第7次上市町総合計画

第 7 次上市町総合計画
平成23年度∼平成32年度
『確かな地域力』で創る 存在感あふれる上市
富山県上市町
第7次上市町
総合計画
平 成 2 3 年 度∼ 平 成 3 2 年 度
『 確 かな地 域 力 』で創る 存 在 感 あ ふ れる上 市
上市町民憲章
私 たちの 祖 先 は 、いにしえより厳しく気 高 い 剱 岳を仰ぎ 、豊 かな風 土にはぐくまれ 、栄 光 あ
る歴 史を築きあげてきました 。
私 たちも、剱 岳 の 雄々しさにあこがれ 、美しい 水と緑に 育ち、希 望に 生きる上 市 町 民 です 。
より豊 か で 、住 みよい 、文 化 のか おり高い 上 市 町をつくるために 、この 憲 章を定 めます 。
一 郷土を愛し 緑豊かな美しい町をつくりましょう
一 心のふれあいを深め 愛情あふれる平和な町をつくりましょう
一 勤労にはげみ スポーツに親しみ 活力あふれる町をつくりましょう
一 視野を広め 科学と文化の豊かな町をつくりましょう
一 若い力を育て 希望と活気のみなぎる町をつくりましょう
昭 和 5 8 年 6月 2 0日 制 定
平成23年3月
富山県上市町
第7次上市町総合計画
平成23年度∼平成32年度
『 確 かな 地 域 力 』で 創る 存 在 感 あ ふ れる上 市
ごあいさつ
21世紀の幕開けとなる平成13年度から開始された「第6次上
市町総合計画」では、
「剱を仰ぐきらめきのまち ∼存在感あふれ
るかみいち∼ 」をその将来像とし、
自然と調和した快適な生活、
特色ある文化の創造、賑わいのあるまちづくりを推進すべく、町
民の皆様とともに取り組んでまいりました。
しかしこの10年間、国内情勢は大きく変革しました。長引く不況や三位一体改革以来厳しさ
を増す財政状況、平成の大合併による地方構造の変化、少子高齢化の進行と人口減少時代の
到来、情報化の急速な進展、
さらには政権の交代による不透明な政策動向など、先行きの不安
感を煽るような要因が幾度となく、波のように市町村に押し寄せています。
また、地域内においては、
「地方分権・地域主権」の動きがますます活発化する中、行政運営
の効率化はもちろんのこと、住民が主体的に参加し、
かつ、支えあいの精神のもとで地域を育て、
自分たちの住むまちをみんなで創っていくことが、
もはや当たり前のこととなりつつあります。
は、
これまでのまちづくりの基本的な姿勢を継承しつつ、
こう
今回の「第7次上市町総合計画」
した「協働のまちづくり」をより積極的かつ継続的に進めていくために、
地域の活力となる「経済力」、
地域づくりの主体となる「人間力」、
そしてこれらを守り、穏やかな生活を営むための「安心力」の
「3つの力」を構築し、将来像である「確かな地域力」の実現を目標として策定いたしました。
そして、
この計画のもと、町民一人ひとりが自分たちの役割を十分に認識し、誇りをもって次の
世代に繋げていけるような素晴らしい上市町を実現するため、
全力を傾注する所存でございます。
この計画の策定にご尽力いただきました皆様に衷心より感謝申し上げますとともに、総合計画
の実現に向け、町民の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
平成23年3月
上市町長 伊東 尚志
目 次
序 論
第1章 はじめに
3
第4章 3つの基本目標
23
第1節 計画の目的
3
第2節 計画の役割
3
1 にぎやか・上市 ∼力強い産業・基盤∼
23
第3節 計画の構成・期間
4
2 すくすく・上市 ∼育ち、輝く地域人材∼
23
第2章 計画の背景
5
3 あんしん・上市 ∼安全・安心な暮らし∼
24
第1節 社会動向
5
第5章 政策大綱
第1節 にぎやか・上市 ∼力強い産業・基盤∼
25
26
1 総人口減少時代・超少子高齢社会の到来
5
2 地方における産業の低迷と不況の深刻化
5
経済力1 農林業の振興
26
3 情報・通信技術の発達
6
経済力2 商工業の振興
27
4 「環境の世紀」の到来
6
経済力3 観光・交流の拡充
27
5 国際化の進展
7
経済力4 定住の促進
27
6 自立したまちづくりの要請
7
経済力5 情報基盤・発信力の強化
27
8
経済力6 交通網の充実
27
第2節 上市町の今
1 立地特性 ∼北陸新幹線がまもなく開業∼
8
第2節 すくすく・上市 ∼育ち、輝く地域人材∼
28
2 人口の動向 ∼今後は人口減が不可避∼
10
人間力1 次世代の健全育成
28
3 農業 ∼農業産出額は逓減基調∼
12
人間力2 学校教育の充実
29
4 製造業 ∼製造品出荷額等は増加基調∼
13
人間力3 生涯学習の振興
29
5 建設業 ∼厳しい経営状況が続く∼
14
人間力4 スポーツの振興
29
6 商業 ∼逓減基調が続く∼
15
人間力5 地域文化の振興
30
16
人間力6 共生社会の人づくり
30
第3節 町民意向
第3節 あんしん・上市 ∼安全・安心な暮らし∼
31
1 今の上市町は元気がない
16
2 施策満足度は、産業振興、
公共交通、行財政運営で低い傾向
16
安心力1 健康の維持・増進
31
3 期待する政策は福祉、
医療と中心市街地活性化
18
安心力2 住民福祉の増進
32
4 コスト意識の徹底を
18
安心力3 循環型社会の形成
32
安心力4 生活環境の充実
32
安心力5 防災体制の強化
33
安心力6 消防の充実・強化
33
基本構想
21
第1章 まちづくりの基本方向
第4節 自立した行財政運営の確立
第6章 土地利用基本構想
34
35
1 自然と共生するまちづくり
21
2 若者が定住するまちづくり
21
1 森林ゾーンの保全と活用 ∼やすらぎの森づくり∼
35
21
2 農業ゾーンの保全と活用 ∼農地と工業用地の調和∼
35
第2章 上市町の将来像
22
3 市街地ゾーンの計画的な整備 ∼快適な生活空間の確保∼
35
第3章 目標人口
23
4 治山・治水対策の推進 ∼暮らしを守る事業の推進∼
35
3 みんなで支えあい、みんなで拓くまちづくり
ひら
前期基本計画
にぎやか・上市 ∼力強い産業・基盤∼
経済力1 農林業 の振興
40
経済力2 商工業 の振興
46
経済力3 観光・交流の拡充
50
経済力4 定住 の促進
54
経済力5 情報基盤・発信力の強化
58
経済力6 交通網 の充実
62
すくすく・上市 ∼育ち、輝く地域人材∼
人間力1 次世代 の健全・育成
66
人間力2 学校教育 の充実
72
人間力3 生涯学習 の振興
76
人間力4 スポーツの振興
78
人間力5 地域文化 の振興
82
人間力6 共生社会 の人づくり
84
あんしん・上市 ∼安全・安心な暮らし∼
安心力1 健康 の維持・増進
88
安心力2 住民福祉 の増進
94
安心力3 循環型社会 の形成
98
安心力4 生活環境 の充実
104
安心力5 防災体制 の強化
108
安心力6 消防 の充実・強化
112
自立した行財政運営の確立
116
数値目標一覧
121
1 上市町総合計画策定 の推移
126
2 第7次上市町総合計画 の策定経過
128
3 第7次上市町総合計画策定 について(諮問)
130
4 第7次上市町総合計画 について(答申)
131
5 第7次上市町総合計画策定審議会参与・委員名簿
132
6 第7次上市町総合計画策定委員会委員名簿
133
7 第7次上市町総合計画策定研究会委員名簿
134
8 上市町総合計画審議会条例
135
9 上市町総合計画審議会運営規則
137
付属資料
序 論
序論
Introduction
第1章 はじめに
序
論
第1節
計画の目的
優先目標に掲げ、
その発展に取り組んできました。
また、
わが町では、町政の基本となる第6次の総合計画を平成12年度に策定し、若者定住につながる
基本構想
肥沃な富山平野の東部、名峰・剱岳を仰ぐ上市町は、農・工・商の各種産業と豊かな自然との調和を最
企業誘致、
かみいち総合病院の新築等の保健・医療・福祉の充実、下水道をはじめとする生活環境の整備
その他計画に基づく総合的なまちづくりを進めてきました。
が国を取りまく社会経済情勢は大きく変化しました。
特に、平成の大合併により、わが国の市町村数は平成11年4月の3,229から平成22年3月には
基本計画
しかし、
この間、少子高齢化や国際化、情報化の進展、
さらには平成の大合併による圏域の再編等、
わ
1,727と半数近くに減少し、富山県の市町村数も35から15に減少する中、上市町は、地域自治権や地
こうした中、上市町がこれからも長期的に安定したまちづくりを進めていくためには、
「地方分権・地域
主権」に向けた体制の構築と行財政の効率化を強力に推進するとともに、基幹産業のさらなる活性化を
図ることにより、全国・世界に通用する
「確かな地域力」を育んでいくことが不可欠となります。
「第7次上市町総合計画」は、
これまでのまちづくりの成果を継承・発展させつつ、
わが町が「自主・自立
のまち」
として「確かな地域力」を育んでいくために、町政の基本的な方向とそれに基づく具体的な施策
・事業を体系的に示そうとするものです。
第2節
計画の役割
「地方分権・地域主権」の進展等により、市町村を取りまく動向に大きな変化がみられる今日、総合計
画の位置づけは大きく転換しているといえます。
まず第一に、年々厳しさを増す財政状況の中、上市町が自らの責任と判断で自らの進むべき方向を決
め、
自ら実行していく自立した行財政運営を行うための指針が必要です。新しい総合計画は、
この「自立
したまちづくりに向けた行財政運営指針」
としての役割を果たすものです。
第二に、わが国が低成長時代に移行し、国際競争・地域間競争が激化する今日、地域の産業を継続的
に発展させ、町の活性化を図るための「明確な行動指針」を作成することが渇望されています。新しい総
合計画は、
この「地域活性化のための住民の行動指針」
としての役割を果たすものです。
第三に、
このような自立した活力あるまちを築いていくためには、住民参画を積極的に進め、住民と行
政との協働によるまちづくりを行うことが不可欠であり、新しい総合計画をその「協働のための指針」
と
位置づけていくことが重要です。
新しい総合計画は、
「自立したまちづくりに向けた行財政運営の指針」、
「地域活性化のための住民の
行動指針」、
「住民と行政との協働のための指針」
という3つの役割を担うことで、上市町が自立していく
ための
“地域経営の指針”
とします。
序論 3
付属資料
域活力の継承を図るため、
自主自立を優先する選択をしました。
序論
Introduction
第2章 計画 の背景
第7次総合計画に求められる役割
第1節
自立した
まちづくりに向けた
「行財政運営」の指針
1
序
論
社会動向
総人口減少時代・超少子高齢社会の到来
平成18年、わが国は、総人口減少時代に突入しました。加えて少子高齢化も急速に進み、平成32年 の年少人
地域活性化の
ための住民の
行動指針
口(0∼14歳人口 )比率は10.8% に、高齢者人口(65歳以上人口 )比率は29.2% になると推計されています。
上市町の
“地域経営指針”
総人口減少時代・超少子高齢社会が到来する中で、今後も上市町が継続して発展し、住民が住み慣れた地
住民と行政との
協働のための指針
域で安心して暮らすためには、一層の地域活性化対策に取り組むことにより、定住人口や交流人口を増やす
とともに、行財政基盤を強化し、質の高い安定した行政サービスを提供していく必要があります。
わが国の人口の推移と推計
125,570
140,000
120,000
区 分
23
24
25
26
27
28
29
30
31
計画期間
実施計画
財政見通し
4 序論
32
前期基本計画 改 定 後期基本計画
前期実施計画 改 定 後期実施計画
前期分 改 定 後期分 生産年齢
人口の
ピーク期
87,165
69.6%
5.3%
60,000
67.8%
61.3%
66.1% 63.9%
68.0%
26.9% 29.2%
61.2% 60.0%
40,000
年度
内 容
20,000
0
◇上市町がめざす将来像を展
望し、その基本政策を示し
ます。
基本構想
基本計画
90,077
119,270
122,735
127,176
◇基本構想に示した将来像の
実現を図るための施策を体
系化・具体化するとともに、
重点的に実施する施策を示
します。
◇基本計画に定めた施策を推
進するため、主要な事業を
位置づけるもので、各年度
の予算編成における基本的
な指針となります。
◇実施計画に定めた事業を着
実に実施するため、策定時
点における計画期間内の収
支見通しを立てます。
33.4%
昭和
25年
30年
24.3%
35年
40年
45年
50年
30.5%
59.5%
15.9% 14.6% 13.8% 13.0% 11.8%
10.8% 10.0%
55年
60年
年少人口(0∼14歳 )
平成
2年
7年
12年
17年
生産年齢人口(15∼64歳 )
22年
27年
32年
37年
高齢者人口(65歳以上 )
資料:国勢調査、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成18年12月 推計)
(中位推計)」
2
基
本
計
画
付
属
資
料
125,430
14.5% 17.4% 20.2%
23.1%
7.9%
80,000
計画の構成と期間
平成
111,940
100,000
第7次総合計画 の構成及び期間は、次のとおりです。
総人口の
ピーク期
127,286
126,926
(千人)
計画の構成・期間
第3節
基
本
構
想
地方における産業の低迷と不況の深刻化
地方の主力産業である農林水産業や製造業が、担い手不足や輸入の拡大、製造業の海外移転等により低迷
するとともに、公共工事や住宅需要の減少により建設業も大きな打撃を受けています。
また、商業・サービス業でも、介護・福祉といった一部の分野において、地元資本による新たな産業の創出
がみられるものの、総じて大型店化やフランチャイズ化による資本の集中が進み、大都市、特に東京と地方と
の経済格差は、
ますます増大しています。
序論 5
序論
Introduction
一方、アメリカ合衆国での住宅投機に端を発した世界同時不況による世界的な需要の落ち込みは、徐々に
回復の兆しが見えつつあるものの、円高基調が急激に進むなど、依然として経済情勢は不安定な状態であり、
わが国の経済・雇用に大きな影響を与えています。
こうした中で、今後も上市町経済の自立的・持続的発展に向け、人・モノ・情報といった地域資源を活かし、
地域間競争力・国際競争力のある産品の生産・サービスの提供を継続していくための強力な支援が求められ
ます。
1人当たり県民所得の伸び率の比較
5,000
(千円)
4,500
4,328
4,399
4,422
4,490
4,573
4,406
4,251
4,310
3,000
2,500
正面から向き合っていくことが必要です。
5
序
論
国際化の進展
4,341
4,497
4,559
4,540
上市町においても、多くの外国人が生活し、さまざまな交流が生まれ、世界をマーケットに経済活動を行う時
代となっています。
3,427
3,220
平成
8年度
厳しい国際競争を生んでおり、
また、生活の場においても、慣習や文化の相違からさまざまな問題が生じてい
3,345
3,200
9年度
3,238
3,164
3,222
3,118
3,072
3,118
10年度
11年度
12年度
3,081
3,112
3,180
3,155
3,153
3,070
3,088
3,000
2,960
2,947
2,952
3,001
3,037
3,059
13年度
14年度
15年度
16年度
17年度
18年度
19年度
東京都
全国平均
資料:内閣府「国民経済計算」
情報通信技術の発達
パソコンや携帯電話、そしてそれら端末を使って世界中とのネットワークを構築する通信技術(インターネ
ット等)が普及するとともに、通信速度の向上や情報機器の技術革新等が加速的に進展し、私たちの生活やビ
ジネスのあり方が大きく変化しています。
こうした情報化の進展により、
日々、
新たなコミュニケーションが生まれ、
生活が飛躍的に豊かになる一方で、
情報機器の習熟度の格差や情報通信基盤の地域間格差等が顕在化し、さらには個人情報その他重要な情報
の漏えいやコンピュータウィルス等によるサイバー攻撃の増加といった事象が、深刻化・複雑化しています。
今後も高度化が進む情報通信技術を積極的にまちづくりに取り入れるとともに、その都度生じる新たな課
題に的確に対応していくことが求められます。
るのも事実です。
国際的な人・モノ・情報の交流は、今後もますます進むと考えられることから、
これからも町政のあらゆる分
野で、常に国際的な視野でまちづくりを進めることが求められます。
6
自立したまちづくりの要請
国と地方を合わせた長期債務残高が800兆円 を超えるなど、わが国の財政は危機的状況にあるといわれ
ています。このため、上市町においても行財政改革に着手し、経常経費の削減や投資的事業の見直し等によ
り行財政の効率化を図ってきましたが、少子高齢化の進行、不況による税収減、国・県の補助金・交付金の見直
し等が進む中で、財政基盤の一層の強化に努めていく必要があります。
一方、市町村自らが主体となった地域づくりをめざし、
「地方分権・地域主権」が推進され、国から県へ、
さら
に県から市町村へと事務や権限が移譲されています。
このような状況の中、町は、国や県の意志決定に基づく単なる執行機関となるのではなく、基礎的自治体と
しての政策形成能力を高めつつ、地域における総合的な行政の主体となって、住民に身近な行政サービスを
地域の実情に即して提供する役割を担っていくことが求められています。
一方、地域住民自らが主体となって、あるいは住民と行政とが協働して、
よりよい地域を創っていこうという
動きも活発化しています。上市町においても、環境や教育、福祉等の分野で、
こうした取組が進みつつあり、
こ
れからのまちづくりは、住民と行政の役割分担を明確化し、協働で地域を経営していくという観点で進めてい
くことが求められます。
4 「環境の世紀」の到来
清らかな水や大気、多様な生態系、安定した気候等、
これら豊かな自然環境を維持しなければ、私たちは健
康を保ち、文化的な生活を営むことはできません。
上市町は、北アルプスを望む富山平野の美しい自然に恵まれていますが、特に、戦後の経済発展と引き換
えに、野生生物等の貴重な自然が失われてきました。
また、地球温暖化が原因と思われる異常気象や生態系の異変が世界各地で報告されるなど、私たちの日々
の生活と地球環境問題とは、密接に関連しています。
6 序論
基
本
構
想
こうした国際化の進展は、
私たちの生活を豊かにするものですが、
一方で、
地球規模での市場経済の発展は、
富山県
3
私たち一人ひとりが、大量生産、大量消費、大量廃棄を繰り返す生活様式を見直し、身近なこと一つひとつに
今日、
人やモノ、
情報等、
私たちの日常生活のあらゆることが、
国際社会とリアルタイムで結びついています。
4,000
3,500
21世紀 は「環境の世紀」とも呼ばれています。低炭素社会、循環型社会、自然共生社会の構築をめざして、
序論 7
基
本
計
画
付
属
資
料
序論
上市町の今
第2節
1
Introduction
町内の交通網
富山市
立地特性 ∼北陸新幹線がまもなく開業∼
また、東部は北アルプスの深い山岳地帯となっており、住民のほとんどが市街地を中心とする西部に住んでいます。
道路は、国道8号 が西北部を横切るほか、主要地方道・県道が縦横に走っています。また、町域に程近い北
陸自動車道滑川IC・立山ICからは、そのネットワークにより全国へと結ばれており、平成20年 には東海北陸自
動車道が全通したこともあり、東海方面へのアクセスも格段に向上しています。
公共交通では、富山地方鉄道の相ノ木駅、上市駅、新宮川駅の3駅 を有し、県都富山市と約20分 で結ばれ
るとともに、上市駅と町内各地とは町営バス6路線で結ばれています。
8
415
至
上市町は、県都富山市の東、約15kmに位置する面積236.77km2 の町です。町の西部は富山平野が開け、
至
滑
川
市
至
水
橋
富
山
市
46
至富山市
15
至富山駅
4
舟橋村
至
滑
川
市
道
車
動
自
富
陸
山 北
地
方 新宮川 3
鉄
道
本
線
相
ノ
木
3
寺越
田中
泉
至
立
山
町
至
滑
川
駅
上
市
序
論
滑川IC
至
滑
川
市
滑川市
至
滑
川
市
上市町役場
33
46
至
黒部市
立 立
山 山
至 IC 町
至
富
山
IC
五
百
石
駅
基
本
計
画
至
立
山
町
なお、現在の富山・東京間の鉄道での所要時間は約3時間20分 ですが、平成26年度中 に予定されている
北陸新幹線長野駅・金沢駅間の開業後は、約2時間10分 に大きく短縮される予定であり、県内外における生
活圏域だけでなく、個人のライフスタイルそのものも一変する可能性を秘めています。
基
本
構
想
魚津市
馬場島
凡例
高速道路
立山町
付
属
資
料
一般国道
主要地方道・一般県道
富山県と上市町の位置
鉄道
N
0
50
長岡JCT
1000km
輪島IC
能
越
自
動
車
道
︵
計
画
︶
直江津
高岡 富山
)
計
幹
新
陸
敦賀
米原JCT
京都
高
名
神
路
道
速
車道
小牧
JCT
白倉山
岩
藤岡JCT
川
上
岡谷
JCT
尻高山
市
動車道
川
上市川ダム
中
央
自
動
猫又山
早
月
川
上市川第二ダム
車
道
本線
細蔵山
標高
池平山
2500m
中
2000m
1500m
2000m
名古屋
名古屋
白
中央
岐阜
米原
上信越自
高崎
関
越
自
動
車
道
東京
動
央自
一宮
JCT
上
越
新
幹
線
塩尻
中
央
本
線
高
山
本
線
東
海
北
陸
自
動
車
道
上市町の地形の状況
越後湯沢
長
野
自
動
車
道
北
北
陸
本
線
北
陸
新
幹
線
︵
建
設
中
︶
更埴JCT
高山
福井
)
長野
富山県
線(
陸
立山IC
小矢部
砺波JCT
金沢
上市町
画
動
自
北
道
滑川IC
設中
(建
幹線
新
北陸
氷見北IC
車
ほく
ほく
線
上越JCT
500m
東
海
道
新
幹
線
300m
中山
高峰山
大熊山
クスバ山
早乙女岳
大日岳
剱岳
西大谷山
奥大日岳
剱御前
東名高速道路
新大阪
8 序論
序論 9
序論
2
Introduction
人口の動向 ∼今後は人口減が不可避∼
平成21年 の上市町の人口ピラミッドは、団塊の世代である60代前半 に最大の山があり、団塊ジュニア世代
である30代 にも山がありますが、平成32年 には、70代前半 に最大の山があり、50歳前後 にも山がある形に
富山県では、5年に一度の国勢調査の人口を基本に、毎年度、市町村別・年齢別・男女別の転入出数を加除
変わっていくと見込まれます。
序
論
した富山県人口移動調査を実施しています。これによると、平成21年10月 の上市町の人口は22,278人 で、
年少人口比率(0∼14歳 )は12.5%、高齢化率(65歳以上 )は27.6% となっています。人口は、平成17年
国勢調査時点の23,039人 から一貫して微減傾向が続き、少子高齢化も進んでいます。現在の男女別に各
年齢における過去4年間 の傾向が今後もそのまま続くと仮定すると、本計画の目標年である平成32年10月
上市町の人口ピラミッド
[平成21年実績 ]
の人口は19,617人 に、
また、年少人口比率は9.0% に、高齢化率は34.8% になるものと推計されます。
[平成32年推計 ]
90歳以上
90歳以上
85∼89
85∼89
80∼84
80∼84
75∼79
75∼79
70∼74
70∼74
65∼69
65∼69
60∼64
60∼64
55∼59
55∼59
なお、今後のまちづくり施策を考える上での重要な年齢層として、23∼32歳 の層をみたところ、平成21
年10月 時点で2,036人 と、
この4年間 に約23.5% の大幅減となっており、今後、平成28年 までさらに約
17.4%減少す るものと推計されます。
24,000
23,039
(人)
20,000
5,712
22,862 22,740
5,782
5,904
上市町の人口の推移と推計
22,433 22,278
5,987
6,146
22,089
6,178
21,878 21,649
6,196
6,453
21,417
6,593
21,172
6,760
16,000
12,000
14,289
14,096
13,889
13,596
8,000
13,355
13,244
13,110
13,705
13,429
12,116
20,923 20,672
6,844
11,879
6,862
11,708
20,408
6,884
11,526
20,143 19,883
6,862
11,393
6,853
11,208
11,031
3,038
2,984
2,947
2,850
2,777
2,667
2,572
2,491
2,395
2,296
2,200
2,102
1,998
1,888
1,822 1,757
平成
17年
18年
19年
20年
21年
22年
23年
24年
25年
26年
27年
28年
29年
30年
31年
0∼14歳
15∼64歳
40∼44
6,829
1,200
女性
45∼49
19,617
4,000
0
50∼54
男性
800
400
0
50∼54
男性
40∼44
35∼39
30∼34
30∼34
25∼29
25∼29
20∼24
20∼24
15∼19
15∼19
10∼14
10∼14
5∼9
5∼9
0∼4
0∼4
400
800 1,200
(人)
1,200
800
400
0
基
本
計
画
女性
45∼49
35∼39
0
基
本
構
想
付
属
資
料
0
400
800 1,200
(人)
資料:平成21年 は富山県人口移動調査、平成32年 はコーホートセンサス変化率法による推計
32年
65歳以上
資料:平成17年 は国勢調査、平成18∼21年 は富山県人口移動調査、平成22年以降 はコーホートセンサス変化率法による推計
上市町の23∼32歳人口 の推移と推計
3,000
(人)
2,663
2,545
2,419
2,179
2,000
1,284
1,231
2,036
1,105
1,014
949
1,888
1,851
1,792
1,753
1,726
1,701
1,681
1,713
1,757
1,791
1,802
894
885
849
827
824
832
825
861
881
895
894
1,000
1,379
0
平成
17年
1,314
18年
1,314
19年
1,165
1,087
994
966
943
926
902
869
856
852
876
896
908
20年
21年
22年
23年
24年
25年
26年
27年
28年
29年
30年
31年
32年
男性
女性
資料:平成17年 は国勢調査、平成18∼21年 は富山県人口移動調査、平成22年以降 はコーホートセンサス変化率法による推計
10 序論
序論 11
序論
3
Introduction
4
農業 ∼農業産出額は逓減基調∼
製造業 ∼製造品出荷額等は増加基調∼
平成18年 の上市町の農業産出額は16.9億円(県内15市町村中13位、全国1,751市区町村中1,097位 )
平成20年 の上市町の製造品出荷額等は877億円(県内15市町村中12位、全国1,794市区町村中646
内シェアが2.44% であったことから、農業産出額の減少に合わせて県内シェアも低下しており、全国シェアも
こちらは増加基調が続いています。
平成18年 の農業産出額の構成比は、米が82% を占め、全国平均の22% と比べ格段に高く、県平均の74
造業を含む。)に762人 が、電気機械器具製造業に513人 が従事しています。従業者数の県内シェアは、電
で、富山県全体の農業産出額の2.35% を占めます。平成15年 には農業産出額が20.4億円、また、同年の県
低下しています。
%と比べても高くなっています。
一方、さといも等の蔬菜、
りんご等の果実、畜産等の振興も図っていますが、産出額の大幅な増加には結び
位)で、富山県全体の2.2% を占めます。農業産出額が県内シェア・全国シェアを落としてきているのに対し、
平成20年 の3,268人 の町内従業者数のうち、
プラスチック製品製造業に922人 が、化学工業(医薬品製
気機械器具製造業(14.9% )やプラスチック製品製造業(9.1% )で高い割合になっています。
ついていないのが現状です。
3.0%
(億円)
上市町の農業産出額の推移
(億円)
20
1,500
20.4
1.3
18.5
2.0
1.6
1.6
15
10
17.7
16.9
1.7
1.6%
1.5
1.7
1.6
15.3
673
653
630
585
572
2.3%
2.2%
2.1%
1.9%
756
647
2.2%
2.0%
1,000
618
17.1
1.6%
2.0%
1.8%
1.7%
2.2%
2.1%
基
本
計
画
792
863
付
属
資
料
877
815
1.0%
500
14.3
13.8
5
0
0
平成15年
平成16年
平成17年
米
0.019%
平成9年
0.019%
0.020%
10年
11年
0.021%
12年
0.023%
13年
平成18年
野菜・果実・花き等
0.025%
14年
0.024%
15年
0.027%
16年
製造品出荷額等
畜産
0.027%
0.027%
0.024% 0.026%
17年
18年
19年
県内シェア
0.0%
20年
全国シェア
※従業者4人以上 の事業所 資料:経済産業省「工業統計調査」
(平成20年 は速報値)
資料:農林水産省「生産農業所得統計」
(19年度以降、市町村別のデータは非公表)
上市町の産業中分類別にみた従業者数とその県内シェア(平成20年 )
上市町の農業産出額の構成比(平成18年度 )
1,000
(人)
82%
上市町
9%
9%
74%
13%
14.9%
922
9.1%
14%
12%
513
400
13%
22%
0%
47%
20%
40%
0
31%
60%
80%
米
野菜・果実・花き等
100%
畜産
資料:農林水産省「生産農業所得統計」
503
6.5%
3.9%
1.4%
化
学
工
業
製電
造気
業機
械
器
具
繊
維
工
業
製窯
造業
業・
土
石
製
品
情電
報子
通部
信品
業製
造
・
従業者数
8%
6%
166
188
214
製プ
品ラ
製ス
造チ
業ッ
ク
10%
5.8%
200
全 国
16%
762
800
600
富山県
4%
0.6%
そ
の
他
2%
0%
県内シェア
※従業者4人以上 の事業所 資料:経済産業省「工業統計調査」
12 序論
基
本
構
想
上市町の製造品出荷額等と県内・全国シェアの推移
2,000
25
序
論
序論 13
序論
5
Introduction
6
建設業 ∼厳しい経営状況が続く∼
平成18年 の上市町内の建設業事業所の従業者数は700人 で、町内の従業者数全体の8.1% を占めます。
昭和61年 をピークに、人数、構成比共に一貫して減少を続けています。
平成20年度 の上市町の新設住宅着工戸数は105戸 で、富山県全体の1.5% を占めています。平成12年
度からの推移をみると、平成15年度 に173戸、県内シェア2.4% と好調な年度もありましたが、その他の年
商業 ∼逓減基調が続く∼
平成19年 の上市町の年間商品販売額(小売業+卸売業)は187億円(県内15市町村中13位、全国
1,805市区町村中1,059位 )で、富山県全体の0.57% を占めます。販売額及び県内・全国シェアは、共に長
期的に減少傾向となっています。
度はいずれも、上市町の人口の県内シェアである約2%(2.2万人/110万人 )を下回っている状況です。
上市町の年間商品販売額の推移
0.8%
400
(億円)
上市町の建設業従業者数の推移
3,000
(人)
2,500
0.68%
20%
15.5%
0.62%
300
16.1%
1,500
11.9%
230
1,302
10.8%
9.6%
1,421
1,136
1,061
1,000
973
9.2%
880
741
8.1%
61年
平成3年
8年
11年
13年
16年
建設業従業者数
187
