ペイントの使用方法について

ペイントの使用方法について
2010/05/10 三宅 節雄
☆ Windows に付属の、ペイントというツールは絵を描くためのソフトですが、実際に
はマウスだけだと直線は描けますが、滑らかな曲線などは満足には描けません。
自然な絵を描くためには、キャンバスに相当する道具と鉛筆に相当する道具を組み
合わせた、タブレットと呼ばれる道具が必要になります。しかしタブレットは一般
的では無いために、ペイントは専ら絵の編集にのみ使用されています。
しかし、『基本的な絵の編集機能』としても優れており機能の一部を説明します。
1.ペイントの主操作の画面と機能
a.自由に範囲を選択
b.絵を消す
c.絵にある色を選択
d.鉛筆
e.スプレーで色を塗る
f.直線を引く
g.四角形を描く
h.楕円を描く
i.長方形で範囲を選択
j.選んだ範囲を塗り潰す
k.絵の拡大、縮小
l.ブラシで絵を描く
m.文字を書く
n.曲線を引く
o.多角形を描く
p.角丸四角形を描く
右の色の上でクリックすれば
色が選べます。
右クリックで選んだ色は、
右クリックで操作する時の色
になります。
2.操作機能の詳細
a.
自由に範囲を選択
ドラッグしてマウスを移動し、曲線を閉じるとその範囲が選択され、選んだ
範囲は、その部分を移動したり、消すことができます。
b.
絵を消す
絵を消す---これを選んだ後に四角いカーソルが出ます。カーソルの大きさは、
下に出た4種類の大きさに変えることができ、ドラッグして移動した範囲が
消えます。
c.
絵にある色を選択
絵にある色を選択---絵の中から色を選びます。選んだ色は、後の d,e,f,g,h,等
の操作をするとその色で描かれます。
d.
鉛筆
鉛筆---ドラッグした状態で移動すると自由に線が引けます。線の太さは5種
類から選べます。
e.
スプレーで色を塗る
スプレーで色を塗る---スプレーで色を塗るように、中心が濃く、周辺には薄
く色を塗ることができます。スプレーの飛散する範囲は3種類から選べます。
f.
直線を引く
直線を引く---ドラッグして移動した場合に、最初の点と最後に居る点を直線
で結びます。線の太さは5種類から選べます。
g.
四角形を描く
長方形を描く---①長方形だけを描く、②長方形を描きその内側は消す、③長
方形を描き内側は先に選んでおいた色で塗り潰す。
h.
楕円を描く
楕円を描く---ドラッグして楕円を描く、描く条件は長方形に同じ。
i . 長方形で範囲を選択
長方形で範囲を選ぶ。a.と同様にその範囲を移動させたり、消すことができる。
j. 選んだ範囲を塗り潰す
a.b.d.f.g.h.i.o.p 等で色を消した場所に選択した色を塗ることができる。
k. 絵の拡大、縮小
絵を拡大したり縮小することができる。但し、拡大した場合には m.の文字記
入ができなくなります。
l . ブラシで絵を描く
ブラシで色を塗ります。ブラシの先端の形も 12 種類から選べます。
m. 文字を書く
絵の中に文字記入ができます。フォントの種類、フォントサイズが選べます。
n.
o.
p.
文字を見やすくするために①文字の周囲の背景を消すこと、②背景はそのま
まで文字だけを記入することが選べます。
曲線を引く
ドラッグにより曲線の開始点と終了点が選べ、次のドラッグで線の途中をそ
の方向に曲げ、次のドラッグでまた別の方向に曲げることができます。但し、
予想した形になかなかならない事が多いようです。
多角形を描く
最初のドラッグで1本目の線が引かれ、次のクリックで次の線が引かれ、こ
の繰り返しで次々に線が引かれます、最初の点の場所でクリックすれば多角
形の書き終わりです。描く条件は g.と同じ。
角丸四角形を描く
g.の長方形を描く操作で角をまるくした角丸四角形が描けます。描く条件は
g.と同じ。
3.ペイントの変形機能
(1)『反転と回転』で絵の向きを変
える事ができる。
(2)『伸縮と傾き』で縦伸ばし、横
伸ばし、絵を斜めに傾けるこ
とができる。
(3)『色の反転』は、写真のネガの
ように色を補色に変換出来る。
逆にネガのコピーで有れば通
常の写真の色にできる。
(4)『キャンバスの色とサイズ』で
はカラーを白黒に変換出来る。
絵或いは写真の右側および下
側を切り取ることができる。
(5)『すべてクリア』は絵を全て消すことができる。
(6)『背景色を不透明にする』は選択範囲の背景色を透明或いは不透明にする
4.『変形』→『キャンバスの色とサイズ』
この機能では写真の精密な切り出しができます
Vista ではカーソルで選んだ範囲の切り出し出来ますが、XP ではこの様な操作に
より写真の一部を切り抜きます。
(1)予めマウスを移動させて表示される、切り取りたい場所の左からのピクセル数、上
からのピクセル数を控えておき、この『変形』→『キャンバスの色とサイズ』を選
択後にその数値を入力すれば、写真の右側および下側の切り取ることができます。
(2)次に『反転と回転』で写真を 180 度回転する。
(3)回転後の(ひっくり変えった)写真の左側および下側を①の要領で切り取り、
(4)もう一度『反転と回転』で写真を 180 度回転し元の向きに戻します。
これで切り出しの出来上がりです。
5.バック消し写真について
写真のバック消しを、ペイントの a. 自由に範囲を選択で消す、b. 絵を消しゴ
ムで消す、f. 直線を白色で引いて消す、i.
長方形で範囲を選択して消す、等の
機能を使って実施することができます。また範囲を選んだ後にその範囲を引き延ば
すことにより、同じ条件で(色合いで)新しい範囲に色を塗ることができます。こうす
る事により、現実には有る物を消して、不自然な状況を見せないで、何も無いよう
な状況に見せ掛けて、絵を修正することもできます。
私が3年前に作ったバック消し作品を下記に貼り付けました。業者に依頼すれば、
数万円との話でしたが、私の仕事中のちょっとした気分転換のはずが 3 時間ほど集
中してしまい、力作が出来上がりました。
ここではファイルサイズを小さくした写真を添付しますが、このバックに写った余
計な背景は消えています。