平成25年度(PDF:3625 KB)

平成25事業年度
事
業
報
告
日 本 中 央 競 馬 会
書
Ⅰ
業務の実施状況
1.平成 25 年度の業務の実施状況
(1)競馬の開催等
①
競馬の開催状況
・開催回数
36 回
・開催日数
288 日
(内訳)
②
③
④
競馬場
開催回数
開催日数
競馬場
開催回数
開催日数
札幌競馬場
-
-
東京競馬場
5回
45 日
函館競馬場
4回
24 日
中京競馬場
4回
26 日
福島競馬場
3回
22 日
京都競馬場
5回
44 日
新潟競馬場
3回
24 日
阪神競馬場
5回
42 日
中山競馬場
5回
41 日
小倉競馬場
2回
20 日
発売金及び開催競馬場入場人員
発 売 金
2 兆 4,118 億 3,161 万 500 円
入場人員
609 万 2,403 名
国庫納付金
第1国庫納付金
2,404 億 9,335 万 1,320 円
第2国庫納付金
148 億 4,521 万 9,059 円
競馬の開催に関する主な業績項目の数値
項
目
数
式
当該年度数値
競馬開催計画
達成率
開催回数
開催実施回数/開催計画回数
100%
開催日数
開催実施日数/開催計画日数
100%
職員一人当り
の効率
対売上収入
売得金額/職員数
対入場人員
入場人員数/職員数
3,398人
剰余金/売得金額
1.23%
対売上収益率
- 1 -
1,341,290千円
(2)馬主、馬(競走馬)及び服色の登録
〔JRA所属〕
登録の種類
登録の数
馬主の登録
177 名
137 名
競走馬登録
5,113 頭
服色の登録
114 件
※ⅰ「国際関係」:
ⅱ「地方関係」:
〔その他〕※
取消の数
本年度末数
国際関係
地方関係
2,296 名
6(8)名
34 名
5,169 頭
7,869 頭
9(9)頭
65 頭
135 件
1,910 件
6(8)件
―
国際交流競走に係わる登録の数(カッコ内は取消の数)
地方競馬との指定交流競走に係わる登録及び取消の数
(3)調教師及び騎手の免許
〔JRA所属〕
免許の種類
〔その他〕※
免許の数 取消の数
本年度末数
短期
国際関係 地方関係
調教師の免許
212 名
2名
210 名
―
8名
58 名
騎手の免許
126 名
2名
124 名
20 名
14 名
49 名
※ⅰ「免許の数」:
ⅱ「取消の数」:
ⅲ「短期」
:
ⅳ「国際関係」:
ⅴ「地方関係」:
3月1日付免許者数
免許期間を満了せずに年度途中で取り消した者の数
臨時試験による短期騎手免許者数(延人数)
国際交流競走・国際騎手招待競走に係わる免許者数(延人数)
地方競馬との指定交流競走に係わる免許者数(延人数)
(4)競走馬の育成
日高育成牧場及び宮崎育成牧場において、育成研究を目的として市場購買馬(平成
24 年購買の 2 歳馬 74 頭及び平成 25 年購買の 1 歳馬 74 頭)の育成を行いました。
また、日高育成牧場において、生産育成研究を目的としてJRA生産馬(1 歳馬
8 頭及び 2 歳馬 8 頭)の育成を行いました。
(5)騎手の養成・訓練
競馬学校において騎手の養成を行い、4 名が卒業しました。平成 25 事業年度末現
在の在校者数は 19 名となっています。
(6)日本中央競馬会法第 19 条第 2 項第 4 号に掲げる業務
上記(1)~(5)の業務のほか、競馬の健全な発展を図るため必要な業務を行
いました。そのうち、特別振興資金を使用して、競馬振興事業を実施しました。
合計金額
2,829,231,919 円
- 2 -
(7)畜産振興事業
特別振興資金を使用して、畜産振興事業を実施しました。
合計金額
1,481,095,047 円
(8)払戻金への上乗せ
特別振興資金を使用して、1 号給付金及び 2 号給付金を払戻金に上乗せしました。
1 号給付金
2,240,716,360 円
2 号給付金
1,872,332,810 円
合計金額
4,113,049,170 円
(9)競走馬生産振興業務への交付
地方競馬全国協会が行う「競走馬生産振興業務」に対して、特別振興資金を使用
して、交付金を交付しました。
合計金額
1,250,000,000 円
(10)認定競馬活性化計画補助業務への交付
地方競馬全国協会が行う「認定競馬活性化計画補助業務」に対して、特別振興資金
を使用して、交付金を交付しました。
合計金額
865,975,000 円
(11)借入金、財政投融資資金及び国庫補助金等による資金調達の状況
該当ありません。
- 3 -
2.前年度までにおける業務の実施状況
(1)競馬の開催等
①
競馬の開催状況
事業年度
平成 22 年
平成 23 年
平成 24 年
開催回数 開催日数 開催回数 開催日数 開催回数 開催日数
札幌競馬場
2回
16 日
2回
16 日
2回
14 日
函館競馬場
2回
16 日
2回
16 日
2回
12 日
福島競馬場
3回
24 日
0回
0日
3回
22 日
新潟競馬場
3回
24 日
5回
44 日
4回
28 日
中山競馬場
5回
40 日
5回
36 日
5回
41 日
東京競馬場
5回
40 日
5回
41 日
5回
41 日
中京競馬場
2回
16 日
0回
0日
3回
22 日
京都競馬場
6回
48 日
6回
52 日
5回
44 日
阪神競馬場
5回
40 日
6回
39 日
5回
42 日
小倉競馬場
3回
24 日
5回
44 日
2回
22 日
36 回
288 日
36 回
288 日
36 回
288 日
合
②
計
発売金及び開催競馬場入場人員
事業年度
③
発
売
金
入場人員
平成 22 年
2,435,626,529,000 円
6,739,580 名
平成 23 年
2,299,063,821,000 円
6,151,105 名
平成 24 年
2,400,039,939,200 円
6,190,296 名
国庫納付金
事業年度
第1国庫納付金
第2国庫納付金
平成 22 年
242,756,559,470 円
2,018,960,817 円
平成 23 年
229,357,805,360 円
0円
平成 24 年
239,430,885,670 円
8,469,398,789 円
- 4 -
④
競馬の開催に関する主な業績項目の数値
項
競馬開催計画
達成率
目
平成 22 年
平成 23 年
平成 24 年
開催回数
100%
100%
100%
開催日数
100%
100%
100%
対売上収入
職員一人当り
の効率
対入場人員
1,338,977 千円
1,265,073 千円
1,320,634 千円
3,717 人
3,393 人
3,414 人
0.17%
※
0.70%
対売上収益率
※
平成 23 年度は剰余金発生せず
(2)馬主、馬(競走馬)及び服色の登録
①
馬主の登録
〔JRA所属〕
②
〔その他〕※
事業年度
登録の数
取消の数
当該年度末数
国際関係
地方関係
平成 22 年
89 名
107 名
2,321 名
15(9)名
121 名
平成 23 年
82 名
115 名
2,288 名
9(5)名
112 名
平成 24 年
77 名
109 名
2,256 名
8(10)名
97 名
競走馬登録
〔JRA所属〕
③
〔その他〕※
事業年度
登録の数
取消の数
当該年度末数
国際関係
地方関係
平成 22 年
5,204 頭
5,243 頭
7,989 頭
18(18)頭
253 頭
平成 23 年
5,264 頭
5,320 頭
7,933 頭
16(16)頭
195 頭
平成 24 年
5,273 頭
5,281 頭
7,925 頭
10(10)頭
124 頭
服色の登録
〔JRA所属〕
〔その他〕※
事業年度
登録の数
取消の数
当該年度末数
国際関係
平成 22 年
80 件
116 件
1,981 件
15(9)件
平成 23 年
101 件
130 件
1,952 件
9(5)件
平成 24 年
96 件
117 件
1,931 件
8(10)件
※ⅰ「国際関係」: 国際交流競走に係わる登録の数(カッコ内は取消の数)
ⅱ「地方関係」: 地方競馬との指定交流競走に係わる登録及び取消の数
- 5 -
(3)調教師及び騎手の免許
①
②
調教師の免許
〔JRA所属〕
〔その他〕※
事業年度
免許の数
取消の数
当該年度末数
国際関係
地方関係
平成 22 年
221 名
3名
218 名
17 名
213 名
平成 23 年
218 名
8名
210 名
13 名
161 名
平成 24 年
213 名
3名
210 名
10 名
110 名
騎手の免許
事業年度
〔JRA所属〕
〔その他〕※
免許の数 取消の数 当該年度末数
短期
国際関係 地方関係
平成 22 年
156 名
14 名
142 名
15 名
20 名
213 名
平成 23 年
148 名
7名
141 名
15 名
21 名
162 名
平成 24 年
139 名
16 名
123 名
17 名
14 名
105 名
※ⅰ「免許の数」:
ⅱ「取消の数」:
ⅲ「短期」
:
ⅳ「国際関係」:
ⅴ「地方関係」:
3月1日付免許者数
免許期間を満了せずに年度途中で取り消した者の数
臨時試験による短期騎手免許者数(延人数)
国際交流競走・国際騎手招待競走に係わる免許者数(延人数)
地方競馬との指定交流競走に係わる免許者数(延人数)
(4)競走馬の育成
事業年度
育成頭数
(内訳) 2歳馬
1歳馬
平成 22 年
167(7)頭
80 頭
87(7)頭
平成 23 年
172(13)頭
87(7)頭
85(6)頭
平成 24 年
167(14)頭
85(6)頭
82(8)頭
※
( )内は育成したJRA生産馬の頭数(内数)
(5)騎手の養成・訓練
事業年度
競馬学校卒業者数
当該年度末在校者数
平成 22 年
6名
21 名
平成 23 年
7名
19 名
平成 24 年
5名
17 名
- 6 -
(6)日本中央競馬会法第 19 条第 2 項第 4 号に掲げる業務
①
平成 22 年、平成 23 年及び平成 24 年の各事業年度において、上記(1)~
(5)の業務のほか、競馬の健全な発展を図るため必要な業務を実施しました。
②
競馬振興事業
事業年度
金
額
平成 22 年
1,232,374,845 円
平成 23 年
2,464,131,065 円
平成 24 年
3,035,080,152 円
(7)畜産振興事業
事業年度
金
額
平成 22 年
1,905,077,775 円
平成 23 年
1,774,096,631 円
平成 24 年
1,725,730,474 円
(8)払戻金への上乗せ
事業年度
金
額
(内訳)
1 号給付金
2 号給付金
平成 22 年
4,365,617,110 円
2,765,687,670 円
1,599,929,440 円
平成 23 年
4,682,164,430 円
2,852,737,460 円
1,829,426,970 円
平成 24 年
2,875,199,950 円
1,131,065,260 円
1,744,134,690 円
(9)競走馬生産振興業務への交付
事業年度
金
額
平成 22 年
715,000,000 円
平成 23 年
500,000,000 円
平成 24 年
500,000,000 円
- 7 -
(10)認定競馬活性化計画補助業務への交付
事業年度
金
額
平成 22 年
882,419,000 円
平成 23 年
576,968,000 円
平成 24 年
2,493,836,500 円
(11)借入金、財政投融資資金及び国庫補助金等による資金調達の状況
平成 22 年、平成 23 年及び平成 24 年の各事業年度について、該当ありません。
- 8 -
Ⅱ
日本中央競馬会の概要
1.業務の内容
日本中央競馬会は、競馬の健全な発展を図って馬の改良増殖その他畜産の振興に寄
与することを目的とし、その目的を達成するため次の業務を行うことが法定されていま
す。
(1)業務内容
①
中央競馬の開催
②
馬主、馬(競走馬)及び服色の登録
③
調教師及び騎手の免許
④
競走馬の育成
⑤
騎手の養成・訓練
⑥
競馬法第 21 条に基づき委託を受ける競馬の実施に関する事務
⑦
その他競馬の健全な発展を図るため必要な業務
⑧
畜産振興事業等について助成することを業務とする法人に対し、当該助成に必
要な資金の全部又は一部を交付する業務
競馬法附則第 5 条第 1 項第 1 号及び第 2 号に規定する当該勝馬投票の的中者に
⑨
対し、給付金を交付する業務
⑩
地方競馬全国協会が行う競走馬生産振興業務に対し、交付金を交付する業務
(平成 29 事業年度までの間)
⑪
地方競馬全国協会が行う認定競馬活性化計画補助業務に対し、交付金を交付する
業務(平成 29 事業年度までの間)
(2)根拠規定
日本中央競馬会法(昭和 29 年 7 月 1 日法律第 205 号)第 19 条
競馬法(昭和 24 年 6 月 27 日法律第 37 号)附則第 5 条及び第 8 条
- 9 -
2.各事務所の所在地
名
称
本
部
六本木事務所
所
住
郵便番号
電話番号
105-0003
港区西新橋1丁目1番 19 号
03-3591-5251
106-8401
港区六本木6丁目 11 番1号
03-3591-5251
馬
事
公
苑
158-8523
世田谷区上用賀2丁目1番1号
03-3429-5101
競
馬
学
校
270-1431
白井市根 835 の1番地
047-491-0333
競走馬総合研究所
320-0856
宇都宮市砥上町 321 番4号
028-647-0650
日 高 育 成 牧 場
057-0171
北海道浦河郡浦河町字西舎 535 番地の 13
0146-28-1211
宮 崎 育 成 牧 場
880-0036
宮崎市花ケ島町大原 2347 番地
0985-25-3448
栗東トレーニング
・センター
520-3085
栗東市御園 1028 番地
077-558-0101
美浦トレーニング
・センター
300-0493
茨城県稲敷郡美浦村大字美駒 2500 番地
の2
029-885-2111
札 幌 競 馬 場
060-0016
札幌市中央区北 16 条西 16 丁目1番1号
011-726-0461
函 館 競 馬 場
042-8585
函館市駒場町 12 番2号
0138-53-1021
福 島 競 馬 場
960-8114
福島市松浪町9番 23 号
024-534-2121
新 潟 競 馬 場
950-3301
新潟市北区笹山 3490 番地
025-259-3141
中 山 競 馬 場
273-0037
船橋市古作1丁目1番1号
047-334-2222
東 京 競 馬 場
183-0024
府中市日吉町1番地の1
042-363-3141
中 京 競 馬 場
470-1132
豊明市間米町敷田 1225 番地
052-623-2001
京 都 競 馬 場
612-8265
京都市伏見区葭島渡場島町 32 番地
075-631-3131
阪 神 競 馬 場
665-0053
宝塚市駒の町1番1号
0798-51-7151
小 倉 競 馬 場
802-0841
北九州市小倉南区北方4丁目5番1号
093-962-3236
3.資本金の総額及び政府の出資額並びにこれらの増減
資本金の総額
政府の出資額
前期末比増減
4,924,129,000 円
全額政府出資
0
- 10 -
4.役員の定数並びに各役員の氏名、役職、任期及び経歴等 (平成 25 年度末現在)
(1)役員の定数
理事長 1 人、副理事長 1 人、理事 10 人以内及び監事 3 人以内
(2)各役員の氏名、役職、任期、経歴
役
職
氏
名
任
期
経
歴
理 事 長
土川
健之
平成 23 年 9 月 12 日~26 年 9 月 11 日 日本中央競馬会副理事長
副理事長
井出
道雄
平成 24 年 3 月 1 日~26 年 2 月 28 日
農林水産事務次官
