大学院「サステイナビリティ学教育プログラム」において、タイ王国にて国際 実践教育演習を実施しました。(2015 年 8 月 31 日~9 月 8 日) タイ・パンガー県のコクライ村において「国際実践教育演習」(2 単位)のフィールドワ ークを 2015 年 8 月 31 日(月)から 9 月 8 日(火)までの 9 日間実施しました。 この演習では、学内の大学院 4 研究科すべてから参加学生を募りました。本学からは 12 名の大学院生が参加し、タイ側のプーケット・ラチャパット大学(PKRU)の学部生 14 名 やコクライ村の村人と共に調査を進めました。PKRU とは、2013 年に全学の学術交流協定 に格上げされ、PKRU 全体でも本演習が単位化されるなど連携が強化されています。 演習の舞台であるパンガー県は、観光地として有名であるプーケット県の隣に位置して いますが、外国人観光客の姿はほとんど見かけません。マングローブの林、水牛が闊歩す るのどかな風景の広がるコクライ村にてホームステイをしながら、課題に取り組みました。 現地では、専門の異なる学生がそれぞれ「廃棄物」 、 「エコ・ツーリズム」 、 「防災」、 「OTOP(一 村一品運動)」の 4 班に分かれ、村に見え隠れする諸問題について、村人と現地の学生を交 えて議論し演習を進めました。2009 年より始まった本演習も今年で 7 年目となりました。 今年は 6 年間調査を継続してきたプーケット県マイカオ村からフィールド先を変わっての 最初の年となりました。コクライ村にとっても最初の演習であり、双方とも手探りでした が、来年につながる活動とすることができました。 「廃棄物」班は、村人と共にビック・クリーニング・デー(村の通りのゴミ拾い)やゴミ分 別の提案、「OTOP(一村一品運動)」は村の特産品紹介のビデオ作成、 「エコ・ツーリズム」 班は、今までのコースのまとめと新しいコースの提案、 「防災」班は、ハザードマップの作 成とマップに沿った避難の実演を行いました。 また、演習中は、村人の家に PKRU の学生と共に 3 泊し、学生間だけでなく現地住民や ホストファミリーと調査・研究の場面だけでなく、一日を通して交流する機会も持つこと ができました。日本・タイそれぞれの学生は、SNS を通して帰国後も交流が続いています。 異文化での演習、英語やタイ語でのコミュニケーション、自身の専門外のテーマへの取 り組みなど、普段の大学での研究とは違う状況に困難を感じる場面もありましたが、タイ の大学や村人の協力に支えられ、演習を終えることができました。今回、様々な壁にぶつ かりもがいた体験が、帰国後自らの専門へと戻った時に大きな力となることを期待してい ます。 ◆コクライ村での作業風景 ◆村人・タイの学生との文化交流会 ◆エコ・ツーリズム体験(サンドスパ) ◆プーケット・ラチャパット大学にて成果発表 ◆村人とのビック・クリーニング・デー実施 ◆集合写真(帰国直前、タイの空港で)
© Copyright 2024 Paperzz