PDFファイル - MOBOTIX JAPAN

リリースノート:MOBOTIX MxControlCenter Version 2.5.1.1
英語版発行元
英語版著者
英語版ドキュメント
日本語版ドキュメント
翻訳者
MOBOTIX AG
Bernd Wilhelm / Thilo Schüller / Oliver Kuss
release-notes_en.html
ReleaseNote_MxCC_v2.5.1.1_jp.pdf
Asuka Yabushita ( MOBOTIX JAPAN )
内容
この文書は、MOBOTIX MxControlCenter (別名 MxCC)に関する技術情報を記してい
ます。
メモ
本ソフトウェアは、 http://mobotix-japan.net/ の ダウンロード > ソフトウェア から取得出
来ます。
MOBOTIX では、本来英語やドイツ語で表示される MxCC の日本語化モジュールをご用意して
おります。MxCC をダウンロードする際には、日本語モジュールも併せてご利用下さい。
MxViewer の Version 1.3.6 以降、名称を MxControlCenter と改めております。
MxViewer で作成・使用していたレイアウト設定を利用する事が可能です。
MxViewer の設定ファイルである MxViewer.ini を、MxControlCenter にロードし、編集、保
存することが可能です。
強化点と改良点
二眼カメラモデルの露光ウィンドウと動体検知ウィンドウの定義を改良
二眼カメラモデルの露光ウィンドウと動体検知ウィンドウを、カメラの設定ダイアログ
から定義する場合、左右の画像センサを指定する必要がなくなりました。Version 2.5.1.1
では、カメラが表示している二眼の画像で領域選択をすることにより、直接ウィンドウ
の定義が行えます。
露光ウィンドウや動体検知ウィンドウを定義するには、画像内で選択したい箇所をク
リックして範囲を選びます。動体検知ウィンドウに関しては、左右の画像内にある初期
値、もしくは新しいウィンドウの作成が可能です。また、ご希望に合わせてカメラの設
定ダイアログのサイズ変更が行えます。この場合、定義されるウィンドウのサイズはダ
イアログに合わせて調節されます。
D14Di-180°モデル用の特別な設定機能
MxControlCenter では、D14Di-180°カメラを 6 メガピクセルの一眼カメラとして管理をす
る仕様になりました。
二眼画像を 6 メガピクセル画像として取り扱う
D14Di-180°カメラモデルでは、カメラ画像に関する全ての設定やアクションは二眼画像に反
映されます。このカメラの表示は、MxCC のサイドバー PTZ Controls 内のモードから選択可
能な Full Image と Panorama 画像モードで表示されます。露光ウィンドウや動体検知
ウィンドウの定義と同様に、vPTZ にも適用されます。
パノラマ表示設定
D14Di-180°カメラを設定する際には、正確なパノラマ画像を表示するために、二つの画像セ
ンサの映像を正確に並べる必要があります。これまでウェブブラウザから設定して頂いてお
りましたが、今後は MxControlCenter から設定することが可能となりました。D14Di-180°の
カメラモデルを設定するために、PTZ コントロールには新しくパノラマ表示設定のセクショ
ンが追加されました。カメラのオンスクリーン設定機能を表示するには使用可ボタンをク
リックし、MxControlCenter 上で表示される画像をクリックして調節して下さい。
メモ:
デフォルトでは、「Alt+クリック」でオンスクリーンコントロールが使用できます。
ツール>オプション>ビュー>マウスから変更することが可能です。
メモ: 上記に記載された機能を使用するには、カメラのソフトウェアが Verion 4.1.1.20 以
上である必要があります。
その他の改善点
自動ログイン/ログアウト
MxControlCenter でグループやユーザを定義すると、アプリケーションの起動時には自動
的に設定されたユーザでのログインが行えます。こちらの機能を使用するには、Users &
Groups ダイアログから使用したい特定のユーザの自動ログインチェックボックスに
チェックを入れて使用可能状態にする必要があります。
