ン ターン シップ を 行った山形和史さんのお話を 伺いました。山形さんはスリラ ン カ の最大都
市である コロ ン ボに滞在されたということです。コロ ン ボ市内の電化率は100パーセン トと高く、比較的不便のない生活を 送る 事が
できる ということですが、一方で北東部など ではほとんど 電気が通っていない場所がある ということで、地域差を 感じました。山形さ
んは、JICAスリラ ン カ 事務所で水質汚染の視察、電力管理局の訪問、道路建設現場の視察、廃棄物処理場の視察、青年海外協
力隊とSATREPSプ ロ ジェ クトの参加を 二週間のうち にされたとのことでしたが、とても多くの密度の濃い経験を されたのだと感じま
した。水質汚染の調査ではケラ ニ川を 主に取り扱ったとのことでした。調べてみたところ、ケラ ニ川はスリラ ン カ で4番目に長い
145kmの川で、農業を はじめとして人々の日常生活に深く関わっている 川です。経済成長にともなって汚染が目立つということで、
経済成長と環境保全のバラ ン スが大切な分野だと思いました。山形さんも会議に参加されて環境基準の採用や機材給与について
の話し合いを されたとのことでした。道路建設現場の視察では、渋滞がひど いコロ ン ボ市内の道の問題点が挙げられていました。
人々はあまり有料道路を 利用しないということで、あまり使われない有料道路だけが存在している というもったいない状況を 知りま
埼玉大学 経済学部3年 した。青年海外協力隊では、ゴミの分別の推進と環境教育、そしてコン ポストの普及についての活動を されたそうです。ゴミの分別
(GY4期生)
は、生ゴミとそれ以外で分ける ことを 行い、現地の方はゴミの分別を 日本よ りも熱心にされている 様子が見られたそうです。コン ポ
ストとは、バケツ の中に生ゴミを 入れて分解し、肥料として利用できる よ うにする 方法のことで、生ゴミの量を 減らすために行われて
います。スリラ ン カ は北海道の0.8倍ほど の国土のわりに人口が多いため、ゴミの処理場もうまく機能していない状態で、ゴミの排
出量が深刻な問題になっています。ゴミの排出が多いのを 利用して、コン ポストで簡単に肥料に変える 解決策は良いと思いまし
た。SATREPSプ ロ ジェ クトとは、JSTとJICAが共同研究を 行っている プ ロ ジェ クトで埼玉大学も参加しています。JSTとは大学等の
国内研究機関への研究支援を 行う独立行政法人科学技術振興機構です。このプ ロ ジェ クトでは、スリラ ン カ 廃棄物処理のガイ ド
ラ イ ン の作成を 行ったそうです。スリラ ン カ の大学でのミーティン グで多くの現地の大学生とお話される 機会があったということ
で、学生の将来までプ ロ ジェ クトがつくっている という素晴らしい面がある ことを 知りました。今回の山形さんのお話では、山形さん
の多方面への知識の豊富さに驚きました。私も、イ ン ターン シップ を する 際には興味を 持ったらすぐ に質問し、自分から積極的に
内容を 深めていきたいと思いました。
(GY6期生 塚田 咲子)
武井 紗也子さん
石井 有希さん
今回のセミナーはイ ン ドにのシッキム州でエコツ ーリズムに参加した先輩方のプ レゼン テーショ ン であった。エコツ ーリズムとは
主に観光業、自然環境保護について学ぶそうだ。先輩方のプ レゼン テーショ ン は訪問した際に感じた事など を 報告していた。イ
ン ドはど の人たち にも英語が通じる ということであったが、現地の言語も強いということであった。また、迎え入れてくれた人たち が
シャイ である ということについては、まだ受け入れる 人たち が慣れていない事や、宗教的影響も強いのではないかと思った。テミ
ティーガーデン では食事がすべて有機野菜でお茶がとてもおいしかったという。エコツ ーリズムというだけに、出来る だけ自然環境
を 壊さないよ うに栽培から肥料など について配慮したり、土を 大事にしたりする 姿勢を 感じ取る 事ができた。とくに印象的だった事
埼玉大学 教養学部3年
は、現代性(利便性)と伝統性(旧式)との優先性である 。利便性を 求める 事は、環境的問題を 引き起こす事にもなり、伝統性を 重
(GY4期生)
んじる と不自由さを 感じてしまい、快適に過ごせる かど うかが問題である 。しかし、話の中で「楽しく生きる 」ということがあった。環
境に配慮(リサイ クルなど )を 当たり前のよ うに感じ、不自由さも不自由と感じなくなる ことが、エコツ ーリズムにとって重要なことだと
思った。また、国民の習慣性について「spitting」が多く見られたといことであったが、その様子は決して心よ く思うものではなく、改善
される べき問題だと感じたということであった。イ ン ドの人口やグロ ーバル社会を 考える と、今の中国にも見られる よ うな問題がこ
れから多く出てくる のではないかと考えた。
(GY6 長妻 美智子)
Da t e
2014/11/17
2014/11/14
講演タ イトル
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:福祉施設(ベトナム)
CIEE海外ボラ ン ティア
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:JICAベトナム事務所
講演者
清水 恵太
小林 暉さん
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
UNESCAP(国際連合アジア太平洋経済社会員会)が発行する “Disability at a Glance 2012” によ る と、ベトナの5歳以上の障害者
は650万人であり、5~15歳が17.9%、16~59歳が32.6%、60歳以上が49.5%となっている 。今回、清水先輩は障害を 持つ児童のための学
校でボラ ン ティアを されたということで、5~15歳に限定して我が国と比較してみる と、ベトナムがおよ そ116万人、日本がおよ そ9万
人である 。この愕然とした差は何故生まれたのだろうか。セミナーの中で辻教授がベトナム戦争の影響について言及されていた
が、今から約50年前に始まったこの戦争では米軍によ って枯葉剤が大量に使用され、これは健康被害や環境被害、そして出産異常
を 引き起こし、戦後ベトムの人々を 苦しめ続ける こととなり、その結果ベトナムには今も日本の10倍以上の障害児が存在している
埼玉大学 教養学部3年 のであろう。今回清水先輩が活動された学校にも少なからずこの影響を 受けてしまった子がいる のかもしれないと思うと、子供たち
(GY4期生)
の幸せを 願うばかりである 。ベトナムには “Volunteers for peace Vietnam” という地域発展の為に国内外からボラ ン ティアを 斡旋
する 団体があり、先輩が派遣されたのは”Phuc Thu Caring Center” という施設だった。この施設は近隣の同じ類の施設と比較する
と、ど うやらあまり裕福でない家庭の子供達が通うところだったという。先に述べたよ うに、ベトナムには障害児が数多くいる 。確か
にベトナム戦争は暗い歴史だが、この戦争によ って生み出された犠牲者は今も生きている のである 。私は今回のセミナーに参加し
て、この事実を きっかけとして障害者の社会進出に強い国になって欲しいと思った。弱味は強味に変える ことが出来る 。これからの
ベトナムの発展に注目する ばかりである 。
(GY6期生 入江 美樹)
JICAのベトナム事務所にイ ン ターン シップ へ行ったGY4期生の小林 輝からお話を 聞かせていただきました。ベトナムについての
基本的な知識や日本がベトナムにとってど のよ うな存在なのか、2国間の関係性など 今まで知らなかったことがたくさんあり、自分
の知識不足に改めて思い知りました。今までいろいろな先輩方のイ ン ターン シップ の体験談を 聞かせてもらっていますが、今回の
小林さんの行ったJICAのベトナム事務所では、仕事中日本人と接する ことが多く、また、途上国でのボラ ン ティアとは異なり、実際
に職場の現場で活動されたということでした。今までの私のイ ン ターン シップ のイ メージは発展途上国へ行き、開発援助の現場を
みたり、ボラ ン ティアを して現地の人たち とたくさん触れ合うものなのかなと思っていました。さらに先輩もおっしゃっていましたが、現
地の国に行けば何かしら自分に仕事・やる ことが割り振られる だろうと思っていました。でも実際は何を やりたいのかを 聞かれ、具
埼玉大学 経済学部3年
体的にこれがやりたいと思うことを 決める ことが大事である と知りました。実際の職場で好きなことを 自由にやっていいよ と言われ
(GY4期生)
て、何がしたいのだろうと考えてしまうことなく自分のやりたいことを 決めてそれについていろいろな知識や実際の状況など を 学ぶ
ことが必要とされる んだなと思いました。また、開発援助について学ぶ上で工学部的な知識が必要だとおっしゃっていたので、私は
全くと言っていいほど 工学部が扱っている よ うな知識を 持っていないのでど んど ん勉強しよ うと思いました。イ ン ターン シップ へ行
くときに、行く国のことだけでなく会社のことも事前学習で学ぶことと積極性が非常に重要だと知ったので自分のやりたい分野を 決
め、イ ン ターン シップ へ行く前に事前学習を したいと思います。
(GY6期生 野本 香織)
Da t e
2014/11/3
2014/10/28
講演タ イトル
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:v-shesh(イ ン ド)
講演者
川嶋 久美子さん
津田 賢汰さん
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回は、イ ン ドのチェ ン ナイ でイ ン ターン シップ を 行ったGY4期生の川嶋久美子さんと津田賢汰さんのお話を 伺いました。お二人
のイ ン ターン シップ 先はv-sheshという会社で、そこでは社会から取り残された人(特に障害者)のために、就職の支援を 行っている
そうです。具体的な流れとしては、まず候補者のカ ウン セリン グや顧客探しを したあと、職業トレーニン グを 行います。数学、英語
など の研修のほかに、マナーの研修、面接練習など を 行い、就職活動に必要な知識や能力を 身につけます。無事就職に成功し
たあとも、企業と連絡を 取り、フィードバックや障害者のための環境整備、理解を 促します。私は、トレーニン グの内容が充実してお
り、また就職後の対応もある ことから非常に良いシステムだと感じましたが、実際には聴覚障害者以外の知的障害者など へのサ
埼玉大学 教養学部3年 ポートは万全ではなく、まだまだ課題がある とのことでした。お二人はv-sheshで、聴覚障害者への社会の理解を 促すプ レゼン 作
埼玉大学 工学部 3年 り、アン ケート集計、ビ デオ編集など のお仕事を したそうです。また、お二人はホームステイ も体験したとのことで、滞在中に様々な
(GY4期生)
経験が得られて非常に羨ましく感じました。津田さんは、お仕事を する 上で、相手を 理解する ことが非常に大事だと感じたとおっ
しゃっていました。また川嶋さんは、事前学習が足りずに質問されても答えられないことがあったそうです。私自身、障害についての
知識が乏しく、障害を 持った人たち への理解も足りないだけでなく、日頃から他人を 理解しよ うという気持ち が薄いよ うに感じま
す。海外の情勢についても日本の情勢についても充分な知識は持っていません。今回のお話を 聞いて、自分の足りない点を 改め
て見つめ直すことができました。先輩方のお話を 聞くだけで終わらせる のではなく、きち んと自分のイ ン ターン シップ 先での活動に
活かしたいと思います。
(GY6期生 杉原 睦子)
(サン ホセレコレト
ス大学工学部)
Mariah Jessa C.
Enadさん、
Robert Ivan
P.Inocandoさん、
サン ホセレコレトス大学
フィリピ ン ・セブ 島からの研修生に聞く
Cris Lawrence B.
工学部、
「埼玉・セブ ものづくり人材育成事業」
Laurenteさん、
サン カ ルロ ス大学工学部
Junry Y. Romaさん
(サン カ ルロ ス大
学工学部)
Maria Pamela l.
Beltranさん
今回のBBセミナーは、フィリピ ン のサン ホセ・レコレトス大学とサン カ ルロ ス大学の教員の方と大学の学生の方を 招いて、埼玉セ
ブ ものづくり草の根技術協力事業についての公演でした。埼玉セブ ものづくり草の根技術協力事業とは、埼玉県庁が中心となって
JICAに申請され採択されたもので、昨年の2013年11月よ り2015年度までの2年半にわたって実施される 事業です。この事業では日
本の製造業の進出先としても注目されている フィリピ ン の学生を 日本に招き、日本のものづくりに係る 考え方や技術を 伝える こと
を 目的としています。その日本側メン バー機関として埼玉大学が参加しています。サン ホセ・レコレトス大学とサン カ ルロ ス大学
は、セブ 島に立地しています。セブ 島は観光地としても有名ですが、そのセブ 島の素晴らしい場所の数々を スラ イ ドショ ーで見る
ことができました。そこには、伝統的な建物やアマゾ ン のよ うな森があれば、近代的な建物やきらびやかな夜景もありました。私の
知らなかった場所にそのよ うな豊かな景色がある ことに驚きました。そしてセブ 島からいらした学生さんもセブ 島の素晴らしさを 私た
ち に全身で教えてくださり、日本が伝える だけでなく、私たち が教えていただくことが沢山ある よ うに感じました。フィリピ ン の大学の
様子は、パソコン など の設備が整っていたり様々なエン ターテイ メン トが存在していたりと、学生が学ぶ環境が整っている 印象を 持
ち ました。また、これからのものづくり事業を 進めて行くにあったっては、様々な革新と環境を 守っていくバラ ン スを ど のよ うにして
とっていくかが大切だと感じます。そして最後にはフィリピ ン の音楽にのせてダン スと歌を 披露してくださいました。日本にいてイ ン
ターネットや本を 読むだけではわからないことを 体や空気で感じる ことができました。これからフィリピ ン と共に事業を して行く中で、
それまで存在していた良いところを 崩さずに、日本の誇れる 技術を 伝え、共に成長していきたいと思いました。
(GY6期生 塚田 咲子)
Da t e
講演タ イトル
イ ン ターン シップ 報告会
2014/10/24 実施先:東ティモール国立大学工学
部支援事業
2014/10/20
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:JICAイ ン ド事務所
インド
講演者
白戸 文規さん
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
東ティモール民主共和国の首都,ディリにある 唯一の国立大学の工学部に2週間,JICAプ ロ ジェ クトに参加していた白戸 さん のお
話は今まで聞いたイ ン ターン シップ の中では経済面や環境面で恵まれている 地域だと感じた.プ レゼン の中では貧困や 汚染 問題
がなく,他の先輩方よ り良い生活を していたと勝手に想像していた.都内に滞在していたという理由もある かもしれないがし かし ,4
つもの言語を 話す国で自らの母語も通じず,ましては英語もまともに使えない場所でとても苦労はあったと思 う.彼の 主な仕事 内容
は大学の論文等の翻訳や会計報告,JICAが支援している 建物や学内探索であった.翻訳では現 地の 秘書 がポ ルト ガル 語か ら英
語に訳したものを 再び正当な英語に書きかえる という彼自身とても大変な仕事だと言っていた.辞書を 片手にもち ながら複数 の語
言に矛盾を 感じ,頭の中が混雑していたはずだ.会計報告は彼自身がやりたいと思っていた仕事でとてもやりがいがあ ったと思 う.
