用 語 解 説 越前おおのまるごと道の駅ビジョン 中部縦貫自動車道の開通を見据えて全国に 英文字 誇ることができる「越前おおの」を実現す NPO法人 るため、さまざまな地域資源を「市民力」と 非営利団体(Non Profit Organization)の 「地域力」で磨き上げ、大野インターチェン 略語で、さまざまな社会貢献活動を行い、 ジから大野東インターチェンジの間のパー 団体の構成員に対し収益を分配することを キングエリアを「まるごと道の駅」の核と 目的としない団体の略称。教育・文化、ま して活用し、中部縦貫自動車道利用者が市 ちづくりなどさまざまな分野で、社会の多 内を回遊したくなる大野のイメージを描く 様化したニーズに応える重要な役割を果た ものです。 (平成24年2月策定) すことが期待されています。 大野市教育理念 あ行 大野市の教育の方向を示す基本理念のこと 亜層群(あそうぐん) です。(平成21年3月策定) 層群 ※ をいくつかの部分に分ける場合に使 います。 大野市教育方針 大野市の教育の普遍のバックボーンである 入会地(いりあいち) 大野市教育理念に基づき、年度ごとに示さ 村や集落などの村落共同体で総有した土地 れる教育全般にわたる方針のことです。 のことです。総有とは、その財産が団体に よって強く拘束されている状態のことで、 大野地球科学研究会 構成員による持分は無く、持分分割請求は 地球科学の向上発展並びに普及に貢献し、 できず、脱退による部分払い戻しを受ける 地球科学分野の教育を助成するとともに、 こともできません。 関係諸団体と協力して地球科学及び人類の 正しい発展を目指すこと等を目的に、昭和 越前おおの観光戦略プラン 48年に設立された団体です。 「越前おおの」の地域資源を「越前おおの 主な活動内容は、化石採集研究と指導及び ブランド」として磨き上げ、もてなしの心 天体観測と指導並びに地質・気象・植物・ で訪れる人とふれあいと交流を深め、観光 昆虫の研究を行っており、 「いずみ村の地質 客が何度も訪れる「越前おおの」を目指す と化石」、 「大野盆地のなりたち」等の出版 ことを基本に市が策定したプランです。 物があります。 (平成24年3月策定) か行 越前おおのブランド戦略 海成層(かいせいそう) 越前おおのブランドの確立と推進を目指す 海洋底に堆積した地層のことです。海成層 ことを目的に市が策定するものです。 は、堆積した海洋底の水深により、浅海、 (平成25年3月策定) 半深海、深海、超深海の各堆積物に分けら れます。 33 29 汽水(きすい) チャート 海水と淡水とが混入している所の塩分の低 放散虫などの殻が海底に堆積した岩石です。 い水のことです。 は行 頁岩(けつがん) 放散虫(ほうさんちゅう) 堆積岩の一種で、1/16(=0.0625)mm 以下 二酸化ケイ素を成分とする浮遊性の海洋プ の粒子(泥)が水中で水平に堆積したもの ランクトンです。 が脱水・固結してできた岩石のうち、堆積 面に沿って薄く層状に割れやすい性質(へ 剖出(ぼうしゅつ) き開性)があるもののことです。 化石クリーニング作業のことです。 さ行 ま行 財産権 美濃帯(みのたい) 財産的な価値を有する権利のことです。物 主にジュラ紀の地層からなる、海洋プレー 権・債権・知的財産権などがあり、私権の トの沈み込みによって形成された地質帯で 一種です。 す。 示準化石(しじゅんかせき) 模式地(もしきち) その化石の含まれる地層が堆積した地質時 ある地層の代表的なものが見られる地点の 代を示す化石のことで、アンモナイト、イ こと、または特定の種の化石のうち代表と ノセラムス、トリゴニアなどがあります。 決められた標本(模式標本)を産出した地 点のことです。 層 地層の基本単元のことです。 ら行 陸成層(りくせいそう) 層群 陸地の上で堆積した地層のことです。 複数の層を含むまとまりのことです。 レプリカ 層序 彫刻などの立体的な物の実物をかたどった 地層の積み重なり、またはその順序のこと 複製のことで、写真、文書のような平面的 です。 なものの複製はコピーとよばれます。 た行 第五次大野市総合計画 大野市の将来を展望し、まちづくりの目標 と方向を示した市の最上位計画で、長期 的・総合的な市政運営の指針となる計画の ことで、基本構想と基本計画に分かれてい ます。(平成23年2月策定) 34 30 引 用 文 献 東 洋一・長谷川善和・千葉正巳・蜂矢喜一郎(Azuma, Y., Hasegawa, Y., Chiba, M. and Hachiya, K.), 1988. 手取層群から発見された白亜紀前期の鳥類足跡化石. 日本古生物 学会第 1988 年年会講演予稿集, 84. 東 洋一・杉森辰次・山田一雄・小島敏弘・竹山憲市(Azuma, Y., Sugimori, T., Yamada, K., Kojima, T. and Takeyama, K.), 1992. 