集合形デジタル漏電検出装置

LSG-106,LSG-106A
集合形デジタル漏電検出装置
LSG-106・LSG-106A
シリーズ№92-4B
2012/02/14
JIS C 8374 漏電継電器規格適合品
LSG-106・106A は電子回路にマイクロコンピュータを使用し、検出回路を 6 回路、デジタル計測
表示(オート表示機能)、感度電流整定レンジ切替機能、動作時間切替機能、自己診断機能、デ
ータ伝送機能を有する、集合形デジタル漏電検出装置です。
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光商工株式会社
LSG-106,LSG-106A
特 長
(1) ケースは LSG-5Y のケースを使用していますので、既設の LSG-5Y と交換が容易にできます。
(2) マイクロコンピュータを使用し、漏電電流を計測表示します。
(3) 零相変流器(ZCT)は M30, SM41~SM240, BM30~BM106, DM55B~DM100B の他、一次導体付 ZC シリーズ
のうちから選定してください。
DM55B は互換性がありませんので、LSG-106・106A と同一製造番号による組み合わせ出荷となります。
(4) LSG-106・106A は 6 回路分の検出機能を持っています。
(5) 各回路ごとに感度電流整定値のレンジ切り替え(×1、×10)ができます。
(6) レンジ切替(×1)は最大 0.90A を、(×10)は最大 9.00A までの零相電流を計測表示し、最大値を記憶します。
(7) AUTO 表示モードは計測表示に 1 回路~6 回路までの現在値と最大値を順次表示します。
(8) 表示切替スイッチを押すことにより、各回路の現在値、最大値を表示できます。
(9) 各回路ごとに動作時間整定スイッチを設けてあります。
(10) 各回路ごとに試験スイッチを設けてありますので、回路ごとに動作確認ができます。
(11) 自己診断機能により、各回路の入力部に定期的に模擬信号を印加し、回路のチェックを自動的に行います。
自己診断異常が発生した場合は、計測表示にエラー表示をし、異常回路の動作表示灯(赤)を点滅させます。
(12) LSG-106A は伝送ユニット(CF-140)併用により集中監視ができ、各回路の現在値、最大値、出力接点状態、自己
診断結果のデータを伝送できます。また、コンピュータからの信号を受信し、各回路の動作表示灯(赤)の消灯、
及び出力接点の復帰と最大値をクリアーして監視状態になります。
操作部の名称
現在値モード表示灯(赤)
集合形 デジタル 漏電検出装置
漏電
漏電
漏電
漏電
漏電
感度整定
感度整定
感度整定
感度整定
感度整定
感度整定
4
6
5 6
7 8
7 8
7 8
2 3 4
5
7 8
0 1
試験スイッチ
(赤)
3~9
6
0.8
5
6
0.5
6
5
6
0.3
9
2
動作時間
整定スイッチ
動作時間
1
3 4
1
0
2
5 6
5
6
動作時間 (s)
9
4
0
動作時間
0 1
3
7 8
9
6
0 1
2
目盛
動作時間
1
9
5
動作時間
1
6
0
5
5
9
7 8
7 8
7 8
8
7 8
4
7 8
2
2 3 4
7 8
1
3 4
0.8
3
7 8
2
2
0.4
4
AC100V 2A
3~9
0.2
3
出力接点容量
2
0.1
×10
2
0.3-0.5-0.8-1.2 秒
0.1-0.3-0.5-0.8 秒
2 3 4
定格動作時間
定格慣性不動作時間
1.2
試験
試験
試験
試験
試験
試験
レンジ 切替
レンジ 切替
レンジ 切替
レンジ 切替
レンジ 切替
レンジ 切替
×1 ×10
×1 ×10
×1 ×10
×1 ×10
×1 ×10
×1 ×10
レンジ
切替スイッチ
力率 1
製造番号
製造年
感度電流
整定スイッチ
0 1
1
動作時間
1
9
0
4
パネル面の表示値
定格感度の 50 %
0 1
3~9
3
AC100/110V 50/60Hz
9
2
2
制御電源電圧
定格感度電流
定格不動作電流
0 1
1
3 4
LSG-106
9
×1
感度整定値 (A)
0
0 1
0
目盛
2 3 4
式
9
レンジ切替
9
形
0 1
2
2 3 4
(A )
復帰
9
5
0 1
6
9
動作時間
復帰スイッチ
(黒)
NO.6
5
最大値
表示切替
NO.5
現在値
計測表示
表示切替
スイッチ(白)
NO.4
NO.3
漏電
AUTO
回路NO .
