広域紋別病院改築基本計画

基本計画
広域紋別病院改築基本計画
平成24年4月
広域紋別病院企業団
基本計画
目次
I
基本計画.............................................................................................................................................................................1
1 全体計画 ..................................................................... 1
(1) 病院理念 .................................................................................................................... 1
(2) 病床数 ........................................................................................................................ 1
(3) 診療科 ........................................................................................................................ 1
(4) 医療機能整備の取り組み ........................................................................................... 1
(5) 経営改善の取り組み .................................................................................................. 2
2 部門計画 ..................................................................... 4
(1) 外来部門 .................................................................................................................... 4
(2) 病棟部門 .................................................................................................................... 5
(3) 救急部門 .................................................................................................................... 6
(4) 周産期部門 ................................................................................................................. 7
(5) 人工透析部門 ............................................................................................................. 8
(6) 手術部門 .................................................................................................................... 8
(7) 医療材料管理部門 ...................................................................................................... 8
(8) 臨床検査部門 ............................................................................................................. 9
(9) 放射線部門 ............................................................................................................... 10
(10) 内視鏡部門 ............................................................................................................11
(11) リハビリテーション部門 ......................................................................................11
(12) 薬剤部門 ............................................................................................................... 12
(13) 栄養部門 ............................................................................................................... 12
(14) 臨床工学部門 ....................................................................................................... 13
(15) 保健医療連携部門 ................................................................................................ 14
(16) 事務管理部門 ....................................................................................................... 14
(17) 医療安全管理部門 ................................................................................................ 18
(18) 災害医療 ............................................................................................................... 18
3 医療情報システム整備計画 .................................................... 19
(1) 基本方針 .................................................................................................................. 19
(2) 導入の範囲 ............................................................................................................... 19
(3) 導入スケジュール .................................................................................................... 20
4 物品・物流システム整備計画 .................................................. 21
(1) 基本方針 .................................................................................................................. 21
(2) 機能 .......................................................................................................................... 21
(3) 導入スケジュール .................................................................................................... 21
5 医療機器整備計画 ............................................................ 22
(1) 基本方針 .................................................................................................................. 22
(2) 整備計画の考え方 .................................................................................................... 22
(3) 整備スケジュール .................................................................................................... 23
6 建設計画 .................................................................... 24
(1) 基本方針 .................................................................................................................. 24
(2) 敷地利用計画 ........................................................................................................... 24
基本計画
(3) 建築計画 .................................................................................................................. 25
(4) 構造計画 .................................................................................................................. 26
