何か胆石症とは肝臓は生体内の老廃物や有害物質を代謝・解毒し、胆汁として体外に排出する機能を持っています。日常の役目を済ませたり余ったりしたコレステロールや古くなったヘモグロビンから生成されるビリルビンなどが主要な成分です。胆石とは、胆管や胆嚢(たんのう）のなかで、胆汁成分が固まってできた固形物のことで、これによって生じる病的状態が胆石症です。胆石は胆嚢にもっとも多いので、一般に胆石症といえば「胆嚢結石症」をさします。胃の痛みだと思っていたものが胆石によるものだったということもよくあります。気になる方は、エコー検査を受けましょう。 ● ● ● ● ● ● ● ● お悩みの症状はございませんか？福岡みらい病院胸やけ胃のもたれ便秘・下痢腹痛吐き気しこりがある便に血が混じるおしりの調子が悪い外科便り 2016・4・１5 Vol.1 No.２その他、気になることがあり、外科かな？と思ったら、気軽にご相談ください。予約は受付で直接かお電話でー診療時間午前 9：00 ～ 12：00 午後 14：00 ～ 17：00 外来予約専用 ☎ 月火 ○ ○ 水木金 ○ 092-662-3579 電話受付時間（平日） 8：30～17：00 ■ ■ ■ ■ 肛門出血肛門鏡検査漢方の胃薬胆石症医療法人相生会福岡みらい病院〒813-0017 福岡市東区香椎照葉3丁目5-1 ☎ 092-662-3001（代）肛門から真っ赤な血が出る排便時に真っ赤な血がぽたぽた落ちたり、勢いよく流れ出たりするときは、痔からの出血の可能性が高いと思われます。赤い血が出るということも、便に混じらず血液だけが出るというこことも、肛門のすぐ近くから出血していることを示しているからです。ということは、痔だけでなく、ポリープや癌などが肛門のすぐ近くにできた場合も、同様に出血を起こすことがあるということになります。出血という症状は痔のせいだと思って放っておいたところ、実は癌で、知らないうちに進行して手遅れとなるということもあります。安易に自己判断せずに、必ず診察を受けましょう。また、痔の症状は排便習慣を整えたり、お薬を使ったりすることで軽くなることも多いので、気楽にご相談ください。肛門鏡検査漢方薬を試してみませんか胃の調子を整える肛門鏡（上図）は、肛門の中を観察するときに使われる器具です。肛門から下部直腸（肛門近く）に痔やポリープ、癌などが無いかを調べるために用います。検査に先立ち、まずは指診（指の診察）を行います。これは肛門に手袋をした人差し指を入れる触診です。これで、切れたり腫れたりして痛むところや、肛門にできたしこり、直腸のポリープの有無などを調べます。次に、肛門鏡を肛門にゆっくりと差し込み、肛門から下部直腸を観察します。肛門鏡を多少抜き差ししてしっかり観察しますが、検査時間は１~２分程度です。触診も肛門鏡も十分に表面麻酔薬入りゼリーをつけてすべりやすくし、なるべく痛くなく楽にできるようにしますので安心してください。どうしてもある程度痛むこともありますが、リラックスして力を抜くことでより楽に検査を受けることができます。検査を受けても異常なしと言われたし、薬も飲んでいるけど、やはり胃の調子が悪い。そんな方は漢方薬を試してはいかがでしょうか。漢方薬の胃薬代表は、六君子湯（リックンシトウ）や安中散（アンチュウサン）です。六君子湯は、胃もたれ、食欲低下などがあるとき、安中散は胃痛や胸やけがあるときに処方することが多い薬です。その他、全身倦怠感が強い時には補中益気湯、のどや胸のつかえ感があるときは半夏厚朴湯、胃のつかえ感があってお腹がごろごろなるような人には半夏瀉心湯などを処方します。ただし人により効く薬やその効果は異なります。一緒にぴったりの処方を探しましょう。外科部長・消化器病センター長品川裕治