グローバルが改造し販売したキャンピング車

㈱グローバルが改造し販売したキャンピング車
(トヨタ・ハイラックス)のリコール勧告について
標記のリコール勧告について、国土交通省より日整連を通じて当会に対し、
通達がありましたのでお知らせ致します。
リコール勧告の対象となった自動車については、平成 21 年 6 月 1 日以降、
「改
修しないと継続使用ができない」
「改修しない限り継続検査で不合格となり整備
命令の対象となる」「改修しない限り道路運送車両法第 94 条の 5 の規定に基づ
く保安基準に適合する旨の証明が行えない」
(指定整備による保安基準適合証の
交付が行えない)等の取扱いとなりますので、整備事業場に該当自動車が入庫
した際は充分な注意をお願い致します。
【国土交通省発表資料】
1.リコール勧告の公表
国土交通省は、
(株)グローバル(本社:愛知県豊橋市、代表取締役:柴田 博)
に対し、同社がトヨタ・ハイラックス(型式:S-LN106 及び KB-LN106)の後
輪を単輪から複輪に改造し販売したキャンピング車について、後車軸の堅ろう
性が不足しているため、最悪の場合、当該後車軸内のアクスルシャフト(原動
機の回転を車輪に伝える軸)が折損し、車輪が脱落するおそれがあり(保安基準
第9条第1項に不適合)、その原因が同社の改造に係る設計にあると認められ
ることから、道路運送車両法第63条の2第1項の規定に基づき、本年3月2
7日、保安基準に適合させるために必要な措置(リコール)を講ずるよう別紙の
とおり勧告しました。昨日(4月13日)、同社からリコールを実施しない旨の
報告があったため、国土交通省としては、本日、同法第63条の2第4項の規
定に基づき、リコールの勧告を行ったことを公表することとしました。
2.国土交通省の対応
(1)㈱グローバルに対する対応
当該改造車のリコールについては、本来、改造事業者の責任で実施すべきで
あるにもかかわらず、㈱グローバルがリコール勧告に従わないことは誠に遺
憾であります。今後、国土交通省としては、同社に対してリコールの実施を
さらに働きかけてまいりますが、リコール勧告に従わなかった旨を公表され
た後において、なお、正当な理由がなくてその勧告に係る措置をとらなかっ
たときは、同法第63条の2第5項の規定に基づくリコール命令を㈱グロー
バルに対して行うなど、同社に対し厳正に対処してまいります。
(2)使用者に対する対応
一方、本件車両は、最悪の場合、走行中に車輪が脱落するおそれがある危険
な状態にあり、本件車両の使用者や歩行者等の第三者にも危害を及ぼすおそ
れがあります。この車輪脱落による事故を未然に防止するため、速やかに車
両を改修する必要があることから、国土交通省は、把握している当該改造車
(82 台)の使用者に対し、本日、以下の事項について、通知し、ご理解とご協
力を求めました。
[1] 必要な改修を行うまでは、車両を使用しないで下さい。
[2] トヨタ自動車(株)がハイラックス用の補修部品として現在販売してい
るアクスルシャフトに交換することにより、当該保安基準不適合状態が解
消され使用することができます。アクスルシャフト交換(有償)を希望する
場合は、ディーラー又は整備事業者にご相談して下さい。また、補修部品
についてはトヨタ自動車(株)のお客様相談センター(電話 0800-700-7700)
にお問い合わせをお願いします。
[3] 本年6月1日以降は、アクスルシャフトを交換していない車両について
は継続検査で不合格となるとともに、道路運送車両法の規定に基づき必要
な改修を命ずる対象となりますのでご理解をお願いします。
(3)地方運輸局及び関係団体に対する対応
[1] 地方運輸局に対し、本日、当該改造車の使用者に使用できないことを徹
底するとともに、改修の指導を行うよう指示しました。また、自動車検査
独立行政法人に対し、当該改造車の受検の機会を捉え、改修の周知を行う
よう依頼しました。
[2] (社)日本自動車整備振興会連合会に対し、本日、当該改造車が整備等
で入庫した機会を捉えて改修を推奨するとともに、6月1日以降はアクス
ルシャフトを交換していない車両については、継続検査で不合格とするこ
とについて傘下会員に周知するよう依頼しました。
【改造車の概要】
(別紙)
国自審第1958号
平成21年3月27日
株式会社グローバル
代表取締役 柴田
博
殿
国土交通大臣
金 子 一 義
改
善
措
置
勧
告
書
貴社が改造し販売した自動車について、その装置が道路運送車両の保安基準(以下「保
安基準」という。)に適合しておらず、その原因が設計にあると認められるので、道路運
送車両法第63条の2第1項の規定に基づき、保安基準に適合させるために必要な措置
を講ずるよう下記のとおり勧告する。
本勧告に基づく改善措置の具体的内容については、平成21年4月13日までに報告
されたい。
なお、その改善結果が適正でないと認められるときは、更に必要な措置をとることが
あることを付言する。
記
1.勧告の対象となる自動車の範囲
貴社がトヨタ・ハイラックス・S-LN106及びKB-LN106の後輪を単輪から複輪に改造し
た全キャンピング車
なお、当省が把握している自動車は少なくとも以下の自動車
車名、通称名及び車体の形状:トヨタ ハイラックス
型式及び車台番号:
番 号
型
式
車 台 番 号
1
S-LN106
改
LN1060063590
2
S-LN106
改
LN1060077841
3
S-LN106
改
LN1060102387
4
S-LN106
改
LN1060094887
5
S-LN106
改
LN1060100669
キャンピング車
6
S-LN106
改
LN1060034435
7
S-LN106
改
LN1060084385
8
S-LN106
改
LN1060043967
9
S-LN106
改
LN1060013747
10
S-LN106
改
LN1060020123
11
S-LN106
改
LN1060090446
12
S-LN106
改
LN106-0090362
13
S-LN106
改
LN1060017115
14
S-LN106
改
LN1060087464
15
S-LN106
改
LN1060052895
16
S-LN106
改
LN1060084365
17
S-LN106
改
LN1060055488
18
S-LN106
改
LN1060090385
19
S-LN106
改
