取扱説明書 - MakeShop

RFID テーブルスキャナ
UR20-MR-01
UR21-MR-01
取扱説明書
Copyright © 2013-2014 DENSO WAVE INCORPORATED,
All rights reserved.
この取扱説明書の著作権は、株式会社デンソーウェーブにあります。
本書の一部または全部を無断で複製・転載することはお断りします。
テーブルスキャナ、QBdirectは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。その他の会社名や製品は、一般に各
社の商標または登録商標です。
本書の内容に関しては、仕様改良などにより予告無しに変更することがあります。
目次
はじめに .................................................................................. i
お客様登録のお願いについて ............................................................... ii
安全上のご注意 .......................................................................... iii
お手入れについて ......................................................................... vi
第 1 章 システム構成 ....................................................................... 1
1.1 システム構成 ..................................................................... 1
1.2 同梱物 ........................................................................... 2
第 2 章 各部の名称と機能 ................................................................... 3
第 3 章 使用前の準備 ....................................................................... 5
第 4 章 読み取りかた ...................................................................... 10
第 5 章 RFID テーブルスキャナの制御とパラメータ設定 ........................................ 12
5.1 読み取り制御 .................................................................... 12
5.2 パラメータ設定 .................................................................. 12
第 6 章 状態確認 .......................................................................... 13
第 7 章 上位通信 .......................................................................... 14
第 8 章 トラブルチェック .................................................................. 15
付録 1 仕様 ............................................................................... 16
付録 2 インタフェース仕様 ................................................................. 19
はじめに
このたびはRFIDテーブルスキャナUR20シリーズをお買上げいただきまして、まことにありがとうございます。
この取扱説明書は、RFIDテーブルスキャナの取り扱い方法、接続方法、操作方法および清掃について説明してい
ます。
ご使用の前にこの取扱説明書をよくお読みいただき、スキャナを正しく、効果的にご活用ください。なお、この
取扱説明書は、必ず所定の場所に保管するようにしてください。
ノイズの影響を受けると機器の誤動作を引き起こすことがあります。ノイズの発生する環境では使わないでくだ
さい。
この装置は、クラスA情報技術装置です。この装置を家庭環境で使用すると電波妨害を引き起こすことがあ
