平成17年度事業報告書 自 平成17年4月1日 至 平成18年3月31日 も く じ はじめに 1. 研 修 訓 練 事 業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2. 海 外 技 術 協 力 事 業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 3. 人 材 育 成 事 業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 4. 国 際 交 流 事 業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 5. 国 際 会 議 事 業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28 6. 調 査 研 究 事 業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30 7. 啓 発 事 業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31 8. 海 外 農 漁 村 人 材 育 成 施 設 整 備 事 業 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 45 9. 国 際 協 力 研 修 施 設 事 業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 45 10. 部 門 別 会 計 事 業 Ⅰ.JICA受 託 研 修 事 業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 46 Ⅱ.アジア太 平 洋 緑 化 運 動 『苗 木 一 本 の国 際 協 力 』事 業 ・・ 49 Ⅲ.アジア太 平 洋 緑 化 運 動 『梅 田 基 金 』事 業 ・・・・・・・・・・・・ 56 Ⅳ.フィジー農 村 開 発 人 材 育 成 事 業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 57 Ⅴ.スマトラ沖 地 震 ・津 波 災 害 復 興 支 援 事 業 ・・・・・・・・・・・・ 58 11. 参 考 資 料 組 織 の 運 営 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 59 国 際 会 議 参 加 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 63 海外組織と国際機関交流・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 64 は じ め に この1年 余 の間 に世 界 各 地 で頻 発 した自 然 災 害 を見 たとき、私 たちはそれ を単 なる自 然 現 象 として捉 えるか、それとも、経 済 をすべてに優 先 するために 無 秩 序 な自 然 破 壊 をもいとわない開 発 等 、人 類 の奢 りに対 する神 からの警 告 、 と捉 えるかは、同 じ出 来 事 であっても私 たちの次 なる行 動 に大 きな違 いがでて まいります。 一 昨 年 の12月 26日 、インドネシア・スマトラ島 沖 で発 生 した地 震 はインド洋 を囲 む多 くの国 々を巻 き込 む巨 大 な津 波 を引 き起 こし、津 波 史 上 最 悪 といわ れる23万 人 もの命 とともに大 きな被 災 をもたらしました。そして昨 年 秋 にはパキ スタン北 部 、この5月 にはまたしてもインドネシアのジャワ島 中 部 地 域 で地 震 が 発 生 、これまた大 きな被 災 となっております。いずれもプロジェクトを抱 えるなど 関 係 する地 域 での出 来 事 であり、オイスカとしても現 地 関 係 者 と一 体 となって 復 興 のための支 援 に取 り組 んでおります。 国 際 社 会 は、依 然 として前 世 紀 から引 き継 いだ諸 々の負 の遺 産 に加 え、 新 たに広 がる格 差 や民 族 意 識 の高 まり等 、政 治 的 にも一 層 複 雑 な情 勢 下 に あります。それゆえ、今 まさにさまざまな対 立 要 素 を超 えた人 類 精 神 の高 揚 を 通 じて地 球 社 会 の共 存 共 栄 を目 指 そうとする、オイスカ活 動 の重 要 性 ・必 要 性 を改 めて痛 感 しております。 さて、17年 度 は30年 間 続 いてきた従 来 型 の政 府 補 助 金 が完 全 撤 廃 され て2年 目 にあたり、前 年 度 に引 き続 き、財 政 面 の見 直 しを行 いながらも、一 方 で時 代 の 変 化 に 対 応 でき る よう、 意 識 改 革 をも 含 め た取 り 組 み等 に 努 め た1 年 となりました。このような厳 しい環 境 のなか、熱 心 な会 員 ・支 援 者 諸 氏 のご協 力 を得 てつつがなく諸 活 動 を実 施 できましたことは、偏 に、役 員 をはじめ会 員 や関 係 者 各 位 の多 大 なご尽 力 の賜 物 と心 から感 謝 申 し上 げます。 先 ず財 政 面 では、一 般 会 計 の基 盤 となる賛 助 金 収 入 (会 費 )は、関 係 者 の 精 力 的 な取 り組 みにもかかわらず、残 念 ながら全 体 的 には前 年 度 比 5%ほど の減 額 となりました。企 業 や労 組 等 との協 働 活 動 を積 極 的 に進 めた首 都 圏 や 昨 年 7月 、地 球 市 民 村 に1ヶ月 間 出 展 参 加 した愛 ・地 球 博 の開 催 地 である愛 知 県 などでは増 加 したものの、市 町 村 合 併 の影 響 を直 に受 けた長 野 、岐 阜 、 佐 賀 などの支 部 では減 額 となりました。 この漸 減 傾 向 を食 い止 め、いかにして国 内 組 織 体 制 の強 化 を図 っていくか、 18年 度 も大 きな継 続 課 題 として真 剣 に取 り組 んでまいりたいと思 います。 事 業 面 は、国 内 外 の諸 活 動 を多 彩 に実 施 することができ、各 方 面 から高 い 評 価 をいただきました。 先 ず、研 修 訓 練 事 業 はオイスカ独 自 の方 式 により、各 国 の地 域 開 発 青 年 リ ー ダー の 育 成 に 努 め ま した。 厳 しい 財 政 状 況 下 では あ りま すが 、 懸 案 だ った 四 国 研 修 センターの増 改 築 工 事 も無 事 終 了 したほか、研 修 生 の受 け入 れも ほぼ前 年 度 並 みに実 施 することができました。オイスカ活 動 の柱 の一 つである この人 材 育 成 事 業 についても、見 直 しを行 いながらオイスカ方 式 を堅 持 し、引 き続 き質 ・内 容 の向 上 に努 めてまいりたいと思 います。 海 外 技 術 協 力 事 業 についても、昨 年 度 に引 き続 き財 政 面 で厳 しい対 応 を 強 いる形 となりましたが、国 際 協 力 の目 指 す方 向 としての自 助 自 立 という観 点 からは、この現 実 への対 応 が契 機 となって、関 係 者 の意 識 改 革 をさらに促 し、 本 来 の関 係 構 築 に向 けて前 進 できたと感 じております。こうした財 政 状 況 はし ばらく続 くと思 いますが、この機 を大 いに生 かしながら、今 後 もオイスカらしい 協 力 活 動 の展 開 を進 めてまいりたいと思 います。 緑 化 活 動 については、前 述 のようにパートナー事 業 として取 り組 むケースが 年 々増 えつつあり、海 外 での受 け入 れ態 勢 の強 化 も図 りながら、着 実 に成 果 を挙 げることができました。 一 方 、国 内 では、全 国 の支 部 ・支 局 等 を中 心 にそれぞれの地 域 に根 ざした 学 校 林 や山 ・林 ・SUN等 の森 づくり活 動 、楽 つみ木 を活 用 しての環 境 教 育 、 農 業 体 験 や各 種 国 際 交 流 活 動 、国 際 協 力 講 座 等 の開 催 など、地 域 の活 性 化 やふるさとづくりにつながる啓 発 ・普 及 活 動 を精 力 的 に実 施 、多 くの国 民 の 参 加 を得 てオイスカ活 動 の輪 の広 がりに向 けての取 り組 みを行 いました。海 外 での協 力 活 動 と連 関 するこれら国 内 での諸 活 動 も、今 後 なお一 層 力 を入 れ てまいりたいと存 じます。 最 後 に、今 月 26日 、公 益 法 人 制 度 改 革 関 連 法 案 が成 立 し、公 益 法 人 も 大 きな転 機 を迎 えております。18年 度 以 降 、オイスカとしてもこの新 法 の施 行 に向 けてさまざまな取 り組 み、対 応 を余 儀 なくされてまいります。取 り巻 く環 境 が年 々変 化 していくなかではありますが、創 立 以 来 の使 命 感 に燃 えながら、諸 活 動 になお一 層 取 り組 み、国 際 社 会 に貢 献 してまいりたく存 じます。 各 位 の引 き続 きのご支 援 ご鞭 撻 をお願 いいたします。 平 成 18年 5月 財 団 法 人 オイスカ 会長 中 野 良 子 研修訓練事業 1.研修訓練事業 開発途上国において国の発展を担う青年の役割は大きく、今日、各国国際協 力団体及び国内の民間企業等では国際協力・国際交流を掲げて研修員の受け入 れが活発に行われている。オイスカは創立以来、 「開発と教育」をテーマに展開 している国際協力活動の一環として持続ある開発協力に必要な人材の育成のた めの農業・工業の技術研修を行っているが、既に多くの帰国研修員が地域開発 の最前線で活躍しており当法人が実施する研修事業に対する派遣国側の期待は 益々大きくなっている。 今年も例年同様、アジア及び南太平洋の国々16 ヶ国から研修員を招聘し、国 内の 4 研修センター及び各事業所において概ね当初計画の研修事業が実施でき た。来日しての 3 ヶ月間は日本語はもとより生活習慣や規律訓練など基礎をし っかり学び、技術研修に入って行く上で社会生活に溶け込むための重要な期間 としている。国内研修センターでは農業を中心に環境問題に配慮した有機農法 を実践し、出来るだけ途上国の農業に適応できる手法を試みての研修を実施し た。また、研修センターでは日本人指導員同様、研修員と寝食を共にしながら 日常生活から圃場での実習まであらゆる面において指導に当った OB 指導員の指 導力が発揮され、研修員からは頼える先輩として高い評価をえた。委託農家研 修では一流の専門家の指導の元、有効で高い技術を学びながら、一方では日常 生活に深く関わっている農業の楽しさや厳しさを学ぶことができ研修員も大き な自信を得ることができた。工業研修では専門分野の技術の習得とあわせて戦 後の復興から経済成長を成し遂げた、その原動力といえる日本人の勤労精神や ものづくりへの拘りに触れた人間教育も十分に達成されたと言える。また、研 修期間中にはそれぞれの研修先で研修の合間に地元の行事に参加して国際交流 をおこなったり、時にはホームステイを体験して実際の日本人の生活ぶりに触 れたりして相互の異文化理解に努めた。最後はまとめ研修と称して地方への研 修旅行を実施し日本の伝統や文化を理解する機会とした。 各国の派遣機関からの研修員受入れ要請は高まる一方でありながら、まだま だ国内の経済事情の好転が見られない今日おいて当財団の財源事情も厳しく、 状況によっては活動の柱でもある人材育成事業の継続を左右するといっても過 言ではない。そうした中、今年度研修事業の一部を外務省 NGO 事業補助金支援 によって実施することが出来た。 今後、事業費の確保は重要課題として無視できないが、一方でこれまでの研 修事業を検証しながら、時代の流れと共に世界各国から求められる人材育成の ために各派遣機関及び国内研修センターそして受入れ事業所と綿密な連携を深 め、更なる研修事業の充実を図って行きたい。 − 1 − 研修訓練事業 1.一般研修訓練事業 合 ェ 計 コ ・ 7 チ 1 1 5 5 1 9 1 3 2 1 1 イ 2 1 1 4 5 語 計 タ 蚕 ン 養 タ 茸 ス 2 キ 芸 パ 園 ン 設 ピ 1 施 リ 2 1 ィ 1 導 フ 1 政 椎 パプ ア ニュー ギ ニア 1 1 指 合 ア 1 業 本 ジ 1 農 日 ボ 家 般 ン 一 カ 業 ア 農 シ ド 国 際 ボランティア ー ン 技術目 レ 別 マ 国 イ ン ド ネ シ ア イ (1) 研修員受入状況(国別および技術目別) 3 1 2 (2) 国別、継続、新規研修員対比 10 1 3 2 5 5 2 32 (3)国別受入、帰国研修員延人数対比 月延員数 帰国 受入 合計 新規 継続 年度末員数 項目 国名 イ ン ド カ ン ボ ジ ア パ キ ス タ ン イ ン ド ネ シ ア マ レ ー シ ア パプア・ニューギニア フ ィ リ ピ ン タ イ チ ェ コ 合 計 3 2 1 6 2 14 1 1 1 4 1 1 4 3 2 18 1 1 1 7 3 2 10 5 2 32 − 2 − 1 1 1 7 3 2 10 5 2 32 1 1 3 5 2 9 1 1 1 6 2 2 7 20 2 2 2 63 23 14 70 27 4 207 研修訓練事業 (4)本年度研修員氏名一覧 No 氏 名 国 名 課 目 研修期間 1 Ms. Sirirat Santirat タイ 家政 16.02‑17.12 2 Mr. Intha タイ 農業指導 16.02‑17.12 3 Ms. Roida Osorio Lanzaderas フィリピン 家政 16.02‑18.01 4 Ms. Della Joseph Mojumi マレーシア 家政 16.02‑16.03 5 Mr. Munele Mathew パプア・ニューギニア 国際ボランティア 16.10‑18.10 6 Mr.Gara Victor AK マレーシア 農業指導 17.01‑18.04 7 Ms. Jeanis Galon フィリピン 家政 17.02‑18.04 8 Ms. Noemi Martines フィリピン 家政 17.02‑18.12 9 Ms.Jeltty インドネシア 家政 17.03‑19.03 10 Mr. Yus Firdaus インドネシア 農業指導 17.02‑18.04 11 Ms.Renebeth Pioquinto フィリピン 家政 17.02‑18.04 12 Mr. Danar Setiawan インドネシア 施設園芸 16.07‑17.07 13 Mr. Waskito Agus Ssantoso インドネシア 施設園芸 16.07‑17.07 14 Mr. Mastajuri インドネシア 養蚕 17.01‑17.12 15 Mr. Renelo Alpiere フィリピン 養蚕 17.01‑17.12 16 Mr. Francisco Trance Jr. フィリピン 養蚕 17.01‑17.12 17 Ms. JamàYah Mahyun インドネシア 国際ボランティア 17.06‑19.06 18 Mr. PhuphulphianWatchara タイ 日本語 17.08‑17.11 19 Mr. Inpan Amnuay タイ 日本語 17.08‑17.11 20 Mr. Poonwang Jirayuth タイ 日本語 17.08‑17.11 21 Mr. Tupy Zdenek チェコ 日本語 17.08‑17.11 22 Mr. Knedlik Petr チェコ 日本語 17.08‑17.09 23 Mr.Potsangbam Bidison Singh インド 農業一般 18.02‑19.01 24 Mr.Yasir Habib パキスタン 農業一般 18.02‑19.01 25 Mr.Konenjang Patrick パプア・ニューギニア 農業一般 18.02‑19.01 26 Mr.Rath Vorn カンボジア 農業一般 18.02‑19.01 27 Mr.Usep Mulyana インドネシア 農業一般 18.02‑19.01 28 Ms.Wivina Linos マレーシア 家政 18.02‑20.01 29 Mr.Geraldine Mitchao Sardo フィリピン 養蚕 18.02‑18.12 30 Mr. Vingno Renato Trinidad フィリピン 養蚕 18.02‑18.12 31 Ms.Elvie Bahulay Etol フィリピン 家政 18.02‑20.02 32 Ms.Bacena Maribel Soriano フィリピン 農業(椎茸) 18.02‑19.06 Choosak Rulike Rumondor (5) 委託事業所 本年度の技術実習に関する委託事業所は次の通りである。 芦澤養蚕 養蚕 (山梨県) 関場蚕業 養蚕 (群馬県) 田中農園 果樹 (静岡県) (6) 渡航費支給 本年度の渡航費支給は、派遣国側の外貨事情及び本人の経済事情を選考の基準とし、以下 の各国にあてた。 − 3 − 研修訓練事業 国名 員数 国名 員数 国名 員数 パプア・ニューギニア 1 インドネシア 2 フィリピン 4 インド 1 パキスタン 1 カンボジア 1 マレーシア 1 合 計 11 (7) 研修員派遣組織 当年度における研修員の派遣組織は下記のとおりである。 1. タ イ オイスカ・タイ総局 2. インドネシア オイスカ・インドネシア事務所 3. マレーシア オイスカ・マレーシア総局 オイスカ・サバ支局 4. パプア・ニューギニア オイスカ・ラバウル支局 5. フィリピン オイスカ・フィリピン総局 6. インド オイスカ・マニプール支局 7. カンボジア オイスカ・カンボジア総局 8. パキスタン オイスカ・ラホール支局 2. 農業技能実習研修事業 昨今の産業界の事情に鑑み、兼ねてから現地派遣機関と委託事業所より要望の強かった技 能実習制度(1年間の研修終了後、2年間の技能実習に移行する制度)を、今まで行ってきた 委託研修制度(15ヶ月間の研修)に組み入れ実施した。委託研修では 37 名の研修生がそれぞ れ 10 科目の研修を行い、技能実習では 21 名の実習生が 7 科目に分かれ実習を行った。 【Ⅰ.