0.4%
700
0.2%
100
5%
0.0044%
0
昭和56年
199
0.6%
18年
平成9年
0.0036%
0.0041%
11年
0.0037%
14年
16年
年間商品販売額
0%
0.0034%
0.0%
19年
県内シェア
全国シェア
資料:経済産業省「商業統計調査」
(平成11、16年 は行政、公共的団体の販売分を除く「簡易調査」)
全従業者に占める割合
また、町の地場産業である配置売薬業の動向をみると、平成10年 から平成19年 までの10年間 に、配置販
資料:総務省「事務所・企業統計調査」
売業者数、配置員数いずれも、約半年に激減しています。
上市町の新設住宅着工戸数と県内・全国シェアの推移
400
2.38%
2,500
2.0%
1.60%
128
1.00%
0.96%
102
100
71
0.012%
平成12年度
[配置員数]
(人)
2,164
2,000
2,000
1,500
1.28%
173
144
2,500
1.51%
200
78
1.00%
1.03%
105
93
1.0%
75
0.011%
0.006%
0.015%
0.009%
0.006%
0.007%
0.007%
0.010%
13年度
14年度
15年度
16年度
17年度
18年度
19年度
20年度
新設住宅着工戸数
県内シェア
全国シェア
資料:国土交通省「建築着工統計調査」
14 序論
[配置販売業者数]
(か所)
300
0
上市町の配置販売業者数・配置員数の推移
3.0%
(戸)
1.58%
基
本
構
想
基
本
計
画
10%
500
0
224
200
11.9%
0.57%
274
15%
2,000
0.61%
0.59%
序
論
0.0%
1,500
1,169
1,000
1,000
500
500
0
208
平成10年
111
0
平成19年
富山県全体
上市町
684
465
67
平成10年
28
平成19年
富山県全体
上市町
資料:富山県厚生部くすり政策課
序論 15
付
属
資
料
序論
Introduction
町民意向
第3節
施策の住民満足度
満足
やや満足
どちらでもない
やや不満
不満
無回答
序
論
本計画策定のために実施したアンケート調査(平成21年12月 実施。上市町在住の町民用は、18歳以上
の1,000人 に配布し、有効回答数427人。中高生用は有効回答数246人 )の結果によると、上市町の「今と
未来」を、町民は次のように描いています。
1
今の上市町は元気がない
保
健
・
医
療
・
福
祉
保健(健診・健康講座など)
10%
医療
6%
高齢者への介護・福祉
4%
障がい者への支援
4%
子育て支援
2%
公園
5%
29%
44%
29%
33%
19%
7%
7%
15%
59%
14%
7%
18%
47%
12%
7% 3%
7%
10%
54%
3%
12%
6%
9%
基
本
構
想
11%
11%
現在の上市町は元気があるかという問いについて、
「元気がない」という町民の回答が大半を占めていま
す。地方における産業の低迷を受けた率直なご意見と考えられることから、上市町は、産業振興を軸とした町
の活性化になお一層取り組んでいく必要があります。
一方、中高生は「元気がある」という回答が多く、
これらの若者が「元気なまちづくり」の主役となるよう、若
者が活躍する施策を進めることも重要と考えられます。
生
活
環
境
上市町は元気があるか
元気がある
多少元気がある
あまり元気がない
元気がない
どちらともいえない
わからない
道路整備
6%
公共交通
3%
下水道
14%
ごみ収集・処理
12%
33%
30%
15%
8%
治安
上市町中高生
9%
33%
13%
全国
0%
23%
34%
20%
8%
8%
36%
40%
60%
16%
11%
80%
4% 3%
2%
100%
施策満足度は、産業振興、公共交通、行財政運営で低い傾向
5段階評価により28 の施策分野の住民満足度を尋ねたところ、公共交通を除く生活環境分野の項目と、保
産
業
振
興
教
育
・
文
化
健、医療で満足度が高く、産業振興分野の各項目と公共交通、行財政運営で満足度が低い傾向が見受けられ
ました。
各分野の施策を一層効果的に進めることで満足度を高めていくことが求められます。
行
財
政
・
ま
ち
づ
く
り
農林業の振興
3%
45%
10%
9%
7%
7%
36%
4%
付
属
資
料
7%
3% 2%
19%
30%
10%
9%
7% 2% 10%
58%
工業の振興
1%
6%
商業・サービス業の振興
1%
7%
観光の振興
2%
10%
小・中学校の教育
4%
20%
生涯学習環境
5%
19%
スポーツの振興
6%
歴史・文化の保全・活用
4%
国際交流
37%
9%
地域の情報化
2%
12%
2%
10%
15%
10%
11%
10%
13%
7%
61%
11%
59%
11%
56%
40%
17%
50%
2%
8%
69%
30%
4%
10%
66%
20%
10%
26%
60%
7%
6%
10%
52%
14%
9%
14%
53%
14%
6%
28%
50%
22%
2%
行財政運営
24%
40%
男女共同参画
地域振興(コミュニティづくり) 2%
15%
53%
1% 6%
0%
16 序論
26%
15%
6% 3%
43%
25%
8%
4%
※全国値は内閣府「地方再生に関する特別世論調査」
(平成21年7月 )
2
28%
8%
7%
28%
31%
4%
15%
37%
10%
10%
12%
32%
基
本
計
画
9%
15%
34%
24%
11%
11%
27%
26%
14%
9%
19%
30%
19%
交通安全
6% 2%
21%
32%
15%
16%
除雪
上市町住民 2%
35%
24%
水道
消防・防災
無回答
19%
60%
70%
80%
11%
10%
2%
9%
2%
9%
4%
3%
11%
10%
4%
9%
4%
10%
9%
9%
90%
100%
序論 17
序論
3
Introduction
期待する政策は福祉、医療と中心市街地活性化
町民が期待する政策は、
「福祉、医療の充実」が54% で最も割合が高く、続いて「中心市街地の活性化」が42%、
「地域の既存産業の振興」が24%等 となっており、
こうした政策に重点的に取り組んでいくことが求められます。
住民が期待する政策
多様な世代が共に暮らせるための
福祉、医療の充実
54%
商店街の活性化対策やまちなかの居住
環境の向上などの中心市街地の活性化
42%
農林水産業や伝統的な地場産業、
地域の既存産業の振興
24%
安心して住み続けるための
防犯、防災対策の充実
23%
道路、公園などの生活環境や
産業振興のための基盤整備
21%
祭り、自然、街並みなど地域資源を
活かした観光・交流の促進
17%
地域の人材を育成するための
特色ある教育の充実
16%
地域の大学などと連携した
新産業の創出
8%
リサイクル、二酸化炭素の排出抑制など
地域からの地球環境対策
8%
地域独自の情報発信のための
メディアや I T 基盤の充実
基 本 構 想
5%
0%
4
20%
40%
60%
コスト意識の徹底を
役場に対する評価を4段階評定形式で尋ねたところ、
「職員の応対・態度」、
「仕事のスピード」、
「サービス
の利用時間」、
「役場での手続きのわかりやすさ」の4項目については、肯定的な評価の割合が否定的な評価
の割合を上回る結果となりました。
「職員のコスト意識」については、否定的な評価が肯定的な評価を上回っ
ており、一層の意識改革が求められます。
役場に対する評価
職員の応対・態度
4%
仕事のスピード
2%
職員のコスト意識
1%
サービスの利用時間
2%
役場での手続きのわかりやすさ
3%
46%
40%
19%
14%
19%
34%
19%
20%
とてもよい
まあまあよい
13%
13%
16%
37%
0%
18 序論
16%
あまりよくない
21%
33%
15%
21%
40%
12%
11%
60%
よくない
9%
11%
12%
19%
18%
80%
わからない
11%
11%
100%
無回答
基本構想
Schematic plan
第1章 まちづくりの基本方向
大きく変化する社会動向、
これまでのまちづくりの取組、人口・産業等の動向、町民意向を踏まえ、上
市町は、以下の基本方向でまちづくりを進めます。
1
自然と共生するまちづくり
序
論
基
本
構
想
雄大な北アルプスを源とする豊かな自然環境・美しい景
観は、町民の生活にうるおいを与え、町の農業や観光を支
える貴重な財産です。
基
本
計
画
限りある水や資源、エネルギーの有効利用の促進、自然
に親しみ、自然を学ぶ取組の促進等による「自然と共生す
るまちづくり」を進めます。
2
付
属
資
料
若者が定住するまちづくり
わが国が総人口減少時代、超少子高齢社会を迎える中、
積極的な若者定住を図っていかなければ、地域の生産や消
費が停滞し、人々の安定した暮らしを継続していくことがで
きません。
企業の誘致や居住環境の整備、子育てしやすい環境づく
り等による「若者が定住するまちづくり」を進めます。
3
ひら
みんなで支えあい、みんなで拓くまちづくり
上市町が今後も安心して暮らすことができるまちであり
続けるためには、住民一人ひとりが、自分でできることは自
分で、地域でできることは地域で行い、また、住民と行政と
が協働でまちづくりを進めていくことが不可欠です。
支援が必要な人を「みんなで支えあい」、地域人材をみ
ひら
んなで育て、明日の上市を「みんなで拓くまちづくり」を進
めます。
基本構想 21
基本構想
Schematic plan
第2章 上市町 の将来像
第3章 目標人口
気高く、美しく、厳しい名峰・剱岳。剱岳は、私たちの命の糧である清らかな水やうるおいのある緑をもたら
平成22年12月 の上市町の人口(住民基本台帳)は22,401人 です。人口推計によると、平成32年 には
上市町は、
この大いなる剱に抱かれた豊かな環境のもと、
古くから「市」が開かれた商業のまちとして、
また、
を前提とした、誰もが住みたくなるようなまちづくりを推進します。
してくれます。
農業や工業、売薬業が共に盛んな活力と魅力あふれるまちとして発展を続けてきました。第6次総合計画 で
は、
「剱を仰ぐ きらめきのまち ∼存在感あふれる上市∼」を将来像として、若者定住につながる企業誘致、
20,000人 を割り込むことが予測されますが、
『確かな地域力』を育み、特にUターン等による社会増の確保
このことにより、人口減少の抑止に努め、現人口の維持に注力します。
基
本
構
想
かみいち総合病院の新築その他保健・医療・福祉の充実、下水道をはじめとする生活環境の整備等といった
総合的なまちづくりを進めてきました。
21世紀 に入って10年、地方を取りまく社会経済情勢が大きく変化する中、上市町がこれからも長期的に安
第4章 3 つの基本目標
定したまちづくりを進めていくためには、
「地方分権・地域主権」に向けた体制の構築と行財政の効率化を強
力に推進するとともに、基幹産業のさらなる活性化を図り、全国・世界に通用する「確かな地域力」を育んで
いくことが不可欠となります。
そのため、第7次上市町総合計画 では、新しい町の将来像を「『確かな地域力』で創る 存在感あふれる上
市」と定めます。
1
基
本
計
画
にぎやか・上市 ∼力強い産業・基盤∼
私たちは、力強い地域産業が育ち、若者が定住する「にぎやか・上市」をめざします。
将来像
『確かな地域力』で創る 存在感あふれる上市
付
属
資
料
目標像
時代の変化に対応することができる柔軟な経営感覚と常に新しいものに挑戦していく情熱あふれる
担い手が、人・モノ・情報等の地域資源を活用して、産地間競争力・国際競争力の高い産品・サービスを
安定的に供給しています。
第7次上市町総合計画において、
『確かな地域力』とは、
モノ・サービスを産み出し、地域・全国に提供する“経済力”
大人も子どもも学びを通して明日を切り拓くことができる“人間力”
ライフラインや治安面が信頼でき、
どんなときでもみんなで支えあえる“安心力”
として定義するこれら3つ の「力」をあわせ持つものを意味することとします。
この“経済力”
“人間力”
“安心力”を維持・増強するため、それに対応した3つ の基本目標を定めます。
こうした地域産業を発展させる基盤として、高度な情報通信ネットワークや利便性の高い交通ネット
ワークが形成されるとともに、若者が定住する基盤が整っています。
2
すくすく・上市 ∼育ち、輝く地域人材∼
私たちは、育ち、輝く地域人材を育成する「すくすく・上市」をめざします。
目標像
学校・保育所、家庭、地域が一体となって、子どもたち一人ひとりの個性や能力を最大限に伸ばす教
育が推進されており、子どもたちは皆、郷土への誇りと人を思いやるやさしさをもち、生きる力と生涯
にわたって学び続ける意欲をもっています。
まちぐるみで学習活動やスポーツ活動を楽しみ、交流し、その成果がまちづくりに十分に活かされ、
新たな文化の創造につながっています。
22 基本構想
序
論
基本構想 23
基本構想
3
Schematic plan
あんしん・上市 ∼安全・安心な暮らし∼
私たちは、安全・安心な暮らしが保障される「あんしん・上市」をめざします。
目標像
手助けが必要な人をまちぐるみで支えあい、住民みんなが心と身体の健康増進に積極的に取り組み、
生きがいをもって生活しています。
身近な地域で医療を受けることができ、安心して自立した生活を送ることができています。
治安がよく、火災・災害の予防活動が入念に行われるとともに、環境にやさしい生活様式の実践を通
じて、良好な生活環境を後世にわたって保全しようとする仕組みが整っています。
自助、共助、公助を基本に、町民一人ひとりが積極的に参画し、共に考え、共に創る協働のまちづくり
が推進されています。
第5章 政策大綱
3つ の基本目標に沿い、次のとおり政策分野を掲げるとともに、自立した行財政運営の確立によってこれら
の達成を支えます。
政策大綱 体系図
基本方向
自
然
と
共
生
す
る
ま
ち
づ
く
り
若
者
が
定
住
す
る
ま
ち
づ
く
り
み
ん
な
で
拓
く
ま
ち
づ
く
り
ひ
ら
み
ん
な
で
支
え
あ
い
、
将来像
﹃
確
か
な
地
域
力
で
創
る
﹄
存
在
感
あ
ふ
れ
る
上
市
基本目標
∼
力
強
い
産
業
・
基
盤
∼
∼
育
ち
、
輝
く
地
域
人
材
∼
∼
安
全
・
安
心
な
暮
ら
し
∼
に
ぎ
や
か
・
上
市
す
く
す
く
・
上
市
あ
ん
し
ん
・
上
市
政策分野
経済力1
農林業の振興
経済力2
商工業の振興
経済力3
観光・交流の拡充
経済力4
定住の促進
経済力5
基
本
構
想
基
本
計
画
情報基盤・発信力の強化
経済力6
交通網の充実
人間力1
次世代の健全育成
人間力2
学校教育の充実
人間力3
生涯学習の振興
人間力4
スポーツの振興
人間力5
地域文化の振興
人間力6
共生社会の人づくり
安心力1
健康の維持・増進
安心力2
住民福祉の増進
安心力3
循環型社会の形成
安心力4
生活環境の充実
安心力5
防災体制の強化
安心力6
消防の充実・強化
付
属
資
料
自 立した行 財 政 運 営 の 確立
24 基本構想
序
論
基本構想 25
基本構想
第1節
にぎやか・上市 ∼力強い産業・基盤∼
政策分野
経済力1
に
ぎ
や
か
・
上
市
∼
力
強
い
産
業
・
基
盤
∼
にぎやか・上市 ∼力強い産業・基盤∼
Schematic plan
農林業の振興
政策項目
経済力2
商工業の振興
東海北陸自動車道全通による東海方面からのビジネス交流の拡大傾向やきたるべき北陸新幹線の開通、
さらには近年の中国・ロシア等における経済成長の動向等も踏まえつつ、積極的な企業誘致を図ります。
1 良質な農産物 の安定生産の促進
また、既存の商工業は、町民の雇用の場であり、
日常の消費の場という認識のもと、地域資源を活かし
3 消費者との連携の強化
4 地域 の営農確保に向けた取組の促進
各職場では、従業員がいきいきと意欲的に働き続けることができるよう支援していきます。
2 美しい農村空間づくりの促進
た新商品・新サービスの展開を促進するなど、商工会等の関係団体と連携し、その支援に努めます。
基
本
構
想
5 林業 の振興
6 有害鳥獣対策 への支援の強化
経済力2
経済力3
経済力4
経済力5
経済力6
商工業の振興
観光・交流の拡充
定住の促進
情報基盤・発信力の強化
交通網の充実
1 事業所 の体力づくりへの支援
2 多様なビジネス展開の促進
3 積極的な企業 の誘致
4 勤労者 の就労環境の向上
5 特産品開発 の促進
1 潜在的な観光資源 の発掘・開発と既存観光資源の強化
経済力3
観光・交流の拡充
北陸新幹線効果の予測を踏まえつつ、上市黒川遺跡群等の歴史資源や剱岳を代表とする豊かで美しい自然環
境等といった上市町が有する地域資源を最大限に活用した体験交流・観光交流のための受入れ基盤を構築します。
経済力4
定住の促進
2 イベントの振興
3 滞在型観光・交流機会の充実
少子高齢化が進む中、町が継続的に発展していくためには、多くの人が住み、地域で社会経済活動が
1 積極的な情報 の発信
2 定住 のための住まいの確保の促進
3 移住コーディネート機能の確立
を行い、
定住者の増加を図ります。
1 住民 の情報化の促進
2 地域情報・ブランドの発信
3 行政内部 の情報化の推進
4 情報化に関する調査・研究等の推進
1 道路環境 の向上
2 交通安全対策 の推進
3 公共交通 の維持・確保
活発に行われることが不可欠であることから、優良な住宅の提供、若者世代に魅力のある施策の推進等
経済力5
情報基盤・発信力の強化
情報通信基盤の整備については、新たな情報化政策への対応や既存設備の充実・強化に努めるととも
に、
ホームページ、CATV等 の情報メディアを積極的に活用することにより、行政情報その他住民の生活
に不可欠な情報の迅速かつ的確な提供に努め、日常生活における利便性の向上や産業活動をより効果
的に行うことができるよう支援していきます。
また、情報化の急速な進展の一方で、情報格差が拡大することも懸念されるため、その抑制と縮小に努めます。
情報発信については、住民の日常生活だけでなく、観光・交流の展開にも必須であることから、戦略的
かつ積極的な展開に努めます。
経済力1
農林業の振興
また、地域資源の発掘やさまざまなまちづくりの取組の中で創出される付加価値を町のブランドとし
て強化し、
これを発信することにより、魅力ある町としての意識づけを図ります。
農業は、食料の供給だけでなく、加工等による他の産業への波及、環境保全、食育等といった多様な機
能があることから、継続的に振興を図ることが求められます。
そのため、担い手の育成・確保に努めるとともに、経営の一層の効率化を促進し、優良な農産物の安定
生産に向けた取組を推進します。
また、耕作放棄地の有効活用については、地域を交えて検討します。
林業については、依然として価格面では外国産木材が優位ですが、諸外国では乱伐に伴う地球環境問
題が顕在化しており、国内林業の見直しが進みつつあります。
そのため、伐期を迎える木の計画的な伐採と除・間伐等による適切な保育を促進していきます。
また、有害鳥獣による農作物への被害を防止するための対策に努めます。
26 基本構想
序
論
経済力6
交通網の充実
良好な交通ネットワークは、快適な暮らしや産業の活性化のための必須条件です。
環境や人にやさしい鉄道・バスの利用促進を図るとともに、その維持・確保に努めます。そのために、
パークアンドライドの促進や駅のにぎわい機能の付加を図ります。
道路については、広域幹線道路や南北道路、農道・林道の計画的な整備に努めるとともに、圏域を越
えた物流・交流を飛躍的に向上させる「アルプス縦貫トンネル」の整備に向けた取組を進めます。
また、交通安全教育の徹底と交通安全施設の整備を進めるとともに、老朽橋梁の長寿命化や消雪対策を進めます。
基本構想 27
基
本
計
画
付
属
資
料
基本構想
第2節
すくすく・上市
政策分野
人間力1
す
く
す
く
・
上
市
∼
育
ち
、
輝
く
地
域
人
材
∼
次世代の健全育成
すくすく・上市
Schematic plan
∼育ち、輝く地域人材∼
政策項目
人間力3
人間力4
人間力5
人間力6
学校教育の充実
生涯学習の振興
スポーツの振興
地域文化の振興
共生社会の人づくり
学校教育の充実
生きる力と生涯にわたって学び続ける意欲を育むため、家庭・学校・地域が密接に連携し、基礎的な
学力・生活習慣の定着を基本に、情報化、国際化等といった急速な社会の変容に柔軟に対応することが
1 親と子の健やかな成長の支援
できる教育を推進します。
3 子育て支援サービスの強化
個性を活かす教育の推進に努めます。
2 就学前保育・教育の充実
4 ひとり親家庭支援の充実
5 青少年教育 の推進
人間力2
人間力2
1 小・中学校の教育内容の充実
2 小・中学校の教育環境の充実
3 不登校等 の子どもたちへのサポートの推進
4 地域ぐるみの高校・専門学校教育の振興
5 学校間交流 の推進
1 学習活動 の促進
2 読書活動 の促進
1 スポーツ活動の推進
2 スポーツ環境の充実
∼育ち、輝く地域人材∼
また、福祉、環境、産業等の体験を通じて、
自主性や創造性に富み、他人を思いやる心の教育を充実し、
そのために、教育環境の充実を図るとともに、地域住民との一層の連携・強化に努めます。
人間力3
基
本
構
想
生涯学習の振興
町民一人ひとりの学習ニーズへの対応を図るため、また、日々変容する社会に町民が適切に対応し
ていけるよう、
「誰もがいつでもどこでも、生涯を通じて」学び続けることができる生涯学習を推進して
いきます。
らが地域の課題を解決する仕組みづくりに努めます。
付
属
資
料
さらに、生涯学習の中核施設として図書館の充実に努めます。
人間力4
スポーツの振興
子どもから高齢者までが多様なスポーツ・レクリエーション活動を楽しみ、健康でいきいきと暮らすこ
とができるよう、総合型地域スポーツクラブや富山健康科学専門学校等といった民間団体の協力を得
つつ、住民のスポーツ活動の活発化を図ります。
人間力1
次世代の健全育成
また、そのための指導者や団体の育成、社会体育施設等の充実に努めます。
育児不安の解消や子どもたちの健全な発達の促進を図るため、保育所等の公的サービスとそれを
補完するボランティア、近所の支えあいによる地域子育て支援を推進します。女性が仕事や地域活動
を続けながら、安心して子どもを育てられるよう、地域力による多様な保育サービスの展開や放課後児
童対策を進めます。
なお、保育所については、民間活力の積極的な活用に努めるとともに、少子化の動向を踏まえた対応
について、検討を進めます。
また、青少年期の子どもたちが健全に育ち、いきいきと活躍できるまちづくりを進めます。
28 基本構想
基
本
計
画
ふるさと町民学園の充実を図るとともに、地区公民館が核となり、さまざまな機関が連携して住民自
1 文化遺産 の保存と継承・活用
2 芸術・文化活動の促進
1 国際交流・多文化共生の促進
2 男女共同参画 の促進
3 人権 の尊重
序
論
基本構想 29
基本構想
人間力5
あんしん・上市 ∼安全・安心な暮らし∼
Schematic plan
地域文化の振興
文化振興については、貴重な地域資源である文化財・伝統文化の保存と継承に努めます。特に、史跡
第3節
あんしん・上市 ∼安全・安心な暮らし∼
上市黒川遺跡群は、学術的価値が極めて高く、歴史資源としての重要性もさることながら、観光交流の
政策分野
資源としても期待されるため、散策コース等の周辺整備とその活用を図ります。
安心力1
また、
北アルプス文化センター等を活用して、
優れた芸術・文化にふれる機会の確保に努めるとともに、
健康の維持・増進
独創性のある新たな地域文化の創造に努めます。
人間力6
共生社会の人づくり
町民一人ひとりが自らの問題として、
お互いの人権を尊重しあい、
男女が共に輝くまちづくりに向けて、
男女の固定的な役割分担意識を是正する啓発活動の展開や配偶者等暴力対策の推進等に努めます。
また、外国人と日本人とがお互いの文化を理解しあう「多文化共生社会」を構築し、差別や偏見のな
い社会の実現をめざします。
こうした取組をはじめ、命の大切さや思いやりの心を育む道徳教育を通して、共生社会の人づくりに
努めます。
序
論
政策項目
1 主体的な健康づくりの促進
2 成人保健 の充実
3 地域医療体制 の確保・充実
あ
ん
し
ん
・
上
市
∼
安
全
・
安
心
な
暮
ら
し
∼
安心力1
基
本
構
想
4 国民健康保険事業 の安定化
5 自殺の予防
安心力2
安心力3
安心力4
住民福祉の増進
循環型社会の形成
生活環境の充実
1 高齢者介護・福祉の充実
2 障がい者福祉の推進
3 低所得者福祉 の推進
4 地域福祉 の推進
5 年金相談 の実施
基
本
計
画
1 自然環境の保護・再生
2 水環境 の保全
3 一般廃棄物 の適切な処理の推進
4 環境保全対策 の推進
5 エネルギーの有効利用
付
属
資
料
1 水道 の安定供給
2 良好な住生活 の確保
3 公園・緑地の充実
4 防犯体制 の強化
5 墓地公園等 の整備
安心力5
防災体制の強化
1 災害予防対策・危機管理対策の強化
2 応急体制 の強化
安心力6
消防の充実・強化
1 防火意識 の啓発と防火指導の徹底
2 消防力 の強化
3 救急・救助体制の充実
健康の維持・増進
「自らの健康は自らがつくる」を基本に、生涯を通じた健康づくりを推進するため、町民の主体的な健
康づくり活動を促進します。
また、健診の受診率の向上ときめ細かな保健指導の展開に努めるとともに、富山県中部厚生センタ
ーと連携し、
インフルエンザ等の感染症対策を徹底します。
医療については、
かみいち総合病院の医療態勢の整備・確保と健全な経営に努めるとともに、地域の
医療機関と連携しつつ、予防・治療・介護・リハビリテーションの一貫した地域医療の展開を図ります。
30 基本構想
基本構想 31
基本構想
安心力2
あんしん・上市 ∼安全・安心な暮らし∼
Schematic plan
住民福祉の増進
高齢者の増加や障がい者の社会参加の広がり、核家族化の進展等により、福祉に対するニーズは今
安心力5
防災体制の強化
全国・世界で未曾有の大地震が多数報道されるとともに、異常気象による水害等も国内で多発してお
後も拡大していくことが予想されます。
り、高齢化等により上市町でも災害時要援護者が増える中にあって、防災対策の強化が必要となってい
ともに、住民がさまざまな生活上の課題を自分たちの問題として捉え、人と人とのつながりの中から、
ボ
特に、大災害の発生時には、初動期における地域での自主的な避難・救助が重要であるため、町民の
住民がいつまでも元気で自立し、安心して暮らすことができるまちづくりを行うため、公的サービスと
ます。
ランティア等の協力を得つつ、解決することをめざします。
日頃からの防災意識の高揚を図るとともに、地区ごとの自主防災組織の育成・強化に努めます。
築し、活発化させることにより、地域福祉力を高めていきます。
確立するとともに、地域の自主防災組織や社会福祉協議会、消防団その他支援協定締結団体との連携
や障害者自立支援法(障がい者総合福祉法〔仮称〕)、児童福祉法、母子及び寡婦福祉法等に基づく福祉
整備に努めます。
なお、上市町社会福祉協議会と共に、
ボランティア活動の活発化、地域福祉ネットワークづくり等に努
加えて、武力攻撃事態等を想定し、国民保護訓練等の実施に努めます。
また、住民一人ひとりが自分にできる方法で地域の活動に意欲的に参加することのできる体制を構
具体的には、社会保障制度である国民健康保険・介護保険の安定運営に努めるとともに、老人福祉法
サービスの充実に努めます。
めます。
安心力3
循環型社会の形成
なお、災害発生時に的確な対応を行うことのできる人材を養成するなど、確固とした職員動員体制を
のもと、正確な情報収集と避難誘導、支援物資の確保・提供を行うなど、災害発生初期における体制の
また、雨水幹線水路の整備、治山・治水事業の推進等を通じて、災害に強いまちづくりを進めます。
安心力6
消防の充実・強化
町民の生命・身体・財産を守るためには、
強い消防力が不可欠であることから、その基盤となる消防組
持続的発展が可能な環境を次世代に引き継ぎ、次世代の住民が上市町で永続的に安心して暮らして
織の体制、施設等の充実・強化を図ります。
生活排水については、下水道の普及を図るとともに、汚水処理施設の適切な運営に努めます。
高度化・専門化する消防・救急要請に迅速・的確に対応することができる体制の維持・確保に努めます。
いくことができるよう、自然環境や地球環境の保全に向けた啓発・実践活動の一層の推進に努めます。
廃棄物については、広域行政による処理施設の適切な運営に努めるとともに、排出をできるだけ抑制
また、町民の防火意識の高揚を図るとともに、常備消防、消防団、医療機関、警察等が密接に連携しつつ、
し、排出された廃棄物については極力再利用する「循環型社会づくり」をめざします。
安心力4
生活環境の充実
町民が上市町で安心して暮らすことができるよう、防犯、水利用、緑の確保等の生活環境施策を推進
します。
防犯については、町や関係機関、地域が一体となって防犯活動を展開するとともに、消費者保護体制
の充実に努めます。
水利用については、水道事業の安定した運営に努めるとともに、地下水の保全に努めます。
緑の確保については、公園・緑地の適切な維持管理に努めるとともに、地域の緑化に努めます。
また、墓地公園の拡張と共同墓の整備を進めるとともに、土地の境界・権利を明確化し、町民の財産
の保全を図る地籍調査を推進します。
32 基本構想
基本構想 33
序
論
基
本
構
想
基
本
計
画
付
属
資
料
基本構想
第4節
Schematic plan
自立した行財政運営の確立
第6章 土地利用基本構想
政策項目
土地は、将来にわたっての住民の生活や生産活動の基盤であることから、長期的視点に立ち、秩序ある合
自立した行財政運営の確立
1 地域づくり活動の促進
2 まちづくり情報の共有化
3 住民との協働による計画行政の推進
4 組織基盤 の強化
5 財政 の安定化
「地方分権・地域主権」の進展や住民ニーズの多様化等に対応するため、
PDCAサイクルによる行
政評価の確立と職員の意識改革や能力開発を積極的に推進し、自立した行政組織の確立に努めます。
また、地域産業の振興と若者の定住対策を積極的に進め、安定した自主財源の確保を図るとともに、
経常経費の削減、税の収納対策の推進等を行うことにより、健全な財政運営に努めます。
さらに、行政と町民とが協働でまちづくりに取り組むことができるよう、行政情報の公開、意見・情報
交換の場づくり、各種計画立案への町民の参画、広報手段の整備・活用等に努めます。
理的な利用を図ります。
そのため、町域を現在の利用形態や法規制の状況等から、
「森林ゾーン」、
「農業ゾーン」、
「市街地ゾーン」
と位置づけ、それぞれの区分のめざす方向性に沿った適切な利用方法への誘導を図ります。
1
基
本
構
想
森林ゾーンの保全と活用 ∼やすらぎの森づくり∼
国土保全・水源かん養、木材生産等の機能を持つ森林ゾーンの保全を図るとともに、自然を学び、
自然に親
しむ「山岳自然レクリエーション拠点」
・
「水と森のレクリエーション拠点」として、馬場島・早乙女湖周辺の整
備・活用を図ります。
2
農業ゾーンの保全と活用 ∼農地と工業用地の調和∼
無秩序な農地の転用の抑制を図り、優良農用地の保全に努めます。
また、美しい農村集落景観の保全を図るとともに、住環境の整備を進めます。特に、黒川から大岩に至る里
山地域を「名水と歴史のレクリエーションゾーン」と位置づけ、都市農村交流の拠点づくりを進めます。
なお、既存の工場用地を工業ゾーンと位置づけ、周辺環境との調和に努めます。
3
市街地ゾーンの計画的な整備 ∼快適な生活空間の確保∼
市街地の賑わいを創出するため、都市計画道路の整備等にあわせ、沿道立地型商業施設や企業、住宅等の
適切な立地誘導を図るとともに、
ポケットパークの整備等を通じて、
うるおいある生活環境づくりに努めます。
4
治山・治水対策の推進 ∼暮らしを守る事業の推進∼
地すべり防止区域、砂防指定区域、急傾斜地崩壊危険区域等における治山・治水対策を推進します。
以上をまとめた土地利用基本構想図は、次のとおりです。