(5) 設備計画 .................................................................................................................. 26
(6) 災害対策 .................................................................................................................. 28
7 事業計画 .................................................................... 30
(1) 整備スケジュール .................................................................................................... 30
(2) 事業費概算額・充当財源内訳.................................................................................. 31
(3) 収支計画 .................................................................................................................. 31
用語の説明
基本計画
I
基本計画
1 全体計画
(1)病院理念
みなさんと心をひとつに互いに尊敬と感謝の気持ちを共有し、笑顔の医療を提供します。
○常に、質の高い医療を安全・確実に提供します。
○生命、人としての尊厳を敬い、心のかよう医療を提供します。
○人材の育成に努め、働く喜びを共有できる環境づくりを進めます。
(2)病床数
病床数は次のとおりとする。
一般病床
148 床
1
*
感染病床(第二種感染症 )
2床
150 床
(3)診療科
【17診療科】
内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、外科、産婦人科、
小児科、眼科、整形外科、精神科、耳鼻いんこう科、皮膚科、泌尿器科、放射線科、
リハビリテーション科、神経内科、麻酔科
(4)医療機能整備の取り組み
1)二次医療*2及び二次救急*3に対応可能な体制の整備
・患者数や疾病傾向に応じた入院医療機能を強化するとともに、二次救急への対応のた
め、医師をはじめとした医療スタッフについて、必要な人員を早期に確保する。
・特に急性心筋梗塞等への迅速な初期対応や、糖尿病、高血圧等に対応するため、循環
器内科の常勤医師複数体制を早期に実現する。
・医師をはじめとした医療スタッフの体制整備を積極的に進めるため、
「医師・医療従事
者確保戦略会議」により取り組む。
・看護師等の職種については、就学期間中に対する広域紋別病院独自の助成制度創設を
検討し、その確保を図る。
・地域において安全で安心して出産できるよう、地域周産期母子医療センター*4として
必要な診療体制の整備に努める。
・脳神経外科や心臓血管外科での対応が必要な患者については、近隣の専門医療機関、
他の二次医療機関、三次医療*5機関等との連携により、迅速に対応する。
・一般病床数については、民間医療機関における病床の減少も想定される中にあって、
二次医療及び二次救急に対応する上で必要と考えられる病床を確保する。
・必要な病床数の算定に当たっては、在宅復帰に向けたリハビリ機能強化の観点から亜
急性期病床*6の設置や開放型ベッド*7の設置も含め、多面的に検討する。
・災害拠点病院*8として、建物の耐震化や備蓄庫の整備も含めて検討し、必要な機能を
確保する。
1
基本計画
2)保健・医療・福祉との連携
・遠紋地域における二次医療機関として、地域の国保病院等からの要請により医師をは
じめとした医療技術者の緊急派遣等を行う。
・特定健康診査*9、人間ドック*10 の実施により、疾病の早期発見、早期治療に努める。
・当院の持つ医療資源を有効に活用するため、高度医療機器について共同利用を行うと
ともに、開放型ベッドの運用を目指す。
・電子カルテ*11 等による患者情報の共有化を図るとともに、クリニカルパス*12 を活用し、
適切な医療を効果的に提供することにより、疾病の早期治療、早期回復につなげる体
制を整備する。
・保健センター、福祉施設等との連携を強化することにより、入院時から退院後の切れ
目のないコーディネート*13 を行う。
・画像伝送システム*14、遠隔医療システム*15 の導入により、大学や三次医療機関等の専
門医の意見を取り入れた高度な医療を提供する。
・精神科については、患者の利便性の向上や重症化を防ぐため、紋別市以外の町村にお
いて、巡回診療を実施するとともに、将来的には訪問診療の実施について検討する。
3)医療従事者の育成
・医学生や看護学生の実習受入や講義などを通じて、医療従事者育成に積極的に協力す
る。
・西紋5市町村内の医療機関に勤務する看護師や薬剤師などに対し、短期研修等を行い
医療従事者の資質向上に協力する。
・救急搬送体制の整備に資するため、管内消防機関の救急救命士就業前病院実習など、
救急救命士の教育に協力する。
4)住民への啓発・教育
・大学等と連携し、疾病予防や医療等に関する啓蒙のため、市民公開講座を実施する。
5)地域ニーズに沿った医療の追求
・産婦人科、眼科、精神科、神経内科等、西紋別地域で唯一当院が実施している診療科
について、診療を継続するなど、地域のニーズに沿った医療を提供する。
(5)経営改善の取り組み
1)収益の向上
①診療体制の整備
・良質な医療を提供するため、医師・看護師等の医療スタッフの確保、高度な医療機器
等の設備の整備など診療体制の充実を図るとともに、病床の効率的な運用により病床
利用率の向上を図る。
②患者サービス・療養環境の向上等
・患者ニーズに対応した、思いやりのあるサービスを提供するとともに、必要な施設設
備について検討し、改善を図るなど、快適な療養環境づくりに努める。
③特定健診・がん検診、人間ドック等の拡大
・検診や人間ドックなどの拡大に努める。
2
基本計画
④紹介*16 率の向上
・他の医療機関や福祉施設等との連携を強化し、紹介率の向上により、在院日数の短縮
化等を図る。
⑤施設基準*17 の取得
・診療報酬上、請求可能な施設基準の確認と整備に努める。
⑥診療報酬請求漏れ、査定減等への対応
・診療行為の記録漏れ、起票漏れ、転記漏れ等が発生しないように職員各自が意識し、
努めるとともに、レセプト*18 点検の強化等により査定減などに努める。
⑦未収金の発生防止等
・未収金の発生防止に努めるとともに、発生した場合は、速やかに回収する。
⑧適正な患者負担
・広域紋別病院が定める使用料、手数料の額は、人件費、材料費等の原価や他の医療機
関に状況に照らし、適正な額となるよう必要に応じて見直す。
2)費用の節減
①職員の適正配置
・法令や個々の職種ごとの業務量などを勘案の上、必要に応じて体制を見直すなど、職
員の効率的で適正な配置に努める。
②医薬材料費の節減
・医薬材料費の廉価購入に努めるとともに、遊休品や死蔵品の発生防止など適正な在庫
管理に努める。将来的には物品管理システム*19 の導入を検討する。
③管理経費等の節減
・光熱水費等の管理経費の節約や事務用品の廉価購入等による節減に努める。
3)経営管理
①目標管理
・人材の確保、医療需要の推計等に対応した中期的な経営・財政計画を策定し、目標管
理に基づく経営管理を行うなど、経営管理機能の充実を図る。
②情報システムの導入・活用
・情報システム(オーダリング*20、電子カルテ等)を導入し、情報の共有による医療の
質の向上、業務の効率化を図るとともに、得られた診療情報データを活用し、医療の
質や安全性の向上を図る。また、経営に係る情報を収集・整理し、目標管理に活用で
きるシステムの導入を図る。
③診療科別原価管理などによる経営分析と改善策の検討
・診療科別あるいは救急等の部門別ごとに原価を把握し、経営分析・改善策の検討に活
用するとともに、不採算となる事業等に係る一般会計からの繰入額等の明確化を図る。
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基本計画
2 部門計画
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(1)外来部門
1)基本方針
・診察室や廊下・ロビーなど、全体を通じて明るく開放的で、ゆったり落ち着ける環境
とする。
・来院者にとって分かりやすい配置とするとともに、案内表示の充実などを図る。
・患者のプライバシーに配慮する。
・患者、スタッフ動線に配慮する。
2)機能及び規模
①診療科目・診療体制
・標榜する 17 診療科のうち次の 16 診療科が外来診療を行う。
内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、外科、産婦人科、小児科、眼科、整形
外科、精神科、耳鼻いんこう科、皮膚科、泌尿器科、リハビリテーション科、神経内
科、麻酔科
また、総合診療科を設置し、初診患者や多方面から総合的な診療が必要な患者に適切
に対応する。
・専門外来
現行の専門外来を継続するとともに、疾病構造の変化、地域の医療ニーズ、提供体制
の変化等に適切に対応した専門外来の設置を検討する。
現行の専門外来
小児科:小児心臓、小児神経、小児血液、小児内分泌
外科 :乳腺専門
内科 :内科血液
②診察室
ア)診察室の形態、配置
・診察室は原則として、いくつかの診療科を組み合わせたブロック*21 で構成する。
・ブロックの構成は内科系、外科系の組合せを原則とする。
・患者数の増減に配慮した形態とする。可能な範囲でフリーアドレス制 *22 での対応
を検討する。
イ)待合い・患者誘導
・外待ち、中待ちの 2 段階の待合い方式とはせず、待合いから直接診察室に入る方式
とする。
・患者の待合いの多い診療科については、診察順、待ち時間を把握できるよう順番表
示器及びポケベル等での呼び出しを検討する。
③処置・注射
ア)中央処置室
・点滴・注射は中央処置室で実施する。
・ベッド数は 10 ベッド程度とする。
イ)処置室
・各科固有の処置は各科もしくは、診察ブロックの処置室で実施する。
4
基本計画
④採血・採尿
・採血は小児を除き中央処置室で実施する。(同時に3人程度が採血できるスペースを
確保する。
)
・採尿は、自科で実施する必要のある場合を除き、採尿室で実施する。
⑤検査
・次の検査(部屋又はスペースを必要とする検査で、他科の利用も想定される検査)は
当該診療科で行う。
眼科:眼底検査 、視力検査(L=5m以上)
⑥投薬
・院外処方を原則とする。
⑦外来化学療法
・ベッド数(リクライニングチェアを含む。)は4ベッドとする。対象患者の増加が予
想されることから、拡張スペースを確保する。
⑧感染症患者への対応
・第二種等重篤な感染症患者は救急外来で診察する。
⑨健康診断等
・健康診断、人間ドック用の受診者用の待合スペース、更衣室を設置する。
(5人分程度とする。
)
3)配置の考え方
次の事項に配慮して配置する。
・中央処置室と臨床検査室は、隣接して設置する。
・中央処置室は注射、採血頻度の高い診療科(内科、循環器科等)との動線に配慮して
設置する。
・外来化学療法室は、治療が長時間にわたることを考慮し患者アメニティー*23 に配慮し
て配置する。
・精神科及び小児科は、待合室の配置や患者動線に配慮するなど、適正な配置を検討す
る。
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(2)病棟部門
1)基本方針
・診療計画に基づき早期退院を目指した診療・看護を提供する。
