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[ザ・ジェルファ]
August & September
Vol.36
JELFA 会員の皆様にお届けする最新ニュースです。 ・ JELFA 総会報告 ......2-3P
・JELFA10 周年記念フォーラム開催報告 ......4-8P
ジェルファ コラム
JELFA で私ができること
NPO 法人日本 ELF システム協会
新理事 平田 義史
( スミザーズオアシス ジャパン株式会社 セールスサポートマネージャー)
議論されているのを皆さんもご承知かと思い
化」をキーワードにされており、そこで提示
ます。
された視点やアイデアに「花業界にはまだま
だ色々なアプローチが可能だな」との印象を
JELFA は設立 10 周年を迎えました。設立当
持って拝聴させていただいたばかりです。
この度、理事を拝命いたしましたスミザー
時からこの団体が打ち出してきた鮮度保持へ
ズオアシスジャパンの平田と申します。今回
の意識付け、湿式輸送、リサイクル可能なバ
私が JELFA でお手伝いできることがあると
お話を頂いた際、経験の浅い私がどこまで
ケツの提案などまさに「大きな変化」として
すればこの変化を起こし続け、新しい何かを
JELFA のお役に立てるか不安もございました。
日本の花業界に受け取られた事が想像に難く
業界へ常に提案し続ける気風を維持できるよ
しかし私の出来る限りお手伝いをすべく、こ
ありませんし、皆さんの中でそれらに伴う花
うにすることではないかと思っております。
こにご挨拶を申し上げます。
の物流の変化を実感をもって感じられてきた
次の 10 年では ELF システムが日本の花の流
方も多いのではないでしょうか。
通の全てを担っているかもしれませんし、全
く違う新しい流通システムを JELFA 自身が提
今の日本に感じられる流れは従来の価値観
の崩壊、現状への疑問、そして将来に向けて
また、8 月の 10 周年記念フォーラムにおい
案して業界を刺激し続けているかもしれない。
何らかの変化への期待などではないでしょう
ては、次の 10 年後である「2022 年の花き業
この「常に新しく、常に動き続ける JELFA」
か。我々のいる花業界の中でも色々な方が現
界を語る!」と題されたセミナーが開催され
を担う一員としてこれからの任期を務めてま
状を変えて行くことが業界全体を活性化する
非常に興味深い提言がなされました。行われ
いります。皆様宜しくご指導、ご協力をお願
鍵であるとして勉強会、セミナー等で活発に
た記念講演のいずれもが「現状の問題点と変
い申し上げます。
ELF バケット流通量のご報告 2012 年 8 月末現在
総計流通量 39,098,580
★月間流通量
最高流通量達成!!
(2001 年から 2012 年 8 月末まで)
8 月の流通量 684,650 個
過去最高
出荷数と
なりました!
The JELFA 1
Report JELFA 総会報告
2012 年 8 月 22 日、特定非営利活動法人 日本 ELF システム協会の第 3 回通常総会が八重洲富士屋ホテルにて行われました。
正会員 106 名中 56 名(内、書面表決者数 28 名)により、定款に定める定足数 1/2 を超え、総会が開会されました。会長の谷口
を議長に以下の全議案が承認されました。
1)第 1 号議案 平成 23 年度(2011 年度)事業報告について
2)第 2 号議案 平成 23 年度(2011 年度)活動計算並びに監査報告について
3)第 3 号議案 平成 24 年度(2012 年度)事業計画について
4)第 4 号議案 平成 24 年度(2012 年度)活動予算について
5)第 5 号議案 役員改選について(監事)
6)第 6 号議案 役員改選について(理事)
(議事録署名人:株式会社ニッカン資材 福永 哲也様、 株式会社花満 和田 由里様)
総会議案の抜粋
2012 年度事業について
今年度は、ELF バケットシステムをより明瞭で使いやすいシステムにする活動を進めるとともに、JELFA の掲げる「流通品質の追求」
をより消費者に近いところで実践するべく、CS 認証プログラムを広める活動を考えております。また、昨年同様展示会への参加を積
極的に行い、一般消費者向けのPR活動にも取り組んで参ります。そして、セミナー開催や研修ツアー開催など、花き業界の活性化、