34 基本構想
序
論
基本構想 35
基
本
計
画
付
属
資
料
基本構想
Schematic plan
土地利用基本構想図(全域)
滑川IC
415
自
46
15
4
寺
田
立富
山山
線地
方
鉄
道
富
陸
山 北
地
方 新宮川
鉄
道
本
線
3
名水と歴史の
レクリエーションゾーン
穴の谷霊場
上
市
相
ノ
木
3
越
中
泉
タウンセンター
道
車
動
8
丸山
総合公園
水と森の
レクリエーション拠点
眼目山
立山寺
33
山岳自然
レクリエーション拠点
46
立山IC
上市川ダム
大岩山日石寺
上市川第二ダム
ふるさと剱
親自然公園
馬場島
凡例
市街地ゾーン
剱岳
農業ゾーン
森林ゾーン
土地利用基本構想図(市街地)
0
1
2km
N
工業ゾーン
滑川IC
8号
道
国
北
工業ゾーン
線
幹
新
陸
富
山
地
方
鉄
道
本
線
陸
北
道
車
動
自
新宮川駅
カミール
生涯学習会館
かみいち総合病院
上市駅
本線
鉄道
地方
富山
相
ノ
木
駅
工業ゾーン
パル
タウン
センター
上市町役場
野球場
丸山
総合公園
体育館
立山IC
北アルプス
文化センター
保健福祉
総合センター
36 基本構想
野外多目的広場
屋内多目的広場
ウエルネスゾーン
富山健康科学専門学校
ウエルネススポーツセンター
前 期 基 本 計 画
基本計画
Basic plan
に ぎ や か・上 市
∼ 力 強 い 産 業・基 盤 ∼
基本計画
にぎやか・上市
Basic plan
農林業の振興
経済力1
めざす上市の姿
意欲ある担い手を中心として、質・量ともに安定した農林業生産が着実
に行われています。
現状と課題
※
■わが町の農業は、経営耕地面積 の約6割強、産出額の8割以上を稲作が占め、他に大麦や大豆、
さといも、
白ねぎ、なす、
りんご、生乳、肉牛、鶏卵その他幅広い営農体系による農業生産が行われています。
なお、農業以外の就業機会にも恵まれていることから兼業農家率は9割以上と高く、農業への就業依存度
が極めて低くなっています。
■町では、生産の近代化をめざして、農村総合整備事業等を活用し、農道や用・排水路の整備等を進めてきま
した。
※
また、近年は、機械の共同利用等による農作業の省力化や収益向上を図るため、集落営農組織 の育成と
※
※
複合経営 による経営の安定化を図るとともに、認定農業者 や営農組織等を中心に農地の集積を誘導し、
担い手の経営規模の拡大と農地の保全に努めてきました。
さらに、都市農村交流や地域ぐるみの農村環境改善等の取組も促進してきました。
住民が求める農業振興策
上市町産米(コシヒカリ)
94.9%
(22年度 )
の一等米※比率
野菜の作付面積
・さといも
・ねぎ
27年度 目標
設定の根拠
現水準を
保持する
現行値が既に高水準であり、
これを保持する
15ha
3ha
(ともに22年度 )
17ha
4.5ha
作付の奨励により、それぞれ増加をめざす
−
620ha
上市町集約化実施計画に基づく目標値
基
本
計
画
付
属
資
料
みんなの取組
31%
27%
1 良質な農産物 の安定生産の推進
29%
13%
経営の効率化を図るとともに、高付加価値作物・品種 の積極的な導入と精力的な土づくりによる良質
23%
農畜産物を利用した加工品の開発
また、環境にやさしい農業に努めます。
23%
27%
2 美しい農村空間づくり
17%
農業者と地域住民がともに、地域資源の保全活動、農業用水等の生産基盤の整備、都市農村交流活動等
13%
に積極的に参画し、美しい農村空間づくりに努めます。
15%
体験農業、観光農業の振興
※
で、
かつ、安定した農産物の生産に努めます。
20%
農道、用・排水施設の整備や
農地整備など生産基盤の充実
0%
基準値
47%
農業生産グループ・団体づくりや
育成施策の強化
廃棄物のリサイクルシステムの確立
項 目
33%
3 生産者と消費者との連携
11%
野菜の生産や農産物の加工に積極的に取り組むとともに、直売等による地産地消に努めます。
20%
20%
40%
上市町住民
60%
うち農林水産業従事者
資料:上市町まちづくりアンケート(平成21年12月 )
また、地元で生産された食材の消費に努めます。
4 地域 の営農確保に向けた取組の推進
地域における意欲的な担い手への農地の集約を図るとともに、集落営農組織の強化、新規就農者の受
入れ体制づくり等に努め、耕作放棄地 の増加を防ぎます。
※
■林業については、木材価格の低迷等により、林業生産活動が低下し、手入れの行き届かない森林が増加し
ています。しかし、森林は、木材の生産機能のみならず、水資源のかん養、生物の多様性の保全等といった
公益的機能を有しており、適正な管理・経営を促進することが求められます。
40 基本計画
序
論
基
本
構
想
54%
農業後継者・新規就農者の育成
先端農業技術などの積極的導入
(新品種、情報システムの導入など)
数値目標
施業のために新たに
路網の整備を行う
森林の面積
■今後もこうした取組を促進し、わが町の農業を支えていくことが求められます。
農地の集約や作業受委託などによる
経営規模の拡大
∼力強い産業・基盤∼
基本計画 41
基本計画
5 林業 の振興
森林の計画的な管理に努めるとともに、特用林産物 の安定生産に努めます。
※
また、住宅・倉庫等の建設・改修に当たっては、地元産材の活用に努めます。
6 有害鳥獣対策 の推進
駆除等を行うなど、有害鳥獣対策に努めます。
3 消費者との連携の強化
地産地消等を促進するため、農業者等が取り組む農産物加工や直売を一層振興し、消費者との連携強
化を図ります。
序
論
事業名等
食育・地産地消奨励事業
行政の取組
概 要
概 要
生鮮品・加工品の直売の振興や学校教育での活用等により、
地産地消を推進します。
また、教育、福祉その他さまざまな分野での食育活動を奨励します。
4 地域 の営農確保に向けた取組の促進
用・排水路の改修、農道整備等の基盤整備事業を推進するとともに、高付加価値作物・品種の導入や土
づくりを重点とした農業を奨励し、良質な農産物の安定した生産を促進します。
体制づくりを支援し、耕作放棄地の増加を防ぎます。
概 要
農業生産基盤整備事業
概 要
用・排水路、農道等の農業生産基盤を整備し、
経営の効率化を図るとともに、農地の利用
集積を図ります。
農産特産物振興事業
麦、大豆等といった水稲以外の主穀作物の作付の振興や上市町の特産農産物であるさ
といものブランド化、ねぎ、小菊その他園芸作物の生産の振興を図るほか、新たな作物
生産に対する支援を打ち出します。
基
本
計
画
【主要事業】
事業名等
【主要事業】
事業名等
基
本
構
想
意欲的な担い手への農地の集約を図るとともに、集落営農組織の強化や法人化、新規就農者の受入れ
1 良質な農産物 の安定生産の促進
概 要
農業経営体支援事業
上市町の農業を未来に引き継いでいくために、認定農業者を中心とした農業者や集落営
農組織等を育成するとともに、新規就農者の受入れ体制づくりに努めます。
優良農地確保事業
優良な農用地の他用途への転用を抑制するとともに、優良農地の意欲的な担い手への
集約を図ります。
また、耕作放棄地の活用を図ることにより、その増加を防ぎます。 5 林業 の振興
森林の計画的な管理により、森林資源の質的な向上を重点とした地域林業の育成に努めます。
2 美しい農村空間づくりの促進
美しい農村空間づくりに向け、農地・水・環境保全向上活動、都市農村交流活動等を奨励していきます。
【主要事業】
概 要
農地・水・環境保全向上対策
農地・農業用水や自然環境等の地域資源については、農業者だけで保全・管理すること
が難しくなってきていることから、集落ぐるみの共同活動である農地・水・環境保全向上
活動の取組を支援していきます。
中山間地域等活性化事業
中山間地域における農地、山林等の地域資源の荒廃を防ぎ、今後さらに活性化すること
※
を目的としたグリーンツーリズム 事業や里山保全活動を推進します。
また、特用林産物の安定した生産を促進します。
なお、公共施設の改修等に当たっては、地元産材の活用に努めます。
【主要事業】
事業名等
概 要
林道・作業道整備事業
森林施業の基本となる林道・作業道の整備を推進します。
森林整備事業
施業の集約化と施業者が作成する森林経営計画(仮)に基づく事業の推進を支援するほ
か、間伐、枝打、下刈等を適切に進めるなど、健全な森林環境の整備を推進します。
水と緑の森づくり事業
42 基本計画
∼力強い産業・基盤∼
【主要事業】
上市町有害鳥獣対策協議会や地元集落を中心に、有害鳥獣の生態把握、防護柵の設置及び管理、捕獲・
事業名等
にぎやか・上市
Basic plan
「富山県水と緑の森づくり税」を財源に、里山の再生、針葉樹林と広葉樹林の混交林整備、
地元産材の活用、森林ボランティアの育成、自然学習活動の展開等を進めます。
基本計画 43
付
属
資
料
基本計画
にぎやか・上市
Basic plan
∼力強い産業・基盤∼
6 有害鳥獣対策 への支援の強化
地域での有害鳥獣対策に対して、技術的・経済的支援の強化を図るとともに、捕獲隊後継者の育成のた
めの対策を講じます。
序
論
また、上市町役場有害鳥獣捕獲特別隊の充実を図ります。
【主要事業】
事業名等
有害鳥獣対策事業
基
本
構
想
概 要
概 要
上市町有害鳥獣対策協議会が中心となって、
防除や追払い等を行うことにより、農林産
物を有害鳥獣(サル、カラス、
クマ、
イノシシ等)による被害から守ります。
基
本
計
画
集落ぐるみの共同活動
付
属
資
料
有害鳥獣捕獲特別隊
※用語の説明
夕市
経営耕地面積:
農林業経営体が経営する耕地(田、畑及び樹園地等。借入耕地を含む。)の面積のこと。
集落営農組織:
集落を単位として農業生産過程における全部又は一部において共同作業を行う組織のこと。
複合経営:
複数作物の作付・出荷を行う農業経営方法のこと。
認定農業者:
農業経営基盤強化促進法第12条 に規定する農業経営改善計画の認定を受けた農業者のこと。
一等米:
農産物検査法による米穀検査により、一等米と判定された米のこと。
高付加価値作物・品種:
通常の価値に、それ以外の別の価値やサービスが付随した作物・品種のこと。
耕作放棄地:
(5年ごとに実施される農林業センサスの調査日以前)1年以上作付けをせず、今後数年の間に再び耕作をするはっきりとした意思のない土
地をいう。
稲刈り
特用林産物:
林野から産出される木材・用材以外の産物のこと。例えば、キノコ類や炭、
うるし等を指す。
グリーンツーリズム:
自然体験・農林漁業体験を中心とした、都市住民と農林漁村住民との交流活動のこと。
44 基本計画
基本計画 45
基本計画
経済力2
にぎやか・上市
Basic plan
商工業の振興
数値目標
項 目
現状と課題
■わが町には、従来からの繊維、医薬品関連企業に加え、昭和58年以降、県下に先駆けて実施した企業誘致
施策により、製造業を中心として、高度な技術力を有する企業が多数立地しています。景気の低迷や燃料
費・輸送費の高騰、国際競争の激化等による厳しい経営環境が続いていますが、各企業とも、市場の確保・
基準値
27年度 目標
877億円
(20年 )
964億円
企業誘致や振興施策等により、約10% の
増加をめざす
0件
(17年度∼
21年度 )
1件以上
(23年度∼
27年度 )
企業の設備投資は、景気にも左右される
ため、その実現に向け最大限に努力する
建設業従業者数
700人
(18年 )
現状維持
(26年 )
厳しい状況が続くと予想されるが、既存業
者の事業の拡大と異業種との兼業への支
援等により従業者の維持を図る
年間商品販売額
187億円
(19年 )
205億円
(26年 )
製造品出荷額等
誘致企業数
(5年間累積 )
拡大、
コストの削減、新分野の研究・開発に精力的に取り組んでいます。今後も、地場産業の活性化につな
がる企業誘致を推進するとともに、既存立地企業が、高度な技術・ノウハウを活かしつつ、付加価値の向上
や販路拡大等を図ることができるよう、商工会等との連携のもと、支援していくことが求められます。
■建設業は、公共事業や住宅需要の減少により、わが国全体で産業規模の縮小を余儀なくされており、わが
町でもその傾向が続いています。県や関係団体と連携しつつ、本業の安定を基本に、異業種への進出も視
∼力強い産業・基盤∼
野に入れた企業力の強化を支援していくことが求められます。
序
論
設定の根拠
基
本
構
想
基
本
計
画
振興施策により、約10% の増加をめざす
■商業・サービス業は、価格、品揃え、サービスに関する競争の激化や他市町村への購買力の流出が進んで
おり、町全体の年間商品販売額が10年間 で3分 の2に縮小するなど、多くの事業所が厳しい経営状況にお
かれています。今後は、少子高齢化により、域内マーケットはさらに縮小していくと考えられることから、地
域ニーズに見合った商業モデルを再考する必要があるとともに、逆に、広域から顧客を獲得することがで
きる優れたビジネスモデルを開拓していくことが不可欠であり、意欲ある事業者のこのような取組に対し
て、商工会等とともに支援していくことが求められます。
めざす上市の姿
高い技術力に裏付けられた高品質の生産・建設が人々の豊かな暮らし
を支えるとともに、地域内外をマーケットに、商業・サービス業の多様な
ビジネスモデルが展開されています。
みんなの取組
付
属
資
料
1 経営体力づくり
各事業所は、安定した経営を継続していくための体力づくりに向け、各種制度を最大限に活用し、設備
の近代化や情報化対策、環境対策、人材育成を進めます。
2 多様なビジネスモデルの開拓
各事業所は、内外の業界交流・異業種交流を進め、
アイデアやノウハウ等を交換しつつ、創意・工夫し、顧
客ニーズを捉えた多様なビジネスモデルの開拓に努めます。
また、現在事業を行っていない人も、さまざまな場面で培ってきた知識・経験・技術を活かして、積極的
に起業化を図ります。
3 働きやすい職場づくり
各事業所は、従業員の福利厚生を充実するなど、働きやすい職場づくりに努めます。
4 多様な特産品づくり
町の特産品としてのブランド確立に努めます。
5 みんなで維持する商業環境
できるだけ地元の商店で購買することにより、商業環境の地盤沈下をみんなで防ぐことに努めます。
46 基本計画
基本計画 47
基本計画
にぎやか・上市
Basic plan
4 勤労者 の就労環境の向上
行政の取組
町内の事業所における就労状況の把握に努めるとともに、関係機関と協力しつつ、適正な就労条件の確
1 事業所 の体力づくりへの支援
保や就労環境の向上を働きかけます。
町商工会、県商工会連合会、町工場協会等と連携し、町内の事業所の設備の近代化や情報化対策、環境
対策、人材育成等への指導や経済的な支援を進めます。
序
論
5 特産品開発 の促進
町の農業、商業、工業等が連携した特産品の開発・ブランド化を検討するとともに、
これを推進するため
の支援を拡充します。
【主要事業】
事業名等
人材育成事業
∼力強い産業・基盤∼
概 要
各種研修受講の助成や従業員どうしの交流の促進等により、スキルアップや就労意欲の
向上につなげます。
事業名等
特産品開発支援事業
2 多様なビジネス展開の促進
基
本
構
想
【主要事業】
概 要
農業者その他事業者が行う特産品の開発とそのブランド化に対する支援を行います。
基
本
計
画
町商工会、県商工会連合会、町工場協会等と連携し、研修会の充実や異業種交流の拡大、
チャレンジショ
ップ・チャレンジオフィスづくり等といった起業の支援に努めます。
【主要事業】
事業名等
起業支援の充実
概 要
付
属
資
料
関係機関と連携し、起業に対する支援に努めます。
3 積極的な企業 の誘致
恵まれた立地、豊富な水資源や土地資源、
きれいな空気、静穏な環境等といった上市町の優位性をアピ
ールし、積極的な企業誘致を図ります。
【主要事業】
事業名等
企業誘致事業
概 要
上市町の優位性のPRに努めるとともに、
新規立地に伴う周辺インフラ整備を推進します。
商店街イルミネーション
お休み処市姫
48 基本計画
基本計画 49
基本計画
にぎやか・上市
Basic plan
観光・交流の拡充
経済力3
∼力強い産業・基盤∼
めざす上市の姿
地域資源等の活用を図ることにより、訪問客が堅調に増加しています。
現状と課題
■わが町には、剱岳をはじめ、大岩山日石寺、穴の谷霊場、丸山総合公園等の観光・交流資源があります。しか
数値目標
し、回遊性や食の魅力が十分ではなく、集客は年間延べ55万人程度 と少なくなっています。
また、平成21年 には町内で撮影された映画『劔岳 点の記』が全国公開されましたが、町のシンボルである
この「剱岳」を一層積極的に観光・交流に活かすための前向きな取組が必要となっています。
項 目
年間観光入込客数
■一方、九十九里町との姉妹都市交流をはじめ、東京上市郷友会や富山県人会、高校同窓会等を通じた出身
基準値
27年度 目標
55万人
(20年度 )
60万人
設定の根拠
滞在型観光の強化と積極的なPRにより、
約10% の増加をめざす
者との交流、ふるさと観光上市まつりや剱岳雪のフェスティバル等の恒例イベント、
さらには種地区の棚田
オーナー事業、黒川地区の炭焼体験等のグリーンツーリズムを通じた内外との交流は、
わが町の財産です。
今後もこうしたつながりを大切にするとともに、出身者・有縁者によるさらなる交流の拡大を図っていくこ
とが求められます。
■近年、東海北陸自動車道の開通や間近に迫る北陸新幹線の開業、外国人訪問客の増加等により、県内の市
町村を取りまく観光・交流は新しい局面を迎えています。潜在的な観光資源の発掘・開発はもとより、効果
的な情報発信、宿泊・滞在機能の増強等により観光・交流を拡充し、地域経済の活性化や町のイメージアッ
プにつなげていくことが求められます。
44%
14%
0%
町内の事業所が連携し、産業体験・展示施設の整備や工場見学の受入れ等を進めることにより、薬業、健
康スポーツ産業、繊維工業、食品加工業等といったわが町の産業の奥深さを伝えるとともに、地域の活性
化と売上の向上を図ります。
45%
20%
18%
18%
39%
40%
17%
18%
地域内での案内版などを整備する
都市住民の受入に
積極的な人を増やす
4 産業観光 の受入れ体制づくり
23%
農作業などを体験できる施設や
指導できる人材を増やす
地域ぐるみで協力し、
受入体制の整備を図る
9%
19%
20%
40%
60%
上市町住民
全国
資料:上市町まちづくりアンケート(平成21年12月 )、内閣府「都市と農山漁村の共生・対流に関する世論調査」
(平成17年11月 )
50 基本計画
します。
客マナーの向上に努めるとともに、安心・快適に利用することができる施設づくりに努めます。
34%
31%
上市に来るまでの交通手段を便利にする
住民と都市住民が
交流できる場を提供する
また、身近にありながらも活用されていない地域資源を積極的に発掘・提案し、新たなまちづくりに活か
民間の飲食・物販施設、宿泊施設等では、地元産食材にこだわったおいしい食事の提供や気遣い等の接
36%
選択肢なし
地域内での移動手段を確保する
イベント等の開催に際し、
ボランティアガイドとして観光客を案内し、上市の魅力を伝えていきます。
3 ホスピタリティの充実
50%
36%
37%
宿泊施設や観光施設を増やす
潜在的な観光資源を発掘・開発する
1 観光ボランティアの推進と地域資源の発掘
観光客と住民がともに楽しめるイベント・交流事業を積極的に提案し、自らが母体となって実行します。
都市住民に町の魅力が伝わるように
効果的に情報を発信する
基
本
構
想
基
本
計
画
みんなの取組
2 住民主体 のイベント・交流事業の推進
都市住民の滞在機会を増やす方策
序
論
種地区の三世代交流
シャクヤク畑(県薬用植物指導センター)
基本計画 51
付
属
資
料
基本計画
Basic plan
にぎやか・上市
∼力強い産業・基盤∼
行政の取組
1 潜在的な観光資源 の発掘・開発と既存観光資源の強化
序
論
町観光協会をはじめ、関係団体、関係事業者等との連携により、
ボタン、
シャクヤク等の「花」やご当地グ
ルメ等の「食」、上市黒川遺跡群等の「歴史」といった潜在的な観光資源の発掘・開発に努めます。
また、歴史的に価値がある建物や後世に残したい風景等の保全・活用に努めるとともに、既存観光資源
の基盤等の強化に対する支援を拡充し、一層の誘客を図ります。
基
本
構
想
【主要事業】
事業名等
観光資源開発事業
剱岳周辺の
観光資源の発信
概 要
町民や町内事業者による新たな観光資源の開発を積極的に支援します。
基
本
計
画
「馬場島荘」を基点とし、剱岳周辺地域の観光資源の発信に努めます。
2 イベントの振興
付
属
資
料
関係機関・関係団体と連携し、民間によるイベントの充実に対する支援や各種大会やコンベンション等
の誘致に努めます。
グリーンツーリズム
【主要事業】
事業名等
「まちめぐり」の実施
イベント誘致・奨励事業
概 要
町の主要な観光名所や企業をバスで訪問し、
町の魅力や活力を体感することができる「ま
ちめぐり」を実施します。
観光・交流につながる各種イベントの誘致・奨励に努めます。
3 滞在型観光・交流機会の充実
町観光協会をはじめ、関係団体、関係事業者等と連携し、農業体験、スポーツ合宿、研修旅行等といった
受入れ体制の強化を図り、町の滞在型観光・交流機会の充実に努めます。
【主要事業】
事業名等
概 要
概 要
森林地域の観光活用
町の8割以上を占める山間部において、
トレッキング・ウォーキング、森林浴等を楽しめる
場所を整備し、
ニーズに合わせたメニューづくり等による滞在型観光を創出します。
各種交流事業の推進
グリーンツーリズムをはじめとする農業体験等を通じて、上市町住民との交流を図る事
業を推進します。
ふるさと観光上市まつり
52 基本計画
基本計画 53
基本計画
にぎやか・上市
Basic plan
定住の促進
経済力4
めざす上市の姿
雇用の場と良好な住まいの確保により、U・
Iターン者が堅調に増加して
います。
現状と課題
■わが町は、雇用の受け皿となる製造業等の企業誘致に努めるとともに、定住促進にも積極的に取り組み、
平成12年度・14年度 には「上市町民間住宅団地造成事業特別振興事業」により、民間事業者による宅地
造成において、道路・上水道配管等の敷設を町が行うなど、中山間地における住宅整備を誘導しました。
また、平成12年度 からは、中山間地における住宅の新築・購入費用の一部を補助する「上市町若年世帯定
住促進事業」を開始、平成20年度 からは、その補助対象地域を全町域に拡大するとともに、民間賃貸住宅
への入居に対する補助も導入し、
U・
Iターン定住につなげています。
さらに、平成20年度・21年度 には、新たに陽南町営住宅を整備し、中山間地への若者定住を図りました。
■総人口減少時代を迎え、
U・
Iターン定住を誘導していくことがますます重要となっており、今後もこれらの
定住促進施策を積極的に展開していくことが求められます。
都市住民が定住するための
仕事がないこと
地域内での移動のための
交通手段が不便であること
22%
25%
都市住民を受け入れるサポート体制が
整備されていないこと
地域住民が都市住民の受入れに
消極的であること
医療機関(施設)が少ないこと
地域の調和が崩れること
0%
32%
4%
27年度 目標
上市町民間住宅団地
造成事業特別振興事業の
累積実施件数
2件
4件
上市町若年世帯
定住促進事業の
累積利用件数
設定の根拠
制度の啓発・普及により、利用件数の増加
をめざす
52件
100件
制度の啓発・普及により、利用件数の増加
をめざす
3,831人
(21年10月 )
現状維持
若年世帯の移住やUターン等を進めるこ
とにより、現状維持を図る
基
本
計
画
付
属
資
料
1 積極的な情報 の発信
インターネットや人との交流等を通じて、上市暮らしの魅力を全国に情報発信します。
31%
2 U・
Iターン就職の積極的な受入れ
事業所は、全国からのU・
Iターン就職者の積極的な受入れに努めます。
14%
15%
13%
基準値
みんなの取組
49%
21%
23%
近所に干渉され、
プライバシーが
保てないと都市住民が思うこと
項 目
3 農林業を通じた交流・定住の促進
農林業体験や就農実習を積極的に受け入れることで、都会の人々に上市の農林業の魅力を伝え、
23%
定住につながるよう努めます。
13%
20%
40%
60%
上市町住民
80%
全国
資料:上市町まちづくりアンケート(平成21年12月 )、内閣府「都市と農山漁村の共生・対流に関する世論調査」
(平成17年11月 )
陽南町営住宅
54 基本計画
序
論
基
本
構
想
63%
54%
27%
数値目標
25歳 から39歳 までの
人口(男女合計)
移住希望者が定住する場合の問題点
買い物、娯楽などの生活施設が
少ないこと
∼力強い産業・基盤∼
基本計画 55
基本計画
Basic plan
にぎやか・上市
∼力強い産業・基盤∼
行政の取組
1 積極的な情報 の発信
序
論
全国のU・
Iターン希望者に向け、町の魅力や定住促進施策を積極的に情報発信します。
【主要事業】
事業名等
定住情報発信事業
概 要
基
本
構
想
パンフレット、
ホームページ等を活用した町の魅力や定住促進施策の紹介を充実すると
ともに、U・Iターン関連のイベントに定期的・継続的に参加し、上市町の住みよさを積極
的にPRします。
2 定住 のための住まいの確保の促進
基
本
計
画
U・
Iターン希望者が定住するためには、
宅地・住宅の確保が必要です。こうしたニーズに対し、空き地・空
き家情報の提供を積極的に行うとともに、民間住宅団地造成事業特別振興事業による宅地造成の促進、
若年世帯定住促進事業による町内居住の促進、
さらには(仮称)白萩西部町営住宅建設事業による良質な
町営住宅の供給を図ります。
【主要事業】
事業名等
概 要
民間住宅団地
造成事業特別振興事業
白萩西部小学校及び陽南小学校の通学区域において、民間事業者が宅地造成を行う際、
道路・上水道配管等の敷設工事を町が施行し、住宅整備を促進していきます。開発面積
の広い住宅団地開発については、町内全域を対象として事業を実施していきます。
若年世帯定住促進事業
夫婦の満年齢の合計が70歳未満 の世帯が、町内の新規の宅地に住宅(延べ面積100
平方メートル以上)を新築し、若しくは購入し、又は民間賃貸住宅を賃借し、
かつ、居住す
る場合に費用を助成することにより、若年世帯の定住促進につなげます。
(仮称)白萩西部
町営住宅建設事業
定住促進住宅(横法音寺)
若年世帯、子育て世帯等の居住の安定確保及び若年人口の誘導を目的として、寄附を受
けた湯上野地内の土地に町営住宅を整備することにより、地域の活性化と白萩西部小学
校の児童数の確保を図ります。
3 移住コーディネート機能の確立
町建設業協会や町ロータリークラブ、
JA、町商工会等の関係団体とともに、町が一丸となって移住促進
組織を運営し、空き地・空き家情報の提供のほか、
「移住ツアー・おためし暮らし」や農業体験、就農実習の
受入れ等、定住に関するコーディネート機能の確立をめざします。
【主要事業】
事業名等
移住コーディネート
機能の整備
概 要
「移住ツアー・おためし暮らし」の実施や農業体験、就農実習の受入れ、空き地・空き家情
報の提供を行うなど、移住を考える人とのマッチングを図る「移住コーディネート機能」
の整備を行います。
町民農園
56 基本計画
基本計画 57
付
属
資
料
基本計画
経済力5
にぎやか・上市
Basic plan
情報基盤・発信力の強化
数値目標
項 目
現状と課題
■近年、携帯電話やインターネット等の情報通信技術の発展が著しく、私たちの暮らしも一層便利になって
います。
■町においても、総合行政情報システムや地域イントラネット 等の整備を進め、サービス水準の向上や業務
※
の効率化につなげてきました。
また、生涯学習での情報教育や携帯電話不感地域の解消等といった情報格差の改善に努めてきました。
ケーブルテレビの
加入率
上市町ホームページの
月平均アクセス件数
地域情報化の満足度
序
論
基準値
27年度 目標
57.8%
64.0%
サービス等の向上により、約6% の増加を
めざす
7,435件
9,000件
掲載内容の拡充等により、約20% の増加
をめざす
24.0%
30.0%
住民アンケート
基盤の強化と情報力を高めることにより、
満足度の向上を図る
■一方、地域の情報基盤については、滑川市、立山町及び上市町で構成される滑川中新川地区広域情報事務
※
∼力強い産業・基盤∼
設定の根拠
※
組合(Net3 )がケーブルテレビ事業等を展開し、高速ブロードバンド 化やテレビのハイビジョン 化・多
チャンネル化といった高度化する情報社会に対する住民ニーズに対応してきました。
※
■情報化については、テレビジョン放送のデジタル化 により、ハイビジョンによる高精細な画像をはじめ、双
方向通信等といった高度で多彩なサービスの提供を行うことが可能となっています。
また、上市町内に既に整備されている高速ブロードバンド基盤を、住民も行政もともに一層有効に活用し
ていくことが求められます。
さらに、今後、町民の高齢化が一層進むことを受けて、情報格差を解消する施策を推進するとともに、個人
情報保護を徹底していくことが求められます。
■情報化の進展には、基盤の整備だけでなく、
これを有効に活用するための体
制づくりや創意工夫も重要です。特に、定住や交流を促進するには、上市町の
さまざまな情報をインターネット等を利用して発信し、住民はもちろんのこと、
県内外の人々に理解を促すとともに、住みよさや訪問の動機となるイメージ
の定着を図ることが必要です。
めざす上市の姿
基
本
計
画
みんなの取組
1 情報機器 の習熟
さまざまな機会を活用し、多様な情報機器の習熟に努めます。
2 全国・世界への積極的な情報発信
くち
インターネットや口コミ、その他さまざまな手法により、一人ひとりが積極的に地域の情報を発信し、町の
認識度の向上やイメージアップに努めるとともに、地域産業の活性化につなげます。
3 産業情報化 の推進
事業所内の情報化や業界間・異業種間での情報のデータベース化・ネットワーク化を進め、技術力の向上
やコストダウン、市場開拓、新規事業分野への展開等を図ります。
4 個人情報 の保護
個人情報をはじめとした業務上得られる秘密を厳重に管理し、漏えい等による悪用を防止します。
誰もが自分に必要な情報を入手・活用し、豊かな生活の実現や活力ある
産業の振興につなげる一方、地域にあふれる情報を積極的に発信して
います。
チャンネルかみいち(CATV )の撮影
58 基本計画
基
本
構
想
基本計画 59
付
属
資
料
基本計画
職員の情報機器に関する知識・技術の習得を進めるとともに、行政事務のさらなる電子化・ネットワーク
1 住民 の情報化の促進
化を進めます。
高度情報通信基盤の普及とその利活用についての周知を進め、住民や事業所等の情報化を応援してい
きます。
なお、移動通信については、特に山間地における不感地帯が依然として多いことから、その解消に向け
た施設整備について、民間事業者・関係機関に働きかけていきます。
また、情報教育を充実するとともに、情報バリアフリー やプライバシーの保護、情報犯罪の防止等の取
※
組を強化します。
【主要事業】
事業名等
概 要
ケーブルテレビ運営事業
広域で連携し、
Net3での魅力的な番組配信と効率的な事業運営に努めます。
なお、番組配信においては、行政情報や防災情報をはじめとする住民の日常生活に密接
な情報を、
よりわかりやすく提供することができるよう工夫します。
移動通信用鉄塔施設の
整備推進
∼力強い産業・基盤∼
3 行政内部 の情報化の推進
行政の取組
高速ブロードバンド
回線の活用促進
(民間部門)
にぎやか・上市
Basic plan
整備された高速ブロードバンド回線の活用を促進するため、その周知を徹底します。
特に、事業活動においては、高速通信の利用が既に必須となっていることから、加入・利
用促進に向けた支援策について検討します。
序
論
また、個人情報保護条例に基づき、行政が保有する個人情報の保護を徹底します。
【主要事業】
事業名等
行政情報システム
運用事業
概 要
総合行政情報システムその他の情報システムを適切に運用し、住民サービスの向上と
行政事務の効率化に努めます。
また、各課の多様な利用目的に対応した統合型GIS※ の導入を図ります。
