第67回全国植樹祭基本計画(概要版)

基本計画 【概要版】
長野県
目次
第1章
開催概要
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
開催意義
・・・・・・・・・・・・・
長野県における全国植樹祭の開催状況
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
開催理念
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大会テーマ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シンボルマーク
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大会ポスター原画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
開催会場
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
主催
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
開催規模
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
開催時期
1
1
2
3
3
3
4・5
6
6
6
1.
2.
3.
4.
基本的な考え方
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お手植え・お手播き計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
代表者記念植樹計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
招待者記念植樹計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
7・8
8
8
1.
式典進行プログラム
9
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
基本的な考え方
施設配置図・イメージ図(式典会場)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
主要施設計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
案内・誘導計画
電気・給排水・通信設備計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中継システム計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
飾花計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
10・11
11
12
12
12
12
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
基本的な考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・ ・・・
招待計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
招待者行動計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・ ・・・・
昼食計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おもてなし広場計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・ ・・・ ・・・・・・・・
医療・衛生計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
消防・防災、警備計画 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
実施本部計画 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・
13
13
14
15
15
15
15
15
第2章
植樹行事計画
第3章
式典行事計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第4章
会場整備計画
第5章
運営計画
目次
第6章
宿泊・輸送等計画
1.
2.
3.
4.
基本的な考え方
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
宿泊計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
輸送計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
視察計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.
2.
3.
基本的な考え方
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
記念事業
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
関連事業
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
1.
2.
3.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
基本的な考え方
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
広報宣伝計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
協賛計画
16
16
16
16
第7章
記念事業等計画
第8章
広報宣伝・協賛計画
【表紙写真】
上段左:小海県有林のカラマツ(小海町)…森林整備による二酸化炭素吸収量について、国の「J-VER」制度等の認証を受け、販売を行っている。
上段右:鍋倉山のブナ天然林(飯山市)…冬、雪に閉ざされてしまうため、手付かずのブナ林が現存し、数多くの巨木が残されている。
下段左:赤沢自然休養地(上松町)…樹齢300年を超える木曽ヒノキの天然林があり、環境省のかおり風景100選や林野庁の森林セラピー基地に指定
下段右:下栗の里(飯田市)…標高800~1100mに耕地や民家が点在する地区。“日本のチロル”と呼ばれ、「にほんの里100選」にも選定
第1章
開催概要
1. 開催意義
本県では、平成16年(2004年)に公布した「長野県ふるさとの森林づくり条例」に基づき「長野県森
林づくり指針」を定め、「森林を活かし 森林に生かされる 私たちの豊かな暮らし」を基本目標とし
て、各種の森林・林業施策を展開しています。
さらに、平成20年度(2008年度)から導入した「長野県森林づくり県民税」を活用し、森林の恩恵を
受ける県民みんなで森林づくりを支えるとともに、「長野県総合5か年計画2013~しあわせ信州創造
プラン~」に示された「森林を活かす力強い林業・木材産業づくり」に施策の軸足を置き、地域を支え、
持続的に発展する林業・木材産業の構築を目指しています。
このような中、平成28年(2016年)に開催する全国植樹祭は、豊かな自然、美しい景観を有し、私た
ちに様々な恵みを与えてくれる長野県の森林を、県民が協働して守り育て、有効活用し、未来に引き
継いでいく姿を全国に発信する機会としてまいります。
2. 長野県における全国植樹祭の開催状況
全国植樹祭は、豊かな国土の基盤である森林・緑に対する国民的理解を深めるために、公益社団
法人国土緑化推進機構と都道府県の共催により開催する国土緑化運動の中心的行事です。
昭和25年(1950年)に「第1回植樹行事並びに国土緑化大会(第21回大会からは「全国植樹祭」が
正式名称となっている)」として山梨県甲府市で開催されて以来、各都道府県において毎年春季に開
催しています。
大会には、天皇・皇后両陛下のご臨席を賜るとともに、県内外から多くの参加者にお集まりいただ
き、式典行事や記念植樹が行われています。
第18回東京オリンピックが開催された昭和39年(1964年)の5月13日、天皇・皇后両陛下のご臨席
を賜り、長野県茅野市八子ヶ峰において第15回大会を「入会林野の造林推進」をテーマに開催しまし
た。
この大会では、両陛下からカラマツのお手植えを賜るとともに、県内外から1万5千人の参加者によ
り、12ヘクタールの広大な原野に約3万5千本のカラマツが植栽されました。
また、両陛下から、塩尻市宗賀の長野県林業指導所(現在の長野県林業総合センターの前身)に
おいて、カラマツ・アカマツ種子のお手播きを賜りました。
現在、八子ヶ峰会場は県営林(一般県行造林)「八子ヶ峰県行」として、長野県と土地所有者である
茅野市北山柏原財産区の間で分収林契約(造林者と土地所有者が、一定の比率で木材の収益を分
