SPRING 2016 PDF

Spring
2016
特集
SAS Enterprise Guide 7.1
のご紹介
®
®
1
SAS Partner Network
Data Scientists Special Talk Session:
9
データサイエンティストが語る
アナリティクスの現在と未来【後編】
Q&A
16
Information
リリース/ Hot Fix 最新情報
18
20
ng!
typi
clic
k!!
Deliver the power of SAS
from an easy to use.
SAS
Enterprise
Guide 7.1
®
®
Special
Issue
SAS Partner Network
Data Scientists
Special Talk Session
Part 2
2
Winter
Spring 2016
2016
SAS Enterprise Guide
®
[ 特集 ]
SAS Enterprise Guide 7.1
®
®
CONTENTS
SAS Enterprise Guide は、グラフィカル・インターフェイスをベースに
SAS の機能を簡易に利用し分析ができる製品として、
SAS Enterprise Guideとは
P2
ビジネスユーザーを中心に多くのユーザーに親しまれています。
P4 SAS Enterprise Guide 7.1
の新機能
2014 年の 10 月に SAS Enterprise Guide 7.1がリリースされてから現在までの間に、
アップデートを経てさまざまな機能が強化されてきました。
本特集では SAS Enterprise Guide 7.1と SAS Enterprise Guide 7.11の
P7 SAS Enterprise Guide 7.11
の新機能
ふたつのバージョンで追加された新機能の中からピックアップし、紹介します。
P8
おわりに
1
SAS Enterprise Guideとは
ツールバー
新機能を紹介する前に、簡単に SAS Enterprise Guide( 以後、EG と略 ) の概要
を紹介します。EG は、グラフィカル・ユーザー・インターフェイスによりデータの加
工、分析、レポートを含む SAS の機能を利用できる、Microsoft Windows OS 上
で動作するクライアントソフトウェアです。
マウスによる操作で、ツールバーからタスクと呼ばれるアイコンをプロセスフロー
上に配置していくという直感的な操作で、SAS プログラミングの知識がなくても
SAS の強力な分析・レポート機能が利用できます。
3
SAS Enterprise Guide の
基本機能について
4
はじめに、EG の画面をベースに基本的な用語と使い方を紹介します。
3 プロジェクトツリー
4 リソースペイン
プロジェクトツリーには、プロジェクト内のプロ
リソースペインは、タスク、SAS フォル ダ、サー
セスフローとそのフロー内のオブジェクトが表
バーリスト、プロンプトマネージャ、データ探索
示されています。ひとつのプロジェクトが複数の
履歴の計 5 種類のウィンドウを切り替えて表示
プロセスフローを持っている際もすべてのプロ
することができます。
セスフローが表示されるため、プロジェクト全体
●
を把握・管理することができます。
●
プロジェクトツリー
●
リソースペイン
サーバーリストウィンドウは、EG に設定され
ているサーバーのリストを参照できます。
●
プ ロン プトマネージャで は、処 理 実 行 時 に
ユーザーに値を要求するプロンプトを作成、
編集、削除することができます。
●
データ探索 履 歴ウィンドウは、ツールバーの
タスクでは、最 近使 用したタスクやお気に入
[ファイル] -> [ 開く] -> [データ探索 ]から実
りタスク等を表示できます。
行できるデータ探索の履歴が表示できます。
SAS フォル ダウィンドウは、プ ロジェクトや
データ探 索 はプ ロジェクトにデータセットを
Information Map、Stored Process を 管
追加せず、SAS データセットが表示できる機能
理することができます。
です。
[ 特集
[]
特集
]SAS
SAS
Enterprise
University
Guide
Edition
7.1
Spring
Winter 2016
®
1 ツールバー
2 プロセスフロー
®
®
3
このように、処理が可視化されるため作成した
EG のプロジェクトを作成者以外のユーザーと
EG の持つ基 本 機 能の多くは、ツールバーより
アロー ダイアグラムの 領 域をプ ロセスフロー
共有した場合にも、作成者がどのような分析を
選択することになります。ツールバー内の [タス
と呼びます。プロセスフロー上にタスクやデー
作成したのか比 較的容易に理 解することが で
ク] から従来の SAS の機能と対応しているタス
タを配 置することで 一 連 の 処 理 が 構 成され、
き、ユーザーは必要に応じて分析を追加したり
クを選択し、後述のプロセスフローに配置して
データ加工・分析アプリケーションが作成され
既存の分析を変更したりすることが可能です。
いくのが 基 本 的 な分析 の 流 れになります。ま
ます。EG ではこのアプリケーション全 体をプ
また、プロジェクトの可読性に関連する機能と
た、[プログラム] -> [プログラムの新規作成 ]
ロジェクトと呼称し、プロジェクト単位で 保存
して、各オブジェクトを右クリックしコンテキス
を選択し、SAS プログラムを自由に記述し、ひと
をします。
トメニューから [ 名前の 変 更 ] を 選 択すること
つのタスクとして配置することも可能です。
また、プロセスフロー上に配置されたタスクや
で、プロセスフロー上の名前が 変 更できます。
データ、レポート等はオブジェクトと総称され
さらにツールバーの [ファイル ] -> [ 新規作成 ]
ています。一連の処理を構成しているオブジェ
-> [メモ] を選 択することでプロセスフロー上
クト間は矢印で繋がれるため、視覚的に処理の
に自由にメモが 記述でき、他のオブジェクトと
流れが把握できます。
矢印で繋ぐことができます。
ツールバーの使用例
[タスク ] にはカテゴ
リ別にタスクが整理
されているため、実
行した い 処 理 を 直
感的に、かつ即座に
選択できます。
処理の流れ
PICK UP
オブジェクトの名前を変更
2
プロセスフロー
メモをプロセスフローに配置
プロセスフロー
処 理 は 左 から 右 へ、上 から下
へ順に実行されます。
6 タスク
6
ツールバーの [タスク]より選択される EG の処
タスク
理単位となるオブジェクトをタスクと呼びます。
実行したい処理に対応するタスクを選択すると
5
EG の基本画面
設定画面が表示され、必要な項目を設定するこ
大きく6 つの要素から
構成されています。
とが できます。設 定が 完了すると、プロセスフ
データテーブル
ロー上にオブジェクトが配置され、タスクがその
設定に対応するSASプログラムコードを自動で
生成します。
5 データテーブル
処理が実行される際は、EG にて生成された SAS
コードが SAS に引き渡され、SASコードを受け
既存のデータテーブルやタスクにより作成され
取った SAS が処 理を行い、EG に結果を返しま
たデータテーブルは、オブジェクトとしてプロセ
す。ユーザーはこのような内部的な処理を意識す
スフローに配置されます。プロセスフローに配
ることなく、
EG を利用することができます。
置されたテーブルは、右クリックし表示されるコ
ンテキストメニューから[ 開く]を選択すること
で、データグリッドと呼ばれる機能を用いて内容
を表示することができます。
データグリッド
タスクの実行なくデータの中身が閲覧でき、上部の
ツールバーよりデータテーブルに関するタスクが選
択できます。
このように、EG ではさまざまな機能が画面から
マウス操作にて利用できます。それでは、いよい
よ次の章から EG7.1及び 7.11の新機能をご紹介
いたします。
4
Spring 2016
SAS Enterprise Guide 7.1の新機能
7.1
本バージョンは 2014 年の 10 月にリリースされ、さまざまな機能が追加されました。
その中から、EG を使い込んでいるユーザーにとって、より便利になった新機能に焦点をあてます。
プロセスフローの
コピー&ペースト機能
本来は、
[クエリビル ダ]と[QUERY_FOR
…]はリンクしていましたが、コピー & ペー
ストを実行すると、
途切れてしまいました
作り込んだプロセスフローをもとに、新たな分析アプリケーションを
7.1以前の EG
プ ロセスフローをコピーしてペーストする
と 左 の 図 の ようにリンクは 途 切 れてしま
い、そのままでは再利用が困難でした。
作成したい場合などプロセスフローをコピー&ペーストし、再利用し
たいというニーズがありました。
EG 7.1 以前のバージョンでは、プロセスフローのコピー&ペースト
には対応しておらず、ペーストした際に保持されるのはタスクとその
入力データセットのリンクのみでした。
しかし EG 7.1からはプロセスフローのリンクを保持したままコピー
&ペーストをすることが可能となりました。この機能拡張により、タ
スク数の多いプロセスフローも簡単に再利用ができます。
7.1以降の EG
以前のバージョンとは違い、ペースト後もリ
