ソニー子ども科学教育プログラム 子ども科学教育研究全国大会開催

ソニー子ども科学教育プログラム
子ども科学教育研究全国大会開催レポート
⻑野県諏訪市⽴中洲⼩学校 全国大会 開催レポート
2014 年 6 月 27 日(金)、2014 度ソニ ー 子 ど も 科 学 教 育 プ ロ グ ラ ム 最 優 秀 校 の 長野県諏訪市立
中洲小学校において、子ども科学教育研究全国大会を開催しました。
大会概要
1.
2.
3.
4.
5.
6.
日時:2014 年6月27日(金)時間:8:20~16:50
会場:長野県諏訪市立中洲小学校
大会主題:豊かな感性を磨き たくましい創造性を培う いのちの教育
研究主題:~つながりに気づきながら対象“自然事象”に近づいていく子ども~
主催:長野県諏訪市立中洲小学校 公益財団法人ソニー教育財団 ソニー科学教育研究会
後援:文部科学省 長野県教育委員会 長野県小中学校校長会 諏訪校長会 諏訪教育会
諏訪市教育委員会 信州理科教育研究会 諏訪理科研究会 中洲小学校学校運営協議会
中洲小学校 PTA 全国小学校理科研究協議会 日本初等理科教育研究会
全国中学校理科教育研究会
7. プログラム
1) 開会行事
2) 研究発表
3) 公開授業Ⅰ(全学級公開)
4) 公開授業Ⅱ(全校集会)
5) 公開授業Ⅲ(理科・生活科・総合的な学習の時間)
6) アトラクション
7) ポスターセッション
8) 授業研究会
9) 記念講演会
10) 閉会行事
開催レポート
1.開会行事 8:50~9:10
1) 開式の言葉
SSTA
2) 主催者挨拶
財団法人ソニー教育財団
SSTA
3) 来賓挨拶
諏訪市
4) 講師来賓紹介 SSTA
5) 閉式の言葉
SSTA
2.研究発表
9:10~9:30
長野支部長
理事長
理事長
市長
副理事長
長野支部長
両角
西谷
井上
山田
藤木
両角
徹生
清
貫之
勝文
一弘
徹生
これまでに本校が目指してきた“いのちの教育”を、科学が好きな子ど
も像について、事例を通しながら“見えなかったものが見えるようになる
営み”として発表しました。また、子どもが対象に近づいていく過程を「体
験レベル」
「発見レベル」
「放っとけんレベル」の3段階で示し、それぞれ
の段階で大切にしたい手立てを紹介しました。
研究係の 2 名による対話形式で、お互いに問いを投げかけながら、参会
者の皆さんと共に考え合う発表は、多くの方から好評をいただきました。
無断転載を禁ず。引用する場合は下記を必ず明記願います。
「ソニー子ども科学教育プログラム 諏訪市⽴中洲⼩学校 子ども科学教育研究全国大会(C)公益財団法人 ソニー教育財団 http://www.sony-ef.or.jp/ 」
ソニー子ども科学教育プログラム
子ども科学教育研究全国大会開催レポート
3.公開授業Ⅰ(全学級公開)
学級
教科
1年2組
生活科
1年3組
生活科
6年3組
中洲タイム
2年1組
9:35~10:20
単元名・題材名
授業者
授業会場
向山美真里
1-2教室
平林歳江
ふれあい農園
りん【異学年交流学習】
臼田雅代
周辺
生活科
はっ見! 中すたんけんたい
今井志保
2-1教室
2年2組
生活科
大豆はかせへのみち
内川佳美
2-2教室
3年1組
中洲タイム
ひまわり里親プロジェクト
美齊津浩子
3-1教室
3年2組
理科
身近な自然の観察(ベストショット発表会)
原田愛
3-2教室
3年4組
理科
身近な自然の観察(ネイチャーゲームを通して)
小林伸治
理科室・農園周辺
4年1組
中洲タイム
それいけ! 中洲調査隊!!
