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3月16日~18日までJTアートホール アフィニスで行われる「Jazz in Tranomon」に出演
される阿川泰子さんにジャズと港区について話を伺いました。
女優になると
女優になると思
になると思っていた少女時代
っていた少女時代
「祖母の影響で小さい頃からよく映画を観に行ってました。家族みんな映画やジャズが
好きで、映画や音楽に関しては環境が良かったですね。その中で育ったせいか、私も当
然女優になるものだと思ってました(笑)。鎌倉に住んでいたんですが、湘南はカンヌみ
たいなところがあって、映画祭があると女優さんが水着で撮影会とかいろんなことをやっ
ていました。それを見てあの辺に住んでた女の子たちは、みんなその気になって女優に
なると思ってたんじゃないかな(笑)」
人生は
人生はアドリブ
高校時代は、水泳でオリンピックを目指したこともあったそうで
すが、幼い頃の想いどおり女優になられた阿川さん。そこからジ
ャズシンガーへと転身。悩んだ末の決断かと思いきや、「当時、
周りにジャズ好きな人が多く、ジャズの話で盛り上がってました。
その頃、ジャズ界はあまり人気がなくて、有名な方々が譜面を書
いてくれるし、練習はし放題だし、そして仕事もすぐにあったの。
そんなとき、あるディレクターからレコーディングの話があって、
青春の1ページにファーストアルバムを作ってから、今につなが
っています。人生は成り行きですね。始まるまでわからないでしょ? 終わってみないと
わからないですから。わかっていたら、喜びも悲しみもないし、それがいいんじゃないで
すか。子供のときはハスキーな声で困ったけれど、ジャズシンガーになったら、その声が
いいって言われるし。何が転化するかわからないですね。私は一回も選んだという意識
はないけど、何か道を歩いていたら、今日になったって感じです」 屈託のない笑顔で、
身振り、手振りを交えて話される阿川さんには、自由奔放という言葉がピッタリ。ジャズ
そのものといった感じでした。
ジャズの
ジャズの愉しみ方
しみ方
ジャズの愉しみ方についてお聞きしたところ、「聴く方の自由ですね。小説や映画と同
じで、受け取り手の自由なところがいいじゃないですか。同じ人でも、子供の頃に聴くの
■プロフィール
プロフィール
神奈川県鎌倉市出身。文学座演劇
研究所にて演劇を学ぶ。その女優
時代に、ジャズ・クラリネット奏者故
鈴木章治氏を紹介され、ジャズシン
ガーの道を歩む。1987年には日本
テレビ系のトーク番組「オシャレ30・
30」にレギュラー出演するなど、多
方面にて活躍。2004年12月、日本
クラウンの新レーベル「アーガイ
ル・レコーズ」より、ラブソング集「ア
ンクレット」とピアニストとのデュオ・
アルバム「ティアラ」を二枚同時発
売。
と、大人になって聴くのとでは違うでしょ? それをどんな聴き方しなさいって言うのはジ
ャズじゃないと思いますよ」
すべての文化
すべての文化は
文化はポート(
ポート(港)から
港区が好きだと話される阿川さん、「ポートっていうのは、外か
らの文化と私たちの文化の発信地なんですよ。海の向こうへ行っ
たことのない人がポートから出て、海の向こうへ行くなんてロマン
チックですよね。それで海外からお土産を持ってくるなんて素敵じ
ゃないですか? それが文化ですよ。私たちも向こうから見れば
海外の人。遥かな感じ、そこがすごくいいですね」 自然体で、気
さくに話される阿川さんの世界に引き込まれ、あっという間に時
間が過ぎてしまいました。すべてを書ききれないのが残念です
が、阿川さんの魅力を感じてもらうには歌声を聴いていただくのが一番です。昨年末リリ
ースされた2枚のアルバム「アンクレット」と「ティアラ」で、皆さんも阿川ワールドに触れら
れてみてはいかがでしょうか。
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