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2015年4月10日

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福島第一原発に初投入ロボット、格納容器内で停止[動画] TBS系(JNN) 2015年4月10日(金)19時22分
東京電力
福島第1原発で10日、ロボットを使った格納容器内部の調査を初めて実施したが、途中で止まってしまった。データは遠隔
操作で入手できているが、ロボが回収できない可能性もあるという。この日午前9時半ごろ、1号機の格納容器につながる配
管に投入されたロボは、容器内の半周を調査した。しかし午後2時10分ごろ、ロボは前にも後ろにも進まなくなり、立ち往生
した。東電によると、ケーブルが絡まっている可能性があるという。ケーブルはロボが自ら切断することも可能。13日も調査
する予定で、もう1台ある別のロボを投入するかどうか検討している。今回の調査は、容器の下部に溶け落ちたとみられる燃
料(デブリ)の位置や形状を探るための準備段階の調査。
福島第1原発1号機格納容器にロボット投入
内部をくわしく調査[動画] フジテレビ系(FNN) 2015年4月10日(金) 12
時20分東京電力は10日から、福島第1原発1号機の原子炉格納容器の中にロボットを入れて、内部のくわしい状況を調べ
ている。東京電力は、午前10時すぎの会見で「1号機格納容器内の調査を行うためのロボットの投入を、本日予定通り実施
する」と述べた。1号機の原子炉格納容器に投入されたのは、内部の形状にあわせて変形できるヘビ型のロボット。遠隔操
作で、直径およそ10cmの配管から中に入って内部の構造物を確認し、温度や放射線量なども調べる。格納容器の中にロ
ボットが入るのは今回が初めてで、10日は1階の床を20メートルほど走行し、溶け落ちたとみられる燃料の取り出しに向けて、
搭載されたカメラで内部の状況を把握することにしている。
廃炉、数年単位で目標
政府が工程表の改定へ骨子案 福島民友新聞 2015年4月10日(金) 11時54分
政府は9日、
東京電力福島第1原発の廃炉工程表の改定に向けた骨子案を示した。骨子案では廃炉作業ごとの詳細なスケジュールは
示さなかったが、廃炉完了まで30~40年の見通しは変えず、数年間単位などで作業の目標工程を明記するとした。迅速な
作業を重視した従来の姿勢を転換、県民や作業員に及ぼす危険(リスク)を最小化しながら「可能な限り速やかな廃炉を実
現させる」と掲げた。郡山市で同日開いた廃炉・汚染水対策福島評議会で県や市町村の代表に示した。骨子案によると、
安全確保を最優先に作業の優先順位を決め、汚染水処理や1~3号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出しを喫
緊の課題に挙げた。溶融燃料(デブリ)の取り出しは「周到に準備し安全・確実・慎重に対処」するとし、放射性物質を含む
固体廃棄物の処理は「長期的に対処」するとした。工程表は今春中の改定を目指している。
<福島第1原発>格納容器にロボット投入…1号機 毎日新聞 2015年4月10日(金) 11時42分東京電力は10日午前、
福島第1原発1号機の原子炉格納容器下部に溶け落ちたとみられる核燃料の状況や場所を確認するため、格納容器内に
カメラを備えたロボットを投入し、調査を始めた。炉心溶融した1~3号機で、格納容器本体の内部にロボットが入るのは初
めて。この日、ロボットは格納容器1階の金網状の床を約20メートル移動し、障害物の有無や放射線量などを調べる。内部
の写真などの公開は13日以降。今年度末までには、溶融燃料があるとみられる地下階の調査に着手する方針。ロボットは
ベルト自走式で、走行時は全長22センチ、幅29センチ、高さ9.5センチ。直径10センチの貫通部から格納容器内に入る
際は幅7センチと細長く変形できる。【斎藤有香】
新たに3基に液体
福島第一原発の廃液保管容器 福島民報 2015年4月10日(金) 9時22分
東京電力福島第一原
発の廃液を保管する容器上部に液体がたまっていた問題で、東電は9日、新たに3基の容器上部に液体があるのを確認し
たと発表した。東電によると同日、26基を点検したところ発見した。放射性物質の濃度や量は不明。1基は容器を収めてい
るコンクリート製ケースの底にもたまっていたという。東電は今回の3基を含む計7基で水たまりを確認している。引き続き調
査を続ける。容器には汚染水処理で発生した廃液が入っている。
東電「汚染源」対策強化
第一原発敷地外流出防止へ 福島民報 2015年4月10日(金) 9時5分
東京電力福島第一
原発で汚染雨水が港湾外の海に流出していた問題を受け、東電は敷地外の海水や大気に影響を与える恐れがある放射
性物質の汚染源の対策を強化する。9日、福島県郡山市で開かれた廃炉・汚染水対策福島評議会で対象となるトレンチ
(地下道)などの汚染源を示した。東電は、敷地外に放射性物質が放出される可能性がある汚染源を調査してきた。汚染水