常務理事
後藤
正幸
平成 25 年 3 月 1 日~27 年 2 月 28 日
日本中央競馬会理事
理
事
小畠
薫
平成 25 年 3 月 1 日~27 年 2 月 28 日
日本中央競馬会総務部長
理
事
益満
宏行
平成 25 年 3 月 1 日~27 年 2 月 28 日
日本中央競馬会競走部長
理
事
星野
年彦
平成 25 年 3 月 1 日~27 年 2 月 28 日
理
事
小林善一郎
平成 25 年 3 月 1 日~27 年 2 月 28 日
理
事
鈴木
良治
平成 25 年 3 月 1 日~27 年 2 月 28 日
日本中央競馬会
東京競馬場長
日本中央競馬会
栗東トレーニング・センター場長
日本中央競馬会経理部長
理
事
横山
清弘
平成 25 年 3 月 1 日~27 年 2 月 28 日
理
事
木所
康夫
平成 25 年 3 月 1 日~27 年 2 月 28 日
監
事
小西
敏之
平成 25 年 10 月 1 日~27 年 9 月 30 日 日本中央競馬会人事部長
監
事
(非常勤)
矢島
匡
日本中央競馬会
総合企画部長
日本中央競馬会競走部長
平成 24 年 9 月 16 日~26 年 9 月 15 日 弁護士
(3)役員の異動
①
2 月 28 日付けで山川雅典理事が退任し、翌 3 月 1 日付けで木所康夫前競走部長が
理事に任命されました。
②
3 月 1 日付けで後藤正幸常務理事、小畠薫理事、益満宏行理事、星野年彦理事、
小林善一郎理事、鈴木良治理事、横山清弘理事が再任されました。
③
9 月 30 日付けで大平俊明監事が退任し、翌 10 月 1 日付けで小西敏之前人事部長が
監事に任命されました。
- 11 -
5.職員の定数及びその増減(平成 25 年度末現在)
職員の定数
前期末比増減
1,793人
-20人
6.日本中央競馬会の沿革
日本中央競馬会の設立(9 月 16 日)
昭和 23 年に当時の「日本競馬会」の業務を継承したいわゆる「国
営競馬」を引き継いで、競馬法(昭和 23 年 7 月 13 日法律第 158 号)
により競馬を行う特殊法人として、日本中央競馬会法(昭和 29 年 7
月 1 日法律第 205 号)により設立
平成3年
○ 競馬法及び日本中央競馬会法の一部を改正する法律の施行
① 馬主の登録制度並びに調教師及び騎手の免許制度の改善
② 馬主登録等がより公正に行われるための審査会の設置
③ 日本中央競馬会の剰余金を有効に活用するための特別振興資金
及び特別給付資金の新設
④ 競馬振興事業及び畜産振興事業の新設
⑤ 単勝式及び複勝式の勝馬投票の的中者に対し、特別給付金を交
付する特別給付業務の新設
平成17年 ○ 競馬法の一部を改正する法律の施行
① 中央競馬の実施に関する事務を政令で定めるところにより都道
府県等に委託することができることを新たに規定
② 勝馬投票券の購入等の制限の対象から成年である学生生徒が除
外
③ 単勝式及び複勝式の払戻率を改正(特別給付業務は平成 16 年
末までの分をもって終了)
昭和29年 ○
「行政改革の重要方針」の閣議決定(12 月 24 日)
① 現行の組織形態(特殊法人)を継続
② 競馬の公正・中立性の確保上支障のない範囲において主務大臣
の関与・規制の緩和
③ 競争入札への移行の促進、子会社等の統合、外部監査の導入等を
図ること
平成19年 ○ 競馬法及び日本中央競馬会法の一部を改正する法律の施行
① 経営委員会の設置
② 農林水産大臣の関与及び規制の緩和(規約についての関与の緩
和、役員の任免等に関して大臣認可を不要とすること等)
③ 1 号給付金及び 2 号給付金を交付する業務の新設
平成24年 ○ 競馬法の一部を改正する法律の施行
払戻金の算出方法の見直し
○
7.根拠法
日本中央競馬会法
- 12 -
8.主務大臣
農林水産大臣
9.経営委員会の概要(平成 25 年度末現在)
経営委員会は、日本中央競馬会法第 8 条の 2 の規定に基づいて設置され、農林水産
大臣が任命する委員 6 人及び理事長の 7 人により構成されています。
(1)各委員の氏名、任期及び職名等
氏
名
期
青山
佳世
平成 25 年 9 月 1 日~28 年 8 月 31 日
フリーアナウンサー
上田
廣一
平成 25 年 9 月 1 日~28 年 8 月 31 日
弁護士
奥田
碩
平成 25 年 9 月 1 日~28 年 8 月 31 日
日本経済団体連合会名誉会長
任
職
名
等
(委員長)
近藤
和行
平成 25 年 9 月 1 日~28 年 8 月 31 日
(株)読売新聞東京本社編集委員
矢野
秀雄
平成 25 年 9 月 1 日~28 年 8 月 31 日
京都大学名誉教授
和田
紀夫
平成 25 年 9 月 1 日~28 年 8 月 31 日
日本電信電話(株)特別顧問
(委員長代理)
(2)経営委員会の開催概要
①
第 1 回経営委員会( 1 月 16 日~1 月 23 日)
・
※書面表決
地方競馬施設(ひたちなか場外発売所)における中央競馬の場外発売について
(案)の議決
②
第 2 回経営委員会( 1 月 24 日)
・
③
平成 24 年度中央競馬の実績
等
第 3 回経営委員会(2 月 6 日~2 月 14 日)
・
※書面表決
地方競馬施設(特別区競馬組合等)における中央競馬の発売に伴う場外設備の
設置について(案)の議決
④
第 4 回経営委員会(2 月 15 日)
・
役員の任命(案)の同意
・
平成 25 年度予算実施計画(案)の議決
・
日本中央競馬会の競馬の施行等に関する規約の一部改正について(案)の議決
等
⑤
第 5 回経営委員会( 3 月 13 日~3 月 21 日)
- 13 -
※書面表決
・
地方競馬施設(帯広市等)における中央競馬の発売に伴う場外設備の設置につ
いて(案)の議決
⑥
第 6 回経営委員会(3 月 21 日)
・
平成 24 年度決算(案)の議決
・
銀座通り場外勝馬投票券発売所の廃止について(案)の議決
・
横浜場外勝馬投票券発売所に係る変更承認申請について(案)の議決
・
後楽園場外勝馬投票券発売所に係る変更承認申請について(案)の議決
等
第 7 回経営委員会( 4 月 25 日)
⑦
・
日本中央競馬会役員慰労金支給規程の変更について(案)の議決
・
平成 24 年度経営目標の達成状況に係る自己評価について
等
第 8 回経営委員会( 5 月 30 日)
⑧
・
平成 24 年度経営目標の達成状況の評価
・
平成 25 事業年度 1 号給付金の交付(追加)について(案)の議決
等
第 9 回経営委員会( 6 月 27 日)
⑨
・
日本中央競馬会の役職員の給与等の支給の基準について(案)の議決
・
室蘭・静内場外勝馬投票券発売所の廃止について(案)の議決
等
第 10 回経営委員会( 7 月 31 日)
⑩
・
阿見場外勝馬投票券発売所の設置について(案)の議決
・
地方競馬施設(千葉県)における中央競馬の発売に伴う場外設備の設置につい
て(案)の議決
等
第 11 回経営委員会(8 月 29 日)
⑪
・
日本中央競馬会職員給与規程の一部改正について(案)の議決
・
日本中央競馬会外国勤務者給与規程の一部改正について(案)の議決
・
日本中央競馬会職員退職手当支給規程の一部改正について(案)の議決
・
1 号給付金の交付(追加)について(案)の議決
等
第 12 回経営委員会(9 月 13 日)
⑫
・
委員長の選任
・
委員長代理の選任
第 13 回経営委員会(10 月 17 日)
⑬
・
平成 26 事業年度事業計画(案)(「競馬番組の充実」に係る部分)の議決
・
地方競馬施設(テレトラック三本木)における中央競馬の発売に伴う場外設備
の設置について(案)の議決
等
- 14 -
第 14 回経営委員会(11 月 7 日~11 月 18 日)
⑭
※書面表決
・
場外設備の変更申請について(船橋競馬場)(案)の議決
・
宮崎場外勝馬投票券発売所の増築に伴う設備変更申請について(案)の議決
第 15 回経営委員会(11 月 20 日)
⑮
・
平成 26 事業年度経営目標(案)の決定
・
平成 26 事業年度事業計画(案)の議決
・
平成 26 事業年度収支予算(案)の議決
・
平成 26 事業年度 1 号給付金及び 2 号給付金の交付について(案)の議決
等
第 16 回経営委員会(12 月 9 日)
⑯
・
平成 25 事業年度収支予算書予算総則第 3 条第 1 項に基づく予算額の目間流用
(案)の議決
等
10.運営審議会の概要(平成 25 年度末現在)
日本中央競馬会法第 16 条の規定により、日本中央競馬会の業務の執行に関する重
要事項を調査審議するため、理事長が農林水産大臣の認可を受けて任命する者により
構成される運営審議会が設置されています。
(1)各委員の氏名、任期及び職名等
氏
名
任
期
職
名
等
大橋
茂樹 平成 25 年 9 月 16 日~27 年 9 月 15 日 元(株)テレビ東京建物
筧
正三 平成 25 年 9 月 16 日~27 年 9 月 15 日 元(財)たばこ総合研究センター
川﨑
麻児 平成 25 年 9 月 16 日~27 年 9 月 15 日 日本画家
代表取締役社長
理事長
木村
貢 平成 25 年 9 月 16 日~27 年 9 月 15 日 日高軽種馬農業協同組合
代表理事組合長
斎藤
由香 平成 25 年 9 月 16 日~27 年 9 月 15 日 エッセイスト
高岡
和弘 平成 25 年 9 月 16 日~27 年 9 月 15 日 ㈱アートよみうり 代表取締役社長
武
豊 平成 25 年 9 月 16 日~27 年 9 月 15 日 日本騎手クラブ 会長
橋田
満 平成 25 年 9 月 16 日~27 年 9 月 15 日 (一社)日本調教師会 会長
松本
好雄 平成 25 年 9 月 16 日~27 年 9 月 15 日 中央競馬馬主相互会 会長
森
保彦 平成 25 年 9 月 16 日~27 年 9 月 15 日 日本馬主協会連合会 会長
- 15 -
(2)運営審議会の開催概要
①
第 1 回運営審議会( 2 月 8 日)
※書面表決
・
日本中央競馬会の競馬の施行等に関する規約の一部改正(案)について
・
日本中央競馬会競馬施行規程の一部改正(案)について
②
第 2 回運営審議会( 3 月 14 日)
・
③
平成 24 事業年度決算(案)について
第 3 回運営審議会(10 月 9 日)
・
④
※書面表決
平成 26 事業年度事業計画(案)(「競馬番組の充実」に係る部分)について
第 4 回運営審議会(11 月 14 日)
・
平成 26 事業年度事業計画(案)について
・
平成 26 事業年度収支予算(案)について
(3)委員の異動
任期満了により 9 月 15 日付けで荒木正博委員、井口保子委員、国本哲秀委員が
退任し、翌 9 月 16 日付けで大橋茂樹氏、川﨑麻児氏、木村貢氏、森保彦氏が新た
に委員に任命されました。
11.公正審査会議の概要(平成 25 年度末現在)
日本中央競馬会法第 20 条の規定に基づき、馬主の登録・抹消、調教師及び騎手の
免許・取消し、行政不服審査法による異議申立てに対する決定などについて意見を聴
くため、理事長が学識経験者から公正審査委員を任命し、委員による公正審査会議を
開催しました。
- 16 -
(1)各委員の氏名、任期及び経歴
氏
名
任
期
経
歴
岡本
金彌
平成 25 年 9 月 7 日~27 年 9 月 6 日
日本中央競馬会副理事長
頃安
健司
平成 25 年 9 月 7 日~27 年 9 月 6 日
大阪高等検察庁検事長
酒井
啓子
平成 25 年 9 月 7 日~27 年 9 月 6 日
千葉大学法経学部教授
那部
吉正
平成 25 年 9 月 7 日~27 年 9 月 6 日
㈱産経新聞社取締役
野田
哲也
平成 25 年 9 月 7 日~27 年 9 月 6 日
内閣法制局第四部長
林
則清
平成 25 年 9 月 7 日~27 年 9 月 6 日
警察庁刑事局長
福沢
恵子
平成 25 年 9 月 7 日~27 年 9 月 6 日
(公財)日本女性学習財団理事
(2)公正審査会議の開催概要
①
第1回公正審査会議( 1月18日)
・
②
相続馬限定の馬主登録について(1件)
第2回公正審査会議( 2月 6日)
・
平成25年度調教師・騎手免許試験について
・
個人馬主から法人馬主への登録変更について(1件)
③
第3回公正審査会議( 3月15日)
・
個人馬主から法人馬主への登録変更について(1件)
・
相続馬限定の馬主登録について(1件)
④
第4回公正審査会議( 4月11日)
・
平成25年度第1回馬主登録に関する審査について(34件)
・
個人馬主から法人馬主への登録変更について(1件)
・
法人馬主の限定的代表者変更について(1件)
⑤
第5回公正審査会議( 5月17日)
・
個人馬主から法人馬主への登録変更について(1件)
・
組合馬主の組合員の追加について(1件)
⑥
第6回公正審査会議( 6月14日)
・
個人馬主から法人馬主への登録変更について(2件)
・
相続馬限定の馬主登録について(3件)
・
法人馬主の代表者変更について(1件)
- 17 -
第7回公正審査会議( 7月25日)
⑦
・
平成25年度第2回馬主登録に関する審査について(58件)
・
個人馬主から法人馬主への登録変更について(1件)
・
法人馬主の代表者変更について(1件)
第8回公正審査会議( 9月20日)
⑧
・
個人馬主から法人馬主への登録変更について(2 件)
第 9 回公正審査会議(10 月 18 日)
⑨
・
個人馬主から法人馬主への登録変更について(2 件)
・
軽種馬生産者法人馬主の代表者変更について(1件)
第 10 回公正審査会議(11 月 7 日)
⑩
・
平成 25 年度第 3 回馬主登録に関する審査について(63 件)
・
個人馬主から法人馬主への登録変更について(2 件)
・
相続馬限定の馬主登録について(1 件)
・
個人馬主の馬主登録取消し猶予について(1 件)
第 11 回公正審査会議(12 月 4 日)
⑪
・
平成 26 年度新規調教師免許試験について
・
個人馬主から法人馬主への登録変更について(1 件)
・
組合馬主の組合員の追加について(2件)
・
相続馬限定の馬主登録について(1件)
(3)委員の異動
9 月 7 日付けで岡本金彌委員、頃安健司委員、酒井啓子委員、那部吉正委員、野
田哲也委員、林則清委員、福沢恵子委員の 7 名全員が再任されました(任期は 2 年
で平成 27 年 9 月 6 日まで)。
- 18 -
Ⅲ
子会社等に関する事項 (平成 25 年度末現在)
1.子会社等の状況
日本中央競馬会法施行規則(昭和 29 年農林省令第 56 号)第8条の2第3号に定める
子会社等の状況は以下のとおりです。
(1)子会社:JRAシステムサービス㈱、JRAファシリティーズ㈱、日本馬匹輸送自
動車㈱、㈱中央競馬ピーアール・センター、日本スターティング・システム㈱、競馬
セキュリティサービス㈱
(2)関連会社:なし
(3)関連一般社団法人等:(公財)競走馬理化学研究所、(公財)中央競馬馬主社会福祉財団、
(公財)競馬保安協会、(公財)馬事文化財団、(公財)軽種馬育成調教センター、(公財)全国競
馬・畜産振興会、(公財)ジャパン・スタッドブック・インターナショナル、㈶競馬・農
林水産情報衛星通信機構、(公財)三木山人と馬とのふれあいの森協会、( 一 財 )競馬共助会、
㈶日本中央競馬会弘済会
【日本中央競馬会と子会社等との関係を示した図】
【競馬会が直接出資している会社】
○JRA システムサービス㈱
【子会社が出資している会社】
○JRA ファシリティーズ㈱
○競馬セキュリティサービス㈱
○日本馬匹輸送自動車㈱
日 本 中 央 競 馬 会
○㈱中央競馬ピーアール・センター
○日本スターティング・システム㈱