ンクは保持されているため、そのまま利用す
ることができるようになりました。
EG7.1以 降では、プロセスフロー の
リンクがばらばらになりません。この
まま再利用することができます
SAS マクロ変数ビューアとシステムオプションビューア
EG 7.1では、新たに SAS マクロ変 数ビューアとシステムオプション
ンがあります。環境などによって得られた結果が異なる場合、システ
ビューア が 追 加 さ れ ました。ど ちら のビューアもツールバー 内 の
ムオプションの値の比較検討が必要になることがあります。
[ツール ] より起動できます。
システムオプションビューアでは各システムオプション名とその値及
SAS マクロ変数ビューア
び説明を参照でき、オプションの値は現在の値だけでなく起動時の
EG は SAS プログラムの要素であるマクロプログラムが利用できま
値も確認することができるため、非常に便利な機能となります。
す。マクロプログラムは、テキストの置換によりSAS プログ
ラムコードを生成することができます。EG では、プロンプト
を作成すると対応する名前のマクロ変数が作成されます。
そのため、プロンプトを多く作成し処理に分岐や変更を実
装しているユーザーは、現在どのようなマクロ変 数が作成
されているかプロジェクト管理のために確認したいニーズ
がありました。
SAS マクロ変 数ビューアは、各 SAS セッションで定 義され
ているマクロ変 数とその値を参照することが できるので、
このようなプロンプトを多用するユーザーには力強い機能
となります。
システムオプションビューア
処理の結果に関連する要素として、SAS システムオプショ
SAS マクロ変数ビューア
マクロ式クイックビューに SAS マクロ
関数などを記述し、[ => ] をクリック
することで、評価フィールドにマクロ式
を評価した結果が出力されます。
システムオプションビューア
オプションの 変 更 が 有 効なタイミン
グや現在の値が設定された際の方法
も確認できます。
[ 特集 ]SAS
Spring 2016
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Enterprise Guide 7.1
®
プログラムエディタのスマートハイライト
SAS プログラムの知 識があるユーザーは、SAS プログラムをタスク
としてプロセスフローに配置することで、より柔軟な処 理を作成す
ることができます。
EG のプログラムエディタでは、変 数名やデータセット名、SAS 関 数
などの単語をダ ブルクリックすることで、プログラム上の同じ単語
をハイライトすることが でき、プログラムの状 況を把 握するのに役
立ちます。
ハイライトされたプログラムエディタ
上の例では簡単なプログラムですが、複雑なプログラムを作成する
際に便利な機能です。
プログラム履歴の参照
EG のプロジェクトを複数人で共有し、分析アプリケーションを開発して
プログラム履歴は、SASプログラムをプロジェクト内部に埋め込むこと
いる場合、プロジェクト内の SASプログラムの管理は重要な要素となり
で利用ができます。
ます。EG 7.1からは、編集したプログラムの履歴が参照でき、バージョ
ン管理がより容易になりました。
アイコンの左下に ...
矢印が無ければ、内部保存
矢印があれば、外部保存
SAS プログラムの保存方法の見分け方
埋め込みか、外部に保存かの 2 種類があります。これらはアイコン
で簡単に見分けることができます。
コミット履歴
コミットした変更はツールバーの [ プログラム] -> [ すべてのプログ
ラム履歴を表示 ] から確認できます。また、変更した行にジャンプす
る機能もあります。
コミット画面
プログラムエディタ上の [コミット ] をクリックすることで、SAS プ
ログラムの変更を保存することができます。変更の説明を記述し
ておくと、一覧で確認する際に表示されます。
プログラムの履歴
プログラムエディタ上の [ 履歴 ] をクリックすることで、該当プログ
ラムの履歴を表示できます。Blame タブでは、プログラムの各行に
対し最後に編集したユーザーとバージョンの値が確認できます。
5
6
Spring 2016
プロジェクト全体の検索
アプリケーションを開発していく中でプロジェクトが複雑になってく
ると、
「 ある変 数を使 用している処 理を特定する」などの場合に 7.1
以前の EG ではタスクごとに調査する必要がありました。
EG 7.1ではプロジェクト全体を対象として、単語の検索が可能にな
りました。EG 画 面の右上にフィールドが追 加されていますので、こ
ちらに検 索したい単語を入 力し、該当の処理を即座に見つけること
new_name を含む項目がリストされます
ができます。
対象を選択することもできます
プロジェクト検索画面
検 索 結果が一覧で表 示されます。さらに検 索 対 象を絞り込む
ことも可能です。
プロジェクトログの要約
注(NOTE メッセージ)のみを表示
タスクを配置し実行した際に、思わぬエラーや警告が出力される場
合があります。デバッグに便利な機能として、タスクログの要約ウィ
ンドウがあります。
タスクログの要約ウィンドウでは、該当のメッセージの出力された行
やエラーの影響する EG の生成した SAS コードを確認できます。
こちらは、EG 6.1で 追 加 されています が、EG 7.1で はさらにプ ロ
ジェクトログの要約ウィンドウが追加されました。
プロジェクトログ要約ウィンドウ
メッセージの種類を分けて表示することができ、ログをより見
易くします。
アプリケーションログの設定
アプリケーションログは EG にて問 題 が 発 生した際に、重 要な情 報
源となるログファイルです。
以前の EG では、設 定ファイルを所 定のパ スに配 置することでログ
が 有効化されるなど、設定方法に煩雑な側面がありました。
EG 7.1からはツールバーの [ツール ] -> [ オプション ] から簡単に設
定することが可能となります。
アプリケーションログ設定画面
万が一 EG にてエラーやワーニングメッセージが発生し、プロジェクトが正常
に動作しない際は、こちらよりアプリケーションログを有効化していただき、
テクニカルサポートまでご送付・ご連絡いただければと思います。
[ 特集 ]SAS
Spring 2016
SAS Enterprise Guide 7.11の新機能
次は、2015 年の 5 月にリリースされた EG 7.11 の新機能の紹介となります。
本リリースでは EG の画面から現在未適用の Hot Fix を確認し、適用できる機能が追加されています。
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Enterprise Guide 7.1
®
7.11
Hot Fix の適用はシステムの運用に関わる事柄ですので、適用前にシステム管理者の方へご相談ください。
なお、本機能を無効化する必要がある場合も考えられます。以下では、このような場合の手順も含め、紹介します。
ソフトウェア更新の確認
これまでの EG では、最 新の Hot Fix が 存 在するかどうか弊 社 Hot
Fix の Web ページを自ら確認する必要がありましたが、EG 7.11か
らは起 動 時に更新があれば自動でポップ アップが 表 示され、ワンク
リックで Hot Fix が適用されます。
ソフトウェア更新画面
更新がある時、EG 起動時に表示
され、[ここ] のリンクをクリック
すると 更 新 内 容 の Web ページ
(下 図、Hot Fix の Web ペ ー ジ)
にジャンプします。
ソフトウェアの更新をスキップした場合
ソフトウェアの更 新をしないた
め、[ こ の バ ー ジ ョ ン を ス キ ッ
プ ] を選択した場合、ソフトウェ
ア更新の確認画面は自動で表示
さ れ なくなりま す。自 動 で 表 示
されなくなりますが、ツールバー
の [ ヘ ル プ ] -> [ 更 新 の 確 認 ]
から確認が可能です。
管理者の方への注意事項
ソフトウェアの更新確認機能を無効化
本機能は、簡易に Hot Fix が適用できるため、便利な反面、システム管
理 者 が Hot Fix 適 用 の可否を 管 理してい る 場 合、意 図しな いソフト
ウェア更新が行われる可能性があります。これを無効にしたい場合は、
以下の手順にて設定を変更できます。
Hot Fix の
Web ページ
エンドユーザーの方への注意事項
インストールの前に、今回の更新内容について必ずご確認ください。ま
た、対応方法について、管理者の方にご確認ください。
なお、更新をインストールする際は、従来の Hot Fix 適用時と同様に管
理者権限を持つユーザーにて実施いただく必要があることにご注意く
ださい。
更新をインストールする場
合、[ 閉じてインストールす
① 以下のパスに存在する、SEGuide.exe.config のバックアップを作
成します。
<SAS インストールフォルダ >
¥SASEnterpriseGuide¥7.1¥SEGuide.exe.config
※ <SAS インストールフォルダ > はデフォルトでは
”C:¥Program Files¥SASHome”となります。
② SEGuide.exe.config をテキストエディタにて開き、以下のように、
