アリスペットクリニックグループ 朝倉本院088-840-7741 塚ノ原分院088-850-7001 ねこの病院088-826-7612 1.食事の切り替え時期 子猫は生後約1ヶ月で離乳が可能になりま す。その後、生後6ヶ月までは急成長期に入 ります。 ① 急成長期 (2か月~6か月) 急激な成長をささえるために、バランスのと れた高栄養食が必要になります。 (理想的には1日3~4回の食事回数) ② 穏やかな成長期 (6か月~12か月) 子猫は成猫のサイズに近づくにつれ、必要な栄養 も変わってきます。食事の回数は減りますが、1日 に食べる量は増えます。 生後12カ月以上になったら、成猫用フードに切り 替えてください。 ③ 成猫用フードへの切り替え この頃になると仔猫用フードのような高カロリー・高 栄養を必要としなくなります。徐々に切り替えてい ってあげると良いでしょう。 2.成猫になったら 成猫になると、骨格もしっかりして、成長も止まります。 そこで、今まで食べてきた成長期用のご飯を続けると、 カロリーが非常に高いために肥満傾向になってしまいます。 ですから、成長が止まる約 1 歳くらいから、成猫用のフードに変えてあげまし ょう。 「メンテナンス」や「1 歳以上の成猫用」などと袋には書かれています。 猫ちゃんのご飯は缶詰だったりドライだったり、実にさまざまな種類のご飯で 迷ってしまいますが、ネコちゃんにも好みがあるので好みにあったものをあげ てください。 3.目的食とは? 目的食とは例えば肥満傾向のこのダイエットフードや、 良く毛玉を吐いてしまう子用のフードなどある目的のために 食べさせるフードです。 これらもホームセンターなどで売られていますが、 最初に獣医師に相談するのも良いでしょう。 4.病気になったら 病気になった場合、今まで通り普通のフードを食べさせても問題ない場合もあ りますが、病気によってはフードの種類を変えなければいけない場合もありま す。 特にネコちゃんに多い、尿石症という病気があります。尿石症は膀胱の中にス トルバイト(リン酸アンモニウム・マグネシウム)という結晶ができて(他の種 類の石も出ます)、それが時には砂粒や時にそれ以上の大きさの結石になって尿 道に詰まったり、膀胱を傷つけたりする病気です。尿石症になると赤いおしっ こをしたり、トイレに何度も行ってたりおしっこをするときに変な声で鳴いた りします。 完全に結石が尿道に詰まってしまうと、おしっこが全くでなくなってしまうの で、膀胱におしっこがパンパンにたまってしまい、元気や食欲がなくなって、 吐いたりします。最悪の場合腎不全や、膀胱が破裂してしまう場合があります。 この場合、亡くなってしまうネコちゃんが非常に多いです。 この尿石症には、食事中のマグネシウム濃度が大きく関係しています。市販の フードを一生食べ続けても全くならない猫ちゃんもいますが、一度尿石症にな ってしまった猫ちゃんは、普通のフードを食べている限り何度でも尿石症を繰 り返す場合が非常に多いので、療法食を食べていかなければいけません。 ホームセンターでも結石を作りにくい低マグネシウム食などが売られています が、これらのフードには一度膀胱の中にできた結晶や、結石を溶かす効果はな いので、尿石症になったねこちゃんは、動物病院でしか置いていない療法食を 食べさせなければいけないのです。 ほかにも動物病院には、消化管が弱い猫、肝臓が悪い猫用など、病気ごとに療 法食が用意されています。 5.食べさせてはいけないもの ● ネギ類 ● イカ、タコ ● 青身の魚 ● 生卵の白身 ● レバー ● 牛乳 ● 魚や鶏の骨 ● チョコレート・ココア ● コーヒー、お茶 ● ぶどう(レーズン) ● ドッグフード など 詳しくは獣医師にご相談ください。
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