法人向けに 広範囲の統合セキュリティサービスを提供 ケイ・オプティコムが選択したジュニパー「SSGシリーズ」 ジュニパーネットワークス SSG 5 電気通信事業 関西一円に広がる独自の光ファイバー網を活用し、個人向けのトリプルプレイサービ ス「eo光」(インターネット、光電話、光ケーブルテレビ)から、法人向けの「ビ ジネス光」(インターネット、光電話、ネットワークサービス、データセンターな ど)まで多種多様な通信サービスを提供する総合情報通信企業の株式会社ケイ・オプ ティコム。同社では、中小規模法人向けのソリューションサービスの一つとして、ア ンチウイルス、アンチスパム、不正侵入防止といったセキュリティサービスを統合的 に利用できる「UTMアライアンスパック」を2007年7月から提供しています。そ 株式会社ケイ・オプティコム のサービスの機器として採用されたのが、ジュニパーネットワークスの次世代スマー 〒530-0047 大阪市北区西天満5丁目14番10号 梅田UNビル http://www.k-opti.com/ トファイアウォール「SSGシリーズ」でした。 ■セキュリティ対策のニーズに応える 「当初は、お客様の要望に応じて個別対応する ソリューションサービス ことを検討しましたが、関西地方は中小規模の インターネットは、今やビジネスを展開する上 企業が多く、ニーズに応えるための専用の機器 光ファイバー賃貸事業会社の旧・関西通信設備 で欠かすことのできない重要な通信インフラにな を提案しても、価格的な折り合いがつかないこ サービスを母体とした関西電力の100%子会社。 りました。その一方で、インターネットにはウイ とが多々ありました。専用の機器を購入するの 2000年にCATV事業を手がける旧・関西ケーブル ルス、スパムメール、不正アクセス、DoS はコスト面で難しいので、インターネット接続 (Denial of Services=サービス拒否)攻撃と サービスを提供する当社側でセキュリティサー いったセキュリティ上の脅威が数多く存在してお ビスを用意してほしいという要望も増えてきま 向け通信サービスを中心に展開してきた。2003年に り、それらへの対策は急務となっています。 した。そうした中、セキュリティ対策を統合的 は、法人向けにサービスを提供してきた第三セクター インターネット接続サービスを提供するケ に行えるUTM(Unified Threat Management 方式による通信専門会社、旧・大阪メディアポートと イ・オプティコムにも、ユーザーからセキュリ =統合型脅威管理)アプライアンスを利用でき 合併。現在は、個人向けから法人向けまで高品質で ティ対策についての問い合わせが多く寄せられ るのではないかということで、メニュー化の検 るようになったといいます。また、インター 討を始めました」(通信サービス営業本部 トー ネット接続のスピードが遅いという苦情があっ タルソリューショングループ ソリューション開 て調査したところ、ユーザーのネットワークが 発チーム マネージャー、伊澤麗一氏) 株式会社ケイ・オプティコムは、1988年に設立された サービスと合併するとともに、旧・アステル関西から PHS事業の営業譲渡を受け、近畿2府4県をサービ ス提供エリアとして光ファイバー網を利用した個人 低価格な各種通信サービスを提供している。 ウイルスに感染し、大量の不正パケットを流し 通信サービス営業本部 トータルソリューショングループ ソリューション開発チーム マネージャー 伊澤 麗一氏 通信サービス営業本部 トータルソリューショングループ ソリューション開発チーム 主任 石川 悌氏 てネットワーク帯域を圧迫していたという例も ■取り扱い実績からジュニパーSSGを選定 あったそうです。 ソリューション開発チームでは、UTMアプラ そうした状況の下、ケイ・オプティコムで イアンスを利用した新しいソリューションメ は、お客様ニーズにあったソリューションメ ニューの開発にあたり、まず、機器の選定作業 ニューの開発を行う、専属チーム「ソリュー を行いました。数社のメーカー製品を比較検討 ション開発チーム」が組織され、中でも、お客 した結果、ケイ・オプティコムは、ジュニパー 様から特に関心の高いセキュリティ対策を重点 ネットワークスの「SSG 5」「SSG 140」の に置いたサービスの開発を進めてきました。そ 2機種を選定しました。 して、これまで提供してきたインターネット接 SSGシリーズを選ぶ決め手になったのは、従来 続サービスから一歩踏み込み、アプリケーショ からジュニパー製品を取り扱っていた実績でした。 ンレイヤーの安全性を確保するためのサービス 「機能面では、競合他社にも同じような製品 を展開することを目的として、ソリューション ラインアップがありますが、今回SSGを選んだ メニューの検討を開始しました。 最大の理由は、当社がもともとジュニパーの UTMサービス(ネットワーク)概要図 NetScreenシリーズを『ファイアウォール は、2007年3月。