appSettings 要素にキーを追加します。
<!-- Example application settings -->
<appSettings>
<add key="CheckForUpdates" value="false" />
</appSettings>
る] をクリックすると、EG
が一旦閉じられた後に、更
新が開始されます。
無事更新が 終了すると、右
下の画面が表示されます。
7
③ SEGuide.exe.config を保存します。
④ 次回の EG 起動時から、ソフトウェア更新の確認機能が無効化され
ます。
上記の手順で機能を無効化した場合、起 動時の更新の確認と、手動に
よる更新の確認は利用できなくなります。
Hot Fix を適用する際は、以前のバージョンの EG と同様に Hot Fix の
Web ページより入手し、付属のドキュメントの手順に従い適 用するこ
とができます。
8
[ 特集 ]SAS
Spring 2016
データグリッドで
Where 式を利用
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Enterprise Guide 7.1
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A a チェックボックス
[ 大文字と小文字を区別する]
デ ー タテ ーブルを 閲 覧してい る際 に、特 定 の 条 件 を 持 つオブ ザ
大文字と小文字の表記が混在することがあります。このような大
ベーションのみを表示したい場合、以前の EG ではフィルタタスク
文字・小文字を区 別せず抽出したいとき、以前の EG では高度
を用いてサブセットする必要がありました。
なフィルタによりアルファベットを大文字にする UPPER 関数等を
EG 7.11からは、データグリッドに Where 式でフィルタリング を
用いて条件式を作成する必要がありました。
行う機 能が追 加されました。これにより実 際 のデータテーブルを
EG 7.11 からは、クエリビルダの基 本フィルタにチェックボック
加工することなく、データの内容を精査できます。
ス [ 大文字と小文字を区別する ] が追加され、このチェックを外
すだけで容易に実現できるようになりました。
基本フィルタの作成画面
チェックを 外 した 場 合、
生 成 されるコードに
UPPER 関 数 が 付 与 さ
れ、すべ て 大 文 字 として
比較が行われます。
抽出条件を記述しサブセットができます
Where 式を記入するテキストボックス
SAS、Sas、sas など区別なく抽出が可能です
[Where 式 ] をクリックすることで、テキストボックスが出現し
ま す。SAS 関 数 に 加 え、BETWEEN-AND や CONTAINS な
どの特殊 WHERE 式演算子も利用できます。
プロンプトマネージャ
プロジェクトA から B のような
プロジェクト間のコピー & ペースト
以前は、プロンプトのコピー&ペースト機能がなかったため、似た
プロジェクトA
プロジェクト B
コピー
ペースト
ような設定を持つプロンプトを複数作成する際に、繰り返し作成す
る必要がありました。
EG 7.11 からは、プロンプト自体をコピー&ペーストすることが で
きます。
同じプロジェクトだけでなく他のプロジェクトからも、プロンプトを
コピー&ペーストできます。
SAS Enterprise Guide 7.1
®
®
おわりに
参考
SAS Enterprise Guide 7.1と7.11に焦点をあて、新機能の紹介をいたしま
本特 集でご 紹介したもの以 外にも、さまざまな拡張 点や新機 能が あり
した。
ます。それらに関しては、以下のドキュメントをご参照ください。
2016 年 3 月 時 点 で は、2016 年 2 月 にリリ ース さ れ た SAS Enterprise
SAS Enterprise Guide 製品ページ
Guide 7.12 が最新バージョンとなっており、さまざまな機能拡張が行われ
http://support.sas.com/software/products/guide/index.html
ております。これを機会に、ぜひ最新バージョンへのアップグレードをご検討
SAS Enterprise Guide - What's New
いただければと存じます。
http://support.sas.com/documentation/cdl/en/whatsnew/64
788/HTML/default/viewer.htm#p0q1rc7ws0dfwmn1q4u8n6
44exsx.htm
[ SAS Partner Net work ]Data
Spring 2016
Scientists Special Talk Session
9
SAS Partner Network
Data Scientists
Special Talk
Session
Kochu
Yamashita
Tsuji
データサイエンティストが 語る
アナリティクスの現在と未来
孝忠 大輔 氏
仁史
日本電気株式会社
ビッグデータ戦略本部 主任
データサイエンティスト
【
SAS Institute Japan 株式会社
ソリューションコンサルティング本部
Information Management グループ
アナリティクスリード シニアマネージャー
(取材時)
山下 克之
SAS Institute Japan 株式会社
ソリューションコンサルティング本部
エンタープライズアナリティクス
推進グループ 部長
後編:データサイエンティストが切り拓く未来
】
多種多様なデータが爆発的に増加する現在。そこから知見を見出すアナリティクスの重要性が増しています。
そこで注目を集める存在が「データサイエンティスト」。SAS Technical Newsでは、
気鋭のデータサイエンティスト 孝忠大輔氏を NEC ビッグデータ戦略本部からお招きし、
SAS のコンサルタントと 3 名による特別鼎談を行いました。
後編となる今回では、データサイエンティストが担うべき役割、切り拓く世界へと、広く深く話題が展開していきます。
「生い立ち」が決める、
データ分析のスタイル
なぜ見るようになるのか、という部分ですが。
例 えば、データを 100 件しっかり見るだ け
一 番わかりやすいのは、生ログ を見 なかった
で も、何が 自 明 な のかが 見 えてきます。例 を
が 故に失 敗する…ということが 結構あるんで
挙げれば、売上というデータ項目に、プラスの
̶ お伺いしていると、皆さんさまざまな経 験
すよ。そしてそれは、お客 様 の 業 務を、ちゃん
データとマイナスのデータが入っていれば、そ
を積まれることで、現在お持ちのノウハウに達
と理 解できていなかったということだったり
れ は 打ち 消し 合 って返 金して い るんだ な と
したのかなと感じられます。そのご 経 験自体
するんですよね。生ログ を見ていたら気付 い
いったことが、一発でわかるわけです。けれど
にも、読 者の方々は興 味 が あるかと思うので
ただろうことに、気付けない。データクレンジ
もそれを合計すると0になっちゃいますから、
すが。
ングの話とも、分 離し難い 話ではあるんです
返 金というデータが入っていること自体 が見
孝忠 前回の話の中でも出てきた、生ログ を
けど。
えない、ということが起こります。
10
Spring 2016
データサイエンティストはこれから、
「組 織の壁を超える人材になる」
必要があると思います。
日本電気株式会社
ビッグデータ戦略本部 主任
データサイエンティスト
孝忠 大輔
氏
2003 年 4 月、日本電気株式会社へ入社。DWH/BI システムの構築を多数経験し、流
通・サービス業を中心にデータサイエンティストとして分析業務を実践。現在は、流通・
サービス業で培った分析ノウハウを基に、NEC のビッグデータビジネスの中核メンバ
として活躍中。IT 技術と分析業務を融合させ、ビジネス価値を追究している。
そういった 失 敗をすると、必ず生ログ を見
孝忠 私もそうですね。もともと、データウェ
いう客観的な指標ですね。
るようになりますし、
「 業 務を 知る」という観
アハウスを構 築する SE をやっていたんです。
もっと個々人寄りのベーシックな部分で言
点から、しっかりデータの動きを追っていくよ
ですから生のデータを扱うことが仕事の一部
えば、
「 何を自分の軸(武器)とするか」がある
うになります。
で。 さんと私は、一般化しづらい特殊なケー
かと思います。1つ自分の強みを軸として、そ
生ログ を使ってデータの動きを追っていな
スなのかもしれません(笑)。
こに付 加していく。例えばビジネスに強みを
いと、
「 この人 は 1万円 の 買 い 物 をしました」
「データサイエンティストは一 般 的に…」
持っていて、データサイエンスやエンジニアリ
と、一 瞬 で 通 り 過 ぎ ちゃう。け れ ど も、そ の
という話ではなくてね。そういう生い立ちで2
ングの 観 点を付 加する人もいれば、データサ
1万円はどういう買い物だったのか?どういう
人はやってきたから「生データは見るものです
イエンスの分析力を武器に他の 2 つを学ぶと
動きを 辿って購買に至ったのか?それを 知り
よね」という共感が生まれている状態ですね。
いう方もいます。
たくなったら、生ログを見ざるを得ません。
̶
さんはいかがでしょうか?