委託研修】 ・養豚<7名> Mr. Roger Pelaez Bulat‑ag Mr. Salvador Tolentino Dejillo Mr. Sarazer M. Bendanio Mr. Ricky E. Francisco Mr. Sylvester Davinu Mr. Ronald Tare Mr. Carlito Tiago da Conceicao Costa (フィリピン) 〔愛知県 〔愛知県 〔愛知県 〔愛知県 〔愛知県 〔愛知県 吉田畜産〕 吉田畜産〕 堤畜産〕 堤畜産〕 吉田畜産〕 吉田畜産〕 16/3〜17/4 16/3〜17/4 16/3〜17/4 17/3〜18/6(予定) 17/3〜18/6(予定) 17/3〜18/6(予定) (フィリピン) 〔愛知県 堤畜産〕 18/2〜19/4(予定) (フィリピン) (マレーシア) 〔香川県 〔愛知県 〔香川県 農組法人東山産業〕 永井養鶏園〕 農組法人東山産業〕 16/2〜17/7 17/3〜18/2 18/1〜19/4(予定) (東ティモール) 〔奈良県 ヒグチファーム〕 18/1〜19/4(予定) (フィリピン) 〔愛知県 永井養鶏園〕 18/1〜19/4(予定) (マレーシア) 〔佐賀県 〔愛知県 〔愛知県 黒木牧場〕 小笠原牧場〕 小笠原牧場〕 16/2〜17/4 17/3〜18/6(予定) 18/2〜19/4(予定) (フィリピン) (フィリピン) (フィリピン) (フィリピン) (パプアニューギニア) ・養鶏<5名> Mr.Manuel Directo Blanes Mr. Rusiat Kunai Vuvu Mr. Yusmin bin Yusof Mr. Carlito Tiago da Conceicao Costa Mr. Ronnie Elopre Jamalon (パプアニューギニア) ・酪農<3 名> Mr.Leam Bin Darasau Mr.Sriprasarn Porntawee Mr.Muhammad Saeed (タイ) (パキスタン) − 4 − 研修訓練事業 ・畜産<2 名> Mr. Willie Balus Mr. Alphonse Kauori 〔兵庫県 〔兵庫県 ㈱なかやま牧場〕 ㈱なかやま牧場〕 17/2〜18/4 18/2〜19/4(予定) (インドネシア) 〔愛知県 〔愛知県 〔愛知県 〔愛知県 山本園芸〕 石本園芸〕 山本園芸〕 石本園芸〕 16/3〜17/4 17/3〜18/6(予定) 18/2〜19/4(予定) 18/2〜19/4(予定) Mr. Sylvester Mamoi (パプアニューギニア) 〔兵庫県 ㈱なかやま牧場〕 16/2〜17/4 Mr. Tony Porony (パプアニューギニア) 〔愛知県 藤井牧場〕 16/3〜17/4 Mr.Alexius Gadong Ronny Bin Mr. Liyana Ralalage Rathayake (マレーシア) 〔愛知県 〔愛知県 藤井牧場〕 藤井牧場〕 17/3〜18/6(予定) 18/2〜19/4(予定) (インドネシア) 〔愛知県 〔愛知県 〔愛知県 吉田園芸〕 吉田園芸〕 吉田園芸〕 16/3〜17/4 16/3〜17/4 17/3〜18/6(予定) (スリランカ) 〔愛知県 吉田園芸〕 18/2〜19/4(予定) (インドネシア) 〔兵庫県 〔静岡県 〔兵庫県 〔兵庫県 〔静岡県 竹田農場〕 土屋ライス〕 竹田農場〕 竹田農場〕 土屋ライス〕 16/2〜17/5 16/6〜17/9 17/2〜18/4(予定) 18/2〜19/4(予定) 18/2〜19/4(予定) 〔香川県 〔香川県 〔香川県 竹内農場〕 竹内農場〕 竹内農場〕 16/2〜17/6 17/2〜18/4(予定) 18/2〜19/4(予定) 〔茨城県 〔愛知県 〔宮城県 〔愛知県 〔宮城県 〔宮城県 藤井養豚〕 堤畜産〕 ㈲久保畜産〕 堤畜産〕 ㈲久保畜産〕 日向養豚〕 14/9〜17/9 15/2〜18/2 16/2〜19/2(予定) 16/6〜19/6(予定) 16/6〜19/6(予定) 16/6〜19/6(予定) 〔愛知県 〔宮城県 〔宮城県 堤畜産〕 日向養豚〕 ㈲久保畜産〕 18/1〜21/1(予定) 18/2〜21/2(予定) 18/2〜21/2(予定) (パプアニューギニア) (パプアニューギニア) ・菊栽培<4名> Ms. Mr. Mr. Mr. Fina Nurfinawanti Iwan Setiawan Marthin Gustaf Kalempouw Ida Sutrisno (インドネシア) (インドネシア) (インドネシア) ・肥育牛<4 名> (スリランカ) ・観葉植物栽培<4名> Ms. Epinawati Girsang Mr. Charles Stevanus Basel Mr.Kuncoro Murti Mr. Wasala Atapattu Mudiyanselage Pus (インドネシア) (インドネシア) ・稲作蔬菜<5名> Mr. Setiyawan Yuwono Mr. Amin Thohari Mr.Ali Mohamad Razif Bin Mr. Masruri Alzailani Mr. Ade Kosana (インドネシア) (マレーシア) (インドネシア) (インドネシア) ・有機野菜栽培<3 名> Mr. Juatim Sipin Mr. Joanes Balus Mr. Musdi Bin Marhama (マレーシア) (パプアニューギニア) (マレーシア) 【Ⅱ.技能実習】 ・養豚〈9 名〉 Mr. Mr. Mr. Mr. Mr. Mr. Mr. Virgilio B. Bayot Jr. Morales Roger L. Ryan Jalando On Relatos Morales Milco Asnain Noblezada Hanes M. Inigo Isidro Batas Jeffrey Ocumen Mr. Arnold Echague Dadaya Mr. Patrick Bin Dolinting (フィリピン) (フィリピン) (フィリピン) (フィリピン) (フィリピン) (フィリピン) (フィリピン) (フィリピン) (マレーシア) ・養鶏〈3名〉 Mr. Solihin Hidayat Mr. Dave D. Panganoron (インドネシア) (フィリピン) − 5 − 〔香川県 農業法人東山産業〕 〔香川県(有)宇摩ポウトリー〕 15/3〜18/2 16/2〜17/9 研修訓練事業 Mr. Azrin Bin Amir (マレーシア) 〔香川県 農業法人東山産業〕 17/2〜20/2(予定) (マレーシア) (フィリピン) 〔大分県 坂本牧場〕 16/6〜19/6(予定) 〔大分県(有)アイ・アイ・ディ〕 16/2〜18/1 〔大阪府 岡牧場〕 16/2〜19/2(予定) (マレーシア) 〔大分県 ㈲アイ・アイ・ディ〕 17/2〜20/2(予定) (インドネシア) 〔愛知県 山本園芸〕 16/2〜19/2(予定) (タイ) 〔佐賀県 稲毛農園〕 16/2〜19/2(予定) (インドネシア) 〔愛知県 尾崎農園〕 17/1〜20/1(予定) (インド) 〔兵庫県 〔兵庫県 米口グリーン〕 米口グリーン〕 18/2〜21/2(予定) 18/2〜21/2(予定) ・酪農〈4名〉 Mr. Eery Saigol B Duari Mr. Teebklang Jukree Mr. Lorenzo G. Amangan Mr. Abdul Ajak Mohd.Izzuddin Bakthi Bri (タイ) ・菊栽培〈1名〉 Mr. Anggun Gunawan ・みかん栽培〈1名〉 Mr. Jankom Khet ・イチゴ栽培〈1名〉 Mr. Padalegi Semuel Hendrik ・花苗・野菜〈2名〉 Ms. Nidhu Maria Joseph Ms. Jessica Fragio Lim (フィリピン) 3. 工業技能研修事業 開発途上国が産業のハイテク化を推し進める中で、先進諸国での当該技術の習得を希望する青年は 少なくない。その一方で、日本では頒布されて久しい工業技術も途上国では依然として多くの地域で 不足し必要とされている。オイスカでは、工業技術の領域を広げ、そうした様々なニーズに対応する ため、昨年度より工業研修に技能実習制度を導入した。これにより研修(実習)員は最大3年間の滞在 が可能となり、より徹底して当該技術の習得に励むことが可能となる。本年度受入れた研修(実習)員 は以下のとおりである。(4 ヶ国 42 名) Mr. Gandeza Chrispino Sumeldan Mr. Colangan Ariel Lumatac Mr. Khairil Azman Bin Abd Radzai Mr. Nur Adam Mustapha Bin Mustapha Mr. Haryanto Bin Pejar Mr. Mohd Fafuan Hazim Bin Zulkipli Mr. Mohamad Asri Bin Ahmad Mr. Asyraf Samir Bin Zulkifli Mr. Zainudin Bin Jaapar Mr. Mohd Zulkifli Bin Mohd Johari Mr. Mohd Hidzir Bin A. Kadir Mr. Muhammad Firdaus Bin Jamaludin Mr. Perocho Jones Baluya Mr. Dabbay Arman Cruz Mr. Baggas Elmer Emilio (フィリピン) 鋳造 ㈱クボタ鋳造〔山梨県〕 15/11〜18/11(予定) (フィリピン) 鋳造 ㈱クボタ鋳造〔山梨県〕 15/11〜18/11(予定) (マレーシア) 建設機械 施工中村建設㈱〔静岡県〕 16/05〜19/05(予定) (マレーシア) 建設機械 施工中村建設㈱〔静岡県〕 16/05〜19/05(予定) (マレーシア) 建設機械 施工中村建設㈱〔静岡県〕 16/05〜19/05(予定) (マレーシア) 建設機械 施工中村建設㈱〔静岡県〕 16/05〜19/05(予定) (マレーシア) 建設機械 施工中村建設㈱〔静岡県〕 16/05〜19/05(予定) (マレーシア) 溶接 中村建設㈱〔静岡県〕 16/05〜19/05(予定) (マレーシア) 機械加工 ㈱浜松メカテック〔静岡県〕 16/05〜19/05(予定) (マレーシア) 機械加工 ㈱浜松メカテック〔静岡県〕 16/05〜19/05(予定) (マレーシア) 機械加工 ㈱浜松メカテック〔静岡県〕 16/05〜19/05(予定) (マレーシア) クリーニング 新日本ウェックス㈱〔愛知県〕 16/05〜18/05 (フィリピン) 自動車整備 仙台トヨペット㈱〔宮城県〕 (フィリピン) 自動車整備 仙台トヨペット㈱〔宮城県〕 16/07〜18/07(予定) (フィリピン) 鋳造 ㈱クボタ鋳造〔山梨県〕 16/10〜19/10(予定) − 6 − 16/07〜18/07(予定) 研修訓練事業 Mr. Mohammad Ahsan Ullah Bhuiyan Mr. Mohammad Kamrul Islam Bhuiyan Mr. Mohd Norhazrin Bin Nordin Mr. Md Firdaus Bin Md Nor Mr. Azrulaffandi Bin Jasmane Mr. Mohd Ab Razak Bin Mohd Noor Mr. Abdul Fatah Bin Abd Aziz Mr. Muhammad Hazrul Bin Hassan Mr. Tejero Rolly Molina Mr. Colet Hamilton Colas Mr. Verzola Aristotle Banisal Mr. Adame Gaylord Califlores Mr. Taberdo Marlon Lopez Mr. Oliveros Osbert Villacillo Mr. Turalba Arnel Juan Mr. Bayle Tristan Castillo Mr. Dickenson Arlan Masaoay Mr. I Wayan Juni Mertasa Mr. Paidi Sanjaya Mr. Bilgera Nicanor Billedo Mr. Castro Mayer Daoan Mr. Tamo Maynard Lopez Mr. Ayco Raymond Blaza Mr. Divina Avelino Segundo Mr. Pilor Jenodine Franco Mr. Claor Sherwin Artienda Mr. Berce Butch Sevilla (バングラデッシュ) 印刷 プリテック㈱(愛知県〕 17/05〜20/05(予定) (バングラデッシュ) 印刷 プリテック㈱(愛知県〕 17/05〜20/05(予定) (マレーシア) 機械加工 ㈱浜松メカテック〔静岡県〕 17/05〜20/05(予定) (マレーシア) 機械加工 ㈱浜松メカテック〔静岡県〕 17/05〜20/05(予定) (マレーシア) 機械加工 ㈱浜松メカテック〔静岡県〕 17/05〜20/05(予定) (マレーシア) 機械加工 ㈱浜松メカテック〔静岡県〕 17/05〜20/05(予定) (マレーシア) 機械加工 ㈱大洋製作所〔静岡県〕 17/05〜20/05(予定) (マレーシア) 機械加工 ㈱大洋製作所〔静岡県〕 17/05〜20/05(予定) (フィリピン) 鋳造 ㈱クボタ鋳造〔山梨県〕 17/11〜20/11(予定) (フィリピン) 塗装 鈴木サービス工場〔兵庫県〕 14/11〜17/11 (フィリピン) 塗装 鈴木サービス工場〔兵庫県〕 15/4〜18/4 (フィリピン) 鋳造 愛知製鋼〔愛知県〕 16/3〜19/3(予定) (フィリピン) 鋳造 愛知製鋼〔愛知県〕 16/3〜19/3(予定) (フィリピン) 鉄工 平井工業〔兵庫県〕 16/9〜19/9(予定) (フィリピン) 鉄工 平井工業〔兵庫県〕 16/9〜19/9(予定) (フィリピン) 鉄工 平井工業〔兵庫県〕 16/9〜19/9(予定) (フィリピン) 塗装 鈴木サービス工場〔兵庫県〕 17/2〜20/9(予定) (インドネシア) 鋳造 ㈱川西水道機器〔香川県〕 16/3〜19/03(予定) (インドネシア) 鋳造 ㈱川西水道機器〔香川県〕 16/3〜19/03(予定) (フィリピン) 鋳造 愛知製鋼〔愛知県〕 17/8〜20/8(予定) (フィリピン) 鋳造 愛知製鋼〔愛知県〕 17/8〜20/8(予定) (フィリピン) 鋳造 愛知製鋼〔愛知県〕 17/8〜20/8(予定) (フィリピン) 鋳造 愛知製鋼〔愛知県〕 17/8〜20/8(予定) (フィリピン) 鋳造 愛知製鋼〔愛知県〕 17/8〜20/8(予定) (フィリピン) 鋳造 愛知製鋼〔愛知県〕 17/8〜20/8(予定) (フィリピン) 鋳造 愛知製鋼〔愛知県〕 17/8〜20/8(予定) (フィリピン) 鋳造 愛知製鋼〔愛知県〕 17/8〜20/8(予定) 4. 海外研修員受入(組織運営・活動能力向上支援事業=外務省 NGO 事業補助金) 開発途上国における農村地域の発展は、それら諸国の経済社会の発展を推進していく上で 最も重要な位置を占めている。農村社会での中核として担っていく青年の人材育成は農村地 域の社会全体における開発に不可欠な要素であり、草の根レベルから図っていくことが必要 である。そのため、主体となり得る農村地域の青少年に対し持続可能な地域開発と農村地域 の全般的な発展に資する知識を提供し、現地リーダーとしての人材育成研修を実施した。 今年度、外務省NGO事業補助金で下記の 2 コースに分かれ 12 名の研修員を平成 17 年 4 月から平成 18 年 3 月の期間受け入れた。 農業一般コース ・農村社会の歩み、文化、日本人の農業に対する考え方や取り組み、規律などの理解。 ・環境保全型有機農業をフィールドでの作業を通して理解するための実践。 ・有機農業のいろいろな形態について学び、その基本に迫る。 ・田植えの前の準備から収穫までの一貫した稲作栽培作業内容を理解するための実践。 ・基本的な蔬菜栽培で苗づくりから栽培管理、収穫までの一貫した作業を理解するための 実践。 − 7 − 研修訓練事業 農業指導者コース ・農村社会の歩み、文化、日本人の農業に対する考え方や取り組み、規律などの理解。 ・農業指導者としての指導技術研究と実践。 ・農業経営者としてのマネージメント技術。 ・農業経営の基本的な経理業務。 【Ⅰ.中部日本研修センター】3 名 ・農業一般<2名> Ms.Domitila Kautu (パプアニューギニア) Mr.Adi Widodo (インドネシア) ・農業指導者<1名> Mr.Win Lwin (ミャンマー) 【Ⅱ.西日本研修センター】5 名 ・農業一般<5名> Ms.Swapna P.Varghese Mr.Peter Luamai Ms.Maylyn Abobo Mr.U Tun Myint Mr.Samuel Thomas Urabon (インド) (パプアニューギニア) (フィリピン) (ミャンマー) (パプアニューギニア) 【Ⅲ.四国研修センター】4名 ・農業一般<4名> Mr. Ramsanker Balakrishnan Mr.Gerson Nabon Mr.Gipi Samawandana Mr.Chamroeun Chou (インド) (パプアニューギニア) (インドネシア) (カンボジア) − 8 − 海外技術協力事業 2.海外技術協力事業 オイスカは 1966 年に第一次インド農業開発団として 17 名の篤農家を派遣し たのを皮切りに、40 年にわたる国際協力活動の過程において、時代に適応して 農村開発戦略の中身を変化させながら現在に至っている。現在では、11 ヶ国で 15 の研修センター、3 つのプロジェクトが実施されている。開発技術員の派遣 事業については、現地カウンターパートへの移管を段階的に進めてきた結果、 日本人の人員は減らしながらも効率的な運営が出来るような見通しがついてき た。業務促進事業による現地業務調整においても確認されたが、インドネシア のカランガニアル研修センターや東ティモールの地域開発研修センターも、現 在では、研修終了生によって円滑に運営されている。 特に東ティモールにおいては独立後の国家基盤に欠かすことのできない農業 を中心に据えた国内唯一の研修施設として各方面からの評価、期待とも大変大 きくなっている。各研修生の研修修了後の地域での活躍もそれを裏付けるもの となっている。 ミャンマー農林業研修センターでは土着菌を活用した有機農法の普及をカウ ンターパートである農業省の協力も得て展開しており、地元の農民らを対象と した有機農業セミナーを実施するなどの取り組みがなされている。 