み ち の く 合 気

み
平成26年5月6日
ち
の
東北連盟は、一枚岩なり
く
合
気
れた「大宇宙
第
合気はもろびとの光となりて
15 号
世をば開か
荒天からの転換
ん」に思いをいたし、昨年出羽三山での禊ぎの成果を生かし,
~がんばろう東北~
本年9月、道主をお迎えしての山形での演武大会の成功に向
けて,会員の皆様の一層の結びと御協力をお願いいたしま
す。そして,本大会の成功とそのエネルギーを,大震災後か
東北合気道道盟
会長
日高
ら続く荒天の転換へとつなげたいと願うものです。
浩
最後に今年の重点目標を掲げ,挨拶といたします。
会員の皆様には,新しい春を御
1
山形の地での東北合気道演武大会を成功させよう。
2
被災地との交流を盛んにし、復興の実を上げよう。
3
中学校武道教育の推進に積極的に貢献しよう。
健勝で爽やかにお過ごしのことと
お慶び申し上げます。近年、我が国は,先人の御努力のお陰
ご
で,未曾有の発展を遂げてきました。しかし、一方では,社
挨
拶
―大震災から三年―
会構造の変化等により,種々の問題を生じ,第四の国難の時
代と言われてきました。このような状況の中,東日本大震災,
原発事故,さらに領土に関わる国際的な緊張感等が国難を加
東北合気道連盟
速させ,国における政治経済や安全な国民生活の向上のため
理事長
の施策と実行は,まったなしの状態となっています。
船越光雄
さて,連盟の昨年の主な行事は,山形県出羽三山での禊ぎ
を中心とした講習会でした。当番県の船越光雄理事長さんや
事務局の方々の温かい御配慮で一つの事故もなく,終始和
早いもので,東日本大震災発生
やかな雰囲気に包まれながら,実り多い講習会でした。特
から三年を迎えようとしている。
に,普段の稽古では経験出来ない,神気漂う大自然の中で
日本人の心が「絆」という言葉のもと,多くの人々が東日本
の滝行を通しての禊ぎから得がたい光明をいただいたよう
大震災被災地を励まし合い,被災者に心を寄せ,勇気や希望
に思われます。同時に,かつて同地で御指導いただいた故
の灯を与え続けている。また被災された方々も思いやりや慰
白田林二郎先生や故斉藤守弘先生、故半沢義巳先の英姿が
みそして支援を受けながら,自らを奮い立たせ、元気づけ立
偲ばれ,感動的な思い出となりました。
ち上がり懸命に努力している。
昨年,宮城県仙台市に本拠地を置く東北楽天イーグルスは,
我が国の将来は,心身共に健康でたくましい青少年の育成
にかかっています。また,健康で明るく活力ある生涯を送る
震災後、壊滅的な被災地域を幾度となく慰問し,被災者に涙
うえから国民の体育・スポーツへの欲求は高まり,今この対
し,逆に被災者から励まされ,「東北の底力」を合言葉に球
応は国の重要施策となっています。さらに、国の平和と繁栄
団発足9年目にして「夢」の日本一を手にし,選手と被災者
を確保するためには,国際社会の期待と関心に応え,相互理
との「絆」を深め,東北の人たちに諦めない気持ちと希望を
解を深めるとともに我が国が国際的な役割を果たすことが
与えた。
今年2月15日,オリンピック開催地のソチから羽生結弦
大切であると考えます。平成24年度から中学校教育に武道
選手のフィギィアスケート男子初の金メダルの一報が届い
が導入されたのもその施策の一環でありましょう。
日々合気道によって心身を錬磨している我ら,開祖が唱わ
た。羽生選手は仙台市出身,2011年3月11日の練習中,
~1~
み
平成26年5月6日
ち
の
く
合
気
第
15 号
突然の震災に見舞われ一時家族ともども避難所生活を強い
られた。その後,仙台市のスケートリンクは被害のため使用
できず各地を巡り練習を続ける中、
「心が折れそうになった」
と語っている。彼は,多くの人に支えられ,励まされ,被災
者というプレッシャーをバネに世界一に羽ばたいた。彼は今,
被災者たちだけでなく日本全体を励まそうとしている。まさ
青森県合気道連盟
に「東北の底力」であり快挙である。
2012年10月20日、第24回全東北合気道演武大会
会長
沼田
秀輝
が,
「復興元年」のテーマのもと福島県福島市で開催された。
福島県合気道連盟追分拓哉会長始め会員の方々は多くの困
難を乗り越え,為すべきことをただ為すだけと平常心で実施
みちのく合気第15号の発行を心よりお喜び申し上げま
す。
された大会は,みちのく合気道友の「絆」と協力のもと誠に
感銘深いものであった。
青森県合気道連盟では現在10カ所の道場が加盟してい
ます。合気道は互いの優劣を競うのではなく,相手との和合
植芝守央道主は,被災地福島県いわき市において特別講習
会をされ,福島県の合気道会員方々を励まされている。人と
を図るのだという開祖の教えを大切にし,合気道の稽古に励
んでおります。
人との和を大切にされる守央道主は,素晴らしい合気道を国
毎年1回開催している演武大会において,従来は技法別に
内はもとより,海外にまで振興・普及に寄与された功績によ
演武を行ってきましたが,昨年から演武内容を一部変更し,
り,昨年,栄えある藍綬褒章を受章された。開祖植芝盛平翁
それぞれの道場が自由に構成して演武する形式とし,各道場
の紫綬褒章,植芝吉祥丸二代道主の藍綬褒章,それに続く植
の個性や特徴がより一層表現できる演武大会になりました。
芝守央三代道主の藍綬褒章の受章であり,親子三代にわたる
また,各道場の稽古者は年齢層も技量の幅も様々ですが、
受章は類例がなく,合気道を行ずる者にとっては大いなる名
その中でも,特に熱心に稽古をしている方,道場や合気道に
誉と誇りである。
貢献している方などを各道場が推薦し,県連盟で表彰する制
勝敗のない合気の道は,自他ともに尊重する人と人との和
度を平成26年度から実施することとしています。これによ
の道であり,人が生きていく道でもあると思う。一日一日の
