ブラウザ満足度第 1 位は「Firefox」。 「Google Chrome」の評価は

アスキー総研ニュース
報道関係各位
2008 年 9 月 8 日
株式会社アスキー・メディアワークス
アスキー総合研究所
ブラウザ満足度第 1 位は「Firefox」。
「Google Chrome」の評価は分かれる結果に。
『ウェブブラウザ ユーザー満足度調査』結果のお知らせ
株式会社アスキー・メディアワークス(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:髙野 潔)は、『ウェブブラ
ウザ ユーザー満足度調査』を実施いたしました。この度、株式会社アスキー・メディアワークスのリサーチ・
メディア部門である「アスキー総合研究所」が調査結果をまとめましたので、お知らせいたします。
今回の調査の背景として、ここ最近携帯も含めたウェブアプリケーションのプラットフォームとしてウェブブ
ラウザが注目されており、シェア争いが激しくなっていることがあげられます。そのような中、9月3日にグー
グルがウェブブラウザ「Google Chrome」を公開しました。アスキー総研では、ユーザーが現在のウェブブラ
ウザをどのように評価しているのか調査することが重要であると考え、本調査を実施いたしました。
調査結果のポイント
○ウェブブラウザの満足度は、「Firefox」が第 1 位。
○シェアでは、Windows ユーザーが主に使用しているウェブブラウザは、「Internet Explorer」が 66%
で 1 位。2 位は「Firefox」で 23%。
○「Internet Explorer」ユーザーの選択理由は、「PC にインストールされていた(36%)」ことが一番。
「Firefox」ユーザーは、「使い勝手が良い(71%)」、「動作が速い(60%)」などを重視。
○「Internet Explorer」の不満点は、「動作が遅い(32%)」、「セキュリティが心配(18%)」など。
「Firefox」の不満点は、「正しく表示できないサイトがある」が 37%を占める。
○グーグルの新ウェブブラウザ「Google Chrome」のファーストインプレッションは、「十分に満足
(21%)」に対して、「あまり満足していない」と「まったく満足していない」が合わせて 20%と評価が
分かれる結果になった。今後は、サブでの使用を含めて半数以上が使いたいと回答。
◇調査概要◇
(1)調査期間:
(4)有効サンプル数:723 件
2008 年 9 月 3 日∼4 日
男性 95% 女性 5%
(2)調査方法:Web アンケート
20 代以下
9.8%
(3)調査対象:
30 代
26.8%
アスキー総研アンケートモニター
40 代
34.3%
(週刊アスキー、アスキー・ドット PC、
50 代
21.0%
月刊アスキー、マックピープル各誌読者)
60 代以上
8.0%
【報道関係のお問い合わせ】
株式会社アスキー・メディアワークス
アスキー総合研究所 (TEL:03-6866-7338)
※なお、本リリースに掲載しておりますデータを記事にて引用される場合は、「アスキー総研調べ」と出典を明記していただきますようお願い
いたします。
1
『ウェブブラウザ ユーザー満足度調査』
株式会社アスキー・メディアワークス
アスキー総合研究所
○主に使用しているウェブブラウザ
Windows では「Internet Explorer」がシェア 66%で 1 位。「Firefox」は 23%を占める。
主にお使いの PC で主に使用しているウェブブラウザを聞いたところ、Windows ユーザーでは、マイクロ
ソフトの「Internet Explorer」が 66%と 3 分の 2 を占める結果となった。バージョン別では「Internet Explorer
7」で 52%を占める。
一方、2 位の「Firefox」が 23%と一定のシェアを占めていることが分かった。
Windows ユーザー
Opera
1.8%
N=505
Lunascape
その他
1.2%
2.2%
Sleipnir
5.3%
Firefox
23.2%
IE 7
51.5%
IE 6まで
14.9%
IE合計
66.3%
Mac では「Safari」が 65%でシェア 1 位、「Firefox」は 28%。
Mac ユーザーでは、アップルの「Safari」が 65%を占める結果となった。「Firefox」は Mac でも第 2 位で
28%のシェアを占めている。
Mac ユーザー
N=217
その他
IE 2.3%
5.1%
Firefox
28.1%
Safari
64.5%
2
○主使用ウェブブラウザの選択理由
IE 選択理由の一番は、「PC にインストールされていた」こと。
一方、Firefox は「使い勝手」、「動作速度」、「拡張性」など様々な点を重視。
なぜそのウェブブラウザを主に使用しているのか各ユーザーに選択理由を聞いたところ、ウェブブラウ
ザによって大きな違いが見られた。
Internet Explorer の選択理由は「PC にインストールされていた」というのが一番の理由であった。しか