を発生させるとみられる箇所は建屋の屋根や、廃棄物置き場などを挙げた。このほかに、大気の汚染源としては、粉じんが
飛散する危険性のある、がれき撤去やタンク解体などの作業のほか、廃棄物置き場などを列挙した。東電は今後、危険性
について精査し、順次、対策を具体化させる。東電は従来、最も危険性の高い建屋内などの汚染水について優先的に対
策を講じてきた。汚染雨水が港湾外に流出していた問題を受けて、政府の原子力災害現地対策本部長の高木陽介経済
産業副大臣が2月26日、東電福島第一廃炉推進カンパニーの増田尚宏最高責任者に敷地外の環境を汚染する恐れのあ
る案件を全て洗い出すよう対応を指示していた。
伊方原発再稼働へ来週にも補正申請
四電方針 愛媛新聞ONLINE 2015年4月10日(金) 8時28分
四国電力は9日、
愛媛県伊方町にある原発3号機の年内再稼働を目指し、原子力規制委員会の新規制基準適合審査会合での指摘事項を
反映させた「原子炉設置変更許可」の補正申請書を来週前半に、規制委へ提出する方向で準備中と明らかにした。9日に
東京であった審査会合の後、四電原子力部の黒川肇一副部長が報道陣に対し、提出時期について「来週前半にはやりた
いとの目標で事務方が精力的に作業を進めている」と述べた。審査会合では、敷地に積もる火山灰の厚さを最大15センチ
に引き上げた影響について、四電が「堆積する火山灰の荷重に対し、原子炉建屋などの積載荷重には十分な余裕がある」
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などと説明した。
高浜原発再稼働差し止め仮処分決定いつ?
0日(金) 7時56分
14日で福井地裁、大飯認めた裁判長 福井新聞ONLINE 2015年4月1
関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)と大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働差し
止めを福井県の住民らが求めた仮処分で、先行して審尋を終結した高浜3、4号機について、福井地裁が14日に決定を出
すことが9日、関電や住民側弁護団への取材で分かった。高浜3、4号機は原子力規制委員会が2月、安全対策が新規制
基準に適合するとして事実上の審査合格を決めた。再稼働に向けた地元同意手続きでは、高浜町議会が3月に同意。高
浜町長の判断や県議会の議論の行方、知事の判断に注目が集まっている。仮処分では、住民側は関電が想定する基準
地震動(耐震設計の目安となる地震の揺れ)の策定手法の欠陥があるなどと主張。再稼働すれば過酷事故につながる危険
性があり、周辺住民の人格権を侵害する恐れがあるとしている。関電側は「地震や津波などに対する安全対策を十分に行
っている」と反論。万が一、事故が起きても放射性物質の流出は確実に防止できるなどとして、却下を求めている。3月11日
に開かれた第2回審尋で、樋口英明裁判長は高浜3、4号機について「判断する機は熟している」として審理を終結、早期決
定の方針を示していた。樋口裁判長は昨年5月、大飯3、4号機の運転差し止めを認めた福井地裁判決を出している。関電
側が名古屋高裁金沢支部に即時抗告している担当裁判官3人の交代を求めた忌避については、9日時点で結果が出てい
ない。忌避は結果が確定するまで訴訟手続きは原則停止するが、急速を要すると判断した場合は進めることができる。
福島第1
廃炉工程見直し
水使わぬデブリ回収案[写真] 産経新聞 2015年4月10日(金) 7時55分
政府は9日、
東京電力福島第1原発の廃炉工程表の見直しに向けた骨子案と技術的な方法をまとめた「戦略プラン」を公表した。廃炉
の最難関となる溶け落ちた燃料(デブリ)の取り出しについて、原子炉を水で浸す冠水工法のほか、新たに水を用いずに取
り出す2つの工法を盛り込んだ。政府がこの日、福島県郡山市で開いた地元首長らと意見交換する会合の場で示した。工
程表は平成23年12月に作られ、25年6月には1~3号機のデブリの取り出しを前倒しするなど、改定している。政府は来
月にも、作業の具体的なスケジュールを示した2度目の改定を出す方針。現在の廃炉工程表では、冠水工法しか記載され
ていない。「戦略プラン」でも、デブリが高い放射線量を出すため、被曝(ひばく)を低減する観点から最もリスクの少ない工
法として評価している。だが、格納容器が破損しているため、水が漏れないように穴をふさぐのは困難な状況にあるという。
冠水工法が実現できない場合に備え、骨子案では、空気中での放射性物質の拡散を防ぐため、遮蔽板を格納容器上部に
かぶせて伸縮装置を使って取り出す工法と、格納容器の横から穴を開けて取り出す工法の2つを記載した。福島第1原発
では1~3号機が炉心溶融(メルトダウン)を起こし、デブリが圧力容器を突き抜け、格納容器の下部にたまっているとみられ
る。従来の工程表では、5年後の32年にデブリの取り出しを始めるとしている。
[書評]脱原発を決定づけた独の倫理委員会、エネルギーシフトへの道筋とは
オルタナ 4月10日(金)15時29分配信 ド