消費拡大となるような活動にも取り組み、より実践的で公共的な組織として、役割を果たしていきたいと考えております。
(1) ELF バケットシステムの普及・啓発に関する事業
・展示会参加など
参加予定: 2012 年 10 月、フラワーフェスティバル in 近畿
2012 年 12 月、エコプロダクツ 2012
2013 年 3 月、2013 日本フラワー & ガーデンショー
2013 年 7 月、フラワードリーム 2013 ・会報誌による情報の提供:2 カ月毎に 1 回の発行
・ホームページによる情報の提供:月々情報を更新
・ELF バケット普及推進会議の開催(新規産地・市場獲得活動)
: 随時
(2) 花き業界についての調査・研究及びその公表に関する事業
・花き流通調査とその調査結果を JELFA セミナー 2013 にて発表予定
(3) 花き業界の活性化を目的とした研修会・セミナー等の企画・
開催に関する事業
・オランダとハンガリーを視察予定(2012 年 10 月 31 日~ 11 月 8 日)
(4) 花き業界に関連する個人・団体への協力・支援に関する事業
・ブーケメーカー・販売店舗向け認証システム事業、「JELFA CS 認証プログラム」の活動を本格化させる
2
The
JELFA
役員改選について
2012 年 8 月 31 日をもって、任期満了により理事・監事が改選となりました。理事 5 名が以下の新理事へと改選、常務理事 5 名、
監事 2 名は再任となり、承認されました。任期は 2 年(2012 年 9 月 1 日~ 2014 年 8 月 31 日)となります。
代表理事 会長
谷口 勇
理事 副会長
柏村 哲徳
日本植物運輸株式会社
代表取締役社長
常務理事
米田 裕史
株式会社コルヌコピア
代表取締役社長
常務理事
青山 松夫
兼弥産業株式会社
代表取締役社長
常務理事
佐無田 仁
株式会社フラワーオークションジャパン
常務取締役
理事
清水 克俊
株式会社東日本板橋花き
取締役副社長
理事
田中 孝夫
株式会社ナカヤマ
専務取締役
理事
西宮 哲也
有限会社長作園
代表取締役
理事
平田 義史
スミザーズオアシス ジャパン株式会社
セールスサポートマネージャー
理事
藤倉 誠
西日本花き株式会社
執行役員
監事
河原 利明
有限会社ライズカワハラ
代表取締役社長
監事
客野 茂樹
イワタニアグリグリーン株式会社
フラワーロジテム部 部長
ELFシステム導入卸売市場 2012 年 7 月末現在
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< 北海道・東北 >
札幌花き園芸株式会社
株式会社青森花卉
株式会社仙花
仙台生花株式会社
株式会社石巻花卉園芸
秋田生花株式会社
株式会社福島花き
株式会社いわき中央生花
郡山花き株式会社
< 関東・甲信越 >
株式会社茨城県水戸中央花き市場
北関東花き株式会社
常磐園芸生花地方卸売市場
フロリード株式会社(とちぎフラワータウン)
株式会社宇都宮花き
群馬県中央園芸株式会社(高崎市総合地方卸売市場)
群馬県中央園芸株式会社(熊谷花市場)
株式会社埼玉園芸市場
鴻巣花き株式会社
株式会社フラワーオークションジャパン
株式会社東日本板橋花き
株式会社第一花き
東京フラワーポート株式会社
株式会社世田谷花き
川崎花卉園芸株式会社(北部)
株式会社南関東花き園芸卸売市場
群馬県中央園芸株式会社(長岡園芸卸売市場)
株式会社新花
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< 近畿・東海・中国 >
株式会社富山中央花き園芸
株式会社金沢花市場地方卸売市場
株式会社長野中央園芸市場
株式会社浜松生花地方卸売市場
株式会社するが花き卸売市場
株式会社静岡県花き園芸卸売市場
株式会社名港フラワーブリッジ
株式会社JFP
株式会社名古屋花き卸売市場
株式会社伊勢生花地方卸売市場
京都生花株式会社
兵庫県生花株式会社 梅田生花市場
西日本花き株式会社
株式会社泉州花卉総合卸売市場
株式会社鶴見花き
株式会社姫路生花卸売市場
兵庫県生花株式会社 神戸花き
岡山総合花き株式会社
株式会社花満
< 九州・沖縄 >
福岡県花卉農業協同組合
久留米花卉園芸農業協同組合
長崎花き園芸農業協同組合
熊本県花き園芸農業協同組合
沖縄県くみあい生花株式会社
株式会社沖縄県花卉卸売市場
The JELFA 3
JELFA 10 周年記念フォーラム 開催報告!
