2010 年 8 月号 609 号 8 月 2 日 【携帯電話】友旺科技、鄭州に 20 億元投じ自社ブランド携帯電話生産 2010-7-30 PCBTN 無線 LAN 大手の友旺科技(AboCom)は、中国鄭州市に 20 億 元を投じて 3G 携帯電話生産基地を建設することを明らかに した。初期投資は 2 億元で、主に自社の abo ブランド 3G 携 帯電話端末機を生産する。HTC に続く台湾の大型 IT 機器ブランドメーカーの中国内地進 出となると同時に、中国河南省初の大型携帯電話生産企業となる。3 年以内に年産能力 は 500 万台、生産高は 50 億元を見込んでいる。友旺科技:www.aboway.com.tw/ 【液晶パネル】TCL、12 年以降の 2 本目の液晶パネル生産ライン建設検討 投影時代 2010/7/29 中国地場最大の液晶テレビメーカーである TCL 集団シニア副総裁で 8.5 世代液晶パネル 生産事業・華星光電技術有限公司 CEO である賀成明氏は、華星光電が現在建設している 1 本目の 8.5 世代液晶パネル生産ラインに加えて、2012 年以降に 2 本目の高世代液晶パ ネル生産ラインを建設する計画を検討していることを明らかにした。 華星光電は、TCL 集団と深圳市政府系の深超科技がそれぞれ 50%を出資して設立した合弁 企業で、今年 1 月 16 日から 245 億元を投じて 8.5 世代液晶パネル生産ラインの建設を開 始している。同生産ラインの設計月産能力はガラス基板ベースで 10 万枚、年間 26 イン チ、32 インチ、46 インチ、55 インチ液晶テレビモジュール約 1400 万枚とされている。 華星光電の 8.5 世代液晶パネル生産ラインの建設は順調に進展しており、既に運営チー ムが編成され、日本の大手ガラス基板メーカーが隣接地にガラス基板工場を建設するこ とも決まっている。また、投資資金が既に華星光電の口座に入金され、銀行からの 80 億元の融資も入金済みという。また、TCL 集団の増資が今年 5 月 31 日に承認され、TCL 集団が増資により獲得した資金 50 億元も華星光電に入金済みであるという。さらに、7 月初めには、TCL 集団が深圳市政府、広東省政府から 15 億元の補助金を獲得している。 華星光電 8.5 世代液晶パネル生産ラインの工場屋は来年 1 月頃に完成、来年 10-12 月に は量産を開始する予定となっている。1 本目の 8.5 世代生産ラインが量産を開始してか ら、華星光電は 2 本目の高世代生産ラインを建設することになるとしている。 賀成明氏は、今後 2 本目の生産ラインを建設か否かを判断する上で重要な基準となるの は、1 本目の生産ラインのスケールメリットが十分か否かになる、スケールメリットが 不十分で競争力が不足していると判断すれば、2 本目の高世代生産ラインの建設を進め ることになるとしている。但し、2 本目の生産ラインが 50 インチ以上のパネル生産に適 した第 10 世代になるのか、30 インチ前後のパネル生産に適した 7.5 世代になるのかは、 議論の途上にあって、まだ模索段階にあるという。同氏は、三星、LG が中国内地で 7.5 世代生産ラインを建設しようとしていることからも、第 10 世代の設備投資は中国内地で は投資効率が悪いということを考慮する必要があるとしている。 1 2010 年 8 月号 【パソコン】中国パソコン市場、今年 5000 万台で世界最大になる見通し 2010-7-29 広州日報 中国工業情報化省運行局副局長の景暁波氏は、中国の大手家電量販店チェーン、蘇寧電 器主催の 2010 年中国 PC 産業発展サミットフォーラムで、中国国内のパソコン市場規模 が今年 5000 万台を突破し、北米市場を抜いて世界最大の市場となること、3 年後には中 国国内のパソコン市場規模は 3500 億元に達することを明らかにした。 また、中国国内のパソコン市場は今後数年間も高い成長率を維持すること、価格の下落 傾向が今後も続き 3 年間で 30%以上下落する可能性があること、3 年後には 1000 元以下 の製品も出てくる可能性もあるとの見通しも示された。 【パソコン】タブレット PC のパソコン市場シェア、2012 年に Netbook 超える 2010-7-29 上海電子網 アップルが iPad の販売好調を背景に今年 4-6 月のノートパソコン世界市場シェアを 6% まで伸ばしたのに対し、Netbook 市場が iPad に比べ斬新さに欠けるなどの理由から売上 が低迷しており、2012 年には iPad 等のタブレット PC 市場が Netbook 市場を抜くとの見 通しが台頭している。 市場調査機関 Canalys は最新の世界のパソコン市場四半期報告で、アップルが iPad を背 景に世界第 5 位のパソコンメーカーとなり、タブレット PC 市場が Netbook 市場と逆転す る可能性が出てきた、アップルの iPad 効果がタブレット PC 市場躍進の最大の要因では あるものの、Netbook 側にもデザイン、技術において斬新さ、進歩性がないという欠点 が目立つと指摘、Netbook 市場が劣勢を挽回するには相当奇抜な発想が求められている との見解を示した。 iPad の大ヒットを受けて、殆どの大手 PC ブランドメーカーが年内に自社ブランドのタ ブレット PC を投入する計画で、今年のタブレット PC 市場規模は 1250 万台、2014 年に は 6600 万台に達するとの見通しも出ている。 【LED】台達電子、東莞の LED 照明生産ライン稼働 電球/街灯を生産 台湾経済日報 2010/7/30 台達電子中国区副総裁の曽紀堅氏は 7 月 29 日、東莞工場に新たに建設した LED 照明生産 ラインを正式に稼働したことを明らかにした。そのうち LED 電球製品は主に日本に輸出、 LED 街灯製品は広東省向けに出荷するという。台達電子は東莞市に 7 つの工場を有し、 主にコネクタ製品を生産しているが、今後は LED 照明等の新製品の生産を増やす計画。 東莞の LED 照明生産ラインの生産能力は、LED 電球が日産 8000 個、販売価格は 200 元、 LED 街灯の日産量は 400 台という。 東莞工場の賃金については、東莞市の法定最低賃金が 920 元ではあるが、人材の流出を 防ぐため、月額 2000 元に引き上げているという。 2 2010 年 8 月号 内陸部への生産移転については、内陸部の優遇措置は大きな魅力ではあるが、予想以上 に割高な輸送コスト等を考慮すると、今のところトータルメリットは感じられないとの 見方を示した。 【LED】中国 LED 産業、川上人材不足から台湾からの引き抜きを強化 台湾工商時報 2010/7/29 台湾の LED チップメーカーが MOCVD 設備を大幅に拡張していることから、今年新たに導 入される青色 MOCVD 設備台数は 200 台以上に達する見通しだが、LED 事業を強化してい る液晶パネル大手の友達集団傘下の隆達電子(Lextar)が、LED チップ台湾最大手の晶 元光電(Epistar)から即戦力となる人材を引き抜くなどの人材の争奪戦が激化し、各社 の業績にも大きな影響を与える状況になっている。それに加えて、中国内地の LED メー カーが川上事業の人材不足から台湾の LED チップメーカーからの有力人材を引き抜く動 きも見られるという。 業界関係者によると、LED 産業の拡張が余りに急速に進展しているため、川上の原材料 産業で、エンジニアのみならず、生産ライン班長クラスの人材が不足する状況になって おり、LED チップメーカー間で人材の取り合いが激化しているという。 最新鋭の MOCVD 設備を導入する場合、平均 3-4 ヶ月の試験運転期間が必要となること、 本格的に稼働した後も高い歩留まりを維持する必要があることなどから、各社とも経験 豊富なエンジニアのニーズが高まっている、中国内地メーカーでも台湾メーカーからの 引き抜きを強化している、人材の確保が業績に直結するような状況にあるという。 【太陽電池】保利協鑫、3 億米ドル投じ太陽電池用シリコン工場を建設 新浪財経 2010/7/29 中国軍需系の太陽電池メーカー、保利協鑫は、3 億米ドルを投じて江蘇省に年産能力 1000 メガワットの太陽電池用単結晶及び多結晶シリコン工場を建設することを明らかにした。 今年年末までに完成、稼働させる予定。 【PCB】金像電子、蘇州工場好転で 2Q 大幅増益 3Q は横ばい予想 2010-7-29 精実新聞 ノートパソコン用プリント基板世界第 2 位の金像電子(Gold Circuit)は、今年 4-6 月の 出荷量が 900 万枚で 1-3 月比 12.5%増、連結売上高は 40.15 億 NTD で同 14.06%増となり、 市場予想を上回ったことを明らかにした。また、稼働率を高水準で維持できたこと、蘇 州工場が軌道に乗り始めたことにより、4-6 月の税前利益は 6000 万 NTD を超え、1-3 月 比 2.7 倍と V 字回復を達成した。なお、金像電子の売上高に占める主要製品の比率は、 ノートパソコン用が 40-45%、サーバ用が 30%、液晶パネル用が 10%、その他 10-15%だっ た。 今年下期については、受注見通しが必ずしも明るいとはいえず、例年見られる需要期効 3 2010 年 8 月号 果があるのかを見極める必要がある、ただ現状では例年のような需要の盛り上がりが期 待できず、7-9 月の売上高は 4-6 月比横ばい若しくは微増との見通しを示している。 今年 1-3 月に買収した弘捷電路の常熟工場については、持分を 100%取得し、今年 10-12 月から月産 4 万平方フィートの HDI 基板生産ラインを稼動させることを明らかにした。 これにより、主要生産拠点の生産能力配置は、台湾工場、蘇州工場の月産能力がそれぞ れ 100 万平方フィート、常熟工場の月産能力が 134 万平方フィートとなることを明らか にした。 【銅箔】中科英華、清華大学と共同でリチウム電池用電極銅箔を開発 2010-7-29 上海証券報 中国地場最大の電子用電解銅箔メーカーである中科英華(Kinwa)は、電解銅箔事業で新 たなバリューチェーン構築のため、今年 7 月 28 日に清華大学と共同で清華大学̶中科英 華電気自動車研究院を設置することで合意、正式に契約を調印したことを明らかにした。 同電気自動車研究院は、独立法人の形態は取らず、中科英華が 5 年間で 3000 万元の研究 費を提供し、清華大学内の設備を活用して電気自動車用リチウム電池電極銅箔の開発を 行う。 中科英華は、清華大学との提携で獲得した技術を、子会社であるリチウム電池事業会社、 北京創亜動力電池有限公司、湖州創亜動力電池有限公司で生かしたいとしている。 【ガラス】建栄、生産能力 30%拡張 来年初めに設備 500 台体制構築 2010-7-29 funddj プリント基板(PCB)用ガラス繊維大手の建栄工業(Baotek)は、PCB 用ガラス繊維の需要 が堅調に推移していることから、生産能力を 30%拡張することを決め、新生産ラインを 来年 1-3 月に稼働させることを発表した。同業大手の徳宏工業(Glotech)も今年年末まで に生産能力を 10%拡張することを発表している。 建栄工業は、2008 年に日東紡と技術提携を行い、安定的に材料を調達することに成功し たものの、リーマンショック以降は深刻な業績不振に見舞われ、日東紡の協力も得てハ イレンジ製品へのシフトを進めてきた。 建栄工業が現在保有している設備は 380 台、月産能力は 450-500 万メートル、世界市場 シェアは 3%、そのうちミドルレンジ及びハイレンジの極薄ガラス繊維が 50%を占めるに 至っている。今回の拡張では、台湾桃園工場に新たに 120 台の設備を設置し、500 台体 制を構築する計画。中国内地での工場建設も検討しているという。 建栄工業:www.baotek.com.tw/ 【半導体】聯発、White-box 取締りで在庫拡大 値下げ攻勢に転じる DIGITIMES 29-7-2010 White-box 携帯電話チップの 8 割を生産する大手半導体メーカー、聯発(Mediatek)は、 4 2010 年 8 月号 中国政府の White-box 取締り強化により予想以上に在庫水準が上昇していることから、 5-15%の値下げ攻勢をかけることで在庫削減を図り、収益を確保する戦略に転じることを 明らかにした。 聯発は 7 月 30 日の投資家向け説明会で、7-9 月の売上高が 4-6 月比 5-10%減の 270-290 億 NTD(8440-9060 万米ドル)にとどまり、粗利益率が 1-3 月の 56.7%から 50-52%に低下 することを明らかにしている。 【銅箔】贛州逸豪実業、年産 2500 トンの銅箔生産ライン試運転開始 2010-7-31 PCBcity 中国江西省の銅箔メーカー、贛州逸豪実業有限公司は、3.5 億 元を投じて建設する年産 1 万トンのハイレンジ電解銅箔及び年 産 400 万平米の銅箔張り積層板生産事業の一環で年産 2500 トン の電解銅箔生産ラインの試運転を開始したことを明らかにした。 現在、2 本目の年産 2500 トンの電解銅箔生産ラインが据付中、 また第 2 期の年産 5000 トンの電解銅箔生産ラインの基礎工事が開始されているという。 全ての事業が完成すれば、年間 11 億元の売上高を見込んでいるという。 610 号 8 月 4 日 【LED】上海市、映瑞光電と共同で国家級 LED 産業化モデル基地建設 2010/7/30 東方網-文匯報 中国上海市政府は、上海市のハイテク産業化の重点プ ロジェクトとして、上海市政府傘下の上海臨港集団、 北京大学系ベンチャーキャピタルである北大青鳥集 団傘下の映瑞光電が共同で上海臨港産業区に国家級 LED 照明産業化モデル基地を建設す ることで正式に調印したことを明らかにした。中共中央政治局委員、上海市共産党委員 会書記である俞正声氏が調印式に出席したことからも、同プロジェクトの上海市にとっ ての重要性がうかがえる。 映瑞光電の LED 照明事業は、北大青鳥集団、海外のベンチャーキャピタルが総額 27 億元 を投じて LED チップ用エピタキシャルウエハ及び LED チップの生産を行うとともに、LED バックライト等の実装検査等も行うもので、第 1 期の投資額は 10 億元とされている。 また、映瑞光電は、上海市の MOCVD 設備の独自開発及び量産化、LED 核心原材料の中国 国内での独自開発及び量産化、検査技術の獲得にも全面協力することが約束されている。 北大青鳥集団:www.jadebird.com.cn/ 【LED】放熱モジュール業界、急成長する LED 照明事業に積極的参入 DIGITIMES 30-7-2010 5 2010 年 8 月号 大手放熱モジュールメーカーである力致科技(Forcecon)が子会社・Ecomaa Lighting 社を通じて今年 4-6 月に LED ライトバルブの大量出荷を開始したのに続き、同業の建準 電機工業(Sunonwealth Electric Machine Industrial)が LED ライトバルブ用放熱ファ ンの月産能力を 2 倍の 40 万ユニットに拡張するなど、放熱モジュールメーカーの LED 照明事業への積極的参入が目立ってきた。 力致科技は既に Ecomaa 社の 50%前後の持分を取得しており、全ての LED ライトバルブ部 品を力致科技が供給している。Ecomaa 社は現在、LED 実装については、日亜、米 Cree 社、宏齊(Harvatek)と提携しており、Ecomaa 社の LED ライトバルブの出荷量が今年通 年で 20 万枚に達し、年間売上高は 2 億 NTD(626 万米ドル)に達する見通し。 一方、建準電機は、LED 放熱モジュールの月産能力を今年 3 月に 20 万ユニットから 40 万ユニットに 2 倍に拡張、来年の売上高は売上高全体の 1 割以上を占める見通しを示し ている。 従来からの主力製品であるノートパソコン用放熱モジュールについては、力致科技は今 年 7 月の出荷が依然伸び悩んでいること、中国内地の賃金上昇などから収益も圧迫され ていることから、7-9 月見通しについては慎重な見方を示している。一方、建準電機は 7-9 月の売上高が 4-6 月比 15%増となる見通しを明らかにしている。 【太陽電池】江西吉陽、韓国に 3 億米ドルを投じて太陽電池工場建設 2010/8/2 中広網 中国江西省の太陽電池メーカー、新余吉陽控股股份有限公司は、中国国家商務省の承認 を経て、韓国済州道ハイテクパークで太陽電池工場を建設することを発表した。総投資 額は 3 億米ドル(21 億元)で、江西省の企業としては過去 2 番目の規模となる海外投資案 件となる。 吉陽控股が韓国済州道に建設する太陽電池工場は年内に着工、主に太陽電池モジュール 等を生産する。第 1 期の投資額は 1000 万米ドル、20 本の生産ラインを建設、年間生産 高は 110 億元に達する見通し。 【液晶パネル】京東方、2.9 億元で台湾美斉のモニタ/テレビ事業を買収 騰訊科技 2010/8/2 中国地場最大の液晶パネルメーカー、京東方(BOE)は、台湾投資審査会に提出していた 台北での子会社設立及び同子会社を通じての美斉科技の買収案について同審査会の認可 を取得したことを明らかにした。 京東方は今年 3 月 15 日に台湾の美斉科技股份有限公司と資産売買契约を締結、美斉科技 のパソコン用モニタ事業及びテレビ事業を取得することを決定していた。 【液晶パネル】液晶パネル業界、相次いで稼働率低下 在庫管理最優先 聯合新聞網 2010/8/2 6 2010 年 8 月号 台湾の液晶パネル業界は、7-9 月の見通しについて悲観的見方を強めており、市場の需 要に対しても慎重な見方を示しており、足もとで設備利用率が低下している。 友達光電 CEO の陳来助氏は、IR 説明会で、4-6 月の稼働率は 97-98%だったが、7 月に入 ってから 8.5 世代設備の利用率は 90%、7.5 世代設備は 87%、第 6 世代は 88%、第 5 世代 は 90%、第 4 世代は 90%、3.5 世代は 85%に低下しているという。 一方、奇美電子副董事長兼 CEO の段行建氏は、株主総会後に、7 月の 8.5 世代設備の利 用率が 35%に低迷したものの、8 月以降徐々に好転してくるとの見方を示した。奇美電子 の 7 月の 7.5 世代の利用率は 80%、第 6 世代の利用率は 87%、5.5 世代の利用率は 90%、 第 5 世代は 80%、第 4 世代は 80%、3.5 世代は 80%だった。 また、華映総経理の林盛昌氏は、7-9 月は在庫管理が最優先課題となる、米国市場が減 速することになれば、設備利用率を引き下げることも排除できないとしている。同社の 7 月の第 6 世代設備の利用率は 85%、第 4 世代は 70%、3.5 世代は 70%だった。 【パソコン】仁宝、来年のノート PC 出荷計画 6000 万台に設定 首位確保 DIGITIMES 2-8-2010 ノートパソコン ODM 世界最大手の仁宝(Compal)は、宏碁(Acer)、Dell、聯想(Lenovo)、 東芝からの受注がほぼ確定したことから、来年度のノートパソコン ODM 出荷計画を前年 度比 20%増の 6000 万台に設定したことを明らかにした。業界関係者は、6000 万台を達 成できれば、業界第 2 位の広達(Quanta)を上回り、業界首位を確保できるとしている。 一方、業界第 3 位の緯創(Wistron)の来年度のノートパソコン出荷計画は前年度比 20% 増の 3500 万台であるのに対し、HP 及び Dell から大量受注を獲得した鴻海(Foxconn) のノートパソコン出荷見通しは同 2000 万台に上り、業界第 4 位の英業達(Inventec)を 抜いて業界第 4 位となる見通し。 