・患者の状態に適切に対応できるよう、亜急性期病床の設置などを考慮する。
・地域センター病院*24 として、開放型ベッドの設置を含め、全体構成を検討する。
・病室、廊下、デイルーム*25 などは患者プライバシーの保護を含め療養環境に配慮した
計画とする。
・検体、薬剤及び衛生医療材料などをスタッフステーションの中で受け取り処理できる動
線システムとなるよう検討する。
2)機能及び規模
①病床数
・病床数は次のとおりとする。
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基本計画
148 床
一般病床
2床
第二種感染症病床
計
150 床
②看護単位*26 と看護体制
・1看護単位の病床数は 50 床とする。
・看護体制は 7:1 又は 10:1*27 として検討する。
③病棟構成
・次の3病棟構成を基本とする。病棟の診療科の配置は今後検討する。
一般病床
一般病床
一般病床
(48 床) 感染病床
(50 床)
(50 床)
(2 床)
④病室構成
ア)一般病床
・4床室、2床室及び個室の構成とする。
・個室率は 20%~30%程度とする。
・術後等、重症患者経過観察のための病床を各病棟に 2 床程度設置する。
・小児科の個室数はその感染症患者等への対応を考慮する。
イ)感染症病床
・個室 2 室とし、陰圧空調*28 とする。
⑤病室の設備
・洗面、トイレ、シャワー等の設置を各診療科の特性を考えながら検討する。
⑥その他
・病棟毎にシャワー室、リフト付き浴室の設置を検討する。
3)諸室及び配置の考え方
①主要諸室
・スタッフステーション、食堂、デイルーム、面談室、処置室、スタッフルーム、リネ
ン庫、機材庫、混注スペース*29、配膳スペース、家族室等を設ける。
・車椅子、歩行器、ストレッチャー*30 置き場を設ける。
②配置
・産婦人科は緊急時の手術や分娩に対応できるように、手術部門や救急部門との動線を
考慮して配置する。
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(3)救急部門
1)基本方針
・365日24時間体制の二次救急医療の提供を目指す。
・より高次の医療機関での対応が必要な患者は、適切な初期治療をし、迅速に搬送を行う
体制を整備する。
6
基本計画
2)機能及び規模
①診療体制
ア)医師
夜間、休日は当直・日直体制とし、必要に応じてオンコール対応*31 とする。
イ)看護師
当面、夜間は病棟看護師対応、休日は専任看護師対応とし、必要に応じてオンコール
対応とする。
ウ)コメディカルスタッフ
夜間、休日はオンコール対応とする。
②診察機能
ア)処置室
処置室を 1 室設け、点滴を行えるスペースも確保する。
イ)診察スペース
・診察スペースを 2 箇所設ける。感染症患者対応の部屋を1室設ける。
・待合いスペースを確保する。
ウ)救急病床
病棟に救急病床を 6 床設ける。
③その他
エコー*32、カウンターショック*33 等必要な機材の収納スペースを確保する。
3)配置の考え方
救急部門と放射線部門、内視鏡部門は可能な限り近接した配置とする。
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(4)周産期部門
1)基本方針
地域周産期母子医療センターとして必要な機能を整備する。
2)機能及び規模
①産科部門
分娩部門
・LDR(Labor Delivery Recovery:陣痛分娩室)*34 を 2 室設置する。
・陣痛室を考慮する
②小児科部門
新生児病床
・新生児用呼吸循環観測装置・人工換気装置等を備えた新生児病室を2床設置する。
・未熟児室 1 床設置する。
3)諸室及び配置
産科は緊急時の手術や分娩に対応できるように、手術部門や救急部門との連携がしやす
い位置にする。
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基本計画
(5)人工透析部門 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1)基本方針
・患者増など地域のニーズに対応したものとする。
・安全で安心して治療を受けられる環境を整備する。
2)機能及び規模
①血液浄化
ア)透析ベッド数
・透析ベッド数は開設時に9床程度とし、将来増設し18床を考慮した計画とする。
・外来患者の増加に対応する。
・感染症用の個室を設ける。
イ)CAPD(Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis:持続携帯式腹膜透析)*35
・将来的にはCAPD患者対応を検討する。
3)諸室及び配置
・人工透析部門は土曜日の診療があることから、休日の患者の動線に配慮した配置とす
る。
・隣接して透析機械室、隔離部屋、待合室、倉庫を設置する。
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(6)手術部門
1)基本方針
・院内感染の発生防止を図るなど、安全な手術室環境の整備を図る。
・家族控室を設けるなど、患者・家族に配慮した施設とする。
2)機能及び規模
①手術室数
・手術室数は 3 室とする。清浄度クラスⅡ*36。
・手術室はコンバーチブル型*37 とし、特定の診療科が使用する手術室とはしない。
②手術室の形態
・中央ホール型とする。
3)その他
・面談室、家族控室を設ける。
・手術室に近接して手術機器等準備室、切出室を設ける
(7)医療材料管理部門
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1)基本方針
・患者の治療・看護に必要な器材を、安全・確実・迅速に供給できるようにする。
・確実な滅菌評価を実施し、質の向上を図る。
・物品等の管理、供給についてはSPDシステム*38 の導入を検討する。
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基本計画
2)機能
①対象物品
・手術室、病棟、外来、中央診療部門等の滅菌再生物を対象とする。
・内視鏡部門の内視鏡の洗浄・消毒は内視鏡部門で行う。
②機能
ア)洗浄等
・上記対象物品の一次洗浄から実施する。
・ウォッシャーディスインフェクター*39 を設置し効率的・効果的な洗浄を行う。
イ)組立・滅菌
・滅菌物の組立を行う。
・高圧蒸気滅菌装置*40、EOG滅菌装置*41、低温プラズマ滅菌装置*42 等を設置し、
対象物品に対応した適切な滅菌を行う。
ウ)回収・供給
・使用済み対象物品の回収を行う。
・滅菌物の供給を行う。
3)諸室及び配置
・手術部門と隣接して配置する。
(8)臨床検査部門
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1)基本方針
・迅速な検査・報告体制とする。
・情報システムを活用し業務の効率化を図る。
・外注検査については、患者サービス及び経営上の視点を勘案し実施する。
・地域センター病院として、他の医療機関からの受託検査を検討する。
2)機能及び規模
①検体検査
次の検査及び自己血管理を実施する。
・一般、血液、生化学、血清、輸血、
・自己血管理
②生理機能検査
次の検査を実施する。
ア)心電図検査
2 台(1 室)設置する。
イ)ホルター心電図*43 解析
ウ)脳波検査
1 台(1 室)設置する。洗髪室考慮
エ)肺機能検査
1 台(1 室)設置する。
オ)超音波検査*44
1 台(2室)設置する。
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基本計画
カ)聴力検査、平衡機能検査
キ)その他検査
ストレス検査*45
③病理検査
次の検査は外部委託とする。
ア)病理組織検査
イ)細胞診検査
ウ)細菌検査
3)配置の考え方
臨床検査の比較的多い診療科の外来診察室に近接した配置とする。
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(9)放射線部門
1)基本方針
・迅速な診断、報告体制とする。
・情報システムを活用し、迅速な診断体制を整備する。
・画像伝送システムの導入を図る。
・高齢者や障がいのある方の安全に配慮する施設とする。
2)機能及び規模
①画像診断
ア)一般撮影
2台(2室)設置する。
イ)X線TV*46
2台(2室)設置する。
ウ)マンモ撮影(乳房 X 線撮影)*47
1台(1室)設置する。
エ)血管造影撮影
1台(1室)設置する。
オ)CT(コンピューター断層撮影)*48
1台(1室)設置する。
カ)MRI(磁器共鳴画像装置)*49
1台(1室)設置する。着替え用の前室設置
キ)ポータブル撮影装置*50
手術専用1台、その他兼用として病棟に 1 台の計2台とする。
ク)その他
骨密度測定室、読影室*51、技師室(スタッフルーム兼用)
②他部門
ア)手術室
外科用X線TV 1台
3)諸室及び配置
・救急部門との動線を考慮した配置とする。
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基本計画
・放射線機器の将来の更新等に配慮する。
(10)内視鏡部門
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1)基本方針
・患者の安全、プライバシーに配慮した施設整備を図る。
・想定される需要に対応できる施設整備を図る。
2)機能及び規模
①内視鏡検査
内視鏡室 1室を設ける
②関連機能
次に対応したスペースを設ける。
受付、説明、前処置室、リカバリー*52(2ベッド)
、トイレ等
3)諸室及び配置
・吐血等の患者への対応を考慮し救急部門に近接した位置とする。
・X線TV室と隣接した配置とする。
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(11)リハビリテーション部門
1)基本方針
・患者の早期在宅復帰に向けリハビリ機能を強化する。
・今後の増加が見込まれる運動器疾患、脳血管疾患等のリハビリテーションへの対応を充
実する。
2)機能及び規模
①対象患者
・入院及び外来患者
②対象疾患
次の疾患に対するリハビリテーションを実施する。
・心大血管疾患
・運動器疾患
・脳血管疾患
・呼吸器疾患
③機能及び施設基準
ア)心大血管疾患リハビリテーション
・心大血管疾患リハビリテーションに必要な施設を設ける。
・施設基準はⅠに対応した施設面積とする。
イ)脳血管疾患リハビリテーション
・脳血管疾患リハビリテーションに必要な施設を設ける。
・施設基準はⅡに対応した施設面積とする。
・言語聴覚療法の対応を検討する。
ウ)運動器リハビリテーション
・運動器疾患リハビリテーションに必要な施設を設ける。
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基本計画
・施設基準はⅡに対応可能な施設面積とする。
エ)呼吸器リハビリテーション
・呼吸器疾患リハビリテーションに必要な施設を設ける。
・施設基準はⅠに対応可能な施設面積とする。
3)諸室及び配置
・外来並びに入院患者両者から利用しやすい位置に配置する。
・待合室、作業療法室*53(防音)、理学療法室*54、言語聴覚療法室*55(完全防音)、水治
療室*56、器材室、患者評価室、スタッフルーム。
・屋外リハビリテーションスペースを検討する。
(12)薬剤部門
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1)基本方針
・業務の効率的な運用が可能な施設を整備する。
・患者の安全性の確保ができる施設を整備する。
2)機能
①外来調剤
・院外処方を原則とする。
②入院調剤
・入院調剤を実施する。
③注射薬
・個人別払い出しを実施する。