特定プロジェクト活動としては、外務省の日本 NGO 無償資金協力の支援を受 けてインドネシアにおいて木工技術の訓練所を開設し専門技術研修を実施して おり、机・椅子などの成果物を地域教育施設へ供与によることにより社会貢献 活動にも発展している。 1960〜70 年代は、日本から派遣された開発技術員が先頭に立って農業を実践 してきた。続く 80〜90 年代は、現地の青年を育てることを主眼においてきた。 21 世紀もすでに 5 年が過ぎ、これからは育てた人材をより広範囲においてどの ように活かして行くのか。その点で、オイスカは新たなチャレンジの時期を迎 えている。 − 9 − 海外技術協力事業 − 10 − 海外技術協力事業 − 11 − 海外技術協力事業 1. 技術員派遣事業 (1)派遣 No 氏名 年齢 出身地 担当分野 バングラデシュ 01 宮嶋秀夫 No 氏名 年齢 出身地 担当分野 フィリピン 51 富山県 運営管理 インドネシア 02 吉永秀喜 56 福岡県 運営管理 03 中垣 豊 37 京都府 農業・庶務 04 中垣アダ 45 フィリピン 調整 ミャンマー 09 石橋幸裕 41 福岡県 調整・渉外 10 渡辺重美 55 岐阜県 運営管理 11 池田広志 65 福岡県 運営管理 春日智実 33 長野県 調整・渉外 タイ 12 フィジー 13 荏原美知勝 48 東京都 運営管理 14 藤野哲夫 57 北海道 調整 05 岡村郁男 74 長野県 運営管理 パプアニューギニア 06 水口知香 32 三重県 研修・農業 15 秋山 真 32 埼玉県 運営管理 07 藤井啓介 30 兵庫県 研修・農業 16 郡司正彦 31 福島県 研修・農業 08 斉藤祐子 29 富山県 調整 17 宗像ジェイエ 35 福島県 調整・渉外 (2)機材 供与対象国 ミ ャ ン マ フ ィ リ ピ 単位 機材名 ー 灌漑施設整備、試験器具資材 ン 研修センター修築、コンピューター、デイケアセンタ ー建設、試験器具資材 東 テ ィ モ ー ル 試験器具資材 合 計 円 供与額 913,764 1,795,866 68,730 2,778,360 2. 海外研修センター運営事業 海外研修センターもしくは、研修農場に於いて農村青年に対する1年間、又は6ヶ月の 長期、或は1ヶ月の短期等各種研修訓練を実施した。農業技術はもちろんのこと勤労意欲、 責任感、時間観念、礼節等の基本的事柄を身につけることができるように厳格な生活指導 を行っている。 そのような日常生活の中から自主性の芽生えがあり、時間を活用する姿勢が生まれ、技 術を駆使する人材養成が可能となっている。更に農業経営観念を身につけることによって、 自立する農村青年が誕生し村のリーダーとして村造り、国造りに向け後輩の研修指導に努 力している。 一方日本に招聘する研修生は海外研修センターでの研修修了者の中から選考するため、 より目的に相応しい人材の選考が可能となる。 - 12 - 海外技術協力事業 (1)運営費支援事業 平成 17 年4月〜平成 18 年3月 インド 平成 17 年4月〜平成 18 年3月 東ティモール 平成 17 年4月〜平成 18 年3月 フィリピン (2)南南協力研修事業 社団法人国際農林業協力交流協会よりの支援を受けて、2 月 20 日より 28 日まで、インド ネシアのOB会研修センターよりスタッフ 3 名と日本人同行者 1 名がパプアニューギニア のエコテック研修センターを訪問し、有機農業技術、地域への稲作普及などについて実 地視察ならびに意見交換を行なった。 3.特定プロジェクト活動事業 (1) インドネシア職業木工訓練プロジェクト 2004 年の 12 月 27 日から 2005 年の 12 月 25 日にかけて、日本 NGO 支援無償資金協力贈 与契約に基づく「西ジャワ州スカブミ県における職業木工所建設・人材育成計画」が行わ れた。 完成式までに 12 名が本格的な訓練に入った。前半の訓練は、材木の見方、機材の取り扱 いについての研修を主とした。 2006 年度は9名が 2 年生となり、さらに高度な技術習得のために残留する。また、現在、 新規の訓練生5名が入所、木工訓練コースへの事前研修が行われている。 訓練生は基礎の木工技術を身につけたことによって、素材の良し悪しを見ることが出来 るようになり購入先の材店や、樹の育ちなどにも興味を持ち始めた。良質の資材は良質の 完成品が出きるということを感じ始めた研修生も増え始めた。 ここで作られた木工製品は周辺にうわさが広がり、注文も入り始めている。安価で頑丈 という庶民の気持ちを知る訓練生はそれに対応し、使いやすさ、手軽さ、などを独自に開 発し政策を始めた。 職業木工訓練および人材育成という長期的な事業であるため現時点で成果を一概に評価 することは出来ないが、訓練生の日々の授業態度は、過去見たことがないほど真面目で、 勤勉さを感じた。完成品こそまだまだ未熟なものの、製作物に対し「心をこめた」作業に 徹し、作品にその成果が現れており、インドネシア国内でよく見かける「質より量」的な 考えはここでは感じられない。 基本的には1年程度で基礎をマスターすることは可能だが、全研修生がその期間が不十 分であるとし、更に高度な技術を取得するために 2 年間コースを求めている。訓練期間に ついては今後の課題である。 県当局からは、農村青年の教育という観点においてこの事業に対し高い評価を受けてお り、事業に対する支援を約束すると言う言葉を頂いた。 次回のコースについて、2 期目の研修生は募集するまでもなく、全国から多くの問い合 わせが来ている。 - 13 - 海外技術協力事業 (2) コスモ石油エコカード基金支援プロジェクト 「定置型有機循環農業 普及事業」 場所:パプアニューギニア共和国(東ニューブリテン州) 定置型有機循環農業モデルの確立ならびにその拠点となる研修センターの自立運営の実 現を目指しコスモ石油エコカード基金支援を受け、事業が進んでいる。拠点となる研修セ ンターでは、本年度も鶏舎建設、発酵飼料肥料製造小屋等のインフラ整備に加え、スタッ フの基礎能力アップのための Diploma 研修、コンピュータ研修などを実施した。 周辺地域においては一般集落だけでなく刑務所でのでの有機農業指導、精米機自主管理 指導も実施しており、受刑者が農業技術を身につけるに従い再犯率が半減したという嬉し い成果が得られている。 また、本年からココポ町において環境問題の啓発・有機循環農 法の情報提供などを目的とした自然公園の建設にも着手するなど活動の輪が広がっている。 4.業務促進事業 (1)開発業務調整 ①派遣先:インドネシア国・研修生 OB 会研修センター 期 間:平成 17 年 9 月 28 日〜10 月 5 日 内 容:業務調整 氏 名:永石安明 ②派遣先:インド国・北インド事務所 期 間:平成 17 年 11 月 8 日〜12 月 28 日 内 容:業務調整 氏 名:木附文化 ③派遣先:マレーシア国・KPD オイスカ研修センター 期 間:平成 17 年 11 月 14 日〜11 月 19 日 内 容:業務調整 氏 名:廣瀬道男・高橋径子 ④派遣先:中華人民共和国・内蒙古砂漠化防止プロジェクト 期 間:平成 17 年 11 月 30 日〜12 月 5 日 内 容:業務調整 氏 名:中野良子 ⑤派遣先:インド国・北インド事務所 期 間:平成 18 年 2 月 23 日〜3 月 5 日 内 容:業務調整 氏 名:木附文化 - 14 - 海外技術協力事業 ■ 海外プロジェクト概要 (1) 海外事業と受入れ機関 国名 No 01 センター・プロジェクト・事務所 設立 受け入れ機関 バングラデシュ研修センター 1981.02 バングラデシュ総理府 NGO 局・農業省 チッタゴン・マングローブ植林プロジェクト 1992.07 バングラデシュ研修生 OB 会 バングラデシュ 02 01 南インド 南インド事務所 1995.04 オイスカ南インド支局 02 北インド 北インド事務所 2001.07 デリー州政府 インドネシア・OB 会研修センター 2000.02 オイスカ・インドネシア研修生OB会 カランガニアル研修センター 1988.12 オイスカ・インドネシア研修生OB会 マレーシア KPD-オイスカ青年研修センター 1989.06 農村開発協同組合(KPD) ミャンマー ミャンマー農林業研修センター 1996.06 国家経済計画省・農業公社 01 フィリピン事務所 1989.03 ボランティア・サービス調整局 03 バゴ研修センター 1981.04 バゴ市 04 ミンダナオ・エコテック研修センター 1997.04 北ザンボアンガ州政府 05 アブラ農林業研修センター 1991.04 アブラ州政府・計画開発課 カンラオン研修センター 1979.04 ビサヤ支局・研修生OB会 07 パラワン研修センター 1983.06 パラワン州政府・農業経営事務所 08 ダバオ研修センター 1984.05 コンポステラ・バレー州政府 09 ヌエバビスカヤ植林プロジェクト 1993.08 キラン・ラブグリーン開発協同組合 11 ヌエバエシア研修センター 1980.03 ヌエバエシア州政府 01 インドネシア 02 01 02 01 06 フィリピン 01 スリランカ スリランカ事務所 1993.10 オイスカ/スリランカ総局・OB会 01 タイ タイ有機農業普及プロジェクト 1992.08 オイスカ・タイ総局 01 フィジー フィジー農林業開発プロジェクト 1990.01 青年雇用機会スポーツ省 01 パプアニューギニ ア ラバウル・エコテック研修センター 1987.05 東ニューブリテン州政府 01 東ティモール 東ティモール地域開発研修センター 2001.02 オイスカ東ティモール総局 - 15 - 海外技術協力事業 (2)海外プロジェクト別−技術員・アシスタント・研修生の数 国名 技術員 現地スタッフ バングラデシュ研修センター 1 チッタゴン・マングローブ植林プロジェクト 0 南インド事務所 02 01 No 01 バングラデシュ 02 01 インド インドネシア センター・プロジェクト・事務所 研修生 男子 女子 12 21 00 05 00 00 0 02 00 00 北インド事務所 0 02 00 00 インドネシア OB 会研修センター 3 47 66 24 カランガニアル研修センター 0 11 122 14 01 マレーシア KPD-オイスカ青年研修センター 0 13 31 19 01 ミャンマー 02 ミャンマー農林業研修センター 4 16 10 10 01 フィリピン事務所 1 05 00 00 02 バゴ研修センター 1 24 04 06 03 ミンダナオ・エコテック研修センター 1 03 08 03 アブラ農林業研修センター 0 05 19 4 カンラオン研修センター 0 09 07 02 06 パラワン研修センター 0 04 01 00 07 ダバオ研修センター 0 05 00 00 08 ヌエバビスカヤ植林プロジェクト 0 14 00 00 04 05 フィリピン ヌエバエシア研修センター 0 10 02 03 01 スリランカ スリランカ事務所 0 03 00 00 01 タイ タイ有機農業普及プロジェクト 1 14 00 00 01 フィジー フィジー農林業開発プロジェクト 2 11 30 00 01 パプアニューギニア ラバウル・エコテック研修センター 2 27 173 39 01 東ティモール 東ティモール地域開発研修センター 0 13 40 8 18 210 523 119 09 合 計 - 16 - 海外技術協力事業 (3)各プロジェクト別施設の規模・耕地面積・植林可能な期間 国 No 01 名 バングラデシュ 02 01 インド 02 01 インドネシア 02 植林 規模 収容 水田 畑作 果樹 他 (ha) (人) (ha) (ha) (ha) (ha) バングラデシュ研修センター 4.0 50 2.0 1.0 0.5 0.5 7〜9 チッタゴン・マングローブ植林プロジェクト 0.15 15 0.0 0.0 0.0 0.0 6〜7 南インド事務所 自宅 35 0.0 0.0 0.0 0.0 6〜8 北インド事務所 借家 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 7〜9 インドネシア OB 会研修センター 10.0 100 0.0 2.5 1.2 1.0 10〜2 カランガニアル研修センター 2.2 42 0.2 2.0 0.0 0.0 10〜12 センター・プロジェクト・事務所 時期 (月) 01 マレーシア KPD-オイスカ青年研修センター 39.5 60 7.42 0.56 1.0 5.2 4〜8 01 ミャンマー ミャンマー農林業研修センター 6.3 45 4.0 0.3 0.0 0.0 5〜9 01 フィリピン事務所 0.05 20 0.0 0.0 0.0 0.0 6〜10 02 バゴ研修センター 26.7 20 11.1 0.5 6.0 8.6 6〜12 03 ミンダナオ・エコテック研修センター 24.0 50 1.5 5.5 8.0 4.0 6〜12 04 アブラ農林業研修センター 3.0 20 0.5 0.15 0.2 0.2 7〜10 カンラオン研修センター 2.0 33 0.62 1.0 1.0 0.6 6〜11 06 パラワン研修センター 30.0 30 3.0 1.0 0.25 1.0 6〜12 07 ダバオ研修センター 5.0 30 0.5 1.5 1.5 1.5 7〜10 08 ヌエバビスカヤ植林プロジェクト 500.0 30 0.0 0.0 0.0 0.0 6〜9 09 ヌエバエシア研修センター 5.0 45 3.9 0.5 0.4 0.2 5〜11 05 フィリピン 01 スリランカ スリランカ事務所 0.2 6 0.0 0.0 0.0 0.0 9〜1 01 タイ タイ有機農業普及プロジェクト 20.0 24 0.0 0.01 1.76 0.0 5〜8 01 フィジー フィジー農林業開発プロジェクト 11.7 100 0.0 9.0 0.1 0.6 11〜4 01 パプア ニューギニア ラバウル・エコテック研修センター 161.9 140 5.1 1.2 3.8 149.4 不定 01 東ティモール 東ティモール地域開発研修センター 10.0 45 2.5 3.0 "他は豚舎、養鶏舎,養魚池,桑畑畑、竹林、ゴム園、庭園、畜産、カカオ園などの面積を示す。 - 17 - 11〜4 海外技術協力事業 (4)海外プロジェクト事業概要 <バングラデシュ> 所在地 責任者 OISCA Training Center of Bangladesh Village East Narasinghpur, P.S. Savar, Dist. バングラデシュ 研修センター 宮嶋 秀夫 Dhaka, Bangladesh 主 要 業 務 (1) 地域青年への農業研修機会の提供 (2) 児童、及び地域住民への環境教育の提供 (3) 農業関連の事業運営に関する普及啓発 (4) 養鶏関連の事業運営に関する普及啓発 所在地 責任者 OISCA Mangrove Reforestation Project Mr. Hamidul Hoq Village Illishia, Chakaria, Cox s Bazar,Bangladesh チッタゴン・マングローブ 主 植林プロジェクト (1) マングローブ植林(今年度は19ヘクタール、25万本を植林)。 要 業 務 (2) 環境保全・地域協力、塩田(製塩)などの技術指導 (3) アクア・カルチャー・フォーレスト:マングローブ植林と魚介類の養殖・水林産物の共栄 による生態系の調査と研究 <インド> 所在地 責任者 OISCA South India Office C‑8 Jawahar Nagar Kozhikode, Mr. M. Aravind Babu Kerala 673006, India 南インド事務所 主 要 業 務 (1) パワーエレクトロニクス (2) 育苗管理 (3) 飲料水供給プロジェクト(ジャラニディー・プロジェクト) (4) 降水マネジメント (5) 災害マネジメント 所在地 責任者 OISCA North India A1/3 Panchsheel Enclave, 北インド事務所 Ms. Ritu Prasad New Delhi 110017, India 主 要 業 務 (1)「子供の森」計画 (2) 環境啓蒙プログラム - 18 - 海外技術協力事業 <インドネシア> 所在地 責任者 OISCA Alumni Association T.C. in Indonesia KP. Cimenteng RT02/05 Desa Sukamulya, Kec.Cikembar, Sukabumi 43155, 吉永 秀喜 Jawa Barat, Indonesia 主 要 業 務 (1) 研修業務: 長期及び短期の研修を実施。研修課目は、農業部門(蔬菜栽培、アグロフォ レストリー、養鶏)のほか、女性生活改善及び木工。 (2)「子供の森」計画: 2005 年度は 44 校の 13.50ha にて 10,284 本を植付け。12 月よりタイ にスタッフを 2 ヶ月間派遣し、現地のより進んだ環境教育の手法やマ ネージメントシステムについて学ばせた。 (3) TMMP: 第 2 フェーズの 2 年目。5 ヶ所の植林サイトに 270,672 本、167 ヘクタールのマン グローブを植付けた。また、3 月には各サイトの植林グループのメンバーを集めて インドネシア OB 会研修センター フォーラムを開催したが、これには地方政府の関係当局からも担当者が参加した。 (4) PFP: 開始以来 7 年目を迎えたロンボク島での植林活動が、これまでの四国支部にラブグ リーンの会や株式会社あいやが加わり、より広がりを見せた。 (5) ヤマハの森 in Indonesia: ヤマハ発動機株式会社創立 60 周年記念事業として、スカブミ 県で植林事業を開始。5 年間に 120 ヘクタールの植林を行う予 定。 (6) 職業木工訓練プロジェクト: 2004 年度日本 NGO 支援無償資金協力を利用した訓練所が完 成。9 月 29 日に完成式を開催。 (7) 学校教育支援: 四国の坂出白峰ライオンズクラブの支援を受けて、ロンボク島の小学校校 舎の増築並びに机・椅子等の教育機材の贈呈を実施。 (8) OB プロジェクト菊栽培: 2005 年度は 500 万本強の菊苗輸出を達成。センター周辺の村々 から雇用している労働者も 40 名から 50 名に増員した。 (9) アチェ津波復興支援: 2004 年 12 月の災害により家族を失った震災孤児に対する奨学金の 給付等教育支援を実施。 