2015 年度 事業報告書 学校法人 明海大学 建学 の 精 神 社会性・創造性・合理性を身につけ、 広く国際未来社会で活躍し得る 有為な人材の育成をめざす 社会性 今や、人類共存の理念は、地球の資源問題、環境問題を抜きに 考えられない時代を迎えました。地球規模で進行しつつある高 齢化社会に伴う労働社会問題、低迷を続ける国際経済問題、発 展途上国における社会経済問題等々、解決すべき問題は山積し ています。これら全人類の課題と取り組み、人類の繁栄と幸福 を推進するため、和を重んじ、心豊かな社会性に富む人間を育 成し、学際領域にも及ぶ総合的教育研究を行います。 創造性 今日、科学技術・学術研究の先端が次々に新しい展開をしてお り、大学としてその時代の最先端をどのようにリードしていく かという課題に直面しています。しかし、大切なことは、一方 的な技術の振興を図ることではなく、技術の進歩と人間性の調 和を図りつつ世界への貢献を果たさなければなりません。人類 の生き方について、未来からの挑戦を受けていると言われる今 日において、学問の世界は、まさに自然科学はもとより人文・ 社会科学などの分野においても激動の時代を迎え、学際的な領 域から価値の見直しが迫られています。知の継承、創造の拠点 である大学はより国際競争力を強化し、大学の多様性を発揮し て、このような時代において、総合的見地から、国際未来社会 を切り拓く創造性豊かな教育研究を行います。 合理性 高度情報化社会を迎え、情報量は増大し、情報なくして個々の 人間は、自己の意思決定すら出来ない感を呈しています。科学 技術の発達は、人々の生活様式を変え、価値観にも大きな影響 を及ぼすことから、科学技術の独り歩きは許されるところでは ありません。従って、科学技術のコントロールの完全を期する とともに人間性の発揚に心がけ、未来社会を切り拓く信念が重 要となります。このため、合理性ある教育研究の場を醸成しま す。 このように本学の建学の精神は、社会性・創造性・合理性を身 につけ、広く国際未来社会で活躍し得る有為な人材の育成を目 指すものであります。 1 み な さ ま へ 激しく変化する社会の中で、大学は質の高い教育を実践し社会で活躍できる人材を育成することを社会から強く求 められる一方、18 歳人口の減少が加速する 2018 年問題をはじめ、大学を取り巻く環境は一段と厳しいものとなって きています。 そのような中で、本学のこの一年間の取組みと成果を、2015 年度の事業計画の 5 つの柱である「教育の質の保証と 向上」「教育研究環境の充実」「地域交流と社会貢献の推進」「優秀な学生の受入」「安定した財務基盤の維持」に沿っ てご報告します。 まず、「教育の質の保証と向上」については、教育の原点であるディプロマ・カリキュラム・アドミッションの 3 ポリシーに基づくきめ細やかな教育を実践し、ICT の活用など効果的な教育システムの構築と教育研究や大学運営を担 う教職員の資質向上のために FD・SD 活動を推進してきました。特に、本学全体の教育研究活動を推進し教育の質の さらなる向上をめざし、IR 推進本部をこの 4 月に設置しました。 また、歯学部では、学生の能動的学修を促すための歯学部教育支援センターと、臨床系科目・臨床実習の充実をめ ざす新カリキュラムが 2015 年度からスタートし、優れた歯科医師を養成する体制を強化しました。しかしながら第 109 回歯科医師国家試験では新卒・既卒を合わせた合格率が全国平均を下回るという大変不本意な結果となりました。 新カリキュラムの学年進行と相俟って、入学時から歯科医師国家試験を見据えた計画的な指導と、少人数グループに よるチュートリアル教育の徹底を図るとともに、出題傾向分析をはじめとした国試対策に万全を期し、再度全国トッ プクラスの合格率の達成をめざします。 浦安キャンパスでは、2016 年度から全学部に資格試験等による進級要件を設定し各学部のラーニング・アウトカム を明示し、さらに ICT 活用によりラーニング・マネジメントシステムを導入し、学修状況の把握や講義配信をはじめ とした多様な学修コンテンツの提供が可能となりました。このラーニング・マネジメントシステムは、文部科学省が 行う私立大学等教育研究活性化設備整備費補助金の交付対象事業 タイプ1「教育の質的転換」に採択された事業です。 また、昨年 10 月にはグローバル化社会の中で活躍する人材育成を目的に、複言語・複文化教育センターを開設し、さ らにこの 4 月には高度な専門知識・授業実践力・職務遂行能力を有した教員養成を目的に教職課程センターを設置し ました。 「教育研究環境の充実」に関しては、両キャンパス内の施設・設備の整備改修を計画的に進め、また、両キャンパ スの図書館に新たにラーニング・コモンズを整備しました。これは、アクティブ・ラーニングとグローバル化に対応 した学修を推進するため、文部科学省が行う私立大学等教育研究活性化設備整備費補助金の交付対象事業 タイプ4「グ ローバル化」の該当事業です。また国際交流では、米国のタフツ大学及びテキサス大学サンアントニオ校との学術交 流協定締結、また、創立者の宮田慶三郎が深く携わったメキシコ州立自治大学の歯学先端教育・研究センターの 30 周 年記念行事への参加などを通して海外協定校の拡充強化と交流深化を図り、教育研究環境の高度化をはかりました。 「地域交流と社会貢献の推進」は、従来から行ってきた地元自治体との行政施策面での協力関係、地域住民に対す る図書館解放、公開講座やシンポジウムの開催、オープンカレッジでの生涯学習の推進等の取組みに加え、この 3 月 には都立高等学校 2 校との間で高大連携協定を締結しました。また、この 4 月には、地域学校教育センターを設置し、 地域の小学校、中学校、高等学校等と連携し、初等中等教育の充実と発展に貢献することをめざします。医療関係では、 PDI 浦安歯科診療所の拡張工事が昨年 10 月に完了し、付属病院及び埼玉、東京の PDI 各歯科診療所とあわせ、臨床研 修機関として一層の充実をはかり、地域包括ケアシステムへの貢献をめざします。さらに、現役歯科医師のリカレン ト教育を推進するための歯科医師生涯研修制度では、世界トップレベルの研究水準を誇る UCLA との連携や歯科総合 医育成コース認定医制度の充実に取り組んできました。 「優秀な学生の受入」は、18 歳人口の減少による大学間競争が激化する中、最重要課題の一つで、ウェブやマスメ ディアをはじめとした広報ツールを活用し積極的な広報活動を行い、さらに 2016 年度入試から外国人留学生や社会 人、特定地域からの受験生に対する経済支援制度の創設等を行いましたが、残念ながら 2016 年度入試では文系学部 が予想以上の苦戦を強いられる結果となりました。この状況を打開すべく、教育のさらなる質の向上と、全教職員を あげて情報発信力を一段と高め、他大学に負けない本学の多様な取組みとその成果を受験生、ご父母、高等学校教員 をはじめ広く社会に確実に伝えることをめざします。 「安定した財務基盤の維持」に関しては、開学以来、健全な経営に邁進し財務体質は極めて優良ですが、経営環境 は予想以上の速度で厳しさを増しています。このため、本学では長期的な視点に立った合理的な予算編成と執行、変 動する経済情勢の中にあっても堅実な資産運用を徹底し、今後は、費用対効果に見合った教育研究投資の徹底、競争 的資金や企業からの受託研究費などの外部資金の確保の推進等によりさらなる経営基盤の強化に努めます。 建学の精神を具現化し引き続き選ばれる大学となることをめざし、すべての教職員が一丸となって鋭意努力します。 2016 年 5 月 24 日 学校法人 明海大学 理 事 長 宮 田 淳 2 学校法人の概要 ■ 学校法人の沿革 3月 4月 6月 1977 年 4 月 1979 年 10 月 1970 年 1980 年 7 月 1987 年 11 月 1988 年 4月 5月 11 月 4月 7月 1991 年 4 月 10 月 1990 年 1992 年 4月 7月 1993 年 4月 1995 年 1997 年 5月 2月 1998 年 1月 3月 4 月 7月 1999 年 12 月 2月 4月 5月 2000 年 7月 4月 6月 12 月 学校法人城西歯科大学設立 埼玉県坂戸市に城西歯科大学を開学 歯学部付属病院を開設 大学院歯学研究科博士課程を設置 メキシコ合衆国メキシコ州立自治大学と姉妹 校提携 埼玉県入間市に PDI 埼玉歯科診療所を開設 中華人民共和国北京医科大学口腔医学院 (現 北京大学)と姉妹校提携 千葉県浦安市に外国語学部(第一部・第二部) 経済学部(第一部・第二部)を設置 法人の名称を学校法人明海大学に、大学の名 称を明海大学に改称 岐阜県瑞穂市の朝日大学と姉妹校提携 アメリカ合衆国アラバマ大学バーミングハム 校、ニューヨーク州立大学バッファロー校と 姉妹校提携 外国語学部に教職課程を設置 中華人民共和国北京師範大学と姉妹校提携 浦安キャンパスに別科日本語研修課程を設置 タイ王国サウス・イースト・エイシア・カレ ッジ、カナダサスカチュワン大学歯学部と姉 妹校提携 浦安キャンパスに不動産学部(第一部・第二 部)を設置 アメリカ合衆国カルフォルニア大学ロサンゼ ルス校歯学部と姉妹校提携 浦安キャンパスにオープンカレッジを開設、 中華人民共和国北京外国語学院(現 北京外国 語大学)と姉妹校提携 台湾東呉大学外国語文学院と学生派遣提携 