更に、ある一定時間使用されていないことをアプリケーションが検知すると、不正使用
を防止するために現在使用しているユーザを自動でログアウトすることが可能になりま
した。こちらの機能を使用するには、ツール>オプション>監視ダイアログのデッドマ
ンズスイッチ内にある新機能ユーザログアウトを使用可能状態にする必要があります。
この時、特定したいユーザグループのデッドマン設定権限を使用可能にするようご注意
下さい(ツール > ユーザとグループ、グループ権限タブ、アプリケーションセクショ
ン)。
MxCC コンフィグファイルの保存とロード
MxControlCenter のコンフィグファイル(*.ini) の取扱い(例:保存とロード等)が下記の通
り変更されました:
MxControlCenter のコンフィグファイルは、Windows 内のアプリケーションフォルダには保存
されず、ユーザが指定するフォルダに保存されます。また、アプリケーションの起動時には、
最後の設定ファイルが自動的に反映されます。そのため、ツール>オプション>全般にあり
ます Always choose configuration file のチェックボックスにチェックを入れて使用可能状態に
すると、毎起動時にコンフィグファイルを反映するかどうかの確認を行います。
現在のコンフィグをファイル>名前を付けて保存メニューから別名で保存する場合、新しい
ファイルが自動的に現在のコンフィグファイルとして使用されます。
コンフィグファイルの書き込み時は、MxCC はファイルを上書きせず、そのコピーを作成しま
す。こちらのコピーは、「<古い名前>V<ファイル保存に使用する MxCC バージョン>バッ
クアップ.ini」と名称されます。
例:MxCC Version 2.5.1.1 を使用して作成した「MxCC.ini」ファイルをロードした場合、コン
フィグの保存を行うと、アプリケーションは「MxCC 2.5.1.1 Backup.ini」という名称のファイ
ルを作成します。
コンフィグの保存やロードを行うために「global folder」を定義して使用する方法は無くなり
ました。
バグフィックス
読み込みが出来なくなった、もしくは壊れてしまった.erdinfo ファイルの取扱い方法を改
善
例えば、ファイルサーバの過負荷により現在のカメラ・ファイルサーバ・ストレージに問題
が生じた場合、.erdinfo ファイルがアクセス不可になったり、破損する問題が発生し、MxCC
で録画データを検索などを行う際に問題が発生していました。
今回のバージョンから、万が一ファイルが破損していた場合、MxCC は自動的に録画データを
検査し、PC メモリ内に一時的に.erdinfo を生成し、検索・再生が出来るようにします。
高解像度の設定で、画像の色相機能や PTZ を使用すると CPU 使用率が 100%になってい
た問題を修正
例えば、高解像度画像(XGA、MEGA、QXGA)にした状態で、画像の色相調節をしたり、PTZ
機能を使用したりすると、CPU 使用率が 100%に達する事のある問題を修正しました。
(推奨環境以下のシステム構成における速度の低下は対象外)
レイアウトマネージャでレイアウトを切替えると MxCC がフリーズしていた問題を修正
レイアウトマネージャで、有効でないファイルサーバパスが設定されたプレーヤーウィンド
ウが含まれているレイアウトに切り替えを行うと、MxCC がフリーズしていた問題を修正しま
した。
新しいカメラソフトウェアのバージョンではイベント検索の際に誤った時刻が表示される
問題を修正
Version 4.1.0.x (例:D14 モデルの Version 4.1.0.8)以降のカメラソフトウェアが導入され
たカメラを使用して録画をしたものをイベント検索から検索を行うと、全ての画像において、
時刻の表示が誤った値になっていた問題を修正しました。
公的なメールサーバにおいてデッドマンズスイッチのメールアラート機能が正常に動作し
なかった問題の修正
Google メールや Freenet、gmx、live.com、yahoo.com 等の公的なメールサーバでは、MxCC
のデッドマンズスイッチのメールアラート機能を使用することができませんでした。これら
のサーバからメールを送信すると権限エラーが発生しました。
AVI エクスポートで特定のエクスポートオプションを設定した際に MxCC が停止すること