高速ブロードバンド
テレビ会議や遠隔医療等といった高速ブロードバンド回線を活用した事業の定着に努め
回線の活用(行政部門) ます。
4 情報化に関する調査・研究等の推進
住基カードをはじめとする「ICカード技術 」、地理的な不利性が少ない「衛星通信技術」等といった最
※
※
いった国の情報通信技術戦略に沿った情報基盤の整備を進めます。
付
属
資
料
※用語の説明
「上市町」を県内外の人々にもっと知ってもらうため、上市ならではの「エピソード」を発掘し、
インター
地域イントラネット:
ネットその他の多様なメディア・手段でタイムリーに発信します。
役所、小中学校、保育所その他公共施設を光ファイバーによる100Mbps超高速LAN で結び、地域住民が自宅近くの公共施設に設置した公
開端末やインターネットから各種住民サービスを利用することができる環境整備のこと。
な発信に努め、上市町のイメージ構築を図ります。
インターネット通信速度が512kbps以上(超高速ブロードバンドは、30Mbps以上 )であることをいう。
特に、特産品その他上市町の「地域ブランド」として展開することが可能なものについては、
より重点的
また、上市町のイメージアップのための「PRキャラクター」の作成・活用を検討します。
【主要事業】
概 要
上市エピソード発信事業
観光・交流につながる上市町の「エピソード」等を多様なメディアで積極的に発信します。
PRキャラクターの
作成・活用の検討
高速ブロードバンド:
ハイビジョン:
高精細度テレビジョンのこと。従来のアナログ標準画質に比べ、走査線を増やすことで高精細な画像を映すことができる。現在、ハイビジョン
を超えるスーパーハイビジョンの実用化に向けた研究開発が進められている。
テレビジョン放送のデジタル化:
事業名等
イベントへの出演や関連商品の展開等、上市町のPRと活性化のための「PRキャラクタ
ー」の作成・活用を検討します。
アナログテレビジョン放送を停止し、デジタルテレビジョン放送に切り替えること。このことにより、
「高精細度・高音質化」、
「多チャンネル化」、
「双方向化」を提供する。また、空いたチャンネルは、携帯電話等の移動体通信や高度道路交通システム等に有効活用を図ることとなっている。
情報バリアフリー:
音声読み上げソフト等を利用することで、身体等に障がいがある人でも支障なく情報通信を利用することができるようになっていること。
統合型GIS:
GIS
(地理情報システム)とは、地理的位置を手がかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に
表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術のこと。統合型GISでは、
GISの特徴を活かして、各部署が「共用空間データ(地方公共団
体の庁内の複数部署において多目的利用や共用を行うことが可能な空間データのこと。)」を利用することにより、全体として空間データ整
備の重複を防ぎ、
データの作成費用や更新費用を削減するとともに、位置に関わる諸情報をGISによってデータベース化して共用することに
より、
さまざまな行政分野において住民サービスの向上、庁内の業務の効率化・高度化、地域の課題解決を実現することを目的としている。
ICカード技術:
ICチップを組み込んだカードの技術利用のこと。例えば、住民基本台帳カードは、
カードの券面だけでなく、
これに搭載するICチップにも氏名、
住所、顔写真データ等を記録し、パソコンによる本人確認や年齢の機械判定に利用することができる。
自治体クラウド:
近年さまざまな分野で活用が進んでいるクラウドコンピューティング(データーサービスやインターネット技術などが、ネットワーク上にある
サーバ群(クラウド(雲))にあり、ユーザーは今までのように自分のコンピュータでデータを加工・保存することなく、
『どこからでも、必要な
時に、必要な機能だけ』を利用することができる新しいコンピュータネットワークの利用形態(i-Japan戦略2015 :
IT戦略本部))を電子自治
体の基盤構築にも活用していこうとするもの。市町村ごとにサーバを設置し、
システム運用していたものを、県内1箇所に集約し、サーバやシ
ステムを共有化することにより、経費の節減を行うことができる。
60 基本計画
基
本
計
画
新技術のいち早い導入・有効活用に向け、庁内での調査・研究を進めるとともに、
「自治体クラウド 」等と
山岳地等における携帯電話の不感地帯を解消するための基盤整備を推進します。
2 地域情報・ブランドの発信
基
本
構
想
基本計画 61
基本計画
経済力6
にぎやか・上市
Basic plan
交通網の充実
∼力強い産業・基盤∼
みんなの取組
1 みんな の道づくり
沿道への花植えや緑化の推進、清掃等により、美しい道づくりに積極的に協力するとともに、地域の道路
現状と課題
整備の計画づくりの場に積極的に参画します。
■自動車交通の発展は、町の産業や生活水準の向上に欠かせません。そのため、
これまでにも、町や県の施
行により、中央地区道路改良事業(正印新北島北線・横越荒田線)、都市計画道路横越大永田線の整備等を
進め、道路網のネットワーク化を図ってきました。今後も、国・県と連携し、計画的かつ効率的な道路整備を
進めるとともに、老朽橋梁の改修・耐震化、消雪装置の更新等にも取り組んでいく必要があります。
また、花や緑と調和した道路景観づくりや人にやさしい道づくり等といった道路環境の質的な向上を図る
ことも必要です。
■車社会といわれる現代においては、運転免許所持者の増加や通過交通量の増大、高齢化の進展等により交
通安全対策の重要性は日々高まってきており、地域ぐるみでの交通安全対策が重要です。
■一方、公共交通については、富山地方鉄道と町営バス(コミュニティバス・スクールバス)があります。モー
タリゼーション の普及により、乗車率は厳しい状況ですが、乗用車を運転することができない住民にとっ
※
ては、通勤・通学、買物、通院等の重要な交通手段であり、その維持・確保が求められます。
2 安全運転 の推進
無理な追越しや暴走運転、無灯火運転をしないなど、交通ルールを遵守し、安全運転に努めます。
3 交通安全に関する学習の推進
4 公共交通 の積極的な利用
基
本
計
画
環境や人にやさしい公共交通を積極的に利用し、自らがその運行を支えます。
行政の取組
1 道路環境 の向上
ほか、橋梁の長寿命化、除雪・消雪対策、沿道景観づくり、バリアフリー化等を推進します。
橋梁改修等による道路環境の向上と公共交通の確保が図られています。
また、正印から上経田までの道路(都市計画道路横越大永田線)の開通に併せ、鉄道駅の新設やそれに
伴うパークアンドライド 用駐車場等の設置を計画するなどといった周辺環境の整備を行うことにより、利
※
便性の向上を図ります。
さらに、環日本海時代の進展を見据え、北陸地域の発展に寄与する「アルプス縦貫トンネル」の整備に
数値目標
向けた活動を一層推進します。
項 目
上市駅、新宮川駅及び
相ノ木駅の1日平均
乗降客数の合計
62 基本計画
基準値
27年度 目標
2,059人
現状維持
町営バスの年間利用者数
(スクールバス利用の
児童・生徒を除く。
)
23,848人
公共交通の住民満足度
18.0%
26,600人
25.0%
設定の根拠
少子化等が進む中、電車利用の利便を図
ることにより、現状を維持する
人口推計による高齢者の増加率(平成22
年・27年比 )により算出
住民アンケート
町民の4人 に1人 が満足している状況を
めざす
基
本
構
想
交通安全教室等に積極的に参加し、その知識・技術の習得に努めます。
国・県と連携し、生活環境の改善や産業の振興に結びつく路線を中心とした道路の整備・改良に努める
めざす上市の姿
序
論
【主要事業】
事業名等
概 要
道路整備・改良事業
生活環境の改善や産業の振興を図るため、町道和合・柿沢線、町道神田・稗田線等といっ
た幹線となる道路の整備・改良を進めます。
また、都市計画道路横越荒田線のさらなる整備を県に要望していきます。整備・改良に
当たっては、沿道景観づくりやバリアフリー化等に努めます。
橋梁長寿命化計画
橋梁の長寿命化計画を策定し、三杉橋等の老朽橋梁の改修を図ります。
除雪・消雪対策事業
老朽化が進む消雪施設や除雪車両等の更新を進め、降雪に対する備えを充実します。
都市再生整備事業
相ノ木地区の都市計画道路横越大永田線付近に鉄道駅を新設するとともに、駅前広場、
駐車場等の周辺整備を行い、パークアンドライドを促進していきます。
アルプス縦貫トンネルの
整備に向けた取組の推進
長野県大町市と富山県とをダイレクトに結ぶアルプス縦貫トンネル整備の重要性を国や
関係機関に引き続き訴えていきます。
基本計画 63
付
属
資
料
基本計画
Basic plan
2 交通安全対策 の推進
警察や関係団体、家庭、学校、地域等と緊密な連絡体制を築き、交通安全教室等を通じた啓発を行うと
ともに、交通安全施設の整備・設置を継続的に進めます。
【主要事業】
事業名等
交通安全施設整備事業
概 要
区画線、道路防護柵、
カーブミラー、視線誘導標、
ポストコーン等の交通安全施設の整備・
設置を継続的に進めます。
3 公共交通 の維持・確保
鉄道については、新駅の設置による利用者における利便の向上を図るとともに、沿線自治体が一致協力し
つつ、富山地方鉄道沿線地域公共交通総合連携計画に基づく取組等を推進し、鉄道の利用促進に努めます。
また、町営バスは、運行路線やダイヤの見直し等により、利用者の利便性の向上に努めます。
【主要事業】
事業名等
概 要
利用しやすい公共交通の
仕組みづくり
沿線自治体とともに、
ノーマイカーウィークキャンペーンやパークアンドライド施設の整
備を進めるとともに、
ICカード「えこまいか」の普及や駅施設のバリアフリー化を促進し
ていきます。
北陸新幹線と連携した
交通体系づくり
沿線自治体や民間事業者と連携し、北陸新幹線の利用者が富山駅・新黒部駅を拠点に、
電車、
リレーバス、
レンタカー・レンタバイク・レンタサイクル等を組み合わせて呉東地域
を周遊できる仕組みづくりを検討します。
町営バス運行事業
町営バス(コミュニティバス・スクールバス)事業を引き続き運営し、町民の生活路線の
維持・確保に努めます。
また、運行路線・ダイヤの随時見直しや必要に応じて実証実験等を行うことにより、利便
性の向上に努めます。
交通安全教室
※用語の説明
モータリゼーション:
自動車の大衆化現象のこと。
パークアンドライド:
最寄りの駅まで車で行き、そこから電車やバスに乗って通勤・通学等を行う方式のこと。
64 基本計画
都市計画道路
基本計画
Basic plan
す く す く・上 市
∼ 育 ち 、輝 く 地 域 人 材 ∼
基本計画
人間力1
すくすく・上市
Basic plan
次世代の健全育成
∼育ち、輝く地域人材∼
数値目標
項 目
基準値
27年度 目標
乳幼児健診受診率
・4か月児健診
・1歳6 か月児健診
・3歳児健診
100%
93.3%
98.1%
維持
維持
維持
乳児訪問のカバー率
94.7%
維持
3歳児 の虫歯保有率
20.1%
20%以下 の
維持
かな療育・発達支援に努めています。
妊娠11週以下 での
妊娠の届出率
83.7%
100%
すこやか親子21 での設定値
助成や学校給食費の補助を町単独で行っています。
地域子育て
支援センター箇所数
1カ所
2カ所
次世代育成支援地域行動計画における
設定目標
育所(園)をはじめとする各施設と家庭、地域が一体となって、一人ひとりの個性や成長にあわせた次世代
一時保育定員数
5人/日
10人/ 日
次世代育成支援地域行動計画における
設定目標
■町では、児童虐待の早期発見と要保護児童等への適切な保護・支援を図るため、
「上市町子育て支援ネッ
休日保育定員数
15人/ 日
20人/ 日
次世代育成支援地域行動計画における
設定目標
現状と課題
■子どもたちが健やかに育つためには、子どもたち一人ひとりが、安全・安心な環境のもと、いきいきと活動
することができる地域づくりが重要です。
また、子育ての喜びを感じ、親子がともに成長していくためには、ゆとりをもって子育てをすることができ
る地域づくりが重要です。
■こうした「次世代」の育成のために、乳幼児健診や健康教育・健康相談、家庭訪問等の実施を通じて、親子
の健やかな成長を支援するとともに、保育所(園)での就学前保育や放課後児童対策を推進しています。
また、発達に心配のある子どもたちに対しては、障がい児等療育相談会やことばの教室等を通じ、きめ細
さらに、経済的支援として、法定の制度である子ども手当、児童扶養手当の支給等のほか、子どもの医療費
■幼児期は人間の一生のうちで心身共に最もめざましく発達し、人間形成の基礎を培う大事な時期です。保
育成を推進していくことが求められます。
トワーク」を設置しています。今後、
この機能をさらに充実させ、児童虐待の問題に正面から向き合うこと
序
論
設定の根拠
現在の高い受診率を維持する
基
本
構
想
現在の高い受診率を維持する
県民歯の健康プランに基づく目標値
基
本
計
画
付
属
資
料
により、町と関係機関とが一体となって、子どもや家庭への援助方法やその対策を考え、対処していくこと
が大切です。
みんなの取組
1 地域ぐるみの子育て支援の推進
めざす上市の姿
「地域で子どもを育てる」という意識をもちつつ、子どもたちへの声かけや児童クラブ活動、放課後子ど
子育てが地域全体で支えられ、子どもたちが心身ともに健やかに成長し、
安心して子どもを産み育てています。
も教室等を通じた世代間の交流を積極的に進めます。
また、誰もが地域活動に積極的に参加することができる仕組みづくりと工夫に努めるとともに、子どもた
ちや子育て中の親自らがその中心となって行動し、地域活動を盛り上げます。
2 家庭教育 の理解と実践
子育てに関する相談や学習の機会を活用し、家庭での教育・しつけについての理解と実践に努めます。
3 子育て家庭が働きやすい職場づくり
※
町内の企業・組合等の事業所は、事業主行動計画 の策定、育児休業制度の遵守、ひとり親世帯への配慮を
行うなど、子育てをしながら働くことができる環境づくりに努めます。
4 地域ぐるみのひとり親家庭支援の推進
地域活動を通じ、
ひとり親家庭が必要とする家庭環境を地域ぐるみで支援します。
親と子のふれあい
66 基本計画
看護体験
基本計画 67
基本計画
すくすく・上市
Basic plan
∼育ち、輝く地域人材∼
3 子育て支援サービスの強化
行政の取組
女性が仕事や地域活動を続けながら、安心して子どもを育てることができるよう、延長保育や低年齢児
1 親と子の健やかな成長の支援
保育、一時預かり、放課後児童健全育成事業等といった多様なニーズに即した支援に努めます。
保健部門と教育部門とが連携し、結婚や出産・育児、家庭をもつことの意義・大切さを、思春期から啓発・
教育していきます。
妊娠・出産期については、授乳、夜泣き等といった赤ちゃんについての正しい知識を得て、事態に即した
適切な対応を実践することができるよう、父親・母親に対する啓発・教育を行うとともに、不妊等の悩みに
対しても、県や医療機関と連携しつつ、支援していきます。
乳幼児期については、健康診査、健康教育・健康相談、家庭訪問等の実施により、疾病等の早期発見・早
期治療、子どもの健全育成につなげるとともに、親の悩み・不安の解消に努めます。特に、障がい児等療育
相談会等を通じて、発達の心配のある子を的確に把握し、療育・発達支援につなげていきます。
【主要事業】
事業名等
概 要
妊娠・出産期保健事業
パパママ教室、妊娠届出時アンケート等により、啓発・教育や相談を進めるとともに、妊
婦一般健康診査や妊婦歯科検診への助成を行います。
また、不妊治療への相談や経済的支援を行います。
乳幼児期保健事業
新生児・乳児への訪問や来所による随時相談をきめ細かく実施するとともに、各乳幼児
健診事業、各予防接種事業、離乳食教室、すくすく教室、ママのリフレッシュ教室、障がい
児等療育相談会等の実施により、親と子の健やかな成長を支援します。
学齢期保健事業
各予防接種事業を推進するとともに、小児生活習慣病予防や未成年の喫煙・飲酒の防止、
心の健康づくり等といった学齢期における心身の健やかな成長を支援します。
また、国・県の制度等も活用しつつ、子育て家庭への経済的支援の充実に努めるとともに、子育て支援
センターを拠点に子育て情報の提供や相談、学習事業を行うなど、子育てにおける不安の軽減や子育て
のネットワークづくりを促進します。
【主要事業】
事業名等
基
本
構
想
概 要
保育メニュー多様化事業
病児病後児保育(体調不良児対応型等)や延長保育の拡充を推進します。
放課後児童健全育成事業
放課後、
共働き家庭等の小学校低学年児童を預かる「放課後児童クラブ(町営5、民営1)」
の適切な運営に努めます。
子育て世帯への
経済的支援事業
国の制度である子ども手当の支給、子ども医療費助成等を推進するとともに、町単独の
メニューを検討していきます。
地域子育て支援拠点事業
子育て支援センターにおいて、主に未就学児童とその親を対象にした子育て情報の提
供や相談、学習事業を展開していきます。
※
また、子育てサポーターを育成するとともに、
ファミリーサポートセンター の設置を検
討します。
私立幼稚園就園奨励事業
町外の私立幼稚園に通園する子どもについて、保護者の経済的負担の軽減を図るため
の支援を行います。
4 ひとり親家庭支援の充実
2 就学前保育・教育の充実
公立・民間の各保育所(園)においては、施設を運営する法人・団体の協力のもと、子どもたちの基本的
な生活習慣の獲得に最も力を注ぎつつ、自然体験や多世代交流、絵本の読み聞かせ等を積極的に採り入
れた保育・教育の推進を図ります。
民生児童委員や町社会福祉協議会等と連携し、子育ての不安等に対する相談体制を充実するとともに、
各種経済的支援制度の周知と活用を促進し、
ひとり親家庭の経済的な安定と自立につなげます。
【主要事業】
なお、町の子どもの数の減少傾向や国の法制度改革の動向に注視しつつ、保育所(園)の統合、公立保
事業名等
また、
ことばの教室では、今後も、一人ひとりの障がいや発達の状況に応じて、きめ細かな療育・発達支
ひとり親家庭
医療費助成事業
育所の民営化、幼稚園教育機能を付加した「こども園」への移行等について検討していきます。
概 要
ひとり親家庭に対して、医療費を助成します。
援に努めていきます。
【主要事業】
事業名等
概 要
公立保育所運営事業
公立保育所での適切な保育を推進するとともに、各施設に必要な修繕を随時行い、快適
な環境を提供します。
また、
保育所の統合や民営化への移行、
「こども園」への移行等について検討していきます。
民間保育所運営
支援事業
民間保育所での適切な保育の推進を働きかけるとともに、施設等の整備・改修について
は、必要に応じて助成します。
ことばの教室運営事業
ことばの教室でのきめ細かな療育・発達支援を推進します。
68 基本計画
序
論
基本計画 69
基
本
計
画
付
属
資
料
基本計画
すくすく・上市
Basic plan
∼育ち、輝く地域人材∼
5 青少年教育 の推進
非行防止等の青少年健全育成活動を活性化するとともに、青少年の創造性と情熱をまちづくりに活か
すため、放課後子ども教室の開催・開催支援や児童クラブ・母親クラブをはじめとする地域組織の育成に
序
論
努めます。
【主要事業】
事業名等
概 要
青少年健全育成事業
青少年健全育成関係団体と連携し、青少年の健全育成に努めます。
放課後子ども教室
推進事業
地域の人々の参画を得て、放課後や週末等において、学習活動やスポーツ・文化芸術活
動、地域住民との交流活動の機会を子どもたちに提供する取組を推進します。
児童クラブ・母親クラブ
育成支援事業
地域活動の中心となる児童クラブ・母親クラブの活性化を図るため、その活動に対する
支援を行います。
基
本
構
想
基
本
計
画
鮎の手づかみ
放課後支援
※用語の説明
陶芸教室
事業主行動計画:
平成15年 に成立した「次世代育成支援対策推進法」に盛り込まれたもので、次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ、育成される環境の整
備を行う「次世代育成支援対策」を進めるため、国や地方公共団体による取組だけでなく、301人以上(平成23年4月 1日以降は、101人以
上)の労働者を雇用する事業主はこれを策定し、速やかに届け出なければならないこととされている。雇用する労働者が300人以下(平成
23年4月 1日以降は、100人以下 )の事業主にも、同様の努力義務がある。
ファミリーサポートセンター:
地域において育児や介護の援助を受けたい人と行いたい人とが会員となり、育児や介護について助け合う会員組織のこと。
70 基本計画
基本計画 71
付
属
資
料
基本計画
人間力2
すくすく・上市
Basic plan
学校教育の充実
∼育ち、輝く地域人材∼
めざす上市の姿
郷土への誇りと人を思いやるやさしさをもち、生きる力と生涯にわたっ
て学び続ける意欲をもった子どもたちが育っています。
現状と課題
序
論
■子どもたちが基本的な生活習慣を確立し、社会の一員として、責任をもって行動することができる人材と
なるよう育成するとともに、自己の学力や運動能力を伸ばし、健やかに成長していくためには、家庭・学校・
地域のそれぞれがもつ教育機能を一層発揮していくことが求められています。
■わが町では、現在、上市中央、南加積、宮川、相ノ木、陽南及び白萩西部の6つ の小学校と上市中学校の計7
つの町立学校、県立上市高等学校、富山健康科学専門学校で学校教育が推進されています。
■小・中学校では、平成14年度 から「生きる力を育む教育」として、教科横断・地域連携による「総合的な学
習の時間」がスタートしました。わが町においても、先生一人ひとりが創意・工夫し、自然体験や職場体験、
高齢者とのふれあい等の活動を展開しています。
■その後、子どもたちの学力や規範意識の低下等の問題に対応するため、平成18年度 に教育基本法が改正
※
※
された後、翌年度には学校教育法等も改正され、全国学力・学習状況調査 や学校評価 等が実施されてい
ます。
■平成21年4月 から一部導入された「新しい学習指導要領」
(完全実施は小学校が23年度、中学校が24
年度)では、中学校武道の必修化や「生きる力」の基礎となる言語活動の充実のために、外国語教育が強
化されており、その対応が求められます。
また、近年、日本語の乱れが指摘されていることから、母国語としての理解を深める教育も重要となって
数値目標
項 目
基準値
27年度 目標
基礎学力の定着に向けた
教育ができていると思う
保護者の割合
21.0%
25.0%
基
本
構
想
設定の根拠
住民アンケート
15回
17回
品目として取り入れる種類を可能な限り
増やす
小・中学校図書館の
1人当たりの
年間貸出図書数
8冊
10冊
読書の啓発により、25% の増加をめざす
小・中学校の特別
※
支援教育支援員 数
7人
現状維持
地元食材を利用した
給食の回数(小・中学校)
基
本
計
画
付
属
資
料
各校に1人ずつの配置を維持する
います。
みんなの取組
上市町の小・中学校への評価(小・中学生の子どもがいる町民)
基礎学力を定着する教育ができている
21%
48%
個性を尊重する教育を行っている
15%
42%
子どもたちが先生を尊敬している
15%
39%
安全管理が行き届いている
いじめや荒れが少ない
0%
28%
22%
33%
34%
46%
19%
20%
そう思う
40%
どちらでもない
25%
60%
そうは思わない
0%
10%
0%
12%
18%
42%
9%
0%
7% 0%
13%
80%
わからない
1 地域ぐるみの学校教育の推進
PTA活動や子どもたちの校外活動の受入れ等を通じて、学校運営に積極的に参画・協力していきます。
2 家庭教育 の推進
学校に任せきりにせず、学校と家庭それぞれの役割を理解して、家庭での教育・しつけに努め、学力・体力
の向上と自律心の育成を図ります。
0%
100%
無回答
資料:上市町まちづくりアンケート(平成21年12月 )
14歳 の挑戦
72 基本計画
基本計画 73
基本計画
すくすく・上市
Basic plan
∼育ち、輝く地域人材∼
3 不登校等 の子どもたちへのサポートの推進
行政の取組
いじめや不登校等に迅速かつ的確に対応するため、家庭・学校・地域の緊密な連携のもと、その相談・指
1 小・中学校の教育内容の充実
導に努めます。
児童・生徒一人ひとりの個性を尊重し、基礎・基本を定着させる教育、そして、自ら学ぶ意欲を引き出す
教育を推進します。
また、自然体験や社会体験、職業体験、情報教育、国際理解に関する学習、食育、読書活動の推進等にお
いて、地域に根ざした特色のある学習を推進します。
さらに、障がいのある子どもたちが、心豊かにたくましく育ち、将来の社会参加と自立を実現する教育の
推進に努めます。
序
論
【主要事業】
事業名等
不登校児童・
生徒相談支援事業
概 要
スクールカウンセラー 、
スクールソーシャルワーカー 等によるきめ細かな相談・支援に
努めるとともに、適応指導教室の適切な運営に努めます。
※
※
4 地域ぐるみの高校・専門学校教育の振興
【主要事業】
県立上市高等学校と町内の事業者との交流や富山健康科学専門学校と町のスポーツ部門や町内企業
事業名等
概 要
国際理解に関する
学習の推進
語学指導外国青年の招致を継続するとともに、外国語教育に対応した指導助手の確保
に努めます。
情報教育の推進
情報機器の操作と活用方法の習熟を図ります。
との交流等をコーディネートし、地域ぐるみで高校・専門学校教育の振興を図ります。
基
本
計
画
5 学校間交流 の推進
町内の小学校相互の交流を推進することにより、
それぞれの地域がもつ自然、
文化等の特徴を理解し、
郷土に対する知識を深めます。
食育の推進
給食での地元産食材の活用や農林業の体験学習を拡大するなど、
食育の推進に努めます。
読書活動の推進
小・中学校図書館の図書の充実に努め、読書活動を推進します。
特別支援教育の推進
児童・生徒一人ひとりに対するきめ細かな個別の教育支援計画の推進、学校施設のバリ
アフリー化、特別支援教育支援員等の確保に努めます。
付
属
資
料
【主要事業】
事業名等
ふるさと学習の充実
概 要
学校の垣根を越え、学年ごと
にテーマを決めて「ふるさと」
を学ぶ「ふるさと学習」の取
組を充実します。
9歳 の挑戦
2 小・中学校の教育環境の充実
県教育委員会と連携し、研修の充実等による教職員等の資質と指導力の向上を図るとともに、施設・設
備の計画的な整備・改修を進めることにより、児童・生徒を取りまく教育環境の充実を推進します。
また、地域ぐるみでの学校安全対策を推進します。
【主要事業】
事業名等
概 要
学校施設改修事業
改修を要する校舎や付随施設の整備を行い、快適な教育環境の確保に努めます。
学校給食施設整備事業
管内小・中学校の給食施設の改修を行います。
また、各学校の調理室の統合や民間委託についての検討を進めます。
※用語の説明
全国学力・学習状況調査:
日本全国の小・中学校の最高学年(小学6年生、中学3年生 )を対象として、義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な
児童・生徒の学力や学習状況を把握・分析するとともに、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図ることを目的に行われるテストのこと
で、平成19年(2007年 )から実施されている。
学校評価:
学校の教育活動その他学校運営の状況について、各学校が、その実情に応じて具体的な努力目標や基準を明らかにしたうえで、計画的に点検・
評価を行うことにより、学校の教育計画や教育活動の改善・充実・発展を絶えず図っていくことをめざしたもの。
特別支援教育支援員:
教育上特別な支援を必要とする児童・生徒等に対して、障がいを克服するための教育を行う介助員及び学習支援員のこと。
スクールカウンセラー:
児童・生徒・学生の不登校や校内・学内での種々の問題行動等の対応に当たっては、専門的な心理学知識や心理援助知識が求められることが
あることから、
これら高度な専門的知識を有し、心理相談業務に従事するため、各教育機関に置かれる心理職専門家のこと。
スクールソーシャルワーカー:
教育分野に関する知識に加えて、社会福祉等の専門的な知識・技術を用いて、児童・生徒の置かれたさまざまな環境に働きかけて支援を行い、
教育相談体制の整備を支援する者のこと。
74 基本計画
基
本
構
想
基本計画 75
基本計画
人間力3
すくすく・上市
Basic plan
生涯学習の振興
∼育ち、輝く地域人材∼
みんなの取組
1 意欲的な学習活動 の推進
町の学習講座や行事、団体活動等に積極的に参加し、
また、自らが携わることにより、それぞれの余暇を楽
現状と課題
■私たちは、科学技術の進歩や国際化、情報化の進展に伴って、常に新しい知識や技術を習得していくこと
が必要です。
しむとともに、健康づくりや仲間づくりを行います。
2 みんなで創る生涯学習環境づくり
また、心の豊かさが求められる時代・状況の中で、生きがいや自己実現等につながる学習活動へのニーズ
自らがもっている知識、技術、経験等を、講師や指導者として地域や住民に還元し、生涯学習に対する気運
■こうした要望から、町教育委員会では、ふるさと町民学園の実施、公民館講座の開催等を通じて、町民の学
施設の利用に際しては、施設そのものや備品を大切に使い、お互い譲り合いの気持ちをもって、気持ちよ
が一層高まっています。
習活動を支援してきました。
■今後も、学習指導者・学習ボランティア等といった人材の育成を図りつつ、引き続きこうした取組を推進し、
の高揚に努めます。
また、生涯学習施設の運営・管理等に積極的に協力します。
基
本
計
画
行政の取組
1 学習活動 の促進
住民一人ひとりが、それぞれの年代やライフスタイルに応じて、学習活動
を楽しみ、個人の生活や仕事だけでなく、まちづくりにも活かされています。
多様な媒体を通じて積極的な学習情報の提供に努めるとともに、町民一人ひとりの学習ニーズに応じ
た多様な講座、講演会、
イベント等の開催に努めます。
また、自主グループの活性化を図るとともに、指導者の育成に努めます。
【主要事業】
数値目標
事業名等
項 目
基準値
27年度 目標
設定の根拠
ふるさと町民学園の
累積受講者数
1,618人
1,700人
内容等の充実を図ることにより、約5%
の増加をめざす
公民館講座参加
延べ人数(単年度)
42,236人
45,000人
内容等の充実を図ることにより、約5%
の増加をめざす
1人当たり図書貸出冊数
4.2冊
(20年度 )
5.0冊
幅広いニーズに対応した蔵書整備を図
り、約10% の増加をめざす
76 基本計画
概 要
ふるさと町民学園
推進事業
ふるさと町民学園を充実し、
さまざまな世代において生涯学習の機会と内容の充実を図
ります。
公民館活動支援事業
公民館活動においては、地区公民館が核となり、さまざまな機関等が連携して町民自ら
が地域の課題を解決する仕組みづくりを誘導します。
2 読書活動 の促進
ニーズに応じた蔵書・資料の充実と利用しやすい環境の整備を行うなど、町民の読書活動を促進します。
【主要事業】
事業名等
えほんしつ
基
本
構
想
く利用することができるよう心がけます。
町民の学習活動を促進していくことが求められます。
めざす上市の姿
序
論
概 要
図書館運営事業
生涯学習の中核施設として情報化時代に対応するため、蔵書の充実を図るとともに、学
校との連携を図りつつ、児童の読書環境を充実します。
また、
「えほんしつ」の活動を通じて、感性豊かな子どもを育むための支援を行います。
図書館情報システム
運営事業
図書館情報システムの機能向上やセキュリティの確保等に努めます。
公民館フェスティバル
基本計画 77
付
属
資
料
基本計画
人間力4
すくすく・上市
Basic plan
スポーツの振興
∼育ち、輝く地域人材∼
みんなの取組
1 総合型地域スポーツクラブの充実
「上市町総合スポーツクラブさんさん」では、わが町の生涯スポーツの発展に寄与することをめざし、世代
現状と課題
■一般に、学齢期を過ぎ、仕事や家事で忙しくなると、定期的に運動する機会は減りがちです。スポーツは、