ニュージーランド国立ウェリントン教育大学 (現 ビクトリア大学)と姉妹校提携 イギリスシェフィールド・ハーラム大学テソ ル・センターと学生派遣合意書締結 大韓民国産業大学校(現 慶雲大学校)、大邸 専門大学(現 大邸科学大学)と学生相互派遣 協定締結 浦安キャンパスに大学院応用言語学研究科・ 経済学研究科・不動産学研究科修士課程を 設置 台湾東呉大学と姉妹校提携 大韓民国同徳女子大学校と学術交流協定締結、 オーストラリアセントラルクインズランド大 学と学術交流協定締結 台湾銘傳大学と学術交流協定締結 イギリスレディング大学と学生派遣合意書締 結 外国語学部(第一部)、経済学部(第一部)、 不動産学部(第一部)に編入学定員を設定 オーストラリアモナッシュ大学と学生派遣合 意書締結 カナダアルバータ大学と学生派遣合意書締結 浦安キャンパスに大学院応用言語学研究科・ 不動産学研究科博士後期課程を設置 外国語学部(第一部・ 第二部)経済学部(第 一部・第二部)不動産学部(第一部・第二部) を昼夜開講制に改組 INT教育センター(現総合教育センター) を設置 アメリカ合衆国セントラルフロリダ大学と交 換留学合意書締結 中華人民共和国復旦大学、浙江大学と学生派 3 1月 6月 7月 2002 年 4月 7月 2001 年 10 月 11 月 2003 年 9 月 2004 年 7 月 2005 年 2月 3月 4月 2006 年 2007 年 6月 5月 9月 12 月 3月 6月 2008 年 7月 4月 2010 年 7月 8月 2013 年 3月 11 月 2014 年 7月 2015 年 8月 3月 9月 10 月 2016 年 3月 4月 遣合意書締結、浦安市と相互協力に関する合意 書締結 大韓民国建国大学校と学術交流協定締結 大韓民国釜山外国語大学校と学術交流協定締結 台湾大葉大学と学術交流協定締結 大韓民国忠南大学校と学術交流協定締結、中華 人民共和国第四軍医大学と姉妹校提携 中華人民共和国第四軍医大学と学術交流協定締 結 浦安市と浦安キャンパスメディアセンター(図 書館)が行う市民開放事業に関する協定締結 浦安市と学生の社会貢献活動の推進に関する協 定締結 台湾南台科技大学と学術交流協定締結 大韓民国江原大学校と交流協力覚書締結 東京都渋谷区に明海大学PDI東京歯科診療所 を開設 浦安キャンパスに明海大学PDI浦安歯科診療 所を開設 台湾国立政治大学と学術交流協定締結 浦安キャンパスにホスピタリティ・ツーリズム 学部を設置 台湾義守大学と学術交流合意書締結 フィンランドトゥルク大学歯学部と姉妹校提携 千葉県勝浦市に明海大学セミナーハウス勝浦コ テージを開設 浦安キャンパスに不動産研究センターを設置 公益財団法人日本高等教育評価機構による認証 評価により大学評価基準に適合していると認定 アメリカ合衆国ハワイ大学と学術交流合意書締 結 財団法人日本不動産研究所と研究交流協定締結 イタリアシエナ大学歯学部と文化学術交流協定 締結 イギリスブライトン大学と学生派遣合意書締結 イギリスカンタベリークライストチャーチ大学 と学生派遣合意書締結 公益財団法人日本高等教育評価機構による認証 評価により大学評価基準に適合していると認定 株式会社 ANA 総合研究所と連携協力に関する 基本合意書を締結 浦安キャンパスにホスピタリティ・ツーリズム 総合研究所を設置 ベトナムフエ大学と学術交流協定締結 南アフリカ共和国ウェスタンケープ大学歯学部 との学術交流協定締結 アメリカ合衆国テキサス大学サンアントニオ校 と学術交流協定締結 浦安キャンパスに複言語・複文化教育センター を設置 アメリカ合衆国タフツ大学歯学部と学術交流協 定締結 PDI 浦安歯科診療所を拡充 東京都立田柄高等学校と教育連携に関する協定 締結、東京都立飛鳥高等学校と科目履修に関す る高大連携協定締結 浦安キャンパスに教職課程センターを設置 浦安キャンパスに地域学校教育センターを設置 学校法人の概要 ■ 資産の総額(2016 年 3 月 31 日現在) 159,065,230,489 円 ■ 主たる事務所 埼玉県坂戸市けやき台 1 番 1 号 ■ 施設の所在地 埼玉県坂戸市 歯学部 大学院 歯学研究科 明海大学病院 埼玉県入間市 PDI 埼玉歯科診療所 千葉県浦安市 外国語学部 経済学部 不動産学部 ホスピタリティ・ツーリズム学部 大学院 応用言語学研究科・経済学研究科・不動産学研究科 別科日本語研修課程 PDI 浦安歯科診療所 千葉県勝浦市 東京都渋谷区 明海大学セミナーハウス「勝浦コテージ」 東京事務所 監査・評価室 PDI 東京歯科診療所 ■ 設置する学校・学部・学科等及び学生数(2016 年 5 月 1 日現在) 明海大学 学 部 等 学科・研究科等 開設年度 入学定員 収容定員 現 員 日本語学科 1988 年 85 330 266 英米語学科 1988 年 210 820 602 中国語学科 1988 年 75 290 98 経済学部 経済学科 1988 年 430 1,660 1,079 不動産学部 不動産学科 1992 年 265 1,030 564 外国語学部 ホスピタリティ ・ ツーリズム学部 ホスピタリティ ・ ツーリズム学科 2005 年 200 800 776 歯学部 歯学科 1970 年 120 720 814 応用言語学研究科 博士前期課程 1998 年 15 30 28 応用言語学研究科 博士後期課程 2000 年 5 15 5 大学院 別科 経済学研究科 修士課程 1998 年 15 30 26 不動産学研究科 博士前期課程 1998 年 15 30 10 不動産学研究科 博士後期課程 2000 年 3 9 5 歯学研究科 博士課程 1977 年 18 72 61 日本語研修課程 1991 年 合 計 65 65 65 1,521 5,901 4,399 (注記) 外国語学部、経済学部及び不動産学部の入学定員、収容定員及び現員には 3 年次編入学を含む ■ 役員・評議員 【役 員】 理 事 長 副理事長 常務理事 常務理事 理 事 宮田 淳 増岡 由弘 市川 重雄 梅澤 伸男 安井 利一 理 事 理 事 理 事 理 事 理 事 大友 克之 岡村 明夫 坂上 宏 鳥飼 重和 中嶌 裕 理 事 監 事 監 事 相 談 役 谷澤 律 永松 榮司 菱田 健治 宮田 侑 【評議員】 宮田 淳 増岡 由弘 市川 重雄 梅澤 伸男 宮田 侑 新藤 宣夫 新井 千秋 青木 忠明 尾上 恭平 河津 寛 宮田 捷信 金子 裕介 池下龍一郎 大友 克之 中嶌 裕 増岡 太郎 朝日 讓治 中山 浩之 鳥飼 重和 草間 薫 佐々木康史 申 基喆 坂上 宏 内苑 孝美 安井 利一 木野村孝子 高橋 偉茂 谷澤 律 岡村 明夫 中城 康彦 4 渡邉 隆史 学校法人の概要 ■ 専任教職員数 【教育職】 学 部 等 学長 外国語学部 経済学部 不動産学部 ホスピタリティ・ツーリズム学部 歯学部 総合教育センター 複言語・複文化教育センター 別科 合 計 【事務職等】 部 局 等 大学 明海大学病院 明海大学 PDI 歯科診療所 合 計 人数 1 33 26 18 16 130 11 12 3 250 人数 146 17 8 171 【医療職】 部 局 等 明海大学病院 明海大学 PDI 歯科診療所 合 計 人数 123 48 171 ■ 教学役職者等 学 長 副学長 副学長 副学長 IR 推進本部長 外国語学部長 応用言語学研究科長 経済学部長 経済学研究科長 不動産学部長 不動産学研究科長 ホスピタリティ・ツーリズム学部長 歯学部長 歯学研究科長 浦安キャンパス総合教育センター長 複言語・複文化教育センター長 教職課程センター長 日本語学科主任 英米語学科主任 中国語学科主任 経済学科主任 不動産学科主任 ホスピタリティ・ツーリズム学科主任 明海大学病院長 明海大学病院副病院長 明海大学病院副病院長 安井 利一 佐々木康史 大津由紀雄 高野 敬三 佐々木康史 大津由紀雄 大津由紀雄 下田 直樹 下田 直樹 中城 康彦 中城 康彦 草野 健 中嶌 裕 中嶌 裕 佐々木康史 大津由紀雄 高野 敬三 佐々木文彦 津留 毅 遊佐 昇 原 孝公 周藤 利一 内苑 孝美 大川 周治 長谷川彰彦 小長谷 光 浦安キャンパスメディアセンター長 歯学部メディアセンター長 浦安キャンパスアドミッションセンター長 歯学部アドミッションセンター長 浦安キャンパスキャリアサポートセンター長 地域学校教育センター長 歯学部中央研究部長 浦安キャンパス教務部長 浦安キャンパス学生部長 歯学部教務部長 歯学部副教務部長 歯学部学生部長 歯学部副学生部長 浦安キャンパス保健管理センター所長 歯学部保健管理センター所長 歯学部実験動物センター長 歯科法医学センター長 歯学部教育支援センター長 PDI 統括部長 PDI 埼玉歯科診療所長 PDI 東京歯科診療所長 PDI 浦安歯科診療所長 別科長 別科教務主任 中嶋 隆一 坂下 英明 下田 直樹 中嶌 裕 内苑 孝美 高野 敬三 羽毛田慈之 佐々木康史 河原 伸一 申 基喆 天野 修 草間 薫 横瀬 敏志 下島 孝裕 長谷川彰彦 村本 和世 坂 英樹 坂 英樹 大川 周治 荒木 久生 松田 哲 下島 孝裕 片桐 史尚 内田みつ子 中山 浩之 遠藤 和也 遠藤 和也 遠藤 和也 竹部 正樹 竹部 正樹 池田 浩明 相場 勲 鈴木 洋州 星 良治 樋口 早苗 永田 美絵 歯学部事務部長 