目黒さんの「SR600 Provance」

SR600 Provance
場所
プロバンスのSR600は、カルセという村からスタートします。ホテルが⼀一軒しか
ない⼩小さな村です。場所は南フランス。マルセイユから100kmほど⻄西の位置にあ
ります。
カルセの街並み
⾚赤⼟土⾊色の壁の家が建ち並ぶ。
⾏行行き⽅方
まず私たちは関⻄西空港からの直⾏行行便便でパリに向かいました。関空をお昼前に出発
すると、パリには⼣夕⽅方17:00ぐらいにに着きます。⼣夕⽅方といっても8⽉月のフラン
スは⽇日が⻑⾧長いので暗くなるのは21時過ぎぐらいです。私たちはパリで⼀一泊して次
の⽇日に国内線の⾶飛⾏行行機でマルセイユへと向かいました。同⽇日にマルセイユまで乗
り継ぐことは可能ですが、かなり遅くに着くのでパリで⼀一泊するのがベターだと
思います。宿泊はパリのシャルルドゴール空港内にあるホテルを利利⽤用しました
が、空港の敷地は思っているよりはるかに広く、バイクケースを持って敷地内の
ホテルへの移動は想像以上に⼤大変です。空港内でもタクシーの利利⽤用が結局⼀一番楽
で早いです。 マルセイユへはお昼前に着く便便を利利⽤用しました。そしてマルセイユ
からは⾮非常に⾼高額ですがタクシーでカルセまで移動です。空港の前にはタクシー
乗り場があります。たまたま⽇日曜だったのですが、100kmの距離離を⾛走ってくれる
タクシー⾒見見つけることができました。
⾃自転⾞車車
私たちが乗ったエールフランスの場合、⾃自転⾞車車を⼀一緒に運ぶのに国際線、国内線
でそれぞれ100ユーロ、55ユーロの計155ユーロが⽚片道でかかります。バイク
ケースの⼤大きさにより、重さが規定以内だと運が良良ければ追加料料⾦金金をとられない
場合もあります。荷物をパリでピックアップせずに直接マルセイユまで送ること
は可能です。その場合は国際線の100ユーロだけが適応されます。しかし、荷物
を預けたままにするのは紛失、盗難のリスクがあるのでパリで⼀一度度ピックアップ
するのが望ましいように思います。
カルセ
カルセの村で泊まった私たちのホテルには、クーラーも冷冷蔵庫もありませんでし
た。ホテルのそばには、⼩小さな店が⼀一軒、バーやレストランが何軒かありまし
た。少し⾃自転⾞車車で⾛走るとバイクショップとスーパーマーケットもありました。気
温は湿度度が低いぐらいで、⽇日本の昼と夜の差とあまり変わりありませんでした。
ただ、カルセの村は⼭山岳地帯のような気温差がありました。
SR600
プロバンスのコースは、前半の400kmは⼭山岳地帯、後半は村と村とをつなぐアッ
プダウンです。滝、湖、⼭山の間を流流れる川、⼭山頂の草原、キャンプ場にスキー
場、⼭山から下りてくると⼩小⾼高い丘に⽴立立ち並ぶフランス独特の家並みがありまし
た。“sisteron le rocher de la baume"という観光名所。私たちが⼭山を降降りてくる
と、⽬目の前の岩肌とその下に⽴立立ち並ぶ建物がちょうどライトアップされている時
間で、その⾵風景には⽬目を⾒見見張るものがありました。
最初のPC
湧き⽔水ポイント
PCからの下り坂
向かいの⼭山はこの後登
るコース
⾕谷間
絶壁の遥か下に川が流流
れているのが⾒見見える。
きれいな湖
眼下にきれいな湖が⾒見見
える。だいぶ下ってき
たがその分また登らな
くてはならない。
麓の村
丘の上の⾼高台に家が建
ち並ぶ。⼀一番⾼高いとこ
ろにあるのはお城のよ
うだ。
sisteron le rocher de