仁宝は、6000 万台の出荷を確保するため、主力の中国昆山工場の拡張に加えて、ベトナ ム及び中国四川省での新工場建設を行うことを明らかにしている。 主要ノートパソコン ODM メーカーの HP/宏碁/Dell からの来年度受注見通し(百万台) HP 宏碁 Dell 広達 22-24 5 4 仁宝 2 25 9-10 緯創 2 15 12 鴻海 9-10 N/A 4 英業達 8 N/A N/A フレクトロニクス 4 N/A 2 和碩 N/A 2 N/A 合計 47-50 47 31-32 【パソコン】技嘉、欧州市場回復等で 3Q 出荷量 1Q 水準回復する見通し DIGITIMES 30 July 2010] 7 2010 年 8 月号 マザーボード世界第 2 位の技嘉(Gigabyte)董事長の Dandy Yeh 氏は、欧州市場が回復 し始めていること、中国内地が需要ピーク期に入ることなどから、今年 7-9 月のマザー ボード出荷量が今年 1-3 月の水準を回復する見通し、今年通年の出荷量目標 1900 万枚が 達成できる見通しを明らかにした。 同氏は、中でも中国内地の現地ソフトウェア/ハードウェアメーカーとの提携を積極的に 進めることで、中国内地での出荷を伸ばしたいことを強調。激化している値下げ競争に ついては、過激な値下げには参画しない、R&D 及びマーケティング強化による市場開拓 に集中することを明らかにした。 【PCB】五洲電路、江西省龍南区に年産 100 万平米 PCB 工場を建設 2010-7-31 pcbcity 中国深圳市に本拠を置く地場のプリント配線基板メーカー、五洲電路集団は、2.4 億元 を投じて、江西省龍南経済技術開発区富康工業小区に、年産 100 万平米のプリント配線 基板工場を建設することを明らかにした。 【電池】比亜迪のリン酸鉄電池、3 大新型電池急追 自動車に積極搭載 2010/8/3 中国有色網 中国政府が新エネルギー動力自動車に対する補助金制度を実施したことから、中国内地 でリチウムイオン動力電池、ニッケル水素動力電池、燃料電池の 3 大新エネルギー電池 を巡ってこれまで以上の激しい競争が展開されている。 一方、比亜迪(BYD)が独自開発したリン酸鉄リチウム電池が急速に 3 大新エネルギー電 池を追い上げており、リン酸鉄リチウム電池を搭載した F3DM 低炭素自動車は、中国工業 情報化省が推奨する新エネルギー乗用車の指定を取得し、5 万元の補助金が支給されて いる。 リン酸鉄リチウム電池は、リン酸鉄リチウムを正極材料としたリチウムイオン電池で、 一般鉛酸電池、ニッケル水素電池に比べ、寿命が約 4 倍、延べ 2000 回以上の充放電が可 能で、使用年数は 7-8 年に及ぶ。 また、安全面でも、リン酸鉄リチウム電池は、高温耐性(350℃̶500℃)があり、たとえ 最悪の交通事故の状況下でも爆発する危険がないという利点がある。 さらに、リン酸鉄リチウム電池は、重金属及び稀少金属(レアメタル)を含まないとい う環境にやさしい側面も評価されている。 今年 5 月にはダイムラー社が比亜迪と正式に合弁契約を締結、深圳に比亜迪ダイムラー 新技術有限公司を設立、2013 年からリン酸鉄リチウム電池を搭載した新型電気自動車を 量産することを明らかにしている。 【センサ】富士電機、無錫新区にスマートグリッド用メーカー生産企業を設立 RFID 世界網 2010-8-2 8 2010 年 8 月号 日本の富士電機は、中国石油大手の中石油蘭州石化公司と無錫新区でスマートグリッド 用メーカー(センサ)領域で戦略的パートナーシップを構築することで正式に契約を締 結した。 富士電機は、無錫新区に合弁企業を設立し、スマートグリッド用メーカー製品を年間 8 万台生産、年間 2.5 億元の売上高を見込んでいる。 【センサ】フィリップス、中国最大の超音波センサメーカー・上海愛培克を買収 機電商情網 2010-8-2 医療機器事業を強化している家電大手のフィリップス・エ レクトロニクスは 7 月 28 日、中国地場の大手超音波セン サメーカーである上海愛培克電子科技有限公司(Shanghai Apex Electronics)を買収したことを発表した。フィリップス・エレクトロニクスは、 上海愛培克の買収を通じて、新興国の低価格超音波検査製品需要を取り込みたいとして いる。 フィリップス・ヘルスケアは、中国内地のような新興国市場では医療インフラ整備が急 ピッチで進んでおり、低価格の医療用超音波検査製品需要が急増している、早期診断及 び画像診断において、超音波は最も核心の技術であり、携帯性にも優れた医療手段で、 この分野でフィリップスが確固たる地位を確保することは極めて重要としている。フィ リップスは先日、中国内地市場でのプレゼンス確保の一環で、 中国の大手医療設備メーカーである深圳金科威も買収してい る。 上海愛培克電子:www.apexelectronic.com/ 深圳金科威:www.goldwayinc.com/ 611 号 8 月 6 日 【液晶パネル】合肥発改委、第 8 世代 LCD 生産ライン凍結の事実ないと 新安晚報 2010/8/3 中国安徽省合肥市発展改革委員会主任の王厚亮氏は、凍結憶測が出ている中国地場最大 の液晶パネルメーカー・京東方(BOE)との提携による第 8 世代液晶パネル生産ライン建 設計画について、凍結した事実はなく、現在認可機関である中国国家発展改革委員会に 認可申請中であることを明らかにした。 現在、第 8 世代前後の高世代液晶パネル生産ライン建設計画を中央政府に提出している 地方都市は、上記の合肥市のほか、成都、蘇州、広州、南京 4 都市があり、誘致競争が 白熱化している。 合肥市が第 8 世代生産ラインを保有することになれば、近く完成する第 6 世代生産ライ ンの競争力が低下してしまうではないかの懸念に対して、合肥京東方光電科技有限公司 関係者は、それは液晶パネル産業に対する理解が欠如していることから来る大きな誤解 で、京東方は北京に第 5 世代生産ライン、成都に 4.5 世代生産ラインを保有し、中小型 9 2010 年 8 月号 液晶パネルを生産している、4.5 世代生産ラインは携帯電話用の小型液晶パネルの生産 に適しており、第 5 世代はノートパソコン用の中型液晶パネルの生産に適している、一 方、第 6 世代は 12-37 インチ液晶テレビ及び卓上パソコンモニタ用の中大型液晶パネル の生産に適していることから、それぞれの世代の生産ラインにはそれぞれに適した用途 のパネルがあるとの見解を示した。 また、今年 6 月末に台湾の友達光電(AUO)が合肥経済開発区に 10 億元を投じて 32 イン チ以上液晶パネルモジュール工場及び液晶テレビ工場を建設することを発表しているこ とから、合肥の第 8 世代液晶パネル生産ライン建設にはその需要に応える確りとしたニ ーズがあることも明らかにした。 合肥市は間もなく稼働する京東方の第 6 世代液晶パネル生産ライン関連で、中国地場最 大のブラウン管メーカーである彩虹(Caihong)のガラス基板生産事業も誘致しており、 川上の原材料産業の誘致も積極的に行っている。 【液晶 TV】シャープ、内陸攻勢で中国液晶テレビ市場で外資首位を目指す 投影時代 2010/8/3 日本のシャープ中国事業本部長の菅野信行氏は、シャープが中国内地の液晶テレビ市場 で 10%以上のシェアを獲得し、韓国勢を抑えて外資系首位を狙う計画を明らかにした。 市場調査機関 DisplaySearch によると、シャープの今年 1-3 月の中国内地の液晶テレビ 市場におけるシェアは 4.8%にとどまっている。来年 3 月末までの会計年度に、シャープ は中国内地で 240 万台の液晶テレビを出荷する計画で、同期の中国内地の液晶テレビ総 出荷量予想 3900 万台に対するシャープのシェアは 6%を超える見通し。 中国地場の市場調査機関、奥維資訊によると、シャープの今年上期の中国内地市場にお ける液晶テレビ販売台数は 85.7 万台で、年間目標 240 万台の 36%にしか到達しておらず、 下半期の国慶節及び来年の春節に大きく挽回する必要が出ている。三星、LG、ソニーと の激しい競争の中、シャープが 10%以上のシェアを確保するには、全方位的、立体的戦 略が必要となる。 その戦略の一環として、シャープは LED バックライト液晶テレビの普及に注力しており、 昨年末に開催された第 5 回中国薄型テレビ市場発展サミットフォーラムで、シャープ中 国事業販売部長の新原伸一氏は、今年シャープが中国内地で販売する液晶テレビのうち 20%を LED バックライト型にすることを明らかにしている。 現在、シャープの中国内地の LED 液晶テレビ市場におけるシェアは 10%で、主な販売地 域は北京、上海、広州等の沿海部に集中している。そのため、今年は地方都市の開拓を 積極的に行う計画で、地方都市のニーズに合致した低価格製品の開発にも力を入れてい る。 今年 6 月にシャープ社長の片山幹雄氏は、今後中国内地で低価格の液晶テレビ製品を積 極的に投入し、農村部のニーズに応えていくことを明らかにしている。また、中国内地 はシャープのグローバル戦略の中でも重点市場に位置づけられており、シェア首位を目 指すことからも、シャープは液晶テレビで新たなダブルスタンダード戦略を取ることを 決めている、その内容はハイビジョン高画質の高価格機種を開発することと同時平行し 10 2010 年 8 月号 て、中国内地の農村市場に合致した低価格機種を開発していくというもの、としている。 低価格機種については、日本製の液晶パネルの一部機能を削ることで、価格を 3500 元以 内に抑える計画だという。昨年 8 月に南京中電熊猫電子に正式に売却・移管された第 6 世代液晶パネル生産ラインについては、来年 3 月に中国農村部向け 32 インチ、37 イン チ液晶テレビ用パネルの量産を開始することを明らかにしている。 シャープは 2001 年から南京で液晶テレビ用モジュールの組み立てを行っており、今般の 第 6 世代生産ラインの売却・移管、来年 3 月の量産開始により、中国農村部向け低価格 液晶テレビの本格的な生産体制構築が実現することになる。 さらに、7 月 23 日、シャープは中国国内大手家電量販店チェーンの国美電器と液晶テレ ビ販売に関する戦略的パートナーシップ契約を締結しているが、これについて、新原伸 一氏は昨年の中国内地での売上高は前年比 150%増となっている、今年は国美電器との提 携などにより、地方都市でのさらなる売上増が期待できるとしている。シャープは中国 農村部での販売を拡大するため、農村市場開拓のための特別チームを設置しているとい う。 中国事業本部長の菅野信行氏は、中国国内のシャープ販売店を現在の 5200 店舗から 1 万店舗に拡大する計画を進めており、新たな店舗を主に内陸部に設置することを明らか にしている。その実現のため、内陸部に販売店を多く展開している江蘇五星、武漢工貿 などの家電量販店チェーンと提携すると同時に、中国全土で現地代理店の開拓も進めて いるという。 菅野信行氏は、中国のような広大な国においては、全てのネットワークを自前で構築す ることはコスト面でも非現実的、地方の代理店の力を借りて地方都市での販売を拡大し ていくことを強調している。 また、シャープは、中国政府の家電購入助成金制度への参加も積極的に進めており、今 年から助成金対象となるカラーテレビの最高価格が 3500 元から 7000 元に引き上げられ たことから、46 インチ液晶テレビの入札にも参加している。さらに、今年 7 月、南京に 家電購入助成金制度対象製品専門チームを設置し、現地中国人による製品の設計、生産 も開始している。 また、シャープは社内的にも中国事業本部を米国事業本部、欧州事業本部、海外生産企 画本部と同格の中核海外事業本部に昇格させる決定を行っている。 【液晶 TV】仁宝/緯創、来年度の液晶 TV 出荷量目標夫々1 千万台に DIGITIMES 3-8-2010 液晶テレビの ODM 事業を拡張しているノートパソコン ODM 大手の仁宝(Compal)及び緯 創(Wistron)は、東芝からそれぞれ 700 万台の液晶テレビ ODM を受注する見通しである ことから、来年度の液晶テレビ出荷目標をそれぞれ 1000 万台に設定していることが明ら かになった。 東芝は液晶テレビ ODM 発注量の 9 割を仁宝及び緯創に発注する見通しで、残り 1 割を同 業大手の和碩(Pegatron)に発注することが伝えられている。 そのうち、緯創は、液晶テレビ ODM 事業を非常に有望視しており、広東省での生産能力 11 2010 年 8 月号 を大幅に拡張することを明らかにしている。一部市場関係者は、緯創の来年度の液晶テ レビ出荷台数は 1200-1500 万台に達すると予測している。 ただ、緯創の今年 1-3 月の液晶テレビ出荷台数は 180 万台にとどまっており、今年通年 の出荷目標も 550-660 万台から 500-600 万台に下方修正していること、仁宝も今年上半 期の液晶テレビ出荷台数が 200 万台にとどまっており、年間目標 600 万台の達成は困難 になっていることなども考慮する必要がある。 【LED】仏山照明、米国 Bridgelux と提携 LED 照明事業拡張を加速 証券時報 2010/8/3 中国地場大手照明メーカーである仏山照明は、リチウム電池 事業を有する合肥国軒高科動力能源有限公司の 20%の持分を 取得、青海省最大の塩湖・チャルカン塩湖のリチウム資源を 開発している青海仏照鋰能源有限公司に対して 877 万元の 増資を行ったのに続き、米国の LED 照明メーカーである米国 Bridgelux 社と LED 照明事 業で提携することを発表した。 仏山照明は、中国国内の大手照明メーカーとして、昨年初めから国内外の LED エピタキ シャルウエハ、チップメーカーとの提携を模索してきたが、LED エピタキシャルウエハ、 チップの生産及び実装技術において厳しい特許規制があることから、慎重に合法的特許 を持った LED エピタキシャル、チップメーカーを探してきた、その結果最終的に米国の Bridgelux 社と提携することを決めたことを明らかにしている。 発表内容によると、米国 Bridgelux 社は本社をシリコンバレーに置き、固体素子照明 (SSL)の先駆であり、世界で 225 件を超える特許を保有している照明専門設計メーカー とされている。 仏山照明は、今回の提携を通じて、Bridgelux 社の特許権を授権された高輝度 LED 光源、 放熱、ドライバ技術による LED 電球及び LED インテリアを中国国内で生産、販売する計 画。 市場関係者は、仏山照明がリチウム電池、LED 照明等の新エネルギー事業に積極的に投 資を行っていることから、成長性が期待できる企業に業態転換が進んでいるとの評価が なされている。米 Bridgelux 社:www.bridgelux.com/ 【LED】隆達電子、Philips/Osram から相次いで LED 照明 OEM を受注 DIGITIMES 3-8-2010 液晶パネル大手の友達光電(AUO)傘下の LED エピタキシャルウエハ及びチップメーカー、 隆達電子(Lextar)総裁の David Su 氏は、欧州のフィリップス(Philips)及びオスラ ム(Osram)から相次いで LED 照明製品の OEM を受注したことを発表した。隆達電子は、 今年年末には LED 照明製品の OEM 売上高が総売上高の 20%を占める見通しを示している。 同社は、LED 照明製品の価格は高止まりしているものの、商業用 LED 照明需要は省エネ・ 長寿命ニーズから今後も高成長が期待できると指摘、欧州や日本などの電気料金が高い 12 2010 年 8 月号 国・地域では特に LED 照明製品の需要は伸張するとしている。中でも LED 電球は、日本 の今年 5 月の電球市場全体に占める比率は、出荷量ベースで 16%、出荷額ベースで 60% まで上昇している。 隆達電子は先日、日本市場向け 4.5 ワット LED 電球の開発に成功。同製品の使用寿命は 5 万時間、白熱電球に比べ 80%の省エネ効果を実現している。隆達電子は今後、LED 照明 OEM 事業に注力するとともに、自社ブランドの LED 照明製品の開発を行うことを明らか にしている。 【太陽電池】雲南天達、中東/東南アジア市場開拓で北方光電と提携 2010-8-3 索比太陽能 中国地場の太陽電池メーカー、雲南天達光伏科技股份有限公司は、 中国兵器集団傘下のレーザー装置メーカーである北京北方光電有 限公司と協力し中東及び東南アジアの太陽電池市場を開拓するこ とで、戦略的パートナーシップを締結したことを明らかにした。 雲南天達光伏:www.ynsolar.cn/ 北京北方光電:www.oec.com.cn/ 【半導体】今年上期チップメーカー上位 20 社ランキング発表 V 字回復鮮明 2010-8-3 PCBTN 半導体産業が上昇周期に入ったことを背景に、メモリメーカー、及びファウンドリメー カーの業績が V 字回復しており、ICInsight が発表した 2010 年上半期世界のチップメー カー上位 20 社に世界の 5 大メモリメーカーがランクされたことからも、そのことがうか がえる結果となった。20 社にランクされたメモリメーカーのうち、三星が 2 位にランク、 売上高は 152.9 億米ドルに達し たほか、日本の Elpida も順位を 15 位から 10 位に上げた。 ICInsight は、三星がインテルの 後塵を拝することを良しとはせ ず、売上高の差は昨年の 1.0:1.5 から 1.0:1.27 に縮んでいると 指摘している。また、三星はフ ァウンドリサービスにも力を入 れており、36 億米ドルの巨資を 投じて米国テキサス州オーステ ィンの 12 インチ生産ラインをフ ァウンドリ用に改造していると 指摘している。 DRAM 及び NAND フラッシュ市場 の回復により、Hynix 及び Micron 13 2010 年 8 月号 も売上高順位を上げており、それぞれ昨年年間の売上高が 63.2 億米ドル及び 54.5 億米 ドルだったが、今年は半年でそれぞれ 52.6 億米ドル及び 44.4 億米ドルの売上高を達成 している。 ファウンドリ大手の台積電(TSMC)及び聯電(UMC)も業績を急速に回復させている。台 積電は順位を 6 位から 5 位、聯電は 24 位から 18 位に上げている。 今年上期の上位 20 社の総売上高は 1020 億米ドルで、下期の売上高が上期並みを達成す ると仮定しても、今年の上位 20 社の総売上高は 2040 億米ドルに達することになり、昨 年比 29%増となる。ICInsight は、下期の業績が上期並みにとどまらず、上回る可能性の 方が大きいと予想している。 今年の半導体市場の成長を牽引しているのは、正にパソコン、携帯電話といった電子端 末市場であり、パソコン及び携帯電話だけで世界のチップ消費量の 60%以上を占めてい る。ICInsight は、今年のパソコン出荷量は少なくとも前年比 18%増、売上高は 3380 億 米ドル、携帯電話の出荷量は同 13%増、そのうちスマートフォンの出荷量は同 21%増、 売上高は 2.75 億米ドルに達すると予測している。 【受動部品】風華高科、粤晶高科を買収 華南に半導体実装基地建設 維庫電子市場網 2010-8-4 中国地場大手受動部品メーカー、風華高科(Fenghua)は、1.28 億元で広東 広晟集団傘下の半導体実装メーカーである広東粤晶高科股份有限公司の 86% の持分を取得し、今後 3 年以内に中国華南地区に半導体実装基地を建設する ことを発表した。 