本間大貴
4-1教室
4年3組
国語
一つの花
内堀惠子
4-3教室
5年1組
家庭科
団らんの場を楽しくしよう(桜もち)
小河裕子
5-1教室
5年2組
社会
私たちのくらしと食料生産~米作り~
山本一樹
5-2教室
5年3組
中洲タイム
ようこそごんたくん(羊との関わり)
北原ますみ
ふれあい農園
6年1組
音楽
わたしたちの“ふるさと”
松澤和美
第 1・2音楽室
6年2組
中洲タイム
守ろう! ニッコウキスゲ
齊藤直毅
6-2教室
とちのき1組
生活単元学習
野菜っておいしいな
小池明朗
とちのき 1 組教室
とちのき2組
中洲タイム
3組
生活科
日本語学級
日本語
おおきくなあれ
大きくなあれ
あさがおさん
ぼくたちわたしたちのか
春のあじってどんなあじ?
ひろこさんのたのしいにほんご
浅井めぐみ
北澤史代
宮阪ほたか
とちのき 3 組教室
日本語教室
公開授業Ⅰでは、
“いのち”にふれた全校公開授業を行いました。理科や生活科、総合的な学習の時間
を中心に、他の教科学習や生活単元学習等を公開しました。紙面の都合上いくつかを紹介します。
1 年 3 組と 6 年 3 組は姉妹学級として交流を進めています。その一環
として、諏訪市の市木である“かりん”の袋がけをしました。本校が進
めるコミュニティスクール(学校運営協議会)の交流部会の方々とも一
緒になり、先に手順を教えていただいた 6 年生が 1 年生に教えながら活
動を楽しみました。6 年生は 1 年生のペ
ースに合わせ、1 年生ができることを丁
寧に支えます。笑顔が輝いていました。
5 年 2 組は社会で米作りの学習を進めています。田植えを終え、今後
の栽培に対する切実感から、米作りの指導をいただいている後町さんに
直接来ていただきました。具体的な話は、後町さんの強い願いに支えら
れていることを学習を通して感じられた子どもたちです。
無断転載を禁ず。引用する場合は下記を必ず明記願います。
「ソニー子ども科学教育プログラム 諏訪市⽴中洲⼩学校 子ども科学教育研究全国大会(C)公益財団法人 ソニー教育財団 http://www.sony-ef.or.jp/ 」
ソニー子ども科学教育プログラム
子ども科学教育研究全国大会開催レポート
3 年 1 組は総合的な学習の時間として「福島ひまわり里親プロジェク
ト」を行いました。これは東日本大震災の復興支援プロジェクトとして
行われている活動に、「育てたヒマワリに私たちの“愛言葉”を添えて
贈ろう」という付加価値をつけて学習を仕組んだ内容です。子どもたち
は班ごとに心のこもった“愛言葉”を作ろうと、書き方や配置を工夫し
て取り組んでいました。よりよいもの
をみんなで考え合う学習になりました。
6 年 1 組では音楽専科によるわたしたちの“ふるさと”を行いました。
諏訪市にある原田泰治美術館で“ふるさと”の歌声を発表するために、
グループごとに工夫し合い聴き合う学習です。ここでは“いのち”を
“わたしたちのふるさと”としてとらえ、
“ふるさと”の絵を描き続け
てる原田泰治さんの絵に託された思いを感じとる学習を経て本時に至
りました。「私のふるさとはこの中洲小です」とする子もいました。
4.公開授業Ⅱ(全校集会)
10:40~11:25
授業者:小林恵子
全校集会
特別活動
三浦知美
齊藤直毅
“いのちをいただく”
外部講師:村松一也さん(大分県在住漁師)
特別活動の全校集会では、給食委員会が調査したアンケ
ート等をもとに、
「どうして、全校の人が残さず給食を食べ
ているのか」を議題に、大分県でブリの養殖をはじめとす
る漁業を営む村松一也さんを講師にお迎えして“いのちを
いただく”をテーマに話し合いました。
最初は給食委員の発表から始まりました。事前学習とし
て給食を作ってくださっている方々の気持ちに触れたり、
絵本「いのちをいただく」の読み聞かせから食べ物への感
謝についての
意識が芽生え
たりした子ど
もたちに、食べることの意味を呼びかけや寸劇で発表しまし
た。全校が集中して見ていました。
その後、村松さんの話に移りました。村松さんは手塩にか
けて育ててきた養殖魚を、かわいそうと思いながらもしめて、