け合う契約)を結び、平成49年(2037年)の契約満期に向けて、県が間伐等の森林整備を進めていま
す。
昭和39年(1964年)茅野市八子ヶ峰で開催された第15回大会の模様
昭和天皇によるお手植え
香淳皇后によるお手植え
1万5千人の参加者による
カラマツの植栽
1
第67回全国植樹祭 基本計画
お手植えカラマツの状況
3. 開催理念
長野県は、本州のほぼ中央に位置し、広大な県土の78%が森林に覆われた森林県です。日本の
屋根と呼ばれる3,000m級の山々と森林が育む清らかな水は、「北に犀川、千曲川 南に木曽川、天
竜川」と県歌「信濃の国」にも歌われる日本を代表する川となり、長野県民だけでなく多くの国民の生
活を支えながら日本海と太平洋へと注いでいます。
また、日本三大美林のひとつである「木曽ヒノキ」や県東部を中心とする「カラマツ林」などの豊かな
森林資源に恵まれ、緑豊かな里山は本県出身の作詞家高野辰之が綴った唱歌「ふるさと」の舞台と
なった美しい農山村の原風景を彩っています。
私たち長野県民は、この森林を守り育ててきた先人の努力に思いを馳せ、県民参加と協働による
「確かな暮らしが営まれる美しい信州※1」を実現し、森林を次の世代に確実に引き継ぐとともに、長野
県から始まる「森林を活かし 森林に生かされる 私たちの豊かな暮らし※2」を全国の皆様にお伝えし
ます。そのために、以下の3つの理念により第67回全国植樹祭を開催し、国土緑化運動を推進します。
※1 長野県総合5か年計画2013~しあわせ信州創造プラン~ 基本目標
※2 長野県森林づくり指針 基本目標
(1)植えて・育て・利用する「森林・林業のサイクル」を、取り戻そう
持続的に発展する「森林を活かす力強い林業・木材産業づくり」を進め、あたりまえに木が
使われる社会を実現し、長野県が林業県としても飛躍する姿を発信します。
県民参加の植樹作業(県植樹祭)
木材生産・供給体制の整備
カラマツを利用した やまびこドーム(松本市)
(2)森林や身近な緑の恩恵を、もう一度見つめ直そう
森林や身近な緑が、かけがえのない存在であることを改めて見つめ直し、貴重な財産として
守り育てることの重要性を発信します。
森林浴発祥の地 森林セラピー基地
赤沢自然休養林(木曽郡上松町)
日本を代表する美しい山岳環境
上高地(大正池と穂高連峰)(松本市)
(3)森林と共に生きる人々の思いを、伝えよう
森林・林業と県内各地の文化を育んできた森林に携わる人々の活躍を発信するとともに、
美しい信州の文化を継承します。
天下の大祭 諏訪大社御柱祭(諏訪地域)
企業のCSR活動の一環として進む森林整備への参画
2
第67回全国植樹祭 基本計画
4. 大会テーマ
全国から応募があった1,226点の作品の中から、大会テーマ審査会において選定された2作品を
組み合わせ、決定しました。
■ 作者
いけなが かずひろ
池永 一広 さん (大阪府高槻市)
ひょうどう さとみ
兵藤 怜美 さん (千葉県茂原市)
■ 決定理由
短く、すっきりとした、今までにない独特な表現で、子供から大人まで心に残りやすい、
人と緑を夢でつなぐ作品「ひと ゆめ みどり」と、長野県から未来に向けた森林づくりを
進めるという開催方針に沿った方向性を明確に表現し、五・七・五のリズムが口にしやすい
作品「信濃から 未来へつなぐ 森づくり」を組み合わせました。
5. シンボルマーク
全国から応募があった666点の作品の中から、
シンボルマーク審査会において決定しました。
■ 作者
もり ひでお
盛 秀雄さん (青森県青森市)
■ 制作意図
長野県の「N」の文字をモチーフに、「信濃の
山々」と、そこに生息する県の鳥「ライチョウ」
と「森の文字」を組み合わせて表現しました。
「信濃から 未来へつなぐ 森づくり」を発信
する県民の姿をイメージし、シンボルマーク化し
ました。
6. 大会ポスター原画
長野県内の小学校・中学校・高等学校及び特
別支援学校の児童生徒から応募があった 493点
の作品の中から、ポスター原画審査会で選定し
ました。
■ 作者
なかむら みひろ
中村 実紘さん
(長野県高遠高等学校2年)
■ 画題
「私たちの手で守る未来」
■ 制作意図
私たちの住んでいる地球が、たくさんの緑
で溢れて動物たちも住みやすい世界を人の手
で作っていきたいと思い描きました。
3
第67回全国植樹祭 基本計画
7. 開催会場
長野県全域をステージとした県民主体・県民参加による広域開催型の大会とするために、多くの県
民に参加していただけるよう、10広域ごとに県民植樹会場等を設けます。
(1)県民植樹会場
地区
●/植樹祭当日