所在地 責任者 OISCA Karanganyar Training Center JI TP Joko Songo, km 1.2, Desa Doplang, Kec.Karangpandan, Kab. Karanganyar 57791 Mr. Ag. Mulyono Herlambang Jawa Tengah, Indonesia 主 要 業 務 (1) 研修業務: 農業経営に主眼を置いた実習及び講義。正規研修生である 20・21 期 カランガニアル 研修センター 生のほか、地方政府や高等学校、大学より委託を受けて短期研修を実 施。 (2) 緑化活動:「子供の森」計画を 2 つの小学校で実施したほか、(株)お仏壇のやま きの植林事業を 2006 年より 5 年間に渡ってラフ山の麓で行うことが 決定した。 (3) OB 農業プロジェクトへの指導: センター周辺のみならず、広く中部ジャワ州に点在する OB による農業プロジェクトへの技術的指導。野菜の種は ムルヨノ所長が経営する種苗会社 MGA で作出したものを 使用。 - 19 - 海外技術協力事業 <マレーシア> 所在地 責任者 KPD / OISCA YOUTH Training Center Jln. Lagud Seberang, W.D.T.6,Tenom, Mr. Jimil Bin Jainol Sabah, Malaysia 主 要 業 務 (1) 稲作と精米活動 (2) 食品加工−豆腐・麺・クッキー・チップス(バナナ・タピオカ)・ジャム (3) 畜産 KPD‑オイスカ (4)「子供の森」計画、及び植林活動 青年研修センター (5) 人間育成:1)動機付け教育・勤勉精神の植え付け、2)自己鍛錬、3)農業基礎、4)環境 の4科目についての KPD からの講義 (6) 農機具の管理 (7) 調理実習 (8) 販売実習:センター販売店並びに軽食堂での実習 (9) 蔬菜栽培 (10) 堆肥作り (11) 特別教科(基礎日本語・数学) (12) 果樹栽培 <ミャンマー> 所在地 責任者 OISCA Agro‑forestry Training Center Pakhangyi, Yesagyo Township, Pakokku District, 岡村 郁男 Magway Division, Myanmar 主 要 業 務 (1) 有機農法技術指導: 稲作, 麦作, 蔬菜栽培における無農薬・有機栽培の指導 (2) 畜産技術指導: 養鶏 (採卵), 養豚 (仔豚育成)において、家畜の健康・安全を保ち、かつ 作物栽培との循環可能な方法の指導 (3) 緑化活動: 主として CFP 活動、研修では育苗実習・講義 ミャンマー農林業 (4) 有機農法セミナー(普及活動): イェサジョ地域の各村長を対象に、センターにおける有 機農法(主として稲作)について講義 研修センター (5) OB 支援: 研修生 OB の自立支援を目的とした小規模貸付制度(今年度は 20 名に対して貸付、 累計 60 名) (6) 学校教育支援: 日本からの資金援助の下、小学校 3 校、保育所 1 校を建築 (7) 地域協力: WFP の資金により、イェサジョ地域に雨水収集タンク 17 基、トイレ 6 基を設置 (水資源環境、公衆衛生の改善) : Food for work (FFW), Food or Education (FFE), Vulnerable group feeding (VGF), Food for training(FFT)活動を実施 (8) 水路プロジェクト(地域協力): チンドウィン川からの灌漑水路の維持・管理 (9) 食品加工プロジェクト: 農村女性を対象とした食品加工技術および食品衛生等の推進 (10) OB 研修生の組織化: センターの現地移管を視野に入れた共同組合(チェリー)の活用 - 20 - 海外技術協力事業 <フィリピン> 所在地 責任者 OISCA House No.8 Ferns Ville Street, White Plains Subdivision, Mr. Welman N. Valencia Quezon City, Philippines フィリピン事務所 主 要 業 務 (1) プロジェクトの視察・訪問者の受け入れに伴う連絡調整 (2) 日本への研修生派遣に伴う連絡調整 (3)「子供の森」計画の総合調整 (4) 比国内政府機関や関係組織との連絡調整 所在地 責任者 OISCA Abra Agro‑forestry Training Center Mr. Delfin B. Tesoro Mudiit, Dolores, Abra, Philippines 主 要 業 務 (1) 水稲栽培指導 アブラ農林業 (2) 蔬菜栽培指導 研修センター (3) 養鶏指導 (4) 植林活動 (5) 養魚指導 (6) 養豚指導(ヤギの飼育指導も含む) (7) 地域への精米協力 所在地 責任者 OTTAA Nueva Vizcaya Reforestation Project #31, Washington Street, Aritao, ヌエバビスカヤ 植林プロジェクト Nueva Vizdaya, Philippines 主 要 業 Mr. Mario G. Lopez 務 (1) 脱穀機・小型トラクターのリース (2) 環境教育活動(森林火災の防止などについて) 所在地 責任者 OISCA Nueva Ecija Training Center Barangay Cabio,Lianera, ヌエバエシア 研修センター Nueva Ecija, Philippines 主 要 業 務 (1) 稲作・蔬菜・養豚・養鶏・養魚 (2)「子供の森」計画の調整 - 21 - Mrs. Leonila O. Santos 海外技術協力事業 所在地 責任者 OISCA Palawan Training Center Cabigaan, Aborlan, Mr. Ernest Darujuan Palawan, Philippines パラワン研修センター 主 要 業 務 (1) 稲作・蔬菜・養豚の技術指導 (2) 精米事業 (3) 植林事業(マングローブ植林・陸地での植林) (4)「子供の森」計画の調整 (5) 果樹園 所在地 責任者 OISCA‑Bago Training Center Tabunan, Bago City, 渡辺 重美 Negros Occidental, Philippines 主 要 業 務 (1) 研修業務 (2) 稲作 バゴ研修センター (3) 養豚 (4) 養鶏 (5) 蔬菜栽培 (6) デイケアセンター (7) CFP・植林 (8) 養蚕 (9) 製糸・機織 (10)シルク展示館 所在地 責任者 OISCA Eco‑Tech International School 池田 広志 P.O.Box 8, Dipolog City, Zamboanga del Norte, Philippines 主 ミンダナオ・エコテック 研修センター 要 業 務 (1) 開発教育専門学校 海外研修受入れ (2) 養豚 (3) ゴムプランテーション (4) 果樹プランテーション(マンゴー・ランソーネス) (5) 稲作 (6) キャッサバ作付け (7) 養豚自家製飼料作り (8) 山・海・丘のふるさと作り ダバオ研修センター 所在地 責任者 OISCA Davao Training Center Purok 3,Pasian, Monkayo, Compostela Valley, Philippines - 22 - Mr. Edgar A. Yonque 海外技術協力事業 主 要 業 務 (1) 蔬菜栽培 (2) 穀物(米・とうもろこし)栽培 (3) 養鶏・養豚 (4)「子供の森」計画の推進と環境保護活動 (5) 手作り紙製作(上記「子供の森」計画の活動の一環としての実施) (6) 食肉加工・保存 (7) 集約的営農指導 (8) マッシュルーム栽培 (9) 飼料配合 所在地 責任者 OISCA Canlaon Training Center Lumapao, Canlaon City, カンラオン研修センター Negros 主 Mr. Carrel D. Caduhada Oriental, Philippines 要 業 務 (1) 短期研修、稲作(168ha)、蔬菜、畜産、養蚕、種の普及、肥料の普及など (2)「子供の森」計画の推進 (3) 桑の栽培や養蚕の普及 <スリランカ> 所在地 責任者 OISCA Sri Lanka Office P.O.Box 44, Mr. Jagath Bandara Nugegoda, Sri Lanka 主 スリランカ事務所 要 業 務 (1)「子供の森」計画の推進(今年度は 42 校実施−累計では 212 校) (2) CFP 調整員会議(毎月) (3) オイスカスリランカ総局年次総会の開催 (4) 津波被災者への支援活動、復興支援活動 (5) 植林活動 (6)「子供の森」計画参加校でのフォローアップ活動 <タイ> 所在地 責任者 OISCA Thailand Organic Farming extension P.O.Box 15, Makok, Pasang, Mr. Somphong Johsen Lamphun 51120, Thailand 主 要 業 務 タイ有機農業普及 (1) 植林事業: 「子供の森」計画の植林、コミュニティ−フォレスト、苗木作り プロジェクト (2) 普及活動: 環境保護等の為のセミナー、生徒達への環境課外学習、 生徒達への環境キャンプ、校内におけるオイスカ活動展示 (3) 交流事業: 植林ボランティア等の日本からの団体の受け入れ : 他の NGO や地方自治体等との共同事業や情報交換 (4) 人材育成: キャンプを通じた子供たちの育成 (5) 地域協力: 村人への農業情報提供 - 23 - 海外技術協力事業 <フィジー> 所在地 責任者 OISCA Fiji Agro‑forestry Development Project 秋山 真 P.O.Box 495, NYTC, Sigatoka, Fiji Island 主 要 業 務 (1) 研修業務−農業、規律訓練、日本語 農業は有畜有機農業に着手。還元できる素材は還元するようにしている。 (2) 植林活動―山岳部の植林・果樹、沿岸部のマングローブ・サンゴ保全 (3) 技術指導−農業全般 (4) 地域協力(OB 支援) (5) JICA「持続可能な農村開発のための人材育成パイロットプロジェクト」 有機的な選考‐研修‐フォローアップシステムの確立 選考作業における透明性・公平性の確保 研修センター自体の自立システム確立 フィジー農林業開発 各研修の内容充実と研修者の研修成果向上 プロジェクト フォローアップの確立 「実施期間」3 年間(平成 16 年 7 月〜平成 19 年 6 月) (6) 東京海上マングローブ事業 事業内容:ビチレブ北東部にラ県地域 3 年間で 50ha 50 万本の植栽 ・サイオコ村 8ha、8000 本植栽平成 17 年 2 月に終了し平成 16 年 11 月から平成 17 年 2 月までの期 間に来年度の 24ha 分の 24,000 本のマングローブ苗を準備 (7) トヨタ環境活動プロジェクト 事業内容: 「沿岸保全のための環境教育プログラム」 事業期間:3 年間 ・サンゴ定植 14 村で約 7800 個が 80%以上定着 ・マングローブ 5 ヘクタール活着 ・平成 16 年 12 月フィジー水産省より、感謝状頂く。 (8) NGO 支援無償資金 事業内容: 「ナンドロガ・ナボサ県に於ける緑化活動啓蒙計画」 使用可能なものを分別し生ゴミや落葉を堆肥化し、これを使途し、植林する。ゴミ・緑化活動啓蒙。 <パプアニューギニア> ラバウル・エコテック 所在地 研修センター OISCA Eco‑Tech Training Centre, Rabaul 責任者 P.O.Box426, Rabaul, 荏原 美知勝 East New Britain Province, Papua New Guinea 主 要 業 務 - 24 - 海外技術協力事業 (1) 研修業務: 定置型循環有機農業を基本とした研修。 (2) 技術指導: 精米機による精米技術指導。稲作(水稲、陸稲栽培)、発酵有機肥料作り。 (3) 蔬菜栽培: 発酵有機肥料作り,発酵有機農薬作り。 (4) 畜産: 豚, 養鶏, アヒル, ウサギ, ワニ, 淡水魚養殖, 肥育・繁殖(除ワニ)。 (5) 林業: ノニ育苗,有用樹育苗,バルサ収穫,ノニジュース開発,バニラ栽培,コーヒー 栽培・加工,チョウ養殖,標本作り。 (6) 普及活動: 稲作−陸稲,於 CIS ケラバット刑務所,ポミオ地区,東シピック,マダン州, ガゼル地区(学校 3 校)。 (7) 短期研修(ADB 主催) : 4 週間の内で、稲作,蔬菜,井戸掘り,バニラ栽培,チョウ養殖 などを実施。 (8) 人材育成: ① キリスト教教育の充実(Christian Religion Education) 。1週間に 1 時 間のみ。 ② コスモ石油様よりの支援により実施できる建築研修,養鶏舎,ボカシ山屋 ③ プロジェクトマネジメントのディプロマコースを実施 <東ティモール> 所在地 OISCA East Timor Training Center Maubara, Liquica, East Timor 東ティモール 主 要 業 地域開発研修センター (1) 研修業務−農業、規律訓練 責任者 Mr. Mirandolindo A. Guterres 務 (2) 植林活動―山岳部の植林、沿岸部のマングローブ植林 (3) 技術指導−農業全般、養鶏 (4) 地域協力(OB 支援) (9)社団法人国際農林業協力交流協会(JAICAF)による専門家派遣支援事業 a. 事 業 名 :バングラデシュにおける農業機械整備指導 b. 派 遣 員:宮嶋秀夫 c. 場 所 :バングラデシュ国・ダッカ県・サバール郡・ノルシンプール d. 期 間:平成17年8月31日〜平成17年10月13日 - 25 - 人材育成事業 3.人材育成事業 1) 組織運営・活動能力向上支援事業(国際協力ボランティア受け入れ事業) 途上国での国づくり、また人間の安全保障の分野において、それぞれの農村社会の基 盤強化・発展は欠かせないものである。そうした分野での国際協力は強く求められてお り、特に紛争解決後の国づくりや地球環境の悪化による影響を受けている地域、またそ の他さまざまな理由により発展が阻害されている農村地域にあって、人材育成を含む開 発・発展のための協力活動は今後一層求められる状況にある。 しかしながら、わが国の場合、若年層の人口減少、併せて農業分野の従事者減少の影 響を受けて、こうした分野での協力要員確保は年々困難な状況となってきている。反面、 一般的な国際協力の分野での活躍を目指す学部卒者等は年々増加傾向にある。 そこで本プログラムは、学部卒者の専攻を問わず、将来NGOのスタッフとして途上 国の農村開発・発展に寄与することを目指す日本の若者を主な対象として、途上国から の技術研修員と寝食をともにしながらの実践を通じた研修の場と位置づけており、わが 国の『顔の見える国際協力』を実践していく上での人材開発の一環として、基礎的かつ 入門編としての大きな役割を果たしている。また将来、国際協力の第一線の現場を担う 人材の養成計画として、有意義なものであり、わが国の国際貢献活動に大きく寄与でき る人材の育成を目指すものである。 本年度は外務省NGO事業補助金の一部助成を得て、四国研修センターにて実施した。 ①組織運営・活動能力向上支援事業(四国研修センター) 期 間:平成17年4月1日〜平成18年3月31日 実施場所:オイスカ四国研修センター(香川県) 参加者名:1. 池之側 哲史 2. 美谷島 晶子 3. 森永 茜 4. 柳田 聡子(平成17年4月〜12月、9ヶ月) 研修内容:・社会開発論(概観・地域性等) ・国際協力の理念・意義・現状についての研修 ・農業一般(栽培から収穫・マーケティングにいたる全般)の実務研修 ・国際理解についての実践研修 ・農業経営のマネージメント研修 2)国際協力講座 in 山梨(地球環境市民大学校) 「Think locally Act Globally! 地域で考え、世界で行動しよう!」をテーマに、山 梨県で開催。1 日目は成蹊大学名誉教授廣野良吉先生の基調講演に続き、NGO・個人・現 場の立場から事例報告を発表し意見交換を行った。2 日目には、国際協力活動への参加 方法について参加者自身が考えるためのワークショップで活発な討議が繰り広げられ た。国際協力を志す参加者が将来の道を考えるよい機会を提供することができた。 期 間:平成18年2月18日〜19日 実施場所:山梨県立ゆずりはら青少年自然の里(山梨県) 参加者名:44名 - 26 - 国際交流事業 4.国際交流事業 1)海外関係者交流(受入れ) 月 日 5月16日 国 籍 9月2日 〜9月29日 7月23日 〜7月30日 3月2日 氏 名 目 的 インド ダディ・ラタンムヒニ(インド NGO ブラマクマリス 案内・懇談 副代表)他8名 バングラデシュ ラヒム・ウラー(オイスカ研修センター養鶏部門 案内・視察研修援 主任) 助 パプアニューギニ シナイ・ブラウン(パプアニューギニア公務大 案内 ア 臣)他2名 スリランカ ティラック・ウィーラシンハ(オイスカスリランカ 懇談・情報交換 会長) 2)国際交流事業 1)訪問国: マレーシア 期 間:平成17年5月12日〜5月17日 目 的:マレーシアのオイスカ活動の視察、激励 参加数:3名 2)訪問国:韓国 期 間:平成17年5月23日〜5月27日 目 的:国連・韓国政府主催第6回グローバルフォーラム参加 参加数:2名 3)訪問国:ミヤンマー 期 間:平成17年6月13日〜6月18日 目 的:ミヤンマーの開発プロジェクト視察、関係者の激励 参加数:3名 4)訪問国:インド 期 間:平成18年2月23日〜3月4日 目 的:インドのオイスカ活動の視察、今後の展開について話し合い 参加数:3名 5)訪問国:アゼルバイジャン 期 間:平成18年3月15日〜3月24日 目 的:アゼルバイジャンにおけるオイスカ活動の推進、友好促進 参加数:3名 3)親善交流事業 本年も昨年に引き続き、開発途上諸国との関係をより親密にするためにさまざまな通信 等を利用してオイスカOB及び現地OISCA支援者との交流を行った。 − 27 − 国際会議関連事業 5.