福井県和泉村に分布する手取層群からの2 つの恐竜足印化石について. 金沢大学日本海域研究所報告(Bulletin of the Japan Sea Research Institute Kanazawa University), 24, 19-34. Azuma, Y. and Takeyama, K., 1991. Dinosaur Footprints from the Tetori Group, Central Japan-Research of Dinosaurs from the Tetori Group(4)-. Bull. Fukui Pref. Mus., 4, 33-51. Azuma, Y., Arakawa, Y., Tomida, Y. and Currie, P.J., 2002. Early Cretaceous bird tracks from the Tetori Group, Fukui Prefecture, Japan. Memoir of the Fukui Prefectural Dinosaur Museum, 1, 1-6. 藤田将人・宮本隆実・田中 均(Fujita, M., Miyamoto, T. and Tanaka, H.), 1998. 福井 県和泉村東部地域に分布する手取層群石徹白亜層群から産出したイノセラムス化石とそ の意義. 地質学雑誌(Jour. Geol. Soc. Japan), 104, 52-55. 福井県(Fukui Prefecture), 2010. 福井県地質図及び同説明書(2010 年版)(Geological Map of Fukui Prefecture and its Explanatory Note (2010)). (財)福井県建設技術公社(Fukui Prefectural Public Corporation of Construction Technology), 173p. 半田直人・安曽潤子・Yin Jiarun・松岡 篤(Handa, N., Anso, J., Yin, J. and Matsuoka, A.), 2008. 福井県九頭竜川上流地域の手取層群貝皿層における軟体動物化石層序. 日 本古生物学会 2008 年年会予稿集. 68-P14. 河合正虎(Kawai, M.), 1956. 飛騨山地西部における後期中生代の地殻変動―第1報(荒島 岳南方山地の地質学的研究)―. 地質学雑誌(Jour. Geol. Soc. Japan), 62, 559-573. 河合正虎・平山 健・山田直利(Kawai, M., Hirayama, K. and Yamada, N.), 1957. 5万 分の1地質図幅「荒島岳」および同説明書. 地質調査所, 123p. 通商産業省, 1967. 昭和 41 年度広域調査報告書(中竜地域). 通商産業省, 9p. 通商産業省, 1970. 昭和 43 年度広域調査報告書(中竜地域). 通商産業省, 6p. 金属鉱物探鉱促進事業団, 1972. 昭和 45 年度精密調査報告書(中竜地域). 金属鉱物探鉱促 進事業団, 30p. 金属鉱物探鉱促進事業団, 1973. 昭和 46 年度精密調査報告書(中竜地域). 金属鉱物探鉱促 進事業団, 49p. 金属鉱業事業団, 1974. 昭和 47 年度精密調査報告書(中竜地域). 金属鉱業事業団, 66p. 金属鉱業事業団, 1975. 昭和 48 年度精密調査報告書(中竜地域). 金属鉱業事業団, 147p. 金属鉱業事業団, 1976. 昭和 49 年度精密調査報告書(中竜地域). 金属鉱業事業団, 49p. 小林祐哉(Kobayashi, Y.), 1998. 美濃帯根尾―和泉地域の左門岳ユニットから産出したト リアス紀およびジュラ紀の放散虫化石群集.信州大学理学部紀要, 33 号, 27-63. 小林祐哉・大塚 勉(Kobayashi, Y. and Otsuka, T), 2006. 美濃帯左門岳ユニットの堆積 相と堆積環境. 地質学雑誌(Jour. Geol. Soc. Japan), 112, 331-348. 35 31 Kobayashi, T., 1956. Some Jurassic Trigonians from Central and West Japan. Studies on Jurassic Trigonians in Japan, Part Ⅴ. Jap. Jour. Geol. Geogr., 27, 1-8. 栗原敏之(Kurihara, T.), 2003. 飛騨外縁帯九頭竜湖―伊勢川上流地域における中部古生 界の層序と地質年代. 地質学雑誌(Jour. Geol. Soc. Japan), 109, 425-441. 前田四郎(Maeda, S.), 1952. 福井縣九頭竜川上流地域の手取統の層位學的研究. 地質学雑 誌(Jour. Geol. Soc. Japan), 58, 401-410. 