食材として提供するまでを分かりやすく紹介してください
ました。「魚は人間が生きるために犠牲になっている。丹精
込めて育てた
魚が残食され
ることはショック。私たちは生き物に感謝して残さず食べ
る努力をしている」等、全校児童に向けて語ってください
ました。
最後は子どもたちから「魚がどうやってくるかわかりま
した」
「食べ物をいただくことは命をいただくことだから感
謝して全部食べるようにしたいです」等の意見や感想が語
られました。また、この日の給食にはブリの照り焼きが出
され、子どもたちは残すことなく最後までいただきました。
無断転載を禁ず。引用する場合は下記を必ず明記願います。
「ソニー子ども科学教育プログラム 諏訪市⽴中洲⼩学校 子ども科学教育研究全国大会(C)公益財団法人 ソニー教育財団 http://www.sony-ef.or.jp/ 」
ソニー子ども科学教育プログラム
子ども科学教育研究全国大会開催レポート
5.公開授業Ⅲ(理科・生活科・総合的な学習の時間) 11:40~12:25
公開授業Ⅲは、研究テーマに即し、理科・生活科・総合的な学習の時間の授業を各学年1つずつ公開
しました。
“感性を磨き創造性を培う いのちの教育”の研究テーマと、生き物が活発な姿を見せる6月
に学習を展開することを受けて、子どもたちが対象とする自然事象を生物の分野に設定しました。
ここでは A:対象との関わり、B:友との関わり、C:教師や周囲の大人との関わり の3つの視点を設
け、それらとの関わりの中から子どもたちが自らの対象に近づいていく様子を見ていただきました。
1年1組
生活科
みてみて!ぼく・わたしの“ちいさなおともだち”
授業者:永峯未葵
1 年 1 組では、これまでに、小さな生き物を工夫して
飼育したり、発見したことや不思議に思ったことを自分
なりの方法で伝え合ったりして、生き物に関心や愛情を
持って触れ合っていく学習を重ねてきました。
本時ではそれぞれが大切にしているアリやカタツム
リ、ザリガニやおたまじゃくし(カエル)等の小さなお
友だちの大発見をするためにじっくり観察したり友だ
ちと情報を交換したりしました。生き物にも生命がある
ということ、成長しているということを実感する中で感
性が磨かれていきました。
2年3組
生活科
おかいこさまと
くらそう
授業者:德武清花
岡谷蚕糸博物館よりいただいた蚕を“マイカイコ”とし
て一人一人が大切に育ててきました。5令になり糸を吐き
始めた本時では専門指導員の林さんに来ていただいて、自
分たちの発見を伝え今後の世話について教えていただきま
した。小さな命の変化を子どもたちは夢中で観察しました。
蚕が繭を作り始めると、
「繭にならないでほしい」と話す
子が出てきました。今までかわいがってきた蚕が、触れら
れない繭の中に入ってしまうのは、子どもたちにとってと
てもさみしいことです。その後養蚕の学習を進め、何回か
の話し合いの後、
“命を止める”選択をした子どもたちは繭
を冷凍庫に入れる時、涙を流して別れを惜しんでいました。
3年3組
理科
身近な自然の観察~私が見つけた生き物のひみつ~
授業者:岡野啓
3年生になり、理科が始まった子どもたち、身のまわりの
植物や動物に対して五感を働かせて関わってきました。また、
国語「よい聞き手になろう」の学習ではフリップを使って相
手に分かりやすい発表の手段を獲得してきました。
本時ではフリップを使って発表する場面です。身近な自然
“ダンゴムシ”“タンポポ”“テントウムシ”等を観察してき
た子どもたちはキーワードとなる言葉や写真を使って、自分
たちの発見を伝え合いました。友だちの発表を聞くだけでな
く、自分の知っていることや発見したことを伝え合うことに
よって身近な自然についての考えを持ち、関心が高まってい
きました。
無断転載を禁ず。引用する場合は下記を必ず明記願います。
「ソニー子ども科学教育プログラム 諏訪市⽴中洲⼩学校 子ども科学教育研究全国大会(C)公益財団法人 ソニー教育財団 http://www.sony-ef.or.jp/ 」
ソニー子ども科学教育プログラム
子ども科学教育研究全国大会開催レポート
4年2組
中洲タイム
目指せ!!