④化学療法剤およびTPN*57(Total Parenteral Nutrition)の調製
・抗ガン剤およびTPNの調製業務を実施する。
(調製は薬剤部門で実施する。)
⑤製剤業務
⑥薬剤管理指導業務
・薬剤管理指導業務を実施する。
・医薬品情報管理室*58 を設置し、医薬品情報を提供する。
⑦持参薬管理
・予定入院患者に対し持参薬の管理を実施する。
⑧薬剤情報提供業務等
・薬剤情報提供に係る業務を実施する。
・外来患者に対する指導を実施する。
3)諸室及び配置
・時間外の薬渡しを考慮した配置とする。
・情報管理室、外来者説明室(1階)、薬品庫、カート置き場、製剤室
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(13)栄養部門
1)基本方針
・病態に応じた適切な食事の提供と食事療法指導を実践する。
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基本計画
・患者さんに満足していただける選択食の導入など、質の高いサービスを提供する。
・食中毒予防及び感染予防を徹底する。
2)機能及び規模
①食事提供
ア)調理方式
・調理業務は院内で実施する。
・調乳業務は栄養部門で実施する。
・床はウェット方式*59 でなく、ドライ方式*60 とする。
イ)配膳等
・配膳方式は、中央配膳とする。
・適温給食は、保温保冷配膳車を使用する。
ウ)栄養指導
a)入院患者
・産婦栄養指導等を実施する。
・腎臓食(透析食含む。
)
、肝臓食、糖尿食、脂質異常症食、消化管手術後潰瘍食及び
高血圧食等に係る指導を実施する。
b)外来患者
・両親学級、糖尿病教室等の実施を検討する。
・腎臓食(透析食含む。
)
、肝臓食、糖尿食、脂質異常症食、消化管手術後潰瘍食、心
臓食及び高血圧食等に係る指導を実施する。
3)諸室及び配置
・外部からの食材搬入がしやすく、病棟配膳のしやすい位置に配置する。
・栄養指導室を設置(外来に近接)
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
(14)臨床工学部門
1)基本方針
・機器の中央管理を推進し、業務の効率化を図る。
・機器管理を徹底し、安全性の確保を図る。
2)機能及び規模
①医療技術の提供
次の部門において臨床技術を提供する。
・透析室
・手術室
・機器管理(救急部門、病棟)
②医療機器の中央管理
ア)対象機器
・輸液シリンジ*61、IPC(フットポンプ等)*62、パルスオキシメーター*63、人工呼吸
器、透析装置、エコー、生体情報モニター、ネブライザー*64
イ)業務内容
・貸出管理、所在管理、点検、保管
13
等
基本計画
ウ)医療機器に関する教育・研修
・医療機器に関する講習会、研修会を行う。
3)諸室及び配置
・透析部門と連携が容易な位置とする。
・機器の病棟への搬送が容易な位置とする。
(15)保健医療連携部門
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1)基本方針
・紹介・逆紹介*65 を推進し、地域の医療機関との連携を密接にする。
・地域連携クリニカルパス*66 を整備する。
・介護福祉施設等との連携を図り、患者の適切な退院を支援する。
・開放型ベッド、医療機器の共同利用を推進する。
2)機能及び規模
①地域連携
次の業務を実施する。
・紹介患者の受入、紹介元への結果報告
・患者の逆紹介
・入院患者の退院調整
・在宅医療後方支援*67
・地域保健・福祉関係機関との連携
・転院先の病院・施設等の紹介
・開放型ベッド利用の医師の登録
・高度医療機器の共同利用における手続き
3)諸室及び配置
・医事部門と連携しやすい配置とする。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
(16)事務管理部門
1)医事部門
①基本方針
・適切な診療報酬請求を実施する。
・待ち時間の短縮を図るなど、患者サービスの向上を図る。
・診療情報を適切に管理・活用し、医療の質の向上、経営管理の向上を目指す。
②機能
・外来患者の受付、入退院事務
・診療費その他の費用の算定及び請求並びに徴収
・証明書、診断書等の受付及び交付
・患者統計の作成
・自動支払機の検討
・クレジット支払の導入
14
基本計画
③諸室及び配置
・医事部門は外来受付と連携のしやすい場所とする。
・入退院受付は外来受付と分けて設置する。
・医療相談室を設置する。
2)総務部門
①基本方針
ア)総務業務
・病院運営の効率化を目指す。
・人事・労務管理を適切に行う。
・職場環境の整備を行う。
イ)施設管理業務
・建築設備機器の適正な管理、車両等の安全で安定した運転を実施する。
②機能
ア)総務業務
・病院の組織及び定数に関すること。
・病院職員の人事・研修に関すること。
・病院職員の給与及び報酬・賃金の支給に関すること。
・病院職員の福利厚生に関すること。
・病院職員の安全衛生及び健康管理に関すること。
・医師公宅の管理に関すること。
・医療訴訟及び医療事故に関すること。
・その他
イ)施設管理業務
・ボイラー、圧力容器等設備、ターボ冷凍機ほか空調設備の運転管理、衛生設備の日
常点検及び簡易修繕、電気設備の運転、安全管理及び簡易修繕。
・営繕工事の発注及び立会
・法令に基づいた業務委託の発注。
・高圧ガス(医療用)の管理
・燃料(灯油・ガス)の管理
・車両管理
③諸室及び配置
ア)総務業務
・幹部職員や医局と連携のとりやすい配置とする。
イ)施設管理業務
ボイラー室、車両管理室、当直室、防災センター等
3)業務関連施設
①機能及び規模
ア)会議・研修機能
・大会議室(講堂)
(会議形式60人、立会 100 人程度)
15
基本計画
1
室(分割使用可能とする。
)
企業団議会開催も可能とする。
(音響設備要)
・小会議室(20人程度)
2
室
・カンファレンス室*68
スタッフステーションや医局等に設置。
*学生指導はカンファレンス室や会議室を兼用とする
イ)更衣室
a)医師
・医局に隣接して男女別に設ける。
b)看護師・医療技術職・事務職員
・中央化し、男女別に設ける。
c)委託職員
・職員とは別に更衣室、控室を設ける。
d)看護学生など
・職員用の更衣室を利用する。
ウ)当直室・仮眠室
a)当直室
医師
・2 室設ける。洗面、トイレ、シャワーを設置する。
・救急部門への動線に配慮する。
エ)スタッフルーム
医療従事者のスタッフルームを設置する。
a)看護師
・看護師が利用できるスタッフルームを病棟と外来に設置する。
b)委託職員
・警備員等の委託職員の宿直室、仮眠室を設ける。
オ)管理諸室及び医局
a)管理職
次の諸室を設ける。
・企業長室
・院長室
・副院長室(医師)
・副院長室(医師)
・副院長室(看護)
・事務局長室
・応接室(兼用利用)
・エキストラルーム*69
b)医局
プライバシーに配慮したブース形式を検討し、カンファレンス室、休憩スペース、
面談室等を設ける。
16
基本計画
カ)図書室
機能を充実するとともに、職員が利用しやすい場所に設置する。
4)利便施設
①基本方針
患者、見舞客等のニーズに対応したサービスを提供する。
②機能及び規模
ア)売店等
コンビニエンスストアを含め検討する。
イ)食堂
食事をとれる場所を確保する。
ウ)ATM*70 コーナー
ATMは3台(北洋銀行、北見信金、ゆうちょ等)を設置検討する。
エ)自動販売機
外来に設置する。専用ブース等設置形態を整備する。
オ)患者待合い
患者さんの待ち時間に利用できる図書閲覧コーナーや情報提供のスペースを設け、待
合いに TV を設置する
カ)コインランドリー
コインランドリーは各病棟に設置する。
キ)公衆電話
外来ホール、病棟には公衆電話または携帯電話が使用できるブースを設置する。
ク)郵便ポスト
院内に設置する。
ケ)タクシー等乗り場
・タクシー乗り場及びタクシープール*71 を設置する。
・バスの乗降場からの動線に配慮する。
コ)病室内利便設備
・テレビ、冷蔵庫等を設置する。
・個室にはインターネット回線の提供を検討する。
5)駐車場・駐輪場
①駐車場
・来院患者・見舞客用として300台程度を設ける。(堆雪スペース含む)
・職員用(公用、荷捌き用含む)として150台程度を設ける。
②駐輪場
自転車、バイクの駐輪場を設ける。
6)福利厚生施設
①保育所
保育所の規模
院内設置または紋別市立保育所の活用を含め検討していく。
17
基本計画
②職員交流室
職員用の休憩室(昼休みに利用)を設ける。
7)医師公宅
医師公宅を整備する。
(17)医療安全管理部門 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1)基本方針
・医療事故防止対策、発生時の適切な対応策等を確立し、安全で質の高い医療サービスの
提供を図る。
・院内感染の防止を図る。
2)機能
・医療事故防止対策に関する情報収集、協議、院内周知、実践に関すること。
・医療安全マニュアルの策定および改訂に関すること。
・医療安全教育に関する研修の企画および実施に関すること。
・ICT(感染制御チーム)*72 による院内ラウンド*73 を実施する。
3)諸室及び配置
・事務部門内に配置する。
(18)災害医療
1)基本方針
住民の安心安全を支える災害時医療拠点病院として、災害に強い病院づくりを進めるにあ
たり、災害時の機能確保を想定して施設を整備する。
2)機能
・災害時において大量負傷者への対応を考慮した施設計画とする。
・医薬品、食糧等を備蓄する。
・玄関ホール、会議室、病棟食堂・デイルーム等に医療ガス、非常用電源を配備する。
・受電は2系統受電を維持する。
・災害時に対応できる非常用発電設備を整備する。
・災害時に給水可能な設備を検討する。
・地震時に対応できる免震構造*74 の採用を検討する。
・ヘリポートについて検討する。
3)諸室及び配置
トリアージ*75 スペースとして、医療ガスを配備した1階待合・ロビーを使用する。
18
基本計画
3 医療情報システム整備計画
(1)基本方針
現在は、医事会計、検査データ、画像診断、栄養管理、薬剤管理等の部門別システムが導
入されている。
新病院では、基幹となる情報システム(電子カルテ、オーダリング等)を導入し、診療
録、各種検査・画像情報などの患者情報を院内で共有化をすることにより、検査データの迅
速な提供、会計待ち時間の短縮など、患者サービスの向上や安全性の確保、業務の効率化を
図るとともに、経営に係る情報をきめ細かく収集・整理・分析し、経営管理や目標管理に生
かすこととする。
また、三次医療機関や大学病院等との画像伝送システムや遠隔医療システムを共有する
ことなどにより、緊急時における適切な対応や専門医の意見を取り入れた高度な医療を提供
する。
※情報システム~情報を適切に保存・管理・運用するための仕組み。通常、コンピュータ
ーとネットワーク、およびそれを制御するソフトウェア、その運用体制までを含んだもの
を指す。
(2)導入の範囲
次のシステムの導入を検討する。
システム
概要
備考※
電子カルテシステム(基幹)
共通・診察記事・看 記事入力、フローシート*76、文書作成機能、カーデックス*77、
◎
護機能
看護記録、看護ケア、看護計画、看護管理 等
オーダリング機能
(処方、注射、手術、検体、輸血、画像/生理、病理、リハ
ビリ、食事)
医師の行う院内各部署への診療情報の指示(オーダ)を伝達・
◎
処理し、その後の検査結果・薬の処方・会計事務等に速やか
に繋げる。
部門システム
医事会計システム
オーダ内容と各部門システムからの情報を受けて、患者の会
○
計処理や診療報酬請求管理を行う。
放射 線画像管理 シ 放射線画像等を保管、管理する。
○
ステム(PACS*78) 患者情報、予約情報、在庫情報等を管理する。
調剤システム・服薬 ・処方・注射オーダを受けて、調剤監査・払出し、薬歴管理