【基本財産に対して競馬会が出捐している法人】
○(公財)競走馬理化学研究所
○(公財)全国競馬・畜産振興会
○(公財)中央競馬馬主社会福祉財団 ○(公財)ジャパン・スタッドブック・インターナショナル
○(公財)競馬保安協会
○㈶競馬・農林水産情報衛星通信機構
○(公財)馬事文化財団
○(公財)三木山人と馬とのふれあいの森協会
○(公財)軽種馬育成調教センター
【基本財産に対して競馬会の出捐がない法人】
○( 一 財 )競馬共助会
○㈶日本中央競馬会弘済会
- 19 -
2.子会社の名称、住所、資本金、事業内容、役員数、代表者の氏名、従業員数、日本
中央競馬会の所有する議決権の議決権の総数に対する割合及び日本中央競馬会との関係
子会社の名称・住所
代表者の氏名
主な事業内容
資本金
競馬会の議決権所有割合
売上高
役員数
当期純利益
(うち常
利益剰余金
勤)
(H24 決算額) 従業員数
(百万円)
競馬会との関係
ア
売上高中の競馬会との取引額
イ
競馬会との重要な取引の概要
ウ
競馬会役員の兼任状況
(H24 実績)
(人)
・トータリゼータシステム及び
ア
18,405百万円
JRAシステムサービス㈱
【平成 19 年 10 月設立】
各種情報処理システム並びに
イ
・トータリゼータシステム等の運
東京都江東区永代 1-14-5
機器の運用及び保守整備
代表取締役社長
齊藤
茂
500,000千円
それらのシステムに関連する
用保守管理業務
22,571
14
505
(11)
6,367
486
・競馬に関する情報の提供
・各種機器・車両及び競馬用諸
54.5%(子会社を含めた議決
設備の売買及び賃貸借並びに
権の所有割合100%)
それらに付帯する物品の売買
・トータリゼータシステム等のソ
フトウェア開発業務
・競馬に関する情報の提供システ
ムの運用業務
・電子計算機等のリース業務
及び賃貸借
ウ
なし
備の保守管理並びに関連資材
ア
13,416百万円
の販売
イ
・競馬場その他諸施設の清掃業務
・建物、馬場、造園及び各種設
JRAファシリティーズ㈱
【平成 19 年 10 月設立】
東京都港区新橋 4-5-4
代表取締役社長
田村
・施設等の清掃、環境衛生、防
疫、廃棄物の管理及び警備
正明
300,000千円
権の所有割合100%)
10
410
(8)
7,823
416
・出走馬一覧表等各種刊行物の
作製及び版下作成
94.9%(子会社を含めた議決
・レーシングプログラム等印刷業
17,720
務
・競馬場等の馬場等施設の保守管
理業務
・飼糧、敷料及び添加物等の輸
・競馬場等の諸施設の損害保険代
入並びに販売
理業務
・損害保険代理業及び生命保険
ウ
なし
の募集等
日本馬匹輸送自動車㈱
日本馬匹輸送自動車 ㈱
【昭和 22 年 8 月設立】
東京都港区新橋 4-5-4
代表取締役社長
金田
裕之
1,935
5
ア
1,904百万円
22
(4)
イ
・競走馬輸送業務
1,171
81
ウ
なし
ア
2,991百万円
イ
・映像伝送ネットワークシス
・競走馬の輸送
36,000千円
100%
・競馬及び馬文化等に関する図
㈱中央競馬ピーアール・センター
㈱中央競馬ピーアール・ センター
【昭和 53 年 10 月設立】
東京都港区新橋 4-5-4
書及び印刷物の企画、編集、
制作、出版及び販売
・競馬及び馬文化等に関する映
5,649
5
像業務、音声業務並びにその
542
(3)
20,000千円
機器の運用、開発、販売、賃
1,458
99
64.3%(子会社を含めた議決
貸及び保守整備
代表取締役社長
長岡
壽男
権の所有割合100%)
・競馬及び馬文化等に関する各
テム運用保守管理業務
・写真管理業務
・競馬機関誌発行業務
ウ
なし
ア
1,360百万円
種情報の収集及び提供
日本スターティング・システム㈱
【昭和 40 年 9 月設立】
東京都港区新橋 4-5-4
代表取締役社長
和田
雅雄
10,000千円
・発馬機及びその周辺機器等の
運用並びに保守整備
1,367
・発馬機及びその周辺機器の賃
91
貸並びに販売
132
4
(2) イ
66
なし
ア
2,579百万円
イ
・競馬場その他諸施設の常駐
・競走馬の発走に関する補助
100%
競馬セキュリティサービス㈱
【平成 4 年 11 月設立】
東京都港区西新橋 1-7-3
代表取締役社長
・発馬機作業及び機材輸送業務
ウ
山川
雅典
100,000千円
警備業務
・総合警備保障業務
・労働者派遣業務
2,887
5
・中央競馬開催日の場内警備業
51
(2)
務・出走馬警備業務及び交通警
1,768
118
備管理業務
0%(子会社を含めた議決権の所
・競馬場有料駐車場整理、競馬場
有割合100%)
入場券等発売管理業務
ウ
- 20 -
なし
3.関連一般社団法人等の名称、住所、基本財産、事業内容、役員数、代表者の氏名、
職員数及び日本中央競馬会との関係
競馬会との関係
役員数
関連一般社団法人等の名称・住所
代表者の氏名
主な事業内容
基本財産
年間収入
(うち常
(H24 決算額)
勤)
ア
年間収入中の競馬会支出額
イ
競馬会の業務との関係及び
(H24 実績)
従業員数
競馬会との重要な取引の概要
ウ
(百万円)
(公財)競走馬理化学研究所
【昭和 40 年 8 月設立】
栃木県宇都宮市鶴田町 1731-2
理事長
水野
豊香
1,030,000千円
・競走馬に施用される薬品及び
ア
薬剤の検査及び研究
・騎手に施用され、又は騎手が
使用する薬品及び薬剤の検査
855
・馬の親子判定及び個体識別に
係る薬物検出機関
(3)
・競走馬薬物検査業務
34
・薬物検査法の開発に関する研究
委託業務
及び薬剤等の検査及び研究
理事長
石原
葵
5,500,000千円
・社会福祉を目的とする事業に
ウ
なし
ア
なし
イ
対する助成
・国又は地方公共団体が後援等
10
を行っている公益事業に対す
410
る助成
(0)
6
東京都港区西新橋 1-1-19
理事長
田林
均
10,000千円
施
ウ
理事(非常勤)
・競馬の公正確保のために必要
な調査並びに情報及び資料の
収集
5
1,755
・競馬の公正確保のために必要
(5)
169
ア
イ
277百万円
・ 馬に関す る文献 、標本、 写
イ
理事長
収集、保管及び展示
・馬事博物資料に関する印刷物
7
660
東京都府中市日吉町 1-1
伊藤
館」及び「Gate.J」の管理
運営等を実施
ウ
なし
ア
520百万円
館その他施設の管理運営
(公財)
公財)軽種馬育成調教センター
【平成 3 年 3 月設立】
理事長
(3)
・根岸競馬記念公苑の馬の博物
根岸競馬記念公苑「馬の博物
館」、東京競馬場「JRA競馬博物
23
の編集及び刊行
法人へ移行
正幸
競馬の公正確保上必要な調査等
なし
ア
※平成 25 年1月4日付で公益財団
後藤
1,611百万円
ウ
真、フィルム等の博物資料
1,726,075千円
健之
を実施
(以下「馬事博物資料」)の
光伸
土川
(競馬会常務理事)
神奈川県横浜市中区根岸台1-3
畑山
理事(非常勤)
(競馬会理事長)
・中央競馬関係者の福利厚生の
な研究
(公財)
公財)馬事文化財団
【昭和51年4月設立】
競馬会が馬主に交付した競馬賞
金の一部を使用してその事業を実
向上のための事業
(公財)
公財)競馬保安協会
【昭和 46 年 5 月設立】
「日本中央競馬会競馬の施行等
に関する規約」に定める競走馬に
6
及び研究
・農畜産物等に使用される薬品
東京都港区虎ノ門 4-1-21
370百万円
イ
係る検査及び研究
(公財)
公財)中央競馬馬主社会福祉財団
【昭和 44 年 10 月設立】
競馬会役員の兼任状況
(人)
克己
1,000,000千円
※平成 25 年1月4日付で公益財団
・軽種馬の競走能力の向上等に
関する調査研究
7
・育成調教技術者の養成
911
・共同利用に供する育成調教施
イ
(3)
47
設の運営・管理
日高育成牧場の日高育成総合施
設軽種馬育成調教場の管理運営等
を実施
ウ
なし
ア
1,849百万円
法人へ移行
(公財)
公財)全国競馬・畜産振興会
【平成 3 年 10 月設立】
東京都港区西新橋 1-1-19
会
長
矢嶋
仁
1,000,000千円
・競馬の健全な発展を図るため
の事業に対する助成
・畜産の振興に資するための事
業等に対する助成
7
3,441
イ
(2)
る助成等を実施
9
ウ
※平成 25 年8月1日付で公益財団
法人へ移行
- 21 -
競馬の健全な発展を図るための
事業並びに畜産振興事業等に対す
なし
競馬会との関係
役員数
関連一般社団法人等の名称・住所
代表者の氏名
主な事業内容
基本財産
年間収入
(うち常
(H24 決算額)
勤)
ア
年間収入中の競馬会支出額
イ
競馬会の業務との関係及び
(H24 実績)
職員数
競馬会との重要な取引の概要
ウ
(百万円)
競馬会役員の兼任状況
(人)
・海外における競馬に関する
(公財)
公財)ジャパン・スタッドブック・
インターナショナル
【平成 22 年 12 月設立】
東京都港区新橋 4-5-4
理事長
滝澤
勇
1,040,830千円
情報の収集及び提供並びに
我が国の競馬に関する情報
ア
の海外への提供
イ
・競馬の施行、競走馬の育成
に関する海外の競馬関係者
771
との技術の交流
419百万円
競馬会が必要とする海外における
8
競馬に関する情報の収集・提供及び
(5)
競馬会の行う馬の登録の基礎となる
32
・軽種馬の登録及び登録証明
軽種馬の血統登録等を実施
ウ
書の発行
監事(非常勤)
小畠
薫
(競馬会理事)
・軽種馬の登録書その他関係
図書の刊行
㈶競馬・農林水産情報衛星通信機
構
【平成 5 年 9 月設立】
東京都江東区永代 1-14-5
理事長
石井
秀司
4,100,000千円
・競馬及び農林水産業に関す
ア
る通信衛星を利用した放送
業務
11
3,558
・競馬、馬事及び畜産に関す
(3)
通信衛星を利用した中央競馬関連
の映像情報に関する番組制作、配信
22
る番組の制作及びその支援
0.1百万円
イ
等を実施
ウ
なし
ア
180百万円
(公財)
公財)三木山人と馬とのふれあいの
三木山人と馬 とのふれあいの
森
協会
【平成 6 年 6 月設立】
・野外、体験活動等による交
兵庫県三木市別所町高木
・馬事に関する普及啓発
三木ホースランドパーク
・乗馬施設等馬事に関する施
理事長
増田
純一
流事業の実施
8
399
イ
(3)
18
設の整備及び維持管理
兵庫県三木市における乗馬施設等
馬事に関する施設の管理運営等を実
施
ウ
なし
ア
632百万円
200,000千円
( 一 財 )競馬共助会
【昭和 23 年 9 月設立】
東京都港区西新橋 1-1-19
会
長
大野
良三
1,500,000千円
※平成 25 年2月1日付で一般財
団法人へ移行
㈶日本中央競馬会弘済会
【昭和 39 年 12 月設立】
東京都港区六本木 6-11-1
会
長
大川
博志
1,600,000千円
・厩舎関係者等に対する福利
厚生に関する事業
・診療所及び厚生会館の運営
・競馬愛好者の利便に資する
7
3,154
ための厚生施設の管理・運
イ
(3)
87
中央競馬厩舎関係者の福利厚生団
体
ウ
営
理事(非常勤)
木所
康夫
(競馬会理事)
・競馬文化発展に資する事業
・畜産に関する調査研究及び
資料の収集
・職員の福利厚生に関する事
業
- 22 -
12
269
(1)
9
ア
0.1百万円
イ
競馬会職員の福利厚生団体
ウ
副会長(非常勤)
(競馬会監事)
小西
敏之
Ⅳ
日本中央競馬会が対処すべき課題
1.閣議決定
(1)「特殊法人の整理合理化について」(平成 7 年 2 月 24 日閣議決定)
地方競馬との交流競走の拡大を図るとともに、通信衛星による競馬映像情報の提供、
地方競馬場における中央競馬の勝馬投票券の発売等をすすめることにより、ファンサ
ービスの改善と地方競馬への支援に努める。また、勝馬投票券の発売・払戻の自動化
等により勝馬投票業務効率化に努める。
(2)「特殊法人等整理合理化計画」(平成 13 年 12 月 19 日閣議決定)
管理経費・競走事業費の削減など更なる事業の効率化を図る。その一環として、公
正確保と両立させつつ、一般競争入札等の範囲を大幅に拡大するとともに、関係会社
等に対する委託費等を削減する。
(3)「行政改革の重要方針」(平成 17 年 12 月 24 日閣議決定)
事
業
【助成金交付事業】
〇
当事業の透明性向上のためにこれまで講じている外部有識者委員会による助
成事業の選定・評価、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律の規定
の準用等に加え、助成事業の評価結果を全面的に公表する仕組みを導入する。
〇
国の畜産関係補助金との役割分担を明確化する。
【中央競馬関係事業】
〇
競争性のある契約のうち競馬の公正・中立性の確保上支障のない契約につい
ては、そのすべての契約を、平成 22 年までのできる限り早い時期に競争入札
に移行させる。
〇
子会社・関係会社の組織・事業の再編・統廃合を実施する。
〇
入札結果・経営内容等の情報開示を一層進める。
【その他】
〇
外部監査を導入する。
- 23 -
組
織
〇
組織運営について、一層の効率化を図るため、次の措置を講ずる。
・
競馬の公正・中立性の確保上支障のない範囲において主務大臣の関与・規
制の緩和。
・
内部組織として学識経験者等で構成される中立性を有する機関の設置。
・
当該機関による定量的な経営目標の設定及び業績評価の実施。
・
当該経営目標の公表及び当該業績評価の結果の公表。
・
経営不調時における役員解任規定導入。
2.「特殊法人に関する行政評価・監視結果に基づく勧告(日本中央競馬会)」
(平成 14 年 1 月 18 日総務大臣から農林水産大臣へ勧告)
支出の見直しについて
(1)経費の節減等
ア)
施設整備の抑制
イ)
施設利用料の適正化
ウ)
子会社等との契約の見直し
エ)
窓口業務の自動化に伴う要員縮減の推進
オ)
競走事業費の支出の抑制
(2)ウインズの新設の抑制と運営の効率化
(3)抽せん馬制度の見直し
3.「独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律」の施行に伴う情報公開への適
切な対応(平成 14 年 10 月 1 日法律施行)
この事業報告書は、日本中央競馬会法施行規則第 8 条の 2 の規定に基づき、記載
しています。なお、日本中央競馬会の事業年度は、1 月 1 日から 12 月 31 日までと
なっています。
- 24 -
JRAの事業活動について
(平成 25 年)
-JRAは、毎週走り続けます。JRAは、毎週走り続けます。-
(平成 25 年度事業報告書別冊)
はじめに
JRAでは、平成25年度についても、「お客様とともに」「夢と感動とともに」「信頼と
ともに」「社会とともに」「そして未来へ」の5項目で構成する「経営の基本方針」に沿っ
た事業活動を行ってまいりました。
平成25年度の中央競馬は、スタンド改築等の工事を行っている札幌競馬場を除く全国
9か所の競馬場において、年間288日(36開催)を着実かつ円滑に施行することがで
きました。
競走面では、実績馬の活躍が目立つ一年となり、ロードカナロアが前年から続くGⅠ6
連勝(海外2勝を含む)を達成し、JRA賞年度代表馬の栄誉に輝きました。その他では、
メイショウマンボがオークス・秋華賞・エリザベス女王杯とGⅠを3連勝、ジェンティル
ドンナがジャパンカップを史上初の連覇、さらに有馬記念では過去に有馬記念を制したオ
ルフェーヴルとゴールドシップの対決なども強く印象に残る活躍でありました。一方、武
豊騎手が海外・地方を合わせて前人未踏のGⅠ通算100勝を達成しました。このような
