12月(PDF:475KB)

平成27年市議会12月定例会
所
信
表
明
平成27年12月1日
平成27年市議会12月定例会所信表明
○
平 成 2 7 年 市 議 会 1 2 月 定 例 会 の 開 催 に あ た り ま し て 、当面 す る
諸課題につきまして、ご報告かたがた所信の一端を申し上げ、議員各位、
並びに市民の皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げま す 。
○
議 員 各 位 ご 案 内 の と お り 、当 市 の 第 2 代 市 長 で 名 誉 市 民 で
あ り ま す 熊 木 令 次 元 市 長 が 、去 る 1 0 月 2 4 日 に ご 逝 去 さ れ ま し た 。
享年93歳でありました。
15万市民を代表し、謹んで哀悼の誠を捧げ、 ご冥福をお祈り
申し上げます。私にとりましても、偉大な大先輩を失い、まさ に
痛 恨の極みであります。
熊 木 氏 は 、昭 和 2 2 年 に 東 村 山 町 役 場 に 奉 職 さ れ 、職 員 と し て 、
また理事者として、町から市へと移りゆく東村山の発展の基礎づくりに
寄与されました。昭和42年5月1 日 に 第 2 代 東 村 山 市 長 に 就 任
さ れ 、 4 期 1 6 年 の 長 き に わ た り 、 人 口 急 増 期 の 東 村 山市の
発展に貢献されました。
そ の 任 期 中 に は 、小 中 学 校 8 校 の 新 設 を は じ め 、現 市 役 所 本 庁 舎 、
中央図書館、中央公民館、スポーツセンターなどの基幹的な公共施 設 の
建 設 、東 村 山 駅 東 口 広 場 、久 米 川 駅 南 口 広 場 の 建 設 、下 水 道 事 業 の
推進などの都市基盤整備、東村山市のシンボルである八国山や
北山公園の保全と都立東村山中央公園の建設など、みどり豊かな
ま ち づくりの推進、全国に 先 駆 け て 開 始 し た 東 村 山 方 式 と 呼 ば れ る
「 ね た き り 老 人 訪 問 看 護 シ ス テ ム 」な ど 福 祉 の 充 実 と 健 康 の 増 進 、
スポーツ都市宣言、教育文化の向上など、都市としての骨格を
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築 かれるとともに、東村山市の市民生活の向上に尽力されました。
また、全国市長会では、経済建設分科会委員長等を歴任され、
東村山市のみならず地方自治の確立のために尽力され、東京都市長会
で は 、会 長 と し て 多 摩 地 区 の 地 方 自 治 体 の 諸 課 題 に 取 り 組 み 、市 長
退 任 後 も 、東 村 山 市 国 際 友 好 協 会 会 長 と し て 国 際 交 流 に 尽 力 さ れ た
ほ か 、福 祉 、ス ポ ー ツ 、文 化 、自 然 保 護 な ど 様 々 な 分 野 で 幅 広 く
活躍をされました。
こうした多年の努力に対し、平成4年には、地方自治の功労者
として勲四等旭日小綬章を、平成10年には、姉妹都市である
イ ンディペンデンス市から特別名誉市民の栄誉に浴されました。
市からは、こうした数々のご功績に対し、市議会の同意を得て、
平 成 1 6 年に 名 誉 市 民 の 称 号 を お 贈 り さ せ て い た だ い た と こ ろ
で あ り ま す 。こ の た び の ご 逝 去 に 際 し ま し て は 、東 村 山 市 の 自 治 に
顕著な功労のあった者の弔慰に関する条例の制定後はじめて、
条例の趣旨にのっとり、生前の東村山市発展のご功績に報いる
ため、去る11月4日に、熊木家と東村山市との合同葬を執り
行 ったところでございます。
あらためまして、これまでのご功労に敬意と感謝を申し上げ、
後を引き継がせていただいた者の責務として、東村山市の発展と
市民福祉の向上のために全力で邁進していくことをお誓い申し
上 げた次第であります。
○
次に、市内で発生した女児連れ去り事件について、ご 報告
申 し 上げます。
本件は、去る11月19日の夕方、26歳無職の男が、市内の
2
アパート敷地内で7歳の女の子に声をかけ、部屋に連れ込んだと
して、未成年者誘拐の疑いで逮捕されたものであります。
女の子が帰って来ないのを心配した両親が、付近を捜していた
ところ、容疑者と女の子が部屋から出てきたのを見つけ、 容疑者
を 取 り 押 さ え る と と も に 、女 の 子 も 保 護 さ れ た と の こ と で あ り ま す 。
女の子にけがはないとのことですが、容疑者に連れ込まれた
こ とによる心の傷はどの程度かと心配するところであります。
本件につきましては、11月20日朝、教育委員会より報告を受ける と
ともに、同日付で市内小中学校全校の児童・生徒に対し て文書を
配 布 し 、 注意喚起 を し た と こ ろ で あ り ま す 。
今 後 は 、警 察 、学 校 な ど 関 係 機 関 を は じ め 、家 庭 、地 域 な ど と の
連 携 を 強 化 し 、子 ど も た ち の 見 守 り 活 動 の 推 進 を 図 る な ど 、犯 罪 に
子どもたちが巻き込まれることのない安全なまちづくりを推進
し てまいります。
○
次 に、 去 る1 0 月 6日 に 、森 教 育長 が 平成 2 7年 度 地 方教 育 行政
功 労 者 として文部科学大臣より表彰されました。本表彰は、地方教育
行政 に お い て 、 そ の 功 労 が 特 に 顕 著 な 教 育 委 員 会 の 委 員 を 文
部 科 学 大 臣より表彰されるものであります。
森 教 育 長 に お か れ ま し て は 、平 成 2 0 年 1 月 に 教 育 委 員 会 委 員 に