指導システム
を行う。
○
・服薬指導記録等を管理する。
検体検査システム
検査オーダを受けて、検査結果等を医師に報告する。検査デ
○
ータの管理を行う。
生理 検査機器統 合 生理機能検査機器のデータを保管、管理する。
◎
システム
輸血システム
血液(製剤)の使用管理・在庫管理を行う。
○
栄養管理システム
食事オーダを受けて、食数・材料管理を行う。患者の栄養指
○
導を記録する。
リハビリシステム
リハビリオーダを受けて、リハビリの実施結果の管理を行う。 ◎
遠隔医療システム
医育大学と連携し、高度医療を提供する。
○
画像伝送システム
放射線撮影画像等を他病院に伝送し、診療情報を共有する。
◎
健診システム
健康診断等の情報
◎
19
基本計画
その他システム
財務会計システム
財務会計に係るシステム
人事・給与システム 人事(職員情報等)勤務情報や給与支給をシステム管理する。
※ ○:現病院で一部導入済み ◎:新病院で導入予定
○
○
(3)導入スケジュール
新病院開院時に情報システムを導入することとし、導入範囲、機能検討を進めるとともに、
事前の操作研修等に十分な時間を設けるものとする。
24年度
25年度
26年度
現状分析
必要機能の検討
調達仕様書作成
メーカ
ー選定
システム設計
20
操作
研修
リハ
ーサ
ル
基本計画
4 物品・物流システム整備計画
(1)基本方針
・適正な在庫管理を行い遊休品や死蔵在庫の発生を可能な限り防止し、医薬材料費等の縮
減を図る。
・適切な供給管理を行い、欠品、使用期限切れ品の発生等を防止し、安全な医療の提供を
図る。
・使用状況の把握に基づく供給、発注をシステム化することにより、物品管理に係る業務
の効率化を図る。
・使用状況を適切に管理し、請求漏れの防止を図る。
・診療科別原価管理など経営管理に必要な医療材料等に関する情報を随時把握し、経営改
善に活かせるシステムを検討する。
(2)機能
・院内に倉庫を設置し、診療材料等の保管、供給を行う。
・使用状況の管理はバーコードの利用を検討する。
・定数補充方式など適切な管理方式を検討する。
・使用部門の保管棚は、保管管理が適正に行われる形態のものとする。
・保管管理業務、搬送業務は民間委託化も検討する。
(3)導入スケジュール
新病院開院時に物品・物流システムを導入することとし、導入範囲、機能検討を進めると
ともに、事前の準備等に十分な時間を設けるものとする。
24年度
25年度
26年度
現状分析
業務範囲の検討
委託仕様書作成
業者
選定
システム設計
21
開院
準備
基本計画
5 医療機器整備計画
(1)基本方針
新病院の診療機能、想定患者数に対応した医療機器を整備する。整備にあたっては、必要
性、緊急性、費用対効果、現有機器の有効利用等を検討し、経済的な整備を図る。
また、経営上の観点から、可能な限り起債を活用するほか、計画的な整備を検討し、投資
経費の年度間の平準化に努める。
(2)整備計画の考え方
・高度・高額な医療機器については、長期間の使用となることから、将来動向や費用対効
果を充分に見据る。
・イニシャルコスト*79 だけではなく、保守費用等を考慮する。
・機器の保守・管理の効率性、使用時の安全性等を考慮する。
・建設面積や設備と関連する機器については、建設計画と整合性を図りながら導入計画を
立案する。
現有する医療機器のリスト化
新病院で必要な機器のリスト化
移設機器、更新機器、新規機器の区分による整備費の算出
事業収支計画に反映可能な投資額の検討
投資額に対応した機器選定のルール作成
整備対象機器の抽出
整備対象機器の決定・整備年次計画作成等
22
基本計画
(3)整備スケジュール
建築設計における機器レイアウト*80、設備条件等の提示や機器の調達期間を考慮し整備を
進める。
24年度
25年度
第1次機器リスト作成
第2次機器リスト作成
対象機器の決定
26年度
調達仕様書作成
機器選定・契約
設備条件等整理
23
据付
調整
基本計画
6 建設計画
(1)基本方針
・地域の中核病院として、急性期医療を軸に保健・福祉との連携ができる機能を持ち、安
全性、快適性に優れた施設とする。
・医療行政・医療技術の変化に柔軟に対応できる施設とする。
・災害拠点病院に必要とされる機能を備え、災害時の医療提供が適切に行える施設とする。
・周辺環境と調和し、近隣住民の生活環境保全に配慮する。
・医療スタッフ確保のため、研究・研修・休憩室等の整備をした施設とする。
・患者アメニティー、職員の働きやすさに配慮した施設とする。
・駐車場を十分に確保する。
・経営に貢献する施設として省エネルギー等に配慮したランニングコスト*81 を抑える手
法を検討すると共に、メンテナンス性に優れ、可能な限り簡素で機能的な施設とする。
・将来の施設拡張や次期建替を考慮した敷地の選定と施設配置を検討する。
・インフラ*82 整備を市に依頼し敷地の利便性を高める。
・現施設の解体工事は、騒音や振動等による周辺への影響などに配慮し、跡地利用について
は紋別市と協議を重ねる。
・地域認証材の利活用に努める。
(2)敷地利用計画
1)敷地の概要
・位置:紋別市落石町 1 丁目 18 番 1 号(旧道立紋別北高等学校)のうち
・全体敷地面積 48,413㎡のうち、20,000㎡程度
2)施設の概要
・規模、構造
鉄筋コンクリート造
・概算延床面積
10,900㎡
・病床数
150床
・駐車場
450台程度(職員含む)
3)法的要件
・都市計画
区域区分未設定都市計画区域、第1種住居地域(山の上線の道路
中心より 40mまで)
、第2種中高層住居専用地域
項目
容積率
建ぺい率
日影規制
敷地境界からの
水平距離5m 以内
敷地境界からの
水平距離10m以内
防火地域
第1種住居地域
第2種中高層住居専用地域
200%
200%
60%
60%
平均地盤面から4mの測定面において日影時間の制約
2.5時間
2.0時間
4.0時間
3.0時間
指定なし(法 22 条地域) 指定なし(法 22 条地域)
・開発行為協議:敷地面積が1,000㎡を超過するため協議が必要
24
基本計画
(3)建築計画
1)配置計画
①敷地概要
紋別市役所から北東に都市計画道路山の上通を 750mの位置にあり、潮見小学校と潮見
中学校の間に位置している。
敷地の高低差は、南側の交差点が一番高く、市道落石第4号線に接する北側端が低くな
りその高低差は最大 11mとなっている。
接道している道路は、敷地の南側に接する都市計画道路山の上通が幅員 17.4m、敷地の
南東側の都市計画道路南5号線は幅員 15.0m、北東の市道落石第4号線が幅員 10.0mと
なっている。
(北側)
北高跡地
標高
≒265m 市道落石第4号線
21
22
20
≒100m
-7
C
22
23
約15,400㎡
23
≒110m
都
市
計
画
道
路
南
5
号
線
B
約11,000㎡
≒230m
(
西
側
)
-6
24
(
東
側
)
25
≒170m
±0
A
29
約22,000㎡
24
32
敷地面積
48,413㎡
標高21~32m
27
(南側)
②配置計画案
移転予定地は、全体で 48,413 ㎡あり、本病院として必要な面積は、建物と駐車場合わ
せて 20,000 ㎡程度である。
(公宅等別途考慮)
予定地を段差で分かれた3地区に想定し検討した結果、
・C地区は幹線道路に接しないため不適当。
・B地区は都市計画道路南5号線からのアクセスになり、隣接のA敷地に建物が建った
場合日当たりが悪くなる。
・A地区は幹線道路(都市計画道路山の上通、都市計画道路南5号線)2路線に接して、
緊急自動車及び来客車の進入が他地区に比べスムーズに行われることから、A地区に
配置することが相応と判断する。
25
基本計画
2)ユニバーサルデザイン*83、バリアフリー*84
人にやさしく、高齢者・患者等に対する配慮として、ユニバーサルデザインを徹底し、
バリアフリーに対する配慮を行う。
3)セキュリティ
主要出入口・時間外・サービスなど、用途別出入口ごとの適切なセキュリティレベル*85
の検討を行う。
(4)構造計画
広域紋別病院は、災害拠点病院の整備基準に準拠するため、耐震構造以上の構造体とする
必要がある。大地震の被害を最小限にするためには、建物全体を免震とする方法が病院の機
能上有効と考えられることから免震構造の採用を検討する。採用に当たっては、地盤条件等
制約もあるため、建物形状を決定する基本設計時点で十分な検討を必要とする。
(5)設備計画
最近の病院においては施設の大型化と医療の高度化に伴い、設備機能の質的向上が要求さ
れる。このことは設備工事費の増大のみならず、維持管理費の増大も招いており、病院経営
の観点からは、省エネルギー型、省力型の施設がより強く望まれるようになっている。
また、ライフライン*86 である上・下水道、電力、ガスに対する依存度は非常に高く、ひと
たび供給が停止すればその影響は計り知れないものがある。また、診療体制に即応し24時
間その機能を維持することが要求されることから、信頼性は第一条件となっている。
計画に際しては、建築計画との整合を十分に図り、変化に対応しやすく、故障が少なく保
守管理が容易であり更に安全性を十分に配慮した設備計画を行う。
なお、本計画は広域紋別病院の地域性、機能を考慮して設備計画を行う。
これらのことを踏まえて、広域紋別病院の設備計画に当たっては、以下のことを基本方針
とする。
ア 病院機能を維持するための安全性・信頼性の確保
イ 省エネルギー・省力化の推進
ウ 快適環境の創造
エ 診療体制の変化、医療機器の更新に対するフレキシビリティ*87 の確保
オ 環境への配慮
1)電気設備計画
①安全性・信頼性の高い設備の構築
病院各部門の需要に対して信頼性の高い電源を、安全に供給することを目的として必要
な設備を設ける。
ア
受電方式は、信頼性の高い2系統を維持する。
イ
JIS 規格「病院電源の安全基準;JIS T 1022」に適合した設備(医用接地 、非接
地配線方式、非常電源)を行う,
ウ
停電に備え、十分な容量の発電装置・無停電電源装置を検討する。
エ 医療用重要負荷への電源供給の信頼度をより高めるために電源幹線の多重化を行う。
オ
防災面での安全性を高めるための設備の採用を検討する。
カ
耐震性のある設備とする。
26
基本計画
②省エネルギー・省力化の推進
省エネ・省力化が可能で信頼性の高いシステムを導入することにより、増大する光熱費
と保守管理業務を低減させ、ランニングコストの節約を図れるよう にする。
中央監視装置の導入により、設備機器の適正運転及び少人数による管理を可能とする。
省エネルギータイプの変圧器、照明器具等を検討する。自然エネルギー(昼光等)を有
効に生かせる照明計画を行う。
③快適環境の創造
患者と病院スタッフの双方が最適な環境下にいられるような設備上の配慮を行う。
ア
自然採光の有効利用や、照明器具の工夫により、落ちついた雰囲気を演出する。
イ
全館放送等の騒音を低減するために、院内 PHS 専用通信網を導入する。
ウ
診察順番表示、会計表示等では高齢者に配慮した、わかり易い表示を行う。
④フレキシビリティの確保
将来の負荷変動・設備の更新、情報設備の充実にも対応できるよう配慮する。
ア
主要機器には増設に対する配慮を行う。
イ
エネルギー部門からの主要幹線ルートは十分なスペースを確保する。
ウ
医療的・情報的に重装備な諸室は、十分な容量の配線方式とする。
エ
電子カルテシステムや各種医療機器に備えた予備配管を十分設ける。
⑤環境への配慮
建物内外での騒音・振動、大気汚染には十分配慮した計画を行う。特に、発電機の騒音・
振動対策を十分行う。
2)機械設備計画
①安全性と信頼性の確保
地震、火災に対する防災及び医療活動継続面から安全性と信頼性の高い設備とする。
ア
耐震性のある設備とする。
イ
災害に強く、人に安全な設備とする。
ウ