充実した競馬の提供により、お客様に「レースの迫力」「馬の美しさ」「推理の楽しみ」が
一体となった競馬の魅力を実感していただき、「夢と感動」をお届けできたものと考えてお
ります。
また、IFHA(国際競馬統括機関連盟)が発表した「ロンジンワールドベストレース
ホースランキング」では、凱旋門賞で2年連続2着となったオルフェーヴルがレーティン
グ129ポンドで第3位、香港スプリント2連覇のロードカナロアが同128ポンドで第
5位となり、日本産馬の競走能力の高さを世界でアピールする一年ともなりました。
こうした中、中央競馬のお客様総数は、延べ1億6,025万人余(対前年比98.7%)
と前年実績を下回ったものの、勝馬投票券の発売金は、2兆4,118億円余(対前年比:
100.5%)と、2年連続で前年実績を上回る結果となりました。
こうした結果は、平成25年のJRAの事業活動について、事業計画の項目毎に取りま
とめた以下の報告のとおり、
「身近さ」「わかりやすさ」「参加しやすさ」をコンセプトとし
た様々な施策が実を結んだものと考えておりますが、平成26年4月からの消費増税が国
内景気や消費に与える影響が懸念されるとともに、今後においても、人口が減少していく
中、ボーダーレス化した顧客獲得競争の激化などが続くと考えられ、中央競馬を取り巻く
環境は引き続き予断を許さないものと予想されます。
平成25年の事業活動の結果を今後に的確にフィードバックし、更なる中央競馬の魅力
向上、お客様の利便性向上、事業運営の効率化・合理化等に役立てていく考えです。
- 1 -
<目次>
〇
平成25年度事業計画に掲げた項目等の実施概況
1.競馬番組の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P3
2.質の高い競走の提供・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P4
3.競馬の公正確保の徹底・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P7
4.販売促進施策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P10
5.競馬への参加促進施策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P14
6.施設の改善及び整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P18
7.コンピュータ・システムに関する取組み・・・・・・・・・・・・・・・・P19
8.中央競馬事業の継続的な安定化を図るための取組み・・・・・・・・・・・P20
9.事業運営に対する信頼性確保に関する取組み・・・・・・・・・・・・・・P21
10.競馬の国際的な発展への取組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P21
11.社会活動への取組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P23
- 2 -
平成25
平成25年度事業計画に掲げた項目等の実施概況
25年度事業計画に掲げた項目等の実施概況
1.競馬番組の充実
内訳
(1)開催計画について
項目
具体的な内容
○ 288日(36開催)の競馬開催を、スタンド改築等
の工事を行っている札幌競馬場を除く全国9か所の競
馬場において施行
○ より多くのお客様にご参加いただくため、土・日曜日
以外の祝日における競馬開催を1月14日(祝・月)、
9月16日(祝・月)、10月14日(祝・月)、12月
23日(祝・月)に設定
○ 第3回東京競馬を2節延長するなど、関東地区におけ
る主場の配置を見直し、4大場の開催日数を増加
○ 札幌競馬場スタンド改築等の工事に伴う開催の振替
を行うとともに、効率的な競馬開催の運営及び年間を通
じた東西からの円滑な出走に資するため、第3場の開催
日数及び配置を見直した
(2)重賞競走の改善について
① 開催 日割変更 に伴 ○ 春季第3場の開催日割の変更、夏季関東主場の開催日
う重賞競走の配置に
割の変更及び北海道地区の開催日割の変更を踏まえ、一
ついて
部重賞競走の施行場、施行時期、施行距離を変更
② 札幌 競馬場の スタ ○ 札幌競馬場のスタンド改築等の工事による開催振替
ンド改築等の工事に
に伴い、一部重賞競走の施行場を変更
伴う重賞競走の配置
について
③ 重賞 競走の格 付け ○ アルテミスステークスについては、格付け(グレード)
表記の変更について
取得に必要な2年間のレースレーティング実績を有し
ていないため、格付け表記を「新設重賞」から「重賞」
に変更
(3)夏季2歳重賞における出 ○ 上級挑戦に意欲のある未出走・未勝利馬の出走機会を
走制限の廃止について
拡大し、競走内容の充実を図る観点から、夏季2歳重賞
競走における未出走・未勝利馬に対する出走制限を廃止
(4)3歳馬5大特別競走(ク ○ 3歳馬5大特別競走(皐月賞、東京優駿、菊花賞、桜
ラシック競走)におけるの
花賞、優駿牝馬)におけるの出走枠を、これまでの「
取扱いについて
と合わせて出走可能頭数の2分の1(9頭)以内」から、
他の競走と同じく「出走可能頭数の2分の1(9頭)
以内」に変更
(5)の出走制限及び再登 ○ 競走馬サイクルの適正化を図る等の観点から、「の
録制度の改善について
出走制限(中央競馬への転入条件)」及び「地方競馬に
転籍した馬が、中央競馬に再登録する場合の要件」を見
直した
(6)地方競馬との交流競走
① 地方 競馬指定 交流 ○ 地方競馬において、ダート交流重賞競走として40競
競走
走(11主催者)が施行され、すべての競走に延べ18
4頭の中央競馬所属馬が出走し、35競走で優勝
- 3 -
地方競馬における条件交流競走は168競走(13主
催者)が施行され、延べ949頭の中央競馬所属馬が出
走
○ 本賞金額の50%(九州産馬限定競走は90%)を上
限として交流競走協力金を交付
② 認定競走
○ 地方競馬において、178競走(11主催者)の認定
競走を施行
○ なお、平成24年に引き続き平成25年もすべての主
催者において、上位に格付けされた競走を認定競走とし
て施行(北海道においてのみ従来の新馬・未勝利クラス
の認定競走も併せて施行)
○ 認定競走には、本賞金額の90%を上限として認定競
走協力金を交付
③ 中央 競馬指定 交流 ○ ダート重賞15競走を中央競馬指定交流競走として
競走
施行し、そのうち2競走に地方競馬所属馬が延べ2頭出
走
○ 芝のGⅠ競走とそのステップ競走を中央競馬指定交
流競走として施行。GⅠ競走に地方競馬所属馬が1頭出
走。一方、ステップ競走には4競走に地方競馬所属馬が
延べ4頭出走
④ 中央 競馬特別 指定 ○ 認定競走の優勝馬が出走できる中央競馬特別指定交
交流競走
流競走には、2歳では5競走に延べ15頭、3歳では3
4競走に延べ39頭の地方競馬所属馬が出走
○
2.質の高い競走の提供
項目
内訳
(1)競走馬の資質向上等へ
の取組み
①
具体的な内容
競走馬総合研究所をはじめとする関係部署においては、
平成25年度の研究計画に沿って競走馬の保健衛生、調教
管理、生産及び育成などに関する研究を実施。また、その
成果を活用し、防疫体制の整備、事故防止及び生産育成基
盤の強化などを実施
競走馬の資質の向
上
ⅰ)競走馬の保健衛生 〇 競走馬総合研究所を中心として、スポーツ科学・スポ
対策を通じた取組み
ーツ障害・先端獣医療・生産基盤強化・伝染病対策など
に関する研究を引き続き実施。また、その結果を普及・
指導するため、学会や講演会などで研究成果を発表
〇 重点研究課題としては、
「競走馬の合理的なトレーニン
グ方法の確立-調教量と調教パターンの解析-(平成2
5年~27年)」を実施
〇 バイオテクノロジーなどの先端技術を応用した研究と
しては、(独)農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生
研究所との共同研究により、「馬感染症の新規診断法開
発のための分子生物学的基礎研究(平成24年~26
年)」を実施
- 4 -
〇
軽種馬生産地における疾病などの諸問題を解決する調
査研究としては、
「抗ミューラー管ホルモン濃度測定によ
る成馬の性腺異常の診断に関する研究(平成25~27
年)」を実施
〇 外部研究機関への委託により、
「運動と栄養が骨格筋の
タンパク質合成機能に及ぼす影響」や「馬鼻肺炎生ワク
チン接種馬と自然感染馬の血清学的鑑別法の開発に関す
る研究」などの基礎研究を実施
〇 競馬サークルへの研究成果の普及及び学術交流を図る
ため、12月2日に「第55回競走馬に関する調査研究
発表会」を開催
〇 生産地への研究成果の普及、生産者の研究ニーズの把
握を目的とし、7月11日に「第41回生産地における軽
種馬の疾病に関するシンポジウム」を開催
ⅱ)競走馬の育成等を 〇 日高育成牧場及び宮崎育成牧場において、サラブレッ
通じた取組み
ド市場購買馬(平成24年購買の2歳馬74頭及び平成
25年購買の1歳馬74頭)を用いて、育成に関する研
究を実施
また、日高育成牧場に繋養しているサラブレッド繁殖
牝馬及びその産駒(生産馬:当歳7頭・1歳8頭・2歳
8頭)を用いて、生産・育成に関する研究を実施
〇 育成に供した2歳馬は、4月に中山競馬場においてJ
RAブリーズアップセールを開催し、生産馬8頭を含む
76頭を売却
〇 実践的な技術指導、講習会、ホームページなどを通じ、
生産育成研究及び技術開発によって得られた成果の普
及・啓発を実施
② 競走馬の事故防止 〇 競走馬の事故(骨折等)を防止し、充実した競馬施行
対策
に資するため、調教施設及び馬場の保全管理を実施
〇 競走馬の事故発生状況を随時調査・分析するとともに、
事故防止に対する意識の向上を目的として、厩舎関係者
を対象とする各種研修会を開催
〇 事故防止に関する調査研究としては、競走馬総合研究
所を中心に「屈腱炎の治癒評価法に関する調査研究」や、
「国産新素材馬場の特性調査」を実施
③ 防疫体制の整備
〇 「日本中央競馬会競走馬伝染病防あつ規程」に基づく
入厩検疫、定期検査及び予防接種を実施するとともに、
環境衛生対策、疫学調査、ワクチンの備蓄等の防疫措置
を実施
〇 家畜伝染病予防法で定められた「飼養衛生管理基準
(馬)」に基づいて、本会施設内の衛生管理を実施
〇 所轄官庁の指導に基づき、国際交流競走に参加する外
国馬及び海外遠征する日本馬の輸出入検疫に付帯する業
務を実施
〇 馬伝染性子宮炎の国内清浄化の達成を受け、(公社)日
本軽種馬協会が実施する「馬伝染性子宮炎蔓延防止対策
- 5 -
事業」及び「馬伝染性子宮炎侵入防止対策事業」を通じ、
清浄化後の疫学監視を実施
〇 生産育成地における疾病蔓延防止及び本会施設内への
疾病侵入阻止を目的とし、(公社)中央畜産会が実施する
「育成馬等予防接種推進事業」を通じ、本会施設への入
厩前の育成馬を対象とする予防接種(馬インフルエンザ、
日本脳炎、破傷風)を推進
○ 国内の防疫体制の強化を目的とし、競走馬総合研究所
栃木支所において、馬ピロプラズマ病診断用抗原の作製、
抗インフルエンザ薬の馬インフルエンザ治療への応用、
馬インフルエンザ及び馬伝染性子宮炎の簡易診断法の開
発、馬の病原性ウイルスに対する各種消毒薬の不活化に
関する調査研究を実施
○ 国内外の伝染病情報を、軽種馬防疫協議会のホームペ
ージ及び「馬飼養衛生管理特別対策事業」の講習会やパ
ンフレットを通じ関係者に広報
④
生産育成基盤の強
化
ⅰ)国内生産基盤の整 ○ 競走馬の資質向上を目的として、(公社)日本軽種馬協
備
会が実施する軽種馬改良情報整備事業、(公財)ジャパ
ン・スタッドブック・インターナショナルが実施するマ
イクロチップ普及促進事業を始めとする諸事業に助成
○ 生産育成技術の向上を目的として、(公社)日本軽種馬
協会が実施する軽種馬経営高度化指導研修事業に協力
○ 資質に優れた繁殖牝馬群の継続的な整備を目的とし
て、(公社)日本軽種馬協会が実施する優良繁殖馬導入促
進事業に協力
○ 諸団体が実施する国内セリ市場における流通促進及び
東南アジア諸国への内国産馬の流通促進に協力
○ 生産者賞の審査・交付認定を実施
ⅱ)生産育成に関わる ○ 生産育成調教技術者の養成を目的として、(財)軽種馬
人材養成
育成調教センターが実施する育成調教技術者養成事業、
(公社)日本軽種馬協会が実施する軽種馬生産育成技術
者養成推進事業に助成
○ 生産育成牧場への若手就業者不足の対応策として、
(社)競走馬育成協会が実施する生産育成牧場への就業
者参入促進事業に協力
(2)厩舎関係者に関わるシステム(厩舎関連システム)の改善
① 定期貸付馬房につ ○ 各調教師からの貸付馬房数の申請受付と成績査定を行
いて
ったうえ、3月1日付で栗東トレーニング・センターで
は2,108馬房を、美浦トレーニング・センターでは
2,096馬房をそれぞれ貸付け(トレーニングセール
取引馬用を含む。なお、成績査定による加増は栗東所属
の上位2名、美浦所属の上位6名に実施)
②その他
○ 年度途中の調教師の勇退、死亡等に伴い、トレーニン
グ・センターにおける定期貸付け及び臨時貸付けを適正
- 6 -
に実施
○ 調教助手・厩務員(調教厩務員を含む)の承認に伴う、
平成25年度末の状況
a)調教助手
平成24年度末
1,618名
新規に承認した者
105名
(栗東34名、美浦71名)
平成25年度末現在
1,669名
(栗東963名、美浦706名)
b)厩務員
平成24年度末
910名
新規に承認した者
37名
(栗東0名、美浦37名)
平成25年度末現在
841名
(栗東312名、美浦529名)
○ 厩舎制度の改善に向けた(一社)日本調教師会の取組
みを支援
(3)厩舎関係者の養成等について
① 競馬学校騎手課程 ○ 騎手課程においては、平成22年度入学の第29期生
生徒の養成
4名が卒業
【平成 25 年度末現在の在校生徒状況】
1年生 7名(32期生7名)(基礎課程)
2年生 6名(31期生6名)(9月15日以前は基礎課程、
以降は実践課程)
3年生 6名(30期生6名)(実践課程)
② 競馬学校厩務員課 ○ 厩務員課程においては、28名が卒業
程生徒の養成
③ 騎手の身体能力向 ○ 騎手及び競馬学校騎手課程生徒の技能のレベルアップ
上策
(身体能力向上)を図るため「騎手身体能力向上調査研
究事業」において作成したフィジカルトレーニングプロ
グラム及びコンディショニングプログラムについて、普
及業務を実施
④ 厩舎関係者の研修 ○ 新規調教師及び騎手に対し、免許取得に際し必要な知
識の習得を求めるための研修を実施
3.競馬の公正確保の徹底
項目
内訳
具体的な内容
(1)公正な競走の安全・円滑な施行
① 公正確保の維持
○ 「公正確保」は、競馬に対する社会的信用を維持する
うえでの根幹となるものであることから、公正確保上対
応が必要な事案に関して調査等を実施するとともに、厩
舎関係者に対して適宜指導を実施
〇 平成25年度については、不正事案の発生はなし
② 騎手・調教師に対す ○ 競馬開催における騎手に対する制裁は、戒告・過怠金
る制裁
が743件(うち地方競馬における戒告が5件)、騎乗
- 7 -
停止が42件(うち外国の競馬における騎乗停止が1
件)。中央競馬における騎乗停止処分の内訳は、進路の
取り方によるものが36件(第1着から第3着までに入
線した馬にかかるものが16件、その他が20件)
○ 競馬開催における調教師に対する制裁は、戒告・過怠
金が64件(うち地方競馬における戒告が5件)
③ 研修会等の実施
○ 競馬の公正、安全及び円滑な施行に資するため、制裁
点数制による騎手の再教育(延べ27名に対して実施)、
障害騎手研修、若手騎手研修を実施
