高齢者・障がい者に関するQ&A集 《成年後見・財産管理》 3ページ Q1【成年後見制度とは】 Q2【成年後見人等の職務】 Q3【任意後見契約】 Q4【財産管理契約】 Q5【医療同意】 《消費者被害・高齢者や障がい者の虐待》 5ページ Q1【訪問販売】 障がい者の虐待】 Q2【投資取引被害】 Q3【高齢者や 《 年 金・介 護・福 祉・生 活 保 護 》 8ページ Q1【年金の種類】 Q2【介護保険】 Q3【福祉サービス利用契約】 Q4【生活保護】 《精神障がい》 10ページ Q1【障がいに対する対応】 Q2【入院制度】 《障がい者の刑事事件》 11ページ Q1【逮捕されたら】 Q2【精神鑑定】 Q3【知的障がいのある人と罪の意識】Q4【知的障がいの ある人の特性】 《 相 続・遺 言 》 15ページ Q1【相続についての概説】 Q2【相続人の範囲】 Q3【相続財産の範囲】 Q4【相続債務】 Q5【遺産分割協議】 Q6【寄与分】 1 Q7【特別受益】 Q10【遺留分】 Q8【遺言】 《その他》 Q9【遺言の種類】 21ページ Q1【介護事故】Q2【ホームロイヤー】Q3【高齢者の住 まい】 2 《 Q 成 A に 本 度 あ 裁 で 任 に し 成年後見・財産管理》 1【成年後見制度とは 年後見制度とはどのよ 成年後見制度は,認 より判断能力が不十分 人の財産や権利を保護 です。成年後見制度に ります。法定後見制度 判所から選任された成 認められた権限に応じ 意後見制度は,本人が 備えて,予め信頼でき たい内容の契約をして 】 う 知 に す は は 年 て 将 る お な制度なのでしょうか。 症,知的障がい,精神障がいなど な っ て い る 人( 本 人 )が い る 場 合 , る人を選んで,本人を支援する制 法定後見制度と任意後見制度とが ,判断能力の程度に応じて,家庭 後見人,保佐人,補助人が,法律 ,本 人 の 財 産 や 権 利 を 保 護 し ま す 。 来判断能力が不十分になった場合 人(任意後見人となる人)に依頼 き,その後本人の判断能力が不十 分となったときに,裁判所の監督の下,任意後見人が依頼内 容を行って本人の財産や権利を保護します。 Q 成 A て 行 民 本 本 庭 た ま 法 取 本 せ 2【成年後見人等の職務】 年 後 見 人 ,保 佐 人 ,補 助 人 は 何 を し て く れ る 成年後見人は,財産に関する法律行為( 包括的(全体的)に代理する権限を持って った行為を取り消すこともできます(取消 法第13条1項に定めている行為(重要な 人 の 行 為 を 同 意 し た り( 同 意 権 ),保 佐 人 が 人がしてしまった行為を取り消したりしま 裁判所への申立てにより,同意権・取消権 り,特定の法律行為について代理をしたり す。補助人については,家庭裁判所への申 第13条1項に定めている法律行為の一部 消 を し た り ,代 理 を し た り し ま す 。な お ,い 人の行った日常生活に関する行為を取り消 ん。 の 契 い 権 行 同 す の す 立 に ず す でしょうか。 約等)につい ます。本人の )。 保 佐 人 は , 為)について 意しないのに 。さらに,家 範囲を増やし ることもでき てにより,民 ついて同意や れにしても, ことはできま Q3【任意後見契約】 任意後見とは,どのような制度ですか。 A 任意後見制度は,本人がその信頼できる人に対し,本人 が精神上の障がいにより判断能力が不十分となった場合に備 3 え 財 こ と 本 後 れ た 託 所 ① 人 た て,本人の生活に関する事柄(介護サービス契約など)や 産の管理に関する事柄の全部又は一部を依頼するものです。 の委託の契約(任意後見契約)は,本人と,依頼される人 が公正証書によって結びます。任意後見契約を結んだ後, 人の判断能力が不十分になったときに,家庭裁判所に任意 見監督人を選ぶよう申し立てます。任意後見監督人が選ば ると,任意後見契約の効力が発生し,本人から依頼を受け 人が,任意後見人として,任意後見契約により本人から委 された内容について,本人に代わって行います。家庭裁判 に 法 定 後 見 制 度 ( Q2 参 照 ) を 申 し 立 て る 場 合 と 比 べ て , 本人が信頼する人を本人の後見人にできること②成年後見 に依頼する事柄を契約で決められること③後見の事務にあ って本人の意思を尊重できることがメリットとなります。 な 本 た 費 お 人 契 者 Q 財 な A 財 預 か す が 4【財産管理契約】 産管理を委任する契約があると聞いたのですが,どのよう 制度でしょうか。 住み慣れた地域で安心して生活するためにはご自身の 産を適切に管理することが必要です。ところが,預貯金の 入れや引出しを行うために金融機関まで出歩くことが難し ったり,賃貸不動産などの管理が負担になる場合がありま 。また,財産の管理のために複雑な内容の契約を結ぶ必要 ある場合があります。 そのような場合に,財産管理を任せる契約が財産管理契約 す。高齢者や障がいをお持ちの方で,財産管理に負担を感 る方や財産管理に不安のある方のために,依頼を受けた弁 士が,依頼者と共に,あるいは依頼者に代わって財産管理 行っていく制度です。この契約を結ぶことにより,弁護士 ,財産の管理について本人に助言等を行ったり,預貯金・ 動産の管理や契約の締結を本人に代わって行ったりして, 人 の 財 産 全 般 の 管 理 を 行 う こ と に な り ま す 。契 約 で す の で , 人に,ご自身の財産状況や依頼内容を理解し,物事の是非 で じ 護 を が 不 本 本 ,任 意 後 見 人 は ,取 消 権( Q 2 参 照 )が あ り ま が消費者被害にあってしまった場合などにも 約を当然には取り消すことができません。こ 問題を規制する法律を使って対抗することに 4 せ , の な ん 本 場 り の 人 合 ま で の , す , し 消 。 を判断する能力があることが前提になります(判断能力が将 来低下した場合に備えて任意後見契約を併せて結ぶこともで き ま す 。)。 Q 認 り と か A で る ら 5 知 , れ 。 成 ,本 こと れて 年 人 が も 後 は で , 制 と 本 に 療 め て る の 行 い 人 同 機 て 理 こ 手 為 う の 意 関 き 解 と 術 は こ 身 す が た を が や で と 体 る , 場 得 で 医 《 Q 母 た し A 制 約 約 て は っ グ 消 1 が 。 た 度 書 書 い あ て ・ 【医療同 症の人の 手術をす ば本人に 意 成 る 対 】 年後見人をしています。本人は入院をしてお 可能性もあるそうです。どのような手続きを する医療行為を行うことができるのでしょう 見 , き 健 人 比 ま 康 が 較 す 診 医 的 。 断 療 危 し の 契 険 か 強 約 を し 制 を 伴 , や 結 わ 本 入 び な 人 院 , い の の 費 一 た 強 用 般 め 制 の 的 に 等 支 な な , き で を 医 成 合 , き 療 ま す 傷 療 年 に 本 な 行 せ が つ 同 後 は 人 い 為 ん , け 意 見 , の 場 を 。 