り,頑張っている本人の励みにもなり,他の会員の手本にも
合気道の地道な稽古は,人心の清浄と感謝また世界人類の平
なると期待しています。
和と幸せを祈願する人と人との「絆」であり,そして神々と
の「むすび」であろう。
「天地に
会において行っていますが,同委員会では会員の技量向上を
気むすびなして中に立ち
心がまえは
なお本県では、昇級・昇段における審議等を段位審議委員
やまびこの道」
図っていくことを目的としており,平成26年度には指導者
開祖道歌
研修会を実施することしています。
さらに,各道場の会員同士の交流が図られるよう,交流
稽古を県連盟総会と合わせて開催するなど,他道場の会員と
一緒に稽古する機会を増やしていきたいと考えています。
合気道は,年齢,性別,技量を問わず,全ての人が同じ
道場の空間を共有できる素晴らしい武道です。これを,広く
長く伝えていくために,指導者や稽古者に求められる,心,
技,倫理規範などを,後進の方々にしっかりと伝えていく所
存ですので,今後とも、よろしくお願い申し上げます。
―
5 月 11 日
~12 日
5 月 25 日
平成25年度事業
遠藤征四郎師範
講習会
県内外から延べ82名参加。
第51回全日本合気道演武大会参加
師範演武
~2~
―
米谷六段
み
平成26年5月6日
ち
の
指導者演武
高坂四段
連盟演武参加
NHK 青森,合氣光林館道場,
合
12月 7日
八戸道場,弘前大学合気道部
8 月 10 日
く
参加道場
1月11日
15 号
道場長会議
全国道場・団体連絡会議参加
於:合気道本部道場
青森道場,合氣光林館道場,八戸
新年賀詞交換会参加
道場
10 月 12 日
第
於:釜石市小川集会場
全東北合気道講習会参加
~11 日
気
於:京王プラザホテル
弘前大学創部50周年記念演武大会参加
1月12日
植芝道主をお迎えした50周年記念演武大
合気会本部鏡開き
東北合気道連盟常任委員会(役員総会)
会
参加道場
青森道場、合氣光林館道場、弘前
道場、八戸道場、NHK弘前道場、大湊道場、
三沢道場
11 月 10 日
第25回青森県合気道連盟演武大会・講習会
講習会講師
参加道場
12 月 15 日
宮城県合気道連盟
米谷6段
会長
白川
勝敏
県内全道場,参加者約80名
第10回青森県武道演武大会参加
県内武道団体18団体による演武大会
参加道場
宮城県合気道連盟では「協会」と「支部」を統一して発足
青森道場,合氣光林館道場、弘前
一年にしかならないのですが,全日本合気道連盟の任期に合
道場,NHK弘前道場、八戸道場,弘前大学
わせるために役員人事を行い,理事長は根本仁志師範から副
合気道部
理事長の角田稔師範に変更となり,白川会長、角田理事長の
体制となりました。
宮城県では,それぞれの師範がそれぞれの価値観で道場・
教室を運営しております。それはそれで非常に結構なことで
すし,大いに発展する素地があると思っております。従って
宮城県で合気道の稽古を始めたい方は選択肢が多く喜ばし
岩手県合気道連盟
会長
日高
いことでもあります。
浩
しかし,どのように多様化しようとも,抱く師範が違えど
も,白田林二郎初代東北合気道連盟会長は「キリストの心を
離れたキリスト教はなく,仏陀の心を離れた仏教はない。し
たがって,開祖の心を離れた合気道は合気道ではない」と喝
―
5月25日
平成25年度事業
―
全日本合気道演武大会出場
於:日本武道館
6月23日
岩手県合気道連盟合同稽古並びに総会
於:宮古市:黒森ふれあい館
8月10日
~11日
10月13日
~17日
11月23日
すが,その精神を心の糧として,今後とも(公財)合気会,
全日本合気道連盟,東北合気道連盟と歩調を合わせ宮城県の
合気道界をまとめて行かなければいけないと思っておりま
した。
おりしも昨年は「宮城県合気道連盟創立50周年」を迎え,
第24回全東北合気道講習会参加
於:山形県
岩手県合気道フエステイバル
於:岩手県営武道館
11月15日
破されました。私の常に戒めとしている心得の一つでありま
第一回全国合気道指導者研修会参加
於:千葉県勝浦市・日本武道館研修センター
岩手大学合気道演武大会
於:岩手県営武道館
記念行事として9月に「演武大会・祝賀会・講習会」を企画
いたしました。そして講習会は「全日本合気道連盟」の講習
会を兼ねることとなり,角田理事長を実行委員長として,各
道場から実行委員を出し,
「式典・祝賀会」
「演武会・講習会」
「記念誌」3部門の小委員会に分け,全体会議,部門別会議
を何度も開催いたしました。その取りまとめは渡邊新事務局
長が当たりました。
~3~
み
平成26年5月6日
ち
の
当日は本部から植芝充央若先生,全日本合気道連盟から理
く
合
気
5 月 12 日
第
第6回
15 号
特別講習会
事長尾﨑晌先生,また東北各県連盟の全ての会長先生,滝本
主催:大崎市合気道協会,於:古川武道館,
清三尾張合気会会長をはじめ愛知県から3名の方が応援に
講師:角田稔師範
駆け付けてくださり、演武大会も祝賀会も講習会も成功裡に
5 月 25 日
終えることができました。
全日本合気道演武大会出場
主催:(公財)合気会,於:東京都・日本武
この成功の基になったのは6月に行われた「宮城県地域社
道館)
会合気道指導者研修会」でありました。全国都道府県立武道
6 月 21 日
館協議会の主催で,本部から小林幸光先生,小谷佑一先生を
~22 日
宮城県地域社会合気道指導者研修会
主催:(公財)日本武道館他,於:宮城県武
お迎えし土・日の二日間に亘って講習会が開催されました。
道館,講師:小林幸光本道場師範,鈴木敏雄
この講習会があった土曜日の夕方に各道場長に集まってい
本部道場指導員,白川勝敏師範,柴田研聿師
ただき趣旨を説明しましたが,その時の県内の各道場長の雰
範