イツは2011年の福島第一原発の事故をきっかけに、早期の脱原発を決定した。その決定に大きな影響を及ぼしたのが、メ
ルケル首相が設置した倫理委員会である。倫理がエネルギーにどういう関係があるのか。本書『ドイツ脱原発倫理委員会報
告』(大月書店)は、委員会の報告書全文の邦訳に解説をつけたもので、日本での原発議論に参考になる一冊だ。(独ハノ
ーバー=田口理穂) 政策決定に、なぜ倫理委員会は必要だったのだろうか。委員会のメンバーのひとりであり、本著の編
訳を担当したベルリン自由大学のミランダ・シュラーズ教授は「エネルギーは技術だけの問題ではない。日本の人にも倫理
委員会が議論した内容を知ってほしい」と話す。委員会の17人のメンバーには、原子力の専門家はおらず、宗教や哲学、
経済、社会学者、化学メーカーなどさまざまな分野の人で構成された。議員はいたが、緑の党や環境保護団体の関係者は
おらず、極端な賛成や反対派を排除した顔ぶれだった。倫理委員会は福島の原発事故直後に招集され、活動期間は2011
年4月4日から5月28日と2カ月足らず。その間「福島の事故はドイツにとってどういう意味があるのか」、「原発を持つ社会の
あり方」について徹底的に考えた。ドイツのエネルギーの将来の展望をはじめ、エネルギーシフトや、核拡散や放射性廃棄
物の処分についても提言した。人間として、原子力技術を持つ意味を問いかけている。これは社会全体が考えるべきことで、
一部の技術者や政治家が決めることではない。原発は本当に必要なのか――。そのリスクの責任を考えたとき、原子力事
故は最悪の場合どんな結果になるかは未知であり「損害が発生する可能性を排除するためには、原子力技術をもはや使
用すべきではない」(49頁)という結果が導かれた。倫理委員会がまとめた「提言」に法的権限はないが、メルケル首相の脱
原発決定に大きな影響を与えた。本書は福島事故をきっかけに、ドイツがエネルギーだけでなく、将来の社会のあり方全般
について考えた提言がまとめられている。シュラーズ教授は「これまであったものを守ろうとするのは、将来モデルではない」
と話し、本書で「リスクのもっと小さな代替手段がある以上、脱原発は可能」(21頁)と結んでいる。福島原発事故から4年が
過ぎて将来を考えたとき、ぜひ読みたい一冊である。◆『ドイツ脱原発倫理委員会報告 社会共同によるエネルギーシフト
の道すじ』(大月書店)http://www.otsukishoten.co.jp/book/b110062.html
IAEA事務局長
査察権限拡大を評価
日本テレビ系(NNN) 4月10日(金)10時51分配信
イランの核問題の解決に
向け欧米など6か国とイランが枠組み合意をしたことについて、IAEA(=国際原子力機関)の天野之弥事務局長は9日、N
NNなどの取材に対し、IAEAの査察権限が拡大するものだとして評価した。枠組み合意は、イランが今後10年間、核爆弾
の原料にもなるウランの濃縮活動を制限することなどで欧米など6か国とイランが今月2日、一致したもの。天野事務局長は、
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この合意が実施されれば、現在、IAEAの監視下にある施設以外へも抜き打ち査察が可能になると期待感を示した。天野
事務局長「申告されていない施設があるかどうか、またそのような活動があるかどうかについて、IAEAは(査察を行う)より大
きな権限と能力を持つことになると思います」
また天野氏は、欧米などによる制裁を解除するには、起爆実験を行ったと
される軍事施設への査察など、核兵器開発疑惑の解明を加速する必要があるとの考えを示した。
福島第一の廃棄物、原発敷地内に専用の貯蔵施設
読売新聞 4月9日(木)21時44分配信
政府と東京電力は9日、
福島第一原子力発電所から出るがれきや伐採木などの廃棄物について、原発敷地内に専用の貯蔵施設を作って保管す
る方針を明らかにした。廃炉に向けた工程表の骨子案に計画を盛り込み、9日、福島県内で開いた地元関係者を集めた会
議で示した。東電は、2027年度までに、がれきなどの総量が約56万立方メートルに上ると試算。がれきなどには事故時に
飛散した放射性物質が付着しており、管理が課題となっていた。骨子案ではまた、溶融燃料の取り出し方法について、格
納容器を冠水させない方法を含め計3通りの工法を示した。1~4号機のプールの使用済み燃料などについては、20年度
頃に保管や処分の方法を決めると明記した。4号機は、すでに昨年12月に全1535本の取り出しが完了、燃料は敷地内の
別の施設で一時保管されている。残る1~3号機プールからの取り出し作業は今年度以降、順次、行われる予定だ。
東電、福島第一原発「凍土壁」の試験凍結を申請
読売新聞 4月9日(木)21時25分配信
東京電力は9日、福島第
一原子力発電所1~4号機の周囲の土壌を凍らせて氷の壁を作り、地下水の流入を抑える「凍土壁」の試験凍結を原子力
規制委員会に申請した。認可が下りれば、東電は4月下旬以降、地中に埋設した凍結管に冷却材を流し、地中を凍結でき