愛染めマスター
授業者:長岡志保
昨年度「草木染め」を初めて行い、マリーゴールドで T シャ
ツを染めて楽しんできた子どもたちが、身のまわりの草花に目
を向け「クラス旗をみんなで染めて作ろう」という願いを持ち
ました。バラやキハダ、藍やパンジー等、様々な染色材で発色
を試す中、咲いている花を摘むことについて「かわいそう」
「生
きているのに…」と迷う子どもたち。生きている花のきれいな
色“花のいのち”をいただこう、という意識に高まりました。
本時ではいよいよクラス旗を染める場面です。これまで試行
錯誤してきた既習内容をもとに、媒染の仕方でも微妙に色合い
が変化することに気づいていきました。草木のいのちとその材
のもつ色の風合いを感じ、味わう時間になりました。
5年4組
理科
命のたん生
~メダカの食べ物~
授業者:伊藤翼
自分のメダカを育ててきた子どもたちは、飼育のために
今まで市販のメダカの餌を与えてきました。併行して、水
中のアオミドロやミジンコといった目に見えないほどの小
さな生き物の存在を学習した子どもたちです。
本時では初めて自分のメダカに生きているミジンコを与
えてみます。メダカは水中の小さな生き物を餌にしている
と予想した子どもたちはミジンコシューターによって放出
されたミジンコの行方をじっと目で追います。
「あっ、食べ
られた!」ここでは“食べた”ではなく“食べられた”と
いうミジンコに寄せたつぶやきが聞こえてきました。メダ
カだけでなくミジンコにも心を寄せた瞬間がありました。
6年1組
理科
生き物と空気
~光合成と呼吸~
授業者:清水秀朗
目に見えない空気を構成する気体に目が向いた子どもたちは、
人や動物や魚が呼吸によって二酸化炭素を出していることを知
りました。このままでは地球上は二酸化炭素でいっぱいになって
しまうかも…と思いきや、生活経験から「きっと植物が二酸化炭
素を吸って酸素を出している」と考えます。
本時では大豆の発芽による呼吸を扱い、子どもたちの予想と違
う結果を提示しました。
「あれ?」
「おかしい」と何度も数値を確
かめる子どもたち。
「発芽じゃなくて大きくなれば…」
「光が当た
ればきっと…」等、簡単には納得しません。植物が呼吸の逆をし
ているであろう実験方法を考え合い、本時を終えました。
6.アトラクション
12:50~13:00
中洲地区で活動を進めている“黄金太鼓(こがねだいこ)”による
演奏がありました。黄金太鼓は本校児童も何人か参加し、大人と子ど
もとが一緒になって太鼓を楽しんでいます。
当日は、
“まつり”と“おんべ”の 2 曲が披露されました。
「おんべ」
は諏訪の御柱祭りで使われるものです。太鼓の演奏と共に“木遣り”
も発表しました。
太鼓の迫力ある響きに、一時の憩いの時間となりました。
無断転載を禁ず。引用する場合は下記を必ず明記願います。
「ソニー子ども科学教育プログラム 諏訪市⽴中洲⼩学校 子ども科学教育研究全国大会(C)公益財団法人 ソニー教育財団 http://www.sony-ef.or.jp/ 」
ソニー子ども科学教育プログラム
子ども科学教育研究全国大会開催レポート
7.ポスターセッション
13:00~13:50
学校・団体名
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
青森県
南部町立名久井小学校
福島県
福島市立三河台小学校
埼玉県
さいたま市立大宮北小学校
愛知県
刈谷市立富士松北小学校
発表題目
発表者
名久井スーパープラン2014
對馬敬紘
科学が好きな子どもの育成
小松浩行
~科学し続ける「六華ミニ科学者育成プラン 2013」~
菊池一也
意欲をもっていきいきと取り組む子どもの育成
山崎剛
自然とともにあゆむ北っ子科学大好きプロジェクト
池田正紀
広島県
科学が好きな子どもを育てる授業づくり
東広島市立河内小学校
~思考力・表現力~
広島県
人・自然と共生し,未来を創り出す感性豊かな子どもを育てる
国立大学法人広島大学附属東雲小学校
東雲 “Do science plan”
愛媛県
科学が好きな子どもを育てる教育プログラム
長井奈津子
今治市立鳥生小学校
「鳥生小プロジェクト2013」
秦智江
福岡県
北九州市立合馬小学校
愛知県
西尾市立中畑小学校
愛知県
合馬の大自然から学ぶ
