1 1.帝国ホテルのプロフィール ・主な事業所 ・資本金 ・社員数 ・総売上 ・経常利益 帝国ホテル本社 (東京都) 帝国ホテル大阪 (大阪府) 上高地帝国ホテル (長野県) 14億8,500万円 約1,900名(平成19年度末) 約575億円(平成19年度) 約39億円 (平成19年度) 2 講義用パーワーポイント資料 1 平成19年度 帝国ホテル 事業別売上構成 (億円) ホテル事業 不動産事業 400 64 外販事業 その他 30 81 その他 14% 外販事業 5% ホテル事業 不動産事業 外販事業 その他 不動産事業 11% ホテル事業 70% 3 平成19年度 帝国ホテル東京本社 部門別売上構成 (億円) 宿泊 レストラン 84 66 宴会 その他 138 宿泊 その他 35% 合計 440 152 レストラン 宴会 その他 宿泊 19% レストラン 15% 宴会 31% 講義用パーワーポイント資料 4 2 2.帝国ホテルの歴史 1890年(明治23年)11月3日開業 ・海外からの賓客をもてなす日本の迎賓館 として設立 ・当時の外務大臣井上馨の提唱 ・設立当時の資本金は26万円 筆頭株主は宮内省で5.5万円(21%) ・株主数は21名、渋沢栄一、大倉喜八郎他 5 世界の代表的なグランドホテルの開業 1889年 1890年 1893年 1898年 1899年 ザ・サヴォイ 帝国ホテル ウォルドーフ アストリア ホテル リッツ カールトンホテル ロンドン 東京 ニューヨーク パリ ロンドン 6 講義用パーワーポイント資料 3 写真:最初の建物 わが国初のネオ・バロック様式の建物 客室60室、朝飯室、臨時会食室、舞踏室、談話室、奏楽室、 喫煙室、転球室などを備えていた木造煉瓦造り3層 7 写真:明治末の結婚披露宴 結婚披露宴 1920年 8 講義用パーワーポイント資料 4 1923年(大正12年) ライト館開業 開業披露準備中に関東大震災発生。 大谷石を 素材とし、その独創的な建築美が帝国ホテルを 一躍世界に知らしめた。 構 造 鉄筋・煉瓦コンクリート 客室数 270室 9 写真:ライト館 10 講義用パーワーポイント資料 5 1923年(大正12年) ホテルウエディングの始まり ホテル内に神前挙式場、写真室、美容室 を配し、現代のホテルウエディグを確立 11 写真:結婚式(ライト館時代) 12 講義用パーワーポイント資料 6 1945年(昭和20年)接収 連合軍将校及びGHQ高官の 宿舎として接収される 13 写真:米軍接収中のホテル 14 講義用パーワーポイント資料 7 1958年(昭和33年) 「インペリアルバイキング」誕生 北欧の料理スタイル 「スモーガスボード」を初めて導入 レストランの名前が食べ放題の 代名詞として世の中に広まる 15 写真:開業当初のバイキング 16 講義用パーワーポイント資料 8 1964年(昭和39年) 東京オリンピック オリンピック本部ホテルとして、世界の 賓客を受け入れ 村上元総料理長、選手村富士食堂 料理長に 17 写真:村上料理長(当時)と オリンピック選手たち 18 講義用パーワーポイント資料 9 1970年(昭和45年) 現本館開業 大阪で万国博覧会開催 ジャンボジェット機就航による大量輸送 時代到来 客室777室、宴会場26、レストラン、バー8店 19 写真:現本館 20 講義用パーワーポイント資料 10 1983年(昭和58年) インペリアルタワー開業 日本初の商業ビルとホテルの複合ビル ホテル施設 19階~31階(13フロアー) 客室363室、宴会場3、室内プールサウナ オフィス施設 5階~18階(14フロアー) ショップ、レストラン施設 地下1階~4階 ショップ64店、レストラン6店、ティーハウス1 21 写真:インペリアル タワー 22 講義用パーワーポイント資料 11 1996年(平成8年) 帝国ホテル 大阪 開業 大阪アメニティーパークに開業 客室381室、宴会場20、レストラン、バー9店 西日本一のフィットネスクラブ プール、スカッシュ、テニス、トレーニングジム、 エアロビクススタジオ、ゴルフ練習場、サウナ、 ジャクジー 23 24 講義用パーワーポイント資料 12 3.ホテル市場の変遷 ・数次にわたるホテル建設ブーム 国家的イベントの開催 大規模地域再開発 ・外資系ホテルの進出 25 第一次ホテル建設ブーム 1964年(昭和39年)東京オリンピック開催 1954年 1955年 1961年 1962年 1963年 1964年 山の上ホテル 赤坂プリンスホテル パレスホテル ホテルオークラ ヒルトンホテル ホテルニューオータニ 26 講義用パーワーポイント資料 13 第二次ホテル建設ブーム 1970年(昭和45年)大阪万博開催 ジャンボジェット就航、空の大輸送時代の到来 1970年 帝国ホテル現本館 1971年 パシフィックホテル 1971年 京王プラザホテル 1972年 グランドパレス 1978年 品川プリンスホテル 1979年 都ホテル東京 27 第三次ホテル建設ブーム 1978年(昭和53年)成田空港開港 1983年(昭和58年)東京ディズニーランド開園 1980年 センチュリーハイアット 1982年 新高輪プリンスホテル 1983年 インペリアルタワー 1984年 