本リリースは、厚生労働記者会、厚生日比谷クラブ、科学記者会、本町記者会に配布しております。 報道関係各位 平成 28 年 2 月 16 日 ロコモ チャレンジ!推進協議会 日本初!ロコモをテーマとした iOS 医学研究アプリを現役医学部生が開発! 医学研究アプリ 「ロコモニター」 リリース 2 月 15 日(月)10:00 より、App Store で無料公開 順天堂大学医学部整形外科講座 准教授である「ロコモ チャレンジ!推進協議会」(以下本会、委員長: 大江隆史)石島旨章委員が順天堂大学医学部生吉村祐輔らとロコモティブシンドローム※1(以下、ロコモ)研究 アプリケーション(以下、アプリ)「ロコモニター」を開発し、2 月 15 日 10:00 より無料公開を開始いたしました。本 アプリは国内外で初めての、ロコモをテーマとした医学研究アプリとなります。 「ロコモニター」は、ロコモの段階の判定に必要な臨床判断値を評価するために日本整形外科学会が 2015 年 5 月に新たに策定した「ロコモ度テスト※2」をアプリ上に完全再現し、判定・アドバイスを提供するアプリ です。なかでも「ロコモ度テスト」の一つである「2 ステップテスト」では歩幅の測定が必要ですが、本アプリは iPhone 内蔵の加速度センサーを用いることで従来よりも正確かつ手軽な測定を実現しました。また、約 100 項 目の質問や iOS の HealthKit データを組み合わせて加齢や疾患に起因する運動機能を客観的に評価し、蓄積 されたデータを臨床研究に活用することを目指しています。 <ロコモ チャレンジ!推進協議会ロゴ> APP ロゴ アプリケーションのダウンロード App Store から「ロコモニター」を検索し、無料でダウンロードできます。 詳細は http://locomonitor.instapage.com をご参照ください。 ※1:ロコモティブシンドロームについて ロコモティブシンドローム(和名:運動器症候群/略称:ロコモ)は、骨・筋肉・関節・神経といった運動器の障害により移動機能の低下をき たした状態。進行すると介護が必要となるリスクが高くなる。 ※2:ロコモ度テストについて 現在の移動機能を調べるためのテスト方法。下肢筋力を調べる「立ち上がりテスト」、歩幅を調べる「2 ステップテスト」、身体状態・生活状 況を調べる「ロコモ 25」の 3 つのテストからなる。これらの結果を利用し、「ロコモかどうか」、および「ロコモの進行状態」を判定する「ロコモ 度判定法」が策定されている。「どちらか一方の片脚で 40 ㎝の高さから立ち上がれない」「2 ステップ値が 1.3 未満」「ロコモ 25 の結果が 7 点以上」のうちいずれかひとつでもあてはまる場合は、ロコモがはじまっている状態である「ロコモ度1」と判定される。「両脚で 20 ㎝の高さ から立ち上がれない」「2 ステップ値が 1.1 未満」「ロコモ 25 の結果が 16 点以上」のうち、いずれかひとつでもあてはまる場合は、ロコモが 進んだ状態である「ロコモ度 2」と判定される。 1 <アプリの概要> アプリ名: 「ロコモニター」 順天堂大学が開発した、日本初のロコモ研究アプリ。対象者は、日本在住で、日常会話で日本語を使用する iPhone ユーザー。ユーザーが自身の運動器の健康状態や運動器疾患の程度を客観的に評価することを可能にし、アプリを 通して集められる膨大なデータは医学研究の飛躍的進歩に寄与します。 「ロコモニター」ホーム 「2 ステップテスト」 トビラ(図) 「ロコモ 25」 各テスト実施後の「アドバイス」画面 設問の一部 (図) アドバイスページ 2 <開発者プロフィール> 開発責任者:石島旨章 順天堂大学医学部整形外科学講座 准教授 ロコモ チャレンジ!推進協議会 委員 1996 年 順天堂大学医学部卒 2002 年 順天堂大学大学院医学研究科修了 2005 年 米国国立衛生研究所(NIH) ・日本学術振興会海外特別研究員 2012 年 順天堂大学大学院医学研究科 整形外科・運動器医学講座 准教授 開発責任者からの一言:若者からご年配の方まで、日常生活における活動度や運動機能への関心の高まりに 顔写真 (図) 役立ていただきたいです。 開発担当者:吉村祐輔 順天堂大学医学部 2 年、基礎研究医養成プログラム、老人性疾患病態・治療研究センター配属 開発担当者からの一言: ロコモニターの開発にあたり、プロジェクトの立ち上げからアプリの企画・開発まで、全 面的に参画する機会を頂きました。ロコモは、運動器の障害により生活の自立性を脅かす重大な問題です。ロコ モニターは、実際にロコモ度テストを再現したアプリで、参加者のロコモ度を判定することができます。そして、運 動・食生活・疾患などの観点から、参加者ひとりひとりに最適化されたアドバイスを提供することで、ロコモの予 防や改善に役立つことが期待できます。同時に、日本で 3,000〜4,000 万台普及している iPhone のユーザーから 多くの参加者を得ることができれば、前例のない規模でロコモ度データの収集が可能になります。 <運動器について> 左の図は運動器を図解し たものです。運動器 とは身体活動を担う筋・骨格・神経系の総称で あり、筋肉、腱、靭帯、骨、関節、神経( 運動・ 感覚)、脈管系などの身体運動に関わるいろいろ な組織・器官によって構成されており、その機能 的連合が運動器です。筋・骨格・神経系の組織・ 器官にはそれぞれに独自な作用・機能がありま すが、それらが密接に連動・連携して運動器と しての役割を発揮しています。 出典:公益社団法人 日本整形外科学会 HP 3 <ロコモ チャレンジ!推進協議会について> ロコモティブシンドロームを、医療・企業・行政の枠を超えて社会的に取り組むテーマであると考え、広くロコモを 啓発し、ロコモに負けない社会をつくるため、日本整形外科学会では、任意団体「ロコモ チャレンジ!推進協議会」を 立ち上げました(委員長:泉田良一、所在地:東京都文京区本郷2-40-8)。 「ロコモ チャレンジ!推進協議会」では、ロコモティブシンドロームに関する正しい知識の普及と予防意識の啓発を 行うとともに、会員企業・団体を募り、連携のうえロコモ予防を社会運動化していきます。 ■活動内容: ―ロコモティブシンドロームの予防・啓発のための広報活動 ―「ロコモ チャレンジ!」のワード、ロゴマーク使用の認証管理 ―「ロコモ チャレンジ!」公式 WEB サイト(http://locomo-joa.jp)の運営・管理 ―会員企業・団体と連携した広報活動 等 【本研究・アプリに関するお問い合わせ先】 【本リリースに関するお問い合わせ先】 「ロコモ チャレンジ!推進協議会」事務局 順天堂大学医学部整形外科学講座 担当:野口・十河(ソゴウ) 担当:石島 TEL:03-6441-4610 TEL:03-3813-3111(代表) メール:[email protected] メール:[email protected] 4
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