埼玉大学 経済学部 3年
学内探索のお話が私の中で一番印象に残っている .まず,彼が聞いた現地の大学教授のレクチャーは,論文の書き方やプ レ ゼン
(GY4期生)
の方法など 日本人からしてみればとても基本的な事を 現地の人々はびっくりしていたと言う.また,東テ ィモ ール では 時間 を 守 らな
い人が山ほど ある らしく,日本では絶対に許されないことだ.現地語で「明日」は「未来」を も意味する ので,提出 期限 など も明 日で
はなく未来のいつかというよ うに捉える 事ができる ので,これも言葉の矛盾が生じる .また,現地の教授の 仕事 に対 しての意 識が
とても低く,とくに中年の教授は人数合わせのため,仕事に対する やる 気が見えず,教育面にも問題がある と感じた.最後に,日本
では当たり前のことや習慣が東ティモールでは珍しかったりあり得ないことで,東ティモール民主共和国の人々と日本 人では価 値観
が全く違うと感じさせられたプ レゼン であった.
(GY6期生 長妻 美智子)
開発援助というと、たまに目にする テレビ のドキュメン タリー番組でお笑い芸人さんなんかがボラ ン ティアとして途上国に派遣さ
れ、そこで四苦八苦しながら生活する 様子を 感動的に映し出している イ メージが強い。今回、佐藤先輩のお話を 聴いて、私はあの
よ うな類の番組は多少誇張されていてもあながち 間違ってはいなかったのかもしれないと思った。おそらく私ならそこで暮らすという
だけで精一杯だろうに、働き、課題を 見つけ、解決の道を 探っていくというのは相当の体力、精神力を 要する だろう。果たして2年
後、同じよ うに私は自身のイ ン ターン シップ を 乗り越え、後輩にプ レゼン テーショ ン する ことができる のだろうかと不安に思いな
がらも、同時に「よ し、先輩を 超えてやる !」と後輩の特権とも言うべきよ うなことを 考えていた。プ レゼン の中で「ファ シリテーショ
ン 」という言葉がでてきたが、この意味を 聞いたとき私はソクラ テスの「問答法」を 思い出していた。問答法とは、相手に質問を し続
ける ことで相手の主張の矛盾点を 自覚させ、理想の論理にむけて誘導していくという方法だが、これは「ファ シリテーショ ン 」に酷
埼玉大学 経済学部 4年 似している 。まさか古代ギリシア哲学が現代も通用する とは思いもよ らなかった。このコミュニケーショ ン 能力は、指導者の立場に
佐藤 智亜樹さん
(GY3期生)
いる のであればそれがど の業種であろうと必要な能力だと思う。なぜなら当人達の自主的な活動を 促し、かつ問題解決の道へと導
くことができる この方法は援助する 側とされる 側の双方の利益につながる ので、途上国の開発援助には必要不可欠だ。世界第2
位、いずれは世界一の人口を 誇る 大国となる イ ン ドの人口分布は綺麗なピ ラ ミッド型である 。国を 担うリーダーに対し、国民が圧
倒的に多いこの国では貧困問題を 筆頭として、男女問題、カ ースト制度の問題、国際問題など 多くの解決困難な問題を 抱えてい
る 。その中で地道ではある ものの、ほんの少しずつその環境が改善されていくのであればJICAを はじめ、多くのNGO団体の存在意
義はある のだろう。しかし当人達にその気がなければいくら我々が協力を 申し出たとしても私たち は無力である 。今日、私はそれら
の問題を 解決していく一つの希望がみえたよ うな気がする 。
(GY6期生 入江 美樹)
Da t e
2014/10/15
2014/10/3
講演タ イトル
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:NICE(国際ボラ ン ティア)
フィリピ ン
イ ン ターン シップ 報告会
実施先:JACリクルートメン ト
イ ン ドネシア
講演者
諏訪 茜さん
程原 秀明さん
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
GY3期生の諏訪茜さんから、今回、NICE(国際ボラ ン ティア)についてのお話を 聞くことが出来ました。諏訪さんが国際ボラ ン ティア
として行った場所はフィリピ ン の北西部に位置する Medellinという場所で、11日間活動されたそうです。国際ボラ ン ティアとしての活
動は台風で吹き飛ばされてしまった施設を 立て直すといった労働作業を 日中に行ったとおっしゃっていました。また、諏訪さんが現
地に行って目にしたことの中で各家庭の格差が激しいということに驚きました。高い車を 保持している 家庭がある 一方で、出会った
何人かの子供たち は路上の公衆トイ レで夜を 明かしている ということ、また、学校に通うことのできる 子供たち と学校に行けずに
毎日同じ服を 着ている 子供たち がいたということは、まさに激しい格差を 象徴している 現実である と強く衝撃を 受けました。一方で
諏訪さんは、現地で出会った子供たち はみんな楽しそうで生き生きしていて、学校に行けないことは彼らにとって当たり前なことで全
然気にしている 様子は無かったとおしゃっていました。当たり前になっている ほど ずっと前からその地域では格差がある のかなと思
埼玉大学 教養学部 4年
いました。教育を 受ける 機会がある かないかで子供たち のその後の将来が大きく異なる ことも知りました。私たち は教育を 受ける
(GY3期生)
ことが当たり前で、高校、大学や大学院まで行って勉強する 機会がありますが、今回のお話を 聞いてその豊かさを 改めて考える 機
会になりました。さらに、国際ボラ ン ティアを 通じて得る ものは参加者一人一人で違うことも知りました。私は国際ボラ ン ティアに興
味がありますが、実際の体験談を 聞くと行きたい国のことを もっと知り、自分がど のよ うな志を 持って何を 得る ために参加する の
かを しっかりと考えなければいけないと強く思いました。今回このよ うな貴重な体験談を 聞くことが出来、もっと具体的に自分のこれ
からの計画を 考えていこうと思いました。
(GY6期生 野本 香織)
今回のBBセミナーでは、GY4期の程原秀明さんから、JACイ ン ドネシアでのイ ン ターン シップ の体験を 聞くことができました。こち ら
の会社は、イ ン ドネシアの企業と現地で職を 探している 候補者とを つなぐ 人材紹介会社だそうです。程原さんはそこで、名刺デー
タやメルマガの作成など のルーティン ワークと、候補者の面接練習の同行や企業の人事の方との話し合いなど を 行ったそうです。
ビ ジネスマナーや英語の丁寧な表現など 、仕事で必要な知識がないと苦労する とのことなので、私もこれからきち んと身につけて
いきたいです。お話の中で、自分たち が紹介した人材と人事の方が求める 人材との間に違いがある ことに気づき、クラ イ アン トと
埼玉大学 経済学部 3年 対話する ことの重要さを 実感したとおっしゃっていました。その企業に合った候補者を 見つけ出すためには、企業が本当に必要とし
(GY4期生)
ている 人材がど んなものかを きち んと理解しなければならず、難しいお仕事なのだなあと感じました。他にも、イ ン ドネシアの紹介
や、イ ン ターン シップ 先での仕事内容など 、興味深いお話を たくさんしてくださいました。私はイ ン ドネシアの知識が乏しく、またイ
ン ターン シップ についてもまだち ゃんと考えていないので、今回のお話はとても新鮮で勉強になりました。私も程原さんのよ うに目
的を 持ってイ ン ターン シップ に参加し様々な発見を 得られる よ う、今のうち から自分が何を やりたいのかを 考えたいと思います。
(GY6期生 杉原 睦子)
Da t e
講演タ イトル
アフガニスタン からの
埼玉大学留学生に聞く
2014/7/24
JICA未来への架け橋(PEACE)プ ロ
ジェ クトで来日
2014/7/3
マレーシアからの
イ ン ターン 生に聞く
講演者
Mr.Samander
Salihi
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
Mr. Samandar Salihi (以下サマン ダールさん)はアフガニスタン から埼玉大学への留学生として構造力学を 学びに来ている そうで
す。彼はアフガニスタン で起こった市民戦争によ り、パキスタン へ逃れたという経験がある よ うです。サマン ダールさんは2011年に
はJICA未来への架け橋(PEACE)プ ロ ジェ クトの奨学生として日本に来ました。JICAのこのプ ロ ジェ クトでは毎年100人もの農業・
農村開発分野の人々を 日本に送っている そうです。日本がアフガニスタン に対して行っている こととしては、イ ン フラ の整備や文
化・安全・教育・健康など における 援助・補助、さらには農地や地方の発展の援助など があげられます。先に挙げたJICAのプ ロ
ジェ クトでアフガニスタン からの研修員を 受け入れ、人材育成を 行うことも、日本の役割としてあげられます。戦後、アフガニスタン
の主要な都市や大学を はじめとする 学校、歴史的遺跡など の再構築が進んでいます。そして新たに教育やコミュニケーショ ン 網、
さらにはメディア媒体など の発展も見られます。現在は、新たな原料である Copper(銅)の開発も始まっている そうです。サマン ダー
埼玉大学理工学研究科 ルさんが移民としてアフガニスタン から逃れてきたという経験がある と聞き、そうした経験を 持つ人のお話を 聞く機会はこれまでに
なかったので、とても興味深かったです。それには大変な苦労を 伴っていたよ うですが、実際に経験していない私たち にはその大変
さは到底計り知れないものである と思いました。また、戦争によ り、イ ン フラ の再構築や教育など の普及が今でも急がれている と
いう現状はとても深刻だなと思いました。こうした状況ではやはりJICAなど の公的機関に頼らざ る を えないのだと思います。サマン
ダールさんのよ うに国境を 越えて日本で研修を して帰っていくなど というプ ロ グラ ムはこれからも大切になっていくと思います。留
学も国境を 超える ことによ って自国では得られないものを 得て帰っていくというプ ロ グラ ムであり、世界のグロ ーバル化が進んで
いる なかでは、こうした国境を 越えた取り組みが大切になる と思いました。留学を 控えた今、国境を 越えて活躍する 人たち のお話
を 聞くことがとても励みになります。自分も何らかの形で日本と世界を つなぐ 役割を 果たせたらいいなと思います。
(GY5期生 岡部 優)
今回のBBセミナーでは、マレーシア日本国際工科院(MJIIT)の学生である 、アファ ン さんとフィトリさんのお話を 伺いました。お二人
はイ ン ターン 生として埼玉大学で機械工学を 学んでいる とのことでした。MJIITはマレーシアの首都クアラ ルン プ ールに設立され、
マレーシアにおいて日本型の工学系教育を 発展させる ために設置されました。また、マレーシアは「東方政策」として日本及び韓国
の成功と発展を 学び、取り入れる 政策を 実施しており、このMJIITもその一貫です。学内には日本人教諭も指導しており、ますます
マレーシアとの関わりも強くなっている ことを 実感しました。私はち ょうど 今、マレーシアの教育について調査しています。東南アジ
Mr.Abudullah Affan
マレーシア国際工科院 ア諸国内においてもマレーシアの高等教育の水準は高く、英語教育も力を 入れています。国全体が教育に対して相当な力を 入れ
bin Khalid
(MJIIT)
ており、その結果として首都を 中心に経済発展が進んでいる と考えられます。彼らのお話からも、質の高い教育を 受けている こと
埼玉大学工学部
を 感じましたし、また、自分たち の学びに誇りを 持っている よ うにも感じました。私もこれから留学とイ ン ターン を 控える 身です。留
Mr.Muhammad
機械工学科イ ン ターン 生 学についてはもう残すところ一ヶ月程です。留学先で何を 目的として過ごすのか、ど んなことに挑戦する のか、大方決まっています
Fitri bin Yahya
がしっかりと実践していきたいと思いました。最後に、アファ ン さんとフィトリさんは学部生ということで、私と同年代です。今回のセミ
ナーで彼らの発表はとても勉強になりました。マレーシアでど のよ うなことを 学んでいる かなど を 知る ことができました。私は工学と
はかけ離れた存在ですが、彼らは想像以上に高度な教育を 受けていました。また、その教育に日本が大きく関わっており、それに
ついても非常に喜ばしいことと感じました。
(GY5期生 吉村陸)
Da t e
2014/6/27
2014/4/24
講演タ イトル
「開発コン サルティン グ会社と
国際協力の現場」
「はじめての後発開発途上国
ラ オスで考えたこと」
-JICA大学生フィールド・スタディ・
プ ロ グラ ムに参加して-
講演者
武藤 正樹氏
松本 幸敏氏
加藤 みつきさん
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回のBBセミナーでは、開発コン サルティン グ会社である アイ ・シー・ネット株式会社さんのお話を お伺いする ことができました。ア
イ ・シー・ネットさんはコン サルティン グ事業・海外ビ ジネス支援事業・研修事業の三分野で活動しており、今回はコン サルティン グ
事業についてのお話でした。開発コン サルタン トとは、途上国が他国政府に援助を 要請し、外務省が受注して、JICAなど が請け
負ったものを 現地で実際に実施する 、いわば下請けの仕事のよ うなものである そうです。セミナーでは、国連、NGO、開発コン サル