健康の増進や体力の向上に不可欠で、楽しく活動することにより、気分転換や仲間づくりにもつながるた
め、積極的にスポーツに取り組むことが大切です。
■こうしたことから、わが町では、丸山総合公園やB&G海洋センター等を拠点に、スポーツイベント(町民体
育祭、軟式野球大会、剱健康マラソン大会、駅伝競走大会、スキー大会)を開催するほか、町体育協会やス
ポーツ少年団の育成を通じて、町民のスポーツ活動を支援してきました。
■特に、文部科学省により、多世代・多種目・地域を特徴とする総合型地域スポーツクラブの設立・育成が推
進される中で、わが町において平成15年 に設立された「上市町総合スポーツクラブさんさん」は、住民ボ
ランティアや富山健康科学専門学校附属ウエルネススポーツセンター等の協力を得て自主運営されてお
り、町の生涯スポーツ振興の中心的な担い手となっています。
■より多くの住民がスポーツを実践・継続し、健康づくりや生きがいづくりにつなげていけるよう、
こうした住
民団体と専門学校、企業、行政が一体となって、スポーツのまちづくりを進めていくことが求められます。
やニーズに応じた魅力ある教室・イベントの開催や指導者・ボランティアの継続的な育成、わかりやすいスポ
ーツ情報の提供等に努めます。
2 意欲的なスポーツ活動の推進
町内のスポーツ講座やイベント、団体活動等に積極的に参加することにより、余暇を楽しみ、健康づくりや
仲間づくりを行います。
3 みんなで創る生涯スポーツ環境づくり
自らがもっている知識、技術、経験等を、講師や指導者として地域や住民に還元し、スポーツの振興に取り
組みます。
く利用することができるよう心がけます。
付
属
資
料
また、スポーツ施設の運営・管理等に積極的に協力します。
数値目標
27年度 目標
上市町総合
スポーツクラブさんさん
の会員数
936人
1,400人
設定の根拠
過去最高数(18年度 )をめざす
町内のスポーツ施設
利用者数
134,890人
175,400人
(20年度 )
約30% の増加をめざす
町主催スポーツイベントの
参加人数
2,579人
(20年度 )
約10% の増加をめざす
2,900人
剱健康マラソン大会
78 基本計画
基
本
計
画
施設の利用に際しては、施設そのものや備品を大切に使い、お互い譲り合いの気持ちをもって、気持ちよ
住民一人ひとりが、それぞれの世代やライフスタイルに応じて、スポー
ツを楽しみ、個人の健康づくりとともに、活力のあるまちづくりに活かさ
れています。
基準値
基
本
構
想
また、スポーツ少年団等への参加・協力を通じて、青少年の健全な育成に貢献します。
めざす上市の姿
項 目
序
論
基本計画 79
基本計画
すくすく・上市
Basic plan
∼育ち、輝く地域人材∼
2 スポーツ環境の充実
行政の取組
B&G海洋センター体育館、体育センター、武道館の大規模改修やB&G海洋センタープールの修繕を
1 スポーツ活動の推進
進めるほか、その他の施設についても必要に応じた維持・管理に努めます。
スポーツ振興に関する実態の把握と問題の解決を目的とした調査・研究を行い、
「上市町スポーツ振興
プラン」を策定することで、効果的なスポーツ振興につながるスポーツコミュニティの創造に努めます。
この過程において、各種スポーツ団体の連携及びスポーツの一貫指導体制を構築し、競技力の向上を
図ります。
なお、子どもから高齢者まで、幅広い年齢層の多様な参加につながるよう、初心者にも気軽に参加する
ことができるイベントの開催等に努めるほか、町体育協会、スポーツ少年団、
「上市町総合スポーツクラブ
さんさん」その他各種スポーツ団体の積極的な活動展開を促進するとともに、
これらスポーツ活動を支援
する指導者やサポーターの育成に努めます。
また、学校開放事業を引き続き推進し、町民がスポーツ活動を実践しやすい環境づくりを行います。
序
論
【主要事業】
事業名等
概 要
スポーツ施設改修事業
B&G海洋センター体育館、体育センター及び武道館の大規模改修やB&G海洋センター
プールの修繕、機能変更等を実施し、環境整備を進めることにより、利用促進を図ります。
なお、
プロスポーツ等の公式試合に対応した施設への改修についても、
併せて検討します。
学校開放推進事業
学校開放の継続的な実施を図るため、体育館やグラウンドの付属設備(照明設備・防球
ネット)の更新や備品の充実等といった環境整備を進めます。
※
また、誰もが気軽に楽しむことができるニュースポーツ の振興を図るとともに、全国大会への参加に対
する助成等を通じた競技スポーツの振興を図ります。
さらに、子どもたちがプロスポーツにふれる機会づくりや大会・合宿の誘致等、
プロスポーツの活用によ
基
本
構
想
基
本
計
画
る地域振興を図ります。
【主要事業】
事業名等
付
属
資
料
概 要
上市町スポーツ振興
プラン策定事業
町内のスポーツ振興に関する実態把握と課題解決を目的とした調査・研究を行い、それ
らをふまえ、
上市町スポーツ振興プランを策定します。
スポーツコミュニティの
形成
上市町スポーツ振興プランに基づき、各種スポーツ団体(町体育指導委員協議会、町体
育協会、スポーツ少年団、総合型地域スポーツクラブ、学校部活動等)の相互の連携を促
進し、
各団体の活性化及び競技力の向上を目的とした一貫指導体制の確立を支援します。
なお、その拠点を上市町総合スポーツクラブに設置します。
生涯スポーツ推進事業
各種スポーツイベントやニュースポーツ教室、健康づくり教室等を開催します。
団体活動支援事業
町体育協会、スポーツ少年団、上市町総合スポーツクラブその他のスポーツ団体に対し
て助成を行い、
活動の支援を図ります。
また、団体相互の連携を促進します。
人材養成・発掘事業
講習会や研修会を通して、指導者の養成を図るとともに、一般からのスポーツサポーター
を募集し、新たな人材を発掘します。
また、町体育指導委員協議会をスポーツサポーターのアドバイザー役として位置づけ、
その指導に当たることで、相互に人材の養成を図ります。
スポーツ少年団
※
※用語の説明
ニュースポーツ:
近年のスポーツニーズの多様化に伴い、誰もがそれぞれの体力や年齢、興味、目的に応じて、いつでも、
どこでも、いつまでもスポーツに親し
めるよう、新しく考案・紹介されたスポーツをさす。既存のスポーツを改変したり、勝敗にこだわらずレクリエーションの一環とするなど、気軽
に楽しむことを主眼とする。
スポーツサポーター:
スポーツを「する」、
「見る」、
「支える」といった観点から区分し、スポーツ活動やスポーツ・イベントの運営を支える人材のことをいう。スポー
ツ・ボランティアとほぼ同義だが、単にイベント運営補助等の活動にとどまらず、簡単なスポーツの指導、企画・立案、スポーツ団体の育成支援
を行うなど、多方面からスポーツ活動を支えるものとする。なお、無償・有償の両方の場合があるが、上市町スポーツサポーターは、原則有償
ボランティアに属する。
80 基本計画
基本計画 81
基本計画
人間力5
すくすく・上市
Basic plan
地域文化の振興
∼育ち、輝く地域人材∼
みんなの取組
1 住民・団体・企業による地域文化の保全と創造
民間で所有する有形文化財の適切な保全・管理に努めるとともに、開谷民踊、獅子舞、
ショウライコ(お盆
現状と課題
■わが町には、真言密宗の総本山として全国の信者の帰依を集めている大岩山日石寺や中世の北陸地方を
代表する宗教施設群である史跡上市黒川遺跡群、曹洞宗の名刹として知られる眼目山立山寺等をはじめ
とする貴重な文化財が数多く残されています。
さらに、わが町には、地域に根ざした個性的な文化として、薬業、
「市」といった産業文化や立山信仰等の
宗教文化があるほか、文化人も多く輩出しています。こうした地域文化を活かしたまちづくりを進めてい
の迎え火)等といった無形文化財のほか、地域に根づいたまつり等の次世代への継承に努めます。
序
論
また、町工場協会加盟企業が連携し、薬業、繊維産業、食品加工業等の全国に誇れる地場産業に関する展
示・見学スペースの設置について、研究を進めます。
2 意欲的な創作活動 の推進
町民一人ひとりが意欲的に創作活動に打ち込むことにより、新たな地域文化の創造につなげます。
基
本
構
想
くことが求められます。
■町では、関係団体等と連携し、
こうした文化の保全・継承を行うとともに、北アルプス文化センターを拠点
として、町民が優れた芸術・文化にふれる機会の提供を図ること等により、文化の振興を進めてきました。
さらに、上市町美術展等を通じて町民の文化発表の機会の確保にも努めており、
こうした文化振興施策を
継続していくことが求められます。
基
本
計
画
1 文化遺産 の保存と継承・活用
貴重な文化遺産の保存・活用に積極的に取り組むとともに、伝統芸能・伝統技術の継承を図ります。
【主要事業】
めざす上市の姿
事業名等
住民一人ひとりが、豊かな芸術・文化に身近にふれ、それらを守りながら
生活するとともに、意欲的な創作活動により、新たな地域文化が育まれ
ています。
付
属
資
料
概 要
上市黒川遺跡群整備・
活用事業
国指定史跡上市黒川遺跡群の保存整備事業を推進し、積極的な活用を図ります。
民俗文化振興事業
民俗文化を継承し、振興するため、地域が行う活動に助成します。
2 芸術・文化活動の促進
数値目標
映画や音楽、演劇等の鑑賞会等、町民が身近に優れた芸術・文化にふれる機会を充実させるとともに、
項 目
北アルプス文化センター
ホール催事の年間入場者数
上市町美術展・
文化祭作品出品数
基準値
25,351人
1,039点
27年度 目標
26,000人
1,100点
花笠踊り
82 基本計画
行政の取組
町民の自主的な文化・芸術活動の活性化を促します。
設定の根拠
催事の充実等により、約3% の増加をめざす
約5% の増加をめざす
【主要事業】
事業名等
概 要
芸術・文化活動促進事業
弓の里歴史文化館・柿沢コミュニティセンターで企画展や陶芸・木工・版画教室等を継続
的に開催します。
北アルプス
文化センター運営事業
町民が多彩な芸術・文化にふれる場として、
また、芸術・文化活動を発信する場として、北
アルプス文化センター機能の充実を図ります。
獅子舞(種地区)
基本計画 83
基本計画
人間力6
すくすく・上市
Basic plan
共生社会の人づくり
∼育ち、輝く地域人材∼
みんなの取組
1 国際交流・多文化共生の推進
学校教育や生涯学習等における国際理解に関する学習に積極的に参加するとともに、個人の仕事や趣味
現状と課題
■国際交流・多文化共生については、外国語指導助手の招致といった学校教育での取組に加え、企業の外国
人労働者や技術研修生の受入れが進むなど、民間レベルでの交流が盛んとなってきており、平成21年12
月31 日現在の外国人の住民は267人 と、10年間 で2倍以上に増加しています。今後も、国際化に対応し
た人材の育成を一層進めるとともに、外国人が暮らしやすく、外国からの訪問者に喜ばれるまちづくりを
展開していくことが必要です。
■男女共同参画については、「男女共同参画社会基本法」や「富山県男女共同参画推進条例」等といった法
制度の整備は進みつつありますが、いまだ広く社会全般に性別役割分担の意識や慣習が根強く残ってい
ます。男女が、性別に関わりなく、お互いを理解・尊重し、その個性と能力を十分に発揮することができる
よう、啓発や実践活動を行っていくことが必要です。
■弱者に対する差別や配偶者等からの暴力(DV)
・いじめ・児童虐待・高齢者虐待等の防止に向けて、人権相
談会や広報紙、各種会議を通じた啓発活動や教育を進めています。誰もがかけがえのない人間として尊
重される社会が望まれており、あらゆる差別や暴力・虐待の撤廃に対し、町民一人ひとりが正しい理解と認
識を深めるよう、指導・啓発の強化が求められます。
を活かして、国際交流活動や国際貢献活動、在住外国人への支援活動を進めます。
2 男女共同参画 の推進
男女共同参画について積極的に学習し、家庭・地域・職場での実践に努めます。
3 人権 の尊重
日頃から人権問題に関心をもち、学習を進めるとともに、知人が受けた人権侵害に対して傍観せず、積極
また、自分が人権侵害を受けた場合は、周囲の人や関係機関に積極的に相談し、解決を図ります。
行政の取組
1 国際交流・多文化共生の促進
動、産業振興等での多様な国際交流活動の促進を図ります。
また、在住外国人や外国人訪問客に対して、外国語表示や外国語による生活情報の提供を図るとともに、
行政窓口での外国語対応力の向上に努めます。
すべての人がお互いに人権を尊重しつつ責任を分かちあい、交流・共生
し、個性と能力を十分に発揮しています。
さらに、在住外国人を支援する住民ボランティアの育成を図ります。
【主要事業】
事業名等
国際交流・
多文化共生推進事業
数値目標
項 目
審議会の女性の選任率
基準値
27年度 目標
20.0%
30.0%
設定の根拠
男女共同参画プラン目標値の達成をめ
ざす
概 要
国際理解に関する学習、国際交流活動の促進、外国語による情報提供、住民ボランティア
の育成を総合的に進めます。
2 男女共同参画 の促進
男女共同参画に関する啓発・教育を推進するとともに、配偶者暴力問題に関して、
きめ細かな相談・対応
に努めます。
また、男・女の性別を問わず、住民の意見を積極的にまちづくりに反映させていきます。
【主要事業】
事業名等
84 基本計画
基
本
構
想
的に対処します。
学校教育や生涯学習における国際理解に関する学習を推進するとともに、文化・芸術活動やスポーツ活
めざす上市の姿
序
論
概 要
男女共同参画
推進体制強化事業
数値目標等を具体的に盛り込み、推進体制の充実を図った第2次男女共同参画プランを
策定します。
啓発・
実践活動支援事業
啓発活動への補助、富山県男女共同参画推進員上市町連絡会への支援を引き続き実施
します。
基本計画 85
基
本
計
画
付
属
資
料
基本計画
Basic plan
3 人権 の尊重
あらゆる場において人権が尊重されるよう、
「人権擁護委員の日」や「人権週間」等の機会をとらえ、各
種啓発活動や人権教育を推進するとともに、相談・指導体制の整備や指導者の育成と資質の向上を図る
ため、関係機関や関係団体との連携のもと、人権擁護に関する各種の事業を推進します。
また、いじめや虐待等、子どもや高齢者における人権問題が複雑化する中、家庭・学校・地域のそれぞれ
において、命の大切さや差別・偏見のない思いやりの心を育む人権教育・道徳教育を推進します。
基本計画
Basic plan
あ ん し ん・上 市
人権啓発
86 基本計画
∼ 安 全・安 心 な 暮 らし ∼
基本計画
あんしん・上市
Basic plan
健康の維持・増進
安心力1
∼安全・安心な暮らし∼
数値目標
現状と課題
※
■食生活の変化や身体活動量の低下等により、生活習慣病 予防の重要性が高まっています。
また、心の病気やストレス等、多様な問題の改善・解決に努めていくことが必要です。
■町では、疾病の早期発見のため、健康診査やがん検診等を実施するとともに、健康教室・健康相談等を通
じて、町民の健康づくりを支援してきました。生活習慣病予防のための健診・指導は、内臓脂肪症候群(メ
※
タボリックシンドローム) の予防に重点化して、医療保険者単位に行うことが法定化されたことに伴い、
※
40∼74歳 の上市町国民健康保険被保険者を対象にした特定健康診査・特定保健指導 を平成20年度 か
ら実施しています。今後も地域と職域とが連携して事業を推進し、町民の健康増進を図っていくことが求
められます。
■一方、地域医療については、15診療科219床 (うち一般159床、精神60床 )のかみいち総合病院と町内
8 カ所の診療所、7 カ所の歯科診療所が支えています。医療需要がますます増加し、多様化することが予
想される中、今後も身近な地域で安心して医療を受けることができる体制を維持・確保していくことが必
項 目
基準値
27年度 目標
40∼74歳 の
国保被保険者の
内臓脂肪症候群の
該当者・予備群の減少率
ー
10.0%
特定健康診査の受診率
ー
65.0%
各種がん検診の受診率
・胃がん
・子宮がん
・乳がん
・大腸がん
・肺がん
12.0%
26.8%
27.9%
13.5%
68.7%
50.0%
50.0%
50.0%
50.0%
70.0%
2,583人
3,300人
かみいち総合病院の
健診受診者数
序
論
設定の根拠
上市町国民健康保険特定健康診査等実施
計画に基づく数値をめざす
設定の根拠
上市町国民健康保険特定健康診査等実施
計画に基づく数値をめざす
基
本
構
想
※
がん対策推進計画 の目標値達成をめざす
基
本
計
画
健診の重要性を啓発し、25%以上 の増加
をめざす
要です。
■医療保険については、町は、自営業、無職等の方のための国民健康保険の保険者であり、
また、県内の全市
町村が加入する広域連合が運営する「後期高齢者医療制度」への拠出も行っています。今後も、生活習慣
病予防等により医療費の抑制を図りつつ、
これらの制度の安定化に努めていくことが重要です。
付
属
資
料
みんなの取組
1 一人ひとりの健康づくりの推進
「自分の健康は自分でつくる」という意識を常に持ち、規則正しい生活リズムのもと、栄養バランスのよい
めざす上市の姿
安心して医療を受けることができる体制が確保されるとともに、健康で、
元気に暮らす住民が増えています。
適度な食事、定期的な運動、禁煙と節度ある飲酒等に努めることにより、自らの健康づくりを実践します。
また、健康診査を積極的に受診するとともに、その結果を活かし、健康学習に努めます。
2 職域・地域での健康づくりの推進
事業所内や地域において、
ウォーキングやラジオ体操、健康学習等といった継続可能な健康づくりの取組
を進めます。
3 適切な受療 の推進
薬の飲む量やその頻度等、医師や看護師の指示をきちんと守るとともに、医師や看護師に自分の悩みや
不安を気軽に相談し、わからないことは納得することができるまで質問するなど、医療との適切な関係づく
りに努めます。
また、国民の義務として、医療保険の保険料・税の支払い義務を遂行し、健全な保険制度の運営に寄与し
ます。
4 自殺予防 のための気づきの取組
事業所や家庭において、周囲の人たちのこころの状態を常に見守り、危険な状態に早めに気づくことによ
り、仲間や家族の自殺予防に努めます。
88 基本計画
基本計画 89
基本計画
あんしん・上市
Basic plan
∼安全・安心な暮らし∼
3 地域医療体制 の確保・充実
行政の取組
町民が安心して地域で暮らし続けていけるよう、かみいち総合病院の医療機能充実と健全な運営に努
1 主体的な健康づくりの促進
※
めるとともに、地域の医療機関と密接に連携し、地域包括ケア を推進します。
多くの町民が健康づくり活動に主体的に取り組むことができるよう、保健分野を軸に生涯学習・生涯ス
ポーツ分野と連携し、
さまざまな健康づくり事業を推進します。
なお、引き続き医師の確保に努め、一日も早い夜間救急体制の完全復帰をめざします。 【主要事業】
【主要事業】
事業名等
事業名等
序
論
概 要
概 要
総合病院医療機能等
充実事業
医療従事者の確保に努めるとともに、最新医療機器の整備等による質の高い医療の提
供を図ります。特に、安心して子供を産み育てることができるよう、産婦人科・小児科医
師の複数化を図ります。
また、電子カルテシステムとの連携により、診療報酬の一部を包括化したDPC
(診断群
※
分類)制度 を導入し、透明性が保たれた良質な医療を効率的に提供します。
救急医療推進事業
富山医療圏各市町村(富山市、滑川市、立山町及び舟橋村)と連携し、7つ の公的病院(富
山市民病院、富山赤十字病院、県立中央病院、済生会富山病院、厚生連滑川病院、かみい
ち総合病院及び富山大学附属病院)の病院群輪番制による二次救急医療と県立中央病
院救命救急センターによる重篤救急患者への三次救急医療の体制確保に努めます。
総合病院経営
健全化計画推進事業
平成20年度 に策定した公立病院改革プランについて、その進捗状況を定期的に点検・
評価し、将来における病院経営の方向性を見通していきます。
病院機能推進事業
平成23年度 において病院機能評価認定 の更新評価を受け、病院機能の一層の向上を
図ります。
総合病院情報システム
再構築事業
電子カルテ、旧医事システム、院内LAN、経理システム等について、機器の更新時期に合
わせてシステムの統合・整理を図ります。
特定健康診査・
特定保健指導事業
国民健康保険被保険者の特定健康診査を行い、内臓脂肪症候群(メタボリックシンドロ
ーム)該当者・予備群を抽出し、特定保健指導による生活習慣の改善を補助することに
より、医療費の減額に努めます。
在宅医療推進事業
高齢者等に必要な全人的・包括医療を推進するため、総合診療医を確保のうえ、在宅医
療を担う家庭医療センターを中心に、かかりつけ医・在宅医から専門医までの連携がと
れた地域完結型医療を推進します。
各種検診事業
胃・子宮・乳房・大腸・肺の各がん検診、肝炎ウイルス(C型・B型)検診、骨粗鬆症検診及
び歯周疾患検診を行うことにより、疾病の早期発見につなげます。
訪問看護事業
医療的ケアが必要な高齢者や障がい者が、可能な限り居宅において安心して療養生活
を送ることができるよう、引き続き訪問看護サービスを提供していきます。
なお、保健福祉総合センターでのサービスは、
かみいち総合病院での実施に移行します。
健康相談事業
血圧測定、尿検査、健康に関する相談及び食事に関する相談を、上市町保健センターに
おいて継続して実施します。
地域医療連携推進事業
かみいち総合病院を拠点に、中新川地域の医療機関相互の患者の紹介、カルテ参照、開
※
放病床 の活用等、病診連携による地域医療連携システムの推進を図ります。
糖尿病等地域連携
※
クリティカルパス 事業
糖尿病患者が急性期から慢性期に至る期間、複数のサービス提供機関において一貫し
た保健・医療・福祉サービスを受けることができるよう、
かみいち総合病院に開設した糖
尿病センターの専門医師を中心に、看護師、管理栄養士、理学療法士等の専門スタッフ
が総合的治療を行います。
また、中新川地域医療連携システムを利用して、検査データ等の情報の共有化を図ると
ともに、糖尿病、大腿骨頚部骨折、脳卒中等の疾病別地域連携パスを作成・運用します。
医師住宅整備事業
老朽化した医師住宅を改築します。
保健福祉総合センター
運営事業
健康づくりの核である保健福祉総合センターを適切に維持・管理するとともに、必要に
応じて随時補修を図ります。
健康づくり促進事業
町が主催・実施する健康セミナーやヘルシークッキング教室、地区の健康教室、ヘルスア
ップ教室等のほか、上市町健康文化振興財団への事業委託(粋生き健康づくり教室)等
により、町民の主体的な健康づくりを促進していきます。
また、健康づくりボランティア(食生活改善推進員、ヘルスボランティア、母子保健推進員
等)の養成に努めるとともに、平成24年度 に「上市町第2次健康づくり推進計画(仮称)」
を策定し、新たな町の施策展開の拠りどころとします。
2 成人保健 の充実
特定健康診査やがん検診等により、疾病の早期発見に努めるとともに、生活習慣病予備群の該当者等に
対する適切な保健指導を実施し、その重度化を防止します。
【主要事業】
事業名等
概 要
健康ウォーク
90 基本計画
※
医療設備(かみいち総合病院)
基本計画 91
基
本
構
想
基
本
計
画
付
属
資
料
基本計画
Basic plan
あんしん・上市
∼安全・安心な暮らし∼
4 国民健康保険事業 の安定化
制度の周知・啓発や適切な納付相談、受診の適正化、特定健康診査・特定保健指導等の展開により、国民
健康保険事業の安定化に取り組みます。
序
論
なお、後期高齢者医療保険制度は、平成25年度 から新制度に移行する見込みとなっていることから、そ
の円滑な移行を図ります。
【主要事業】
事業名等
国民健康保険運営事業
基
本
構
想
概 要
国保税の収納対策を推進するとともに、国保医療費の適正化に向け、
レセプト点検の充
実・強化と被保険者の指導・啓発に努めます。
5 自殺 の予防
基
本
計
画
年々増加している自殺者をなくすため、その予防対策を推進します。
【主要事業】
概 要
事業名等
自殺対策事業
自殺の危険性の高い人を早期に発見し、適切かつ迅速な対応を行うことができるよう、
ストレスの対処法やうつ病等の正しい知識の普及に努めるとともに、地域リーダーの養
成を図ります。
また、心の健康に関する相談を受ける職員の資質の向上に努めます。
付
属
資
料
※用語の説明
生活習慣病:
食生活、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に深く関わっていると考えられている疾病の総称。
内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)
:
不健康な生活習慣による内臓脂肪型肥満に、高血糖、高血圧、高脂血症のうち2つ 以上を合併した状態。動脈硬化を促進し、心臓病や脳卒中を
引き起こす危険が大きいといわれている。
特定健康診査・特定保健指導:
内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)の発生リスクが高い対象者(40歳 から74歳 までを対象として)を早期に発見し、生活習慣の改善
により発症と重度化の抑制を図り、医療費の削減に結びつけることを目的としたもの。健康診査の結果に応じて動機づけ支援・積極的支援に
区分される。
がん対策推進計画:
「がん対策基本法」の施行を受け、平成20年3月 に富山県で策定された計画。基本目標は、
「がんを知り、がんに克ち、がんとともに生きる」。
地域包括ケア:
地域住民に対し、保健サービス(健康づくり)、医療サービス及び在宅ケア並びにリハビリテーション等の介護を含む福祉サービスを、関係者の
連携・協力のもと、地域住民のニーズに応じて一体的・体系的に提供する仕組みのこと。
DPC
(診断群分類)制度:
診療行為ごとに計算する「出来高払い」方式とは異なり、入院患者の病名や症状をもとに手術等の診療行為の有無に応じて、厚生労働省が定
めた1日当たりの診断群分類点数により医療費を計算する「定額払い」の会計方式のこと。
病院機能評価認定:
より安全で安心できる質の高い医療を提供する病院として、信頼される地域医療の充実、発展に資するため、第三者機関が評価・認定する制
度のこと。
開放病床:
病院のベッドをかかりつけ医(病院に登録された医師)に開放し、入院が必要であると判断された患者を開放型病床に入院させることにより、
かかりつけ医も病院を訪問し、病院の医師と共同で診療を行うシステムのこと。退院後は引き続き、かかりつけ医のもとで診療を継続するこ
ととなる。
地域連携クリティカルパス:
急性期病院から回復期病院を経て、早期に自宅に帰ることができ、
また、患者の病態に応じて治療を行うことができるよう、全ての医療機関で
良質な医療を効率的かつ安全・適切に提供するために共有して用いる診療計画表のこと。
92 基本計画
基本計画 93
基本計画
あんしん・上市
Basic plan
住民福祉の増進
安心力2
数値目標
項 目
現状と課題
■介護保険制度の施行(平成12年度∼ )、障害者支援費制度の施行(平成15年度∼ )と障害者自立支援制
度への拡充(平成18年度∼ )等により、公的福祉サービスは質・量ともに大幅に拡充してきました。
■上市町では、介護保険の入所等施設、在宅介護サービス事業における認知症対応型施設や小規模多機能
型事業所等、多様なサービスの提供に向けての基盤整備を行っています。
※
※
※
また、軽費老人ホーム や高齢者向け優良賃貸住宅 、介護安心アパート の整備等、安全・安心な住環境を
確保する施策も必要です。
■町民がいつまでも住み慣れた地域で暮らし続けるまちづくりのために、地域と高齢者の生活に密着した公
的サービスの充実が求められます。
■しかし、公的福祉サービスにも、限界があります。町民一人ひとりが地域で声かけ・見守りを行い、
ひとり暮
らし高齢者への支援や認知症の人への見守り等におけるネットワークの構築等についても、自助・互助・共
基準値
27年度 目標
要介護認定率
17.4%
19.5%
(24年度 )
中新川広域行政事務組合の第4期介護保険
事業計画における将来推計に基づき算出
施設・居住系介護保険
サービス利用者数
300人
370人
(24年度 )
中新川広域行政事務組合の第4期介護保険
事業計画における将来推計に基づき算出
介護予防事業参加者数
(特定高齢者)
50人
300人
(24年度 )
高齢者人口の約5% の参加をめざす
4人
8人
入所生活から
グループホーム等での
生活に移行した障がい者数
老人クラブ会員数
助により公助を補っていくことが急務とされています。わが町では、町内会単位での「ふれあいいきいき
※
∼安全・安心な暮らし∼
※
サロン活動 」や「ケアネット事業 」等の実施により、地域住民相互のつながりづくりが進められてきまし
※
たが、今後も、災害時要援護者 への支援等、
ひっ迫する地域福祉課題に対応するため、地域福祉力の強化
に努めていくことが求められます。
■一方、障がい者への福祉は、わが国全体でまだまだ遅れています。わが町では、公的福祉サービスとして、
四ツ葉園のほか、さつき苑、
ワークハウス剱、であい工房・自然房等の日中活動の場やグループホーム等
の地域生活の場が提供されています。しかし、相談支援や就労支援に加え、外出支援の充実のためには、
そのサービスを提供する体制を一層強化する必要があるほか、障がい者問題の理解促進のための啓発活
動が十分に実を結んでいないなど、障がいがあってもいきいきと地域で生活を継続することができる条
福祉サロン年間延べ
開催回数
200回
基準値の2倍を目標とする
320回
1 福祉 への理解と実践
福祉の制度や理論、技術について学び、その必要性についての理解に努めるとともに、福祉行事やボラン
ます。
に利用します。
また、公的福祉サービスの財源となる税や介護保険料の支払い義務を遂行するとともに、サービスを適切
2 地域での支えあい活動の展開
あいさつ運動や見守り活動、サロン活動等を通して、地域で支援が必要な人を地域が支えます。
めざす上市の姿
また、高齢者自身がボランティア等の活動に積極的に参加し、支えられる側だけでなく、支える側としての
住み慣れた地域で自立して生活す
るために、誰もが地域ぐるみで支え
あい、さまざまな活動にいきいきと
参加しています。
役割を担うことができるよう努めます。
なお、老人クラブやシルバー人材センターの活動に参加するなど、高齢期になっても生きがいを持ち続け
るとともに、自分自身の健康づくりや介護予防等の取組を通じて、地域とのつながりを深めます。
3 地域にやさしい事業所づくり
町内の事業所は、可能な限り、障がい者や高齢者の生きがい就労の受入れに努めます。
また、福祉事業所は、経営者・従業員の双方が日々のケアやコーディネートの中での「気づき」を重視し、
創意・工夫のもと、利用者本位のサービスの提供に努めます。
訪問リハビリ
94 基本計画
基
本
計
画
付
属
資
料
町内80 か所において年4回 の実施をめざす
みんなの取組
ティア活動に積極的に参加します。
■ノーマライゼーション を基本理念とした、共に支えあい、共に生きるまちづくりの一層の強化が求められ
基
本
構
想
高齢者の就業の増加やライフスタイルの
2,866人
2,900人
多様化により、
会員数は伸び悩んでいるが、
(22年4月 ) (23∼27年度 )
現状の維持をめざす
件は、十分とはいえません。
※
序
論
設定の根拠
基本計画 95
基本計画
低所得者の生活の安定と自立を促進するため、生活保護制度の適正な
1 高齢者介護・福祉の充実
運用と雇用の場・居住の場の確保に努めます。
要介護状態になることや重度化することの予防に注力し、介護保険制度の安定的な運営に努めます。
また、住み慣れた上市町で安心して、その人らしい生活を継続することができるよう、地域全体の医療
をはじめ、公的サービスやその他のフォーマル・インフォーマルな社会資源を活用することができるよう、
総合的に支援します。
なお、人としての尊厳を守るため、認知症を取りまく地域の活動を支援するほか、成年後見制度の適切
な利用に向けて取り組むこととします。
さらに、生きがい活動支援通所事業等の介護保険制度以外の高齢者福祉サービスの維持・確保に努め
るとともに、老人クラブやシルバー人材センターの活性化を促進します。
事業名等
概 要
要介護高齢者が安心して暮らしていくことができるよう、立山町・舟橋村とともに中新川