10th
2022年の花き業界を語る(10 年後の動向について)
2012 年 8 月 22 日、八重洲富士屋ホテル 櫻の間にて、JELFA10 周年記
念フォーラムを開催致しました。 今回は 10 年後の花き業界をテーマとし、
anniversary
生産から市場の動向については岐阜大学教授の福井博一先生に、小売販売で
の動向については株式会社パーク・コーポレーション 井上英明氏にご講演を
いただきました。 100 名を超えるご参加者で会場は満席となり、大盛況で
終わることができましたことを、心より御礼申し上げます。
講師紹介
岐阜大学 応用生物科学部 園芸学研究室
福井 博一 教授
1977 年 岐阜大学教育学部生物学科卒業
1984 年 北海道大学大学院農学研究科農学専攻博士課程修了(農学博士)
1996 年 岐阜大学 教授 農学部
2008 年 岐阜大学 応用生物科学部副学部長
2010 年 日本ばら切り花協会外部特別顧問
2012 年 園芸学会評議員
現在の消費を動かしているものの裏には何があるのか?
❶
また、団塊の世代の女性が 40 歳代だった頃、同じく農作業を手伝った幼児体験からか、寄せ植えを
するブームがあった。
転じて現代の 40 歳代が子供の頃は、インテリアグリーンや観葉植物がブームとなった時代。
予測では「インテリアとしての植物」の消費拡大が考えられる。 実際、現在の 40 歳代をターゲッ
トにした IKEA、ニトリはネット販売も含め着実に売上を伸ばしている。 子供の頃の記憶がゆとり
の生活習慣を決定する。
❸
❹
花業界全体の売上高は 1998 年をピークに下
がっているが、その後も順調に売れているのが
「野菜苗」
。
❷
しかし、それには積極的な提案が必要。 20 ~ 30 年前に流行した花や品種も、40 歳代にとって
は新しい!ということもある。
❺
現在の 50 ~ 60 歳代が子供だった頃、その両
親の 2 人に 1 人は農家という時代。子供の頃の
幼児体験が、現在の家庭菜園・市民菜園のブーム
になっているのでは。
4
The
JELFA
「感動」
「心の満足」人は心の豊かさを求めている
❻
❼
❽
❾
⓭
⓮
ここで GDP デフレーター(国内の企業の利益や労働者の賃金など所得の変化を示す指数)と各業界
同じことにならないよう、日本では専門店が心
での販売額の関係を見てみると、日用品であればあるほど倹約、たまにお金を使うものには惜しみな
の豊かさを伝える努力をしてもらいたい。
く使う、という結果が表れている。つまり、
「人は心の豊かさを求めるためにお金を使っている」とい
⓯
うことになる。
⓰
❿
節約してでも買いたいものはある。
明確に消費者の需要と重なるかどう
かが求められる。
⓱
販売を伸ばすためには、感動・心の満足を得られるかどうかというこ
とがカギとなる。花は日用品ではなく、特別な存在になるべきか?
⓫
⓬
⓲
転じて、日本でも花き市場ではせり販売は 30%を切り、在宅せりシステムを取り入れ始めている。
すでにこのシステムが進んだアメリカ・ヨーロッパでは、生産者・バイヤー・育種家間での情報交換
生産者も、市場も、販売も、業界全体が目指す
の場が失われ、商品情報の交流が困難になっている。周年出荷の合理化が進む一方で、欲しい花が手
方向を「心の豊かさを満たす」こととし、一体
に入らす、季節を感じる文化がなくなってきつつある。
となることが大切。
The JELFA 5
株式会社パーク・コーポレーション 講師紹介
代表取締役 井上 英明 氏
87 年早稲田大学政治経済学部卒業後に渡米。
ニューヨークにて大手会計事務所に入所。
帰国後、’88 年株式会社パーク・コーポレーション設立。
93 年 南 青 山 に『Aoyama Flower Market』
、03 年 に フ ラ ワ ー ス ク ー ル『hanakichi』
、07 年にはオフィス・商業施設等のグリーンのコーディネート・メンテナンス
などを手がける『Jungle COLLECTION』、11 年 9 月にフレッシュハーブティーと花
や緑に囲まれたカフェ『TEA HOUSE』をオープン。
2012 年 5 月末現在で全国に 86 店舗を展開し、
「Living With Flowers Everyday」
をコンセプトに、花や緑に囲まれた心豊かな生活を提案している。
10 年後に向けて、大切と考えることは・・・
*常に「心」
、