成 る 権 人 そ 意 合 求 ま 年 こ は に う 向 は め た 後 と 認 対 し を , る , 見 に め し た 確 医 こ ご 人 も ら , 同 認 療 と 質 に な れ 手 意 し 機 に 問 は る て 術 権 ま 関 な で 現 医 い に を す に り は 在 療 ま つ 有 。 よ ま 手 の 行 せ い し 本 る す 術の可能性がある ところ,手術など 為( 医 的 侵 襲 行 為 ) ん。そのため,医 て決定や同意を求 ないことを説明し 人の意向を確認す 緊急な対応として 。 費者被害 【訪問販 訪問販売 支払額も いのです すぐに, )の通知 を受け取 に不備や てもクー りません しまった オフがで ・ 売 で 2 が ク を っ ク リ 。 お き 高 】 床 5 。 ー 書 て ー ン 商 金 な 齢者や障がい者の虐待》 払 医 る 身 い 療 こ 体 を 行 と に 行 為 だ 対 う を と す こ 受 考 る と け え 強 下調湿剤なるものを大量に購入していまし 0万円もの高額なものでした。契約を解約 リ 面 か リ グ 品 を い ン で ら ン ・ の 返 場 グ 出 8 グ オ 引 し 合 ・ し 日 ・ フ き て で オ て 以 オ は 取 も あ フ く 内 フ 可 り ら っ 5 ( だ と 妨 能 費 う て 無 さ い 害 で 用 こ も 条 い う が す は と , 件 。 制 あ 。 業 が 事 で 訪 限 れ 違 者 で 業 契 問 が ば 約 が き 者 約 販 あ , 金 負 ま が を 売 り 8 を 担 す 契 解 の ま 日 支 し 。 約 除 場 す 間 払 , ク を で 合 が を う 既 ー 勧 き , , 過 必 に リ 誘 る 契 契 ぎ 要 払 ン し た い た す 欺 問 を す に か 契 こ よ 売 入 こ 断 理 , , ょ , っ 約 と る に し と 能 》 簡 今 う 事 た に も 契 お た が 力 Q 単 後 。 実 場 つ で 約 い 場 で が 2 に の と 合 い き の て 合 き 不 【 契 た 異 , て ま 取 , は ま 十 成 約 め な 契 思 す 消 日 , す 分 年 を に る 約 い 。 を 常 契 。 な 後 取 成 こ の 違 だ 主 生 約 と 取 い ま 張 活 か を 消 が さ す に ら 話 を あ れ る 必 1 し 主 っ て こ 要 年 た 張 た 契 と な 以 り す と 約 が 分 内 , る し を で 量 で 大 こ て 締 き を あ 事 と 無 結 ま 著 れ な が 効 し す し ば こ で で た 。 く , と き あ 場 さ 超 契 を ま る 合 ら え 約 告 す と は に る を げ 。 主 , , 商 解 て ま 張 詐 訪 品 除 産 れ の で 時 な , る に 販 購 る 判 管 ば で し 場 見 り 年 合 人 消 後 , 等 す 見 成 の こ 制 年 職 と 度 後 務 が の 見 】 で 利 制 を き 用 度 参 た も ( 照 可 検 《 ) 能 討 成 を 性 し 年 利 が た 後 用 あ 方 見 し り が ・ て ま よ 財 い す い 切 会 弁 消 い え 以 な の 護 費 て ら 上 方 法 士 者 は れ の 法 律 会 被 地 ま よ が 相 に 害 域 す う か 談 確 に 包 。 な わ を 認 つ 括 手 っ 利 し い 支 続 て 用 て て 援 を く し く は セ 行 る て だ 消 ン う こ み さ 費 タ と と て い 生 ー き も は 。 活 の は あ い 無 セ 無 , り か 料 ン 料 個 ま が の タ 相 別 す で 場 ー 談 の の し 合 , を ケ で ょ も 成 利 ー , う あ 年 用 ス 各 か り 後 す に 地 ( ま 見 る 応 の 相 す 制 こ じ 弁 談 。 度 と て 護 料 ) に も 適 士 は 。 つ 考 2 は な 株 が お し 【投資取引被害】 5年ほど前に定年退 人から電話がかかっ やら社債やらのもう 尋ねてもはっきりし 金を振り込んでしま ょうか。 低金利の時代が続く とっては,将来の生 がもうけ話を勧誘し います。中には,以 誘により再度被害に 者が未公開株などの 登録が必要で,登録 ムページで確認する 職 て け た っ し き 話 こ て ま て の と い し い 勧 は る た る 誘 言 よ が よ を わ う , う 受 な で 最 で け い す 近 す て の 。 , 。 い で ど 自 ど る す う 宅 う よ が す に や う , れ い ら で い ば ろ 未 す く い い 公 。 ら い と 活 て 前 遭 金 さ こ ,年金だけで生活してい への不安も生じてきます ,高齢者が被害に遭うケ 受けた被害を回復するた うケースもあります。 融商品を取り扱うには内 れている業者かどうかは とができます。無登録業 る 。 ー め 高 悪 ス の 齢 質 が 新 の な 増 た Q 父 ろ 開 私 か で A 人 業 え な に 者 て 勧 業 臣の ホー 6 閣総理大 金融庁の 者による 未公開 ます。 「値 スもあ で,絶 詐欺や として この を利用 認して センタ 本人が ている 上 り 対 不 , よ し く ー 騙 こ が ま 断 確 契 う て だ の さ と り す る 実 約 な み さ 無 れ を 確 が べ な を 手 て い 料 て 認 実 , き こ 取 続 は 。 相 い め 」,「 その です とに り消 を行 いか 無料 談を るこ たが 必 よ 。 つ す う が と 利 と ら 人に, せるこ なお なくな で,早 詐 と , る め 欺 が こ な の に 大 の ど ご 遭 切 よ 被 相 っ で う 害 談 た す な を を だということを説明し,相談に向かわ Q 高 で A 年 い い 為 け の け あ た 一 り 任 株などの売りつけは,犯罪ですし,売買は無効になり の 。 悪 回 お ず う 既 い こ 際 で な 用 に な も な に て と に し る す 気 い う う し 断 が は ょ 場 る 付 場 か ま て 定 考 , う 合 こ か 合 る い し 的 え 各 か も と な も 」 話 ま な ら 地 ( あ も い 多 な は っ 判 れ の 相 り 考 場 く どと言って 絶対にあり た契約につ 断を提供さ ます。 弁護士会の 談料は弁護 ます。)。 えられます 合,あるい 見られます く ま い れ る せ て た ケ ん は な ー の , ど 法 士 消 。 は が 律 会 費 高 騙 , 相 に 生 齢 さ ご 談 確 活 者 れ 本 質業者は,時間が経つと行方がわから 復することが難しくなることが多いの すすめします。 3【高齢者や障がい者の虐待】 齢者や障がい者の虐待を発見した場合にはどうしたらよい すか。また,虐待に対しどのような対応がされますか。 平成18年4月1日から高齢者虐待防止法が,平成24 10月1日から障害者虐待防止法が,それぞれ施行されて ま す 。 