就任以来、教育分野における様々な活躍と豊富な経験により、
本 市の教育行政の推進、発展のためにご尽力いただいております。
あらためてお祝いを申し上げます。
3
○
それでは、各分野別に、事業の進捗状況や新たな取り組み などに
ついてご説明 い た し ま す 。
〇
はじめに、経営・政策分野であります。
〇
まず、平成28年度の予算編成についてご報告申し上げます。
平成26年度におきましては、増大する社会保障関係経費など
喫緊の課題へ対応しつつ、連続立体交差事 業をはじめとした都市
基盤整備を図るとともに、行財政改革の取り組みにより 、各種基金 の
拡充を図るなど、持続可能な財政基盤の構築に努めた結果、財政
指標など、概ね改善傾向で決算を迎えることができまし た。
一方で、多摩26市との比較では、健全化判断比率は未だ下位
にあり、経常収支比率は上昇するなど、地方財政計画の動向に
よ っては、依然として財政の硬直化が危惧されるところで あります 。
そのような中、国においては、平成28年度予算の概算要求
基 準において、「骨太の方針」に盛り込まれた「経済・財政再生
計画」との整合性を留意し、社会保障・税一体改革と一体的な
経費について、予算編成過程で検討するとするなど、地方行財政
制度への影響が想定されるものの、その詳細については不明瞭な
状況となっております。
これら、予算編成に影響を及ぼす国や東京都、経済動向などに
ついて注意しつつも、第4次総合計画後期基本計画のスタートの
年 と な る 平 成 2 8 年 度 当 初 予 算 に つ き ま し て は 、「 第 4 次 総 合 計 画
後期基本計画のスタートを迎え、東村山創生を進める予算」を
編 成方針として掲げさせていただきました。
4
総合計画、実施計画及び東村山市創生総合戦略に掲げる事業を
着 実に進めるこ と で 、 将 来 都 市 像 の 実 現 、 東 村 山 の 創 生 に 向 け た
ま ち づ く り に つなげる予算としてまいりたいと考え、現在、予算編成
に取り組ん で い る と こ ろ で あ り ま す 。
○
続きまして、 第 4次 総 合 計画 後 期 基本 計 画 につ い て 申し 上 げ ま す 。
後期基本計画の案が完成し、10月よりパブリックコメントを
実施し、市内13町でのパネル展示による説明会を行い、また
せつ
1 0 月 1 7 日 に は 、当 市 総 合 計 画 審 議 会 会 長 の 小 林
節氏をお招き
しての市民説明会を開催し、合わせて427名の市民の皆さまに
対し、計画の内容についてお知らせしてまいりました。
11月18日には、総合計画審議会において後期基本計画の
最 終確認をさせていただき、今般、第4次総合計画後期基本計画
を完成することができました。
この間、市民意識調査なども含め、延べ9千400名 の市民の
皆さまに何らかの形で計画策定に関わっていただくとともに、
議員の皆さまからも様々なご意見をいただき、後期基本計画が
完 成できましたこと につきまして 、この場をお借りして厚く御礼
申し上げます。
○
続 き ま し て 、第 4 次 行 財 政 改 革 大 綱 後 期 基 本 方 針 に つ い て
申 し 上げます。
9月29日に開催しました行財政改革審議会では、後期基本方針 案
を お 示 し す る と と も に 、 第3次実行プログラムの素案について議論
させていただいたところで あります。また10月には、委員の改選 も
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あり、新しい体制で、引き続き第3次実行プログラムの 内容について
協議を続けて ま い り た い と 考 え て お り ま す 。
いずれにいたしましても、平成28年度は、総合計画 ・行財政
改革大綱とも、後期5年間のスタートを切る年度になりますこと
から、平成28年度版実施計画の策定と、第3次実行プログラム
の策定を年度内に策定し、これに基づき市政運営を進めてまいる
所存であります。
○
続 き ま し て 、東 村 山 市 創 生 総 合 戦 略 の 策 定 に つ い て 申 し 上 げ ま す 。
7月から5回にわたり開催された東村山市創生総合戦略検討協議会
では 、様 々 な分 野に 属 され る 方 よ り 活発 に議 論 がさ れ、目 標1「若い
世 代 の 結 婚・ 出 産・子 育 て の 希 望 を か な え る 」で は 、子 ど も の 学 力
向 上支援や働き方の変革の必要性など、目標2「東村山市や周辺 地 域
に安定した雇用を創出する」では、創業支援における相談の場
づくりの必要性や事業承継の課題など、目標3「地域と住民の
よ り良い関係を構築し、住宅都市の特徴を活かしたまちづくりを行う 」
では、空き家の活用や転入促進など、多岐にわたるご意見が出された
ところであります。
現在、第4次総合計画後期基本計画や平成28年度版実施計画
と 整 合 性 を 図 り な が ら 、鋭 意 策 定 作 業 を 進 め て い る と こ ろ で あ り 、
年明けの1月から2月にかけて、パブリックコメントを実施し、
年度末の完成を目指してまいりたいと考えて おります。
イ ン グ レ ス
○
続 き ま し て 、「 INGRE SS
イン
ミッション
ご 報告申し上げます。
6
IN
東村山」について
シティプロモーションの一環といたしまして、スマートフォン
ゲーム「イングレス」を使って、映画「あん」のロケ地を巡 り、
東村山の良さや雰囲気を知るとともに、ハンセン病の歴史への理解 を
含 め 、「 人 権 の 森 」 構 想 に も 関 心 を 持 っ て い た だ く こ と を 目 的 に 、