会場名
△/当日以外
招待者記念植樹会場
県民植樹会場
❶
佐久
小海町
-
△
❷
上小
上田市 自然運動公園
●
●
❸
諏訪
岡谷市(予定)
-
△
❹
上伊那
伊那市 鳩吹公園
-
●
❺
下伊那
松川町(予定)
-
△
❻
木曽
王滝村
-
△
❼
松本
松本市 アルプス公園
●
●
❽
北安曇
池田町
-
△
➒
長野
長野市 茶臼山自然植物園
●
●
❿
北信
飯山市
-
△
北信
❿
北安曇
❽
長野
➒
上小
❷
松本
❼
佐久
❶
諏訪
❸
木曽
❻
上伊那
❹
下伊那
❺
4
第67回全国植樹祭 基本計画
(2)式典会場
式典会場では、式典行事、天皇・皇后両陛下によるお手植え・お手播き行事などを実施します。
● 長野市オリンピック記念アリーナ エムウェーブ
(長野県長野市大字北長池195番地)
長野市オリンピック記念アリーナ エムウェーブは、平成10年(1998年)に開催された長野冬季オリンピッ
クのスピードスケート会場として、また、引き続き開催された長野パラリンピック冬季競技大会の開閉会式
場とアイススレッジ競技会場として、各国から多くのアスリートとお客様をお迎えしました。
冬季は日本を代表する国際スケート連盟公認のスケートリンクとして世界大会や全日本クラスの競技会
が開催されるとともに、春から秋はコンサートや各種イベントに利用される県内最大の多目的アリーナです。
長野市オリンピック記念アリーナ エムウェーブは、長野県産カラマツ集成材※による、世界最大級の
木製つり屋根構造を持つ独創的な構造物として知られています。使用された集成材は約2,800㎥、一般
住宅で利用される木材量に換算すると約112棟分に相当します。
※ 集成材とは、カラマツなどの引板(ラミナ)を集成接着した木質材料で、木の良さを生かしながら自由な形状や長さにできることから、
住宅部材から大型木造建築まで、品質の安定した木質材料として幅広く利用されています。
地図・アクセス等
5
第67回全国植樹祭 基本計画
8. 主 催
公益社団法人国土緑化推進機構
長野県
9. 開催規模
● 第67回全国植樹祭は15,000人程度の規模で開催します。
・ 式典行事及び記念植樹の参加者は、招待者、協力者・スタッフ等を合せて5,000人程度の規模と
します。
・ 県民植樹会場の参加者は、協力者・スタッフなどを合せて10,000人程度とします。
参加区分
参加予定者数
備考
県外招待者
1,250人 国関係者、被表彰者、他県招待者等
県内招待者
2,750人
招待者合計
本部員・協力員
県議会、市町村関係者、森林・林業・緑化関係団体、
公募招待者、県実行委員会等
4,000人
1,000人 実施本部員、協力員、出演者、運営ボランティア等
式典行事及び
記念植樹参加者合計
県民植樹会場参加者
5,000人
10,000人
合計
15,000人
※このほか、「苗木のホームステイ」により、「県内全域が植樹会場」となり、多くの県民が参加します。
10. 開催時期
平成28年(2016年)春季
式典会場
(長野市オリンピック記念
アリーナ エムウェーブ)
6
第67回全国植樹祭 基本計画
植樹行事計画
第2章
1. 基本的な考え方
植樹行事は、広大な長野県の全域をステージとし、招待者及び県民の参加により、次の事項を基
本として実施します。
● 招待者が参加する記念植樹会場及び県民が参加する県民植樹会場を県内複数箇所に設け、多
くの県民が植樹行事に参加できるよう計画します。
● 記念植樹の会場などでは将来の森林利用の方針に従い、各会場の気候風土、立地条件、並びに
地域の特性に配慮した樹種を選定し、植樹を行います。
● 使用する苗木は、「みどりの少年団」など小・中学生を中心とした多くの県民が「苗木のスクールス
テイ・苗木のホームステイ」で育てた苗木を使用するとともに、県内の苗木生産者が育成した優良
苗木を使用します。
● 植樹会場は、大会後も多くの県民との協働により森林を育て、「県民協働の森林づくり」を象徴す
る場所として、適切に管理を行います。
2. お手植え・お手播き計画
● 樹種選定基準
① 植えて・育て・利用する「森林・林業のサイクル」を象徴する長野県らしい林業樹種
② 森林県であり多様な樹種が分布する特徴から、地域を代表する樹種
③ 長野県の古からの歴史・文化に関連ある樹種
● 両陛下の樹種選定理由
・ 天皇陛下の樹種:森林資源の利活用を象徴する樹種 (針葉樹 4種、広葉樹 1種)
・ 皇后陛下の樹種:樹皮や花の彩り、紅葉が美しい樹種 (広葉樹 5種)
(1) お手植え
● 天皇・皇后両陛下のお手植えは、お手植え所で「森」の字をかたどり、それぞれ3本の植樹とします。