事務部次長(医療担当) 庶務課長 経理課長 管理課長 学事課長 歯学部メディアセンター事務課長 明海大学病院事務課長 生涯研修部担当課長 PDI 歯科診療所事務課長 伊藤 敦 掛川 智広 高山 裕子 根本 誓子 相場 勲 伊藤 敦 永田 美絵 掛川 智広 掛川 智広 掛川 智広 ■ 事務局役職者 事務局長 法人事務部長 財務課長 秘書課長 浦安キャンパス事務部長 庶務課長 経理課長 管理課長 学生支援課長 企画広報課長 学事課長 浦安キャンパスメディアセンター事務課長 ■ 監査・評価室 監査・評価室長 地下 和弘 5 学校法人の概要 ■ 組織図 日本語学科 明海大学 外国語学部 英米語学科 中国語学科 経済学部 経済学科 不動産学部 不動産学科 不動産研究センター ホスピタリティ・ ツーリズム学部 ホスピタリティ・ ツーリズム学科 ホスピタリティ・ ツーリズム総合研究所 基礎教育部門 浦安キャンパス 総合教育センター 人間力形成教育部門 キャリア教育部門 複言語・複文化 教育センター 日本語・日本文化 教育部門 英語・英米文化 教育部門 教職課程センター 中国語・中国文化 教育部門 歯学部 歯学科 諸言語・諸文化 教育部門 付属明海大学病院 生涯研修部 明海大学 歯科総合医評価機構 実験動物センター PDI 統括部 明海大学 PDI 埼玉歯科診療所 歯科法医学センター 明海大学 PDI 東京歯科診療所 教育支援センター 明海大学 PDI 浦安歯科診療所 応用言語学研究科 大学院 経済学研究科 不動産学研究科 歯学研究科 別 科 日本語研修課程 メディアセンター(浦安・坂戸) ファカルティ・ディベロップメントセンター(浦安・坂戸) アドミッションセンター(浦安・坂戸) 浦安キャンパスキャリアサポートセンター 地域学校教育センター 教育講座 保健管理センター(浦安・坂戸) オープンカレッジ 生涯学習講座 教養講座 IR推進本部 法人事務部 実務・ビジネス講座 事務局 浦安キャンパス事務部 スポーツ・健康講座 歯学部事務部 ※学校法人の概要は 2016 年 5 月1日現在(資産の総額を除く) 6 事 業 報 告 ■ 教育の質の保証と向上 建学の精神を具現化するため、本学は教育の質の保証と向上に積極的に取り組んできました。ディプロマ・カ リキュラム・アドミッションの 3 ポリシーを軸に、ICT を活用した学生データベースやラーニング・マネジメン トシステムを利用したきめ細やかな教育を実践する一方、教授法や授業運営の改善のための FD 活動や姉妹校で ある朝日大学と連携した SD 活動の実施等により教職員の資質向上を図りました。この 4 月には学生・教学に関 する情報収集・分析及び学内外への情報提供を行うことにより本学の教育研究活動を推進するため IR 推進本部 を設置しました。 歯学部では学生の能動的学修を促すための歯学部教育支 援センターと臨床系科目・臨床実習の充実をめざす新カリ キュラムが 2015 年度からスタートし、優れた歯科医師を 養成する体制を強化しました。また、歯科医師国家試験で 全国トップレベルの合格率達成のため、入学時からの計画 的な指導と少人数グループによるチュートリアル教育の徹 底を図るとともに出題傾向分析をはじめとした国家試験対 策を行ってきました。さらに、大学院及び歯科医師生涯研 修の連携により卒業後のサポートも充実させてきました。 浦安キャンパスでは、ラーニング・アウトカムの明確化 のため、2016 年度から全学科に進級要件を設定しました。日本語検定、英語検定、中国語検定、日商簿記検定、 宅地建物取引士試験、TOEFL など各学部・学科の教育目標に応じた資格試験等で一定の成績を満たすことを必 須としました。さらに、ICT を活用したラーニング・マネジメントシステム導入により、学生はウェブで動画配 信される収録授業の視聴や教材の利用がいつでも利用できることになる一方、教員は学生の学修状況を把握でき ることとなるなど、アクティブ・ラーニングを推進するための体制を整えました。また、昨年 10 月にはグロー バル社会の中で活躍する人材育成を目的とした複言語・複文化教育センターを開設、この 4 月には高度な専門知 識・授業実践力・職務遂行能力を有した教員養成を目的に教職課程センターを設置しました。 ■ 教育研究環境の充実 大学のあらゆる活動の基盤となる教育研究環境の充実につ いては、ハード・ソフト両面から計画的に進めてきました。 施設設備については、アクティブ・ラーニングとグローバ ル化に対応した学修を推進するため両キャンパスの図書館に グループエリア、プレゼンテーションエリア、ラウンジエリ アを擁したラーニング・コモンズを整備しました。これは文 部科学省が行う私立大学等教育研究活性化設備整備費補助金 (以下「活性化設備整備費補助金」という。)の交付対象事 業タイプ4「グローバル化」として採択されたものです。こ のほか歯学部では、机・椅子等の什器や歯科医療コンピュー タ演習室のパソコンの更新、生理学実習用の電気刺激装置ア イソレータ等の実習機器の更新、歯科用ユニット等の診療機器の更新などを行いました。浦安キャンパスでは活 性化設備整備費補助金の交付対象事業タイプ1「教育の質的転換」に採択された授業収録・配信が可能なラーニ ング・マネジメントシステムの導入と様々な活動や授業スタイルに対応できるアクティブ・ラーニング用の講義 室の整備を行ったほか、講義棟出入口の自動ドア化を行うなど教育研究環境の充実を図りました。 また、米国・タフツ大学及びテキサス大学サンアントニオ校との学術交流協定締結、本学創立者である宮田慶 三郎が携わったメキシコ・メキシコ州立自治大学の歯学先端教育・研究センターの 30 周年記念行事への参加、 海外研修送り出しや海外協定校からの研修生受け入れなどを通して海外交流ネットワークの充実を図りました。 ■ 地域交流と社会貢献の推進 社会の中で大学が果たすべき役割への期待が高まる中、本学は坂戸市・浦安市をはじめとした地元自治体との 行政施策面での協力はもとより、公開講座やシンポジウムの開催による地域住民の生涯学習の推進、子ども大学 やサッカー教室を通した青少年育成事業、学生を中心としたボランティア活動など本学の知的・人的資源を活か し、地域交流と社会貢献を推進するため多様な取り組みを行ってきました。 歯学部では、昨年 10 月に PDI 浦安歯科診療所の拡張工事が完了したことをはじめ付属病院及び PDI 各診療所 の整備を進め、地域の歯科医療拠点として機能を果たすとともに PDI 各診療所の臨床教育機関としての充実を 7 事 業 報 告 図ったことに加え、在宅診療や地域連携の強化に積極的に取り組み地域包括ケアシステムの一翼を担ってきまし た。また、臨床歯科医学向上のため本学が他に先駆けて行ってきた歯科医師生涯研修では、世界トップレベルの 研究水準を誇る UCLA とのジョイントコースをはじめとした充実した研修プログラムと日本初の歯科総合医育成 コース認定医制度等により、現役歯科医師のリカレント教育を推進してきました。 浦安キャンパスでは、図書館の市民開放やオープンカレッジにより地域住民の生涯学習を推進してきたことに 加え、この 3 月には地域における教育の活性化を目的に東京都立飛鳥高等学校及び東京都立田柄高等学校との間 でそれぞれ高大連携協定を締結し学生・生徒・教職員間の交流を開始しました。また、4 月には地域の小学校、 中学校、高等学校、これを所管する教育委員会及び地域社会と連携し、地域の初等中等教育機関の教育の充実と 発展に資するため、地域学校教育センターを設置しました。 ■ 優秀な学生の受入 マスメディアを活用した広告掲載やニュースリリースを積 極的に行う一方、ホームページや facebook などウェブを活 用した細やかな情報公開を徹底してきました。受験生が本学 を訪れるオープンキャンパスのほか、大学見学受入れにも積 極的に取り組み、受験生との接点を生かし本学の魅力を伝え てきました。専門スタッフによる高校訪問、高校への模擬授 業講師派遣も推進してきました。2016 年度入学試験では外 国人留学生や社会人、特定地域からの受験生に対する経済支 援制度を創設し、優秀な学生を受入れる環境を整えました。 ■ 安定した財務基盤の維持 長期的な視点に立った合理的な予算編成と執行に努めるとともに、科研費や企業等からの受託研究費などの外 部資金獲得等による収入増加や業務効率化による経費節減に積極的に取り組んできました。資産運用では、厳し い社会経済情勢の中にあっても、堅実な運用方針のもと 2015 年度も高い成果をあげることができました。 ■ 入学者の状況 2016 年度入学試験は、学部の志願者総数は 2,328 人で前年度対比 267 人減(10.3%減)となりました。歯 学部は募集人員を大幅に上回る志願者を集め入学者確保が順調に進みましたが、文系の 4 学部では募集人員を充 足できませんでした。全学部合計では入学者数は 870 人で、募集人員充足率は 65.9%となりました。 2016 年度入学試験結果 学 部 等 学科・研究科等 募集人員 志願者 入学者 日本語学科 80 97 52 外国語学部 英米語学科 200 351 125 中国語学科 70 40 24 経済学部 経済学科 400 422 221 不動産学部 不動産学科 250 196 134 ホスピタリティ・ツーリズム学部 ホスピタリティ・ツーリズム学科 200 442 194 歯学部 歯学科 120 780 120 1,320 2,328 870 応用言語学研究科 20 33 16 経済学研究科 15 29 15 不動産学研究科 18 8 6 歯学研究科 18 14 13 71 84 50 65 44 30 1,456 2,456 950 学 部 計 大学院 大学院計 別科 日本語研修課程 合 計 (注記) 1.