ります。この場合には使用者が適切な対策を講ずるよう要求されることがあります。
VCCI-A
本製品は、特定小電力無線局 920MHz帯移動体識別無線設備です。電波法に基づく技術適合証明を取得し
ており、導入にあたって手続きは不要です。なお電波法令により無線局の改造は禁止されており、違反す
ると法律により罰せられます。
本製品は日本国内専用品です。
■ 連絡先
この取扱説明書に関するご意見、ご質問は下記へご連絡ください。
株式会社 デンソーウェーブ
〒150-0046
東京都渋谷区松涛二丁目15番13号
フリーダイヤル
0120-585-271
●
弊社では、お客様の生命、身体や財産に被害を及ぼすことなく安全に使っていただくために、細心の注意を払
っております。当製品をご使用になる際には、本取扱説明書にしたがってください。
●
落下・衝撃によると弊社が判断した不具合に対しては、保証期間内であっても有償修理となります。
●
弊社では、弊社製品が他の特許などを侵害しない為の適切な処置をとっていますが、以下の(1)-(3)のいずれ
かを原因として生じた特許などの侵害については、責任を負いかねますのでご了承ください。
(1) 弊社以外から供給された部品、製品、装置、データ処理システムあるいはソフトウェアと組み合わされて
使用された場合
(2) 弊社製品が意図されない方法で使用された場合
(3) 弊社以外によってなされた弊社製品の改変
i
お客様登録のお願いについて
■ お客様登録のお願い
当社では、製品をご購入いただいたお客様へのサービス、サポートの充実を図るため「お客様登録」をお願いい
たしております。お客様登録を実施いただくと以下の特典があります。
バージョンアップのご案内の送付
新商品や展示会、イベントなどの情報の送付
インターネット情報サービス「QBdirect」のご利用(無料)
「QBdirect」サービス内容
情報検索サービス(FAQ) 製品ごとに詳しい情報が入手できます。
ダウンロードサービス
最新システムや、ソフトの修正モジュール、サンプル
プログラムがダウンロードできます。
お問い合わせ
Eメールで製品に関するご質問をしていただけます。
※ 特典の内容は変更する可能性がありますのでご了承ください。
●
ご登録方法
下記ホームページにアクセスし、案内に従ってご登録ください。
http://www.qbdirect.net
ii
安全上のご注意
RFIDテーブルスキャナを
安全にお使いいただくために必ずお守りください
■ ご使用の前に、「安全上のご注意」をよくお読みの上、正しくお使いください。
■ お読みになったあとは、お使いになる方がいつでも見られるところに必ず保管してください。
警告・注意表示は、製品を安全に正しくお使いいただき、あなたや他の人々への危害や財産への損害を未然に防
ぐために守っていただきたい事項を示しています。
その表示と意味は次のようになっています。
内容をよく理解してから本文をお読みください。
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性が想定さ
れる内容を示しています。
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想定される内容お
よび物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。
記号の意味
△記号は注意(警告を含む)を促す内容があることを示しています。
図の中に具体的な注意内容(左図の場合は感電注意)が描かれています。
記号は禁止(してはいけないこと)であることを示しています。
図の中や近くに具体的な禁止内容(左図の場合は分解禁止)が描かれています。
●記号は必ずしてほしい内容を示しています。
図の中に具体的な指示内容(左図の場合は電源プラグをコンセントから抜いてください)が描かれていま
す。
iii
重要:システム設計者の方へ
● 薬品の管理等、人命に影響を与える可能性があるシステムでは、データが誤った場合でも人
命に影響を与える可能性が無いよう、冗長設計、安全設計には十分ご注意ください。
重要:植込み型医療機器について
● 本製品は電波を使用したRFID機器のリーダライタです。そのため使用する用途・場所によっ
ては、医療機器に影響を与える恐れがあります。この影響を少なくするために、運用に際し
て以下のことを厳守することをお願いします。
植込み型医療機器装着者は、装着部位をRFID機器のアンテナ部より22cm以内に近づけないよ
うにしてください。詳細は総務省のHPをご確認ください。
誤った取り扱いをすると、スキャナの発熱・発煙の原因、故障の原因となります。
下記の事項をお読みいただきご使用ください。
● コネクタの端子へ金属などを接触させないでください。
大電流が流れて発熱・発火したり、機器を破損したりする原因となります。
● ACアダプタを水にぬらさないようにしてください。
火災・感電の原因となります。
● 指定された電源電圧以外では使用しないでください。
機器の破損・発火事故の原因となります。