● お手植えされた記念樹は、第67回全国植樹祭の開催を記念し、豊かな森林づくりのシンボルとして
大切に育てていきます。
■ 天皇陛下お手植え樹種(3種)
ヒノキ
ウラジロモミ
コウヤマキ
タカトオコヒガンザクラ
ミズメ
■ 皇后陛下お手植え樹種(3種)
シナノキ
7
第67回全国植樹祭 基本計画
(2) お手播き
● お手播きされた種子から養成した苗木は、長野県が管理、育成して、県内の公共施設などに「記念
樹」として配布します。
■天皇陛下お手播き樹種(2種)
カラマツ
クリ
■皇后陛下お手播き樹種(2種)
シラカバ
ナナカマド
3. 代表者記念植樹計画
● 代表者は、天皇・皇后両陛下の2本目のお手植えと同時に記念植樹を行います。
● 場所は、式典会場内で行うものとします。
● 代表者記念植樹の樹種は、天皇・皇后両陛下のお手植えと同じ樹種とします。
4. 招待者記念植樹計画
● 招待者は、上田市自然運動公園(上田市)、松本市アルプス公園(松本市)、長野市茶臼山自然植
物園(長野市)で記念植樹を行います。
上小地区植樹会場
自然運動公園(上田市)
松本地区植樹会場
アルプス公園(松本市)
8
第67回全国植樹祭 基本計画
長野地区植樹会場
茶臼山自然植物園(長野市)
第3章
式典行事計画
1. 式典進行プログラム
時間
2時間
区分
プログラム
来場者の歓迎と、プログラム案内等イン
フォメーション
招待者入場
10:20
進行内容
プロローグ案内
プロローグアトラクション
感謝状贈呈
長野県の森林・林業・木材産業と雄大な
自然や多様な文化の紹介、県民参加に
よるアトラクションなどを行います。
プロローグ
記念切手贈呈
長野県の紹介と映像
10:55
式典行事のご案内
11:00
天皇・皇后両陛下 ご徒歩・ご着席
開会のことば
国土緑化推進機構副理事長
三旗掲揚・国歌斉唱
式典
主催者挨拶
大会会長(衆議院議長)、長野県知事
表彰
緑化功労者などへの感謝の表彰
苗木の贈呈
みどりの少年団から、農林水産大臣と
環境大臣に、苗木を贈呈。
天皇・皇后両陛下お手植え・お手播き
代表者記念植樹
メインアトラクション
開催理念や大会テーマを具体的なメッ
セージとして表現し、全国に発信します。
大会宣言
国土緑化推進機構理事長
リレーセレモニー
次期開催県への引き継ぎ
閉会のことば
長野県議会議長
天皇・皇后両陛下 ご退席・ご徒歩
11:50
エピローグ案内
エピローグ
エピローグアトラクション
12:20
9
第67回全国植樹祭 基本計画
開催理念の継承と、森林の未来につな
がるメッセージを、全国に向けて発信す
るとともに、参加者を歓送します。
(各地域会場の中継など)
第4章
会場整備計画
1. 基本的な考え方
次の事項を基本として実施します。
● 健全な生態系の維持を前提に、第67回全国植樹祭の開催理念を具現化し、過度の樹木伐採や土
地の形状変更により自然環境に負荷を与えないように配慮します。
● 構造物は既存のものを最大限に活用し、新たな設置については必要最低限とし、原則として県産
材を使用します。
● 会場整備に当たっては、全ての参加者が安全・快適に大会に参加できるよう配慮します。
2. 施設配置図・イメージ図
(1)式典会場の配置
式典会場は、屋内施設の特徴を最大限活用し、長野県らしさを表現できる会場づくりを行います。
また、構造物は原則として県産材を使用します。
● プランター等で仕切り、一般招待者の動線を明確にします。
700席
700席
1200席
10
第67回全国植樹祭 基本計画
(2)式典会場のイメージ
3. 主要施設計画
(1)御座所
● 長野県民共通の財産であり、貴重な資源である「山」に感謝し、「山の恵み」を将来にわたり持続的
に享受していくため制定された「信州 山の日」のロゴマークをデザインモチーフとし、県産材を活
用して制作します。
● 大会の開催理念である植えて、育て、利用する「森林・林業のサイクル」の実例として、県内で育て
られた森林の間伐材を利用し、全国植樹祭終了後の再利用を考慮して制作します。
(2)仮設工作物
● お手播き箱は、第15回大会で植樹されたカラマツの間伐材等を利用し、製作します。
● エムウェーブの長野県産カラマツ集成材との一体的な景観を模するため、県産材を使用します。
(3)木製品
● プランターカバー等の木製品には、県産材を使用します。
11
第67回全国植樹祭 基本計画
4. 案内・誘導計画
● 招待者が安全かつスムーズに式典や植樹行事などに参加することができ、各施設等への移動に
支障がないよう、各所に案内サインを設置します。