しながらその比率は 36%にとどまっており、他のウェブブラウザに比べて特に高い項目は無かった。
一方、Firefox では、「使い勝手が良い」と「動作が速い」など使用感を重視して選択しているユーザーが
多い。これは Mac の Safari も同様の傾向だが、Safari では 3 位に「画面表示が見やすい」が入っている
のが特徴的。
ウェブブラウザ別選択理由上位 3 項目
IE の選択理由
Firefox(Win)の選択理由
Safari(Mac)の選択理由
①「PC にインストールされていた(36%)」
①「使い勝手が良い(71%)」
①「使い勝手が良い(64%)」
②「使い勝手が良い(35%)」
②「動作が速い(60%)」
②「動作が速い(55%)」
③「多くのサイトが正しく表示(16%)」
③「拡張性が高い(41%)」
③「画面表示が見やすい(50%)」
主要ウェブブラウザ別の選択理由
0
20
画面表示が見やすいので
15.8
8.5
16.4
4.3
14.6
22.2
14.8
ブックマークの管理がやり
やすいので
多くの人が使っているので
60
43.6
34.9
使い勝手が良いので
多くのサイトの表示や操作
が正しくできるので
(%)
40
80
0
36.1
PCにインストールされてい
たので
0.9
1.6
※項目は IE での比率の高い順
オプションなどの設定がわ
かりやすいので
70.9
73.8
64.3
オープンソースなので
雑誌や書籍で勧めていた
ので
人に勧められたので
提供元に好感を持ってい
るので
10.1
29.1
18.0
21.4
6.6
動作が速いので
異なるOSでも使えるので
スキンなどカスタマイズが
できるので
59.8
49.2
55.0
5.4
セキュリティが安心なので
思うように印刷ができるの
で
Win-IE (N=335)
Mac-Firefox (N=61)
26.5
16.4
12.1
5.1
7.7
その他
特に理由はない
2.1
60
80
4.8
14.5
6.6
9.3
2.1
17.1
13.1
0.7
2.1
16.2
14.8
1.8
50.0
(%)
40
41.0
41.0
拡張性が高いので
14.3
23.9
19.7
27.1
13.1
安定性に優れているので
20
1.4
1.8
2.6
1.5
12.0
6.6
18.6
1.2
16.2
31.1
2.9
0.6
20.5
19.7
4.2
6.8
4.9
3.6
1.7
21.2
7.1
Win-Firefox (N=117)
Mac-Safari (N=140)
Win-IE (N=335)
Mac-Firefox (N=61)
3
Win-Firefox (N=117)
Mac-Safari (N=140)
○主使用ウェブブラウザの不満点
Firefox の不満点は、「正しく表示できないサイトがある」が 37%。
IE の不満点は、「動作が遅い」が 3 割を占める。
主に使用しているウェブブラウザの不満点を聞いた。
Firefox ユーザーの不満点で最も比率が高いのは「正しく表示されないサイトがある」で Win 版では
37%と 4 割近いユーザーが不満としてあげている。
一方、Internet Explorer ユーザーの不満点では「正しく表示されないサイトがある」の比率は 7%と低い
が、「動作が遅い」、「セキュリティが心配」といった不満点の比率が高い。
ウェブブラウザ別不満点上位 3 項目
IE(Win)の不満点
Firefox(Win)の不満点
Safari(Mac)の不満点
①「動作が遅い(32%)」
①「正しく表示できないサイト(37%)」
①「正しく表示できないサイト(45%)」
②「セキュリティが心配(18%)」
②「設定がわかりにくい(9%)」
②「使っている人が少ない(16%)」
③「思うように印刷できない(15%)」
③「思うように印刷できない(9%)」
③「拡張性低い(13%)」
主要ウェブブラウザ別の不満点
0
(%)
10 20 30 40 50
0
31.9
7.7
8.2
7.9
動作が遅い
セキュリティが心配
安定性が低い
正しく表示や操作ができな
いサイトがある
使い勝手が悪い
ブックマークの管理がやり
にくい
3.6
7.5
0.9
4.9
2.1
7.2
スキンなどカスタマイズが
できない
50
3.6
5.1
3.3
7.9
3.6
4.3
2.4
画面表示が見にくい
1.6
1.4
2.1
オープンソースでない
36.8
27.9
45.0
6.9
0.9
1.6
1.4
5.4
使っている人が少ない
0.6
1.7
16.4
1.8
その他
拡張性が低い
12.9
14.5
8.2
6.4
38.2
34.2
42.6
5.1
特に不満な点はない
提供元に好感が持てない
22.9
0.7
Win-IE (N=335)
Mac-Firefox (N=61)
(%)
40
8.6
14.9
9.4
9.8
10.0
9.6
9.4
思うように印刷ができない
ことがある
20 30