● 引火性ガスが発生する場所で使用しないでください。
発火事故などの原因となります。
● ACアダプタの電源コードを傷つけたり、加工したり、無理に曲げたり、ねじったり、引っ張っ
たり、加熱したりしないでください。また、ACアダプタの電源コードの上に重いものをのせた
り、ACアダプタの電源コードがなにか重いものの下敷きになったりしないようにしてくださ
い。
電源コードが破損して、火災の原因となります。
● 万一、煙が出ている、変なにおいや音がするなどの異常事態が生じた場合は、すぐにホスト側
の電源スイッチを切り、インタフェースケーブルおよびACアダプタの電源プラグを抜いて販売
店にご連絡ください。
そのまま使用すると火災・感電の原因となります。
● 万一、機器の内部に異物や水などが入った場合は、すぐにホスト側の電源スイッチを切り、イ
ンタフェースケーブルおよびACアダプタの電源プラグを抜いて販売店にご連絡ください。
そのまま使用すると火災・感電の原因となります。
● 万一、機器を落としたりして動作しなくなったり、ケースが破損した場合は、ホスト側の電源
スイッチを切り、インタフェースケーブルおよびACアダプタの電源プラグを抜いて販売店にご
連絡ください。
そのまま使用すると火災・感電の原因となります。
iv
誤った取り扱いをすると、スキャナの発熱・発煙の原因、故障の原因となります。
下記の事項をお読みいただきご使用ください。
● 機器を分解・改造しないでください。
火災・感電などの原因となることがあります。
分解禁止
● ぐらついた台の上や傾いた所など不安定な場所に置かないでください。
落ちたりして、けがの原因となることがあります。
● 窓を閉めきった自動車の中や直射日光が当たる場所など非常に温度が高くなる場所に放置し
ないでください。
ケースや部品に悪い影響を与え、火災の原因となることがあります。
● 湿気の多い場所・急激な温度変化のあるところで使用しないでください。
水分が入り、故障・火災・感電の原因となることがあります。
● 調理台や加湿器のそばなど油煙や湯気が当たるような場所に置かないでください。
火災・感電の原因となることがあります。
● 機器、ACアダプタは布や布団でおおったり、つつんだりしないでください。
熱がこもり、ケースが変形し、火災の原因となることがあります。風通しのよい状態でご使
用ください。
● ACアダプタの電源コードを熱器具に近づけないでください。
電源コードの被ふくが溶けて、火災・感電の原因となることがあります。
● スキャナやインタフェースケーブルを傷つけたり、加工したり、またはインタフェースケー
ブルを加熱したり、無理に曲げたり、ねじったり、引っ張ったりしないでください。
スキャナやインタフェースケーブルが破損して、火災の原因となることがあります。
● スキャナやインタフェースケーブルや同軸ケーブルの上に重いものをのせたり、重いものの
下敷きになったりしないようにしてください。
スキャナやインタフェースケーブルが破損して、火災の原因となることがあります。
● ぬれた手で使用しないでください。
感電の原因となることがあります。
● ベンジン、シンナーなどの化学薬品や洗剤で拭いたり、殺虫剤をかけたりしないでください。
ひび割れ、感電、引火の原因となることがあります。
● 可塑材入りのすべり止め付き手袋をはめて使用しないでください。
ケースが破損し、けが、感電、引火の原因となることがあります。
●加工機の近くや、カーペットの上など、強い磁気や、静電気の発生しやすい場所では使用/保
管しないでください。
部品に悪い影響を与え、誤作動や故障の原因となることがあります。
v
誤った取り扱いをすると、スキャナの発熱・発煙の原因、故障の原因となります。
下記の事項をお読みいただきご使用ください。
● 電源プラグをコンセントから抜く際は、必ずプラグを持って抜いてください。
電源コードが断線をおこし、焼損や感電、火災の原因となることがあります。
● インタフェースケーブルが傷んだら(芯線の露出、断線など)、販売店に交換を依頼してく
ださい。
そのまま使用すると火災の原因となることがあります。
● 雷が鳴り出したら、早めにACアダプタをコンセントから抜いてください。
機器が破損し、火災の原因となることがあります。
● お手入れの際は安全のため必ず電源プラグをコンセントから抜いて行ってください。
感電の原因となることがあります。
● 機器を落とさないでください。
ケースが破損してけがの原因になることがあります。
電源プラグをコンセントから抜いて販売店にご連絡ください。
そのまま使用すると発煙・発火の原因となることがあります。
お手入れについて
■スキャナのお手入れ
乾いた柔らかい布で、スキャナの汚れをふき取ってください。
注意
(1)ベンジン、アルコールなどは使わないでください。ケースが変質したり、ステッカが剥がれたり、
塗装がはげたりすることがあります。
(2)汚れがひどいときには、水でうすめた中性洗剤に布を浸し、よく絞ってふき取り、乾いた布で仕上げてください。
vi
第1章 システム構成