● 案内サインは、ユニバーサルデザインに留意し、招待者が見やすい色彩、大きさにするとともに、
見やすい位置、高さに設置します。また、ピクトサイン(絵文字)を使用する等、招待者が一目で分
かるようなサインとします。
● 案内サインの材料には、県産木材のほか、リユース可能な製品の活用等、環境に配慮した資材の
使用に努めます。
5. 電気・給排水・通信設備計画
(1)電気設備計画
既存設備で不足が生じた場合は、仮設電源(ジェネレーター等)を設置し対応します。
(2)給排水計画
水は既設の水道から給水し、排水は適正に処理します。
(3)仮設トイレ計画
植樹会場などに適正な数量を設置するとともに、衛生面にも十分に配慮します。
(4)通信設備計画
運営を円滑に行うため、会場の実施本部等に臨時電話を設置するほか、携帯電話やトランシーバー
などの無線通信機器を適正に配置します。
6. 中継システム計画
式典会場と招待者植樹会場・県民植樹会場を
実況中継映像で結ぶことや、各地域で行われた
植樹や緑化活動を映像などで紹介するなど、長
野県全域をステージとした広域開催型の大会を
実現します。
「銀座NAGANO」への中継も検討。(インター
ネット(広報)の有効活用。)
7. 飾花計画
● 会場周辺の飾花は、地元で育てられた花を使用し、会場の雰囲気を引き立てるとともに、招待者の
安全かつ円滑な動線が確保できるよう配置します。
● 会場内に設置する飾花プランター等には、県産木材を活用します。
● 長野県をはじめ、関係市町村や関係団体、県民が一体となって、美化に努めます。
12
第67回全国植樹祭 基本計画
運営計画
第5章
1. 基本的な考え方
● 第67回全国植樹祭は、広大な長野県全域をステージとした県民主体・県民参加による広域開催型
の大会を実現するとともに、県内外の招待者を長野県らしいおもてなしでお迎えし、開催の意義や理
念を全国に発信する場とします。
● 全国植樹祭の運営には、関係市町村、林業関係団体、経済団体、NPO法人、ボランティア団体など
の協力が不可欠であることから、各団体の意向を踏まえ、連携・協働を図ります。
● 参加者の安全、安心を確保し、快適に、清潔に過ごせるよう会場運営を行います。
2. 招待計画
区分
人数
内訳
国務大臣、公益社団法人国土緑化推進機構会長、
林野庁長官、長野県知事、県議会議長、次期開催県知
30人
事、開催市長、公益社団法人国土緑化推進機構理事長
等
中央特別招待者① ※
特 別招待者
県外特別招待者
220人
県選出国会議員、中央官庁・団体関係者、緑化功労者、
コンクール入賞者、都道府県知事及び議会議長 等
県内特別招待者
250人
県議会議員、市町村長、緑化功労者、実行委員会委員
等
小計②
470人
一般招待者
県外一般招待者
1,000人 各都道府県森林・林業関係者 等
県内一般招待者
2,500人
小計③
3,500人
県内の森林・林業関係者及び県内公募による一般県民
等
招待者小計(①+②+③)
4,000人
本部員・協力員④
1,000人 実施本部員、協力員、出演者、運営ボランティア 等
合計(①+②+③+④)
5,000人
※ 主催者を含む
『第67回全国植樹祭プレイベント』実施時の状況
13
第67回全国植樹祭 基本計画
3. 招待者行動計画
全体計画
中 央 特 別
招 待 者
両 陛下
長野地区
上小地区
松本地区
(長野市)
茶臼山自然植物園
(上田市)
自然運動公園
(松本市)
アルプス公園
県 外
招待者
県 内
招待者
宿泊
施設
記念
植樹
県 外
招待者
県 内
招待者
宿泊
施設
県 内
招待者
宿泊
施設
指定
集合地
指定
集合地
北安曇
長 野
北 信
佐 久
上 小
記念
植樹
県 外
招待者
指定
集合地
記念
植樹
諏 訪
上伊那
下伊那
木 曽
松 本
記念植樹(一部)
入場チェック
10:00 -
入場・着席
プロローグ
プロローグ
プロローグ
○ 御到着
11:00 -
記念式典
○ 記念式典
・お手植え・お手播き
○ 記念式典
・代表者記念植樹
記念式典
○ 御出発
12:00 -
エピローグ
エピローグ
休憩・昼食
休憩・昼食
指定
解散地
記念
植樹
記念
植樹
指定
解散地
指定
解散地
【各会場の植樹予定時間】
○ 県外招待者は式典開始前の午前又は前日に植樹
○ 県内招待者は式典終了後の午後に植樹
招待者の行動計画は変更する場合があります。
14
第67回全国植樹祭 基本計画
記念
植樹
4. 昼食計画
● 県産食材、地元特産品等を使用した「長野県らしい」弁当とします。
● 昼食の製造、輸送、保管、配付は衛生面に万全を期すとともに、弁当などの容器・包装資材につい