囲気が非常によかったのです。その勢いのまま大会まで順調
6 月 22 日
にことが運びました。
親子合氣道護身術講習会
主催:仙台市武道館合氣道教室,於:仙台市
このような大きな大会を開催するためには多くの方の協
力が必要であり,また各自がその期待に応え一生懸命に取り
武道館柔道場,講師:香森均指導員
7 月 11 日
宮城野区合気道強化大会
組んだおかげで,宮城県としてはかってないほどの結束を見
主催:宮城野区合気道協会,於:仙台市武
ることができました。これを契機として宮城県の結束をもっ
道館,講師:境浩之指導員,鈴木博之指導
ともっと図っていかなければなりませんし,宮城県の合気道
員
を一層発展させていかなければならないと思っております。
7 月 28 日
皆様方のさらなる暖かいご支援、ご指導、ご鞭撻をお願い
主催:合気道淨心会,於:仙台市立八軒中学
申し上げます。
校,講師:香森均指導員
8月10日
―
1 月 12 日
平成25年度事業
―
~11日
10,000人寒げい古
9 月 21 日
於:ホテル白萩
9 月 22 日
講師角田稔師範
4 月 25 日
4 月 27 日
創立50周年記念講習会兼第11回全日本合気
道連盟講習会
初歩の合気道講習会(春季)
主催:大崎市合気道協会,於:古川武道館,
於:宮城県武道館,講師:植芝充央本部道場
講師角田稔師範
長補佐
9 月 29 日
初歩の合気道講習会(春季)
宮城県第二総合運動場~武道館まつり~
主催:大崎市合気道協会,於:美里町農業者
主催:宮城県スポーツ振興財団・ミズノグル
トレーニングセンター武道場,講師角田稔師範
ープ,会場:宮城県武道館
10 月 27 日
初歩の合気道講習会(春季)
第29回石巻合気会演武会並びに錬成会
主催:大崎市合気道協会,於:美里町農業者
主催:石巻合気会,共催:東松島市合気道協
トレーニングセンター武道場,講師:角田稔師範
会・石巻合気道協会,於:石巻市総合体育館
第一武道場,講師:境政幸師範
仙台市市民合気道強化大会
主催:仙台市合気道協会,会場:仙台市武道
10 月 27 日
仙台市武道まつり
主管:仙台市合気道協会行事,会場:仙台市
館,講師:吉田洋孝師範
5月 6日
創立50周年記念演武大会
創立50周年記念式典・祝賀会
初歩の合気道講習会(春季)
主催:大崎市合気道協会,於:古川武道館,
4 月 18 日
主管:山形県合気道連盟, 於:山形県・出
於:宮城県武道館
城市体育館
4 月 17 日
第24回全東北合気道講習会参加
羽三山
主催:宮城県公立武道館協議会,於: 多賀
4 月 10 日
若林区合気道講習会及び子供の部発表会
武道館,講師:柴田研聿師範
宮城県合気道連盟理事会・定時総会
於:宮城野区中央市民センター
~4~
み
平成26年5月6日
11 月 7 日
11 月 13 日
11 月 14 日
11 月 17 日
11 月 17 日
11 月 20 日
ち
の
初歩の合気道講習会(秋季)
く
第
15 号
主催:大崎市合気道協会,於:美里町農業者
運営発展に直接の影響があるわけではありません。10年前,
トレーニングセンター武道場,講師:角田稔師範
20年前と比べ,世間の合気道に対する認知度は高くなった
初歩の合気道講習会(秋季)
とは言えないと思います。そこで,道場ごとホームページ開
主催:大崎市合気道協会,於:古川武道館,
設など地域の状況にあった積極的な情報の発信が必要で,す
講師:角田稔師範
でにいくつかの道場では,立派なブログ運営を行っています。
初歩の合気道講習会(秋季)
当連盟としても,寒稽古,武道館事業など年間行事がある際
主催:大崎市合気道協会,於:美里町農業者
には,秋田市内のテレビ局や新聞社に情報の提供を行い,取
トレーニングセンター武道場,講師:角田稔師範
材記事を通して広報を行っているほか,連盟独自のブログの
第7回
特別講習会
運営も行っています。ブログの運営管理者には,一人でも多
主催:大崎市合気道協会,於:古川武道館,
くの人の目に留まり,一人でも多くの人に合気道の良さを理
講師:角田稔師範
解してもらうために取材執筆にご苦労をかけますが頑張っ
第46回多賀城市武道祭
ていただいています。具体的にその成果が人数としてどれほ
主催:多賀城市武道連盟,於:多賀城市体育
どあらわれているのかはわかりませんが,試合のある他の競
館
技武道に比べ,マスコミの情報に乗る機会の少ないのは事実
なのですから新しい情報の発信は機会をとらえ続けていく
初歩の合気道講習会(秋季)
べきだと思います。
動く禅とも称され,和合の精神を説き,競い合いがなく,
講師:角田稔師範
12 月 14 日
気
しての部活が減少したからと言って,各地にある道場団体の
主催:大崎市合気道協会,於:古川武道館,
12 月 7 日
合
各個人の身体健康状態にあった稽古のできる合気道は,少子
親子合氣道護身術講習会
主催:仙台市武道館合氣道教室,於:仙台市
高齢化が急激に進む県下において定年を過ぎた方たちの健
武道館柔道場,講師:香森均指導員
康の維持やりがいの維持のために大いに薦められてもいい
のではないのかと思います。
仙台市総合体育大会「合気道強化大会」
来年は東北合気道連盟主催の講習会が,秋田県で開かれま
主管:仙台市合気道協会,於:仙台市武道館,
す。会場は,観光地としても有名な,角館で行いたいと考え
講師:根本仁志師範
ており準備を進めておりますます。
―
4 月 29 日
平成25年度事業
―
合気神社大祭参加
於:茨城県笠間市
秋田県合気道連盟
理事長
松田
5 月 25 日
於:東京都千代田区・日本武道館
健一
7 月 25 日
―
秋田県合気道連盟の課題
第 51 回全日本合気道演武大会参加
平成25年度第 1 回県内合同昇段審査会
於:秋田県立武道館
―
みちのく合気第 15 号の発刊まことにおめでとうございま