評価機を導入し、サービス うというメニュー体系にしたのも、UTMアプ パック』や『インターネットVPNパック』の 開始に向けたテストが行われました。その後、 ライアンスパックの特徴といえるでしょう。 ソリューションメニューで取り扱っていたこと 従来のNetScreenの保守を請け負うシステム 「ほとんどのお客様は、アンチウイルス、アンチ にあります。ジュニパー製品は故障が少なく、 サービス事業者との協業体制をそのまま利用 スパム、Webフィルタリングなどの機能に注目して 堅牢性が高いことに加え、当社のエンジニアが し、2007年7月から「UTMアプライアンス おり、オプションを追加されています」(伊澤氏) NetScreenシリーズの操作に慣れているた パック」のサービスを開始しました。 め、これまでの機器の流れを汲むSSGの採用 UTMアプライアンスパックでは、SSGをユー ■今後は上位機種の取り扱いも検討 を決めました。また、UTMアプライアンスと ザーのネットワーク内部に設置します。SSGは、 正式にサービスを開始して間もないですが、 しての機能面では、アンチウイルスやアンチス レンタルだけでなく、購入することも可能です。 実際に導入したユーザーからの評判は上々、回 パム、Webフィルタリングなどに信頼のおけ サービスメニューは、保守契約の内容や契約期間 線サービスを利用する顧客からの引き合いも多 るエンジンやデータベースを使用している点 によって細かく分けられており、SSG 5を3年契 いそうです。 も、選定の理由の一つです」(通信サービス営 約でレンタルし、24時間365日オンサイト保守 「オールインワンの機器ですから、1台でいろい 業本部 トータルソリューショングループ ソ のメニューを選んだ場合、月額料金は約1万円 ろなことができます。ネットワークの仕組みも変更 リューション開発チーム 主任、石川悌氏) (初期導入費用は別途必要)という非常にリーズ する必要はなく、今までのファイアウォールを置き もちろん、機器にかかるコストが安価という ナブルな価格で導入できます。申し込みから運用 換える形で導入が始まっています」(石川氏) 点も、選定理由に挙げられます。 開始までの期間は、必要な機能のヒアリング、各 SSGの設定変更については、基本的にケ 「当社の法人向けインターネットサービス 機能で利用するポリシーの設計・確認、SSGの実 イ・オプティコム側からリモートで行います は、帯域保証型の『インターネットハイグレー 際の設定作業などを含めても、1カ月以内で完了 が、機器の扱いに慣れたユーザーに対しては、 ド』からベストエフォート型の『インターネッ するとのことです。 ケースバイケースでIDとパスワードを発行し、 トオフィス』まで用意していますが、UTMアプ ちなみに、基本料金に含まれるSSGの機能 チューニングを任せることもあるそうです。 ライアンスパックはインターネットオフィスを は、ポートを監視して不正アクセスを防ぐファ 「保守契約を結んでいますから、お客様自身 利用している中小規模の企業をターゲットにし イアウォールのみです。それ以外のSSGの機 が機器を修正した場合は、その設定内容を ています。インターネットオフィスは固定IPア 能、たとえばウイルスやワームからシステムを フィードバックしていただいて、当社と設定情 ドレス込みで月額2万円台という料金ですか 守る「アンチウイルス」、迷惑メールの着信を 報を共有するようにしています」(石川氏) ら、そうした回線に、たとえば月額10万円の機 拒否する「アンチスパム」、業務に不要な 今後の計画としては、上位機種の導入も検討 器をお勧めすることはできません。SSGなら Webサイトへのアクセスを禁止する「Web しているといいます。 ば、そうした低料金の回線に合うようなソ フィルタリング」、サービス提供を妨害するD 「今回のUTMアプライアンスパックは、中 リューションを提供できます」(石川氏) o S 攻撃を遮断する「I P S ( I n t r u s i o 小規模の企業を対象にしたため、SSG 5およ n Prevention System=侵入防止システ びSSG 140というエントリー機種を採用しま ■必要な機能を自由に選択できる ム)」などは、必要に応じて自由に追加できる したが、上位機種については個別対応のソ メニューを用意 オプションメニューとして用意されています。 リューションサービス(カスタマイジングサー ケイ・オプティコムがSSGを選定したの 必要な機能だけを導入し、その分の料金を支払 ビス)による提案を考えています」(石川氏) ジュニパーネットワークス株式会社 東京本社 〒163-1035 東京都新宿区西新宿 3-7-1 新宿パークタワー N棟35階 電話:03-5321-2600 FAX:03-5321-2700 西日本事務所 〒541-0054 大阪府大阪市中央区北浜1-1-27 デ・リード北浜ビル7階 http://www.juniper.co.jp http://www.juniper.net
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