各 位 1 生活情報(エレベーター故障による転落事故) 当地情報によると

各
位
1
生活情報(エレベーター故障による転落事故)
当地情報によると、今月16日(日)の夜、第5州(バルパライソ州)パプド市に所
在のマンションにおいて、エレベーター故障による転落死亡事故が発生しました。
状況は、25歳の女性が家族と共に同マンションで夏季休暇を過ごしていたところ、
廊下にこうもりを発見したことから慌ててエレベーターに逃げ込んだのですが、このエレ
ベーターが故障していたことで、エレベーターが着いていない状態で扉が開き、そのまま
足を踏み外して9階から地下2階まで転落して死亡したとのことです。
昨年6月にもサンティアゴ市内で同様の事故が発生したことで注意喚起を行っており
ますが、故障したエレベーターの電源を切ってドアの開閉を作動しないようにする等、管
理人による適切な措置がなされなければ、この種事故はどのマンションやホテルでも起こ
り得ます。
再度の注意喚起となりますが、エレベーターをご利用の際は、くれぐれもエレベータ
ーが確実にその階に到着していることを確認の上、特に高齢者や子供が先にエレベーター
に乗り込むことのないようご注意下さい。
2
生活情報(ハンタウィルスの感染)
当地情報によると、チリ国内でハンタウィルスが流行しています。このハンタウイル
スは、ブニヤウイルス科ハンタウイルス属に属するウイルスの総称で、感染したネズミに
咬まれる、素手で触る、或いはネズミの尿、糞、唾液等により埃、土壌等が汚染されて空
気感染し、人に感染することで腎症候性出血やハンタウイルス肺症候群といった疾病を引
き起こすもので、致死率65パーセントの種類のウィルスもあるそうです。
潜伏期間は通常は10日から20日、最大で45日間の可能性もあると言われ、初期
症状は風邪の症状に似ており、38度以上の発熱、筋肉痛、悪寒、嘔吐、下痢、倦怠感等
がみられ、関節痛、背痛、腹痛、咳、頭痛等がみられることもあり、これらの症状が重篤
になって、先の重症を引き起こすようです。
基本的には、人から人への感染は無いと言われていますが、南米のハンタウイルスの
一種であるアンデス・ウイルスは、人から人への感染が報告されているケースもあるとの
ことです。
チリにおけるハンタウイルスによる死者は、この5ヶ月で15名に達し、致死率42
パーセントになるとのことです。
予防策としては、ネズミ対策が重要であり、残飯や備蓄品にネズミが集まることがな
いように蓋の出来る容器に収納する等、自宅や宿泊先の台所や台所用品の衛生面に気を付
けること、また屋外からネズミが侵入出来ないよう住居の補修をする等があります。
よって、これらネズミ対策に気を付け、更にヒト-ヒト感染を防止するためにも、日
頃から手洗い、うがい等を徹底し、万が一前述のような症状を発症した場合は、直ぐに最
寄りの病院で受診して頂きますようお願いします。
在チリ日本国大使館
領事部
溝口叔宏