るか調べる。東電によると、試験凍結は、全長1・5キロ・メートルのうち、建屋の山側の凍結管22か所(計約70メートル)で
実施する。冷却する凍結管は連続して並んでおらず、氷の壁にはならない。東電は、温度変化を調べ、一定の凍結能力が
確認できれば、さらに凍らせる凍結管の数を増やして本格的な氷の壁を作る考えだ。東電は当初、山側の一部の凍結を3
月末頃に始める予定だったが、作業員の死亡事故が相次ぎ工事が中断、計画が遅れていた。
経産省の狙いは「原発比率を下げないこと」
東洋経済オンライン 4月10日(金)5時50分配信
「こんなことは言いた
くないが、この委員会(の議論)を聞いていると、どうしても原子力の比率を上げたい、上げたいという雰囲気が伝わってくる」
橘川武郎・一橋大学大学院教授(4月から東京理科大学大学院教授)はそう苦言を呈した。3月30日に経済産業省が開い
た総合資源エネルギー調査会長期エネルギー需給見通し小委員会(委員長は坂根正弘・小松製作所相談役)の第5回会
合でのことである。この小委では1月30日の第1回会合以来、2030年の望ましいエネルギーミックス(電源構成)について有識
者の委員14人が議論している。2010年度には火力61%、原子力29%、再生可能エネルギー10%(うち水力9%)だった。東
日本大震災後に原子力発電所が相次いで停止していった結果、2013年度は火力88%、原子力1%、再エネ11%(うち水力
9%)となっている。これを長期的にどうするか。■
経産省の狙いは原子力比率25%程度か
第5回会合では、事務局の
経産省が「各電源の特性と電源構成を考える上での視点」と題した資料を提出。この中で、地熱、水力、原子力、石炭火力
をベースロード電源(発電コストが低廉で、安定的に発電できる電源)と定義したうえで、ベースロード電源比率を大震災前と
同水準の6割程度に維持することが国際的に見て望ましいとの考えを示した。経産省は、2030年における地熱と水力の導
入見込み量について、それぞれ最大で98億キロワット時、953億キロワット時と推計している。仮に2030年の総発電量が震
災前の2010年度並み(約1兆キロワット時)とすると、両者合わせて約10%。また、石炭の比率は現在30%だが、震災前は25
%程度。二酸化炭素排出量の多さを考えると、増やすのは限界がある。となると、ベースロード電源比率6割を維持するに
は原子力の比率を少なくとも25%前後にする必要がある。経産省の狙いは、原発比率25%程度にあるのだろう。原発比率
をストレートに出さず、ベースロード電源比率という形でひとくくりにしたのは、4月12日の統一地方選への影響を考えたから
かもしれない。原発比率25%だとすると、震災前からほとんど下がらないことになる。「原発依存度をできるだけ下げる」とい
うのが政府の公約なのだから、国民の多くは納得しないだろう。再エネ比率にしても、第4回会合で経産省が示した導入見
込み量で考えると20~25%程度となる。つまり原発比率を下回る可能性がある。橘川氏ら一部の委員は再エネ比率30%以
上(原発比率は15%以下)を主張するが、経産省主導で原発推進寄りに偏った小委メンバーの中では多数意見とは言えな
い。「どうしても原子力の比率を上げたいという雰囲気が伝わってくる」(橘川氏)のはそのためだ。しかし、原発比率の高いフ
ランスを含め、欧州主要国が2030年の再エネ比率の目標を軒並み40%以上に置いている中、日本の目標が20~25%で
はあまりに見劣りする。「再エネの最大限導入」を標榜する政府の本気度が疑われる水準と言えるだろう。■
ットばかり主張しリスクを明記せず
原子力のメリ
そもそも、経産省が議論の前提とする、各電源の特性や位置づけ自体に多くの疑問が
ある。経産省の資料では、原子力は「低炭素の準国産エネルギー源として、優れた安定供給性と効率性を有しており、運
転コストが低廉で変動も少なく、運転時には温室効果ガスの排出もないことから、安全性の確保を大前提に、エネルギー需
給構造の安定性に寄与する重要なベースロード電源」と位置づけている。エネルギー政策の基本的視点とされる「3E+S」(3
Eは安定供給、経済効率性、環境適合、Sは安全性)の3Eにおいて、非常に高く評価した表現となっている。しかし、原発は
ひとたび災害や事故が発生すると、現状がそうであるように、出力が一定どころか、急速に低下し、長期停止してしまう。「優
れた安定供給性」には強い疑問がある。委員の高村ゆかり・名古屋大学大学院環境学研究科教授は、そうしたリスクを原子
力の運転特性として明記すべきと事務局に要求した。原子力はいったん事故が起きれば、国民の生命をも危険にさらすリ
- 3 -
スクがある。これは東京電力福島第一原発事故という歴史的事実に基づくことであり、「他の電源とは異なる最も大きな特
徴」(委員の河野康子・全国消費者団体連絡会事務局長)である。放射性廃棄物(核のゴミ)の最終処分もまったく先が見え
ない状況で、原発敷地内での中間貯蔵にも限界があり、危険性がつきまとう。原子力のこうしたリスクを特性としてあえて明