去る11月22日に開催したところであります。
イ ン グ レ ス
イン
この イベ ント は、市民 団体 で あ る「 INGRE SS in 東村山実 行委 員 会」
との共催で、スマートフォンゲームを媒体とした、新たな市民協働 の
かたちとしての可能性を認識したところであります。
地方自治体が「イングレス」を使って事業を行うケースは、先進的な
取 り 組 み で あ り 、当 市 で も は じ め て の 試 み で あ り ま し た が 、当 日 は
2 00 名 を超 す 、多 くの 方 に参 加い ただ きました。市外からお越しの
方から「東 村山 市 の 取り 組 み は素 晴 ら しい 」 と の声 を い ただ く な ど、
イ ン グ レ ス
イン
成 功 裏 に 終 わ っ た も の と 認 識 し て お り ま す 。「 INGRE SS in 東村山
実行委員会」の方をはじめ、協賛をいただいた企業や店舗などに
対し、この場を借りて御礼を申し上げます。
「イングレス」は、世界中に愛好者がいるところから、今後多 く の
方 に 、東 村 山 市 に 興 味 を 持 ち 、訪 れ て い た だ く こ と を 期 待 し て い る
ところであります。
○
続きまして、
( 仮 称 )シ テ ィ プ ロ モ ー シ ョ ン 計 画 に 係 る「 ブ ラ ン ド
メッセージ創造会議」について申し上げます。
当初、ブランドメッセージ、いわゆるキャッチフレーズとロゴ
マークにつきましては、東村山市第4次総合計画後期基本計画の
策定にあたって、これまでに市民の皆さまからいただいた貴重な
ご意見をつむいで作成していく計画でございましたが、当市の
7
たかよし
シティプロモーション支援員であります、東海大学の河井孝仁教授
から、
「 シ テ ィ プ ロ モ ー シ ョ ン は 、市 民 の 皆 さ ま を 当 事 者 化 さ せ る
ことが重要であり、ブランドメッセージの作成過程で、 市民の
皆さまのお声を取り入れることが重要」であるとのご助言を
い た だきました。
このことから、2回にわたり「ブランドメッセージ創造会議」
を開催し、市民の皆さまからブランドメッセージのもととなる
「市 の魅 力」や「 エ ピソ ード 」な ど につ いて 検 討を お願 いし まし た 。
現在、同会議より出されたブランドメッセージに込めるべき
要素をベースにして、ブランドメッセージの案について検討を進めて
いるところであります。
今 後 は 、3 案 程 度 に 絞 り 込 み 、市 民 の 皆 さ ま か ら の 投 票 に よ り 、
市としてのブランドメッセージを決定してまいりたいと考えてい る
ところであります。
○
続 き ま し て 、全 国 ハ ン セ ン 病 療 養 所 所 在 市 町 連 絡 協 議 会 の 要 請
活動についてご報告申し上げます。
去る10月27日、参議院議員会館におきまして、ハンセン病
対策 議員 懇 談会 の会 長で あ りま す中 曽根 弘文( なか そ ね
ひろ ふみ )
参議院議員、事務局長であります金子恭之(かねこ
やすし)
衆 議 院 議 員 に 対 し 、平 成 2 7 年 度 協 議 会 総 会 の 決 議 に 基 づ く「 全 国
ハンセン病療養所に関する要請書」を直接提出させていただき
ました。また、同日付で、中曽根、金子両議員を除く懇談会所属議 員
82名に対し、要請書を配付させていただくとともに、内閣 総 理
大臣、厚生労働大臣をはじめとする関係機関にも要請書を送 付
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させていただきました。
具体的には、
「 各 施 設 に お け る( 仮 称 )人 権 擁 護 委 員 会 の 速 や か な
設 置 」や 、
「ハンセン病療養所内の建造物や資料等すべての永久
保存」の2項目が新たに追加されたこと。すべての都道府県で
ハン セン 病 啓発 の取 り組 み を実 施し てい くよ う 、国 から もご 指導 ・
ご 助 言 を お 願 い し た い こ と な ど を 直 接 お 伝 え し 、意 見 交 換 を さ せ て
いただいたところであります。
中 曽 根 会 長 、 金 子 事 務 局 長 か ら は 、「 今 後 日 程 調 整 な ど を 行 い 、
議 懇 の 会 長・事 務 局 長 だ け で も 出 席 し 、厚 生 労 働 省 を 交 え て 協 議
を 行 う の は い か が か 」と い う た い へ ん あ り が た い ご 提 案 を い た だ き 、
全国ハンセン病療養所 所在市町連絡協議会会長とし ましても、
議 懇・厚 生 労 働 省・協 議 会 の 三 者 協 議 の 実 現 に 向 け 、努 め て ま い り
たいと考えております。
引き続き、全療協・所在市町・所在都県・議懇が、ハンセン病
問題の早期解決、将来構想の実現のために、一丸となって国を
動 かすことができるよう、全力で取り組んでまいる所存であり ま す 。
〇
以上で経営・政策分野を終了し、次に総務分野について申し上げ ま す 。
○
まず、職員の給与改定について申し上げます。
本 年 の 公 務 員 給 与 に つ き ま し て は 、8 月 6 日 に 国 の 人 事 院 勧 告 、
1 0 月 1 6 日 に 東 京 都 の 人 事 委 員 会 勧 告 が 出 さ れ 、と も に 月 例 給 と
特別給の引き上げが勧告されたところであります。
また、東京都におきましては、人事委員会の勧告に基づき給与
改定を行うことが決定しております。