タン ト会社の三つを 経験しておられる 方にお越しいただき、それぞれのできる こと・できないこと、メリット・デメリットについて大変参
アイ ・シー・ネット株式会社 考になる お話を していただきました。アイ ・シー・ネットさんは、学校や道路を 作る など のハード面ではなく、教育や医療、農業、観
光業など 、つまりソフト系と呼ばれる 様々な分野についてを 専門としている そうです。ハード系と違い、ソフト系は形として残る もの
ではありませんが、途上国の開発においてはとても重要なものです。地域に関しても、フィリピ ン 、ナイ ジェ リア、ドミニカ 共和国と
いったよ うに、世界のあち こち で活動を している そうです。会社のモットーとして教えていただいた、「困っている 人たち がいて、自
分たち にできる ことがある なら、それがど こでも、なんでもやる 」という言葉がとても印象的で、感動しました。今後、途上国の開発を
進めていくためには、このよ うな高い志を もって取り組んでいかなくてはならないのだなと改めて思いました。
(GY5期生 土屋健太)
埼玉大学 経済学部 2年
(GY5期生)
同期である GY5期生から初めてのプ レゼン ターで、何となく不思議な感覚を 覚えましたが、ラ オスでの自らの体験を 語る 加藤さん
は本当に生き生きとしていて、わたしは彼女の話にど んど ん引き込まれていきました。彼女がこの春に行ったラ オスという国は、開
発途上国の中でも最も下位の位置づけである 後発開発途上国に分類されます。ラ オ語という独自の言語を 話し、約49の民族から
なる 多民族国家であり、社会主義国である 印が国中のいたる ところにある そうです。一見日本とは何の関連性もない国のよ うに
思われますが、ラ オスと日本の関係は意外と深いものがある という話には驚かされました。二国間援助では、日本がラ オスのトッ
プ ドナーであり、また日系企業が多く進出している 場所でもある といいます。加藤さんは18日間のプ ロ グラ ムで、首都ヴィエン チャ
ン での現地NGOの訪問から始まり、農村部でホームステイ を しながらのフィールド調査を 行っていました。私が加藤さんの話の中で
最も印象的だったのは、現地の病院についての話です。ラ オスの病院には、途上国支援の一環で支給された外国の最新の医療機
器が置いてある にも関わらず、英語で書かれた説明書が読めずに機械を 正しく使えないので、宝の持ち 腐れ状態であったというの
です。しかも病院という、衛生面が一番確保されていなければならない場所である のに、衛生状態は良いとは言えないものだったよ
うです。ラ オスにも医師を 養成する 学校はある けれど 、レベルはそれほど 高くないので一般市民からの信頼も薄く、お金を 十分に
持っている 人は首都のヴィエン チャン の一部の病院か、ラ オスから飛び出してタイ の病院に行ったりする といいます。私はこの話
を 聞いて途上国での生活基盤の整備が急用課題である という話は本当のことである のだと思い知らされました。加藤さんがこのラ
オスでの滞在で感じたことの一つに“様々な立場の人から意見を 聞くことが必要なことである ”ということがありました。本当のニー
ズはど こにある のか、それは支援を する 側のわたしたち だけで話し合っていては見つかる はずはありません。だからと言ってラ オ
ス側の要望を 鵜呑みにして支援を する わけにもいかないでしょう。当事者同士の意見と第三者の視点を うまく取り入れつつ援助
の取り組みは進められていくべきだと強く思いました。
(GY5期生 片島なつみ)
Da t e
2014/1/14
2014/1/10
講演タ イトル
「国際協力の現場で感じたことと
キャリアパス形成」
イ ン ターン シップ 報告
実施先:NICE(国際ボラ ン ティア)
ミャン マー
講演者
丹澤千草氏
藤井健司さん
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
JICA専門家
今回のBBセミナーでは、JICA専門家の丹澤千草さんのお話を 伺うことができました。今回のお話のテーマは、「 国際 協力 の現 場で
感じたこととキャリアパス形成」ということで、国際協力の現場経験が豊富な丹澤さんから非常に貴重なお話を たくさん聞かせていた
だきました。丹澤さんは2歳の時に家族でブ ラ ジルへ移住し、そこから15年間ブ ラ ジルに住んでいたそうで、それがご自身 の国 際協
力への興味のきっかけになったと伺いました。日本の大学を 卒業後、海外留学を 経験し、その後 様々 な国 際協 力の 現場 へと 行か
れたそうです。IDBイ ン ターン 、外務省の国際協力イ ン ターン 、リオ総領事館専門調査員など 数々 の現 場を 体験 され たと いう こと
で、私たち にはそれぞれの現場の様子や特徴、現場からしか見えないことなど 貴重なお話を してくださいまし た。その 中で、国 際協
力を する 上で困難なことについて、1年~2年で異動になる という不安定なキャリアである こと、採用は非常に狭き門である こと 、か
なりの体力勝負である こと、適応力や専門性が非常に重要視される ということを 挙げてくださいました。一方 、魅 力に つい ては 、自
分の好きなことを 仕事にできる こと、海外で現地の人と共に働ける こと、ハイ レベルな仕事で充実感 を 得 られ る こと、そし て、世界
中ど こでも無限に仕事がある ことなど を 挙げてくださいました。今回のお話を 通して私が学んだことは 、国 際協 力に 関わ る 人 材に
なる ためには、語学やコミュニケーショ ン スキル、創造性や柔軟性、そして何よ りも覚悟が必要だということです。また、やりたいこと
に自分からアプ ロ ーチしていくことの大切さを 痛感しました。丹澤さんも、国際協力に関わる ためには自分からチャン スを 掴みに行
かないといけない、とおっしゃっていましたが、まさにその通りだと感じました。国際協力に 限らずす べてのことに 通じ る と 思い ます
が、自分から動くという積極性を もっとつけていくことが必要だと感じました。
(GY5期生 笹生彩)
埼玉大学 教養学部 4年
(GY2期生)
舗装が行き届いておらず、がたがたの道を 走る 夜行バス。およ そ10時間バスに揺られに 揺られ、その 後ボ ート を 乗 り継 いで…と
いった形でワーク実施地である ミャン マーのpayartaung村へ向かったのは藤井健司さんでした。中国、タイ …とアジアの生産拠点が
変遷していくなかで、今日次のフロ ン ティアとして最も注目を 集めている 国の一つがミャン マーです。藤 井さ んは ワー クを 通し て日
本語、英語を 教える 活動など 様々なことに取り組まれたそうですが、なかでも印象に残ったことはやはり、建設事業のことでした。か
んかん照りの空の下での新しい道路の開拓事業では現地の方が木を 切り倒したうえでワーク参加者のかたが鍬など を 利 用し 、道
を 平らにしたそうです。今回「アジア最後のフロ ン ティア ミャン マーでの14日間」という表題でお話を 伺いましたが 、揺 れが 激し いが
ために車内で一睡もできないよ うな現在の道路状況の国へ今後日本企業も次々と参入していくのかと考えたら、その 道の りは 決し
て平坦ではないよ うに感じられました。
他方で藤井さんの出会ったミャン マー人の方々は仏教の教えのもと、「ある もので充足している 様子だった」そうです。日本にはある
ものがなく、日本にはないものがあり…データを 見る だけではいつも何かが足りないと語られる よ うな国であっても、それ は外 部か
ら見たときの印象であり、内側からの視点というのは非常に見えづらくしかし大切だと考えました。また、内側からはかえって見えにく
い外部からの視点も必要で、衛生面での課題を 村長さんに伝えた藤井さんのよ うに、訪れた場所で何か提言を 出せる よ うに、そし
て内実を 見抜ける よ うに、今後ますます勉強していきたいと思える イ ン ターン シップ 報告でした。
(GY5期生 加藤みつき)
Da t e
2013/12/9
2013/12/6
講演タ イトル
「固定観念を 捨てろ!
僕がオーストラ リアで養ったもの」
イ ン ターン シップ 報告
実施先:日本工営株式会社
フィリピ ン
講演者
高塚雄一氏
菊地 匠さん
所属 等
さいたま日豪協会代表/
市民活動家
埼玉大学 教養学部 3年
(GY3期生)
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回のBBセミナーでは、さいたま日豪協会代表であり、市民活動家としてご活躍されている 高塚雄一さんに、ご自身 の豊 富な経験
に基づいたお話を していただきました。高塚さんは新聞配達を しながら大学へ通うという苦学生を 経験し、卒業後は 就職 活動 を 行
わずイ タリア料理人を 目指し修行を 積んだ後、安定したホテル業に就きたいという気持ち から、ホテル学校のある オーストラ リアへ
の留学を 決意されたそうです。オーストラ リアでは、多くの留学生との交流を 通して、日本人に比 べて発展 途上 国か らの 留学 生に
とっての渡航の難しさや、自身の黄色人種としての白人からの差別など 、人種や出身国の違いによ って生 まれ る 環 境の 変化 を 目
の当たりにされたということでした。途上国からの留学生の中には、出身国の治安の不安定さからオーストラ リア永住権獲得を 目的
として大学院に通う人も多いという事実には驚くとともに、普段はあまり馴染みのない移民問題の難しさを 私自身強く感じました。ま
た、世界で活躍する ことを 目指すにあたっての心構えを 教えていただきました。自分の行動範囲を 狭め てし まう よ う な固 定観 念は
捨て、国際的な基準に柔軟に対応する ことや、あらゆる 場面において「絶対」ということはあり得ないため、簡単 に諦 めず 、努 力を
継続する ことの大切さを 改めて感じました。そして、特定のコミュニティに固執せ ず、幅広 い人 脈を 作り 上げ る ことが 、英 語でのコ
ミュニケーショ ン 能力や母国に関する 知識と同様に、海外で活動する にあたって重要だということも教えて頂 きま した。私 も今 後、
ふとした時のチャン スや新たな試みへのきっかけを 見失わず挑戦していける よ う、柔軟な発想や知識を 身に着けていきたいです。
(GY5期生 齋藤綾の)
今回のBBセミナーではフィリピ ン の日本工営-ARISP事務所でイ ン ターン シップ を 行ったGY3期生の菊池 匠さ んの お話 を 伺 いま
した。首都マニラ の北東に隣接する ケソン 市がイ ン ターン 先だったそうです。こち らの会社では海外コン サ ルタ ン ト の事 業を 手掛
けており、途上国における 都市計画や運輸交通計画の推進、農業における イ ン フラ 整備、さらに紛争や地震や津波など によ って
被災した地域における 復興支援など を 行っております。ARISPとはAgrarian Reform Infrastructure Support Project(農地改革基盤
支援事業)のことで、現地住民の農業における 生産と所得の向上を 目的としており、具体的には農業 生産 基盤 の整 備、農民 組織
の育成と強化、農業関連施設の拡充など を 指します。農民参加型・コミュニティー密着型の理念の元、フィリピ ン 政府 機関 と連 携し
ながら事業を 行っている そうです。菊池さんは実際にイ ン フラ 整備が計画通りに行われている かのモニタリン グとして道路の 舗装
工事の視察や、自治体・組合が機能を 発揮する ために、それらを 作る 意義・必 要性 を 話 し合 う会 合に 参加 され たそうです。イ ン
ターン 全体を 通して、コミュニケーショ ン 能力が事業を 円滑に進める うえで必要不可欠で、自分の立場や言い分を 分 かってもらえ
る 、周りとの関係を 良好にする 手段である と学んだとおっしゃっていました。また日本人からする と考えられない よ う な価 値観 の齟
齬もあり、考えさせられたともおっしゃっていました。イ ン ターン 中に行かれた首都マニラ は信号機がほぼ無いにもか かわ らず 渋滞
や混乱など はあまり見られなかったそうですが、やはり交通量が多く、バイ クにノーヘルメットで3,4人乗りし てい る の を 見 たと のこ
とで、振興途上国の一面も確認されたよ うです。私は今回の報告会で異文化の人と関わる 際には相手 を 認 めて受け 入れ 合う こと
の大切さ、そして日本の技術が途上国で役立っている ことの誇らしさを 感じました。
(GY5期生 遠藤紗織)
Da t e
2013/11/26
2013/11/22
講演タ イトル
イ ン ターン シップ 報告
実施先:JICAイ ン ド事務所
イ ン ターン シップ 報告
実施先:NICE(国際ボラ ン ティア)
タイ
講演者
多筥 大暉さん
杉平 ほのみさん
所属 等
埼玉大学 経済学部 3年
【GY3期生)
埼玉大学 教養学部 3年
(GY3期生)
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回のBBセミナーではJICAイ ン ド事務所でイ ン ターン シップ を 行った多筥さんのお話を 聞くことが出来まし た。多筥 さん が携 わっ
た業務の一つでデリーメトロ という地下鉄網の工事現場の視察があったそうです。イ ン ドでは人口の増加 や自 家用 車の 普及 によ
る 大気汚染が問題になっており、それらを 改善する ためにデリーメトロ の開発が推し進められている よ うで、開発には外 資系 企業
も多く参入しており、特にジョ イ ン トベン チャーが多くみられ国外からの注目の高さが窺えます。駅構内の設備も日本と比べて遜色
