ローランドの セキュアなネットワークを支える ジュニパーの統合型

ローランドの
セキュアなネットワークを支える
ジュニパーの統合型セキュリティプラットフォーム
ジュニパーネットワークス SSG 550
電子楽器製造・販売
世界有数の電子楽器総合メーカーとして著名なローランド株式会社。同社では基幹業
務システム、インターネット系システムを含めた全社システムインフラを再構築する
にあたり、ネットワーク機器をリプレースしました。セキュアなネットワークを実現
するために最も重要なファイアウォール機器として、ローランドが選択したのは、
ジュニパーネットワークスの統合型セキュリティアプライアンス「セキュア・サービ
ス・ゲートウェイ(SSG)500シリーズ」です。
ローランド株式会社
■物流拠点にあるデータセンタ
ウォールでした。
ローランド株式会社は、1973年に浜松
「これまで使用してきたファイアウォー
工場を竣工して以来、製造拠点、研究所、
ルは、ルーターにファイアウォールとVPN
カーとして1972年に大阪で設立された。創業
試験センターなどを浜松に集約。2005年
機能を追加したものでした。この機器の保
以来、「人間にとって心地よい音」をテーマ
には本社を大阪から浜松に移転し、同地を
守期限が迫っているため、ファイアウォー
に、その時代の最先端技術を駆使した電子楽器
拠点に事業を展開しています。
ルの入れ替えは必須でした」(大塚氏)
東名高速道路浜松西インターチェンジの近
ローランドのネットワークは、インター
「SH-1000」を発売。現在は、デジタルピア
くには、浜松流通センターがあります。ここ
ネットサーバーを外部に公開するための
ノ、オルガン、電子ドラム、ギター関連機器な
は、ローランドが製造した電子楽器の物流拠
DMZセグメント、海外の子会社やグルー
点で、国内各工場または海外グループ会社が
プ会社向けの共有サーバーセグメント、そ
た、グループ企業であるローランドディー.
生産した製品が集まり、ここから国内の販売
して内部ネットワークのセグメントなどに
ジー.株式会社では、大型カラープリンタなど
店に出荷、あるいは海外に輸出しています。
分かれています。従来のファイアウォール
コンピュータ周辺機器事業も展開する。
浜松流通センターは、物流拠点であるだ
機能をオプションで追加したルーターは、
けでなく、ローランド製品に関する問い合わ
これらすべてのセグメントのセキュリティ
せを担当するお客様相談センター、製品サ
を保つ役目をすべてまかなうという構成に
ポートを担当するサービスセンターのリペア
していたそうです。
(修理)部門など、ローランドにとって重要
「そのため、パフォーマンス不足が発生
な機能も置かれています。また、国内各地に
し、構成が複雑なために運用管理の手間が
事業所を持つローランド全社の情報システム
かかるという問題が発生しました。そこ
を担当する情報システム部も浜松流通セン
で、ネットワークを根本的に見直し、イン
ターにあり、センター内に設置されたデータ
ターネットとDMZセグメント、および内
センタを運用・管理しています。
部ネットワークへの中継セグメントを隔て
静岡県浜松市北区細江町中川2036-1
http://www.roland.co.jp/
ローランド株式会社は、電子楽器の総合メー
を世に送り出し、独自の地位を確立している。
1973年には、日本初のシンセサイザー
どの楽器、業務用の映像・音声編集機器にいた
るまで、幅広い電子機器を製造・販売する。ま
ローランド株式会社
情報システム部
情報インフラグループ リーダー
大塚 聡氏
ローランド株式会社
情報システム部
係長
松村誠一氏
る外部ファイアウォール、海外共有サー
■全社的なシステム再構築に着手
バーセグメントと内部セグメントを隔てる
ローランド情報システム部では、2005
内部ファイアウォールの二重構成に変更す
年11月から基幹業務システムのサーバー
ることで、機器の管理をシンプルにしまし
集約を含め、全社的な情報システムインフ
た」(大塚氏)
ラの再構築に着手しました。その中でネッ
既存のネットワーク機器を更改。最も早期
■ジュニパー製品同士の比較で
SSGを選択
に入れ替えを実施したのが、ファイア
ローランド情報システム部が新しいファ
トワークの構成も大きく見直すとともに、
システムにいかなる障害が発生しても、4
■インターネット接続構成図 (公開Webサーバーはデータセンタにハウジング)