ても環境に配慮するように努めます。
5. おもてなし広場計画
● 式典会場のエムウェーブ内におもてなし広場を設置します。招待者が安心・安全・快適に過ごせる
よう総合案内所や湯茶接待コーナー、救護所、仮設トイレを整備します。
● 長野県の森林・林業への取り組みや観光、県産品などを招待者に広くPRするため、各種展示コー
ナーや観光案内所、物産販売コーナー等関係団体の協力により運営します。
● ふれあいゾーンでは、長野県を代表する伝統芸能などを展開します。
● おもてなし広場では出展者との協力により、廃棄物の減量化、環境に配慮した容器の使用等環境
に優しい運営に努めます。
6. 医療・衛生計画
● 式典会場及び各記念植樹会場に救護所を設置し、傷病者の医療救護を行います。
● 消防署や近隣の医療関係機関の協力を得て、緊急の場合の搬送・受入体制を整えます。
● 保健所等の協力を得て、食品衛生や環境衛生について、関係機関と協議を行い、衛生対策体制を
整備します。
● 飲食等により発生する廃棄物の適切な処理を行い、各会場及びその周辺の環境美化に努めます。
7. 消防・防災、警備計画
● 消防、警察その他関係機関との協力体制を築き、連携を密にします。
● 実施本部の消防・防災班が中心となり、異常の早期発見、通報に努めます。
● 会場内は、喫煙所を除きすべて禁煙とし、主要施設には消火器を設置します。
● 会場内での事件・事故を防止し、全国植樹祭の円滑な運営を図るため、警察等関係機関と協力し
て警備を実施します。
● 警備員や実施本部員などを配置して、警備や車両の整理、参加者の誘導を行います。
● 式典会場の入場ゲートでは、金属探知機による持ち物検査や入場者の確認を行います。
8. 実施本部計画
● 円滑な運営を図るための実行組織として、「第67回全国植樹祭長野県実施本部(仮称)」を設置しま
す。
● 県職員の他、開催市職員、ボランティアなどの積極的な協力を得て効率的な要員配置を行うととも
に、実施運営が円滑に行え、参加者の安全性、快適性の確保に努めます。
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第67回全国植樹祭 基本計画
第6章
宿泊・輸送等計画
1. 基本的な考え方
● 宿泊施設の収容人員、宿泊料金、道路交通事情、送迎体制、大会前後の視察ルートを総合的
に勘案し、無理のない宿泊・輸送体制を整えます。
2. 宿泊計画
招待者の宿泊施設は、交通の利便性や快適性を考慮して、実行委員会が指定します。
● 県外招待者の方には、長野県の食材や自然・文化・歴史等とのふれあいが図れるよう「おもてな
しの心」を持つ宿泊施設にご宿泊いただきます。
● 各植樹会場の近隣の温泉旅館をメインに選定することで、信州の温泉を楽しんでいただきます。
3. 輸送計画
● 招待者はバスで輸送することを基本とし、招待者区分ごと輸送計画を作成します。
● 招待者等の安全で円滑な輸送を行うため、仮輸送計画(シミュレーション)を策定し、バス事業者、
関係機関と協議・検討の上、運行ルートを決定します。
4. 視察計画
● 長野県の森林・林業や木材産業に対する理解を深めるとともに、長野県の魅力を十分伝えられる
ような視察コースを設定します。
● 価格設定やコース設定など、参加者のニーズを捉えた内容で参加率を高め、観光振興も図ります。
● 全コース「カーボンオフセット付ツアー=CO2ゼロツアー」とし、低炭素で循環型の地域社会づくり
を実践するコースとします。
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第67回全国植樹祭 基本計画
第7章
記念事業等計画
1. 基本的な考え方
記念事業は第67回全国植樹祭の開催気運を醸成し、長野県の森林や身近な緑、林業・木材産業
と県産材利用の大切さを県民に啓発するとともに、大会終了後にも県民がこの大会の開催意義を継
承し、引き続き主体的な森林づくり活動などに参加できるよう幅広く実施します。
2. 記念事業
全国植樹祭の開催理念を達成するため、第67回全国植樹祭長野県実行委員会などが実施します。
記念事業名称
開催時期
開催場所
①全国植樹祭
プレイベント
平成27年春季
大町市鹿島槍
②苗木のスクールステイ
平成26年2月~
平成28年春季
県内各地域
③苗木のホームステイ
平成27年春季~
平成28年春季
県内各地域
④全国植樹祭カウント
ダウンセレモニー
平成27年秋季
(10月予定)
長野市(予定)
長野県
⑤東日本大震災被災地
へのエノキリレー
平成26年6月~
富山県
福島県
内容