la baume
⼭山の岩肌がライトアッ
プされていた。
プロバンスは湧き⽔水の名所と⾔言われていて、⽴立立ち寄った村々に名前のある湧き⽔水
がありました。でも全てが飲めるわけではありません。所々にNon Portableと書
かれた噴⽔水もありました。これらは細菌の処理理などをしていないので飲んでも保
証はできない⽔水のようです。ソフィさんからもらったキューシートには、湧き⽔水
のある村、パン屋さん、レストランなど細かい情報が書かれていてとても助かり
ました。前半の200kmはあまり何もありませんでしたが、それ以降降はまばらに村
があり、後半になると⼤大きな街やスーパーマーケットもありました。私たちは時
間を短縮するためにレストランを利利⽤用したのは⼀一回だけでした。後はバーでコー
ラを飲んだり、パン屋やスーパーで⾷食べ物を買ってしのぎました。
パン屋さん
こんなパン屋さんを⾒見見
つけては⽴立立ち寄ってい
た。
噴⽔水
こんな感じの噴⽔水で⽔水
を汲んで飲んでいた。
フランスの⽔水は飲める
ことが多いが、この写
真の噴⽔水は飲めそうで
飲めない噴⽔水。
私たちはフランスのSR600を⾛走る前に⽇日本のSR600を⾛走るべきでした。普段のブ
ルベとは違い600kmで10000m登るということは勾配のきつい坂がずいぶんと多
いことを思い知らされたからです。そして、フランスの右側通⾏行行の路路⾯面の微妙な
傾き加減で私たち⼆二⼈人とも、登りで左ひざが痛みました。
Pas de la
Graille(1597m)
後ろに⾒見見えるアンテナ
が頂上で、ここは少し
下ってきたところ。
ひまわり畑
とてもたくさんのひま
わりが咲いていた。こ
んな平地はつかの間の
休息。
Sommet du Mont
Ventoux(1910m)
このコース最⼤大の難
所。10%を超える坂が
何キロも続く。
制限時間をオーバーしてそれでも⾛走りきれたのは、⽴立立ち寄った村々のフランス⼈人
の暖かいふれあいがあったからです。
真夜中に道ばたで寝ていたら、⾞車車を停めて私たちを⼼心配してくれたフランス⼈人。
道がわからずに地図を⾒見見ていたら声をかけてきてくれたフランス⼈人。スーパーの
場所を必死で教えてくれたフランス⼈人。村の湧き⽔水の場所を探していたら、家の
地下にある湧き⽔水を教えてくれた⽼老老夫婦。真っ暗な⼭山から下りてきて夜中のバー
でコーラを飲んでいたら、ギターの弾き語りをしてくれたフランス⼈人。開店前の
パン屋に駆け込むと、焼きたてのパンを売ってくれたフランス⼈人。本当にたくさ
んの優しさをもらいました。
⽼老老夫婦に教えてもらった
湧き⽔水
家の地下にある、遺跡
のような湧き⽔水。
ゴール後、ソフィさんと連絡を取り合いホテルでお会いしました。
「私は楽しんで、コースを⾛走りきってもらえればうれしいです」
そう⾔言ってソフィさんは私たちにSR600のメダルを差し出してくれました。ソ
フィさんとはジャージを交換して、私はソフィさんからビズをしてもらいまし
た。
カルセ
カルセの⼊入り⼝口の看板
の前にて。
ホテルにて
ソフィさんと記念念撮影
ジャージ
ソフィさんと交換したジャージ。
メダルとブルベカード
国内以上に海外を⾛走ることは⼤大変ですが、すてきなプレゼントをたくさんもらう
ことができました。
私達のレポートでプロバンスSR600kmに興味を持ってもらえればと思います。最
後に、⽬目⿊黒さんの⼒力力作であるコマ図を載せておきます。
>SR600_̲CueMap.pdf