○ 平成25年から降着・失格の判断基準を変更したこと
を中心とした審判関係業務に関する意見交換会等を調
教師、騎手、報道関係者等を対象に実施
④ 騎手ドーピングの ○ 騎手の健康保護及び競走の安全を図るため、「騎手の
実施
薬物使用に関する検査実施要綱」に基づき、騎手に対す
るドーピング検査を実施(8回、対象者延べ32名)
(2)降着・失格の判断基準の ○ 降着・失格の判断基準について、海外競馬主要国の考
見直し
え方を踏まえ、出走馬が競走で示したパフォーマンスや
到達順位を尊重し、より合理的な基準に見直した(平成
25年1月から導入)
(3)登録・免許及びその取消しの厳正な実施
① 登録及び免許の実
施状況
ⅰ)馬主登録
平成 24 年度末
2,256 名(うち法人 290、組合 47、本邦
外 8)
新規登録
177 名(うち定期 151、法人 2、組合 5)
登録抹消
137 名(うち法人 12、組合 1)
平成 25 年度末現在
2,296 名(うち法人 294、組合 51、本邦
外 14)
ⅱ)競走馬登録
平成 24 年度末
7,925 頭
新規登録
5,113 頭(うち再登録 396 頭)
登録抹消
5,169 頭
平成 25 年度末現在
7,869 頭
ⅲ)服色登録
平成 24 年度末
1,931 件
新規登録
114 件
登録抹消
135 件
平成 25 年度末現在
1,910 件
ⅳ)調教師免許
平成 24 年度末
210 名
免許不更新の者
3名
平成 25 年度免許者
212 名
〔3月1日付 更新 207 名、新規 5 名〕
※その後、取消者 2 名
平成 25 年度末現在
210 名
ⅴ)騎手免許
平成 24 年度末
123 名
免許不更新の者
3名
平成 25 年度免許者
126 名
- 8 -
〔3月1日付 更新 120 名、新規 6 名〕
※その後、取消者 2 名
平成 25 年度末現在
124 名
※ ⅰ)~ⅴ)について、いずれも国際交流競走、国際騎
手招待競走及び地方競馬との指定交流競走は除く数
② 短期免許の交付
○ 外国人騎手の短期免許について、平成25年度は14
名(延べ20名)に臨時試験による短期免許を交付
③ クラブ法人への対 ○ クラブ法人関連については、金融商品取引法関連法令
応
に基づく登録業者の指導を監督官庁との連携のもと実
施
(4)不正事案の未然防止及び ○ 競馬の公正な施行を確保するため、厩舎地区などの業
自主警備体制の整備
務エリアにおける警備を万全な体制で実施
○ お客様の安全確保及び場内外の秩序維持のため、自主
警備を万全な体制で実施するとともに、関係機関と連携
し、競馬の公正を阻害するおそれのある者の発見と排除
を徹底
○ 警備体制の構築にあたっては、「警備体制に関するガ
イドライン」に基づき、来場者の安全確保を前提とした
うえで、効率的な配置を実施
(5)禁止薬物に対する取組み ○ 公正な競馬の施行に資するため、引き続き禁止薬物の
取締りに関する指導・啓発を実施(陽性事案はなし。)
○ 日本中央競馬会の競馬の施行等に関する規約第58
条に規定される理化学検査を適正に実施し、また、当該
検査機関である(公財)競走馬理化学研究所が実施する
競馬の公正確保に関連する事業に協力
○ 出走馬に禁止薬物が使用されることのないよう、厩舎
関係者に対する指導・啓発等の活動を実施
○ 禁止薬物陽性事案が発生した際に迅速な対応をとる
ためには捜査機関との密接な協力関係が必要となるこ
とから、警察関係者に対して禁止薬物に関する説明会を
実施
○ 薬物規制制度の国際協調に向けて、4月1日より非ス
テロイド系抗炎症剤7薬物を禁止薬物から規制薬物に
指定変更。また、新たに禁止薬物へ指定する43薬物に
ついて、周知・啓蒙活動を実施するとともに使用状況を
調査
(6)勝馬投票に関わる違法行為等の防止対策
① 未成年者の勝馬投 ○ 未成年者の勝馬投票券購入防止対策として、職員等に
票券購入防止対策
よる指導注意活動を実施するとともに、レーシングプロ
グラム等を活用した広報・告知活動を実施
② ノミ行為・違法イン ○ ノミ行為・違法インターネット賭事等の防止対策とし
ターネット賭事等の
て、これらの勝馬投票類似行為が違法であることについ
防止対策
て、レーシングプログラムやJRAホームページ等を活
用した啓発活動を実施
③ 悪質な競馬情報提 ○ 競馬予想に関する悪質な情報を提供する会社による
供会社による被害防
被害を防止するため、JRAホームページ内に具体的な
- 9 -
止対策
手口・内容を記載するとともに、レーシングプログラム
等各種媒体にお客様向けの注意喚起文を掲載
○ 競馬場・ウインズの場内掲示用の注意喚起ポスターを
新たに製作するなど、お客様に対する広報・告知活動を
強化
○ 悪質な情報提供会社に関する情報収集を継続的に実
施し、特に悪質と判断される業者に対しては、警告文を
送付する等の対策を実施
4.販売促進施策の推進
項目
内訳
具体的な内容
(1)販売ネットワークの拡充策の実施
① 地方競馬施設を活用 〇 既に発売を実施している川崎・浦和に続き、地方競
した委託発売の実施
馬施設を活用した中央競馬の発売については、3月2
3日の北海道競馬での発売を皮切りに、帯広市、岩手
県、千葉県、特別区、愛知県、石川県及び金沢市、兵
庫県、高知県の各管轄施設計32か所での発売を実現
(発売金 W川崎
18,138,622,300 円
W浦和
8,305,334,000 円
W三本木
77,747,700 円
J-PLACE 15,438,460,300 円
合計
41,960,164,300 円)
② 販売ネットワークの 〇 従来の場外発売施設のあり方や形態に捉われない効
拡充への取組み
果的かつ効率的な販売ネットワークの拡充に向けた調
査及び検討を実施
○ 小規模発売施設の実験店舗であるライトウインズ阿
見については、8月に設置承認を得て、平成26年3
月に開設予定
(2)払戻金への上乗せ施策の 〇 払戻金を通じたお客様への直接的な還元、中央競馬
実施
への参加促進と満足度の向上を図るため、特別振興資
金を活用した「払戻金への上乗せ施策」を実施
① 1号給付金
○ 1号給付金については、「第80回日本ダービー当
日の東京競馬全レース全投票法(WIN5を除く)」
「夏季から秋季における各競馬場最終競走の馬連(“最
終馬連”)」「ジャパンカップ当日の京都競馬最終競
走全投票法(“京都オータムリーフプレミアム”)」
を対象として、払戻金に各投票法の売上の5%相当額
の上乗せを計67競走で実施
(上乗せ総額 2,240,716,360 円)
② 2号給付金(JRA ○ 平成25年度も、通常の払戻金が100円元返しと
プラス10)
なる場合に原則10円を上乗せして110円で払い戻
す「JRAプラス10」を、引続き「全ての競走の全
ての投票法」を対象として実施
(435件 上乗せ総額 1,872,332,810 円)
(3)電話・インターネット投 ○ 電話・インターネット投票会員への加入促進や会員
- 10 -
票会員の加入促進及び利便性
の利便性向上等に資するため、以下の施策を実施
の向上
① 電話・インターネッ ○ 7月より、即PATの新たな対応銀行として「住信
ト投票会員の加入促
SBIネット銀行」を追加し、即PATへのお客様の
進
参加機会を拡大
○ 引き続きお客様にご好評いただいている「WIN5」
「地方競馬IPAT発売」といったインターネット投
票の優位性をより積極的にPRするとともに、JRA
ホームページでの即PAT新規登録へのご案内ページ
をより分かりやすい内容に刷新すること等により、電
話・インターネット投票会員への加入を促進
ⅰ)A-PATの新規会員募集を年間24回実施(2
週間ごとに手続き書類、利用開始案内を発送、新規
登録会員数20,032名)
ⅱ)即PAT会員及びJRAダイレクト会員の新規登
録を随時実施(即PAT新規登録会員数243,5
96名/JRAダイレクト新規登録会員数19,5
45名)
② 電話・インターネッ ○ 電話・インターネット投票会員の利便性向上や利用
ト投票の利便性の向
促進等に資するため、以下の施策を実施
上
ⅰ)サポート体制の充実 ○ 電話・インターネット投票に関する様々な問合せへ
の対応として、電話・郵送物・JRAホームページに
よるご案内を継続的に実施
○ 平成24年に引き続きウインズ後楽園及びウインズ
梅田において通年で、また、一部の競馬場及びウイン
ズにおいて期間限定で、対面式の『電話・ネット投票
サポートデスク』を設置し、既存会員のサポートのみ
ならず、即PAT会員を中心とした新規会員登録受付
も併せて実施
ⅱ)電話・インターネッ 【スマートフォン用投票サイトの機能強化】
ト 投 票 会 員 向 け サ ー ○ 利用者の増加が著しいスマートフォン用投票サイト
ビスの実施
について、12月よりオッズ投票機能を整備し、お客
様の利便性を向上
【JRAダイレクト】
○ GⅠシリーズを中心とした広告出稿や有馬記念に照
準を合わせたシステム利用料無料キャンペーンの実施
等により認知度の向上を図るとともに利用を促進
(発売金対前年比 116.9%)
【各種キャンペーン】
○ 発売金及び参加率向上策として、電話・インターネ
ット投票会員向けキャンペーンを以下のとおり実施
・ TRY!春のGI&日本ダービーキャンペーン(4
~5月)
- 11 -
・
オッズ・マスターズ・グランプリ2013 ~夏場
所~(6~7月)
・ 夏のGO!GO!最終馬連キャンペーン(8~9月)
・ オッズ・マスターズ・グランプリ2013 ~ウル
トラバトル~(10~12月)
・ 年末トリプル大感謝祭(12月)
・ IPAT馬券道場(通年)
・ ClubA-PATキャンペーン(通年)
【会員向けの情報発信】
○ 年間を通してClub A-PAT会員向けのメー
ル(Club A-PATメール)を送信し、各種情
報を提供(平成25年度末Club A-PAT会員
数約133万名、年間送信回数172回)
○ 12月に電話・インターネット投票会員(約140
万名)に対し、「JRAからのお知らせ」「レーシング
スケジュール」他を送付し、電話・インターネット投
票及びJRAにおける各種サービス等についての案内
を実施
○ 長期間のご利用がない電話・インターネット投票会
員の利用促進を図るため、ダイレクトメールを発送(年
間約26万名)
(4)インターネット投票にお ○ A-PAT会員及び即PAT会員向けに、平成24
ける地方競馬の受託発売の実
年10月より実施しているインターネット投票による
施
地方競馬の受託発売を通年にて実施(発売日数216
日、発売金約256億円)
○ 12月からはスマートフォン用投票サイトを整備
し、お客様の利便性を向上
(5)各種販売促進施策の展開 【クイックピック投票・ブース販売の実施】
○ コンピュータが馬番号・組番号を選択する「クイッ
クピック投票」を全国の競馬場・ウインズにて、全G
Ⅰ施行週に実施。また、「クイックピック投票」を活用
し、おみくじ感覚でお客様に馬券を購入していただく
「ブース販売」を計35の事業所で延べ270開催日
実施し、新規・ライトファン層を多く含む延べ36万
名を超えるお客様に販売
【JRAパーティーキャンペーンの実施】
○ 「JRAパーティーキャンペーン」については、結
婚式や2次会向けにお届けする「JRAウエディング」
を首都圏・京阪神地区・函館地区・中京地区・小倉地
区にて、春季と秋季の計35日で実施
(申込み件数76件、参加人数延べ5,607名)
- 12 -
(6)ホスピタリティの高い接 ○ 競馬場・ウインズ等に来場するお客様に、良質でき
客への取組み
め細かいサービスが提供できるよう、職員に対する各
種研修の実施
○ 新規のお客様の来場率が比較的高いウインズ浅草及
びウインズ道頓堀において、対象を新規のお客様に特
化した案内体制の強化を実施。また、「マナーアップ強
化期間」として9月から年末まで必須項目(底上げ)
に弱点補強を付加した講習を実施、関係団体や従事員
組合の理解・協力を得て、受講者が積極的に取り組む
体制を整備
○ ウインズに来場されるお客様の特性、施設構造に応
じた案内体制の整備を行うとともに、人材の効率的活
用を目的として、一部のウインズにおける案内スタッ
フの配置については従事員から外注に転換(ウインズ
銀座・ウインズ梅田・ウインズ高松)
○ エクセルフロアについて、ウインズ難波において、
10月から新たに運用を開始(平均利用率 95.4%、平
均購入単価 80,200 円)。また、ハード面について、ウ
インズ浅草及びウインズ広島において、9月からグレ
ードアップ運用を実施。(グレードアップ後の購入単
価の前年比は、浅草 104.5%、広島 101.9%)ソフト面
については、利用券の販売方策や接遇体制等の一部を
具体化し実施
○ 快適な観戦環境の整備に向けて、施設内の環境美化
を推進するため、全競馬場においてクリーンキャンペ
ーンを実施
〇 競馬場・ウインズ等に来場するお客様の購買動向等
を調査するとともに、お客様のニーズを把握するため、
「顧客満足度調査」を実施し、各種施策に反映
○ 各ウインズにおいて、多くのお客様の利用を目指し、
ポニーの派遣や伝統馬事芸能の披露と組み合わせたイ
ベントの開催等、各種の取組みを実施
○ 競馬場・ウインズに来場されるお客様の健康及び安
全確保の観点から、引き続き、お客様フロアの分煙化
を推進。具体的には、福島競馬場、新潟競馬場、ウイ
ンズ神戸等に喫煙室を増設したほか、京都競馬場、阪
神競馬場において禁煙エリアを拡大。また、分煙化の
拡大に伴い、お客様向けの分煙告知ビデオをターフビ
ジョン・ITVにて放映する等、広報・告知活動を実
施
- 13 -
5.競馬への参加促進施策の推進
項目
内訳
具体的な内容
(1)広報活動の展開
① 競馬中継の安定的 〇 テレビ(地上波・BSデジタル)
・ラジオによる競馬中
な提供
継は、お客様にレース映像・情報を提供する重要な役割
を果たしていることから、競馬中継を安定的に提供する
ことや番組内容の改善について、各局との協議・連携を
継続的に実施
② 中央競馬のイメー ○ より効果的な年間プロモーションを行うため、様々な
ジ向上と競馬への参
層のお客様向けに、レースの迫力や競馬の楽しみ方とい
加促進(広告プロモ
った競馬や競走馬の魅力を中心に据えた広告展開を実施
ーション)
○ 第80回を迎えた日本ダービー及び有馬記念の盛り上
げを図るため、様々なメディアを駆使して集中的な広告
展開を実施。具体的には、競馬に関する特別番組放映・
バラエティ番組や情報番組内でのインフォマーシャルと
いったテレビパブリシティ、集中的に露出したテレビC
M、京王新宿駅ジャック広告やラッピング列車の運行な
どの交通広告、お台場ダイバーシティや渋谷ヒカリエな
ど話題のスポットにおける屋外広告、メガ新聞・見開き
全面広告・夕刊広告ジャックといった一般紙新聞広告な
どを実施
○ GⅠレースを告知するため、GⅠレースを素材として、
それにまつわる名馬のドラマを描いたCM『THE L
EGEND』を11レースにおいて制作・放映
○ 競馬のブランドイメージ向上のため、牝馬の一生を描
いたブランドCM『エマズウィッシュ物語』を制作・放
映し、併せてホームページ内でバックストーリーを展開
③ パブリシティ活動 ○ 競馬に関する話題性を喚起するとともに、競馬に関連
の充実
した紙面の充実を図るため、マスメディアへのきめ細か
なパブリシティ活動を実施したことで、一般紙において
も「第80回日本ダービー」、「オルフェーヴル・キズナ
が挑んだ凱旋門賞」、「武豊騎手GⅠ通算100勝」など、
中央競馬関連記事が多く掲載され、広く世の中一般に対
して、「競馬」並びに「中央競馬」をアピール
○ 「優駿」など各種出版物により、的確かつ時宜を得た
内容の情報提供をマスコミ及び一般向けに実施
○ JRA賞授賞式などの開催を通じて、競馬への理解促