国際会議事業 < 環境教育と青年育成に関する国際会議 > 主 催:(財)オイスカ 日 時:平成 17 年 7 月 24 日〜25 日 会 場:白川町町民会館(岐阜県白川町) 参加者: バングラデシュ アティア・R・アティーク(オイスカ・バングラデシュ総局会長) ヌルル・アラム(オイスカ・バングラデシュ総局事務局長) H・M・ラタン(オイスカ・バングラデシュ総局役員) サエド・ハサン・ウザル(オイスカ・バングラデシュ総局役員) 中国 陳銘全(オイスカ香港カレッジ中国駐在スタッフ) 邱岑苓(オイスカ香港カレッジ中国駐在スタッフ) フィジー チョセバ・マタウ(オイスカ・フィジー委員会議長) 香港 仇 永 平(オイスカ香港総局理事長) 楊 培 徳(オイスカ国際基金事務局長) 黒田祐之進(オイスカ中国駐在代表) インド M・アラビンド・バブ(オイスカ南インド事務所所長) カックジ・M・サリーム(オイスカ・カリカット支局会長) ユスフ・K・パラマル(オイスカ・ワヤナド支局会長) インドネシア ヨピー・バツバラ(オイスカ北スマトラ支局会長) 鈴木 智治(オイスカ・インドネシアOB会上級顧問) ラフマット・スカンタプラタ(オイスカ北スマトラ支局会員) T・デソリ(オイスカ北スマトラ支局会員) ファラス・R・D・バツバラ(オイスカ北スマトラ支局会員) 鈴木 乃理子(オイスカ会員) イスラエル ラーナン・カツィール(オイスカ・イスラエル総局事務局長) イラナ・カツィール(オイスカ・イスラエル総局会員) 日本 中野 良子(財団法人オイスカ会長) 中野 利弘(財団法人オイスカ副理事長) 中野 悦子(オイスカ・インターナショナル副総裁) 奈良 毅(財団法人オイスカ評議員) 岡田 文弘(財団法人オイスカ参事) 廣瀬 道男(財団法人オイスカ事務局長) 木附 文化(財団法人オイスカ事務局次長) 岡本 隆之(国際文化交友会常務理事) 友田 和臣(オイスカ開発教育専門学校校長) 韓国 張 奉 煥(オイスカ韓国総会会長) − 28 − 国際会議事業 ヨン・ジョーン・チョー(オイスカ韓国総会副会長) マレーシア モハメド・カレド・ノルディン(マレーシア企業家育成組合大臣) モハメド・ソフィアン・ラヒム(オイスカ・マレーシア総局副会長) ザマニ・M・ノール(オイスカ・マレーシア総局事務局長、MARA 公団理事長) マズリ・モーハン・アリアス(研修生 OB、実業家) マイモン・オスマン(MARA 公団職員) パキスタン ファワド・カーン・ヨウサフザイ(オイスカ NYFP 支局副会長) ムハマド・アリーム(オイスカ・エコロジカルスクール支局会員) タンバー・ジャバイド・ラナ(オイスカ・エコロジカルスクール支局経理) パラオ ジョニー・キシガワ(オイスカ・パラオ総局会長) フラビアン・カルロス(オイスカ・パラオ総局理事・国会議員) ミノル・ウエキ(元オイスカ・パラオ総局会長) パプアニューギニア シナイ・ブラウン(オイスカ・ラバウル支局会長、PNG 公共事業大臣) ジョン・ラビー(オイスカ・ラバウル支局副会長) パラグアイ ミチオ・タカクラ(オイスカ・パラグアイ総局会長) フィリピン アルフレド・マラニオン(オイスカ・フィリピン総局会長・国会議員) マグダレノ・コルテス(前オイスカ・インターナショナル副総裁) ディオスダド・カリンニョ(アブラ州政府行政執行官) アントニオ・マパ(オイスカ・カンラオン支局会長、前総局会長) ジェット・ロハス(イロイロ州アホイ町長) エクセキエル・マラニオン(オイスカ・サガイ支局会長) ジョセフィーナ・コルテス(オイスカ・フィリピン総局経理) デビー・ロハス(オイスカ・フィリピン総局会員) マリー・マパ(オイスカ・カンラオン支局副会長) マキ・カリンニョ(オイスカ・アブラ支局会員) スリランカ ティラク・ウィーラシンハ(オイスカ・スリランカ総局会長) 台湾 許文富(オイスカ台湾総会理事長) 蔡秋榮(オイスカ台湾総会秘書長) 内 容:2004 年 10 月開いた国際会議で、オイスカの活動の基盤となるルールを検討したが、2005 年 7 月の会議でもその詳細を検討し、相互の協力、調整の構造を強化した。特に、貧困、環境、 教育などの分野における各国における自発的な活動、あるいは、財団法人オイスカとの協力充実 を図り、よりインパクトの大きい、活動を展開するためにどのように各国の賛同者、支援者が行動する かを考えた。オイスカは、もっぱら現場における実践活動を主体とする取り組みを創立以来継続してき たが、そのような活動においては、地域的なミクロのレベルでの貢献が確認されていることにかんがみ、 これから、国際社会、政府などに対して、提言を行うことを議題とし、その提言が有効に活用される ためにどのような形とすべきかを検討した。 − 29 − 調査研究事業 6.調査研究事業 本年度は一般会計による調査研究事業の実施しなかった。 − 30 − 啓発事業 07.啓発事業 1.組織事業 組織の充実事業は各地区において活発に活動が展開され、新た に神奈川支局、福岡東支局が発会した。また、群馬、新都心、伊 豆自然塾支局が発展的に首都圏支部に統合された。 平 成 18年 3月 31日 現 在 の 組 織 は 下 記 の 通 り 。 (1)組織構成 ①支部(14支部) 1 北 海 道 支 部 横 山 清 2 宮 城 県 支 部 亀 井 文 蔵 3 首 都 圏 支 部 桝 本 晃 章 4 山 梨 県 支 部 岩 波 政 雄 5 長 野 県 支 部 塚 田 俊 之 6 富 山 県 支 部 山 田 圭 蔵 7 静 岡 県 支 部 井 上 光 一 8 愛 知 県 支 部 小 原 敏 人 9 岐 阜 県 支 部 村 瀬 恒 治 10 関 西 総 支 部 鈴 11 四 部 佐 藤 忠 義 12 西 日 本 後 援 会 川 合 辰 雄 13 佐 賀 県 支 部 長 沼 14 熊 本 県 支 部 丸 国 支 木 本 ・ 冨 士 男 文 紀 ②支局(56支局) 岩 手 県 岩手県支局 福 島 県 福島支局 茨 城 県 茨城県支局 東 京 都 東京築地支局 神奈川県 神奈川支局 長 野 県 飯田支局、上田支局、佐久支局、 諏訪支局、中信支局、長野支局 静 岡 県 磐田天竜支局、掛川小笠支局、浜北支局、 浜松支局、袋井周智支局 愛 知 県 安城支局、岡崎支局、尾張一宮支局、蒲郡支局、 刈谷支局、豊田支局、名古屋支局、西尾支局、 日進長久手東郷支局、丹羽支局、半田支局、 碧南高浜支局 三 重 県 三重県支局 ‑ 31 ‑ 啓発事業 岐 阜 県 大垣支局、可児支局、岐阜北支局、岐阜中央支局、 岐阜本巣支局、中濃支局、羽島支局 石 川 県 石川県支局 奈 良 県 奈良支局 広 島 県 広島支局 香 川 県 香川東支局、坂出支局、高松支局、 中讃支局、三豊支局、綾南支局 徳 島 県 徳島県支局 高 知 県 高知県支局 愛 媛 県 愛媛県支局 福 岡 県 甘 木 ・朝 倉 支 局 、 福 岡 東 支 局 宮 崎 県 宮崎支局、都城支局 長 崎 県 佐世保支局 大 分 県 大分支局 鹿児島県 鹿児島支局 沖 縄 県 沖縄県支局 (2)会員の動向 ①賛助会員 賛助会員の種別 Ⅰ 特別法人会員 Ⅱ 特別個人会員 Ⅲ 維持法人会員 Ⅳ 維持個人会員 Ⅴ マンスリー会員 ② 会員数及び賦課額の動向 (総括表Ⅰ及び総括表Ⅰ−1参照) 平成17年度期末の会員数は5,994件、賦課額は199,393千円となった。平成16年度 期末と比較すると、会員数は472件、賦課額は13,360千円の減少となった。詳細は以下 に示すとおりである。 1) 新入会、再入会など 平成17年度の新入会は373件(特別法人17件、特別個人5件、維持法人48件、維持 個人274件、マンスリー会員29件)、前年度の新入会より58件の減少となった。 新入会の賦課額は10,406千円 (特別法人1,940千円、特別個人250千円、維持法人 1,920千円、維持個人5,600千円、マンスリー会員696千円)となり、前年度の新入会の賦 課額より1,676千円の減額となった。 再入会は191件、賦課額では4,884千円となった。前年度の再入会の賦課額より1,062 千円の増額となった。「賛助会員に関する細則」により、前年度分の会費未納者の退会 手続きを6月に実施した。そのため、それ以降に前年度分または今年度分会費を納入 ‑ 32 ‑ 啓発事業 した会員による再入会が目立った。 種別変更は30件、賦課額では1,192千円の増額、口数については11件、賦課額では 680千円の増額となった。 2) 退会など 平成17年度の退会者数は、1,036件(特別法人24件、特別個人7件、維持法人228件、 維持個人760件、マンスリー会員17件)となり、前年度の退会者数より241件の減少となっ た。 退会者の賦課額は28,748千円(特別法人3,320千円、特別個人350千円、維持法人 9,340千円、維持個人15,330千円、マンスリー会員408千円)となり、前年度の退会者の 賦課額より5,328千円の減額となった。 種別変更は30件、賦課額では1,430千円となり、また、口数については8件、賦課額では 770千円となった。 ③ 会費の納入(総括表Ⅱ及び総括表Ⅱ−1参照) 平成17年度会計の会費納入額については、188,136千円(特別法人43,540千円、特 別個人3,200千円、維持法人68,177千円、維持個人69,287千円、マンスリー会員3,932 千円)となった。前年度の納入額と比較すると10,539千円の減額となった。 賦課額に対する納入率は約94%となった。内、93%は今年度分の会費、約1%は前年 度の会費納入によるものである。会員数が減少しているため、会費納入額は前年度より 減少しているが、納入率は前年度より約3%高くなった。 ‑ 33 ‑ 啓発事業 ‑ 34 ‑ 啓発事業 ‑ 35 ‑ 啓発事業 ‑ 36 ‑ 啓発事業 ‑ 37 ‑ 啓発事業 ‑ 38 ‑ 啓発事業 ‑ 39 ‑ 啓発事業 ‑ 40 ‑ 啓発事業 2.普及活動事業 (1) セミナー・講演会 № 組織名 事業名 月日 場所 参加 者数 1 岐阜県支部 台湾訪問団歓迎会 5 月 19 日 岐阜県千成本店 2 三重県支局 西日本研修 センター 胡暁子氏講演会 6 月 25 日 四日市市ばんこの里会館 第 1 回収穫祭 7 月 16 日 オイスカ西日本研修センター 7 月 26 日 岐阜市ぱ・る・るプラザ岐阜 500 7 月 30 日 安城市明治用水会館 160 3 4 岐阜県支部 5 安城支局 6 関西総支部 7 8 9 10 11 12 13 西日本研修 センター 西日本研修 センター 首都圏支部 四国研修セ ンター 西日本研修 センター 岐阜県支部 東京築地支 局 14 四国支部 15 愛媛県支局 16 首都圏支部 17 北海道支部 18 丹羽支局 19 茨城支局 20 西尾支局 21 豊田支局 22 首都圏支部 23 碧南高浜支 局 24 岡崎支局 25 三重県支局 26 富山県支部 日進長久手 東郷支局 27 国際フォーラム「地球の未 来に自然の叡智を」 海外から見た日本 フィリピン研修OGゾラ イダ氏交流会 第 4 回集まれ!地球体験 村 サマーナイト・フェスティ バル 第 2 回アジア・食と踊りの 夏祭り 県立教師研修 岩崎大輔氏ピアノコンサ ート 可児支局交流会 小口ゆいさんと「心和む 会」 オイスカ四国の集い 国際協力推進「愛媛の集 い」 第 2 回学校林を活用した ふるさとづくりフォーラム チャリティーディナーコ ンサート 日本人が知らない「日本の 姿」 国際協力講座の開催 ニューイヤーコンサート オイスカ野菜を使った食 事会 第 1 回「企業・労組との協 働実践実例報告会」 日本人よ!元気だせ! 日本人が知らない「日本の 姿・誇り」 第 1 回オイスカ緑のコン サート 「環境文化講演会」2006 日本人が知らない「日本の 姿」 45 150 50 8月4日 大阪国際交流センター 20 8月4日 オイスカ西日本研修センター 50 8月6日 オイスカ西日本研修センター 300 8 月 20 日 杉並区和泉中学校 250 8 月 22 日 オイスカ四国研修センター 9 月 17 日 オイスカ西日本研修センター 9 月 27 日 可児市創造文化センター 50 10 月 6 日 築地市場内東京都講堂 60 10 月 7 日 高松市 香川厚生年金会館 約 500 10 月 27 日 松山市 いよてつ高島屋 約 500 10 月 29 日 横浜市・谷本小学校 505 札幌市 220 11 月 4 日 11 月 15 日 札幌パークホテル 江南市文化会館 12 月 3 日 水戸市内 1 月 17 日 西尾市民会館 1 月 31 日 豊田市ル・ポエミ 15 200 300 200 1600 2月1日 千代田区・経団連会館 100 2月5日 碧南商工会議所 160 2月9日 岡崎市民会館 180 2 月 12 日 川越町あいあいホール 600 3 月 17 日 富山市サンシップとやま 280 日進市JAあいち尾東 160 2月7日 ‑ 41 ‑ 啓発事業 (2)体験活動・森づくり活動 組織名 事業名 月日 参加 者数 1 山梨県支部 オイスカの森 2 佐久支局 子供の森計画 3 首都圏支部 本部/山梨県 支部 谷本小学校林での植栽 ホンダ小菅村森づくり活 動(植林) 第 9 回山・林・SUN 体験 春 季 5 月 11 日 横浜市立谷本小学校学校林 5 月 14 日 山梨県北都留郡小菅村村有林 75 5 月 21 日 当別町青山中央「道民の森」 101 田植え国際交流 5 月 13 日 オイスカ四国研修センター 50 オイスカの森 5 月 13 日 北設楽郡設楽町 40 日本の森を救おう 5月6日 北設楽郡設楽町 38 オイスカの森 6月1日 甲府市・武田の杜 165 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 北海道支部 四国研修 センター 碧南高浜支 局 碧南高浜支 局 山梨県支部 岐阜県支部 西日本研修 センター 富山県支部 北海道支部 植林 場所 つぼ刈り 4 月 16 日 甲府市・武田の杜 193 5月9日 佐久市・内山相立 83 百々ヶ峰下刈 6 月 12 日 岐阜市(百々ヶ峰西峰) 脇山小学校田植え交流会 6 月 17 日 西日本研修センター 「風の子の森」整備活動 第 9 回山・林・SUN 体験夏季 6 月 26 日 7月9日 富山市下タ林 15 当別町青山中央「道民の森」 18 奈良子供の森植林 7 月 10 日 奈良県棒原町 夏野菜収穫祭 7 月 16 日 オイスカ四国研修センター 50 オイスカ土よっ子塾 7 月 16 日 オイスカ四国研修センター 5 7 月 27 日 愛媛県石手川上流水源涵養林 30 横浜市立谷本小学校学校林 60 8 月 20 日 甲府市武田の杜 105 当別町 高橋農産 138 オイスカ四国研修センター 50 17 奈良支局 四国研修 センター 四国研修 センター 愛媛県支局 18 首都圏支部 19 広島県支局 下草刈り 谷本小学校学校林内整 備・下草刈り 山・林・SUN活動 20 山梨県支部 オイスカの森 21 北海道支部 四国研修 センター こどもどろんこ塾 8 月 27 日 稲刈り国際交流会 9月3日 15 16 22 23 静岡県支部 24 徳島県支部 25 北海道支部 26 本部/山梨県 支部 27 豊田支局 29 30 四国研修 センター 首都圏支部 首都圏支部 31 坂出支局 32 富山県支部 33 四国研修セ 28 7 月 30 日 8月6日 下草刈り メダカ伊豆分室 稲刈り イベント 「山・林・SUN」体験植林 第 9 回山・林・SUN 体験 秋 季 ホンダ小菅村森づくり活 動(植林) トヨタ自動車 EX 会工機支 部芋ほり&交流会 陶小学校の生徒と稲刈り 交流 つみ木広場実施 つみ木広場実施 中国電力頓原涵養林 35 200 120 96 9 月 19 日 伊豆市堀切 10 月 8 日 徳島県勝浦郡勝浦町坂本 70 10 月 15 日 当別町青山中央「道民の森」 80 10 月 15 日 山梨県北都留郡小菅村村有林 50 10 月 15 日 オイスカ中部日本 研修センター 22 10 月 17 日 オイスカ四国研修センター 50 10 月 18 日 10 月 29 日 杉並区・和泉小学校 「山・林・SUN」体験植林 10 月 31 日 学校林「船峅ふる里の森」 10 月 22 日 森づくり活動 地球環境貢献特別プログ 10 月 27 日 ‑ 42 ‑ 9 100 横浜市・谷本小学校 505 香川県綾歌郡綾上町羽床上 127 富山市船峅地区 120 オイスカ四国研修センター 13 啓発事業 34 35 ンター ラム 静岡県支部 四国研修セ ンター メダカ伊豆分室 収穫祭 11 月 5 日 伊豆市堀切 11 芋ほり、国際交流会 11 月 5 日 オイスカ四国研修センター 50 11 月 7 日 聖カタリナ高等学校 30 36 愛媛県支局 どんぐりを育てよう!! 〜聖カタリナ高〜 37 本部 つみ木広場実施 11 月 12 日 新潟県・川口町生涯学習センタ ー 50 38 中讃支局 「山・林・SUN」体験植林 11 月 20 日 丸亀市本島 36 39 岐阜県支部 第3回百々ヶ峰桜植林 11 月 27 日 岐阜市(百々ヶ峰西峰) 110 40 首都圏支部 首都圏支部/ 本部 つみ木広場実施 11 月 19 日 羽村市・さかえ幼稚園 100 つみ木広場実施 12 月 10 日 杉並区・大宮八幡宮 150 11 月 12 日 オイスカ中部日本研修 センター裏山 41 42 豊田支局 43 関西総支部 44 愛媛県支局 45 首都圏支部/ 本部 46 愛媛県支局 47 豊田支局 関西総支部/ 本部 48 49 首都圏支部 トヨタボランティアセン ター枝打ち 「裏山の自然もっとふれ あいたいなぁ」 どんぐりを育てよう!! 〜愛大付属小〜 つみ木広場実施 第 2 回「私の青空 松山空 港 オイスカの森」 とよた・オイスカ森林塾 3月5日 神戸市北須磨小学校学校林 65 3月7日 松山市石手川上流域「オイスカ の森」 45 3 月 12 日 杉並区・和泉児童館 50 3 月 26 日 愛媛県石手川上流水源涵養林 3 月 10 日 オイスカ中部日本センター 神戸市立北須磨小学校学校林整備事業 神戸市立北須磨小学校 夕やけ小やけ森づくり活動 八王子市上恩方町 488 20 延べ 491 3.広報出版事業 (1)愛知万博参加 2005年3月25日から9月25日まで開催された愛知万博は、これまで無 かった試みとして、新しく市民社会の参加を求めた。公益活動を行うNGO・NPOの なかから30団体選抜され、1ヶ月5団体、6ヶ月交替で、会場一角の地球市民 村に設置された5つの小パビリオンに交替で出展した。オイスカは、7月に出展 の機会を得て、「土の力を取り戻せ」というテーマのもと、海外からオイスカ研 修生OBを招聘しスタッフに加わってもらって、オイスカが行っている、農業研修、 植林活動を紹介しつつ、土作りの重要性を訴えた。