記せず、プラス材料ばかりを並べ立てる経産省のやり方は、議論をゆがめてしまうとともに、政府への不信感を一段と募らせ
ることになる。「運転コストが低廉」というのも、燃料(ウラン)コストが比較的安いという意味にすぎない。重大事故に備えた安
全対策コストや福島事故を含めた事故リスク対応費用、さらに廃炉費用や廃棄物処理費用などを含めた発電コスト全体で
本当に割安なのかは大きな疑問が残ったままだ(現在、小委の発電コスト検証ワーキンググループで再検討中)。■
スロード電源"の概念自体が過去のもの
"ベー
ベースロード電源について経産省は地熱、水力、原子力、石炭の4つを挙げるが、
橘川氏は「3.11以降、運用の実態としてLNG(天然ガス)火力がベースロードに入ってきたことは紛れもない事実」と指摘する。
そして、電力会社の国際提携による交渉力強化など、どうやってLNGの調達コストを下げるかを考えることこそが前向きな議
論であり、3.11を踏まえた新しい発想だと主張する。経産省が必要性を示唆する「ベースロード電源6割確保」が、本当に国
際標準的かという点にも疑問がある。欧米のベースロード電源の比率は確かに現在6割程度だが、1990年にはともに8割以
上あったものが次第に低下してきた結果だ。今後についても、国際エネルギー機関(IEA)では2030年に5割程度、40年に4
割台へ低下する見通しを示している。「そもそも”ベースロード電源”という概念自体が過去のものになりつつある」と、自然
エネルギー財団は2月のレポートで述べている。風力や太陽光などの再エネの価格低下が進み、そうした変動型の再エネ
を電力系統に安定的に取り込めるような技術が発達しつつある中で、ベースロード電源の必要性が低下しているからだ。■
再エネのコストの考え方にも問題がある
"九電ショック"とも呼ばれた昨年の太陽光発電の接続保留問題を機に、国内
では再エネの接続可能量が検討された。だが、「再エネの受け入れに技術的上限はないというのが国際的な共通認識。接
続可能量などと言うのは日本の再エネ導入技術の敗北を意味する」と、関西大学システム理工学部の安田陽准教授は指
摘する。また、再エネのコストを議論する際には、地域間連係線など送電線の増強費用が再エネのコスト高要因として問題
視されている。だが、発送電分離を基本とする電力システム改革の基本的考え方に立てば、系統増強費用を再エネ固有の
コストに含めることは不適切とも考えられる。固定価格買い取り制度(FIT)の賦課金による電気料金の高騰がことさらに強調
されるが、再エネの普及とコスト削減の好循環を通じ、長期的には賦課金が下がり、国民負担も収束していく。FITが“将来
世代への貯金”とも言われるゆえんだ。経産省はそうした将来見通しのシミュレーションを出す必要があるだろう。そうすれ
ば国民のFITに対する見方が変わる可能性がある。さらに、温暖化ガス対策としても重要なのは省エネの拡大だ。技術革新
やムダ削減などを通じて省エネを拡大することで、エネルギーミックスの分母となる総発電量が減る。ゼロエミッションである
再エネの比率向上にもつながる。自然エネルギー財団では、2030年度までに10年度比で30%の電力消費削減が可能と試
算している。「省エネやエネルギー効率化は最も安価でクリーンな燃料」であるとの再認識が必要であり、今後の小委の議
論でどこまで踏み込めるかが問われる。中村 稔
電事法改正案・ガス事業法改正案、16日にも審議入り 電気新聞2015/04/10 NEW
2020年4月の発送電分離(送
配電部門の法的分離)を規定した第3弾の電気事業法改正案や、17年のガス小売り全面自由化を盛り込んだガス事業法
改正案などの国会審議が、16日から始まる見通しになった。同日午後の衆議院本会議で、趣旨説明と質疑が行われる見
通し。本格的な審議は、4月中にも衆院経済産業委員会で始まる。発送電分離の方向性に関しては与野党で大きな違い
はみられないが、法的分離から一歩踏み込んだ所有権分離まで求める意見が野党から出ることも予想される。両改正案に
加え、熱供給事業法改正案と自由化後の市場監視などを担う「電力・ガス取引監視等委員会」を設置するための経済産業
省設置法改正案などを合わせた束ね法案を審議する。今国会の重要法案の一つと位置付け、長時間の審議となる見通し
で、経産省が検討を進めている30年の電源構成(エネルギーミックス)なども含むエネルギー全般について、活発な議論が
展開されそうだ。
[米国]カリフォルニア州の水力発電所供給力が低下
電事連2015年4月10日
2015年3月23日付の報道によると、カリ
フォルニア州(加州)では冬の積雪量不足によって水力発電の供給力低下が懸念されている。加州における今冬の積雪量
は平年の12%程度しかなく、ダムへの流入量低下によって年間を通して水力発電所の運転に支障をきたすおそれがある。
加州ではここ数年渇水に苦しんでおり、水力発電の供給力低下に伴う至近3カ年の需要家の負担額は14億ドルとされてい
る。一方、加州エネルギー委員会のWeisenmiller委員長は、天然ガス火力の増出力や他州からの輸入量増加によって需