異なるOSで使えない
17.6
3.4
10
4.2
4.3
オプションなどの設定がわ
かりにくい
※項目は IE での比率の高い順
Win-Firefox (N=117)
Mac-Safari (N=140)
Win-IE (N=335)
Mac-Firefox (N=61)
4
Win-Firefox (N=117)
Mac-Safari (N=140)
○主使用ウェブブラウザの満足度
ウェブブラウザ満足度第 1 位は、「Firefox」(Windows)。
主に使用しているウェブブラウザの満足度を評価してもらった。
最も満足度が高いのは、Windows の Firefox で「十分に満足」が 39%、「まあ満足」も含めると 99%の
ユーザーが満足しているという非常に高い評価であった。満足度ポイント※では 68.8 点。
一方、Internet Explorer は「十分に満足」は 10%にとどまり、「あまり満足していない」、「まったく満足し
ていない」という回答が 17%あった。
主要ウェブブラウザ別の満足度
十分に満足している
まあ満足している
0%
20%
あまり満足していない
40%
まったく満足していない
60%
80%
100%
満足度ポイント※
9.9
Win-IE (N=335)
73.1
39.3
Win-Firefox (N=117)
0.9
68.8
1.6
66.5
2.9
60.3
62.3
26.4
Mac-Safari (N=140)
37.2
59.8
36.1
Mac-Firefox (N=61)
14.9 1.8
70.7
※満足度ポイントは、それぞれの回答比率から以下の式で算出した。
満足度ポイント = 十分に満足している×1+まあ満足している×0.5+あまり満足していない×(−0.5)+まったく満足していない×(−1)
(参考)グーグルの新ブラウザ『Google Chrome』のファーストインプレッションは、評
価が分かれる結果になった。
グーグルが 9 月 3 日に公開した新ブラウザ「Google Chrome」の評価を既に使用したユーザーに聞いた。
調査時期が公開直後だったこともあり、まだ十分使用していない段階での評価であるため参考にとどめた
いが、「十分満足」が 21%を占める一方、「あまり満足していない」「まったく満足していない」が合わせて
20%を占めるなど評価が分かれる結果になった。
(本調査は、Google Chrome が公開された後の 9 月 3 日∼4 日にかけて実査を行った。回答者のうち既に Google Chrome を
使ってみたと回答した 80 人に対して満足度を聞いたもの。Google Chrome は現在 Windows XP/Vista 用の beta 版のみ公開さ
れている)
十分に満足している
まあ満足している
0%
Google Chrome
(N=80)
20%
21.3
あまり満足していない
40%
60%
58.8
5
まったく満足していない
80%
100%
17.5
2.5
満足度ポイント※
39.4
○Google Chrome 使用意向
『Google Chrome』の今後の使用意向は高く、半数以上が今後も使用したい。
Google Chrome を使ってみたというユーザーに対して、今後の使用意向を聞いた。
「メインで使うブラウザにしたい(20%)」、「サブで使う(36%)」合わせて半数以上を占め、今後の使用意
向は高い。
Google Chrome の使用意向
0
10
20
30
(%)
40
20.0
メインで使うブラウザにしたい
メインでは使わないが、サブで
使うつもり
36.3
まだわからない
36.3
使うつもりはない
1.3
6.3
不明
6
N=80
【アスキー総合研究所】
アスキー総合研究所は、株式会社アスキー・メディアワークスの法人向けリサーチ・メディア部門です。
コンテンツ、カルチャー、および Web、PC、携帯電話などによるコミュニケーションを対象として、法人向けに調
査・分析データの販売を行っています。
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【株式会社アスキー・メディアワークス】
URL:http://asciimw.jp/
出版を基盤としながら、コンテンツをクロスメディア、映像までメディアを超えてプロデュースするコンテンツ・プロ
デュース・カンパニーです。『アスキー』 『電撃』 という 2 つのブランドを軸として、《Entertainment》 《Business》
《Culture》 という 3 つの事業領域にコンテンツを発信しています。
※2008 年 4 月、株式会社アスキーと株式会社メディアワークスが合併いたしました。
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株式会社アスキー・メディアワークス
アスキー総合研究所 TEL:03-6866-7338
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