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当 市 に お き ま し て は 、平 成 2 0 年 度 に 実 施 し ま し た 給 与 構 造 改 革
実施以来、基本給につきましては東京都に準拠し、地域手当に
つ き ま し て は 、国 の 支 給 率 に 準 拠 す る 形 で 給 与 改 定 を 行 っ て ま い り
ました。これは、独自の人事委員会を有していない当市が、給与
水準について民間との均衡を図り、市民の皆 さまへの説明責任を
果たすために、最良の方法であると考えたためで あります。
今年は、秋の臨時国会が見送られたため、現時点では、国の
給与法の改正は行われておりませんが、人事院勧告が出されて
いることや、当市が平成20年度に実施した給与構造改革の考え方 は 、
給与の引上げの際も変わるものでは ありませんので、12月議会
での提案を決定したところであります。
今 回 の 給 与 改 定 に つ き ま し て も 、東 京 都 の 給 与 改 定 に 準 拠 し つ つ 、
地域手当については、国の支給率に準拠する内容となりますが、
詳細につきましては、提案時にご説明申し上げますので、ご理解
賜りますようお願い申し上げます。
○
続きまして、旭化成建材の杭打ちデータ流用問 題における当市の
状況について 申 し 上 げ ま す 。
横浜市のマンション傾斜問題に端を発した、旭化成建材による
杭 打 ち デ ー タ 流 用 等 に つ き ま し て は 、杭 の 施 工 不 良 が 明 ら か と な り 、
その他の建物の安全性に問題がないかの疑念を抱かせるなど、
大 きな社会問題となっております。
報道などによる情報では、当市は含まれていないとのことで
ありますが、独自に平成10年まで遡り調査を行ったところ、
市 内公共施設において 、基礎工事に杭を用いている建物は10棟
10
あ り 、そ の う ち 、平 成 1 3 年 に 施 工 し た 旧 東 村 山 市 立 第 八 保 育 園
一時保育室及び、平成21年に施工した東村山市立南台小学校
ざいこう せきにん せ こ う
屋内運動場の2棟について、旭化成建材の 材工 責任 施工 で施工され る
工法に基づいた杭であることが判明いたしました。
2 棟 の う ち 、旧 東 村 山 市 立 第 八 保 育 園 に つ き ま し て は 、施 工 後
10年以上経過しており、杭施工者やデータなど 工事関係書類が
存在しないことから、確認が取れませんでしたが、もう1棟の
東村山市立南台小学校屋内運動場につきましては、建設当時の
施工報告書、工事写真等を確認したところ、データの改ざんや
施 工状況などに不適切な点は見受けられませんでした。
また、両施設で建物の傾きや有害なひび割れなどの現地調査を
行い、現在安全性については問題がないことを確認したところで
あります。
この件に関しましては、今後も引き続き、国や都などの情報や
対応に注視してまいる所存であります。
〇
以上で総務分野を終了し、次に市民生活分野について申し上げま す 。
○
ふるさとハローワーク東村山就職情報室の開室日について
申 し 上げます。
今年度、誘致が決定している東村山就職情報室は、現在、東京
労働局、ハローワーク立川と連携し準備を進めており、市民セン タ ー
第10会議室の改修工事もはじまりました。
当 初 、平 成 2 8 年 2 月 の 開 室 を 予 定 し て お り ま し た が 、関 係 機 関
な ど と 慎 重 に 調 整 を 行 っ て き た こ と か ら 時 間 を 要 し 、最 終 的 に 、
11
開室日が平成28年3月14日に決 定いたしました。
当 日 、午 前 9 時 か ら 正 式 な 運 用 が は じ ま り 、オ ー プ ニ ン グ の 開 室
式並びにセミナーなどを開催する予定であります。
今後は、市民の皆さまに広く周知し、一人でも多くの方に
ご 利用いただければと考えております。
〇
以上で市民生活分野を終了し、次に健康福祉分野について
申 し 上げます。
○
まず、介護予防・日常生活支援総合事業の準備状況について
申 し上げます。
当該事業につきましては、医療・介護・予防・住まい・生活支 援 が
一体的に提供される「地域包括ケアシステム」構築の柱の一つで
あり、生きがいづくりや健康づくりを支援する「地域づくり」を
推進するため、平成28年4月からの施行に向け、現在、鋭意
準 備を進めているところであります。
本年10月には、当該事業実施に向けた当市 の一定の考え方を
整理したうえでパブリックコメントを実施し、そこでいただいた
ご意見も踏まえ、「地域包括ケア推進協議会」において議論を
重 ねております。
また、12月半ばには、事業者指定に係る条例制定に伴うパブリッ ク
コメントの実施も予定しており、当該事業 の「東村山モデル」の
構 築 に 向 け 、様 々 な ご 意 見 を い た だ き な が ら 丁 寧 且 つ 着 実 に 準 備 を
進めてまいります。
当該事業を通じ、要介護・要支援の状態になることなく、
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日 常的に自立した生活ができる期間、いわゆる「健康寿命」を
少しでも延伸するための支援の充実に努めてまいる 所存でありま す 。
○
続きまして、市民後見人等養成事業について 申し上げます。
成年後見制度につきましては、認知症高齢者、知的障害者等、
判 断 能 力 が 不 十 分 な 方 々 の 支 援 を 推 進 し て お り ま す が 、今 年 度 よ り
新たに市民後見人等の養成を行っているところであります。