設備用適正空間を確保する。
エ
衛生的で使い易い衛生器具を採用する。
オ
主要機器の容量分割設置を行う。
②省エネルギー
室内環境を損なうことなく、省エネルギーシステムとしての工夫を行う。
ア
細分化した空調ゾーニング*88 を行う。
イ
中間期における外気冷房を採用する。
ウ
熱源機器の台数制御を行う。
エ 自然エネルギー(ソーラーシステム等)の利用を比較検討し、省エネルギー化を図
る。
オ
廃熱回収設備の採用を検討する。
カ
外気導入量の最適化を図る。
キ
コ・ジェネレーションシステム*89 の導入を検討する。
③省力化
設備機器の質的向上に伴い、保守・管理作業が複雑化し、増大してきている中、保守管
理の容易な機器の選定及び自動化により省力化を図る。
27
基本計画
ア
充実した監視・制御設備を検討する。
イ
保守管理が容易な設備を採用する。
ウ
主要大型機器の中央化と、小型機器の分散化を図る。
④室内環境の維持
外来・入院患者の院内での感染防止、入院患者の生活環境の保護、また、医療従事者に
よる検査、診察、治療及び研究、その他の業務に対する良好な作業環境を維持する。
ア
温湿度、気流、浮遊粉塵、騒音等に配慮する。
イ
身障者や高齢者に配慮した設備とする。
⑤増改築への対応
医療需要の変化による建物の増改築・内部改修が医療機能を維持しながら安全かつ容
易に行える計画とする。
ア
機器の更新に配慮する。
イ
循環型配管を検討する。
⑥地球環境の保全
熱源機器のエネルギーとしては、大気汚染の少ない熱源を検討する。また、病院より発
生する特殊な排気、排水についてはそれぞれに適切な処理を行う。
ア
エネルギー源については適切な選定を行う。
イ
検査室より排出する濃厚廃液は、業者引き取りとする。
ウ
病棟、解剖室等の排気は、高性能フィルターで処理し排出する。
エ
フロンガスの規制対象とならず、また公害の発生源とならない機種を選定する。
オ
放射線関連廃液は中央処理とする。
3)昇降搬送設備
①昇降機設備
患者乗用として2台程度、業務用(スタッフ・人荷・寝台用)として専用エレベータを
設ける。具体的な台数については基本設計時に再検討する。
4)搬送設備
局所的な搬送設備として手術部門と病理検査部門、薬剤製剤部門と調剤部門等を結ぶリ
フト等の設備は検討のうえ導入する。
(6)災害対策
広域紋別病院計画地(紋別市)は建築基準法施行令第88条に定める地震係数(その地方
における過去の地震の記録に基づく震害の程度及び地震活動の状況その他地震の性状に応
じて 0.7 から 1.0 までの範囲において国土交通大臣が定める数値:Z)が 0.8 となっているが、
災害拠点他の指定を受けている地域センター病院として位置付けられていることに加え、患
者の安心・安全の観点から、大地震による災害について対策が必要である。
また、火災による災害についても対策を講じる必要がある。
1)耐震性能の確保
計画建物の安全性を確保するため、建物の構造体に耐震性能を持たせる必要がある。本計
画では、免震構造の採用を検討し、大地震後、構造体を補修することなく建築物を使用でき、
建物内の医療機器等の倒壊破損を最小限におさえることを目標とし、人命の安全確保に加え
28
基本計画
て災害拠点病院としての機能確保を図る。
2)ライフラインの確保
①電気
災害時における医療活動を維持するために電力の供給は欠くことができない。ひとたび
電力の供給が停止すればその影響は計り知れないものがある。災害時の停電対策として、
自家発電装置を設置する。
なお、非常用照明や患者の生命維持に関連する精密医療機器については、停電と同時に
復旧する必要があり、これらの電源として蓄電池設備及び無停電電源装置を設置する。
②給水
水は医療活動を行う上でもっとも重要な要素となり、災害時においても充分な水量が確
保される必要がある。
災害時にも十分な水量を確保するため、躯体コンクリートピット*90 を利用する等検討
を行う。
3)ヘリコプター離着陸場の整備
災害時及び緊急時における患者の搬送や物資の搬出入に使用するとともに、救急患者の
搬送のために、設置を含め検討する。
設置する際には周辺環境や敷地形状を考慮し設置場所を検討する。
4)備蓄倉庫の整備
大地震等の災害時には、多くの診療材料や医薬品、患者搬送機器が必要になることから、
施設内に災害用備蓄倉庫を確保する。
29
基本計画
7 事業計画
(1)整備スケジュール
平成 24 年度に基本設計・実施設計を実施し、平成 25 年度、平成 26 年度に建設工事を行
い、平成 26 年度中の開院を目指している。
区分
24年度
基本
設計
25年度
実施
設計
26年度
27年度
設計監理
新病院建設工事
新病院・
医師公宅
医師公宅建設工事
準
備
外構工事
現状分析
医療情報シ
ステム
必要機能の
検討
調達仕
様書作
成
メー
カー
選定
システム
設計
調達仕
様書作
成
業者
選定
システム設
計
リハー
サル
現状分析
物品・物流
システム
業務範囲の
検討
開院
準備
現状分析
第1次機器
医療機器・
備品
解体
工事
移
転
現病院
リスト作成
対象機器の
決定
設備条件等整理
調 達 仕
様 書 作
成
機 器 選
定・契約
30
据付
調整
開
院
基本計画
(2)事業費概算額・充当財源内訳
区分
費 用
財源内訳
事業概要
測量・地質調査
基本設計
実施設計
設計監理
建築工事
病院
公宅
解体
外構
医療機器・医療システム・什器
移転
合計
補助金
*1
病院事業債
その他
*2
一般財源
*3
合計
(単位:百万円)
概算事業費
12
44
92
55
3,270
425
309
192
1,400
22
5,821
81
2,658
2,658
424
5,821
事業費は、国立病院機構における病院建築標準仕様書等の指針や普通交付税措置の対
象となる建築単価の方針等を踏まえながら、今後、基本設計等を推進していく中におい
て検討を進めてまいります。
上記事業費は現段階での暫定概算額であり、消費税5%を含みます。
*1 オホーツク圏地域医療再生計画事業費補助金
*2 紋別市からの過疎債分
*3 広域紋別病院企業団財政調整基金
(3)収支計画
次のとおり。
31
基本計画
◆収益的収支シミュレーション(H24~H33)
区 分
説 明
H23年度(見込)
病床数
H24年度
H25年度
H26年度
(千円)
H27年度
H28年度
H29年度
H30年度
H31年度
H32年度
H33年度
150
150
150
150
150
150
150
150
150
150
150
148
148
148
148
148
148
148
148
148
148
148
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
89,055
99,595
104,292
111,318
123,048
127,933
136,118
143,813
149,679
155,718
159,075
19,742
21,170
22,265
22,995
27,375
29,565
32,850
36,135
39,061
41,793
43,435
54.1
58.0
61.0
63.0
75.0
81.0
90.0
99.0
107.0
114.5
119.0
69,313
78,425
82,027
88,323
95,673
98,368
103,268
107,678
110,618
113,925
115,640
年 間 延 べ 外 来 患 者 数 /245日
285.2
320.1
334.8
360.5
390.5
401.5
421.5
439.5
451.5
465.0
472.0
1日 平 均 入 院 患 者 数 /病 床 数
36.0%
39.0%
41.0%
42.0%
50.0%
54.0%
60.0%
66.0%
71.0%
76.0%
79.0%
A
1,293,185
1,546,499
1,767,669
1,859,312
2,073,382
2,181,247
2,353,543
2,516,760
2,665,079
2,804,948
2,884,649
B
1,282,961
1,471,047
1,554,387
1,641,906
1,850,952
1,953,831
2,128,722
2,292,911
2,442,087
2,583,495
2,665,246
720,794
770,656
815,032
844,615
992,734
1,066,118
1,184,289
1,309,556
1,420,273
1,527,034
1,582,199
36,511
36,403
36,606
36,730
36,264
36,060
36,051
36,241
36,360
36,538
36,427
525,263
636,282
674,342
730,858
787,923
816,265
871,685
909,297
946,715
980,092
1,005,765
7,578
8,113
8,221
8,275
8,236
8,298
8,441
8,445
8,558
8,603
8,697
36,904
64,109
65,013
66,433
70,294
71,449
72,747
74,058
75,099
76,369
77,281
10,224
72,200
210,030
214,154
219,178
224,164
221,569
220,597
219,740
218,201
216,151
受取利息
3,101
10,699
15,199
15,872
12,904
17,872
15,872
15,505
15,242
14,155
12,302
補助金等
1,447
11,643
12,547
12,547
16,001
16,001
16,001
16,001
16,001
16,001
16,001
1,610
45,761
178,094
181,540
186,073
186,086
185,486
184,876
184,277
183,820
183,618
4,066
4,097
4,190
4,195
4,200
4,205
4,210
4,215
4,220
4,225
4,230
D
0
3,252
3,252
3,252
3,252
3,252
3,252
3,252
3,252
3,252
3,252
うち過年度収益修正益
0
3,250
3,250
3,250
3,250
3,250
3,250
3,250
3,250
3,250
3,250
E
2,155,222
2,322,117
2,355,161
2,470,769
4,083,395
2,963,635
3,013,750
3,055,656
3,141,562
3,140,410
3,023,298
F
2,153,559
2,315,423
2,346,820
2,443,159
2,838,223
2,910,194
2,963,058
3,008,232
3,097,793
3,099,679
2,984,490
G
1,275,563
1,391,595
1,419,236
1,506,570
1,534,469
1,577,768
1,589,074
1,590,619
1,646,133
1,664,404
1,671,780
材料費
332,589
375,184
397,320
420,245
474,883
502,003
544,131
582,761
616,909
648,406
664,164
経費
412,087
423,035
420,957
420,604
436,052
434,600
435,390
436,504
437,356
439,096
447,909
減価償却費
122,564
113,873
97,965