粤晶高科は、中国華南地区最大の半導体実装メーカーで、年産能力は 30 億個、中国の半 導体産業協会の 2007 年統計によると、内資・外資を含めた中国国内の半導体実装メーカ ーで売上高順位が 8 位、内資のみでは 3 位となっている。風華高科は、粤晶高科買収に より、半導体実装能力が年間 42 億個になるとしている。 粤晶高科:www.china-yuejing.com/ 612 号 8 月 9 日 【EMS】富士康、中国河南省鄭州にアップル iPhone 用 ODM 工場を建設 小熊在線 2010/8/5 EMS 最大手の鴻海(Foxconn)傘下の携帯電話 ODM 会社、富士康科技集団が今月末から中 国河南省鄭州にアップル iPhone を生産する新たな ODM 工場の建設を開始することが明ら かになった。 新工場は、富士康科技集団の現地子会社である鴻海科技集団富泰華精密電子(鄭州)有 限公司(Futaihua Precision Electronics (Zhengzhou))が運営管理を行う。既に人員募 集も完了しているという。アップルが鄭州市で臨時使用している借り工場の生産ライン が 500 名を超える人員を配置していることから、富士康の鄭州新工場が完成した場合、 14 2010 年 8 月号 総人員数は 1 万人近くに達すると見られている。 鄭州新工場の主力製品は、アップル iPhone であることは明らかであるが、先般販売を開 始した iPhone4 の生産ラインも移転するかについては不透明。Verizon 社向け CDMA 方式 iPhone 4 については、EMS 大手の和碩(Pegatron)が今月から ODM 生産を開始している。 【携帯電話】華為、今年上期の端末機出荷台数 5000 万台近くに 2010/8/5 新浪科技 中国地場最大の通信設備メーカーである華為技術(Huawei)傘下の端末機事業会社、華 為終端(Huawei Device)は、今年上期の業績を発表し、今年上期の各種端末機の出荷量 が 5000 万台近くに達し、前年同期比 39%増となったことを明らかにした。そのうち、WiFi 端末の出荷量は 2200 万台で同 68%増、携帯電話端末の出荷量は 1300 万台、うちスマー トフォン端末の出荷量は同 200%増となった。 華為終端が 5 月 25 日にスペイン・テレコムと共同で発表した価格 150 米ドル前後の Android スマートフォン IVY は、価格 1000 元以下スマートフォンの先駆けとなる機種で あり、今後中国国内の 3 大キャリアとも提携し、複数の 1000 元以下スマートフォン機種 を市場に投入する計画だという。 関係市場調査機関によると、今年の世界のスマートフォンの出荷量はノートパソコンの 出荷量を超える見通しで、2014 年には 4 億台に達し、インターネットアクセス手段のマ ジョリティが携帯電話に移行するともいわれている。この爆発的に成長する市場におい て、華為は他社に先駆けて 1000 元スマートフォンを投入したことの意義は大きく、華為 は今年だけで 150 米ドルクラスの機種を含めて世界市場に向けて 10 機種余りのスマート フォンを投入する計画。 また、著名な市場調査機関 ABI Research によると、華為終端の WiFi 端末市場における シェアは 3 年連続世界首位で、今年 5 月末までの累計出荷台数が 1 億台を突破している という。GFK ジャパンによると、華為は日本の WiFi カード市場で 2 年連続で 50%以上の シェアを有し、イーモバイル(EMOBILE)向けでは 70%を超えるシェアを有している。華 為は、この WiFi カード市場にとどまらず、携帯電話端末製品でも日本市場への進出を成 功させている。また、欧州市場では今年上期にドイツ・テレコムから LTE 端末を大量受 注している他、フランスでは自社ブランド Android 携帯電話端末の販売にも成功してい る。 【携帯電話】義隆、携帯電話パネルドライバ IC 需要鈍化で 3Q 業績悪化 台湾工商时報 2010/8/5 ディスプレイ用ドライバ IC メーカーの義隆電子(Elan)董事長の葉儀皓氏は、今年 7-9 月のノートパソコン関連製品の出荷量は堅調に伸びているものの、携帯電話のスマート フォンへの切り換えが急速に進んでいることから携帯電話パネル用ドライバ IC 需要は 伸び悩んでおり、全体としては 7-9 月の売上高が 4-6 月比 5%減、粗利率も 4-6 月の 39% を下回る見通しを明らかにした。 15 2010 年 8 月号 同業の聯発(MediaTek)、瑞昱(Re 華晶)、原相(Pixart)なども相次いで 7-9 月の業績 が 4-6 月を下回る見通しを示しており、IC 設計メーカーにとって今年の 7-9 月は例年の ような盛り上がりが期待できない状況となっている。 義隆電子は今年 4-6 月の売上高が 17.3 億 NTD で 1-3 月比 41%増、四半期としては過去 最高の売上高を記録していた。義隆電子:www.emc.com.tw/ 【デジカメ】華晶、Kodak の ODM 失注をニコン/三星の ODM 獲得でカバー DIGITIMES 5-8-2010 世界最大のデジタルカメラ ODM メーカー、華晶(Altek)は先日、新たにニコン(Nikon) 及び三星から来年度分デジタルカメラ ODM を受注したことを発表した。華晶は先日、最 大のユーザーである Eastman Kodak が、競合する亜洲光学(Asia Optical)と EMS 大手 のフレクトロニクスの合弁企業である AOF Imaging Technology に大口発注をしたことか ら、新たなユーザーの獲得に取り組んでいた。 【タッチパネル】介面、長沙に大規模工場建設 来年 6 月末までに稼働 PCB 技術網 2010/8/5 タッチパネル大手の介面光電(J Touch)は、1500 万米ドルを投じて中国湖南省長沙に 大規模工場を建設することを発表した。新会社の名称は仮称ベースで介面光電(長沙) 有限公司、主に静電容量式タッチパネルを生産、生産能力は台湾域内の生産能力を超え、 中小型パネル製品の月産能力は 250 万枚を超えるという。来年 6 月末までに稼働予定。 介面光電の長沙工場建設は、アップル iPhone 4 のタッチパネル受注獲得のための重要な 布石と見られている。 現在、介面光電の主要工場はいずれも台湾域内にあり、月産能力は抵抗膜式タッチパネ ル 200 万枚、静電容量式タッチパネル 250 万枚。主力ユーザーは、三ツ星、ソニー-エリ クソン、モトローラ、ノキア、HTC(宏達)等となっている。 この他、介面光電は今年下期に 60μm 極細銀プリント配線技術、ガラス/薄膜新型静電容 量式タッチパネル、表面硬度 6H 新材料、3D ディスプレイ用フィルム、3D 切り换えソフ トウェア等も相次いで市場に投入している。 【タッチパネル】勝華、タッチパネル出荷急増で 7 月売上高が前月比 140%増 DIGITIMES 5-8-2010 中小型液晶パネルでタッチパネルの生産を急拡大している勝華(Wintek)は、タッチパ ネルの出荷が急増したことから、今年 7 月の連結売上高が前月比 139%増の 52.9 億 NTD(1 億 6500 万米ドル)に達し、単月としては過去 5 年で最高となったことを明らかにした。 1-7 月の連結売上高は 260 億 NTD で前年同期比 84%増だった。 タッチパネルについては、生産能力を超える受注が続いていることから、生産ラインの 配置換えを加速しているという。ただ、生産ラインの配置換えが完了するには数ヶ月要 16 2010 年 8 月号 することから、8 月、9 月の連結売上高については、7 月並み若しくは微増を予想してい るという。なお、勝華の今年 4-6 月の純利益は 3 億 7000 万 NTD 前後になる見通し。 【タッチパネル】彩晶、10 月からタッチパネルの量産開始 南京工場は完成 DJ 財経知識庫 2010/8/4 台湾第 3 位の液晶パネルメーカーである瀚宇彩晶(Hannstar Display)は、今年 4-6 月 の単体売上高は 172.16 億 NTD で 1-3 月比 17%増、営業損失は 0.72 億 NTD、税後損失は 4.28 億 NTD、粗利率は 7%で 1-3 月比 3 ポイント上昇、在庫回転日数は 1-3 月の 28 日か ら 25 日に縮小したことを発表した。 7-9 月の見通しについては、液晶パネル大手の LG Display、友達光電(AUO)、中華映管 が相次いで 7-9 月の市況について低調な見通しを示しているものの、例年のような需要 の盛り上がりが期待できないものの、需要そのものがシュリンクするわけではない、悲 観的になる必要は無いとの見方を示した。稼働率については、今年 4-6 月は 97-98%を維 持したものの、7-9 月は稼働率よりも在庫管理を優先することから、稼働率が 90%近辺ま で下がることもあり得るとしている。 強化しているタッチパネル事業については、4-6 月に南京にタッチパネルモジュール生 産ラインを完成、6 月から試験生産を開始している、中国地場の電子書籍リーダー最大 手の漢王科技(Hanvon)、台湾の華碩(Asustek)向けでは既に少量供給を開始している という。10 月からは大量生産が可能になる見通し。 彩晶が、主要カラーフィルタサプライヤである和鑫(Sintek)からタッチパネル用セン サを調達していることから、和鑫のタッチパネルセンサ供給能力がカラーフィルタ生産 により相当抑制されているという。彩晶のタッチパネルの量産が 10 月以降になる最大の 要因もタッチパネルセンサの調達が追いつかないためだという。そのため、10 月頃には 彩晶のカラーフィルタの自社生産比率が 100%に達することから、10 月以降は和鑫が生産 能力をタッチパネルセンサ生産にシフトすることが可能になる見通しだという。 4-6 月の出荷量については、19 インチ換算で 524.8 万枚で 1-3 月比 11%増、そのうち中 小型パネルの出荷量は 5412 万枚で 1-3 月比 62.5%増、大型パネルの出荷量は 165 万枚で 1-3 月比 2.5%増だった。また、自社ブランド HannsG 製品の出荷量は 72 万台で 1-3 月比 18%減となった。製品の平均出荷価格は 103 米ドルで 1-3 月比 6.2%高となった。 また、製品別売上高構成は、10 インチ以下の中小型パネルの売上高が全体の 53%、11-19 インチパネルの売上高が同 31%、20 インチ以上パネルの売上高が同 16%だった。 【太陽電池】林洋、韓華石化に売却 OEM 事業からの脱却を模索 2010-8-5 21 世紀経済報道 中国地場の大手太陽電池メーカー、林洋新能源(Solarfan)の筆頭株主である投資会社 Good Energies 社及び創業者の陸永華氏が、韓国の大手石化メーカーである韓華石化に 3.667 億米ドルで林洋新能源の 49.99%の株式を売却することが明らかになった。林洋新 能源は世界有数の太陽電池モジュールメーカーで年産量は 900 メガワット、2006 年末に 17 2010 年 8 月号 は米ナスダックに上場している。 市場関係者は、林洋新能源の今年 4-6 月の業績は、売上高が前年同期比 105%増、純利益 は前年の 3.2 億元の赤字から 2.7 億元の黒字に転換していることから、創業者の陸永華 氏が林洋新能源を売却することを疑問視しているが、ナスダック上場以来実質的経営権 を掌握している Good Energies 社が今回の売却の主導権を握っていることから、陸永華 氏は Good Energies 社の方針に従っただけではないかと見られている。昨年度の林洋新 能源の決算内容によると、Good Energies 社と陸永華氏の林洋新能源の株式保有比率は それぞれ 30.33%、13.29%となっている。ドイツ最大の太陽電池メーカーである Q-cell の大株主でもある Good Energies 社は、林洋新能源を Q-cell の主力 OEM メーカーとして 活用してきたが、林洋新能源の技術力が Q-cell にも劣らない水準に達し、OEM 事業から 自社ブランド事業への転換を求めていること、また Q-cell が東南アジアに自社工場を建 設することを決めたことなどを受けて、林洋新能源を韓国メーカーに売却することを決 めた模様。一方、陸永華氏は無錫尚徳(Suntech)からスカウトした最良のパートナーで ある王漢飛氏を 2008 年 7 月に事故で失ってから、徐々に林洋新能源の経営には参画しな くなっていたという。 今回の株式売却により、韓華石化は林洋新能源に 3 名の董事を送り、そのうち 1 名が林 洋新能源の董事長に就任する予定。 【LED】中国 LED 市場、15 年には 70 億米ドル超え世界有数の市場に 2010-08-05 中国電子材料網 大手市場調査機関 iSuppli は、中国の LED 市場は現時点では未成熟ではあるものの、中 国政府が 30 億米ドルを超える巨資を投じて需要を創出していることから、2015 年以後 には世界有数の LED 市場になるとの予測を明らかにした。 iSuppli の予測によると、2014 年には中国国内の LED 販売額は 71 億米ドルに達し、2009 年の 34 億米ドルの 2 倍以上に達する見通し。中でも超高輝度(UHB)LED 市場の成長が目 覚しく、2014 年には販売額が 2010 年の 6.86 億米ドルの 3 倍近くの 18 億米ドルに達す ると予測している。 下グラフは、iSuppli の 2009 年から 2014 年までの中国国内のセグメント別 LED 市場規 模推移予測で、前半は高輝度 LED が、後半は超高輝度 LED が市場全体を牽引するとして いる。 18 2010 年 8 月号 また、中国国内の大型液晶テレビ、ノートパソコン、モニタ用バックライト市場も高い 成長率が期待でき、2014 年には市場規模は 2010 年の 4.68 億米ドルから 12 億米ドルに 拡大する見通し。 【CCL】生益、FCCL/CCL 事業資金 12 億元調達 4 億元の設備導入 PCB 信息網 2010-8-5 中国地場最大の銅箔張り積層板(CCL)メーカー、生益科技(Shengyi)は、中国企業と しては初めてプリント配線基板製品の国際標準策定に参画するとともに、日本企業から 4 億元相当の設備を購入し、東莞松山湖 4 期 FCCL、5 期 CCL、LED 用熱伝導型 CCL 生産ラ インの建設に着手することを正式に発表した。また、両事業資金 12 億元を調達するため、 株式割当を行うことも明らかにした。 中国内地のプリント配線基板(PCB)産業の今年の生産高は 290 億米ドル、世界生産シェ アは 4 割を超える見通しで、それに伴って中国国内での CCL 生産も急速に拡大している。 613 号 8 月 11 日 【EMS】富士康、鄭州に日産 20 万台の iPhone 4 工場建設する計画 小熊在線 2010/8/6 EMS 最大手の鴻海集団(Foxconn)傘下の富士康科技集団は、鄭州に建設している生産基 地の工場の 1 つが既に完成し、稼働したことを発表した。稼働した新工場は、富士康科 技集団が鄭州に設立した子会社、鴻海科技集団富泰華精密電子(鄭州)有限公司が管理 運営するとしている。 富士康は、鄭州工場は生産拠点の内陸シフトの一環であるとともに、アップル iPhone スマートフォンの ODM 需要拡大に応えるための重要拠点としている。富士康内部関係者 によると、鄭州工場の iPhone スマート携帯電話生産能力は最終的には日産 20 万台に達 する設計となっており、全ての生産ラインが完成すれば、iPhone の生産が販売に追いつ かないという状況は解消されるとしている。労働環境についても、深圳工場で多数の自 殺者を出していることを踏まえて、労働環境の改善、過度にプレッシャーがかからない 低ストレスの環境を提供したいとしている。 日産 20 万台については、設計通りに実現できるかを疑問視する声も出ている。富士康が 日産 20 万台の iPhone を生産するには、それに見合った部材の調達を行う必要があり、 部材メーカーの生産能力拡大が平行して進む必要がある。中でも、iPhone 携帯電話に採 用している強化ガラスパネルは需給逼迫が続いていることから、富士康の鄭州工場が実 際に日産 20 万台を実現できるのはかなり先になると見られている。 【EMS】鴻海、14 年までに卓上 PC/プリンタ/モニタ生産を武漢に集約 DIGITIMES 6-8-2010 19 2010 年 8 月号 EMS 最大手の鴻海集団(Foxconn)は、中国武漢市政府との間で、2014 年までに卓上パソ コンの生産ラインを武漢市に移転、集約することで正式に契約を締結した。武漢市に移 転される卓上パソコンの生産ラインの年産能力は 6800 万台に上るという。また同時に、 プリンタ及びモニタ製品の生産ラインも武漢市に移転することになるという。 鴻海集団は 2008 年から武漢市での投資を開始、既に総額 36 億元を投じて工業団地建設 を行っている。現在、従業員は 2 万人、今年上期の生産高は 71.6 億元に達している。2014 年までに従業員は 10 万人、年間生産高は 500 億元に達する見通し。 【EMS】華為/中興/比亜迪を育んだ深圳 市の地道なイノベーション戦略 2010/8/6 深圳新聞網-深圳晚報 中国深圳市副市長の唐傑氏は、同市政治協商会議が開催した第 12 次 5 ヵ年計画策定委員 会の席上、深圳市の第 12 次 5 ヵ年計画策定状況及び基本的考え方について報告を行い、 現下の深圳市の経済発展に見られる特長について以下の 3 つの観点で分析を行った。 先ず、中国の 2 大通信設備メーカーである華為(Huawei)、中興(ZTE)の世界での成功 が上海にハイテク分野での戦略を再構築する必要性を再考させたことについて、唐傑氏 は地道にイノベーションに注力してきた結果であり、深圳が特許権出願件数が常に全国 3 位以内、発明特許分野では 3 年連続全国首位、深圳の経済成長が単に資本投下による ものではなく、相当部分が技術革新や新ブランドの創出によるものであることを強調し た。 深圳市は既に世界有数の移動通信設備生産基地となっており、世界第 2 位及び世界第 5 位の通信設備メーカーである華為及び中興を有するだけではなく、EMS 世界最大手の富 士康(Foxconn)の最大の生産拠点を持つともに、富士康を脅かすまでに成長した中国地 場最大の EMS メーカー、比亜迪(BYD)も有するという突出した実績を持つ。唐傑氏は、 これら世界有数の大手通信機器メーカーの集積を支えているのが、数千社ともいわれる 部材メーカーであることも決して忘れてはならないと指摘する。 中国共産党中央政治局委員で上海市共産党委員会書記である俞正声氏は 2 度にわたり、 上海市政府はなぜ上海市が華為や中興といった電子機器メーカーを育てることができて いないのか、深圳市に学ぶところがないのか、改めて再考すべきと警鐘を鳴らしている ことも注目されている。 第 2 の特長として、輸出の浮き沈みがあった中でも、深圳市がなぜ安定して経済発展を 実現できたのかに言及して、深圳が既に従来からの輸出主導の都市ではなく、ここ数年 で国内販売比率が 54%に達しており、深圳市は既に輸出、国内販売が均衡する都市に生 まれ変わっていることを強調した。 第 3 の特長として、第 12 次 5 ヵ年計画策定の考え方に言及して、アップルの iPhone、 iPod、iPad の最終組み立てはいずれも富士康の深圳工場で行われており、富士康がなけ れば、アップルの iPhone、iPod、iPad は誕生しなかったといっても過言ではないと指摘 しならがも、第 12 次 5 ヵ年計画ではアップルのような特許権収入を本業とするような知 的財産権を発揮できる中国地場企業を育成することを最大の目標としたいことも明らか にした。 