ペットボトルを使用した消毒液の作り方ノロウイルスに対して，効果がある消毒液は『次亜塩素酸ナトリウム』です。ご家庭で使用している，市販の塩素系漂白剤（ハイター等）の主成分も『次亜塩素酸ナトリウム』なので，消毒の目的に合わせて原液を適切な濃度に薄めて使用しましょう。用意するもの ●次亜塩素酸ナトリウム（家庭用塩素系漂白剤） ●500ml のペットボトル ●水 ●使い捨てのエプロン ●使い捨てのマスク ●ビニール手袋 ●じょうご（金属製でないもの） ◆嘔吐物や排泄物が直接ついた場所・衣類◆ 0.1％次亜塩素酸ナトリウム液の作り方＜ハイター，ブリーチなど（濃度 5％）を使用した場合＞ペットボトルに水を半分くらい入れ，キャップ 2 杯分の塩素系漂白剤の原液（10mℓ）を入れて，さらに水を加えて 500ml にし，ふたをしてよく混ぜます。 ◆調理器具・床・ドアノブ・冷蔵庫の取っ手・蛇口など◆ （日常的な予防に使用する場合） 0.02％次亜塩素酸ナトリウム液の作り方＜ハイター，ブリーチなど（濃度 5％）を使用した場合＞ペットボトルに水を半分くらい入れ，キャップ約 1/2 杯分の塩素系漂白剤の原液（2mℓ）を入れて，さらに水を加えて 500ml にし，ふたをしてよく混ぜます。原液濃度希釈 1% 10倍 0.1％次亜塩素酸ナトリウム 50mℓ キャップ10杯 5% 50倍 10mℓ キャップ2杯 1% 50倍 10mℓ キャップ2杯 5% 250倍 0.02％次亜塩素酸ナトリウム原液 2mℓ キャップ約1/2杯使用する場所嘔吐物や排泄物が直接付いた場所・衣類調理器具，床，トイレのドアノブ，便座，冷蔵庫の取っ手，蛇口など注意点 ●消毒液を使用する際は，十分な換気をしてください。 ●消毒後は，10 分くらいたったら水ぶきを必ず行ってください。塩素系漂白剤は，金属を腐らせる性質があるので，金属に使用した際は念入りに水ぶきをしましょう。シンクなどは，十分に水で洗い流すようにしましょう。 ●手指には皮膚が荒れてしまうので使用できません。消毒液を作る際も，ビニール手袋やゴム手袋等を使用し，取り扱いには十分注意してください。 ●子どもの手の届かないところに保管しましょう。 ●目に入らないように注意し，また，誤って飲んでしまわないように気をつけましょう。 ●作った消毒液は，時間の経過とともに効果が減少していきます。こまめに作って使い切るようにしましょう。 ●床を拭いたりして汚れた雑巾を消毒液の中に入れると，消毒液の効果が減少しますので，バケツなどに消毒液を入れて使うときには，1 回ごとに入れ替えてください。 ●有効期限を過ぎてしまったものは，効果が期待できなくなりますので，注意しましょう。 ●漂白作用があるので，色落ちが気になる洋服や布製品には使用しないこと。次亜塩素酸ナトリウムで消毒できないものについては，熱湯をかけたり，スチームアイロンをあてて加熱殺菌することが出来ます。＜参考資料＞市販されている濃度商品名（例） 1% ミルトン，ミルクポン次亜塩素酸ナトリウム製剤 5～6% ハイター，ブリーチ 6% ピューラックス 10% ハイポライト10