84,398
381,254
384,026
382,424
381,056
379,839
329,942
182,518
資産減耗費
5,004
5,620
5,114
5,000
5,000
5,000
5,000
10,000
10,000
10,000
10,000
研究研修費
5,752
6,116
6,228
6,342
6,565
6,797
7,039
7,292
7,556
7,831
8,119
1,663
3,092
4,741
24,010
49,417
49,841
47,092
43,824
40,169
37,131
35,208
0
3,602
3,600
3,600
3,600
3,600
3,600
3,600
3,600
3,600
3,600
0
0
0
0
1,192,155
0
0
0
0
0
0
△ 862,037
△ 775,619
△ 587,492
△ 611,457
△ 2,010,013
△ 782,388
△ 660,207
△ 538,896
△ 476,483
△ 335,462
△ 138,649
固定資産除却損除く 基金投入額
△ 862,037
△ 775,619
△ 587,492
△ 611,457
△ 817,858
△ 782,388
△ 660,207
△ 538,896
△ 476,483
△ 335,462
△ 138,649
現金収支不足分
△ 734,469
△ 656,126
△ 484,413
△ 522,059
△ 431,604
△ 393,362
△ 272,783
△ 147,840
△ 86,644
4,480
53,869
127,568
119,493
103,079
89,398
386,254
389,026
387,424
391,056
389,839
339,942
192,518
一般病床
感染症病床
患者数
年間延べ入院患者数
1日平均入院患者
年 間 延 べ 入 院 患 者 数 /365日
年間延べ外来患者数
1日平均外来患者
病床利用率
事業収益
医業収益
入院収益
(入院単価:円)
入 院 収 益 /年 間 延 べ 入 院 患 者
外来収益
(外来単価:円)
外 来 収 益 /年 間 延 べ 外 来 患 者
その他医業収益
医業外収益
C
他会計負担金
交付税(普通・特別)
その他医業外収益
特別利益
事業費用
医業費用
給与費
医業外費用
H
特別損失
I
固定資産除却損
収支差額
J
非現金内部留保資金
減価償却・資産減耗費
経常収支比率
A/E
事業収益/事業費用
60.0
66.6
75.1
75.3
50.8
73.6
78.1
82.4
84.8
89.3
95.4
医業収支比率
B/F
医業収益/医業費用
59.6
63.5
66.2
67.2
65.2
67.1
71.8
76.2
78.8
83.3
89.3
給与費比率
G/B
給与費/医業収益
99.4
94.6
91.3
91.8
82.9
80.8
74.6
69.4
67.4
64.4
62.7
職員配置数
正
臨
正
臨
正
臨
正
臨
正
臨
正
臨
正
臨
正
臨
正
臨
正
臨
正
臨
企業長
1
医師
12
看護師等
66
医療技術者
20
23
23
23
23
23
23
23
23
23
23
事務部
12
13
13
13
13
13
13
13
13
13
13
臨時補助員等
計
1
-
14
7
72
16
111
23
1
-
15
9
72
12
123
21
1
-
16
9
77
11
124
20
1
-
17
9
82
10
130
1
-
11
18
82
10
19
136
32
21
1
-
11
19
82
10
137
21
1
-
11
20
82
10
138
21
1
-
11
20
82
10
139
21
1
-
11
21
82
10
139
21
1
-
11
21
82
10
140
21
-
11
10
140
21
基本計画
◆資本的収支シミュレーション (H24 ~ H33)
款 項 目
1. 資本的収入
H23年度(見込)
H24年度
H25年度
(千円)
H26年度
H27年度
H28年度
H29年度
H30年度
H31年度
H32年度
H33年度
2,023,600
2,015,622
4,289,934
4,834,433
42,422
71,406
72,006
72,904
67,376
43,099
43,301
11,800
51,100
1,153,700
1,466,500
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
11,800
51,100
1,153,700
1,466,500
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
0
38,200
1,140,800
1,453,600
0
0
0
0
0
0
0
11,800
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
11,800
51,100
1,154,411
1,467,931
27,521
58,504
59,104
60,002
54,474
30,197
30,399
11,800
51,100
1,154,411
1,467,931
27,521
58,504
59,104
60,002
54,474
30,197
30,399
0
38,200
1,140,800
1,453,600
0
0
0
0
0
0
0
11,800
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
12,900
0
0
711
1,431
14,621
45,604
46,204
47,102
41,574
17,297
17,499
2,000,000
1,913,420
1,981,821
1,900,000
0
0
0
0
0
0
0
2,000,000
1,913,420
1,981,821
1,900,000
0
0
0
0
0
0
0
4. 固定資産売却代金
0
1
1
1
2,000
1
1
1
1
1
1
1. 固定資産売却代金
0
1
1
1
2,000
1
1
1
1
1
1
0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2,052,783
2,109,875
4,383,353
4,936,760
435,633
258,162
295,734
346,815
323,436
215,920
216,454
49,682
182,757
2,460,197
3,014,302
351,941
30,171
30,000
30,000
30,000
30,000
30,000
19,659
152,586
2,121,956
1,892,372
321,941
0
0
0
0
0
0
12,744
17,157
17,242
17,328
8,918
0
0
0
0
0
0
150
1,581
1,581
1,581
72
0
0
0
0
0
0
厚生福利費
0
62
62
62
14
0
0
0
0
0
0
報償費
0
125
0
0
0
0
0
0
0
0
0
271
996
700
500
300
0
0
0
0
0
0
委託料
6,494
132,665
30,111
35,711
4,012
0
0
0
0
0
0
工事費
0
0
2,072,260
1,837,190
308,625
0
0
0
0
0
0
30,023
30,171
338,241
1,121,930
30,000
30,171
30,000
30,000
30,000
30,000
30,000
備品費
30,023
30,000
338,070
1,121,930
30,000
30,000
30,000
30,000
30,000
30,000
30,000
保険料
0
36
36
0
0
36
0
0
0
0
0
手数料
0
75
75
0
0
75
0
0
0
0
0
雑費
0
60
60
0
0
60
0
0
0
0
0
2,003,101
1,927,118
1,919,998
1,916,098
18,303
23,271
21,271
20,904
20,641
19,554
17,701
0
3,000
4,800
5,400
5,400
5,400
5,400
5,400
5,400
5,400
5,400
2,003,101
1,924,118
1,915,198
1,910,698
12,903
17,871
15,871
15,504
15,241
14,154
12,301
0
0
3,158
6,360
64,979
202,682
205,349
209,339
184,771
76,873
77,773
0
0
3,158
6,360
64,979
202,682
205,349
209,339
184,771
76,873
77,773
0
0
0
0
410
2,038
39,114
86,572
88,024
89,493
90,980
0
0
0
0
410
2,038
39,114
86,572
88,024
89,493
90,980
△ 29,183
△ 94,253
△ 93,419
△ 102,327
△ 393,211
△ 186,756
△ 223,728
△ 273,911
△ 256,060
△ 172,821
△ 173,153
1. 企業債
1. 企業債
病院建設負担金
医療機器購入負担金
2. 他会計負担金
1. 一般会計負担金
病院建設負担金
医療機器購入負担金
地方債元金償還金
3. 他会計補助金
1. 基金収入補助金
2. 道補助金
5. 返還金
1. 貸付金返還金
1. 資本的支出
1. 建設改良費
1. 施設改良費
職員給与費
手当
旅費
2. 固定資産購入費
2. 投資
1. 貸付金
2. 基金
3. 企業債償還金
1. 元金償還金
4. 他会計支出金
1. 他会計支出金
収支差額
33
基本計画
用語の説明
No
用語
1
第二種感染症
2
二次医療
3
二次救急
4
地域周産期母子医療セ
ンター
5
三次医療
6
亜急性期病床
7
開放型ベッド
8
9
災害拠点病院
特定健康診査
10 人間ドック
11 電子カルテ
12 クリニカルパス
13 コーディネート
14 画像伝送システム
15 遠隔医療システム
16 紹介
17 施設基準
説明
急性灰白髄炎、ジフテリアなど感染力及び罹患した場合の重篤性
等により危険性が高いとされる二類感染症。
一次医療(かかりつけ医、診療所等)より比較的専門性の高い外
来医療や入院、手術が必要な患者に対応する医療のこと。
入院治療や手術を必要とする重症患者に対応する救急医療のこ
と。
北海道が定めた「北海道周産期医療システム整備計画」において
二次医療圏毎に設置された施設で、産科、小児科(新生児診療を
担当するもの)等を備え,周産期(妊娠満 22 週以後から生後 1 週
未満までの期間)に係る専門的な医療行為を行うことができる医
療施設。
二次医療で対応のできない、脳卒中や心筋梗塞、頭部損傷など重
篤な患者や、集中治療室での治療が必要な高度、特殊、専門的な
医療のこと。
急性期治療を経過した患者に対して安定化を図るとともに、在宅
支援機能を有し、効率的かつ密度の高い急性期後の医療を提供す
る病床。
地域に開放された病床。登録した地域の診療所の医師と病院の医
師が共同患者に治療を行うことができる病床。
災害発生時に負傷者の受入れや医療救護班の派遣を行う等、災害
時の医療活動において拠点となる病院。二次医療圏ごとに指定す
る「地域災害拠点病院」と、その機能をさらに強化し、災害医療
についての研修機能を併せ持つ「基幹災害拠点病院」がある。