RFID テーブルスキャナを使用した UHF RFID データ収集システムに必要なハードウェアと RFID テーブルスキャナ
のソフトウェアについて説明します。
1.1 システム構成
RFID テーブルスキャナを使用した UHF RFID データ収集システムには、RFID テーブルスキャナ本体の他に下記の
ハードウェア、ソフトウェアが必要になります。コンピュータには、弊社から供給する DLL を用いることで、汎
用開発環境(Visual Studio など)でアプリケーションプログラムを容易に構築することができます。
また、使用する通信の種類によって、必要なハードウェアが一部異なります。
RS-232C、USB インタフェースケーブル(別売)
同軸ケーブル
アンテナ
コンピュータ(別売)
同軸ケーブル
コントローラ
アンテナ
AC アダプタ
注意
(1)コンピュータ、インタフェースケーブルは別にお買い求めください。
(2)USB インタフェースは UR21-MR-01 のみ対応しています。
(3)UR21-MR-01 にのみアンテナ 2 台を接続できます。
- 1 -
1.2 同梱物
UR20-MR-01
安全上の注意事項
コントローラ
アンテナ
AC アダプタ
カバー
安全上の注意事項
カバー固定用ネジ
同軸ケーブル
(全長 652mm)
セット内容 UR20-MR-01(インタフェース:RS-232C)
・コントローラ URCT-M20
・アンテナ URAN-R1
アンテナ:1 枚
・AC アダプタ
・カバー
・カバー固定用ネジ
・同軸ケーブル(全長 652 mm)
・安全上の注意事項
UR21-MR-01
安全上の注意事項
コントローラ
AC アダプタ
安全上の注意事項
カバー
カバー固定用ネジ アンテナステイ
固定用ネジ
同軸ケーブル
(全長 2000mm)
セット内容 UR21-MR-01(インタフェース:RS-232C、USB)
・コントローラ URCT-M21
・アンテナ URAN-R2
アンテナ(インサートナット付き):2 枚
・AC アダプタ
・カバー
・カバー固定用ネジ
・同軸ケーブル(全長 2000 mm):2 本
・アンテナステイ固定用ネジ:8 個
・安全上の注意事項
アンテナ
(インサートナット付き)
1.3 ソフトウェア構成
・RFID テーブルスキャナ DLL
・RFID テーブルスキャナ OPOS ドライバ(スキャナ【バーコードリーダ】仕様)
■ 関連マニュアル
RFID を使用するアプリケーションの開発には、下記のマニュアルが必要です。
・RFID テーブルスキャナ DLL リファレンスマニュアル
・RFID テーブルスキャナ OPOS ドライバ リファレンスマニュアル
DLL 及び DLL リファレンスマニュアルにつきましては「QBdirect」よりダウンロード可能です。
OPOS ドライバリファレンスマニュアル及びドライバにつきましてはお手数ですが当社営業までご連絡ください。
- 2 -
第2章 各部の名称と機能
コントローラ
表示LED
RFIDテーブルスキャナの動作状態を示します。
詳細は第6章を参照してください。
DCジャック
同梱の AC アダプタの
DC プ ラ グ を 接 続 し ま
す。
RS-232C通信コネクタ
コンピュータ等とインタフェースケ
ーブルで接続します。
USB通信コネクタ
コンピュータ等とインタフェースケ
ーブルで接続します。
(UR21-MR-01のみ)
コントローラ側同軸コネクタ ANT2
(UR21-MR-01のみ)
コントローラ側同軸コネクタ ANT1
アンテナと同軸ケーブル
で接続します。
- 3 -
アンテナ
アンテナ読み取り面
この上にRFタグをかざして
読み取らせます。
アンテナ裏面側コネクター部
アンテナ側同軸コネクタ
アンテナケーブルを接続します。
ケーブルは図のようにケースの
溝に嵌めてください。
注意
(1)アンテナを机の下に固定する場合には専用ステイ(別売)をご使用ください。
(2)RF タグの読み取りには電波を使用します。そのため周辺に金属物(専用ステイを除く)や電波使用機器(携帯電話、
アマチュア無線機,電子レンジ等)があると、読み取りが悪くなる可能性があります。
設置時に事前確認をお願いします。
アンテナ裏面側(インサートナット
UR21-MR-01のみ)
アンテナ内側への
入り込みが 3~4m
ステイ板厚t=2㎜
75
75
スクリュL=6㎜(付属品)
アンテナ側
インサートナット
ステイ
4-M4×4
注意
(1)アンテナ取り付けステイの板厚 t=2mm の場合は、付属のスクリュ L=6mm にて固定することができます。
ステイの板厚 t≠2mm の場合は、アンテナ内側へのスクリュの入り込みが 3~4mm となる長さのスクリュを
使用してください。
(2)推奨トルク(0.53~0.95 N・m)を外れると締付け不良になる場合があります。
(3)ステイの材質・表面処理や周囲環境により徐々にスクリュが緩むことがあります。運用中に定期的に設置状態を確
認してください。
- 4 -