進やイメージアップを図ったほか、女性オピニオンリー
ダー競馬観戦会等を実施し、各界で活躍している方々に
競馬の楽しみを知ってもらい、中央競馬のイメージアッ
プとパブリシティ効果の拡大に貢献
(2)第80回日本ダービー ○ 街頭プロモーション
(東京優駿)を記念した各
競馬に馴染みのない方々にも知名度の高い「ダービー」
種取組み
「有馬記念」をフックとした「キッカケ」を作り、「競馬
場への来場」「競馬への参加」「レースの視聴」を促進す
- 14 -
るため、大規模な街頭プロモーションを実施(ダービー
時は「六本木ヒルズ」等、有馬記念時は「有楽町駅前広
場」等)
○ 「ダービーメモリーズ ファン投票」の実施
第80回日本ダービー当日の特別競走名決定のための
「ファン投票」を実施(3月初旬)。また「ファン投票」
で選出された過去の日本ダービー優勝馬を活用したプロ
モーション(ポスター・グッズ制作等)も実施
○ GⅠプロモーションによる休止ファンの参加促進
「日本ダービー」「有馬記念」の開催時に集中して、東
京・京都競馬場(ダービー)と中山・阪神競馬場(有馬
記念)において、テレビCMの素材として登場した競走
馬像や各種パネルの展示、関連映像の放映及びテレビC
M収録のDVDプレゼント抽選会等を大規模に実施
○ 第80回の日本ダービーを記念して、「日本ダービー
アニバーサリーブック」を制作・配布(5月26日:2
0万部)
○ ダービー及び有馬記念において、全ウインズ統一の装
飾を実施
(3)各種参加促進施策の実施
① 多様なお客様層に ○ 既存のお客様により競馬をお楽しみいただくととも
応じたアプローチ
に、競馬に馴染みのない方々にもご参加いただけるよう、
多彩なお客様サービスイベントなど、お客様のニーズを
踏まえた以下の各種施策を実施
◇
GⅠシーズンやローカル期間に、競馬キャスターやタ
レント等を起用し、競馬場及びウインズにおいて各種ト
ークショーイベントを実施。また、お客様への感謝の意
を表するため、「お年賀記念タオル」(1月5日、23万
枚)、「2014JRAオリジナルカレンダー」(12月
8日、417,000部)及び「2013JRAオリジ
ナル手帳」(12月23日、20万部)を配布
◇ 夏季競馬における参加促進
全国の競馬場・ウインズにおいて「サマージョッキー
ズシリーズ優勝騎手予想」と、併せて「サマー2000」
「サマースプリント」「サマーマイル」優勝馬予想も実施
(応募総数 約45,000名)
◇ 若年層及びシニア層を中心とした新規顧客獲得策とし
て、首都圏においてターゲットマーケティングを展開。
これに伴い各種集客プロモーションと併せて、東京競馬
場、中山競馬場において「実践型競馬教室」を実施(実
施回数290回、参加人員延べ11,845名)
◇ 東京競馬場、中山競馬場、京都競馬場、阪神競馬場に
おいて競馬初心者を対象とした「ビギナーズセミナー」
を実施(実施日数延べ131日、参加人員延べ16,2
75名)
- 15 -
◇
女性職員によるワーキングチーム「UMAJO」が女
性層の取り込み・定着化策を検討。東京競馬場に女性専
用エリアを期間限定で設置(17日間 女性利用者数4,
172名)
◇ 他企業のプレミアム会員・組織など富裕層をターゲッ
トとした競馬観戦会を引き続き実施。また、カルチャー
スクールをはじめとする各企業の主催による競馬教室・
競馬観戦会も実施(競馬教室・観戦会実施回数154回
《うち企業主催84回》 参加人数約6,900名)
◇ 競馬場指定席の利用を促進するため、団体割引(中山・
新潟・中京)や特定団体(愛馬会など)への開催単位の
販売(中山・京都)、指定席料金のキャッシュバック(東
京)などを実施するとともに、東京競馬場においては、
一部の指定席を営業用招待席として有効活用
◇ 平成25年度の「フリーパスの日」については、4大
場においては年間プロモーションの核となる日本ダービ
ーと有馬記念の前日に、ローカル場においては夏季競馬
期間の重賞施行日に設定した。全体として9日間(9競
馬場)実施(入場人員対前年比 110.0%)また、牝馬限
定レースである愛知杯当日(12月14日)の中京競馬
場において、初めての試みとなる「女性を対象としたフ
リーパスの日」を設定(女性入場人員対前年比 160.6%)
◇ JRAの公式プログラムとして、
「レーシングプログラ
ム」を年間通じて安定的に発行し、お客様へ有益と思わ
れる各種情報を提供。特に注目度の高いレースである日
本ダービーや有馬記念では発売制限のないすべての事業
所で特別カラー版を配布。また、大きな話題となった凱
旋門賞では3週に亘ってカラー特集を組み、秋季競馬の
中で注目度の高いジャパンカップの特別カラー版を発
行。さらに、効率化の観点から引き続き、一部の事業所
において「開催場別出馬表」を作成
◇ 宝塚記念及び有馬記念において「ファン投票」を実施。
有効投票件数はそれぞれ98,567件(前年比 96.3%)、
118,238件(前年比 92.2%)
◇ 全国の競馬場において、競走名にちなんだ各地域の物
産展や競馬場所在地域の名産品店の出店や、食堂・売店
利用促進クーポンの配布など様々な「食のイベント」を
開催。またローカル場(除く札幌)において、食堂・売
店を利用されるお客様へのサービス改善を目的としたア
ンケート調査を実施
◇ 企業とタイアップした各種イベントを、開催競馬場や
一部ウインズにおいて実施
◇ 3月のドバイワールドカップ当日及び10月の凱旋門
当日に新宿及び梅田の映画館においてパブリックビュー
イングを実施
◇ 「競馬理解増進総合事業」として、“ターフィー&ハロ
- 16 -
ーキティ”を活用した各種施策を年間を通して実施。ま
た競馬未経験層向けインターネットコンテンツ「みんな
でチョイス!」を5月~12月に実施(参加者数約24
万名)
◇ GⅠレースを対象とした「GⅠ前週告知ポスター」を
作成
◇ ウインズのコンコース等を有効活用し、競馬コンテン
ツを展示した「コミュニティ広場」を設置
②
映像・情報サービ ○ お客様に対し、ライブ競馬を一層充実すべくより鮮明
スの拡充
で迫力あるレース映像提供を推進するため、映像のデジ
タル化・ハイビジョン化を推進(ウインズ渋谷、ウイン
ズ立川、ウインズ神戸、ウインズ米子にて映像装置を更
新。福島競馬場、東京競馬場、中京競馬場、阪神競馬場、
小倉競馬場にて指定席に設置のモニターをデジタルハイ
ビジョン対応のモニターに更新)
○ 札幌競馬場のターフビジョンについて、より鮮明で迫
力ある映像を提供するため、ハイビジョンに対応したL
ED方式への更新工事を実施
③ ホームページ等の ○ JRAホームページには、1年間で約43.2億ペー
サービスの充実
ジビュー(延べアクセス数。以下「PV」)と過去最高の
アクセス(対前年比 129.0%)
その内訳はパソコン版が約28.7億PV(同125.
3%)、携帯版が約9.1億PV(同 88.4%)、スマート
フォン版(以下「スマホ版」)が約5.4億PV(同 216%。
2014年12月開設)
1日あたりの平均アクセス数は1,182万PVであ
り、1日あたりの最大アクセス数は有馬記念当日の約5,
104万PV(パソコン版:3,339万PV、携帯版:
854万PV、スマホ版:909万PV)
ⅰ)JRAホームペー ○ パソコン版ホームページにおいては、6月にリアルタ
ジのコンテンツの充
イムでのオッズ提供を開始し(従来は1時間周期)、12
実
月にトップページに「オッズ」ボタンを追加。また7月
に「電話・インターネット投票」ページを、12月に「指
定席・入場券」ページをそれぞれリニューアル
○ スマートフォン版ホームページでは、「GIレース成
績一覧」や「KEIBA CATALOG」の追加等、提供する情報を
充実
○ 2013年度JRA賞でのMVJ賞新設に伴い、「騎
手・調教師データベース」ページのリーディング情報に
MVJポイントランキング等を表示できるように改修
○ 第80回日本ダービープロモーションの一環として特
設サイト(スクロールダービー他)を開設。有馬記念に
向けて人気アニメ「進撃の巨人」とコラボレーションし
た特設サイトを開設。それぞれのサイト開設中は各種ポ
ータルサイトやSNSへの広告バナーの掲載等により、
- 17 -
当該サイトへ誘導を実施
○ 特定のGI8レースについて映像や画像を盛り込んだ
スペシャル出馬表を掲載。また凱旋門賞と有馬記念では
JRAレーシングビュアーとコラボレーションした特集
ページを設け、レースへの期待感を醸成
ⅱ)メールマガジンの ○ 「JRA Mail News」をGⅠ競走が施行される週(定
配信
期)及び凱旋門賞の週(号外)の合計23回配信
○ ご愛読感謝キャンペーンとして、競馬場観戦席プレゼ
ントを2回実施
※平成25年度末の登録者数:102,386名
ⅲ)SNS(ソーシャ ○ 競 馬 の 話 題 喚 起 及 び 拡 散 を 目 的 に 、 J R A 公 式
ルネットワークサー
Facebook ページで競馬やイベント等に関する話題を提
ビス)を利用した展
供。また、ダービーと有馬記念の盛上げ策の一環として
開
Facebook キャンペーンを実施し、12月末時点で約14
3,000「いいね!」を獲得(対前年比 172%)
○ YouTube のJRAチャンネルでは、レース映像やCM
素材だけでなく、「競馬初心者講座」等、様々なジャンル
の動画をアップ
6.施設の改善及び整備
項目
内訳
具体的な内容
(1)お客様関連施設の改善及び整備
① 札幌競馬場スタン ○ 現スタンドは昭和46年から49年にかけて建築され
ド改築工事
たものであり、構造躯体の老朽化が著しく、構造的安全
面も現行の基準を満たしておらず、ファンサービス面、
安全面で劣化が著しくなっていることから安全でかつ快
適に過ごせる環境を創出するとともに、多様化したファ
ンのニーズに応えるべくスタンドの改築を行うことと
し、一般競争入札総合評価落札方式により契約相手を決
定のうえ、平成23年11月に着工、パークウインズ棟
部分については平成25年11月に部分竣工、残る部分
については平成26年7月に竣工予定
② ウインズ横浜A館 ○ 現場外発売所A館は昭和41年に建築された物件に増
改築工事
改築を行い対処してきたものであり、老朽化が著しく、
構造的安全面も現行の基準を満たしていないことから、
より快適性を高め、安全確保にも配慮した施設とすべく
改築を行うこととし、一般競争入札総合評価落札方式に
より契約相手を決定のうえ、平成24年3月に着工、平
成28年3月に竣工予定。また、工事中はお客様への広
報活動・電話投票への誘導、発売制限等の適切な対応策
を講じ、円滑な運営を実施
③ ウインズ名古屋改 ○ 現場外発売所は昭和44年に建築されたものであり、
築工事
老朽化が著しく、構造的安全面も現行の基準を満たして
いないことから、より快適性を高め、安全確保にも配慮
した施設とすべく改築。なお、ウインズ名古屋はオーナ
- 18 -
ー物件であり、平成24年度は全体の改築に先立ち、設
備等の盛替工事を行うこととし、同年5月に着工し、平
成25年5月に完成。また、平成25年度はオーナー側
が施工する工事の進捗に応じて本会発注部分の工事を行
うこととし、同年12月に着工し、平成27年5月に竣
工予定。また、工事中はお客様への広報活動・電話投票
への誘導、発売制限等の適切な対応策を講じ、円滑な運
営を実施
④ ウインズ新宿改築 ○ 現場外発売所は昭和41年に建築されたものであり、
工事
先般の東日本大震災の影響により安全確保が困難である
ことから、営業休止の状態。このため、より快適性を高
め、安全性にも配慮した施設とすべく改築。なお、ウイ
ンズ新宿はオーナー物件であり、平成25度はオーナー
側が施工する工事の進捗に応じて本会発注部分の工事を
行うこととし、同年8月に着工し、平成26年3月に竣
工予定
(2)競走関連施設の改善及び整備
① 栗 東 ト レ ー ニ ン ○ 競走馬診療所は競走馬の診療等に欠かせない重要な施
グ・センター厩舎改
設であるが、同施設は築後42年が経過し老朽化が顕著
築工事
であるとともに、厩舎関係者からの入院馬房の増設など
医療施設の改善要望も踏まえ、厩舎に併せて改築を行う
こととし、一般競争入札総合評価落札方式により契約相
手を決定のうえ、平成23年12月に着工、平成25年
11月に完成
② 美 浦 ト レ ー ニ ン ○ 昭和53年に開場し、厩舎をはじめとした諸施設の老
グ・センター厩舎改
朽化が進んでいるため、平成22年12月から施設の改
築に向けた取組み
善工事を計画的に行っており、この一環として、厩舎改
築に先行して竣工した厩舎2棟において建物の構造や運
用面での検証を実施。この検証結果等を踏まえ、今後の
厩舎改築工事着工に向けた準備を実施
7.コンピュータ・システムに関する取組み
項目
内訳
具体的な内容
(1)システムの更新及び全 ○ 各システムの信頼性、安定性及び効率性の向上を図る
体最適化
ために、以下のとおりシステムの更新等を行うとともに、
円滑なデータ連携の実現等に向けて全体最適化を推進
ⅰ)平成25年に更新等を行い運用開始したシステム
・ 投票一斉指令装置(2月)
・ 指定席予約システム(8月)
・ 統合データベース(9月)
・ 競走馬情報管理システム(JARISⅢ)(9月)
・ JRAネットシステム(12月)
・ 住信SBIネット銀行向け即PATシステム(7月)
・ 投票照会システム(9月)
・ ARSシステム(10月)
- 19 -
・ 小規模発売システム対応現金投票システム(11月)
・ 第7次現金投票端末機(通年)
ⅱ)平成25年に更新開発に着手したシステム
・ データ放送システム(5月)
・ オッズボックス上位システム(6月)
・ 映像伝送システム(12月)
・ ALISサーバ(12月)
・ 開催従事員給与計算システム(EMS)(1月)
・ 会計システム(OACS)(1月)
・ 職員給与計算・人事管理システム(PMS)(8月)
・ 工事競争入札資格審査システム(KSS)(10月)
・ IPATシステム(7月)
・ 在席投票システム(7月)
・ 三菱東京UFJ銀行向け即PATシステム(7月)
・ 次期トータリゼータセンターシステム(11月)
・ MPN向け即PATシステム(11月)
(2)情報セキュリティの確 ○ 情報資産保護委員会を開催し(10月)、情報資産保護
保
の現状を確認すると共に、今後のセキュリティ対策につ
いて方針を決定。また、各システムの更新及び新規導入
に合わせて、情報資産管理台帳及びリスク管理シートを
適宜更新するとともに、情報資産保護委員会の指名する
「調査組織」による、情報セキュリティに関する調査・
評価(12月)を実施
○ 情報セキュリティに関する知識・理解の定着のために、
新規採用職員向け講習(4月)及びeラーニングを利用
した全職員向け研修(12月)を実施
○ 競馬開催に関連する各システムにおいて、ファイアウ
ォール(FW)や不正侵入防御システム(IPS)等を
適切に運用し、不正アクセスや情報漏洩等の起こらない
セキュリティ体制を維持(通年)
8.中央競馬事業の継続的な安定化を図るための取組み
具体的な内容
○ 厳しい経営環境に適応するよう収益の向上と経費の効率化に取り組むとともに、将来
を見据えた抜本的な経費構造の見直しについて検討を実施
・ シドニー事務所を2月末日付で閉鎖
・ ウインズ銀座通り、ウインズ静内及びウインズ室蘭については、行政やオーナー等
の関係者への説明や、お客様の電話投票や近隣発売施設への誘導等を的確に行い、円
滑に営業を終了(銀座通り~3月31日。静内・室蘭~5月26日)
・ ウインズ佐世保については、賃料の後年度負担の軽減、抜本的な収支の改善を目指
して3月に自己資産化
- 20 -
9.事業運営に対する信頼性確保に関する取組み
項目
具体的な内容