科学大好き合馬っ子
「はてな」「なるほど」「もっと」がいっぱい
中畑アクションプラン
~ 地域とともにサイエンス ~
科学が好きな生徒を育てる
新富士中プロジェクト
刈谷市立富士松中学校
~主体性、創造性、感性を高める新規開発計画~
大阪府
科学好きを育て、問題解決をする力を育てる理科教育」
貝塚市立北小学校
~さわって、ためして、考えよう~
鹿児島県
明確な根拠を基に考え,適切に表現できる
鹿児島市立伊敷台小学校
子どもの育成プラン
長野県
富士見町立富士見中学校
松田文男
中山貴司
三重野舞
寺本やよい
牧野伸
小田孝仁
高畑泰志
蔭西孝
鎌田正樹
「科学する心」を涵養する富士見中の学舎づくり
~授業・環境・人で育む「科学する心」と
伏見之孝
「科学が好きな子ども」~
全国各地から来ていただいた小中学校が、13のブースに分かれてポスターセッション
を行いました。どのブースも趣向を凝らした内容で、身近な物を使った教材や熱意ある先
生方の語りに引き込まれてしまいました。具体物を使った発表に、50 分間という時間があ
っという間に過ぎてしまいました。ありがとうございました。
無断転載を禁ず。引用する場合は下記を必ず明記願います。
「ソニー子ども科学教育プログラム 諏訪市⽴中洲⼩学校 子ども科学教育研究全国大会(C)公益財団法人 ソニー教育財団 http://www.sony-ef.or.jp/ 」
ソニー子ども科学教育プログラム
子ども科学教育研究全国大会開催レポート
8.授業研究会
13:50~14:45
分科会
1
2
3
4
司会者
1,2 年
理科・中洲タイム
中信教育事務所指導主事
今井志保
生活科
3,4 年
助言者
中島健
諏訪市教育委員会理科振興指導主事
北原ますみ
5,6 年
理科
全校集会
特別活動
先生
大場菊枝
先生
南信教育事務所指導主事
小林伸治
寺島努
先生
南信教育事務所指導主事
小林恵子
竹内仁一
先生
公開授業Ⅱ、Ⅲに関わって、4つの分科会で授業研究会を行いました。助言者には長野県や諏訪市の
指導主事を要請し、本研究に合わせて専門的なご指導をいただきました。
授業研究会は最初に本時の様子を写真画像で振り返り、学習の流れやその時の子どもたちの表情を共
有しました。具体的な子どもたちの学びの姿や教材研究の関わる専門的な内容など、お互いに意見を交
わし合う貴重な時間となりました。
9.記念講演会
15:00~16:30
演題
「世界初撮影!深海の超巨大イカ」の舞台裏
講師
小山
靖弘
氏
NHK エンタープライズ自然番組ディレクター
2013 年 1 月に放送された NHK スペシャル「世界初撮影!深海
の超巨大イカ」のディレクターを担当された小山靖弘氏を講師
にお招きし、撮影に至るまでの試行錯誤や放送後の反響、撮影
に込められた熱い思いなどについて語っていただきました。
放送後、様々な場所で大ブームを引き起こした超巨大イカで
ある伝説の怪物“ダイオウイカ”は世界遺産の小笠原諸島の深
海に潜んでいます。約 10 年の歳月をかけて 100 回以上の潜行を
試み、様々な作戦を決行して撮影成功に至った経緯を紹介して
いただきました。臨場感あふれる映像や工夫された最新の撮影
機器の解説、各国から集まった約 50 人のスタッフが連携して関わってきた様子は、どれも新鮮で参会者
の興味を引きました。
こうした撮影成功の裏には小山氏の自然にかける強い思いがありました。『自然っていいなあ』『見て
感じて』というこの言葉にはこれまでに自然番組を創り上げてきた信念が象徴されています。想像(イ
マジン)して創造(クリエイティブ)することの面白さや手応えを伝えていただきました。
10.閉会行事 16:30~16:50
1) 開式の言葉
SSTA
2) 論文審査委員長講評 筑波大学大学院
3) 来賓挨拶
諏訪市教育委員会
4) 大会実行委員長挨拶 諏訪市立中洲小学校
5) 閉式の言葉
SSTA
長野支部長
教授
教育長
校長
長野支部長
両角 徹生
大髙 泉
小島 雅則
一ノ瀬 浩子
両角 徹生
無断転載を禁ず。引用する場合は下記を必ず明記願います。
「ソニー子ども科学教育プログラム 諏訪市⽴中洲⼩学校 子ども科学教育研究全国大会(C)公益財団法人 ソニー教育財団 http://www.sony-ef.or.jp/ 」