NO.2
NO.1
動作表示灯(赤)
6
回路NO.表示
AUTOモード表示灯(赤)
5
最大値モード表示灯(赤)
年
復帰スイッチを押すとき
MADE IN JAPAN
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3秒未満:漏電表示,接点の一括復帰
3秒以上:上記及び最大値のクリアー
N1839
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LSG-106,LSG-106A
操作、及び機能
(1) 感度電流整定スイッチ
感度電流整定値は 4 点切り替えになっています。動作感度電流値は整定値の 70%に調整してあります。
(2) レンジ切替スイッチ
感度電流整定値は回路ごとに 1 倍(レンジ×1)、10 倍(レンジ×10)に切り替えられます。
(3) 動作時間整定スイッチ
動作時間整定値は 4 点切り替えになっていますので、希望する動作時間に整定してください。
(4) 試験スイッチ(赤)
試験スイッチは回路ごとにありますので、1 回路ごとに動作確認ができます。
試験スイッチを押すと、動作表示灯(赤)が点灯し、同時に出力接点が動作します。
※遮断器に接続してある場合は、試験動作と連動して遮断しますので不用意に押さないでください。
(5) 復帰スイッチ(黒)
復帰スイッチを 3 秒未満押した場合は、各回路の動作表示灯(赤)の消灯、及び出力接点が復帰します。
復帰スイッチを 3 秒以上押した場合は、各回路の動作表示灯(赤)の消灯、及び出力接点の復帰と最大値をクリ
アーします。
(6) 表示切替スイッチ(白)
各回路の現在値、最大値を表示切替スイッチを押すことにより、順次切り替えて表示します。
(7) 計測表示
漏電電流の現在値、最大値を表示します。
表示内容は、回路№表示で回路№を、モード表示で AUTO、現在値、最大値を表示します。
(8) AUTO モード表示
自動的に下記の順で回路№、及び計測値を計測表示に数値表示します。
№1
現在値
№1
最大値
№2
現在値
№2
最大値
№3
現在値
№3
最大値
№6
最大値
№6
現在値
№5
最大値
№5
現在値
№4
最大値
№4
現在値
AUTO モード表示の場合は、各数値表示の表示時間は約 4 秒です。
(9) 現在値モード表示
現在の計測値を表示します。
(10) 最大値モード表示
現在までの最大値を表示します。
(11) オーバーフロー表示
レンジ×1 の場合、漏電電流が 0.90A 以上の時、『0.90』を点滅表示します。
レンジ×10 の場合、漏電電流が 9.00A 以上の時、『9.00』を点滅表示します。
(12) 動作表示灯(赤)
LSG-106・106A が動作した場合に点灯します。手動復帰方式なので、漏電が解消しても動作表示灯(赤)は復帰
スイッチを押すまでは消灯しません。
(13) 自己診断表示
電源投入時、または復帰スイッチを 3 秒以上押した場合に、約 8 秒後に漏電検出入力部に模擬信号を印加して
内部回路のチェックを自動的に行います。
正常であれば、約 12 時間間隔で自己診断を行います。
異常を検出したときは、計測表示に『Err』を表示し、異常回路の動作表示灯(赤)を点滅させます。
(14) データ伝送
LSG-106A は伝送ユニット(CF-140)との併用により集中監視ができ、各回路の現在値、最大値、出力接点状
態、自己診断結果のデータを伝送します。コンピュータからの信号を受信して各回路の動作表示灯(赤)の消灯、
及び出力接点の復帰と最大値をクリアーして監視状態になります。
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LSG-106,LSG-106A
仕 様
項目
形式
感 度 電 流 整 定 値
不
定 格
動
作
電
流
LSG-106
LSG-106A
レンジ×1
0.1-0.2-0.4-0.8 (A)
レンジ×10
1-2-4-8 (A)
レンジ×1
0.05-0.1-0.2-0.4 (A)
レンジ×10
0.5-1-2-4 (A)
動 作 時 間 整 定 値 0.3-0.5-0.8-1.2 (s) (信号 100%印加)
慣 性 不 動 作 時 間 0.1-0.3-0.5-0.8 (s)
制
御
電
周
源
電
波
圧 AC100/110V
数 50/60Hz
感 度 電 流 許 容 範 囲 51~100%
試験電流(A)
整定値(s)
0.3
動 作 時 間 許 容 範 囲
性 能 使
使