第3章 使用前の準備
RFID テーブルスキャナご使用にあたり,アンテナ、コントローラおよびコンピュータをケーブルで接続する必要
があります。また、コントローラに専用の AC アダプタで電源を供給する必要があります
また、接続するコンピュータには、通信ポート(RS-232C インタフェースまたは USB インタフェース)が必要です。
(USB インタフェースは UR21-MR-01 のみ)
なお、接続するコンピュータに本製品を通信制御し、RFID を読み取るソフトウェアが必要です。
弊社ではお客様のソフトウェア開発を支援する DLL 及び OPOS ドライバを別途用意しております。
DLL 及び OPOS ドライバの詳細については、関連マニュアル(各リファレンスマニュアル)をご覧ください。
アンテナの接続
(1) アンテナのコネクタに同軸ケーブルのコネクタを差し,コネクタのロックが掛かるまで押し込みます。
(2) 同軸ケーブルのもう一方のコネクタを,コントローラのアンテナコネクタに差し,コネクタのロックが掛か
るまで押し込みます。
コントローラ側同軸コネクタ
アンテナ側同軸コネクタ
(3) UR21-MR-01においてアンテナを2台用いる場合、2台目のアンテナの同軸ケーブルのコネクタを,コントロー
ラのアンテナコネクタのANT2側に差し,コネクタのロックが掛かるまで押し込みます。
注意
(1)同軸ケーブルコネクタのケースをつかんで、奥まで差し込んでください。
(2)同軸ケーブルを外すときは,コネクタ両側のロックを挟みながら抜いてください。
(3)事前にケーブルをカバーに通してから、接続をしてください。
- 5 -
コンピュータへの接続(RS-232Cインタフェースの場合)
(1) RS-232Cインタフェースケーブルをコントローラの通信コネクタに接続します。
コネクタのネジでコネクタ同士を固定する。
注意
事前にケーブルをカバーに通してから、接続をしてください。
(2) RS-232Cインタフェースケーブルをコンピュータに接続します。
コネクタをロックで固定する。
コネクタを嵌める。
注意
上図のコンピュータの絵は一例です。ご使用のコンピュータの取扱説明書に従って、接続してください。
- 6 -
(3) コントローラの電源ジャックにACアダプタのプラグを接続します。
ACアダプタのプラグをコンセントに差すと電源が入ります。
注意
事前にケーブルをカバーに通してから、接続をしてください。
(4) コントローラのコネクタ部に付属のカバーを取り付けてください。
①カバーの突起とネジ穴をコントローラ
の取り付け位置に合わせる。
①
②付属のネジでカバーをコントローラ
に締め付ける。
(推奨トルク:0.25~0.50 N・m)
②
注意
(1)コネクタ、DC プラグを取り外す場合は、コネクタを持って外してください。ケーブルを持って引き抜くと、
断線の原因になります。
(2)コネクタの挿抜は、できる限りしないでください。コネクタの接触不良の原因となります。
(3)付属の AC アダプタを必ずご使用ください。
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コンピュータへの接続(USBインタフェースの場合)
(1) コントローラのUSBコネクタにUSBケーブルのプラグを接続します。
注意
事前にケーブルをカバーに通してから、接続をしてください。
(2) USBケーブルをコンピュータに接続します。
注意
上図のコンピュータの絵は一例です。ご使用のコンピュータの取扱説明書に従って、接続してください。
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(3) コントローラの電源ジャックにACアダプタのプラグを接続します。
ACアダプタのプラグをコンセントに差すと電源が入ります。
注意
事前にケーブルをカバーに通してから、接続をしてください。
(4) コントローラのコネクタ部に付属のカバーを取り付けてください。
①カバーの突起とネジ穴をコントローラ
の取り付け位置に合わせる。
②付属のネジでカバーをコントローラ
に締め付ける。
(推奨トルク:0.25~0.50 N・m)
2
1
注意
(1)コネクタ、DC プラグを取り外す場合は、コネクタを持って外してください。ケーブルを持って引き抜くと、
断線の原因になります。
(2)USB ケーブルを強く引っ張らないでください。ケーブルが抜ける原因になります。
(2)コネクタの挿抜は、できる限りしないでください。コネクタの接触不良の原因となります。
(3)付属の AC アダプタを必ずご使用ください。
- 9 -
第4章 読み取りかた
UR20-MR-01の読み取りかたの例を示します。
アパレル店舗でのPOS業務
(1) RFタグをアンテナに近づけると、RFタグの情報を読み取ります。
RF タグ
アンテナ
読み取り範囲は、付録1をご参照ください。
実際にご使用されるRFタグで動作確認をお願いいたします。
(2) 読み取りが正常に完了すると、コンピュータにデータが送信されます。