20 2010 年 8 月号 【パソコン】方正、PC 事業部を宏碁に移管 700 名余りの社員を転籍 2010-8-5 中国 PCB 産業協会 中国地場大手パソコンメーカーである方正科技(Founder)は、正式にパソコン大手の宏 碁(Acer)との長期提携の一環で、方正ブランド PC 事業の企画、営業、部材調達を含む 大部分の業務運営を宏碁に移管することを発表した。また、方正科技総裁の藍燁氏が方 正科技を離職し、宏碁に移籍することも明らかになった。 内部関係者によると、方正科技の PC 事業は宏碁の 1 つの事業部となるものの、顧客ネッ トワーク及び特殊事業部は方正科技本体に残すことになるという。また、国策により方 正科技などの地場企業のみに認められている軍需産業関連も方正科技本体に残すことに なるという。ただ、PC 事業の移管により、方正科技は宏碁及び方正ブランド製品を中国 内地で販売する宏碁の中国総代理に近い企業になる見通し。 また、方正科技董事会は、プリント配線基板(PCB)事業及びパソコン部材調達で豊富な 経験を有する胡永栓氏、賈朝心氏を副総裁に招聘したことを発表した。胡永栓氏は珠海 多層電路板有限公司総経理助理、工場長、桂林利凱特股份有限公司総経理、深圳景旺電 子有限公司副総経理、総工程師、領躍電子(珠海)有限公司副総経理を歴任、2005 年から 珠海方正科技多層電路板有限公司総経理を務めている。一方、賈朝心氏は 2000 年から方 正科技の経営に参画、東莞工場長、方正科技製造部門副総経理、総経理、運営部門総経 理を経て、現在、方正科技助理総裁を務めている。 方正科技の現有人員の配置については、方正科技の内部関係者は、2000 名余りの人員の うち、700-800 名を宏碁中国に転籍することになる、8 月 11 日の全国中堅幹部会議で正 式に発表することを明らかにした。 【携帯電話】展訊/晨星/Infineon、中国 white-box 携帯電話市場進出 DIGITIMES 6-8-2010 携帯電話チップメーカーである展訊(Spreadtrum)、晨星(MStar)、Infineon は、White-box 市場で圧倒的シェアを有する聯発(Mediatek)の間隙を捉えて、中国内地の White-box 携帯電話メーカーから受注を獲得したことを明らかにした。 業界関係者によると、ブランドメーカーへの部品供給はきめ細かいカスタマイズが必要 であるが、White-box メーカーへの部品供給は基本的に MediaTek の設計に微調整を加え るだけでよいという。 一方、聯発は White-box 携帯電話取締りが強化される中、スマートフォン等のブランド メーカーとの関係構築に注力しており、White-box メーカーの選別を強化している。既 に LG 電子、モトローラ、シャープとの関係が構築できているものの、供給はまだ少量に とどまっているという。 【太陽電池】広東金剛玻璃、2.6 億元投じ太陽電池セル生産ラインを建設 21 2010 年 8 月号 2010/8/6 中国証券報 中国地場の大手特種ガラスメーカー、広東金剛玻璃(Golden Glass)は、 2.6 億元の資金調達を行い、年産 50MW 相当の太陽電池セル生産ライン 及びシリコンウエハ生産ラインを建設することを発表した。 金剛玻璃は、中国国内初の発電機能を持つ独自の BIPV モジュールの開 発に成功、本業の特種ガラス技術を生かした BIPV 生産ラインを構築す るとしている。金剛玻璃:www.golden-shield.com/ 【太陽電池】蕪湖明遠、12 年迄に単結晶太陽電池生産能力 400MW 維庫電子市場網 2010-8-6 中国安徽省の太陽電池メーカー、蕪湖明遠新能源科技有限公司は、各種太陽電池の中で 最もエネルギー転換効率が高い単結晶シリコン太陽電池セルの生産を正式に開始した。 同社は、安徽省の昇級ハイテク企業認定企業で、国際水準の生産設備及び測定器を導入 し、最新の製造技術で高性能単結晶シリコン太陽電池セルの生産を行っているという。 現在、同社は既に 2 本の生産ラインを稼働、年産能力は 120 メガワットに達している。 2012 年末までには、計 8 本の生産ラインを完成・稼働させ、最終的には年産能力を単結 晶シリコン 800 トン、太陽電池セル 400 メガワットに拡張する計画。 【太陽電池】太陽電池生産大国の中国、消費小国であるリスク懸念拡大 2010/8/9 太陽能太陽電池網 中国は 2005 年の「再生可能エネルギー法」の施行以来、太陽光電池産業が急速に発展し、 国内に太陽光電池産業に従事する企業は 580 社余り、従業員数は 30 万人に上り、昨年の 中国の多結晶シリコン、シリコンウエハ、太陽電池セル、太陽電池モジュールの生産能 力はそれぞれ世界生産の 25%、65%、51%、61%を占めるに至っている。また、昨年の 中国の太陽電池製品の生産量は世界生産の 4 割以上、太陽電池産業の輸出額は 158 億米 ドルに上っている。 近年、中国国内の太陽電池メーカーは、海外で上場することを通じて海外の資金及び人 材を活用し実力を急速に拡大している。無錫尚徳(Suntech)、天威新能源(Tianwei)、 英利(Yingli)等の国内大手太陽能電池メーカーは、世界出荷量ランキングで 10 位内に ランクされる躍進を見せている。また、世界の太陽電池需要の急拡大に伴って、中国の 太陽電池産業は海外への輸出も急速に拡大、製品の 9 割以上を欧米に輸出する状況とな っている。 ただ、国有企業である天威新能源共産党委員会書記の趙秀生氏は、同社が生産している 製品の全てを欧米市場向けに輸出し、国内市場を無視してきたがここに来て大きな問題 となっていると指摘する。天威新能源の状況は正に中国国内の太陽電池産業全体が共有 する課題となっており、中国国内の太陽電池産業が過度にドイツ、イタリア、スペイン、 ギリシャ等の欧州市場に依存してきたことが、欧州諸国政府の補助金カットに伴う今後 の太陽電池市場縮小の影響を懸念する最大の要因となっている。 22 2010 年 8 月号 一方、中国国内電力企業聯合会及び欧州太陽電池協会によると、昨年の中国国内の電力 発電総容量 87.4 万メガワットに対して、中国国内の太陽光発電容量はわずか 300 メガワ ットに過ぎず、中国国内の太陽光発電容量の電力発電総容量に占める比率は 4%という 低水準にとどまっている。このように中国国内市場が小さ過ぎるということも、中国国 内の太陽電池メーカーを悩ませている大きな要因となっている。 天威新能源副総経理の張涛博士は、太陽電池メーカーが製造した太陽電池製品を大量に 海外に輸出してきたことは、産業の発展を他者に過度に委ねてしまうという大きなリス クを抱える結果をもたらしたと指摘。また、中国国内で生産する太陽電池製品の生産過 程で消費されるエネルギーが中国国内で政府により妥当な補償又は再生を受けていない ことで、中国人民が大量に生産された太陽電池製品の省エネや環境保護といったメリッ トを享受することもできていない、中国政府は今ある中国国内の太陽電池産業のあり方 を再考すべき段階に来ていると指摘している。 【受動部品】京裕電子、JW.C ブランド高品質薄膜キャパシタで売上拡大 慧聡電気網 2010-8-6 香港系の薄膜キャパシタメーカー、京裕電子有限公司は、従業員 300 名、月 産能力は 5000 万個に上り、CQC、UL、VDE、ENEC、CB 製品認証、ISO9001 品 質管理認証を取得、CBBX2、CBB81、CBB13、CBB28、CBB22、CBB21、CL11、CH11、 CL21、CL21X、CL23、、CL23X、CBB60、CBB65、CBB91 等の規格品のほか、省エ ネ照明、スイッチ電源、音響、通信機器向けに高品質の JW.C ブランド薄膜 キャパシタをカスタマイズ供給し売上を拡大している。 【投資動向】中国中部地区、台湾メーカー投資が集中する新たな地域に 2010-8-9 中国 PCB 産業協会 台湾電機電子工業同業公会が 8 月 5 日に発表した中国内地投資環境及びリスク調査報告 によると、珠江デルタ、長江デルタに続いて、中国中部地区が新たな台湾メーカーの有 力な投資先となっていることが明らかになった。 同調査は 2000 年から実施されており、既に 11 年連続で台湾メーカーの投資が密集して いる都市に対して、投資環境の比較優位性を評価分析しており、台湾メーカーが中国内 地投資を行う際の重要な指南書となっている。調査は都市の競争力、投資環境、投資リ スク、台湾メーカーへの推薦を中心に進出している台湾メーカーにアンケート調査を行 っており、今回の有効回答は 2618 枚、評価分析対象都市は 100 都市とされている。 調査結果によると、蘇州昆山、天津濱海新区、南京江寧が総合力上位 3 位となったほか、 江西南昌が昨年の 8 位から 4 位、重慶が順位を 15 上げて 8 位に躍進し、初めて最も推薦 される都市の評価を獲得した。また、江陰が 10 年連続で最も推薦される都市の評価を獲 得した。 23 2010 年 8 月号 614 号 8 月 13 日 【液晶 TV】瑞軒、蘇州工場を LGD との合弁に切り替え 部品調達凍結 台湾經濟日報 2010.08.11 北米第 2 位の液晶テレビブランド Vizio を傘下に持つ瑞軒科技(Amtran)が中国蘇州工 場を韓国の大手液晶パネルメーカー、LG Display(LGD)との合弁に切り替える交渉を進 めている模様で、同工場工員に 1 週間の臨時休暇を取らせたほか、川上の部品メーカー に 1 ヶ月の出荷凍結を要請していることが明らかになった。 瑞軒科技の部品メーカーの 1 社は、瑞軒科技が 7 月中旬に蘇州工場の LGD との合弁への 切り替えを理由に、1 ヶ月の出荷凍結を要請されたこと、一部の電源 IC メーカーは発注 をカットされたことを明らかにした。 業界関係者は、瑞軒科技の在庫調整は 8 月中旬まで続く見通しで、関連部品メーカーの 7 月及び 8 月の業績に大きな影響が出ると指摘する。瑞軒科技の今年 7 月の売上高は 51.4 億 NTD で 6 月比 4%減となっている。 瑞軒科技が在庫調整に追われている背景には、米国での液晶パネル特許侵害を巡って台 湾友達光電(AUO)が LGD に全面勝訴したことがあり、友達光電は今年 5 月初めから LGD に対し米国での対象製品を使った液晶テレビ等の販売停止を求めている。瑞軒科技は米 国向け液晶テレビ用パネルの半数以上を LGD から調達していることから、米国向け出荷 が 5 月以降大きく落ち込んでいる。 【液晶パネル】京東方、欧州最大の液晶 TV メーカー Vestel 社から受注 2010/8/11 中華液晶網 中国地場最大の液晶パネルメーカー、京東方(BOE)は、欧州最大の液晶テレビ OEM メー カー、トルコ Vestel 社と 2010 年 10-12 月及び 2011 年通年の 15.6-55 インチ液晶テレビ 用パネル供給・購買で戦略的パートナーシップ関係を構築することで覚書を締結した。 京東方は今年 10 月から第 6 世代液晶パネルの量産を開始、来年 7-9 月には 8.5 世代液晶 パネルの生産を開始する計画で、今回の Vestel 社との覚書締結は供給先確保の一環と見 られている。 京東方は、2007 年から Vestel 社とパートナー関係を確立しており、今回の戦略的パー トナーシップ構築により、京東方は中大型液晶パネルの供給先を確保すると同時に、 Vestel 社を通じて欧州市場進出を加速するとともに、中東及びインド市場の開拓も進め る計画。 【液晶パネル】大型液晶パネル価格推移:8 月 5 日 vs 7 月 20 日 台湾 WitsView 用途 スペック 安値 高値 平均 先回平均 変動 テレビ 46"W 1920x1080 385 395 390 400 -3 % 24 2010 年 8 月号 42"W 1920x1080 300 315 305 315 -3 % 32"W 1366x768 185 190 188 193 -3 % 26"W 1366x768 128 133 130 133 -2 % 21.5"W 1920x1080 85 89 87 91 -5 % 19"W 1440x900 68 72 69 72 -4 % 18.5"W 1366x768 61 65 63 67 -6 % 17" 1280x1024 62 65 63 66 -5 % ノート PC 15.6"W 1366x768 LED 48 53 51 54 -6 % 14.0"W 1366x768 LED 47 52 49 52 -6 % 10.1"W 1024x600 LED 30 31 30.5 31 -2 % モニタ 【パソコン】広達、HP の発注削減により 3Q の出荷見通しを下方修正 台湾經濟日報 2010.08.10 ノートパソコン ODM 世界第 2 位の広達(Quanta)は、ノートパソコンブランド最大手の HP が発注量を削減した影響を受けて、今年 7-9 月の出荷量見通しを下方修正せざるを得 ないことを明らかにした。同社は当初、7-9 月の出荷量が 4-6 月比 10-15%増となること を見込んでいたが、今回の発表では 4-6 月比横ばいに下方修正した。 ノートパソコン ODM メーカーの今年 7 月の売上高が今後相次いで発表されているが、総 じて 6 月比減となっており、回復は 8 月以降になると見ている。 広達は今回の発表の中で、HP の販売が低調で広達への発注を削減している、中でも HP の欧州での販売が不調、また中国内地でのリコール処理の不味さもあって、HP の世界市 場におけるシェアが徐々に聯想(Lenovo)、宏碁(Acer)に崩される状況となっているこ とを明らかにした。 その結果、当初予想した 7-9 月の出荷量 4-6 月比 10-15%増の目標を下方修正せざるを 得ない、ただ通年目標である 5000 万台については維持するとしている。 市場関係者は、広達の今年 7-9 月の出荷量見通しを当初の 4-6 月比 7%増から、4-6 月比 横ばいに修正、7-9 月の粗利率は 4%を割り込み、3.8%まで低下するとしている。 なお、広達が発表した今年 7 月の連結売上高は 862 億 NTD で前月比 14%減、前年同月比 39.1%増、出荷量は 360 万台で前月比 25%の大幅減、1-7 月の連結売上高は 6223 億 NTD で前年同期比 60.24%増だった。 一方、ノートパソコン ODM 最大手の仁宝(Compal)の今年 7 月の連結売上高は 595 億 NTD で前月比 19%減、前年同月比 12%増、ノートパソコンの出荷量は 320 万台で前月比 23.8%減、1-7 月の連結売上高は 4980 億 NTD で前年同期比 72%増だった。7-9 月の出荷 量見通しについて、当初の 4-6 月比 5-10%増、通年目標の 5000 万台を維持すること、 今年 7 月の液晶テレビ ODM 出荷量が 40-50 万台に達したこと、通年の液晶テレビ出荷目 標 600 万台を維持することを明らかにしている。 業界第 3 位の緯創(Wistron)の今年 7 月の連結売上高は 490 億 NTD で前月比 12.8%減、 前年同月比 0.92%増、ノートパソコン出荷量が 220 万台、1-7 月の連結売上高が 4311 億 NTD で前年同期比 18.2%増だった。ノートパソコンは低調であるものの、7 月の液晶 25 2010 年 8 月号 テレビの ODM 出荷量は 40 万台に達した。また携帯電話の出荷が 50 万台、サーバの出荷 が 10 万台、桌上パソコンの出荷が 70 万台、モニタの出荷が 80 万台に達したとしている。 緯創は 7-9 月のノートパソコン出荷見通しを 4-6 月比 10-15%増、通年の出荷目標 2900-3000 万台を維持するとしている。 【携帯電話】今年 2Q の世界スマートフォン市場シェア発表 宏達は 4 位 2010/8/10 飛象網 大手市場調査機関 IDC が 9 日発表した調査報告によると、ノキアのスマートフォン市場 占有率が 38.1%で首位、カナダ RIM の Blackberry スマートフォンの占有率が 17.8%で 2 位、アップル iPhone の占有率が 13.3%で 3 位、台湾宏達国際電子(HTC)の占有率が 7.6%で 4 位、三星のシェアが 4.8%で第 5 位となった。 出荷量を最も伸ばしたのは三星で、出荷量は前年同期比 172%増。台湾宏達国際電子も 出荷量を前年同期比 128.6%増とした。アップルは同比率は 61.5%増、ノキアは 42.0% 増、RIM は 40.0%増だった。上位 5 社の今年 2Q 出荷量及び市場シェア(単位:百万台) は以下の通り。 2Q 出荷量 2Q シェア 前年 2Q 出荷量 前年 2Q シェア 出荷量 増加率 ノキア 24.0 38.1% 16.9 40.3% 42.0% RIM 11.2 17.8% 8.0 19.1% 40.0% アップル 8.4 13.3% 5.2 12.4% 61.5% 宏達 4.8 7.6% 2.1 5.0% 128.6% 三星 3.0 4.8% 1.1 2.6% 172.7% その他 11.6 18.4% 8.6 20.5% 34.9% 合計 63.0 100.0% 41.9 100.0% 50.4% 【LED】同方、30 億元を投じて南通に LED 基地建設 チップ領域に集中 2010/8/11 比特網 中国の大手 IT 機器メーカー、清華同方は 8 月 8 日、江蘇省南通市で LED 産業基地 1 期の 建設を正式に開始した。総投資額は 30 億元、LED チップ領域に集中投資するもので、3 年以内に中国最大、世界上位 3 位の LED チップメーカーを目指す。また、清華同方は独 自の高輝度 LED チップの核心技術を獲得していることも明らかにしている。 清華同方は、南通経済技術開発区に南通同方科技園有限公司を設立、第 1 期の年産能力 は高輝度 LED チップ 17.06 億個(エピタキシャルウエハ換算 192 万枚)、LED バックライ トモジュール 200 万台、LED 液晶テレビ 200 万台、液晶テレビ 100 万台、ブルーレイ DVD: 50 万台、LED 照明器具 1600 万台としている。 中国政府の LED 照明省エネ産業発展計画によると、2015 年までに LED 照明の中核原材料 及び 70%以上の LED チップの国産化を実現するとともに、3-5 社の大型 LED チップメーカ ーを育成するとされている。 26 2010 年 8 月号 【太陽電池】多結晶シリコン価格が 30%上昇 生産が需要に追いつかず 賽迪網 2010/8/11 中国国内で太陽電池用多結晶シリコン価格が今年 5 月から 6 月のわずか 1 ヶ月で 30%上 昇し、550 元/キログラムを突破する勢いとなっている。その最大の要因が、前年比 2 倍 の 8 ギガワットに達すると見られている中国の太陽電池生産に対して、中国国内の太陽 電池用多結晶シリコンの生産が追いつかないこと、といわれている。今年 8 月までに既 に 300 本の年産能力 25 メガワットの太陽電池生産ラインが稼働、来年 8 月までにはさら に 300 本の年産 25 メガワットの生産ラインが稼働する予定で、中国の太陽電池年産能力 は来年末には 15 ギガワットに達する見通し。 一方、今年の中国国内の多結晶シリコン生産量は 3 万トンを突破する見通しであるが、1 メガワットの太陽電池を生産するのに必要な多結晶シリコンは 8 トン以下であることか ら、中国の今年の太陽電池年間生産量 8 ギガワットに必要な多結晶シリコンは 6.4 万ト ン以下であり、依然として半分前後の多結晶シリコンを輸入に頼る状況にある。 