がありませんが、実際工事現場に行ってみる と作業を している 大抵の人はきち んとした格好を していたが中 には ヘル メッ トも靴も
履かずに作業を 行っている 人もいて、安全面で若干不安に思うところもあったそうです。また利用 者に イ ン タビ ュー を 行 ってみる
と、運賃が安いことや病院など の公共施設に容易に行くこともできる ため高い評価を 受けている よ うです。しかしまだまだ行き 届い
ていないところもあり、例えばフィーダーバスというバスがありますが窓が割れている など 、バスそのものが古く停車場所も始点 と終
点し記されていなかったそうです。このよ うなこともあり、デリーメトロ 以外の公共交通網の開発も近年注目されており、多筥さんも日
印モノレール・LRTセミナーに参加しモノレールや路面電車といった新しい公共交通網の開発 のプ レゼ ン を お聞 きに なったそうで
す。こういった発展とは裏腹にデリーメトロ で行ける 範囲でも地方に行けば行くほど 格差のよ うなものが見られる よ うになりあ る 高
架線の下で母子の死体が片づけられず放置してある など 多くの課題が残されている よ うに感じました。
イ ン ドはかなり経済発展を 遂げている とTVなど で聞いていましたが今回の話を 聞いて自分が認識していた事実との相違があ る こ
とがよ くわかりました。イ ン ドでこのよ うな状態である ことを 考える とその他の 途上 国の 実情 は自 分の 考えよ り よ り 厳し いものに
なっている のではと思い、やはりその国の実態を 知る ためにはその国に行き自分の目で見て体験する ことが必要である と感じ まし
た。
(GY5期生 奥野 優人)
今回のイ ン ターン シップ 報告会ではタイ で国際ボラ ン ティア活動を されてきたというGY3期生の杉平ほのみさんのお話を 伺い まし
た。杉平さんはNICEのワークキャン プ に参加されたそうです。ワークキャン プ とは国際ボラ ン ティアプ ロ ジェ クト の一 つで、様 々な
国からボラ ン ティアに参加する 人が集まり、一定期間活動を 行うものだそうです。杉平さん はタ イ の Roywan Phan Pha Alternative
School という週末に開かれる 学校で活動を されました。この学校は子供たち が週末に自由に来られる 林間 学校 のよ うなもの で、
杉平さんは子供に英語を 教えたり折り紙を 教えたりしたそうです。子供たち の折り紙を 折って喜ぶ姿や純粋 な笑 顔に 癒さ れたとに
こにこしながらお話して下さりました。他の日にはトイ レやお風呂の建設作業、生ごみからコン ポストを 作る 作業など を され たそうで
す。またタイ での生活についてもお話しされていました。杉平さんが寝泊まりしていたところでは、川の水や雨水を ためたものを 生活
用水として使用していたそうです。私はそれを 聞いて大丈夫なのかと不安に感じてしまいましたが、杉平 さん によ る と 慣れ てし まえ
ば意外と平気だったそうです。村の人にとってもそれは普通のことで、実際に生活して支援を 受ける 側の立場に立 ってみる こと も必
要だとおっしゃっていたのが印象的でした。他にも英語は完璧なツ ールではないと話されていました。村の人々に 英語 は通 じなかっ
たそうですが、ち ょっとしたタイ 語でコミュニケーショ ン を とり楽しく会話する ことができたそうです 。現 地の 言語 を 学 ぶの はその土
地の文化を 学ぶくらい重要なことだと話されていました。私は今授業で開発援助について学んでいますが、日本 でただ本 を 読 んで
いる だけではわからないことがたくさんある ということに気づかされました。現地に行って実際にそこで暮らしてみなければ 支援 され
る 側の視点に立つことはできないと思います。また先進国の基準が必ずしも世界の基準ではないということ を 胸 に刻 んでおく べき
だと感じました。
(GY5期生 小嶋早智)
Da t e
2013/11/15
2013/11/11
講演タ イトル
イ ン ターン シップ 報告
実施先:(株)秀文社
シン ガポール
イ ン ターン シップ 報告
実施先:JICAベトナム事務所
講演者
芳賀 佳奈子さん
寺田 悟士さん
所属 等
埼玉大学 教養学部 3年
(GY3期生)
埼玉大学 教養学部 3年
(GY3期生)
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回のBBセミナーでは、(株)秀文社(学習塾)でシン ガポールへのイ ン ターン シップ を 行ったGY3期生の芳賀 佳奈 子さ んの お話
を 聞くことができました。シン ガポールについてはあまり知識がなかったのですが、交通や観光面での発展、一人当たりの所得が日
本のそれよ りも高いなど ということを 聞き、とても勉強になりま した。イ ン タ ーン シッ プ の 内容 とし ては 、早 稲田 アカ デミーシ ン ガ
ポール校で校舎事務のお手伝いや生徒の見送り、電話対応、授業見学など ということでした。生徒たち は 日本 の学 校の 帰国 子女
枠、現地の早稲田渋谷シン ガポール校の合格を 目標としていて、教育は少人数で、英語に力を いれている そうです。また、教 育環
境としては、生徒たち は素直で、様々な人種の生徒が高いレベルで学んでいて、寮もあり、そしてなによ り夜間の 治安 が悪 くないと
いうところが、個人的にはとてもいい環境だなと思いました。また、シン ガポールは知的労働者を いい条件で外国から雇っており、そ
のよ うな面での使い分けがしっかりとしている というところに、教師など 教える 立場の人にとっても良い環境なの では ない かと 思い
ました。日本では、教師の給料や手当てを はじめとしてさまざ まな議論がある が、シン ガポールのよ うに生徒 にと ってだけ でなく教
師にとっても良い環境がある というのは、将来的に見ても魅力的なことだと思った。芳賀さんはイ ン ター ン シ ップ を 通 して、世 代や
環境の違う人たち とのコミュニケーショ ン 能力の大切さを 学んだとおっしゃっていましたが、グロ ーバル化の中でそれは外せないこ
とだなと思いました。私も将来にむけて今回学んだことを 意識していきたいと思いました。
(GY5期生 池田 圭)
今回のイ ン ターン シップ 報告会では、JICAベトナム事務所にイ ン ターン した寺田さんのお話を お聞 きす る ことが でき まし た。ベト
ナム都市部では交通量が非常に多く、交通規制が大きな課題となっている そうです。寺田さん自身も、移動や道路を 横切 る 際 にも
苦労したとおっしゃっていました。JICAベトナム事務所は交通イ ン フラ の改善を はかる 事業を 進めている そうですが 、安 全面 に対
する 意識の低さ、市が事業費支払いを 拒否する など 、様々な問題がある そうです。寺田さんは鉄道の優位性・ 収益 性を 高め る こ
とや、企業側の安全管理など が重要になってくる であろうとおっしゃっていました。ホーチミン 市では、下水の93%が河川にそのまま
流されて、水質汚濁を 招いている そうです。JICAは下水の管理・処理能力を 向上させる ための事業を 進め てい ます が、下水 処理
の重要性について住民の十分な理解が得られていないそうです。寺田さんは、河川のごみ拾いを 通じて若い世代の意識改革 を す
る ことを 提言したそうですが、すばらしいアイ デアだと思いました。また、“持続可能な地域農業・バイ オマス産業 の融 合” 事業 は人
口増加や、自然災害によ る 作物への打撃を 見こして、食糧、燃料の安定供給の重要性に起因して立ち 上げられたそうです。寺田さ
んがこの事業の試験農場に視察に訪れた際には、農村がそれほど 貧しいとは感じなかったそうです。家電も大体 そろ っている と聞
いて驚きました。しかし、省によ っては貧困率が違い、まだまだ貧しい農村もある という現実もわかりました。今回 のセミナ ーに 参加
して、発展途中に起こる 問題やその対策について学ぶことができました。また、寺田さんがおっしゃ っていま したが、自身 の積 極性
や、コミュニケーショ ン 能力がイ ン ターン シップ において重要である ことを 改めて感じる ことができまし た。今後 に活 かし てい きた
いと思います。
(GY5期生 金子 万次郎)
Da t e
講演タ イトル
講演者
所属 等
イ ン ターン シップ 報告
2013/11/8
実施先:プ ラ ネットファ イ ナン スジャパ
ン
小﨑 隼さん
埼玉大学 経済学部 4年
(GY2期生)
フィリピ ン
イ ン ターン シップ 報告
2013/10/28 実施先: NICE(海外ボラ ン ティア)
タン ザニア
田中 健一さん
埼玉大学 経済学部 3年
(GY3期生)
セミ ナー の感想(G Y 生)
11月8日金曜日イ ン ターン シップ 報告会は、GY二期生の小﨑隼さん、フィリピ ン にてプ ラ ネットファ イ ナン スジャパン で働 き、マイ
クロ ファ イ ナン スのお仕事に携わってきたというお話でした。BOPビ ジネス、つまり貧困層における 上層部を ターゲッ トに した金融
を 行っている 会社とのことでした。貧困層の抱える 問題として、金融サービ スにアクセスできず、イ ン フォ ー マル な親 族など か らの
高利子のお金の貸借に依存してしまい、貧困から抜け出す道筋を 失っている という点があります。そこで、少額、無担保によ ってお
金を 融資し、貧困から抜け出す手助けを する というビ ジネス、ということです。
当初はフィリピ ン のミン ダナオ島にて行われている 農民の金融アクセス改善プ ロ ジェ クトに参加する 予定だったそう です が、テロ
が起き、予定が狂ったそうです。そこで一週目はKMBIにおいてマイ クロ ファ イ ナン スプ ロ ダクトの 作成 の会 議に 出席 したそう です
が、フィリピ ン の現地語である タガロ グ語で社員の方々が真剣に話されている ため、質問もしにくくつまらなかったと 正直 な感 想を
述べられていました。二週目はCARDにおいてマイ クロ ファ イ ナン スの研修を 行ったそうです。KMBIとCARD の違 いと いう のは 、主
にターゲットの種類だそうで、KMBIが一般向け、CARDは農民向けとのことです。
フィールドワークを 行った際にセン ターミーティン グというものに立ち 会ったそうです。セン ターミーティン グとは融資を 受ける 人々
とお金を 貸す会社の人が立ち 会う集会のよ うなものらしいです。優良顧客には個人でお金を 借りる 権利が与えられる よ うになりま
すが、そうでない段階ではグループ 融資を する よ うです。つまり、連帯責任を 負わせる ことで、よ り返済率を 高めている と のことで
す(辻先生のお言葉によ れば、プ ラ イ バシーなど の観点からそのよ うな形態は無くなりつつある とのことでした)。
個人的に印象的だったのは、主婦の人が会社の人に泣きついたのを 見た、というお話です。セン ターミー ティン グ は融 資を 受け
る 代表者全員が揃わねばならず、その日、一人欠けていたために融資の提供側が怒って帰ってしまったとのことでした。それでは融
資を 受けられず、貧困から抜け出すまたとない機会を 失うこととなります。そこで、一人の主婦の方が、「お願い、帰らないで!」 と泣
きついたのを 見たとのことでした。セン ターミーティン グでは会社がいかに素晴らしいものかを 謳った歌を 歌うというのも印象に 残り
ます。貧困から抜け出すために低金利でお金を 貸し出すというのはとても聞こえがいいものですが、そのプ ロ セスは 返済 を 完 遂し
てもらうために時に厳しい条件を つきつけたり、意識操作のよ うなこともやったりしている のだ、そう感じ、いかに社会企業の存 続が
シビ アなものか知らされたよ うな心持です。
経済学部生としても、社会企業に興味を 持つ身としても、フィリピ ン の母親を 持つ身としても今回のお 話は 大変 興味 深く 面白 く聞
かせていただきました。ためになる お話でした。月並みですが、確実に感じる のは、一アジア人、一地球 人と して、貧 困問 題は 個々
人がよ り考えていくべきである ということであり、それはグロ ーバル化、ひいてはグロ ーバル化が叫ばれる 今日には重要な課 題だ
ということです。
(GY5期生 金城 花蓮)
今回のBBセミナーでは田中健一さんによ る タン ザニアでの国際ボラ ン ティアの体験を 聞くことができました。タン ザニアという滅多
に行くことのない地での貴重な体験を 聞くことができ、とても感銘を 受けました。また、自分自身もそういう地に一度は足を 踏み入れ
てみたいと思える BBセミナーでした。まず、田中さんが参加したNICEのタン ザニアボラ ン ティアのNGO、UVIKIUTAについてです。
UVIKIUTAは平和推進を 基に教育の改善など を 目指しており、田中さんが現地で行った活動としては苗木を 植える 作業から始ま
り、校舎の外壁のペイ ン ト、スワヒリ語の勉強、文化交流など だったそうです。また、現地のマサイ の方はとても陽気な方が多く、す
ぐ にでもラ フィキというfriendを 指す語を 使い馴染んでくれ、更に現地の子供に関してはとても人懐っこく、言語が通じずともサッ
カ ーなど で心を 通わせる ことができたそうです。その他にもボラ ン ティア前に起きた友人の窃盗事件や、マサイ 族の中で多様化し
ていく文化、日本文化を 理解しておくことの重要性についてなど 田中さんの体験から楽しくお話していただいたため、とても快然とし
た気分で聞くことができました。最後に、このBBセミナーを 通じて、私が最も印象に残ったのが“アメリカ への留学に限らず、何にお