浦安キャンパスの 3 年次編入学及び歯学部の欠員補充(入学者合計 14 人)を除く 2.別科の募集人員は春入学 40 人、秋入学 25 人の合計で、志願者及び入学者数は春入学のみである 8 決 算 報 告 ■ 第 46 期(2015 年度 ) 決算 学校法人会計基準の一部を改正する省令(平成 25 年 4 月 22 日文部科学省令第 15 号)が公布され、2015 年度 以後の会計年度から、新しい基準による計算書類を作成することとなりました。従来の「消費収支計算書」を、経常 的及び臨時的収支に区分した収支状況が把握できるように区分経理を導入した「事業活動収支計算書」に沿って、第 46 期(2015 年度)決算についてご報告します。 教育活動収支では、主な収入については予算対比で学生生徒納付金 3,251 万円増、経常費等補助金 2 億 4,499 万 円減、付随事業収入 698 万円減、医療収入 2,871 万円減となり、主な支出については人件費 3 億 5,316 万円減、教 育研究経費 1 億 9,032 万円減、管理経費 3,837 万円減となりました。教育活動収支差額は 3 億 9,744 万円増の 2 億 2,065 万円となりました。教育活動外収支では、収入が受取利息・配当金 25 億 7,948 万円増となり、教育活動外収 支差額は 25 億 7,948 万円増の 48 億 7,482 万円となりました。教育活動収支差額と教育活動外収支差額を合わせた 経常収支差額は 29 億 7,692 万円増の 50 億 9,547 万円となりました。特別収支では、収入が資産売却差額 2 億 520 万円増、その他の特別収入 3,249 万円減、支出が資産処分差額 3 億 8,657 万円増となり、特別収支差額は 2 億 1,386 万円減の△ 1 億 1,317 万円となりました。これにより基本金組入前当年度収支差額は 27 億 9,845 万円増の 49 億 8,230 万円となり、基本金組入後の当年度収支差額は△ 23 億 3,869 万円、翌年度繰越収支差額は△ 36 億 2,981 万 円となりました。 資 金 収 支 計 算 書 (単位 円) 2015 年 4 月 1 日から 2016 年 3 月 31 日まで 収 入 の 部 科 目 学生生徒等納付金収入 手数料収入 寄付金収入 補助金収入 国庫補助金収入 地方公共団体補助金収入 資産売却収入 付随事業 ・ 収益事業収入 医療収入 受取利息 ・ 配当金収入 雑収入 借入金等収入 前受金収入 その他の収入 資金収入調整勘定 前年度繰越支払資金 収入の部合計 支 出 の 部 科 目 人件費支出 教育研究経費支出 管理経費支出 借入金等利息支出 借入金等返済支出 施設関係支出 設備関係支出 資産運用支出 その他の支出 〔予備費〕 予 算 6,206,912,000 64,651,000 0 888,460,000 888,022,000 438,000 9,200,000,000 252,942,000 1,993,700,000 2,295,341,000 71,348,000 0 906,203,000 9,313,069,949 △ 1,118,049,734 8,328,343,189 38,402,920,404 予 算 5,467,454,000 2,606,300,789 715,927,798 0 0 195,114,000 328,570,416 12,914,072,000 2,695,427,768 〔48,346,003〕 1,653,997 △ 538,345,429 14,016,745,065 38,402,920,404 資金支出調整勘定 翌年度繰越支払資金 支出の部合計 (注記) 予備費 48,346,003 円の使用額は次のとおりである。 教育研究経費支出 5,780,789 円 管理経費支出 8,831,798 円 設備関係支出 33,733,416 円 9 決 算 6,239,425,500 74,462,040 8,473,381 594,081,286 593,771,000 310,286 10,938,460,404 245,959,763 1,964,992,603 4,874,823,250 104,909,941 0 839,286,744 9,209,292,312 △ 1,233,343,791 8,328,343,189 42,189,166,622 差 異 △ 32,513,500 △ 9,811,040 △ 8,473,381 294,378,714 294,251,000 127,714 △ 1,738,460,404 6,982,237 28,707,397 △ 2,579,482,250 △ 33,561,941 0 66,916,256 103,777,637 115,294,057 − △ 3,786,246,218 決 算 5,197,468,942 2,441,526,227 681,033,011 0 0 296,743,729 266,814,279 23,806,841,705 2,653,738,839 差 異 269,985,058 164,774,562 34,894,787 0 0 △ 101,629,729 61,756,137 △ 10,892,769,705 41,688,929 − △ 590,141,030 7,435,140,920 42,189,166,622 1,653,997 51,795,601 6,581,604,145 △ 3,786,246,218 決 算 報 告 事 業 活 動 収 支 計 算 書 (単位 円) 2015 年 4 月 1 日から 2016 年 3 月 31 日まで 事業活動収入の部 事業活動支出の部 教育活動収支 事業活動収入の部 事業活動支出の部 教育活動外収支 事業活動収入の部 事業活動支出の部 特別収支 科 目 学生生徒等納付金 手数料 寄付金 経常費等補助金 国庫補助金 地方公共団体補助金 付随事業収入 医療収入 雑収入 教育活動収入計 科 目 人件費 教育研究経費 管理経費 徴収不能額等 教育活動支出計 教育活動収支差額 科 目 受取利息・配当金 その他の教育活動外収入 教育活動外収入計 科 目 借入金等利息 その他の教育活動外支出 教育活動外支出計 教育活動外収支差額 経常収支差額 科 目 資産売却差額 その他の特別収入 特別収入計 科 目 資産処分差額 その他の特別支出 特別支出計 特別収支差額 〔予備費〕 基本金組入前当年度収支差額 基本金組入額合計 当年度収支差額 前年度繰越収支差額 基本金取崩額 翌年度繰越収支差額 予 算 6,206,912,000 64,651,000 0 787,775,000 787,337,000 438,000 252,942,000 1,993,700,000 71,348,000 9,377,328,000 予 算 5,451,887,000 3,247,642,789 810,192,798 44,400,000 9,554,122,587 △ 176,794,587 予 算 2,295,341,000 0 2,295,341,000 予 算 0 0 0 2,295,341,000 2,118,546,413 予 算 0 100,685,000 100,685,000 予 算 0 0 0 100,685,000 〔14,612,587〕 決 算 6,239,425,500 74,630,640 9,697,690 542,781,286 542,471,000 310,286 245,959,763 1,964,992,603 104,990,595 9,182,478,077 決 算 5,098,727,509 3,057,317,799 771,820,517 33,965,000 8,961,830,825 220,647,252 決 算 4,874,823,250 0 4,874,823,250 決 算 0 0 0 4,874,823,250 5,095,470,502 決 算 205,199,670 68,192,834 273,392,504 決 算 386,565,519 0 386,565,519 △ 113,173,015 − 差 異 △ 32,513,500 △ 9,979,640 △ 9,697,690 244,993,714 244,866,000 127,714 6,982,237 28,707,397 △ 33,642,595 194,849,923 差 異 353,159,491 190,324,990 38,372,281 10,435,000 592,291,762 △ 397,441,839 差 異 △ 2,579,482,250 0 △ 2,579,482,250 差 異 0 0 0 △ 2,579,482,250 △ 2,976,924,089 差 異 △ 205,199,670 32,492,166 △ 172,707,504 差 異 △ 386,565,519 0 △ 386,565,519 213,858,015 35,387,413 2,183,844,000 △ 7,490,951,000 △ 5,307,107,000 △ 1,291,120,595 0 △ 6,598,227,595 4,982,297,487 △ 7,320,991,131 △ 2,338,693,644 △ 1,291,120,595 0 △ 3,629,814,239 35,387,413 △ 2,798,453,487 △ 169,959,869 △ 2,968,413,356 0 0 △ 2,968,413,356 11,773,354,000 9,589,510,000 14,330,693,831 9,348,396,344 △ 2,557,339,831 241,113,656 (参考) 事業活動収入計 事業活動支出計 (注記) 予備費 14,612,587 円の使用額は次のとおりである。 