「想い」を意識し、お客様の心に届いているかを考える。
・花屋は「花」という形のあるものを販売しているが、花のある「時間」や「空間」も売っている。小売だがサービス業なのでは。
お客様が考える空間をコーディネートするということもサービスの一つ。
・もらった人が「心に刺さる」ような花を提案したい。 常に心を意識。
・現代社会は線・丸に囲まれた世界。しかし自然の世界には直線やまん丸はない。そういったものだらけの空間に、花と緑のある生活を提案し
てきたい。
「物」として置くのではなく、置き方を工夫するなど、心の揺らぎを感じられるような提案(サービス)が必要なのでは。
*その想いを共有できるパートナーの存在。
・青山フラワーマーケットでは人材育成の一環として 3 ヶ月研修、6 ヶ月研修をするなど、同期意識で横のつながりを持つような体制を作って
いる。他店舗の人との交流で、それぞれに磨きをかけて成長してもらいたい。
・常に学んでいるか、磨けているか、成長できているか、は大切。また自分たちのノウハウを囲い込まずに共有していく。
・産地との交流により、よりお客様にサービスができるようにしている。
・店舗についてはマネージャー、クリエイターとしてお店をマネージメントする者、花をクリエイトする者とを分け、人により得意とする分野を
伸ばしてもらう方法を約 3 年前から採用。利益率が 3%程上がりました。
*新しい事をする勇気を持つ。
・デザインなど、売れ筋のやり方を小細工するのではなく、全く新しいものを作ってお客様の心を響かせる努力。 ・店舗は月1回レベルチェックをし、品揃え、お店の雰囲気、お花の見せ方の工夫はあるか・・・ など細かくチェックを加え、何かしら 10%
は新しいものを取り入れて行く方法をとっている。
・予算などについては、お店のことはスタッフに任せ責任は経営者が取る、というような経営者としても腹のくくり方は大事!勝負する気持ち、
ワクワクする気持ちを持ち、思い切って何かにトライすることは大事。 ・
「海外」
、
「日本」という垣根がなくなってきている現代。地球人という意識で、今後海外
進出も考えていく。人材が揃ったらパリや NY にもお店を出していきたい。ビジネスとして
だけではなく人材育成にも利用したい。海外にスタッフを研修に行かせると確実に感性が磨
かれて帰ってくる。そのような教育もしていきたい。
〜 10 年後に向けて〜
常にチャレンジをしながら、お客様の心豊かな時間・空間を作っていくことを念
頭に、失敗を恐れず進んでいきたい。お客様にとって良いことは何でもやってい
きます。
農林水産省花き産業 施設園芸振興室 室長 綿谷弘勝氏
6
The
JELFA
フォーラム終了後の懇親会の様子
記念品のミニブーケと elfin
JELFA 10 周年記念フォーラム 開催報告! 2022年の花き業界を語る(10
年後の動向について)
10th
anniversary
質疑応答からのピックアップ
Q
ニトリ、IKEA などのインテリア家具産業が伸びているが、国内の林業は衰退していて国内生産の活性化には直結していな
いように思われる。国内の花の生産者としては、何をすべきですか?
A (福井講師): 林業に関しては、問題はバリエーションを作らなかったことがある。杉しか手持ち材料がなかった。商品に
加工して販売し、対価を得ることを考えず、また現代の生活スタイルに合わせて木を作らず、素材産業にとどまってしまっ
た結果と考える。花の生産者はこの事を考え対応して欲しい。
Q
農協の系統は今後生き残れますか?
A (福井講師): 共選共販の利点は「量」を安定して供給できること。違う生産者の花を規格品として一定の量を供給できる
のが強み。但し規格品は高級品になれないのでは。今後ある程度の価格を維持できるかどうかにかかっていると思う。
農協はよく「羊」と「羊飼い」のように思われがちですが、
実際の「羊飼い」は羊を毎日殺して売って生計を立てていますよね?
1 年後には去年と同じ羊はいないのです。農協は組織として維持するために運営されていて、
「狼が狼の群れを作る」経営団。
羊と羊飼いの関係のところは、恐らく輸入に淘汰されていくのではないだろうか。
Q
A
系統組織として、若い生産者も多くいるので羊飼いにならないようにしたいと思います。 メーカーとして共選として、今
後どういうスタンスで農家さんに花を作っていただいたら良いか、どうやって産地を活性化させていったら良いでしょうか?