私の場合は、分析を始めたのが 昔でした
か ら、環 境 が 今 と は 違 って い た ん で す ね。
NEC の場合は、もともとエンジニア力が強
̶ とはいえ、それはデータサイエンティスト
みの会社なので、そこにデータサイエンスやビ
の姿としても、あるべき姿なのではないかと、
ジネスの力をプラスアルファして、データサイ
お二人は思われているわけですよね?
エンティストを目指すパターンが多いですね。
いえ、そこはおそらく人それぞれですし、
データの項 目定 義 書 が あって、ファイル 形式
もっと効率的なやり方っていうのも、生い立ち
ー NEC では、そのための具体的な How to と
のデータば かり扱っていた。項 目 名はこっち
が違えばあるんじゃないでしょうか。
いったものを用意されているんでしょうか?
孝 忠 当 初 は 座 学 で 色 々 やってみた んで す
側の紙にあるんです。データは数字か文字で
す。プ ロ グ ラム 上で は、例 え ば 最 初 の 1 カラ
̶ もっと違う可能性もあるだろうと。その点
が、ちょっとそれだけでは難しいという結論に
ム 目 からが ID で、8 桁 の 文 字 列 で あ ると 定
はぜひ、新しい世代のデータサイエンティスト
なっていて。基本はハンズオンというか OJT、
義されている。そんな定 義をひたすらプログ
の皆さんに期待したいところですね。
先 輩について回って一 緒にやるのがベストだ
ろうと。いずれにしても、1人で回せるようにな
ラムを書いて実 行すると、SA S のデータが で
きる。そこから分析を始 める…というやり方
で ずっとやってきたので、必ず生デー タを 見
ていたんです。
̶ プロセス上の必然だったということですね。
職業適正と、
育成のプログラム
るまでには時間がかかりますね。
ー ここで、少し話 題 を 変 えまして。データサ
カンパニーとして、データサイエンティストを
イエンティストの育成について考えてみたい
いかに育成するかといったプログラムはある
ー SAS には、アナリティクスのリーディング
私には実感として「人間の行動パタンは崩
と思います。どうしたらデータサイエンティス
のでしょうか。
れにくい」というのがあるんですが、それもやは
トになれるのか?もしくはマネジメントの 観
山下 はい。
「データサイエンティスト基 礎講
り、こういうルーツがあるからだと思います。で
点から、どうしたら育成できるのか。その辺り
座」というものを開講しています。加えて、ベー
すから、今 例 えば RDB がポ ンとあったとして
は、どのようにお考えでしょうか。
スになる統計ですとか、システム系のトレーニ
も、生データで「あ、こういうデータ形式で入っ
孝 忠 現 在、デ ー タサイエンティスト協 会 に
ン グ を 豊 富 に 揃 えて い ま す。SAS 社 内 で の
ていくのか」とか、幾つかの ID を見て「この人は
て、データサイエンティストが 有すべきスキル
デ ー タサイエン ティスト育 成 に 関しては、別
こういう動きをしているのか」という昔の確認
をまとめたチェックリストが 制 作されていま
途、社内用のトレーニングを行っていますが、
パタンでデータを見るようになっている。
す。それを見れば自分のレベルがわかる、そう
最後はやはり OJT ですね。
[ SAS Partner Net work ]Data
Spring 2016
Scientists Special Talk Session
11
SAS Partner Network
Data Scientists
Special Talk
Session
【
後 編:データサイエンティストが切り拓く未 来
】
※:データサイエンティスト協会で定義される「データサイエンス力」
「データエンジ
ニアリング力」
「ビジネス力」のこと(前号 P14 もご参照ください)。
私自身の体験からすると…どれだけ案件
※
山 下 データサイエンティストの3 つ の 軸 この 仕事 の 8 割はデータ加工で、苦しい世
に関わるか。案件の量と質に恵まれると、成長
にも関連しますが、バックグラウンドのある人
界なんです。泥 臭くやらなければいけなくて。
が早いんだと思います。私は運良く、若かりし
は、もともとその軸に興味があるわけですよね。
そ の 8 割 をどうして我 慢で きるかと言えば、
頃にお客 様に恵まれまして、色々な分析を試
ですから「このデータを使ったら、こんな発見が
残 り の 2 割 に、発 見 の 楽 し さ や 可 能 性 が 広
させてもらえた。成果ももちろん求められるん
できるかもしれない」という、課題解決に喜びを
がっているからな んです。練 習を 頑 張ってい
ですが、長いお付き 合いの 関 係 性の中で「失
感じるアナリストは、非常に多いですよ。
ると、オリンピックで大きく記録が出せる、と
敗してもいいから面白いことやってみな」とい
孝 忠 アドレ ナリン が 出 るっていうか。何で
いうような。
う機 会をいただいて。そういう時期が あった
しょう、説明がなかなか難しいんですが。分析
から、分析って面白いなと思ったんですね。
から施 策に落 ちた瞬 間というのは、本当にア
ー プ ログ ラミングや SE の 仕 事 とは、や はり
この「面 白 い な」というモ チベーション が
ドレナリンが出るような感 覚なんですよ。
「こ
少し感覚が違うんですね。大変興味深いです。
消 えな い 限りは…。デー タサイエンティスト
れをお客様に伝えたら、きっと凄く刺さるに違
を構 成 する一 部分 は、そこな のかな。データ
いない」という知見が、自分の中で上手く見つ
を 見 て 面 白 い と い う 感 覚 で あったり、役 に
かった瞬間に、それはもう…。
立ったという達 成 感 であったり。どうな んで
実は私もまさに昨日、同僚と一緒にアドレ
激増するデータ、
拡大する役割
ナリンを出したばかりです。発 電 機 の故 障の
ー さて、これから世界中のデータ量が激増し
データで、まったく傾向がわからなかったんで
ていくと言われます。その中でデータサイエ
極上の分析は、
アドレナリンを伴う?
すけれども、1つ、2 つ、3 つと分析手順を加え
ンティストの 役 割はいよいよ大きくなってい
ていくと、それまで見えていなかったものがポ
くかと思うんですが、これからのデータサイエ
ンと出てきて。それが仮説通りの動きをしてい
ンティストに、皆さんからアドバイスなどいた
ー データを見て面白いというのは、独特の感
たことがわかると、もう2 人で嬉しくて…。
だけましたら。
しょう?
孝 忠 データサイエンティストがこれから何
覚 で す ね。確 か にこの 仕 事 に 就 か れて い る
方々からは「データの話を肴にして飲める」と
ー ある意 味、科 学ですね。仮 説を検 証すると
をなすべきかというお話で言えば、
「 組織の壁
いった、少々変わった話も耳にしますが。
いう感 覚。実 験 室での話などに似ている感じ
を超える人材になる」必要があると思います。
孝 忠 面白いテーマですね。データサイエン
がします。
どういうことかというと、今までは、マーケ
ティスト の モ チベーション は、どこにあ る の
山下 アプローチはさまざまあるんですけど。
ティング 部 門のためにマーケティング 部 門の
さんの場合は、データにモチベーション
まったくわからないデータには、最初に仮説を
人 が分析しますとか、縦 割りの 分析 がやはり
があるだけじゃなくて、データに付帯する何か
置いたりしますので。その通りになっていたと
多かった。これ からは 部 門 単 位 だ けで なく、
があるような気がしますね。
いうことは、自分のロジックが合っていたとい
会 社 全 体 を 良くす る た め に 何 を すべ き か、
うことで、まさに研究ですよね。
データ分析から価値を見出していくべきだと
孝忠 ええ、そんな感じですね。データそのも
思うんですね。い わば、部 門 横 断 型 の データ
か?