そのため、今年上期の中国の多結晶シリコン輸入量は 2 万トン近くに上っており、既に 昨年 1 年間の輸入量に達している。中国国内最大の多結晶シリコンメーカーである保利 協鑫傘下の江蘇中能副総経理の吕錦標氏は、江蘇中能の今年 1-5 月の多結晶シリコン生 産量は 5000 トン、月産量は 1500 トンを超えている、今年通年の生産目標も前年比 2 倍 の 1.6 万トンとしていることから、今年下期には中国国内の多結晶シリコン価格は若干 下落するとの見方を示している。 【電池】成飛集成/洪都航空、リチウム電池事業に 13 億元の増資実施 中国投資諮詢網 2010-8-10 中国の大手航空産業グループの中国航空工業集団傘下の自動車 部品金型メーカーである成飛集成、及び同集団傘下の航空機・ 自動車部品メーカーである洪都航空は 7 月 5 日、中国航空工業 傘下のリチウム電池事業会社、中航鋰電と増資に関する覚書を 締結、他社と合わせて中航鋰電に 13 億元の増資を行うことを明 らかにした。増資が完了すれば、中航鋰電の登録資本は 15 億元に達することになる。 そのうち、成飛集成の中航鋰電に対する累計投資額は今回の増資により 10 億元に達する ことになり、中航鋰電の約 60%の持分を保有することになるという。成飛集成は増資の ための資金を調達するため、新株発行を行うことを発表しており、その目論見書の中で、 中航鋰電のリチウム電池事業の総投資額は 17 億元、うち建設費が 15 億元、運転資金が 2 億元、6.8 億 AH の大容量リチウムイオン動力電池を生産するとしている。全ての事業 が完成するのは 3 年後になる見通し。 登録内容によると、中航鋰電は、登録住所が洛陽、登録資本 1.35 億元、主にリチウムイ オン電池及び関連製品の開発、生産、販売を行うとしており、中国航空工業集団傘下に ある中国空対空ミサイル研究院の完全子会社としている。 27 2010 年 8 月号 中航鋰電:calb.cn/main.html 成飛集成:www.cac-citc.com.cn/ 洪都航空:www.hongdu.com.cn/ 【ケーブル】中凱電纜、韓国 LS ケーブルと合弁で特種ケーブルを生産 中国電線電纜網 2010-8-10 中国江蘇省のケーブルメーカー、中凱電纜(ZHK Cable)は、韓国最大の電線メーカーで ある LS グループ傘下の JS ケーブル株式会社と合弁で年産 5800 千メートルの船用ケーブ ル、鉱業用ケーブル、電子力発電用ケーブル、超電圧ケーブル生産事業を行うことで正 式に契約を締結した。 JS ケーブル株式会社は、船舶用、深海用特種ケーブルメーカーで、出荷量は世界 5 位。 両社は共同で 7500 万米ドルを投じて特種ケーブル工場を建設、今年 11 月稼働、年間生 産高 5 億元を見込んでいる。江蘇中凱電纜:www.zhk-cables.com/ 【ケーブル】富通、昭和電線と再度提携 低酸素銅材事業で合弁設立 2010-8-11 中国電子部品産業協会 中国地場の光ファイバケーブル、電線メーカーである杭州富通集団は、日本の昭和電線 と合弁で低酸素銅材事業を行うことで契約を締結した。 1994 年以来、富通集団は、昭和電線と通信ケーブル、光ファイバケーブル等の領域で提 携しており、徐々に提携の領域を拡大、今回は太陽電池蓄電池及びハイブリッドエンジ ン用高性能低酸素銅材の生産で提携することとなった。富通集団と昭和電線は共同で杭 州富通昭和銅業有限公司を設立、低酸素銅棒及び低酸素銅線の開発、製造販売を行う。 設計年産能力は 5 万トンとしている。 615 号 8 月 18 日 【携帯電話】聯発科技、展訊通信の販売攻勢で 3Q も業績低調を予想 台湾経済日報 2010.08.14 中国内地の大手携帯電話チップメーカーの展訊通信(Spreadtrum)の今年 4-6 月の売上 高が予想以上に好調だっただけでなく、7-9 月の売上高についても、4-6 月比 30%近い 伸びを見込んでいることから、中国内地の地場携帯電話メーカー向けチップ、White-box 携帯電話メーカー向けチップで展訊通信と競合している聯発科技(Mediatek)の今年 7-9 月売上高が 4-6 月に続いて低調となるとの見方が強まっている。 聯発科技の今年 4-6 月の売上高は、中国の White-box 携帯電話に対する政府の取締りが 強化された影響を受けて予想を大幅に下回ったが、上記の展訊通信の攻勢を受けて市場 では聯発科技の 7-9 月の売上高は 4-6 月に続いて低調となる見通しで、4-6 月比 10%以 上減少する可能性もあるとの観測が出ている。聯発科技が先般行った IR 説明会で示した 7-9 月の見通しも当初見通しを下回るものだったことから、その見方がさらに強まって 28 2010 年 8 月号 おり、同社の株価の下げ圧力となっている。 ただ、直近では、中国内地の国慶節商戦に向けて携帯電話ブランドメーカーが部品調達 を前倒しで行い始めたこともあり、聯発科技、展訊通信が対応し切れない状況となって おり、一部ブランドメーカーで聯発科技の旧式チップで急場を凌ぐ動きも見られ、聯発 科技の 7-9 月業績は市場の予想以上に好転する可能性もあるとの見方も出ている。 展訊通信の今年 7-9 月の売上高は 8800-9600 万米ドルに達する見通しで、中間の 9200 万米ドルで計算すると、4-6 月比 28.9%増、粗利率は 4-6 月比横ばいとなる見通し。こ れは、聯発科技の 7-9 月売上高が 4-6 月比 8-15%減との見方に比べ相当楽観的な見通し といえる。 展訊通信の今年 4-6 月の売上高は 7140 万米ドルで前年同期比 341%増、4-6 月比 37%増、 同社の当初予想 6500-6800 万米ドルを大幅に上回るものとなった。粗利率は 1-3 月の 45.5%から 44.6%に低下したものの、昨年同期の 23.6%に比べると大幅に改善している。 また、4-6 月の 2G 及び 2.5G チップ出荷量は前年同期比 250.6%増、1-3 月比 29.6%増、 3G チップ出荷量は前年同期比 16 倍、1-3 月比 95.3%増といずれも爆発的に伸びている。 【タッチパネル】洋華/勝華の業績拡大続く 下期は Kinder 値下げに期待 台湾経済日報 2010.08.14 下半期のスマートフォン型携帯電話、電子書籍、アップル iPhone/iPad、タッチパネル 式ゲーム機市場の成長に伴って、タッチパネル、カメラヘッド等の需要が堅調に拡大し 続けていることから、タッチパネル大手の洋華(Young Fast)、勝華(Wintek)の業績も 過去最高水準を更新する状況が続いている。 業界関係者は、今年下期のけん引役として期待できるのは、アマゾンの電子書籍リーダ ーKinder の大幅な値下げに伴う出荷量の拡大、11 月に販売を開始するマイクロソフト XBox Kinect 等のゲーム機と予測している。 【タッチパネル】台郡、タッチパネル用フレキシブル基板の売上高比率 1 割超に 2010/8/13 中華液晶網 タッチパネルの応用領域拡大により、タッチパネル業界とともに、フレキシブル基板業 界の活況も続いている。フレキシブル基板(FPC )大手の台郡(Flexium)は、今年に入っ てタッチパネルの需要が堅調に拡大していることから、今年年末にはタッチパネル用 FPC の売上高が売上高全体の 1 割以上を占める見通しを示した。 同社によると、今年に入ってからのタッチパネル用フレキシブル基板需要の成長には目 覚しいものがあり、今年下期から開発資源をタッチパネルに集中している、売上伸張の 主要エンジンとなっているという。 現段階では、タブレット型パソコン、電子書籍リーダー用 7 インチ以上のタッチパネル 用フレキシブル基板が主力製品だが、今後はスマート型携帯電話用フレキシブル基板の 出荷も増えるとしている。台郡の現在の主力ユーザーは、洋華(Young Fast)、達虹(Cando)、 宸泓など。 29 2010 年 8 月号 また、台郡のスマート型携帯電話用フレキシブル基板事業は売上高全体の 30%を占める 台郡最大の製品ラインであり、中でも主力ユーザーであるアップル向け売上高は同事業 の売上高の 50%を超える主力中の主力となっている。台郡は、スマート型携帯電話用フ レキシブル基板をアンテナ、キーパッド、カメラヘッド、側面キーパッドにも応用して いることから収益は他社に比べ安定しているという。 台郡は、フレキシブル基板受注の右肩上がりの状況が現在も続いていることから、今年 9 月末には設備稼働率が 100%に達し、単月連結売上高が 4.5-5 億 NTD に達する見通し、 10 月にはフレキシブル産業全体の需給が逼迫する可能性が高いとの見方を示した。 こうした需要の堅調さを背景に、台郡は現在台湾域内及び中国内地での生産拡張計画の 策定を行っており、拡張幅及び投資額が近く明らかにされる見通し。 【LED】独立系の東貝、三星に続いて LG とも戦略的パートナーシップ構築 聯合理財網 2010/8/13 台湾の独立系大手 LED 実装メーカーである東貝光電(Unity Opto)董事会が 22.34 億 NTD の資金調達を行うことを発表したことから、市場では、液晶パネル世界第 2 位の韓国 LG グループが東貝光電に資本参加すると同時に、東貝光電が LG グループ傘下の LED 事業会 社 LGIT の増資に参加する株式交換が行われるとの憶測が出ている。一方、LG グループ は東貝光電と戦略的パートナー関係を構築することで、業界最大手の三星との力関係を 保ちたい狙いがあると見られている。 一方、東貝光電は独立系では最大のテレビ用大型 LED バックライトメーカーで、三星と は戦略的パートナー関係を構築しているが、今後は LG との関係も強化し、大型 LED バッ クライト世界最大手の地位を確保したい考え。 東貝光電董事会は増資及び転換社債発行で計 22.34 億 NTD の資金調達を行う計画で、東 貝光電スポークスマンである翁聡智氏によると、そのうち 15 億 NTD は戦略的パートナー の資本参加に当てるとしている。 韓国 LG グループは、三星に比べ台湾企業との戦略的パートナー関係構築に積極的で、既 に LED チップ大手の璨円光電(Forexpi)に資本参加しているほか、LED 実装大手の億光 (Everlight)及び液晶テレビ OEM 大手の瑞軒(Amtran)とも戦略的パートナー関係をつ くっている。また、LG グループ傘下の LG Display が、東貝光電と共同で璨円光電の中 国揚州の現地法人、璨揚光電に出資している。今回の傘下の LED チップ生産・実装の LGIT の増資に東貝光電の参画を求めたことでは、既に両社が秘密保持協定(NDA)を締結済み と伝えられている。 東貝光電は、台湾で最も早くにテレビ用大型バックライト事業に参入した企業で、傘下 の韓国 LED 実装メーカーLumens 社を通じて三星のテレビ用大型 LED バックライトの受注 に成功している。 東貝はこれまで三星との良好な関係を維持するため、LG とは一定の距離を保つ戦略を取 ってきたが、三星が出荷を延期した影響を受けて、東貝の 7 月の売上高が予想に反して 8 億 NTD に到達しなかったことから株価が 20%近く暴落したことから、独立系であるこ とも勘案して、三星 1 社に依存する方針から、LG との関係も強化する決断をした模様。 30 2010 年 8 月号 また、バックライト事業だけに依存する戦略も改め、LED 照明事業にも注力する方針を 打ち出した。 【太陽電池】尚徳、上海の薄膜太陽電池基地をシリコン太陽電地に転換 中国電子報 2010-8-13 多結晶シリコン価格の急激に進んだ下落により、尚徳の薄膜太陽電池の価格優位性が消 失しており、尚徳電力は正式に上海でのアモルファス非結晶シリコン薄膜太陽電池パネ ルの生産を停止することを決定、生産停止に伴う損失は 5000-5500 万米ドルとなること を明らかにした。 多結晶シリコン価格がピークの 500 米ドル/キロから現在の 55 米ドル/キロ前後まで下落 したことから、多結晶シリコン価格が太陽電池の総コストに占める比率は 50%まで低下 しており、多結晶シリコン太陽電池のコストもここ 3 年で半値まで下落している。一方、 薄膜太陽電池のコストはここ 2 年間でわずか 10%しか低下おらず、多結晶シリコン太陽 電池を製造した方が薄膜太陽電池に比べて収益性が高いという状況になっている。 尚徳電力(Suntech Power)董事長兼 CEO の施正栄氏は、昨年からいくつかのイベントの 中で薄膜太陽電池について成長性を疑問視する考え方を示していたことから、今回の上 海の薄膜太陽電池基地の生産停止はその考え方を実行に移したものといえる。 薄膜太陽電池を専門に博士課程を修了している施正栄氏は、2007 年 5 月に 3 億米ドルを 投じて薄膜太陽電池の生産を行うことを宣言、2009 年から生産を開始、年内に年産能力 400 メガワットの生産ラインを建設する計画だったが、業界内部の関係者によると、尚 徳電力の上海基地は昨年わずか数十枚の薄膜太陽電池を生産したに過ぎず、尚徳の対外 発表でも同社の昨年の薄膜太陽電池の生産量は 20 メガワットに過ぎない。これは、2009 年の尚徳電力の結晶シリコン太陽電池の出荷量が 700 メガワットであるので、天と地の 差となっている。 また、尚徳電力の 2010 年 4-6 月の売上高が 6.2 億米ドル前後、粗利率も 18%に改善し ていることも、薄膜太陽電池基地の生産停止を決断するきっかけになった模様。 上海市政府ウェブサイトによると、尚徳電力の上海浦江ハイテクパークの薄膜太陽電池 基地 1 期は 2009 年 7 月に完成、稼働したが、その後に同基地に関する発表は一切なされ ていない。そうした中で、今年 6 月に施正栄氏が上海の薄膜太陽電池工場が生産を続け ていることを明らかにすると同時に、26.8 億元を投じて薄膜太陽電池基地内に 3 年間で 1 ギガワットの結晶シリコン太陽電池モジュール上海基地を建設するが明らかになった わけだが、尚徳電力は今回薄膜太陽電池電池の生産を停止することで、新たに土地を獲 得することなく、結晶シリコン太陽電池モジュールの生産能力を一気に拡張することが 可能になる。 正泰太陽能(Astronergy)、拓日新能源(Topray)、新奥光伏(Enn)は依然として薄膜太 陽電池の生産能力を拡張しているものの、エネルギー転換効率が多結晶シリコン太陽電 池の半分の水準にある薄膜太陽電池にどれほどの成長性があるのかは疑問は残る。さら に、現在、薄膜太陽電池は主に CIGS、テルル化カドニウム、アモルファスの 3 技術に分 けられるが、尚徳電力などの多くの中国国内企業が 3 番目のアモルファス技術を採用し 31 2010 年 8 月号 ていることにも大きな疑問が残る。昨年世界最大の出荷量を記録した米国の First Solar は、2 番目の技術を採用、設備も自社で製造していることから、生産コストは薄膜太陽 電池メーカーの中でも最低水準を誇っている。 世界の太陽電池市場が供給不足の状況にある中、薄膜太陽電池の大手設備メーカーであ るスイスのエリコン(Oerlikon )の今年 1-3 月の売上高は前年同期比 24%減、受注量 も同 27%減となったことも、薄膜太陽電池の見通しを悲観的にさせている。 【太陽電池】中国の太陽電池産業、海外受注急増で再び拡張ラッシュに 2010/8/13 中華液晶網 欧州太陽電池市場の回復、米国政府の 1 千万世帯へのルーフ式太陽光発電システム設置 計画により、今年に入ってから、世界の太陽電池市場は 2007 年を上回る景況を享受して おり、海外受注の急増で中国内地の太陽電池産業では再び拡張ラッシュが起きている。 中国最大、世界最大の太陽電池産業基地である無錫からの消息によると、金融危機以降 の欧米の太陽電池市場の回復により、今年上期は無錫周辺の太陽電池メーカーにとって 史上空前の好況をおう歌、多くのメーカーが史上最高の業績を達成、何れのメーカーの 今年上期の受注量も既に昨年年間の受注量を超えている、現下急ピッチで進められてい る生産能力の拡張でも需要に対応できない状況にあるという。中でも、世界第 2 位の太 陽電池メーカーである無錫尚徳電力の今年上半期の出荷量は過去 8 年間の出荷量合計を 上回るもので、未だ嘗て経験したことがない出荷量を達成している、そのため尚徳を含 む無錫の多くの太陽電池メーカーが生産拡張を最優先課題として取り組んでいることを 明らかにした。 今年 1-3 月の中国国内の太陽電池メーカー出荷量上位 5 社の総出荷量は世界出荷量の 28%を占め、無錫、上海、蘇州、武漢、洛陽、成都、贛州がいずれも 1 千億元規模の太 陽電池産業を建設しようとのスローガンを掲げ、昨年一旦は過剰が懸念された中国の太 陽電池産業が一気に活況づいている。 昨年着工された無錫中新太陽城には、当初今年通年で 5 社の誘致を計画していたが、半 年で 5 社の誘致に成功、現在 10 社余りの企業と誘致協議中であるという。 金融危機以降の原材料価格の下落、ドイツの太陽光発電買取価格引き下げ前の駆け込み、 米国・日本・東南アジアの新政策実施などの外需が急拡大したことは事実だが、江蘇、 山東、広東などの中国内地の省・市が太陽光発電パネルに対して補助金支給を開始した ことも、中国内地の太陽電池産業の生産拡張に拍車をかける状況を生んでいる。 【太陽電池】賽維 LDK、合肥市に結晶シリコン太陽電池生産ラインを建設 中国証券網 2010-8-13 中国地場の大手太陽電池用シリコンウエハメーカー、賽維 LDK は、今年 4-6 月の業績が 当初予想を上回ったことから、世界で初めて年間の太陽電池用シリコンウエハの出荷量 が 2 ギガワットを超える企業となる見通しを明らかにするとともに、近く安徽省合肥市 に年産 1 ギガワットの結晶シリコン太陽電池生産ラインを着工することを明らかにした。 32 2010 年 8 月号 総投資額は 25 億元。 【PCB】健鼎、無錫工場拡張で連結売上高 4 ヶ月連続過去最高更新 2010-8-11 中国 PCB 産業協会 プリント配線基板(PCB)大手の健鼎(Tripod)は、今年 7 月の連結売上高が 37.89 億 NTD に達し、前月比 7%増、前年同月比 33%増、4 ヶ月連続で過去最高を更新したことを 明らかにした。今年 1-7 月の連結売上高も 234.71 億 NTD で前年同期比 38%増となった。 健鼎は、7 月の連結売上高が過去最高となったことについて、無錫工場の月産能力を 700 万平方フィートから 750 万平方フィートに拡張したこと、新たに拡張した生産ラインで 受注が急増している液晶パネル用基板及び HDI 基板を生産したことが 7 月の売上高伸張 に寄与したとしている。また、DRAM モジュール、HDD、ノートパソコン用基板も好調を 維持したとしている。なお、健鼎の売上高の製品別構成比率は、液晶パネル用が 3 割弱、 DRAM モジュール用が 2 割、HDI 用が 2 割弱、HDD 用が 2 割弱、ノートパソコンが 1 割。 【液晶パネル】今年 2Q 大型液晶パネル出荷量 1.7 億枚 3Q の反動懸念 2010/8/13 DisplaySearch DisplaySearch の最新報告によると、今年 4-6 月の 9.1 インチ以上の液晶パネル出荷量 は 1-3 月比 9%増、昨年同期比 31%増の 1.7 億枚となり、過去最高となった。また売上 高は 229 億米ドルで過去 2 番目の水準となった。 