( 福井講師 ):組織がしっかりしている農協は、
農家が農協に全て従っているところが見受けられる。農家に販売先を聞いても、
「それは農協さんが決めることだから」というのは羊と羊飼いの関係。 農家が「MPS やってよ!」と農協に言える関係は
狼と狼の群れになれる。一番いいのは、
「羊の顔をかぶった狼が羊飼いを飼う」ということ。後継者が育って農協と多いに
語れる環境が大切で、農家は下請け的になると輸入に勝てなくなる時がくると思う。どこに販売するか、どういう品種を作
るかなど、農家がディスカッションして、行動して決定できるような関係が必要になってくる。
(井上講師)
:エンドユーザー(お客様)の事を常に考えるべきなのでは。例えば品種を選ぶときはよりお客様に近い方の考
えで選んで欲しい。男性ではなく女性の方が良いのでは、と思います。○円を払ってでも欲しい品種か?など、お客様目線
になっていくべきではないかと思います。
Q
A
Q
輸入切り花と国産切り花を使うスタンスは? どういう使い分けをしますか?
(井上講師)
:特に輸入、国産だからという使い分けはしていない。とにかくお客様に満足していただけるのであれば、とい
うのが基準になります。
JELFA10 周年にあたり、ELF システムの今後 10 年はどうなっていくのか、この 10 年を振り返りつつお答えいただ
けますか
A (福井講師):バラの研究者の視点から思うに、バラがここまでいろんな品種、香りのあるバラ、柔らかいバラが国内でここ
まで広まった立役者は間違いなく ELF システムのお陰です。横箱で出荷を続ける限り、傷が付き、いったん水を切らすと
香りは出ません。香りがあることや季節感があることを味わえることは豊かなこと。これからもこのシステムは止めるわけ
にはいかないのでは?と思います。
(井上講師)
:福井先生のお話しに同感します。当社のやり方として、同じ条件
であれば昔からの取引先を優先して仕入れをします。でもお客様が満足しない
のであれば変わっていきます。結果として、現在 ELF を使った花の仕入れが
増えていますので、必然的に ELF の果たしている役割の重要性が分かるので
はと思います。
The JELFA 7
JELFA 10 周年記念フォーラム 開催報告! 2022年の花き業界を語る(10
年後の動向について)
10th
anniversary
アンケート結果(102 名参加中 44 名回答)
フォーラム後、皆様にご記入いただきましたアンケート結果をご報告します。
①今回は何回目のご参加ですか。
初めて(44%)、
2 回目(12%)、 3-5 回目(31%)、 6 回目以上(13%)
②会場について、立地・設備はいかがでしたか。
大変良かった(50%)
、
良かった(50%)、 良くなかった(0%)、悪かった(0%)
③講演の感想をお聞かせください。
・この先(10 年後)が少し見えたのと、明るいコメントがあったので良かった。
産地も努力していきたいです。
・とても良かったです(多数)。
・研究者からの視点、経営者からの視点で花業界を知ることができ、
とても勉強になりました面白かったです。
・講演者二人の立場から違った意見をいただけて良かった。どの会社・立場から
も 10 年後を見据えて花業界を引っ張っていかなければならないと思う。
・とても勉強になりました。スピーディーなチャレンジをすることが大事ですね。
・大学の先生と生花チェーン店社長という、全く立場の異なる講演者のお話というこ
とで、方向性など将来像を聞くことができ、非常に参考になりました。
・大変勉強にもなり、また元気と勇気をいただきました。
・花業界は低迷しているという話ばかりだが、井上社長の前向きな話を聞き、
光が見えました。
・青山フラワーマーケットさんの会社の姿勢が聞けたのは大変良かった。
・心に刺さる内容であった。業界全体が 2012 年を元年としてまとまった形で前に
進んでいかなければと強く感じました。
・花業界の 10 年後は?難しい未来だと思っていましたが、まだまだ他業界と比べる
と努力不足、認識不足でした。要努力、要脱皮!