そうですね。なめこでいうと、ぬるっとし
た部分。前回もお話ししましたが。
のに何かが あるというよりは…「わかった!」
サイエンティスト。今やもう、業務と分析が 紐
ー す み ま せ ん、ちょっと 余 計 に わ か ら なく
という時の、まるで頭の上で電球がピカーンと
づ いていたり、施 策と分析 が 紐づ いていたり
なったんですが…(笑)。山下さんはこの感覚、
光ったような感じ。多分、それが中毒になるん
ということが、当 たり前 になってきている 状
おわかりですか?
でしょうね。
態なので。
12
Spring 2016
私自身の体 験からすると…
どれだけ案件に関わるか。
案件の量と質に恵まれると、
成長が早いんだと思います。
SAS Institute Japan 株式会社
ソリューションコンサルティング本部
Information Management グループ
アナリティクスリード シニアマネージャー(取材時)
仁史
とある企業のマーケターとして分析業務で使用した Enterprise Miner の虜になり、2001
年 SAS Institute Japan 株式会社へ転職。分析コンサルタントとしてさまざまな業種の分
析案件に従事し、最近は製品導入を検討されているお客様へのご提案や分析組織の立ち上
げ、分析手法の相談といったプリセール活動に注力。
では、データサイエンティストが広く横断的
ういうレベルになると私は思っています。
じるところです。在 庫 管 理 のためのマスター
に会社内で動き回れるという状況を、データサ
孝忠 その 部分でしか、他社との 差 異化の 道
には なっていても、マー ケティング 用 のマ ス
イエンティスト自身が準備するのか、あるいは
がなくなってくるんじゃないかと思いますね。
ターになっていないっていうのかな。
ます。しかしその枠 組みは現に求められてい
ー
ー なるほど、重要な指摘ですね。
ますし、先進的な会社は、大体そうなっている。
スの世界において、今後求められることとは。
会社が準備するのかという課題はあると思い
さん、いかが でしょう。データサイエン
分析 室みたいなものが 設けられていて、オー
ダーを受けて、業務や部門、会社のための分析
を行い、結果を返していく。そういう仕組みを
持っている企業も増えてきているので、目指す
べきはそのような世界観だと思います。
ー なるほど。社 内 的 な 位 置 づ けとい い ま す
味した上で、改めてマスターに戻す。こうして
データを「作る」必要性
お二人の意 見に付け 加えて。これは自分
なイメージがありますが、そうではないと。
精 度よく活 発に使えるデータを作っていくこ
とは、データサイエンスとしてやっていくべき
課題になるんでしょうね。
がやっていかなければという面も含めてなん
もちろんツールの先進化もあって、データサ
ですが、1つには「データをもっと作っていく
イエンティスト自体がどんどん専門 的ではな
必要がある」と考えています。
くなり、一 般化してきている。市民データサイ
か、役割ですね。データサイエンティストとい
うのは、何となく「外側にいる分析屋」みたい
既存のデータに、お客様の購買行動を加
エンティストと言いますか。
ー データを作っていく?
ですから今 後は組 織のために「データをた
ポイントが 2 つあって。1つには、データの
くさん 作る」
「皆の 資 産として、結 果 も含めて
山 下 こういったデータ活 用やアナリティク
取得コストが 非常に安くなってきています。セ
共 有する」。そうしておけば、誰かが 結果を考
スを企業として使っていくことは、もう当たり
ンサーデータなどの、IoTの世界ですね。です
察して 新しいことにトライしようとした 時に
前のことになるのは間 違いありません。使わ
から、もっと行 動を細かく取ればビジ ネス バ
も、リスクが減りますよね。
なければ負けるという時代になる。
リューが上がるものに関しては、積極的に取っ
その時に、やはり1つ、組織の問題は非常に
ていくべきだろうと。例えば防犯カメラの画像
ー そ の 中 心として、データサイエンティスト
大きいですよね。これはもう完全にマネジメン
を新たに取り込めば、店舗では把握しにくかっ
が 旗 振りをしていく。さらには、先進化してい
トの 問 題 で、個 人で はどうしようもない 部分
た来店者の人数や性別がわかるようになった。
く必要があるのかもしれませんね。
がある。例えば、先進的なあるネット系企業で
孝忠さん、年齢もおおよそわかるんですかね?
は、分析用の組織を分社化して、グループ全体
自動販売機が認識するぐらいなので。
をサポートするというような動きにまで 進 ん
孝 忠 NEC のソリューションの 場 合、おおよ
でいますけれども。
そ 年 齢はわかりますね。何か群衆 が集まって
いるな、みたいなこともわかります。
ー データサイエンティストという個の力はも
そういったテクノロジー自体を、データと
NEC&SAS が、
お客様に提供できること
ー ここで 孝 忠さんにお 聞 きしたい んで すけ
ど、SAS を 利 用 する意 義、あ るい は SAS との
ちろん、より組 織として分 析 が 運 用されるべ
して活用していくべきという点が 1つ。
パートナーシップの意義を、どんなところに見
きだ、ということでしょうか。
もう1つ、既 存 のデータが、昔 のフォーマッ
出していらっしゃいますか?
山 下 そうで す。極 端 な 話、一 般 のビ ジ ネス
トのままにずーっと来てるんですね。例えば
孝忠 オールラウンドなアナリティクス製品と
ユーザまで含めて、分析がごくごく当たり前の
商品マスターのようなマスター系が 既に時代
いう観点からすると、SASがベストという判断を
話 になる。やらないと会 社 が 存 続しない。そ
遅れになっているというのは、分析していて感
しています。特定のアナリティクス機能に特化し
[ SAS Partner Net work ]Data
Spring 2016
Scientists Special Talk Session
13
情報 系と基幹系に
分かれていたシステムが、
新しいループで繋がっていく。
そういう感 覚は、私も持っています。
SAS Institute Japan 株式会社
ソリューションコンサルティング本部
エンタープライズアナリティクス 推進グループ 部長
山下 克之
コンサルティングファームにて金融サービス、サービス業、官公庁を中心とした ITコンサル
ティングに従事。2003 年よりSAS Institute Japan 株式会社にて、情報系システム導入コ
ンサルティング、分析コンサルティングサービスなどを推進し、現職にいたる。現在はビッグ
データから新しい価値を生み出すアナリティクス製品・サービスの販売統括を行っている。
たプロダクトやソリューションは数多くあるわけ
山下 時代の流れとして、情 報 系は、ミッショ
たわけですが、それでは今後、この世界はどう
ですが、トータルとしてプラットフォームをどう
ンクリティカルに向 かうはず です。い わゆる
いった動きを見せていくのか、お考えを伺えれ
整理するか、全社基盤をいかに作るかを考えれ
基 幹 系 のシステムに、当たり前 のように 組み
ばと思うのですが。 さん、いかがでしょうか。
ば、SASという選択肢にたどり着くと思います。
込まれるケースが多くなってくるだろう。とい
それはやはり、SAS が持つ製品群が、オールカ
い ま す か、もう 既 にそ うなって き て い ま す。
「データサイエンティスト」という名前が いつ
バーになっている強みなのかなと。ですから
CRM だったら、リアルタイムでクーポ ンが 届
まであるのかはわからないですけれども、こ
我々が目指すのは、SAS のプラットフォームの
くとか。機 械 のリアルタイムな 故 障 予 測 なん
の 仕事自体は消えないでしょう。加えてこの
上に、幾つか特徴的なものを組み合わせて、そ
かもそうですね。
仕事 の 一 部は、機 械が代 替していくと予 想さ
の付加価値を持ってお客様に提供していくとい
SAS としては、情 報 系システムのこれまで
れています。いわゆる機 械 学 習ですね。自 動
う姿です。
の 狭い定 義を 超えて、その世界に向かってい
的にモデルが作られるといったことが、一般化
かなければ ならない。その時にはこれまで以
していくだろうと思います。
両 方 に 関 わ る 話 に なりま す が … ま ず、
ー ありがとうござ います。 さん、NEC とい
上に、NEC との協 業体 制が 重 要になってくる
う大 きな パートナー 企 業 に 対して、SAS のコ
と考えています。
ー それはこれからの時 代、たくさんのモデル
ンサルタントの立 場から、どんなことを期 待
SAS ユーザの皆さまには、ストリームやリア
が必 要になるということも意 味しているんで
されていますでしょうか。
ルタイム 系、その 辺りへ の 進化をご 期 待いた
しょうか?