本事業は、弁護士、司法書士等の資格は持たないものの、社会
貢献への意欲や倫理観の高い市民の方々に一定の研修を受講
し たの ち 、後見人候補者となっていただくものであります。
本年度、これまで準備を進めてまいりましたが、平成28年
1 月から2月にかけて、近隣6市と合同で実施する基礎研修から
実際の養成がスタートいたします。
認知症高齢者やひとり暮らし高齢者の増加に伴い、成年後見制 度 の
必要性は今後より一層高まってまいります。弁護士等の専門職に
その役割を担っていただくだけでなく、今後は市民後見人等を
含 めた地域の力を生かした支援体制を構築してまいります。
○
続 き ま し て 、中 等 度 難 聴 児 発 達 支 援 事 業 に つ い て 申 し 上 げ ま す 。
本 事 業 は 、身 体 障 害 者 手 帳 の 交 付 対 象 と な ら な い 中 等 度 の 難 聴 が
ある児童を対象とし、補聴器の購入費用を助成するものであり、
平成28年1月から新たに事業開始の運びとなりました。
本事業は、お子さんが補聴器を装着することにより、言語の
習 得 や 、生 活 能 力 、コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 等 の 向 上 が 期 待 さ れ る
サ ー ビ ス で す の で 、ま ず は 、保 護 者 の 方 々 へ の 周 知 と い た し ま し て 、
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12月1日号の市報において、聴覚障害のあ る方への特集記事と
ともに、広くご案内させていただいたところであ ります。
今後も引き続き、各学校や各相談窓口にも情報提供を順次行い
ま し て 、補 聴 器 を 必 要 と さ れ る お 子 さ ん へ サ ー ビ ス が 行 き 届 く よ う 、
広く周知をしてまいります。
〇
以上で健康福祉分野を終了し、次に子育て分野について
申し上げます。
○
まず、
「 東 村 山 市 次 世 代 育 成 支 援 後 期 行 動 計 画( 東 村 山 子 育 て
レ イ ン ボ ー プ ラ ン )」 の 総 括 に つ い て ご 報 告 い た し ま す 。
本 総 括 は 、「 東 村 山 市 次 世 代 育 成 支 援 後 期 行 動 計 画 」 を も と に 、
平成22年度から平成26年度までに実施された子育て支援各事業 の
実績や成果を踏まえ、各事業の課題の継承や、対象事業の各種
計画への引き継ぎ先を明記するなど、
「児童育成計画推進部会 」の 委 員
が主 体と な り、後期 5年 間 の歩 みと して 策定 さ れた もの であ り ま す 。
レ イ ン ボ ー プ ラ ン の 目 指 す べ き 将 来 像「 す べ て の 子 ど も と 大 人 が
一緒に育つまち」の実現のために、みんなが一緒になって子育て
しやすい、子育てをしたくなるまちをともに考え、ともに創り
あ げて、ともに育てていくことを目指すというレインボープラン
の理念を引き継いで、今後も「子ども・子育て支援事業計画」
な どにおいて事業を展開してまいりたいと考えております。
○
続 き ま し て 、栄 町 地 区 認 可 保 育 所 整 備 事 業 に つ い て 申 し 上 げ ま す 。
現 在 、認 証 保 育 所 A 型 と し て 栄 町 に て 運 営 し て お り ま す「 い づ み
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愛 児 園 」に つ き ま し て は 、現 在 保 育 室 の 増 築 工 事 を 行 っ て お り ま す 。
平成28年4月からは制度移行して新たに認可保育所として運営
を 開 始 し 、定 員 数 も 3 2 名 か ら 4 6 名 に 増 員 す る 予 定 で あ り ま す 。
本整備事業の完了に伴い、一定数の待機児童の解消と保育環境の
更なる充実が図れるものと期待しております。
〇
以上で子育て分野を終了し、次に資源循環分野について申 し 上 げ ま す 。
○
容器包装プラスチックの処理について申し上げます。
先の9月定例会においてご報告させていただきましたとおり、
誠に残念ではございますが、容器包装プラスチックの品質検査結果 は 、
Dランクでございました。
この結果を受け、容器包装プラスチック及びペットボトルの
中 間 処 理 受 託 者 は 、原 因 の 究 明 を 行 う と と も に 、品 質 改 善 に む け 、
作 業 従 事 者 の 指 導 教 育 の 徹 底 を 図 り 、工 場 設 備 に お い て も 、ラ イ ン
延長をはじめとする対策を行うとして、市に改善計画書の提出が
ご ざ い ま し た 。こ の 改 善 計 画 書 に 基 づ く 工 場 設 備 の ラ イ ン 延 長 な ど
は、10月末をもって完了して お ります 。
市 と い た し ま し て は 、受 託 者 の 作 業 状 況 の 確 認 を 行 う と と も に 、
無 作 為 に 抽 出 し た ベ ー ル の 品 質 確 認 を 、公 益 財 団 法 人 容 器 包 装
リ サイクル協会 の検査基準に準じて行い、品質の向上が図られて
いることを確認いたしました。今後も、引き続き作業状況を確認
するとともに、不定期にベールの品質確認を行い、受託者と連携
協力し、品質向上に努めてまいりたいと考えております。
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〇
以上で資源循環分野を終了し、次に都市整備分野について