注意
(1)RF タグ読み取りには電波を使用します。そのため周辺に金属物(専用ステイを除く)や
電波使用機器(携帯電話、アマチュア無線機、電子レンジ等)があると読み取りが悪くなる可能性があります。
なるべく金属物や電波使用機器を離すとともに、設置時に動作確認をお願いします。
(2)読み取り可能範囲は、アンテナ中心を基準とした範囲です。
(3)近くで RFID 機器を使用する場合、読み取りにくい、あるいは読み取れない可能性があります。
(4)RF タグとアンテナはなるべく平行にしてください。平行にしない場合、読み取りにくい、
あるいは読み取れない事があります。
(5)RF タグが取り付けられるものによって共振周波数がずれ読み取りにくくなる場合があります。
周波数ずれが少ない RF タグを選定いただき、事前に動作確認をお願いします。
(6)アンテナの上には 10kg 以上の物を乗せないでください。
- 10 -
UR21-MR-01の読み取りかたの例を示します。
入出ゲート管理
(1) RFタグをアンテナに近づけると、RFタグの情報を読み取ります。
RF タグ
アンテナ
読み取り範囲は、付録1をご参照ください。
連続UII読み取り(12頁参照)のとき、各アンテナを約300ms間隔で切り替えて読み取りを行っていますので、タグ
の種類、及び環境によっては読み飛ばしが発生する場合があります。実際にご使用されるRFタグ、環境にて動作
確認をお願いいたします。
(2) 読み取りが正常に完了すると、コンピュータにデータが送信されます。
注意
(1)RF タグ読み取りには電波を使用します。そのため周辺に金属物(専用ステイを除く)や
電波使用機器(携帯電話、アマチュア無線機、電子レンジ等)があると読み取りが悪くなる可能性があります。
なるべく金属物や電波使用機器を離すとともに、設置時に動作確認をお願いします。
(2)読み取り可能範囲は、アンテナ中心を基準とした範囲です。
(3)近くで RFID 機器を使用する場合、読み取りにくい、あるいは読み取れない可能性があります。
(4)RF タグとアンテナはなるべく平行にしてください。平行にしない場合、読み取りにくい、
あるいは読み取れない事があります。
(5)RF タグが取り付けられるものによって共振周波数がずれ読み取りにくくなる場合があります。
周波数ずれが少ない RF タグを選定いただき、事前に動作確認をお願いします。
(6)アンテナの上には 10kg 以上の物を乗せないでください。
- 11 -
第5章 RFIDテーブルスキャナの制御とパラメータ設定
RFID テーブルスキャナの読み取り制御やパラメータ設定は、コンピュータなどの制御機器から RS-232C・USB イン
タフェース経由でのコマンドによって行います。
5.1 読み取り制御
RFID テーブルスキャナでは、RF タグに対して以下の操作ができます。詳細は「DLL
リファレンス
マニュアル
第 4 章 関数仕様」を参照ください。
UII 読み取り
RF タグの ID(UII)を取得します。
連続 UII 読み取り
連続で RF タグの ID(UII)を取得します。
メモリリード
RF タグのメモリ領域のデータを読み取ります。
メモリライト(注 1)
RF タグのメモリ領域にデータを書き込みます。
ロック(注 1)
RF タグのロック状態を変更します。
キル(注 1)
RF タグを使用不可能にします。
(注 1)書き込み(メモリライト、ロック、キル)は、読み取りと比べ距離が低下することがあります。
5.2 パラメータ設定
RFID テーブルスキャナでは、アンテナのパラメータを設定ができます
詳細は「DLL
リファレンス」を参照ください。
キャリア出力強度
RF タグと通信を行うキャリア出力の調整が可能です。
(初期値 : 6)範囲 : 1 (最小)~ 8(最大)(8 段階)
出力周波数を指定出来ます。範囲 :23ch~ 34ch(12ch)
出力を許可する周波数
33ch、34ch は ARIB-STD によりアクティブタグ優先 ch と規定されており
ます。使用する際は、周囲にアクティブタグが運用されていないことを確
認のうえ、使用ください。
各タグ操作の繰り返し条
件
タグと通信を行う処理の繰り返し条件を回数、時間、完了したタグ数など
で指定することが出来ます。複数の設定の中からいずれかの終了条件を満
たすことで処理が終了します。
二度読み防止機能の有効/無効
二度読み防止機能
UII 読み取り処理において、同一のタグの再検出を防止することが出来ま
す。
上位機器とのポート
ポート番号を設定出来ます。
アンテナチャネル
使用するアンテナを選択できます。(UR21-MR-01 のみ)
- 12 -
第6章 状態確認
4 つの LED により機器の状態を表示します。
状態表示
状態
PW(緑)
COM(赤)
ANT2(橙)
ANT1(橙)
電源オフ
消灯
消灯
消灯
消灯
電源オン、起動処理中
点灯
消灯
消灯
消灯
起動処理完了
点灯
消灯
消灯
点灯
点灯
消灯
点灯(注 1)
点灯(注 1)
点灯
消灯