パビリオンの中の展示や、訪 問者に対する説明とは別に、地球市民村の中央にしつらえた野外ステージで、オ イスカは、紙芝居、ドラマ、歌、スピーチで今日の環境劣化、土の劣化、砂漠化 などの問題を取り上げ、わかりやすくその取り組みを説明し、多くの人が取り組 みに参加する大切さを説いた。 海外から参加した、研修生OB・OGは3交替で会場につめきり、朝9時から夜10 時まで30日間働き通した。この経験は、『土』というテーマについて深く考え、 勉強する機会であったと同時に、国を越えてチームを組んで、体力、精神力の限 界まで働くというよい体験であった。 また、この機会に多くの会員が手弁当で準備に参加し、それぞれの持ち味を生 かして、出展に貢献してもらった。人の力が集まり相乗効果を得るというよい経 験であった。 ‑ 43 ‑ 啓発事業 (2)月刊誌の制作・配布 誌 名:月刊OISCA 体 裁:A4/4色刷り/24ページ 概 要:オイスカの活動の近況、会員・支援者の紹介記事、時事的なトピッ クスに応じた特集記事、現場レポート、イベント参加情報等が記載 されている。8・9月は合併号として国内外の活動や決算報告、最 新会員動向などを盛り込んだ年次報告書として刊行した。 (3) APA(Asia Pacific Alliance)テレビ会議および日本語ウェブサイトの設立 1994年のICPD(カイロ人口開発会議)のフォローアップの一環として、人 口分野と開発分野の連携、および官民連携の強化を図ることを目的としてアジア 大洋州地域のドナー国(6ヶ国)で作られた民間主導のネットワークであるAP A(Asian Pacific Alliance)。今年度の事務局はオイスカが務めた。 平成17年度、日本における国内活動「小規模プロジェクト」として、ミレニア ム開発目標(以下、MDGs)が生まれた背景や今後10年間で抱えている課題に ついて広く知っていただくために、世界銀行の協力を得て全国3サイトにおいて 「テレビ会議」を実施。 主に学生を対象として、ヨルダン、バングラデシュをつなぎ、MDGsへ向け た各国の政策や民間活動の現状について生の声を聞き、今後の活動の参考とした。 また、APAが持つ英語のウェブサイトの日本語版を開設。日本国内における APA活動の広報と、MDGsに対する認識の拡大に努めた。(助成金:パッカー ド在団(米国)) http://www.asiapacificalliance.org/SITE̲Default/SITE̲Japan/Default.asp ‑ 44 ‑ 海外農漁村人材育成施設事業 8.海外農漁村人材育成事業 (1)建物設備(学校等教育施設を含む) ① 地域開発促進のための学校等教育施設建設 イ)テーポン西小学校 Thae Pon West Primary School ミャンマー、パコク県、エサジョ郡 ロ)カマンタウ小学校 Kan Ma Taw Primary School ミャンマー、パコク県、エサジョ郡 ミャンマー研修センターの近隣の村において、村人たちが資材の運搬、建設作 業の手伝いをはじめ積極的な関わりを持ち、共同作業により新校舎を建設した。村人 自慢の村づくりの象徴的な事例となった。 9.国際協力研修施設事業 (1)国際協力研修施設の借上 ①東京都杉並区和泉2丁目17番5号 敷 地 1,326.24 ㎡ 建物延 964.01 ㎡ 敷 地 965.40 ㎡ ②東京都杉並区久我山3丁目5番21号 久我山研修館用地借上 ‑ 45 ‑ 部門別会計事業 10.部門別会計事業 1)独立行政法人 国際協力機構(JICA)受託研修事業 独立行政法人 国際協力機構受託研修業務 昨年度に引き続き本年度も独立行政法人国際協力機構より研修員を受託し、農業者 育成研修・農村女性のための生活改善と地域開発研修・農村女性の生活改善と村づく り研修を実施した。第1、2回は平成 16 年度の継続事業であり、第3、4回は平成 17 年度の新規事業で上述の2コースの研修を実施した。 いずれのコースも予定どおりに研修業務が実施され、所期の目標に到達できた。研 修員による自己評価も良好で現地でも有効な技術を修得できたことに満足していた。 1)第 1 回 (1) コース名:平成 16 年度オイスカ農業者育成研修コース(第 24 回) (2) 研修期間:自 平成 17 年 4 月 1 日〜至 平成 17 年 12 月 17 日 (3) 研修場所:財団法人 オ イ ス カ 西日本研修センター 同 中部日本研修センター (4) 参加者名: バングラデシュ 1. Ms.Rehaana Parvin (21 歳) 2. Ms.Mst.Tanzina Banu (23 歳) フィジー 1. Mr.Joseva Bure Qarita (23 歳) 2. MMr.Joseva Volia Ceva (25 歳) インドネシア 1. Mr.Raden Denky Subiyanto (27 歳) 2. Mr. Einstein Betoven Estefanus (24 歳) 3. Mr. Rinduan (24 歳) 4. Ms. Endah Karyatin (20 歳) マレーシア 1. Mr. Medrus Loimon (23 歳) 2. Mr. Elvine Jomulian (22 歳) ミャンマー 1. Mr. Kan Htwe (20 歳) 2. Mr. Moe Win (23 歳) パプアニューギニア 1. Mr. Samson Lanis (21 歳) フィリピン 1. Ms. Marry Grace Ella Noche (24 歳) 2. Mr. Darwin Cayasen Siagan (24 歳) スリランカ 1.Ms. Maddumage Sumedha Karunatilake (29 歳) 2. Ms. Ruvinee Priyankari Gunasiri (31 歳) 3. Mr.Wasantha Lakshman K. Abhayadeera Litange(30 歳) − 46 − 部門別会計事業 2)第 2 回 (1) コース名:平成 16 年度オイスカ農村女性の生活改善と村づくり研修コース(第 1 回) (2) 研修期間:自 平成 17 年 4 月 1 日〜至 平成 17 年 12 月 17 日 (3) 研修場所:財団法人 オ イ ス カ 四国研修センター (4) 参加者名: バングラデシュ 1. Ms. Anjuman Ara Perven (29 歳) 2. Ms. Kamana Rani Saha (27 歳) インドネシア 1. Ms.Siti Halimah (19 歳) 2. Ms.Eni Robiyatin (27 歳) ネパール 1. Ms.Jau Maya B.K. (26 歳) 2. Ms.Hira Kumari Dhakal (27 歳) マレーシア 1. Ms.Alila Binti Uloh (22 歳) 2. Ms.Chentia Binti Martin (20 歳) ミャンマー 1. Ms.Ei Eithaw (22 歳) 2. Ms.Khin Htar Mon (24 歳) パプアニューギニア 1. Ms.Joan Vicka Talele (20 歳) 2. Ms.Joseph Wasita (21 歳) 3. Ms.Tulai Paula Sasanbi (35 歳) フィリピン 1. Ms.Mariedeth H. Florida (27 歳) 2. Ms.Matavia V. Rudylin (23 歳) 3)第 3 回 (1) コース名:平成 17 年度オイスカ農業者育成研修コース(第 25 回) (2) 研修期間:自 平成 18 年 1 月 18 日〜至 平成 18 年 3 月 31 日 (3) 研修場所:財団法人 オ イ ス カ 西日本研修センター 同 中部日本研修センター (4) 参加者名: バングラデシュ 1. Ms. Nazma Khatun (31 歳) 2. Ms. Shaheen Akter (23 歳) フィジー 1. Mr.Tuva Macamaca (24 歳) 2. Mr.Beledradra Nabaki Navuranihina (20 歳) 3. Mr.Gabriel Jone Coster (22 歳) ミャンマー 1. Ms. Pho Myar (22 歳) 2. Ms. Thin Thin Swe (25 歳) 3. Ms. Htein Lin (26 歳) パプアニュギニア − 47 − 部門別会計事業 1. Mr. Benson Pakana 2. Mr. Alois Ainui Rumet 3. Mr. Philip ǸDruwen Buai フィリピン 1. Mr. Jeremy Yogore Demanoy 2. Mr. Giovanni Salomon Jamamawe スリランカ 1. Ms. Marasinghe Dinusha Jayasundara 2. Mr. Balasuriya Mudiyanselage Bandara 3. Mr. Perumapperuna Arachchige Karunatillake (27 歳) (25 歳) (37 歳) (23 歳) (23 歳) (29 歳) (30 歳) (32 歳) 4)第 4 回 (1) コース名:平成 17 年度オイスカ農村女性の生活改善と村づくり研修コース(第 3 回) (2) 研修期間:自 平成 18 年 1 月 18 日〜至 平成 18 年 3 月 31 日 (3) 研修場所:財団法人 オ イ ス カ 四国研修センター (4) 参加者名: バングラディシュ 1. Ms. Muhsina Parvin (27 歳) 2. Ms. Nafsia Akter (20 歳) インドネシア 1. Ms.Fortuna Fitriani (26 歳) 2. Ms.Titin Sutinah (20 歳) 3. Ms.Triyas Indarti (19 歳) モンゴル 1. Ms. Gerelinaa Dorjradan (33 歳) 2. Ms. Indraa Dashnyam (32 歳) ネパール 1. Ms. Bindu Pandit (Thapa) (28 歳) フィリピン 1. Ms.Bishan Alagao Carmala (23 歳) 2. Ms.Acmidah Ampao H. Ismael (23 歳) パプアニューギニア 1.Ms.Hirongopa Shirley Hopa (30 歳) − 48 − 部門別会計事業 2)アジア太平洋緑化運動「苗木一本の国際協力」事業 「森林の大切さ、その役割および植林等の国際協力の重要性を幅広く国民に啓発すると ともに、アジア太平洋の青年たちが推進しようとする緑化運動に支援・協力する」ことを 目的に 1980 年にスタートした本キャンペーン事業も、開始以来 26 年が経過した。 また、オイスカの国際活動 30 周年を機に新たなプログラムとして開始した「子供の森」 計画も 15 年が経過し、その活動は拡大しつつあり 世界 25 ヶ国、総参加学校数 3,084 校 となった(17 年度の新規参加校は 115 校)。以前からプログラムに参加していた学校の中 には森が既に育っているが、そうした参加校においても植林活動だけでなく、環境絵画コ ンテストや、地域の古老に森の話を聞く会を開くなど緑の大切さを実感する様々な活動を 行っており、まさにその活動は量から質へシフトしている。このように植林活動が一段落 したところでも当初の趣旨に合った活動が行われるなどプログラムの幅がかなり広がって きた。「子供の森」計画親善大使赤井英和氏もパプアニューギニアでの植樹を行ったほか、 講演など折に触れて同計画の紹介をするなど本年度も積極的な広報普及活動に尽力いただ いた。 「苗木一本の国際協力」運動全体としても、本年度も一般会員や企業、労働組合の寄付、 更には日中緑化交流基金といった公的助成も得て、禿山での植林だけでなく地域住民や子 どもたちへの環境学習に力点を置いた活動が広がりつつある。 1.技術協力事業 (1)技術協力事業(プロジェクト支援) ①フィジー環境教育支援事業 「トヨタ環境活動助成プログラム」の支援を受け、ビチレブ島南西岸を対象に平成 15 年 12 月より 3 年計画で同事業はスタートした。本事業の参加体験型環境教育が行われるこ とにより対象地域住民が主体となって環境保護・保全活動に取り組めるようになることを 目的とし、マングローブ植林やサンゴ増殖活動への参加を通じて住民の有効な体験型環境 教育につながると共に、沿岸保全の実質的な成果をあげつつある。17 年度の具体的な成果 として、沿岸 19 村で合計 7,002 個のサンゴ定植実施(85%以上の生存率)、ジャイアント クラム増殖、マングローブ約 18,800 本の植林と保全(約 9.4ha)を行った。このうち 5 村 〔計2ヘクタール〕についてはフィジー政府・対象県行政等と連携し、外部者の侵入を禁止す る Marine Protected Area (MPA:海洋保全地域)を 5 箇所設置してサンゴの人工増殖に頼るだけ でなく、サンゴが自力で自然再生できるような環境を整えることができた。 ②東京海上日動マングローブ植林支援事業(海の森マングローブ植林プロジェクト) 東京海上日動火災保険㈱より支援を受けて実施する同事業は、平成 16 年度から第 2 期 − 49 − 部門別会計事業 5 年間継続事業としてインドネシア、タイ、フィリピンそしてフィジーの 4 カ国での植林 活動をスタートした。目標植林面積は合計 1,200 ヘクタール。17 年度は 4 か国合計で 39 3 ヘクタール(内訳インドネシア 167 ヘクタール、タイ 100 ヘクタール、フィリピン 105 ヘクタール、フィジー21 ヘクタール)の植林を行った。初年度とあわせて第 2 期では総 計 573 ヘクタールの面積を植林したことになる。 ③日中緑化植林支援事業 日中緑化交流基金助成のもと本年も中国緑化基金会を現地カウンターパートとして中国 においての植林が実施された。 まず 3 年目を迎えた貴州省貴陽市花渓区花渓ダムにおける植林計画は所期の目標を達成、 植林を行った地区保育に力を注いだ。 2 年目を迎えた「重慶直轄市における長江上流水土流出を改善する植林事業」について は 49ha に香椿、香樟、刺桐など 98,000 本を植樹、植林活動には日本から静岡県支部代表 10 名と中国在住のオイスカ関係者 5 名が参加、地元高校生、林業局職員などを含め 120 名が植林を実施した。 また新たに貴州省安順市にある黄果樹滝の水涵養が少なくなり石漠化が一段と進んでい る黄果樹地域に「貴州省黄果樹地域における石漠化を改善する植林事業」を立ち上げ、樟、 女貞など 34ha に 56,000 本の植樹が行われ中国一といわれる黄果樹滝の保護と石漠化を改 善するため、荒廃した山での植林が推進された。 ④中国湖北省宣昌市植林事業 中国湖北省宜昌市で株式会社ツムラの支援協力のもと 2 年目を迎えた「宜昌生態保護」 プロジェクトは 70ha に渡り 95,000 本の植林を実施した。 植林には本年も株式会社ツムラの社員を中心に平成 17 年 11 月に日本から植林ボランティ アを派遣して行われた。 ⑤バングラデシュ・マングローブ植林事業 92 年度からチッタゴン・チョコリア地区でマングローブ植林活動を実施しており、昨年 度も UI ゼンセン同盟の支援を受けて継続実施した。本年度実績は 12 万本、12 ヘクタール (補植含む) 。UI ゼンセン同盟の支援も 10 周年を迎え、ボランタスチーム派遣の際に記念 式典を実施した。 ⑥スカブミ県 植林プロジェクト ヤマハ発動機㈱・ヤマハ㈱との協働でインドネシア国 西ジャワ州 スカブミ県 チタ プス村において、平成 17 年 11 月から 5 ヵ年間総面積 120 ヘクタールの植林プロジェクト を開始した。プロジェクトでは、小中学校単位で子どもたちに植林参加してもらうととも − 50 − 部門別会計事業 に、関連する様々な環境学習の機会を提供するなど子どもの参加を促進する。平成 17 年度 は 6 つの学校に参加してもらい果樹など計 2360 本(約 2 ヘクタール)の植林を行った。 ⑦スリランカ ゴール津波防災林造成事業 2004 年 12 月末のスマトラ沖大地震による津波で大きな被害を受けたスリランカ南部、 ゴール県の海岸において、(社)国土緑化推進機構の緑の募金よりの助成を受けて防災を目 的とした植林を実施した。 ⑧その他のプロジェクト支援活動 ・フィリピン、ルソン島中部(ヌエバビスカヤ)植林計画プロジェクト 電力総連支援により本年度も植林並びに防火帯の維持管理作業が行われた。周囲は依然と してはげ山の連続であり、森林火災の危険と隣あわせであるが、地域住民の自衛消化隊の 結束も硬く、植林地では迅速に対応できる体制が確立されている。 ・フィリピン、ルソン島北部(アブラ)水源涵養林プロジェクト レナウン労働組合の支援により水源涵養林および自立に向けた収入となる果樹の植林、さ らにはその管理作業が行われた。 電力総連のツアーは平成 17 年度で 10 周年を迎え、記念式典には州知事等政府関係者も招 かれ、長年の支援に対する感謝が述べられた。アブラへもレナウン労働組合、さかえ幼稚 園より例年通り視察団が派遣された。 (2)海外派遣研修事業 独立行政法人環境再生保全機構(地球環境基金)が実施するプログラムである地球 環境市民大学校・海外派遣研修の案件を受託し、下記のとおり実施協力した。 期 間:平成 17 年 8 月 31 日〜9 月 12 日 派遣国:東ティモール及びインドネシア 参加者:選考された NGO 関係者等 6 名 (別途主催者側から 2 名、オイスカから森田章地域第 2 部主任が引率) 内 容:派遣国にてピースウィンズジャパンや国際開発センターなど 8 の環境、 開発系NGO、国際機関支援の現場視察を中心に関係者との意見交換 等を実施。 (3)「子供の森」計画推進事業 ①認定校支援 「子供の森」計画を本格的に展開し始めて 15 年目。「子供の森」計画への参加校 は年々拡大しており、17 年度末現在では 25 の国と地域 3,084 校が参加するまでに なった(17 年度の新規参加校は 115 校、植林本数 212,500 本、面積 130ha)。 昨年度に引き続支援者数の減少により参加校の活動規模は必ずしも拡大したとは − 51 − 部門別会計事業 いえないが、国土緑化推進機構や国際緑化推進センター等公的な助成も得て、限ら れた財政支援を最大限に活かし、専門家を長期に亘って派遣したり、南・南協力に よる調整員の研修プログラムを実施したりするなどして、更なる質の充実に心がけ た活動を行った。 