申 し 上げます。
○
まず、東京における都市計画道路の整備方針について申し上げます。
新たな整備方針の検討は、「中間のまとめ」でお示ししたとおり、
はじめに都内の未着手の都市計画道路の必要性の検証を行いました。
この結果、必要性が確認された都市計画道路については、今後10年間で
優先的に整備すべき路線の選定対象とし、確認され なかった路線は、
計画の見直し候補対象とする予定であります。
優 先 的 に 整 備 す べ き 路 線 の 選 定 対 象 の う ち 、市 施 行 と な る 路 線 の
選 定は、都内統一の選定項目をベースに、関係する都市計画や地域の
ま ち づ く り の 状 況 、事 業 の 継 続 性 や 実 現 性 等 を 踏 ま え て 、総 合 的 に
判 断する考えであります。
これらは、今後、さらに東京都及び区市町で調整を図り、東京全体 の
新 た な 整 備 方 針 の 案 と し て 公 表 し 、あ わ せ て パ ブ リ ッ ク コ メ ン ト を
実 施した上で、策定していく予定であります。
○
続きまして、都市計画道路3・4・27号線整備事業について
申し上げます。
本 年 度 に つ き ま し て は 、事 業 完 了 の 目 標 年 度 と し て 、用 地 取 得 の
全件完了を目指し、対象となる残りの地権者との交渉にあたっ て
ま いりましたが、地権者が希望される代替の土地が見つからない
な ど の 理 由 か ら 、契 約 へ の 同 意 が 得 ら れ て い な い 状 況 で あ り ま す 。
当 初 の 予 定 で は 、道 路 予 定 箇 所 上 に あ る 建 物 等 が 除 却 さ れ た 後 、
埋 蔵 文 化 財 調 査 や 上 下 水 道 な ど の イ ン フ ラ 整 備 な ど 経 て 、道 路 照 明
16
工 事 や 道 路 築 造 工 事 を 進 め て い く こ と と し て お り ま し た 。し か し 、
これまでの地権者との交渉状況や工事を施工するために必要な
期間を考慮いたしますと、今年度中の工事完了・供用開始は、困難な
状況にあると判断せざるを得ないもので あります。
議員各位並びに早期の供用開始を期待される市民の 皆さまには、
たいへんご不便をおかけし、申し訳ございませんが、引き続き、
早期の事業完了を目指し、残る地権者との交渉などを 鋭意進めて
まいる所存でありますので 、ご理解の程よろしくお願い申し上げ ま す 。
一方、沿道の土地利用につきましては、都市計画審議会での
審 議を経て、
「さくら通り沿道 久米川町地区
地 区 計 画 」と し て 、
都 市 計 画 の 決 定 の 告 示 を 行 い ま し た 。ま た 、長 き に わ た り 、様 々 な
要望、要請をいただいておりました用途地域につきましても、
地区計画にあわせて、都市計画の変更の告示を行ったところで
あります。この都市計画変更は、分権により、市が決定権者と
なってはじめてのことであり、地域の皆さまのご理解とご協力に
より得られました成果で、当市のまちづくりにとって、大きな実 績 に
なるものと認識しております。
引き続き、地区計画で掲げる地区の将来像の実現に向け、
取り組んで行くとともに、建築基準法に基づく建築物の制限に
関 する条例の改正に向けても、検討を 進めてまいります。
○
続きまして、廻田町一丁目地区土地区画整理事業の進捗状況に
ついてご報告申し上げます。
本事業は、平成26年1月に、地権者全員の同意を受け、組合
設立に向けた準備会が設立されたことは、ご案内のとおりで
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あ り ます。その後、調査設計や換地計画、公告縦覧、東京都協議
な ど を 経 て 、本 年 9 月 に 、東 京 都 へ 組 合 設 立 認 可 申 請 書 を 提 出 し 、
年明けには認可される見込みと伺っております。
今後、造成工事が開始され、保留地の処分などを経て、平成29年度の
事業完成を目指すとのことであり、市としましても、この区画
整 理事業により、道路や公園等の公共施設の整備と、良好な居住
環境の創出が図られることから、引き続き、技術的な支援など を
行うとともに、事業の早期完了を期待するものであります。
また、市としましては、引き続き地区の将来像を整理して行く
とともに、事業の進捗にあわせて、土地利用の方針など、まちづく り の
ルールをまとめてまいりたいと考えております。
○
続 き ま し て 、東 村 山 駅 周 辺 の ま ち づ く り に つ い て 申 し 上 げ ま す 。
東村山駅付近の連続立体交差事業につきましては、現在、
東村山駅周辺において、今後の本工事のために必要となる工事
施工ヤードの整備や、高架橋構築の際、支障となる線路設備の
撤去工事、支障となる埋設物の移設工事等が行われており、あわせて 、
仮の線路を敷く部分の用地折衝についても、引き続き進められて
いる状況であります。
また、以前より建て替えの話がありました、東村山駅東口駅前
広場に設置されております「東村山駅前交番」が、高架工事期間 中 に
使用されることとなる仮設地下道の整備において支障となること
から、平成27年度中の交番機能の移転を目標に、中央公民館西 側 の
「 本 町 2 丁 目 第 一 仲 よ し 広 場 」内 に 仮 移 転 さ れ る こ と と な り ま し た 。
これら事業進捗に向けて行われる様々な工事におきまして、
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市 民 の 皆 さ ま や 鉄 道 利 用 者 の 皆 さ ま に ご 不 便・ご 迷 惑 を お か け す る
