『フレンチ・キス』 旅には素敵な恋がある

﹁フレンチ ・
キ ス﹂
旅 には素敵な恋がある
フラ ン スで画家 にな る ことを夢
ととも に、 思 い出 のパソ が蘇 る。
。
日一
日OΦ8 ∽∞響 そ のメ ロデ ィー
ク エスト した のは思 いで の曲 ﹃>∽
酒場 で黒人 ピ ア ニスト のサ ムにリ
に落 ち た のは パソ だ った。彼 女 が
妻 とな った か つての恋 人イ ルザ ︵
イ
ングリ ット ・バ ーグ マン︶ と、恋
スのビーナ スを手 に入れた。恋を
かかる。
﹁
宿命 の女神が現われた。 フラ ン
パリ の彼 から、 ケイト に電話が
機が怖 い。結局、彼 は 一人 で出張
に いく こと にな った。
飛行機恐怖症 で、どうしても飛行
ト ン︶が カナダ から パソ に出張を
す ること になる。だが、 ケイトは
ティモシー ・ハッ
彼チ ャーリ ー ︵
彼女 は婚約 して いた。あ るとき
いや いやながら パリ に行き、新
し い出会 いと恋を見 つけてしま っ
キ ス﹄ のケイ
た のは、﹃フ レンチ 。
ト ︵
メグ ・ライア ン︶であ る。
のようだ。
に葡 萄 の苗 に高 価 なネ ック レスを
彼 は彼女 の鞄 に、 税関 逃 れ のた め
飛行機 で 一緒 だ っ
ライ ン︶だ。彼 は
ってきた のが リ ュ
そ んな とき にや
にも のかに持 ち去
ち物 が、 す べてな
た隙 に、彼 女 の持
った。彼女 が 倒 れ
ト は失神 し てしま
だ った のだ。 ケイ
が エレベーターで、
あ ろう こと か、彼
キ ャ ロン︶ に恋 を した
︵レスリ ー 。
のは、﹃巴 里 のア メリ カ人﹄の、 ジ
ユリ ー ︵
ジ ー ン・ケリ ー︶ だ った。
﹃パリ の恋 人 では、 パリ のフ ァ
﹄
ッシ ョン雑 誌 のカ メラ マンのデ ィ
十
“
`=ιイ
・
“ι
々ィト.
tぅ ィ
,2
”
編
一
茂
”
響
薇
17t・
平野恵理 子=絵
クに恋 をう ちあ けら れ、 やが て二
人 は愛 しあ う よう にな った。
たまたま目撃 してしま った のが、
彼が滞在す る ホテ ルに辿り着 き、
の思 いで飛行機 に乗り旅立 った。
すためにカナダ から パソ ヘと必死
こうしてケイトは、彼を取り戻
一
戻せた。二人は別れた。だが、葡
見 つけだし、鞄も葡萄 の苗も取り
ける。 ホテ ルに徘徊 して いた男を
彼女を連 れて鞄を取り戻 し に出掛
リ ュックは彼女 に同情を装 い、
一路 カ ン
ンスの風景を祝ながら、
行列車 にゆられて、美 し いプ ロバ
道中が始ま った。リ ョン駅 から夜
こうしてリ ュックと ヶイト の珍
い つも、 パリ は景 観 の魅 惑 と同
人 の向 か ったカンヌ ヘと旅 に出る。
萄 の苗 には、あ るはず のネ ック レ
スはな い。驚 いたリ ュックは再び
一方、
ケイトを追う こと にな る。
ケイトはチ ャーリ ーを追 って、 二
t,,■・
じよう に恋 の魅 惑 に満 ち て いる か
た男 であ る。実 は
ツク ︵
ケビ ン ・ク
ら れ てしま った。
にキ スをす る光景
パリ の恋 人と熱烈
みて住 み つき、香 水店 の若 い女 性
したんだ。映画 みた いな ロマンス
だ。 つまり、愛だ。許してくれ﹂
チ ャーリーは、本当 にま るで映
巻 き付 け て、 忍ば せ て お いた ので
パソ は恋 の女神 が住 ん で いる の
だ ろう か。﹃カサブ ラ ンカ﹄で、酒
場 を営 むリ ック ︵ハンフリ ー ・ボ
ック ︵フ レッド ・ア ステ ィア︶ に
画 のよう に、 パリ で熱烈な恋 に落
ガ ード ︶が偶 然再 会 した、今 は人
見出 さ れた ニュー ョー ク の女 の子
lexl by H rOml KonomOru
`ι
十
あ る。
`ヴ
3協
金丸弘美 =文
記 tt2.
││‡
ち てしま った。
ヽ
作ぅ
あ●う ●
7777
41ホ'■
Tr F
く
ヽ
Ⅲダ
セヵ l
l`●
静れ■
ラ
イタ
ィ
`
Qlon bv E百 ko H`ono
usI「
│》
1111‡
ジ ョー ︵
オ ード リ 。ヘプ バ ー ン︶
は、 パリ で の ロケ の中 で、デ ィ ッ
"t
動 し'ヽ
イ
は
箱
J`
映 画
MAY 1996 L&G64
ぎ て、 具合 が悪 くな る。降 り立 っ
に フラ ン スパ ンと チ ーズ を食 べ過
ヌ ヘ。 と ころが、 ケイト は、朝食
ンを飲 むと、 ワイ ンの放 つ香 り の
そう し てもう 一度 ワイ
ルー ム、 ミ ント、 スグ リ、 ラ ベ ン
る のだ。 ローズ マリ ー、
マッシ ュ
元 の恋 人 に決 別 し、新 たなリ ュッ
受 け る のだ ったが、 やが て彼 女 は
ャーリ ー に冷静 に対処 す る指南 を
か った。 ケイト はリ ュック から チ
♪目を開じ抱きじめれば、たちま
歌が流 れる。
俺が君 に求 めるのは、君自身﹂
二人は葡萄畑 に立 った。そ こに
﹁
もう飛行機 に乗らなく て いい。
た のは、美 し い葡 萄 畑 の広 が るリ
ク ヘの恋 と魔 法 は変 わ った。
ネ ア
・
ドバ・
・
一
レ
フ
勿
/
ン
一
酬
タ
阿
一
ク
ビ
.