郡における介護保険事業の健全運営に努めつつ、
介護保険サービスの充実を図ります。
また、総合的な相談支援窓口である地域包括支援センターの体制・機能の充実を図るこ
とにより、介護予防事業等を推進するとともに、介護保険制度の中で、高齢者が可能な限
りその居宅において自立した生活を営むことができるよう支援します。
さらに、医療・介護・福祉の連携を図ることにより、24時間365 日のケアに対応するため
の地域包括ケアの確立をめざします。
高齢者が安心して元気に暮らしていくことができるよう、生活支援や健康・生きがいづく
りの各種サービスを提供するとともに、老人クラブ、
シルバー人材センターの活動を支
援します。
地域でいきいきと自立した生活を継続していくことができるよう、一人ひとりの障がい等の状況にあわ
せ、障害者自立支援法に基づく障害福祉サービスやその他のサービスのきめ細かな提供を行うことによ
り、就労や日中活動、移動、住まい等といった生活の総合的な支援に努めます。
障がい者社会参加
促進事業
4 地域福祉 の推進
基
本
構
想
町社会福祉協議会と連携し、ボランティアの育成や地域での支えあい
活動の促進、幼少期から高齢期に至るまでの生涯を通じた幅広い福祉教
育の推進に努めます。
巡回診療
【主要事業】
地域福祉推進事業
概 要
地域福祉の推進主体である上市町社会福祉協議会の運営を支援します。
なお、福祉活動を担う団体・組織のほか、福祉・介護等の関係事業者、民間企業等につい
ても、地域福祉の担い手としての社会活動に参加することを勧めます。
また、民生児童委員の活動に対する支援を拡充します。
5 年金相談 の実施
国民年金に関する主要な事務は、日本年金機構富山年金事務所が行っていますが、町民の年金受給権
の確保を図るため、今後も町において、年金制度の意義や役割、各種減免制度についての広報・相談を実
施するとともに、各種申請の受理・進達等の業務を円滑に推進します。
※用語の説明
同居家族のいない人や家庭・住居事情等により家族との同居が困難な人が、低額な料金で心身共に健康で明るい生活を営むための施設のこ
と。
高齢者向け優良賃貸住宅:
60歳以上 の単身、夫婦世帯等を対象として、バリアフリー、緊急通報装置の設置その他一定の整備基準を満たして供給される高齢者向けの
住宅のこと。
介護安心アパート:
高齢者が住み慣れた地域で介護サービスを受けつつ、安心して自立した生活を低額な家賃で提供する賃貸住宅のこと。
【主要事業】
障がい者生活支援事業
の他関係機関との連携のもと、低所得者への相談・支援を進めます。
軽費老人ホーム:
2 障がい 者福祉の推進
事業名等
序
論
なお、民生児童委員や町社会福祉協議会、富山県中部厚生センターそ
事業名等
【主要事業】
高齢者福祉事業
∼安全・安心な暮らし∼
3 低所得者福祉 の推進
行政の取組
介護保険事業
あんしん・上市
Basic plan
概 要
障がい者が住み慣れた地域で自立して生活することができるよう、障害者自立支援法に
基づく障害福祉サービスをはじめ、各種生活支援サービスを充実していきます。特に、
グ
※
※
ループホーム 、ケアホーム 等といった住まいの場の確保、相談支援の充実等に重点的
に取り組みます。
手話通訳者の派遣、移動支援等、外出支援に関するサービスの充実を図るとともに、事
業所やハローワーク等と連携し、一般就労・福祉的就労の場の拡充に努めます。
ふれあいいきいきサロン活動:
外出の機会や地域との交流も少なく、家に閉じこもりがちな高齢者や障がい者等の定期的なふれあいの場を提供することにより、生きがいづ
くりや仲間づくり、地域の活性化を図る活動のこと。
ケアネット事業:
地区社協や町内会が中心となって、年齢にかかわらず、支援が必要と思われる人に対する見守りや相談相手になること等により、生活をサポー
トすることで、安心して暮らすことができるまちづくりを進める事業のこと。
災害時要援護者:
地震、洪水等の災害が発生した場合において、自らの身を守るために安全な場所に避難する際に、他の人の助けを必要とする人のこと。
ノーマライゼーション:
高齢者も若者も、
また、障がいをもつ者もそうでない者も、人として通常(ノーマル)な生活を送るために、共に暮らし、共に生き抜くような社
会こそがノーマルであるという考え方。
グループホーム:
10人前後 の認知症の高齢者を24時間体制 でケアを行う住居のこと。個室に住みながらも共同生活を行う。
ケアホーム:
主として夜間において、入浴、排せつ及び食事等の介護、調理、洗濯及び掃除等の家事、生活等に関する相談及び助言、就労先その他関係機関
との連絡、その他の必要な日常生活上の世話を行う共同生活住居のこと。対象者は、障がい程度区分が区分2以上に該当する身体障がい者
(65歳未満 の者又は65歳 に達する日の前日までに障害福祉サービス若しくはこれに準ずるものを利用したことがある者に限る。)、知的障
がい者及び精神障がい者。
96 基本計画
基本計画 97
基
本
計
画
付
属
資
料
基本計画
安心力3
あんしん・上市
Basic plan
循環型社会の形成
∼安全・安心な暮らし∼
めざす上市の姿
生態系や水、資源、エネルギー等、自然の循環メカニズムの保全が図ら
れています。
現状と課題
■名峰剱岳をはじめとする北アルプスの峰々を抱くわが町には、希少な動・植物が多数生息し、地下水や全
国名水百選の穴の谷霊水等の水資源、肥沃な土壌、里山等の豊かな自然環境が多く残されています。不
必要な乱開発やごみの不法投棄等を防ぎ、
この豊かな自然を後世に引き継いでいくことが求められます。
■清らかな川や海を次世代に引き継ぐとともに、快適な居住環境を確保するために、公共下水道等の供用区
数値目標
項 目
基準値
27年度 目標
トイレの水洗化率
79.5%
97.4%
富山県全域下水道化構想の目標値を達成
する
ごみは焼却し、不燃ごみや粗大ごみは資源化を図るほか、資源化できないものは最終処分場で埋立て処分
家庭ごみの年間排出量
5,938 t
5,640 t
啓発の強化等により、約5% の削減をめざす
なお、
この埋立て処分の量を限りなくゼロに近づけるゼロ・エミッションをめざし、減量化(リデュース)
・再
ごみのリサイクル率
24.5%
30.0%
啓発の強化等により、約5% の増加をめざす
ー
40.0%
啓発と補助制度の活用により、総設置数の
40% の置換をめざす
※
域における早期普及に努めるほか、その他の地域では合併処理浄化槽 の設置を促進しておりますが、今
後もそれらの普及を図っていくことが求められます。
■一般廃棄物の処理は、富山市、滑川市、立山町及び舟橋村とともに富山地区広域圏で行っています。可燃
基
本
構
想
設定の根拠
基
本
計
画
を行っています。
利用(リユース)
・再生利用(リサイクル)といういわゆる3Rを推進することが求められています。
※
■上市町役場では、平成15年 に環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001 の認証を取得し、
省エネルギー・省資源等といった環境にやさしいエコオフィス活動を実践していますが、町内の事業所で
※
防犯灯のLED 化率
付
属
資
料
もこうした取組は進められており、
まちぐるみで継続していくことが求められます。
■加えて、
公害防止対策や環境美化、
花と緑の景観づくり等の地域の環境保全に取り組むほか、
省エネルギー、
※
地球温暖化防止対策等を促進するとともに、石油由来エネルギーに代わる「新エネルギー 」
・
「再生可能
※
エネルギー 」の活用を進めていく必要があります。
(1 )使い捨て型の容器や食器類を
使わないようにしている
20%
22%
未調査
開発行為や土地の売買、利用に当たっては、自然環境との調和を図ります。
また、外来種の無秩序な持ち込みや貴重な動・植物の乱獲は行いません。
さらに、動植物保護活動や自然体験学習活動、
森林づくりボランティア等に積極的に参加・協力します。
31%
(2 )家庭で出たゴミはきちんと種類ごとに
分別して、定められた場所に出している
(3 )身近な生きものの観察や、外に出て
自然と積極的にふれあうようにしている
9%
私たちの川や海をいつまでもきれいに保つため、下水道の利用を進めます。
84%
なお、合併処理浄化槽については、適切な維持・管理に努めます。
12%
27%
未調査
(4 )シャワーを流しっぱなしに
しないようにしている
44%
46%
20%
40%
上市町住民
3 ごみの3Rの実践
51%
生ごみの堆肥化、家具や家電等の長期使用、買物時のマ
60%
40%
(5 )冷えすぎたり、温まり過ぎたりしないよう
冷暖房温度を調節している
0%
2 下水道 の利用
86%
63%
未調査
イバッグ持参等を行うことにより、
ごみを極力出さない
60%
54%
なお、
ごみを出す際には、正しく分別を行うなど、そのルール
65%
60%
上市町中高生
ような取組を実践します。
80%
全国
100%
上市町住民(16年9月 )
資料:上市町まちづくりアンケート(平成21年12月 )、内閣府「環境問題に関する世論調査」
(平成21年6月 )
98 基本計画
みんなの取組
1 自然環境 の保護・再生
住民の環境に対する行動の状況
を徹底します。
事業所・農家においては、使い捨て容器の使用削減、過
剰包装の防止等による事業系廃棄物の減量化に努める
とともに、
法に基づくリサイクルや適正な処理に努めます。
序
論
環境学習
基本計画 99
基本計画
あんしん・上市
Basic plan
4 公害防止・環境美化・景観形成の推進
∼安全・安心な暮らし∼
3 一般廃棄物 の適切な処理の推進
事業所・農家は、公害の未然防止に努めます。
地域では、各家庭や公共スペースにおける環境美化や花いっぱい運動等に取り組み、美しい景観の形成
に積極的に協力します。
富山地区広域圏事務組合やその構成市町村とともに、
ごみの3Rの一層の啓発を図るとともに、施設の
適切な運営に努めます。
序
論
【主要事業】
5 地球環境保全対策 の推進
事業名等
※
地球環境問題への理解を深め、公共交通の利用の推進やグリーン購入 等といった一人ひとりが取組可
能なことから実践します。
6 エネルギーの有効利用
冷・暖房時の温度管理を徹底するなど、省エネルギーに努めます。
また、事業所・農家では、バイオマスエネルギー 等といった地域の特性を活かした新エネルギー・再生
※
概 要
リサイクル推進事業
各町内会で実施する資源ごみの収集や廃品回収活動に対する報奨金等により、
ごみの減
量化やリサイクルの推進を図ります。
一般廃棄物等収集・
運搬事業
一般廃棄物やリサイクル資源の適切な分別収集・運搬を引き続き行い、快適な生活環境
づくりを進めます。
一般廃棄物処理事業
富山地区広域圏事務組合においては、一般廃棄物の適切な処理に努めます。
基
本
構
想
基
本
計
画
可能エネルギーの開発・利用を研究します。
行政の取組
付
属
資
料
1 自然環境 の保護・再生
貴重な生態系の維持に向け、希少生物や在来種の調査・保護、外来種の移入防止・駆除対策、魚道の確
保等といった自然環境の保護・再生に必要な措置に努めます。
2 水環境 の保全
中新川公共下水道事業を引き続き推進するとともに、下水道(農業集落排水を含む。)の必要性や有効
性を啓発し、その利用促進を図るほか、下水道の供用予定がない地域においては、合併処理浄化槽の普及
を促進します。
また、浄化センターや管渠の長寿命化を図るとともに、日常業務の効率化等により、下水道事業の安定
した運営に努めます。
し尿・浄化槽汚泥の処理については、富山市、立山町、滑川市及び舟橋村とともに新たな施設を整備し、
不法投棄
その適切な運営に努めます。
また、地下水の適切な利用を啓発し、限りある水資源の保全に努めます。
【主要事業】
事業名等
概 要
中新川公共下水道
汚水排水路整備事業
中新川公共下水道の法音寺、大坪、稗田地区の緊急かつ整備効果の高い48 ヘクタール
の汚水排水路整備事業を推進します。
下水道運営事業
公共下水道・農業集落排水・特定環境保全公共下水道の整備区域の水洗化を図るととも
に、合併処理浄化槽の設置を促進します。
また、各事業会計の安定した運営に努めます。
し尿処理施設整備・
運営事業
富山地域衛生組合において、施設を新たに整備し、広域でし尿・浄化槽汚泥の適切な処
理に努めます。
地下水保全事業
地下水の水位の観測や事業所からの排水等の水質調査を行うとともに、自噴井戸に節
水バルブや小径ノズルの取付を啓発するなど、地下水の保全に努めます。
資源物常設ステーション
100 基本計画
基本計画 101
基本計画
あんしん・上市
Basic plan
∼安全・安心な暮らし∼
4 環境保全対策 の推進
地球環境保全意識を啓発するとともに、
ISO14001 の適切な運用のもと、公共部門が率先してクール
※
ビズ・ウォームビズ やグリーン購入等といった具体的な行動を実践し、
まちぐるみでの取組につなげます。
序
論
また、環境美化活動や花の種・球根の配布等による花と緑の景観づくりを進める一方、不法投棄の監視
活動・取締りを一層強化し、美しい街並みと自然環境の保全に努めます。
各種公害や健康被害への対策については、関係機関と連携し、その未然防止に向けた監視・指導を強化
します。
基
本
構
想
【主要事業】
事業名等
ISO14001推進事業
概 要
ISO14001 に基づく環境マネジメント手法により、職員一人ひとりが環境保全の重要性
を認識し、環境に配慮した行政運営を推進します。
防犯灯LED化推進事業
地球温暖化対策の推進を図るため、各町内会で設置する防犯灯のLED化を支援します。
花と緑の景観づくり事業
北アルプスの山並みを背景に、四季折々の自然景観が楽しめる上市づくりに向け、景観
形成の取組を進めます。
不法投棄監視事業
不法投棄監視員のパトロールを強化するなどにより、環境破壊を引き起こす原因の排除
を徹底します。
基
本
計
画
付
属
資
料
5 エネルギーの有効利用
省エネルギー機器の利用や照明・空調の適正管理を行うなど、省エネルギーを啓発するとともに、廃熱
※
や太陽熱、雪氷熱の利用、バイオマスエネルギーの利用、太陽光発電、燃料電池 等といった多様なエネル
ギーの導入に向けた検討を進めます。
※用語の説明
合併処理浄化槽:
し尿と併せて雑排水(生活系の汚水)を処理する槽のこと。現行の法律では、
BOD(生物化学的酸素要求量のことで、水質汚濁の指標。)除去
率90%以上、放流水のBOD濃度20mg/L以下 であることが定められている。
ISO14001 :
国際標準化機構(ISO)が定める国際貿易の円滑化・促進のための国際規格のうち、組織活動が環境に及ぼす影響を最小限にくい止めること
を目的に定められた環境に関する国際的な標準規格の一つ。
新エネルギー:
技術的に実用化段階に達しつつあるが、経済性の面での制約から普及が十分でないもので、石油代替エネルギーの導入を図るために特に必
要なもので、太陽光、風力、バイオマスその他10種類 が指定されている。
再生可能エネルギー:
一度利用しても比較的短期間に再生が可能であり、資源が枯渇しないエネルギーのことで、新エネルギーのほか、水力や地熱等といったエネ
ルギーを含む。
グリーン購入:
購入の必要性を十分に考慮し、品質や価格だけでなく、環境負荷ができるだけ小さい製品やサービスを、環境負荷の低減に努める事業者から
優先して購入すること。
バイオマスエネルギー:
生物体を構成する有機物を利用(燃焼、
ガス化、液化等)するエネルギーのこと。身近なものでは、薪や木炭がこれに当たる。
クールビズ・ウォームビズ:
クールビズは、毎年6月1日∼9月30 日をその取組期間とし、地球温暖化を防ぐための国民的プロジェクト「チーム・マイナス6%(現在はチャ
2
レンジ25キ ャンペーン)」のCO 削減運動の一つとして2005年 の夏からスタートしたもので、冷房の設定室温を28 ℃にし、その中で快適に
過ごせるビジネススタイルのこと。逆にウォームビズは、冬期暖房時の室温20 ℃で快適に過ごせるライフスタイルのこと。
LED:
導電により発光する半導体素子(Light Emitting Diode )のこと。
燃料電池:
太陽光発電パネル
102 基本計画
「水素」と「酸素」とを化学反応させて、直接「電気」を発電する装置のこと。
「電池」という名称ではあるが、蓄電池のように充電した電気を溜
めておけるものではない。
基本計画 103
基本計画
安心力4
あんしん・上市
Basic plan
生活環境の充実
∼安全・安心な暮らし∼
数値目標
項 目
現状と課題
水道の有収率
■安全・快適な住生活を保障するためには、
良質な水道水の安定供給や住宅環境の向上、公園・緑地の充実、
防犯対策の充実が欠かせません。
■水道については、わが町には水道事業(計画給水人口23,000人 )のほか、種地区簡易水道事業(同144
バリアフリー化
公営住宅の割合
基準値
27年度 目標
80.0%
92.0%
設定の根拠
第5次拡張事業(変更認可)における家庭
用水原単位推定値の結果による
(仮称)白萩西部公営住宅の整備により、
33.33%
27.54%
(21年9月 ) (27年9月 ) 5.8% の増加をめざす
人)、檜谷地区飲料水供給施設(同97人 )、折戸地区飲料水供給施設(同77人 )、釈泉寺地区飲料水供給
施設(同70人 )があり、人口普及率は8割強となっています。平成13年度 からは、上水道第5次拡張事業
※
を行い、水源の新設や配水池の増補、管路のループ化 、老朽管の布設替等を行ったほか、大岩地区簡易水
道・須山地区飲料水供給施設との統合を実施しました。今後も各水道の適切な維持管理に努めるとともに、
※
平成26年度 までの第5次拡張事業(変更認可)に基づき、管・施設の更新や耐震対策、停滞水 の防止対
策、水質向上対策等に取り組んでいく必要があります。
■住宅政策については、わが国では、
これまで、昭和41年以降 の8期にわたる住宅建設5箇年計画に基づき、
※
※
人口増に対応する住宅ストック の充足や住宅困窮者の解消というシビルミニマム 型の政策が進められ、
わが町でも町営住宅の整備を進めてきました。
なお、人口減少時代を迎える中、平成18年6月 に住生活基本法が施行され、バリアフリー化や環境・景観
への配慮、耐震性等といった「質」を重視した政策への転換が進められており、わが町の住宅においても、
こうした面の向上を誘導していくことが重要です。
■わが町には、丸山総合公園や上市川緑地、上経田中央公園、三杉公園等の公園・緑地があり、町民の健康づ
くりや憩いの場として、
また、住民や来訪者の交流の場として、さらには、災害時の避難場所としての重要
な機能を担っています。今後も、地域住民の協力を得つつ、
これらを適切に維持・管理していくことが大切
です。
1 水道 の安定供給の促進
基
本
計
画
各水道事業への理解と節水意識の向上に努め、水の有効活用を図ります。
2 良好な住生活 の確保
住宅の新築、建替え等に併せて、地域の良好な住環境づくりに協力します。
3 公園・緑地の環境維持への協力
公園・緑地は、マナーを守って利用するとともに、一人ひとりが愛着をもってその維持・管理に参加します。
4 防犯活動 の強化
あいさつ、鍵かけ等の自主的な防犯活動に心がけるとともに、悪質な商法や手口等から自らを守るための
学習に努めます。
また、地域の防犯活動に積極的に参加するなど、安全で安心感のあるまちづくりに協力します。
また、振り込め詐欺や子どもたちへの凶悪犯罪等が全国的に社会問題化しています。わが町の犯罪発生
率は、それほど高くはありませんが、今後も警察をはじめ、関係団体、家庭、学校、地域等との緊密な連絡体
制を築き、多様化する犯罪の防止に努めるなど、地域ぐるみで防犯体制を強化していくことが必要です。
めざす上市の姿
あさひの郷公園
丸山総合公園
浄水場
104 基本計画
基
本
構
想
みんなの取組
■近年、地域における人間関係の希薄化が進んだことにより、それがもつ犯罪の抑止機能が低下しつつあり、
良質な水の安定供給、住宅環境の
向上、公園・緑地の充実、防犯対策
の充実により、安全・快適な生活環
境が確保されています。
序
論
基本計画 105
付
属
資
料
基本計画
安心力4
あんしん・上市
Basic plan
生活環境の充実
∼安全・安心な暮らし∼
数値目標
項 目
現状と課題
水道の有収率
■安全・快適な住生活を保障するためには、
良質な水道水の安定供給や住宅環境の向上、公園・緑地の充実、
防犯対策の充実が欠かせません。
■水道については、わが町には水道事業(計画給水人口23,000人 )のほか、種地区簡易水道事業(同144
バリアフリー化
公営住宅の割合
基準値
27年度 目標
80.0%
92.0%
設定の根拠
第5次拡張事業(変更認可)における家庭
用水原単位推定値の結果による
(仮称)白萩西部公営住宅の整備により、
33.33%
27.54%
(21年9月 ) (27年9月 ) 5.8% の増加をめざす
人)、檜谷地区飲料水供給施設(同97人 )、折戸地区飲料水供給施設(同77人 )、釈泉寺地区飲料水供給
施設(同70人 )があり、人口普及率は8割強となっています。平成13年度 からは、上水道第5次拡張事業
※
を行い、水源の新設や配水池の増補、管路のループ化 、老朽管の布設替等を行ったほか、大岩地区簡易水
道・須山地区飲料水供給施設との統合を実施しました。今後も各水道の適切な維持管理に努めるとともに、
※
平成26年度 までの第5次拡張事業(変更認可)に基づき、管・施設の更新や耐震対策、停滞水 の防止対
策、水質向上対策等に取り組んでいく必要があります。
■住宅政策については、わが国では、
これまで、昭和41年以降 の8期にわたる住宅建設5箇年計画に基づき、
※
※
人口増に対応する住宅ストック の充足や住宅困窮者の解消というシビルミニマム 型の政策が進められ、
わが町でも町営住宅の整備を進めてきました。
なお、人口減少時代を迎える中、平成18年6月 に住生活基本法が施行され、バリアフリー化や環境・景観
への配慮、耐震性等といった「質」を重視した政策への転換が進められており、わが町の住宅においても、
こうした面の向上を誘導していくことが重要です。
■わが町には、丸山総合公園や上市川緑地、上経田中央公園、三杉公園等の公園・緑地があり、町民の健康づ
くりや憩いの場として、
また、住民や来訪者の交流の場として、さらには、災害時の避難場所としての重要
な機能を担っています。今後も、地域住民の協力を得つつ、
これらを適切に維持・管理していくことが大切
です。
1 水道 の安定供給の促進
基
本
計
画
各水道事業への理解と節水意識の向上に努め、水の有効活用を図ります。
2 良好な住生活 の確保
住宅の新築、建替え等に併せて、地域の良好な住環境づくりに協力します。
3 公園・緑地の環境維持への協力
公園・緑地は、マナーを守って利用するとともに、一人ひとりが愛着をもってその維持・管理に参加します。
4 防犯活動 の強化
あいさつ、鍵かけ等の自主的な防犯活動に心がけるとともに、悪質な商法や手口等から自らを守るための
学習に努めます。
また、地域の防犯活動に積極的に参加するなど、安全で安心感のあるまちづくりに協力します。
また、振り込め詐欺や子どもたちへの凶悪犯罪等が全国的に社会問題化しています。わが町の犯罪発生
率は、それほど高くはありませんが、今後も警察をはじめ、関係団体、家庭、学校、地域等との緊密な連絡体
制を築き、多様化する犯罪の防止に努めるなど、地域ぐるみで防犯体制を強化していくことが必要です。
めざす上市の姿
あさひの郷公園
丸山総合公園
浄水場
104 基本計画
基
本
構
想
みんなの取組
■近年、地域における人間関係の希薄化が進んだことにより、それがもつ犯罪の抑止機能が低下しつつあり、
良質な水の安定供給、住宅環境の
向上、公園・緑地の充実、防犯対策
の充実により、安全・快適な生活環
境が確保されています。
序
論
基本計画 105
付
属
資
料
基本計画
∼安全・安心な暮らし∼
4 防犯体制 の強化
行政の取組
防犯灯・街路灯等の防犯施設を充実するとともに、警察その他関係機関との連携はもとより、地域住民の
1 水道 の安定供給
協力を得つつ、地域ぐるみでの防犯対策を進めます。
水源地域の環境整備を行うなどにより、水質を保全するとともに、老朽化した施設の更新を計画的に進
めます。
また、簡易水道特別会計を水道事業会計に統合するとともに、日常業務の効率化等により、水道事業の
安定した運営に努めます。
【主要事業】
事業名等
水道事業
あんしん・上市
Basic plan
概 要
上水道第5次拡張事業 に基づく水道水の安定供給のための管路等施設の更新・耐震対
策(浄水場・基幹的配水場)、停滞水の防止対策等を進めます。
また、水道会計と簡易水道会計との統合を進めます。
序
論
また、消費者被害を防止するための体制の強化に努めます。
【主要事業】
事業名等
概 要
地域防犯推進事業
住民の自主的な防犯活動を支援していきます。
消費生活相談体制
強化事業
複雑化するとともに増加する消費者保護問題に対応するため、近隣市町村と連携し、消
費生活相談体制の強化を図ります。
5 墓地公園等 の整備
上市町斎場・上市町墓地公園の適切な維持・管理に努めるとともに、墓地公園の拡張に併せ、共同墓の新
2 良好な住生活 の確保
町営住宅については、老朽化の動向を見据えつつ、長寿命化のための改修を進めていきます。
また、家賃の低廉化を引き続き推進するなど、利用しやすいサービスを提供します。
民間住宅については、断熱構造化、省エネ設備の配備等といった環境にやさしい住宅づくりやバリアフリー
化、火災報知器の設置、耐震診断・耐震改修等といった安全・安心な住まいづくりを働きかけていきます。
また、土地財産の適正な管理を促進し、その有効な活用を図るため、地籍調査事業に引き続き取り組み
ます。
【主要事業】
事業名等
墓地公園整備事業
概 要
墓地公園の拡張工事をすることにより、墓地の散在を防ぎます。
また、核家族化の進展等に伴い、墓を永続的に維持することができない人が増えている
ことから、共同墓を新設します。
概 要
公営住宅長寿命化計画
外壁の耐久性の向上、
屋根の防水性の向上を図るなど、
公営住宅の長寿命化を図ります。
地籍調査事業
土地の境界・権利の明確化を図る地籍調査事業を推進し、財産の保全と課税の適正化を
図ります。
3 公園・緑地の充実
わが町の公園・緑地の魅力を保つことができるよう、芝や樹木の手入れ、遊具等の補修を行うなど、適切
な管理・運営に努めます。
【主要事業】
事業名等
公園・緑地維持管理事業
※用語の説明
概 要
公園・緑地の適切な維持・管理に努めます。
管路のループ化:
水道水の安全と安定供給のために配水管路の末端停滞水の解消を行うための方法。これにより、水道水中の残留塩素濃度の安定化も同時に
行うことができ、安全な飲料水を供給することができる。
停滞水:
一般には、湖沼等の一時的に水の流れがない水域のことをいうが、水道管路においては、末端給水管のことをさす。給水区域内の市町村境や
海岸及び河川等の閉鎖的管路に起こる。
住宅ストック:
住宅需要に対し、現実に供給されている量のこと。
シビルミニマム:
地方自治体が住民のために備えなければならない、最低限の生活環境基準のこと。
106 基本計画
基
本
計
画
設を進めます。
【主要事業】
事業名等
基
本
構
想
基本計画 107
付
属
資
料
基本計画
あんしん・上市
Basic plan
防災体制の強化
安心力5
∼安全・安心な暮らし∼
数値目標
項 目
現状と課題
■近年、異常気象等により、災害の危険性が高まる一方、高齢化や過疎化により地域防災力は弱まっており、
災害時要援護者への支援を行うなど、各地区での自主防災体制の維持・確保が必要となっています。
■わが町は過去に、伊折地区等の約250戸 が孤立した「昭和38年豪雪 」や神田、横越地区等で床上浸水
320戸、床下浸水950戸 の被害を出した「昭和44年水害 」を経験していますが、近年は大規模な災害は
起こっていません。しかし、平成19年 の能登半島地震をはじめとして、
日本列島の至る所で大地震が起こっ
ているほか、平成16年 の福井豪雨等といった突発的・局地的な風水害が多発していることから、わが町で
も、
こうした災害がいつでも起こりうるという意識をもって行動する必要があります。
■また、平成16年 に施行された国民保護法に基づき、すべての市町村は、大規模なテロや武力攻撃等に対
する危機管理体制を強化する必要があります。
基準値
27年度 目標
家具の転倒防止策を
行っている世帯の割合
17.0%
50.0%
住民アンケート
家庭でできる防災対策に関する啓発を強
化し、半数の世帯が取り組むことをめざす
防災訓練を実施した
※
自主防災組織 の割合
31.0%
50.0%
自主防災組織アンケート
防災意識の啓発を強化し、19% の増加を
めざす
雨水幹線の整備延長
(新規整備又は改修分)
194 m
1,158 m
市街地浸水対策基本計画に基づく目標値
53.0%
(18年度 )
15.0%
木造住宅耐震改修支援事業により、38%
の減少をめざす
耐震性が不十分な
住宅の割合
序
論
設定の根拠
基
本
構
想
基
本
計
画
■大規模災害や有事は、平穏な日常生活のなかでは想像しにくいものの、一度起こると人命が失われたり、
生活機能がまひしたりし、復旧に時間と経済的な負担を要します。日頃から、考えられるあらゆるケースを
想定した防災体制づくりを進めておく必要があります。
みんなの取組
1 防災意識 の徹底
日頃から防災意識の徹底を図り、非常用持ち出し袋・非常備蓄品の準備や家族との連絡方法の確認、家具
災害時に備えて行っていること
の転倒防止策の実施、防災訓練等への参加に努めます。
55%
携帯ラジオ、懐中電灯、医薬品などの準備
57%
避難場所の確認
防災訓練への参加
0%
自主防災活動に積極的に参加します。
29%
26%
被災時の家族との連絡方法の確認
家具の転倒防止策
や障がい者等とのコミュニケーションを図るとともに、
33%
13%
17%
20%
2 地区ごとの自主防災活動の活性化
地区それぞれにおいて、日頃から近隣の高齢者世帯
54%
34%
また、県の支援制度等を有効に活用し、住宅の耐震診断・耐震改修に努めます。
3 事業所 の防災体制の充実
防災訓練の実施や耐震診断・耐震改修の実施、事業継
※
26%
続計画(BCP)の策定等を行い、
災害時のリスク管理の
40%
60%
上市町住民
全国
資料:上市町まちづくりアンケート(平成21年12月 )、内閣府「環境問題に関する世論調査」
(平成21年6月 )
徹底を図ります。
また、大災害・有事の際には、事業所がもっている食料
品・飲料、資機材、車両等の提供や復旧への支援に努め
ます。
防災訓練
めざす上市の姿
地域ぐるみであらゆる災害・有事に備える体制が整っています。
108 基本計画
基本計画 109
付
属
資
料
基本計画
あんしん・上市
Basic plan
2 応急体制 の強化
行政の取組
大災害・有事の際に、初動
1 災害予防対策・危機管理対策の強化
から応急対策、復旧業務ま
住民や行政職員の防災・危機管理意識を高め、知識・技術の普及を進めるとともに、治山・治水、耐震改
修等の予防対策事業を一層促進します。
また、地区や事業所での防災意識の高揚を図るとともに、ひとり暮らしの高齢者や障がい者等といった
災害時要援護者のための防災対策を進めます。
ことができるよう、情報伝達
や避難、応援要請、医療救
護等の体制を充実します。
また、行政における業務
【主要事業】
事業名等
でを迅速・的確に対応する
継続計画(BCP)を策定し
概 要
中新川公共下水道
雨水排水路整備事業
中新川公共下水道の雨水排水路については、主要な管渠の整備を終了しており、今後は
上市川左岸地区(法音寺、横法音寺、大坪、稗田、正印及び三日市地区)の枝管の整備を
進め、雨水の滞留防止を図ります。
治山・治水等事業
国・県による治山・治水事業を引き続き要望するとともに、災害復旧事業等を活用し、河
川の治水力の向上に努めます。
耐震改修促進事業
国・県事業等を活用し、木造住宅の耐震改修を支援します。
自主防災組織
育成事業
資機材の購入、活動への助成等を通じて、自主防災組織の育成を図ります。
災害時要援護者
把握事業
災害時要援護者については、一人ひとりの承諾を得ることにより、町、町社会福祉協議会、
消防署、消防団、民生児童委員及び自主防災組織が共有する名簿の作成と随時更新に努