植林活動を通した、自然と人間生活の深いかかわりについて学び、自然を大切に する心を育むための環境教育活動にも力を入れ、自然体験活動の実施、ゴミ分別活 動、堆肥作り、有機農業の実践など関連する活動も併せて行った。こうすることに より環境保全の意義を包括的に理解体験でき、植林活動を一通り終えた参加校であ っても森を舞台にさまざまな関連の活動を行うことが可能となる。今後もこうした 関連活動を有機的に連関させて実施することにより、子供たちへの体験型環境学習 としての成果をあげていきたい。 ・カンボジア、マングローブ植林事業 国土緑化推進機構(緑の募金事業)の支援を得て平成 17 年 10 月から平成 18 年 8 月 にかけてカンボジアの四大海岸線のひとつ、コーコン県内、ピーム・クラソップ野生動植物 保護地区の一部 30ha において実施予定。意識の高い地域住民グループや学生等の参 加を得て、平成 17 年度は 10ha において植林を実施した。 ・フィリピン、ルソン島北部地域における学校林造成および体験型環境教育活動 地球環境基金の助成を受け、フィリピン・ルソン島北部における学校林造成および体験 型環境教育活動を実施した。内容としては植林を重視したもので、植林、管理作業の他、 苗床の設置、環境キャンプ等を行なった。 ・マレーシア・サバ州コミュニティ造林推進事業 東京都の助成を受け、マレーシアでのCFP活動の活性化と、更なる展開を目的として 実施された。各学校での植林活動はさることながら、担当教師を集めて効果的な活動方 法やCFPについての理念を深めるためミーティングやセミナーを行った。その他にもCFP 参加校にて環境キャンプの実施や、コーディネーターの能力向上にも努めた。 ・インド・ハリヤナ州「子供の森」計画調査事業 国際協力銀行からの融資を受け、ハリヤナ州政府森林局が実施するハリヤナ州森林資 源管理・貧困削減事業のうち、学校での植林および環境教育活動部分をオイスカ北インド 支局が担当。その調整、モニタリングとCFPマニュアルの作成を行なった。 ・海外からの支援者への報告 昨年に引き続き、支援者への活動報告や会計報告の質を高めるためワークショッ プ等による現地調整員への研修に努めた。報告類もウェブサイト、メールマガジン、 − 52 − 部門別会計事業 そして機関紙「ラブグリーン・ニュース」、活動案内など活用した。会員のみならず、 一般寄付者やベルマーク寄付などを通じての小額寄付者にも伝えることができるよ う努めた。また、海外から来日した現地スタッフによる報告会なども催し、生の声 を届ける機会も他事業と共同する形で行った。 ・専門家・指導員派遣事業 現地調査及び業務の調整を目的とし、下記の専門家・指導員派遣を実施した。 ①期 間:平成 17 年 6 月 6 日〜8 月 20 日 派遣国:マレーシア 派遣者:鈴木 内 宏紀(地域第1部) 容:東京都助成事業 業務調整、CFP活動モニタリング、環境教育活動 の実施 ②期 間:平成 17 年 10 月 6 日〜10 月 12 日 派遣国:フィリピン 派遣者:狩野 内 ③期 ますみ(地域第1部) 容:地球環境基金助成事業 業務調整 間:平成 17 年 9 月 4 日〜12 月 20 日 派遣国:インド 派遣者:鈴木 内 宏紀(地域第1部) 容:JBIC支援案件CFPマニュアル作り、業務調整 ④期 間:平成 18 年 1 月 15 日〜1 月 31 日 派遣国:タイ 派遣者:永石 安明(地域第1部) 内 容:CFPコーディネーター研修のモニタリング、評価 ⑤期 間:平成 18 年 2 月 13 日〜3 月 8 日 派遣国:フィリピン 派遣者:鈴木 内 宏紀(地域第1部) 容:地球環境基金助成事業 業務調整、CFP活動モニタリング、環境セ ミナーの実施 ・CFPコーディネーター研修事業(タイ) 平成 18 年 1 月 15 日〜1 月 31 日の間、首都圏支部の助成を受け、タイ各県におい てCFPコーディネーター研修が実施された。この研修には平成 17 年度より新たな 体制でスタートしたマレーシア・サバ州から研修センター所長はじめ 4 名のCFP 担当者が参加。また南・南研修で 1 ヶ月前よりタイでCFP研修を受けていたイン ドネシア人スタッフ 1 名も参加し、タイ各地で環境キャンプや農業実習との融合、 報告書の作成法等一連の活動を体験した。最後の一週間は首都圏支部副会長も参加 − 53 − 部門別会計事業 し、研修の完成度の高さを高く評価された。帰国後のそれぞれの活動が期待される。 3.啓発普及事業 ・「育てる会」の活動 本年度も、各グループが写真展など独自の活動をおこなった。支援者の方々に個別 に訪問、活動を報告するなど継続率の向上に貢献したグループもあった。 ・街頭キャンペーン等の実施 各地区の支部支局、育てる会等を中心に全国的に街頭募金や訪問による支援者募集 等が活発に展開された。 平成 17 年度に実施された街頭募金活動・( ) 内は回数 長野県(6) 山口県(3)……合計 9 回 ・各種イベント等への参加 みどりの日などの記念日や、季節行事など各自治体や各種団体が主催するさまざ まな催しに積極的に参加し、パネル展示などでPRを行った。 ・広報、その他 「ラブグリーン・ニュース」を 2 回発行。また、各種出版物や会合等を利用して、 積極的に広報・啓発活動を展開した。ラブグリーン・ニュースや活動案内は英訳 も試みた。 各種メディアによる記事掲載、報道も多くなされた。(詳細略) 書き損じはがき、ベルマークの回収運動を広く全国的に呼びかけ、多くの成果 を上げた。継続されたベルマーク収集による支援活動は全国の多くの学校生徒・ 児童の支持を受け友愛援助全体の1/3 に達する申請がなされた。総合的な学習の 時間で学んだことから「自分達に何が出来るか」を考え、ベルマーク運動に参加 する学校などもあり、ボランティアに関する体験学習の機会を提供できた。 国内では以上のようなさまざまな活動を実施し支援者の募集、拡大に取り組んだ。しか し、支援者件数は減少している。一方、大口の支援や寄付は増加している。企業団体によ る大口の支援では、グリーンコインキャンペーンやリサイクルなどを消費者に呼びかけて の寄付が引き続きあったほか、商品の売り上げの一部を寄付にあてるなどといった寄付も 増えている。 4.グロ−バル「子供の森」基金 「子供の森」計画への参加要請に積極的に対応し、併せて地球規模での緑化再生に向 けてより効果を高めるための安定した支援ができることを目的に、99 年度から本基金を − 54 − 部門別会計事業 設置、参加募集を開始した。これは一件 100 万円以上で募集するもので、参加者には参 加者名を冠した基金として永久登録し、毎年その果実をこれらの事業に活用するもの。 平成 17 年度、新たに匿名での「子供の森」基金が 2 件参加登録された。 なお、オルビス「子供の森」基金、髙島屋「子供の森」基金、片山初女「子供の森」 基金、ビームス「子供の森」基金、モンテローザ「子供の森」基金には増額支援がなさ れた。これにより、17 年度末現在の登録基金数は 28 件(総額 114,630,106 円)となっ ている。 − 55 − 部門別会計事業 3)アジア太平洋緑化推進運動「梅田基金」事業 林業家・梅田登氏からの緑化基金の提供に伴う緑化事業であり、本年度は下記の事業 を実施した。 1.オイスカ・梅田植林プロジェクト 場 所:フィリピン・イロイロ州アホイ町(パナイ島) 開 始:1991 年 2 月 アホイ町での植林 1992 年以来、パナイ島イロイロ州アホイ町で継続事業として取り組んでいる植 林プロジェクトは本年度の植林面積 250ha の実績を加えたことで既に 1,092ha の山 林を形成した。同州においてもこれほど纏まって成功している植林プロジェクトは 他に類を見ないとして天然資源環境省ビサイヤ地区担当事務所も高く評価してい る 地元アホイ町では植林規模の拡大に伴い子供たちの環境教育の場として同プロ ジェクトを活用していくよう各小中学校に推奨している。本年度も日本からオイス カ会員をはじめオイスカ高校の学生らが現地を訪れ、地元の住民や子供たちと一緒 になって植林地での交流をおこなった。また、2001 年より毎年恒例となっている 桜美林大学学生の 1 ヶ月滞在による植林実習も予定どおり実施され、プロジェクト 内の管理に携わる地元住民との直接のふれ合いなどを通して、日頃得ることのない 異文化交流の機会をもつなど学生にとっても貴重な体験となった。 また、アホイ町長の提唱により毎年の恒例行事して始まった UMEDA‑DAY は年毎に 同町民の間に植林の大切や環境問題に対する意識を定着させてきているが、本年度 は梅田基金の提供者梅田登氏が 3 月 20 日に米寿を迎えることもあって、同日町を 上げて盛大な記念式典が開催された。梅田氏にとってはこれまでにない感慨深い記 念日となり氏からは今後も変わりない植林への強い熱意が表明された。プロジェク ト中央の展望台から望む植林地は年々濃い緑色となって周囲に拡大しており、現地 を訪れる人々に与えるインパクトは想像以上のものがある。近い将来アホイ町の残 された山林地 3000ha 全てが鬱蒼とした緑に覆われる日が必ずや訪れるであろう と関係者の期待も大きい。 − 56 − 部門別会計事業 4)フィジー農村開発人材育成事業 JICA 草の根協力事業(草の根パートナー型) 事業名:「持続的な農村開発のための人材育成パイロットプロジェクト」 失業青年を多く抱えるフィジーにおいて、農業技術研修を行い出身地域での経済的自立 を促すため国立青年研修センターが存在するが、研修生の選考・研修・終了後のフォロー アップ全ての面で機能が発揮されていない。このため以下のような活動を行うことで、研 修を終え有用な知識・技術を習得した青年男女の経済的自立率の向上を図るとともに、関 係機関の連携による農村青年人材育成システムの確立・維持を実現することを目的として、 JICA をパートナーに 16 年 7 月から 3 年計画で同事業がスタートした。 17 年度はコンピューター研修、養蜂技術研修など各スタッフ並びに研修センターのニー ズを踏まえ個別メニューを提供し、スタッフの能力強化に努めたほか、有識者による人材 育成改善委員会の開催、そして事務局レベルでの研修センタースタッフ間での定期会合を 経て、少しずつではあるが研修センタースタッフが自立・自助・自決の元に将来の研修セ ンター運営を行う意識が芽生えつつある。 − 57 − 部門別会計事業 5)スマトラ沖地震・津波災害復興支援事業 (インド) 被災直後に、南インド支局の会員の寄付により医療品や衣料、住宅資材の支援を行った。 また、津波によって大きな被害を受けたケララ州クイロン地区で、政府機関やNGOと協 力しながら、学校の校舎の補修や住宅の建設を支援。住宅建設は、南インド支局がチャリ ティーコンサートなどを開いたり、寄付金を集めることで独自にその費用を捻出した。 (タイ) ラノーン県タレーノーク村において、緊急支援として漁船 6 隻・漁具 34 隻分を提供。そ の後、漁業のみに依存しない生計手段を確立するため、①なまず養殖、②アヒル飼育、③ 山羊飼育、④カニ養殖、⑤貝養殖、⑥石鹸・シャンプー生産の 6 つのプロジェクトを、企 画立案から運営までを住民が主体になって進めている。 (インドネシア) 現地の研修生OBが中心となり、アチェ州の学校 3 校計 591 名に教科書やノートなどの 学用品を提供。また、2 校に机・椅子・整理棚・黒板・ノートなどの教材を支援した。昨 年 7 月からは、両親や親類を失った震災孤児 40 名に対し、イスラム教寄宿舎や孤児院など での受入れや就学費・生活費支援を、3 年計画で実施している。 − 58 − 参考資料 組織の運営 平成 17 年度においては理事会、評議員会、監事会等の会議を開催。その他健全なる運営 が行われた。 会議、役員、職員に関する件は次のとおりである。 1)会議の開催 ① 理事会 (1) 平成 17 年度第 1 回 理事会 日時:平成 17 年 5 月 30 日(月)14 時 30 分〜16 時 30 分 場所: 日本工業倶楽部 議題:1.平成 16 年度事業報告及び収支決算報告について 監事会監査報告 2.平成 16 年度新規賛助会員入会の承認について 3.平成 17 年度第一次補正予算(案)について 4.経理規定の改定(案)について 5.役員改選(第 37〜38 期)について 6.その他 (2) 平成 17 年度第 2 回 理事会 日時:平成 18 年 3 月 17 日(金)15 時〜16 時 30 分 場所: 都道府県会館 議題:1.平成 18 年度事業計画及び予算(案)について 2.その他 ② 評議員会 (1)平成 17 年度第 1 回 評議員会 日時:平成 17 年 5 月 30 日(月)14 時 30 分〜16 時 30 分 場所: 日本工業倶楽部 議題:1.平成 16 年度事業報告及び収支決算報告について 監事会監査報告 2.平成 16 年度新規賛助会員入会の承認について 3.平成 17 年度第一次補正予算(案)について 4.経理規定の改定(案)について 5.役員改選(第 37〜38 期)について 6.その他 (2)平成 17 年度第 2 回 評議員会 日時:平成 18 年 3 月 17 日(金)15 時〜16 時 30 分 場所: 都道府県会館 議題:1.平成 18 年度事業計画及び予算(案)について 2.その他 − 59 − 参考資料 2)役員 平成 18 年 3 月 31 日現在における当法人の役員は次の通りである。 ①会長 № 氏 名 役 職 1 中 野 良 子 オイスカ・インターナショナル総裁 ②理事長 № 氏 名 役 職 1 中 野 良 子 オイスカ・インターナショナル総裁 ③副理事長 № 氏 名 役 職 1 中 野 利 弘 オイスカ・インターナショナル副総裁 ④常務理事 № 氏 名 役 職 1 廣 瀬 道 男 事務局長 2 木 附 文 化 事務局次長 3 冨 安 秀 敏 西日本研修センター顧問 ⑤理事 № 氏 名 役 職 均 元事務局長 1新屋敷 2 岡 本 隆 之 (財)国際文化交友会 常務理事 3 川 合 辰 雄 九州電力(株) 相談役 4 小 原 敏 人 日本ガイシ㈱ 相談役 5 佐 藤 忠 義 四国経済連合会 相談役 6 友 田 和 臣 (学)中野学園 副理事長 7 豊 田 章 一 郎 トヨタ自動車㈱ 名誉会長 8 中 村 芳 夫 日本経済団体連合会 事務総長代行 9 中 山 恭 子 元内閣官房参与 實 (財)資本市場研究会 理事長 10 長 岡 昭 東京電力㈱ 顧問 11 西 垣 12 廣 野 良 吉 成蹊大学 名誉教授 13 桝 本 晃 章 東京電力㈱ 副社長 ⑥監事 № 氏 名 役 職 役 職 1 川 島 廣 守 本田財団理事長 2 鈴 木 稔 充 弁護士 ⑦名誉顧問 № 氏 名 1 平 岩 外 四 東京電力㈱ 顧問 − 60− 参考資料 ⑧顧問 № 氏 名 1秋 2奥 3北 4多 5戸 6野 7山 8山 山 喜 田 城恪太 田 公 田 一 村 明 下 敏 田 圭 役 職 久 関西経済連合会 会長 碩 日本経済団体連合会 会長 郎 経済同友会 代表幹事 熙 中国経済連合会 名誉会長 夫 北海道経済連合会 名誉会長 雄 大阪商工会議所 会頭 明 福岡銀行 名誉顧問 藏 北陸経済連合会 名誉会長 ⑨評議員 № 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 氏 名 役 職 綾 田 修 作 高松商工会議所 会頭 荒 木 光 弥 (株)国際開発ジャーナル社 主幹 井 上 光 一 全国中小企業団体連合会 元会長 岩 波 政 雄 山梨県教育委員会 元委員長 植 松 敏 日本商工会議所 専務理事 嘉 悦 康 人 学校法人 嘉悦学園 理事長 神 野 三 男 名鉄グランドホテル 元会長 亀 井 文 蔵 (株)宮城テレビ放送 会長 川 喜 田 貞 久 百五銀行 取締役会長 木 坂 孝 治 中国企業㈱ 顧問 後 藤 達 太 西日本銀行 取締役相談役 小 林 孝 雄 ㈱浜銀総合研究所 会長 篠 塚 徹 拓殖大学国際開発学部長 進 士 五 十 八 東京農業大学 学長 杉 下 恒 夫 茨城大学 人文学部 教授 関 本 幸 也 東京都水産物卸売業者協会 会長 塚 田 俊 之 長野県経営者協会 副会長 土 井 泰 彦 ジャーナリスト 中 込 達 雄 関西経済連合会 顧問 中 村 陽 子 NPO 法人メダカのがっこう 理事長 長 沼 冨 士 男 佐賀県商工会議所連合会 会長 奈 良 毅 東京外国語大学 名誉教授 原 野 幸 康 日本高等教育評価機構 専務理事 樋 泉 克 夫 愛知県立大学 外国語学部 教授 藤 崎 正 和 オイスカ高等学校 校長 ペマ・ギャルポ 桐蔭横浜大学法学部 教授 水 上 洋 一 郎 (財)国際研修協力機構 理事 三 村 明 夫 日本鉄鋼連盟 会長 宮 太 郎 石川県商工会議所連合会 会頭 村 瀬 恒 治 昭和コンクリート工業㈱ 会長 森 金 次 郎 日本税理士会連合会 会長 森 孝 博 松下電器産業㈱コーポレートコミュニケーション本部 矢 野 弘 典 日本経済団体連合会 専務理事 横 田 次 男 関特工業㈱ 代表取締役社長 横 山 清 ㈱ラルズ 代表取締役社長 本部長 〈50 音順、平成 18 年 3 月 31 日現在〉 − 61 − 参考資料 3)事務機構及び職員 ①機構図 会 長 評 議 員 会 顧 理 理 事 事 問 長 会 監 事 会 副 理 事 長 常 務 理 事 事 務 局 長 経 総 理 務 部 部 部 部 報 修 広 研 織 内 組 国 部 部 二 部 一 第 三 第 域 第 域 地 域 地 地 西 日 本 事 務 所 ②職員 平成 18 年度3月 31 日現在における本法人職員は次のとおりである。 職 員 事 務 所 本 部 西日本事務所兼 西日本研修センター 中部日本研修センター 四国研修センター 関西研修センター 地 方 組 織 合 計 職 員 数 40 15 ボランティア (常勤)数 2 5 14 10 3 14 96 6 4 1 0 18 − 62− 合 計 42 20 20 14 4 14 114 参考資料 NGO 地域ネットワーク設立準備会議(国連経済社会局 NGO 課主催) 国際会議参加 1. 「バンドゥン 2005:人類社会の結束を再考する 〜グローバリゼーションに直面する社会運動〜」 (Bandung 2005: Rethinking Solidarity in Global Society The Challenge of Globalisation for Social and Solidarity Movements) 1955 年にインドネシアのバンドゥンで催されたアジア・アフリカ会議の 50 周年にあ たり、両地域の 100 ヶ国以上から小泉首相ら政府代表者が同国に集った。