レ附畷c
c
︲
ニューヨー クの本屋で働 くジ ョーは、地味な女の
子。 ところがある日、ファッシ ョン・ カメラマン
の目に留 まり、パ リの一流モデルヘ と大変身。 い
つ しか二人は愛 し合 うようになる。主役のオー ド
リーが女 らしく変わ ってい く過程 と、彼女が身に
つ ける華麗なファッシ ョンの数 々 も見 もの。
・ パヵ
ビ ヘ
一
口
/
吟
ン
サ
フ
C l C ・ビ ク タ ー
Ⅲ分 16480円 ︵
レンタル中︶
ク ルゼ
ン ビ ー 、 ジ ヤ ン ・レ ノ 、 フ ラ ン ソ ワ ・
司フレンチ 。キ ス﹂ ﹁おRゴ蚕3 一
8 埋十
監督 = 回︱ レン ス ・カ スダ ン
出演 =メグ ■フイ アン、 ケビ ン ・クライ ン、
テ ィモシー ・ハツト ン、 スーザ ン ・ア
ち魔法が かかる溜息 の出 るキ ス♪
種 類 が、 スグ リと微 か にラ ベ ンダ
ーが混 って いると いう ことが分 か
る のであ る。
ト は、一人 カナダ に一
戻る こと にし、
飛行機 に乗 った。 そ こ ヘリ ュック
が や ってきた。
﹁
俺 の夢 は ワイ ン畑 の上 にあ る﹂
﹁
でも私 の夢 は⋮﹂
リ ュックは語 る。
﹁ワイ ンは人間 と同 じ で土地 に左
か つての婚約 者 を卒業 した ケイ
ュックの故郷 だ。
こ こで ケイト はリ ュックに、彼
のこと と ワイ ンの ことを知 る こと
にな る。彼 が導 いてく れた小屋 の
隅 にあ った のは、彼 が学校時 代 に
右 さ れ る﹂
ケイト は初 めて彼 に好意を抱 き、
造 った香 り の箱 。 リ ュックは ケイ
ト にまず ワイ ンを飲 ま せ、 ワイ ン
彼 の頼 にキ スを した。
`θ
ン看
ア
の感 想 を具 体的 に述 べさ せ る。 そ
1
ローマで働 く3人 のアメリカ娘。素敵な恋を夢見
て、 トレビの泉に願 いをかける彼女たち。やがて、
3人 の前にそれぞれ魅力的な男性が現れて…。歴
史 と文化の街、 日―マの美 しさが,S、 んだんに盛 り
込 まれた、夢 いっぱいのラブ・ ロマンス。原題 と
同名の曲もフォー・エイセスの歌 で大 ヒッ トした。
再び 旅 は始 ま り、 カ ンヌ ヘと向
‖
躙軸PI
脚雌
﹁
な んだ い﹂
﹁
あ なた よ﹂
現実はなかなかうまくいかないけれど、映画では旅先に
いつも素敵な恋が待っている。ハ リウッド映画ではなん
といってもパ リとイタリアが、ロマンティックな恋の都
の代表。これらの都市を舞台にした作品をご紹介 します。
れ から箱 にあ る香 り の瓶 を嗅 が せ
一
一
ン
ネ ク エ
・
・
ン ガ ム
ン ヤ
知
・一
ルん
カ
″
″
′
α
加
力
θ乃夕
愛の泉 ル″θcο ″s加 ′
ψ
ジ
. 円ホ
.
適齢期 を過 ぎ、孤独 を感 じる女性が、休暇で一人
ベネチアを訪れる。そんな彼女にベネチア ン・ グ
ラスの店を経営す る男が声をかけ、二人は束の間
の恋に胸 を焦がす。 しか し男には妻子があ り、そ
れはしょせん旅先の恋だった。監督 は『アラビア
の ロレンス』な どで知 られる名匠 D。 リー ン。
ン
リ キ
導一
・ リ オ
ト ス 一
ア
´
ビ
︲
″
/
ル
.
一
ム
匪列岬ホ
.
ナ
]
¨
.
﹄
・
ワ
レい硼
65L&G MAY 1996
]
﹄
]
動
※価格 はいずれも税込。
り乃
Fz/″
パ リの恋人
愛 の泉
│
ダ
旨してパ リヘ とやってきた青年ジュリー。
画家 を目才
彼 はあるとき香水の店で働 くパ リジ ェンヌと知 り
合 い、恋 に落ちる。今年、惜 しくも亡 くなったジ
ーン・ ケ リーの代表作のひとつで、彼 の華麗なダ
ンスが楽 しめる一作。ジ ョージ・ ガーシュウィン
の同名の曲を映像化 したアカデ ミー賞受賞作。
¨
¨
﹂
″
″
θ
物θ
““
sν
旅情
S
O