いても他人に伝えよ うとする 姿勢、諦めない交渉力が大切である ”という田中さんが言った言葉でした。経験数の少ない私にとって
この言葉はこの先生きていく上でとても重要に感じられ強く記憶に刻印されました。楽しくもあり、非常に参考になる お話を 聞くこと
ができて本当に嬉しく思います。
(GY5期生 西澤磨音)
Da t e
2013/10/25
2013/10/21
2013/10/15
講演タ イトル
イ ン ターン シップ 報告
実施先: v-shesh
インド
イ ン ターン シップ 報告
実施先: 株式会社ガリバー
フィリピ ン
イ ン ターン シップ 報告
実施先:JACリクルートメン ト
イ ン ドネシア
講演者
加瀬 智美さん
齋藤 芽吹さん
関塚 あゆ香さん
坂 亮太さん
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回のBBセミナーではイ ン ドにある v-sheshのイ ン ターン シップ を なさった加瀬さんと齋藤さん、お二人のお話を 聞くこと ができま
した。このv-sheshは社会企業という、利益を 追求しつつも社会貢献を 目標としている 企業で、障害者 の就 労支 援、障害 に対 する
相談など を している そうです。お二人は企業のその社会貢献の一環としてイ ン ドの貧困層である BOP層のアン ケー ト活 動を 行い
ました。その活動中、お二人の伺ったご家庭には基本的な家電がそろっており、BOP層といってもイ ン ドは今 や大 きく 発展 している
埼玉大学 経済学部 3年 のだなと驚きました。しかし中には特定の家がなく、誰も住んでいない家に居座り家畜など を 育てて暮らす人々もいて、発展はしても
〃 教養学部 3年 国内にはかなり大きな格差が存在している のだなと感じました。イ ン ドのこのよ うな現状にたいして、v-sheshの よ う な社 会貢 献を
(GY3期生)
目的としている 利益企業は重要な位置にいる と思いまいます。私は今までイ ン ドに対して格差がある と認識してはい まし たが 、そ
れが具体的にど の程度ものなのか、ど のよ うな事情がある のかを 知りませんでした。現地にいって直 に途 上国 のことに 触れ られ
る イ ン ターン シップ は大変意義がある ものだなと改めて感じ、今後の学習への刺激になりました。私も3,4年時にイ ン ターン シップ
に行ける よ うになりますが、それに向けて今から準備していこうと思います。
(GY5期生 白澤佑起)
埼玉大学 教養学部 3年
(GY3期生)
埼玉大学 経済学部 4年
(GY2期生)
10月21日にGY3期生の関塚さんが海外イ ン ターン シップ の報告会を 行いました。関塚さんは以前から東南アジアに興味があった
ため、フィリピ ン にある ガリバーという輸出入・IT関連の会社を 選んだそうです。そこでは様々な業務を 行い、中でも得意であったフ
ラ ン ス語の翻訳作業とホームページの特集記事のリサーチを 中心に行ったそうです。会社には現地の人だけでなく多くの日本人
が勤務している ために公用語は英語であり、会社内では日本人とフィリピ ン 人の相互理解のための日本語教室も開かれていたそ
うです。僕はこの話を 聞き、グロ ーバル企業というものがど のよ うなものなのかについての理解を 深める ことができました。関塚さ
んは、フィリピ ン での仕事のことだけではなく、フィリピ ン の現地の状況についても多くのことを 考察しており、スモーキーマウン テ
ン 、出稼ぎ、交通の渋滞、頻繁に起こる 水害、ジプ ニーによ る 大気汚染など 、様々な問題点を 的確に指摘していました。現地に行
かなくては分からないことを 肌で実感できたということは、とても有益な体験だったのだろうと思います。今回の報告を 聞いただけで
も、僕の中のフィリピ ン に対する イ メージは変わりました。国内からの視点だけでなく、現地に行き、現地の視点で考える ことが大切
である ということを 学びました。
(GY5期生 土屋健太)
今回のイ ン ターン シップ 報告会では、JACリクルートメン ト/イ ン ドネシアにイ ン ターン した坂亮太さんのお話を お聞きする ことがで
きました。坂さんの行かれた首都ジャカ ルタには高層ビ ルが立ち 並び、建設中の建物がいくつもあり、経済開発が急速に進ん でい
ます。しかしながら、坂さんは、病院が少なかったり、子供が学校へ行かずに出稼ぎを したりしている 現実もあり、貧困が解 決さ れた
わけではないとおっしゃっていました。また、このイ ン ターン シップ を 通 して異文 化理 解が とても大 切である こと を 実 感し たと おっ
しゃっていました。例えば、イ ン ドネシアの宗教はイ スラ ム教で、礼拝の時間には仕事よ りも礼拝を 重視す る ため仕 事が 中断 され
る こともあったそうです。私も外国と関わる 上で異文化理解はとても重要だと思います。海外で仕事を する に しても、旅行 を す る に
しても、相手国の習慣や考えを 認識し許容できなければ、必ず問題が生じる と思います。坂さんのお話を 聞いて、一見開 発が 進ん
でいる よ うに見えても、貧困が存在している 現状がある こと、グロ ーバルな人材に必要なことを 具体的に考える ことが でき まし た。
そして、海外で仕事を する 苦労ややりがいについても、私にとってとても新鮮なもので、自分も早く挑戦してみたいと思いました。私も
英語を 使って仕事がこなせる よ う努力していきます。
(GY5期生 吉村陸)
Da t e
2013/7/3
2013/6/21
2013/6/6
講演タ イトル
フィリピ ン ・ミン ダナオにおける
零細農民の金融アクセス改善事業
について
「イ ラ ク、東北、エジプ ト・・・」
イ ン ターン シップ 報告
三井住友建設株式会社
フィリピ ン
講演者
所属 等
松浦わかこ 氏
プ ラ ネットファ イ ナン ス
アイ オ・グバリア氏
ジャパン
松永秀樹 氏
松浦幸太郎さん
JICAエジプ ト事務所長
埼玉大学 工学部 4年
(GY2期生)
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回のセミナーは、マイ クロ ファ イ ナン スコン サルタン ト、Io Martin Guballaさん、特定非営利活動法人プ ラ ネットファ イ ナ ン スジャ
パン の松浦さん、お二人によ る お話でした。まずGuballaさんは、零細農民への融資を フィリピ ン における 現状 と課 題に 焦点 を 当
て、英語でお話しを してくださいました。フィリピ ン における 全体の労働力人口のうち の32%を 占める 農業従業者の 経済 状況 は非
常に厳しく、その大多数は貧困に陥っています。そのために農民の多く は融 資を 求め 、国 やNGO 、協 同組 合など へ のア クセスを
図っています。しかし、フィリピ ン ではマイ クロ ファ イ ナン ス機関が欠如している ために、正常に融資が機能してい ませ ん。そこで、
Guballaさんは融資の機能の改善を 図る ための活動を 行っている とのことでした。次に松浦さんは、同様に、フィリピ ン のミン ダナオ
における 零細農民の金融アクセス改善プ ロ ジェ クトについて、お話を してくださいました。松浦さんは具体的に融資のプ ロ ジェ クト
の目標・目的、主な活動に焦点を 当て、お話を してくださいました。お二方のお話は、日ごろ講義において学ぶ教科書 など と違 い、
現場のお話であり、非常に勉強になる ことばかりでした。自分もこれからの勉強において、この経験を 活かし、その国の具 体的 な問
題に目を 向け、その解決策を 実際に考えられる よ うな勉強を していきたいと思いました。このよ うなお話を 聞ける 機 会を 持てうれ
しく思います。 (GY4期生 小林暉)
今回のBBセミナーは、国際協力機構(JICA)エジプ ト事務所長の松永秀樹さんに自己の体験に基づき開発援助についての話を し
ていただきました。僕自身JICAの活動には興味を 持っていて事前に松永さんが行動派熱血協力マン ということを うかがっていたの
でとても楽しみにしていました。一見したときは、本当に熱血マン ?という風に思いましたが話を 聞いている と確かにと納得しまし
た。災害後の支援の話を していただき、災害後はさまざ まな支援の受け手がバラ バラ である のでそこを 修復する ことが大切だとい
うことでした。僕は国際協力に興味があり将来少しでも発展途上国のためになれればという思いはあったものの、それは復興支援と
いうよ りも貧困削減であり、発展途上国を 少しでも豊かにしたいという思いでした。しかし、今回松永さんの話を 聞いてこういった形
の国際協力もある のだと気づかされました。僕は、つい考え込んでしまうタイ プ でなかなか行動に移すことが出来ない性格なので
松永さんを 見習いど んど ん行動できる よ うになりたいと思いました。
(GY4期生 清水恵太)
本日のセミナーでは、フィリピ ン へイ ン ターン シップ に行った松浦さんのお話を 伺いました。お話の内容は、フィリピ ン の基本デー
タ、体験内容、松浦さんが感じたことについてでした。イ ン ターン 先では、新人向け研修の体験と、建設の現場を 視察されたそうで
す。私は松浦さんのお話を 伺い、知識・技能の大切さと現場を 知る ことの重要性を 痛感しました。私は現在、経営学や経済学の学
習を 行っていますが、今後の学習を 通じて、自分の知識を 増やしていくことと、学んだ知識を 現実に応用できる 技術の習得が非常
に重要である と認識しました。ど のよ うに他人と違う優位性を 持った人間になる べきか、もっと真剣に考える べきだと感じました。今
後の大学生活では、目的意識を しっかりと持ったうえで、真剣に学習を 続けよ うと決めました。また、折に触れて現実世界に目を 向
ける ことも必要だと感じました。現場で働いている 方とともに行動する ことでしかわからないことがある ので、自分の学んでいる こと
がど う社会で役立っている のか知る ためにも、イ ン ターン シップ 制度を 積極的に使っていこうと考えました。
(GY4期生 白戸文規)
Da t e
2013/5/28
2013/5/24
講演タ イトル
イ ン ターン シップ 報告
NICE-Japan/
Volunteer Spirit Association
タイ :英語児童教育に従事する
ワークキャン プ
イ ン ターン シップ 報告
JICA(国際協力機構)スリラ ン カ 事務所
講演者
田中こころさん
赤堀央樹さん
所属 等
埼玉大学 教養学部 4年
(GY2期生)
埼玉大学 教養学部 4年
(GY2期生)
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回のBBセミナーではGY2期生の田中こころさんによ る 、タイ でのワークキャン プ の経験を 聞くことができました。田中さんはタイ
で児童教育のボラ ン ティアに参加されたということで、子供たち とど のよ うに触れ合うかなど 、教育の大切さについて深く考えてい
る ことが伝わってきました。途上国の中でも発展している イ メージがある タイ ですが、特に教育に力を いれている そうで、英語教育
については日本よ りも早く取り組み始める というのは驚きでした。また、今回田中さんとともに参加したボラ ン ティアのメン バーはア
ジア各国から集まった人たち で、ボラ ン ティアを 通して様々な文化を 持つ人たち と触れあえる ことも素晴らしい経験だなと感じまし
た。話の中で印象的だったのは、タイ の子供たち がとても元気だったということです。直接触れ合うことで言葉が通じなくてもその明る
さに元気を もらうことができて、そういったことがボラ ン ティアのモチベーショ ン になっている のだと思いました。田中さんはなぜ
ワークキャン プ に参加したかについて、通常のイ ン ターン では仕事の経験を 得る ことはできる が、本当に自分がやりたいことを す
る ためにワークキャン プ を 選んだ、とおっしゃっていました。これはこの先自分がイ ン ターン を 考えたときに必ず思い出す言葉だと
思いますし、自分も後悔のない選択ができればいいなと思います。
(GY4期生 津田賢汰)
今回のBBセミナーはGY2期生の赤堀さんから、JICAスリラ ン カ 事務所へイ ン ターン シップ に行った体験を 聞くことができました。最
初に青年海外協力隊(JOCV)についてのお話を 聞きました。赤堀さんが訪れたJOCVのある ラ ージャン ガナヤは、ボラ ン ティアとし
て活動する には非常に苛酷な地域である らしく、私たち が想像する よ うなボラ ン ティアではなく、一般的な仕事以上のものであり、
相当な責任を 伴うものであったということでした。スリラ ン カ では5年ほど 前まで紛争があった地域でもある らしく、そのよ うな土地で
心に傷を 抱えた人々とコミュニケーショ ン を とりながらボラ ン ティア活動を する ことはとても大変なことなのだろうと感じる とともに、
現地で実際にボラ ン ティア活動を している 人はよ ほど の熱意を もって活動している のだろうなと感じました。次に平和構築につい
てのお話を 聞きました。やはり紛争が終わったばかりということで、赤堀さんが見せてくださった写真の中には壊れてしまった教会
や、地雷が埋められている ために立ち 入り禁止になっている 場所があり、また、砲弾が貫通してその穴が修復されないで成長して
いる 様子の写真があり、そのときに赤堀さんが言った、このヤシの木は紛争の傷跡は消えないということの象徴にもなっています
ね、という言葉がとても印象的でした。イ ン ターン シップ は期間が短く、できる ことも限られている からこそ行く前にそこに行って自分
