2011年11月4日 矢崎総業株式会社 桑楽太陽能有限公司と包括的業務提携契約を締結 新たな環境とエネルギー社会実現への貢献を目指す 矢崎総業株式会社(社長:矢崎信二、資本金:31 億 9,150 万円、本社:東京都港区) は、このたび中国の太陽熱利用機器大手メーカー、桑楽太陽能有限公司と包括的業務提 携契約を締結し、中国市場における太陽熱エネルギーを中心とした新エネルギー事業を 共同で展開することになりました。 両社は、両社の強みを活かし、持続的に発展可能で調和のとれた新たな環境とエネル ギー社会実現への貢献を目指し、 「開発・生産・販売・施工・サービス」の事業全般にお いて業務提携を行います。 業務提携の内容としては、始めに中国市場において今後の需要拡大が予想される平板 型太陽熱システムを生産する合弁会社を設立します。 次に矢崎が今までに培ってきた太陽熱技術をベースに、中国市場における高性能・高 信頼性の平板型太陽熱システムの開発と当該製品の生産技術の開発を両社にて実施し、 中国市場における先進的太陽熱システムのリーディングカンパニーとして新エネルギー 分野での幅広い事業を展開する計画です。 1.包括的業務提携契約について ◎契約締結日:2011年11月1日 ◎業務提携に関する合意事項 1)中国および日本市場において品質および価格の点で競争力のある太陽熱システ ムの共同開発および当該システムの生産、販売、施工、サービスの事業全般で 業務提携を行う。 2)平板型太陽熱システムの生産を行う合弁会社を設立する。 3)中国市場における太陽熱システムの事業展開は桑楽太陽能有限公司が担当し、 日本市場における太陽熱システムの事業展開は矢崎が担当する。 1 2.包括的業務提携の背景 ・ 1980年代、中国では給湯需要に対応する安価な温水器として「平板型太陽熱温 水器」が開発・販売されましたが、凍結問題が解決されず普及しませんでした。 ・ その後、清華大学の殷(イン)教授が「真空管集熱器」を開発して凍結問題を解決 すると、真空管型集熱器のコア技術を使用した自然循環式太陽熱温水器が農村部及 び低層アパートを中心に広く普及しました。 ・ 国際エネルギー機関(IEA)の資料によると、2009年時点の全世界の太陽熱 利用機器の稼働集熱面積は2億4624万㎡で、そのうち中国は約59%にあたる 1億4500万㎡を占め、中国が世界の太陽熱市場を牽引している状況にあります。 (日本は619万㎡で2.5%) 。 ・ 中国の太陽熱集熱器(太陽熱温水器)は、真空管型が93%と圧倒的で、91%が 平板型の日本とは大きく異なります。 (2009年時点) ・ しかし、近年都市部のアパートは高層化が進み、且つ建築との融合と安全性、信頼 性の観点から平板型集熱器への転換が始まっています。 ・ 中国の建築設計院も建築外観と一体化が図れること、設計強度が強くデザイン自由 度の高いことから、7階建て以上30階以下の高層アパートには平板型集熱器の設 置を推奨しており、今後、有望な市場になると考えられます。 ・ こうしたことから、平板型集熱器で高品質、高技術を持つ矢崎総業株式会社と低コ スト生産力を持つ桑楽太陽能有限公司が提携することで、太陽熱利用システムの利 用拡大が予想される中国市場において新たなエネルギーと環境社会への貢献を目指 すことができると判断しました。 ・ 加えて、本提携を通じて共同開発、生産する競争力のある太陽熱システムを日本市 場へ展開いたします。 3.将来展望 ・ 今回の平板型太陽熱システムをスタートに、ソーラー冷房システムや木質バイオマ スソーラーシステム等の次世代スマートソーラーシステムの開発を進め、次世代ソ ーラーシステム市場のリーディングカンパニーを目指します。 2 <会社概要> ■桑楽太陽能有限公司の概要(2010年現在) 董事長:劉学軍(Liu Xue Jun) 資本金:14,189,100元(約1億8000万円) 本 社:山東省济南市高新区舜华东路 666 号金智源 IT 工业园 A1 楼 事業内容:新エネルギーの応用技術及び製品開発、太陽熱温水器、太陽熱システム、 太陽光発電の研究開発、製造、販売、サービス ■矢崎総業株式会社の概要(2011年6月20日現在) 社 長:矢崎信二 資本金:31億9,150万円 本 社:東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル17階 事業内容:環境エネルギー事業(太陽熱給湯システム、太陽熱温水器、太陽光発電、 吸収式冷温水機、LPガス機器) 、各種電線事業 自動車機器事業(ワイヤーハーネスの製造・販売、自動車用メーター、 デジタルタコグラフ、ドライブレコーダー) ■矢崎総業の環境エネルギー事業の概要 1974 年 世界初の太陽熱利用冷暖房システム「ソーラーハウス 太陽の家」完成 1976 年 太陽熱温水器「ゆワイター」発売開始 1977 年 太陽熱集熱器「ブルーパネル(選択吸収面採用) 」発売開始 1984 年 住宅用ソーラーシステム「あっちっち」発売開始 1996 年 太陽電池付住宅用ソーラー「あつ太郎」発売開始 2009 年 給湯器一体型ソーラーシステム「エコソーラータイプⅠ」発売開始 2010 年 太陽熱集熱器対応型エコキュート「エコキュート・ソーラーヒート」 全自動給湯器接続型ソーラーシステム「エコソーラータイプⅡ」発売開始 2011 年 業務用太陽熱利用給湯システム「エコソーラーマルチ」発売開始 この件に関するお問い合わせ先 矢崎総業株式会社 広報部 Tel.055-965-3002 Fax.055-965-0450 3 調印式の様子 (左)桑楽太陽能有限公司董事長 劉 学軍 (右)矢崎総業株式会社専務取締役 矢崎資源株式会社取締役副社長 矢崎 陸 4
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