・10 年後の花き業界を描くには十分な心強いお話しだったと思います。
・分かりやすく、わくわく夢のある話で良かった。
・衝撃的でした。
・花を買って心豊かになる、それについて 10 年後を目指して前向きな話が聞けて、
とても参考になりました。
・福井先生へ、自分の経営の方向性が間違っていなかったことが確認できました。
井上社長へ、歯切れの良い話で勢いを感じました。小さな生産者としては間合いを
どうとるか・・・。
・お二人の講演は緊張感のある良い話だった。
・福井先生の講演がとても良かったです。テーマをフォローアップする会合が必要だ
と思います。
・内容が良かったです。講師選定が素晴らしかったです。
・物流を担当していますが、花き業界の現状が理解できて良かった。
・元気をもらいました。花き業界はまだまだ大丈夫だと確信しました。
・福井先生のパワーポイントデータが分かりやすかった。
・福井先生の数字に基づいたデータや実例は、イメージしやすい内容だった。
井上社長の経営者視点での多岐に渡る話が興味深かった。
・福井先生のデータと井上社長の現場のバランスが良かったと思います。
④講演の内容で一番役立ちそうだったことは何ですか。
・消費者、お客様視点での考え方。
・お客様の心に残るものを提供していくこと。
・節約の外にある心の豊かさを提供すること。業界の未来を信じてズバッと
チャレンジすること。
・エンドユーザーの声が大切で、求められるものを作ることが売れる近道になること。
・自信を持って、学生に花業界のすばらしさを紹介できるヒント・情報を頂きました。
・幼児体験が大きく影響していること。
・お客様の心に響くということを「生産→流通→小売」それぞれでもっと持たないと
いけない。
・チャレンジ、成長(自身、スタッフ)、プラスに考えること。
・消費者に多様な花を売っていくための情報の大切さを感じ、現状の市場取引を
真剣に考える必要性を感じた。
・攻める姿勢を大切にしていきたい。
・他業界とのコラボレーションの提案。
・常に新しい提案をしていくこと。
・産地のあるべき姿が質疑応答で分かった気がします。
・青山フラワーマーケット様における考え方や具体的な実施内容について。
・心意気で負けないこと。
・花き業界人としての心の持ち方。
・井上社長の海外進出の構想。福井先生の資料とグリーンインテリアは今後伸びる
という話。
・心の豊かさを大切とすること。感性を磨きます。
・花き業界の今後の目指す方向として、アメリカやヨーロッパではなく日本独自の
方向を目指すべき!
・今後の展開に参考になるヒントが多数ありました。 「心に刺さる花」は今後を考え
るポイントになると感じました。
・業界の今後の予測を消費者のデモグラフィー別に考えた点。同じデモグラフィー
(グループ内)の動向をその実体験に基づいた考え方(サイグラフィー)別に分析
してみたい。
・井上社長の「心に響く」花!
・考え方としてどこに視点を置いているか、よく分かりました。
・青山フラワーマーケット・井上社長の前向きな話が腑に落ちました。
・福井先生の未来予測、井上社長の戦略。
・福井先生の講演資料、グラフや数字はとても後々役に立つと思います。
・本質は花のある空間、小売ではあるがサービス業。
「モノ」ではなく記憶に残る感動。
「人の成長が喜び」など。
⑤講演のテーマについて、今後希望される内容があればご記入
ください。
・葬儀やブライダルの動向が詳しく知りたい。
・花の品質保持最新技術など。
・消費税5%アップの業界対応。
・ELF バケット発展の歴史。
・生産者目線に立った講演内容。
・マーケットが花に求めているもの。 他業種の努力と花業界の努力。
・日本に出荷しているアジアの生産地の方の話。
・花・園芸専門ではない大学教授の話も聞いてみたい。
・生き残りのための切花品質管理について
・生産者や小売店の関心のあるところ、モチベーションにつながるような講演。
今回の JELFA10 周年記念フォー
ラ ム で は、 記 念 品 と し て 青 山 フ
ラワーマーケットのミニブーケ
と ELF バ ケ ッ ト ミ ニ チ ュ ア 版 の
elfin と、虎屋の紅白饅頭、そして
JELFA10 周年記念クリアファイ
ルをお配りいたしました。また講演
後は懇親会を開き、皆様に交流をし
ていただきました。
講演会・懇親会には多くの方にご参加いただき、盛況に終
わることができましたことを心より御礼申し上げます。 今後もこのようなセミナー・フォーラムを随時開催します
ので(年 2 回)、皆様のご参加をお願い申し上げます。
★☆次号 10/11 月号は、カナダ花き流通調査の情報を中心にお届けします。
※回覧してください。なお、各部署や個人宛など社内の複数発送も賜ります。ご連絡ください。
JELFA のホームページ
セミナーの報告など様々な情報を公開しています。
http://www.jelfa.net
The
JELFA
8
発行:特定非営利活動法人 日本 ELF システム協会
編集:JELFA 事務局
東京都大田区東海2−2−1 大田市場花き部FAJ内新館4階
TEL/FAX 03-3799-5817
E-mail [email protected]
郵送先 〒 143-8721 大田市場内郵便局 私書箱39号