メタボリックシンドロームに着目した健康診査。内臓脂肪の蓄積
を把握することにより、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの生
活習慣病の予防を図ることを目的としている。
健康状態を総合的に判断する精密検査を行い、生活習慣病等の早
期発見を図ること。
従来医師が診療の経過を記入していた紙カルテを電子的なシス
テムに置き換え、電子情報として記録・管理するシステム。診療
情報の共有により、より効率的なチーム医療が可能となり、診療
の質や患者サービスの向上が図られる。
特定の疾患や手術、検査毎にその経過をチャート型の様式などに
まとめ、医療チームや患者が診療経過の情報を共有し、必要なケ
アを患者に提供するためのツール。
各部を調整し、全体をまとめること。
情報通信ネットワークによる他病院との画像のやりとりにより、
円滑な診療を促進するシステム。
患者や相手方の医師等と直接対面することなく、情報通信ネット
ワークを活用して伝送された画像や臨床データ等の情報を基に、
医師等が診断、指示、治療などの医療行為等を行うこと。
地域の開業医が、高度な医療や検査を必要とする患者を「病院」
に紹介すること。
医療法で定める医療機関及び医師等の基準の他に健康保険法等
の規定に基づき、厚生労働大臣が定めた保険診療の一部につい
て、医療機関の機能や設備、診療体制等を定めた基準。
用語-1
基本計画
No
用語
18 レセプト
19 物品管理システム
20 オーダリング機能
21 ブロック
22 フリーアドレス制
23 患者アメニティー
24 地域センター病院
25 デイルーム
26 看護単位
27 7:1 又は 10:1
28 陰圧空調
29 混注スペース
30 ストレッチャー
31 オンコール対応
32 エコー
33 カウンターショック
34 LDR
35 CAPD
36 清浄度クラスⅡ
37 コンバーチブル型
説明
病院が医療費の保険負担分の支払いを公的機関に請求するため
に発行する診療報酬請求明細書。
使用する物品の管理手法。
医療機関内のオンライン上で、医師が薬剤師、看護師などの医療
従事者に対して、医療行為の指示を出したり、検査結果等を検索
参照したりするシステム。
外来の診察室の配置形態の一つで、内科系や外科系など、関連性
のある診療科の診察室をそれぞれ、ひとかたまりにまとめて配置
すること。
特殊な設備を必要とする診療科を除き、診療科ごとに診察室を特
定しないで、患者数や医師の数に応じて診療室を振り分け、診察
室を効率的に使用する方法のこと。
患者にとって、居心地の良い快適な療養環境や院内環境などのこ
と。
一次医療を支援する二次医療機関であり、かつ、二次医療圏の中
核医療機関として、他の医療機関と機能分担を図り、地域に必要
な診療体制を確保するとともに、地域の医療機関への専門医師な
どの派遣や技術援助を行う病院。
病棟に設けられた患者用談話室。
特定の看護師集団によって看護が行われ、患者の生活の単位とな
る1つのまとまりを「1看護単位」とよぶ。単位の構成は、患者
の質、提供する医療の特性で患者や看護師の数が定められてい
る。
看護配置基準の一つで,看護職員が,7:1 は平均して患者7人に
対し,1人配置されていることを意味する。10:1 は患者 10 人に
対し、1 人配置されていることを意味する。
室内の空気が外部に流出しないように、外部と比較し気圧が低い
空調システム。感染症の患者を収容する部屋に使われる。
複数の薬剤を混合し、患者に投与できる状態に準備する場所。
横にしたまま患者を移動させる、車輪付きの簡易ベッド。
自宅等に待機する事により、緊急時に呼び出せる状況になってい
ること。
超音波診断装置。超音波の特性を利用して、腹部臓器、心臓、胎
児などの状態を画像化する装置。
除細動を行うための装置。除細動器。
Labor Delivery Recovery:陣痛分娩室の略。陣痛、分娩、回復
を 1 つの部屋で行う事が出来るようにした部屋。
Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis の略。持続携帯式
腹膜透析。慢性腎不全に行われる透析治療法のひとつ。
腹膜と腹腔を使って体内で透析を行うもので、腹腔内に埋め込ま
れたカテーテル(管)を通して滅菌透析液(CAPD 液)を腹腔内に
貯留し、この間に腹膜を通して血液中の老廃物や余分な水分を除
去する。
空気の清浄度を日本医療福祉設備協会が示した基準。清浄度クラ
スⅡは、清潔区域で一般手術室が該当する。清潔区域では高性能
フィルタを使用して空気浄化を行い、周辺諸室に対して適切な空
気圧と気流の方向を維持しなければならない。
どの診療科の手術にも対応可能な手術室のこと。
用語-2
基本計画
No
用語
38 SPDシステム
39 ウォッシャーディスインフェクター
40 高圧蒸気滅菌装置
41 EOG滅菌装置
42 低温プラズマ滅菌装置
43 ホルター心電図
44
45
46
47
超音波検査
ストレス検査
X線TV
マンモ撮影
48 CT
49 MRI
50 ポータブル撮影装置
51 読影室
52 リカバリー
53 作業療法室
54 理学療法室
55 言語聴覚療法室
56 水治療室
57 TPN
58 医薬品情報管理室
59 ウェット方式
60 ドライ方式
61 輸液シリンジ
62
IPC(フットポンプ
等)
63 パルスオキシメーター
64 ネブライザー
65 逆紹介
説明
Supply Processing & Distribution の略。医薬品、診療材料、
衛生材料、滅菌物、帳票類などの物品の購入、在庫、供給、搬送
などの物流管理に必要な機能を集約し、物品管理を合理化・効率
化し、管理制度の向上を図るシステム。
医療機材の「洗浄→すすぎ→消毒→乾燥」の一連の工程を自動的
に行う熱水消毒器のこと。
高圧の蒸気により医療器具等を滅菌する装置。オートクレーブ。
エチレンオキサイドガスにより医療器具等を滅菌する装置。
プラズマにより医療器具等を滅菌する装置。
不整脈や狭心症の診断のため、24時間の心電図を記録する手
法。
超音波診断装置を用いた検査のこと。
一定の負荷を与えた場合の心身の変化の検査。
X線を利用して、リアルタイムで体内の状況を映し出す装置。
マンモグラフィー撮影装置(乳房 X 線撮影装置)。
Computed Tomography の略。コンピューター断層撮影。人体のあ
る断面を映像化し、病変などを検査する装置。
Magnetic Resonance Imaging の略。核磁気共鳴の物理現象を応用
して、人体の断層撮影を行う装置。
移動式の X 線撮影装置。
MRI、CT、エコーなどの検査画像を観察し、レポートを作成
するための部屋。
検査の終わった患者が休憩する場所のこと。
身体や精神に障害のある人に、工作や手芸などの作業を行わせ、
心身の諸機能の回復を行う室のこと。
身体に障害のある人に対し、運動療法・マッサージなどにより、
リハビリテーションとして行う治療をする室のこと。
コミュニケーションに問題のある方や、摂食・嚥下機能に何らか
の障害がある方などに対して、リハビリを行う室のこと。
理学療法のひとつで、温水や冷水を用いて患部の血流の改善や痛
みの緩和をはかる室のこと。
Total Parenteral Nutrition の略。高カロリー輸液のこと。
薬に関する情報を収集・整理し、医療関係者や患者等に提供する
業務。副作用の防止など、薬が安全かつ最適に使用されるために
重要な役割を果たす部門。
床が水に濡れた状態で調理や洗浄作業を行う方式
床に水を流さず乾いた状態で調理や洗浄作業を行う方式
輸液シリンジポンプ。患者の体内へ投薬する際にシリンジポンプ
の機械的な力を利用して、より正確に投与する装置。
Intermittent Pneumatic Compression:間欠的空気加圧法の略。
圧迫して血流を生じさせる機械。足底部に巻き付けるフットポン
プタイプと下腿部に巻き付けるカーフポンプタイプが存在する。
脈拍数と経皮的動脈血酸素飽和度をモニターする医療機器。
吸入器のこと。
地域の開業医が「病院」に患者を紹介するのとは逆に、病院から
症状の安定した患者を開業医に紹介すること。
用語-3
基本計画
No
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
用語
説明
急性期の医療機関から回復期の医療機関を経て自宅に戻るまで
地域連携クリニカルパ の治療経過に従って、各機関における治療内容や達成目標等を明
ス
示した治療計画。患者や関係する医療機関で共有することによ
り、効率的で質の高い医療の提供と患者の安心が確保される。
在宅医療後方支援
在宅療養患者を急変時に受け入れること。
カンファレンス室
病院スタッフが患者の治療法等について話し合うための室。
エキストラルーム
医育大学医師等控え室のこと。
ATM
Automated Teller Machine の略。現金自動預払機。
タクシープール
タクシー待機所のこと。
Infection Control Team の略。感染管理を担当する、専門職によ
ICT
るグループ。構成メンバーとしては医師、看護師、薬剤師、臨床
検査技師などによって構成される。
感染防止対策の現場での浸透度や実施の適正度を確認するため、
院内ラウンド
ICTによる定期的な巡視のこと。
建物と地盤との間に積層ゴムなど特殊な装置を付け免震層を造
ることで、地震力を直接建物に伝えないようにした構造のこと、
免震構造
地震に強いだけでなく、揺れそのものを軽減し、室内の損傷を防
ぐ事ができる。
災害発生時等において限られた医療資源(医療スタッフ、医薬品
等)を最大限に活用して、可能な限り多くの傷病者の治療を行う
トリアージ
ために、傷病者の傷病の緊急性や重症度に応じて、治療の優先順
位を決定すること。
フローシート
各情報等を時系列に表示する経過表のこと。
患者に関する情報や治療内容、実際に行われた処置、看護計画な
カーデックス
どを記載したもの。看護師間の情報伝達手段として使用される。
Picture Archiving and Communication System の略。画像を電子
PACS
保存し、オンラインで配信するシステム。
イニシャルコスト
初期投資費用のこと。
レイアウト
何をどこにどのように配置するかということ。
機器やシステムの保守、管理、運用に必要な費用のこと。含まれ
ランニングコスト
る範囲には、光熱水費や消耗品の調達費用や保守サービスの委託
料など。
インフラストラクチャーの略。道路や上下水道などの社会基盤の
インフラ
こと。
すべての人にとって使いやすいよう製品、環境、情報などをデザ
ユニバーサルデザイン
インするという考え方。
障がいのある人が社会生活をしていくうえで、障壁(バリア)と
バリアフリー
なるものを取り除くこと
団体のセキュリティに対する基本方針を設定し、運用するシステ
セキュリティレベル
ム管理者が、使用者に向けて許可する行為範囲のこと。
電気、水道、ガス、電話など日常生活に不可欠な線や管で結ばれ
ライフライン
たシステムの総称。
フレキシビリティ
柔軟性。融通性のこと。
空調計画で使用目的、清浄度、熱負荷特性、使用時間などに対応
空調ゾーニング
して区域を分けること。
コ・ジェネレーションシ ガスや重油等の燃料から電気・熱等2種以上のエネルギーを取り
ステム
出すシステム。
躯体コンクリートピット
基礎内にあるコンクリートで覆われた空間。
用語-4
基本計画
広域紋別病院改築基本計画
発行
平成24年 4月 広域紋別病院企業団
編集
総務課・建設準備室
〒094-0015 北海道紋別市緑町5丁目6番8号
電 話:0158-24-3111(代表)
FAX:0158-24-3111
URL:http://www.mombetsu-hospital.jp/