給上の懸念はないと述べている。また、同州が掲げる2020年までに33%というRPS目標には水力発電は含まれていないた
め、影響はないとされている。
[米国]世論調査は安定した原子力支持を示す
電事連2015年4月10日米国原子力エネルギー協会(NEI)は2015年3
月19日、原子力に関する世論調査の結果を公表した。この調査は、NEIの依頼により調査会社により2月18日から3月1日に
かけて実施された。米国での電力供給源の一つとして原子力に68%が賛成(反対は30%)しており、安定して高い支持を
受けている。特に中西部は76%、新規原子力発電所が建設中の南部では71%が賛成している。
[中国]中広核集団公司、新たに3台の原子力が試運転
電事連2015年4月10日
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2015年3月23日付の中国広核集団
公司(CGNPC)の広報によると、建設中の陽江原子力所(福建省)2号機(CPR1000)と寧徳原子力発電所3号機(CPR100
0)、紅沿河原子力発電所3号機(CPR1000)の3基がそれぞれ、3月10日、21日、23日に系統連系し、試運転に入った。所
定の試験を行った後、審査に通れば、年内にも商業運転される見込みである。これで、CGNPCが保有する運転中(試運転
を含む)の原子力炉は14基、発電設備容量1,491.8万kWとなる。
[韓国]ソウル市、EV用充電施設を整備
電事連2015年4月10日
ソウル市は2015年3月18日、市内に急速充電施設60
0カ所を2018年までに整備すると発表した。それによると、充電施設をバランス良く配置し、市内を走る車は5分以内に充電
施設に行くことが可能になるとしている。
ドイツの日食で分かったこと 2015年4月10日
クレイグ・モリス
Renewables International 編集者 およびEnergy Tran
sition.de 筆頭執筆者(@PPchef)ほとんど雲のない好天だった3月20日金曜日、ドイツ一帯で部分日食が起こった。国内の
ほぼ全域で太陽の70%以上が月に隠れたため、ドイツの太陽光による電力はかつてない規模で急激に減少し、再び増加し
た。これで、ドイツが太陽光発電の大幅な変動にも耐えられることが証明できたとして、人々は歓喜に沸いている。しかし、
手放しで喜んではいられない理由もある。まず、朗報だったのは、ドイツの送電網に停電や大きな混乱が起こらなかったこと
だ。とはいえ、太陽光による発電量は上限に近いところまで変動した。送電網の専門家による試算では、雲一つない快晴と
いう最悪のシナリオにおいて、(午前10時30分から正午までの)90分間に9 GW(900万kW)から17 GW(1,700万kW)増加し
26 GW(2,600万kW)になると予想されていた。実際は、5.44 GW(544万kW)から19.6 GW(1,960万kW)への上昇が記録
され、変動幅は最悪のケースにあと3 GW(300万kW)まで迫る14 GW(1,400万kW)となった。その時間の電力消費(約70
GW(7,000万kW))のほぼ5分の1に相当する、史上最大幅の太陽光発電の急増を経験しても、送電網はダウンしなかったと
いうことだ。ここまでは、喜ばしい出来事である。しかし、この変動の埋め合わせはどのように行われたのだろうか?公式な数
値はまだ発表されておらず、リアルタイムのデータは信頼性に問題がある。しかし、現時点で得られる情報からは、太陽光
発電の急増を除けば、このときの状況には目立った変化が見られなかったことが分かる。実際のところ、太陽光以外の主な
変化は、需要管理の実施によるものだと思われるが、これを示すデータは今のところほとんど得られていない。まず、フラウ
ンホーファー太陽エネルギーシステム研究所による日食があった週の概観を確認してみよう。尚、このグラフは、私が最初
にレポートした時点から更新されている。
米規制委・安全諮問委がSTP増設計画へのCOL発給を勧告 原産新聞2015年4月10日
東芝が米国で参加している
サウステキサスプロジェクト(STP)原子力発電所3、4号機増設計画について、米原子力規制委員会(NRC)の原子炉安
全諮問委員会(ACRS)が建設・運転一括認可(COL)の発給をNRCに勧告していた事実が4月9日に公表された。同計
画ではCOL審査のうち環境影響評価が2011年に完了、安全性評価に関する最終報告書(FSER)は9月30日に発行予
定となっており、同計画の関係者らは2016年にもCOLが発給されることを期待している。この勧告はACRSがS.バーンズ
NRC委員長に宛てた2月19日付けの書簡報告書に含まれていたもので、COL審査における安全性評価の結論として明
記された。それによると、「公衆の健康と安全を過度のリスクにさらすことなく3、4号機を建設・運転できるという合理的確証
がある」としており、FSERの発行に続いてCOL発給が承認されるべきだと明言。また、同計画に採用されるABWR設計と
建設サイトは、耐震性の再評価や設計外事象に対する影響緩和戦略など、福島第一事故後の短期タスクフォース勧告に
