普段の生活の延長線上にある、 身近な「おもてなし」を結婚式に。

illustration: Tamaki Ogata
普段の生活の延長線上にある、
身近な「おもてなし」を結婚式に。
今号のテーマは「大人のおもてなしウエディング」。大人だ
では、自分たちらしいおもてなしをウエディングで叶えるには、
からこそのおもてなし、それはちょっとした配慮、リラックスでき
その身近な体験をどう生かせばよいのでしょう。物事は80%の
る雰囲気、居続けたくなるような心地よさ、温かさを感じる気遣
予定調和と20%の予測できない驚きがあるのが、心地よいワ
い、そして少しの発見や驚き……そんなフレーズが思い浮かび
クワク感を覚える比率だという話を聞いたことがあります。非常
ます。もてなすとは、心から歓迎する気持ちを込めて相手を丁
に興味深いですよね。2割部分は「程よい緊張感」と言っても
重に扱うということであり、慮る気持ちから生まれるものですが、
よいですし、「ちょっとした発見」と言い換えてもよいかもしれま
その相手に喜んでもらいたい、喜ぶ顔を見たいという人との触
せん。これを結婚式に置き換えてみると、リラックスして心地よ
れ合いの中から沸き起こる原始的な欲求なのかもしれません。
く楽しんでいる中に、ちょっとした驚きや発見を混ぜてみるという
私たちは大なり小なりさまざまなタイミングで、日常的にもてな
ことではないでしょうか。結婚式の列席経験が豊富なふたりの
したりもてなされたりしています。例えば、友人がサプライズで
ゲストは、同じように経験値が高い。結婚式の「定型」を知っ
誕生日のデザートプレートを用意してお祝いしてくれた、道を尋
ているふたりだからこそ、結婚式「らしい」ことだけでなく、オリ
ねたときに駅員の方が分かりやすく丁寧にナビゲートしてくれた、
ジナリティを2割程度でもよいので入れてみると、発見や驚きを
同僚が「頑張って!」という言葉とともにカフェラテをくれた、
スパイスとしておもてなしをすることが可能なのだと思います。
コンビニの店員さんの笑顔に癒やされた …… などなど。そんな
私たち大人は結婚式のゲストとして以外にも友人宅でのホー
おもてなし体験、ありますよね? そういう時には私のことを大
ムパーティ、家族でのお祝いなどのオケージョンや先に触れた
切に思ってくれているんだなあ、と温かな気持ちになるものです。
ような、日々の生活の中でのおもてなし体験がある。それは結
あなたも、自分の体験を思い出してみてください。おもてなしを
婚式を創っていく上でとても助けになります。
することは、そんなに難しいことではないのです。
「おもてなし」
記事ではどのタイミングでどうすれば、大人らしいおもてなしが
は身近にあるものですし、結婚式での「おもてなし」も、普段
できるのか、具体的に書いてあります。ゲストの嬉しそうな顔を
の生活の延長線上にあるのです。
想像しつつ、準備から楽しんでいただけたら幸せです。
ゼクシィPremier 編集長
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