(1)コンプライアンスに関 ○ コンプライアンス体制の一層の充実を図るため、役職
すること
員が日々守るべき基本的な行動基準を具体化した「コン
プライアンス行動指針」の周知徹底に努め、その実践を
推進
○ 役職員に対し継続的にコンプライアンスに関する研修
を実施するとともに、内部監査等によりコンプライアン
ス体制の現況について確認、点検し、適宜必要な見直し
を実施
(2)情報公開に関すること ○ 「独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律」
に基づく開示請求はなし
○ 「独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する
法律」に基づく開示請求は4件あり、3件全部開示、1
件一部開示
○ 情報公開法の規定に基づき、JRAの経営内容等が掲
載された文書について、引き続き、JRAホームページ
等を活用して公開
(3)契約・入札等に関する ○ 契約の適正化に向けた不断の点検を行い、契約の一層
こと
の競争性・公正性の向上を図った
○ 契約手続きの透明性を確保するため、工事の発注、物
品の製造・購入及び役務に関する情報等について、JR
Aホームページに随時公開
10.競馬の国際的な発展への取組み
項目
内訳
具体的な内容
(1)競走を通じた国際交流の推進
① 国際交流競走への ○ 春季においては、アイルランドのブラックステアマウ
外国調教馬の参加実
ンテンが前哨戦のペガサスジャンプステークスに出走し
績
た後、中山グランドジャンプで優勝したほか、天皇賞(春)
に1頭、安田記念に2頭の外国調教馬が出走
○ ジャパン・オータムインターナショナルの競走では、
ジャパンカップに3頭、ジャパンカップダートに1頭の
外国調教馬が出走
② 国際競馬シリーズ ○ 国際交流競走の振興と世界規模でのスプリントチャン
の振興
ピオンを決定することを目的として、イギリスのアスコ
ットオーソリティとニューマーケットレースコーシーズ
トラスト、オーストラリアのレーシングヴィクトリアリ
ミテッド、アラブ首長国連邦のドバイレーシングクラブ、
香港ジョッキークラブ及びシンガポールターフクラブの
各主催者と提携し、「グローバルスプリントチャレンジ」
(全10戦)を実施し、日本ではシリーズの第2戦(高
松宮記念)、第8戦(スプリンターズステークス)を施行
③ 外国の競走への中 ○ 外国の競走への中央競馬所属馬の出走を支援し、延べ
- 21 -
央競馬所属馬の参加
実績
20頭がフランス、アラブ首長国連邦、シンガポール及
び香港の競走に出走しました。香港スプリントでロード
カナロアが連覇を果たし、凱旋門賞ではオルフェーヴル
が2着、キズナが4着
④ 交換競走の実施等 ○ 諸外国との交流の一環として、アメリカ、イギリス、
アイルランド、ドイツ、アルゼンチン、ブラジル、ニュ
ージーランド、オーストラリア、韓国、香港、サウジア
ラビアとの交換競走を実施
○ アジアウィーク(マレーシア、シンガポール、タイ、
インド、フィリピン、マカオとの交換競走)を8月に小
倉競馬場において実施
(2)日本の競馬産業の振興に向けた国際的な取組み
① 日本の競馬情報の 〇 世界における日本競馬の認知度を高めるために、GⅠ
海外配信
競走を中心としたレース映像を世界9カ国に配信
○ JRA外国語ホームページ(英・仏・中・韓)を活用
して、積極的かつタイムリーに日本の競馬情報を提供
② 外国人顧客の誘致 ○ 海外のお客様誘致では、旅行会社とのタイアップやプ
ロモーション活動を通じて、中国人観光客向け競馬観戦
ツアーを実施
○ 在日外国人向けには競馬観戦ツアーを実施
③ 国内生産馬の販路 ○ 国内生産馬の海外への販路拡大の支援については、日
拡大
本の生産者団体等と連携し、人材・技術交流を通じて、
日本産馬輸出体制づくりを支援
(3)海外の競馬開催国との ○ アジア競馬連盟(ARF)会長国ならびに国際競馬統
連携
括機関連盟(IFHA)の執行協議会常任理事国として、
国際会議や海外主要競走視察等の場において、各国代表
者との意見交換及び交流を行うことにより国際競馬社会
におけるリーダーシップを発揮し、日本競馬の国際的地
位の向上、各国の競馬振興、さらに国際協調の維持発展
に寄与
(4)アジアにおける競馬の発展への取組み
① 中国との関係
○ 中国本土の馬産業事情の調査を実施するとともに、中
国の馬産業関係者等の日本招聘、日本の競馬関連技術者
の派遣等による指導を実施
○ 馬産業関係者間の協力関係が進展した結果、中国本土
への日本産馬の輸出が継続
② ARF研修の実施 ○ アジア競馬連盟加盟国の開催執務員を対象としたAR
F定期研修(6月)及び専門研修(8月)を実施
- 22 -
11.社会活動への取組み
項目
内訳
具体的な内容
(1)環境への取組み
① リサイクルに関す ○ 平成 20 年度より排出物対策の柱として取り組んでい
る取組み
る「RAP90」(リサイクル・アクション・プログラム・90:
排出物のリサイクル率を 90%以上とすることを目標と
した取組み)に基づき、排出物の個別項目毎のリサイク
ル率の向上を目指した取組みを実施
○ なかでも競馬開催に関する排出物について、リサイク
ル率の目標を 45%と設定
○ この結果、平成 25 年度のリサイクル率は、全体:91.1%
(前年 91.5%)、競馬開催に関する排出物:48.2%(前
年 47.1%)
② 温室効果ガス排出 ○ 各事業所のエネルギー使用量を基にCO2の排出量を
対策に関する取組み
算定し把握するとともに、その排出抑制を目的に策定し
た「総量削減」と「原単位削減」の複合目標を達成する
ために、全事業所において省エネルギー推進体制を構築
○ 電力需要が高い夏季及び冬季においては、別途「節電
対策」を作成し、関係団体を含む全事業所において重点
的に取組みを実施
○ 平成 25 年度のCO2総排出量は 112,177t-CO2/年(対
基準年比 89.2%)、原単位は 0.0248kl/㎡(対前年比
95.0%)
○ また、競馬学校及び東京競馬場において温室効果ガス
排出抑制効果が高く電力の効率化に資する太陽光発電シ
ステムを導入
(2)地域社会への貢献
① 地域社会との連携 〇 「くらやみまつり(5月3日大国魂神社)」や「麻布十
協調
番まつり(8月24・25日)」等、地域の祭りや本部・
事業所周辺の団体が主催する多くの催しに、人馬を派遣
するなどの協力を実施
○ 事業所周辺の学校教育機関等において、ポニーとのふ
れあい活動を展開するなど、「馬」を活用した地域密着型
の協力を実施
② 防災体制の強化
○ 関係法令に則り、事業所毎に各防災計画・マニュアル
の整備及び職員他関係者への周知を徹底し、関係者の防
災意識の向上を促進
○ 大規模災害発生時の対策として、主に広域避難場所と
して指定されている競馬場においては、帰宅困難となっ
た来場者及び周辺住民の避難を想定した防災備蓄品を配
備
③ 競馬場・ウインズ ○ 競馬開催日の交通対策として、周辺環境に配慮し来場
等の交通対策
車両を抑制するため、お客様に公共交通機関の利用の呼
びかけを実施
○ 周辺道路の混雑及び渋滞の要因ともなる違法駐車を排
- 23 -
除するため、警備ポストを配置する等の対策を実施
④ 環境整備の実施
○ 競馬場・ウインズ等が所在する地方自治体において、
道路整備その他地域環境改善事業等の環境整備を実施
(3)乗馬普及・馬術の振興及び馬事文化の発展等に関する取組み
① 乗馬の普及
○ 馬事公苑及び各事業所において、一般市民やスポーツ
少年団を対象とする乗馬指導、初心者を対象とする乗馬
教室を実施
○ 乗馬に取り組む子供たちの目標となる大会として、全
国ポニー競馬選手権「第5回ジョッキーベイビーズ」を
実施(全国7地区の予選会で8名の選手を選出し、決勝
戦を11月3日に東京競馬場で実施)
○ 馬と直接触れ合う機会を拡充するため、全国の事業所
において、「馬に親しむ日」や「愛馬の日」をはじめとす
る馬事イベントを開催
○ 競馬開催日に、「体験乗馬・馬車」「誘導馬によるお出
迎え・お見送り」「ポニーとのふれあい」を実施
○ 乗馬人口の拡大を図るため、(公社)全国乗馬倶楽部振
興協会、(公財)三木山人と馬とのふれあいの森協会が実
施する乗馬普及事業に対して助成
② 馬術の振興
○ 馬事公苑馬術大会「JRAホースショー」等の競技会
を主催
○ 「全日本障害馬術大会」
「近代五種全日本選手権大会」
等の競技会に施設を貸与
○ 学生を含めた馬術関係者の知識・技術の向上を図るた
め、馬事公苑において各種講習会を開催
○ 事業所周辺の学生馬術部及び乗馬クラブに対して、直
接的な技術指導を実施
○ 馬を取り扱う担当職員の技術向上を目的とし、馬事公
苑及び各事業所において、馬事公苑の職員による乗馬技
術や競走馬の再調教技術に関する各種講習会を実施
○ わが国の馬術の振興を図るため、(公社)日本馬術連盟
が実施する馬術振興事業に対して助成
③ 馬事文化の発展への寄与
ⅰ)「馬の博物館」及び ○ 競馬博物館では、日本ダービー80回記念・東京競馬
「競馬博物館」
場80年記念として春季特別展「東京優駿・東京競馬場
展」や秋季特別展「ライバルの記憶~中央競馬史」など
を実施。「ライバルの記憶~中央競馬史」は 5 回東京開催
終了後、引き続き阪神競馬場に移動し、展示を実施
○ 馬の博物館では、馬と人との交流によって生まれた
様々な文物を常設展示し、また、特別展として「鎌倉時
代の馬と道 畠山重忠と三浦一族展」、企画展として「馬
のアート」などを実施
○ 「Gate.J」(新橋・梅田)では、「スペシャルトー
ク『名馬を語り継ぐ』」や「GⅠレース展望」などを実施
ⅱ)JRA賞馬事文化 ○ 本年度のJRA賞馬事文化賞は、速さではなく、足並
賞
みの美しさや動きの優美さを競うという、他に例をみな
- 24 -
い琉球競馬「ンマハラシー」の歴史と実態を、克明に再
現し貴重な記録として書籍にした梅崎晴光氏著作の『消
えた琉球競馬』が受賞
ⅲ)馬事伝統文化の保 ○ 馬事文化の発展に寄与するため、競馬場等において、
存
各地に伝承されている伝統馬事芸能を披露
○ 日本在来馬8種の保存事業に対して助成
(4)特別振興事業等
① 競馬振興事業
○ 平成24年12月に農林水産大臣の認可を得て、事業
を実施(別表12)
② 畜産振興事業
○ 3月に農林水産大臣の認可を得て、交付金を交付(別
表12)
③ 払戻金への上乗せ ○ 1号給付金として22億4071万6360円、2号
給付金として18億7233万2810円、合計41億
1304万9170円を払戻金に上乗せ
④ 競走馬生産振興業 ○ 地方競馬全国協会が行う、組織化対策・経営基盤強化
務への交付
対策等の「競走馬生産振興業務」に対し、12億500
0万円を交付
⑤ 認定競馬活性化計 ○ 地方競馬全国協会が行う、認定都道府県等に対する「認
画補助業務への交付
定競馬活性化計画補助業務」について、8億6597万
5000円を交付
- 25 -
<別表目次>
〇
別表1(開催競馬場別開催実績)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P27
〇
別表2(平成25年度の各種実績)・・・・・・・・・・・・・・・・・・P28
〇
別表3(開催回数の推移)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P29
〇
別表4(開催日数及び競走回数の推移)・・・・・・・・・・・・・・・・P29
〇
別表5(出走頭数の推移)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P29
〇
別表6(お客様総数及び開催競馬場入場人員の推移)・・・・・・・・・・P30
〇
別表7(発売金の推移)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P30
〇
別表8(電話・インターネット投票会員数の推移)・・・・・・・・・・・P31
〇
別表9(投票法毎の発売金の構成比の推移)・・・・・・・・・・・・・・P31
〇
別表10(馬主・調教師・騎手・調教助手・厩務員数の推移)・・・・・・P32
〇
別表11(国際競走等の状況)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P33
〇
別表12(競馬振興事業)(畜産振興事業)・・・・・・・・・・・・・・ P34
〇
別表13(JRA賞
受賞馬及び受賞者)・・・・・・・・・・・・・・・P39
- 26 -
【別表1】
1.開催競馬場別開催実績
回 数
日
数
競 走 回 数
0日
出 走 延 頭 数
0 競走
入 場 人 員
0頭
発
金
額
札 幌
0回
函 館
4
24
288
3,482
141,501
114,699,200,800
福 島
3
22
264
3,910
242,369
118,637,404,500
新 潟
3
24
288
4,355
308,385
146,324,411,700
中 山
5
41
491
7,260
1,148,059
441,056,683,700
東 京
5
45
539
7,975
1,769,906
526,232,775,800
中 京
4
26
312
4,742
434,871
149,819,474,300
京 都
5
44
528
7,391
1,055,519
419,097,151,400
阪 神
5
42
504
7,166
802,371
390,128,197,200
小 倉
2
20
240
3,620
189,422
105,836,311,100
計
36
288
49,901
6,092,403
2,411,831,610,500
3,454
0名
売
0円
2.競走成績
競
走
回
数
サラブレッド系
一般競走
2
歳
3歳以上
545回
特別競走
43 回
重賞競走
12 回
合
出走延頭数
出走実頭数
1競走平均出走頭数
8,284 頭
2,976 頭
13.8 頭
計
600 回
1,867
745
112
2,724
40,009
7,858
14.7
障
害
113
7
10
130
1,608
533
12.4
合
計
2,525
795
134
3,454
49,901
※11,075
14.4
※ 平地競走と障害競走の両方に出走した馬の数は、292頭。
- 27 -
【別表2】
◎
平成 25 年度の各種実績
①開催回数・開催日数
36 回・288 日
②競走回数
3,454 競走(前年実績
③出走延頭数
49,901 頭(前年実績
④勝馬投票券の発売金
2 兆 4,118 億 3,161 万
⑤開催競馬場の入場人員
609 万 2,403 名(対前年比 98.4%)※1
⑥お客様総数※2
1 億 6,025 万 5,552 名(対前年比 98.7%)
3,454 競走)
49,779 頭)
500 円(対前年比 100.5%)
※1
うち女性入場人員は 87 万 1,627 名(対前年比 100.7%)。全体比 14.3%。
開催競馬場の入場人員にパークウインズ(7,037,000 名)、場外発売所(47,814,289 名)、電話・
インターネット投票(99,311,860 名)の利用者数を加えたもの。
※2
●
開催日程の変更
※ 降雪のため、第1回中山競馬第5日(1/14)第5競走以降を中止し、1/21に続行競
馬を実施
※ 降雪のため、第1回福島競馬第6日(4/21)を中止し、4/29に代替競馬を実施
※ 台風の影響により、第4回中山競馬第5日及び第4回阪神競馬第5日(9/16)を中止し、
9/17に代替競馬を実施
〔発売金〕
対前年比
発売金総額
(内訳)
開催場における自場分
〃
他場分
パークウインズ
場外発売所
電話・インターネット投票
2 兆 4,118 億 3,161 万