基づく要件を満たしているとした。一方、COL発給に際してスタッフによる一層の取り組みが必要な課題も併記。タービンミ
サイル事故に関する最終分析や火災被害分析の徹底評価などを特定している。同計画のCOLは2007年にSTP原子力
発電会社(STPNOC)がNRCに申請。同社は2009年に135万kWのABWRを2基建設するエンジニアリング・資材調達
・建設(EPC)契約を東芝と締結したが、COLの筆頭申請者は2011年1月、同計画用合弁事業体として東芝と米NRGエ
ナジー社が12対88の比率で設立したNINA社に変更された。その後の福島第一事故を受けて、東京電力は予定してい
た同計画への出資参加取りやめを決定。NRGエナジー社も計画打ち切りを表明したことから、東芝がCOL審査継続のた
めの経費を肩代わりしていた。
韓国:新ハヌル2号機の原子炉容器設置
原産新聞2015年4月10日
韓国水力・原子力会社(KHNP)は4月6日、新
ハヌル原子力発電所建設サイトで2号機の原子炉容器の設置作業が完了したと発表した。同炉は同じく建設中の1号機と
ともに、アラブ首長国連邦(UAE)のバラカ発電所用に輸出した出力140万kWの改良型PWR(APR1400)と同設計。1、
2号機はそれぞれ、2017年4月と2018年4月に完成する予定である。斗山重工業製の原子炉容器は重さ415トン、直径4.
6メートル、高さ14.8メートルで、5階建てアパートに匹敵する大きさ。設置完了記念式典にはKHNP社社長のほかに、通
商産業資源部のエネルギー資源室長や建設関係者など150名あまりが参加した。今後は機械工事と電気工事が本格化
する見通しだ。新ハヌル発電所では、後続の3、4号機でもAPR1400を採用予定。また、建設中の新古里3、4号機もAP
R1400を採用しているほか、計画中の同5、6号機もAPR1400になるとしている。
シェルのBG買収、原油安による業界再編の幕開けも=アナリストBy SARAH KENT and ALISON SIDER
トジャーナル2015年4月9日09:16 JST
ウォールストリー
【ロンドン】英蘭系メジャーのロイヤル・ダッチ・シェルによる英石油・ガス大手BG
グループの700億ドル(約8兆4000億円)弱での買収は、昨年6月来の原油価格暴落でアナリストや銀行が予測していた石
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油業界の再編・統合の号砲となる可能性を秘めている。アクセンド・マーケッツのアナリスト、オーガスティン・イーデン氏は
「これは1990年代終盤に起きたような石油業界M&A(企業買収・合併)の嵐の始まりとなるかもしれない」と話す。アナリスト
らは、原油価格が過去9カ月で半分に下がったことで打撃を受けた中小の原油・ガス生産会社はどれも潜在的な買収対象
企業となっているとしている。BGはその中でおそらく最も大きな企業だったという。買収を狙う次の大手は、シェルの最大の
ライバルである米エクソンモービルであろうが、いつ、どの会社を標的にするのかは明らかではない。原油・ガス事業のコン
サルティング会社ウッド・マッケンジーは、エクソンの標的について、米国のシェールオイル・ガス生産会社か東アフリカの液
化天然ガス会社、あるいは新たな油井を探索する会社ではないかとみる。ウッド・マッケンジーは顧客向け資料の中で、「大
半の石油大手は良い対象が見つかれば買収する姿勢だが、この規模の買収資金や意欲を持っている会社はほとんどな
い」と指摘、「1990年代終盤のような業界統合の波は予想しない方がいい」とした。2016年に完了するシェルのBG買収は、
この業界において、1998年にエクソンモービルが合併後新会社となった820億ドルに上る大型企業合併以来の規模だ。エ
クソンの件は、1990年代後半の原油価格急落を受けて起きた石油業界地図を塗り替える一連の大型合併の1つ。それらに
は英BPとアモコ、アルコとの合併、シェブロンとテキサコの統合が含まれる。エネルギー産業への投資銀行テューダー・ピッ
カリング・ホルトは、欧州の石油会社は今や買収に備えている、と顧客向け資料で指摘した。今年の初めには、米国のいく
つかの石油会社が原油価格の急落や重債務、掘削・生産の高コストで経営が危うくみえていた。しかし、投資銀行シモンズ
・アンド・カンパニー・インターナショナルは、世界の他地域の石油会社とは異なる強みと弱みを持つシェールオイル生産会
社の多い北米地域にはすぐにはM&Aの波は来ないだろうと予測する。米国の場合には、買収を仕掛ける企業が考える代
金と被買収企業が受け入れてもいいと考える金額に依然大きな隔たりがある。特に一部の掘削・生産会社は、このところ原
油価格が1バレル=55ドルを下回る水準で推移しているにもかかわらず、最低でも同70ドルを前提として経営を考えている
ため、その傾向が強い。エクソンのレックス・ティラーソン最高経営責任者(CEO)はすでに、同社が買収を考えていることを
示唆している。アナリストらに先月、「現在、目の前にいいチャンスが広がっている」と話していた。エクソンの大型買収は201
