光 と色 の不思議

第5回 子ども科学クラブ
ひかり
いろ
ふ
し
ぎ
光 と色の不思議
2016 年 3 月 1 日
子ども科学教室推進クラブ
ひかり
いろ
ふ
し
ぎ
光 と色の不思議
光の三原色
赤
あ か
みどり
あ お
ひ かり
さ ん げ ん し ょ く
よ
赤R、緑G、青Bを光の三原色と呼び
か ん た ん
い
さ ん げ ん し ょ く
かさ
ます。簡単に言えば三原色を重ねると
ひ かり
緑
青
し ろ
光だと白になります。
色の三原色
シアン C
し
き
そ け い
え
ぐ
や
い
ん
く
な ど
さ ん げ ん し ょ く
色素系(絵の具やインク等)の三原色
あ か
あ お
みどり
え
ぐ
か さ
く ろ
赤、青、緑の絵の具を重ねると黒にな
ひ かり
マゼンタ M
イエロー Y
さ ん げ ん し ょ く
ち が
ってしまう。光の三原色はとは違いま
す。
かしょくほう
い
これを加色法と言います。
懐中電灯の径に合わせて黒紙で
筒をつくります。
筒の先に色セロハンをかぶせてセロハン
テープで固定します。赤セロハンは 2 枚か
ぶせます。
クレヨンで色ぬりしよう
うすあお
うすあか
きいろ
ひかり
ぶんこう
光 の分光
-ピンホールカメラを作ろう-
1. ピンホールカメラとは
ピンホールカメラはカメラの中でも、あらゆる部品を取り除いた、単純で基本的な構造
をしたカメラです。カメラの語源となっている「カメラオブスキュラ」は、暗い部屋と言
う意味で、暗い部屋の壁に小さな穴を開け、向い側の壁に写る外の景色に、昔の画家達は
トレースをしていました。この「暗い部屋」を小さな箱にしたのがピンホールカメラなの
です。
ピンホールカメラには、レンズを使用しない代わりに、光を通す非常に小さな穴(ピン
ホール)をレンズの代わりにします。ピンホールカメラは、その小さな穴から被写体の光
を受け入れて箱の中に像を写し出し、フイルムに焼き込むという仕組になっています。
(図1 ピンホールカメラの仕組)
2. 目がピンホールカメラである動物オウムガイ(図2)のなかまは西太平洋とオースト
ラリアの近辺に数種分布しています。主にへその穴の形で区別しますが、オウムガイはへそ
の穴が閉じているのが特徴です。他の頭足類(イカ、タコなど)との違いは、えらが4つで
あること、腕に吸盤がないことなどです。また、目には水晶体がありません。例えるなら、
ガラスのレンズが無い、ピンホールカメラのような構造です。
(図2 オウムガイ)
3.4. ピンホールカメラを作ろう
(1) 準備物
牛乳パック(1リットル)、工作用紙、トレーシングペーパー、
のり(ペーパーボンド)、はさみ、カッターナイフ、ビニールテープ、
セロハンテープ、アルミ皿、千枚通し、黒色ペンキ(墨汁)
(2) 方法
① 牛乳パックの上の部分を切り取り、内側を黒色ペンキ(墨汁)で黒く塗る。
の
り
し
ろ
3cm
② 工作用紙を左のよ
うに切り取り、折り線
に沿って折り曲げ、の
の
り
し
ろ
18cm
りしろにのり(あるい
はペーパーボンド)を
つけ、組み立てる。
6.5c
③ 黒くぬった牛乳パックの底の中心を、
1辺が1cm の正方形にカッターナイフで
切り抜く。切り抜くときに手を切らぬよう
に注意する。
一辺が1cmの四角に切り取る
④ 切り取った牛乳パックの底に、
黒くぬったアルミ皿を1辺1.5cm に
切り取ったものを、セロハンテープで
貼り付ける。
⑤ 組み立てた工作用紙の
底にトレーシングペーパーをはる。
穴を千枚通しであけて牛乳パック
の底にはる
⑦ 牛乳パックの中に組み立てた工作用紙を入れて完成!!。