500 円
100.5%
945 億 9,211 万 200 円
595 億 5,979 万 300 円
1,567 億 2,018 万 1,400 円
6,417 億 3,659 万 4,700 円
1 兆 4,592 億 2,293 万 3,900 円
97.7%
100.6%
97.7%
99.0%
101.7%
構成比(前年)
3.9%( 4.0%)
2.5%( 2.5%)
6.5%( 6.7%)
26.6%(27.0%)
60.5%(59.8%)
・ 10 競馬場、40 場外発売所(W室蘭・W静内・W銀座通りは平成 25 年度中に閉鎖、W新宿は改
築工事中につき発売を実施せず)、盛岡・水沢・佐賀・荒尾の地方競馬場及び電話投票において
勝馬投票券発売業務を実施
・ W浦和・W川崎を含む 34 地方競馬施設に勝馬投票券発売業務を委託
・ 発売金(WIN5を除く)に占める重賞競走の割合は 30.2%(前年実績 30.7%)、GⅠ競走の
割合は 14.2%(前年実績 14.5%)。
・ GⅠ競走の発売金は対前年比 99.1%となり、前年実績を上回った競走は、全 22 競走中 10 競
走。
- 28 -
【別表3】開催回数の推移(平成元年以降)
【別表4】開催日数及び競走回数の推移(平成元年以降)
注)平成 11 年:厩務員春闘の影響により 3 回中山第 3 日、2 回阪神第 3 日、2 回中京第 3 日を取止め
【別表5】出走頭数の推移(平成元年以降)
- 29 -
【別表6】お客様総数及び開催競馬場入場人員の推移
【別表7】発売金の推移
- 30 -
【別表8】電話・インターネット投票会員数の推移(平成元年以降)
【別表9】投票法毎の発売金の構成比(%)の推移(平成元年以降)
平成元年
2年
3年
4年
5年
6年
7年
8年
9年
10年
11年
12年
13年
14年
15年
16年
17年
18年
19年
20年
21年
22年
23年
24年
25年
単勝
2.8
2.8
2.9
2.7
2.8
2.7
2.6
2.6
2.8
3.1
3.1
3.0
3.1
2.8
2.7
2.9
3.1
3.4
3.8
3.7
3.9
4.2
4.5
4.7
5.0
複勝
2.2
2.2
2.3
2.3
2.5
2.6
2.6
2.6
2.8
2.9
3.0
2.4
2.4
2.4
2.5
2.7
3.3
4.0
4.2
5.1
5.9
6.4
7.2
7.6
8.3
枠連
94.9
95.0
81.3
35.4
26.6
22.9
19.9
17.8
16.4
15.1
12.9
10.9
9.9
8.3
6.4
5.8
4.7
4.8
4.6
4.3
4.0
3.8
3.5
3.6
3.5
馬連
13.5
59.6
68.1
71.8
74.9
77.0
78.0
78.9
79.3
70.5
70.4
54.7
34.2
28.2
21.1
19.6
18.6
17.1
15.6
15.1
14.3
13.9
13.6
ワイド
1.7
13.2
14.2
10.8
5.8
4.9
4.2
4.4
4.4
4.3
4.5
4.8
5.1
5.4
5.5
馬単
10.9
24.1
22.0
17.2
15.7
14.5
12.4
10.4
9.8
9.1
8.7
8.5
- 31 -
3連複
10.1
24.3
25.5
19.3
19.4
20.1
19.2
18.0
18.7
18.1
18.2
18.2
3連単
8.0
27.1
28.7
29.8
33.9
37.7
37.3
36.2
35.8
35.6
WIN5
2.0
2.1
1.8
【別表 10】馬主・調教師・騎手・調教助手・厩務員数の推移(平成元年以降)
- 32 -
【別表 11】国際競走等の状況
(1)JRA所属馬の海外遠征状況
(2)外国馬のJRA競走への出走状況
- 33 -
【別表 12】
◎
特別振興事業について
①
競馬振興事業(平成 25 年度)
【JRA直接実施事業】
事
業 名
事
業 内 容
実施額
1.京阪淀駅高架下周辺整備事業
京阪淀駅高架下駐輪場の整備及び周辺道路の整
備工事等
199,483,200
2.競馬場防災備蓄品整備事業
災害時における競馬場の帰宅困難者に対する備
蓄品の整備
30,236,850
3.競馬理解増進総合事業
・競馬場が所在地周辺一帯の中で際立ったレジャ
ー施設として認知されるための催事の実施
・催事やサイト運営、ノベルティ配布等を通じた
競馬への理解増進
・テレビを通じた競馬への理解増進
・馬を使用した催事を通じ、馬の魅力を起点とし
た、競馬・馬事の普及推進
1,019,283,981
4.地方競馬との相互発売の拡充に伴う
事業
中央競馬・地方競馬に関する情報提供番組の制作
及び放映
230,707,680
5.地方競馬競走発売のための電話投票
システムの開発
地方競馬との連携協調のもと実施する地方競走
発売のための本会電話投票システムの拡充
721,525,640
6.国際競馬振興事業
アジア競馬連盟執行協議会に関する取組の実施、
国際競馬シリーズへの褒賞の実施、競馬場におけ
る外国人向け対応等
(競馬場誘引型)
(催事型)
(メディア活用型)
(馬事紹介型)
合
計
18,177,068
2,219,414,419
【助成事業】
事
業 名
1.九州地区における広報
事業実施主体
事
業 内 容
交付額
佐賀県競馬組合
九州地区における中央競馬・地方競
馬共同広報
30,000,000
2.騎手共済制度整備事業
日本騎手クラブ
騎手の公傷病による傷病・障害・死
亡に対する年金の支給
200,000,000
3.競走馬マイクロチップ
(公財)ジャパン・ス
タッドブック・イン
ターナショナル
マイクロチップ埋め込み馬に対する経
費の一部補助
12,960,000
(公財)ジャパン・ス
タッドブック・イン
ターナショナル
競馬の発展に貢献した名馬とのふれ
あい創出、名馬の余生の環境作り
41,755,000
事業
埋込推進事業
4.引退名馬繋養展示事業
- 34 -
5.地方競馬振興促進事業
各地方競馬主催者等
地方競馬場及び場外発売所における
施設改善
206,802,500
6.国際馬術基盤強化推進
(公社)日本馬術連盟
世界選手権等への参加資格獲得に資
する競技会の開催、人馬の輸送補助等
25,300,000
(公財)ジャパン・ス
タッドブック・イン
ターナショナル
中央競馬のGⅠ競走等の映像を海外
に配信するとともに、Web上におい
て日本の競馬に関する情報を発信
(公財)ジャパン・ス
タッドブック・イン
ターナショナル
中国競馬事情の調査や、中国競馬発展
のための事業を実施
支援事業
7.海外への日本競馬情報
発信事業
8.競馬技術交流促進事業
合
計
72,000,000
21,000,000
609,817,500
②畜産振興事業(平成25年度)
事 業 名
畜産経営技術指導事業
1. 被災地粗飼料生産利用
推進調査等事業
2. 民間グループ被災畜産
農家支援活動事業
3. 放射性物質家畜影響調
査事業
4. 畜産物の安全に関する
リスクコミュニケーシ
ョン事業
5. 乗馬等を通じた被災地
支援(馬とのふれあい)
事業
6. 牛由来堆肥被災地水田
施用実証等事業
事業実施主体
事 業 内 容
(一社)日本草地畜 被災地域における粗飼料生産の早
産種子協会
期回復を図るため、汚染された草
地や粗飼料の生産・利用に係る諸
対策や草地等汚染軽減対策の調査
を継続的かつ緊急的に実施する。
畜産経営支援協議 被災畜産農家の復興を図るため、
会、全国食肉事業 被災地への人的支援、被災地の畜
協同組合連合会、
産・畜産物に係る理解醸成等を行
(公財)日本食肉消
う。
費総合センター
国立大学法人東京大 被災地畜産物の理解醸成を図るた
学
め、科学的知見がない畜種に関す
る放射性セシウムの体内動態調
査、低濃度の放射性物質の被ばく
を受けた家畜の後代に関する家畜
繁殖学・生化学・動物行動学等の
影響調査を行う。
国立大学法人東京大 被災地畜産物の消費回復に向けた
学
理解醸成を促すために、畜産物に
潜在する危害因子に対する消費者
のリスク認知に関する調査を行
い、新たな視点から既存の情報提
供ツールの修正を行うとともにサ
イエンスカフェ、ワークショップ
等を通じて消費者への情報提供を
行う。
(公社)全国乗馬倶 被災地の馬事振興と我が国畜産の
楽部振興協会
振興を図るため、教育機関及び乗
馬施設等と協力して、乗馬、引き
馬等の馬とのふれあい活動を行
う。
(財)畜産環境整 耕種農家の低汚染牛由来堆肥に対
備機構
する不安感を払拭し、耕畜連携の
- 35 -
交付決定額
千円
200,206
193,500
20,642
13,812
11,522
37,586
7. 家畜能力評価推進事業
8. 新 た な 畜 産 担 い 手 確
保・養成支援事業
修復・強化を通じて被災地におけ
る畜産の復興・振興を図るため、
低汚染牛由来堆肥の水田への施用
は安全な米の生産に問題がないこ
とを実証する。
(公社)日本馬事 我が国における競走馬以外の馬の
協会、(公社)畜産 能力評価を確立し、国産馬の質の
技術協会
向上を図るため、我が国に適した
馬の能力検定基準を策定する。併
せて、めん羊及び山羊の改良増殖
を効率的に進めるため、生産能力
や改良能力等を統一的で客観的な
評価手法の作出と客観的評価によ
る情報提供を行う。
(一社)広島県畜産 畜産経営の家族間の継承に加え、
協会
新たに第三者への継承方式の確立
を図るため、畜産現場における新
規就農の課題を整理、分析し、新
たな担い手を確保・養成する。
9. 強害雑草対策実証調査
事業
(一社)日本草地
畜産種子協会
10. 種鶏安定供給情報提
供等事業
(一社)日本種鶏
孵卵協会
11. 飼料の品質改善対策
事業
(一社)日本科学
飼料協会
12. 馬育成調教技術向上
推進事業
(公社)全国乗馬
倶楽部振興協会
13. 食 肉 処 理 施 設 の と
畜・解体技術の確立及び
スーパーバイザー養成
研修事業
(公財)日本食肉
生産技術開発セン
ター
14. ポリネーター利用実
態調査事業
(一社)日本養蜂
協会
強害雑草の侵入により草地の生産
性や飼料品質の低下等の被害を回
避し、飼料生産性の向上等を図る
ため、防除対策の実用規模での実
証を行うとともに、その有用性を
広く普及する。
鶏卵・鶏肉の安定供給を図るため、
鶏ひなふ化・え付け出荷羽数を収
集・把握し毎月数値を公表する。
鶏種の多様化により初生雛の肛門
鑑別による雌雄鑑別技術水準の向
上が急務であることから、競技会
の開催等を行う。
家畜飼料原料の無駄をなくし、コ
ストの低減や適正化を図るため、
国内で流通し、配合飼料に用いら
れている主要な飼料原料につい
て、家畜・家禽における最新の栄
養価を測定する。
若馬の資質向上並びに流通を推進
し、国産乗用馬の生産の振興を図
るため、地域における馬育成に関
する指導的な立場の人材を養成す
る。
と畜・解体技術の高度化による作
業効率の向上と安全・安心な食肉
の生産を図るため、各食肉処理施
設のと畜・解体技術の標準となる
手引書を作成し、食肉処理施設の
と畜・解体作業指導者を養成する
ための実地現地研修を行う。
ポリネーター蜜蜂の安定的供給に
よる効率的な農業生産を図るた
- 36 -
40,278
5,065
93,906
4,690
28,577
5,633
7,362
3,295
め、ポリネーター蜜蜂の利用実態
調査を実施し、利用実態を養蜂関
係者や農業関係者に周知する。
小
計
肉用牛生産合理化事業
草牛の飼養管理技術体系
確立調査研究事業
小
計
肉用牛生産合理化事業
生乳生産合理化事業
畜産技術研究開発事業
遺伝子解析等を活用した
生産性向上・育種改良推進
事業
(社)全国肉用牛
振興基金協会
(公社)農林水産・
食品産業技術振興
協会、(一社)家畜
改良事業団、(公
社)全国和牛登録協
会、学校法人近畿大
学
666,074
54,633
放牧等粗飼料生産基盤に立脚した
飼養体系への転換と生産コスト削
減を図るため、子牛段階での出荷
月齢の早期化、肥育段階での肥育
期間短縮等の飼養管理技術体系を
実証・確立する。
54,633
322,501
遺伝子解析等を活用して生産性の
向上や育種改良の推進を図るた
め、新たな牛の遺伝性疾患の原因
遺伝子となる不良遺伝子の浸潤状
況を把握、枝肉形質を予測する診
断指標測定キットの開発、飼料利
用性及び種牛性にかかる遺伝子レ
ベルでの能力評価法の確立、豚経
済形質への関与が期待される多型
の有効性の確認を行う。
小
計
家畜衛生向上事業
1. 蹄病予防等対応フット
ケア普及推進事業
2. 家禽への鳥インフルエ
ンザ感染予防に係る調
査研究
3. 生産段階における防疫
強化対策事業
小
合
(注)
322,501
43,932
(公社)日本装削
蹄協会
被災地の伝統的な馬事文化である
相馬野馬追いの復興を図るため、
参加馬の適切なフットケアが行わ
れるよう専門家による指導等の支
援を行う。また、酪農・肉用牛生
産分野で蹄病予防等を図るため、
適切な牛のフットケアの普及啓発
等を行う。
(公財)日本鳥類保 鳥インフルエンザウィルスの感染
護連盟
経路を解明するための情報収集の
ため、鳥インフルエンザウィルス
の家禽への感染が発生したことの
ある地域と発生したことのない地
域、双方の周辺で野鳥の生息・利
用状況を調査する。
(公社)中央畜産 生産現場における家畜防疫体制の
会、家畜衛生対策 強化を図るため、地域の自主的な
推進協議会
防疫活動の推進、農場HACCP認証普
及推進、馬生産地における伝染性
疾病の防疫強化を目的とする
計
計
19,491
342,145
405,568
1,448,776
上記の各事業は、(公財)全国競馬・畜産振興会を通じて実施するものである。
事 業 名
畜産振興事業附帯事業
事業実施主体
本会
事 業 内 容
学識経験者からなる審査委員会を
- 37 -
実績額
千円
設置し、新規事業を選定し、学識
経験者からなる評価委員会を設置
し、事業評価を行うとともに、評
価に関して必要な調査を実施す
る。また、特定法人において助成
金交付業務を行う。
小
総
計
計
32,319
32,319
1,481,095
- 38 -
【別表 13】
JRA賞 受賞馬及び受賞者
1.競走馬部門
受賞馬
(馬主)
年度代表馬
ロードカナロア
最優秀2歳牡馬
アジアエクスプレス
最優秀2歳牝馬
レッドリヴェール
最優秀3歳牡馬
キズナ
前田
晋二
最優秀3歳牝馬
メイショウマンボ
松本
好雄
最優秀4歳以上牡馬
オルフェーヴル
最優秀4歳以上牝馬
(厩舎)
栗東・安田
隆行
厩舎
美浦・手塚
貴久
厩舎
栗東・須貝
尚介
厩舎
氏
栗東・佐々木晶三
厩舎
氏
栗東・飯田
明弘
厩舎
(有)サンデーレーシング
栗東・池江
泰寿
厩舎
ジェンティルドンナ
(有)サンデーレーシング
栗東・石坂
正
厩舎
最優秀短距離馬
ロードカナロア
(株)ロードホースクラブ
栗東・安田
隆行
厩舎
最優秀ダートホース
ベルシャザール
(有)社台レースホース
栗東・松田
国英
厩舎
最優秀障害馬
アポロマーベリック
アポロサラブレッドクラブ
美浦・堀井
雅広
厩舎
(株)ロードホースクラブ
馬場
幸夫
氏
(株)東京ホースレーシング
2.調教師・騎手部門
①調教師部門
最多勝利調教師
角居
勝彦(栗東)
最高勝率調教師
藤原
英昭(栗東)
最多賞金獲得調教師
角居
勝彦(栗東)
優秀技術調教師
角居
勝彦(栗東)
最多勝利騎手
福永
祐一(栗東)
最高勝率騎手
川田
将雅(栗東)
最多賞金獲得騎手
福永
祐一(栗東)
MVJ
福永
祐一(栗東)
最多勝利障害騎手
高田
潤(栗東)
最多勝利新人騎手
該当者なし
特別賞
武
②騎手部門
豊(栗東)
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