8 月 10 日
~11 日
す。
さて,秋田県合気道連盟には,現在11の道場団体が加盟
11 月 11 日
平成25年度第 2 回県内合同昇段審査会&第
於:秋田県立武道館
法の稽古鍛錬に日々励んでおります。日頃考えます課題は,
1 月 13 日
第8回秋田県武道まつり
於:秋田県立武道館
れます,当連盟主催の全県合同昇段審査会では以前は,高校,
大学の部活の生徒学生の若い元気な声が響いていたもので
於:山形県・羽黒山
14回秋田県合気道演武大会
し各道場師範指導の下,開祖大先生の遺された優れた合気技
修行者人口がなかなか増えないということです。年4回行わ
全東北合気道講習会参加
1 月 15 日
すが,今ではそれぞれの事情で,廃部または活動休止状態と
なり,本当にさみしい限りです。しかし,修業者の供給源と
~5~
~19 日
平成25年度県内合同寒稽古
於:秋田県立武道館)
み
平成26年5月6日
3月 9日
ち
の
く
合
気
H25年度第3回県内合同昇段審査会
第
15 号
於:東京都・東京武道館
於:秋田県立武道館
参加:山形県立山形南高等学校
8 月 10 日
全東北合気道講習会
~11 日
9月 7日
山形県合気道連盟
会長
船越
~8 日
光雄
9 月 21 日
於:羽黒山・湯殿山
第8回山形県青少年合気道錬成大会
於:霞城公園・武道館
宮城県合気道連盟創設50周年記念演武大会
参加
9 月 22 日
第11回全日本合気道連盟講習会
昨年8月10・11日の両日,全東北合気道講習会は山形
於:宮城県・宮城県武道館
県出羽三山の地において「みそぎ行」を敢行し,参加された
9 月 28 日
東北六県の道友の皆様及び東京荒川合気会の方々は,普段な
~29 日
かなか経験できない山岳修験の一端である「みそぎ行」を体
10 月 5 日
験された。大自然の神気漂う霊地湯殿山での「滝行」は,圧
~ 6日
倒される水量と水圧に押され叩かれながらも,心身を浄化し
10 月 20 日
山形県合気道連盟主催昇段講習会・昇段審査
於:霞城公園・武道館
山形大学体育会合気道部演武大会・講習会
於:上山市体育文化センター
新庄道場合気道演武大会
自己と向き合い自己を見つめる貴重な体験をされたものと
拝察しています。蒸し暑さの中,宿坊から羽黒山合祭殿への
於:新庄市東山武道館
11 月 30 日
真室川道場無料講習会
2446石段の上り下りや湯殿山での危険な沢登りに,一人
のけが人や落伍者もなく無事踏破できたことは,参加された
於:宮城県・宮城県武道館
於:真室川武道館
11 月 30 日
第53回全国学生合気道演武大会
みちのく合気道友皆様のご協力に感謝するとともに,この紙
於:東京・日本武道館
面をお借りして衷心より御礼申し上げます。
参加:山形大学体育会合気道部
今年は東北合気道連盟創設50周年を迎えますが,東北合気
12 月 7 日
道連盟演武大会輪番制担当県である山形県の山形県合気道
~ 8日
連盟創設45周年と重なり,第25回全東北合気道演武大会
と第45回山形県合気道演武大会及び講習会を併せ,9月2
於:霞城公園・武道館
同 上
1 月 11 日
7日(土)・28日(日)の両日、合気道道主植芝守央先生
をお迎えして山形県天童市の山形県総合運動公園武道場に
山形県合気道連盟講習会・忘年会
(霞城公園・武道館)
全国道場連絡会議・新年賀詞交換会参加
於:東京・本部道場,京王プラザ
1 月 12 日
おいて開催することになりました。
東北合気道連盟役員会参加 (東京)
本部道場鏡開き式参加
皆様には多数参加していただき,節目の記念すべき大会を
大いに盛り上げてくださるよう何卒よろしくお願い申し上
於:東京・本部道場
3月 8日
げます。
~ 9日
山形県合気道連盟主催昇段講習会・昇段審査会・
役員会
於:霞城公園・武道館
―
4 月 29 日
平成25年度事業
―
合気神社大祭参加
於:茨城県笠間市
5 月 25 日
第51回全日本合気道演武大会参加
福島県合気道連盟
於:東京・日本武道館
5 月 26 日
白田林二郎師範追悼講習会及び墓参
会長
追分
拓哉
於:霞城公園・武道館,山形市平清水・平泉寺
6月 8日
~9 日
第44回山形県合気道演武大会・講習会
於:酒田市・武道館
講師:合気道祥平塾塾長
7 月 31 日
「
菅沼守人師範
第12回全国高等学校合気道演武大会
復興から創生へ
」
東日本大震災そして福島原発事故の悪夢の2大惨事から
3年の歳月の経過した今、福島県は復興に全力であたってお
~6~
み
平成26年5月6日
ち
の
く
合
気
第
15 号
ります。増加続けておりました福島県からの避難者がやっと
留まり、県民は力強く将来を見据えまして歩み始めておりま
す。
この3年の間、福島県合気道連盟の各支部長は全力で合気
道を守ってまいりました。地震による道場の崩壊、被害。会
員の避難等の減少による支部存続の危機状況下の中、賞賛に
全東北合気道講習会を開催して
値する努力であったと思います。
現在14支部、32道場と震災以前より2支部3道場が増
山形県合気道連盟
理事長
櫻井常晴
えています。
特に苦境のなかでの努力は、全支部道場の堅固の信頼関係
平成25年8月10日(土),11日(日)の両日,羽黒
につながりました。ますます福島県合気道連盟は発展すると
山,湯殿山で開催されました全東北合気道講習会に東北各地
思われます。
に加え東京からの参加者も得て多数の合気道同志の皆様か
合気道道友日本中、世界中から多く寄せられましたことで、
物心ともに、大きな元気をいただき感謝いたしております。
らご参集いただき、お蔭様で無事、盛会裏に終えることが出
来、誠に有難うございました。
羽黒山,湯殿山で
―
平成25年度事業
―
全東北合気道講習会
4月 7日
福島県合気道連盟総会
が開催されたのは,