全国植樹祭開催気運の醸成と、県民参加
による森づくりを推進することを目的とし、
植樹やセレモニー等を実施します。
県内のみどりの少年団、小学校・中学校・
高等学校等に、ドングリや全国植樹祭の
記念植樹で使用する苗木の一部を育てて
いただきます。(各団・校20本程度)
県内にお住まいの方、企業又は自治会等
の団体等を対象に苗木を育成していただ
ける方々を募集し、配布された苗木のポッ
トを育成します。
開催日決定を受けて、全国植樹祭開催気
運の盛り上げと参加者の公募をPRするた
め、開催日までのカウントダウンイベントを
実施します。
東日本大震災被災地復興支援のため、皇
居内のエノキから採取した種から育てた
苗(平成26年度長野県植樹祭「ふるさとの
森づくり県民の集い」で播種)の育成を、平
成29年度の第68回全国植樹祭開催県の
富山県にリレーします(リレーされたエノキ
の苗は、最終的に平成30年度の第69回
全国植樹祭で、同年の開催県・福島県に
贈呈される予定)。
第67回全国植樹祭の式典、植樹行事をは
じめ、各種の記念行事や県民運動の活動
状況等を記録誌や記録映像等にまとめ、
関係機関に配布します。
⑥記録誌発行、記録映像
作成
第67回全国植樹祭の開催を記念して御製
碑を建立します。
⑦記念碑の建立
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第67回全国植樹祭 基本計画
3. 関連事業
関連事業は、関連団体が主催する事業のうち、第67回全国植樹祭の目的と関わりが深く、実行委
員会と互いに連携していく必要がある事業とします。
関連事業名称
①第45回全国林業
後継者大会
②「信州 山の日」
関連イベント
③各地域で実施する
緑化関連イベント
開催時期
平成28年春季
(第67回全国植樹
祭開催日の前日)
平成27年7月~8月
平成27年(年間)
開催場所
飯山市
県内各地域
県内各地域
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第67回全国植樹祭 基本計画
内容
全国の林業関係者が一堂に会し、林業の
振興と森林づくりの重要性を再認識し、森
林を育て、活用し、県民運動を推進するこ
とにより、林業技術と元気な森林・林業を
未来に引き継ぐことを発信するための大会
を行います。
内容は林業者の活動報告、パネルディス
カッション 等
平成26年度に制定した「信州 山の日」(7月
の第4日曜日)に県内で実施されるイベント
において、第67回全国植樹祭の情報発信
等を行います。
内容はフォーラム、山に親しむイベント 等
地区植樹祭・育樹祭等、県内各地域で実
施するイベントを第67回全国植樹祭の関
連事業と位置付け、それぞれ連携して啓
発や情報発信等を行います。
内容は植樹、森林整備、木工教室 等
第8章
広報宣伝・協賛計画
1. 基本的な考え方
● 広報宣伝や協賛募集を通じて、大会の開催や、豊かな森林づくりとそれを支える森林資源の利活
用の大切さについて、広くPRするとともに、開催への気運を高めていきます。
2. 広報宣伝計画
全国植樹祭の開催理念や事業の展開について、広く普及・浸透を図るために行います。
● 大会テーマ、シンボルマーク及び大会ポスター原画を活用し、第67回全国植樹祭の開催を県内外に広
報します。
3. 協賛計画
● 第67回全国植樹祭を一過性のイベントとして終わらせることなく、これを契機として県民参加の森
づくりのさらなる拡がりへと繋げていくため、企業や団体に対し、広く支援を求めていきます。
● 協賛企業等は、第67回全国植樹祭会場や公式ホームページ、記録誌等で協賛者名が掲載される
など、様々な特典が得られます。
〈協賛の種類と内容〉
●資金協賛
植樹祭行事の実施に要する資金(協賛金)の提供
●物品協賛
植樹祭行事の実施に要する物品(協賛物品)の提供
●その他
機器等の無償貸与、役務の提供、広告掲示などによる協力
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第67回全国植樹祭 基本計画
第67回全国植樹祭 基本計画【概要版】
平成27年2月
長野県林務部 森林づくり推進課
〒380-8570 長野市大字南長野字幅下692の2
電話番号:026-235-7276(直通) ファクシミリ番号:026-234-0330
ホームページ http://www.pref.nagano.lg.jp/shinrin/sangyo/ringyo/shokujusai/dai67kai.html
または、「第67回全国植樹祭」で検索してください。