身 体 的 虐 待 ( 暴 力 な ど ), ネ グ レ ク ト ( 食 事 を 与 え な な ど ), 心 理 的 虐 待 ( 暴 言 な ど ), 性 的 虐 待 ( わ い せ つ な 行 な ど ),経 済 的 虐 待( お 金 を 渡 さ な い な ど )の い ず れ か を 受 たと思われる高齢者・障がい者を発見したときは,市町村 高齢者虐待対応窓口や障がい者虐待対応窓口等に通報しな れ ば な ら な い こ と に な っ て い ま す 。, 通報を受けた市町村は,家庭における養護者による虐待で れば,高齢者・障がい者の安全確認や虐待の事実確認をし り( 警 察 の 援 助 を 受 け て 立 入 検 査 を す る こ と も あ り ま す 。), 時的に高齢者・障がい者を保護するため施設に入所させた ,判断能力の不十分な高齢者・障がい者の成年後見人を選 するよう家庭裁判所に申立てをしたり,虐待に及んでしま 7 っ と を 処 待 ど た に 使 分 を に い や障 くだ 養 な っ を 行 基 ず が さ 護 り て 検 っ づ れ い い 者 ま , 討 て く の 者 。 を す 立 す い 権 場 虐 支 。 入 る る 限 合 待 援 施 調 こ 場 の も 対 し 設 査 と 合 行 , 応 て 等 等 に は 使 通 窓 虐 の に な , を 報 口 待 職 よ り 労 検 先 で の 員 る ま 働 討 は 結 な に 事 す 基 す , 構 い よ 実 。 準 る 市 で 環 る 確 職 監 こ 町 す 境 虐 認 場 督 と 村 の づ 待 や で 署 に の で く で 勧 雇 な な 高 , り あ 告 主 ど り 齢 速 等を検討 れば,監 ・指定取 が障がい が労働基 ます。 者虐待対 やかに通 す 督 消 者 準 る 権 等 に 法 こ 限 の 虐 な 応窓口 報して 《年金・介護・福祉・生活保護》 Q1【年金の種類】 高齢者・障がい者の年金にはどのようなものがあるのでしょ う A 共 害 の て で る 給 の さ お か。 高 済年 厚生 国民 いた 勤務 形で 付の もあ れて 近く 金 ま 障 る る 方 給 と 生 は 務 は す 害 も 厚 に さ っ 年 , 所 , 。 共 の 生 対 れ て 月 こ に 老 障 済 で 年 す る い 日 れ お 齢 が 年 す 金 る こ ま が に 問 基 い 金 が , 共 と す 大 あ い 2【介護保険】 護保険とはどの 介護保険とは のことです。6 64歳で末期が 因で介護や支援 料の1割を負担 残りの9割は, 介護保険で利用 度によって決まっ よ , 5 ん が し 介 で て う 高 歳 ・ 必 て 護 き お な 齢 以 関 要 介 保 る り 制 者 上 節 に 護 険 サ , 度なのでしょ の介護を社会 で介護や支援 リウマチなど なった方は, サービスを受 料や税金で賄 ービスの内容 市町村から認 Q 介 A み ~ 原 用 ( 齢 金 年 に 方 し 年 し り い の 者 が 金 共 に て 金 く ま る 年 の あ 及 通 対 い が み す 年 金 年 り び す す た 支 を 。 金 事 礎年金,老齢厚 者の年金は,障 があります。基 ,民間企業およ ならびに官公庁 済年金は,基礎 になっており, 。なお,老齢福 正5年4月1日 たる場合があり 合せ下さい。 8 う 全 が の 所 け わ は 定 か 体 必 老 得 る れ , を 生 害 礎 び お 年 二 祉 以 ま 年 基 年 団 よ 金 階 年 前 す 金 礎 金 体 び に 建 金 の 。 及 年 は で 私 上 て と 方 詳 び 金 す 勤 立 乗 の い に 細 。 で支え合う 要な方や, 化による病 にかかわら ことができ ま す 。)。 介護が必要 受ける必要 老 , べ 務 学 せ 年 う 支 は 齢 障 て し 校 す 金 も 給 , 仕 4 気 ず ま 組 0 が 利 す な程 があ り 介 介 ま 支 す ま 護 護 た 援 。 利 業所 す 1 度 , 」 。ど の 程 度 の 介 護 が 必 要 か の 目 安 と し て ,軽 い 順 に「 要 」~「要介護5」までの5段階が定められており,要 によって利用できるサービスの量が決まっています。 要介護状態になる可能性が極めて高い状態として「要 という段階があり,介護予防サービスの利用が可能で 用される際には,市町村の相談窓口や,居宅介護支援事 ,在宅介護支援センターに一度相談してみてください。 Q3【福祉サービス利用契約】 福祉サービスを利用する契約を締結する場合,どのようなこ とに注意すればよいでしょうか。 A 福祉サービス契約で決めるべき最低限の事項は,サービ スの そ につ 有効 の変 除権 契 につ る必 利 解の より もあ あら Q 年 ら ょ A 不 で な 内 の い 期 更 発 約 い 要 用 な よ り か 容 他 て 間 や 生 の て が 者 い い ま じ と に 定 ・ キ 事 内 充 あ の よ サ す め 利 サ め 利 ャ 由 容 分 り 権 う ー 。 調 用 ー る 用 ン , を に ま 利 説 ビ 事 べ 料 ビ と 料 セ 病 明 説 す が 明 ス 業 て で ス ト ( ル 気 確 明 。 制 を を 者 お す の ラ 自 の ・ に を 。 提 ブ 己 方 事 す 受 供 ル 負 法 故 る け に 防 担 , の た 理 あ 止 部 ヘ 場 め 解 た と 分 ル 合 に し っ な ) パ の も た て り の ー 対 書 上 発 ま 支 の 応 面 で 生 す 払 交 で に 契 が 。 方 代 す し 約 予 例 法 の 。 , す 想 え , 取 限 受 受 の く さ け け 実 と れ 十 る 績 よ る 分 に や い 場 理 は 専 で 合 解 , 門 し や す よ 家 ょ 利 る い が う 用 こ 事 ど 。 者 と 業 れ の が 者 だ 義 必 を け 務 要 選 い 4 金 援 う 【生活保護】 だけでは生活が苦しく,仕事も見 助してもらうのも難しい状況です か。 働く能力・収入・資産がなければ 足分を補うことが考えられます。窓 ,役場にお問い合わせ下さい。 お ,福 祉 事 務 所 に 相 談 に 行 っ て も , 「 9 さ ば ケ り れ , ア 扱 る 契 プ い 事 約 ラ , 項 の ン 解 また契約内容 るよう留意す に で 択 る つ す す の い 。 る か て ま 必 な 誤 た 要 ど つかりません。身内か 。どうすればよいでし ,生活保護を受給して 口は福祉事務所ですの 子供さんに援助しても ら 紙 応 も 相 弁 生 な 護 っ す を し 談 護 活 場 士 て ら さ も し 士 保 合 会 」 「 も う 少 し 仕 事 探 し て み た ら 」な ど と い っ て ,申 請 用 渡さずに追い返してしまう, 「 水 際 作 戦 」と 呼 ば れ る 対 れ る 事 例 が あ り ま す 。そ の よ う な 対 応 は 違 法 で す の で , そのような対応をされたときは,お近くの弁護士会に て 下 さ い 。