4 月 29 日
合気大祭参加
昭和53年9月、平
5 月 12 日
福島県合気道講習会
成2年8月と今年で
講師:植芝充央先生
6月 7日
~13 日
3回目になります。
ロバート久保先生,ハワイ田舎道場50周年記
念祝賀会会長追分出席
林二郎先生が企画されたのが始まりでした。
福島県合気道講習会
~30 日
植芝盛
平翁の禊行を追体験すべく,東北合気道連盟初代会長 白田
義捐金を 2011 年にいただいている。
6 月 29 日
合気道開祖
今年の冬は例年にない大雪で,7月28日(日)に湯殿山
講師:遠藤征四郎先生
へ下見に行ったときは,沢にまだ雪が残っており,沢づたい
に御(お)滝まで行くことは出来ませんでした。湯殿山神社
今年も活発に行動すると思っております。
本宮の傍を流れる雪解け水は冷たく,手首まで10秒入れる
4月13日(日)は国際武道大学教授立木幸敏氏を講師に迎
のがやっとでした。また,7月下旬から8月上旬は湯殿山で
え,「合気道の安全指導―頭部外傷予防の最新知見」の講演
の修験の研修がピークで大変混雑しており、予定を1週間遅
会を行なう。
らせていただきました。
前回の平成2年の時は参加者数が90名でしたが、今回は
113名と宿舎の定員80名を大幅に超え,皆様方に,窮屈
な思いをおかけいたしました。宮城県合気道連盟
白川会長
から,羽黒山が現世,月山が前世,湯殿山が来世という三世
を表し,出羽三山詣は,生まれ変わり(死と再生)の意味を
もつことや,
「神道は
宗教か」等,興味深
いお話をお聞きする
ことができました。
今回は山伏のガイ
ドさんに2班に分か
れて、1400年の
由緒ある歴史をもつ出羽三山の解説をお願いいたしました。
~7~
み
平成26年5月6日
ち
の
く
合
気
第
15 号
全東北合気道連盟講習会に参加して
羽黒山の山門から入ると樹齢千年といわれる翁杉や樹齢5
00年の杉木立の中,清々しさに満たされて祓川を渡り国宝
青森県合気道連盟
合氣光林館道場
高坂修一
五重塔の美しい景観
を見ながら,全長1.
私が合気道を最初に始めたのは学生の時ですが,卒業後,
7㎞に及ぶ息も絶え
仕事の忙しさにかまけて,ついつい道場から何年も足が遠の
絶えの2446段の
く時期が何度も続きました。しかし,その度に、諸先輩,諸
石段登りは自身との
先生方から,そろそろ稽古に来ないかとお声をかけていただ
対峙であり,新たに
き,皆様の御縁に支えられて合気道と関わってくることが出
生まれ出るための産
来ました。考えてみれば,私の入学した大学の合気道部師範
道でもありました。羽黒山神社,月山神社,湯殿山神社の三
が,青森県出身の西尾師範でなければ,そして,西尾師範が
神合祭殿を参拝,禊祓いをしていただきました。思ったより
私の祖父の御友人で
時間がおして,折角の剣と杖の講習会が時間短縮になり,講
なければ、私などは
師の先生にはご迷惑をおかけいたしました。
1~2か月で尻尾を
また,直会の前に三光院当主様による護摩祈祷をしていた
だき,深夜まで懇親を深めていただきました。
巻いて道場から逃げ
出していたはずです。
翌日,湯殿山参籠所に移り,鉢巻,白装束(道着),草鞋
そうしなかったのは,
に履き替え御滝目指して出立しました。途中,出羽三山神社
ただ,ひたすら御縁
の伊藤権禰宜様の和歌の朗詠に斉唱しながらの天の鳥船の
に導かれたからだとしか言いようがありません。
行は,湯殿の神との一体感を覚えたしめやかな体験でした。
講習会初日,杖と剣を担いでの羽黒山行。先導する山伏の
深夜から明け方にかけての降雨で湯殿山の沢の水かさが増
ほら貝に力を貰い,意気ようようと石段を登り始めましたが,
え,沢登りに足がとられるような身の危険を感じることが
次第に顎が上がり,石段の半ばには,遠い昔の夏合宿を思い
多々あり,心配いたしましたが無事御滝に到着,一人ひとり
出す有様。ただ,無我夢中で一歩ずつ,一歩ずつ踏みしめて
心身清浄の滝行を行いました。90mに及ぶ細く長い急峻な
いる内に「どんなきつい事でも,必ず終わりはある」と,夏
鉄梯子を登り湯殿山本宮を参拝,禊祓いをしていただきまし
合宿で学んだ教訓のとおり,羽黒山神社にたどりつくことが
た。清々しさのなかで、湯殿山参籠所にて昼食に舌鼓を打ち
出来ました。なお,今回,新たに学んだ教訓は、「靴の底に
ながら全日程を終えることができました。皆様方のご協力に
小銭を忍ばせておけば,途中の休憩所で飲料水を買える」と
心より感謝申し上げます。
いうことです。
山頂では,日高師範と船越師範による杖と剣の御指導をし
俳聖
松尾芭蕉の俳句
涼しさや
雲の峯
ていただきましたが、修験の場で振る杖と剣は、いかにも合
ほの三か月の
幾つ崩て
語られぬ
羽黒山
気道に相応しい稽古
月の山
湯殿にぬらす
であり、羽黒山の石
袂かな
段を登り切った充実
感と合わせて満足度
白田林二郎先生の歌
かんながら
の高いものでした。
ゆきて禊がん
道の奥の
出羽の三山の
身も魂も
羽黒の神に
小戸の神業
いなければ,そして、全東北合気道連盟講習会に参加しなけ
みそぎに成ります
みそぎしており
かがみが池に
れば,おそらく一生のうちに行うことはないであろう、貴重
月の神
みちのく出羽の
吾すがた
滝行。合気道をして
祓川
湯殿の瀧に
いざなぎの
講習会二日目は、
な体験でした。
山に鎮まる
鉢巻,ふんどし,白足袋、わらじ,という古式ゆかしい装
写し見む
出羽の三山に
束に道着を着用し、気持ちを引き締めた後に,山伏の神事、
禊ぎ祓いて
禊払いを受け,湯殿山神社参籠を出発。山中や川中を滝を目
合掌
指して歩むのは,考えていたよりもきつい行程ではありまし
~8~
み
平成26年5月6日
ち
の
く
合
気
第
15 号
たが,何も考えずにひたすら歩んでいると,不思議と心が落
ります。祝詞をとなえた後,沢伝いに滝壺に向かいました。