は何がしたいかを 決め、それを 実行する ことが大事だと赤堀さんはおっしゃっていました。自分もイ ン ターン シップ に行く際は、しっ
かりとやりたいこと、見たいものを あらかじめ決め、自分の成長につながる よ うな体験を してきたいと思いました。
(GY4期生 千葉悠悟)
Da t e
2013/4/26
2013/1/23
講演タ イトル
講演者
大学生からの国際協力
中野貴之氏(2008
~学生NPO立ち 上げ、民間企業経 年埼玉大学理学部卒
業)
由、青年海外協力隊へ~
貧困問題と震災復興に取り組むカ
リブ の国ハイ チ~専門家活動を 通
して感じたこと
結城亞津子氏
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
JICA埼玉デスク
今回は埼玉大学出身、現在はJICAで活躍なさっている 中野さんがお話を しに来てくださいました。お話の内容は主に自己の体験
した東ティモール支援についてでした。私自身は東ティモールについての知識はほぼゼロ であっただけでなく、NPOなど の知識も胸
を 張って豊富だとは言えないのですごく新鮮なお話を たくさん聞けて良かったと感じています。具体的には、中野さんの所属してい
たサークルによ る 東ティモールのとある 地域への文房具など の寄付、現地でたまたま居合わせた日本人の方のお話、自分達の大
きなプ ロ ジェ クト、そして現地の学生のお話を していただきました。中野さんらは、学生では長期休み以外では東ティモールに行くこ
とができないことを 悩み、とある 行動を 起こしたそうです。これに私は衝撃を 受けました。サークルでは補助金など が出ないので、
自分たち のサークルを NPO法人に変えてしまったそうです。ど れだけ大変なことである のかを 詳しく知っている ほど 私には知識は
ありませんが、相当な苦労と覚悟があったはずです。まず、行動を 起こすことがど れくらい大切なことである かを 学びました。また、
私事ですが、現地の学生のお話を 聞き、現在開発について学んでいる 教育学部生としてやはり開発途上国で教員を やる べきだと
感じました。日本学生は教科書から文房具から、何から何まで勉強環境が整っている にも関わらず勉強意欲が欠けすぎている と改
めて感じました。それに比べ、東ティモールの学生はものすごく意欲がある と聞き、意欲がある 学生が質の良い教育を 受けられな
いことはやはり不当である と感じました。そこで私は、自分が質の良い授業を 展開できる 教員になり、東ティモールのよ うな開発途
上国で教員を したいと今回強く感じました。
(GY4期生 廣瀬直)
国際協力推進員
今回来てくださった結城さんのお話を 聞いていて、自分は確かにハイ チがど こにある 国なのかを 知っている だけであったり、少し
前に地震があった国という認識しかありませんでした。ハイ チには貧困問題は考えたことがなく、それに対する 援助についても考え
たことがありませんでした。また、ハイ チに実際に行ってみないと分からないであろう事、例えば選挙の日に朝から集まり、お祭り騒
ぎのよ うになる が、一票の重さを 分かっている のか定かでないという事など を 聞くことができ、とてもよ かったと思います。
JICA 債権管理部
結城さんの専門家(援助調整)としての活動のお話を 聞いて、そのよ うな仕事があったのかと思いました。援助調整や仕事として情
専門嘱託
報収集の仕事が多く、それには情報収集能力だけでなく、高いレベルの語学力が必要だという事を 聞いて大変な仕事なんだと思
(元JICAハイ チ派遣専門家)
いました。他にも埼玉に教育研修来日したハイ チの方の、教育意識に関する 話や地震に関する 話を 聞くことができ、よ かったで
す。今回聞くことのできた話を これからの大学での勉強やその他の生活の中で活かしていきたいと思います。
(GY4期生 関田一磨)
Da t e
講演タ イトル
講演者
イ ン ターン シップ 報告
2012/12/17
林 和岐さん
実施先:JICAイ ン ド事務所
所属 等
埼玉大学 教養学部 4年
(GY1期生)
イ ン ターン シップ 報告
2012/11/28
実施先:JAC Recruitment
(イ ン ドネシア)
原 さつき さん
埼玉大学 経済学部 4年
(GY1期生)
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回のセミナーでは、教養学部4年生の林さんによ る JICAイ ン ド事務所イ ン ターン シップ についての報告がされた。
まず、イ ン ターン シップ 中に受けたイ ン ドに対する 印象の紹介があった。イ ン ド人は本当にカ レーを よ く食べる こと、ターバン
を つけている のは主にスィク教で、実際のところイ ン ド人の8割がヒン ドゥ教、1割がイ スラ ム教であり、あまりターバン を つけてい
る 人を 見ないこと、イ ン ドで使われている 英語が聞き取りづらいことなど があった。私は、これらのことを 聴いて、やはり文化という
ものは実際に現地に出向かないと理解できる ものではないしそこでの困難つまりカ ルチャーショ ックを じかに感じる ことはできない
のだなと思った。
イ ン ターン シップ では、仕事よ りも訪問活動が多かったそうで、一つとして、ヤムナ川流域諸都市下水道処理場見学の紹介が
あった。イ ン ドでは、都市部に人口が密集している が各家庭に浄化槽がなかったり、死体を 川に流す習慣があったりと川の水質が
汚染されている 。一方で、ヒン ドゥ教では沐浴の習慣がある など 、川の水によ って健康に問題がある 。そこで、ヤムナ川流域諸都
市下水道処理場が建設されている 。報告では、写真が多く使用されていて実際の現場がとてもわかりやすかった。印象に残ったの
は、女性が現場にとても多く、その女性の子ど もが現場で遊んでいる 姿であった。日本では、女性が建設現場にいる ことはとてもま
れでイ ン ドと日本の社会構造の違いがある ことを 感じた。また、下水道処理場のまわりはあまり整備されてはいないよ うであった。
イ ン ターン シップ の間で通った道路の写真もあり、とても大きくきれいな道路ではあまり車が走ってないのに対して、道路の整備が
しっかりと進んでいないところほど 渋滞が起こっている ということが写っていた。この写真を みて、援助は、必ずしも現地の方々の
ニーズに合致している とは限らず、本当のニーズを 見極める ことが肝心なことである のだと感じた。
イ ン ターン シップ での二つ目の活動として、ASHAでの活動が報告されていた。ASHAは幅広い活動を していて、農業に関する 活
動、女性の地位向上への活動、教育関係の活動、医療に関する 活動など を している 。ASHA の活動報告のまとめで林さんが、
ASHAは、持続可能な状態にする 為の後継者の育成に主眼を 置いている が、後継者となれる 人が不足している ということを 話して
いた。私は、このことは、開発の現場においてキーワードになる よ うなことである と感じた。持続可能な状態にする ための後継者の
育成に主眼を 置くということは、援助が終了したあとでも、自力で生活を 支える ことができる よ うになり、地域自体が活性化する こと
につながる し、学んだ技術を 応用する こともいずれ可能になっていくのではないかと思う。後継者となれる 人が不足している という
ことは、大きな問題であり、援助を する ときの課題になる と考える 。そのほかにも、林さんによ って、援助における 問題提起がなさ
れていた。その中には、実際の現場でしかわからないよ うな、文化的側面を 持つ問題が多くあり、このことが援助を 難しくし、発展の
妨げにもなっている のだと考えた。発展途上国では、その国における 文化的なことが社会にとても強く反映されている ことが多く、そ
のことが援助を よ り難しいものにする ことがある ということを 改めて感じる ことができた。
(GY4期生 石井有希)
原さんは今回のセミナーで自身のイ ン ターン シップ で得られたこと、また気付かされたことを 一生懸命に伝えよ うという姿勢で臨
んでいる のに私自身とても感心させられました。セミナーが始まる 前にもお話を 聞かせていただいたのですが、出来る だけこれから
海外に留学やイ ン ターン シップ に向かっていく私たち にとって役に立つことを 一生懸命に話そうとしてくれていたのが印象的でし
た。私は原さんによ る お話を 聞いている 中で、原さんの外国と関わりを 持ち たい、新しいものを 作り出したいという思いがひしひし
と伝わってきました。GYプ ロ グラ ムとは別に、フィリピ ン にも自主的にイ ン ターン シップ に行くなど 積極的に行動し、自分にとって
見習うべきことだなと感じさせられました。フィリピ ン でも、イ ン ドネシアのJACでのイ ン ターン シップ でも、原さんは自身のイ メージと
の乖離に戸惑っていましたが、そんな状況の中でも自分を 見つめ直し、外国で自分が目指すものを 改めて考えていました。イ ン ド
ネシアの親日感情が経済に影響を 及ぼしている というお話がありましたが、経済学部の自分にとって大変興味深いお話でした。ま
た、イ ン ターン 先で出会った人々のお話を 聞くと、人との出会いの大切さを 改めて噛み締める ことが出来ました。
(GY4期生 程原秀明)
Da t e
講演タ イトル
講演者
イ ン ターン シップ 報告
2012/11/19
五十嵐祐樹さん
実施先:JICAベトナム事務所
所属 等
埼玉大学 経済学部 4年
(GY1期生)
イ ン ターン シップ 報告
2012/11/6
実施先:V-shesh*(イ ン ド)
*障害者等の就職を 支援する 社会
起業
佐藤拓馬さん
藤岡春 さん
埼玉大学 教養学部 3年
(GY2期生)
セミ ナー の感想(G Y 生)
セミナーに参加する 前に私はベトナムに対する イ メージとして持っていたのは、異常なほど まで大量のバイ クが街中を 走ってい
る イ メージでした。あの交通量は事故が起こった時に危険だなと思うこともありましたが、今回その改善の取り組みに関する ことが
聞けて勉強になりました。
今回大きく二つのことに関して、まずは交通量が多いとのことでハノイ 市内環状3号線とニャッタン 橋の工事、次に北西部地域農
村部開発プ ロ ジェ クトについてお話がありました。いろいろお話がありましたが、その中でも特に気になったのは人材教育の面でし
た。道路を 整備はもち ろんですが、利用する 人々に対する マナーの指導ですとか技術指導、援助が終わった後にも現地の人々自
身で継続できる よ うにする ことも重要である とのことでした。指導の上ではベトナム人は勤勉でありますが日本とは違い仕事の時
間が終わったら終わりにして残業など はしないといったことや生活スタイ ルの違いも受け入れて支援を 進める 必要がある のだなと
思いました。また、五十嵐さんは経済学部生ということで専門分野とは違った分野であったために少し戸惑いがあったよ うにお話し
されていた印象を 受けましたが、私にはそれ以前に専門的な知識がないので自分の得意な分野を 持つことは大事である と再確認
させられもしました。今回のセミナーでは、現地の状況を しっかり認識したうえでの支援と、支援の基礎となる 学習する 意欲の必要
性を 感じました。私も2年後か3年後にうまくいけばイ ン ターン シップ に行くことになりますが、そのために少しずつ準備していきたい
です。
(GY4期生 山形和史)
今回は、佐藤さんと藤岡さんのイ ン ドにある V-SHESHでのイ ン ターン シップ のお話を 伺う事ができました。このV-SHESHは、利
益追求に加え社会的問題を 解決する 事を 目的とした社会起業家によ って設立されたそうです。ここでは主に、障害者や弱い立場
の人々に英語や計算、パソコン の使い方など を 教える ことによ ってソフトスキルの向上を 図り、そして彼らに雇用の機会を 提供して
いる と知りました。良質の人材を 送り出す点で、彼らのみならず社会全体にも良い影響を もたらし、まさに一石二鳥だと思いました。
また、「なぜNGOという形態を 取らないのかというと、利益のために最善を 尽くすから」というのを 聞いて、シン プ ルで驚きました。確
かに、充実したプ ラ ン を 提供しなければ顧客が減って経営者側も生き残れません。だから、対象となる 顧客のことを 考えたきめ細
やかなサービ ス提供に全力を 注ぐ ことができる のだと思いました。
主な仕事の内容は、日本企業とコン タクトを とり交渉を して雇用先の拡大を 試みる ことです。同じ日本人である ため、安心感や信
頼感がある といった理由で任されたそうです。それでも、企業の人に上手く連絡が繋がらなかったこともある そうで、苦労もしたのだと
思いました。他には、Loyola Collegeでのテスト実施のお手伝いや、St. Louis Collegeでの絵本の読み聞かせのお手伝いなど を した
そうです。これらを 通して、ハン ディキャップ を 感じさせない元気に活動する 素直な子供たち を 見て、励まされ感動したそうです。私
もその話を 聞いたとき、その子供たち がイ メージでき心が温かくなりました。そして、この経験を 通して感じたことや学んだことは、仕
事の大切さ、文化の違い、人との出会いの大切さである とお二方は話してくれました。やはり、環境が異なる 途上国でのイ ン ターン
シップ は想像以上に大変だったと思いますが、だからこそ得られる ものも大きいのだとしみじみと伝わってきました。頭の中の理屈だ
け終わらせる のではなく、肌で感じ本質的な部分の理解を 深めていくという点で、途上国でのイ ン ターン シップ は大変意義のある