弁 護 士 が 同 行 し て 申 請 す る こ と が 可 能 で す 。 費用は無料になる場合もあります。 護の申請はしたものの却下されてしまったというよう も,審査請求や行政訴訟等の手段がありますので,弁 に相談してみてはいかがでしょうか。 《精神障がい》 Q1【障がいに対する対応】 私の身内の者が精神障がいの診断を受けました。入院するし か A を け 者 ( の に 談 先 医 が 各 境 Q 精 A 任 強 も ないのでしょうか。 精神障がいのある人の場合,本人が受診して適切な医療 受けることが必要ですし,場合により入院による治療を受 る こ と が 必 要 な こ と も あ り ま す 。し か し , 「すべての精神病 は可能な限り地域において生活し働く権利をもっている」 1 9 9 1 . 11 . 2 9 国 連 総 会 -「 精 神 病 者 の 保 護 及 び 精 神 保 健 ケ ア 改善」に関する決議-)のであり,特に必要性がない場合 まで入院する必要はありません。医療機関や保健所等の相 窓口に相談のうえ,入院の必要性があるか相談することが 決です。 ま た ,精 神 障 が い の あ る 人 の 地 域 生 活 を 支 援 す る う え で は , 療と福祉が共同してその生活を支え,環境を整備すること 重要です。障害者総合支援法において,相談支援事業所が 市町村に設置されていますので,福祉サービスの利用・環 調整についての相談をしてみてはどうでしょう。 2【入院制度】 神障がいのある人の入院制度について教えて下さい。 精神科病院の入院形態は,患者の自発的な意思に基づく 意 入 院 と ,自 発 的 な 意 思 に よ ら な い 強 制 入 院 に 分 か れ ま す 。 制入院には措置入院と医療保護入院があり,他に一時的な のとして緊急措置入院,応急入院があります。 措置入院とは,精神障がいのために自傷他害のおそれがあ 10 り 合 さ 指 と あ 精 い 任 ① の が , , せ 定 が 医 る 神 ま 意 後 扶 な 医 都 る 医 必 療 と 科 す 入 見 養 り 療 道 こ が 要 保 き 病 。 院 人 義 ま 及 府 と 診 で 護 に 院 指 の 又 務 す び 県 を 察 す 入 , の 定 可 は 者 。 保 知 い を ( 院 本 管 医 能 保 が 保 護のために入院の必要があると判断された場 事の命令により,精神科病院に強制的に入院 い( 精 神 保 健 福 祉 法 2 9 条 1 項 ),2 名 以 上 の して,いずれも措置入院が必要と判断するこ 同 法 2 9 条 2 項 )。 とは,医療及び保護のために入院の必要性が 人の同意がなくても,保護者の同意により, 理者がその者を強制的に入院させることをい 1 名 の 診 断 が 必 要 で ( 同 法 3 3 条 1 項 1 号 ), 性がないことが前提となります。保護者は, 佐人,②配偶者,③親権を行う者,④その他 ,番号をつけた順で家庭裁判所が選任した者 護者には,精神障がいのある人に治療を受け させ,財産上の利益を保護し,診断が正しく行われ 師に協力する義務があります。 なお,精神保健福祉法は,2013年6月13日 れ,1年後の2014年から施行されることが予定 ま す 。改 正 法 で は ,保 護 者 制 度 が 廃 止 さ れ ,保 護 者 に 家族等のうちいずれかの者の同意により入院させる きることになっています。家族等というのは,精神 ある人の配偶者,親権者,扶養義務者,後見人又は す。家族等がない場合は,市町村長の同意により入 ことができるようになっています。 保護者が同意すれば強制入院させることができる とには,人の身体を拘束できる正当な根拠がないと がありますが,家族等による同意で強制入院させる きるということにも同じ問題があります。さらに, かが同意すれば入院させることができるようになれ 者制度の場合以上に強制入院させやすくなるのでは また,家族間の葛藤が精神科医療の現場に持ち込ま るのではないかという危惧も指摘されています。 《 Q 障 ら 障 1 が ず るよう医 に さ 代 こ 障 保 院 改正さ れてい わり, とがで がいの 佐人で させる と い こ 家 ば な れ い う と 族 , い 混 う 指 が の 保 か 乱 こ 摘 で 誰 護 , す がいのある人の刑事事件》 【逮捕されたら】 いのある身内の者が逮捕されてしまいました。何もわか 心配です。 11 A 捕 緊 ら ら 最 人 こ の 犯 り と べ , 急 最 に 大 は と 事 罪 ま 言 に 逮 緊 逮 大 , 2 , が 件 を せ い つ 捕 急 捕 7 裁 0 逮 で に し ん 分 い に を の 2 判 日 捕 き つ た し が て は 要 3 時 所 間 さ ま い と , あ , ,現行犯逮捕,裁判所の逮捕状に基づく通常逮 する場合で一定の条件がある場合に逮捕される つがあります。いずれの場合も,逮捕されてか 間( 3 日 間 ),警 察 の 留 置 場 に 入 れ ら れ ま す 。さ が拘束することを認めた場合には,引き続いて 身体が拘束されます。犯人と疑われ逮捕された れたときに,弁護人を呼んでもらうよう求める す。裁判所が拘束することを認めた後は,一定 て ,国 選 弁 護 人 を つ け て も ら う こ と も で き ま す 。 疑われているといっても,その人が犯人とは限 仮に犯人であるとしても,事件については色々 る場合があります。警察官や検察官による取調 弁護士からなるべく早くアドバイスを受ける必 要が 障 能力 調書 特性 がい 求め にな こ 動が 族・ れて です 詳 弁連 あ が が が を に た り の 重 知 い 。 し の り い 不 作 理 配 り ま よ 要 人 る ま の 十 ら 解 慮 , す う で か 場 す あ 分 れ し し 身 。 な す ら 所 。 る な な て , 体 人 人 い も 拘 拘 の も よ ら 束 束 場 多 う う 場 か 合 い , 必 所 ら は の 警 要 で 早 , で 察 が あ く 判 , 官 あ る 解 断 ① や り 留 放 能 誘 検 ま 置 さ 力 導 察 す 場 れ や な 官 。 な る コ ど に ま ど よ ミ に そ た で う ュ よ の , の す ニ っ 人 ② 対 る ケ て の そ 応 こ ー 嘘 障 の の と シ の が 人 改 も ョ 自 い の 善 必 ン 白 の 障 を 要 こ 。 の に と 日 求 弁 を 弁 め 護 す 連 に 士 る で よ を た は り 派 め , , 遣 に 逮 警 し は 捕 察 ま , さ 署 す 弁 れ な 。 護 た ど 最 士 本 本 初 の 人 人 の ア あ の 面 ド る 身 会 バ い 体 費 イ は が 用 ス そ 拘 は や の 束 無 活 親 さ 料 くは,各地の弁護士会にお問い合わせいただくか,日 以下のホームページをご覧ください。 ( h t t p : / / w w w. n i c h i b e n r e n . o r. j p / a c t i v i t y / c r i m i n a l / r e f o r m i n g /kokusen_touban.html) なお,本人が20歳未満の場合には少年事件となり,成人 とは別の手続きで処分が行われますが,この場合にも弁護士 を派遣する制度が各弁護士会に設けられていますので,お問 い合わせください。 12 Q 被 A こ と と 状 し 善 で を 判 て 2【精神鑑 疑者,被告 刑法39 とと悪いこ ができない し,また, 態にある人 た場合に比 悪を判断す 法律に違反 与えられま 断する能力 いることの 定 人 条 と 状 そ が べ る す す が 意 】 の は を 態 の し て 力 る 。 な 味 て 精 で た な 神 ま さ 行 神 あ だ い 障 す れ 動 鑑 る し と が 。 な う 犯 べ 障 く る が と 求 罪 る が 低 人 い い Q 知 い の A し え 本 こ こ う こ だ れ 3 的 こ で 【知的障がいのある人と罪の 障がいのある人が,取調のと とだと答えれば,一般の人と しょうか。 知的障がいのある人がたとえ ことはよいことかどうかと聞 場合があります。 が,その行為が「悪いこと」 と悪いことの判断をする力が ができ,処罰をすることがで あるということはできません までの生活の中で教えられて というような結論だけを機械 せん。 た る 人 と と で れ め ま す 定 か , か い 精 い る は を 精 著 の 神 人 よ , 調 神 し あ 障 だ 精 , 判 に よ た よ が 行 神 精 断 あ う こ り 十 為 鑑 神 し る な と 軽 分 を 定 の た 人 判 に い あ す は 障 り が 断 つ 刑 る れ ど が , し を い で 人 ば う い そ た す て 処 が , して行 などに の判断 ことは る力が は,一 罰する ,意図 社会か うのでしょうか。 よりものごとの善い に従って行動するこ 処罰しない(無罪) 著しく低下している 般の人が同じことを としています。 的にあるいは不注意 ら非難を受け,刑罰 いとか著しく低下している人は,自分がし を十分に理解できませんから,法律を守っ め 行 た い 下 の の う , 為 め が し 多 あ こ 非 を に あ て く る と 難 し 行 る い は 人 で し た う か る 日 が は て 人 も ら と 常 , あ 13 処 の の と い 生 一 り 罰 判 で い う 活 律 ま す 断 す っ こ を に せ る 能 。 て と 普 判 ん のは難しいです。 力の状態がどのよう ,当 には 通に 断能 。 然 な 送 力 に り る が 判 ま こ な 断 せ と く 能 ん が , 力 。 で 処 が 精 き 罰 意識】 きに,自分のしたことは悪 同じような刑で処罰される ば窃盗をした場合,自分の くと,それは悪いことと答 と 十 き 。 き 的 言 分 る 本 た に っ に か 人 ま 言 た あ と は ま っ か る い , に て ら か う も , い , ら と し だ る 本 責 , か め だ 人 任 直 す な け は を ち る こ か 善 問 に と と も い う そ , は し 知 せ の か た る 考 し ま い 力 と す 的 ん か ま か こ え や す こ が を 。 障 。 を る ら と る す 。 と 著 し も が 悪 考 と だ の 能 く 知 と し た の い い え い と 社 力 , 的 悪 く 場 ご の と て う い 会 が 自 障 い 低 合 と あ い み こ う 的 不 立 が こ 下 に を る っ る と こ な 十 し い と し 比 抽 人 て 必 や と 意 分 て の を て べ 象 は も 要 , が 味 で 社 あ 判 い て 的 , , が 刑 分 , , 会 る 断 る よ , 抽 そ あ 務 か そ 自 生 人 し と り 論 象 の り 所 っ の 分 活 に た 判 軽 理 的 意 ま に て 結 の を つ り 断 い 的 に 味 す 入 い 果 欲 送 い , さ 刑 に 考 を 。 れ た が 望 れ て そ れ で 考 え ど 人 ら と 周 に な , の れ 処 え る の の れ し 囲 駆 い 裁 判 ば 罰 る こ よ 物 る て に ら と 判 断 , さ 能 と う を の も 与 れ い で に 一 れ 力 が に 盗 は , え る う , 従 般 る が う 理 め 悪 悪 る ま よ も っ の こ ど ま 解 ば い い 影 ま う の て 人 と の く し 警 こ こ 響 に な ご 行 が に 程 で て 察 と と な 犯 人 と 動 同 な 度 き い に を を ど 罪 も の す じ り あ ま る つ し す を を い 善 る こ ま る のかということは,鑑定により,医学などの専門家の意見を 聞きながら判断することになります。 Q 知 A こ て よ 知 ① 4【知的障がいのある人の特性】 的障がいのある人はどのような特性があるのでしょうか。 知的障がいのある人には,いくつかの特性があり,その とが十分に理解されないと,取調や裁判のときに,反省し いないとか危険な人であると受け止められ,判決で思いも らない刑罰を受けるおそれがあります。 的障がいのある人は, 抽象化,一般化することが苦手です。 どうしてと理由を聞かれたり,どれくらいという量や程 度を聞かれてもうまく答えられません。具体的な事実を1 つ1つ確認していかないと,事実の判断を誤ることになり ます。 ② 計画や見通しを立てることが苦手です。 先のことをいくつも聞いても頭の中に入りません。理解 でことから1つずつ話したり絵や写真など視覚で理解でき るようにして話をしていくことが必要です。 ③ コミュニケーションを取ることも苦手です。 これまでの生活で,自分を否定されてきた(お前はだめ だ,人の言うことに従っていればいい等)ため,自分に自 信がなく,人に合わせる生き方をして来ている人は多くい 14 取 認 が う 具 信 知 ま 特 誘 ち 知 調 が 法 な 体 用 検 的 す。取調のときに強い口調で尋問されたり,誘導尋問や 定の答えを期待されているような態度で質問をされると 導に乗ったり,尋問者の意向に沿った話をしてしまい勝 です。 的障がいのある人にはこのような特性がありますから, のときからこのような特性を理解して,間違った事実確 されないようにする必要があります。本人の述べたこと 廷に証拠として提出される場合,それは質問者のどのよ 質問と態度に対してそのような答えがされたのかという 的な取調の状況と一緒でなければ,本人の述べたことが できるかどうか判断できません。 察 庁 で は ,知 的 障 が い の あ る 人 の こ の よ う な 特 性 を 考 え , 障がいによりコミュニケーション能力に問題がある人を 取り調べる場合は,取り調べの過程を録音・録画し,心理・ 福祉関係者に取り調べに助言や立会をしてもらうことを試行 的に取り組んでいます。 《 Q 私 な A す た 包 継 相 な と な て 相 1 の り 。 相 財 括 そ す し 続 ら に お 下 続・遺言》 【相続についての概説】 親が亡くなりました。