ただ、DisplaySearch 大中華区副総裁の謝勤益氏は、液晶パネルメーカーは 9 月以降に について一定の回復が期待できると予想しているが、4-6 月に過度に楽観的になったこ とにより 7-9 月の在庫調整を招いている、7-9 月の液晶パネル価格は受注減少及び不透 明な需要見通しから下落が加速する可能があると指摘する。 【銅箔】銅箔張り積層板/ガラスファイバ各社、7-9 月は売上高低調予想 PCB 信息網 2010-8-12 今年 4-6 月まで上昇軌道を辿ってきたプリント配線基板の出荷が 8 月に入って鈍ってお り、出荷が例年に比べ低調であることから、プリント配線基板の主要原材料である銅箔 張り積層板、ガラスファイバメーカーの今年 7 月の売上高にもマイナス影響を与え始め ている。 今年上期にプリント配線基板需要が例年以上に高い伸びを示したことから、原材料の銅 箔張り積層板、電子用ガラスファイバ価格が上昇、CCL メーカーの台光電子材料(EMC)、 聯茂(ITEQ)、合正科技(Uniplus)、華韡電子(Hwa Woei)、台耀科技(TUC)、CCL 上流 の電子用ガラスファイバメーカーの富喬工業(FFG)、建栄工業(Baotek)、徳宏工業 (Glotech)の今年 4-6 月の売上高は軒並み例年にない伸びを記録したが、8 月以降のプ リント配線基板の需要低調とそれに伴う受注減により、台光電子材料を除く全ての関連 メーカーの株価が一気に下落に転じている。 33 2010 年 8 月号 ある CCL メーカーは、プリント配線基板メーカーの風向きがここに来て一気に保守的に なったことを感じている、在庫消化を優先しており、発注意欲が顕著に低下しているこ とを明らかにしている。CCL 大手の聯茂の連結売上高は 2 ヶ月連続で減少、華韡の 7 月 売上高は年初来で最低水準、ガラスファイバ大手の建栄、徳宏の売上高も低調となって いる。富喬については新工場稼働要因から売上高を伸ばした。 台光電子材料は、CCL 需要が低調であるものの、ML 出荷が牽引したことで 7 月の連結売 上高が過去最高を記録、台湾・中国内地の 4 工場が全てフル稼働となっているが、CCL 市場全体の景況は悪化しているという。なお、同社の月産能力は来年 1-3 月には新生産 ラインが稼動することから 30 万枚に達する見通しという。 また、台耀の今年 7 月の連結売上高は 6 月比増、また中国中山市の新工場が稼働したが、 7-9 月の受注については低調な見通しを示している。 7-9 月は伝統的には CCL 及びガラスファイバの需要ピーク期に当たるが、上期に例年以 上の需要を消化したことから、7 月、8 月は横ばいが予想される、CCL については銅価格 が反転していることから一部メーカーは値上げをトライする可能性はあると見られてい る。 616 号 8 月 20 日 【液晶パネル】創維、奇美に 6 億米ドル相当の来年分液晶パネルを発注 台湾経済日報 2010.08.18 中国地場の大手液晶テレビメーカー、創維(Skyworth)で部材調達を担当する RGB 電子 供応鏈総監の黄礼貴氏は、今年は中国内地最大の液晶テレビブランドメーカーを目指す とともに、テレビ用液晶パネルの調達については奇美電子(CMI)からの調達が最も多く なるとの見通しを明らかにした。 創維は、テレビ用液晶パネルの調達では、奇美電子、LGD に友達光電(AUO)を加えた「2+1」 戦略を取り、TCL のように自ら液晶パネル製造事業には参入する戦略は取らない方針で、 今月 17 日に奇美電子と来年分の液晶パネル 6 億米ドル(192 億 NTD)相当の購買契約を 締結している。これは、創維が来年調達する液晶パネル全体の 5 割を占める数量だとい う。 黄礼貴氏による、創維の今年の液晶テレビ出荷量目標は 750 万台、中国内地の市場占有 率は 22%を見込んでおり、液晶パネルの調達は主に台湾の奇美電子、友達光電及び韓国 の LGD から行っている。 今回、奇美電子と締結した来年分液晶パネル 6 億米ドル相当には、23.6 インチ以上の各 種テレビ用液晶パネルが含まれ、その中には 26 インチ、32 インチ、37 インチ、42 イン チ、47 インチ、55 インチのサイズ全てが含まれているという。一方、携帯電話用の小型 液晶パネルの調達については、彩晶(Hannstar)と協議中であることを明らかにしてい る。同氏によると、昨年の創維の中国内地の液晶テレビ市場向け出荷量は 600 万台で業 界第 1 位、今年は当初は 800 万台の出荷を目標としていたが、中国内地の経済減速を理 由に 750 万台に下方修正している。同社の今年 1-3 月、4-6 月の出荷量が当初目標の 130 34 2010 年 8 月号 万台にわずかにとどかなかったことも、通年目標を下方修正する要因になった。 創維は、中国内地の家電業界で唯一の 100%民営の企業であり、香港株式市場に上場し ていることからも、経営に柔軟性があり、利益追求も他社に比べ貪欲であるといわれる。 今年の中国内地の液晶テレビ市場は 3300-3500 万台、来年は 4000 万台に達し、米国市場 を抜いて世界最大となる見通しで、今後は中国内地の液晶テレビ市場が 20%前後で成長 することは難しくなってくる。今後は数量の拡大よりも付加価値が高い LED バックライ ト型液晶テレビへのシフトが進むと見られている。 ただ、現在の中国内地の LED 液晶テレビの最低価格は冷陰極管(CCFL)バックライト液 晶テレビに比べ 1.5 倍、最高価格になると 1.8 倍以上となっている。そのため、一般消 費者の購買意欲を高めるには、LED 液晶テレビの価格を CCFL 液晶テレビ価格の 1.5 倍以 下にすること、最終的には LED テレビと CCFL テレビの販売価格を1:1に出来れば、LED テレビへの買い替えが本格的に進展するとされている。 創維集団は、カラーテレビのほか、デジタルテレビ STB、携帯電話を生産しており、中 国内地の 3 大カラーテレビメーカーの一角を占めるメーカー。本社は深圳市南山ハイテ クパークに置いている。 【液晶パネル】台湾の EU 向け液晶パネル輸出、14%関税がゼロになるか 聯合理財網 2010/8/18 世界貿易機関(WTO)が 16 日、EU が米国、日本、台湾から輸入している薄型パネル、多 機能事務機、テレビ STB に対して課している関税は、WTO の情報技術協定(ITA)に違反 しているとの裁決を発表したことを受けて、台湾経済省は EU が上訴する可能性は小さく、 台湾側が最終的に勝訴する可能性が高いとの見方を示した。 台湾側が勝訴すれば、EU が台湾から輸入している大型液晶パネルに課している 14%の関 税が来年から無税になる見通しで、台湾の業界関係者は年間 52 億 NTD の関税支出を削減 でき、最大のライバルである韓国メーカーに対する競争力も大幅に改善するとしている。 台湾、米国、日本が連携して WTO に対して EU が ITA 規定に違反していることを提訴した ことは異例のことで、台湾当局にとっては初の WTO 提訴案件となったが、初めての提訴 で即勝訴を獲得できたことになる。今後 60 日以内に EU が上訴するか否かを決定する。 【パソコン】アップル、7 インチパネル第 2 世代 iPad 生産でサプライヤ選別強化 2010-8-17 網易科技 アップルが早ければ今年年末にもタブレット型パソコン iPad の第 2 世代を市場に投入す る計画で、7 インチパネルを採用することから、サプライヤの選別が強化される見通し となっている。パネルでは奇美電子(CIC)、タッチパネルセンサでは友達(AUO)傘下の 達虹(Cando)、アッセンブリでは仁宝(Compal)もしくは和碩(Pegatron)が新たにサ プライヤとなるとの見方が出ている。 iPad サプライヤによると、第 2 世代 iPad のパネルは第 1 世代同様、IPS の高視野角技術 35 2010 年 8 月号 を採用することから、第 1 世代の IPS パネルを供給している韓国 LGD と日系メーカーが 続けて第 2 世代 iPad パネルを供給する見通しだが、一部生産を奇美電子が受注する可能 性が高いという。 また、タッチパネル用センサでは、宸鴻(TPK)が彩晶(Hannstar)傘下の和鑫(Sintek) に ODM 発注してきたが、第 2 世代 iPad では友達傘下のタッチパネルメーカーである達虹 が新たに起用される見通し。これは、友達光電のアップルのノートパソコン用パネル受 注に次ぐ大きな成果とされている。 アッセンブリでは、鴻海がアップルの各種製品の ODM アッセンブリをほぼ独占してきた が、1 社に集中していることから、アップルが ODM アッセンブリメーカーの追加を検討 している模様で、仁宝もしくは和碩が有力候補となっている。 業界では、伸び悩む世界の IT 産業の中で、アップルの iPad 及び iPhone が景気の影響を 受けず、販売を伸ばしていることから、iPad 及び iPhone 関連部品の受注を獲得するこ とが業績安定のための特効薬になるとまでいわれている。iSuppli が先日、今年のアッ プル iPad の出荷量見通しを当初の 710 万台から 1290 万台に上方修正、今後 2 年の出荷 量見通しも当初の 3650 万台から 5040 万台に上方修正したことも好感される要因となっ ている。 第 1 世代 iPad が 9.7 インチパネルを採用したことから、消費者からポケットに入れるこ とができない、重量も 700 グラムと重過ぎるとの指摘があったことを受けて、第 2 世代 iPad では 7 インチパネルを採用、重量も 500 グラム以内に抑え、ノートパソコンにはな いポータビリティを追求しているという。 一方、iPad の大ヒットにより、ミニノート Netbook 市場は侵食され、Netbook を主力と する華碩(Asustek)が今年の Netbook の出荷量を下方修正している。また今後、7 イン チサイズ且つカラーの第 2 世代 iPad が市場に投入されれば、電子書籍リーダーが侵食さ れることが予想され、6-7 インチパネルを採用している電子書籍リーダーを主力とする メーカーの業績を直撃する可能性もある。 【タッチパネル】洋華、22 億 NTD 増資実施 静電容量タッチパネル生産拡張 台湾工商時報 2010-8-16 アップルコンピュータ iPad が世界の中型タッチパネル需要を喚起していることから、タ ッチパネル大手の洋華光電(Young Fast)董事会は、22 億元の現金増資を行い、中型静 電容量式タッチパネルの生産能力を拡張することを発表した。 iPad の大ヒットを受けて、大手携帯電話メーカー、大手パソコンメーカーが相次いで今 年下期に iPad like 機種を投入する計画で、中型タッチパネル需要が急増している。 現在、洋華の主力ユーザー3 社は宏達(HTC) 、韓国の三星及び LG であるが、洋華は今年 10-12 月までに同 3 大ユーザー向け売上高が売上高全体の 75%を占める見通しを示して いる。そのうち、静電容量式タッチパネルの生産能力拡張に伴って、宏達向け売上高が 最も顕著な伸びを示しているという。 洋華の今年 4-6 月の抵抗膜式タッチパネル売上高は全体の 77%、静電容量式タッチパネ ルの売上高比率は 18%だったが、今年年末には静電容量式タッチパネルの売上高比率は 36 2010 年 8 月号 30%、来年には同比率は 40-50%まで上昇する見通し。 洋華が今回発表した 22 億元の現金増資は、ほぼ全額を静電容量式中型タッチパネル製品 の生産拡張に投入する計画。静電容量式中型タッチパネルの出荷は近く出荷を開始する 予定だが、月間出荷量は数万枚にとどまっている。今回の増資により、来年下期には中 型静電容量式タッチパネルの出荷量は月間 30 万枚、小型静電容量式タッチパネルの出荷 量は月間 400 万枚に達する見通し。 洋華の現在の総生産能力は 3 インチ換算で月間 1200 万枚だが、来年 1-3 月には現在比 3 割増の 1600 万枚に拡張する。ベトナム工場が既に三星向けに量産を開始したこと、中国 広東省恵州工場を静電容量式タッチパネル生産に全面改造すること、浙江省平湖工場の 一部も静電容量式タッチパネル生産に切り替えること、抵抗膜式タッチパネルの生産は ベトナム工場に集中することを明らかにしている。 【EMS】華為、LTE 機器 9 割を台湾企業に外注 鴻海が主要サプライヤ 2010-8-18 網易科技 世界第 2 位の通信設備メーカーである華為(Huawei)上海研究所副総裁の趙忠澤氏は、 第 4 世代移動通信技術 LTE で既に世界で 14 件の LTE 商用ネットワークを受注しているが、 LTE については研究開発に集中し、9 割以上の機器の製造を台湾企業に外注することを明 らかにした。うち、基地設備の筐体の 9 割、プリント配線基板の太宗を EMS 最大手の鴻 海集団に発注する予定だという。 今年上半期の華為の端末製品の販売量は 5 千万台で前年同期比 4 割増、モバイルブロー ドバンド製品の出荷量は 2200 万台、携帯電話出荷量は 1300 万台、うちスマートフォン 出荷量は前年同期比 200%増と好調を持続している。 趙忠澤氏は、ここ数年、モバイルネットワーク製品の販売好調が続いている、昨年の売 上高は 103 億米ドルで前年比 53.7%増、今年も前年比 2-3 割増を見込んでいるという。 【EMS】鴻海、PCB 製造の競国実業の 3.5 億 NTD 相当転換社債取得 2010-8-17 PCB 網城 EMS 最大手の鴻海集団(Foxconn)傘下の鴻勝は、プリント配線基板(PCB)メーカーの競 国実業(APCB)が発行した銀行融資返済のための 3.5 億 NTD 相当の転換社債を取得した模 様。 競国実業の今年 7 月の連結売上高は 5.44 億 NTD で過去 3 番目に高い水準を記録、前年同 月比 18.22%増、1-7 月の連結売上高は 36.44 億 NTD で同 25.06%増だったが、8 月の連 結売上高については 7 月比横ばい、7-9 月の連結売上高は 4-6 月比 5%増程度にとどまる 見通し。 競国実業は中国内地の昆山に月産能力 180 万平方フィートの生産拠点を有し、現在の稼 働率は 80%に達している。主な製品は光電板/液晶テレビ用制御板、ネットワーク通信 板で、それぞれ売上高全体の 35%、40%を占めている。一方、台湾域内の生産拠点は多 品種少量生産を主としており、月産能力は 30 万平方フィート規模を維持している。台湾 37 2010 年 8 月号 域内工場の主要製品は、CMOS デジタルカメラヘッド、LED バックライト、タッチパネル 等のノートパソコン関連部品用基板だという。また、タイに建設中の工場が近く稼働す る予定だという。タイ工場の月産能力は 50 万平方フィート、主に車載内装部品用 PCB、 家電用 PCB を生産する。 【LED】徳豪潤達、大連基地を着工 LED チップ年間売上高 50 億元に 2010-8-17 PCBTN 中国地場の大手 LED 照明メーカー、広東徳豪潤達電気股份 有限公司(Elec-Tech)は、大連金州新区で大連徳豪光電科 技有限公司の LED 照明生産基地の着工式を行った。遼寧省共産党委員会書記、大連市共 産党委員会書記である夏徳仁氏、大連市長の李万才氏が着工式に参加した。 大連徳豪光電科技有限公司は、広東徳豪潤達電気股份有限公司、珠海徳豪電器有限公司 が共同で設立するもので、1 期は金州新区 IT 産業園に建設、LED チップ、LED チップ実 装、LED 照明製品を生産する工場を建設するとともに、LED 技術研究開発センター、居住 施設も建設する。1 期が完成する 2012 年には、徳豪潤達電気の LED チップ年間売上高は 50 億元を突破する見通し。徳豪潤達は大連に建設する生産基地でリチウムイオン電池な どの次世代エネルギーの開発も行う計画。 徳豪潤達は昨年 12 月に江蘇省揚州市に 1 億米ドル、今年 2 月には安徽省蕪湖に 60 億元 を投じて大型の LED 照明生産基地の建設を始めており、大連生産基地は同社にとって第 4 の生産拠点となる。また、今年 2 月に LED チップ製造の核心技術を持つ韓国エピバレ ー(Epivally)と戦略的パートナーシップ契約を締結、独自技術の LED チップの製造に も積極的に投資を行っている。 これら新工場の建設を受けて、今年 7 月には米 Veeco 社、独 AIXTRON 社とそれぞれ 70 台、30 台の MOCVD 設備購買契約を締結、子会社の揚州徳豪潤達光電有限公司も米 Veeco 社と 30 台の MOCVD 設備購買契約を締結している。以上 2 件の MOCVD 設備購買契約総額は 3.375 億米ドル、人民元で 22.92 億元に上る。また今年 8 月には蕪湖の子会社が現地政 府から 7000 万元の補助金を獲得している。 【電池】仏山照明、2.61 億元を投じ仏山にリチウム電池生産基地を建設 2010/8/18 南方日報 中国地場の大手照明メーカーである仏山照明は、2550 万元で青海仏照鋰電正極材料有限 公司を設立、リチウム電池正極材料の製造販売を行うと同時に、2.61 億元を投じて仏山 市高明区に年産 1 億アンペアアワーのリン酸鉄リチウム電池の製造及びパッキング基地 を建設することを正式に発表した。 発表内容によると、仏山照明は合肥鋰鑫能源材料有限公司、青海威力新能源材料有限公 司などと契約を締結し、共同で青海仏照鋰電正極材料有限公司を設立、登録資本は 5000 万元、主にリチウム電池正極材料の製造販売を行う、仏山照明が 2550 万元を出資し 51% の持分を取得、初期の年産能力は 2000 トン、投資額は 1 億元としている。 38 2010 年 8 月号 仏山照明は 2009 年 9 月から炭酸リチウム生産事業を開始、リチウム電池関連の新エネル ギー領域に本格参入するとともに、炭酸リチウム材料から、正極材料、リチウム電池、 電気自動車用エンジンシステムに至る産業バリューチェーンの構築を開始している。既 にリチウム電池の製造を行う合肥国軒高科動力能源有限公司の 20%持分を取得してい るほか、東昌電機(深圳)有限公司及び仏山飛馳汽車制造有限公司と共同で電動バスの 研究開発を行っている。 617 号 8 月 23 日 【液晶パネル】液晶パネル価格、3 ヶ月以内にコストぎりぎり水準まで下落か 2010.08.17 賽迪網 大手 IT 市場調査機関 DisplaySearch 副総裁の謝勤益氏は、過剰在庫、ブランドメーカー の粗利率改善要請に伴う液晶パネルへの値下げ圧力、中国内地市場の需要減退、今年上 期の業界全体に蔓延した下期見通しに対する過度の楽観主義、韓国系液晶パネルメーカ ーの値下げ攻勢などの要因により、今後 3 ヶ月以内に液晶パネル価格が生産コストぎり ぎりの水準まで下落する可能性が高いとの見方を示した。 謝勤益氏は、今月に入ってからの大型液晶パネル価格の下落幅は、モニタ用液晶パネル が 5-7%、ノートパソコン用液晶パネルが 3-4%、テレビ用液晶パネルが 4-5%となって いる、全体の平均下落幅は 3-4%まで拡大しているとした上で、液晶パネル価格の下落 が加速していることは必ずしも悪材料とはいえない、調整が早期に終結することも意味 する、液晶パネル価格の割安感から購買意欲が膨らみ、10-12 月には需要は反転する可 能性はるとの見方を示した。 【液晶 TV】中国国内の液晶 TV 在庫水準、通常比 2 倍の 600 万台に 2010/8/19 南方都市報 中国地場の IT 市場調査機関、奥維諮詢によると、中国国内の液晶テレビブランドメーカ ーの在庫水準が今年 6 月末時点で通常の 1 ヶ月から 2 ヶ月に急上昇、各社とも在庫処理 に追われていることが明らかになった。 