データを 分析する、あるいは組 織 内で共
だければと思います。
それもそうですね…。うむ、いい問いです
有 するところに関しては SAS で扱っているん
孝忠 情 報 系と基 幹 系というのは、昔は分け
ね。予 測モデルが あまり使われていないとお
ですが、その外側の部分…例えば画像認識の
て考えられていましたよね。基 幹 系は止まっ
話ししましたけれども、今 後は予 測自体 の 精
エ ン ジ ン や カ メラと い った 機 器 類 な ど は、
たらだめ、ミッションクリティカルであるのに
度、解像度は上がってくるんですよね。それは、
SAS ではラインナップしていません。
対して、情報系は若干緩やかな感じだった。と
データの 生 成 先 が 増えてくるから。例えばセ
今 後 分 析 と い う も の に 対 して、プ ラ ット
ころが今は、情報系すら基幹系になっていくと
ンサーが増えて、デバイスが増えて。
フォームだけでなく、もっと意味 付け、価値付
いう時 代。そんな 背景 の中で NEC は、これま
けをしていこうという企業が増えてくるとする
での基幹システム構築ノウハウを武器にして、
と、そういった外側まで、トータルで考えて提供
お客 様に価値を提 供していきたいと思ってい
そこから集 めた 入 力データのアウトプッ
していただける NEC のような会社が市場に必
ます。これにつ いては ぜ ひ、SAS との 協 同 体
トは、ループしてその入 力元に返すのが、実は
要とされます。その部分を積極的に担っていた
制で進めていきたいと考えています。
正しいんです。
ー なるほど、生成先そのものが増えてくる。
例えば「エラーが発生しています」という信
だいて、SAS はプラットフォームを支えるといっ
フィードバック・ループが
かたちづくるシステム
号を 発したセンサーに対しては、
「 こう直しま
情報系システムは、
基幹系システムと融合する
ー ありがとうご ざ います。この 鼎 談 は、現 在
品を買いたい」とカートに入れたそのデバイ
ブームともいうべきビッグデータ分析のお話
スに対して、次に「こんな商品がおすすめです
から始まって、データサイエンティストの資質
よ」と返していく。それ が 繋 がって、初 めてシ
ー 山下さんはいかがでしょうか。
や役割といった本質的な部分にまで進んでき
ステムができあがると考える。
た協業体制を、これまで同様、これからもお客
様にご提供できればと思っています。
しょう」という補正の信号を返してあげ て、自
動的に良い方向に動かしていく。
「こういう商
14
Spring 2016
発 信 するデータが 増えれば 増えるほど、そ
う風に変わってきているんです。単に言い方
こに対して答えを 返さなければ いけない。こ
を増やすだけというのはあまり良くないんで
うしたモデルは今 後、飛 躍 的に増えていくは
すが、基 幹 系システムと紐づくことの意味が、
ずです。というか、もう増えていなければいけ
そこに込められていると思います。
ー それでは、
最後になりますけれども。NEC の
データサイエンティストである孝忠さんにご参加
ないくらいですよね。
ー 山下さん、お話を受けて、いかがですか?
データサイエンティスト
ならではの感動体験を
ビッグデータを「貯めずに使う」
いただいておりますので、
本 誌の読 者である、
日々、
SASを使ってデータ分析をされている方々
山 下 先 程の、基 幹 系と情 報 系 が 1つになる
孝 忠 ビッグデータというと、おそらく「貯め
に、
メッセージなどいただけますでしょうか。
話とちょっと似 ていま す が… 結 局、出 てくる
る」というイメージが何となくあったりとか、今
孝忠 そうですね。繰り返しになりますが、アド
データを何のために使うかという問題だと思
まで埋まっていたものを活用しよう、みたいな言
レナリンが出るような瞬間を、ぜひ味わってみて
うんですね。セン サーならセン サーが データ
葉の現れ方だったと思うんですが、そうではなく
いただきたいです。どうしても、データサイエン
の 出 元 となり、最 終 的 にはそれ自 体 を 直 す。
て…何ていうんでしょうかね、山下さん。
ティストという言葉には特殊なイメージが付きま
情 報 系と基 幹 系に分かれていたシステムが、
山下 貯めておいたら、もう遅い?
とうんですが、実際には、今日お話しさせていた
新しいル ープ で 繋 がっていく。そういう感 覚
孝忠 そう、貯めるんじゃなくて、もう、すぐに
だいたように、そんなことはなくて。
は、私も持っています。
使うといったイメージ。
ログデータを見て、アドレナリンを出して
いるだけでもかなり特殊な気が…
そこで…これはそもそもの話になりますが、
ビッグデータ以前の時代から、なぜ情報系は必
ー それは非常に面白いですね。ビッグデータと
一同 (笑)
要とされてきたのか。私の考えでは、情報系とい
いう言葉には「たくさんのデータをどこかに貯
孝 忠 この雰 囲 気といいますか、感 動をわか
うのは、基幹系システムのパラメーターを作って
めている」というイメージが暗黙裏にセットに
り合えるようにしたいと、そう思います。
いるようなところが、少なからずあるんです。
なっていると思います。しかし、そうではないと。
データはビッグにどんどん発生してくるん
今この段階では特殊性に見えているのか
もしれませんが、この 感 性や 考え 方 が 広く一
ー 今、本 質 的というか、非 常に 大事 な 部分を
ですけれども、見据えるべきは、それを貯めて処
般化するといいですよね。
お話しいただいている気がします。
理する、その次のフェーズですよね。発生元に情
孝 忠 そ うで す、そ うで す。デ ー タ サイエ ン
報を返す。あなたはこうだよ、今はこうですよと。
ティストというのは特殊な職業で、一部の人し
IoTとAIが生み出す、
新しい世界
孝忠 それを、いかに早く回していくかですね。
かできないものだという世界観が、何となくで
ー そ れ が 例 え ば 機 械 学 習 で あったり AI で
ないんだとお伝えしたいですね。私たちが行っ
山下 以前から、そんな風には思っていたんで
あったり、それらが普及していく理由にもなる
ているのは、普段の業 務 の中で 閃いたりする
すが。そのスピードがものすごく早くなってき
ということでしょうか。
ことが あるのと、あまり変わらない部分も多
きつつあるような気もしているので、そうじゃ
いので。
て、今やもう粗結合ではなく、密に結合しない
そうですね。そういった場で、データサイエ
と勝てなくなってきている。競争優位性を保て
ンティストは活躍していかなければいけない。先
今はデータ分析を始めるための 製 品・サー
ない。そういう時代を強く実感していますね。
程お話しした、もっともっとデータを作る必要が
ビスが 充実してきていますので、そういったも
あるというのは、そういう意味でもあります。
のを上手く利用していただいて。データサイエ
ンティストならではの感 動体験を、1人でも多
ー 基 幹 系システムがあって、その外側に別途
ビッグデータがあるわけではなくて、それらが
ー 大きなところにお話が広がってきましたね。
くの方々と分かち合いたいと願っています。
ま と ま った、1つ の 新 し い シ ス テム・運 用 に
冒頭では、データサイエンティストとはビッグ
なっていくイメージでしょうか?
データに対して何かを行う人、くらいの部分から
ー 孝忠さん、どうもありがとうございました。
山下 システムとしてのあり方は、どちらでも
始まりましたが、基幹系と情報系が 1つになって
このたび は 特 別 企 画として、前 号・今 号と
いい のかもしれないですけど。少なくとも 基
いく今後の世界で、そこから知見を見出す人、と
2 号 に 分 け て、デ ー タサイエンティスト鼎 談
幹 系 のミッションクリティカル のシステムに
いう風に議論が発展してきました。
を掲載させていただきました。
フィードバックがかかるかたちには、なってい
となると、データサイエンティスト=メイン
言 葉 の 定 義 に始 まり、データサイエンティ
くんじゃないでしょうか。
のシステムに深く関わる人、ということもでき
ストとしての考え方、さまざまなエピソード、
るわけですね。
そして今 後 のあり方に至るまで、幅 広く密 度
ー なるほど。孝忠さんはいかがでしょう?