ものだと思いました。
私も、人との出会いを 大切にし、外国でのイ ン ターン シップ の機会が得られたら、積極的に学んで十二分に吸収していきたいと思
いました。
(GY4期生 川嶋久美子)
Da t e
講演タ イトル
講演者
所属 等
イ ン ターン シップ 報告
2012/10/24
実施先:曙ブ レーキ(イ ン ドネシア)
帯津裕一 さん
埼玉大学 経済学部 3年
(GY2期生)
イ ン ターン シップ 報告
2012/10/17
実施先:日本工営(ベトナム)
全国水環境管理能力向上プ ロ ジェ
クト
栗原菜月 さん
埼玉大学 経済学部 4年
(GY1期生)
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回のグロ ーバルユースBBセミナーでは、帯津さんのイ ン ドネシアにある 曙ブ レーキグループ 子会社(PT. Akebono Brake
Astra Indonesia)でのイ ン ターン シップ についてのお話を 伺うことが出来ました。曙ブ レーキさんは自動車や鉄道・航空機・オート
バイ など で使われる ディスクブ レーキやドラ ムブ レーキという部品やそれらに関連する 諸部品の製造、だけでなく新製品の構想、
開発も行なっている そうです。そのなかでも帯津さんは実際に人事課の一員として、実務を 行い工場の視察、会議に参加して実際
に発言する など 他の社員の人々と変わらずに仕事を していらっしゃいました。その会社では実際に勤務している 従業員数が2000
人いる 中で日本人社員はわずか11人しかいなかったそうです。そのよ うな周りに日本人が少ない中でも帯津さんは実際に会社を
改善する ために具体的な提案を 考えて発表する ということがあったとおっしゃっていました。イ ン ターン シップ を 終えた帯津さんが
全体から感じた事としておっしゃっていたことがありました。
「専門的な知識は前提としては必要なく、その仕事を 行う中で身につければいいのだとは感じました。むしろ私がこのイ ン ターン
シップ において、海外で仕事を する 中で一番大事、必要だと思ったのは相手とコミュニケーショ ン を 取る ための言語能力、そして
一緒に仕事を する 国・相手の文化・習慣を 尊重し、理解する ことだと思いました。」
将来自分が留学・海外勤務など 日本の外でいろいろな物事に挑戦する 際には、まず専門性というものが大事だと思っていました
が、実際にこのお話を 聞いてまず自分に必要なのは自分の意見を 考え発表する 力、そしてそれを 正しく異言語でも伝える 能力、そ
して行った先の国についての知識や教養でありそれを 一生懸命学んで行かなければならないと決心しました。
(GY4期生 中村未来王)
今回の栗原さんのベトナムでのイ ン ターン シップ 報告では、私がまだ知らない発展途上国の現状を 知る ことができた。栗原さん
は日本工営株式会社というコン サルタン ト会社のベトナム国全国水環境管理能力向上プ ロ ジェ クトに参加されたそうで、プ ロ ジェ
クトでの発見や難しさなど たくさんのことを お聞きする ことができた。
まず、異文化という点に関して実際に体験した人のお話はとても興味深かった。ベトナムは社会主義国である から国営企業が多
いということは知っていたが、この事実が水質汚染対策の取り組みに関係してくる ということまでは考えつかなかった。
また仕事に対する 考え方も違うそうで、シエスタに代表される よ うな異なる 価値観や時間の使い方も実際に一緒に仕事を する とな
る と大変なよ うである 。 仕事の報告では考えさせられる ことがたくさんあった。栗原さんが参加されたのは水環境における 人材育
成や能力の向上を 目的とする プ ロ ジェ クトだと聞いて、私は水質調査や下水道建設など の指導を 行うよ うなイ メージを 持った。し
かしそのプ ロ ジェ クトの中には水質汚染情報を 管理する ためのパソコン ソフトウェ アの使い方の指導という情報分野の指導もあ
り、一つの問題を 解決する にも様々な分野の指導を 行うことの必要性がある ことに気付くことができた。栗原さんが紹介なさってい
た写真の中には、排水パイ プ がむき出しの工場の写真があり、そのパイ プ のすぐ そばには川が流れていた。排水が川に流れて
いる ことは明らかであり、プ ロ ジェ クトに取り組むなかでもいまだにこのよ うな状況が残っている ことに、問題解決への難しさを 感じ
た。
そして栗原さんは最後に、海外で働くために必要だと感じたことについて話してくださった。一つめに専門的な知識。異文化を もつ
人々と一緒に仕事を していくためには、その分野での専門的な知識を 持っている ことが信頼につながる そうだ。二つめに協調性。
異文化の中で仕事を する には柔軟性やコミュニケーショ ン 能力は一層必要だと私も思う。三つめに自己管理能力。海外で働くと
いうことはそれなりのスキルを もっている ということである から、仕事も任される 部分が多いらしい。はじめの専門的知識は大学で
徐々に学んでいくとして、他の二つは今からでも伸ばしていける 部分だと思うので、今から努力を していきたい。
栗原さんのお話から、発展途上国の現状を 垣間見る ことができた。まだ先の話ではある が、留学、イ ン ターン シップ 、そして社会に
出た後のためにも、実際に体験した人から、発展途上国の現状を 聞く機会を 持ち たいと思った。そして自分でも発展途上国の現状
について日々考えていこうと思う。
(GY4期生 教養学部)
Da t e
講演タ イトル
講演者
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
今回のBBSではプ ラ ネットファ イ ナン スという団体の方のお話を 伺った。プ ラ ネットファ イ ナン スは途上国のマイ クロ ファ イ ナン
スを 支援する 国際NGOである 。マイ クロ ファ イ ナン スとは貧困者や低所得者向けの小規模金融のことであり、金融サービ スにア
クセスできないそのよ うな人々に資金を 提供する よ うなサービ スのことである 。今回の機会でプ ラ ネットファ イ ナン スの活動のこと
ばかりでなく、マイ クロ ファ イ ナン スの活動についても多くお聞きする ことが出来た。
日本ではほとんど の人が何かしらの企業に雇われ、給料を 得ている が、世界の7割ほど の人々はSelf-employment(自営業)で
あり、自分の稼ぎがそのまま所得になる 。しかし、売る ものの需要、数量によ って収入は安定せず、貧困に悩まされている 人々で
ある と生活に困ってしまうことが多々ある 。そんな人々を 支援する のがマイ クロ ファ イ ナン スであり、そのマイ クロ ファ イ ナン スを
支援する のがプ ラ ネットファ イ ナン スということである 。
また、プ ラ ネットファ イ ナン スの活動を 一部説明していただいた。活動内容の一例として、パキスタン における 新商品開発及び職
員育成のニーズの調査を 9か月にわたって行い、技術支援のニーズを 特定し、人材育成の研修ニーズに基づいた研修カ リキュ
ラ ムを 提案する など の活動を 行っていたことを 挙げる 。また、プ ラ ネットファ イ ナン スの理事長である ジャック・アタリ氏が日本の
大学で講義を 行ったり、UMPF(大学生・社会人に向けたプ ラ ネットファ イ ナン スの研修プ ロ グラ ム)を 行ったり、ミン ダナオ島にお
ける 零細農民救済プ ロ ジェ クトを 行ったとのことである 。
また、世界各国で行っている 活動によ ってつくられたグロ ーバルなネットワークと、マイ クロ ファ イ ナン スの知見を 活かし、2011年
に起きた東日本大震災の被災地支援活動も実施している とのことである 。アメリカ の緊急援助団体メーシーコープ と協力して小規
模事業者を 支援したり、フラ ン ス財団及びフラ ン スロ シュフォ ール商工会議所など よ り得た支援によ り三陸のカ キ産地の復興支
援を 行ったり、多くの活動を 行っている 。今後は南アフリカ の新興農家の資金ニーズを 調査する 予定である など 、世界に向けて
活発に支援や活動を 行っている 団体である 。
Da t e
2012/7/2
講演タ イトル
プ ラ ネットファ イ ナン スジャパン の
活動について -マイ クロ ファ イ ナ
ン スを すべての国に-
講演者
田中和夫 氏
広瀬大地 氏
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
マイ クロ ファ イ ナン スについて、学校で受けている 授業で知る 機会があったが、グラ ミン 銀行など 有名なものしか知らなかったの
で、そのよ うなマイ クロ ファ イ ナン スを 支援する NGOがある ということを この機会に知る ことが出来て良かった。また、多くの分野
で活動しており、現状を 良く知っている であろう団体の事務局長という重要な立場にいる 人から話を 聞くことが出来る 数少ない機
NPO法人プ ラ ネットファ イ ナ
会を 享受する ことが出来てうれしく思う。
ン スジャパン
プ ラ ネットファ イ ナン スが行っている 活動の中で1番気にかかったのは、ミン ダナオ島における 零細農民の金融アクセス改善プ
ロ ジェ クトである 。ミン ダナオ島について他の授業で聞いたことがある ためだ。この地域では職を 探すことが難しいらしく、離れた地
域に出稼ぎに行く子供が親に仕送りを してなんとか生活を 送っている という世帯もある という。そのよ うに貧困に悩まされている
零細農民のニーズを 設計したり、家計管理のための金融リテラ シートレーニン グを 行ったりする ことで、彼らのよ うな人々でも子供
と離れて暮らすことなく生活が出来る よ うになる といいと感じた。
また、このよ うなNGOの活動は日本国内ではなく他の発展途上国で行われる ものと思っていたので、東日本大震災の支援を 行っ
ている ということに少し驚いた。しかし、世界各国と繋がる よ うな支援を 行っている 団体だからこそ、他国と日本の中継を 担うことが
できる のだと納得した。様々な国が日本のために義捐金を 送ってくれたことはもち ろん知っていたが、このよ うにNGO団体の活動へ
支援金を 集める ことによ る よ うな日本への支援も行ってくれていたのだと知る ことが出来て良かったと思う。今回は田中さん、広瀬
さんに様々なお話を していただき、またその話を 聞くことが出来て大変勉強になった。自分でももっと詳しくマイ クロ ファ イ ナン スの
こと、マイ クロ ファ イ ナン スを 支援している 人々のことを 調べてみよ うと感じた。
(GY3期生:加瀬智美)
今回のBBセミナーでは、NPO法人プ ラ ネットファ イ ナン スジャパン の活動について、このNPO法人の事務局長である 田中さんと
広瀬さんからお話を 伺いました。プ ラ ネットファ イ ナン スの事業は、主にマイ クロ ファ イ ナン ス機関の能力強化の支援です。マイ
クロ ファ イ ナン スについて、これまでの本学の授業でも取り上げられたこともあり、自分も大まかには理解していました。そして、今
回パキスタン やフィリピ ン でプ ロ ジェ クトを 行っている という当事者である お2人の、いわば現場の声を 聞いて、マイ クロ ファ イ ナ
ン スについての理解を よ り深める ことができたと同時に、少しではある もののマイ クロ ファ イ ナン スを 身近なものとして、捉えられ
たよ うに感じた、というのが今回の自分の率直な感想です。また、アメリカ やフラ ン スの団体がプ ラ ネットジャパン を 通じて、東日本
大震災の被災地の復興支援を 行っている ということを 聞いた時には、暖かい気持ち になりました。
(GY3期生:佐藤智亜樹)
Da t e
2012/6/27
2012/6/7
2012/4/26
講演タ イトル
イ ン ターン シップ 報告
~ ワシン トン で見たこと、感じた事
~
講演者
若林祐貴子 さん
埼玉大学 教養学部 4年
セミ ナー の感想(G Y 生)
この度、講演してくださった方が参加されたイ ン ターン シップ は、教育の側面が強く、本当に有意義な経験を されたのだなと感じま
した。特に、社会で活躍する リーダー達や世界中から集まる 優秀な学生達の交流というプ ロ グラ ムにとても魅力を 感じ、私もでき
れば参加したいものだと心から思います。若林先輩の話で最も印象に残ったのは、異国の地でも立派に活躍している 日本人が多く
いる という話でした。私はGYプ ロ グラ ムの学生として、今まで多くの米国式教育、欧米の価値観に触れる 機会が多々ありました。
誰しも感じる ことかもしれませんが、私はその中で日本式の物の考え方にむしろ違和感を 抱くよ うになり、日本人はこれからの国際
社会を 生き抜いていける のか疑問を 抱くよ うになりました。しかし、若林先輩の話の通り、米国でも頭角を 現している 日本人も多く
いる ことは事実です。他の人種にはない日本人の強さも必ずある と思います。それが具体的に何なのかは不明瞭ですが、若林先
輩のよ うに外国に出てみて気づかされる 事もある のだと思います。
(GY3期生:守屋邦昭)
(GY1期生)
今回は、GY1期生の若林さんからイ ン ターン のお話を 伺いました。若林さんのお話を 聴いて、私は多くの外国人と接する ことの重
要さを 実感しました。若林さんは外国の人と接する 中で、他の国の人たち のモチベーショ ン の高さにとても刺激を 受けたそうです。
「日本の学生は内向きだ」というお話を 伺ったという話や、若林さんの感じた「日本大丈夫?」というお話を 聴きながら、「このまま日
本は世界においていかれてしまうのかな」ととても不安になりました。「英語ができる 日本人よ り、日本語ができる 外国人を 採用した