LN1060005730
20
S-LN106
改
LN1060102299
21
S-LN106
改
LN1060103777
22
S-LN106
改
LN1060087470
23
S-LN106
改
LN1060099961
24
S-LN106
改
LN1060001173
25
S-LN106
改
LN1060036356
26
S-LN106
改
LN1060077112
27
S-LN106
改
LN1060081210
28
S-LN106
改
LN1060103715
29
S-LN106
改
LN1060005039
30
S-LN106
改
LN1060081082
31
S-LN106
改
LN1060059572
32
S-LN106
改
LN1060094947
33
S-LN106
改
LN1060049799
34
S-LN106
改
LN1060063631
35
S-LN106
改
LN1060073885
36
S-LN106
改
LN1060081132
37
S-LN106
改
LN1060090405
38
S-LN106
改
LN1060087459
39
S-LN106
改
LN1060055521
40
S-LN106
改
LN1060097207
41
S-LN106
改
LN1060097150
42
S-LN106
改
LN1060079994
43
S-LN106
改
LN1060087552
44
S-LN106
改
LN1060097188
45
S-LN106
改
LN1060021938
46
S-LN106
改
LN1060034480
47
S-LN106
改
LN1060059655
48
S-LN106
改
LN1060073925
49
S-LN106
改
LN1060073997
50
S-LN106
改
LN1060087492
51
S-LN106
改
LN1060079947
52
S-LN106
改
LN1060079909
53
S-LN106
改
LN1060079969
54
S-LN106
改
LN106-0081050
55
S-LN106
改
LN1060103690
56
S-LN106
改
LN1060099963
57
S-LN106
改
LN1060077711
58
S-LN106
改
LN1060094877
59
S-LN106
改
LN1060094765
60
S-LN106
改
LN1060090425
61
S-LN106
改
LN1060102357
62
S-LN106
改
LN1060095704
63
S-LN106
改
LN1060084632
64
S-LN106
65
S-LN106
改
LN1060077739
66
S-LN106
改
LN1060097798
67
S-LN106
改
LN106-0043885
68
S-LN106
改
LN1060071867
69
S-LN106
改
LN1060052894
70
S-LN106
改
LN1060063575
71
S-LN106
改
LN1060049660
72
S-LN106
改
LN1060049612
73
S-LN106
改
LN1060063657
74
S-LN106
改
LN1060071987
75
S-LN106
改
LN1060073876
76
S-LN106
改
LN1060073943
77
KB-LN106 改
LN1060106808
78
KB-LN106 改
LN1060106862
79
KB-LN106 改
LN1060106873
80
KB-LN106
LN1060126111
81
KB-LN106
LN1060133897
82
KB-LN106
LN1060133905
83
KB-LN106
LN1060133962
LN1060100633
2.保安基準に適合していないと認められる装置及びその原因
走行装置において、後輪を単輪から複輪に改造したことにより、後車軸(アクスル
シャフト)の堅ろう性が不足しているため、最悪の場合、車軸が折損するおそれがあ
る。(保安基準第9条第1項に不適合)
3.改善措置の内容
1.の範囲の自動車について、保安基準第9条第1項に適合させるための措置をと
ること。
国自技第10号の3
国自審第69号の3
国自整第3号の3
平成21年4月14日
(社)日本自動車整備振興会連合会
会長
殿
国土交通省自動車交通局長
(株)グローバルが改造・販売したキャンピング車へのリコール勧告について
(株)グローバル(本社
愛知県豊橋市)がトヨタ・ハイラックスをベースとして後輪
を単輪から複輪に改造し販売したキャンピング車について、後軸内のアクスルシャフトが
折損し車輪が脱落するおそれがあり、その原因が設計にあると認められることから、平成
21年3月27日、道路運送車両法第63条の2第1項の規定に基づきリコールの勧告を
行いましたが、昨日、同社からリコールを実施しない旨の報告があったため、本日、同法
第63条の2第4項の規定に基づきリコールの勧告に従わなかったことを公表することと
しました。また、勧告に従わなかった旨を公表された後において、なお、正当な理由がな
くてその勧告に係る措置をとらなかったときは、同法第63条の2第5項の規定に基づく
リコール命令を行うことを検討することとしています。
当該不具合は、平成21年6月1日以降は道路運送車両の保安基準の細目を定める告示
(平成14年国土交通省告示第619号)第11条第2項、第89条第2項及び第167
条第2項に規定された「堅ろうで安全な運行を確保できるもの」との要件に適合しないも
のとして取り扱うことが適当であり、安全確保のため早急な対応が必要なことから、下記
により取り扱うこととし使用者に対し別紙のとおりお知らせしたところであり、貴会傘下
会員に対し、リコール勧告の対象となった自動車の入庫の機会を捉え、使用者に対し早急
に改修して頂くよう協力要請をお願い致します。
記
1.勧告の対象となる自動車は、改修しない限り継続使用できないこと
2.本年6月1日以降、勧告の対象となった自動車は、改修しない限り継続検査で不合格
とするとともに、道路運送車両法第54条の規定に基づき必要な改修を命ずる(整備命
令)対象とすること
3.本年6月1日以降、勧告の対象となった自動車は、改修しない限り道路運送車両法第
94条の5の規定に基づく保安基準に適合する旨の証明を行ってはならないこと
(別紙略)