資料1参照

国際航空貨物の現状と課題
2014年3月6日
東京税関国際物流懇談会
第2回航空部会資料
目
次
1. 会社概要
2. 国際航空貨物の現状
3. 通関部門の改革
4. 新KS/RA制度の概要
5. 今後の課題等
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第2回航空部会資料
会社概要①
経営理念
ロジスティクスを通して新たな価値と最良の環境を創造し、
お客様・株主・従業員と共にグローバル社会の発展に貢献する。
会社名
本社所在地
設立
代表者
資本金
主要株主
従業員数
: 株式会社近鉄エクスプレス
(英文名: Kintetsu World Express, Inc. 略称
)
: 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟 24階
: 1970年1月
: 代表取締役社長
石崎 哲 (いしざき さとし)
: 72億16百万円
: 近畿日本鉄道グループで約47%
: 単体 : 1,114 名、連結 : 10,047 名
(2013年3月31日現在)
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1
会社概要②
KWEグループのグローバル・ネットワーク
海外 31ヵ国 209都市 357拠点 (2013年3月31日現在)
日本
(9社)
その他事業
(2社)
近鉄エクスプレスと
持分法適用会社3社を含む
欧州・中近東・アフリカ
(15社)
米州
(5社)
近鉄エクスプレス
グループ
〔持分法適用会社1社を含む〕
東南アジア
(12社)
東アジア・オセアニア
(25社)
〔持分法適用会社1社を含む〕
〔持分法適用会社2社を含む〕
倉庫・物流施設 (日本国内・海外の合計)
203ヵ所・1,201,240 ㎡=東京ドーム約25個分
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会社概要③
連結営業収入の構成 (2013年3月期)
事業別営業収入
地域別営業収入
その他
0.7%
東南アジア
その他
10.9%
ロジスティクス
11.4%
合計
2,479億円
海上貨物輸送
21.2%
航空貨物輸送
56.5%
東アジア・
オセアニア
日本
合計
2,479億円
欧州・
中近東・
アフリカ
米州
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会社概要④
セキュリティーとコンプライアンスへの取組み
A E O
認定通関業者
2012年10月1日認定
特定保税承認者
2008年5月27日承認
TAPA
日本での状況
2003年に初めて成田ターミナル
でクラスAの認証を受けたあと、
第4原木ターミナルも加え
最新の基準に対応中
海外での状況
2001年の香港(現在4箇所)を始めとして、
その後、ロンドン、アムステルダム、
上海(3箇所)、ソウル、シンガポール(2箇所)、
マニラ、ペナン、クアラルンプール、台湾、
インド、アメリカ(2箇所)の21箇所で認証
海外での状況(11法人で取得)
アメリカ(C−TPAT)
USA
FCPA(米国海外腐敗行為防止法)、
コンプライアンス等
ヨーロッパ(AEOF)
UK, IRELAND, FRANCE,GERMANY, BENELUX,
ITALY,SWITZERLAND
アジア
KOREA(AEO),SINGAPORE(STP),TAIWAN(TWAEO)
グローバルリスク管理委員会を設置し、
グループ全体でコンプライアンス基準を
徹底すべく体制を構築中。
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国際航空貨物の現状①
日本発着の航空貨物の現状
業界全体の物量推移(出典:JAFA)
輸出貨物
単位:万トン
132万トン
83万トン
2006年比64%
84万トン
輸入貨物
単位:万件
330万件
2005年比78%
251万件
258万件
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国際航空貨物の現状②
物流動向とその要因
日本発着とも2005-06年をピークに減少
景気の低迷
デフレの進行、国内市場の成熟化、国内消費低迷
生産拠点の海外移転
円高による輸出競争力低下、製造コスト低減、消費地での生産へシフト
三国間輸送の増加
日本を絡めない生産・物流体制の構築とその進展
海上輸送へのシフト
航空燃料価格の高騰、海上輸送のサービス向上、SCM普及による全体最適の動き
商品の小型化
商品の小型化の進化(パソコン→タブレットPC、スマートフォンなど)
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通関部門の改革①
中期経営計画(2010年4月∼2013年3月)
Ready for the Next!(未来への挑戦)
事業環境の変化に対応
この中でコア事業の強化として「通関部門の改革」をテーマに...