これに平行し て市民レベルでも、アジア・アフリカの歩みを見つめ直して実りある未来の実現に貢献 しようとする学識経験者の集まりが催され、オイスカ・インターナショナルは同企画「支 援団体」の一つとなった。オイスカ代表者は、同企画を期して出版された本に論文「心 を入れ替えるべき時きたる:地球環境危機に直面して」 (原文名:Time for a Change of Heart: Facing the Global Environmental Crisis)を寄稿し、その内容をジョグジャ カルタ市とバンドゥン市で其々催された集まりで紹介した。なお同本・同論文は、その 後国際学術誌である『アジア文化研究』(正式名称:Inter‑Asia Cultural Studies)で も紹介された。 期日:平成 17 年 4 月 18 日―23 日 開催地:ジョグジャカルタ市・バンドゥン市 参加者:神野幸男、神野キャサリン 2. 第6回グローバルフォーラム「統治構造の再建を目指して」 (6th Global Forum on Reinventing Government Toward Participatory and Transparent Governance) 国連と政府が共催するグローバルフォーラムの第6回目の会合がソウルで開かれた。 オイスカは、グラスルートにおけるガバナンスというテーマで発表を求められ、インド ネシアにおける研修生 OB を中心とした学校つくりを紹介。コミュニティを巻き込み、 先進国のドナー、地域リーダー、先生、父母がともに考え働いて自分たちの子供のため の学校づくりをする過程の関係者の苦心、摩擦、協力の例。グラスルートの大変さわや かな、着実なガバナンスの例として拍手を浴びた。 期日:平成17年5月24日 − 27日 開催地:ソウル 参加者:中野良子、木附文化、黒田祐之進 3. 国連 NGO 非公式ネットワーク(カリブ海地方)発足のための会議 国連経済社会理事会の諮問資格を持つ NGO がそれぞれの活動をさらに活発化し、同時 に国連への貢献を強化・充実するために、各地域で「非公式地域ネットワーク(IRENE) 」 を設立した。オイスカは特にアジア太平洋における同ネットワークの拡充に資するため に、当初よりかかわっていたが、このハイチにおける開始式および記念セミナーに参加 期日:平成17年9月4日 開催地:ハイチ国ボールドプランス 参加者:木附文化 − 63 − 参考資料 海外組織と国際機関交流 財団法人オイスカの途上国への協力活動を補完し、同様な考え方・方針による、貧困解 消、持続可能な農業開発、環境保全・復興、緊急援助などの活動をそれぞれの国の人々が 自発的に進める基盤として、各国に総局・支局を組織するよう奨励し、その充実を図って きた。一昨年の北スマトラ沖地震・津波はインドネシア、インド、タイ、スリランカなど の国々に甚大な被害を与えたが、これらの国のオイスカ組織は、自主的に資金を集め、あ るいはオイスカを通じて各国で集められた義捐金を活用し、被害者の生計の復旧に尽力し た。また各国において、オイスカの基本的な考え方に賛同する人を募り、会員を増やして いる。 メキシコにおいては、地域開発を実践してきたグループがその活動を更に発展させたい とのことでオイスカ・インターナショナルに参加を希望し、メキシコ総局が発足するに至 った。南インドケララ州では昨年暮れ、40番目の支局が発足し、南インド全体(ケララ、 タミールナド、アンドラプラデシュ、カルナタカ)では約2500人の会員を擁するよう になった。これらの人々は、具体的活動に参加、あるいは活動を支援するとともに、オイ スカの理念に対する賛同者である。パキスタンは、森林保有率が全国土の数パーセントと、 緑の少ないところであるが、ラホールを中心に学校を単位とする活動「子供の森」計画を 拡充しつつある。オイスカラホール支局が中心となり、学校の校長、教職員にアプローチ し、その意義を説明、各校で自発的な植林と子供に対する環境教育を強化している。他の 国でも総局・支局が自発的にこのような公益活動を地道に行っているが近年その活動が充 実してきた。 (1)アゼルバイジャン <アゼルバイジャン総局> 会 長 エルチン・ナシロフ(政府職員) (2)バングラデシュ <バングラデシュ総局> 会 長 事務局長 A・R・アティク(実業家) H・A・チョードリ <チッタゴン支局> 会 長 事務局長 アブドゥル・マレック(ジャーナリスト) S・K・ファルーク (3)ブラジル <ブラジル総局> 会 長 高木ラウル (日系新聞社社長) (4)カンボジア <カンボジア支局> 代 表 チャールズ・チェオ(実業家) (5)香港 <香港総局> − 64− 参考資料 会 長 理事長 譚 華 正(実業家) 仇 永平(写真家・会社経営) <オイスカ国際基金> 会 長 事務局長 中野 楊 利弘 培徳 (6)インド <北インド支局> 会 長 事務局長 ラビンドラ・ジャイトリ(研修生 OB・会社経営) リトゥ・プラサド <アンドラプラディッシュ支局> 会 長 ラグ・ラジ・クマール <東インド支局> 事務局長 Y・ビレン・シン(政府役人) <ウッタルプラデシュ支局> 会 長 ナレッシュ・チャンドラ(元ウッタルプラデシュ州大臣) <アグラ支局> 事務局長 G・C・グプタ(団体職員) <マニプール支局> 会 長 事務局長 クンジェシュワル・シン Y・ビレン・シン(政府役人) <マハラシュトラ支局> 会 長 クリシュナ・カタウ <西ベンガル支局> 会 長 事務局長 S・K・ディ N・G・チャッタルジー <南インド支局> 会 長 M・ジョイ・バーギース(会社経営) <カリクット支局> 会 長 ウシャ・タイタス(政府役人) <バンガロール支局> 会 長 P・P・スンダラン(会社経営) 長 T・バラクルプ 長 A・サラウディン(弁護士) <バダガラ支局> 会 <コーチン支局> 会 <グンテゥール支局> 会 長 M・B・セカラ・ラオ 長 H・スレイマン <カノール支局> 会 <カサラゴド支局> − 65 − 参考資料 会 長 K・サシダラン <コッタヤム支局> 会 長 P・H・クリアン・IAS(政府役人) 長 K・ビスワンバラン(会社経営) <マドラス支局> 会 <マナンタバディ支局> 会 長 M・バラクリシュナン <マンジェリ支局> 会 長 T・K・サイダリクッティ 長 E・バルサラジ <マヘ支局> 会 <マラプラム支局> 会 長 ラヒマン・カンダト <マイソール支局> 会 長 N・ベンコバ・ラオ <ナゲルコイル支局> 会 長 R・S・ラル・モーハン(専門家) <パラッカド支局> 会 長 S・G・K・キショーレ IAS(政府役人) 長 L・ラダクリシュナン・IAS(政府役人) <クイロン支局> 会 <スリーカンダプラム支局> 会 長 ポール・バジッピリ・M・S <ティリチェリ支局> 会 長 リチャード・ヘイ <ティルール支局> 会 長 モハメッド・イブラヒム <トリバンドラム支局> 会 長 K・サシダーラン・ナイール <ツチコリン支局> 会 長 G・マヘンドラン 長 (空席) <ワヤナド支局> 会 (7)インドネシア <アチェ支局> 会 長 事務局長 ムスタファ・アリ ウスマン・マフムド <クラテン支局> 会 長 事務局長 ジュワルディ・B・B・A スワルノ・B・S − 66− 参考資料 <カランガニヤル支局> 会 長 ムルヨノ・ヘルランバン (オイスカ・カランガニアル研修センター所長) <NTT支局> 会 長 バンバン・スダルソノ 長 ジョハン・ファミ <ソロン支局> 会 事務局長 ヤコブ・コミギ <北スマトラ支局> 会 長 ヨピー・バツバラ (8)イスラエル <イスラエル総局> 事務局長 ラーナン・カツィール(国際農業教育開発協力センター専門家) (9)大韓民国 <韓国総会> 会 長 張 奉 煥(会社経営) 長 金 大 吉 <カヤ支局> 会 <ハプチュン支局> 会 長 チュン・ジ・ミュン (10)マレーシア <マレーシア総局> 名誉会長 ムスタファ・ビン・モハメッド(マレーシア大蔵省経済顧問) 会 モハメド・カレド・ノルディン(企業家育成組合大臣) 長 副会長 モハメッド・ビン・ヤーコブ(前マレーシア上院議長) <サバ支局> 会 長 事務局長 アブドゥル・ラヒム・イスマイル(サバ州農業食糧産業大臣) サブディン・ガニ <ケランタン支局> 会 長 モハメッド・ヤーコブ(前マレーシア上院議長) 長 スハイリ・A・ラーマン(ラブアン州議会議員) 長 ハジ・アーメッド・ビン・ハムザ 長 ホセ・マーチン・アテラ・エシェバリア(水耕栽培研究所代表) <ラブアン支局> 会 <メラカ支局> 会 (11)メキシコ <メキシコ総局> 会 事務局長 モーリシオ・モラ (12)ネパール <ネパール総局> − 67 − 参考資料 会 長 ニ− ル・タムラカール(実業家) <カトマンズ支局> 会 長 カルナ・ゴヴィダ・バイジャ <バクタプール支局> 会 長 シャラド・ラジョパドヤヤ <ラリトプール支局> 会 長 ラム・クリシュナ・バラヒ 長 モーハン・バハドル・シュレスタ <ドラカ支局> 会 <チットワン支局> 会 長 プラディープ・ピヤ 長 ナスハ・シュレスタ <ジャパ支局> 会 (13)パキスタン <エコロジカル・スクール支局> 会 長 事務局長 ファティマ・ジャバイド・ラナ(団体職員) バーバル・カーン(会社員) <オイスカ・パキスタン青年クラブ> 会 長 事務局長 ミアン・ファズル・マナン(農場経営) イザル・ヨウサフザイ(会社経営) <イスラマバード支局> 会 長 事務局長 M・イクバル・カディール(実業家) サフダリ・アリ・シャー(家具製造業) <ハイデラバード支局> 会 長 事務局長 モハマッド・ハルーン・イブラヒム(実業家) ハジ・アブドル・アジズ(実業家) (14)パラオ <パラオ総局> 会 長 事務局長 ジョニー・キシガワ(実業家) ロベルラ・タフ (15)パレスチナ <パレスチナ総局> 会 長 事務局長 サミ・クムシア イマド・アトラッシュ(パレスチナ野生生物協会) (16)パラグアイ <パラグアイ総局> 会 長 事務局長 高倉道男(新聞社社長) エミ笠松(生花インターナショナル・パ国代表・大学講師)) <イグアス支局> 会 長 久保田洋史(日系農業共同組合中央会会長) − 68− 参考資料 (17)ペルー <ペルー総局> 会 長 ロドルフォ・マスダ・マツウラ (18)パプア・ニューギニア <ラバウル支局> 会 長 マーチン・トバデク(元厚生大臣、国会議員) 副会長 シナイ・ブラウン(国家計画モニタリング大臣) 事務局長 ピーター・ブアク(州政府人事部長) (19)フィリピン <フィリピン総局> 会 長 事務局長 ロセラー・バリナガ(国会議員) アントニオ・メンドーサ(大統領府職員、研修生 OB) <アブラ支局> 会 長 ビセンテ・バレラ(国会議員) <カンラオン支局> 会 長 ボゥテスタ(元市長) <カンラオン農場支局> 会 長 アントニオ・A・マパ(元フィリピン総局会長・実業家) 長 アポロニオ・アヌンシアド <パラワン支局> 会 <メトロマニラ支局> 会 長 エンリケ・リム 長 アニタ・ビラローザ(西ミンドロ州副知事) <ミンドロ支局> 会 <ヌバエビスカヤ支局> 会 長 ロドルフォ・アグバヤニ(ヌバエビスカヤ州知事) 長 マリオ・コルコロン <ダバオ支局> 会 <ヌエバエシア支局> 会 長 トーマス・ホソン III(ヌエバエシア州知事) 長 アルフレッド・マラニョン(国会議員・元サガイ市長) 長 マニュエル・トレス(バゴ市長) <サガイ支局> 会 <バゴ支局> 会 <ディポログ支局> 会 長 ロセラー・バリナガ(国会議員) 長 ワルベルト・マカラーン <ルクバン支局> 会 <ザンボアンガ支局> 会 長 ロベルト・ウイ(ディポログ市長) − 69 − 参考資料 (20)台湾 <中華民国総会> 名誉会長 楊 基銓(国泰信託投資公司副董事長) 理事長 許 文富(大学教授) (21)スリランカ <スリランカ総局> 会 長 事務局長 ティラク・ウィーラシンハ(実業家) ジャガット・プリヤ・バンダラ(研修生 OB) <コロンボ支局> 会 長 インディラニ・ナワナ(JMC カレッジ校長) 長 H・H・ジャヤティラカ 長 P・B・ラジャカルナ(農業開発局次長) 長 S・G・ヘッチアララクチ <バデゥラ支局> 会 <ガンパハ支局> 会 <ガンポラ支局> 会 <カンドラタ支局> 会 長 ラリット・グナワルダナ <コトゥマレ支局> 会 長 ティスパネ・J・テロ 長 ラリット・ランブクウェラ <ケガレ支局> 会 <クルネガラ支局> 会 長 J・カルナラットネ <プットラム支局> 会 長 W・M・J・A・フェルナンド <ラトナプラ支局> 会 長 M・B・マラウィラ <アヌラダプラ支局> 会 長 D・P・B・マハディウルウェワ(弁護士) <テッサマハラマ支局> 会 長 ジャヤセナ・ナオトゥナ (22)タイ <バンコック支局> 会 長 事務局長 アリ・チョアングリア(会社経営) アイサ・ミハラ(会社経営) <スリン支局> 会 長 事務局長 チャチャワン・ムーラサート ワラウート・ワラシリ (23)ウルグアイ − 70− 参考資料 <ウルグアイ総局> 会 長 事務局長 ジョージ・ソラー(ウルグアイ技術研究所工学士) フェルナンド・ストッツ(ウルグアイ技術研究所工学士) (24)オイスカ帰国研修生会 <オイスカ・フィリピン帰国研修生会(OTTAA)> 会 長 事務局長 ウェルマン・バレンシア(西日本研修センター) ビクトリノ・デラス・アラス(中部日本研修センター) <オイスカ・フィジー帰国研修生会> 会 長 サイルシ・マシ(四国研修センター) <オイスカ・バングラデシュ帰国研修生会> 会 長 アラウディン・アーメッド(西日本研修センター) <オイスカ・MARA・マレーシア・帰国研修生会> 会 長 モハメッド・オマー(中部日本研修センター) <オイスカ・サバ帰国研修生会> 会 長 グァンディー・コホイ(中部日本研修センター) <オイスカ・KADA・ケランタン帰国研修生会> 会 長 モハメッド・アリフィン(四国研修センター) <オイスカ・パラオ帰国研修生会> 会 長 ジェフリー・フランシスコ(西日本研修センター) <オイスカ・インドネシア帰国研修生会> 会 長 スワント(西日本研修センター) <オイスカ・インド帰国研修生会> 会 長 ラビンダ・K・ジャイトリ(中部日本研修センター) <オイスカ・スリランカ帰国研修生会> 会 長 ジャガット・プリヤ・バンダラ(西日本研修センター) 各種国際および地域機関、外国政府機関との交流協力 〈諮問資格、会員資格などを所有している機関〉 国連経済社会理事会 総合諮問資格(カテゴリー・ジェネラル) 国連広報局諮問資格 世界NGO協議会(CONGO・本部ジュネーブ)メンバー ボランティア活動のための地域調整委員会(CCIVS・本部ニューデリー) 南太平洋委員会(SPC・本部ヌーメア)常任オブザーバー 国際農業基金(IFAD、本部ローマ)/NGOコンサルテーション アドバイザーグループメンバー 国際竹藤学会(INBAR・本部カナダ) 〈情報交換を行っている機関、団体(会議参加などを含む)〉 国連食糧農業機構(FAO・本部ローマ) 世界食糧計画(WFP・本部ローマ) − 71 − 参考資料 国連開発計画(UNDP・本部ニューヨーク) 国連教育科学文化機構(UNESCO・本部パリ) 国連環境計画(UNEP・本部ナイロビ) 国連児童基金(UNICEF・本部ニューヨーク) 国連ボランティア計画(UNV 本部ボン) 国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP・本部バンコク) 経済開発協力機構(OECD・本部パリ) 世界銀行(本部ワシントン) アジア開発銀行(ADB・本部マニラ) 米州開発銀行(IDB・本部ワシントン D.C.) 国際熱帯木材機関(ITTO・本部横浜) 国連広報センター(東京) アセアン事務局(ジャカルタ) アース・カウンシル(本部コスタリカ) 国際青年財団(IYF・本部フィラデルフィア) セーブ・ザ・チルドレン(本部コネチカット) パートナーズ・オヴ・ザ・アメリカズ(本部ワシントン D.C.) 南太平洋財団(FSP・本部ニューヨーク) 世界資源研究所(本部ワシントン D.C.) ネイチャー・コンサーバンシー(本部ヴァージニア) ウィンロック・インターナショナル(アーカンサス) ベティバー・ネットワーク(本部ヴァージニア) オランダ国際開発機構(NOVIB・本部アムステルダム) アジア農村開発研究所(AIRD・本部バンガロール) 国際農村復興研修所(IIRR・本部マニラ) アジア農地改革農村開発NGO連合(ANGOC・本部マニラ) 世界オルト連合(WORLD ORT UNION・本部ロンドン) タイ・ガールガイド協会(GGAT・本部バンコク) ハンガープロジェクト(HUNGER PROJECT・本部ニューヨーク) レガシー・インターナショナル(REGACY INTERNATIONAL・本部ヴァージニア) ワールド・ラーニング(WLI− 元のEIL・本部バーモント) インターアクション(INTERACTION・本部ニューヨーク) カナダ国際協力協議会(CCIC・本部オタワ) オックスファム(OXFAM・本部オックスフォード) ソリダリオス(本部サントドミンゴ) マニトウ財団(本部コロラド) タンザニア日本友好協会(本部タンザニア) パナマ自然保護協会(ANCON 本部パナマ) − 72− 参考資料 その他 〈プロジェクト共同運営、研修生受け入れなどの協力機関/団体〉 フィジー青年雇用機会スポーツ省 ・研修センターの共同運営 ・農業研修生の受け入れ クムブ農業開発公団(KADA・マレーシア、ケランタン州) ・研修センターの共同運営 ・農業研修生の受け入れ マレーシア人材育成公団(MARA) ・工業研修生の受け入れ 農村開発公社(KPD・マレーシア、サバ州) ・農業研修生の受け入れ ・青少年ボランティアプロジェクト実施 ダライラマ法王東京事務所 ・農業研修生の受け入れ その他 〈在日大使館、国連機関との交流〉 1.研修生修了式(平成 17 年 12 月 16 日) 会 場:東京都議会特別室(東京) 出席者:パプア・ニューギニア大使、バングラデシュ大使、ミャンマー大使、マレーシア 大使館参事官、フィジー大使館一等書記官、フィリピン大使館二等書記官、スリ ランカ大使館二等書記官、インドネシア大使館二等書記官 − 73 −
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