点滅(注 1)
点滅(注 1)
点灯
点灯
点灯(注 1)
点灯(注 1)
オープンコマンド実行
アンテナポート設定実施
上位機器コマンド受信可能
RF タグと通信中
(上位機器と通信無し)
上位機器と通信中
(注 1)状態表示 LED(ANT1,ANT2)は、アンテナポート設定で有効にしたポートの LED が
点灯または点滅します。無効なアンテナポートの LED は消灯します。
- 13 -
第7章 上位通信
本機は、上位機器接続用としてシリアルインタフェースにて通信します。
項目
RS-232C
仕様
信号レベル
: RS-232C
同期方式
: 半二重調歩同期
通信速度
: 9,600bps
スタートビット
: 1bit
ワード長
: 8bits
(デフォルト)
パリティ
: EVEN
ストップビット
: 1bit
送信順序
: LSB ファースト
フロー制御
: なし
USB(注 1)
通信方式
: USB2.0 High Speed
(UR21-MR-01 のみ)
通信速度
: 12Mbps, 480Mbps
(注 1)
USB-COM インタフェースで使用するには、弊社が提供する Active USB-COM ポートドライバをコンピュータにイン
ストールする必要があります。このドライバは弊社のホームページ QBdirect から無償でダウンロードできます。
CD メディアによる提供については、「はじめに」に記載した弊社連絡先へお問い合わせください。
http://www.qbdirect.net
ダウンロードしたファイルは圧縮されています。解凍して使用してください。
最新の情報はドライバに添付されているマニュアルを参照してください。
Active USB-COM ポートドライバのインストール時および使用時の注意事項
■管理者(Administrator)権限のあるユーザで、ドライバをインストールしてください。
■本ドライバにはマイクロソフト社が発行するデジタル署名がございませんので、ドライバの署名オプションと、
ローカルポリシーのセキュリティオプションで、署名のないドライバのインストールをブロックしないように
してください。
■通信中(COM ポートオープン中)の USB デバイスの脱着に対応しておりますが、USB デバイスを取り外していた間
の通信データは失われます。
■USB デバイスを取り外している状態でも、常に仮想シリアルポートとして機能していますので、常に COM ポート
番号を占有します。
■従来の USB-COM デバイスドライバとの併用はできません。本ドライバをインストールする時に、従来の USB-COM
デバイスドライバをアンインストールするように要求されます。
■1台のコンピュータに、本ドライバを複数回インストールすることで、本 USB デバイスを複数台利用すること
はできますが、本ドライバのアンインストールは個別に行うことができません。インストールした全ドライバ
を一括してアンインストールすることになります。
■インストール手順については、ダウンロードしたドライバに添付されている「Active USB-COM ポート ドライバ
インストールガイド」を参照してください
- 14 -
第8章 トラブルチェック
RF タグがうまく読み取れない・書き込めないときは…
確認事項
対策・処置
RFタグの位置を動かしてください。
読み取り・書き込み位置にRFタグが
RFタグの距離が近すぎたり、離れすぎたりしていると、読
ありますか。
み取り・書き込みが出来ないことがあります。また、書き
込みは読み取りと比べ距離が低下することがあります。
RFタグの面とアンテナ面を平行にしてください。
RFタグがアンテナに対して傾いていませんか。
平行にしない場合、読み取りにくい、あるいは読み取れな
い事があります。
アンテナ周辺に金属物や電波使用機器がありま
せんか。
RFタグ取り付け部周辺に金属物がありません
か。
RFタグやRFタグの取り付け部が濡れていません
か。
PWLEDが点灯していますか。
使用するアンテナポートが選択されています
か。
金属物や電波使用機器をアンテナから遠ざけてください。
RFタグは金属物から15cm以上離してください。
乾かした後に再度読み取り確認を行ってください。
付属のACアダプタがしっかり挿入されているのか確認して
ください。
アンテナポート設定で、有効にしたポートを確認してくだ
さい。有効にしたアンテナポートにアンテナが接続されて
いるか確認してください。
上記の処置を行っても改善されない場合は当社に連絡してください。
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付録1 仕様
電波仕様
項目
仕様
通信周波数
RFインタフェース
適合規格
アンテナ
920.4MHz[23ch]— 922.6MHz[34ch](200kHz間隔)
(計12チャネル)
ISO/IEC 18000-6 Type C
(EPCglobal Class1 Gen2)準拠
利得
3dBi以下
偏波
円偏波