0年にXTOエナジーを250億ドルで買ったのが最後だ。エクソンは、現時点の価格で3000億ドル超相当の株式を保有して
いる。XTO買収時のように、資金調達のために株式を発行することもできる。モルガン・スタンレーによると、エクソンや仏トタ
ル、シェブロンやBPなどの石油メジャーは今年1-3月期に記録的な債務を積み上げたが、その一つの目的は買収資金へ
の備えだという。これらの会社は、欧州の規模の劣る石油会社よりは原油安にうまく対応している。バランスシートが健全で、
商品も多様化しているためだ。ただ、各社とも、コストがますます高くなり、技術的に難しい地域にある原油の代替をどう見
つけるかという長期的課題を抱えている。
シェル、英BGグループ買収―世界的な業界再編に弾みBy SELINA WILLIAMS and IAN WALKER
ウォールストリートジャ
ーナル2015年4月8日【ロンドン】英蘭系メジャー(国際石油資本)ロイヤル・ダッチ・シェルは8日、英石油・天然ガス大手BG
グループを470億ポンド(約8兆3700億円)で買収することで合意したと発表した。買収代金は現金と株式の組み合わせで
支払う。エネルギー価格の急落が世界的な業界再編の呼び水になっていることがあらためて示された格好だ。BGグループ
の株主は1株当たり3.83ポンドの現金に加え、BG株1株につきシェルのB株0.4454株を受け取る。買収価格はBGグループ
株の7日終値9.104ポンドを50%上回る水準。株式交換でBGグループの株主は統合後のグループ会社の株式19%を保有
することになる
また、シェルは2015年に1株当たり1.88ドルの配当を支払い、翌16年には最低でも同額の配当を支払う方
針も確認した。さらに、17年からは自社株買い計画を開始し、同年から20年にかけて250億ドル以上を買い戻す。BGは7日
夜、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じたシェルとの交渉が進んでいることを認めていた。BGグループ買収により、
シェルの原油・天然ガス確認埋蔵量は25%、生産量は20%増加する。また、シェルはBGグループが保有する資産にもアク
セスできるようになる。BGグループはブラジルのサントス海盆に貴重なオフショア油田権益を持つほか、東アフリカでは未開
発の天然ガス資源という重要な資産を保有。さらに、オーストラリアでは大規模な液化天然ガス事業が今年から稼働してい
る。発表文によると、シェルは自社の事業能力をBGグループの資産に活用することで、2020年ごろまでには統合後のグル
ープが深海と集積化ガスという2つの戦略成長事業を打ち立てることができ、1年間にそれぞれ150億ドル、200億ドルのキャ
ッシュフローを生み出す可能性があるという。このほか、川上と川下事業で合わせて年150億ドルから200億ドルのキャッシュ
フローを創出できる見通しだ。シェルは統合によるシナジー効果が税引き前で年25億ドルに上ると見ており、さらに重要な
事業機会も特定できたと述べている。シェルとBGグループは、買収が完了した後、非中核事業の処分に大なたを振るう計
画だと明らかにした。シェルの予想では、2016年から18年の間に事業売却規模が300億ドルに達する見込みだという。
シェル、英BGグループの買収交渉が大詰め―きょうにも発表
ウォールストリートジャーナル2015年4月8日
英蘭系メジャ
ー(国際石油資本)ロイヤル・ダッチ・シェルの英石油・天然ガス大手BGグループ買収に向けた交渉が大詰めを迎えている。
取引の規模は500億ドル(約6兆円)を超える見込みだ。エネルギー価格の急落が世界的な業界再編の呼び水になってい
ることがあらためて示された。BGは発表文で、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じたシェルとの交渉を認めた。そ
れ以上はコメントしなかった。関係筋によると、シェルとの合意は早ければ8日にも発表される可能性がある。ロンドン市場で
の7日終値によるとBGグループの時価総額はほぼ310億ポンド(約5兆5200億円)。WSJはロンドン市場が引けた後にこの件
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を報じた。買収額は株価に割増金を乗せたものになるのが通常であることから、BGの買収総額は6兆円を優に超えそうだ。
技術革新などによって世界のエネルギー供給が急増する中、両社は業界他社と同様に昨夏以来の石油・ガス価格の崩落
に苦戦を強いられている。欧州のエネルギー大手であるシェルとBGが手を組めば、費用の節減効果でエネルギー安による
売り上げへの影響を埋め合わせられそうだ。シェルは時価総額が約1920億ドル(約23兆円)と、世界有数のエネルギー企
業。石油だけでなく、天然ガスでも世界大手。昨年の天然ガス生産量は3兆立方フィート強だった。
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