用
電
圧
範
用
温
度
範
常
消 費 電 力
重
地
絶
0.19~0.33
0.5
0.42~0.62
0.8
0.72~0.90
1.2
1.05~1.32
囲 AC80V~121V
囲 -20℃~+50℃
時 AC110V 8VA
動 作 時 AC110V 10VA
絡
耐
縁
耐
信号 100%印加
抵
量 連続 600A 最大 5000A 1.2s
抗 制御回路導電部と外箱間 DC500V メガーにて 20MΩ以上
AC2000V 1 分間
制御回路導電部と外箱間
AC1500V 1 分間
圧 制御回路導電部相互間
同一制御回路の開極接点間 AC1000V 1 分間
電
試
験
方
式 各回路毎 試験スイッチ
復
帰
方
式
計
測
表
示
一括手動復帰 復帰スイッチ 3 秒未満 ON:動作表示灯、出力接点
復帰スイッチ 3 秒以上 ON:動作表示灯、出力接点、最大値
レンジ×1
7SEG 発光ダイオード表示 0~0.90A ±10%±1digit
レンジ×10
7SEG 発光ダイオード表示 0~9.00A ±10%±5digit
A U T O
モ ー ド 表 示 現 在 値 発光ダイオード表示(赤)
最 大 値
路
№
表
示 7SEG 発光ダイオード表示
機 能 回
オ ー バ ー フ ロ ー 表 示 7SEG 発光ダイオード表示 点滅
自
己
動
診
断
作
表
示 異常時、異常回路の動作表示灯(赤)を点滅
表
示 発光ダイオード表示(赤)
構
成
電圧
出 力 接 点
開閉容量
外
装
力率 COSφ=1、L/R=1ms
COSφ=0.4、L/R=7ms
AC100/110V
2A
2A
DC100V
0.4A
0.1A
色 マルセル記号 N1.5
質
伝
共 通 接 点 1a
各回路単独接点 1a
量 約 3kg
送
機
能
―
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EIA-485
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LSG-106,LSG-106A
構 造
LSG-106・106A はケースが鋼板製の埋め込み式で、前蓋は透明なアクリル樹脂製です。前蓋は表面の化粧ネジをゆ
るめて、取り外してください。検出回路は 6 回路固定になっています。
動 作
零相変流器が設置された以降の負荷側電路で漏電が生じると、零相変流器の二次出力端子に起電力が生じます。
この二次出力は内部の検出部の増幅回路で増幅され、CPU に入力されます。CPU では信号を演算し電流レベルを
計測表示すると共に、信号が感度電流整定値を超えた場合は動作表示灯(赤)の点灯、及び出力接点を動作させま
す。
配線、及び試験
(1) 零相変流器二次回路の配線は特に大電流回路と並行しないように、また配線の長さはなるべく短くしてください。
(2) 零相変流器二次回路の配線が大電流回路と並行するときは電線を撚り合わせるか、金属電線管に入れるなど電磁
遮蔽してください。
(3) 回路毎に独立した a 接点と共通した a 接点があります。
(4) 誤配線のないことをご確認の上、制御電源を投入してください。
(5) 試験スイッチで、正常に動作することをご確認ください。試験スイッチによる動作の確認は回路ごとに行ってくださ
い。遮断器に接続してある場合には試験動作と連動して遮断しますのでご注意ください。
(6) 試験スイッチで動作確認、または感度電流試験をした場合、試験した回路の最大値をメモリー(記憶)しますので、
他の回路の最大値を確認後に復帰スイッチを 3 秒以上押して動作表示灯(赤)の消灯、及び出力接点の復帰と最
大値をクリアーさせてください。
保守と点検
(1) 漏電警報があった場合、漏電事故がありますから、動作した分岐回路の確認を行い調査してください。
(2) 月に1回程度、試験スイッチを押して、動作の確認をすることをおすすめします。遮断器に接続してある場合は遮断
しますのでご注意ください。
ブロック図
NO.1
P1
P2
Z1
NO.6
Z2
Z1
フィルター
電源回路
増
※ LSG-106Aの場合
E
フィルター
幅
増
感度調整
幅
感度調整
波形整形
動作時間
整 定
感度整定
動作時間
整 定
復帰
感度整定
表示
切替
波形整形
CF-140
※
Z2
CPU
NO.1
NO.6
5/8
最大値
a1 c1
現在値
a1 c1
レンジ切替
AUTO
X
試験
レンジ切替
動作表示 灯
X
試験
a0 c0
動作表示 灯
X
回路NO.