いと考えている 企業がある 」というお話を 聴いたとき、私たち 学生はこのまま現状に甘えていてはいけないと実感しました。私はGY
生の1人として、これから留学やイ ン ターン シップ に行きます。与えてもらったこの機会を 絶対に無駄にせず、将来日本に、また世界
に貢献できる 1人になりたいです。
(GY3期生:杉平ほのみ)
国際NGOプ ラ ン ジャパン の活動に
佐藤活朗 氏
ついて-途上国の子ど もと築く未来-
平和構築について考える
~JICAスリラ ン カ 事務所でのイ ン
ターン シップ を 終えて~
所属 等
鈴木友里 さん
公益財団法人プ ラ ン ジャパ
ン
埼玉大学 教養学部 4年
(GY1期生)
今回のBBセミナーでは、国際NGOプ ラ ン ジャパン の活動についてお話を して頂きました。私は、開発途上国への支援と聞くと、ど
うしても学校建設など のハード面の支援が真っ先に思い浮かべられ、その後についてはあまり関心がありませんでした。しかし、
「人々の権利と尊厳が守られ、すべての子ど もたち が能力を 最大限に発揮できる 世界を 実現する 。」との目標を 掲げる プ ラ ン は
その実現のため、むしろ地域住民、特に子ど もたち に対する 、トレーニン グや習慣改善など のソフト面での支援を 重視している よ
うでした。たしかに、地域の自立には、短期間の支援と箱物の提供だけでは不十分で、継続的な地域参加型の支援が必要である と
思いました。
(GY3期生:長谷部和彦)
宮尾先生がおっしゃっていたよ うに、私も平和構築を 漠然と、大きい機関が取り組むもので、私個人ではど うにもならないものだと
とらえていた。そのため鈴木さんの「平和構築は地に足を つけた活動の中で行われる 」という言葉はよ り印象的で、これから私が学
ぼうとしている 開発援助についても同じことが言える のではないかと思った。
また、灌漑施設が整備されていく段階の順を 追った写真を 見て、実際は途上国や途上国の発展は想像よ りはる かに身近にある も
ののよ うに感じた。私も世界で起こっている 問題を 身近な問題だと自分で感じ、自分のすべきことを 見つける ために、途上国を 含
め多くの国を 訪れたいと思う。
(GY3期生:諏訪茜)
Da t e
2012/1/18
講演タ イトル
マーシャルってど んな国
~ごみ処理事業から分かる こと~
講演者
大塚康治 氏
塚田太一 氏
学生のうち にすべきこと
東 敬介 氏
2012/1/10 ~一つ、途上国ネパールに行って感
高 頭慧 氏
じる こと~
鈴木良壽 氏
2011/12/14 JANICと日本のNGOの活動
富野岳士 氏
所属 等
セミ ナー の感想(G Y 生)
私が最も印象深かったのは、日本とマーシャルのゴミ組成比較です。マーシャルは国内に産業がないので、日用品のほとんど を
海外からの輸入に頼っています。さらにごみ処理設備が不十分なため、包装紙など のごみが次々と海へ投げ捨てられている そうで
す。輸入品の値段が高いので現地の人々が日用品を 買うことが出来ないという現実にも衝撃を 受けました。また、草木がごみに占
める 割合が最も高く、次にその他のカ テゴリーが続いており、ごみ分別の曖昧さ、意識の低さを 感じました。
JICA海外シニアボラ ン ティア
一方、日本は、残飯の占める 割合が40パーセン トにもなっており、日本がいかに裕福で、食べ物を 粗末にしている かを 考えさせ
られました。このよ うな途上国が抱える 問題は、先進国の影響によ る ものがほとんど だと思います。途上国のガバナン スを 確立さ
せ、現地の人々が最低限の生活を 送れる よ うに援助し、自立させる ことが先進国の責任だと感じました。
(GY3期生:芳賀佳奈子)
埼玉大学 教育学部 3年
今回は、ネパールに行った複数の学生の方々からそこで体験して、感じたことについて聞くことができました。同じ学生という目線
だったので外国・異文化というものを よ り身近に感じられました。みなさんのお話を 伺って、何か挑戦する とき必ずしも決まった理由
が必要なわけではないということを 感じました。そして失敗を 恐れず、最初の一を 踏み出すことが大事だということがわかりました。
様々なことに挑戦したり体験したりする ことは学生のうち にしかできないことであり、こういった経験は一生の宝になる と思います。
同じ国へいって同じよ うな体験を していても感じる ことは人それぞれであり、受け止め方も違います。今日伺ったお話を 参考に私も
自分にとっての「学生のうち にすべきこと」を 考えたいと思いました。
(GY3期生:齋藤芽吹)
今回のBBセミナーのテーマは、「学生のうち にすべきこと ~一つ、途上国ネパールに行って感じる こと~」でした。教育学部の塚
田太一さんを はじめとした七人の方が、各々のネパール体験記を 話しました。自分は、チョ フさんの講演会を 聞いたことがある の
でネパールの現状はあらかじめ知っていましたが、各々の皆さんの体験してきたことというのはチョ フさんのそれとは違っていまし
た。お話してくださった皆さん全員に共通していたことは、「動き出さなければ何も変わらない」ということです。これを 胸に刻んでこれ
から生きていきたいです。
(GY3期生:田中健一)
国際協力NGOセン ター
(JANIC)
今回は、国際協力NGOセン ターのほうで活躍されている 富野さんのほうから主にJANICの活動内容についてのお話を 伺いまし
た。今回の話を 聞いて感じたことは、次の二点です。
一つは、日本のNGOの利点が実践の現場でフルに生かされている のだなと実感できたことです。今年の3.11の地震の際に、国境
なき医師団日本など のNGOが被災地の支援救助のために迅速にかつ柔軟に対応したということで、日ごろから国内外問わず広く
対応してきた経験と事前の資金源がうまく機能している なと感じました。
二つ目としては、NGOの資金面でのことがあります。日本のNGOの中には1億円を 超える 寄付金を 受けている 団体もある という
お話でしたが、海外と比べる とまだまだ十分に豊かに寄付金がある というわけではないので、もっと日本国内に寄付の習慣が広く
社会に浸透していくことが不可欠である という風に感じました。
(GY3期生:菊地匠)
Da t e
2011/11/28
2011/11/11
2011/11/7
講演タ イトル
講演者
グラ ミン 銀行でのイ ン ターン シップ
小口毅史 さん
の経験を 通して
日本のユネスコスクール・ネットワー
小林亮 氏
クの展開とESD
UNDPの役割と活動
西郡俊哉 氏
所属 等
埼玉大学 経済学部 3年
(GY1期生)
セミ ナー の感想(G Y 生)
バン グラ デッシュというと、人口が一億人を 超えていて、イ スラ ム教であり、発展途上国だという認識がありました。実際にその
通りなのですが、バン グラ デッシュの人たち がど のくらいの経済で生活していて、そこにグラ ミン 銀行がど う関わっている のかよ く
わかりませんでした。というよ りむしろ、僕はグラ ミン 銀行すら知りませんでした。グラ ミン 銀行は主に農村の人たち に対して低金
利無担保で融資を 行っている らしく、バン グラ デッシュ全体の経済発展の一端を 担っている らしいです。僕は最初、経済的に厳し
い状況にある 人たち は融資を 受ける のは難しいのではないかと思っていたのですが、グラ ミン 銀行はそんな人たち でも融資を
行っている ので驚きました。グラ ミン 銀行も一企業なので利益を 追求しなければならないと思うのですが、それを 一番にする ので
はなく、経済的弱者を 助ける という理念を 持っている ところが素晴らしいと思います。
僕は始め小口さんはGYのイ ン ターン シップ でグラ ミン 銀行に行ったのだと思っていたのですが、実際は自分で申し込んでイ ン
ターン シップ に行ったと聞いて驚きました。僕も小口さんのよ うな行動力を もって挑戦していきたいと思います。
(GY3期生:多筥大暉)
玉川大学教育学部
ユネスコスクールは、教育の国際協力によ る 平和実現を 図り、1935年に設立された共同体である 。日本においては現在308もの
学校が加盟し、4つの基本的学習テーマに沿った教育を 実践している 。近年重点が置かれている のは、EFA(万人のための教育)と
ESD(持続発展教育)である 。前者は識字率と教育の普及、後者は学際的にあらゆる 面から持続可能な社会を 築く人材の育成を 目
的とする 。具体的には、日韓合同で「米」を 通じアジア太平洋地域での多文化理解・交流を 図る (RICE Project)など の活動が実践
されている 。また、今後の活動に おいては、地域や国家や生徒と学校を 繋ぐ 「仲介者」の育成が課題である 。以上のセミナーか
ら、私は教育の重要性を 非常に実感した。基本的教養を 身に着け、独自の判断が行えなければ、真の幸福は得られないと思う。
(GY3期生:関塚あゆ香)
UNDP東京事務所
私は今までUNDPという名称は聞いたことはあっても、ど のよ うな機関で、何を している のか、はっきりとはわかっていませんでし
た。けれど 、講師の方に分かりやすく説明していただいたおかげで、国連の中の組織の一つである こと、開発支援を 総合的に行っ
ていく世界一のネットワークを 持つ機関である ということを 知る ことができました。一番興味深かったことは、貧困を 削減する ための
活動のみならず、その国の民主制を 守る 活動、危機予防や復興、環境を 守る ため持続可能なエネルギーの開発もする など 、幅広
い分野で活動を している ことです。UNDPがある からこそ、他の組織もスムーズに活動できる のだということもよ く理解する ことがで
きる いい機会でした。
(GY3期生:田中里佳子)
Da t e
講演タ イトル
講演者
所属 等
ニジェ ールでの活動から考える 、学
山田真依子 氏
校ってなんだろう
海外青年協力隊OB
2011/7/5
気候変動対策支援 - ベトナムの事
森睦也 氏
例-
国際協力機構 企画部次長
2011/6/30
貧困者の市場への参加と援助協力
政策研究大学院大学
によ る 支援―西アフリカ 仏語圏の 上江洲佐代子 氏 開発フォ ーラ ム・プ ロ ジェ ク
ト研究助手
事例から―
2011/6/17
地熱発電の開発と国際協力
2011/10/17
金子正彦 氏
もしも埼玉大学の学生がネパールの
2011/4/26
古谷祐輔 氏
ボラ ン ティアで学んだら
政府開発援助(ODA)
植野篤志 氏
~現在の課題、今後の展望~
情報通信技術(ICT)を 活用した農村
2011/1/19 貧困削減の取り組み -バン グラ デ Ashir Ahmed 氏
シュのケースQazi Asif Nawaz
2010/12/13 An Introduction to Pakistan
氏
2010/1/24
2010/11/24
バン グラ デシュ初等理数科教育支
二宮裕之 氏
援の現場から
母なる 港・モロ ッコ
2010/11/8
樋口暁子 氏
– シニア海外ボラ ン ティアの2年間
ODAにおける 漁村開発支援につい
2010/10/27
寺島裕晃 氏
て
青年海外協力隊という選択
2010/10/15
新川美佐絵 氏
-ウズベキスタン での活動を 例に2011/6/21
Student life in China and in the USA
セミ ナー の感想(G Y 生)
私がニジェ ールの現状を 聞いて驚いたことは、女子の結婚する 年齢層です。日本では恋愛したり、自分の好きなことができる 時
期である のに、親が決めた相手と結婚しなければならないのです。それで幸せになれる のならよ いが、必ずしも幸せにはなりえな
いと思います。やはり将来への選択肢を 広げてあげる ことが子供たち にとって重要で、それには教育改革を する ことが大事だと思
いました。職能制を 採用する など の対策を 講じ、本当に学びたいと思っている 子供たち だけでもち ゃんと学べる 環境を 作っていく
べきです。そのよ うに将来への選択肢を 増やしていくことで、結婚しか考えていない子供たち にも学習意欲を 持たせる ことができる
と思いました。
(GY3期生:寺田悟士)
西日本技術開発株式会社
執行役員兼東京事務所長
教育学部4年生
セミナーの感想は2011年10月17日開催分より
掲載を開始しました。
外務省 国際協力局政策課長
九州大学 高等研究院
社会情報基盤構築 特別准教
授
埼玉大学 理工学研究科
埼玉大学 教育学部数学教育
講座
准教授
元蓮田市長
アイ ・シー・ネット株式会社
代表取締役
JICA埼玉デスク 国際協力推
進員
Bizhan Zhumagali氏
University of Maryland, USA
Wang Shaoting氏
Wuhan University, China
セミナーの感想は2011年10月17日開催分より
Da t e
講演タ イトル
講演者
2010/6/7
アジア開発銀行の組織と業務の動
向について
日向俊一 氏
2010/5/20
アフガニスタン は『破綻国家』か?
福田幸正 氏
所属 等
アジア開発銀行駐日代表事務
所 次席
(財)国際通貨研究所 開発
調査部
主任研究員
JICA地球ひろば
2010/5/10
私の国際協力 -ブ ラ ジルでの経験
から-
磯田昇 氏
2010/4/21
浦和レッズの草の根国際交流
白戸秀和 氏
2010/4/15
世界銀行の過去、現在、未来
小川和子 氏
埼玉県地域国際協力サポー
ター
浦和レッズ 社長補佐
世界銀行 ヨーロ ッパ・中央ア
ジア地域局
Senior Country Officer
セミ ナー の感想(G Y 生)
セミナーの感想は2011年10月17日開催分より
掲載を開始しました。