こ と も あ ろ う か と 思 い ま す が 、ご 理 解 と ご 協 力 を 賜 り た い と 考 え て
おります。
○
続きまして、下水道使用料の見直しについて申し上げます。
去る8月28日に行われました、平成27年度第1回東村山市
使用料等審議会において、下水道使用料の受益者負担の適正化に
向け、現在、ひと月あたり10立方メートルまでとする基本使用 料 の
区分を、ひと月あたり8立方メートルへ変更する改正案について
諮問をさせていただきました。
かん
こ の 間 、様 々 な 観 点 よ り 活 発 な ご 議 論 を い た だ き 、審 議 を 重 ね て
ま い り ま し た が 、去 る 1 1 月 2 6 日 に 、本 改 正 案 が 適 当 と の 答 申 を
いただきました。
今後は、下水道条例の改正案について準備を進め るとと もに、
市民の皆さまからのご理解が得られるよう、努めてまいる所存
であります。
○
続きまして、コミュニティバス事業について申し上げます。
ガイドラインに基づく取り組みを進めております「富士見・
美住町地域における新規路線の検討状況」でありますが、地域
住 民の皆さん のご尽力により 運行経路案が まとまり 、警視庁 との
協 議 を 経 て 、バ ス 停 設 置 場 所 の 調 整 が と と の っ て ま い り ま し た 。
現在は、計画路線沿線住民の皆さんを対象とした需要調査を
行 って いる と ころであります。
需 要 調 査 で は 、対 象 地 域 に お 住 ま い の 皆 さ ん の 現 状 で の 生 活 圏 や
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活動状況の把握と、コミュニティバス運行による利用予測等の
推計をはじめとする事業の採算性や持続性などを判断したうえ で、
具体的な運行事業の手続きとなる運行計画書を作成する段階に
進 めてまいりたいと考えております。
今後も、東村山市地域公共交通会議からのご意見をいただき、
さらに運行計画案の合意を得ながら、実証運行に向けて着実に
取 り組んでまいりますので、引き続き、ご理解とご協力をお願い
いたします。
〇
以上で都市整備分野を終了し、次に教育分野について
申 し 上 げ ます。
○
まず、スクールソーシャルワーカーの現在までの活動状況に
つ いてご報告申し上げます。
平成27年度より、不登校対策の強化を目指し、教育委員会に
スクールソーシャルワーカーを配置いたしました。スクール
ソ ー シ ャ ル ワ ー カ ー に よ る 支 援 を 進 め る に あ た り 、本 市 の 不 登 校
児 童・生 徒 の 状 況 を 詳 細 に 把 握 す る 必 要 が あ る こ と か ら 、こ れ ま で
行ってきた「学校不適応状況調査」の内容や方法の見直しを行いま し た 。
単に人数や傾向を捉えるのではなく 、「不登校児童・生徒個人
指導票」を作成し、それぞれのケースについて要因や現状、課題
を確認するとともに、学校が行っている支援や学校復帰に向けた
方針などについて把握と分析を行いました。
「 不 登 校 児 童・生 徒 個 人 指 導 票 」が 作 成 さ れ た 1 3 3 件 に つ い て 、
内 容 を す べ て 確 認 し 、中 学 校 に お い て 不 登 校 生 徒 が 急 増 し て い る 点 、
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学 校 だ け で 支 援 を 行 っ て い る ケ ー ス が 多 く あ る 点 な ど か ら 、小 学 校
6年生と中学校1年生のケースや連携機関につながっていない
ケ ー ス を 当 面 の 支 援 対 象 候 補 と し 、ス ク ー ル ソ ー シ ャ ル ワ ー カ ー と
各学校協議をしながら支援体制を決定しております。
1 0 月 よ り 一 人 一 人 に つ い て 支 援 方 針 を 決 定 し 、方 針 に 沿 っ て 、
担 任 の 先 生 や 関 係 機 関 と の 情 報 共 有 、家 庭 訪 問 も 含 む 本 人・保 護 者
との面会を進めているところです。
これまでの成果といたしましては、本市の不登校児童・生徒の
全 体 像 の 把 握 が で き た こ と 、ス ク ー ル ソ ー シ ャ ル ワ ー カ ー が 支 援 を
行うしくみができたこと、不登校児童・生徒個人指導票の作成に
より、教員の意識に変化が生まれたことな どがあります。
今 後 も 、個 々 の ケ ー ス に つ い て 適 切 な 状 況 把 握 を 行 い 、見 通 し を
持って進めることを大切にし、学校を中心に関係機関と情報共有
及び社会資源の活用を図り、「まずは一人の学校復帰から」を
目 標に取り組みを進めてまいります。
○
続 き ま し て 、学 校 施 設 の 改 修 工 事 の 完 了 に つ い て 申 し 上 げ ま す 。
ま ず 、水 飲 栓 直 結 給 水 化 工 事 で あ り ま す が 、実 施 計 画 事 業 と し て 、
小学校3校(八坂小・久米川小・青葉小)と中学校2校(四中・
六中)の工事を、学校の授業への影響を避けるため7月上旬より
開始し、9月中旬に無事終了いたしました。
こ れ に よ り ま し て 、延 べ 1 7 校 で 水 飲 栓 直 結 給 水 化 が 完 了 い た し
ました。残りの学校につきましても、実施計画に基づき、平成
28年度までに全小中学校へ水飲栓直結給水化できるように
鋭 意取り組んでまいりたいと考えております。