教育研究経費 5,780,789 円 管理経費 8,831,798 円 10 決 算 報 告 貸 借 対 照 表 (2016 年 3 月 31 日) (単位 円) 資 産 の 部 科 目 固定資産 有形固定資産 土地 建物 構築物 教育研究用機器備品 管理用機器備品 図書 その他 特定資産 第 2 号基本金引当特定資産 第 3 号基本金引当特定資産 退職給与引当特定資産 その他 その他の固定資産 有価証券 長期貸付金 その他 流動資産 現金預金 未収入金 貯蔵品 短期貸付金 その他 資産の部合計 本 年 度 末 155,590,802,861 39,192,683,449 27,283,014,283 7,781,966,665 150,817,567 726,830,082 40,401,347 3,209,653,502 3 106,236,077,915 8,913,000,000 94,003,000,000 2,854,284,867 465,793,048 10,162,041,497 10,105,802,771 14,670,707 41,568,019 7,792,955,261 7,435,140,920 259,765,057 15,032,161 4,682,546 78,334,577 前 年 度 末 150,038,478,382 39,360,404,673 27,283,014,283 7,879,833,457 211,429,702 689,150,738 40,100,254 3,234,385,436 22,490,803 99,334,419,348 8,512,000,000 87,403,000,000 2,953,026,300 466,393,048 11,343,654,361 11,282,713,155 23,545,493 37,395,713 8,622,165,946 8,328,343,189 207,178,915 15,434,726 4,346,153 66,862,963 増 減 5,552,324,479 △ 167,721,224 0 △ 97,866,792 △ 60,612,135 37,679,344 301,093 △ 24,731,934 △ 22,490,800 6,901,658,567 401,000,000 6,600,000,000 △ 98,741,433 △ 600,000 △ 1,181,612,864 △ 1,176,910,384 △ 8,874,786 4,172,306 △ 829,210,685 △ 893,202,269 52,586,142 △ 402,565 336,393 11,471,614 163,383,758,122 158,660,644,328 4,723,113,794 2,854,284,867 2,854,284,867 1,464,242,766 551,795,601 839,286,744 73,160,421 2,953,026,300 2,953,026,300 1,624,685,026 611,487,768 933,188,734 80,008,524 △ 98,741,433 △ 98,741,433 △ 160,442,260 △ 59,692,167 △ 93,901,990 △ 6,848,103 4,318,527,633 4,577,711,326 △ 259,183,693 162,695,044,728 59,079,044,728 8,913,000,000 94,003,000,000 700,000,000 △ 3,629,814,239 △ 3,629,814,239 155,374,053,597 58,759,053,597 8,512,000,000 87,403,000,000 700,000,000 △ 1,291,120,595 △ 1,291,120,595 7,320,991,131 319,991,131 401,000,000 6,600,000,000 0 △ 2,338,693,644 △ 2,338,693,644 159,065,230,489 154,082,933,002 4,982,297,487 163,383,758,122 158,660,644,328 4,723,113,794 負 債 の 部 固定負債 退職給与引当金 流動負債 未払金 前受金 預り金 負債の部合計 純 資 産 の 部 基本金 第 1 号基本金 第 2 号基本金 第 3 号基本金 第 4 号基本金 繰越収支差額 翌年度繰越収支差額 純資産の部合計 負債及び純資産の部合計 負債及び純資産の部合計 11 決 算 報 告 (注記) 1.重要な会計方針 ①引当金の計上基準 徴収不能引当金 債権の徴収不能に備えるため、個別に見積もった徴収不能見込額を計上している。 退職給与引当金 退職金の支給に備えるため、期末要支給額 2,854,284,867 円を 100%計上している。 ②その他の重要な会計方針 有価証券の評価基準及び評価方法 移動平均法に基づく原価法である。 たな卸資産の評価基準及び評価方法 最終仕入原価法による原価法である。 外貨建資産・負債等の本邦通貨への換算基準 外貨建短期金銭債権債務については、期末時の為替相場により円換算しており、外貨建長期金銭債権債務に ついては、取得時又は発生時の為替相場により円換算している。 預り金その他経過項目に係る収支の表示方法 預り金に係る収入と支出は総額で表示している。 食堂その他教育研究活動に付随する活動に係る収支の表示方法 補助活動に係る収支は総額で表示している。 減価償却の方法 残存価額を零円とする定額法による減価償却を実施している。主な耐用年数は以下のとおりである。 建物 60 年 構築物 15 年 機器備品 7 年 ソフトウェア 5 年 2.重要な会計方針の変更等 学校法人会計基準の一部を改正する省令(平成 25 年 4 月 22 日文部科学省令第 15 号)に基づき、計算書類の 様式を変更した。なお貸借対照表(固定資産明細表を含む。)について前年度末の金額は改正後の様式に基づき、 区分及び科目を組み替えて表示している。 3.減価償却額の累計額の合計額 21,509,655,514 円 4.徴収不能引当金の合計額 28,381,760 円 5.担保に供されている資産の種類及び額 な し 6.翌会計年度以後の会計年度において基本金への組入れを行うこととなる金額 (基本金未組入高の当期末残高) 66,077,094 円 7.当該会計年度の末日において第 4 号基本金に相当する資金を有していない場合のその旨と対策 第 4 号基本金に相当する資金を有しており、該当しない。 8.その他財政及び経営の状況を正確に判断するために必要な事項 (以下省略) 財 産 目 録 (2016 年 3 月 31 日現在) (単位 円) 資 産 科 目 数 量 基本財産 金 額 142,844,220,694 土地 265,791.792 ㎡ 24,642,234,887 建物 91,844.10 ㎡ 7,781,966,665 図書 421,295 冊 3,209,653,502 27,437 点 767,231,429 教具・校具及び備品 その他の基本財産 106,443,134,211 運用財産 20,539,537,428 現金・預金 7,435,140,920 その他の運用財産 13,104,396,508 163,383,758,122 資産総額 負 債 固定負債 2,854,284,867 退職給与引当金 2,854,284,867 流動負債 1,464,242,766 前受金 839,286,744 その他の流動負債 624,956,022 4,318,527,633 負債総額 正 味 財 産 正味財産(資産総額−負債総額) 159,065,230,489 12 主要科目の決算額推移 ■ 学生生徒等納付金・奨学給付 学生生徒等納付金は、62 億 3,943 万円で前年度対比 1 億 5,381 万円の減となりました。 主な要因は、歯学部では在籍学生数の増加と 2011 年度に 抜本的に改定した学納金体系の年次進行に伴い歯学教育充実 費が増加しこと等により 1 億 2,177 万円増加する一方、浦安 キャンパスでは在籍学生数の減少が影響し 2 億 7,557 万円減 少したことによるものです。 