ち着く気がしました。ところで,わらじというのは、耐久性
水は真夏なのに冷たく,足場はかなり滑ります。足を水に浸
には欠けますが,実に優れた履物であることも発見しました。
かりつつ岩をよじ登り,まさに道無き道をゆくという感じで
滝行は初めて体験しましたが,本当に滝の流が強い所だと,
した。一度,足を滑らせて沢の深い所に落ちてしまったとき,
臍下丹田に気持ちを込めないと立つことも難しく,1~2分
岩に体を強打し,全身が水中に沈みました。同行していた仲
でも長く感じられます。ただし,この荒々しさの中に静寂を
間が手を貸してくれ,必死に岩場に這い上がりましたが,前
もって立つということに,なにがしかのヒントがあるように
日の直会で櫻井先生が「命あっての物種ですから…」と強調
感じました。
されていた理由を身をもって実感した次第でした。やはり神
合気道は武道ではありますが,常に神事の気配がただよう
様の居られる所には,人間は簡単には入って行けないんだな,
気がします。そして,それは宗教というよりも,人としての
命掛けだな,などと考えながら進みました。滝壺に到着し,
ありようや生き方としての哲学に近いのではないでしょう
滝に打たれている十数秒間はもの凄い水圧に息をするのも
か。
やっとでした。
今回,出羽の修験の場で色々と気付かされたことで,また
終わるととても爽やかな気分になり,心が清められたと感
合気道に関わる新た
じるのは私の気のせいでしょうか。今回の講習会では滅多に
な御縁をいただくこ
できない体験を通し,通常の道場での稽古とはまた異なる厳
とができました。東
しさ,難しさ,そして面白さを感じることができたように思
北合気道連盟の皆様
います。
と共に禊や稽古がで
最後に,暑い中準備、お世話をしていただいた山形県連盟
きたこと,そして合
の皆様、ありがとうございました。
気道をやってきて本
当に良かったと再認識させていただいたことに,心から感謝
霊験あらたかな出羽三山
申し上げます。ありがとうございました。
・・・全東北合気道講習会(山形県)体験にて・・・
秋田県合気道連盟
錬正館
北嶋
貞好
羽黒山・湯殿山体験記
岩手県合気道連盟
鋤柄
貴
出羽三山においての「みそぎ行」は、故白田林二郎先生が,
東北において合気道開祖植芝守平翁を追体験するべく昭和
「まだ続くのか…」
53年9月の第3回全東北合気道講習会で初めて行われ,今
見上げてもはるか先まで石段の登り坂が続いている。正直,
回が3回目という事です。初めて体験する私にとっては,静
思っていたよりはるかに過酷な羽黒山詣ででありました。岩
かな期待を持ちながら山形の羽黒町へ向かいました。
手県からは計8名が参加しましたが,皆同じ思いであったこ
宿泊場所の宿坊
とと思います。また,お盆前の暑さ厳しい時期でもあり,あ
「羽黒山三光院」は,
れだけの大汗をかいたのは久しぶりのことでした。何とか登
出羽三山を望む通り
り切り,ほっとした後,厳粛な気持ちで参拝いたしました。
に面し古の面影を感
そのときいただいたお神酒は,疲れきった体に染み渡る格別
じさせる宿でした。
の味でした。皆が石段を登り切るのに結構時間がかかってし
開会式の後、道着に
まい,その後,野外で船越先生と日高先生より武器技の指導
着替え羽黒山へ出発
をいただく時間が僅かになってしまったことは残念でした。
しました。今から約1400年前の推古元年(593年)第
帰りは坂道を転げ落ちぬよう慎重に下り,やっとの思いで
32代崇峻天皇の第一皇子蜂子皇子が羽黒山を開かれたの
宿坊に辿り着きました。直会でお酒が入るとドッと疲れが出,
が出羽三山の始まりと言われています。参道は,樹齢300
いつの間にか布団の中で熟睡していました。
~600年に及ぶ老杉が静穏に生い茂り,物言わぬ歴史の時
翌日は朝食後,湯殿山へ移動して禊ぎ業の体験でした。道
空を感じさせられました。
着の下には褌を締め,足袋にワラジという格好で緊張が高ま
~9~
一の坂の登り口には,東北最古の塔である高さ29mの五
み
平成26年5月6日
ち
の
重塔が,均整のとれた優美な姿で聳え立っていました。二の
く
合
気
第
15 号
に参加して
坂は,弁慶も油汗を流して登ったとの言い伝えがあるくらい
東北合気道連盟理事長
船越
光雄
きつい坂で,「油こぼし」とも言われています。
山頂の三神合祭殿へは,2446段の石段を約1時間余り
気の御わざ
魂の鎮めや禊技
かけて登り到着しました。社殿で正式参拝を済ませた後,境
導き給へ天地の神
内での野外稽古をしました。船越光雄理長からは剣,日高浩
ふとまにと
神習いゆくみそぎ業
会長からは杖をそれぞれご指導頂きました。スケジュール上,
神の立てたる合気なりけり
各15分という時間制限となってしまったことは残念でし
たが,歴史深い古の
(開祖道歌)
開祖の道文の中に「禊は合気である。禊というのは, -
時間を体感しながら
中略-
の稽古は,感無量で
垢の世の中を玉成(玉のように立派に磨き上げること。立派
した。
な人物に育成すること)し,虚栄虚飾を去り,万事にわたり
宿坊での夜の懇親
要するに,あらゆる穢れを清め,塵埃を払い清浄無
充実し,活気臨々たる神徳を発揮し,宇内(天地の間。天下。)
会は,久々に出会う
一点の妖邪をとどめざるを,この世界に行わなければならな
各県の道友と飲み交
い。合気の目的もまた,この禊を実行することにある。禊は
わす酒での語り合いは,また格別な時間でした。
合気であり,合気は禊から始める。」とある。
二日目は,古来出羽三山の奥宮とされ修験道の霊地であり
平成25年8月10日(土)11日(日)の両日にわたり,
「語るなかれ」「聞くなかれ」と戒められた清浄神秘の世界
東北合気道連盟主催による第25回全東北合気道講習会を
と言われる,期待の湯殿山です。