孝忠 そうですね。完全にビジネスの領域、業
の 濃 いお 話を 伺 え たので は ないかと思いま
孝 忠 これ ま で はビッ グ デ ー タという キ ー
務の中に入っていくかたちになる。
す。本 鼎 談 が、日々データ分 析に 取り組 んで
ワードが先行していたと思うんですけど、今は
山下 既にもう、そういう時代に入っているの
いらっしゃる、SA S ユーザの 皆 さまのインス
どう言っているかというと、IoT、及び AI とい
ではないかと思います。
ピレーションとなれば幸いです。
〈完〉
Spring 2016
[ SAS Partner Net work ]Data
Scientists Special Talk Session
15
SAS Partner Network
Data Scientists
Special Talk
Session
【
後編:データサイエンティストが切り拓く未来
】
16
Spring 2016
Q
Q &A
●
散布図における同じ値のシンボル表示
●
AUDIT_VISUALANALYTICSテーブルについて
●
Windows 版 Cleanup Handler について
●
インストールされている SAS Foundation 製品
●
すべての行を PDF に出力する方法
●
空白を含む文字列のデータを Excel 出力する際の
を確認する方法
●
マクロ定義の引数の数が可変の場合の処理
動作について
Q
同じ値が 複数あるデータで散布図を作成しています。
同じ値は重なってひとつのシンボルと見えますが、少
しずらし、複 数のオブザベーションが あるように表 示
リスト表を PDFに出力した際、画面表示されている行の
みが出力されますが、すべての行を出力する方法はあり
ますか。
できますか。
A
Q
Visual Analytics を使用しています。
SAS 9.4 以降では、SGPLOT プロシジャの SCATTER ス
テートメントに JITTER オプションが追加され、少しずら
して表示できます。また、SAS 9.4 TS1M2 ではずらす
幅を指定するJITTERWIDTH= オプションが追加されています。
A
Visual Analytics7.3 より、PDF 出力時に“ クリップ
コンテンツを展開する ”オプションが追加されました。
このオプションを追加することで、リスト表、クロス表、
コンテナ、ゲージにおいて、すべての行を別ページにて印刷するこ
とが可能です。
例
PROC SGPLOT DATA=sample;
SCATTER X=x1 Y=y1 / JITTER JITTERWIDTH=0.5;
RUN;
Q
SAS Enterprise Guide のエクスポート機 能を使 用し
て、空白を含む文字列を Excel ファイルへ出力する場
合、以前のリリースと動作が異なります。
リリース 5.1では、前置半角空白と後置全角空白が出力されませんで
Q
SAS 9.4 へ 切 り 替 え ま し た が、以 前 に あ っ た DISK
した。
Cleanup Handler が見つかりません。以前は Windows
リリース7.1では、出力されています。
のディスククリーンアップにあったと思うのですが、もう
なぜですか。
提供されていないのでしょうか。
A
SAS 9.4 のメン テ ナ ン ス2 以 降、SAS Disk Cleanup
Handlerユーティリティは SAS Cleanwork Utility に置
A
この違いは、仕様変更によるものです。
詳細につきましては、下記のアナウンスにてご確認くだ
さい。
Problem Note 57617: Single - by te and dou ble - by te
き換えられました。
これによりWindows のクリーンアップユーティリティに依存せず、
character set spaces are trimmed differently in SAS
単独での実行やスケジュールが容易になりました。
Enterprise Guide 5.1 as compared to SAS Enterprise
詳細につきましては、
「Windows 版 SAS 9.4」の“ 付録 5 Cleanwork
Guide 7.1
ユーティリティ ”で確認が可能です。
http://support.sas.com/kb/57617
®
日本語版 SAS オンラインヘルプ:
Windows 版 SAS 9.4
http://www.sas.com/jp/service/onlinehelp.html
「Windows 版 SAS 9.4 」の ”付録 5 Cleanwork ユーティリティ ”
®
®
®
®
Spring 2016
Q
VA7.1 以降の管理画面に、AUDIT_VISUALANALYTICS
テーブルが表示されているのですが、どのようなテーブ
ルでしょうか。
Q&A
Q
17
マクロ定義の引数に、カンマを区切りとしてデータセッ
ト名を記述する処理を作成しています。
指定したいデータセットの数が可変である場合、どのよ
うなオプションや関数が利用できますか。
A
AUDIT_VISUALANALYTICS テーブルは、VA 7.1 よ
り追加されました管理用レポートのデータソースとなり
ます。
詳細については、以下のドキュメントよりご確認ください。
A
マクロ定義を作成する際の %MACRO ステートメント
に、PARMBUFF オプションを指定することで括弧を付
加した引数を、自動マクロ変数 &syspbuff に格納する
SAS Visual Analytics
ことができます。
http://support.sas.com/documentation/onlinedoc/va/ind
%SCAN マクロ関数では、デリミタを指定し、文字列内の特定の位
ex.html
置の文字列を取り出すことができるのでマクロ変数 &syspbuff から、
「SAS Visual Analy tics 7.3 Administration Guide」の
"Chapter 6: Reports for Administrators"
各データセット名を取得する際に利用できます。
また、データセット名が、SAS 9.3 より利用できる、ブランクや特
殊記号を含むような拡張命名規則に従っていて、名前リテラルを記
述する必要がある場合、名前リテラルの引用符をデリミタと扱わない
Q
契約プロダクトではなく、実際にインストールされてい
ために、カンマと括弧を %SCAN 関数に指定する必要があります。
る製品を確認したいのですが、何か方法はありますか?
この場合、%STR マクロ関数を使用することで、マクロプロセッサに
よる解釈において、カンマや括弧をテキストとして扱うことができま
す。なお、括弧やシングルコーテーション・ダブルコーテーションが
A
SAS Foundation 製品を出力する PRODUCT_STATUS
一致しない場合、これらの文字の前に % を記述する必要があります。
プロシジャがあります。
以下の例では、括弧は左括弧と右括弧が一致しているため、% を補
例 プログラム
proc product_status;
run;
例 出力結果
For Base SAS Software ...
Custom version information: 9.4_M3
Image version information: 9.04.01M3D041815
For SAS/STAT ...
Custom version information: 14.1
For SAS/GRAPH ...
Custom version information: 9.4_M3
For SAS/ETS ...
Custom version information: 14.1
For SAS/FSP ...