がある問題の修正
録画映像のエクスポートにおいて、時間差のある映像(例:イベント録画など)を出力する
際、Generate Overlay のチェックを外すと MxCC が停止することがある問題を修正しまし
た。
アラームメッセージの承認が動作しない問題の修正
MxCC のアラーム機能から IP Notify のアラームメッセージを送信するようにカメラ設定が行わ
れ、最初のアラームを確認していても、MxCC は承認を作動させませんでした。これは、ユー
ザがアラームを確認している場合とそうでない場合に関わらず発生しました。
SD カードまたは USB メモリを PC に接続して直接アクセスする際の問題の改善
SD カードもしくは USB メモリに保存されたカメラの録画画像を、PC から直接アクセスする
ことが出来なかった問題を修正しました。
アラームリストの問題の修正
アラームリストにカメラの接続エラーを表示することが出来ていませんでした。また、アク
セスができず、現在のレイアウトの一部としても含まれておりませんでした。
MxCC でコメント付きの動体検知ウィンドウが編集できなかった問題の修正
ウェブブラウザで動体検知ウィンドウの定義をする際にコメントを使用すると、動体検知
ウィンドウは MxCC のカメラの設定ダイアログから編集することができませんでした。
SD カードへ録画保存をするとビデオ検索にエラーが発生した問題の修正
SD カードに録画映像を保存しているカメラから録画のイベント検索を行うと、ビデオ検索ダ
イアログが正常に作動しませんでした。
ローカルアーカイブへの録画が時々失敗した問題の改善
利用可能なストレージ容量のサイズにより、ローカルアーカイブへの録画が時々失敗しまし
た。これは、容量スペースが十分にある場合にも発生しました。
左の画像センサの動体検知ウィンドウが定義されなかった問題の修正
左の画像センサの動体検知ウィンドウの定義が正常に動作しませんでした。これは、アプリ
ケーションがカメラのコンフィグを間違った ID 0(=右の画像センサ)として保存していたため
です。
確認されている制約事項
追加のプログラムインスタンスでイベント検索が不可ある件
同一のコンピュータ上で MxCC を複数回起動させていると、イベント検索実行のために初めて
起動させたプログラムインスタンスのみ使用することが出来ます。最初に実行されているプ
ログラムインスタンス以降に実行されたインスタンスに関しては、使用することが出来ませ
ん。
MxCC の複数起動でのアクションログ
同一のコンピュータ上で MxCC を複数回起動させていると、アプリケーションは各インスタン
スに対して別々のアクションログファイルを作成します。同じファイルへの書き込みは現状
出来ません。
D14Di-180°モデルのウィンドウ定義は完全な画像(Full Image)モードのみで可能
カメラソフトウェアの制限により、露光ウィンドウや動体検知ウィンドウの定義はパノラマ
表示モードでは使用出来ません。パノラマ表示モードを使用されようとした場合、MxCC は
ユーザに確認を促すようにインフォメーションボックスを表示します。
SSL 設定が有効化されたカメラで MxControlCenter を遠隔制御するコマンドにはポートが
必要
カメラへのアクセスが https/SSL 経由でのみ可能な場合、カメラの IP アドレスを使用して
MxControlCenter を起動させているコンピュータに遠隔制御コマンドを送信するには、カメラ
の SSL ポートを含める必要があります。
例:
ShowInExtraWindow=$(ID.ETHERNET):443
ShowInExtraWindow=ownip:443
遠隔制御コマンドを受け取った後はユーザインタフェースのアップデートが不可
アプリケーションのサイドバー、タイトルバー、ツールバー、ステータスバーは、遠隔制御
コマンド("full=0" or "hidecontrols=0"、等)を受け取った後はユーザインタフェースのアッ
プデートが正常に行われません。
エクスポートデータのポスト PTZ 設定
補正済みデータにポスト PTZ の設定を適用する場合(画像補正含む)、エクスポートのリス
トに時間範囲を追加する前に、必ず、PTZ コントロールセクションのサイドバーから設定を
適用させる必要があります。