業界事業に詳しい関係者によると、中国国内の液晶テレビ産業の通常の在庫量は 1 ヶ月 の販売量に相当する 300 万台前後で推移している、今年 6 月末の在庫量 600 万台は高す ぎると指摘する。 既に中国地場大手液晶テレビメーカーの創維(Skyworth)が 46 インチを 4500 元、同業 大手の TCL も 46 インチ LED 液晶テレビを 12000 元に値下げしており、値下げ幅は 30% 前後に達しているという。中国家電量販チェーン大手の国美は、液晶テレビの値下げ幅 は現在平均 20%前後に達しているが、来月から国慶節にかけては、メーカー側が在庫処 理を急いでいることから、値下げ幅は 30%以上に拡大するとの見通しを示している。 市場関係者は、中国内地の液晶テレビメーカーは、昨年下期から今年上期の販売が予想 以上に好調だったことから、今年下期に対して過度に楽観的な見通しを立ててしまった、 39 2010 年 8 月号 足元の在庫の高止まりを解消するには、少なくとも 2 ヶ月以上の時間がかかると指摘す る。 一方、外資ブランドメーカーの状況については、地場ブランドメーカーよりも対応が速 かったこともあり、在庫圧力はそれほど高まっていないという。外資は今後、LED 液晶 テレビの値下げ攻勢で中国地場の CCFL 液晶テレビに対して圧力をかけていくと見られ ており、LED 液晶テレビで外資に遅れを取っている中国地場メーカーの値下げ圧力はさ らに高まると見られている。 中国国内で液晶テレビの値下げが加速する中、液晶パネルメーカーへの値下げ圧力も高 まっているが、そのことについて中国地場最大の液晶パネルメーカーである京東方は、 液晶パネル市場はまだ成熟期に入っていない、成熟期段階に入るのは 2016 年頃になるだ ろう、価格のある程度の浮き沈みがあっても長期的に液晶パネル市場は安定成長してい くことが予想される、中国内地の液晶テレビ市場は 2016 年には 8000 万台前後に達する 見通しで、その需要を満足させるには 8.5 世代生産ラインが 6 本前後必要になるとの見 方を示した。京東方は、近く稼働する合肥の第 6 世代生産ラインの年産能力は 32 インチ 換算 1800 万枚、年間売上高は 120 億元に達する見通しを示している。 ただ、中国国内で 5-6 本の高世代液晶パネル生産ラインが稼働する 2012-2013 年頃には、 大型液晶パネル価格が大幅に下落する可能性があり、京東方が描いているような収益シ ナリオが実現するかは不透明とする声もある。 【パソコン】宏碁、今月のノート PC 出荷量は 7 月比 6-7 割増となる見通し 2010-8-18 中国 PCB 産業協会 ノートパソコン大手の華碩(Asustek)が今年 7-9 月のノート PC 出荷量見通しを下方修 正したことから、市場では業界 2 位の宏碁(Acer)も同様の出荷見通しの下方修正を強 いられるとの見方が台頭していたが、予想に反して宏碁の 8 月のノート PC 出荷量は 7 月比大幅増となる見通し。 宏碁は先週、今年 7 月の単体売上高が市場の予想を大幅に下回って 262.61 億 NTD で 6 月比 40%減となり、単月売上高としては昨年 1 月以来の最低を記録していた。それに加 えて、華碩が先週の IR 説明会で、今年 7-9 月について悲観的な見通しを出したことから、 市場は宏碁が 7-9 月に目標を達成できないとの見方を強めていた。 これに対して、宏碁の 7 月の売上高が急減したのは主に欧州市場向け出荷が突然の延期 となったためであり、延期となった出荷が 8 月に相次いで出荷・入金されることから、8 月の売上高は V 字回復する見通し。 そのことを裏付けるかのように、宏碁の今月に入ってから 10 日間のノート PC 出荷量は 既に 130 万台を突破しており、8 月の出荷量が 7 月比 6-7 割増、7-9 月のノート PC 出荷 量も目標としている 920 万台を超える可能性が出てきた。 【電子書籍】中国の電子書籍リーダー市場 300 万台、世界シェアは 20% 2010-08-16 計世網 40 2010 年 8 月号 アップル iPad の登場により、電子書籍リーダー市場は新たな段階に入ったといえ、その 中でも中国の電子書籍リーダー市場が成長が最も加速する段階に入ったと見られ、漢王 (Hanvon)、方正(Founder)、盛大などの中国地場メーカーがその恩恵を最も受けると見 られている。 中国の電子書籍リーダー市場は今年 300 万台、世界市場の 20%を占めると見られている が、5 年以内に米国を抜いて世界最大の電子書籍リーダー市場になる見通し。現在、中 国地場最大手の漢王は既に第 4 世代製品を市場に投入、漢王を追う盛大、方正も新製品 を相次いで投入している。また、アップル、アマゾン、ソニー等の外資も中国の電子書 籍リーダー市場に注力し始めている。 【LED】台達、今年の LED 電球出荷見通し当初比 2 倍の 100 万個に DIGITIMES 19-8-2010 LED 照明事業を急拡大している AC アダプタ最大手の台達電子(Delta Electronics)は、 日本市場からの受注量が月間 8 万個に達していること、中国広東省東莞市の新工場が近 く稼働することから、今年の LED 電球の出荷量見通しを当初の 50 万個から一気に 2 倍の 100 万個に上方修正した。 【太陽電池】浙江向日葵、上場を通じ生産能力を 200MW 以上に拡張 2010/8/19 鳳凰網財経 中国地場の結晶シリコン太陽電池メーカーである 向日葵(Sunowe)は、ドイツ、英国、オーストリ ア等の欧州向け輸出を伸ばし、過去 3 年間の売上高平均伸長率が 74%、2008 年には生産 量が中国国内で上位 10 位に躍進しているが、今後上場を通じて年産能力を 200 メガワッ ト以上にする計画を明らかにした。向日葵:www.sunowe.com.cn/ 【半導体】インテル、ICAF を成都で開催 エンベッド技術で産学協同を拡大 2010/8/19 電子産品世界 マイクロプロセッサ最大手のインテルは、教育がイノベーションの成果を生むをテーマ に 2010 インテル・チャイナ・アカデミック・フォーラム(Intel China Academic Forum、 ICAF)を四川省成都市で開催した。ICAF は、インテルの最新技術を集中展示し、中国の 高等教育機関との提携を模索するプラットフォームとして、また産学官協同でイノベー ション人材を育成する場として注目されている。 インテルは今回の ICAF でエンベッド(組み込み)技術の最新の研究成果などを紹介する とともに、新たな高等教育機関との提携計画を発表する予定。インテルは、Atom プラッ トフォームに基づくインテルエンベッド大学を昨年から稼働、現在既に 26 の高等教育機 関が Atom プラットフォームに基づくエンベッド課程及び共同実験室を設置、エンベッド 技術に精通した人材の育成を行っている。インテルは、2012 年までに提携する高等教育 41 2010 年 8 月号 機関は 100 を超える見通しを明らかにしている。 中国国務院教育省高等教育司理工処担当官は、ICAF は産業界と学術界の相互交流のモデ ルプラットフォームであり、人材育成、科学研究、企業との緊密な連携で模範的役割を 果たしていると評価。一方、インテル中国区総裁の楊叙氏は、イノベーションはインテ ルの DNA であり、ICAF を通じて中国の伝統産業のグレードアップ、中国地場産業のイノ ベーションに貢献していきたいとしている。 今回の ICAF の重点テーマーとなったエンベッド技術について、インテルは 2015 年まで に世界に 150 億台のエンベッドプロセッサがインターネットと連結されることになると 予測しており、エンベッドプロセッサの潜在ニーズは巨大としている。 インテルは既に中国国内の 30 の高等教育機関と共同研究事業を進めているほか、毎年中 国国内の数十件の研究事業に対して技術サポートを行っている。清華大学と進めている Atom™プロセッサ Green Integration Server 研究、武漢大学と進めている Atom™プラッ トフォーム Wireless Network 研究が注目を集めている。 【半導体】台積電/聯電、中国内地/日本からの受注急増で業績堅調 DIGITIMES 19-8-2010 日系ブランドメーカーのファブレス化加速、中国内地の IC 設計産業の急成長に伴って、 世界の 2 大半導体ファウンドリメーカーである台積電(TSMC)及び聯電(UMC)が今年から 来年にかけて業績を大幅に伸ばす見通し。 日系メーカーからの受注では、日本円の上昇に伴ってルネサスや富士通などの日本の大 手ブランドメーカーが半導体ファウンドリへの外注を拡大させており、特に台積電の 28 ナノ技術を採用する動きが加速している。 また、中国内地からの受注では、中国のファブレス IC 設計企業がここ数年で技術力をつ けてきたことからブランドメーカーからの IC チップの受注を急拡大させており、世界最 高水準の半導体ファウンドリ、台積電及び聯電への発注を急増させているという。 台積電会長の Morris Chang 氏は、ここ最近では、日本のブランドメーカーからの受注が 急増しており、これまで好調だった中国内地 IC 設計企業からの受注を上回るまでになっ ていることを明らかにしている。同社の今年 4-6 月の日系メーカー及び中国内地メーカ ー向け売上高は 1-3 月比 30%前後拡大しており、同社の総売上高のそれぞれ 5%、3%を 占めるという。 【PCB】健鼎、上期の税後利益 23 億 NTD で台湾 PCB メーカーで最高 2010-8-19 精実新聞 プリント配線基板(PCB)大手の健鼎(Tripod)董事会は、今年上期の税後利益が 22.84 億 NTD で前年同期比 175%増、過去最高を記録するとともに、台湾 PCB メーカーの中で 最高を記録した。 健鼎の今年上期の連結売上高は 196.82 億 NTD で前年同期比 39%増、営業粗利益は 43.97 億 NTD で同 92%増、連結粗利率は昨年同期の 16.11%から大幅に改善し 22.34%、営業 42 2010 年 8 月号 利益は 26.96 億 NTD で同 152%増、営業利益率は昨年同期の 7.04%から 13.69%に上昇、 税前利益は 27.4 億 NTD で同 170%増、税後利益は 22.84 億 NTD で同 175%増となった。 健鼎は、HDI 基板事業の中でも、携帯電話向け HDI の伸び代が大きいと見ており、これ まで開拓してきた海爾(Haier)、TCL、中興(ZTE)、聯想(Lenovo)などの中国地場ブラ ンドのほか、アップルなどの海外の大手ブランドの開拓にも成功していることを明らか にしている。 【PCB】台湾上場 PCB メーカー今年 6 月売上高一覧 【PCB】台湾上場フレキシブル PCB メーカー今年 6 月売上高一覧 43 2010 年 8 月号 619 号 8 月 27 日 【テレビ】和碩、アップルの iTV と見られる新型製品の ODM を獲得か 2010/8/24/C114 中国通信網 ノートパソコン ODM 大手の和碩(Pegatron)は、iPhone4 CDMA 機種 ODM に続いて、アッ プルが 9 月頃に投入すると観測されている iTV でも大量 ODM を獲得したことを明らかに した。 アップルが近く投入するインターネットテレビ用セットトップボックス iTV は 100 米ド ルで販売される見通しで、アップルの i シリーズがついにテレビ領域にも進出すること になる。 アップルのインターネットテレビは iPhone4 に近いハードディスク、iOS オペレーショ ンシステムを採用、iPhone 及び iPad と同様、アップル Appstore からソフトウェアをダ ウンロードすることが可能だという。また iPhone、iPad を iTV リモコンとして使うこと も可能で、iPhone、iPad のタッチパネルを操作することで映画などの番組を選択、鑑賞 することができるという。 今年 5 月にグーグルがソニーやインテルなどと提携し、今秋にもインターネットテレビ GoogleTV サービスを開始することを発表したが、GoogleTV 端末機は鴻海が ODM メーカー となっている。 米国の IT 市場調査機関は、世界のインターネットテレビ出荷量は 2015 年には 1.82 億台 に達するとも予測しており、インターネットテレビ市場を巡る動きが活発化してきた。 アップルは 2007 年にインテーネットテレビ製品を投入した経緯があるが、そのときは成 功を収めることはできず、撤退している。今回は 2 度目のトライとなるが、先回の失敗 体験から学んだ内容を反映させるとともに、iTunes、iPhone、iPad の成功モデルがある ため、期待できる製品になっていると見られている。 【携帯電話】Verizon、米国で 20 米ドルの中興ブランド携帯電話を販売 2010/8/24/CCTIME 飛象網 世界第 6 位の携帯電話ブランドメーカーである中興通訊(ZTE)は、米国通信キャリアの ベライゾン(Verizon Wireless)と中興ブランド携帯電話を販売することで契約を調印 した。 中興ブランド Salute 携帯電話の販売価格は 2 年間の解約不可ベースで破格の 20 米ドル 44 2010 年 8 月号 を実現。この価格でも Verizon の VZ ナビ、 Microsoft の Bing 応用プログラム、Social Beat 社交ネットワーク等のサービスを同様に受けることができるとしている。 中興通訊は 2011 年に米国市場でスマートフォンを投入する計画も発表しているほか、4G 対応データカード等のブロードバンド機器の販売も計画している。米国市場に投入する スマートフォンについては、グーグル Android 及びマイクロソフト WindowsMobile 両方 を採用する計画。 また、米国通信キャリア T-Mobile 及び Sprint Nextel とも携帯電話販売の可能性につい て協議を行っており、米国市場での存在感を急速に拡大している。 【通信設備】中興、欧州で 2.5 億米ドル相当の主要ネットワーク機器受注 2010/8/24 飛象網 中国の大手通信設備メーカーである中興通訊(ZTE)は 23 日、ノルウェーの通信キャリア であるテレノール(Telenor)から 2.54 億米ドル相当のハンガリーにおける移動通信ネ ットワーク建設を受注したことを発表した。 契約によると、中興通訊は今後、テレノールのハンガリーにおける 450 万世帯向け移動 通信サービス用中継基地 6000 台を納入、設置する。 中興通訊 CEO の史立栄氏は、欧州の通信キャリア全てのの入札に参加する資格を漸く取 得することに成功した、今後は欧州市場で本格的に攻めに転じることを明らかにしてい る。テレノールハンガリーCEO の AndersJensen 氏は、中興通訊と提携することで建設コ ストを大幅に削減することが可能になると中興の高いコスト競争力を評価している。 中興通訊の昨年の売上高は 90 億米ドルで、世界第 7 位のネットワーク設備メーカーとな っている。ただ、同業世界第 2 位の華為(Huawei)の昨年の売上高は、中興の 2 倍以上 の 220 億米ドルに達しており、今後は華為と受注獲得競争となる可能性も指摘されてい る。 今年上期の中興通訊の売上高の約 2 割は欧米市場などの成熟市場からが占めているが、 米国事業への進出がまだ間もないこともあって、その殆どは欧州市場が占めているとい う。中興通訊は今後数ヶ月以内に欧州市場で新たに複数の大型案件で受注を獲得できる 見通しであることも明らかにしている。 中興の順序を踏んで確実に前進するというビジネススタイルは海外進出の分野でも成果 を上げており、欧州では携帯電話端末機の製造を契機に大手通信キャリアとの関係を深 堀りしてきたことが、現在の大型案件の受注につながっているとしている。 中興通訊の今年上期の中国国内での売上高は 154.7 億元で前年同期比 3.47%増、海外市 場での売上高は 152.55 億元で同 19.58%増、年内にも海外での売上高が過半を占める見 通し。 【LED】三安光電、蕪湖市から MOCVD 設備で補助金 3120 万元獲得 2010/8/25 賽迪網 中国地場最大の LED チップメーカーである三安光電は、子会社の安徽三安光電有限公司 45 2010 年 8 月号 が安徽省蕪湖市政府から MOCVD 設備:9 台導入につき 3120 万元の補助金を獲得したこと を明らかにした。 関係者によると、三安光電と安徽省蕪湖市政府は三安光電蕪湖光電産業化事業で提携し ており、蕪湖市政府は MOCVD 設備導入に対して一定比率で補助金を支給することを約束 している。 安徽三安光電有限公司は今後、米国 Veeco 社及びドイツ Aixtron AG 社から LED チップ製 造設備 MOCVD 合計 107 台を導入する予定。 【太陽電池】青海省、グラファイト加熱で単結晶シリコン量産コスト大幅削減 2010-8-24 索比太陽能 中国青海省政府は、123 科技支援事業であるソーラー用単結晶シリコン/シリコンウエハ 量産化事業及び年産 500 トン多結晶シリコンインゴット量産化事業が、高原気候に適応 した 18 インチグラファイトるつぼ加熱技術によりエネルギー消費を 5.6%削減すること に成功したことことを明らかにした。 【太陽電池】浙江昱輝、新日光/昇陽とウエハ供給で 3 年契約を締結 DIGITIMES 23-8-2010 中国地場系のシリコンウエハメーカー、浙江昱輝(ReneSola)は、台湾の大手太陽電池 メーカーである新日光能源(Neo Solar Power)及び昇陽光電(Solartech Energy)と期 間 3 年のシリコンウエハ供給契約を締結したことを明らかにした。 新日光向けでは 3 年間で 141 メガワット相当の単結晶シリコンウエハを含む 434 メガワ ット相当分の結晶型シリコンウエハを供給する。昇陽光電向けでは 3 年間に 402 メガワ ット相当の多結晶シリコンウエハを供給する。 また、浙江昱輝はシリコンウエハの生産能力を来年末までに現在の 1.2 ギガワットから 1.8 ギガワットに拡張すると同時に、太陽電池セルの生産能力も 374 メガワットから 600 メガワットに拡張することを発表した。 浙江昱輝の今年 4-6 月の出荷量は 258 メガワットで前年同期比 3 倍、1-3 月比 6.6%増、 粗利益率は 1-3 月の 17.1%から 30.2%に急上昇している。7-9 月の出荷量については 280-310 メガワット、売上高は 3-3.2 億米ドルを見込んでいる。 【太陽電池】FirstSolar、内蒙古の 2GW 大型ソーラー発電所建設を延期 2010-8-25 中国半導体産業協会 世界最大の太陽電池メーカーである米国 First Solar 社が内蒙古ゴルドスで進めている 年間発電容量 2 ギガワットの超大型ソーラー発電所の建設が認可手続き不備などが原因 で延期されていることが明らかになった。 First Solar 社は昨年 9 月に中国政府の関係省庁との間で内蒙古に大型ソーラー発電所 を建設することで覚書を締結、事業は 4 期に分けて建設、1 期は今年 6 月から建設を開 46 2010 年 8 月号 始、発電規模は 0.03 ギガワット(30 メガワット)、2 期、3 期は 2014 年に完成、発電規 模はそれぞれ 0.1 ギガワット(100 メガワット) 、0.87 ギガワット(870 メガワット)、4 期は 2019 年完成、発電規模は 1 ギガワット(1000 メガワット) 、全てが完成すれば、世 界最大のソーラー発電所となる見通し。 