表 示
計測表示
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LSG-106,LSG-106A
外部接続図例
T
T
T
T
EB
GC(3φ)
EB
EB
GC(3φ)
E
ZCT6
ZCT3
ZCT2
ZCT1
E
EB
NO.6
NO.3
NO.2
a1 c1
a1 c1
a1 c1
a接点
a接点
a接点
Z1 Z2
Z1 Z2
Z1 Z2
NO.1
a1 c1 a0 c0
a接点
Z1 Z2
一括接点
P1 P2
E
AC100/110V
E
外形図
(6)
211
20
112
80
126
アース端子M4
(123)
(143)
端子ネジM3
4-φ7穴
172
115
角 穴
80
取付穴寸法図
178
192
192
LSG-106・106A
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光商工株式会社
LSG-106,LSG-106A
裏面端子配列図
E
LSG-106
上段
a1 c1 a1 c1 a1 c1 a1 c1 a1 c1 a1 c1 a0 c0
№6
下段
№5
№4
№3
№2
№1
Z1 Z2 Z1 Z2 Z1 Z2 Z1 Z2 Z1 Z2 Z1 Z2 P1 P2
CF-14 0 へ 接 続
LSG-106A
上段
E
a1 c1 a1 c1 a1 c1 a1 c1 a1 c1 a1 c1 a0 c0
№6
下段
№5
№4
№3
№2
№1
Z1 Z2 Z1 Z2 Z1 Z2 Z1 Z2 Z1 Z2 Z1 Z2 P1 P2
伝送ユニット CF-140
伝送機能を有する機器により、データ伝送を行うために使用する伝送ユニットです。
EIA-485 準拠(インターフェイス)の出力が出ますから、コンピュータで、表示、監視、記録ができます。
CF-140 の詳細な仕様については、お問い合わせください。
外形図
130
110
115.4
118
2-φ5穴またはM4
130
142
2-φ4.2穴
端子ネジ M3
14
4
76
43
(17)
(78)
64
取付穴寸法図
56
60.4
CF-140
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LSG-106,LSG-106A
安全に関する
ご注意
ご使用の前に「取扱説明書」をよくお読みの上、
正しくお使いください。
特殊仕様
1) 制御電源電圧
2) 感度電流整定値
3) 動作時間整定値
その他の特殊仕様も製作できますのでお問い合わせください。
※ 特殊仕様には形式に S が付きます。
本
社
大 阪 営 業 所
〒104-0061 東京都中央区銀座 7-4-14(光ビル)
TEL 03-3573-1362
FAX 03-3572-0149
〒530-0047 大阪市北区西天満 6-8-7(電子会館)
TEL 06-6364-7881
FAX 06-6365-8936
名古屋営業所
〒460-0008 名古屋市中区栄 4-3-26(昭和ビル)
TEL 052-241-9421
FAX 052-251-9228
福 岡 営 業 所
〒810-0001 福岡市中央区天神 4-4-24(新光ビル)
TEL 092-781-0771
FAX 092-714-0852
茨
〒306-0204 茨城県古河市下大野 2000
TEL 0280-92-0355
FAX 0280-92-3709
〒216-0005 川崎市宮前区土橋 6-1-3
TEL 044-866-9110
FAX 044-877-7188
城
工
場
川崎流通センター
お問い合わせ・資料のご請求は・・・・・・・本社継電器営業部・営業所継電器課へ。
フリーダイヤルによる技術的なお問い合わせ・・・・・・・0120-58-7750 (技術グループ)
土、日、祝日、当社休業日を除く 9:00~11:45 / 12:45~17:00 携帯電話・PHS などではご利用いただけません。
電話がかかりにくい場合もございますので、この場合は FAX をご利用いただきますようお願い申し上げます。
FAX による技術的なお問い合わせ・・・・・・・・・・・・・・・0280-92-6706 (技術グループ)
●
お断りなしに、外観、仕様などの一部を変更することがありますので、ご了承ください。
尚、最新の情報はホームページにてご案内致しております。 URL http://www.hikari-gr.co.jp
8/8
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