なお、奨学費は 3 億 5,347 万円で前年度対比 6,618 万円の 減となりました。これは、入学試験成績上位者・入学時に所 定の資格を有する者に対する奨学費が増加する一方、スポー ツ奨励に係る奨学金、私費外国人留学生学費減免、資格等取 得奨励奨学金などが減少したことによるものです。 学生生徒等納付金 80 億円 65.0 63.9 '13 '14 60 62.4 40 20 0 '15 ■ 補助金 補助金は、教育活動収支として経常費等補助金が 5 億 4,278 万円、特別収支として施設設備補助金が 5,130 万円で、合計 5 億 9,408 万円となりました。前年度対比では 6,315 万円の 増となりました。 このうち、私立大学等経常費補助金は、入学定員超過によ る歯学部の補助金不交付措置の影響がなくなった一方、東日 本大震災の特定被災区域指定による減額率の緩和措置が終了 したことに加え、収容定員の超過又は定員割れによる減額率 の上昇により前年度対比でわずか 4,634 万円の増加に留まり ました。また、私立大学等改革総合支援事業の 4 タイプすべ ての事業に選定された本学は、そのタイプ 1「教育の質的転 換」とタイプ 4「グローバル化」の取組み実施に必要な設備 整備のため、私立大学等教育研究活性化設備整備費補助金と して 5,130 万円を受けることができました。このほか、埼玉 県歯科医師臨床研修補助金は 4,557 万円、埼玉県耐震診断補 助金 400 万円、大学間連携共同教育推進事業補助が 73 万円、 千葉県結核予防費補助金は 31 万円となっております。 補 助 金 15 億円 10 10.1 5.3 5 0 '13 '14 5.9 '15 ■ 資産運用収入 原油価格の低下、中国経済の景気減速に対する不透明感、 また、米国では 9 年半ぶりの利上げ、国内ではマイナス金利 の導入と経済の舵取りの難しさを垣間見た年でありました。 このような中、本学の資産運用収入であります受取利息・ 配当金は 48 億 7,482 万円と前年度を 8,760 万円下回ったも のの、ほぼ同額の実績となりました。 受取利息・配当金に特別収支項目であります有価証券売却 差額及び有価証券処分差額を加減した純資産運用実績は 47 億 3,279 万円と予算比では引き続き高水準となりましたが、 前年度は円安効果などにより、満期償還に伴う有価証券売却 差額が多額となったこともあり、前年度対比では 13 億 5,891 万円の減少となりました。 今後とも安全性に十分留意するとともに、経済・金融情勢 の変化を的確に判断し、効果的かつ堅実な運用を行ってまい ります。 13 資産運用(純運用実績) 80 77.7 億円 60.9 60 47.3 40 20 0 '13 '14 '15 主要科目の決算額推移 ■ 医療収入 医療収入は、19 億 6,499 万円で、前年度対比 1 億 2,526 万円の増となりました。 内 訳 は、 付 属 病 院 が 4,201 万 円 増 の 13 億 4,807 万 円、 PDI 各診療所のうち埼玉が 3,894 万円増の 3 億 5,367 万円、 東京が 1,958 万円増の 9,640 万円、浦安が 2,473 万円増の 1 億 6,684 万円となっております。 医療収入の増加理由は、医療スタッフの増員と昨年 10 月 に行った PDI 浦安歯科診療所の拡張による患者増及び自費診 療の増加等によるものです。 2016 年度は、地域の歯科医療拠点として難症例への対応 をはじめ歯科医療サービスの一層の向上を図るとともに、在 宅診療や地域連携の強化に取り組み地域包括ケアシステムの 一翼を担うことで、医療収入の増加に繋げてまいります。 医 療 収 入 25 億円 20 19.2 18.4 '13 '14 19.6 15 10 5 0 '15 ■ 人件費 人件費は 50 億 9,873 万円で、前年度対比 3,089 万円の減 となりました。 これは、定年退職及びこれに伴う人事計画の進行等により、 結果として人件費減少に繋がったものです。 2016 年度は、教育研究及び診療体制の向上を目的とした 歯学部講座再編・強化の進捗による人件費増を見込んでおり ますが、社会的合理性のある賃金水準を維持しながら、適正 な人事管理と評価を実施し、安定的な人件費支出を維持でき るよう努めてまいります。 人 件 費 60 億円 53.5 51.3 51.0 40 20 0 '13 '14 '15 ■ 教育研究経費・管理経費 教育研究経費・管理経費は合計 38 億 2,914 万円で、前年 度対比 4,349 万円の減となりました。 この内、教育研究経費は 4,572 万円減の 30 億 5,732 万円、 管理経費は 223 万円増の 7 億 7,182 万円となっております。 これは、教育研究経費では、薬品材料費等の増加により医 療経費が増える一方、奨学費の運用改善、光熱水費の節減等 の取組みによる成果が出たことによるものです。管理経費に ついては、これまで業務効率化を進め経費節減を図ってきた ことにより適性な水準を維持しており、ほぼ前年度並みと なっております。 今後も、重点項目を中心に費用対効果に見合う教育研究経 費支出の徹底を図りつつ、経費節減を推進してまいります。 14 教育研究経費・管理経費 60 億円 40 38.8 38.7 '13 '14 38.3 20 0 '15 決算3期比較 ■ 資金収支計算書推移 (千円) 2013 年度 2014 年度 2015 年度 学生生徒等納付金収入 手数料収入 寄付金収入 補助金収入 国庫補助金収入 地方公共団体補助金収入 資産売却収入 付随事業・収益事業収入 医療収入 受取利息・配当金収入 雑収入 前受金収入 その他の収入 資金収入調整勘定 前年度繰越支払資金 6,504,152 70,576 16,947 1,006,112 1,005,751 361 37,237,509 220,823 1,923,697 4,636,574 82,053 1,011,889 9,478,066 △ 1,316,326 15,641,111 6,393,232 81,541 8,580 530,928 530,612 316 14,044,081 223,632 1,839,733 4,962,422 115,925 933,189 9,196,003 △ 1,270,552 15,823,812 6,239,426 74,462 8,473 594,081 593,771 310 10,938,460 245,960 1,964,993 4,874,823 104,910 839,287 9,209,292 △ 1,233,344 8,328,343 収入の部合計 76,513,182 52,882,528 42,189,167 5,527,768 2,494,067 659,210 63,280 205,302 49,603,497 2,931,304 △ 795,057 15,823,812 5,233,868 2,487,144 678,002 118,851 157,021 33,729,416 2,799,781 △ 649,898 8,328,343 5,197,469 2,441,526 681,033 296,744 266,814 23,806,842 2,653,739 △ 590,141 7,435,141 76,513,182 52,882,528 42,189,167 収 入 の 部 支 出 の 部 人件費支出 教育研究経費支出 管理経費支出 施設関係支出 設備関係支出 資産運用支出 その他の支出 資金支出調整勘定 次年度繰越支払資金 支出の部合計 ※記載金額は、単位未満を四捨五入して表示しています。 ※ 2013 及び 2014 年度は、改正後の学校法人会計基準に沿って再計算したものを表示しています。 15 決算3期比較 ■ 事業活動収支計算書推移 (千円) 事業活動収入の部 事業活動支出の部 教育活動収支 科 目 学生生徒等納付金 手数料 寄付金 経常費等補助金 国庫補助金 地方公共団体補助金 付随事業収入 医療収入 雑収入 教育活動収入計 科 目 人件費 教育研究経費 管理経費 徴収不能額等 教育活動支出計 教育活動収支差額 科 目 受取利息・配当金 その他の教育活動外収入 教育活動外収入計 科 目 借入金等利息 その他の教育活動外支出 教育活動外支出計 教育活動外収支差額 経常収支差額 科 目 資産売却差額 その他の特別収入 特別収入計 科 目 資産処分差額 その他の特別支出 特別支出計 特別収支差額 基本金組入前当年度収支差額 基本金組入額合計 当年度収支差額 前年度繰越収支差額 基本金取崩額 翌年度繰越収支差額 事業活動収入の部 事業活動支出の部 教育活動外収支 事業活動収入の部 事業活動支出の部 特別収支 2013 年度 6,504,152 70,781 16,947 990,012 989,651 361 220,823 1,923,697 82,103 9,808,516 2014 年度 6,393,232 81,720 8,580 525,022 524,706 316 223,632 1,839,733 116,036 9,187,957 2015 年度 6,239,426 74,631 9,698 542,781 542,471 310 245,960 