親名義の家屋敷や銀行預金はどう ますか?親名義の借金はどうなりますか? 人が死亡すると,その人の財産について相続が開始しま 続 産 的 し る た 人 ず な , さ と 上 に て 者 が で , り 相 い は の 承 , を っ あ 財 ま 続 。 , 権 継 財 相 て る 産 す 人 ある人が死亡した場合に,その人に帰属してい 利義務を,一定の身分関係に立つ者が当然かつ することをいいます。 産上の権利義務を承継される者を被相続人,承 続人といいます。 ,あ な た の 親 の 家 屋 敷 や 銀 行 預 金 な ど の 権 利 を , あなたが引き継ぐことになります。それらのみ 上の義務,つまり,借金も相続人が引き継ぐこ 。 の範囲と法定相続分については,Q2を参照し 15 Q 相 A た が が こ 1 2 2【相続人の範囲】 続人の範囲について教えてください。 誰かがお亡くなりになることにより(お亡くなりになっ 方 の こ と を 「 被 相 続 人 」 と い い ま す 。), 相 続 が 開 始 し ま す ,遺言が残されていない場合には,法律に従って次の方々 相続人となります。それぞれの場合で法定相続分が異なる とに注意が必要です。 配 偶 者 ( 常 に 相 続 人 と な り ま す 。) 子 配 偶 者 と 子 が 相 続 人 の 場 合 , 法 定 相 続 分 は 配 偶 者 1/2, 子 1/2。 3(子がいない場合)父母など直系尊属 配偶者と直系尊属が相続人の場合,法定相続分は配偶者 4 の ゅ は さ 続 続 か Q 相 だ A の 債 の た 共 2/3, 直 系 尊 属 1/3。 (子も直系尊属もいない場合)兄弟姉妹 配偶者と兄弟姉妹が相続人の場合,法定相続分は配偶者 3/4, 兄 弟 姉 妹 1/4。 ところで,相続人となるべき者が亡くなっている場合にそ 者の子が代わって相続人になることを「代襲相続(だいし う そ う ぞ く )」 と い い ま す 。 2 の 「 子 」 が 相 続 人 と な る 場 合 ,そ の 子 が 代 襲 相 続 人 に な り ,そ の 子 も 亡 く な っ て い れ ば , らにその子(本人にとっては孫)が代襲相続し(再代襲相 人 ), 代 襲 は 延 々 と 続 き ま す 。 但 し , 4 の 「 兄 弟 姉 妹 」 が 相 人となる場合は,代襲は,相続人となる者の子(被相続人 らみて,おい,めい)までとされています。 3【相続財産の範囲】 続の対象となる財産(相 さい。 相続財産には,死亡さ 権利と義務が含まれます 権利だけでなく義務も含 務などの負債も相続財産 みが行使することのでき とえば,親族に対する扶 同の生活の維持のための 続財産)の範囲について教えてく れた 。 まれ とな る権 養請 費用 16 方が死亡時に有していた一切 ま り 利 求 ( す ま ( 権 婚 の す 一 , 姻 で 。 身 配 費 , な 専 偶 用 例 お 属 者 ) え , 権 に の ば 死 と 対 分 借 亡 い す 担 金 さ い る 請 ・ れ ま 夫 求 保 た す 婦 権 証 方 。 の な ど は 険 と 人 産 た が 含 契 さ が と め あ ま 約 れ 「 な に り れ の た 被 り 確 Q 借 A じ れ 4【相続債 金が多い場 借金も相 た額で分割 たい場合は ) と 承 っ 続 判 ま あ 続 続 で 。)や ,祭 祀 財 産( 系 図 ・ 仏 壇 や 位 牌 ・ お 墓 な ど ) ん。また,死亡された方が契約していた生命保 保険金は,相続財産には含まれません(受取人 権 利 と な り ま す 。)。 た だ し , 死 亡 保 険 金 の 受 取 人」と指定されている場合は,保険金は相続財 。受取人がどのように指定されているかは念の ておくのがよいと思います。 務 合 続 さ , 】 の さ れ 相 を は 認 た の 所 す り 開 放 す す , と 負 開 に 。 ま 始 棄 。 対 れ て 続 応 ま 相 放 に す 続 棄 つ 。 さ ( いて教えてく 相続開始と同 れます。相続 民法938条 ださい。 時に法定相続分に応 人が借金の負担を免 )又は限定承認(民 る 財 は 債 始 対 ま す 後 や 必 産 , は が し た 。 に 限 要 も 被 相 あ て , が 負 相 続 っ 相 限 あ 債 続 し た 続 定 し 産 で た 定 に 2 続 , る め 家 が 必 お れ が Q 相 た れ A 人 の 人 で 遺 遺 【遺産分割協議】 人が何人もいるため 遺産分割とはどのよ よいでしょうか。 被相続人が亡くなっ 移転します。相続人 のになります。相続 員(共同相続人)が 相続人の間で分ける 分割です。 があれば遺産は遺言 に も 全 , 産 言 条 棄 定 残 相 裁 り が 相 相 要 す せ 亡 の 続 す し 法9 相 あり 算す のた 内に 必要 行う な なさ 注意 5 続 。 ば 2 放 限 ( に 庭 あ 要 , , 必 ま ま 死 方 相 ま 認 り も 人 な こ 放 承 ま 一 の い と 棄 認 す 切 相 ) を 又 を 。 相 続 制 知 は す 続 財 度 っ 限 る な の す と 承 は い 限 。 き 認 , と 度 い か の 相 い で ず ら 手 続 う 負 れ 3 続 人 制 債 も か を 全 度 を 自 月 す 員 で 清 己 以 る で 相続財産を処分等すると単純承認と見 定承認ができなくなることがあるので ,遺産分割協議をすると言われまし うなことでしょうか,どのようにす た が 人 皆 こ 場 1 が で と 合 人 何 所 が , で 人 有 必 相 あ も ( 要 続 れ い 共 と 財 ば る 有 な 産 , 場 ) り ( 遺 合 す ま 遺 産 は る す 産 は , こ 。 ) 相 遺 と こ は 続 産 に の , 人 は な 手 相 1 相 る 続 続 人 続 の が に従って分けられます。遺言がなけ 17 れ を き 間 合 に ば す は に い 遺 Q 亡 遺 で A 維 6 く 産 き , る , 入 が 産 共 こ 家 っ つ の 人 り 所 っ 場 を の ま に て 合 決 間 す 調 話 は め で 。 停 合 , て 【寄与分】 なった母の介 分割の際に, ないでしょう 共同相続人の 持(同じ状態の 護 母 か 中 ま を の 。 に ま 10年以上私だけがやっていました。 財産をその分多くもらえるように主張 に役に立 として, ができる 寄与分 義務を超 った人に たり増え 子ども のであり 増えたり 寄与分 士の話合 裁判所に Q 亡 生 た け は A を 与 同 と 庭 て か 分 続 な 判 ら い 方 遺 遺 と い 審 も 産 産 い を 判 ら 分 分 う す と う 割 割 手 る い こ の の 続 こ う と 話 話 を と 手 に 合 合 申 に 続 な い(遺産分 いがまとま し立てて, なります。 に移り,家 ります。 