め、災害時に即応することができる環境を整備します。
防災訓練事業
(総合防災訓練・
職員防災訓練)
町民一人ひとりの災害時の役割分担を明確にし、地域における防災意識の高揚を図るた
め、町、自主防災組織等による総合的な訓練を実施します。併せて、災害発生時における
町の災害対策業務を迅速かつ的確に行い、その被害の最小化を実現するため、町職員
の災害対応訓練を定例的に実施します。
国民保護訓練事業
武力攻撃事態等の発生時に上市町国民保護計画に定める所要の住民保護措置を迅速か
つ確実に実施することができるよう、町、関係機関等による訓練を実施します。
ます。
∼安全・安心な暮らし∼
業務継続計画(BCP)の概念
管
理
施
設
の
機
能
維
持
事
務
、
サ
ー
ビ
ス
の
提
供
度
合
い
所
掌
災害発生
事前
3 許容限界以上のレベルで事業を継続させる
○
2 許容される期間内に操業度を復旧させる
○
事後(初動対応&復旧対応)
復旧
基
本
構
想
目標
許容限界
目標 許容限界
現状の予想復旧曲線
1 目標と現状の復旧期間の差
○
BCP実践後の復旧曲線実績
時間軸
資料:国土交通省
【主要事業】
事業名等
災害発生時における町の災害対策本部業務をより迅速かつ円滑に実施するため、災害
対策本部室に必要な機材の整備を図ります。
防災用備蓄品整備事業
災害時に備えて、災害対策本部及び避難場所における食料品その他の防災用物資の備
蓄を推進します。
防災行政無線
整備・運用事業
防災行政無線(同報系・移動系)の適切な運用を図り、災害時等における町民への伝達
や職員間の通信等の円滑化を図ります。
また、移動系防災行政無線のデジタル化を進めます。
業務継続計画(BCP)
策定事業
行政情報システムをいち早く復旧し、業務を継続させていく手順を明記した業務継続計
画(BCP)を策定します。
※用語の説明
自主防災組織:
防災に関する住民の責務を全うするため、地域住民が自分たちの地域は自分たちで守るという自覚、連帯感に基づき、自主的に結成する組織
のこと。
事業継続計画(BCP)
:
民間企業では災害時等において、取引先等の利害関係者から、重要業務が中断しないこと、中断してもできるだけ短い期間で再開することが
望まれており、
この事業の継続を追求する計画のこと。
防災行政無線:
災害時等における緊急情報等を伝達するための無線システムのこと。災害現場や電話回線が不通になった場合に使用する「移動系防災行政
無線」と親局から地区に設置の屋外子局スピーカーに無線送信し、音声・サイレンで伝達する「同報系防災行政無線」がある。
防災地図
110 基本計画
基
本
計
画
概 要
災害対策本部室
整備事業
※
序
論
基本計画 111
付
属
資
料
基本計画
安心力6
あんしん・上市
Basic plan
消防の充実・強化
∼安全・安心な暮らし∼
3 救急・救助活動への協力
講習会に参加し、応急手当や救急救命法の知識・技術を修得するなど、救急車が到着するまでの間に適切
な対応をすることができるよう、自分たちの生命・身体は自分たちで守るという心構えをもち、助け合いの
社会づくりに貢献します。
現状と課題
■消防・救急については、上市町消防署(25人 )と上市町消防団(9分団287人 )が住民の生命・身体・財産
を守っており、
これまでも車両・資機材の充実や消防職員・消防団員の確保に努めるなど、
体制の強化を図っ
てきました。
■今後、消防については、建造物の高層化・大規模化等による火災の複雑化に引き続き対応していくととも
に、広大な町域をカバーすることができる消防力の一層の充実を図っていくことが求められます。
また、救急については、増加する救急需要に対応するため、人員や設備の充実に努めることが求められます。
■富山県では、国からの市町村消防の広域化の要請を受け、平成20年3月 に富山県消防広域化推進計画を
策定し、平成25年度 を目途として、県内に13あ る消防本部を4∼5 に統合する案を示しています。業務
の専門化・高度化への対応や平成28年度 を期限に実施が義務づけられている消防救急無線のデジタル
化に対応していくためには、上市町の常備消防についても、広域化を検討していく必要があります。
めざす上市の姿
行政の取組
1 防火意識 の啓発と防火指導の徹底
住民の防火意識の高揚を図るとともに、防火対象物の防火指導や危険物施設等の管理・指導の徹底を
【主要事業】
事業名等
予防活動推進事業
概 要
広報誌・パンフレット等による防火意識の高揚を図るとともに、各防火クラブの充実を図
ります。
また、防火査察を定期的に実施します。
消防職員の計画的な配置と育成はもちろん、消防団員の確保に努めるとともに、訓練等により、知識・技
術等の向上に努めます。
また、消防車や消火・救助の資機材、消防水利の整備を計画的に進めるとともに、消防広域化と消防無
線のデジタル化をめざします。
数値目標
項 目
消防団員数
救急救命士数
基準値
27年度 目標
287人
306人
8人
9人
設定の根拠
条例に規定する定数人員の確保をめざす
救急救命士の当直人員を確保する
みんなの取組
1 防火意識 の徹底
日頃から防火意識を徹底し、防火対象物の適切な防火管理等に努めます。
2 消防・防災活動への協力
【主要事業】
事業名等
概 要
予防技術資格者育成事業
建築物の大規模化・複雑化等に伴い高度化・専門化する予防業務を的確に行うため、火
災予防に関する高度な知識及び技術を有する「予防技術資格者」の育成を図ります。
消防力強化事業
消防車両や詰所、消火栓・防火水槽等の消防水利その他各種消防施設の計画的な整備・
更新を図ります。
消防団活性化事業
消防団員の人員確保と資質の向上を図るとともに、消防団を活性化し、消防組織の充実
を図ります。
消防・
救急無線デジタル化事業
平成28年5月 31 日までに消防・救急無線のデジタル化を行い、消防指令業務の共同運
用を図ります。
消防広域化推進事業
消防体制の充実強化を図り、地域住民がより安全で安心した生活ができる環境を整える
とともに、高度な住民サービスを受けることができるよう、関係市町村とともに消防広域
化をめざします。
消防団や私設消防隊、女性防火クラブ、幼・少年消防クラブ等の活動に積極的に協力します。
また、防火水槽等の地域消防施設の日常管理に協力します。
112 基本計画
基
本
構
想
図ります。
2 消防力 の強化
安心できる消防・救急体制が確立しています。
序
論
基本計画 113
基
本
計
画
付
属
資
料
基本計画
あんしん・上市
Basic plan
∼安全・安心な暮らし∼
3 救急・救助体制の充実
高度な救急救命措置を行うために、救急救命士の養成や高規格救急自動車の計画的な整備を図るほか、
町民向けの応急手当の講座等を開催し、救急・救命に関する知識・技術の普及に努めます。
序
論
【主要事業】
事業名等
概 要
※
普通救命、
応急手当普及事業
救急車が現場到着するまでの傷病者に対する自動体外式除細動器(AED) を使用した
※
心肺蘇生法や基礎的応急手当 といった技能の普及を促進します。
医療機関との
連携体制強化事業
医療機関との連携体制を強化し、
受入医療機関の選定困難事案の発生をなくすとともに、
傷病状況に応じた適切な搬送・受入れ態勢の構築をめざします。
基
本
構
想
基
本
計
画
付
属
資
料
普通救命講習
出初式
※用語の説明
自動体外式除細動器(AED)
:
心臓が突然停止した際に使用するもので、機器が自動的に解析を行い、必要に応じて電気的なショックを与えて心臓の痙攣(けいれん)を取り
除き、心臓の働きを取り戻すことを試みる医療機器のこと。
基礎的応急手当:
突然、けがや病気になった場合、救急隊や病院に行くまでに、けがや病気の悪化を防ぐための止血法や心肺蘇生法等を行うこと。
114 基本計画
基本計画 115
基本計画
Basic plan
自立した行財政運営の確立
みんなの取組
1 地域づくり活動の活性化
地域自治の基本組織である町内会(自治会)は、行政との協働のまちづくりの主要な推進主体でもあるた
現状と課題
※
■「三位一体の改革 」以来、地方交付税や国庫支出金といった財源が大幅に削減された結果、わが町におい
ても苦しい財政運営を余儀なくされてきました。現政権においては、
「地域主権の実現」という方針が掲
げられ、今後の財政措置等が注目されるところですが、不況の影響による税収の減少等により、引き続き
経常経費の縮減を進める必要があるなど、厳しい財政運営が見込まれています。
■これまでわが町では、行政改革大綱、行政改革実施計画(集中改革プラン)等に基づく行政改革を推進し、
財政の健全化に努めてきましたが、もはや公的サービスを総花的に充実させることには限界があり、住民
と行政とが協働してまちづくりを推進することが不可避となっています。
■こうした協働のまちづくりを提案する以上、町では、
PDCAサイクル に基づき、組織体制や施策・事業を
※
評価し、改善・見直しを随時行うとともに、職員一人ひとりが意識改革と能力開発に鋭意努力することが不
可欠です。
また、住民に行政情報を広く周知するとともに、住民の声をできるだけ多く聴き、施策に反映することが重
要です。
め、家族ぐるみで積極的に参加し、環境美化活動、地域安全活動、社会福祉活動、
レクリエーション活動等とい
った多様な地域づくり・まちづくり活動を地域が一体となって展開します。
また、その他の公益的な活動についても、協働のまちづくりの担い手として、その活性化に努めます。
2 まちづくり情報の共有化
行政の仕組みや動きに関心をもち、
日々の活動に行政情報を活用します。
行政主催の各種会議に積極的に参加し、政策に対する住民意向をしっかり伝えます。
基
本
計
画
また、民間の専門的な知識や技術を活かし、建設的な提言・助言を行います。
4 公共施設 の管理・運営への積極的な参加
民間の専門的知識や技術を活かし、公共施設の管理・運営に積極的に参加します。
付
属
資
料
自主申告・自主納税に努め、
まちづくりに必要な負担を担います。
さまざまな機会で住民と行政との協働による取組が進むとともに、
PD
CAサイクルのもと、効果的・効率的な行財政運営が推進されています。
数値目標
項 目
行政改革の進捗率
地方税収納率
(滞納繰越分を含む。)
実質公債費比率
将来負担比率
基準値
27年度 目標
−
100%
行政改革大綱に基づく計画の達成をめざす
94.65%
95.0%
現年分の収納率を一定に保ち、滞納繰越
分の減少をめざす
17.7%
21.9%
(19∼21年度 (25∼27年度
3か年平均) 3か年平均)
220.4%
200.0%
設定の根拠
公債費負担適正化計画の目標値をめざす
地方債償還等の推計を基に設定
区長協議会総会
116 基本計画
基
本
構
想
3 計画行政 への参画
5 納税義務 の遂行
めざす上市の姿
序
論
基本計画 117
基本計画
Basic plan
4 組織基盤 の強化
行政の取組
住民ニーズに適切に対応するため、組織を横断して課題に取り組むことができる能力や資質を備えた
1 地域づくり活動の促進
職員の育成と職場の活性化を図るため、職員研修の充実、意欲や能力を重視した適材適所の人材配置、職
の活性化を働きかけます。
行政組織は、必要な部門への職員の重点配置等といった見直しを随時行うとともに、公共施設の計画的
地域住民の連帯意識・自治意識を高めるため、町内会(自治会)活動や各種のテーマ型地域づくり活動
員提案制度の実施等を進めます。
な維持・更新、需要の変動に対応した転用・複合利用を検討します。
【主要事業】
また、管理運営等の公共サービスについては、指定管理者制度 や民間移譲等を可能な範囲で行うとと
※
事業名等
概 要
地域づくり活動促進事業
各課で実施している町内会(自治会)への補助金制度を集約し、行政内部の事務の効率
化を図るとともに、意欲的に活動する町内会(自治会)を支援することにより、地域づくり
活動の一層の活性化を図ります。
もに、地元展開を基本にした民間運営を進めます。
加えて、既存の広域事務事業を円滑に推進するとともに、国・県からのさらなる事務・権限の移譲に対応
するため、広域連携の強化を検討します。
【主要事業】
2 まちづくり情報の共有化
広報・広聴については、住民が知りたい情報をわかりやすく伝えるとともに、住民の声を的確に行政運
営に反映します。
事業名等
【主要事業】
事業名等
概 要
広報紙やホームページ、各種懇談会等を活用し、広報・広聴の充実に努めます。
概 要
行政改革推進事業
第5次上市町行政改革大綱及び実施計画(平成23∼27年度 )に基づき、組織機構改革、
事務改善等を含めた行政改革を推進します。
人材育成・定員・
給与等適正化事業
人材育成に主眼を置いた研修体系と人事評価制度の構築を行うことにより、職員の能力・
資質の向上を図ります。
また、定員管理計画に則り、最小限の人員で効率的な行政運営を行うとともに、職員給与
の適正化に努めます。
広域連携強化事業
既存の広域事務事業を円滑に推進するとともに、新たな広域連携の強化を検討します。
また、個人情報保護に十分留意しつつ、行政情報を積極的に公開していきます。
広報・広聴事業
3 住民との協働による計画行政の推進
各種計画の策定や制度の検討、施策・事業の検討・評価等に当たっては、誰もが参加しやすく、多様な手
法による住民参画を進めるとともに、住民の理解・協力のもとで企画・立案し、策定・制定後の協働の取組
につなげます。こうした住民自治力を高めるための地域経営規範となる「自治基本条例」の制定を検討し
ます。
また、本総合計画の政策・施策・事務事業の評価を定期的に実施し、その改善・見直しを随時行うことと
します。
【主要事業】
事業名等
概 要
自治基本条例制定事業
地域経営規範となる「自治基本条例」の制定を検討していきます。
行政評価事業
政策・施策・事務事業の評価を定期的に実施し、改善・見直しを随時行います。
118 基本計画
序
論
基本計画 119
基
本
構
想
基
本
計
画
付
属
資
料
基本計画
Basic plan
4 財政 の安定化
未納者対策の強化等により、税・使用料等の収納率を向上させるなど、財源の確保に努めるとともに、民
間委託の推進や徹底した節約等を行うことにより、経常経費や投資的経費を抑制します。
また、財政状況は、その透明性を一層強化し、住民にわかりやすく周知します。
【主要事業】
事業名等
概 要
健全財政の推進
事務事業の見直しや歳入の確保に努めるとともに、町債の発行及び基金の取崩しを抑
制し、健全な財政運営を図ります。
※
また、新地方公会計制度 の導入を図り、住民への財務情報の提供に努めます。
町有財産の管理・運用
保有している町有地のうち、売却可能な物件については順次売却を行うなど、その適切
な管理・運用に努めます。
※
また、国から譲与を受けた法定外公共物 についても、申請のあったものについては、適
宜売却を行うとともに、その効率的な管理・運用に努めます。
広告収入の確保
広報紙やホームページ等に企業等の広告を掲載し、自主財源の確保を図ります。
収納対策の推進
「現年の滞納額ゼロ」を目標に、小額な段階で滞納者に対する納税督促、催告による納
税相談及び滞納処分等を実施し、確実かつ公平な税収納に努め、自主財源の確保を図り
ます。
固定資産現況調査事業
固定資産税の課税根拠を調査・集約して情報データベース化することにより、課税客体
の的確な把握と適正かつ公平な課税事務の遂行を図ります。
地方税ポータルシステム
活用事業
地方税の手続をインターネットを利用して行う地方税ポータルシステム(eLTAX(エル
タックス))を活用し、個人住民税の給与支払報告書や法人町民税申告書、償却資産申告
書の提出等の電子化を促進します。
※用語の説明
三位一体の改革:
「地方にできることは地方に」という理念のもと、国の地方への関与を縮小し、地方の権限・責任を拡大して、地方分権を一層推進することを
めざし、
「国庫補助負担金改革」
・
「税源移譲」
・
「地方交付税の見直し」の3つを一体として実施した改革のこと(平成16∼18年度 )。国庫補
助負担金改革及び税源移譲において一定の成果を挙げた一方、地方交付税においては総額の大幅な抑制が行われた。
PDCAサイクル:
計画(Plan )、実行(Do)、評価(Check )、改善(Act )のプロセスを順に実施し、繰り返すことによって、品質の維持・向上及び継続的な業務改
善活動を推進するマネジメント手法。
指定管理者制度:
民間事業者等の能力やノウハウを活用することで、
より良質な住民サービスを提供するとともに、経費の節減を図ることを目的とし、地方公共
団体が指定する法人等が公の施設の管理を代行する制度。
新地方公会計制度:
従来の現金収支を重視した「現金主義・単式簿記」による公会計制度に対し、資産・負債等のストック情報や行政コスト情報等を示した「発生
主義・複式簿記」による企業会計的手法を用いた公会計制度のことをいう。
法定外公共物:
一般の公共の用に供されている道路法の適用を受けない道路及び河川法の適用又は準用を受けない河川、水路等をいう。いわゆる農道(赤
線)、水路(青線)のこと。
120 基本計画
基本計画
Basic plan
数値目標一覧
基本計画
指標名
項 目
経済力1
指標の概要
指標の出所
経済力4
基準値
(基準年)
目標値
(目標年)
設定の根拠
次世代育成支援地域行動
計画における設定目標
一時保育定員数
町立保育所において、一時保育を 上市町次世代育成
実施する1日当たりの定員
支援地域行動計画
5人/日
(21年度 )
10人/ 日
(27年度 )
次世代育成支援地域行動
計画における設定目標
作付の奨励により、約50%
の増加をめざす
休日保育定員数
町立保育所において、休日保育を 上市町次世代育成
実施する1日当たりの定員
支援地域行動計画
15人/ 日
(21年度 )
20人/ 日
(27年度 )
次世代育成支援地域行動
計画における設定目標
上市町集約化実施計画に
基づく目標値
基礎学力の定着に向けた教育が 総合計画町民アンケートにおける 上市町総合計画
できていると思う保護者の割合 調査結果
町民アンケート
21.0%
(21年度 )
25.0%
(27年度 )
地元食材を利用した給食の回数 地元の食材を活用した給食を提供 上市町教育委員会
資料
する際に、食育を実施する回数
(小・中学校)
15回
(21年度 )
17回
(27年度 )
給食の品目として取り入れ
る種類を可能な限り増やす
こととする
町立の小学校及び中学校に設置さ
小・中学校図書館の1人当たりの れている図書館における1人当た 上市町教育委員会
資料
年間貸出図書数
りの年間図書貸出冊数
8冊
(21年度 )
10冊
(27年度 )
読書の啓発により、25% の
増加をめざす
小・中学校の特別支援教育支援 町立の小学校及び中学校に配置す 上市町教育委員会
る特別支援教育支援員の総数
資料
員数
7人
(21年度 )
現状維持
(27年度 )
各校に1人ず つの配置を維
持する
ふるさと町民学園の累積受講者数
ふるさと町民学園の年間延べ受講 上市町教育委員会
者数
資料
1,618人
(21年度 )
1,700人
(27年度 )
内容等の充実を図ることに
より、約5% の増加をめざす
公民館講座参加延べ人数(単年度)
上市町の公民館で開催している講 上市町教育委員会
座に参加した年間延べ人数
資料
42,236人
(21年度 )
45,000人
(27年度 )
内容等の充実を図ることに
より、約5% の増加をめざす
1人当たり図書貸出冊数
上市図書館における1人当たりの
上市図書館資料
年間図書貸出冊数
4.2冊
(20年度 )
5.0冊
(27年度 )
幅広いニーズに対応した蔵
書整備を図り、約10% の
増加をめざす
936人
(21年度 )
1,400人
(27年度 )
過去最高数(18年度 )をめ
ざす
134,890人
(20年度 )
175,400人
(27年度 )
約30% の増加をめざす
現水準を保持する 現行値が既に高水準であり、
(23年度∼27年度 ) これを保持する
ねぎ
出荷(販売)を目的としたねぎの栽 アルプス農業
培面積
協同組合資料
3ha
(22年度 )
4.5ha
(27年度 )
−
620ha
(27年度 )
964億円
(27年 )
指標の出所
2カ所
(27年度 )
さといも
877億円
(20年 )
指標の概要
1カ所
(21年度 )
作付の奨励により、約20%
の増加をめざす
製造業を営む事業所の1年間 にお
ける製造品出荷額、加工賃収入額、
その他収入額及び製造工程から出 工業統計調査
たくず及び廃物の出荷額の合計(消
費税等内国消費税額を含んだ額)
指標名
町内に地域子育て支援センターと 上市町次世代育成
して設置する箇所数
支援地域行動計画
17ha
(27年度 )
野菜の作付面積
項 目
地域子育て支援センター箇所数
15ha
(22年度 )
企業誘致や振興施策等によ
り、約10% の増加をめざす
人間力1
人間力2
企業の設備投資は、景気に
0件
1件以上
も左右されるため、その実
(17年度∼21年度 )(23年度∼27年度 )
現に向け最大限に努力する
誘致企業数(5年間累積 )
直近5年間 において上市町の区域
上市町資料
内に立地した企業数
建設業従業者数
調査日現在で建設業の事業所に所
属して働いている人の数(他の会 事業所・
社や下請先等の別経営の事業所へ 企業統計調査
派遣している人も含む。)
700人
(18年 )
現状維持
(26年 )
厳しい状況が続くと予想さ
れるが、異業種進出への支
援等により従業者の維持を
図る
年間商品販売額
卸・小売業における1年間 の有体商
商業統計
品の販売額(消費税額を含む。)
187億円
(19年 )
205億円
(26年 )
振興施策により、約10% の
増加をめざす
年間観光入込客数
町内主要観光地における年間の観 上市町観光協会資料
光客の延べ人数(推計)
55万人
(20年度 )
60万人
(27年度 )
滞在型観光の強化と積極
的なPRにより、約10% の
増加をめざす
上市町民間住宅団地造成事業特
当該制度を利用した累積件数
別振興事業の累積実施件数
民間住宅団地造成事
業特別振興事業台帳
2件
(21年度 )
4件
(27年度 )
制度の啓発・普及により、利
用件数の増加をめざす
上市町若年世帯定住促進事業の
当該制度を利用した累積件数
累積利用件数
若年世帯定住
促進事業台帳
52件
(21年度 )
100件
(27年度 )
制度の啓発・普及により、利
用件数の増加をめざす
3,831人
(21年10月 )
現状維持
(27年10月 )
若年世帯の移住やUターン
等を進めることにより、現
状維持を図る
町主催のスポーツイベント(町民体
町主催スポーツイベントの参加 育祭・軟式野球大会・剱健康マラソ 上市町教育委員会
人数
ン大会・駅伝競走大会・スキー大会) 資料
への参加者数
2,579人
(20年度 )
2,900人
(27年度 )
約10% の増加をめざす
57.8%
(21年度 )
64.0%
(27年度 )
サービス等の向上により、
約6% の増加をめざす
北アルプス文化センターのホール
北アルプス文化センターホール
上市町教育委員会
を利用した催事において、1年間に
催事の年間入場者数
資料
入場した者の数
25,351人
(21年度 )
26,000人
(27年度 )
催事の充実等により、約3
%の増加をめざす
上市町美術展・文化祭作品出品数
毎年開催されている上市町美術展・ 上市町教育委員会
文化祭に出品されている作品の数 資料
1,039点
(21年度 )
1,100点
(27年度 )
約5% の増加をめざす
審議会の女性の選任率
上市町が設置する審議会の委員等 上市町男女共同
として、女性が選任されている割合 参画プラン
20.0%
(21年度 )
30.0%
(27年度 )
男女共同参画プラン目標
値の達成をめざす
ケーブルテレビの加入率
人口数の合計
国勢調査・富山県
人口移動調査
滑川中新川地区広域情報事務組合
(Net3 )が運営するCATVに加入 滑川中新川地区広域
する上市町の世帯数の計画世帯数 情報事務組合資料
に対する比率
上市町ホームページの月平均ア 上市町の公式ホームページの1月
クセス件数
平均のアクセス数
地域情報化の満足度
上市町資料
総合計画町民アンケートにおける 上市町総合計画
地域情報化に対する満足度
町民アンケート
富山地方鉄道上市駅、新宮川駅及
富山地方鉄道
上市駅、新宮川駅及び相ノ木駅
び相ノ木駅の1 日平均乗降客数の
株式会社公表資料
の1日平均乗降客数の合計
合計
経済力6
設定の根拠
出荷(販売)を目的としたさといも アルプス農業
の栽培面積
協同組合資料
25歳 から39歳 までの人口
(男女合計)
経済力5
目標値
(目標年)
94.9%
(22年度 )
製造品出荷額等
経済力3
基準値
(基準年)
上市町産米(コシヒカリ)の一等 農産物検査法による米穀検査により アルプス農業
一等米と判定された米
協同組合資料
米比率
施業のために新たに路網の整備 森林整備で生産性を向上させるた 上市町集約化
めに路網整備を行う面積
実施計画
を行う森林の面積
経済力2
数値目標一覧
Basic plan
町営バスの年間利用者数
スクールバスを利用する児童・生
(スクールバス利用の児童・生徒
徒を除いた上市町営バスの1年間 上市町資料
を除く。)
の延べ利用者数
総合計画町民アンケートにおける 上市町総合計画
公共交通に対する満足度
町民アンケート
9,000件
(27年度 )
掲載内容の拡充等により、
約20% の増加をめざす
24.0%
(21年度 )
30.0%
(27年度 )
基盤の強化と情報力を高
めることにより、満足度の
向上を図る
2,059人
(21年度 )
現状維持
(27年度 )
少子化等が進む中、電車利
用の利便を図ることにより、
現状を維持する
7,435件
(21年度 )
23,848人
(21年度 )
26,600人
(27年度 )
町民の4人 に1人 が満足し
ている状況をめざす
母子保健事業
実績報告
100%
(21年度 )
維持
(27年度 )
現在の高い受診率を維持
する
母子保健事業
実績報告
93.3%
(21年度 )
維持
(27年度 )
現在の高い受診率を維持
する
3歳児健診受診者 の割合
母子保健事業
実績報告
98.1%
(21年度 )
維持
(27年度 )
現在の高い受診率を維持
する
乳児訪問のカバー率
2か月児訪問の割合
すこやか親子21
94.7%
(21年度 )
維持
(27年度 )
現在の高い受診率を維持
する
3歳児 の虫歯保有率
3歳児健診受診者 のうち、虫歯を保 母子保健事業
実績報告
有している者の割合
20.1%
(21年度 )
20%以下 を維持
(27年度 )
県民歯の健康プランに基づ
く目標値達成を目指す
妊娠11週以下 での妊娠の届出率
妊娠の届出のうち、妊娠11週以下
での届出者の割合
83.7%
(21年度 )
100%
(27年度 )
すこやか親子21 での設定値
乳幼児健診受診率 1歳6 か月児 1歳6 か月児健診受診者の割合
健診
3歳児健診
人間力1
すこやか親子21
人間力4
人間力6
人口推計による高齢者 の
増加率(平成22年・27年比 )
により算出
25.0%
(27年度 )
4か月児健診 4か月児健診受診者の割合
上市町総合スポーツクラブに加入
上市町総合スポーツクラブさん
している者の総数(会員の区分を 上市町総合スポーツ
さんの会員数
クラブさんさん資料
問わず)
人間力5
18.0%
(21年度 )
公共交通の住民満足度
人間力3
町内のスポーツ施設利用者数
40∼74歳 の国保被保険者の内
臓脂肪症候群の該当者・予備群
の減少率
上市町国民健康保
険特定健康診査等
実施計画
−
10.0%
(27年度 )
上市町国民健康保険特定
健康診査等実施計画に基
づく数値をめざす
特定健康診査の受診率
上市町国民健康保
険特定健康診査等
実施計画
−
65.0%
(27年度 )
上市町国民健康保険特定
健康診査等実施計画に基
づく数値をめざす
胃がん
対象者(満40歳以上 であって、国
保加入者(受診を希望しない者を
がん対策推進計画
除く。)及び社保加入者の一部)に
対する胃がん検診受診者の割合
12.0%
(21年度 )
50.0%
(27年度 )
がん対策推進計画の目標
値達成をめざす
子宮がん
対象者(満20歳以上 であって、国
保加入者(受診を希望しない者を
がん対策推進計画
除く。)及び社保加入者の一部)に
対する子宮がん検診受診者の割合
26.8%
(21年度 )
50.0%
(27年度 )
がん対策推進計画の目標
値達成をめざす
乳がん
対象者(満40歳以上 であって、国
保加入者(受診を希望しない者を
がん対策推進計画
除く。)及び社保加入者の一部)に
対する乳がん検診受診者の割合
27.9%
(21年度 )
50.0%
(27年度 )
がん対策推進計画の目標
値達成をめざす
大腸がん
対象者(満40歳以上 であって、国
保加入者(受診を希望しない者を
がん対策推進計画
除く。)及び社保加入者の一部)に
対する大腸がん検診受診者の割合
13.5%
(21年度 )
50.0%
(27年度 )
がん対策推進計画の目標
値達成をめざす
肺がん
対象者(満40歳以上 であって、国
保加入者(受診を希望しない者を
がん対策推進計画
除く。)及び社保加入者の一部)に
対する肺がん検診受診者の割合
68.7%
(21年度 )
70.0%
(27年度 )
がん対策推進計画の目標
値達成をめざす
かみいち総合病院において健診を かみいち総合病院
受診する年間の人数
資料
2,583人
(21年度 )
3,300人
(27年度 )
健 診 の 重 要 性 を 啓 発し 、
25%以上 の増加をめざす
安心力1
各種がん検診の
受診率
かみいち総合病院の健診受診
者数
122 基本計画
町内の体育館その他体育施設にお 上市町教育委員会
ける年間利用者数
資料
基本計画 123
序
論
基
本
構
想
基
本
計
画
付
属
資
料
基本計画
基準値
(基準年)
目標値
(目標年)
設定の根拠
65歳以上 の人口に対する要介護 第 4 次 介 護 保 険 事
認定者の割合
業計画
17.4%
(21年度 )
19.5%
(24年度 )
中新川広域行政事務組合の
第4期介護保険事業計画にお
ける将来推計に基づき算出
施設・居住系介護保険サービス 要介護認定者のうち、介護サービ 第 4 次 介 護 保 険 事
利用者数
ス利用者数
業計画
300人
(21年度 )
370人
(24年度 )
中新川広域行政事務組合の
第4期介護保険事業計画にお
ける将来推計に基づき算出
第4次介護保険事
業計画
50人
(21年度 )
300人
(24年度 )
高齢者人口の約5% の参加
をめざす
4人
(21年度 )
8人
(27年度 )
基準値の2倍を目標とする
項 目
指標名
要介護認定率
介護予防事業参加者数
(特定高齢者)
安心力2
安心力3
安心力6
特定高齢者のうち、介護予防事業
(通所事業)に参加した人数
指標の出所
上 市 町 老 人クラブ
連合会資料
老人クラブ会員数
老人クラブに加入している人数
福祉サロン年間延べ開催回数
高齢者・障がい者が定期的に集ま
る交流の場をもち、閉じこもりを予
防するとともに、健康づくりや生き 上市町社会福祉協
がい活動を通じた介護予防を推進 議会地域行動計画
することを目的とした「福祉サロン」
の年間の延べ開催回数
トイレの水洗化率
2,866人
(22年4月 )
高齢者の就業の増加やラ
イフスタイルの多様化により、
2,900人
(23年度∼27年度 ) 会員数は伸び悩んでいるが、
現状の維持をめざす
200回
(21年度 )
320回
(27年度 )
各町内会80 か所において、
年4回 の実施をめざす
一般世帯等において水洗化された
上市町資料
トイレの割合
79.5%
(21年度 )
97.4%
(27年度 )
富山県全域下水道化構想
の目標値を達成する
家庭ごみの年間排出量
上市町から排出される家庭ごみの
上市町資料
1年間 の量
5,938 t
(21年度 )
5,640 t
(27年度 )
啓発の強化等により、約5
%の削減をめざす
ごみのリサイクル率
上市町から排出される家庭ごみの
1年間 の量のうち、
リサイクルされ 上市町資料
ているものの割合
24.5%
(21年度 )
30.0%
(27年度 )
啓発の強化等により、約5
%の増加をめざす
