1 3次元情報を用いたシネMR画像による 自動輪郭検出の左心室定量解析

Introduction
3次元情報を用いたシネMR
画像による
次元情報を用いたシネMR画像による
自動輪郭検出の左心室定量解析
左心室の体積と駆出率
心臓病の予測,治療効果の評価
Automatic Quantitative Left Ventricular Analysis of Cine
MR Images by Using ThreeThree-dimensional Information for
Contour Detection
MRI
左心室機能の定量解析において有用
左心室の短軸像
左心室の体積と質量が得られる
パーシャルボリューム効果を最小にする
B06R102D 北村拓也
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Introduction
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Introduction
MR画像による左心室の自動分割の問題点
主な障害は心内膜と心外膜の境界のグレーレベルでの
移行に起因する
さらに,MR画像の画質の大きな変化と左心室の形状の
大きな変化により多くの難問を起こす
適用された技術
データ駆動型(エッジ検出),
モデル駆動型(モデルフィッティング)
文献で報告された上記のような技術の成功例から,
自動輪郭検出アルゴリズムを開発した
そこで,境界認知のアプローチは手動から半自動へ,
そして全自動へと展開された
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Introduction
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Objective
自動輪郭検出アルゴリズム
手動補正なしという大きな制限のある条件下で,
自動左心室輪郭検出アルゴリズムを評価する
・ 解剖学的仮定が不要
・ 1人のユーザーによる心収縮末期と拡張末期の
2腔像と4腔像の手動により得られる心外膜輪郭の
セットのみ必要
このようなシンプルなシステムのため,
このアルゴリズムは固有の高い再現性をもつ
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Materials and Methods
Materials and Methods
患者の選択
患者:男性9人,女性4人の計13人
38歳~78歳で平均年齢57歳
データ収集
使用装置:
1.5TMRI (Sonata; Siemens, Erlangen, Germany)
ボランティア:男性11人,女性1人の計12人
23歳~53歳で平均年齢30歳
撮像シーケンス:
呼吸停止下SSFP(Steady-State Free Precession)
このうち,6人の患者と9人のボランティアに関しては
1時間~1年の間隔をあけて,もう1度撮像した
よって,合計40の画像を評価の対象とした
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撮像条件:
3.2/1.6 (繰り返し時間[msec]/エコータイム[msec]);
フリップ角度65°; 時間分解能47msec;
部分厚さ8mm; セクション間隔2mm;
FOV300×340mm; マトリックスサイズ224×256mm
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Materials and Methods
Materials and Methods
画像解析
画像解析
OS:Windows (Microsoft, Redmond, Wash)
first observer: R.J.M.v.G. (心臓MRの読影経験9年)
second observer: T.B. (心臓MRの読影経験2年)
プログラム:
CAAS-MRV (version 1.0; Pie Medical Imaging,
Maastricht, the Netherlands)
40全ての画像をR.J.M.v.G.が手動解析した
オブザーバー間とオブザーバー自身の誤差を
みるために最初の患者7人と最初のボランティア3人の
10人を2人のオブザーバーが手動解析した
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Materials and Methods
Materials and Methods
画像解析
画像解析
心内膜と心外膜体積:シンプソン則により算出
心筋質量:
拡張終期における心内膜と心外膜体積の違いを
とり,1.05 g/cm3により算出
EF:
拡張終期と収縮末期の心内膜体積からストローク
量を計算することにより得られた
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Materials and Methods
Materials and Methods
統計解析
統計解析
自動分割アルゴリズムの信頼性の評価:
自動分割アルゴリズムより得た値と
R.J.M.v.G.の手動より得た値を比較
オブザーバー自身の誤差の評価:
R.J.M.v.G.の10のサブセットの1回目と2回目の比較
自動分割アルゴリズムの再現性の評価:
R.J.M.v.G.による10のサブセットの一回目と2回目,
そしてT.B.によるものの合わせて3セットの手動輪郭に
より再現性を評価
オブザーバー間の誤差の評価:
R.J.M.v.G.とT.B.との比較
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Results
Results
手動による体積,EF,質量の自身とオブザーバー間の誤差
ボランティア
平均拡張終期体積:125±27mL
平均収縮末期体積: 49±11mL
EF
: 60± 6%
質量
:124±23g
オブザーバー自身の誤差
心内膜体積
拡張終期
収縮末期
心外膜体積
拡張終期
収縮末期
患者
平均拡張終期体積:201±94mL
平均収縮末期体積:132±77mL
EF
: 36±16%
質量
:196±62g
※これらの値は手動により得られた値
オブザーバー間の誤差
質量
R.J.M.v.G.による2回目と1回目との差( 2回目-1回目)
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T.B.によるものとR.J.M.v.G.による1回目との差(T.B.-1回目)と
T.B.によるものと2回目との差( T.B.-2回目)の平均
統計的有意差
統計的有意差
オブザーバー自身の誤差と比較
Results
Results
自動による体積,EF,質量の信頼性
自動による体積,EF,質量の信頼性
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心内膜体積
拡張終期
収縮末期
心外膜体積
拡張終期
収縮末期
質量
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Results
Discussion
自動による体積,EF,質量の再現性
オブザーバー自身の誤差
・ 1人のユーザーによる拡張終期と収縮末期における
2腔像と4腔像で心外膜輪郭のセットの入力のみで
左心室を自動的に分割できる
オブザーバー間の誤差
心内膜体積
拡張終期
収縮末期
心外膜体積
拡張終期
収縮末期
・ 自動分割による結果は経験豊かなユーザーと同等
つまり,ユーザーの経験に依存しない
質量
R.J.M.v.G.による2回目と1回目との差( 2回目-1回目)
T.B.によるものとR.J.M.v.G.による1回目との差(T.B.-1回目)と
T.B.によるものと2回目との差( T.B.-2回目)の平均
統計的有意差
手動に自身の誤差またはオブザーバー間の誤差との比較
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Discussion
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Discussion
・ このアルゴリズムの1つの制限は
他メーカーのMRI装置による経験不足であるが,
メーカーによる既存の専用訂正アルゴリズムを
用いれば,解決もしくは減少することが出来る
・ 結論として,左心室の心内膜と心外膜体積および
心筋質量,EFのような関連したパラメータの再現性の
高い自動測定するアルゴリズムを開発した
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