●「便利と欲望」という毒アフリカの狩猟採集民族であるサン族は、乾燥サバンナの住民です。行動域はじつに広く、北部グループのクンでは二六〇〇平方キロ、中央グループでは、四六〇〇平方キロの広さにわたって狩猟を行っているそうです。ピグミー族は森の猟人で、弓矢猟では平均四時間以上、弓矢よりも困難な槍猟になると一一時間も要するという。朝、狩猟へ出たら夕方まで歩きづめです。ある生命保険会社が行った日本人の運動量の調査で、社長さんが動く一日の歩数が五〇〇歩程度だったといいます。これは、ほとんどトイレに行く歩数です。サン族やピグミー族の人が日本の社長さんよりも、ご馳走をたらふく食べているとは考えにくい。むしろその逆ですね。社長さんの五〇〇歩とまで言わないにしても、管理職やデスクワークの人たちの多くが、運動不足の状態です。そのような方々は、時間とお金を費やさないと運動ができないという状況にあります。生活の中に、らしい運動がないのだから仕方ありません。過去数百万年間、わたしたち人間の祖先は、その期間のほとんどを、狩猟採集の生活を営んできました。農耕牧畜をはじめたのが一万年ほど前です。それでも食料調達が楽になったわけではありません。その後の一万年間は、ほとんど変化のない生活が続きます。イギリスに始まった産業革命がほぼ三〇〇年前。生活の基盤が科学技術の発展とともに大きくシフトしてゆきます。そして現代日本、この二〇〜三〇年の生活のありかたは、かつてない方向に向かっているようです。・・・（以上、書き出し部分のみ抜粋）・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【ＰＤＦ版電子図書『治る病気つくる健康』長谷部茂人著(1,200 円)は「本とＤＶＤ」のページから注文フォームがございます】（文責）長谷部式健康会長谷部茂人〒491-0905 愛知県一宮市平和 1-2-13 ＴＥＬ０５８６-４６-１２５８ＦＡＸ０５８６-４６-０３６７ E-mail [email protected] URL http://www.interq.or.jp/world/kenko/