e-learning Conference 2005 Summer G-2 マツダの自律的学習風土 を支える eラーニング 2005年7月21日 マツダ株式会社 人事本部 キャリア開発部 木村 泰之 マツダの自律的学習風土を支えるeラーニング 概要とメッセージ 概要: マツダがどのようにeラーニングを進めてきたか • 経営戦略と教育の関連 • LMS導入の経緯と知見 メッセージ: 4年間のeラーニング運営経験を活かし、新た なLMSを導入した。その経緯をお伝えし、皆さ んのお役に立てていただく。 新しいLMSデモ イントラ ↓ まなぼーど ↓ ログイン ↓ 申し込み ↓ 自動車基礎受講画面 マツダの自律的学習風土を支えるeラーニング 本日のアジェンダ 1.会社概要 2.教育戦略 3.マツダのeラーニング 4.課題と対応方針 5.新LMSの導入 6.新LMSの評価 7.今後の計画 会社概要 会社設立 大正9年(1920年)1月30日 社名 マツダ株式会社 代表者 代表取締役社長兼CEO 井巻 久一 事業内容 乗用車・トラックの製造、販売等 資本金 1,203億2,004万円(2005年5月31日現在) 従業員数 19,458名(2004年4月1日現在) 販売会社 国内 317社 (2004年3月31日現在) 海外 137社 (2003年12月31日現在) 会社業績(連結) 経常利益 当期利益 売上高 30,000 26,955 25,000 20,949 23,645 20,158 580 20,000 15,000 29,161 407 241 192 億円 731 600 458 400 339 200 88 0 ▲200 ∼ 1,552 297 ∼ ∼ ▲ 2000年度 01年度 02年度 ’01/3月期 ’02/3月期 ’03/3月期 03年度 04年度 ’04/3月期 ’05/3月期 ▲400 ▲1,600 新商品 MX-Crossport (Mazda CX-7) (2005年デトロイトモーターショー出品車) Mazda MX-5 Mazda Roadster (2005年ジュネーブモーターショー出品車) マツダの自律的学習風土を支えるeラーニング 1.会社概要 2.教育戦略 3.マツダのeラーニング 4.課題と対応方針 5.新LMSの導入 6.新LMSの評価 7.今後の計画 自律学習を支える考え方 「選択と自己実現」 <企業内教育における施策> ¾ 教育メニュー・教育機会の拡大 ¾ 受講者主導でのカリキュラム選択できる制度 ¾ eラーニングの導入 → フォード出身社長によるトップダウン → 学習機会の拡大・効率化、ビジネススキルの底上げ ¾ 上記をサポートするシステム構築 マツダの自律的学習風土を支えるeラーニング 1.会社概要 2.教育戦略 3.マツダのeラーニング 4.課題と対応方針 5.新LMSの導入 6.新LMSの評価 7.今後の計画 eラーニング システム関連図(LMS導入前) 教育情報サイト『まなぼーど』 自社製研修申込システム WBTシステム HRM 集合 研修 e-ラーニングの運営方法 <制度> • 上司承認要 • 就業時間内の受講 • 自宅学習も可能(社員の声に対応) • 入社4年間は2科目以上必須 <運営、インフラ> • 自由な申込み(キャリアを問わない) • 修了までのしつこいフォロー • 修了アンケートを必須化 eラーニングの運営フロー(新LMS導入前) 受講者 研修申込 上司 CC 申込システム CC Outlook CC 受講開始 WBT 申込確認 受講承認 申込システム LMSにユーザーを登録 受講開始案内 受講状況確認 CC 修了1ヶ月前リマインド CC 修了・未修了報告 受講修了 修了アンケート入力 事務局 受講履歴登録 マツダの自律的学習風土を支えるeラーニング 1.会社概要 2.教育戦略 3.マツダのeラーニング 4.課題と対応方針 5.新LMSの導入 6.新LMSの評価 7.今後の計画 解決すべき課題(受講者数) eラーニング受講実績 受講者/講座数の推移 1,800 12 1,673 1,600 1,400 1,299 9 1,318 10 8 1,200 7 受 講 1,000 者 800 数 6 4 600 400 200 10 387 2 2 0 0 2001年度 2002年度 2003年度 2004年度 期 受講者数 講座数 集合研修に拮抗する受講者数まで 社内の認知度が高まったが、頭打ち傾向。 講 座 数 解決すべき課題(システム・体系) <インフラ> ・e-ラーニングPFの供給停止とトラブルリスク増大 ・申し込みシステムのメインテナンス不能 ・複数システムの煩雑さ(パスワード、インタフェースまちまち) <コンテンツ更新> ・マイナーなWBTシステムのため、搭載確認が出来ない。 ・ユーザーによるコンテンツ作成に対応していない。 <体系> ・部門による教育の乱立傾向、社員の混乱 ・研修の再構築の必要性 Eラーニング導入以降に大きくなってきた人材開発テーマ 自律的学習風土の熟成とグローバル化 z個人・上司のキャリアマインド向上とキャリア ごとの達成課題明確化 →共育(ともいく) →コンピテンシーの活用 zグローバル教育(One Mazda) →対象のグローバル化、人材のグローバル化 自律学習を支える仕組みの見直し 当初の 狙い ¾教育メニュー・機会の拡大 ¾受講者主導のカリキュラム選択 (eラーニングの導入とシステム構築) + ¾ 教育ポータル化 ¾ 国内・海外関係会社への展開 ¾ 運用の効率化、システムの汎用性向上 ¾ OJT(共育)をサポートできる機能 ¾ コンピテンシーと連動した多様な講座の搭載 新しいLMSが必要 マツダの自律的学習風土を支えるeラーニング 1.