時間以内に復旧させるという目標を持って
いるそうです。今回のSSGでは、障害に
海外合弁
外部業者
VPN
備えたバックアップ用のコールドスタンバ
出張者
Internet
イ機としてSSG 520を別に用意するとい
う対策を採っています。
(10Mbps)
FTP
(100Mbps)
外部Firewall
DMZセグメント
VPN
■将来はVPNもSSGを採用へ
SSL-VPN
SSG520
現在、ローランドでは、SSGの基本機
能であるファイアウォール機能のみを利用
SA-1000
中継セグメント
(1Gbps)
海外共有サーバーセグメント
内部Firewall
アプライアンスとして豊富な機能を導入で
きますが、他の機能の利用については検討
SSG550
(100Mbps)
しています。SSGは統合型セキュリティ
中ということです。
内部セグメント
ColdStandby
社内WAN
SSG520
「以前のネットワークでは、ルーターに
ファイアウォールやVPNの機能を追加し
て管理が複雑になったため、機能分割して
シンプルに使いたいと考えています。ただ
し、今後はパフォーマンスとコストしだい
イアウォールに選択したのが、ジュニパー
ネットワークが稼働したのは、2007年1
でアンチウィルス機能などの利用を検討す
ネットワークスの統合型セキュリティアプ
月からです。実際に運用する中で、SSG
る予定です」(松村氏)
ライアンス「SSG 500シリーズ」でし
の導入効果は期待通りだと言います。
「現在他社製品を利用しているVPNに
た。機器選定は、ネットワークの構成設計
「外部ファイアウォールと内部ファイア
ついても、近い将来、更改の時期を迎えま
を行った2006年4月でした。この時点で
ウォールの2つに分けたため、インター
す。そのときには、SSG等を利用すると
外部ファイアウォールに「SSG 520」、
ネットからのアタックは外部ファイア
いう話になると考えています。また、海外
内部ファイアウォールに「SSG 550」を
ウォールが受けています。その分、内部
のグループ企業のシステムを日本のローラ
導入することが決定したとのことです。
ファイアウォールは、サーバーとの通信に
ンドから管理することも視野に入れてお
「機器選定にあたっては、他社製品との
専念できるので、期待通りのパフォーマン
り、その際にもジュニパー製品を使うこと
比較はしていません。ネットワーク再構築に
スを実現できています。運用管理という面
もあると思います。ジュニパー製品は、日
あたっては、2社のSIベンダーに提案をいた
では、ファイアウォールを2つに分けたこ
本国内でしか調達できない製品とは違い、
だきましたが、両者ともにジュニパー製品を
とで見通しがよくなり、ルール上の集約も
海外のグループ企業が現地で調達できる点
採用すると言うものでした」(大塚氏)
できました。SSGのGUIを使ってルールを
もメリットに感じています」(大塚氏)
「実は、当社ではジュニパー製品を利用
見やすく可視化できる点も非常に使い勝手
してきた実績があります。1998年には
が良いと感じています」(大塚氏)
NetScreen-5XTを導入し、その後
「従来のファイアウォールの場合、メン
NetScreen-5GTなどを10台以上運用し
テナンスやルールの追加・変更の作業が容
ており、ジュニパー製品の取り扱いには慣
易ではなく、操作できる管理者が限られて
れ親しんでいます。実際には、1社のSIer
いました。その点、SSGは当社が利用し
はNetScreen、もう1社はSSGの提案で
てきたNetScreen-5GTなどとユーザーイ
したが、スペックのパフォーマンスを比較
ンタフェースが同じ管理ツールが搭載され
してSSGに決定しました」(松村氏)
ており、結果的に管理者の業務負荷を分散
できました。これも思惑通りの効果です」
■パフォーマンスも期待通りの導入効果
(松村氏)
SSGを導入したローランドの新しい
なお、ローランド情報システム部では、
ジュニパーネットワークス株式会社
東京本社
〒163-1035 東京都新宿区西新宿 3-7-1 新宿パークタワー N棟35階
電話:03-5321-2600 FAX:03-5321-2700
西日本事務所
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