現状の課題
・要員の問題
・取扱件数の増減対応
・品質の向上
・顧客サービスアップ
・税関行政の変化対応
・コスト削減
東京税関管内で原木を一大通関拠点化
・ 成田・羽田・東京港へのアクセス至便の活用
・ 通関の一体化の推進(航空・海上、輸出入)
・ 業務効率のアップと件数増減への柔軟対応
・ 官署選択・電子化対応等最新通関事情への対応
解決の方向性
・通関の一体化
・箇所の集約
・人事制度の検討
・人材の育成
・税関諸制度の変化対応
・ ノウハウの共有と次世代人材の育成
・ コンプライアンスと品質管理の徹底
・ 通勤等勤務環境の改善
・ ターミナルの耐震化・リフォームによる有効活用
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通関部門の改革②
申告体制2013年4月 東京税関内
成田空港
成1 空港内
航出
成航
成2 域外(航空輸入)
成南
成田航空
貨物出張所
成田南部航空
貨物出張所
①
成1
輸送モード別通関営業所シェア
成3
成1
航入
港
海入
港
0%
20%
原木地区
②
40%
東航
東京航空
貨物出張所
成航
成航
成3
羽田空港
羽田
税関支署
20%
40%
東京港
本関
大井
芝浦
凡例:
本関
大井出張所
芝浦出張所
通関営業所
羽田
80%
100%
通関営業所別申告官署シェア(輸入)
成航
成2
成航
成航
成南
羽田
羽田
羽田
東航
羽田
羽
港 芝浦地区
60%
成1
原
100%
芝浦
大井
③
羽田
80%
東航
成南
港 本関
0%
羽 空港内
60%
通関営業所別申告官署シェア(輸出)
成1
原 原木地区
原
成2
海出
成3 域外(航空輸出)
羽
本関
港
0%
20%
航出=航空輸出 航入=航空輸入
海出=海上輸出 海入=海上輸入
芝浦
大井
40%
60%
80%
100%
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通関部門の改革③
申告体制2013年12月 東京税関内
①
成田空港
成 空港内
輸送モード別通関営業所シェア
★
Ⅰ官署選択(★印)
成航
成2 域外(航空輸入)
成南
Ⅱ統合
成田航空
貨物出張所
成田南部航空
貨物出張所
成3 域外(航空輸出)
原木地区
原1 原木地区(輸入)
Ⅲ移転
原2 原木地区(輸出)
★
★
羽田空港
東航
東京航空
貨物出張所
羽田
羽田
税関支署
②
通関営業所別申告官署シェア(輸出)
③
通関営業所別申告官署シェア(輸入)
Ⅳ海上輸出統合
羽 空港内
★
東京港
★本関
港 芝浦地区
未選択
本関
大井
芝浦
凡例:
本関
大井出張所
芝浦出張所
通関営業所
航出=航空輸出 航入=航空輸入
海出=海上輸出 海入=海上輸入
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通関部門の改革④
申告先官署の変化
*成田地区2官署選択は蔵置官署として集計
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新KS/RA制度の概要
現行制度
新制度
※2005年10月導入
※2014年4月(米国向けは2012年12月より)
国交省策定
ガイドライン
特定荷主
非特定荷主
特定荷主
合意書
安全宣言書
(兼爆発物検査承諾書)
爆発物検査
非特定荷主
特定荷主確定書
交付
・ガイドライン遵守の旨 RAと
認定
爆発物
検査
特定航空貨物利用運送事業者
RA
(認定申請)
国土交通省
特定荷主の確定
合意書締結
・遵守事項の実施状況を確認
認定
特定航空貨物利用運送事業者
航 空 会 社
爆発物検査
(認定申請)
爆発物検査の
対象は現状の
5‐6倍と予想!
(許可)
保安対策の
指示 等
RA
<保安基準の追加>
・航空貨物取扱施設に出入りする職員に対する
保安検査の追加
・自主監査の結果報告回数等の追加
・特定荷主の確定・管理等
<規定の明確化>
・実施すべき教育訓練内容の具体化
(申請)
航 空 会 社
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今後の課題等
1.電磁的書類提出
弊社での活用状況
2014年1月実績(件数ベース)
輸出の利用率が高い!!
2.官署選択の拡大
現在の状況
海上対象官署3官署
航空対象官署4官署
要望の方向性
双方の対象官署で海上・航空対応
3.保税台帳のNACCS活用
利用しない主な理由
許容容量不足
読取に手間がかかる
大量の資料提出が必要
オリジナル書類提出
利用拡大の課題
許容容量の増加
読取方法の効率化
電子保存の現状
NACCSデータをダウンロードし
自社で保存
NACCSセンターでは5年間の
保存サービス(2011年4月開始)
要望の方向性
NACCS保存データを台帳化
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ご清聴ありがとうございました
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