略
足する必要はありません。
例
OPTIONS VALIDMEMNAME=EXTEND;
%MACRO test / PARMBUFF;
%LET dsname=%SCAN(&syspbuff,3,%STR((),));
DATA &dsname;
a=1;
RUN;
%MEND test;
%test(test1,test2,'test 3'n)
詳細は、以下のリンクをご参照ください。
SAS 9.4マクロ言語 :リファレンス( 第4版 ) :
%STR 関数と%NRSTR 関数
http://support.sas.com/documentation/cdl_alternate/ja/
mcrolref/67912/HTML/default/n09tblrxldh8k0n1kt6dkj3
xlxug.htm
詳細については、次のドキュメントをご確認ください。
%SCAN 関数と%QSCAN 関数
PRODUCT_STATUS Procedure
http://support.sas.com/documentation/cdl_alternate/ja/
https://support.sas.com/documentation/cdl/en/proc/689
mcrolref/67912/HTML/default/p1nhhymw6gxixvn1johcfl6
54/HTML/default/viewer.htm#p0b1r6856dz03xn1pfdo7to
kaygw.htm
sjqqp.htm
SYSPBUFF 自動マクロ変数
http://support.sas.com/documentation/cdl_alternate/ja/
mcrolref/67912/HTML/default/n0dwee153ed7b2n1wl471
mgtczle.htm
18
Spring 2016
SAS Information
SAS テクニカルサポートからのお知らせ
Microsoft Windows 10 のサポートについて
2016 年1月に SAS のサポート対象オペレーティングシステムに Microsoft Windows 10(以下、Windows 10)が追加されました。
今回の Windows 10 のサポートの概要は、以下のとおりです。
サポート対象の SAS のリリース
サポート対象の Webブラウザ
サポート対象の SAS のリリースは、SAS 9.4 TS1M3(SAS 9.4M3)以上
サ ポート対 象の Webブ ラウザ は、Microsoft Internet Explorer 11、
です。
Google Chrome、Mozilla Firefoxです。
それ以前のリリース、たとえば SAS 9.4 の M3 以前のリリース(SAS 9.4
現時点では、Windows 10 の標準ブラウザである、Microsoft Edgeブ
M2、SAS 9.4 M1など)や SAS 9.3、SAS 9.2 などはサポート対 象 外で
ラウザはサポート対象ではありません。ご利用予定の環境で Microsoft
す。サポートしていないリリースの SAS プロダクトをご利用のお客様で
Edgeブラウザを使用している場合は、大変お手数ですが上記サポートし
Windows 10 環境での使用をご希望の場合は、アップグレードが必要に
ているWebブラウザのいずれかをご用意ください。
なります。
なお、Windows 10 のサポートに関する情報は、
「Microsoft Windows
版サポート対象オペレーティングシステム」のWeb ページにて公開してお
サポート対象の Windows 10 のエディション
ります。
情 報は随時更新されますので、下記 URL より、最新情 報をご確認くだ
サポート対象のWindows 10 のエディションは、次の 4 種類です。下記い
さい。
ずれかのエディションのWindows 10 環境をご用意ください。
Microsoft Windows 版サポート対象オペレーティングシステム環境
http://www.sas.com/jp/service/resources/sysreq/hosts/pc/i
・ Windows 10 Pro(x64 版、および 32-bit 版)
ndex.html
・ Windows 10 Home(x64 版、および 32-bit 版)
・ Windows 10 Enterprise(x64 版、および 32-bit 版)
・ Windows 10 Education(x64 版、および 32-bit 版)
【お問い合わせ先】
SAS Institute Japan 株式会社
カスタマーサービス本部 テクニカルサポートグループ お問い合わせ方法:
http://www.sas.com/jp/service/technical/techsup.html Spring 2016
Information
19
SAS のリビジョン番号とその確認方法について
SAS プロダクトおよびソリューションは、メジャーリリースやメンテナンスリリース以外にも、一定期間ごとに改訂が行われ、改訂版がリリースされています。
そのため、同じSAS 9.4 M3 のリリースでも、2015 年 7月時点のものと 2016 年1月時点のものとでは、
異なるバージョンのプロダクトやソリューションが提供されていることがあります。
そこで、テクニカルサポートではプロダクトに関するお問い合わせいただいた際に、お客様に「リビジョン番号」をお伺いすることがあります。
リビジョン番号とは
・ ソフトウェアの購入時に届く SAS Software Order メール(SOE)
メール本文の「テクニカルサポートサイト情報」のセクションにサポート
リビジョン番号とは、改 訂番号のことです。この番号を確認すること
用リリース情報(英語版では Internal Reference)または、リビジョン
により、お客 様のお手元にある SA S プロダクトおよびソリューション
という項目があり、そこにリビジョン番号が記載されています。
の出 荷の時期を知ることが でき、どのバージョンのものであるのか、
・ ソフトウェアのライセンス更新時または、追加のソフトウェア購入時に
またどういった 変 更や 修正 が 加えられたものであるのかを判 断する
届くSAS Software License Renewal Order メール(ROE)
ための参 考にすることが できます。
SOE と 同 様 に メ ー ル の 本 文 中 にリビ ジョン 番 号 が 記 載 さ れ て
います。
リビジョン番号の表示形式
テクニカルサポートでは、お伺いしたリビジョン番号をもとに、プロダクト
やソリューションの詳細バージョン、その時期の改訂内容、またそのリビ
リビ ジョン 番 号 は、Rev XXX_YYwWW ま た は、前 半 部 分 を 省 い た
ジョンにおける既知の問題に関する情報などを確認し、お問い合わせい
YYwWW のいずれかの形式で表記されます。
ただいた内容に最適な解決策をご提示できるように調査いたします。
Rev
= Revision(リビジョン)の省略形です。
XXX = SAS のリリースを表す 3 桁の数字です。たとえば、SAS 9.4 は
940、SAS 9.3 は 930と表記されます。
YY
w
= 西暦表記の年の最後の2 桁の数字で、リリースされた年を表し
TIPS
リビジョン番号に対応した更新内容の確認方法
ます。たとえば、ここの数字が 16であれば、リリースされたの
ご利用のSASプロダクトのリビジョンでどのような更新があったの
が 2016 年であることがわかります。
かを確認したいとき、
または、
最新リビジョンの更新内容を確認した
= Week(週)の頭文字です。
WW = その年の何週目かを表す 2 桁の数字です。リリースされた週を
いときなどは、
『SAS 9.4 の新機 能』
(What’s New in SAS 9.4)
というドキュメントの「付 録:ドキュメントの 拡 充」
(Appendix:
表します。ここには、01 から 53 までのいずれかの数字が入り
Documentation Enhancements)の章をご参照ください。
ます。
ここには、各リビジョンの更新内容について簡潔にまとめられて
おり、どのプロダクトに更新があったのかをご確認いただけま
たとえば、リビジョン番号が Rev 940_16w04である場合、SAS のリリー
す。個別のプロダクトの更新内容については、そこに掲載されて
スが 9.4であり、リリースされたのが 2016 年 の第 4 週目(2016 年1月
いるプロダクト名が個別情報へのリンクになっておりますので、
18 日の週)であることがわかります。
そちらよりご確認ください。
SAS 9.4 の新機能(What’s New in SAS 9.4)
日本語版
リビジョン番号の確認方法
http://support.sas.com/documentation/cdl_alternate/
ja/whatsnew/64788/HTML/default/titlepage.htm
SAS のリビジョン番号は、次の場所に記載されており、そこから確認する
英語版
ことができます。
http://support.sas.com/documentation/cdl/en/whats
new/64788/HTML/default/titlepage.htm
・ ソフトウェアのインストール DVD
ディスクの表面にリビジョン番号が印字されています。
※ 翻訳の都合上、英語版のドキュメントの内容が先に更新されます。
20
リリース/ Hot Fix 最新情報
Spring 2016
Latest Releases
最新リリース情報
SAS
SAS
SunOS /Solaris版
●
●
x64 Solaris版
●
●
HP-UX版
●
HP-UX(Itanium)版
●
●
AIX版
●
●
Linux(Intel)版
●
x64 Linux 版
●
9.3 9.4
SAS
UNIX
プラットフォーム
SAS
9.3 9.4
PC
プラットフォーム
メインフレーム
プラットフォーム
Microsoft Windows版
●
●
Microsoft Windows x64版
●
●
IBM版(OS/390, z/OS)
●
●
●
Latest Hot Fix
最新 Hot Fix 情報
SAS の Hot Fix は、主に特定の不具合に対する修正プログラムであり、
後者の場合、常に最新モジュールを使用することになるため、既知の
緊急度の高い不具合に対応したものから優先的に作成されています。
障害に遭遇する危険性を未然に防ぐことができます。
また、SAS の Hot Fix は累 積 的 な修 正 であるため、これまで の 関 連
Hot Fix は、下記の専用ホームページで提供しています。なお、基本的
する修正をバンドルし提供しています。
に次期バージョンのリリース時には、Hot Fixで対応したものも含め、
Hot Fix を 適 用するタイミングとしては、問 題 が 発 生してから適 用
現行バージョンのリリース後に見つかった不具合に対応したものが
する場合と、事前に適用する場合と 2 通りあります。
提供されます。
前者の場合、適用のタイミングによっては、モジュールのメンテナンス
Hot Fix については、定期的にご確認ください。
レベルに差がでる可能性があります。
Technical Support Hot Fixes
http://ftp.sas.com/techsup/download/hotfix/hotfix.html
※リンク先の情報は英語です。あらかじめご了承ください。
SAS Technical News入手
SAS Technical News は、右記の URL から入手できます。
http://www.sas.com/jp/periodicals/technews/index.html
Spring
2016
テクニカルニュースに関するお問い合わせ先
テクニカルサポートグループ
TEL:03-6434-3680 FAX:03-6434-3681
発 行:SA S Institu te Japan株 式会 社
SAS Institute Japan 株式会社
本社
〒106-6111
東京都港区六本木6-10-1
六本木ヒルズ森タワー 11F
Tel 03(6434)3000
Fax 03(6434)3001
大阪支店
〒530-0004
大阪市北区堂島浜1-4-16
アクア堂島西館 12F
Tel 06(6345)5700
Fax 06(6345)5655
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