前田四郎(Maeda, S.), 1957. 福井県打波川および石徹白川地域の手取層群の層序と構造. 地質学雑誌(Jour. Geol. Soc. Japan), 63, 357-365. 前田四郎(Maeda, S.), 1961. 手取層群の地史学的研究. 千葉大学文理学部紀要 3, 369-426. Manabe, M., 1999. The early evolution of the Tyrannosauridae in Asia. Journal of Paleontology, 73(6), 1176-1178. 大村明雄(Omura, A.), 1968. 福井県大野郡西谷村付近に分布する本戸累層の堆積学的研究. 地質学雑誌(Jour. Geol. Soc. Japan), 74, 217-231. Sato, T., 1962. Études biostratigraphiques des ammonites du Jurassique de Japon. Mém. Soc. Géol. France, N.S., 94, 1-122. Sato, T. and Yamada, T., 2005. Early Tithonian (Late Jurassic) Ammonite Parapallasiceras newly discovered from the Itoshiro Subgroup (Tetori Group) in the Hida Belt, northern Central Japan. Proc. Japan Acad., 81, Ser. B, 267-272. 脇田浩二(Wakita, K.), 1989. 美濃帯中央部のメランジの成因. 構造地質, 第 34 号, 47-52. Yabe, A., Terada, K. and Sekido, S., 2003. The Tetori-type flora, revisited: a review. Memoir of the Fukui Prefectural Dinosaur Museum 2, 23-42. Yamada, K., 1967. Stratigraphy and geologic structure of the Paleozoic formations in the Upper Kuzuryu River district, Fukui Prefecture, central Japan. Sci. Rep. Kanazawa University, Ser.2, 12, 185-207. Yokoyama, M., 1904. Jurassic ammonites from Echizen and Nagato. Journal of the College of Science, Imperial University of Tokyo, 19, art. 20, 1–17. 36 32 計画の策定経過 年 月 平成24年 日 内 8月20日 9月27日 11月 8日 12月18日 平成25年 2月 1日 2月19日 2月20日 容 第1回策定委員会開催 委員長・副委員長互選、計画趣旨、 素案説明 第2回策定委員会開催 化石産出地視察、素案修正案審議 第3回策定委員会開催 素案修正案審議 第4回策定委員会開催 素案修正案審議 パブリックコメント実施 2月14日まで 第5回策定委員会開催 素案修正案審議、とりまとめ 庁議 計画策定委員名簿 № 区 分 所属機関等 役 職 氏 名 1 文教関係機関 福井県立恐竜博物館 総括研究員 野田 芳和 2 〃 福井県立恐竜博物館 主任研究員 宮田 和周 3 〃 富山市科学博物館 主査学芸員 藤田 将人 4 学識経験者 大野市文化財保護審議会 委員長 新井 俊成 5 〃 大野地球科学研究会 会員 高津 琴博 6 〃 福井県観光営業部 企画幹 佐々木 7 〃 大野市観光協会 副会長 巣守 和義 産業経済部観光振興課 課長 米津 源一 8 大 野 市 康男 9 〃 教育委員会教育総務課 学校教育審議監 道鎭 栄一 10 〃 教育委員会文化課 課長 東方 嘉浩 37 33 備考 委 員 長 副委員長 1㎜ 写真は、平成8年に愛知県在住の方が和泉地区内で発 見した世界最古級のティラノサウルス科の歯の化石で、 時代は白亜紀前期の約1億3000万年前前後、大きさ は長さ約1㎝、幅約5㎜ 道の駅九頭竜にあるティラノサウルス親子の動体模型 34 大野市和泉地区化石保全活用計画 発行:平成25年3月 編集:大野市和泉支所住民振興課 〒912-0292 福井県大野市朝日第16号3番地4 ℡ 0779-78-2111 ホームページ Email 39 FAX 0779-78-2821 http://www.city.ono.fukui.jp/ [email protected]
© Copyright 2024 Paperzz