通信可能なRFタグ仕様
項目
仕様
通信周波数
920MHz— 923MHz
チャネル数
12ch
通信方式
半二重
リーダライタ
変調方式
PR-ASK 80 —
↓
符号化方式
100%
RFタグ
通信速度
40kbps
RFタグ
変調方式
Backscatter ASK
↓
符号化方式
リーダライタ
通信速度
パルス間隔 [PIE]
Mirror Subcarrier 200kHz
50kbps(M=4)
RFID 通信時の注意点
上記仕様のRFタグであっても、「通信不安定」や「通信できない」可能性があります。
このため、実際の運用RFタグにて動作確認を十分行ってください。
アンテナ付近を手で触ると電波状態が悪くなるので読み取り中は触らないでください。
金属物近傍では通信性能が悪くなることがあります。
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その他の仕様
項目
インタフェース
仕様
RS-232C
USB (UR21-MR-01 のみ)
入力電源
使用電源電圧
DC 入力
:
DC4.75V~DC5.25V
専用の AC アダプタによる
(AC アダプタ入力:
環境条件
外形寸法
重量
AC90V~AC110V
消費電流
1200mA MAX (突入電流を除く)
使用温度範囲
0~40 C
使用湿度範囲
20~80% RH (注 1)
保存温度範囲
-10~60C
保存湿度範囲
20~80% RH (注 1)
50/60Hz)
コントローラ 90 × 108.5 × 31 mm
アンテナ 200 × 200 × 17.5 mm
同軸ケーブル 全長 652 mm (UR20-MR-01)
全長 2000 mm (UR21-MR-01)
コントローラ 約 130 g
アンテナ(同軸ケーブルを除く) 約 320 g(UR20-MR-01)
約 360 g(UR21-MR-01)
カバー 約 15 g
(注1) 湿球温度30℃以下、急激な温度変化・結露・氷結のないこと。
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読み取り性能
弊社基準 RF タグ(Avery Dennison 製 AD-826)の読み取り範囲を示します。
・ 本機周囲に、電波に影響する物質が存在しない条件にて、本機と RF タグを測定した参考値です。
・ 読み取り範囲は、RF タグの種類・周囲環境により変動するため、運用に当たっては設置環境及び
運用される RF タグにて確認してください。
RFタグ水平設置図
読み取り範囲 (常温・常湿時)
RF タグを水平方向に設置した場合
出力レベル
H(読み取り距離)
L1(水平範囲)
L2(垂直範囲)
6(デフォルト)
約 600mm
約 650mm
約 450mm
8(MAX)
約 800mm
約 800mm
約 550mm
上記値は、Query コマンドでの通信範囲を示す参考値であり、保証値ではありません。
出力レベルと H(読み取り距離)の相関関係
出力レベルは右図を参考に設定してください。100
90
80
距離[cm]
70
60
50
40
30
20
10
0
1
- 18 -
2
3
4
5
出力レベル
6
7
8
書き込み性能
タグは、メモリの読み取りより書き込みの方が電力を必要するため、読み取り/書き込みで同じ出力レベルを設定
しても、書き込み範囲は読み取り範囲に比べ、範囲が低下することがあります。このため、読み取りに成功して
も書き込み時に RF タグが電力不足となり書き込みが失敗することがあります。事前に動作確認をしていただき、
書き込み処理を失敗する場合は、RF タグの位置を調整するか、通信範囲(出力)の設定を調整して書き込みを行え
るようにしてください。
付録2 インタフェース仕様
RS-232Cインタフェース
D-Sub 9 ピン プラグタイプ
記号
信
2
RXD
受信データ
入力
3
TXD
送信データ
出力
5
SG
シグナルグランド
―
7
RTS
送信要求
出力
8
CTS
送信可
入力
6
9

ピンNo.
(注1)



1
5
号
名
入出力
(注2)
(注1)記載なきピンNo.は未使用(未接続)です。
(注2)入出力は、本機からみた場合を示します。
USBインタフェース
通信コネクタ:USB MINI B Type
5
1
信
号
名
入出力
(注1)
ピンNo.
記号
1
Vbus
VBUS
入力
2
D-
D-
入出力
3
D+
D+
入出力
4
ID
ID
―
5
GND
GND
―
(注1)入出力は、本機からみた場合を示します。
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備
考
GND接続
RFIDテーブルスキャナ
UR20-MR-01
UR21-MR-01
取扱説明書
2014年4月
第2版作成
株式会社デンソーウェーブ
AUTO-ID事業部
〒470-2297
愛知県知多郡阿久比町大字草木字芳池1
http://www.denso-wave.com/