割 ら 裁 調 庭 協 な 判 停 裁 議 い 所 で 判 ) と に 話 所 ,亡くなった人(被相続人)の財産を に)したり,財産を増やすことに特別 た 律 合 認 る て こ よ 子 た し で め 人 で が め よ あ と る ど 場 て で て が 決 あ ら う げ が 母 も 合 ど 決 も い め り れ な た 必 の に は れ め ら る ら ま る 特 こ 要 介 よ , く ま う 場 れ す た 別 と と 護 る 寄 ら す こ 合 た 。 め な で な が 介 与 い が と 【特別受 なった父 のために それにも のは不公 きないの 共同相続 受け,また を受けた者 益 が 多 か 平 で 人 は が 】 自 額 か に し の 婚 あ 営 の わ 思 ょ 中 姻 る 業 金 ら え う に , と を 銭 ず る か , 養 き し の , の 。 亡 子 は 7 く 活 。 る で っ 法 場 が え し た に , し と い 決 相 に 裁 も な け ,「 寄 与 分 」( 民 法 9 0 4 条 の 2 ) 額よりも多く財産を相続すること に こ , り , 護 分 多 , に は,亡 とをし 亡くな ます。 法律上 により が認め く財産 話合い なりま の 母 ら を が す 義 の れ も つ 。 務 財 る ら か が 産 と え な な が 考 る い い 維 え か 場 の 持 ら は 合 に さ れ 相 は し れ ま 続 , た た す 人 家 も り 。 同 庭 て 援 父 で い 助 の , の て を 相 兄 い 兄 続 に た 弟 分 対 こ で を し と 平 少 , が 等 な 兄 判 の く の 明 割 す 事 し 合 る 業 ま で こ や し 分 と た を 遺 兄 私 し 産 の くなった人に,法律上の てあげることと,亡くな った人の財産が維持され くなった人(被相続人)から遺贈 縁組のため,生計の資本として贈 ,被相続人が相続開始時に保有し 18 て の さ の い 総 れ 相 今 総額 れた 分と た 額 た 続 回 に 相 な 財 と 相 分 の 加 続 り 産 し 続 と 事 え 分 ま の , 分 す 例 ら か す Q 私 団 う 【遺 は身 に寄 法が 言 寄 付 あ 】 りがありません。私が死んだら,私の財産を福祉 したいと考えています。その方法として遺言とい ると聞きましたが,遺言とはどのようなものでし 8 に 体 方 価 そ か る で れ ら 。 格 の ら と は , 援 に 総 贈 さ , そ 助 そ 額 与 れ 兄 こ を の か な て が か 受 贈 ら ど い 父 ら け 与 各 の ま か 兄 た の 人 価 す ら の 額 価 の 格 。 受 相 を 格を加えたものを相続財産 相続分を算定し,その算定 を引いた残りの額をその者 けた援助の額も相続財産の 続分を算出し,その算出さ 引いた残りの額が兄の相続 ょうか。私の葬儀のことも遺言でお願いできるのでしょう か? A 遺言とは,人の生前における最終の意思に法律上の効力 を認め,死亡後にその意思の実現を図る制度です。 遺言は,民法に規定する方式によらなければ効力を生じま せん。 また,遺言は,法律上の効力が認められる事項が限定され て い ま す ( こ の こ と を 「 法 定 遺 言 事 項 」 と い い ま す 。)。 法 定 遺言事項としては,相続分や遺産分割方法の指定,遺言執行 者 の 指 定 ,遺 贈( 遺 言 に よ っ て 無 償 で 財 産 を 与 え る こ と ),祖 先の祭祀主宰者の指定,生命保険金受取人の指定,信託の設 定などです。 葬儀の依頼についてですが,葬儀の喪主をある人に指定す ることは,前記の法定遺言事項に当たりますので,法的効力 が認められます。 しかし,葬儀をどのように行うかの具体的方法については, 法定遺言事項には当たりませんので,遺言に書いても法的効 力は認められません。ただし,そのようなことを書いたから と言って遺言が無効となるわけではなく,少なくとも依頼先 にあなたが依頼した内容の葬儀を行うことについての道徳上 の義務を負わせることができるといえます。また,例えば, 遺言で財産をもらう人に対して,葬儀を遺言に書いたとおり に 行 う こ と を 負 担 さ せ る( こ れ を 負 担 付 遺 贈 と い い ま す 。)と 19 いう内容の遺言であれば,遺言で財産をもらう人は,遺言で 書いた内容の葬儀を行う義務を負うことになります。 Q9【遺言の種類 遺言の種類につい A 遺言には,主 書遺言の3種類が ① 自筆証書遺言 び氏名を自分で き方や中身を間 れない場合もあ なお,自筆証 す。遺言書を保 た て 庭 ん に 偽 い け で 場 ② ら 書 こ れ ③ と 明 と 後 も 裁 。 提 造 る て 遺 遺 合 公 う き と 公 ま 秘 じ ら が 秘 , ら 判 封 出 さ の く 言 言 は 正 遺 方 は 正 す 密 目 か で 密 速 わ 所 の す れ で れ 書 執 , 証 言 や ほ 証 の 証 に に き 証 や な で し れ る す ま を 行 過 書 で 中 と 書 で 書 印 し る 書 か け 相 て ば こ 。 す 家 を 料 遺 す 身 ん 遺 , 遺 を な 方 遺 に れ 続 な 足 と 家 。 庭 し に 言 。 を ど 言 検 言 押 が 式 言 】 て に あ は 書 違 り 書 管 教 , り , き え ま 遺 し え 自 ま 遺 , て す 言 て て 筆 す 言 印 作 の に い く 証 。 を 鑑 っ で は る す を て 注 , 人 る 押 し 意 「 は 人 し ま が 検 , が て う 必 認 遺 すべての文章,日付及 作ります。ただし,書 と,遺言として認めら 要です。 」という手続が必要で 言をした人が亡くなっ , ば 人 い り を 庭 家 な の 遺 ま 防 裁 庭 り 立 言 す ぐ 判 裁 ま ち 書 。 た 所 判 せ 会 は 遺 め は 所 ん い , 言 に , に 。 が そ 書 こ 検 提 封 な の の の 認 出 を け ま 内 よ し し し れ ま 容 う た 裁 た 処 は 公 間 あ に 認 は し ら の に 判 り さ , 証 違 り つ の , た , 遺 つ 所 , れ 公 人 え ま い 手 公 遺 中 言 い に 家 ま 証 と て せ て 続 証 言 身 で て 提 庭 す 人 い 作 ん は は 人 書 を す も 出 裁 。 に う っ 。 , 必 や を 秘 。 検 しなかったり,検認をしない 判所以外の場所で封を開けた ださい。 書遺言,公正証書遺言,秘密証 20 て て ば の を な 証 遺 あ 封 状 早 手 明 言 る を 態 く 続 書 書 遺 開 で 明 が を の 言 け 家 ら 定 遺 確 書 ら 庭 か め 言 認 は れ 裁 に ら 書 を , ま 判 し れ に し 家 せ 所 て て 付 公正証書という形で作っても 専門家が間に入りますので, てしまって無効になるという 偽 要 証 提 密 造 あ 人 出 に の り の し し お ま 前 て て そ せ に 遺 遺 れがな ん。 ,封筒 言書が 言書を いと考えら に封をして あることは 保管するこ 認の手続が必要です。 