1,964,993 104,991 9,182,478 5,347,472 3,123,984 756,047 57,035 9,284,538 523,978 4,636,574 0 4,636,574 5,129,618 3,103,039 769,593 46,002 9,048,252 139,705 4,962,422 0 4,962,422 5,098,728 3,057,318 771,821 33,965 8,961,831 220,647 4,874,823 0 4,874,823 0 0 0 4,636,574 5,160,552 0 0 0 4,962,422 5,102,127 0 0 0 4,874,823 5,095,471 4,597,810 32,621 4,630,431 1,168,262 19,280 1,187,542 205,200 68,193 273,393 1,483,627 0 1,483,627 3,146,803 8,307,355 △ 7,098,000 1,209,356 △ 1,619,874 0 △ 410,519 57,923 0 57,923 1,129,618 6,231,745 △ 7,112,348 △ 880,602 △ 410,519 0 △ 1,291,121 386,566 0 386,566 △ 113,173 4,982,297 △ 7,320,991 △ 2,338,694 △ 1,291,121 0 △ 3,629,814 19,075,520 10,768,165 15,337,920 9,106,175 14,330,694 9,348,396 (参考) 事業活動収入計 事業活動支出計 ※記載金額は、単位未満を四捨五入して表示しています。 ※ 2013 及び 2014 年度は、改正後の学校法人会計基準に沿って再計算したものを表示しています。 16 決算3期比較 ■ 貸借対照表推移 (千円) 2013 年度 2014 年度 2015 年度 136,663,919 39,797,492 92,438,870 4,427,557 16,088,936 150,038,478 39,360,405 99,334,419 11,343,654 8,622,166 155,590,803 39,192,683 106,236,078 10,162,041 7,792,955 152,752,855 158,660,644 163,383,758 3,057,277 1,844,391 2,953,026 1,624,685 2,854,285 1,464,243 4,901,667 4,577,711 4,318,528 148,261,706 58,647,706 8,111,000 80,803,000 700,000 △ 410,519 △ 410,519 155,374,054 58,759,054 8,512,000 87,403,000 700,000 △ 1,291,121 △ 1,291,121 162,695,045 59,079,045 8,913,000 94,003,000 700,000 △ 3,629,814 △ 3,629,814 純資産の部合計 147,851,188 154,082,933 159,065,230 負債及び純資産の部 合計 負債及び純資産の部 合計 152,752,855 158,660,644 163,383,758 資 産 の 部 固定資産 有形固定資産 特定資産 その他の固定資産 流動資産 資産の部合計 負 債 の 部 固定負債 流動負債 負債の部合計 純 資 産 の 部 基本金 第 1 号基本金 第 2 号基本金 第 3 号基本金 第 4 号基本金 繰越収支差額 翌年度繰越収支差額 ※記載金額は、単位未満を四捨五入して表示しています。 ※ 2013 及び 2014 年度は、改正後の学校法人会計基準に沿って再計算したものを表示しています。 17 監 査 報 告 書 2016年5月24日 監 査 報 告 書 学校法人 明海大学 理事長 宮 田 淳 殿 学校法人 明海大学 監 事 永 松 榮 司 監 事 菱 田 健 治 私たちは、学校法人明海大学の監事として、私立学校法第37条第3項の規定に基づ き、同法人の2015年度(2015年4月1日から2016年3月31日まで)にお ける計算書類(資金収支計算書、事業活動収支計算書、貸借対照表、財産目録並びに附 属明細表)及び法人の業務と財産に関し監査を行いました。 私たちは監査にあたり、理事会・評議員会に毎回出席するほか理事から業務の報告を 聴取し、理事会・評議員会議事録等重要な決裁書類を閲覧・精査、仰星監査法人の会計 監査にその都度立会・質問するなど必要と思われる業務を実施しました。 監査の結果、私たちは、法人の業務内容・決定及び執行は適切であり、財産目録及び 計算書類は会計帳簿の記載と合致し、法人の収支及び財産の状況を適正に表示しており、 法人の業務又は財産に関し不正の行為又は法令若しくは寄附行為に違反する重大な事実 はないものと認めました。 以 上 18 MEIKAI NEWS ■ 964 人の新入生が本学の新たな仲間に 4 月 4 日、浦安キャンパスで 2016 年度入学式が挙行され、 学部、大学院、別科の新入生 964 人を迎え入れました。 安井利一学長は学長告辞で、建学の精神に掲げる社会性・ 創造性・合理性について説明した後、「グローバルな競争が 展開される知識基盤社会の中で活躍できる人材に育つことを 期待しています。そのために自分自身の改革に取り組んでく ださい。」と新入生を激励しました。新入生代表の宮崎優夏 さん(ホスピタリティ・ツーリズム学科)は「国際的視野を 持って人類の繁栄を考える有為な社会人となることをめざ し、これからの学生生活を実りあるものとして送ることを誓 います。」と力強く宣誓しました。続いて挨拶に立った宮田 淳理事長は、歯学部の新入生には歯科医師国家試験合格をめざし本日から早速スタートを切ること、浦安キャン パスの新入生には夢を実現するために海外研修、インターンシップ等の大学の制度を積極的に利用することを求 めた後、「本学での学生生活を通して日本の成長を支える人材になることを期待しています。」と激励しました。 来賓祝辞の後、全員で学歌『よろこび』を斉唱し式は滞りなく終了しました。 ■ 教職課程センターと地域学校教育センターを開設 本学は学校教育へのさらなる貢献を目的に、4 月 1 日に浦安キャンパスに教職課程センターと地域学校教育セ ンターを設置しました。 1990 年に外国語学部に中学校及び高等学校の国語、英語、中国語の教員免許状が取得できる教職課程を設置 して以来、本学は多くの教員を社会に輩出してきました。教 職課程センターでは、高度の専門教育を基盤とした教科に関 する専門知識、教育現場で発揮できる授業実践力、生徒の多 様な問題に対処できる指導及び教員としての職務遂行能力を 有する教員を育成することを目的に、教職課程の履修、教育 実習、教員採用試験などのサポートはもとより、赴任後に求 められる実践力を身につけるための指導を行っていきます。 また、地域学校教育センターでは、地域の初等中等教育の 充実と発展に資することをめざし、浦安市をはじめ千葉県、 東京都等に所在する小学校、中学校、高等学校、これを所管 する教育委員会及び地域社会との連携のもと、本学の教育研 究の成果を発信・還元していきます。 ■ 歯科総合医育成で日本の歯科医療に貢献 3 月 4 日、東京・新宿の明海大学・朝日大学歯科医師生涯 研修センターで歯科総合医育成コース認定医制度の 2015 年 度資格称号授与式を行い、千葉県で勤務医をしている白石康 博氏に「Excellent Clinician」の資格称号を授与しました。 歯科総合医育成コース認定医制度は、歯科口腔領域に関わ る高度総合医療人を養成することを目的にこれまで本学が他 に先駆けて行ってきた歯科医師生涯研修プログラムを土台と して、日本で初めて体系的に生涯学習ができるプログラムと して 2014 年に創設。「Excellent Clinician」は同制度の第一 段階を修了した者に与えられる称号で、所定のプログラムの 受講と症例発表、筆記試験、面接を経て取得できます。これ まで白石氏を含む 3 人に授与しました。 今後は同制度の第二・第三段階である、より実践的な臨床教育を修了した「Distinguished Clinician」、口腔 機能や全身的な評価ができる者に与えられる「Master Clinician」を育てていくことで、日本の歯科医療へ一層 貢献を図ります。 19 MEIKAI NEWS ■ ホスピタリティ・ツーリズム学部さらなる高みへ ホスピタリティ・ツーリズム学部では、2017 年度からメ ジャー制を導入し、将来の目標に合わせて選べる2つのメ ジャー「ホスピタリティ・ツーリズムメジャー」と「グロー バル・マネジメントメジャー」を設置します。 ホスピタリティ・ツーリズムメジャーは、徹底した実践教 育によりホスピタリティ・ツーリズム業界の第一線の現場で 幅広く活躍できる人材を育成します。一方、グローバルマネ ジメントメジャーは、ホスピタリティ・ツーリズム産業でマ ネジメントができる人材の育成を目的とした少数精鋭のメ ジャーで、充実したマネジメント科目を設置しています。