ヒルトンホテル東京(新宿) 1986年 東京全日空ホテル 1987年 ホテル西洋銀座 1989年 ロイヤルパークホテル 講義用パーワーポイント資料 28 14 第四次ホテル建設ブーム 外資系ホテル参入 1994年 1994年 1995年 1996年 1998年 1998年 ウェスティンホテル東京 パークハイアット東京 インターコンティネンタル東京 ホテル日航東京 プリンスホテルさくらタワー ホテルメリディアン東京 29 第五次ホテル建設ブーム 外資系ホテル新規開業ラッシュ 2002年 2003年 2003年 2003年 2004年 2006年 2007年 2007年 2009年 フォーシーズンズ (丸の内 57室) グランド・ハイアット (六本木 390室) 芝パークホテル (汐留 273室) ロイヤルパークホテル (汐留 490室) コンラッドホテル (汐留 290室) マンダリン・オリエンタル(日本橋 179室) リッツカールトン (六本木 250室) (日比谷 314室) ザ・ペニンシュラ シャングリ・ラ (八重洲 202室) 30 講義用パーワーポイント資料 15 2007年問題とは 東京都心の大規模再開発にあわせて ◇進出ホテルの利点 ・日本での知名度向上 (海外での日本人旅行客獲得) ◇開発者(デベロッパー)の利点 ・話題性、ビルのブランド価値向上 ・容積率の緩和 31 訪日外国人旅行者(A)および日本人海外旅行者(B)の推移 (インバウンド) (アウトバウンド) (千人) A:インバウンド B:アウトバンド 1990年 1990年 2000年 2000年 2001年 2001年 2002年 2002年 2003年 2003年 2004年 2004年 3,236 4,757 4,772 5,239 5,212 6,138 10,997 17,819 16,216 16,523 13,296 16,831 A-B -7,761 -13,062 -11,444 -11,284 -8,084 -10,693 2005年 2005年 6,728 17,404 -10,676 2006年 2006年 7,334 17,535 -10,201 2007年 2007年 8,347 17,295 -8,948 2008年 2008年 8,347 16,000 -7,650 ※2003年 。 2003年はSARS、イラク戦争 SARS、イラク戦争。 2008年は見込み。経済状況悪化で海外旅行減。 2008年は見込み。経済状況悪化で海外旅行減。 講義用パーワーポイント資料 32 16 ホテルの施設数および客室数推移 施設件数 客室数(千室) 10000 800 698.3 9000 700 622.1 8000 8990 537.4 7000 8220 397.3 6000 7174 5000 267.4 4000 178 3000 2000 71年 200 100 1149 496 0 300 2039 1000 500 400 5374 3332 109.9 47.9 600 0 75年 80年 85年 90年 95年 00年 05年 出典:週刊ホテルレストラン 2007年 2007年12月 12月7日号 33 4.帝国ホテルの取組み 変えてはならないものと 変えなくてはならないもの 帝国ホテルの創業の精神<迎賓館> =おもてなしの心 (DNA) → 変えてはならないもの 時代にあったハード、ソフト等機能的価値 → 変えなくてはならないもの 34 講義用パーワーポイント資料 17 よいホテルとは ハードウェアー (設備、機能) ソフトウェアー(サービスの仕組み、システム) ヒューマンウェアー (従業員) ↓ それぞれが高品位に保たれ、 三位一体となっているホテル 35 ブランドが利益を生み、 利益がブランドを強くする 利益拡大 ブランド力向上 ハード (顧客に提供する価値の向上) 利益 ソフト (サービス業務プロセスの改善) ヒューマン (個人、組織の学習と成長) 36 講義用パーワーポイント資料 18 ブランドを支えるしくみ LHW インスペクター コメントレター、顧客満足度調査 研修プログラム 従業員満足度調査 顧客組織 グランドホテルの強み(商品開発、営業体制) 37 改修プロジェクト (ハード) 2003年~2007年 本館ホテル施設に180億円を投資 改修コンセプト 帝国ホテルらしさ 本物、上質、機能性、安全性、 伝統と現代性の融合(クラシックモダン) 38 講義用パーワーポイント資料 19 フランク・ロイド・ライト® スイート (2005年) 39 メインダイニング レ セゾン (2005年) 40 講義用パーワーポイント資料 20 お客様と従業員満足の向上 (ソフト) お客さまの評価 ・コメントレター、顧客モニター調査 ・さすが帝国ホテル推進運動 ↓↑ さすが帝国ホテル、帝国ホテルともあろうものが 従業員の評価 ・従業員満足度調査 41 人材育成 (ヒューマン) ・人材育成部の創設 (2006年) ・行動基準の浸透 挨拶 清潔 身だしなみ 感謝 気配り 謙虚 知識 創意 挑戦 42 講義用パーワーポイント資料 21
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