Q 亡 せ の A 一 留 1 く る で 子 母 な た 法 定 分 相 ・ な り り 定 0【遺留分】 なった父親の遺 とありました。 しょうか。 亡くなった方の の割合を受け取 」といいます。 続人が受け取る 孫などがいる場 ど直系尊属のみ ます。そして, の遺留分は,相 相続分の割合( こ 合 が 相 続 Q と は 相 続 財 2 の , 続 人 産 参 で 相 人 が の 照 き 続 の 何 2 ) る 財 場 人 分 を 割 産 合 も の か 合 の は い 1 け は 2 相 る 又 た , 分 続 場 は も 相続人に配偶者や の1,父母,祖父 財産の3分の1に 合,相続人1人あ 3分の1にさらに のとなります。 に り て ば で 父 は 戻 そ な , 親 遺 す の り 早 た す 財 す で 相 の 権 産 よ き 談 遺 利 を う る し 留 が 得 請 期 た 分 あ た 求 間 ほ を り 弟 ( に う 害 ま に 遺 は が す す , 留 法 よ る 。 弟 分 律 い も し が 減 上 で の か 得 殺 制 し 《 Q 私 所 骨 連 た 請 方 A ー ど ( 施 問 わ その他》 1【介護事故】 の母は軽い認知症があり,数年前から有料老人ホームに入 して生活しています。昨日,ホームから「転んで大腿骨を 折してしまい,病院に緊急入院することになった」という 絡を受けました。有料老人ホームの見守りが十分でなかっ ことが原因ではないかと思うのですが,ホームに入院費を 求することはできますか。また,ホームに確かめておいた がよいことがあれば教えて下さい。 有料老人ホームをはじめとする高齢者の施設は,介護サ ビス等を提供するにあたり,利用者の生命,身体,財産な の安全に気を使わなければならない義務を負っています 一 般 的 に 「 安 全 配 慮 義 務 」 と 呼 ば れ て い ま す )。 そ の た め , 設は,利用者の心身の状況について,利用者が抱えている 題を詳しく調べ,どのような支援をするのがよいか,今行 れている支援が正しいかを評価(アセスメント)し,その の 留 に 分 ま め 遺 分 は あ せ に 言 を , な ん 弁 は 取 遺 た 。 護 あ り 言 に 請 士 な 戻 で 戻 求 に 言書によると,弟に全ての財産を相続さ 私は,父親の相続財産を何ももらえない 兄弟姉妹以外の相続人には,相続財産の る権利が認められています。これを「遺 21 であり, し,遺留 た財産を 請求)し 限があり ょう。 あ 分 減 な ま な を ら け す た 取 し れ の 評価 も 調べ する れば 施設 いて が発 なけ 見せ 設に の賠 賠償 を し て よ な に 十 生 れ て 対 償 を 基 , い う ら 対 分 し ば も す と す に 介 な な な し に た な ら る 事 る い 護 か 場 い 事 説 場 ら っ 請 故 場 ろいろな対応をしなければなりません。 事故が起こった理由が,利用者が抱える問題を ったり,問題に対する対応が十分でなかったり 合には,施設は,利用者に対し責任を負わなけ ,と い う こ と に な り ま す 。し た が っ て ,ま ず は , 故の状況,原因,アセスメントの中身などにつ 明をしてもらってください。施設は,介護事故 合,市町村に対し,事故報告書を作って提出し ないルールになっていますので,事故報告書を たり,報告書の写しを求めてみてください。施 求の中身としては,入院費や慰謝料などの金銭 の再発防止の請求が考えられます。施設が金銭 合,ふつうは,施設が入っている保険で支払わ れます。もし,施設から提示された金額に疑問がある場合に は近くの弁護士に相談してみてください。 Q ホ A 常 財 で わ 身 護 齢 る な と 種 フ 支 意 2【ホームロイヤー】 ームロイヤーとはどのよ ホームロイヤーとは, 生活を継続的かつ総合的 産管理,遺言作成等)す 言うかかりつけ医(ホー ば「かかりつけ法律家」 超高齢社会を迎え,高齢 体能力の低下により,財 契約)などの法的支援の 者が消費者被害や高齢者 中,高齢者・障害者への ってきております。 ホームロイヤーは,高齢 いう観点から,定期的な 専門職との連携を通じて プランノートの作成など 援方針を検討するなどし 後見契約,遺言作成等の う 福 に る ム と 者 産 必 虐 権 な 祉 支 弁 ド 言 の の 要 待 利 ものでしょうか。 関係者と連携し,高 援(日常生活上の法 護士のことをいいま クター)のような法 えるものです。 加齢に伴う判断能力 管理や身上に関する 性が増しています。 の被害者となる事件 侵害を予防すること 者 見 生 を ま 各 を 守 活 通 す 種 継 り 支 じ 。 法 22 続 , 援 て 必 的 齢 的 す 律 者 助 。 家 の 言 医 , 日 や 師 い の 契 ま が も 低 約 た 多 重 下 ( , 発 要 や 介 高 す と 的かつ総合的に支援する 法律相談,福祉機関や各 を行います。また,ライ ,高 齢 者 の 意 思 を 確 認 し , 要に応じ,財産管理や任 支援を行います。 Q 高 り い A 場 ジ い ( 症 あ 常 は 約 近 届 や ブ ム 際 3【高齢者の住まい】 齢になり,1人暮らしではいろいろ不便を感じるようにな ました。そこで,現在の住居から,どこか施設等に入りた と思うのですが,いろいろあるようでよくわかりません。 高齢者が住み慣れた自宅を離れて,高齢者のための居住 所(住まい)を探す場合,住居系と施設系があります。 住居系には,サービス付き高齢者向け住宅,シルバーハウ ングなどがあり,自宅と施設の中間的な位置づけとなって ます。 施設系には,特別養護老人ホーム,養護老人ホーム,老健 介 護 老 人 保 健 施 設 ), ケ ア ハ ウ ス ( 軽 費 老 人 ホ ー ム ), 認 知 対応型グループホーム,介護療養病床,有料老人ホームが ります。 こ に , 書 時 け , ル 適 ロ に の わ ど , は 出 有 等 切 イ 施 よ か の 重 , る 料 の な ヤ 設 う り よ 要 未 義 老 施 住 ー を に に う 事 届 務 人 設 ま な 見 , く な 項 け が ホ と い ど 学 高 く サ 説 施 あ ー の を , す 齢 な ー 明 設 る ム ト 探 様 る 者 っ ビ 書 問 に に ラ す 々 な の て ス を 題 も お ブ に な ど 住 い や よ ( か け ル は 支 し ま ま 住 く 有 か る も , 援 て い す 環 確 料 わ 入 報 ケ 者 情 23 は現 。事 境が 認す 老人 らず 居一 告さ アマ ・支 報収 在多くの種類があり,非 業者と契約をする場合に 提供されるのかなど,契 ることが必要です。また ホームとして都道府県に ,届 出 を し て い な い 施 設 ) 時金の返還に関するトラ れています。 ネジャーや市町村,ホー 援機関と相談したり,実 集をすることが重要です。
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