ま た、専門科目の多くは英語により行われるだけでなく、2・3 年時には異文化交流を通じた国際感覚を養うことを目的に海外大学のホスピテリティ・ツーリズム関連学部への 留学が必須となっているため、2 年次、3 年時には従来より厳しい TOEFL(iBT)の進級要件が設定されています。 ホスピタリティ・ツーリズム学部では、充実したカリキュラムと実戦経験豊富な教員の指導により、2016 年 3 月卒業生もすばらしい就職実績をあげ、2 年連続就職率 100%を達成することができました。2017 年度のメ ジャー制導入により、より優れた人材育成を進めホスピタリティ・ツーリズム業界の発展に貢献していきます。 ■ アメリカの協定校から研修生が来学 国際未来社会で活躍し得る歯科医師を育成するため、本学 は大学が費用を負担する海外研修制度や海外協定校からの研 修生の受入れをはじめとした国際交流に力を入れています。 今年 3 月から 4 月にかけてはアメリカの協定校 4 校から研 修生及びインストラクターを受け入れました。テキサス大学 サンアントニオ校から 12 人、カリフォルニア大学ロサンゼル ス校から 12 人、タフツ大学から 5 人、アラバマ大学バーミ ングハム校から 12 人が来学し、研修生らは付属病院の見学や 本学の教員による臨床講義を受講し、日本の歯科医療の現状 への理解を深めました。また、昨夏に行われた海外研修で各 協定校へ派遣された本学の学生たちが、研修期間中に世話役 を務め、学生同士の交流も活発に行われました。カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研修生からは「日本の医 療制度とアメリカの医療制度の相違について知ることができました。中でも日本の国民皆保健制度について興味 があり、理解を深めることができるよい機会となりました。」との声が聞かれました。 ■ マイホーム取得支援を目的に不動産学シンポジウム開催 3 月8日、東京都文京区のすまい・るホール(住宅金融支 援機構)で不動産学部主催の「基礎から学ぶマイホーム取得 講座 安心して夢をかなえる勉強会」が開催されました。 これは超高齢社会の到来、空き家の増加、取引方法の複雑 化などマイホーム取得をめぐる状況が変化する中、大学と公 的機関が協力して、マイホーム取得という夢を安心してかな えられるように勉強会を開催し消費者を支援することを目的 としたもので、独立行政法人住宅金融支援機構の共催、公益 社団法人日本不動産学会の後援により行われました。 当日は講演の部と質問の部の二部形式で行われ、講演の部 では中城康彦不動産学部長が「マイホームを取得する方法の 全体像とチェックポイント」と題し、土地と建物の取得方法や建売住宅のしくみ、マンションを取得する際のポ イント等の解説を行ったほか、周藤利一教授が「知っておきたい住宅取得の仕組みと実務」、前島彩子講師が「マ イホーム取得のための土地建物の知識」と題した講演を行いました。質問の部は来場者からの質問に本学教員を はじめとした講演者が回答するというオープンな相談会となり、マイホーム取得を検討している来場者から好評 を博しました。 20 MEIKAI NEWS ■ 明海大学ラーニング・コモンズ開設 アクティブ・ラーニングの推進を目的に、今春、歯学部と 浦安キャンパスのメディアセンター(図書館)内に、「Meikai Learning Commons(明海ラーニング・コモンズ)」(以下、 「ラーニング・コモンズ」という。)を整備しました。 アクティブ・ラーニングは、教員による一方向的な講義形 式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り 入れた教授・学習法の総称で、グループワーク、ディスカッ ションやプレゼンテーションといった主体的学習や協働的学 習を通して学修者の考える力を養い問題解決力を高めます。 ラーニング・コモンズは、アクティブ・ラーニングが効果 的に行われるように可動式の机・椅子やホワイトボードを自 由に組み替え仲間と利用できるほか、プレゼンスペースには 3 台のプロジェクターが設置され、3 画面別々の映 像を映し出すことや連結して 1 つのワイドな画像も投影可能となっています。無線 LAN 環境も整備され、個人 のパソコンやタブレットでの利用だけでなく、貸し出し用のノートパソコンでインターネットを利用することも できます。また、勉強の合間にはおしゃれで開放的なラウンジスペースでくつろぐこともできます。 すでに、ラーニング・コモンズの授業や課外活動での積極的な利用が始まっており、学生のアクティブ・ラー ニングが活発化することが期待されます。 ■ 都立高等学校 2 校と高大連携協定を締結 3 月 18 日、本学は東京都立飛鳥高等学校及び東京都立田柄 高等学校との間で高大連携協定を締結しました。 両校は都立高校の中でも有数の語学・国際理解教育に力を 入れている学校で、本学の教育方針と一致する部分も多く、 連携による高い教育効果が期待されます。 飛鳥高等学校との連携では、本学の正規授業科目の一部 を大学生と高校生がともに学べるオープンクラスとして指定 し、高校生を「特別聴講生徒」として受け入れます。受講料 は無料で、高等学校では科目履修として単位を与えるととも に、本学に入学した場合は既修得単位として認定することが できるようになっています。田柄高等学校との連携では、大 学教育・高等教育の活性化を図ることなどを目的に、本学の公開講座等への高校生受入れ、大学教員による出張 講義、本学の留学生等による高等学校の授業・学校行事への参観・交流を予定しています。 浦安キャンパスで行われた調印式で、安井利一学長は「グローバル社会で活躍できる人材を高等学校と協力し て進めていきたい。今回の協定を機に地域におけるセンターオブエデュケーションとしての機能を果たすととも に教育的発信を強く行っていきたい。」と述べました。 ■ 歯学部教育支援センター主催研修会を開催 5 月 18 日、坂戸キャンパスで歯学部教育支援センター主催の専任教員を対象とした研修会が開催されました。 歯学部教育支援センターは、教育プログラムの研究開発並びに教育方法の評価及び改善等を行うことにより教育 支援機能を強化し、歯学部における教育の質の向上に資することを目的に昨年開設し、坂英樹センター長(歯科 法医学分野教授)を中心に様々な改革に取り組んでいます。 今回の研修会では「教育改革へのアプローチ」をテーマに、 現在の教育上の課題を挙げ、関連データの分析、そしてこれ らに対する取り組み状況等の報告、さらには 2018 年度の歯 科医師国家試験出題基準の改定についての解説等が行われま した。 今後もセンターでは、改革への取り組みはもちろんのこ と、各種研修会やワークショップの定期的開催など、様々な 角度から教育機能を支援し、歯学部における教育の質の維持・ 向上に向けて活動を行う予定です。 21 MEIKAI NEWS ■ 明海大学体育会 さらなる活躍をめざし体育会の部員たちは、優れた指導者のもと切磋琢磨しています。 各クラブの主な戦績は次のとおりです。 □ ヨット部 【2015 年度】 ・関東学生女子ヨット春季選手権大会: 470 級 6 位 スナイプ級 5 位 総合 5 位 ・関東学生女子ヨット秋季選手権大会: 470 級 5 位 スナイプ級 4 位 総合 5 位 ・関東学生ヨット春季選手権大会 470 級 4 位 スナイプ級 5 位 総合 5 位 ・全日本学生女子ヨット選手権大会: 470 級 5 位 スナイプ級 9 位 総合 5 位 ・470 級ジュニアワールド選手権大会(ギリシャ) 林優季(経済学科)、木村沙耶佳(経済学科)が日本代表で出場 【2016 年度】 ・関東学生女子ヨット春季選手権大会 470 級 1 位 スナイプ級 5 位 総合 4 位 ・関東学生ヨット春季選手権大会 470 級 3 位 スナイプ級4位 総合3位 □ サッカー部 【2015 年度】 ・千葉県第 1 種サッカー選手権大会出場 ・千葉県大学サッカー 1 部リーグ:2 位 ・千葉県大学サッカー選手権大会出場 【2016 年度】 ・千葉県大学サッカー選手権大会:優勝 □ 空手道部 【2015 年度】 ・東日本大学空手道選手権大会: 男子団体組手 ベスト 8 女子団体組手ベスト 8 ・関東学生空手道個人選手権大会 男子個人組手 遠山大輔(経済学科)ベスト 8 ・全日本学生空手道個人選手権大会: 男子個人組手 遠山大輔(経済学科)ベスト 32 ・関東大学空手道選手権大会: 男子団体組手ベスト 8 女子団体組手ベスト 16 ・関東学生空手道体重別選手権大会: 男子 60kg 級 森龍斗(経済学科)優勝 男子 75kg 級 遠山大輔(経済学科)優勝 女子 68kg 級 竹中梓(経済学科)準優勝 ・全日本大学空手道選手権大会: 男子団体組手ベスト 32 女子団体組手ベスト 16 【2016 年度】 ・東日本大学空手道選手権大会: 男子団体組手 3 位 女子団体組手ベスト8 □ 女子硬式庭球部 【2015 年度】 ・関東大学テニストーナメント予選出場 ・関東大学テニスリーグ第 5 部:8 位 【2016 年度】 ・関東学生テニストーナメント大会予選出場 22 www.meikai.ac.jp 本書は 2016 年 5 月 24 日開催の評議員会に付議された資料です
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