防犯灯のLED化率
町内に設置されている防犯灯のうち、
上市町資料
LED化されているものの割合
−
40.0%
(27年度 )
啓発と補助制度 の 活用に
より、総設置数 の 40% の
置換をめざす
水道の有収率
給水する水量と料金として収入の
上市町資料
あった給水水量との比率
80.0%
(21年度 )
92.0%
(27年度 )
第5次拡張事業(変更認可)
における家庭用水原単位
推定値の結果による
バリアフリー化公営住宅の割合
公営住宅の住戸数に対するバリア
公営住宅管理台帳
フリー化された公営住宅の割合
27.54%
(21年9月 )
33.33%
(27年9月 )
(仮称)白萩西部公営住宅
の整備により、5.8% の増
加をめざす
地震による被害の軽減のために、
家具の転倒防止策を行っている
上市町総合計画
家庭内の家具に、転倒防止策を講
世帯の割合
町民アンケート
じている世帯の割合
17.0%
(21年度 )
50.0%
(27年度 )
家庭でできる防災対策に関
する啓発を強化し、半数の世
帯が取り組むことをめざす
防災訓練を実施した自主防災組 自主防災組織において、防災訓練を 自主防災組織
織の割合
実施している自主防災組織の割合
アンケート
31.0%
(21年度 )
50.0%
(27年度 )
防災意識の啓発を強化し、
19% の増加をめざす
降雨による家屋等の浸水を防ぐた
上市町資料
めの水路整備を行った延長距離
194 m
(21年度 )
1,158 m
(27年度 )
市街地浸水対策基本計画
に基づく目標値
耐震性が不十分な住宅の割合
全住宅に対する耐震基準を満たし 上市町耐震
ていない住宅の割合
改修促進計画
53.0%
(18年度 )
15.0%
(27年度 )
木造住宅耐震改修支援事
業により、38% の減少をめ
ざす
消防団員数
消防団の実員
町消防団条例
287人
(21年度 )
306人
(27年度 )
条例に規定する定数人員
の確保をめざす
救急救命士数
消防署の救急救命士の人数
上市町資料
8人
(21年度 )
9人
(27年度 )
救急救命士の当直人員を
確保する
行政改革の進捗率
行政改革の実施計画に計上された
上市町行政改革大綱
事業の進捗の割合を示したもの
−
100%
(27年度 )
行政改革大綱に基づく計画
の達成をめざす
雨水幹線の整備延長
(新規整備又は改修分)
地方税収納率
(滞納繰越分を含む。)
行財政
指標の概要
障害者自立支援法に沿って、施設
入所生活からグループホーム等 等での入所生活からグループホー
上市町資料
での生活に移行した障がい者数 ム等での生活に移行した障がい者
の人数
安心力4
安心力5
Basic plan
地方税収納額の累計を課税調定額
上市町資料
で除したもの(滞納繰越分を含む。)
現年分の収納率を一定に
94.65%
95.0%
保ち、滞納繰越分の減少を
(21年度<決算> )(27年度<決算見込> )
めざす
実質公債費比率
町の借金の返済額及びこれに準じ
る額(公営企業・一部事務組合等の
借金に係る町負担分等)の大きさ
を指標化し、資金繰りの程度を示
すもの
将来負担比率
町の借金や公営企業・一部事務組
合等の借金に係る町負担分等、将
財政健全化法に基
地方債償還等の推計を基
220.4%
200.0%
来支払っていく負担の現時点での
づく指標
(21年度<決算> )(27年度<決算見込> ) に設定
残高を指標化し、将来にわたる負
債の程度を示したもの
124 基本計画
財政健全化法に基
21.9%
17.7%
づく指標
(21年度<決算> ) (27年度<決算見込> ) 公債費負担適正化計画の
目標値をめざす
公債費負担適正化
(25∼27年度
(19∼21年度
計画
3か年平均)
3か年平均)
付属資料
付属資料
Attached material
1 上市町総合計画策定 の推移
区 分
第1次
第2次
第3次
第4次
126 付属資料
策定年度
昭和32
昭和38
昭和45
昭和54
計画期間
計画策定の意義
計画の目的又は基本方向
主要プロジェクト
昭和33∼37
1 地域全般の生産性の
向上
2 住民の所得、生活及び
文化の推進
3 住民の福祉の増進
1 県総合開発計画、各種
団 体 の 事 業 計 画と連
携した計画の策定
2 地域の特色を発揮しう
るような発展振興策の
立案
3 現状分析により、物資
の集散、労働力需給等
を考慮した計画の策定
1 所得水準の引き上げ
(建設事業計画)
2 水資源の多目的利用
(発電開発)
3 産業の振興
(農林工業の育成)
4 輸送の整備
(道路整備、鉄道建設)
5 民生の安定
(授産施設、失対事業)
1 国・県の総合開発計画、
各種団体の事業計画
と連携した計画策定
2 隣 接 市 町 村との 関 連
を密にした地域の発展
振興策の立案
3 低開発地域工業開発
地区の指定により、就
業の場と所得の増加
1
2
3
4
5
1 高速交通時代の道路
網整備
2 教育水準の向上
3 農 業 の 確 立と商 工 業
の進展
4 生 活 圏 の 広 域 化と機
能分担
5 福祉の向上、保健の充実
1
2
3
4
1 町民生活の基盤を固める
2 町 民 生 活 の 安 定と人
間性を豊かに育てる
3 町に調和ある繁栄をも
たらすを基本に「都市
と農村のよさを兼ね備
えた住みやすい、暮ら
しやすい、働きやすい、
豊かな田園工業3万都
市の建設」をめざす
1 県都との10分間交通、
道路網の整備
2 老朽化した小学校・保
育所の増改築
3 総合公園や自然公園
の建設
4 早月トンネルの建設
5 大学等の誘致
6 都市施設の整備
7 河川総合開発の推進
8 産業育成と工場誘致
9 町民会館の建設
昭和38∼42
昭和45∼54
昭和54∼65
(平成2 )
1
2
3
4
1
2
3
4
5
前計画の見直し
地方経済開発の推進
文化的な町づくり
住民生活の安定
国の施策への対応
広域市町村構想の推進
上部計画との対応
住みよい町建設
田園都市をめざして
1 社会経済情勢の変化
への対応
2 新全国総合開発計画
への対応
3 前計画の見直し
老朽校舎の建替え
上市川総合開発計画
工場誘致
治山治水計画
農業構造改善事業
区 分
第5次
第6次
策定年度
平成2
平成12
計画期間
平成3∼12
平成13∼22
計画策定の意義
計画の目的又は基本方向
主要プロジェクト
1 社会経済情勢の変化
への対応
2 新富山県民総合計画
への対応
3 2 1 世 紀 を 拓く社 会
への指針
1 活力あふれるまちづくり 1 アクセス道路の整備
2 魅力あふれるまちづくり 2 高等教育機関の誘致・
育成
3 生きがいあふれるまち
づくり
3 情報ネットワークの整備
4 知恵あふれるまちづくり 4 総合体育館の建設
5 保健福祉総合センター
に積極的に取り組み、
「活
の建設
力と魅力あふれるふるさと
かみいち」の創造をめざす
1 社会経済情勢の変化
への対応
2 上位計画との整合性
3 行政改革・地方分権
に向けた指針
1 新時代をひらく取組み
2 全国・世界を視野に入
れた取組み
3 ソフト重視の取組み
4 町民主役の取組み
5 連携の取れた取組み
1 ISO14001認証 の取得
2 交流促進施設(キャン
プ施設等)の整備
3 かみいち総合病院の建設
4 保育所の民営化
5 公営住宅の建設・定住
施策
6 防災システムの整備
北陸自動車道建設促進
教育施設の充実
上・下水道整備
企 業 誘 致と地 場 産 業
の育成
5 レクリエーション開発整備
付属資料 127
序
論
基
本
構
想
基
本
計
画
付
属
資
料
付属資料
Attached material
2 第7次上市町総合計画 の策定経過
年月日
H21.6.9∼7.3
H21.11.25∼27
H21.11.26∼12.18
H21.12.17
H22.1.26
H22.2.1∼19
H22.3.3
区 分
内 容
第6次総合計画検証
○第6次総合計画 の検証を各課(局・署)に作成依頼
事業所・団体ヒアリング
○事業所等の意見を施策に反映する一環として、町内に本社を有し、全国・
世界を見据えて活動している企業(5社 )及び公益的な活動を意欲的に展
開している福祉団体等(7団体 )を個別に訪問し、
ヒアリングを実施
町民アンケート
○上市町に住所を有する満19歳以上 の者1,000人 を無差別で抽出のうえ、
アンケートを実施(回収率42.8% )。併せて、上市中学校2年生全生徒及
び上市高等学校の2年生(上市町在住者に限る。)を対象とした若者アン
ケートも実施
第7次上市町総合計画
策定研究会(第1回 )
○策定研究会の設置
○第7次上市町総合計画策定業務実施要綱について、役場職員で構成する
策定研究会に説明
総合計画審議会
(第1回)
主要事業の洗い出し
総合計画審議会
(第2回 )
○委員・参与委嘱
○基本構想の策定を諮問
○総合計画策定に係る取組状況説明 等
○第7次総合計画において取組予定とする事業を各課(局・署)に照会
○各課・班における長期的な政策・施策に関する意向及びそれを実施するう
えでの課題の把握
H22.5∼8
まちづくりに関する
意見募集
○ホームページ上でまちづくりに関する意見を募集
H22.5.29
総合計画・まちづくり
公聴会(第1回 )
○「人口増を促すための魅力あるまちづくりについて」をテーマに実施
(参加者:PTAの会員等10人 )
H22.6.7
第7次上市町総合計画
策定研究会(第2回 )
○基本構想(案)の検討
H22.6.12
○「賑わいのある市街地の再生について」をテーマに実施
総合計画・
まちづくり公聴会(第2回 ) (参加者:商店街等関係者外11人 )
H22.6.26
○「地域資源を活かした魅力の構築について」をテーマに実施
総合計画・
まちづくり公聴会(第3回 ) (参加者:上市町観光協会外9人 )
第7次上市町総合計画
策定委員会(第1回 )
○基本構想(案)の検討
H22.7.29
総合計画審議会(第3回 )
○基本構想(案)審議
H22.8.20
第7次上市町総合計画
策定研究会(第3回 )
○基本計画(案)の提示・検討
H22.8.30
第7次上市町総合計画
策定委員会(第2回 )
○基本計画(案)の提示・検討
H22.7.5
128 付属資料
H22.8.31
H22.9.7∼8
区 分
総合計画審議会部会
(第1回)
第7次上市町総合計画
策定研究会(第4回 )
内 容
○基本構想(案)各部会所管事項審議
H22.9.21
総合計画審議会部会
(第2回 )
○基本計画(案)各部会所管事項審議
H22.10.15
総合計画審議会部会
(第3回 )
○基本計画(案)各部会所管事項審議
H22.10.29
総合計画審議会
(第4回 )
○基本構想・基本計画(案)審議
H22.11.4∼19
基
本
構
想
○基本計画(案)の再検討
総合計画素案意見募集
総合計画の素案を公表し、
意見募集を行った。
○上市町ホームページにおいて、
H22.11.26
総合計画審議会(第5回 )
○基本構想(案)答申
H22.12.16
町議会12月 定例会
○基本構想を議決
基
本
計
画
付
属
資
料
○取組施策の報告
○町民アンケート集計結果報告 等
第7次総合計画策定
のための各課ヒアリング
H22.4.22∼23
年月日
序
論
付属資料 129
付属資料
Attached material
3 第7次上市町総合計画策定 について(諮問)
4 第7次上市町総合計画 について(答申)
序
論
平成22年1月26 日 平成22年11月 26 日 上市町長 伊東 尚志 殿
第7次上市町総合計画審議会
会長 田邉 和雄 殿
第7次上市町総合計画審議会 会長 田邉 和雄 上市町長 伊東 尚志 総合計画の策定について(諮問)
第7次上市町総合計画について(答申)
激動する時代の潮流への適応に向けた「快適な空間の構築」と「輝く地域力の創造」を図る
平成22年1月26 日付けで、貴職から本審議会に諮問のありました新しい総合計画の策定に
とともに、
地域主権と心豊かで個性と活力に満ちた『存在感あふれる上市』の実現を希求しつつ、
さらに町政の発展を期するため、総合計画の策定について諮問します。
(諮問の趣旨)
上市町では、平成12年度 に「第6次上市町総合計画 」を策定し、
この総合計画に基づき町政
を進めてきた。
貴職におかれては、
この答申に基づく計画を速やかに策定されるとともに、次に挙げる事項に
留意され、諸事業の優先度等を十分に検討のうえ、その着実な推進を図り、目指す「「確かな地
域力」で創る 存在感あふれる上市」の実現に努められるよう要望します。
1 第7次上市町総合計画 が、町民のための計画として円滑に推進されるためには、町民すべ
てが当該計画の内容を十分に理解し、
かつ、その協力のもとで行うことが不可欠である。町
経済環境の変化はさらに加速度を増しており、本町を取り巻く諸情勢も極めて流動的である。
業の実施について、町民自らが積極的に参画する機会の創出に努められたい。
人口減少の進行、事業活動等のグローバル化、深刻化する労働環境など、
日本全体の社会構造・
民に対する周知においては、あらゆる機会・手段を通じてこれを行うとともに、各種施策・事
このような状況に適切に対応して町勢の発展を図り、町民の期待に応えていくためには、
新た
2 今後も、町行財政をめぐる環境は、極めて厳しい状況となるものと予想される。町職員すべ
必要である。
このため、平成23年度 を初年度とし、平成32年度 を最終年度とする総合計画の策定を諮問
するものである。
ての英知を結集し、総力をあげて、計画の円滑な実施に取り組まれたい。
3 この答申で示された諸施策が、適切な財政見通しを基に確実に実施され、町民生活の向上
に繋がるよう、中期の堅実な財政計画を構築するとともに、町が進める主要事業に関する的
確な実施計画を策定し、その着実な進行管理に努められたい。
4 総合計画 の適正な運用においては、社会・経済情勢の変化に柔軟かつ機敏に対応すること
が求められる。当該計画の内容については、短いスパンでの評価及び見直しにより、その都
度修正を加えられたい。
5 町は、国、県その他関係機関との密接な連絡調整を図るとともに、近隣市町村等との広域的
な連携に一層努められたい。
130 付属資料
基
本
計
画
ついては、別添の「第7次上市町総合計画基本構想(案)」のとおり答申いたします。
本計画に沿って、町勢は概ね順調に進展しているが、21世紀 に入って約10年、少子高齢化・
な発想と英知を結集し、中・長期の展望に立った地域主権によるまちづくりの指針を得ることが
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付属資料
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5 第7次上市町総合計画審議会参与・委員名簿
6 第7次上市町総合計画策定委員会委員名簿
(平成22年11月 26 日現在)
○参与(2名):敬称略・50音順
参 与 池田嘉津弘 上市町工場協会長
(細川泰郎)
参 与 酒井眞次 富山県議会議員
○委員(20名):敬称略・副会長以下50音順
会 長 田邉和雄 上市町教育委員会委員
副会長 伊井謙治 上市町体育協会長 委 員 伊藤勝保 立山山麓森林組合理事 委 員 碓井 繁 農業委員・認定農業者 委 員 内山康弘 上市町工場協会・会社役員 委 員 片井 勝 JAアルプス理事 委 員 熊野 真 富山県知事政策局課長 委 員 郷田 稔 上市町農業委員会長 委 員 齊藤忠義 上市町区長協議会長 (酒井信義)
委 員 高橋晋介 上市町商工会青年部長 委 員 藤樫裕賢 音杉農産物直売組合代表 委 員 梨木 剛 連合富山立山・上市地区協議会副議長
委 員 細川和子 上市町商工会女性部長 委 員 枡田諧三 上市町社会福祉協議会会長 委 員 桝田寛昭 上市町公民館連絡協議会会長 委 員 森谷 勤 上市町商工会・会社役員 委 員 山岡和男 学識経験者 委 員 山口美智子 上市町働く婦人の家友の会会長 委 員 山崎列子 富山県済生会富山病院看護部長 委 員 渡邉省二 上市医師会長
(池田 正)
(1号委員 )
(2号委員 )
(2号委員 )
(4号委員 )
(4号委員 )
(2号委員 )
(3号委員 )
(1号委員 )
(2号委員 )
(5号委員 )
(4号委員 )
(5号委員 )
(2号委員 )
(2号委員 )
(2号委員 )
(4号委員 )
(4号委員 )
(4号委員 )
(4号委員 )
(2号委員 )
(平成22年4月 1日現在)
○委員(13名)
委員長 利田 忠 (副町長)
副委員長 山本 靖 (教育長)
委員 中川行孝 (総務課長兼企画課長)
委員 小池義弘 (財務課長)
委員 澤田信美 (会計管理者・会計課長)
委員 朝野和仁 (議会事務局長)
委員 土肥三郎 (消防署長) 委員 川上邦夫 (教育委員会事務局長) 委員 黒田保廣 (町民課長) 委員 宮崎純始 (福祉課長) 委員 米沢 渉 (産業課長併農業委員会事務局長) 委員 中村政一 (建設課長) 委員 山崎正晴 (総合病院事務局長) 〈総務教育部会〉
〈総務教育部会〉
〈総務教育部会〉
〈総務教育部会〉
〈総務教育部会〉
〈総務教育部会〉
〈産業厚生部会〉
〈産業厚生部会〉
〈産業厚生部会〉
〈産業厚生部会〉
〈産業厚生部会〉
○事務局
事務局長 中川行孝 (企画課長)
事務局員 森 俊夫 (企画班員)
事務局員 嘉藤めぐみ(企画班員)
事務局員 盛一紗弥子(企画班員)
※ ( )内は前任者
※ 委員選出区分
1号委員:町行政委員会の委員
2号委員:関係諸団体の役職員
3号委員:関係行政機関の職員
4号委員:学識経験を有する者
5号委員:その他町長の認める者
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付属資料 133
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7 第7次上市町総合計画策定研究会委員名簿
8 上市町総合計画審議会条例
(平成22年4月 1日現在)
○委員(30名)
委 員 深川康志 (総務課) 委 員 廣田高志 (総務課) 委 員 松井弘樹 (総務課) 委 員 轡田勝弘 (企画課) 委 員 盛一紗弥子(企画課) 委 員 岡部晋児 (財務課) 委 員 種田敏樹 (財務課) 委 員 松井 忍 (財務課) 委 員 平井千春 (財務課) 委 員 土開隆幸 (町民課) 委 員 黒田康弘 (町民課) 委 員 菱田知幸 (町民課) 委 員 土肥典代 (福祉課) 委 員 小柴憲一 (福祉課) 委 員 永田陽子 (福祉課) 委 員 木本 栄 (福祉課) 委 員 黒田茂語 (産業課) 委 員 米山 渉 (産業課) 委 員 放出祐弘 (建設課) 委 員 木原 剛 (建設課) 委 員 伊藤悠貴 (建設課) 委 員 澤野和代 (会計課) 委 員 柳田斉洋 (会計課) 委 員 碓井秀樹 (議会事務局) 委 員 神谷一成 (消防署) 委 員 谷川達則 (消防署) 委 員 谷吉竜一 (総合病院事務局) 委 員 松本和也 (教育委員会事務局)
委 員 白井雄一 (教育委員会事務局)
委 員 青木友季 (教育委員会事務局)
〈行政運営・地域活動研究会〉
〈基盤整備研究会〉
〈保健福祉研究会〉
〈産業・地域資源・交流研究会〉
〈生活環境研究会〉
〈行政運営・地域活動研究会〉
〈産業・地域資源・交流研究会〉
〈保健福祉研究会〉
〈産業・地域資源・交流研究会〉
〈生活環境研究会〉
〈保健福祉研究会〉
〈教育文化研究会〉
〈保健福祉研究会〉
〈基盤整備研究会〉
〈生活環境研究会〉
〈教育文化研究会〉
〈教育文化研究会〉
〈行政運営・地域活動研究会〉
〈基盤整備研究会〉
〈生活環境研究会〉
〈基盤整備研究会〉
〈教育文化研究会〉
〈行政運営・地域活動研究会〉
〈産業・地域資源・交流研究会〉
〈生活環境研究会〉
〈基盤整備研究会〉
〈行政運営・地域活動研究会〉
〈教育文化研究会〉
〈保健福祉研究会〉
〈産業・地域資源・交流研究会〉
(平成2年条例第2号 )
(設置)
第1条 地方 自治法(昭和22年法律第67号 )第138条 の4第3項 の規定に基づき、
上市町総合計画審議会(以下「審議会」という。)を置く。
(所掌事務)
第2条 審議会 は、町長の諮問に応じ、上市町総合計画の策定、その他必要な事項に
関し、調査及び審議を行う。
(組織)
第3条 審議会は、委員20人以内 で組織する。
2 委員は、次に掲げる者のうちから、町長が任命する。
(1 ) 町行政委員会の委員
(2 ) 関係諸団体の役職員
(3 ) 関係行政機関の職員
(4 ) 学識経験を有する者
(5 ) 前各号に掲げる者のほか、町長が必要と認める者
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(委員の任期)
第4条 委員 の任期は1年とする。ただし、補欠委員の任期は、前任者の残任期間と
する。
2 委員 の再任は妨げない。
(会長及び副会長)
第5条 審議会に会長及び副会長各1人を置く。
2 会長は、委員の互選によって定める。
3 会長は、会務を総理し、審議会を代表する。
4 副会長は、委員のうちから会長が任命する。
5 副会長は、会長を補佐し、会長に事故があるときは、その職務を代理する。
(会議)
第6条 審議会は、会長が招集する。
2 審議会は、委員の過半数以上が出席しなければ会議を開くことができない。
3 議事は、
出席委員の過半数で決定し、
可否同数のときは、
会長の決するところによる。
(専門委員)
第7条 審議会に、専門の事項を調査審議させるため専門委員を置くことができる。
2 専門委員は町長が委嘱する。
134 付属資料
序
論
付属資料 135
付属資料
Attached material
(庶務)
第8条 審議会 の庶務は、企画課において処理する。
(委任)
第9条 この条例に定めるもののほか、審議会の運営に関し必要な事項は、町長が定
める。
附 則
1 この条例は、公布の日から施行する。
2 上市町基本構想策定審議会条例(昭和45年上市町条例第3号 )は、廃止する。
3 上市町各種委員会委員等 の報酬及び費用弁償支給条例
(昭和42年上市町条例第2号 )の一部を次のように改正する。
[次のよう略]
9 上市町総合計画審議会運営規則
(平成2年上市町規則第9号 )
(目的)
第1条 この規則は、上市町総合計画審議会条例(平成2年上市町条例第2号 )第9
条の規定に基づき、上市町総合計画審議会(以下「審議会」という。)の運営に関し、
必要な事項を定めることを目的とする。
(会議の通知)
第2条 審議会 の会長(以下「会長」という。)は、会議の日時、場所、諮問事項その他
必要な事項をあらかじめ審議会の委員(以下「委員」という。)に通知しなければな
らない。
附 則(平成6年6月 30 日条例第19号 )
この条例は、公布の日から施行し、平成6年4月 1日から適用する。
(議長)
第3条 会長は、会議の議長となり、議事を整理する。ただし、会長に事故あるときは、
副会長が議長となる。
附 則(平成11年3月 31 日条例第4号 抄 )
(施行期日)
第1条 この条例は、平成11年4月 1日から施行する。
(出席説明の要求)
第4条 会長は諮問事項について、審議又は調査のため必要と認めたときには、町長
に対し、関係者の出席を求めることができる。
附 則(平成21年6月 23 日条例第11号 )
この条例は、公布の日から施行する。
(発言)
第5条 委員は、議題について自由に発言することができる。ただし、発言しようとす
るときは、議長の許可を得なければならない。
(採決の方法)
第6条 採決 の方法は、起立又は挙手による。
(部会付託)
第7条 審議会に諮問された事項は、会議において説明を聴き、委員の質疑等がある
ときは質疑等の後、議長が会議に諮って所管の部会に付託することができる。
(付託事項を議題とする時期)
第8条 部会 に付託された事項は、その審議又は調査の終了を待って審議会の議題
とする。
(部会)
第9条 審議会に、特定の諮問事項について調査及び審議を行う機関として、部会を
設ける。
136 付属資料
付属資料 137
序
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2 部会 の名称及び所管事項は、次のとおりとし、その部門に属する諮問事項につい
て審議又は調査を行うものとする。
(1 ) 総務教育部会
ア 行政一般に関する事項
イ 防災に関する事項
ウ 土地利用に関する事項
エ 地域政策に関する事項
オ 公共交通に関する事項
カ 統計に関する事項
キ 地域情報化及び電算に関する事項
ク 財政に関する事項
ケ 税に関する事項
コ 消防及び救急に関する事項
サ 教育に関する事項
シ 文化・スポーツに関する事項
ス 産業厚生部会の所管に属さない事項
(2 ) 産業厚生部会
ア 町民福祉に関する事項
イ 環境保全及び公害に関する事項
ウ 環境政策に関する事項
エ 社会福祉、高齢福祉及び児童福祉に関する事項
オ 保健衛生に関する事項
カ 介護、訪問看護に関する事項
キ 農業及び林業に関する事項
ク 商工業に関する事項
ケ 観光に関する事項
コ 公園の管理に関する事項
サ 労働に関する事項
シ 道路に関する事項
ス 河川に関する事項
セ 都市計画に関する事項
ソ 建築に関する事項
タ 上水道及び簡易水道に関する事項
チ 下水道に関する事項
ツ 地域医療に関する事項
138 付属資料
(部会委員の任期)
第10条 部会 の委員(以下「部会員」という。)の任期は、委員の任期による。
2 補欠 の部会員の任期は、前任者の残任期間とする。
序
論
(部会員の選任)
第11条 部会員 は、会長が会議に諮って指名する。
(部会長の選任及び任期)
第12条 部会 の会長(以下「部会長」という。)は、会議において、それぞれの部会員
の中から選任する。
2 部会長 の任期は、部会員の任期による。
(部会長の職務代行)
第13条 部会長 に事故あるとき又は欠けたときは、年長の部会員が部会長の職務を
行う。
(部会長の辞任)
第14条 部会長 が辞任しようとするときは、審議会の許可を得なければならない。
(部会の招集)
第15条 部会 は、会長の承諾を得て部会長が招集する。
(部会の会議)
第16条 部会 は、部会員の過半数の出席がなければ会議を開くことができない。
2 部会 の議事は、出席部会員の過半数で決し、可否同数のときは、部会長の決する
ところによる。
3 前項 の場合においては、部会長は、部会員として表決に加わることができない。
(出席説明の要求)
第17条 部会長 は付託事項について審議又は調査のため必要なときは、
会長を経て、
町長に対し関係職員の出席を求めることができる。
(部会長の報告)
第18条 部会 が審議又は調査した諮問事項が審議会の議題となったときは、部会長
がその経過及び結果を報告しなければならない。
(部会の審議又は調査期間)
第19条 審議会 は、必要があると認めたときは、部会に付託した事項の審議又は調
査につき期限を付することができる。ただし、部会は期限の延期を審議会に求める
ことができる。
2 前項 の期限までに審議を終わらなかったときは、第8条 の規定にかかわらず、審
議会において審議することができる。
付属資料 139
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付属資料
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(部会の中間報告)
第20条 審議会 は、部会の審議又は調査事項について、特に必要があると認めると
きは、中間報告を求めることができる。
2 部会 は、特に必要があると認めるときは、審議又は調査中の事項について、中間
報告をすることができる。
(会議録)
第21条 会長又 は部会長は、事務局の職員をして会議の概要を記録させなければ
ならない。
(事務局の設置等)
第22条 審議会 の事務を円滑に推進するため、事務局を置く。
2 事務局 は、副町長、教育長、各課長、教育委員会事務局長、病院事務局長、消防署
長及び議会事務局長で組織する。
3 事務局 の長は、副町長をもって充てる。
(運営規則の疑義の措置)
第23条 この規則に定めるもののほか、会議の運営等について疑義が生じたときは、
その都度会長が会議に諮って定める。
附 則
1 この規則は、公布の日から施行し、平成2年4月 1日から適用する。
2 上市町基本構想策定審議会運営規則(昭和45年上市町規則第5号 )は、
廃止する。
附 則(平成12年1月14 日規則第1号 )
この規則は、公布の日から施行し、平成12年1月 1日から適用する。
附 則(平成19年3月 30 日規則第9号 )
この規則は、平成19年4月 1日から施行する。
附 則(平成21年7月 31 日規則第7号 )
この規則は、平成21年8月 1日から施行する。
第7次上市町総合計画
基本構想∼前期基本計画
発行日:平成23年3月
発行:富山県上市町企画課
〒930-0393 富山県中新川郡上市町法音寺 1番地
URL http://www.town.kamiichi.toyama.jp/
E-mail [email protected]
140 付属資料
印刷:株式会社 チューエツ
付属資料
Attached material
2 部会 の名称及び所管事項は、次のとおりとし、その部門に属する諮問事項につい
て審議又は調査を行うものとする。
(1 ) 総務教育部会
ア 行政一般に関する事項
イ 防災に関する事項
ウ 土地利用に関する事項
エ 地域政策に関する事項
オ 公共交通に関する事項
カ 統計に関する事項
キ 地域情報化及び電算に関する事項
ク 財政に関する事項
ケ 税に関する事項
コ 消防及び救急に関する事項
サ 教育に関する事項
シ 文化・スポーツに関する事項
ス 産業厚生部会の所管に属さない事項
(2 ) 産業厚生部会
ア 町民福祉に関する事項
イ 環境保全及び公害に関する事項
ウ 環境政策に関する事項
エ 社会福祉、高齢福祉及び児童福祉に関する事項
オ 保健衛生に関する事項
カ 介護、訪問看護に関する事項
キ 農業及び林業に関する事項
ク 商工業に関する事項
ケ 観光に関する事項
コ 公園の管理に関する事項
サ 労働に関する事項
シ 道路に関する事項
ス 河川に関する事項
セ 都市計画に関する事項
ソ 建築に関する事項
タ 上水道及び簡易水道に関する事項
チ 下水道に関する事項
ツ 地域医療に関する事項
138 付属資料
(部会委員の任期)
第10条 部会 の委員(以下「部会員」という。)の任期は、委員の任期による。
2 補欠 の部会員の任期は、前任者の残任期間とする。
序
論
(部会員の選任)
第11条 部会員 は、会長が会議に諮って指名する。
(部会長の選任及び任期)
第12条 部会 の会長(以下「部会長」という。)は、会議において、それぞれの部会員
の中から選任する。
2 部会長 の任期は、部会員の任期による。
(部会長の職務代行)
第13条 部会長 に事故あるとき又は欠けたときは、年長の部会員が部会長の職務を
行う。
(部会長の辞任)
第14条 部会長 が辞任しようとするときは、審議会の許可を得なければならない。
(部会の招集)
第15条 部会 は、会長の承諾を得て部会長が招集する。
(部会の会議)
第16条 部会 は、部会員の過半数の出席がなければ会議を開くことができない。
2 部会 の議事は、出席部会員の過半数で決し、可否同数のときは、部会長の決する
ところによる。
3 前項 の場合においては、部会長は、部会員として表決に加わることができない。
(出席説明の要求)
第17条 部会長 は付託事項について審議又は調査のため必要なときは、
会長を経て、
町長に対し関係職員の出席を求めることができる。
(部会長の報告)
第18条 部会 が審議又は調査した諮問事項が審議会の議題となったときは、部会長
がその経過及び結果を報告しなければならない。
(部会の審議又は調査期間)
第19条 審議会 は、必要があると認めたときは、部会に付託した事項の審議又は調
査につき期限を付することができる。ただし、部会は期限の延期を審議会に求める
ことができる。
2 前項 の期限までに審議を終わらなかったときは、第8条 の規定にかかわらず、審
議会において審議することができる。
付属資料 139
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第7次上市町総合計画
基本構想∼前期基本計画
富山県 上市町