ただ、現地報道によると、関係認可文書が取得されていないなどの理由で 1 期の建設が 予定の 6 月以降も開始されていないという。これについて、FirstSolar 社の中国現地の 関係者は、関係省庁との覚書に則って計画を継続している、F/S も既に完成しており、 計画比半年遅れとはなるが、来年初めには着工するとしている。 【PCB】米 MFELX グループ、成都に 1.2 億米ドル投じ PCB 工場建設 PCB 信息網 2010-8-25 米国の大手プリント配線基板メーカーである MFLEX グループは、中国の大手エンジニア リング企業である中国電子工程設計院傘下の北京世源希達工程技術公司に対して、中国 における第 3 の生産拠点となる成都維順柔性電路板有限公司の工場建設工事を発注した ことを明らかにした。 成都維順柔性電路板有限公司の総投資額は 1.2 億米ドル、3 期に分けて建設、総建設面 積は 16 万平米に上る。うち 1 期の投資額は 3000 万米ドル、建設面積は約 3.2 万平米、 来年 1 月稼働予定で、主に多層フレキシブル基板及びリギッド・フレキシブル結合基板 を生産する。 【PCB】建滔積層板、上期純利益が前年同期比 57%増の 13 億元 2010-8-23 PCBTN 中国内地の電子機器の旺盛な需要を背景に、香港系の大手銅箔張り積層板(CCL)及びプ リント配線基板(PCB)メーカーである建滔積層板(Kingboard Laminates)は、今年度上 期の純利益が前年同期比 57%増の 12.81 億元に達したことを発表した。 また、中国江蘇省の江陰工場が複合材料 CCL 及びエポキシガラスファイバ CCL の月産能 力をそれぞれ 40 万枚に拡張、また年末までに CCL 総月産能力を 980 万枚まで拡張、PCB の月産能力も来年末までに 100 万平方フィートまで拡張することを明らかにしている。 また今後数年以内にガラスファイバの生産能力も拡張する計画。 【半導体】電源 IC の iML 社、iPad 電源 IC 受注で売上の安定成長予想 2010-8-23 中国電子部品産業協会 台湾系の電源 IC メーカー、iML は 19 日、今年 4-6 月の売上高が 6.96 億 NTD で 1-3 月比 8.46%増、前年同期比 13.5%増、粗利率が 53.96%、営業利益率が 33.21%、また上期 の売上高が 13.47 億 NTD だったことを発表した。 iML 総経理の張寧三氏は、今年上期の IC 出荷量は 2.37 億ユニットで前年を大幅に上回 った、市場シェア 40%以上の Vcom 及び Gamma アブソーバの新製品を投入しているほか、 47 2010 年 8 月号 Level Shifter、多機能 P-Gamma、多機能 DC/DC といった新製品の開拓も行っており、今 年 10-12 月からこれら新製品の量産を開始するとしている。 また、張寧三氏は、従来のテレビ、モニタ、ノート PC 向けのほか、新たに iPad タブレ ット PC 用電源 IC を受注したことにより今後収益を安定的に拡大できる見通しも明らか にした。また、3D モニタ、LED モニター、3D テレビ、LED テレビ等の分野の開発も積極 的に行っている。iML の今年 7 月の連結売上高は 2.71 億 NTD で前年同月比 15.09%増、 1-7 月の連結売上高は 16.07 億 NTD で昨年同期比 28.12%増。 【コネクタ】立訊精密、コネクタモジュール事業用に 5 億元近い資金を調達 証券時報 2010-8-24 中国地場のコネクタメーカー、立訊精密(LuXshare)は、株 式発行により 5 億元近い資金を調達することを発表した。調 達する資金は主に内部コネクタモジュール生産、ワイヤハーネス加工設備の導入、技術 センターの拡張などに投入するとしている。 立訊精密は 2004 年の設立以来、コネクタの開発、製造販売に注力、主要製品はパソコン、 携帯電話用コネクタ。特に卓上パソコン用コネクタでは世界シェア 20%以上を誇る。ま た昨年からノートパソコン用コネクタの生産を拡大、今年の月間出荷量は世界 5 位以内 にランクされる。立訊精密:www.luxshare.com.cn/ 【銅箔】金居銅箔、CCL 需要旺盛で 2Q 出荷量・売上高過去最高記録 PCB 情報網 2010-8-23 台湾の大手銅箔メーカー、金居開発銅箔(Co-Tech)は、銅箔張り積層板(CCL)需要が 旺盛だったことから、今年 4-6 月の売上高が 16.05 億 NTD で 1-3 月比 21%増、また同期 の銅箔出荷量が 4300 トンに達し、売上高・出荷量ともに四半期としては過去最高となっ たことを明らかにした。同社の四半期生産能力は約 4500 トンであるので、設備利用率は 95%に達しており、ほぼフル稼働の状態が続いたことを意味する。 ただ、7-9 月については、4-6 月のベースが高いこと、また 9 月の受注が低調であること から、4-6 月を下回る可能性が高いとしている。また、6-9 月の電力料金が夏季割増料金 となることから、利益率は悪化するとしている。 【トレンド】金融危機の影響少ない中国西部、電子機器市場として浮上 2010 年 8 月 20 日 中国電子商情 中国政府がまとめた「中国西部地域白書 2010:中国西部経済発展報告」によると、重慶、 西安、成都を基点とする「西部デルタ」と、内蒙古自治区の工業生産高成長率が 2002 年から全国トップを維持し続けていることに象徴される内陸部工業の持続的成長を表す 「内蒙古現象」が今の西部地域発展を表す 2 つのキーワードとなっている。 中国の西部地域は金融危機の影響が相対的に小さく、経済が落ち込むことなく、安定成 48 2010 年 8 月号 長している地区として注目を集めているが、成都を軸とする四川省、西安を軸とする陝 西省及び重慶市は、電子情報産業を経済発展のための重要産業と位置づけ、デジタル家 電、IC チップ、ソフトウェア、ネットワーク通信機器、薄型ディスプレイ、LED 照明、 太陽電池などへの投資も加速させていることから、けん引役としての電子情報産業の発 展も著しい。 こうした変化を受けて、日本のローム、オムロン等の海外の半導体メーカーにとどまら ず、泉州火炬、常州堅力、銀河電器、寧波晨翔、寧波高正、創意電子といった中国地場 の大手電子関連メーカーも中国西部地域への進出を加速しているという。 620 号 8 月 30 日 【EMS】鴻海、アップル販売好調で鄭州工場の 15 万人体制も視野に 2010-8-25 中国 PCB 産業協会 世界最大の EMS メーカーである鴻海集団は、アップル関連製品の ODM 受注が急増してい ることから、中国内地での生産能力を大幅に拡張しており、業界内部関係者によると、 来年の鴻海集団の業績は往年の前年比 30%以上の成長を期待できる見通し。また、来年 の連結売上高は台湾企業としては初の 3 兆 NTD の大台に乗る可能性も出てきたとしてい る。 アップル iPhone4、iPad 等のヒットが ODM メーカーである鴻海の業績を大幅に押し上げ ており、鴻海集団傘下の部品メーカーも大きな恩恵を受けている。鴻海集団は、最大の 生産拠点である深圳工場に数万人の工員を残しながらも、その他の工員については重慶、 鄭州の工場にシフトする計画で、重慶工場及び鄭州工場は将来的には深圳工場に匹敵す る大型生産ラインを建設することになる。 中でも、鄭州工場(富泰華精密電子)は 1000 名体制で今月初めに 1 本目の生産ラインを 稼働させているが、業界関係者は、鴻海集団は今後鄭州の生産ラインを段階的に増やし、 最終的には工員数を深圳工場に匹敵する 15 万人規模にすると予測している。 鴻海集団が ODM 生産しているアップルの iPad については、市場は今後数年間は iPad 型 のタブレット PC がパソコン市場全体を牽引すると予測しており、鴻海集団の今後数年間 の業績もアップルの業績とリンクして急拡大が続く可能性が大きい。 【EMS】和碩、2.2 億米ドル投じ台湾ノート PC 金属部品メーカー 2 社を買収 台湾経済日報 2010.08.26 世界第 2 位の EMS メーカーである和碩(Pegatron)は、嘗て親会社だった華碩(Asus) からの完全分離に伴って受注を急速に回復させており、アップル及び宏碁から相次いで 新規受注を獲得したのに続いて、今月 25 日には 2.2 億米ドル(約 70 億 NTD)で台湾系 のノートパソコン用アルミ及びマグネシウム部品メーカーである上海日騰電脳配件及び 上海日貴精密模具を 100%買収することを決め、業界首位の鴻海に挑戦する体制が整っ たことをアピールした。 49 2010 年 8 月号 和碩はノートパソコン用プラスチック部品領域では高い生産能力を持っていたが、アル ミ・マグネシウム等の金属部品では生産能力が乏しかったため、今回の日騰電脳配件及 び日貴精密模具の取得を決断した。同 2 社の獲得により、和碩はプラスチック部品、ア ルミ・マグネシウム部品両面で ODM 対応がが可能になることから、受注をさらに拡大で きるとしている。 和碩董事長の童子賢氏は、和碩の金型及び材料技術は従来から高い優位性を持ち、数年 前にすでに 50 ミクロンクラスの髪の毛紋様が入った金屬筐体を発表し業界を驚かせた こともある、和碩の金型チームが日騰及び日貴と融合することで、和碩は金型分野で業 界をリードする地位を獲得することになると自信を示した。 和碩 CEO の程建中氏は、和碩が華碩から完全独立してから新規受注の獲得が顕著に増え てきた、今年下期からその効果が業績に徐々に現れてくるだろう、効果がフルに反映さ れる来年以降には業績の大幅アップが期待できるとしている。 市場関係者は、今回の日騰/日貴の獲得により、和碩の EMS 業界における存在感が大幅に 増強される、鴻海に匹敵する業績を獲得することも夢ではなくなったと見ている。 【EMS】英業達、ノート PC 出荷量前年割れ予想 四川工場建設は継続 和訊網 2010/8/26 ノートパソコン ODM 世界第 4 位の英業達(Inventec)は、EMS 最大手の鴻海集団(Foxconn) のノートパソコン ODM 事業急拡大の影響を最も受けている企業であり、今年のノートパ ソコン出荷量が目標を 1 割下回る 1800 万台程度、前年を下回る見通しであることを明ら かにした。ただ、来年の出荷量については、今年に比べ 15-20%増を目指すとしている が、和碩(Pegatron)の業績回復もあり、その通り実現できるかは微妙な情勢となって いる。また、現在進めている四川省での工場建設については、計画通り進め、来年 4-6 月に量産を開始することを明らかにした。 英業達は、四川工場の進展について幾分の遅延はあるものの、遅延の原因はあくまで四 川省での大雨洪水によるもので、ノートパソコン出荷量の伸び悩みが原因でないことを 強調した。主力ユーザーである HP が今年 10-12 月から英業達の四川工場を活用する可能 性もあるとしているが、現状を見る限り、年内の実現は難しく、実現は来年 4-6 月以降 になると見られている。 HP からの要請もあって、英業達は今年 10 月から来年 3 月の間は暫定的に上海浦東工場 で最終工程以外の複雑作業を行い、最終工程のみを四川工場で行うことも考えていると いう。英業達によると、四川工場の初期投資は 2000 万米ドルに過ぎないが、受注量が増 えてくれば、段階的に投資額を拡大する方針としている。 【液晶パネル】奇美/華映、LGD/友達に続き減産発表 減産タブー視せず Digitimes 2010/8/27 LG Display、友達光電(AUO)に続いて、奇美電子(CIC)、華映(CPT)が液晶パネルの 需要減退を理由に 7-9 月に減産を行うことを発表した。 50 2010 年 8 月号 友達光電は既に稼働率を 90-93%まで低下させることを明らかにしているが、奇美及び 華映は具体的な減産幅を示していない。ただ、比較的楽観的見通しを示している友達光 電の稼働率を上回るとは考えにくく、90%を下回ることが予想される。 市場関係者は、液晶パネル大手はリーマンショック以降に在庫管理を厳格化し減産をタ ブー視する経営を改めており、需要に対して稼働率を柔軟に調整する経営に転換してい る点では評価できるとしている。 【液晶パネル】4 大メーカーの 3Q 液晶パネル市況に対する見方分かれる Digitimes 2010/8/26 懸念されている今年 7-9 月の液晶パネル市況について、世界の 4 大液晶パネルメーカー の見方が分かれており、三星電子と友達が相対的に楽観的な見方を示しているのに対し、 LG Display と奇美電子がやや慎重な見方を示している。 最大手の三星電子は、7-9 月の出荷量が 4-6 月に比べ 10%増、平均单価は横ばいとの見 方、友達も 7-9 月の出荷量は 4-6 月比増、TV 用液晶パネルは 4-6 月比 10%増、IT 用液 晶パネルの出荷量は横ばい、平均单価は TV 用液晶パネル価格は小幅上昇、IT 用液晶パ ネル価格は小幅下落と比較的楽観的な見通しを示している。 一方、LG Display は 7-9 月の出荷量が 4-6 月比減、平均価格も小幅下落、奇美電子は 7-9 月の出荷量が 4-6 月比横ばい、平均单価は小幅下落と悲観的な見通しを示している。 市場関係者は、三星と友達が 7-9 月の出荷量及び平均单価に対して楽観的な見方をして いる背景には、両社が最近投入した新製品の販売が好調であるためで、友達においては LED バックライト TV 用液晶パネル、スマートフォン用液晶パネルの出荷が好調。 一方、奇美電子は、LED バックライト TV 液晶パネル及びタッチパネルの 7-9 月の出荷が 大幅増となったものの、鴻海グループ傘下の群創光電(Innolux)との合併に伴う事業再 編に忙殺されており、業績は低調推移している。 【電子紙】E-Ink 社、三星の電子ペーパー事業からの撤退の影響は軽微 DIGITIMES 26-8-2010 元太科技(Prime View)傘下の電子ペーパー最大手の E Ink Holdings (EIH)は、三星電 子が電子ペーパー事業から撤退する決定をしたことについて、三星電子向け売上比率は 低く、業績への影響は小さいとの見通しを示した。 三星電子は既に 6 インチ及び 10 インチの電子ペーパー方式電子書籍リーダーを出荷して いるが、iPad が液晶パネル方式の電子書籍リーダーを採用したことから、今後は液晶パ ネル方式の電子書籍リーダーに集中することを明らかにしている。 液晶パネル方式電子書籍リーダーとの競争について、E-Ink 社は液晶パネル方式では長 時間の使用で視力が低下するといった弊害があるが、電子ペーパー方式では視力低下と いった弊害はないことを強調している。 51 2010 年 8 月号 【LED】晶元光電、世界 3 大照明メーカーから高電圧 LED チップを受注 2010-8-26 中国半導体産業協会 台湾最大の LED チップメーカーである晶元光電(Epistar)は、フィリップス(Philips)、 オスラム(Osram)、ゼネラル・エレクトリック(GE)、世界最大の家具量販チェーン IKEA から相次いで照明用超高輝度暖白色高電圧 LED チップを受注したことを発表した。 晶元光電は今後、高電圧 LED チップを LED 実装メーカーに供給、実装完了後に上記ブラ ンドメーカー向け出荷する計画で、主に巨大化が見込まれるインテリア照明用 LED 製品 を生産する。既に 4-6 月から少量出荷しているが、来年からは量産が可能になる。 晶元光電総経理の周銘俊氏は、高電圧 LED チップは今年の戦略製品であり、ユーザーの 反応を見ながら徐々に生産能力を拡大していく計画だという。同社にとって、照明用 LED チップは売上比率の 20%前後を占める製品ラインだが、今後成長が見込める分野だとし ている。同業の璨円光電(Forepi)、Lumileds も高電圧 LED チップの開発に力を入れて いることから競争も激化している。 【太陽電池】新日光、台南市に年産 4.2GW の太陽電池生産基地建設 中国時報 2010/8/26 台湾の大手太陽電池メーカーである新日光能源(Neo Solar)は、台南科技工業区に 300 億 NTD を投じて世界最大の太陽電池生産基地を建設することを発表した。完成すれば、 年間売上高は 1400 億 NTD に達する見込み。3-4 年後の全面稼動を目指す。 新日光能源董事長の林坤禧氏は、台南科技工業区に建設する工場は完成すれば年産能力 は 4.3 ギガワットに達する、世界をリードする企業を目指すことを明らかにした。新日 光の今年 7 月の売上高は 17.65 億 NTD で過去最高を記録している。 【半導体】創維、深圳 に 9 億元を投じて半導体設計センターを設立 2010-8-26 中国半導体産業協会 中国の大手液晶テレビメーカーである創維(Skyworth)は、中国深圳市に 9 億元を投じ て半導体設計センターの建設を正式に開始した。センターの建築面積は 8.51 万平米、主 にビデオチップ、マルチメディアチップ等の設計を行う。 創維集団董事局主席兼 CEO の張学斌氏は、今後さらに激化することが予想される液晶テ レビ業界の競争において、ビデオチップ等の半導体設計センターを持つことは他社との 差別化を図る上で武器になるとしている。 【電池】湖北保康、リン酸鉄バナジウムリチウム電池正極材料生産ライン建設 2010/8/26 中国化工報 湖北保康青山太陽能利用研究所から改組し新たに設立された湖北保康青山能源研究所は、 中国科学院第 43 研究所と共同で設計した中国初のリン酸鉄バナジウムリチウム電池正 52 2010 年 8 月号 極材料生産ラインを湖北省保康県に完成させた。 リン酸鉄バナジウムリチウム電池、リン酸鉄リチウム電池に比べ容量、充放電効率、安 全性、安定性全ての面で優れていることから、電気自動車用蓄電池としてのニーズが高 まっている。 【電池】黒竜江中強、東莞恒民向け 570 万米ドル相当リチウム電池受注 2010/8/27 i 美股 米国有数のポリマーリチウムイオン電池メーカー である ABAT(Advanced Battery Technologies、Inc) 傘下の黒竜江中強能源は 8 月 24 日、中国広東省東 莞市のリチウム電池管理システム機器メーカーの恒民光電科技有限公司とポリマーリチ ウムイオン電池供給契約を締結したことを明らかにした。契約総額は 570 万米ドルで、 恒民光電向けに LED 街灯及びトランシーバ用リチウムイオンリン酸塩系電池パッケージ を供給する。LED 街灯用途では、容量 50AH のリチウムイオン電池を採用する。 米 ABAT グループ:www.abatcn.com/ 【センサ】中国の車載センサ市場規模、今年 13.2 億米ドルに達する見通し 2010-08-26 21ic 車載センサは自動車の走行中の速度、媒体の温度、エンジン状況などの各種作動状況を 電気信号に置き換えてコンピュータに伝送し自動車を最良の状態に制御する役目を担っ ている重要な電子部品で、2012 年には世界の自動車センサ市場規模は 2007 年の 80 億米 ドルから 135 億米ドルに拡大すると予測されている。 中でも、中国の車用センサ市場は 2006 年には 3.9 億米ドルだったが、2007 年から 2010 年の平均成長率が 35%を超え、今年は 13.2 億米ドルに達する見通し。 現在、一般セダン車に搭載されているセンサは 100 個近く、高級セダンでは 200 個余り で、主にエンジン制御システム、シャーシ制御システム、車体制御システム、ナビゲー ションシステムに搭載されている。 53
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