会社概要 2.教育戦略 3.マツダのeラーニング 4.課題と対応方針 5.新LMSの導入 6.新LMSの評価 7.今後の計画 新LMS導入に至る経緯 ・ベンチマーク期 ・混迷期 ・激動期 ・集中期 03年夏∼冬 04年春∼夏 04年秋 04年冬∼ ベンチマーク期(03年夏∼冬) ・LMSの情報収集 ・世間相場を知る 混迷期(04年春∼夏) ・前提条件(周辺条件)の見直し ・タイミング・適用範囲の拡大 激動期(04年秋) ・部門横断の要件定義と効果算定 ・難航するベンダー選定プロセス 集中期(04年冬∼) ・プロジェクト発足、体制構築 ・プロジェクト管理と開発 新LMSに対する業務要件 <受講者管理> ・ドメイン管理(部門・役職・地区・入社年度) ・人事情報とのリンク ・多言語対応(英語・ドイツ語・タイ語・中国語) <運営ニーズ、制度> ・部門による講座立ち上げニーズ ・極め細やかな自動発信メール送信 ・上司承認ワークフローの実現 <SW要件> ・自作コンテンツの搭載 ・既存コンテンツの移行 Cultiiva Enterprise Powered by SumTotal <強み> • 柔軟なドメイン管理 • 多機能なリソース管理 • AICCコンテンツ/SCORMコンテンツ対応 • 大規模ユーザー、多言語対応 • カスタマイズが容易 • オープンなデータベース構造 開発プロセス イベント 2004年 12月 11月 ★製品選定 2005年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 ★本番機設置 ★フェーズ2スタート ★デモ機設置 ★LMS運用スタート フェーズ3スタート★ ★発注 ★旧システム利用停止 フェーズ1 マツダ全社教育のスタート フェーズ2 要件定義 テスト 製造 要件定義 各部門による教育運営 フェーズ3 テスト 製造 要件定義 関係会社への教育提供 製造 コンテンツ移行 内容確認・問題点分析 ベンダーでの修正 動作テスト・修正 テスト マツダ教育サイト 新 『まなぼーど』 マツダの自律的学習風土を支えるeラーニング 1.会社概要 2.教育戦略 3.マツダのeラーニング 4.課題と対応方針 5.新LMSの導入 6.新LMSの評価 7.今後の計画 LMS導入の効果 ¾ ユーザの利便性向上 9 アクセサビリティ、レスポンス ¾ 選択可能なコンテンツの拡大 ¾ 主催部門の拡大 9 各部門による教育主催の意欲が向上 9 全社員必須研修の実現(キラーコンテンツ) ¾ グループ企業・海外出向者への展開実現 ★eラーニング受講者数向上 導入3ヶ月半で約1700名受講(前年同期比300%) ※全社必須研修を含まず eラーニングの運営フロー(新LMS導入前) 受講者 研修申込 上司 CC 申込システム CC Outlook CC 受講開始 WBT 申込確認 受講承認 申込システム LMSにユーザーを登録 受講開始案内 受講状況確認 CC 修了1ヶ月前リマインド CC 修了・未修了報告 受講修了 修了アンケート入力 事務局 受講履歴登録 eラーニングの運営フロー(新LMS導入後) 受講者 研修申込 LMS 上司 Out 承認 look LMS 事務局 ユーザー登録 LMS Outlook 受講開始 LMS CC 受講状況確認 CC 修了1ヶ月前リマインド CC 修了・未修了報告 受講修了 修了アンケート入力 受講開始案内 受講履歴登録 LMS開発に伴い生じた問題 1.RFPの不備にともなう機能の優先順位付け難航 z あたりまえだと思っていたことができない z 要件定義の具体性不足で、できることとやりたいことの不整合を 発見遅れ。 2.コンテンツ載せ換えトラブル z 正式にAICC・Scormに準拠していないコンテンツ z 従来のWBTの機能に依存していたコンテンツ 3.スケジュール遅れに伴うサービス停止 4.社内コミュニケーションに関わる問題 z ベンダーとユーザーとIT部門 z 社内関係者への中間報告不足、修正が発生、手戻り。 LMS開発に伴う反省点 ¾システム要件化のプロセスにユーザーが入 り込み、知恵を出し切る。 ¾IDの研究。RFPがせめて読めるように。 ¾コミュニケーションとマネジメント マツダの自律的学習風土を支えるeラーニング 1.会社概要 2.教育戦略 3.マツダのeラーニング 4.課題と対応方針 5.新LMSの導入 6.新LMSの評価 7.今後の計画 今後の計画 1.人事制度と人材開発のより強いリンク ¾ 上司部下の話し合い制度と教育の紐付け ¾ コンピテンシーとの関連 2.社内展開/eラーニングの進化 ¾ 主催者に対する自前コンテンツ作成支援 ¾ ナレッジマネジメントとの融合 ¾ マツダDNAの伝承、技能の伝承 3.社外展開 ¾ 販売会社(全国販社60社:1000店舗:15000人) ¾ 関係会社(国内・海外) まとめ ・LMS導入によって社内の潜在的な教育ニー ズを掘り起こすことが出来た ・LMS導入に際しては、ユーザー部門がベン ダーさんとの矢面に立って社内を引っ張り たい。 ・ユーザーも勉強が必要 Copyrights(C) 2005 Mazda Motor Corporation
© Copyright 2024 Paperzz