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次 に 、「 ト イ レ 改 修 事 業 」で あ り ま す が 、小 学 校 4 校( 回 田 小 ・
南台小・北山小・富士見小)について、改修するトイレを すべて
洋式化し、「誰でもトイレ」を設置して、10月中旬に無事工事
が終了いたしました。これで、1系統ではありますが、市立小中学 校
全校でトイレ改修工事が完了し、児童・生徒の教育環境の改善を
図ることができました。
今後も、児童・生徒の安全対策を第一に考え、環境整備を計画
的に進め、教育環境の質的改善に取 り組んでまいります。
○
以上で教育分野を終わります。
○
なお、本 定 例 会 に ご 提 案 申 し 上 げ ま す 議 案 に つ き ま し て は 、
「 東 村 山 市 行 政 不 服 審 査 会 条 例 」を は じ め 、全 1 5 件 を ご 送 付
申 し 上げました。
いずれにつきましても、提案の際にご説明申し上げますので、
ご理解賜りますようお願い申し上げます。
○
以上、平成27年市議会12月定例会にあたりまして、当面
いたします諸課題の何点かにつきまして申し上げ、所信の一端を
述 べてま い り ま し た 。
○
最 後 に 、去 る 1 1 月 6 日 に 、マ ニ フ ェ ス ト 大 賞 実 行 委 員 会 主 催 の
「 第 1 0 回 マ ニ フ ェ ス ト 大 賞 」が 開 催 さ れ 、首 長 部 門 で 、私 が
「優秀マニフェスト賞」を受賞いたしましたことをご報告
申 し 上げます。
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マニフェスト大賞とは、ローカル・マニフェスト推進地方議員
連盟、同首長連盟等で組織するマニフェスト大賞実行委員会が、
10年前に地方議員の政策コンテストとして創設されたもので、
地 域 や 社 会 が 抱 え て い る 課 題 の 解 決 に 向 け 、マ ニ フ ェ ス ト を 通 じ 、
全国で政策立案や地道な努力を続ける地方議会・議員、首長や
市 民の活動やノ ウハウを共有化し、政策のさらなるレベルアップ 、
ひいては住民利益の向上につなげていくという趣旨で表彰される
ものであります。
10回目となる今年は、全部門あわせて2千467件の応募が
あり 、首 長部 門で は、私 を含 め5 市 の市 長が「優 秀マ ニ フェ スト 賞 」
に選出されました。残念ながら、大賞の受賞には至りませんでし
たが、審査委員長をお務めになられた元三重県知事で早稲田大学
きたがわまさやす
名誉教授の北川正恭先生からは、「1期目、2期目、3期目と、
段階を経て、バージョンアップがはかられている。1期目において は 、
市民参加型で第4次総合計画と第4次行革大綱を策定 した。2期目 は 、
運用に力を入れた。総合計画の具体的な実施計画は、そのときど き の
緊 急 度 や 重 要 度 に 応 じ て 施 策 の 優 先 順 位 を 入 れ 替 え る た め 、毎 年 度
ローリング方式を採用。市民参加による行政評価として、政策の
見える化を行うため、市民の当事者意識を醸成するため、毎年
「東村山版株主総会」を行っている。3期目においては、これま で の
成果を示すとともに、「バージョンアップ東村山!2.0」を
掲げた。今後のさらなる取り組みが期待される。」との講評を
いただきました。市長就任後8年 にわたり、取り組んできた私の
市民本位・政策本位・成果重視の「マニフェスト型民主政治」が
評価され、大変嬉しく思っております。このことは私一人の力で
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は決して成しえず、私のまちづくりへの思いを共有してくださる
大勢の 方々に 支え られ てこ そだ と 認識 して おり 、あ らた めて 、
こ れ ま で お 支 え い た だ い た 市 民 の 皆 さ ま 、議 員 各 位 、そ し て 職 員
の皆さんに深く感謝をするところであります。
にしはら
授賞式で、首長部門でグランプリを 受賞された牧之原市の西原
し げ き
茂樹市長は、「牧之原から日本を変える意気込みで、これからも
がんばっていく」と高い志と決意を述べられていましたが、私も
今 回 は じ め て 授 賞 式 に 参 加 し て 、全 国 か ら 集 ま っ て こ ら れ た 首 長 、
議員、職員、市民の皆さんの「わがまちを良くすることで、日本
を良くする、世界を良くする」という高い理想と情熱に触れ、私
自身まだまだ頑張らなければならないとの思いを強くしたところであ り ま す 。
今後は、東村山から新たな自治と民主主義の地平を切り開く高い
志を持って、「笑顔あふれる
東村山」を目指し、常に全国の
善政競争のフロントランナーとして走り続けてまいる決意であ り ま す 。
なお、佐藤まさたか議員におかれましても、選挙運動を通じ、
市民に市政への関心を深めていく活動などが評価され、同賞の
「 優 秀 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン・ネ ッ ト選 挙戦 略 賞」を受 賞 され まし た 。
この こと に つき まし ても 、 心よ りお 祝い 申し 上 げま す 。
○
あらためまして、議員各位、並びに市民の皆さまの深い ご理解と
ご支援を賜りますようお願い申し上げ、また、提案いたします諸 案 件 の
ご審議を賜り、ご可決賜りますよう重ねてお願い申し上げ、私の
発言を終わります。
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