山形県の霊山である出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)にお
参籠所で褌,わらじ,巻き姿に着替え,先達の先導で「御
いて「みそぎ行」を敢行した。平成2年以来,実に23年ぶ
沢駆け」「滝うち禊」に出発しました。先達の指導のもと,
りである。当時は初代東北合気道連盟会長であった白田林二
禊の言葉を唱えながらの鳥船の行は,神妙な気持ちにさせら
郎先生がご健在で,ご高齢でありながら,鉢巻・褌の裸姿で
れました。御滝への道中は大小の岩場が多く、沢水が冷たく
嬉々として「禊行」「滝行」を率先された。先生は「開祖先
予想より険しい道のりでしたが,わらじが思ったより歩き易
生がなされた禊行を
く楽でした。
東北の地において実
御滝での滝うちは,無心にさせられる浄化の力を感じまし
践追体験し,合気道
た。2度滝うちすることができました。滝うち後垂直に近い
は世界平和の祈りと
鉄ハシゴを登り,裸足になり御祓いを受けてから御神体を参
感謝の行であり開祖
拝しました。参拝後参籠所での精進料理の昼食は,質素なが
の心境・神境の一端
らも新鮮・格別な味わいでした。
を感応していただき
一泊二日の講習会は終えるとあっと言う間でしたが,技の
たい。」旨を話されている。合気道修行は人間形成・人格育
稽古を終えた時とはまた違う充実感,達成感がありました。
成であり,技の強さや匠ばかりでなく世界の平和を願う人間
出羽三山に漂う古の時空の流れの中、森・林・岩・滝・川・
としての尊い道を説いておられた。
風・天地自然の動きの存在を感じての「禊行」の奥深さを感
正勝吾勝
じえました。
御親心に合気して
すくい活かすはおのが身魂ぞ
このような貴重な体験ができたのも,企画から準備・運営
魂のあか
をして頂きました山形県合気道連盟の船越会長をはじめ関
天の運化に開き光れよ
係各位の方々のご尽力のお陰であり、深く感謝申し上げます。
ありがとうございました。
破れ衣をとりのぞき
(開祖道歌)
滝行での禊は,ごうごうと音を立てて流れ落ちる水圧に圧
倒され,体が叩きのめされそうになりながら心を奮い立たせ
ての入水である。滝壺の中では心の恐怖を払いのけ,無の境
地を求め,ひたすら「六根清浄・六根清浄」と唱えるだけで
第25回全東北合気道講習会(出羽三山みそぎ行)
ある。魂の清浄作用は自分自身がすべてを捨て去った時に得
~ 10 ~
み
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ち
の
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合
気
第
15 号
られるものであるのか。しかし滝壺での無我夢中からの生還
負って頑張りなさい」とお言葉を頂きました。身の引き締ま
は,只々生かされている自分に喜びを感じる。大自然の中に
る思いと同時に日本の代表者としての責任の重さを改めて
身を投じ,大自然に畏敬の念を抱き,大自然との一体感は実
感じました。
に清々しい。開祖が求めた合気道は,己の魂の浄化であり魂
深夜1時、羽田を
の錬磨なのであろう。浄化し錬磨された魂のその先には,開
出発して10時間後
祖の心境・神境が待っているのかも知れない。
ドバイに到着,3時
このたびの「みそぎ行」において,開祖の求めた合気道は
間のトランジットで
何であったのかを改めて教えられた貴重な講習会であった。
サンクト・ペテルブ
企画、運営された担当山形県及び参加されたみちのく合気道
ルクまで7時間と計
友に心から感謝するものである。
20時間掛かりまし
た。本来なら10~
12時間で着くそうなのですが大会指定の航空会社を使用
しなければならず,日本からその航空会社を使うとドバイ経
由で20時間も掛かるのです。さすがに疲れました。到着後
すぐホテルに移動,全参加国が集まりました。主催者の簡単
な挨拶があり,そして大会の合気道大使を務めます植芝充央
みちのく合気の道友
白川竜次先生(宮城県)が日本代表
先生からもご挨拶がありました。その日は皆さん,移動で疲
として出場されました。先生が道場長をしている合氣道神武
れましたのですぐ寝ました。そして翌日は講習会がありまし
錬成塾のHPに掲載された文書を,許可を得て,ここに掲載
た。今回のワールドコンバット・ゲームズに合わせてIAF
させていただきました。
(国際合気道連盟)の主催する講習会です。4人の師範を招
いての講習会で,最初はウルフ・エバンス師範,クリスチャ
スポーツアコード・ワールドコンバットゲームズ
ン・ティシエ師範,本部道場の宮本鶴蔵師範そして最後に植
(世界武道・格闘技大会)2013に参加して
芝充央先生の講習会でした。ほとんどの参加者は4時間すべ
合氣道神武錬成塾
道場長
白川
竜次
て稽古しました。私は飛行機の移動で身体が固まっていまし
たので稽古でほぐれてちょうど良かったです。講習会後は会
日本合気道連
場の下見をしました。
盟の代表としてス
非常に大きく立派
ポーツアコード・
な会場そして設備が
ワールドコンバッ
ありました。その会
トゲームズ201
場では合気道の他に,
3 ・ W C G
柔道,剣道,フェン
( World-Combat-G
シング,レスリング
ames)に出場させていただきました。
の試合が行われます。
大会はロシアのサンクト・ペテルブルクで開催されました。
このサンクト・ペテルブルクとは旧ソ連時代の首都,レニン
そしていよいよ翌日の21日・22日の二日間にかけて合
気道の演武大会が始まりました。
グラードでありプーチン大統領の故郷で知られ,現在では首
演武は通常の演武大会とは異なり,ただ自由に技を披露す
都モスクワに次いで500万人が住むロシア第二の都市と
るだけではありません。2日間に掛けて各国がそれぞれのプ
なっております。
