2016年１２月１日聖心女子学院初等科校長大山江理子１２月号待つ：静けさがほんものを喜けさがほんものを喜ぶ心を作る校長 Sr. 大山江理子正門のイチョウ並木が黄金色に染まっています。秋の終わりの華やかさです。カトリック教会では11月27日日曜日から待降節が始まりました。イエスのご降誕を待つ季節です。27日のミサの聖書朗読では、「思いがけない時に来る」というマタイによる福音書にあるイエスのことばが取り上げられています。神さまの訪れに備えて、「目を覚ましていなさい」とイエスは言われます。「思いがけない」・・・期待と驚きに満ちたことばです。あるいは、不安を感じ取ることもできるかもしれません。マリアは天使から「思いがけない」恵みの知らせを受け取り、親戚のエリザベトのもとに出かけます。羊飼いたちは満天に輝く天使の光を浴びながら「思いがけない」喜びの知らせを受け取り、確かめに出かけます。東方の博士たちは「思いがけない」大きな星の現れを見て、勇んで旅立ちます。これらの人々は、思いがけないものを受けとめて行動し、イエスとの出会いをつかみます。神さまの訪れのタイミングを逃さないで、というイエスの呼びかけに耳を傾けましょう。いつかわからない、ということは、いつでも、ということでもあるのです。イエスの誕生を待つこの季節は、一年の中で特別に「待つ」訓練の日々です。イエスを受け入れるには、静かな心のスペースがなくてはなりません。静けさ、沈黙を聖心ではいつも大切にしていますが、忙しい日常生活の現実では心も耳も騒がしくなりがちです。思い切って何かを中断しないと、静けさのスペースは作れません。「待つ」訓練には、大切なことを見極めて、生活を整える努力も含まれそうです。意識的に静けさ、空白、を生活の中に作り出す工夫が求められます。そして、一番大事なことは、クリスマスはイエスの訪れを受け取る日であること。イエスを受け止めるから楽しい日であること。イエスなしでは、本当の喜びではないこと。ほんものを受け止め、喜ぶ心を用意しなくては！クリスマスの夜にサンタクロースの訪れを待って目を覚ましていようと思う子どもたちのように、イエスの訪れに大きな期待をもって、待つことを楽しみたいものです。ほんものの喜びを待ちましょう。副校長大島久幸子どもは可愛どもは可愛い可愛い、だからこそ今年は残すところあと１カ月。登校日数は、１３日です。少し早いかと思いますが、今年１年間、本学院の教育活動にたいしまして、ご理解、ご支援くださりありがとうございました。「可愛い子には旅をさせろ」「獅子は、我が子を谷に突き落とす」どちらも同じことを意味していると思います。家庭や学校は子どもたちに何をしてやることが大切かというと、その子が将来自立できるようにすることです。その中の一つに学力があるわけです。しかし、これと同じように大切なことは、困難に耐え、それに立ち向かおうとする心身の強さだと思います。ですから、上の二つの諺のように、我が子にあえて試練を与えることも親の愛情表現の一つになるわけです。確かに、子どもに辛い思いや大変な思いをさせたくない。できれば、苦労しないですむようにしてやりたい。という親心は理解できます。確かにしなくてもよい苦労もあるかと思います。しかし、親が一生、子どもの面倒を見ることができれば心配はないですが、いつかは独り立ちしなければなりません。また、独り立ちしてもらわないと困るのです。現在１００万人を超える引きこもりの人がいると言われています。原因は、複数のことが複雑に関係しているので特定することはできませんが、前述しました「困難に直面したときの問題解決能力」が大きく影響していると考えています。民間企業の新入社員の研修会で、次のような話があったそうです。「５つの『あ』ができない人は、仕事がうまくできない」ということです。５つの「あ」とは、 ①挨拶をする ②「ありがとう」と言う ③頭を下げる ④謝る ⑤新しいことに取り組むです。このことは、学校説明会や保護者会でも、時々話させていただいています。社会人になった大人でも当たり前のことができない人が増えてきたことが分かります。年末年始は、お出かけしたり、お客様をお迎えする機会が多いと思います。たくさんの「あ」を実践して欲しいと思います。２０１７年が、皆様にとって、今年以上に良い年となりますことを祈っております。また、引き続き、ご協力をお願いいたします。～・～・～聖フィリピン・デュシェーンの祝日行事フィリピン・デュシェーンの祝日行事～祝日行事～・～・～１２月の行事 1日（木）ＣＷ練習②（1限）２日（金） 1日学校参観日３日（土）白金地区音楽会ヨゼフ会クリスマス会５日（月）ハイチデー 1年・転入・編入生保護者会７日（水）ＣＷ練習③（３・４限）母の会代表幹事会ゆりの行列（２限）面接日・午前授業 1５日（木）ＣＷ総練習３・４限３・４限平常授業、午後大掃除 1６日(金）クリスマス・ウィッシング１７日(土）信者静修会２４日（土）クリスマスミサ１９：３０～聖堂２５日（日）クリスマスミサ９：００～聖堂８日（木） 1２日（月）初等科生には２５日のミサをお勧めします。ファーストステージセカンドステージ１２月１２月の生活目標 ☆★☆ 進んで人んで人の喜ぶことをする ☆★☆ プラクティス自分にできる最高のおくりもの喪中につき、年末年始のご挨拶を失礼させていただきます。中塩百合先生岸尾祐二先生荒木郁代先生山口真先生