ログラムに従い,指定の技,基本技,押さえ技,攻撃方法指
10月18日12時,合気会・本部道場に日本から参加す
るメンバー全員が集合して,大会詳細確認を行った後,道主
定(正面打ちなど),武器取りなどの決められた項目にそっ
て演武します。
植芝守央先生にご挨拶,そして決意表明をさせていただきま
した。
合気道発祥の日本と大会開催国のロシアが優遇されてお
り,出番が多い事と毎回1カ国単独で演武が許されます。3
道主先生からは「全日本合気道連盟の代表として日本を背
2カ国81名の代表者が演武するのでまだ合気道が盛んで
~ 11 ~
み
平成26年5月6日
ち
の
ない国などは3カ国一緒という場合がありました。
く
合
気
第
15 号
たいと改めて心に誓いました。
日本の出番は全6回,一日目は4回,二日目は2回でした。
日本の項目は
最後にこのような貴重な機会を与えて下さった,道主先生、
若先生,そして全日本の宮本師範に改めて感謝申し上げます。
1、Mixed Demonstration Basic 8 waza (基本技8個)
この貴重な経験を大切にして今後も稽古に励みたいと思い
2, Mixed Demonstration Basic techniques(基本技)
ます。
3, Mixed Demonstration Applied techniques(応用技)
4, Mixed Demonstration ; Hanmi-handachi
また,この大会に向けて多くの方々(保護者の皆様・塾生
の皆様)に応援して頂きました。皆様の応援のお陰で十分に
(自由技と半身半立ち)
力を発揮する事が出来ました。
5, empty-handed techniques against Tanto(短刀取り)
心より御礼申し上げます。
6, Mixed Demonstration Free style
本当にありがとうございました。
(フリースタイル・自由技)です。
日本は他国と比べ自由演武が多いのが特徴でした。また演
武時間は4分間と6
分間です。日本代表
は演武会開始のトッ
プバッターを務めま
した。
大勢の観客が見守
る中,演武の開始で
す。このワールド・コンバットゲームズは大会期間中にYO
UTUBEでLIVE中継されており合気道も生配信され
ておりました。その為会場には,巨大モニターが二つと沢山
のビデオカメラ,そして控室にも二つのモニターが設置され
常に館内にリアルタイムの映像が流れていました。オリンピ
ック委員会承認団体で世界最大のスポーツ組織であるスポ
次の方々が,平成26年1月12日に実施された本部道
場の鏡開き式において昇段をされました。誠におめでとう
ございます。
ーツアコードが運営する大会だけあって、その圧倒的な設
備・放送は驚くものがありました。
このような華やかな世界の舞台で合気道大使の植芝充央
先生が見守る中,日本の代表者として力の限り二日間に分け
七段位
竹鼻義徳(岩手)
六段位
佐藤真守(宮城)
五段位
千葉孝二,井川幸一,河辺竜作,小松田紘史
(秋田)
て全6回,一生懸命に演武させて頂きました。
演武終了後には植芝充央先生と全日本を引率、監督を務め
られた宮本師範に「全日本のメンバーの演武は世界に恥じな
い素晴らしい演武だ
った」と有難いお言
葉を頂きました。そ
の言葉を聞いて本当
に安堵いたしました。
また会場で世界各
国の演武をみて世界
に広がる合気道を感じ,その技量の高さを肌で感じました。
この大会を通じて沢山の刺激を受け,数々の経験をいたしま
したのでこれからも発祥である日本の合気道に誇りを持ち
ながら日本国内でも世界に負けない広がりと発展を目指し
~ 12 ~
み
平成26年5月6日
ち
の
く
合
気
第
15 号
編集後記
1月12日現在
会
長から力強い(?)発言がありました。桜花咲き乱れる季節
長
日高
浩
副 会 長
沼田
秀輝(青森)
も過ぎ,今は新緑真っ只中。お待たせしました,ようやく
白川
勝敏(宮城)
〝みちのく合気15号″が発刊の運びとなりました。
横山
清一(秋田)
追分
拓哉(福島)
東北合気道連盟も今年で50周年を迎えました。9月27
理 事 長
船越
光雄(山形)
日・28日の両日に渡り。山形県天童市に植芝守央道主先生
副理事長
川本
喜幸(福島)
をお迎えしての記念演武会・講習会が開催されます。これま
松田
健一(秋田)
で連盟を築き,発展させてきた先達の遺徳を偲び,これから
米谷
恵司(青森)
の未来に思い馳せ,老若男女を問わず,多くの道友が山形は
竹鼻
義徳(岩手)
天童の地に集結し,演武会を大いに盛り上げましょう。
角田
稔
小玉
重春(秋田)
櫻井
常晴(山形)
永倉
信希(青森県)
梅田
佳一(岩手県)
田邊
孝美(青森)
渡邊
新
(宮城県)
北嶋
貞好(秋田県)
島田
隆
土田
稔
(山形県)
清野
和浩(福島県)
菊池
敏昭(岩手)
鋤柄
貴
( 〃 )
渡邊
新
(宮城)
吉田
洋孝( 〃 )
飯塚
均
神田
敬司(山形)
土田
稔
沖
康夫(福島)
清野
和浩( 〃 )
島田
隆
菊池
敏昭( 〃 )
事 務 長
渡邊
新
事務次長
高坂
修一(青森)
松本
義則(岩手)
田中
満
太田
裕治(山形)
清野
和浩(兼務)
常任理事
理
監
事
事
(岩手)
「2月末に発行します」1月の役員会の席において編集委員
昭和39年,(財)合気会東北支部連合会として発足した
(宮城)
みちのく合気編集委員
( 〃 )
(秋田)
( 〃 )
(兼務)
( 〃 )
第25回全東北合気道演武大会
開催日:平成26年9月27日(土)
(演武会)
9月28日(日)
(講習会)
会 場:山形県天童市
山形県総合運動公園武道館
宿泊場所:天童ホテル
詳細については,後日山形県合気道連盟から通知されま
すので,そちらを御覧ください。
(秋田)
~ 13 ~